Y美:いやはや、今回も強烈な3組が残りましたね…

X子:現在残っているのは、
   囀、木工用ボンドーズ、ミルキーケース騎士団の3組となります。

Y美:果たしてどのコンビが王座に就くことになるのでしょうか!?

X子:3位から1位まで、一気に行きます。優勝は…!?









































第3位 エントリーNo.010  木工用ボンドーズ
審査員
点数
97 92 72 82 87 (82) 78 93 +1票 合計684

第2位 エントリーNo.009  囀
審査員
点数
91 94 95 95 82 82 72 71 +5票 合計687

優勝 エントリーNo.038  ミルキーケース騎士団
審査員
点数
96 88 (85) 86 77 75 93 94 +1票 合計695





ということで優勝は
ミルキーケース騎士団



X子:…に決定いたしました!おめでとうございます!

Y美:今のお二人の今の気持ちを伺ってみましょう!

啓介:優勝しちゃったぜ!女騎士が頂点に立っちゃったぜ!

ミル:姫様!!我が国の領土が広がります!!

X子:ありがとうございました!

Y美:記憶が確かなら、MM-1史上初の男女コンビ優勝ですね!本当におめでとうございました!

   以下、審査員全員のジャッジペーパーと、各コンビからのコメントとなります。

X子:審査員は上から順に田んぼマンさん、スラガラさん、けうけげんさん、マグネッツさん、
   藍殿TTさん、木工用ボンドさん、KKジハードさん、ひろちょびです。



優勝 エントリーNo.038  ミルキーケース騎士団
審査員
点数
96 88 (85) 86 77 75 93 94 +1票 合計695
【審査員コメント】  
・相変わらずボケに関しては高打率のアベレージヒッターやなけうけげんくんは…。
 ただ、キレのいいボケフレーズはネタ通していつも通りだったのですが、前半世界観が浸透するまでの間、ツッコミがちょーっとだけ取りこぼしてるとこがあったかなあ…と。
 でも、ミルさんが強引にでもファンタジーの世界に持っていくはずのところからオチの「最悪高尾山でもいい」はズルい。これはズルい。
 決勝9ネタの中で一番面白い「落差」だったと思います。
 うーん…86~89で迷ったんですが…これで…!
 この1点が結果を左右したらごめん!
   
・本来大学の下りで100行保たせるつもりだったんですが、締切2日前にクイズ設定を思いつき、
 そこから伏線だの展開だの付け足していったら8割近く1から書き直しというクライシスでした。
 かと思えば今回クイズネタバリバリに被りちぎられぶち転がされてるじゃねぇか。
   
・ファンタジーと言う軸の生かし方が面白かったです。
 本当にファンタジーの世界があるかのように見えました。
 モンスター名や地名のセンスも流石で、飽きることなく楽しめました。
 まあこちらも展開とかいつものけうけげんさんのネタって感じではあるんですが、
 軸がしっかりしているとやっぱり抜群のセンスがありますね。
   
・世界観の作りこみが半端ないですね。独自性の高いワードや設定でてとも濃密なネタでした。
 完全に得意分野・好きなものをネタにぶつけてきている感じがして、好きこそものの上手なれ ですかね。万遍なく面白かったです。
 ホント 細部まで物凄いこだわりが見受けられましたが、それを受け止めようとするが故に読んでいてちょっと疲れてしまうっていうのはありましたけどね。
 ここまでの重量感だと 良くも悪くも、けうけげんマニア向けのネタになってしまうんじゃないかと少々感じます。
   
・序盤に「ゴブリンの種類」って振ってるんで全部ゴブリンで統一しても面白かったんじゃないかなという細かいアレ
 PARTY NOISEと比べて元々ファンタジーの世界からやって来たって前フリあるんで色々要素出て来てもスッと入りやすいですね
 ただファンタジーに寄せてる分グッとくるワードも出にくかったかなと。その分女騎士の左遷とか高尾山とか現実とクロスする部分が面白かったです
   
