Y美:いやぁー…5位の時点で670点超え、さらに4位と5位が1点差ということでね…!
   これ上位3組もどうなってるか分からないですよ!?

X子:現在残っているのは、
   チアノイズ、こけまみれコオロギ、XENOGLOSSIAの3組となります。

Y美:果たしてどのコンビが栄えある16組目の王者となるのでしょうか!?

X子:3位から1位まで、一気に行きます。優勝は…!?









































第3位 エントリーNo.033  XENOGLOSSIA
審査員
点数
78 77 88 85 95 92 74 86 +1票 合計676

第2位 エントリーNo.018  チアノイズ
審査員
点数
86 88 81 93 78 (83) 84 81 +4票 合計678

優勝 エントリーNo.022  こけまみれコオロギ
審査員
点数
94 83 95 83 75 71 87 88 +3票 合計679





ということで優勝は
こけまみれコオロギ



X子:…に決定いたしました!おめでとうございます!

Y美:さっそく今の気持ちを伺ってみましょう!

健康が一番!

Y美:……ありがとうございます!け、結構が一番!

X子:健康が一番!



Y美:…以下、審査員全員のジャッジペーパーと、各コンビからのコメントとなります。

X子:審査員は上から順に藍殿TTさん、KKジハードさん、けうけげんさん、FANさん、
   銀沙灘さん、マグネッツさん、ジンガーさん、ひろちょびです。



優勝 エントリーNo.022  こけまみれコオロギ
審査員
点数
94 83 95 83 75 71 87 88 +3票 合計679
【審査員コメント】
・北斗の拳に登場する秘孔はただ正しい位置を突けばよいのではなく その正しい位置にエネルギーを送り込まないといけないのですが、
 このネタではツッコミが的確なだけじゃなくしっかりと面白いものを度々ぶつけてきているので当に秘孔を突かれる感覚でした。
 もちろんボケも面白かったんですが、ポリエステルの服とかクラシアンとかそういったツッコミにはもう完全にやられましたね。
   
・おなじみの独自の雰囲気はそのままに、ペットボトルを相方だと思うという奇妙な設定が抜群に生かされてて面白いです。
 シンプルなボケツッコミの掛け合いもツッコミが的を得ているのでわかりやすくかつしっかりツボを狙っている感じ。
 惜しいのは終盤からオチにかけての流れで、展開が雑になってそのままオチに向かっていった部分ですね。
 ツッコミが興奮するという部分をもっとわかりやすく盛り込んでオチ前でしっかりうおい!って言わすような明確さが欲しかったです。
 「○言うとくけど、あれめっちゃ乾くの早いんやからな!」 ←こういう情報伝える感じのツッコミ大好きです。
   
・第14回MM−1グランプリ・けうけげんが個人的に好きな作品部門優勝作品です。
 もう設定が奇跡。相方を作るという導入時点ではちょっと不安だったんですが、最高の形で予想を裏切られました。
 液体を相方とするという設定自体が強烈なのに、それと遊ぶ、結婚式に出すという展開も見事。
 「式場の前の噴水で友達に落とされたのねぇ」「予想以上に早い僕の脱落」など、フレーズも設定に負けないくらい強烈。
 居酒屋以降は「食べやすいチョイス」「クラシアン」など予想外のワードチョイスの波状攻撃に完全に魅了されました。
 改善点を挙げるならオチの急展開と、嫌悪感の正体を明かした方がスッキリするかな、という点でしょうか。
 攻めまくった設定ゆえに評価は分かれるかもしれませんが、僕はこの漫才が大好きです。最高得点つけさせて頂きます。
   
・◎食品着色料の歌はなんやねん。
 こういう急に飛んでくるボケ面白いです。
 
 風呂の量の液体と一緒に外に遊びに行くの、想像したらめちゃくちゃ狂ってて面白いですね。
 と思ったらペットボトルの量で外出してましたね。おもしろ早とちりでした。
   
・見立てが上手でした。相方をもう一人作るというところから最終的にはペットボトルとキスへ。
 この展開の飛躍が自然な流れの中で行われていて変わった設定なのに非常に理解しやすいかったです。
 あとはこの設定に負けないくらいインパクトのあるフレーズがあれば高得点が狙える漫才になりそうです。
   
・なんで○さんまで興奮するんだw
 100行の割には色々な展開が有って、でもゴチャゴチャした感じもなく、それぞれがそれぞれ面白かったですね。
 もっと貪欲に大ボケを狙えるネタではあると思うんですけど、これはこれで満足、という感じです。
   
