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No.021 灯風
君叶い給え 〜Live at 0503〜
ナオ:灯風ですー!よろしくお願いしますねー!
   初めてのMM−1ということでね、がんばっていきたいなーと思ってるんですけどね……

ゴウ:……俺、ビオレママになりたいんだけど、どうすればいいだろう。

ナオ:うん、とりあえず脈絡つけて!…なに、ビオレママってどういうことよ!?

ゴウ:確かにね。一気にビオレママになるのは難しいと思う。

ナオ:人の話聞いてよ!今はキミの言動を理解する方が、僕には難しいんだよ!

ゴウ:だから、まずはビオレになろうと思うんだ。

ナオ:もう置いてけぼりですけどね、なればいいじゃない!ならなればいいじゃない!

ゴウ:それで毎日努力してるんだけど………どう、ビオレになってる?

ナオ:うーん、おそらくだけど、確実になってないね!なってたらキミを使ってシャンプーしてあげるよ!

ゴウ:なってないか………毎日、「ビオレ、ビオレ…」とつぶやくようにしてるんだけどな………

ナオ:いや、方法が方法だよ!なに、それでビオレになるの!?僕わからないなー!

ゴウ:風呂の時とか特に……な。

ナオ:なんというか、キミのビオレ観がおかしいと思うよ!まあビオレ観という言葉を使うことなんてこれから先ないだろうね!

ゴウ:ここまでしてるんだから、鼻水ぐらいはビオレになっているはずだ。

ナオ:たらーんと垂れてくる鼻水で髪洗えってか!新しいよ、新しいけど僕なら嫌悪感が勝るよ!

ゴウ:しかし、何かが足りないようなんだ…………そう、俺の「ビオレ」には、響くものがない……。

ナオ:いや、あってどうなるんだよ!まず、響くものって何なの!?僕わからないなー!

ゴウ:もっとこう、脳髄まで響き渡るような……そうだ、ビブラートがないと。

ナオ:あっても根本的に無理だよ!心にグッときてもどうしようもないよ!

ゴウ:というわけで、いくぞ………ビオレェェェェエエーーーーー♪

ナオ:うっ、美しいビブラート!でも、いきなりすぎてどう反応すればいいかわかんないよ!

ゴウ:ビオレママァァァになろぉぉぉぉぉぉーーーーー♪

ナオ:CMの歌になってる!そんなオペラアレンジいらないよ!親しみが湧かないよ!

ゴウ:弱酸性ビィィィィーーーーオォォォォーーーーレェェェェェェェェエエーーーーー♪

ナオ:ミュージカルの締めみたいになってる!すっごい!すっごいクるけど、どうすればいいんだ!

ゴウ:………あっ、ビオレって弱酸性だ。

ナオ:おおう今ので気付いたんだ!いきなり歌いだして、その上で今気付いたんだ!気付いたところでどうかは知らないけど!

ゴウ:そうだ、ビオレになるためには弱酸性になればいいわけだ。

ナオ:……そういう発想で来たかー!嫌いじゃない、嫌いじゃないよその発想!でもなんかね!なんかズレてるんだよ!

ゴウ:弱酸性になるためには………ビオレの中に浸っておけばいいな。

ナオ:それはどうなの、どうなのよ!まあいい香りにはなるかもしれない!いい香りん子さんかもしれないけどさ!

ゴウ:でもそんな大量のビオレを買うのは厳しいわけだ。

ナオ:……いや、そこケチるんだ!ビオレビオレ言ってるんだから、花王にお金を落としてあげてもいいと思うんだけどな!

ゴウ:だから、気付いた。まずは自分がビオレになれば買わなくて済む。

ナオ:……本末転倒だー!回っちゃうよ、論理がグルグル回っちゃうよ!どこか断ち切って!

ゴウ:そこでビオレになるために……ビオレになる………そもそも、ビオレってなんだ?

ナオ:根本的な問題!うーん、シャンプーの一種だよという説明で納得してくれるとうれしいなうん!

ゴウ:ビオレビオレ…ビオレ………美俺…?

ナオ:なんか変換しちゃった!美しい俺って!?ナルシストにでもなっちゃうのかな!

ゴウ:なるほど、俺が美しくなればいいのか!そのためには……とりあえず、お風呂に入ろう。

ナオ:おっ、なんだかビオレが出てきそうだぞ!

ゴウ:まずは、バブだ!

ナオ:花王の別商品!これでもかというほど花王!宣伝料でももらってんじゃないのー、このこのぉー!

ゴウ:なんだか疲れたから、バブ10個入れる勢いで、疲れを取ろう……

ナオ:って、バブには惜しみなく金使うんだ!そこをビオレに使おうよ!たぶん一発で問題解決するよ!
   そしてバブ10個は入れすぎだよー!シュワシュワなるよ、もうすさまじいくらいにシュワシュワなるよ!

ゴウ:そう、そのシュワシュワ感………「酸性」、という感じだろう……

ナオ:そういうとこも!細かいとこまで努力してる!でも“弱”酸性というよりは、わりと酸性強い気がするよ!

ゴウ:そうして酸性な感じを出して、浴槽から上がったら……次は、体を洗おう。やはり、美俺になるためには、念入りに体を洗わないと……

ナオ:おー、清潔さんだねー!

ゴウ:そこでキュキュットだ!

ナオ:洗剤!またしても花王だけど、洗剤!ものすごく洗剤!!ダメだよ体洗っちゃ!!

ゴウ:1回に1本使う勢いで、キュキュットで体を洗おう。

ナオ:ここでも惜しみなく!もう何が目的なのかわかんなくなってきたよ!そして洗剤で体洗っちゃダメ!!

ゴウ:それはもうご機嫌で、体を洗うわけだ。

ナオ:でもご機嫌なのはいいコト!

ゴウ:♪すすいだ瞬間、キュキュッと…………あれ、毛が……

ナオ:落ちてる!毛が抜け落ちてる!!ほら、洗剤使うから!!リアップでも使わないとダメになっちゃうよ!!

ゴウ:リアップはダメだ………他社だから……

ナオ:そういう拘り!!花王の手先足先か!かゆいところに手が届くってか!なに言ってんだ僕!

ゴウ:仕方ない、ここは次のステップ………なんと、髪を洗う!

ナオ:お、やっとビオレの出番!でも「なんと」って言うほどのことじゃないと思うよ!

ゴウ:ついに……ついにやってきたシャンプーの時!3日に1回、至福の時!

ナオ:いや、もっと洗おうよ!!3日に1回は少ないよー!さっきの清潔さん発言、撤回!撤回だー!

ゴウ:ビオレを使う前に、まずは………お祈りをしないと。

ナオ:お祈りとかあるの!?何の宗教、これ!?信者募集中!?そういうことなの、ねえ!?

ゴウ:そしてつぶやく、「ビオレ、ビオレ……」

ナオ:それお祈りだったんだ!うわあ、なんと安直な祈り!!

ゴウ:つぶやくこと300回。

ナオ:長いっ!!予想を裏切らない長さ!!

ゴウ:そしてついに、ビオレを使うとき……全部プッシュせず、2/3だけ押し込むようにして、ビオレを出す。

ナオ:ケチい!とてつもなくケチい!でも経済的だからみんなは真似しよう!!

ゴウ:そうやってビオレを………あれ、ない!?

ナオ:…なくなったー!!このタイミングでなくなったー!!

ゴウ:どどどこかビオレ!ビオ……そうだ、自分がビオレに……

ナオ:ここで転倒ー!!本末転倒リターンズだよ!!

ゴウ:なっ、どこかはビオレになってるはず!!……そうだ鼻水なら!鼻水……あれ、赤い…

ナオ:鼻血!!鼻血出てる!!はい、ちょうど持っていたティッシュ!

ゴウ:(ふきふき)くそっ、鼻水ならビオレなのに……

ナオ:おそらくだけど、鼻水もビオレにはなってないと思うけどね!

ゴウ:ならビオレになるために、大量のビオレに浸かって………でも大量にビオレ買えない……うわああああ………

ナオ:うわあ、論理の渦にハマってる!
   たぶんアニメなら、黒いぐるぐる渦巻きの中に「あ〜〜れ〜〜」って言って、回転しながら小さくなっていく、そういう演出が為されていると思うよ!!

ゴウ:…………あきらめよう。

ナオ:ついに!…ついにダウンした!よく頑張ったね、頑張った!

ゴウ:ビオレは無理なら…………先にママになろう。

ナオ:あーそっちが残ってたんだ!ママになるの、なっちゃうの!?

ゴウ:とりあえず、性転換するとして……

ナオ:人生が!ビオレのせいで男としての人生が!そういうの捨てちゃいたい人だっけ、ねえ!?

