Y美:ひえー…ここまで大接戦ですね…

X子:現在残っているのは、
   フタゴササカワ、whitewhite、月影連盟の3組となります。

Y美:果たしてどのコンビが王座に就くことになるのでしょうか!?

X子:3位から1位まで、一気に行きます。優勝は…!?









































第3位 エントリーNo.048  フタゴササカワ
審査員
点数
91 82 (79) 88 67 68 94 79 +1票 合計649

第2位 エントリーNo.054  月影連盟
審査員
点数
87 90 94 94 84 66 88 85 +3票 合計691

優勝 エントリーNo.051  whitewhite
審査員
点数
83 93 83 98 94 87 92 96 +7票 合計733





ということで優勝は
whitewhite



X子:…に決定いたしました!おめでとうございます!

Y美:今のお二人の今の気持ちを伺ってみましょう!

あった2冠:(あった)
前田:あったよ
安正:すごいね

X子:ありがとうございました!

Y美:Kevin(略)に続いて2組目のV2となりました!それにしても圧倒的な強さ!!

   以下、審査員全員のジャッジペーパーと、各コンビからのコメントとなります。

X子:審査員は上から順に牧原ナオミさん、藍殿TTさん、けうけげんさん、マグネッツさん、
   スリーオールさん、彼。さん、KKジハードさん、ひろちょびです。



優勝 エントリーNo.051  whitewhite
審査員
点数
83 93 83 98 94 87 92 96 +7票 合計733
【審査員コメント】
・もう20年以上前ですけど、私結構ラジオ大好きだったんですよ。
 赤坂泰彦のミリオンナイツ→ラジ王→まんたんミュージックの流れに、土曜の深夜は宮川賢のラジオをなめるなとかとか。
 そんな私ですから、ラジコプレミアムとか入りたくて仕方ないのですが、当時ほどラジオコンテンツに耳を傾ける時間が取れないのが残念で仕方ないです。
 ええ、ネタ内容ですね。
 素晴らしかったのは、かつての頃より安正のスカし具合が数段レベルアップしている所。
 あまり芸人例えはしたくないのですが、漫才している三四郎・小宮は安正をリスペクトしてるんじゃないか、位感じられました。
 後は前田のボケが私の心に届くまで若干飛距離が無かったのがちょっと残念。
   
・雰囲気が良いですよね。サッカーとかテニスを呼び捨てにしてるのをサッカーさん、テニスさん って訂正してるだけでこんなに笑えるのは雰囲気づくりの賜物かと。
 確かなボケと確かなツッコミで力強いやり取りが生み出されていました。
 唐突に終わらせに入った感じは見てとれましたが、「いた忍者:もういいでござる」のために10行捧げるのもまあ悪くはないですね。
   
・whitewhiteさんは相変わらずパターンにハマらせたら無敵状態に入りますね。
 「ラジオさん」「いよっ」など序盤から畳みかけ、そこからラジオネームやツールなどのパターンに落とし込むのが異様に上手い。
 最初から面白いのに繰り返せば繰り返すだけ面白くなっていくからどんどんのめり込んでいく。
 「ゴムで、伸縮」「サンチュ」「radico」など後半の変化球も鋭く、申し分ない出来でした。
 あえて言うなればラジオネームのスポーツ縛りにもちょっとした変化があっても良かった気がしたところと、
 (IN)がちょっと飛びすぎて困惑したことくらいでしょうか。トータルでは高水準です。
 あとオチでいないラッシュ挟むなら、福山雅治以外にももう一つ(いない)を挟んでも面白かったのではないかなと。
   
・全部面白かったです!言うことなし!
   
・これぞ、まさに、という感じで面白かったです。
 最後、あまりしっくりきてなかったボケの方向性でそのまま終わってしまったので、個人の好みとしてちょっと気になりました。
   
・面白かったです。ボケの質でいうと今大会1番じゃないかと思いました。構成面もしっかりしていたと思います。
 ここからは好みになってしまうので申し訳ないですが、
 上2行を除けばコントでも成立することと、いない〇〇のボケがテキストでしか成立しないという表現だという点
 (ただこれはテキスト漫才の大会なので、すごく悩んだんですけどこれは減点対象にしないことにしました)が気になりました。
 特に二人のやりとりでテンポを作っていたにも関わらずメタ視点のボケがオチに来ることで読み手のリズムが崩れてしまった気がします。
   
・いない福山雅治:(いない) ←何言ってんだこいつ。
 淡々とした流れからのシュールかつ強烈な展開に、絶妙な天丼と唐突なボケのタイミングとテクニックの盛り込みがふんだんふんだん。
 そして最後のいないラッシュあたりで、このユニットの個性を決定的に見せつけたという印象です。
 (IN)あたりでちょっと空気が緩みすぎた感があるのがちょいともったいないですが、完成度は極めて高いです。
 いつまでもこの世界観を保っていてほしいものです。以上、いない審査員でした。
   
・こんなに全部面白いことあります?
 見たことのある面白いwhitewhiteパターンが総結集してること自体も面白いんですが(評価するとなると悩みますね)、
 全体的に軽く流すところだったりとか、ラジオネームがシンプルなスポーツ名だけだったりとか、
 とにかく組み立て方も完璧で素晴らしかったです。
 2度目の優勝おめでとうございます!
 