・よくこんな狂った設定を思いつきますね...そして設定もさることながら、変化球なツッコミも非常に良いですね。
 「ペットボトルの僕にも食べやすいチョイスをありがとう。」、「クラシアンの人を困らせるのはやめろよ!」等々。
 「薄茶色の僕」、「予想以上に早い僕の脱落!」等の言い回しも好きですね。
 終盤に◯さんが興奮してるのは、こう読み終わって冷静に見るとなんか面白いんですけど、ネタの流れ的にはちゃんとしたツッコミ役のままで締めてほしかったかなぁと。
 あと、序盤の結婚式ボケを使い捨ててるのが少し勿体ない気が。
   
・「適齢期やぞ!」てww
 終始狂っていて面白かったです。設定も設定な上、8行ごとぐらいにものすっごいフレーズが飛び出るので、飽きようが無かったです。
 ラストにさらに盛り上がる展開があったのも良かったですね。
 納得の優勝だと思います。おめでとうございます!
 



第3位 エントリーNo.033  XENOGLOSSIA

寛子:あー、まあね。ここまで来れただけでもね。

歌姫:悔しいですわー! あっ、悔しいです! カッチカチですわー! カッチカチ!

寛子:二の腕たぷんたぷんしてんじゃねーか。お嬢、二の腕、余計な肉が余りまくってるじゃねーか。

審査員
点数
78 77 88 85 95 92 74 86 +1票 合計676
【審査員コメント】
・完全にXENOGLOSSIA でした。いつの間にか名前だけ借りられていた変-1のバトルロワイRとは大違いです。
 ツッコミの良さも際立ってましたし、()書きの歌詞が無性に面白かったです。
 限られたボケのパターンで回していたような形だったので物足りなさが少々残りますかね。
   
・人のユニットを他人がやる事例なんて初めてですわ。
 本来のXENOGLOSSIAのキャラをしっかり隅々と活かしながら程よく暴走し、かつツッコミでまとめつつ引き出しているのが見事です。
 非常に高い水準でのバランスを保った漫才なのですが、ユニゾン進化の部分が突拍子もなさ過ぎてハマりにくく感じるのが惜しいです。
 そのあたりに具体性を持たせて暴走させればオチに向かってペースが落ちずにネタが締まるのではないかと思います。
 ですわの使い方が非常に好きですわ。ですわ。
   
・完コピですやん。個人名が寛美とか舞姫とかパチモン感出すのかと思ったら、完コピですやん。
 既に星野さんの手によって完成されているキャラな訳ですが、違和感なく動かせている手腕にまず脱帽。
 それでいてゼノグラのテイストを残しつつ、光速ゴリラや「味の無間地獄や」など山下さんのテイストも違和感なく混ぜられている。
 「歴とした詐欺行為」「ですわカレーですわ」「とどまるところを、知れよ」などキラーフレーズも盛り沢山。
 光速ゴリラのくだりが突飛すぎてハマらなかった点と、ユニゾン進化以降から急にオチてしまった点が惜しかったですが、
 全体的に高水準で、完コピという要素を差し引いても非常に完成度の高い面白いネタでした。
 ぶっちゃけ決勝も有り得ると思うんですが、これは星野さんの手柄になるんですかね。
   
・◎まず、山芋なのかよ。
 
 面白いです。最後、光速ゴリラを生み出して終わるの、最善だなあ、と思いました。
   
・いやすごく面白かったですわ。寛子さんのツッコミキレキレですわ。今回同じ料理番組ネタ出した人として、敗北を宣言しますわ。
 でもなんなの。ド下ネタでも不謹慎ネタでもないのに高得点つけるのが申し訳なくなるこの現象、なんなの。ごめん。
   
・「やばたん」「おかしスギちゃん」とか悪ふざけとしか思えない部分もあったけど、漫才巧者の実力が、漫才巧者の実力がめちゃくちゃ出てる!!
 XENOGLOSSIAってもっとシンプルなやりとりの中で面白を引き出すコンビだったと思うんですけど、なんですかこのハチャメチャ度合い。完全に山下さんのネタですね。
 今大会の中では頭一つ抜けたネタでした。たぶん決勝行くんじゃないかと思うんですけど、これが決勝に行くの、本家に例えると「ザ☆健康ボーイズ」が決勝に行くぐらいのアレさありますよね。
   
・「山芋に取り替えますわ」←すごい笑いました。里芋とはなんだったんでしょうか。
 歌姫さんの謎の山芋押しと寛子さんの多彩な返しが決まってましたね。面白かったです。
 少々ボケの幅が狭かったかなという部分と、あと高速ゴリラはちょっと浮いてたように感じました。何かネタの空気に合ってなかった気がします。
   