ゴウ:それでママになるためには、子どもを産まないと……

ナオ:ああ、女性としての人生を歩み始めているうう!

ゴウ:そしてママになったら、子どもをめいっぱいかわいがろう。

ナオ:あ、そこは普通にお母さん!母性本能目覚めちゃったのかな!

ゴウ:そうして親子愛を……美しい親子愛を…………そうして俺は、美しくなる。そう、美俺になる……

ナオ:ここで美俺!そうか、そっちまで満たしちゃうか!一石二鳥か!

ゴウ:よし、やった……これで俺もビオレママだ。というわけで、まずは性転換に行ってこよう。

ナオ:あっホントに行っちゃう!それだけは止めないと…!
   ……おい、おい!そこまでの犠牲を払って、ビオレママになる意味はあるの、ねえ!?

ゴウ:あるさ。あるに決まっている。

ナオ:どういうこと!どういうことだよ!

ゴウ:弱酸性だけに、「メリット」はあるさ………

ナオ:おーう最後だけはビオレじゃないんかーいっ!!もう終わろうか!
   どうもありがとうございましたー!


No.022 Life style
うつ伏せ
杏奈:はいどうも、Lifestyleです。

美帆:(うつ伏せのまま動かない)

杏奈:・・・・・・開始早々、相方のご無礼をお許し下さい。ほら、さっさと起き上がって漫才始めるよ!

美帆:・・・・・・・・・・zzz。

杏奈:起き上がる以前の問題かい! 本番中に寝るなんて前代未聞でしょ!

美帆:うーん・・・・もずくが・・・もずくのプールが・・・・・。

杏奈:訳の分からない夢を見るなっ! ヌメヌメしたプールで何があったのよ!

美帆:・・・・・ふわぁ、よく寝たぁ・・・・ってここは何処!? 暗黒に包まれているっ・・・・!

杏奈:そりゃうつ伏せのまま起きたら真っ暗だよ! さっさと起き上がりなさい!

美帆:でも急に眩しくなると、目がしょぼしょぼするから・・・。

杏奈:今更そんな言い訳してらんないよ! うつ伏せで漫才なんて出来るかっ!

美帆:そんなのやってみなきゃ分からないじゃない! 物は試しってよく言うでしょ!
   大体ね、アンタはそうやって常識に囚われて生きているからロクでもないのよ。
   ちょっとはその固い頭を切り替えて私みたいに柔軟な発想を・・・zzz。

杏奈:肝心な所で寝ちゃダメでしょ! 柔軟な発想が裏目に出てるから!

美帆:もずくが・・・もずくの川がぁ・・・・・。

杏奈:規模大きくなった!? いや、そこはもうどうでもいいや!

美帆:・・・・・ここは何処!? 黒・・・・・ここは暗黒・・・・・っ!

杏奈:さっきとやってる事が同じじゃないの! ちっとも漫才が進めないじゃない!

美帆:そうね。じゃあ漫才を進めましょう。皆さん最近、空を見上げましたか?

杏奈:うつ伏せのお前にそっくりそのまま返してやりたいよ! 説得力が無さ過ぎるわ!

美帆:空を見上げればね・・・・ほら、青いですね。えぇ。

杏奈:そして話が広がらない! 何でも言えば良いって訳じゃないから!

美帆:一方、この様に下を向いてみれば・・・・ほら、マントルと核が見えますよ。

杏奈:アンタの目はどうなってるのよ!? 透視とかそういうレベルじゃないでしょ!

美帆:中に人がいますね。こんにちは!

杏奈:そんな場所に人間なんかいませんっ! 居たら驚きだよ!

美帆:・・・・あ、よくみたら地底人でした! 

杏奈:それはそれで驚いちゃうよ! 地底人発見しちゃった!

美帆:ね、うつ伏せになっただけで世紀の大発見ですよ! ノーベル賞取ってウハウハですよ!

杏奈:ノーベル賞取れるかどうかはアンタの力量次第だよ。そもそもそんな大発見なんて無理だし。

美帆:うつ伏せになると気持ちが落ち着くしね。

杏奈:確かにそれはそうかもね。・・・・・・まぁ、アンタみたいに落ち着きすぎて寝ちゃう人もいるけど。

美帆:国会議員なんかもうちょっと落ち着いた方がいいと思うんですよ。国会では議員全員うつ伏せになるとか…。

杏奈:気味悪いでしょそんな国会! みんなモゴモゴしてて何言ってるか分からないわよ!

美帆:都合の悪い話題になったらモゴモゴすれば・・・。

杏奈:ダメでしょそんなの! ただでさえ普段もモゴモゴしてるのに!

美帆:会社の不祥事を起こした場合にも使えるわよ。



   「今回の件は・・・・モゴモゴ・・・・すいませんでした・・・・」
   
    と誤魔化すうつ伏せ状態の社長・・・・・。



   「モゴモゴ・・・・モゴモゴ・・・・でしょうよ!」

と怒りをあらわにするうつ伏せ状態のマスコミ・・・・・。



杏奈:マスコミは普通に立ってなさいよ! どっちともモゴモゴ言ってちゃ訳分からないでしょ!

美帆:「以上、モゴモゴ・・・・でした」、とうつ伏せのアナウンサー。

杏奈:テレビに出る人間がそんなんじゃ務まらないでしょ!

美帆:これで顔が残念な人もアナウンサーになれますね。うつ伏せだったら顔見せませんし。

杏奈:失礼だなアンタ! とりあえず”高橋真麻”に謝れ!

美帆:チノパン、アヤパンに続きモゴパンが・・・・。

杏奈:嫌だよそんな呼ばれ方! とりあえず仕事中にうつ伏せになっちゃダメだよ!

美帆:アーティストもうつ伏せスタイルが流行るかもしれないね。ジャニーズなんかうつ伏せになりながら踊っちゃったり・・・。

杏奈:気持ち悪いでしょそんなジャニーズ!! 誰が見たいのよそんなの!

美帆:小林幸子はあの衣装でうつ伏せね。

杏奈:ただの事故じゃないっ!! せっかくの衣装が台無しだよ!

美帆:AKB48はうつ伏せになるとスカートひらりどころじゃなくなっちゃうけど、それもまた良し。

杏奈:48人のパンモロなんか放送できないよっ!!

美帆:うーん、まだうつ伏せの良さが分からない?

杏奈:アンタの言ってる事がハチャメチャ過ぎて全然分からないよ・・・。

美帆:じゃあ杏奈もうつ伏せになってみたらいいんじゃない? ほら、なってみなさいよ。

杏奈:え? 何なんだもう・・・・自分でも意味が全く分からん・・・・(うつ伏せになる)

美帆:(うつ伏せのまま動かない)

杏奈:(うつ伏せのまま動かない)

美帆:(うつ伏せのままクシャミをしてしまい、ツバが顔にかかる)

杏奈:汚いよっ! うつ伏せだからそうなるんだよ!

美帆:(うつ伏せのままむせてしまい、ツバが顔にかかる)

杏奈:だから汚いよ! 私がうつ伏せになってから、全然良い事無しじゃない!

美帆:(うつ伏せのまま寝る)

杏奈:誤魔化すなっ! 良い事無しだからって誤魔化すなっ!

美帆:もずくが・・・もずくの海がぁ・・・・・。

杏奈:もずくしか頭に無いのかアンタはっ! 別に規模が大きくなっても知らないから!

美帆:・・・・真っ暗・・・・・もしかしてもずく・・・っ!?

杏奈:んな訳ないでしょ! もういい加減にしなさい!(立ち上がる)

美帆:うつ伏せの良さは分かってくれないのね・・・・・。

杏奈:漫才をする時は立ちましょうよ。やっぱり皆さんに顔を見せて漫才しないとね。

美帆:だね。その前に反省の意味を込めて、土下座ならぬ土下寝を・・・・・。

杏奈:ちっとも反省してないじゃない! もうたくさんっ!

二人:どうも、ありがとうございました。

予選総合第23位(3回戦敗退) Life style
審査員
点数
45 74 65 24 89 平均 59.4
【審査員コメント】 
・ボケ一つ一つがうつぶせという設定と上手く絡んでいるとは思うのですが、肝心のボケが今ひとつだったように思います。
 うつぶせを利用してもっといろんな展開を作れるのではないでしょうか。
  
・サラっと毒吐いた部分については華麗にスルーということにしまして、
 とりあえず、面白かったです。相方が片方寝てるってだけで
 よくここまで展開できますよね。脱帽します。
 終始にやにやする感じで読ませていただけたのですが、
 「ここぞ!」というところでの大きな笑いに欠けてしまったのかな、
 という印象を受けました。
 ところでLife styleさんってうつ伏せと仰向け好きなんですか?
  