第2位 エントリーNo.054  月影連盟

こんにちは。豆師匠です。

審査員
点数
87 90 94 94 84 66 88 85 +3票 合計691
【審査員コメント】
・怒涛のボケラッシュ。ちゃんと五代が気絶した箇所もかっちりとラスト手前で回収している辺り素敵。
 何でそうなるの!?的なボケが楽しいと感じさせる所に作者様の技量が見え隠れします。
 無個性キャラの大掃除、という表現も、力技のボケを見事なテクニックで処理できていると思います。
 ただこれは仕方ないのかも知れませんが、やはり登場人物の散乱さは否めない部分でもあります。
   
・ボケるための土台造りが秀逸でした。自由度が高い死ぬボケの羅列になりがちな部分をうまくパターン化していて、
 それをどう崩していくのか どう展開させていくのかというような課題にも持ち前の技術でうまく作られていたように思います。
 互いに牽制し合って身動きがとれない が非常にアホらしい状況で面白かったです。
 “そして誰もいなくなった”パロディってタイトルと合致させるのは比較的簡単そうな部類に感じますけど、そんなことより 本の紹介としても非常に優れてましたね。
 元ネタを読んでみたくなるって、パロディとして至高ではないかと。
   
・お久しぶりです。ブランクあっても全く錆び付いていない文章力と伏線回収に脱帽です。
 最初の納豆や隕石辺りまではそこそこでしたが、『そしたら誰もいなくなっていた』でエンジンがかかり、
 物語が始まってからはもうフルスロットルでした。人が死ぬたびに噴くレベルでハマりました。
 強いてあげるなら死に方が一部ハマらなかったのと、糞尿地獄は後々の伏線に使えたかなってことくらいです。
 あと餅とか納豆チャーハンとか、出されてる料理のメニューの統一感の無さにはツッコめたかなと。
 とはいえ大幅減点するほどではなく、非常にクオリティの高い名作でした。
 完成度と沸点の高さから、今大会最高得点をつけさせていただきます。非常に面白かったです。
   
・三すくみ面白すぎるでしょ……。
 執事以降ややパターンのずらし方が弱くちょっと失速したかな、と言う感じはありましたが、十分に面白かったです。
   
・シンプルながら意表を突いた細かい裏切りが多く、かつ適度にマニアックな要素もあり、面白かったです。
 サクサク死んでいくという状況の面白さもある一方で話がスムーズすぎるように感じ、もう一つ別の盛り上がりが欲しいような気もしました。
   
・物語の情報量が多かった割には読みやすく、うまくまとめられていたという印象です。ボケの種類や方向性も多くて楽しめました。
 ただまとまりすぎているなと感じる部分があり、特に十姉妹が出てきてから、さあどう展開する?の部分は、やや期待値を下回ってしまったと思いました。
   
・これは相当の推理小説好きじゃないと引き出せない完成度ですね。
 推理小説の世界観を引き出しながらも、どんどんバカバカしさが盛り込まれていて最後までしっかり盛り上げていると思います。
 読み手が想像しやすく、かつツッコミでバシッと決めているので漫才という形の理想形の一つがここにあると思います。
 ただ、後半にかけて少しボケの情報量が多く複雑になったのが惜しいかなとも思います。
 マニアックな武器にマニアックな筋肉の部位とぎゅうぎゅう詰めな感じもあったので、もう少しスマートな見せ方にするとスムーズに伝わってくるかなと。
 しかし全体的な完成度はお見事だと思います。なつくさんお久しぶりです。お元気でしたか。
   
・これぞ月影連盟って感じの題材ですが、笑いどころをめちゃくちゃわかりやすくしてきましたね。
 基本的なテンプレがあった上で、九条が急に死ぬのが絶妙なタイミングで最高でした。
 贅沢ではありますが、「これでもかってくらい死ぬ」という展開をさらに超えてくるようなものを期待してしまいますね。
 



第3位 エントリーNo.048  フタゴササカワ

照陽:悔しいぜ……まだまだこんなもんじゃないぜ……!!

光月:次までにもう1つ子増やしてきます。

照陽:母ちゃん!ファイト!!


審査員
点数
91 82 (79) 88 67 68 94 79 +1票 合計649
【審査員コメント】
・普通ツッコミで笑いの核を持ってくるタイプって、どうしてもボケが弱いからそうなるんですよね。私も勿論そうです。
 ですがこのネタは、弱いボケを補完するのではなく、強いボケを更に強めているというか、ソフトバンクの打線にメジャー級の外国人を更に揃えましたよー的な戦慄を覚えました。どれだけ勝つ気なんだよと。
 最強ワードは【同じ羊水に浸かっていたとは思えない】【カリフォルニアでラブラドールレトリバーのダニを取る仕事】でした。
 後はフーリガンの部分ももう少し話を膨らませることが出来るんじゃないかな、といった贅沢な悩みだけです。ご馳走様でした。
   
・「愛はここにある」と「エマージェンシー」の間にいたフタゴササカワじゃないですか!
 「発音する時バカみてぇな顔になるな!!」良いツッコミですね。
 独創的なフレーズが多々見られ、面白ワードの創造力には感服いたします。
 オリジナリティーのあるワードを生む際に、奇をてらい過ぎないようにする調整とかあるのかなと思いました。
   
・テキストで双子弄りとか、見た目わからないんだからするなよ。あ、けうけげんです。
 覆面ユニット作る上で、「これアポロやパーティで良くね?」が嫌なので必然的にキャラ漫才になってしまいます。
 今回は双子漫才と筋肉漫才で迷ったあげく双子に軍配が上がりました。何処へ行くんだけうけげん。
   
・けうけげんさんの覆面に見えました。
 あまりハマらないボケも多少ありましたが全体的に面白かったです。特にプレスリーが好きです。
 ただ家計簿じゃなく家系図!!
   