・本家の特徴を上手く捉えた上で、過剰なぐらいに強く押し出してきましたね。
 安定して完成度も高くて面白かったです。
 山芋推し過ぎでちょっと手数が少なく見えたのと、
 あと個人的に終盤に来て大事なところで「ユニゾン進化」という知らないと分からないボケが有ったのが惜しいところです。
 



第6位 エントリーNo.024  分からないズ

坂本:分からないです、何も分からないです
不明:分からないですね
坂本:分からないですよ

審査員
点数
80 90 74 84 87 43 84 89 +2票 合計633
【審査員コメント】
・ベタ中のベタなはずなのに ピンポーンからの「分からないです」がかなり面白いですね。
 ずるい。あと後半の似非シリアスな部分も好きです。
 ホントはわかってるだろ な部分はもうちょっとストレートに来て欲しい感じもします。
   
・分かる人とわからない人との関係性や温度差、キャラクターの見せ方が完璧だと思います。
 これだけこのコンセプトのネタをきれいにできるのならば、もっとパンチ力を増す展開やボケを盛り込むことができると思います。
 このスタイルに持ってるものをさく裂させて昇華させればさらに完璧になるのではと。
 不明が程よくムカつくのが最高です。
   
・ぶっちゃけ分からないズの新作が見れるとは思いませんでした。未来って分からないですね。
 ボケが「分からない」一本槍にも関わらず、ボケにバリエーションがしっかり出せてるのが凄い。
 「12回言ってる」「それが何かすら」「分からない「ですが?」」など、フレーズでも確実に笑わせる点が抜け目無いですね。
 全体的にハズレのボケもなく高水準だったんですが、もう1つキラーフレーズが足りなかったかもしれません。
 後半は不明がキレてからは諭す感じでヌルッと終わってしまったので、もっと茶化しても良かったかも。
 あと情緒不安定の部分は、本当に急に情緒不安定になったので若干戸惑ってしまいました。
 これから先分からないズがどう進化するのか、はたまた進化しないのか。僕には分からないです。
   
・面白いですね。かなり縛り強いんですけど、「分からない」以外を言うときのタイミングとか、その言葉とか、ちょうどいいなあと思いました。
   
・なんなんだよもう……何がなんだか分からないよ…。
 基本「分からない」のに「分かる」時のタイミングが絶妙でその度噴きました。
 (ピンポーン)のくどさが若干気にかかりましたが、概ね面白い漫才でした!
   
・率直な感想なんですけど、審査しずらいです。残念だなぁって気持ちが大きかった。
 たぶん前回のネタを知らなければめちゃくちゃ面白かったんだと思いますけど、前回のネタを知ってしまっている身からすると、展開こそ変わっているとはいえボケの大半が似たようなパターン、或いは想定の範囲内なんですよね。
 核と言えるボタン押すくだりも前回のwikipediaのくだりに大きく見劣りしました。
 最後の展開も好きではあるものの、やっぱり前回と被る部分もあり、上回ってこなかったかなぁという感じです。
 
 可能な限り新鮮な気持ちで見ようとはしたんですけど、やっぱり笑うことがなかったです、すみません。
 同じネタってわけでもないから前の気持ちを思い出してってのも違いますし。前回の審査員も何人か審査するってことを知ったうえで出しているはずなので、この点数で、許してください。
 この設定でやるなら、前回をさらに飛躍したものを見たかったです。初見だったとしても、前回ほどの得点は付けれなそう、とも思いました。
   
・まさかこのコンビに2回目があるとは思いませんでした。
 にしても分からないだけで面白すぎるでしょ…
 分からない分からない言ってますけど、ボケてないところに成立してるやり取りもあって、その辺りの分かる分からないのバランスも非常に楽しみやすい良いバランスだったんじゃないかと思います。
 「本当は分かってるだろ」なんかはこのネタを一辺倒にさせない良い働きをしてますよね。
 ちょっと引っかかった点としては、効果音が出だしてちょっと漫才として直感的に想像しづらい感じがあり、どちらかが言っているのか実際ボタンを用意したのか、その辺りが自然じゃなくて楽しみづらかったかなと。
   
・前回の衝撃的なデビューを踏まえ、さらに応用させてきたのが素晴らしいと思いました。
 彼らならではの「面白さ」が存分に出せていたと思います。新しいし面白かったです。
 (ピンポーン)がちょっと長すぎてやや流れが止まったように見えたのが惜しいですが、
 全体としては神がかり的に面白かったです。
 