・技術の無い人が”形”のボケをしたら単なる興ざめの領域なんですけど、
 これはうつ伏せを存分に生かしたボケばかりで良かったです。
 ただ、あと20〜30行ほど行数制限ありますよね。
 もっとボケても良かったんじゃないでしょうか?
 そこが惜しいとこ。あとオチが最悪でした。
  
・自分も昔はこういう事してたのですが・・・
 ()の説明文っていうのは宜しくないと思います。
 (うつ伏せのまま動かない)という説明を入れるくらいなら相方に
 「何で君は開始早々、前のめりに倒れているの?」のように喋らせたほうがマシです。
 これがもしネタ帳だったらこれで良いと思うのですが・・・
 この企画は文章で笑わせることがメインなんで、()で説明されると萎えてしまいます。
  
・非常に面白かったです。個人的には決勝行くんじゃないかと思っていました。
 うつ伏せ漫才という設定も奇抜ですが、さらに設定に沿ったぶっ飛んだボケ(マントルと核が見える、など)が良かったです。
 まだまだ伸びしろのあるネタだとは思いますが、個人的に今大会で3番目くらい笑わせていただいたのでこの点で。



No.023 土佐勤王党
ペット
岡田:出てきていきなりで何ですけどね、最近凄く寂しいんですよね

坂本:そらお前、このご時世にツーブロックなんて髪型にしてるからでしょ

岡田:髪型の問題じゃないし、ここスースーしてないですよ。じゃなくて人肌が恋しいんですよ

坂本:お前いきなり下ネタかよ

岡田:違うよ!ペット飼いたいなぁ〜って思うんですよね

坂本:あぁ〜良いねペット。どんなのが欲しいの?

岡田:やっぱね、一番欲しいのは

坂本:ちょ、ちょっと待って。その前に聞きたいんだけど

岡田:何よ

坂本:それ・・・動くの?

岡田:当たり前でしょ!動かなかったら店頭にも並びませんよ

坂本:あ〜動くの俺苦手だわ

岡田:それペット全体がダメって事でしょ

坂本:お前、俺のペットは何年も動いてないんだぞ!

岡田:それ死んでるんですよ。早く保健所行きなさいよ

坂本:違うよ、俺のペットは「ハウス食品のとんがりコーン」なんだよ

岡田:何だよそのベタな路線は。それにハウス食品言わなくて良いんだよ、金貰ってんのか

坂本:そんな ハウス お金なんて バーモント 貰ってる訳 カレーだよ ねえだろ!

岡田:何だよそのサブリミナル効果は

坂本:いやいやいや、そんな洗脳みたいな真似してないよ

岡田:お前、絶対金貰ってるな。それに途中ヒデキ入ってたろ

坂本:ちょっと広報の美樹ちゃんのフルーチェ頂いただけだよ

岡田:お前ドサクサに紛れて下ネタ言うなよ。下ネタかどうかも分からんけど

坂本:でもね、とんがりコーンのやつ可愛いんだよなぁ

岡田:・・・んじゃあ、何匹飼ってるの?とんがりコーンは

坂本:はぁ??

岡田:いや、はぁ??じゃなくて。袋にいっぱい入ってるけど、どこまで飼ってるのかって聞いてるんだよ

坂本:お前、とんがりコーンって言ったら5匹に決まってんだろうが!

岡田:そんなん知らねぇよ。指に全部はめてるってか。気持ち悪いなぁ

坂本:気持ち悪くないよ。ちゃんと可愛い名前だって付いてるんだから

岡田:へぇーじゃあ名前教えてよ

坂本:まずはね、ひろし

岡田:あ〜ひろしくんね、男の子だ

坂本:源五郎丸 洋

岡田:は?名字付いてるの?だったら、坂本 洋じゃないの?

坂本:細かい事は良いんだよ

岡田:じゃあ、あとの4匹は?

坂本:仲田幸司、猪俣 隆、中込 伸、野田 浩司

岡田:お前それ、暗黒時代の阪神のピッチャーばっかりじゃねぇか!

坂本:また打たれたよ〜仲田!しっかりしろ!パクッ

岡田:ペット食べちゃったよ

坂本:あの時代はいっぱい悔し食いしたよ

岡田:悔し泣きみたいに言うな。お前が食ってるの全部可愛いペットだからな

坂本:最近さぁ、ペットとドライブとか流行ってるじゃん

岡田:いきなり話変わったな。まぁそうみたいだね

坂本:だからね、俺もとんがりコーン連れてドライブ行こうと思うんだよね

岡田:良いんじゃないですか、これから暖かい季節だし

坂本:彼女とドライブ行って、小腹が空いたらとんがりコーン食べれば良いしね

岡田:お前ペット食べる事には躊躇しないんだな

坂本:川に向かって投げれば水切り遊び出来るし

岡田:ペット投げちゃったよ

坂本:昼御飯食べてお腹いっぱいになったら、後ろの座席にポイッてしとけば良いし

岡田:ペット雑に扱っちゃったよ

坂本:露天風呂で女湯覗く時、透視メガネになるしな

岡田:ペット特殊能力身につけちゃったよ

坂本:いくつあっても足らないんだよなぁ〜とんがりコーンは

岡田:お前、最初に言った5匹飼ってるって設定、完全に忘れてるだろ

坂本:な、欲しくなってきただろ?

岡田:まぁ透視メガネについては興味あるな

坂本:・・・・・お前、変態だな!

岡田:お前に言われたくないよ

坂本:そんなあなたに朗報です!

岡田:何でしょうか

坂本:このとんがりコーンに・・・可愛いチワワをセットにして、なんと!

岡田:ちょっと待て、ちょっと待て、ちょっと待て

坂本:何よ、値段言わせてよ

岡田:お前それどう見てもチワワメインでとんがりコーンがおまけだろうが

坂本:バカ!お前、可愛いチワワって言っても動かないんだぞ!

岡田:だからそれ保健所呼んで来いっつーの!

坂本:分かりました。じゃあおまけに広報の美樹ちゃんの合鍵をお付けします!

岡田:そこはフルーチェ言うところだろうが!合鍵なんてリアルに怖いよお前

坂本:美樹ちゃんは超ダイナマイト重戦車バディですよ!?

岡田:それただのデブだろ。いらないよそんな子の合鍵なんて

坂本:その合鍵からは光線が出て、カーブミラーを破壊出来るんですよ!?

岡田:もはやファンタジーだな。カーブミラー壊して困るの運転下手なお前だろ

坂本:じゃあどうやったら合鍵貰ってくれるんですか!?

岡田:お前は場末のスナックのママか!とんがりコーンの話どこ行ったんだ

坂本:とまぁ、そんな傷ついた心を癒してくれるのがペットなんですよね

岡田:なに上手くまとめようとしてるんだ

坂本:じゃあとんがりコーンの出生の秘密をお話しますよ

岡田:いらないよ。お前どこまでとんがりコーンの話引っ張るつもりだよ

坂本:じゃあそろそろ ハウス に帰りますか

岡田:お後がよろしいようで

予選総合第13位(準決勝敗退) 土佐勤王党
審査員
点数
65 66 82 71 68 平均 70.4
【審査員コメント】 
・最初のとんがりコーンでベタな路線という台詞が引っかかって設定に入り込みにくくなっている気がします。
 それこそベタかもしれませんが驚くだけでも良いのではないでしょうか。
 その後は設定に沿ったボケが水準以上でしたし阪神のピッチャーなど設定に関係なく挟まれたボケも面白かったです。
 ただ行数が余っていることですし、ボリュームを増やしてもう一山盛り上がり作った方がいいかもしれません。
  
・「ドライブに連れて行きます」から始まる12行がものすごい破壊力でした。
 ただそれ以前に「ハウス食品のとんがりコーンがペット」という設定の
 どの辺がベタな路線なのかがよくわかりませんでした。斬新じゃない!
 ・・・っていうのが代表なんですが、ときどきツッコミの人が
 「合ってるような、合ってないような・・・」みたいなツッコミをするのが
 少々気になってしまいました。
 正直、最初の10行を読んだ時、期待できないかな・・・と
 思ってしまいました(ごめんなさい)。中盤から覚醒したかのように
 面白くなりました。このレベルを序盤にも・・・と期待してしまいます。
  
・ビオレになりたい、うつ伏せ漫才、とんがりコーンがペットって、
 このブロックは一体どうなってるんでしょうか。
 しかもその斬新な設定にも関わらず、
 三者とも設定負けせず中身がしっかりしてるとこが凄い。
 このネタも非常に濃い作品でした。
 暗黒時代の阪神のピッチャーだけ浮いてた気もしますが、
 それも含めた水準以上のボケだったと思います。
  