・設定をはじめとして双子という関係性をフルに活かしたネタで面白かったです。
 天丼的に前半のボケを後半に被せてくるなど、ネタとしての盛り上がりを作っている印象はあるのですが、
 子どものネーミングセンスなどをはじめとして、ボケのカロリーが多いと言ったらよいのか、
 いかにも「力込めてボケ言ってます!」感みたいなのを一部で受信してしまって、あまり芯にヒットする感じではなかったです。
   
・双子の設定が活かされていて、ボケの質も高くて面白かったです。
 ただ名前ボケの比重が高かったことと、親も双子が事実として描かれた部分で、なおかつツッコミがそれを認める方向で話が進んだことが気になりました。
 そこを乗っかってしまうとボケの言っている双子は双子からしか生まれないを認めたようにも見えてしまい、一気にツッコミの説得力がなくなってしまったなと思いました。
   
・これはすげえ。面白い。双子というギミックを完璧に活かしています。
 双子ネタというとボケが限定されそうなイメージがありましたが、このネタを見たら可能性が全然あると見せつけられましたね。
 双子という要素をふんだんに取り入れつつも、親族のハチャメチャ振りなども織り交ぜていて面白いです。
 何よりも、漫才の構成力が半端なく高いです。奔放なボケをツッコミが完璧に引き出しています。「喰らわすんじゃねえよ!」が好きです。
 まだ伸びしろや可能性も秘めているとは思うので、このスタイルで突き進んでほしいですね。親戚付き合いに気を付けながら。
   
・「法事でしか会わない酒乱のおじさん」の時点ですでに最高でしたが、その後も
 「同じ羊水に浸かっていたとは思えないセンスだ!!」「ちなみのカロリーが高ぇよ!!」など衝撃的なフレーズがいっぱいでした。
 子供(?)が名前考えるにしてはちょっとぶっ飛んでる感のある印象だったのが惜しいですね…
 



第7位 エントリーNo.035  チアノイズ

ゾン:君は君らしく生きていく自由があるんだ
矢野:お前がJ-POPを歌うな。

審査員
点数
77 80 76 (79) 64 97 75 83 +2票 合計633
【審査員コメント】
・【殺す】というキーワードはやはり凶器であり、これがボケとして生きるには相当な力量が必要だと思うんですよ。
 刹那的な使用だとまぁ何とか、という所ですが、このネタはまさかの話のメイン。
 恐怖と不安が入り混じりながら読みましたが、不思議とそこまで不安にならない流れ。その理由は恐らく重機にあるのかなと。
 これが天井から登場した瞬間、DIOの『ロードローラーだッ!』が頭に浮かび、和んだんですよね。
 勿論作者様の意図する所とは違う楽しみ方を私が勝手に行っているだけなのですが、その後ネタを見る目が変わったのは事実なのです。
 そして点数が伸びなかったのも、私のその勝手な思考から作者様の意図する道に戻されなかったのが要因でした。
   
・ツッコミがワンパターンな感じはしましたけど、なかなか良いボケも見られました。
 ただの霊現象だったとか滝は業者に頼んでたとか面白かったです。
 キャラクターが出来上がってるからこそのネタという感じで、良いキャラネタだと思いました。
   
・ゼロモラル。是非2016年キングオブコント決勝の客の前でこのネタやってほしいです。
 完全なサイコ野郎のネタなんですが、展開のバカさやコミカルさでカバーする手腕は流石。
 「共感できない謎かけ」「死体探し」「健康的な趣味持つな」など、フレーズはどれも殺傷能力が高く非常に高水準でした。
 ただ、チアノイズさんの武器はコミカルと不謹慎のバランスだと思うんですが、今回ちょっと不謹慎寄りに見えてしまいました。
 というのも、いつものチアノイズさんのネタは物語の中に要所要所で死が打ち込まれていたんですが、
 今回は終始殺意を孕んだ危険思想視点で話が進むため、若干死が生々しく見えてしまいました。
 ネタ自体はフレーズも展開も申し分ないため、そこのヤバさで一歩引いちゃったのが惜しかったです。
 その辺のバランスがカバーされていればもっと高得点つけれました。殺さないでください。
   
・頑張ったんですけどねーどうですかねーわかんないですねーもうなにも
   
・急に俳句を作り出す等、鋭くて好きなボケもあって面白かったんですが、
 序盤でやばいやつ感をふんだんにフッてた分、もっとすごい暴れ方を期待してしまった部分もありました。
   