・キャラ漫才なのに、掛け合いにほぼスキがないってすごいですよ。完成度が凄まじいです。
 ボケの女騎士のキャラが存分に出ているのも評価ポイントですが、そのキャラを損なわずに漫才を引き立てるツッコミが最高です。
 ツッコミが強烈なボケにバシッとハマってるんですよ。なので、ボケがどれだけ暴走しても漫才として全然ブレていないです。
 欲を言えばその勢いを少し緩めるアクセント的なボケが要所要所にあると、緩急がついてより漫才らしい良さが出るかなと。
 ただ、欠点という欠点はないです。非常に楽しめました。ただ女騎士というのもフェチですよね。しばく。
   
・モンスターが初耳なのに全部面白いですね。
 意味不明な単語の応酬なのにちゃんとイメージが通じるものになっていて、見応えがありました。
 できれば、ボケの物量にかけた力がもう少し展開数(問題数?)の方に向いていればなおキレイだったとは思いますが、十分面白かったです。
 それにしても、ミルさんいつにも増してキレッキレだったなぁ。優勝おめでとうございました!
 



第5位 エントリーNo.002  こけまみれコオロギ

雨降ってきましたね。

審査員
点数
84 82 84 78 80 84 82 70 +2票 合計646
【審査員コメント】  
・「質量保存の法則に恩でもあんのか!」っていいフレーズですねえ。
 その他にも痒い所に手が届くちょうどいいフレーズが数多く見られました。
 (今大会であんなネタを書いた身分で言うのもなんですが)誇張しすぎると重くなる笑わせポイントを、
 ちょうどいい調理の仕方をしてる感じで。
 ただ、その「笑わせポイント」の数自体があんまり多くなかったかなって気がするのがちょっと残念でした。
 まあ設定上ある程度ややこしくなるのはしょうがないんですが、ややこしさが限界点を超えてるところが何箇所かあって、
 そこがネタ全体の跳躍力爆発力を若干削ってるのかなあ…と。
 あぁ、「でもお前は工業系の大学へ再入学して美人の貴重さ思い出せ!」って、いいなあ…。オチにいいワード持ってくるのいいなあ…。
   
・「美人三姉妹になりたいわあ」←この時点で面白いと確信しました。
 正直数式の辺りなど、序盤は理屈が先行して笑いにくい箇所も多々あったのですが、
 中盤以降とにかく美人三姉妹の扱い方のバカバカしさに魅了されました。なんだ美人タワーって。
 何よりも母親への言葉は破壊力がエグい。「そして一生愛してやって欲しい」で声出しました。
 個人的にはもうちょっと美人三姉妹について掘り下げて笑いのパターン増やせたんじゃないかとは感じましたが、
 誰にも真似できない発想を誰にも真似できない調理の仕方で魅せる唯一無二の漫才を堪能させて頂きました。
   
・「なんでこっちから近付こうとしたら離れるんや!恋愛か!」←最高のツッコミ。
 これ以外にもツッコミが冴え渡っていてよかったです。
 天才的な設定ですが、調理の仕方にはやや不満も残りました。
 前半部分はかなり感銘を受けたのですが、
 イメトレ以降から少しずつ微妙なやり取りの占める割合が増えたかなと思います。
 それでも全体的な水準はかなり高かったかと。
   
・この漫才の中には何か1つの理論みたいなものがあってそれがブレずに展開されていて面白かったです。
 ド直球にツッコんだり、ツッコミ後の2言目で的確にウケをとったりと非常に緩急がありましたね。
 一部 状況がイメージしにくい所はあったんですが、キラーフレーズみたいなのがバンバン出てきて満足度が高いネタでした。
 「お前は工業系の大学へ再入学して美人の貴重さを思い出せ!」←凄くうまく総括して締めているように感じます。
   
・「スッカスカの美人三姉妹」の字面が面白すぎる
 中々ややこしい内容でしたが流れになると面白かったです。おかんへのメッセージ最高
   
・一人の人間が美人三姉妹になりたいと言って、質量保存の法則まで持ち出してくるのがすごい面白い。
 頭のおかしい提案をしてくるところから、どんどん屁理屈で展開するという漫才がきれいにできていると思います。
 何言ってんだこいつと言いたくなるボケと冷静なツッコミがきれいに決まってますねぇ。
 終盤あたりから展開が少々投げやりになっていってるのが少しもったいないです。
 全体の漫才としての完成度がより高まれば、独自のバケモノ漫才ネタにさらに化ける可能性もまだまだあると思います。
 今回もまみれてて安心しました。
   