第5位 エントリーNo.019  PARTY NOISE

鳴子:名前を出しといて負けるというのは、哲夫さんに申し訳が立ちません。

神崎:次はもっと面白い哲夫さんの使い方を探します。

審査員
点数
81 74 (86) 98 62 84 91 94 +2票 合計672
【審査員コメント】
・MM-1のスタッフが良い味出してますね。
 オリジナリティのあるフレーズでガンガン攻めていて良かったです。
 終盤のオールスター勢揃いな感じは壮観ではあるのですが、あれほどゴリゴリのボケキャラ達なら出るべくして出てきた感じで展開の意外性はそれほどでもなかったのかなと。
   
・エロいけうけげんしばく。まさかこれネタじゃなくて君の性癖じゃないだろうね。
 エロい話という部分を主軸に持って行って構成しっかりさせつつ奇怪な展開を見せつけていて、完成度高い暴走ネタですね。
 ただ、暴走展開が次々と出てくるので渋滞気味になっている印象が否めないかなと。
 緩急をつけにくいネタではあると思いますが、読み手が展開を処理しやすいような構成をしっかり仕上げると飲み込みやすくなると思います。
   
・今回ネタ中に名前を出すことにおいて、哲夫さんにDMで許可を頂きました。
 哲夫さんは「全然問題ありません!ネタ中に哲夫を殺せ!」と快諾してくれました。
 哲夫さん本当にありがとうございました。殺せなくて申し訳ございません。
   
・めちゃくちゃ面白いですね。登場人物の単語が全部面白い。すごいなー。
   
・遊んでますなあ。マジだとしても、だいぶ遊んでるネタですなあ。
 それでも展開がしっかりしてて、先進医学のくだりのような正統派な笑いも交えてて読みやすかったです。
 しかし、率直に言ってしまえば基本的にエロワードが全般的に弱いです。
 特に異名に関してはフレーズの持つ面白さ単体で勝負してるので、ハマらないものはとことんハマりません。
 レロレロもボケとしては大人しく感じました。もっと攻めた擬音でよかった気がします。
 「ウンコしたことないでーす!!」「乳首とか付いてないでーす!!」「ミサイルとちんちんは似ていると……。」のような
 面白い且つ下品でない下ネタを軸にしていたら完成度が上がっていたと思いました。
   
・淫乱甲子園なんてネーミングのキャラをこんなに魅力的に描いてるんじゃねえよ。なんだよこれ。
 心地よい裏切りが多く満足ですが、大爆笑、とまでは行かなかったかな、という感じなので、この点数でお願いします。
   
・ネタの組み立て方うますぎませんか。
 完成度という点では群を抜いてるんじゃないかと思います。
 注文つけるならば、流れの中で面白く見えるボケが大部分を占めてたかなと感じたので、流れ関係なしに単体でも破壊力のあるボケももう少しねじ込んであったら良かったかなと。
 1個これってボケがあると印象も残りますしね。
   
・性欲爆弾魔、淫乱甲子園、発情鬼ヶ島、爆乳鉄仮面、珍妙発電所、語尾長影法師。
 何なんですか、ボケの核となっている「あだ名」及びその扱いがすべて面白いって。
 新しい登場人物、裏設定がどんどん出てきて、隙が無かったです。
 「淫乱甲子園はそのシチュエーションを60回ぐらいこなしてますよ。」こういう返し・乗せが出来るのが本当にすごいと思います。
 個人的に1位の得点を付けさせていただきました。
 



第4位 エントリーNo.036  天体観測

 翔:17回大会をお楽しみに
ミヤ:そろそろ出るのやめない?

審査員
点数
90 84 85 66 90 85 89 83 +1票 合計673
【審査員コメント】
・思いもよらない所から自然にボケを挟んでくるのが非常にうまくて面白かったです。
 1回目のビリビリから2回目のビリビリまでは特にボケもツッコミもキレッキレでした。
 「好きな文字を入れていいの?」とか字面でのボケも自然に入れてくるあたり隙がないですね。
   
・天体観測の殴りたくなるようなわがまま展開が非常に完成度高くなっていて驚きました。
 ミヤさんの一方的な言動に的確にバッサリと突っ込んでいるのが非常にキレのいい漫才になっていて心地いいです。
 後はボケに更なるパンチ力を加え、もっと手が付けられなくなるようなミヤさんが見れればツッコミもさらに作用して完成度と爆発力を兼ね備えていけるのではと思います。
 ラクダのくだりは不覚にも笑ってもうた。
   
・今大会とにかく明るい安村多いな。「安心してください」の汎用性がそうさせるのか。
 安定感はもはや言うまでもないレベルですが、今回はいつも以上にフレーズが冴えていました。
 「キャメルですね」からの「トララクダ」なんて、伏線回収が見事すぎて驚きましたもん。
 個人的にタロットの下りがイマイチハマらなかったくらいで、あとは展開・フレーズ共に高水準をキープ出来ていました。
 強いて言うなら口紅の豆知識が浮いていたことと、あと1つキャメルに匹敵する汎用性のフレーズが欲しかったことですかね。
 そういうフレーズがタロットの下りで爆発してたら本当に欠点なしの大傑作でしたが、現時点で傑作です。
   
・◎なんでAを西洋読みしたんだよ。
 ◎とっとこハム太郎がハッピを着てトウモロコシを食べているカード!
 