・構成面、ボケの切れ味、読んでいる時のテンポ、キャラクターの表現、どれをとってもよくできた漫才だと思いました。
 特に話の内容のばかばかしさと矢野が共感できる部分とのバランスがとてもよくできていて、キャラクターと言う縛りの中でしっかりとボケ、ツッコミに幅を持たせられていると思います。
 ただ残念だったのはゾンが何者かよくわからないなと感じてしまったことです。
 普通の苗字ならサイコパス的な人間なんだなと思うんですけど、殺し屋的な感じなのか、犯罪者的なやつなのか、そのあたりだけちょっとイメージしにくかったです。
 それでも十二分に面白い漫才でした。
   
・全体にほんのり狂気が漂っている感じがいいですね。
 猟奇的な要素に頼り切らずに、バカバカしさも交えて最初から最後まで安定して笑いを投入してくる漫才だと思います。
 狂気漂うボケもさることながら、シンプルで的確なツッコミもしっかりネタを引き立てていると思います。
 ただ、これだけ殺意みなぎるネタではありますが少々物足りない感じもありました。
 安定感が目立ち過ぎているというか、少し落ち着きすぎている感じがもったいないかなと思います。
 シンプルなツッコミはボケの爆発力があればさらに大きな武器になると思うので、そのあたりを意識してみるといいんじゃないかなーと。
 「風情感じてんじゃねえよ」はベストツッコミだと思います。
   
・矢野の短いツッコミめちゃくちゃ面白いなぁ。
 盛り上がり的にはもう一山欲しい気もしましたが、基本的にはめちゃくちゃおもしろかったです。
 



第8位 エントリーNo.052  XENOGLOSSIA

歌姫:やだーですわー!
寛子:寛子もやだー

審査員
点数
75 85 68 83 53 83 81 92 +0票 合計620
【審査員コメント】
・まず七瀬寛子は男性なのか女性なのか。mm-1超久しぶりの私にはちょっと存じ上げてませんでした、スイマセン。
 本当なら遡ってネタを拝見しなければいけない所なのですが、時間が取れませんでした、申し訳ないです。
 ということでまず此処で寛子のキャラクターのブレという違和感が発生。そこにネタが助けきれてなかったのです。
 そして今の状況と意見を異にするかも知れませんが、メタ発言はやはり受け入れるのが難しいんです。
 有希論さんくらい突き抜けて、それ自体をネタとして構築していればまた別ですが。
   
・すげえアホじゃないですか。遺書踏んでたとか超アホじゃないですか。
 すっとぼけた感じがとても面白かったです。金あげて解決とか王道展開ですけど見せ方が良くて力強いものになってました。
 あとコントに入る前の あの一行、やっぱりたまに連続しちゃう時あるんで「うわーそうきたかー」って感じでこれだけでも高評価です。
 ネタのタイトルが個人的にはかなりワクワク感が引き立てられるものだったので中身見てオイッとは思いました。
   
・なんか久々に歌姫さんの金持ちキャラを終始堪能した気がします。
 「そう、ゼノグラシアの」「死ぬ前にせめてコイツを殺したい」などフレーズは上質ながら、
 正直歌姫さんの自己中キャラが行き過ぎて、自殺というテーマも相まって笑いきれなかったんですが、
 「億」にはまんまとやられました。これまでの積み重ねとキャラが無くては決まらない完璧なオチでした。
 ただやはり倫理観は気になったので、説得パートをもう少し控えて、億パートにもうちょい行数使うと
 爽快感も出ますしボケ幅も広がったのではないでしょうか。傘下に雇うとか億以外にも色々あげるとか。
 少なくともキャラの活かし方は満点です。あと僕が1番面白いと思うポケモンの名前はマラカッチです。
   
・やり取りの完成度がものすごく高いと思います。キャラを生かした「自慢……?」を放り込んでくるのがいいですね。
 ボケ自体はややベタなものも多く、それでも笑えるんですけどもう一歩踏み込みがあるとさらに良いですね。
   
・ペリッパーまでは面白く読めたんですが、それ以降は単に失礼を積み重ねてる様に受け取ってしまいました。
 寛子さんの天真爛漫で失礼なキャラクターを活かしたいのであれば、「自殺を止める」というシチュエーション自体が合っていなかったのではと思います。
   
・自殺を止めるというテーマはありがちながら、歌姫のスタンスが斬新だったのですごく新鮮に見えました。
 お嬢様のキャラクターも描けていてよかったと思ったんですが、最後のお金で解決する部分がちょっともったいなかったなと感じました。
 うまくハマれば大きいボケになったんだと思いますが、今までの流れの作りこみに比べてえらくあっさりしているように感じたことと、
 それまでの二人の関係性からあっさりお金で解決することに寛子が乗っかったことで違和感が出たのかもしれません。そこだけすごくもったいなかったです。
   
・キャラクター漫才としての完成度は非常に高いですね。歌姫さんのキャラクターが洗練されています。
 自由奔放なボケと冷静なツッコミがいい塩梅を出していて、強いキャラクターながらも安心して読める漫才だと思います。
 キャラ漫才は間違えるとその設定に頼りがちになりますが、このネタは漫才としての技術や展開がしっかり相まっていていいバランスが取れています。
 ただ、そのせいかボケの内容が安定しすぎているのも感じました。この世界観を引き立てる強いボケがもう少し欲しいかなと。
 歌姫さんはどんなことをさせても強いボケに昇華できるパワーのあるキャラクターだと思うので、思い切ったボケを放っても問題はないかと。
 ボケの強烈さとのバランスがうまく取れれば、さらに漫才としての完成度が高まっていくと思います。
   