・「美人三姉妹」ってフレーズだけで魅力的ですもんね。そりゃなりたいですよね。
 ただちょっと架空の話すぎるためか、頭で追いつけても笑いとしてはそこまででもなかったのが惜しいです。
 それにしても、右辺と左辺を語るボケが決勝に2組もいるとは…
 



第7位 エントリーNo.034  あかつき

水戸:Take my hands, ruthless fire
   Crawling in this solitary dance

審査員
点数
75 79 91 92 44 77 90 91 +2票 合計641
【審査員コメント】  
・わー!難しい!このネタの審査難しいぞー!
 最初から最後までほぼほぼエットレ押し、どんどんエットレのできることやら何やらが上がっていって終盤はもうぶち壊れていく、というのは
 完全に正解の道筋を辿っているとは思うのですが、だからこそどこかで遊びが欲しかったかなあとも思います。
 例えば水戸ちゃんのバイブス上がって陽キャになったところが最初以外でテンションの高さ以外にも出れば、スパイス的な要素になってよかっと思います。
 頑張れエットレ。
   
・ズルい。正直最近のあかつきさんは奇抜に偏重気味であまりハマらなかったんですが、今回やられました。
 まずは単純にエットレが凄い。検索したんですがマジでいるんすね。マジの凄い人なんすね。
 要は実際のエピソードの紹介ネタな訳で、ただ紹介してるだけだと漫才の必要性がなくなりがちなのですが、
 「彩冷える1歩手前」「エットレさんが死んじゃうよ!」などリアクションでしっかり独自の笑いが取れている。
 エピソードの面白さに頼らず、しっかり自分の個性を出す、この手のネタの大正解だと思います。
 ACミラン以降の捏造エピソードは少し混乱しましたが、トータルの打率はかなり高かったです。
 笑った量なら1位かも知れませんが、発想が既存のエピソードという点で少し点差を点けさせて頂きます。
   
・彩冷えるの脱退ってめちゃくちゃ面白いですよね。
 めちゃくちゃ面白い事実をベースにしつつも、その生かし方も最高に面白いですね。
 宇都宮さんの立ち位置が特に良かったです。
 エットレリゴッティの事は一切知らなかったですけど、バンドの話はなんとなく本当なんだろうなって思ったので、
 トレビの泉とかもちょっと信じちゃいました……。ブラックメタルバンドが教会燃やすみたいなやつなのかなって……。
   
・「えっと…」が正解になるところがピークだったかなと。
 初めに「クイズ! エットレ・リゴッティ〜!!」って言ってますし、1問目でパターンがわかった後は 明らかに変な問題でもエットレを正解扱いしていくんだろうなって。
 王道の展開を進んでいただいたわけですが、お約束的な待ってました感は無かったですかねぇ。紹介のためとしては経歴の中でも面白い所だけをうまく選ばれているんだと思います。
 楽しいネタですし体裁は非常に整っていますがあんまりボケたって感じはしませんでした。誇張とかももうちょっと良い線ついてもらえたらなと。
   
・いいゴリ押し。最初実在するバンドなのかな?と思いながら読んでたんですがちゃんと段々無茶苦茶になっていく構成で読みやすかったです
 ただオチが急なせいもあってかボリューム不足な感じもしました
   
・これは正直、すさまじく上手いと思いました。「そのバンド知らない」というのを逆手に取ったような感じですね。
 Disarmonia Mundiを知らない人でもというより、逆に知らないほうが面白いんじゃないかとすら思います。
 エットレを徹底的に推すことで、エットレ何者やねんと思わせてどんどん発展させる。題材の使い方が素晴らしいです。
 難が一つあるとするなら、宇都宮さんの存在意気が若干薄く感じるので、トリオ漫才としてもっと機能すれば完璧に近くなるんじゃないかと。
 クイズネタの中でも特にレベルが高いものだと思います。笑わせてもらいました。
   
・革命的に面白かったです。(あとでコメント付け足します!)
 