・特に良くも無く悪くも無く・・・という感じですかね。
 天丼は基本に忠実に三回までに留めていて良い感じです。
 ただ、全体的にパンチが足りない気がしますね。
  
・とんがりコーンがペット、ということを基軸に独特なボケが多かったと思います。
 ただ、その割にはあまり斬新さを感じませんでした。変にうまくまとまっていた、というか・・・
 好みの問題かもしれませんが、ボケやツッコミの言い回しを変えてみるだけでもまた違った雰囲気のネタが作れそうです。



No.024 バイトロン
火事
2人:どうも〜 バイトロンです お願いします
渡辺:まず自己紹介 僕が渡辺で
今江:頑張っていきたいと思いますけどね
渡辺:自己紹介しろよ!! 今江だろ!!
今江:そうそう 今江といいます
渡辺:ちょっと聞いてくださいよ
今江:断る!! どうもありがとうございました
渡辺:終わらないよ!!
今江:何?
渡辺:ちょっとこの前近くの家で火事がおきましてね
今江:え?
渡辺:だから火事があったの?
今江:何? ボヤ?
渡辺:結構燃えてたよ
今江:ちょっと写メ見せてよ
渡辺:撮ってないよ
今江:うそつけや〜 見せろって
渡辺:だから撮ってないって!!
今江:中に人はいたんか?
渡辺:いなかったみたい
今江:なんでやねん!!
渡辺:いやいや 言ってる意味が分からへん
今江:そこはお前 中に人がいてお前助けに行くべきやろ!! アホか!!
渡辺:お前が言ってること意味分かってるのか? 結構重大な事いってるんだよ
今江:だから中にいてるところを狙って放火しろよ!!
渡辺:犯罪じゃねぇかよ!!
今江:俺はお前が人を助けるところを見たいんだよ!!
渡辺:何なんだよ お前は!!
今江:だから見たいんだって お前のかっこいい姿をな!!
渡辺:ちょっとかっこつけてるけど気持ち悪いよ!!
今江:よし俺が放火してやるから!!
渡辺:だから犯罪だろ 放火は!! お前何がしたいんだよ!!
今江:大丈夫 空き家狙うから
渡辺:もうただたんに放火がしたいだけだろ!! そうなると
今江:だから今日は俺に放火魔やらせて
渡辺:よし分かった って言うわけないやろ!!
今江:いいじゃん俺のためやから
渡辺:いやいや それお前が捕まりたいって言ってるようなものやで
今江:大丈夫 カッコよくきめるから
渡辺:カッコよさとかないから 放火に
今江:放火したらすぐ消防車呼ぶから
渡辺:お前何がしたいんだよ!!
今江:よし早速放火の用意しないと
渡辺:するなよ!!
今江:でもな〜 火事で逃げ遅れた人を助けて感謝されるのも悪くないかなぁ
渡辺:お前一貫性がないな
今江:だから2人で助けに行こうぜ
渡辺:OK (バシャーン)
今江:(…) 水が落ちてこない
渡辺:髭ダンスか!! 水かぶって中に突入するんだよ
今江:(ピンポーン)
渡辺:チャイムいらないわ!! 早く助けにいかないと
今江:向こうから火の手が迫ってきている
渡辺:今江こっちだ!!
今江:くそ〜 子供はどこだ!?
渡辺:この部屋から泣き声が聞こえる
今江:(みーん みーん みーん)
渡辺:なぜセミ!?
今江:(うえーん うえーん) ここだな
渡辺:よし入るぞ
今江:♪泣かないで 泣かないで 泣かないで 君の歴史の1ページ
渡辺:何羞恥心の「泣かないで」歌ってるんだよ!!
今江:やばい 火が迫ってきている
渡辺:こうなったら窓から飛び降りるぞ
今江:(チャリ〜ン ジャラジャラジャラ) あっ 小銭が
渡辺:なんで小銭があるんだよ ゲーセンでも行くきか
今江:無事お子さんをきゅうしゅちゅ出来ました
渡辺:なんで最後に噛むんだよ!!
今江:よし大体感じがつかめたから早速放火しに行って子供を助けるか
渡辺:結局放火するのかよ!! いい加減にしろ!!
2人:どうもありがとうございました

予選総合第60位(1回戦敗退) バイトロン
審査員
点数
11 12  1 42 48 平均 22.8
【審査員コメント】 
・ツカミから不発でつまづいてました。 ジャブだとしてももっと重めの一発が欲しいところです。
 話題が火事になってからも軽めのボケが続いて話がなかなか進まずもやもやしました。
 いよいよここから盛り上げてくれるのかな・・・と思ったらもう終わりといった感じでした。
 全体的にボケがベタで浅いです。 まだまだボケを推敲する必要があると思います。
  
・自分が演じたいと思っている内容を箇条書きにした、っていうところで
 そのまま提出しているかのような文章だと思います。
 急ぎすぎ、とでも言いましょうか。
 この状態から肉付けして作品を完成させるものではないかと思います。
  
・きついこと言いますよ。
 お笑いが好きなのは分かります。十分に。
 しかしそもそもの文章力・構成力・想像力が欠如している、
 それだけのことなんだと思いました。
  
・始まったと思ったらすぐ終わってしまった感がありますね。
 もうちょっと会話を遊んでも良いと思います。
 それと、センスは良いと思うのですが、もう少しボケをわかり易くしてみても良いと思います。
  
・「僕が渡辺で」「頑張っていきたいと思いますけどね」「自己紹介しろよ!!」
 「俺はお前が人を助けるところを見たいんだよ!!」「何なんだよ お前は!!」
 「放火したらすぐ消防車呼ぶから」「お前何がしたいんだよ!!」

 何気に、強い裏切りの要素がちょくちょく入っていましたね。面白かったです。
 前半部分のやり取りの内容も、火事場で人を助けるコントのフリとしては斬新なものだったと思います。
 そういう意味では期待が持てたのですが、肝心のコント部分が異様に短く、ボケもベタというか冗談レベルのものが多かったと思います。
 展開を急がず、もう少し行数をかけて書くだけでも結構印象は変わったと思います。
 あとは、文章の稚拙さをいかに無くせるか、というところでしょうか。



No.025 世界平和渇望倶楽部
Fuck You
A:はいどうも、世界平和渇望倶楽部と申します。どうぞよろしくお願いします。

V:……Fuck You。

A:あの…いきなり何を言ってるんですか…?

V:てめぇら、さっきからこっちばっか見やがって…。

A:そりゃ当然ですよ!そういう場所ですよ!

V:見てるお前ら、全員Fuck You。

A:コラーッ!!いきなりお客さんを敵に回しちゃ駄目じゃないですか!!
  ここはお客さんをヨイショする意味を込めて…。
  最前列のお客さんはですね、左からべっぴんさん、べっぴんさん、べっぴんさん、一人飛ばしてべっぴんさんですね!
  そして飛ばされたあなたはイケメンさん!どうです、この男女両方を一気にヨイショ!

V:そんくらい俺にもできるわい。最前列のお前等。いや、貴様等。

A:お前等!?貴様等!?本当にヨイショする気ある!?

V:左からFuck You、Fuck You、Fuck You、一人飛ばしてFuck You。

A:最悪だよもう!せっかく見てくれてる女性陣に対していきなりファック連呼かよ!
  しかもさり気なく一人男性を飛ばしてるし!いや男同士を推奨してるわけではないけど!

V:飛ばされた貴様もFuck You。

A:アッー、アカンアカン!!男同士がアカンとは言わないけど、でもやっぱりアカン!!
  ていうか漫才中にファック言わないで下さいよ!

V:最近イライラすることが溜まっててな…。

A:あ、じゃあ今日それについて教えて下さいよ!相談に乗りますから!だからこれ以上汚い言葉は使わないで下さいね。

V:うんこうんこー。

A:相談に乗るのやめますよ?

V:世界中全ての人々へFuck You。神様仏様キリスト様もFuck You。

A:乗りますから。一体何があったんですか?

V:まぁ俺最近ね、こんなつまんねぇ相方とのコンビ解散して、安定した収入が得られる職に就こうと考えてるんだけどね。

A:ちょっと待ったー!!何、解散って!?俺そんなの一言も聞いていないよ!?

V:まぁそれは置いといて。

A:あっさり置いちゃったよ!