・「自殺してくだいまし!」が全てですね。
 ベタな設定に色のあるキャラが加わって完全に笑える地盤が固まっていました。めちゃくちゃ面白かったです。



第9位 エントリーNo.027  ガンバラナイズ

五竹:これは死んだお爺さんが浮かばれないですね。
小村:次回、浮かばせましょう。

審査員
点数
75 77 69 82 85 77 85 68 +0票 合計618
【審査員コメント】
・前半のインパクトは素晴らしいんですよ。秋に新年の挨拶という異次元の設定から始まったんですが、
 その着地点が『脳内』という意外性に欠けた結果、その後の展開に引き込まれないままゴールしました。
 トナカイの下りでボケとして綺麗に成立している辺りは作者様の力量だと思います。
   
・ハマりさえすれば、あとはもう進むにつれ指数関数的にウケていくネタかなと感じました。
 実際そのようにできていて流れの作り方が非常に上手だと思います。
 途中で毛色の違うボケを入れてみようかなとかそういう保険をかけることをせずあけおめの独自システムを貫いてこその結果ですね。
   
・僕もはやただのガンバラナイズオタクですよ。毎回虜にされちゃってるんですもん。
 基本的にひとつの発想をオチまで貫くスタイルなんですが、その軸の発想がイカレてるからオチまでずっと味がする。
 「黒豆に貫かれる」「おせちがガム」などワードセンスも抜群。マジで羨ましいですこの発想。
 かなり面白かったんですが、今回は多少展開に乏しく、大きな波がなかったかもしれません。
 「自分だけ年が明けるのが早い」という設定の咀嚼が難しいので、理由とか説得力を与えるような言及があればなと。
 「とじおめ」から時間が巻戻っていくのとか好きなんで、もっとそこに行数を使って後半の山場を作ってもいいかもです。
   
・安定して面白かったですが、何が悪いとかないんですけどちょっと物足りなさも感じました。
 主軸のボケが非常にあっさりとしてるのでもっと爆発的な見せ方が見たかった気もしますね。
 でも安定して面白かったです。
   
・意味不明だけど所々ルールや法則性がわからなくもないみたいなボケと、それを的確にぶった切ってくれるツッコミが噛み合っていて面白かったです。
 柔らかいものに貫かれるっていうボケが多めに出てくる割にあまりはまらなかったのと、クリスマスみたいなくだりをもうちょっと欲しかったかなというのが気になりました。
   
・あけおめに個人差があって、何回もあけていくっていう発想は斬新で面白かったです。
 ただ、そこにイメージのくだりが合わさることで、どういうルールで個人的に年が明けていくのかがわかり辛くなっていると思いました。
 また、クリスマスの話題が出た時に、年は何回もあけるけどクリスマスは一回なの?どうなの?という気持ちになったので、
 そのあたりのわかりやすさがあればもっと良かったのかなと思います。
   
・発想の気の狂い具合が凄まじいです。まず、自分の中で年が明けたという発想はどう生まれるのかを知りたいです。
 そんなぶっ飛んだ設定とボケをひっさげながら、ツッコミでしっかりと面白く昇華しているのもすごいです。
 終始この世界観を貫いていったのも見事なので、あとは全体的なパワーをプラスするという点だと思います。
 あけおめのあっさり感を活かすために無駄に肉付けしないという意図は感じましたが、満点に近づくにはもう少しインパクトが欲しいところ。
 ボケの威力をさらに上げるための工夫をさらに練っていくかどうかで、さらに面白くなっていくんじゃないかと思いますです。
   
・文字数的な意味もあるのか、あまりにも展開が早く感じてしまうところはありましたが、
 その短い文字数で数々の展開が表現されているのは、なかなかすごいなと思いました。
 ただ、冷静に考えるとめちゃくちゃ面白いボケがあったかなぁというと何とも言えないところです。
 良い意味で勢いはあったと思います。
 



第5位 エントリーNo.049  天体観測

 翔:優勝できなかったんで活動休止辞めます
ミヤ:次優勝します

審査員
点数
90 85 78 97 65 69 85 73 +1票 合計643
【審査員コメント】
・『どう注文してもしょっぱい汁物しか出てこない』
 このキラーフレーズが素晴らしい。小ボケというジャブの応酬を、見事にカウンターで返しました。最高。
 コントとかだと話の流れに沿ったボケを繰り出し、漫才は細切れなボケをどう生かすかという私の固定観念を見事に覆しましたね。
 ボケそのものをフリとして使い、ツッコミできっちり処理する。テキスト漫才のテンプレートを選べと言われたらこの作品を推します。
 因みに【大きめの】寺井で吹き出しました。
   
・様々な角度から色んなボケがあってとても楽しめました。
 変な飲み物を出す件も定番とはいえちゃんと選別されてて安心して笑えますし、
 かと思えば 名前のボケもなかなか効果的でしたし、オチも攻めてました。
 空気感の良さもあって、全部が全部ってわけじゃないですけど 笑いやすいボケになっていて面白かったです。
   