第2位 エントリーNo.009  囀

一重「ここまで来られただけでも、有難いので」

逢坂「結果的には良かったですね。次も、またチャレンジしたいです」

審査員
点数
91 94 95 95 82 82 72 71 +5票 合計687
【審査員コメント】  
・グループ名何て読むねん。まあいいや。
 面白かったです。僕自身実力不足ながら長年長文を見てる人間として「ローテンション漫才」というのはいつの時代も
 ある程度いたものですが、その中でも片手で数えられる順位に入ると思います。
 こけまみれコオロギさんのところで「誇張は重くなる」と述べましたが、
 このネタは世界観の吹っ飛ばし方がちょうどよく、きっちり階段を1つずつ登って意味がわからなくなるという理想系でした。
 また個人的にですが「オオバコに、なる」が「オオバコになる」という読点なしでも「オオバコに、なる?」という疑問符ありでもなく
 「オオバコに、なる」になってるのすごい好きです。
 最後の最後ほんのちょっとだけ失速した気がしましたが、まあ大きな減点ではございません。
   
・以前DRSで囀さんを見た時はボケ自体は良かったものの若干冗長で物足りなかったんですが、
 今回空気感そのままに強烈なワードが増えていて、見違えて面白くなっていました。
 何がいいってツッコミが心地良いんですよね。「凄くね」「絶対勝てると思いますよ」「キン肉マンの超人みたいな死に方」など
 わりかしシンプルなワードなのに破壊力が桁違い。「オオバコに、なる」は現時点での瞬間最大風速です。
 特に言うことは無いんですが、強いて言うなら大会の歴史や優勝賞品など、
 大会自体のディテールを掘り下げるとボケ幅が広がったのではと思いました。
 とは言え低体温ながら非常に爆発力のある名作でした。囀の単独とかやってほしいです。
 個人的な好みも合わせ1番笑ったので、今大会最高得点を点けさせて頂きます。
   
・僕の感想は「ツボ」の一言に尽きます。前回に引き続きずっと笑わせていただきました。
 「白人はオオバコ相撲やらないんですかね?」とか出せるのも凄いです。ツッコミがとにかく巧い。
 僕はずっと笑ってたんでアレですけど、基本的に最初に提示したボケをいろんな見せ方で見せてるだけっちゃだけなので、
 もっと踏みこめると初動で掴みきれなかった人も拾いやすいのかなとは思いました。個人的にはこのままでもいいと思いますが。
 
 別にどうでもいい話ですが、ただのデザイナーをメンバー扱いしてるバンドも居たりはしますね。
   
・見せ方というかテンポ感というか出し方?が非常にうまかったですね。ボケもツッコミも切れ味抜群でした。
 かなりあっさりした感じのネタではあるんですが、ボリューミーなモノともやり合えるくらいには十分に笑えました。
   
・1個目の大きなボケのヒマワリがクリーンヒットしました。こうなると最後まで面白い
 オオバコ自体にそれほど面白みを感じなかったのが残念ですが、全体通して雰囲気を一貫してて面白かったです
   
・シンプルなツッコミながらもおとぼけなボケをしっかり活かしている漫才ですね。
 緩い雰囲気ながらもボケツッコミの掛け合いの妙が生まれていて面白いです。
 オオバコを食べる、オオバコになるという大味のボケも雰囲気とマッチしていいですね。
 ただ、雰囲気だけじゃなくてボケの威力も少し緩くなってしまっている印象も受けました。
 オオバコの世界大会という発想から生まれるボケの選択がシンプルすぎたのかなと。もっと、ガツンと行けるのではと思います。
   
・サラッと余計なフレーズもなく展開が進んでいき、面白さがストレートに伝わってきました。
 と同時に、個人的にはちょっと物足りなさを感じました。キレイではあったのですが、個人的にはもうひと展開欲しかったです。
 やってることはバカですよね。バーカってかんじですね。
 



第4位 エントリーNo.012  ガンバラナイズ

小村:いやー、悔しいですね。
五竹:梅しいね。梅おいしいよね。

審査員
点数
85 85 93 49 86 91 85 90 +3票 合計667
【審査員コメント】  
・ずーっと五竹さんが意味が分かるけど意味が分からないこと言ってるので、
 小村さんがほぼフリとか疑問とかテンション一定で機械のごとくツッコミ続けるのがそれだけでなんか面白くなってきたのは僕だけでしょうか。
 大きな爆発は少なかったですが、空振りもほぼなく、終始安定していました。
 ただ、「運転手の人大丈夫かなーと思いながら眺めてたら戦車が大砲から思いっきり血吐いててさ、」が
 ツッコミ次第で大爆発ボケになれたのにこの後のツッコミだけなんか雑になってしまっていたのが残念でした。
   