 今までとくらべてしまうのはよくないと思うんですが、パンチのあるボケが少なかった印象です。
   
・何が凄いって、このネタのミヤさん最初から最後までボケっぱなしですよね?
 たぶんボケてなかった時が一行も無かった気がする。
 そしてそれなのに話がスムーズに進行してるし、ボケのしつこさを感じない、ちょうどいい塩梅。
 やろうと思ってもなかなか出来ないやつです。
 目立った欠点はないですが、強いてあげるならボケ倒したせいで展開に緩急がなかった点でしょうか。
   
・安心の面白さでした。「とっとこハム太郎がハッピを着てトウモロコシを食べているカード」良いです。
 でも何かこのネタで優勝しちゃうのは嫌ですね、天体観測もっともっと面白いと思います。でも今回はうっかり優勝しちゃいそうな気もします。
   
・正統派ですね。空気作りが非常に上手で、面白いし楽しいネタでした。
 あまり集中して読まなくても内容が頭に入ってきて、あまり体力使わずに面白さを感じられるんですよね。
 「とっとこハム太郎がハッピを着てトウモロコシを食べているカード」とか、そんなもの面白いですし、何が面白いのかとか考える必要ないですし。
 あとは、「占いをするネタ」ってだけじゃなくて「占いで○○するネタ」とかもっと詳細に印象付けられるようだともっと良くなるかなと思います。
   
・1つ1つのボケはとにかく面白いですね。ハンカチを破くだとか、衝撃的なボケも多かったです。
 全体としてみると、4つの占いそれぞれの展開は良かったのですが、それぞれそこまで大きなボケになっていなかったのが惜しいところです。
 印象としては、賞レースというよりはネタ番組や営業で見たいネタ、という感じですかね。
 ともあれ、今回も面白かったです。
 



第2位 エントリーNo.018  チアノイズ

ゾン:わざわざ地獄から舞い戻ったのに。
矢野:一生地獄に居ろってことでは?

審査員
点数
86 88 81 93 78 (83) 84 81 +4票 合計678
【審査員コメント】
・行き 帰りの泉だったのだ! とかもう大好きですよ。面白かった!
 死体くんが始まってからはストーリー面も笑いもとてもよくできていたかと。ゾンのキャラを馴染ませる部分はもうちょいコンパクトでも良い気もしますが。
 多分 パリの件りあたりは予選審査員とは審査時期にタイムラグがある分 感じ方とかちょっと違うでしょうね。
   
・ボケの物騒さとツッコミのサバイバルナイフで肉捌くような切れ味がマッチして漫才のスタイルとして強烈でいいですね。
 それでいて、展開をしっかりと調理して無駄なことばかりするという部分を活かしきっているのでこれは笑ってしまいますわ。
 ただ緩急で言えば全体的にそれほどないような感じだったので、後半あたりで盛り上げて落とすような構成があればもっとよかったですね。
 長文界のスーパー・ササダンゴ・マシンの称号はあなたのものです。
   
・妖怪と言うワードが出て心踊った刹那、僕の名前が出てドッキリしました。見透かされている……!!
 前回に引き続きネタ全体に死が充満していますが、良くも悪くも抑えられていたという印象です。
 ストーリーに筋が通っている分、前回のように問答無用で笑わせる超絶爆発力には欠けていました。
 また、ツカミのズルフィカールも使い捨てにしては存在感がありすぎるボケなので、後半天丼しても良かったかもしれません。
 色々書きましたが、ネタ自体は非常に高いレベルで安定していて面白かったです。パリの下りが特に好きです。
 「最上もがと同じ年齢非公開」「普通に頭のヤバい奴」など、死の絡まないボケもしっかり上質でした。
 これでもっと妖怪を前面に出されていたらなー。狙い打ちされてたんだろうなー。
   