・いきなりの名前ボケにびっくり。今までの天体観測のパターンをいい意味で裏切られ期待感あるスタートでした。
 お酒飲みすぎの心配をしてるのにバーテンダーのコント始めるのにちょっと引っ掛かりましたが、やりとりは熟練の安定感。
 「ばきっ」「チキンラーメンの麺抜き」「ビールにフラれた」など虚を突くボケも多く、
 「ニヤ」「ドヤ」と言った名前ボケも上手く使っており全体を通して満足感高いクオリティでした。
 「おふとりさま」「カランコロンドカーン」などわりと使い古されたボケが目立った部分と、
 後半にもう一つ展開があればなお盛り上がったかなという部分で減点しましたが、
 進化を続けるベテランの味を堪能させていただきました。酒には気をつけなさいよ。
   
・バカだなぁ。味噌汁で爆笑しました。
 小ボケも爆発的なボケもたくさんあって満足です。色々仕掛けてきましたね。
 実は「べー」もめちゃ好きです。
   
・前半の健康診断の部分だったり、名前の表記がうまい具合に変わるというのも意外性があって面白かったんですが、
 本題であるバーのくだりは想像する範囲内に収まってしまうボケが多かったように思います。
 また、二人のやりとりだけで完結できるネタだったのに、最後だけ急に胃が出てくるというのが個人的に中途半端に感じました。
 二人のやりとりだけで最後まで突き通した方がネタとしてはすっきり終わりますし、何でもありで行くならもっと本編で色々出して暴れさせることもできたのではないかと思います。
   
・最後の胃が取ってつけたように見えてしまいました。健康診断の部分がそこまでバーテンのくだりで使われているわけではなかったし、ちょっと無理やりくっつけた印象を持ってしまいました。
 バーテンに入ってからのテンポとボケ質、リズム感が心地よく、とても面白くなっていると感じただけに、よりもったいなさを感じました。
   
・面白いです。寺井で声出して笑いました。
 シンプルな流れの漫才で大きな工夫が凝らされているわけではないですが、ボケの自由さが絶妙に光るんですよね。
 終始マイペースで淡々とボケを放り、それを的確にツッコんでいてテンポがよく安心して楽しめる漫才に仕上がっています。
 光るボケが非常に多クソの中にベタな流れが混じっているのもこのコンビの味なんですが、目新しさはもう少し欲しいかなとも思いました。
 肺に寺井の落書きとかそのクラスの頭おかしさをもっと見せつけられるんじゃないかなと。
 お酒の飲みすぎには気を付けるんですよ。
   
・今回もドタバタでいろいろ面白かったですね。しょっぱい飲み物シリーズとか好きです。
 ただ、めちゃくちゃ面白いボケというか、ドタバタ以上のボケが特になかったかなぁ、というのが惜しいところです…
 



第4位 エントリーNo.042  りりろら

まほ:お姉さんに優勝しましたって伝えます。
みゆ:ありもしない情報をありもしない姉に。

審査員
点数
96 84 90 75 86 69 70 75 +1票 合計646
【審査員コメント】
・この作者様とお話したい。
 ネタってどうしても好みというか、自分に合う合わないでの評価になるじゃないですか。
 そこに技術的な部分を見出して点数を加減する、という評価で言えば、
 極上のネタに出会えた、このネタには勝てない、そう思えた時に100点挙げても良いんじゃないか、そう思うんです。
 だから本当は100点つけたい。それくらいここ数年でも大好きなネタ。
 にも拘らず減点した理由。それは唐突な美川憲一。
 此処までの設定やキャラクター設定等々、一切を無に帰す違和感がありました。
 でも大好き。それが素直な感想です。
   
・良い感じに ありそうだけどなかなか珍しい設定のネタですね。
 団地のオバちゃんキャラ(オバちゃんじゃなかったらスミマセン)がちょうど良いウザさで、クイズの答え合わせの所はなんかちょっと悔しいくらいにしてやられました。
 テンポよく ボケのコミカルなキャラがとても面白かったので、ツッコミでも もっと笑いをとっていたら圧勝していたかもしれませんね。
   
・(コント入る)ってコントインの仕方がなんかめっちゃ好きです。丁寧にありがとうございます。
 これ個人的に点数関係なく今大会1番好きなネタかもしれません。完成度が異様に高い。
 形式的にはオーソドックスな漫才コントながら「隣の高橋さん」「ホコリがたまる」など予想外のボケが多く、
 何より「クイズで勝負よ!」からの流れが狂おしく好きなんです。伏線回収の理想。
 「勝てるのよ司法だと」「勘で50%当たる」などツッコミも抜群でオチも良く、終始魅了されてしまいました。
 コロッケが浮いてるところや、見えもしない姉を回収してほしかった部分で多少減点しましたが、
 全体的にほぼ隙がなかったです。これで強烈なキラーフレーズがあと1つくらいあれば最高の中の最高でした。
   
・「クイズで!勝負よ!」めちゃいいですね。そこから一気に面白くなりました。
 浮気が発覚してからクイズまでの流れにもっと強いボケがあればもっと良かったです。
   
・題材や展開で特殊な手法が用いられているわけではないストレートな漫才、という印象ですが、
 ボケが絶妙な間違え方というか、「正しい不正解」をずっと見せられている感じで、どんどん引き込まれていきました。
 ツッコミも目立ちすぎず突き放しすぎず、ちょうどよかったです。
   