V:んでやっぱ今の不況、それこそ一寸先は闇、なわけだ。中途半端な企業じゃ一日にして瓦礫と化す。

A:何その一夜にして海に沈んだ太古の村みたいな言い方は。それは言い過ぎでしょうよ。
  でもまぁ…やっぱ就職するなら大企業に越したことは無いですかね。今の時代は。

V:それで先月からちょくちょくネタ合わせや舞台をサボって面接に行っていたわけだけど。

A:もう一回ちょっと待ったー!!だからお前来なかったの!?俺この間急きょピンネタやらされたんだぞ!

V:もうすぐピン芸人になるんだからいいじゃないか。

A:うぉぉぉぉ!!今解散に関わる話はやめろぉぉぉぉ!!
  さっさと面接の話に戻せっ!!いい加減怒るぞっ!!

V:お前に怒る権利などあるものか。怒ってみろ、即解散だ。解散する理由が生まれる。ファッファッファッファッ。

A:ぐっ……くぅっ……。笑い方が…うぜぇ…!ファックに繋がりそうだ…!
  そ、それで面接はどうだったんですか…?

V:それが散々な結果だったんだよね。結構練習したつもりだったのに。

A:ホッ、一安心。
  どうせあなたのことですから面接官に向かってファック言ったんじゃないですか?

V:俺がそんなミスすると思うか阿呆め。

A:あなた漫才始まって第一声がファッキューでしたけどね。

V:まぁそんなこんなでもうこれ以上面接落ちるのは精神的にもキツいものがあるから練習に付き合ってくれ。次こそは受かって見せる。

A:これからも受けるつもりなの!?練習付き合いたくねぇー。

V:なら違う相方を見つけて練習するまで。

A:分かった分かった!分かりましたよ!こうなったらとことん付き合いますよ!
  じゃあ私が面接官やるんで部屋に入るとこからやってください。



(ガラガラガラ)

V:チョリーッス。

A:こりゃ落ちるわ。

V:今のは冗談だ。それも分からんか、阿呆が。

A:とっととやり直してください!



(ガラガラガラ)

V:Fuck You。

A:結局言っちゃったよ!

V:これも冗談だ。でも期待していただろう?

A:うぅん…まぁ…。でもやり直し!



(ガラガラガラ)

V:ペッ。

A:呑気にうがいしとった!!そういうのもういいよ!!
  話進まないから、んじゃ部屋に入ってからをやりましょ!



V:失礼します。本日はよろしくお願いいたします。

A:どうぞ、掛けて下さい。

V:ではお言葉に甘えて…Fuck You!

(Aにツバを吐く)

A:あの…?何故私にツバを吐いたのです?

V:だってさっきかけて下さい、って。

A:何でツバをかけるのっ!?キミは「かけて下さい」って言われたらツバを浴びせるの!?

V:なんというか、お前が相手だったからこれはストレス解消のチャンスと思ってな。
  勿論実際の面接でこんなことはしない。ファッファッファッ。

A:えぇーっ…俺だから、なの?なら俺相手に面接練習する必要無くない…?

V:そうだな、ここはまず解散して新しい相方にだな。

A:やるよ、やりますよ!んじゃ私を実際の面接官だと思ってやって下さいね!



A:どうぞ、掛けて下さい。

V:失礼します。

A:んーとじゃあ…どうしてあなたは我が社に入りたいと思ったんですか?

V:非常に未来が明るい会社だと思ったからです。

A:ほう、我が社の未来は明るい、と。その理由は?具体的にお願いします。

V:んなの分かるわけねぇだろ。Fuck You。

A:分からなくても何か言わなきゃいけないの!っていうか少しは会社について調べておけっ!やり直しっ!



V:今現在、そしてこれからの社会においてこの会社は非常にニーズにあったものを生産していると思ったからです。

A:そう!そういう感じの!
  では簡単な自己アピールをお願いします。

V:貴様の相手をしている暇など無い。Fuck You。

A:じゃあ帰れよ。

V:しまった、またお前はあくまで面接官役である、ということを忘れてしまった。すまない、以後気を付けよう。

A:できれば普段の私への対応も直して下さいね…。
  では自己アピールからどうぞ。



V:Fuck You。

A:…アピールをどうぞ。

V:Fuck You!!

A:あの…

V:Fuuuuuck Yooooou!!!!

A:さっきからファックファックやかましいわ!一体どういうことですか!?

V:いやなに、ひょっとしたらこの一言で乗り切れるかと思ってだな。Good Luck的な。

A:面接でグッドラック言ったところでどうするんですか…。

V:さぁ…?

A:とんだ見切り発車だな。
  これまで面接の一連の流れをやってみましたけど、やっぱあなたは向いていないようですね…。

V:なんだとこの野郎!Fuck You!

A:ほらそうやってすぐに悪口を言ってしまうのがいけないんですよ。

V:しょうがない、今は取り敢えず一般企業に就職するのは諦めるか。

A:ホッ、解散の危機を回避。

V:そうと決まったら早速新しい相方でも探すか。Fuck You。

A:どんだけ私とコンビ解散したがるんですか!もういいわ!

予選総合第40位(2回戦敗退) 世界平和渇望倶楽部
審査員
点数
71 42 34 27 65 平均 47.8
【審査員コメント】 
・相方が常識人の目線でツッコミしてくれていることで不快感がなく笑える安心感が生まれていて面白かったです。
 ただどうしてもボケ方が偏っており、後半慣れ始めてから勢いが落ちたような感じがしました。
  
・うーん。結局、悪態ついてるだけで終わってしまってるネタ、
 という印象しか残りませんでした。
 この「つきすぎってくらいつきまくってる悪態」が、後半のどこかで
 読み手の想像を逸脱させる展開で昇華させることができてたら
 ネタとしてまとまってたのではないかと思うんですが、
 まさか「言うだけ」に留まってしまうとは。。
 会話のスタイルとして、特にツッコミが「急がずに、落ち着いて
 一語一句処理している」という点に於いて評価したいと思いましたが、
 読み終わってからスッキリせず、笑うところもなかったということで
 相殺してこういう点数とさせていただきました。
  
・うんこうんこー。へへ。
 このネタ世界が引っくり返っても決勝には行かないですけど、
 作者様にはある種の敬意を表したいと思います。
 まるで汚い言葉が見境無く規制される現代をばっさりと切ったネタでした。
 世界平和に必要なのは愛でも希望でも勇気でもありません。うんこです。
 ファッキュー。ファッキュー。
 世界平和渇望倶楽部さんにはネットテキスト界のタランティーノとして頑張って頂きたいですね。
 ファック・ユー。うんこぶりぶり☆
  
・なんでしょうねぇ。
 Fuck Youがゲシュタルト崩壊してきました。
 そんなに連呼するほど面白い言葉でも無いと思いますが・・・
 文章力はそこそこあるように見えるのですが、何でFuck Youと連呼するネタに辿り着いたのかわかりません。
  
・Vさんがこれだけ暴れている割にAさんは解散したくないんですね・・・それはともかく、
 Fuck Youにこだわりまくる割にはうまくネタが出来ていたと思います。
 むしろ、コント入りしてからは締まり過ぎでした。もう少し暴れて欲しいというか、意外な展開が見たいというか。



No.026 有機丸アポロ
108の煩悩な感情
遠山:どうも、有機丸アポロです。

出雲:こんにちは、俺が有機丸アポロの狼に育てられてない方の出雲でーす。

遠山:遠山も違いまーす。俺にそんなワイルドな秘話は無いよ。

出雲:まぁそれよりさ、お前に聞いてほしいことがあるからさ、夜通し聞いて?

遠山:そんなに長話なの?俺もあんまり暇じゃないからさ、出来るだけはしょって?

出雲:あぁ、あのな。除夜の鐘ってあるじゃん。
   あ、俺がよく行ってるメイドカフェじゃない方だよ?

遠山:うん、そっち知ったこっちゃねえよ。斬新なネーミングだなおい。

出雲:看板娘の珍念たんが大人気のメイドカフェ『除夜の鐘』の方じゃないよ?

遠山:もはやちょっとオープンな寺じゃねえかそんなもん。
   除夜の鐘ってあれだろ、大晦日に鐘を108つ鳴らして、人の心にある108の煩悩を払う、ってやつだろ?

出雲:そう、それ聞いて思ったんだけどさ、108つも煩悩なんてホントにあるの?

遠山:うーん……そう言われれば知らないけど、経典とかにちゃんと内訳は書かれてんじゃねぇの?

出雲:いや、でもそんなに煩悩なんて思いつかないじゃん。
   例えば急に「煩悩言って!」とか言われてもとっさには「ニラ泥棒!」くらいしか出てこないじゃん。

遠山:そんなことはないよ!ニラ泥棒はそんな煩悩の代表格みたいな存在じゃないよ!