・僕ジンガーさんに過去2回最高得点つけてるんですが、今回も例に漏れずドツボでした。
 序盤は「小村さんがそれを聞いてる」など良いボケもありながら、爆発とまではいかなかったんですが、
 撥ねられての「はい死んだ!」で爆発して、そこから加速度的に面白くなっていきました。
 もう撥ねられて飛んで何か思うたびに面白いからズルい。フェラーリやゾウさんなど意表を突く展開も豊富。
 おばあさんがピンピンしてたりオーディエンスが何もしてなかったりと、伏線回収もほぼ完璧でした。
 本編が素晴らしいだけに「小村っち」など導入部のボケが大体弱いのが惜しいところですが、
 全体を通した満足感は、個人的に今までのジンガーさんのネタの中で1番でした。
   
・「戦車が大砲から思いっきり血吐いててさ」とか「ゾウさん」とか虚をついてくるいいボケもあったんですが、
 大前提として一番最初の「五竹:今日ここに歩いて来るときに車に撥ねられちゃってさ。
 五竹:それでさ、事故の拍子に相手大怪我させちゃって。」の2行をずっと丁寧にやってるだけだなぁって感じが大きかったです。
 
 最初に全部説明しちゃってるから詳細説明してる時の小村さんの過剰な反応にも違和感がありましたし、
 本筋を裏切る展開は0なので話に引き込まれもしませんでした。
 
 こういう内容で行くなら「やってくる車が変」をもっとメインとして推すか、
 逆に五竹さんは最終的に怪我をしたということから話をはじめて、
 その状況を説明する過程で「撥ねられてるのに無傷」の下りをするとかの方がいいんじゃないですかね。
   
・設定勝ちみたいなところはありますね。それでもうワクワクしながら読んでいるのに、ちゃんと応えてくれるのでただただ面白かったです。
 ツッコミも良い塩梅でしたし、間違いなく今回大好きなネタの1つです。軽い物を上に載せるのは必然の摂理ですね!
   
・ボケたまんまながらスムーズに本題に入っていき、中身が爆裂的に面白かったです。吹っ飛ばされたところに車突っ込んできてさらに吹っ飛ばされるっていう状況が想像すると面白すぎ
 着地してから急失速したかなー、って感じです
   
・安定感バリバリですね。隙がほとんどない、展開の仕方も申し分ない漫才だと思います。
 轢くほうが大変なことになっているという壮大な展開の後に、しっかりばかばかしいボケの応酬をかませていてお見事です。
 難点はほぼないですが、なんでいきなり血を吐いてるのかの謎は回収したほうがよかったかなと思います。
 全体的な完成度は相当なので、あとはそこからどう唯一無二のインパクトを残すかという部分になるかなと。
   
・シンプルに面白かったです。表現がサラッとしながらも面白さがそのままドンときていました。
 もう一要素欲しいですが十分面白かったです。
 



第8位 エントリーNo.040  HIGH-POP

小沢:やったー

審査員
点数
80 83 76 51 87 73 92 84 +2票 合計628
【審査員コメント】  
・前半爆発力不足、中盤大爆発、後半また爆発力不足、っていう流れに感じてしまいました。
 爆発しきれてないところは、「こういう話の飛び方したら、こういうボケの感じで流れが来るかな」という域を
 越えられてない感じがしたんですが、5分の2が坂東玲音名~東京大賞典ぐらいまでは凄く面白く、
 1くだりの中では決勝一番のくだりだったのですが、その後のサイコのおじいちゃんが
 また想像の範囲に手の届く範囲のボケに収まったのが残念…。
   
・面白いなぁ……ワード1つ1つがこっちの予想を覆していくのが非常に上手い。
 「食事の概念」「米を目で楽しむ」など、こちら側の意表を突くワードが豊富でどんどん前のめりにさせてくれました。
 
 要は架空の変なものを紹介するという自由度の高すぎるスタイルなワケですが、とっ散らからず綺麗にまとまっていた印象です。
 個人的には、おじいちゃんの下りで自由度が上がりすぎてちょっとゴチャついた気もしました。
 村の紹介だけでなく、紹介した物を活かしたイベントを提案する展開などあれば、
 それまでの奇抜な設定を拾いつつ、爆発力あるオチまで持っていける流れになったのでは。
 現時点で非常に面白いネタなので野暮かもわかりませんが、もう一捻りで更にヤバくなりそうに思えたので。
   