・テーマの選び方と一つ一つのボケの質、構成的にも良いネタだと思いました。
 ただ高橋さんがいるせいで話を追っていくのが少しわかりづらかったかなというのと、言葉遊びの部分がどういう正解の文章に対してボケの文章を言っているのかが少しわかりづらかったところがあり、
 そのあたりの読みやすさが加わればもっとボケの面白さがストレートに受け取れたのにと思いました。
   
・女性ユニットの特性を活かしながら、上手に展開ができている漫才だと思いました。
 一人で突っ走るタイプのボケに、的確でシンプルなツッコミが織りなしていていいリズムのネタに仕上がっているなぁと。
 特に後半からのクイズの突っ走りぶりからツッコミがすごく効いています。
 ただ、前半の部分の展開がシンプルに進みすぎているのがもったいないです。盛り上がっていくのが少々遅く感じます。
 前半でもっとボケを利かしてスタイルを固めておけば、後半の勢いをさらに持たせられるようになると思います。
 ツカミでNANAみたいに広がるかと思ったら、非常に庶民的だった!
   
・正統派な感じで普通に面白かったですね。
 めちゃくちゃ斬新なボケがあるわけでもないのですが、オチだったりとか色々上手かったなぁと。
 



第6位 エントリーNo.044  谷町六十九丁目

町田:しゃーない、風俗いこ

谷崎:何がしゃーないねん

審査員
点数
90 91 63 80 92 (77) 74 69 +0票 合計636
【審査員コメント】
・地上波で出来ない関西のアングラ漫才師のイメージがビシビシ伝わってきて良かったです。
 まずこの設定をチョイスした時点でアドバンテージになるのかハンデになるのか、大きく変わると思うんですよ。
 でも此処で審査している人たちが感情的にシモネタを拒否する筈が無いと思いますので、恐らく決勝に残るべくして残ったネタだと思います。私の嘗てのネタもそういうスタンスでした。
 でも、優勝できるネタじゃないと思うんです。いや、優勝するかも知れないですけど。というのも、【設定勝ちでボケが霞む】という、私が頻繁に受けた評価と同じ匂いがするんです。
 オチも綺麗に決まってるし、ネタとしての評価は個人的には最高水準なのですが、この作品が優勝するのであれば、何となく自分も一緒に肯定された気になって、勝手に嬉し泣きしちゃうかも。
   
・これだけボケの手数だったり現実には不可能なネタだったり破茶滅茶な展開で勝負してる人たちがいる中、
 「・・・」の空気感でこんなに笑わせられるのはもう最強ですね。
 行数の空け方とかも 上手に読み手の速度をコントロールできてますし もう表現力に脱帽です。
 構成も流石ですし、様々な点で確実にまわりとは一線を画するネタだったと言えるでしょう。面白かったです。
   
・後半ドキュメンタリーですかねこれ?なんかゴラク辺りの漫画で見たことある気がするぞ。
 正直風俗をガッチリ語るって題材で少し引いた部分はあったんですが、「だっとけや!」で引きつけられ、
 「2年後に謝る」「ブルーベ」など単純に強度のあるボケで繋いでのドキュメンタリー部分。
 ハンパなボケを挟まないリアルな描写にまんまとニヤニヤさせられました。オチまでムダ一切なかったです。
 個人的にはレクチャー部分で「トイプードル」「女軍曹」みたいな予想外ワードがもっと欲しかった部分と、
 「だっとけや!」以前に大きな笑いどころがあればもうちょっと高得点つけられた感じです。
 全体的に斬新で面白かったです。あと勉強になりました。チェリーでありブルーベリーなんで勉強になりました。
   
・告白パート結構な賭けだったと思うんですけど、何やってるんだこいつら感が面白かったです。行を開けて間を表現してるのがいいですね。
 ほんのちょっと物足りなさもありましたが面白かったです。
   
・読めば読むほど面白かったです。
 前半は行間詰めて後半は行間空けて、という視覚的な工夫もシンプルながら効果的でした。
   
・このネタはフィクションです。登場する風俗店・風俗嬢・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
   
・風俗に詳しすぎやろ!成田アキラかと思ったわ!
 前半の徹底した風俗嬢レクチャーから、後半でシリアスな展開で引っ張りまくって最低なオチ。
 下世話な題材に笑いのテクニックを盛り込んでいて楽しく読めました。
 ただ、後半は本当にハイリスクですね。上手に落とさないと無駄になるほどの。
 このネタの場合はネタの雰囲気に会いつつもきれいに落とせていたので台無しにはなっていないと思います。
 ただ、もっと強烈に落とすことはできたのかなと。思いっきり引っ張っているだけに、読み手はオチでかなり期待します。
 上げまくったハードルは思い切り超える必要があると思うので、そこでインパクトが欲しかったです。
 シリアスな部分は不覚にも少し感動してもうたわ。
   
・ストーリーそのものはなかなか面白かったり、ちょいちょい挟む小ボケ的なフレーズは面白かったですね。
 個人的にハマりきらなかったものの、惜しいところまでは来ていると思います…!