出雲:だから俺、その108つの煩悩の内訳を考えてみたから聞いて?
   頼むよ、聞いてくれたら俺のおっぱい見せてあげるから。

遠山:なんの意欲も刺激されねえよ!!わかったよ、108つも考えたなら言えばいいだろ。

出雲:よし、まずはニラ泥棒!絶対ニラ泥棒!煩悩のトップバッターはもちろんニラ泥棒!

遠山:だからなんでそんなにニラ泥棒を推すの!?その煩悩めったに現れないよ!?

出雲:あと、ネギ泥棒、カブ泥棒、キュウリ泥棒、コマツナ泥棒、インゲンマメ泥棒、カボ……。

遠山:いやいやいやいやいやいや!ちょっと待てやお前!!え、何やってんの!?

出雲:なんだよ、何故よりによって今止める!
   「カボ」で止めたから、みんなカボス泥棒かカボチャ泥棒かわかんないだろうが!

遠山:どっちにでもいいしどうでもいいんだよ!
   お前、野菜泥棒でどんだけ数稼ぐつもりだ!そんなに人の心に野菜盗みたい気持ち満ちてねぇよ!

出雲:えー、この野菜泥棒系列で100くらいまでいくつもりだったんだけど……。

遠山:そんなもん煩悩の内訳じゃなくてただの野菜泥棒一覧表じゃねぇか!!
   違うよ、煩悩ってのはな、強欲とか怠惰とか、もっと漠然としてんだよ。

出雲:ああ、畑の面積を無理矢理広げようとするとか、収穫期に怠けて収穫しないとかだな。

遠山:野菜から離れやがれ!そうだ、前にどっかで聞いたことあるんだけど、『三毒』っていうものがあって、
   必要以上に求める『貪欲』、
   暗い気持ちを表す『愚痴』、
   ワガママを意味する『瞋恚』の3つから煩悩は派生するらしいぞ。

出雲:なるほど、つまりその1つにつき36の煩悩を考えれば、108つ完成するわけだな。

遠山:まぁ、そういうことになるかな。

出雲:とりあえず『貪欲』の36個は野菜泥棒で満たしていいよね?

遠山:いいわけねえだろ!仏教の1要素が野菜泥棒で侵食されちゃったじゃねえか!

出雲:お前、半分以上泣く泣く削った俺の身にもなれよ!!
   俺が、どんな気持ちでっ、トウモロコシとかトウガンとかを省いたと、どんな気持ちでっ………!!

遠山:何に熱くなってんの!?気持ちが毛ほども理解できない!

出雲:切り捨てられた野菜の嘆きがお前には聞こえないのか!!
   「僕を盗んで、私を盗んで」と呼んでいる野菜の断末魔が聞こえないのか!!

遠山:野菜は盗まれること望んじゃいねえだろうがよ!!

出雲:常にニタニタしてるモロヘイヤの
   「ふひひ、アチキを盗んでおくれやす、おくれやすー」という叫びが聞こえないのか!!

遠山:キャラ強いなモロヘイヤ!もうわかった、野菜泥棒36個は入れてもいいから。

出雲:ああ、それじゃ次は暗い気持ちの『愚痴』だな。
   ……まず野菜泥棒を半分以上削ったことによる暗い気持ちが1つ。

遠山:今のお前の気持ちじゃねぇか!大昔に定められた煩悩にそんな瞬間的な感情入るか!

出雲:いや、きっと大昔に煩悩定める時も今みたいなやりとりあったよ。

遠山:あってたまるか!そんなデジャヴ絶対ねえよ!

出雲:わからんぞ、当時の偉い坊さんが「野菜泥棒関係で108埋めよう」って言ったら、
   当時のお前的な奴が「ふひひ、ちょっと待っておくれやす、多すぎでやんす、おくれやすー」。

遠山:モロヘイヤじゃねぇか!当時の俺的な奴、モロヘイヤじゃねぇか!
   いいから野菜泥棒以外の煩悩を並べていくぞ。まずは『愚痴』だ。

出雲:へーい……えーと……あー………ダメだ、野菜泥棒以外の煩悩が何一つ浮かばない!

遠山:どんな脳してんだお前!?何かしらあるだろ、人の心にある煩悩!

出雲:ダメだぁ、せいぜいスルメを濡らすことしか思い浮かばない!

遠山:具体的すぎるし地味!もっと漠然でいいんだよ、好きな人と別れて暗い気持ち、とか。

出雲:あぁ、なるほどな。
   じゃあ先輩と別れて暗い気持ち、好きな漫画が打ち切られて暗い気持ち、いい感じの形の石を無くして暗い気持ち……。

遠山:かと言って別れる感じのシリーズで数を稼ぐな!バカの一つ覚えかお前!

出雲:お菓子をとられて暗い気持ち、オクラを盗られて暗い気持ち、ニラを盗られて暗い気持ち……。

遠山:野菜泥棒がにじみ出てる!抑えて、欲望を抑えて!

出雲:おっと、野菜泥棒は封印、封印……。
   えーと、ニラが良い値で売れなくて暗い気持ち、ニラで殴られて暗い気持ち……。

遠山:ニラルートに脱線しやがった!!凄い執着心だ!

出雲:ニラ臭いと言われて暗い気持ち、食べた時の食感が気持ち悪いと言われて暗い気持ち、
   収穫がめんどくさいと言われて暗い気持ち……。

遠山:もはやニラ目線じゃねぇか!!人の心の煩悩という前提は守れよ!

出雲:クソ……人間共め、勝手な都合で我々ニラを虐げおって、許さん、許さんぞぉぉぉっ!!

遠山:え、何これ!?何かにとり憑かれたのこれ!?ニラに乗っ取られたのこれ!?

出雲:(キリッとした顔で)「人間共め、我々をナメたことを後悔させてやる、まずは口臭を全体的に……!!」
   (ニタニタしながら)「待っておくれやすニラ、人間と争ってはいけないでやんす!!」
   (キリッとした顔で)「ええい、止めてくれるなモロヘイヤ!」

遠山:なんだこの小芝居は!今世紀始まって以来の時間の無駄だよ!!

出雲:(キリッとした顔で)「煩悩にまみれた人間がいる限り、我々に天下は来ない!」
   (ニタニタしながら)「天下なぞいらないでやんす!我々野菜は、人がいなければ成長できないでやんすよ!?」
   (可愛らしい声質で)「モロヘイヤ君の言う通りよ!!」

遠山:ヒロインみたいなの出て来た!このクソみたいな茶番劇でどんだけ時間食うの!?

出雲:(キリッとした顔で)「な、なんでお前がここにいるんだ、珍念!!」

遠山:メイドカフェ『除夜の鐘』のメイドじゃねえか!野菜じゃねえじゃねえか!!

出雲:(可愛らしい声質で)「人間は必要よ!人間がいるから、街は発展し、私のお店にお金を使ってくれる人が増え、
   私はいい感じのデザイナーズマンションに移りすんで、ホストはべらしてウハウハのムハムハに……。」

遠山:珍念すげぇワガママじゃねえか!こいつが一番煩悩まみれじゃねえか!

出雲:そうです、珍念はすげぇワガママなので、珍念が持つ36の煩悩で『瞋恚』は満たします。

遠山:すげぇとこから煩悩に話戻したな!?え、そんなやり方でいいの!?

出雲:いいんだよ、珍念はゆくゆくは不老不死を手に入れようとしてるくらいワガママなんだから。

遠山:何そのマンガみたいな欲望!?ワガママってか野望じゃん!!

出雲:きっと煩悩定める時に当時の珍念的なやつが、
   (可愛らしい声質で)「不老不死になって、色んな商売で成功して、
   そんでデザイナーズマンションに移りすんで、ホストはべらしてウハウハのムハムハに……。」って。

遠山:なんだその破綻まみれの考え方!当時にデザイナーズマンションとか無いだろ!!

出雲:(ニタニタしながら)「なんでやんすかその破綻まみれの考え方!おくれやすー!」

遠山:当時の俺的な奴はまるっきり関係ねえだろうが!!

出雲:あ、そうだ。はい。(ぺろん)

遠山:え、なんでこのタイミングでおっぱい見せたの!?誰も望んでないサービスショットやめろや!!

出雲:あっ、お前、その俺のおっぱい見てニタニタする気持ちも煩悩だぞぉーっ?

遠山:そんなキショい煩悩持ってねえよ!!男の乳首見てニヤニヤする嗜好はねえよ!

出雲:あ、そうやって大声で罵倒するのも煩悩。すぐ人の考え方否定するのも煩悩。

遠山:コイツ俺まわりで残りの煩悩埋めようとしてやがる!考え方が狡い!

出雲:やたらツッコミがキツい煩悩、服のセンスが微妙な煩悩、俺のプリンを勝手に食べた煩悩。

遠山:もはやただの俺に関する悪口じゃねえか!