・◎何でフランスに立ち寄ったんだよ。だから金無くなるんだよ。
 ◎かけた砂の量とかを管理するのに使うらしいぞ。
 
 ボケが面白いのももちろんだし、淡々としたツッコミがちゃんと言い当てていてとても良いです。
   
・思わず「パリは燃えているか」を聞きたくなるネタでした。いやまあパリが燃えるネタなんて後にも先にもコレだけでしょうが。
 死体が主人公って。フランスが焼け野原なのにスルーって。
 でもゾンの狂ったキャラといい加減な物語がマッチしてて、めちゃくちゃな話だけど違和感がありませんでした。
 違和感はなかったですが、漫才の完成度は今一つ物足りません。
 なんでもありな展開の割に終盤になればなるほど粗雑さ、乱暴さが露わになり、
 結果中盤のパリ炎上がピークとなってしまい、終盤は盛り下がったように思えます。
   
・マグネッツさんが生意気にも偉そうに書いた審査が全部跳ね返ってきて突き刺さりそうなネタですね。
   
・高水準なやり取りでずっと面白かったです。が、大きな爆発が無く決定打に欠けていましたでしょうか。
 死体くんというタイトルでありながら死体関連の押しがちょっと控えめだったでしょうか。
 それ故突き抜けた部分が無くどこか印象に欠けるネタになってしまっていたかなと。
 それでもこの点付けられるぐらいに1つ1つのやり取りの質は高いネタだったと思います。
   
・命軽視キャラってどんなんですかw
 ボケの振り方が全体的に上手く、無駄のない上手さがありました。その上で、ツッコミも強烈でズバズバ来ていました。
 ただ、もう少し盛り上がっても良かったかなぁ、という気はしました。まだまだ神がかれるコンビだと思います。
 



第7位 エントリーNo.030  帰ってきた安物鬼

サンザンヒーローズはどこに行ったんだ!!!!!

審査員
点数
82 92 91 74 83 59 75 63 +1票 合計620
【審査員コメント】
・シンプルにボケが良かったです。面白さがスッと入ってきました。
 それでいて程よく緩いボケもあって 尻上がりに面白くなっていった感じです。
 もうちょっとパンチ(漏らした時に履き替えるものじゃないです)が効いたゴリゴリのツッコミも欲しかったですかね。
   
・完成度抜群だと思います。特に前半は声出して笑いました。
 インパクトのあるボケと展開をツッコミでしっかり活かしている、王道ながらもしっかり面白いといえるネタだと思います。
 個人的にオチで急に腑に落ちなくなってしまったのが惜しかった。まあ力技なのは一目瞭然なんだけどね!
   
・オチはまぁアレとして。昔話ネタとしてはオーソドックスな構成なんですが、とにもかくにも隙がない。
 猟師突入シーンから開始、「もうすぐ死んじゃうの!」「子ゾウの頭蓋骨」「変な間」など、
 各々が主役級のパワーを持つ意外性あるボケが、シンプルな設定により際立っていました。
 そして何より構成が上手い。1つ1つの下りの描写が丁寧で読みやすい。構成の教科書にしていいレベルです。
 変わった設定が好きな僕ですが、ここまでシンプルかつ高レベルなやりとりを見せられたらもう何も言えません。
 気になったのは冒頭の宇宙の下りが浮いていた点と「漁師」など弱いボケもあった点、オチがアレだったことくらいです。
 点数としては今大会3位ですが、上記の点がなければ1位の点数つけてたかもわかりません。
   
・◎思ってたよりずっと凶暴なゾウだった!
 
 なんか漫才!っていう漫才見てすごい安心しちゃった。
 ボケの的中率で言うと、半、半、って感じですかね……あとオチ笑っちゃった。悔しい。
   
・序盤のいきなりクライマックスから始まる展開に虚を突かれました。
 中盤のゾウ推しで若干失速したように思えましたが、終盤の漁船で一気にハネました。なんだよこめかみに海鮮丸って。
 中だるみこそありましたが、トータルの笑った量で言えば決勝進出も十分ありえる出来です!
   
・おかえりなさい。象の下りとヒロポンが良かったです。
 ベタな下りと奇抜な下りが入り混じっていて、独特の緩急を産んでいて目を惹かれましたが、
 笑いに繋がっていたのかなと思うと何とも言えないところだった気がします。
 つまらなかったわけではないんですが、良かった下りもクスクスっとくる程度にとどまってしまい、
 非常にこじんまりとした印象でした。
 赤ずきんのこのくだりは他のベタな設定以上に弄れるファクターが少ない気がするので、難しそうですね。
   