第10位 エントリーNo.023  非可逆劇場

平岡: 決勝に来れただけでも奇跡ですね!
岡井: また次回頑張ります!!

審査員
点数
70 81 73 50 86 69 86 88 +2票 合計605
【審査員コメント】
・困ったなー、どう評価すれば良いんでしょう。
 10回クイズを80回いう理由を求めたくなるし、だるまさんが転んだを繰り返す理由も求めたいし、大事な【象】は誤字カマしてるし、
 正直予選から評価していたらもっと低い点数になってたと思います。
 ただ、岡井の異常性に説明が付かないのは私の審査眼を疑われてしまうので何回も熟読したんです。
 結論付ければこのネタは岡井の異常性からのラストにおける正常性の落差を楽しむネタなんだと結論付けました。
 ただ、やはりそれが笑いに繋がったかどうか問われれば私はまた悩む所になります。
   
・破茶滅茶やってるように見えて結構ちゃんとしてるネタ。
 ネタ運びが上手いですし、ツッコミにもキレがありました。
 犠牲になる行が多い形式のネタなので仕方ないっちゃあ仕方ないんですが、そんな中でもたくさん笑いどころを作ってましたね。
 キリン→あっ、みりんだった は勝又でも見てるはずなのにまんまと言われるまで気づきませんでした。
 こういう人が10回クイズに引っかかるんでしょうね。
   
・今までの非可逆劇場さんで1番好きなネタかもしれません。リフレインボケが1番活かせる設定見つけましたね。
 10回クイズで10回以上言うってボケ自体はありふれていますが、ここまで貫かれると笑わざるを得ないですし、
 「きりん」「天狗」というワードチョイスがこのリフレインには最適だったように思えます。
 笑いどころを一手に担うツッコミも「きりんハラスメント」「お前嫌いだよ」「そんな遊びはねえよ」など切れ味が良く、
 中盤だるまで変化をつけるなど飽きさせない工夫もあり、徹頭徹尾楽しむことが出来ました。
 気になった点は、「きりんじゃなくみりん」という点に気付くのがオチだと少し遅い気がしました。
 中盤に「違う!みりんだ!」と気付き、きりん連呼に「恥ずかしいからやめてよ」と頼む、みたいな展開もアリだった気がします。
 その他爆発力に若干欠ける部分もありましたが、トータルで見ればこの手のネタとして完璧だったのではないでしょうか。
   
・「あ、きりんじゃねえ!!!! みりんって10回言わせるんだ!!!!」そうだった!!
 いろんなパターンのツッコミが見れはしたんですけど、どうもまだまだボキャブラリー不足というか、
 こういうネタでよく見かけるツッコミが並んでるだけ、と言う印象になってしまいました。
 要所要所でハッとさせるような展開が見れるんですが、カバーしきれてなかったかなと。
 文章力だいぶ向上してると思うのでここが踏ん張りどころな感じがします。。。!
   
・非可逆劇場さんらしさのあるネタでしたが、らしさに磨きがかかりまくっていて面白かったです。
 おお!すごい!面白い!となっていたところに「像」の誤字が入ってしまったのと、
 みりん→きりんの間違いから更なる意外な展開に移っていくのかと期待しながらも案外何事も無く進んでしまったのが惜しかったです。
   
・10回クイズというありがちなテーマの中では、あまり見たことのないボケ方で面白かったです。
 前半では単調に見えるボケにキレのあるツッコミでうまく面白みが出ていたとおもいます。しかし後半、失速した印象があり、前半の切り口を展開で上回れなかったなと感じました。
 あと誤字があったのも気になりました。
   
・この発想ができた時点で素晴らしいと思います。これは笑ってしまうわ。
 まず、とにかくきりんなどのワードを連呼するスタイルに持って行った勇気がすごいです。
 こういうスタイルになるとボケの発想が相当に限定されるので、それをツッコミが重要な要素となってきます。
 そのツッコミがほぼ完璧でした。無駄がなく、しっかり的を得ています。ビッグマックで声出して笑いました。
 ただ、後半で展開が弱まって、トーンダウンしてしまったのが非常にもったいないです。
 だるまさんが転んだ以降で、もう一発ドカンと食らわせる発想があればよりよかったと思います。オチはきれいに決まってますが笑
 「シュールなネタってそういうことじゃないんだよ。」はネタというジャンルそのものに問いかける心理かもしれない。
   
・こんな狂気の表し方ってあるんですね。感動しました。
 「きりん」を本当に80回×数セット繰り返されたらウザいことこの上ないですが、視覚的にはちょうど良い感ありますね。
 
 「きりん」の大量繰り返しだけでもやばいのに、「天狗」まで天丼フローに入るってこと自体がめちゃくちゃ面白いです。
 ツッコミのフレーズやタイミングもちょうど良いんですよねぇ。
 
 しかし、出題者側もきりんとみりん間違えますかね、いや妙にリアルな間違え方だなとは思うんですがw、
 勘のいい人だと最初から違和感持って読み始めちゃう恐れはあるかなぁと思いました。
 


X子:第20回MM−1グランプリ、57組の頂点はwhitewhiteが勝ち取りました。本当におめでとうございました!

Y美:また来春開催予定第20回MM−1グランプリでお会いいたしましょう。

XY:ありがとうございました!!


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