出雲:スベるとと首を絞める煩悩、ノリツッコミで氷の息を吐く煩悩、オチの直前で殖える煩悩。

遠山:遂に無から生み出しやがった!!ただの嘘つきだこいつ!

出雲:あとー……ちょっと俺を理不尽にぶん殴って。それを煩悩に加算するから。

遠山:そんな申し出誰が受理するんだよ!ちょっと、俺から離れろよ!

出雲:わかった、えーと、メイドカフェなのに入った途端「いらっしゃいませ」って言った煩悩。

遠山:矛先を珍念に向けやがった!

出雲:萌え萌えジャンケンをノーモーションでやった煩悩。
   オムライスにケチャップで『一万円くれないんだったら二度と店にくるな』と書いた煩悩。

遠山:接客態度最悪じゃねえかよ!!よく店として成り立ってるな『除夜の鐘』!

出雲:そんな店でストレスが溜まる俺の煩悩。ストレスのあまり野菜泥棒を行う俺の煩悩。
   そんな俺を優しく迎えてくれた野菜泥棒団の6人。

遠山:なんだそいつら!?

出雲:1から俺に野菜泥棒としてのノウハウを教えてくれた6人。
   俺に野菜泥棒の素晴らしさを説いてくれた6人。

遠山:お前の野菜泥棒へのこだわりはそいつら譲りか!!変な奴らに影響されんな!

出雲:そんな6人のそれぞれの野菜泥棒をするという薄汚れた煩悩。

遠山:そこドライだな!?結構酷いこと言って煩悩に加算したな!

出雲:よし、あと煩悩1つで完成だ!さぁ、殴れ!!

遠山:だからヤだよ!大トリに暴力ってどんなフィニッシュだよ!!

出雲:素手で殴りたくないならニラで殴れ!近くにニラ畑があったから盗んでこい!!

遠山:俺まで野菜泥棒の世界に引きずり込もうとしてんじゃねえよ!
   大体あと1つで完成とか言ってるけどな、ほとんどひとまとめだし、メチャクチャなんだよ!

出雲:あ、じゃあそんなメチャクチャな煩悩を作ろうとすることが108個目の煩悩だな。

遠山:いいかげんにしろ!!

2人:どうもありがとうございました。


No.027 ミオグロビン
クイズ
サンジ :どうもミオグロビンです!よろしくお願いします!

コウゾウ:ひゃっは!漫才だって!笑っちゃうよね!

サンジ :お前〜突然何いっちゃってんだよ〜

     笑っちゃうに決まってるだろ〜!

コウゾウ:ひゃっはははははは!

サンジ :ひゃっはははははは!

コウゾウ:というわけで漫才を始めたいと思うんですけどもね!

     こう漫才をやっていく上でさまざまな知識を

     持たなければならないわけですよ!

サンジ :確かにそのとおりだ!

     それならオレが考えてきたクイズ番組の

     ゲストで来てみなよ!

コウゾウ:ゆくゆくは番組の司会なんてやりたいね!

     その勝負受けてたとう!

サンジ :というわけではじまりました

     クイズ「ブラッディ・サタデー」

     挑戦者には10問の問題に答えていただきます!

     今回の挑戦者はコウゾウ・ザ・フェニックスさんです!

コウゾウ:HEY!HEY!いきなり空を飛んじゃダメだぜ!

サンジ :Oh!今度から気をつけるぜ!

     というわけでコウゾウさん。自信はありますか?

コウゾウ:自信がなけりゃこの舞台にたってないっつーの!

サンジ :よく考えたらそうだった!

     では早速問題を選んでもらいます!

     1〜20番まで選べますが何番にしましょうか!

コウゾウ:ん〜じゃあ広末がりの8番で!

サンジ :しっかりしろよ〜それをいうなら末広がりだろ!

     広末涼子を殺す人「広末狩り」みたいになってるよ!

     こうやって後ろから忍び込んでね〜グサッ!

コウゾウ:大人の日々は胃に来るね・・・

サンジ :ってそれ広末がやってる薬のCM!

     胃にさされてるのかどうかしらないけども!

コウゾウ:5番でお願いします。

サンジ :おっと急にドライアイ!

     早速コウゾウさんには席に座っていただきます。

     座ったらクイズが始まりますゆえ。

コウゾウ:よっしゃー俺の背中から雪が出るぜ!

サンジ :いや〜緊張してますか?

コウゾウ:してるわけないでしょうが!このこの!

サンジ :ブー。残念。あなたは緊張しています。

コウゾウ:うわ!もうクイズ始まってた!こりゃあびっくりだ

サンジ :いらっと来たでしょ?

コウゾウ:そりゃいらっと来るよ!カルシウム不足じゃあないよ!

サンジ :ブー。残念。あなたはいらっとしてません。

コウゾウ:お前に俺の何が分かるんだよ!

サンジ :そりゃあお前さん。

     コウゾウさんのことはなんでもしってますよ

     1990年生まれゆとり世代。

     赤九高校を卒業後現在浪人中。

     好きな食べ物は納豆フォンデュ。

     嫌いな食べ物はとうもろこし。

     最近好きな女の子に告白してフラれて傷心。

     3月の末に・・・

コウゾウ:だーこれ以上いうな!

     こいつのネットワークはんぱね〜よ〜

     まさに光ファイバーもびっくりだよ〜

サンジ :1000万円手に入れたらどうしますか?

コウゾウ:そうだね〜マンションを買います!

サンジ :ブー。

     あなたはなんだかんだでちょっとずつ使うでしょう。

コウゾウ:もういいよ普通の質問がクイズだったりするのは!

     てかそもそも3問間違えてるから賞金獲得出来ねえ!

サンジ :ではクイズ。

     今年3月に発売したミンティアの味といえば?

コウゾウ:ん〜さばの味噌煮味!

サンジ :しょっぱいしょっぱい!正解はコーラ味!

     続いて第5問!まずはこちらの英文を読んでください

The 20th century was a time of ideological conflict between 

countries with different ideas.

On the one hand, countries such as Nazi Germanu and the 

Soviet Union and her allies believed that

governments should decide and control what people thought 

and believed.

コウゾウ:なんだよこれ〜ぜんぜんわからね〜よ〜

サンジ :下線を日本語訳せよ

コウゾウ:下線を・・・って下線がねえよ!

サンジ :ありますよ

コウゾウ:どう探したって・・・あ・・・

     正解は「under line」

サンジ :ご名答!

コウゾウ:まぁいいか・・・

サンジ :続いて第6問!

     「○顧○眄」この○を適切に埋めよ

コウゾウ:よっしゃあもらった!

     正解は「●顧●眄」だ!

サンジ :ご名答!見事に白丸を黒丸に埋めてくれました!

     続いて第7問!

     三角関数のsin cos tanってどう読む!?

コウゾウ:なめとんのか〜!

     サインコサインタフデントじゃ〜!

サンジ :何をいってるんだ!θを歯に詰め込んだろか!

     第8問!

     中国で・・・

コウゾウ:(ぴんぽーん!)SMAP!

サンジ :ご名答!中国でしか言ってないのになぜ分かった!?

     続いて第9問!

     浦賀へ開国を求めてきたアメリカの軍人の名前は?

コウゾウ:う〜分からん!テレフォンで!

サンジ :うぉ〜い!勝手にルールを作りやがった!

     まぁいいや!こちらに電話がつながっています!

コウゾウ:もしもし〜

電話の声:事件ですか?事故ですか?

コウゾウ:事故です!このクイズ番組放送事故です!

     って110押しちゃだ〜め〜だ〜よ〜!

サンジ :では最終問題!

コウゾウ:よーしかかってこいや!

サンジ :今何問目?

コウゾウ:ラストにこんな問題キテるわ〜決めるぜ!

     はないちもんめ!

サンジ :くだらね〜!子供のときよくやった遊びじゃないか!

     こうやってやるんでしょ!

     勝って嬉しいはないちもんめ♪

コウゾウ:負けて悔しいはないちもんめ♪

サンジ :隣のおばさんちょいときておくれ♪

コウゾウ:おばさんじゃないからいかれない♪

サンジ :おかまかぶってちょいときておくれ♪

コウゾウ:おかまのポテンシャルが底なしだからいかれない♪

サンジ :おふとんかぶってちょいときておくれ♪

コウゾウ:ふとんビリビリ登校時間ギリギリで胃がキリキリ♪

サンジ :それはよかよかどの子がほしい♪

コウゾウ:あの子がほしい♪

サンジ :あの子じゃ分からん♪

コウゾウ:この子がほしい♪

サンジ :この子じゃ分からん♪

コウゾウ:相談しよう♪

サンジ :その必要はない!もう考えが固まっているんだろう!?