・良くも悪くも普通のネタだった気がします。
 ボケのベクトルは結構突拍子もなかったんですが、その突拍子のなさを活かせてるとは言い難い感じです。
 「一生ネットの晒し者」とか良いフレーズもあったんですけど、もっとやりとりを精査する必要はありそうです。
   
・研究として面白そうな題材を誇張したボケは大好きです。一発一発が響いてくる面白い漫才でした。
 読みやすかったですし、ボケとツッコミの間もワンパターンじゃなくてメリハリがあって 笑いやすい土壌がしっかりしていました。
 このネタ全体の中で見るとおじいちゃんがちょっと弱いですかね。それでもかなり良かったです。
 苗字はさておくとして玲音名カブリて。
   
・「米です」「食わねえのに!」の流れ面白いんですけど、名産って元々食べ物のイメージが大きいんでちょっともったいない感じも
 ボケ自体はなかなかパンチあって面白いんですけど、完全にブロック分けされてる感じがしたのがこれももったいない感じです。でも満足感は高め
   
・スタンダードな流れの漫才ながら、緩急が完璧です。ボケツッコミの掛け合いも互いの魅力が出まくっています。
 構成している要素はほぼシンプルなんですが、テンポやタイミング、ツッコミの引き出し方など要素の出し方が絶妙なんです。
 素直に、漫才としてしっかり楽しめました。欠点はほぼないですが、ボリューム的にもっと充実できるんじゃないかなとは思いました。
 漫才の可能性は、個性派でも正統派でも両方しっかり眠っていますね。
   
・坂東玲音名!!
 頂点に達するほどのボケが少ないのと、ラストのおじいちゃんネタも面白いけどちょっと頼りすぎてる感じが惜しかったです。
 



第6位 エントリーNo.016  NIKE

N「ここまで残れたっていうことは、どなたかには楽しんでもらえたのかなと思うので。」
I「そうね。多かれ少なかれ。」
N「はい。それであればよかったです。楽しかったね。」
I「楽しかった!9年ぶりのMMー1、満喫しました。ありがとうございました!」

審査員
点数
82 87 82 60 78 94 77 80 +3票 合計643
【審査員コメント】  
・凄く教科書通りの漫才を見た気がしました。無論いい意味で。
 ボケ・ツッコミ・ワードセンス・展開・終盤につれて上がってくる感じ・天丼と全て高水準でした。
 …が故に、さらっとしすぎたかなあ…と。
 オチ付近で急にぶっ壊れたのには衝撃のパンチを食らいましたが、それ以外で記憶に残る展開が他の上位コンビに比べてちょっと勢い不足だったかなと。
 それでも「チップインボギー」は地味ながら凄い発明だったと思います。なんで誰も気づかなかったんだろう。
   
・まずNIKEさんを審査させて頂けるということが、長文に関わるものとして光栄です。
 ネタも流石の安定感。序盤から「ノミノミの心臓」「×0」などで畳みかけ、
 本題の挨拶の下りでもF1やバラエティパックなど、絶妙な角度から飛んでくる良質なボケが多く満足でした。
 個人的な意見としましては、イ・ボミの要素が若干浮いてるような気がしましたので、
 もっと挨拶の下りにゴルフボケを足した方がイ・ボミに必然性が出て違和感が薄まったように思えます。
 また、喜ぶ下りも顔文字がネタの雰囲気を壊してるように感じたため、もっと別の狂喜乱舞の見せ方をすべきかと。
 色々言わせて頂きましたが、確かな技術とセンスを堪能させて頂き非常に満足です。
   
・個人的には高校生漫才師時代の印象が強かったので28には時の流れを感じてしまいますね……。
 9年ぶり(?)とは思えない安定感です。「ビゲンの天丼」と「彼女いない歴−年齢=0」が好きです。
 ただ、良くも悪くも懐かしい感じだなぁ、とも思ってしまいました。
 最近の長文の傾向からすると、だいぶ大人しめな印象を受けてしまいました。
 何はともあれ、今後も新作を見れることを期待しています。
   