・象押しのところいいですね。エレファントな服とかくだらなくて大好きです。
 中盤、元の路線に戻ってから、一回一回台詞が長かったり前後に関連性のないボケが多かったりと、何か流れ悪くなったように思います。
 漁師出てからまた面白くなったのですが、いかんせん一度流れが切れたのが痛かったかなと。
 あと、最後のぶん投げるようなオチもいいと思うのですが、宇宙とか武将キャラとかのボケを最後に絡めたりするとネタに絞まりが出て良くなるんじゃないかな等。
   
・キャラを上手く使って笑いに変えられており、分かりやすいネタではあったと思います。
 ただ、全体的なバランスがちょっと微妙だったというか、キャラやノリに頼ったボケが多かったような印象で、結果大分ベタ寄りに見えてはしまいました。
 管理人として今回最初に読んだネタだから、というのが影響していたら申し訳ないのです。(何度も他のネタと比較して読んではいますけどね)
 



第8位 エントリーNo.004  後藤○○

後藤:ここまで来れただけで満足です。ありがとうございました。浮気、ダメ、ゼッタイ!

審査員
点数
82 76 66 96 63 50 92 69 +1票 合計595
【審査員コメント】
・良いですね この「2m60」や「1m95」に対するツッコミ。
 謎の競技でも共感を得られる絶妙な所を突いていて面白かったです。
 特長として確立されているほどテンポが良いため 読んでいて全く苦になることなく楽しめたのですが、
 まわりと比べて若干のインパクト不足はあるかもしれません。
   
・長文でキレネタというのも珍しいですね。最初から最後までフルにキレて、勢いが落ちないまま突っ走った感じで見てて気持ちいいです。
 全体的に非常に安定感があるのですが、キレるという部分を持ち込んでいるのにボケが安定しすぎて突き抜けないのが惜しい。
 「そして死刑!それを2周!」のようなすごい面白いのもあるので、そのあたりの理不尽で面白い感じをもっと深めていくとキレキャラに味が出てくるかと思います。
 「○○:なれるか!なんでお笑い界干されて政治家になるんだよ!」 ←いる。それ一人いる。我が宮崎の。
   
・ひがみ漫才は長文でも実際の舞台でも珍しくはないのですが、単純にバカバカしくて面白かったです。
 悪口を飛ばす下りは最初ハマらなかったのですが、2回目の「調子悪いな!」がズバンとハマりました。
 全体的に楽しめたのですが、個人的にはもっとあの手この手で理屈をこねて浮気批判して欲しかったです。
 このタイプの漫才は主張の説得力が肝なので、ボロアパートのような例えをもっと入れた方が後藤の主張がより際立つかと。
 序盤のネットが荒れる下りやおキ○タマなど、本筋に関係ない弱いボケも多く見られたので、
 そこを削ってより大袈裟に主張すれば、より読み手を引き込める説得力が生まれたのではないかと。
   
・◎後藤:いいよAVなんて汚らわしい!
 ここめっちゃ笑いました。
 ◎○○:浮気しないイメージの強いタレントを放り投げなくていいんだよ!
 
 キレてる人の、論が飛んでしまう感じとか、後先考えないでものを言ってしまう感じとか、そういう面白さがすごい前面に出てて、面白かったです。力強い。
   
・ちょいちょい挟まる放り投げボケがいいアクセントになってます。
 本当にね、なんだかよくわからないですけど、調子悪いと思います。
 「AV見ろよ!」や「まあまあリアルな罰考えてんな!!」「飛んだな!!伊集院さんスゲェ飛んだな!」
 とツッコミもキレキレでしたが、一方後藤さんの浮気を憎む気持ちがそれほど強く感じられませんでした。
 憎しみエピソードがもっと多ければ言葉に力が乗ると思います。
   
・勢いがいいですね。空に放り投げる系統のボケが好きでした。「AV見ろよ!」も良かった。
 ただテンポの割に短くてかなりあっさりした読み味に成ってしまったのが残念です。本筋の浮気関係に関しては後藤さんが正しいことを言って終わってしまった感じがあるので、もう一展開欲しいところです。
 
 罰の下りももう少し広げられたんじゃないかなと思います。
   
・全編的に勢いがよく、良い割合で面白いボケツッコミもあり非常に楽しめました。
 放り投げる件良いですね。冷静に記録言っといて全然伸びてないとかなんなんですか。面白すぎるでしょ。
 最後がちょっとあっさり終わったかなぁという部分が少々。
 終わる前にもう少し、「もうすぐ終わるよ感」が出るともっと気持ちよく読み終えられる作りになるんじゃないかなと思います。
   
・テーマやボケの方向性がしっかりしていたのは良かったですね。
 その上で「飛ばした距離」「死刑を2周」といったボケが特に面白かったです。
 ただ、もう少しネタを膨らませることも出来たかなぁと思います。もう1要素あればさらに上に行けたと思います。
 