・パワーある正統派の漫才だと感じました。ボケの質だけじゃなく出し方も非常にうまくて面白かったです。
 これぞまさに何回読み返しても安定して笑えるタイプのネタですね。
 少々 置きにいってる感じもしたので、攻めの貪欲さが強く感じられれば自分はもっと点を上乗せしていたと思います。
   
・『彼女いない歴−年齢=0』これ地味にネット長文でしか見れない感じのボケで好きです。リアルなら分かりづらいボケを漫才で入れられるのはネット長文のいいところ
 パワフルなボケがいくつも見れて楽しめました
 「娘さんちょーだい」「奥さんを僕にください」とかこの設定でよく見る感じのボケが何個かあったのは残念
   
・うわあ、ひっさびさに昔ながらの正統派長文ネタを見た。NIKEさんお久しぶりです。
 漫才としての完成度は非常に高いです。ボケツッコミの掛け合いはまさに漫才。
 サンキューパピーとなってからの「緩め方えげつねえな!!」の決まり方は漫才としてはかなり理想的です。笑っちゃいました。
 ただ、安定しすぎて全体的に冒険している部分が少なく、爆発力に少々欠けているところが残念。
 この漫才の掛け合いならば、もっと冒険したボケでもガンガン行けると思います。
 高校生漫才ではなくなったところに、時の流れを感じましたね…。
   
・お久しぶりです!
 流れのキレイさは抜群で、独特なボケ(-年齢=0、イ・ボミ、顔文字…)も多かったです。
 核となるボケが無いせいか大笑いには繋がらなかったのが惜しいですね。 
 



第3位 エントリーNo.010  木工用ボンドーズ

木工用:貴様らをカットモデルにしてやろうか
ボンド:幸いだよ!!

審査員
点数
97 92 72 82 87 (82) 78 93 +1票 合計684
【審査員コメント】  
・独特の雰囲気に繰り返し系のボケにも関わらず飽きさせない展開、そしてワードパワーの強さと、
 さすがの漫才でした。ブラッド&ヘアーすごいな発想が。
 オチ周辺も予想できないクライマックスで漫才としてはもちろん、文章としておもしろかったです。
 ほぼ1位の方と同じぐらい笑ったのですが、ちょっと僕の中で1位が抜けてるので差異のためにこのような点数になりました。
 ご容赦ください。
   
・「おいしくて健康にいいシンナー」からの「シンナーはまずくて健康に悪いよ!」至高かよ。
 正直根幹である「カットモデルを探してくれる人を探す」という設定は題材として若干弱く感じたのですが、
 そこは天丼の上手さといいますか、繰り返すごとに飛躍させるテクニックが流石。
 献血ルームと美容室のハイブリッドとか、例えこの設定を思いつけたとしてもこの発想に辿り着ける自信がありません。
 欲を言えばもっと理不尽な発想が欲しかったかなと。全体的に面白いんですが、大爆発には届かなかったと言いますか。
 フリを兼ねる序盤の段階で、後を引くほどインパクトのあるフレーズがあればだいぶ印象が変わった気がします。
 ダサい店名はボケとして大人しめだったので、シンナーのようなぶっ飛んだワードをもっと盛っても良かったかも知れません。
 あとオチの怪談は完全に性癖だろうよ。「らしさ」全開だったけどよ。
   
・怖い話だったー!!!!!怖い話だったー!!!!!
 序盤はまあまあかなーって感じだったんですが、繰り返しの中でじわじわ効いてきたところでこの展開。そしてオチ。
 さすが巧いですね。前半にちょっと物足りなさがありましたが、概ね満足です。
   
・1回目と2回目で完全に違った見方ができて1本で2度おいしかったです。うまくできていて魅了されるような面白さですね。
 1回目はコテコテに頭おかしい系でゴリ押す感じがしてそれも良い味を出していましたが、2回目は些細な部分までぞわっと来るような笑いでそれも良かったです。
 (出てこない)のくだりも舞台を意識しつつで動きのある良いアクセントになってました。
   
・毎回荒くなっちゃう癖あるんで次回あったらきめ細やかな木工用ボンドにしたいです
   
・漫才の完成度が高く、独自の展開を美容師が来るたびに崩していってきれいな漫才に仕上がっていますね。
 それなのに、怖い話で落ちるという展開に持っていくという…なんか、ここは本気で怖がらせようとしてんじゃないかとも思えますw
 終盤までは安定して面白かったのですが、怖い話がそのまま怖いまま終わるのがもったいないかなと。
 それが味だとは思うのですが、それならば面白さも交えた「面白怖い」展開までにもっていけたかなぁと思います。
   
・「カットモデル探してくれる人探してる」というパワーワードの上に、少しずついろんなものがズレていくのが最高でした。
 比較的序盤の「パーマ&パーマ」が相当ツボに入ったのもあり、笑いっぱなしでした。面白かったです。
 



第9位 エントリーNo.003  雪月風花

大黒「めっちゃ悔ふぃー!」

月見「すみません、落ち込んでる時、悔しいとアルフィー混ざっちゃうんです」

審査員
点数
78 77 44 64 59 80 78 87 +3票 合計570
【審査員コメント】  
・この9組の中に入るとどうしてもボリュームというか独特のクセ不足が浮き彫りになってしまうのが
 残念ですが、それでも水準以上のボケとツッコミはあったと思います。
 芸能人くくりになった理由、あびる優をチョイスした理由、などがあればオチ全体に厚みが出たかなと思います。
 槇原と平井堅を巻き込み事故のくだり、面白かったなあ。
   
・ありそうで無かったいいシステムのネタですねコレ。マジで先に思いつきたかったです。
 1ボケに行数を使うため、前半はスロースターターではあったのですが、
 ラビット関根の下りなどは溜めに匹敵するパワーがありましたし、
 それら全てをフリにしたベッキーの下り以降はテンポも良く、尻上がりに面白くなっていった印象です。
 改善点としては、やはりシステム説明にあたる前半が行数を消費する割にボケが弱めな点でしょうか。
 いわばフリの部分な訳ですが、赤プルなどを削ってもう少しテンポ良く進行出来たら後半の畳み掛けもなお生きたかと。
 全体的に沸点が高くは無かったのですが、漫才としてのシステムクオリティは非常に高かったです。
   
・「自分の問いに自分で答え探すのはただの哲学や」←凄いツッコミ。
 構成が巧く、一見適当なボケを月見さんが強引に昇華していく様は圧巻かつ面白かったです。
 ただ、クイズとクイズの合間のやり取りはベタなものが多く、
 特に「地面を叩いて悔しがる」という要素はバカバカしさはやや有りつつもボケとして弱かったように思います。
 もっと奇行に走るなりして、この部分でさらなる笑いを生めればな、という感じでした。
 あと、めちゃくちゃな答えした後の独特の間が良かったので、
 後半になるにつれて間が狭くなったのが個人的に残念でした。
   
・ツッコミの良さが活きているネタでした。「〜って問題出すわけないやん!」の所が凄いですね。
 題材等も含めて、幅広い層に受け入れられそうなネタではありましたがあまりインパクトのあるネタではなかったのかなと。
 1行のセリフの長さとか絶妙で 演者をイメージしやすかったのが良かったんですが、ツッコミありきのボケというか単体ではちょっと弱かったですかね。
   
・構成がめちゃくちゃしっかりしてる。各箇所に仕掛けもあって面白かったです
   
・最初の小池栄子で少し「あれ?」と思っちゃいましたが、後半から一気に面白くなったなぁと。
 クイズを深読みして平井堅とマッキー巻き込むところとか笑っちゃいました。
 自分としてはかなり好きな漫才だけに、前半エンジンのかかりが遅いのがもったいない。
 小池栄子あたりでもっとぶっ飛ばしてもよかったかなぁと思います。
 漫才のスタイルはまだまだあるんだなと思わされたネタでした。こういう設定思いつきたい。
   
・「解答→解答者が想像した問題文を想像してツッコミ」っていうのが新しいですね。考えようによってはそれがボケとも取れますね。
 斬新かつ笑いの構造としては理解しやすいものなので、わりと後世まで残っていく作品になるかもしれません。
 ボケ・単語としては、ベタといえばベタですが、王道的で上手いところを踏めていたなぁと思います。
 


X子:第18回MM−1グランプリ、42組の頂点はミルキーケース騎士団が勝ち取りました。本当におめでとうございました!

Y美:また夏から秋にかけて開催予定第19回MM−1グランプリでお会いいたしましょう。

XY:ありがとうございました!!


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