第9位 エントリーNo.017  ブロッコリースプラウト

松下:き ゅ う し ょ に あ た っ た !
   こ う か は ば つ ぐ ん だ !
常盤:ハサミギロンは一撃技なので急所に当たらなければ
   どのポケモンに対しても抜群はとれないという補足をこの場でします。

審査員
点数
74 71 93 59 (69) 64 54 70 +3票 合計557
【審査員コメント】
・何度読んでも「戻れ  ディグダ(ぽろん)」が好きです。これだけツカミで心を奪われることもそうそうないです。
 しかし中身ではキャラが出来上がっているからこそ変なことを言う人が変なことを言っているという範疇に収まっていて意外性に欠けてしまっていたように思います。
 後半のツッコミ主導で進行されていく部分も意識外からのアプローチではあったんですが唐突なことで戸惑う部分であったかと。
   
・最初暴走して急に温度差を生み出すというのはありそうな手法ではあります。が、ここまで温度差あるとスカッとしますね。
 つかみの温度差で掴みつつ過激に暴走していくという、変態ぶりがにじみ出るような感じが面白いです。
 後半でボケツッコミではなくツッコミがボケを操作するというのもいい展開だと思いますが、全体としてみると芸風のブレを少々感じてしまいます。
 どういうスイッチでまじめになり、どういうスイッチで暴走気味になり、どういう風に別の方向性の展開に持っていくか。
 この辺りが分かりやすく明確になるだけでもキャラクターをよりはっきりさせ、安心して笑えるより活きた芸風になるのではと思います。
 つかみでちんこ斬られるというのはあらゆる意味で斬新ですね。
   
・「私を学校に行かせてくださああああああああああああい!!!!!!!」は今大会の最大瞬間風速です。
 ヤベェくらい笑いました。ツカミでちんちん出した時は頭を抱えたんですが。
 とにかく一撃一撃の爆発力が半端ない。過激派武装組織が出てくるたびに腹を抱えました。
 他にも「It’s早産!」「天国です」などキラーフレーズが多く、構成もしっかりしているので読みやすい。
 ちょっとボケが少ないところが気になりましたが、一撃が強いので結果的にはプラスかと。
 現状で完成されてはいるんですが、もう少しボケの種類を見たかったという欲は残りました。
 ただヤベェくらい面白かったです。「私を学校に〜」はプライベートで使わせて頂きます。
   
・話の流れや会話が飛んでる部分が面白かったです。後半ぶっ飛びすぎててちょっと置いて行かれましたかね…
 通学中の女子生徒と過激派武装集団、は元ネタがあるやつなんですかね?あんまりピンと来なかったんですが。
   
・1年前に原案を考えたネタですが、ちょうど審査期間中にノーベル平和賞の発表がある事に気づき鮮度十分と判断し仕上げました。
 だけど今年全然日本で話題になんねーでやんの!! やっちまったわ! やっちまったなあ!
 でも今回はあかつきよりこっちの方が推しネタです、ハイ。
   
・「まだ1アウトです。」とか好きだったんですけど、後半ちょっと失速したかなぁという印象です。ソシャゲの一行が全然意味わからなかったですね……。
 この独特の空気感が心地よくも心地よくなくもあり、なかなか難しいネタだなと思いますが、笑った量的にこのくらいかなー、と。
   
・「どうしたら人の役に立てますか?」→「喉にモチが詰まって死にそうなおばあちゃんの口に掃除機突っ込んで吸い取ってあげる」という結論が出てるはずなのに、最後の件で人の役に立つということを分からせる感じになってるのはどうもスッキリしなく感じました。
 あと、ツカミのバナナの件は個人的になくてもよかったんじゃないかなぁと。漫才でバナナを露出させるのはあまりよろしくないですし。
 「私は通学中の女子生徒を演じますから、常盤さんは過激派武装集団となって私を銃撃して下さい。」に帰るところは非常に良いですね。
 あれをいろんなパターンで繰り返すネタっていうのでも良かったですね。
   
・キャラは安定していましたし、いろんなボケが見られて終始面白かったです。話もまとまっていますね。
 ただ、頂点的な笑い、勢いがちょっと劣ってしまっていたかなぁと。笑い的にはジャブぐらいで終わっていた気がします。
 全体的にはうまい感じでしたが、全体としてはメインディッシュが足りないという印象でした。
 


X子:第16回MM−1グランプリ、42組の頂点はこけまみれコオロギが勝ち取りました。本当におめでとうございました!

Y美:また来年開催予定第17回MM−1グランプリでお会いいたしましょう。

XY:ありがとうございました!!


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