コウゾウ:はっ・・・!



     サンジ君がほしい♪

サンジ :コウゾウ君がほしい♪

コウゾウ:よっしゃーーー!!

サンジ :こうして二人はコンビ「ミオグロビン」を結成した。

     ○か×か?

コウゾウ:×だわ!

サンジ :正解!

コウゾウ:ってかさっきの問題最終問題じゃなかったのかよ!

サンジ :コウゾウさん、9問以下なので、トルネードスピン!

コウゾウ:スピンの基準がハンパなく高いわ!

     あ〜れ〜!

BGM :ベッドの周りに 何もかも脱ぎ散らして

     週末だけの 秘密の部屋〜

コウゾウ:はぁ・・・はぁ・・・怖かった・・・

サンジ :いかがでしたかトルネードスピンは?

コウゾウ:音楽をさ、どうせ円広志にするならさ、

   「まわってまわってまわ〜る〜」のほうがよかったでしょ!

     探偵ナイトスクープは関東の人分からないから!

サンジ :ではオマケの問題!

     あなたが今言わなければならない言葉は何?

コウゾウ:もういいよ!

サンジ :ご名答!

予選総合第48位(2回戦敗退) ミオグロビン
審査員
点数
27 30 21 22 68 平均 33.6
【審査員コメント】 
・良くも悪くもテンションで突っ走った印象を受けました。
 途中までは広末狩りなど光るボケもあって調子良かったですが下線のあたりから徐々にボロが出始めて、
 最終的に勢いだけみたいな感じがしてしまいました。
  
・多分「下線を日本語訳しろと言われても下線は日本語だろ」という
 ツッコミは他の人がしてると思うので割愛しますが、
 テンションで乗り切ってるだけの作品、という印象が強すぎました。
 多分本人たちは楽しいんでしょうけど・・・。
 あと、根本的にこのクイズ番組、ルール説明が全くないので
 「3問間違えたから賞金獲得できない」が理解できなかったり、
 「テレフォンのルールはない」っていうのも「今聞かされたから、ないかどうか
 読み手が判断できない」っていう状態だったり、
 とにかく基軸となる構成構築が未完成なんだと思います。
 「読ませる文章を作っているかどうか」で審査させていただいてますので、
 ここ厳しく判断させていただきました。
  
・こりゃどうしたもんか、
 やってる二人も書いてる本人も絶対楽しかったと思うけど、
 読んでるこっちは全く楽しくありませんでした。
 テンションだけで貫き通せるほど甘くありません。
 後半はもはや高校生の休み時間の会話でしょうか?
  
・勢いだけで書いた、という感じがしますね。
 残念ですが面白さがあまり伝わってきません。
 もっと表現力を磨いたほうが良いと思います。
  
・逆にここまで自分勝手感を出されると、かえってそのノリが面白いんじゃないかと思いました。
 コウゾウがどういうボケ解答をするかだけでなく、そもそも何が正解なのか(サンジの返し)でも読み手を裏切っているので、
 そういう意味では笑いどころがたくさん、それも高頻度で存在するネタなんですよね。
 この点を踏まえると、このネタは革新的なネタになりかけていた、と思います。
 ただ、漫才としてどう評価するか、ってのが難しいところですね。
 特に導入部は、もう少し読み手に設定が分かるような丁寧な作りが必要だと思います。



No.028 ユーロニズム
ヒーローもの
ABどうも〜ユーロニズムです。よろしくお願いします
B早速なんだけど子供のころ一度やってみたいことがあって
A早速だけど何?
B正義のヒーローね
Aああ、なるほどね。仮面ライダーとかゴレンジャー系のね。子供向けにそういうの今でもあるね。
Bだから今日はそれやってみたいから、
 Aは襲われている子供の役やってよ
Aあぁそう、わかった。じゃあ助けを求める叫びからやるね
Bよろしく
A「キャー!誰か助けてー!」
B「待て!」
A「その声は!?」
B「ハッハッハッハ・・・」
A「まさか・・・!?」
B「チョーウケるんですけど!」
A「チョーウケるんですけど?!」
B「安心したまえ少年。このテッカテカマスクが来たからには・・
A気持ちわりいよ!なんだテッカテカマスクって。
 マスクに何塗ってんだよ
B「説明しよう!テッカテカマスクは全裸で全身にローションを浴び、その上で正体を隠すためマスクを被っているのだ!」
A露出狂じゃねえかよ!しかも相当やべえやつだな。それにマスクはテッカテカじゃないのかよ。
 マスクすんのも捕まらないためだろ完全に。もっとちゃんとしたヒーローやって。
B了解
A「キャー!誰か助けてー!」
B「待て!」
A「その声は?!」
B「待ってくれ!」
A「まさか・・・?!」
B「待ってくれって・・・・」
A「・・・・」
B「置いてかないで・・・」
A弱ええよ!寂しいなそいつ!何か置き去りにされてるよ
B「ダメだ・・携帯かけてもつながんない・・・」
Aハブられちゃってるよ。
B「家帰ってドラクエしよ」
Aそんなヒーロー見たくねえよ。もっと強そうなのお願い
Bかしこまりました
A「キャー!誰か助けてー!」
B「待て!」
A「その声は?!」
B「(小声で)大きな声で騒ぐんじゃない!」
A悪役のほうかよ。意外と近くにいたな
B「今みんな寝てるんだから静かにしないと起きちゃうよ」
Aやさしいな!なんでそんなちょっといいやつなんだよ。寝る時間だったのも今はじめて知ったわ。とにかくヒーローのほうで頼むよ
Bかしこしこしこまりました
Aなんでちょっと下ネタ入れたんだよ。
 はい、もう行くよ。・・・「キャー!助けて!」
B「あんたさっきからそれ何回言ってんだ!今何時かわかってんのか?!」
Aおまえが言わせてんだろ!ヒーロー全然関係なくなっちゃっよ。ただの近所のおばさんだろそれ。
B「説明しよう!さっきからAが同じセリフを何度も言うのでしびれを切らした近隣住民から苦情が入ったのだ!」
A説明しなくていいよ!早くヒーロー来て
B「ハッハッハッハ・・」
A「まさかこの声は?(キレ気味)」
B「チョーウケるんですけど!」
Aテッカテカマスク帰れよ!!苦情増えるわ
B「待て!」
A今度は何?!違う人?
B「警察だ!」
Aそりゃそうなるわな!っていうかちゃんとヒーローやって。全然できてないよ
B「待て!」
Aちゃんとしたの頼むよ
B「俺はちゃんとしたヒーローだって出来るんだぞ!」
Aおまえの話かよ!早くやれ!「キャー!助けて!」
B「その手を放せ!」
A「この声は?!」
B「金ならいくらでもある!」
A金で解決かよ!
B「ドラクエだってあげるよ!」
Aん?・・・こいつさっき家帰ったやつだろ!
B「だから僕とお友達になってください」
A見たくねえんだよそんなヒーロー!いい加減にしろ
ABどうもありがとうございました

予選総合第53位(1回戦敗退) ユーロニズム
審査員
点数
32 35  6 14 52 平均 27.8
【審査員コメント】 
・全体的にボケが弱く、低空飛行のまま終わったという印象です。
 同じシーンを繰り返してボケを出していくという形式としては、もっと全体的にボケが強くないとすらーっと読み終えてしまうのではないかと思います。
 テッカテカマスクが異彩を放つ感じだったのですが簡単に流されたうえ、天丼もあっさりしていて非常に勿体なかったです。
  
・なんだろう。面白くないわけじゃないと思うんです。
 多分、もう少し構想を練ってじっくりと1ネタ1ネタ展開させたり、
 どこかで天丼させてみたり、読み手が見逃すほどの仕掛けを用意したりすれば
 一気に映える作品になると思うんですが、その前に
 「第三者に読ませる為の工夫」に欠けてるのではないか、と思うんです。
 例えば、演者とセリフの間に空白を入れるなり記号を入れるなりして、
 演者名とセリフを1行間で混同させないようには絶対すべきですし、
 なんかこう「読みにくさ」を感じる作品なんです。
 最初にも言いましたけど、多分面白いネタなんです。それはわかるんです。
 それだけに、「それを演じさせるための工夫」は必須、ということです。
  
・まずテキストの根本的な注意点として、
 行間を空ける・空けないは本人次第ですが、
 最低限演者名(A・B)と台詞の間にはスペースなり、コロン(:)なりを入れて欲しいものです。
 読んで、評価してもらうわけだから、その辺の配慮も大事です。

 ネタに関してですが、
 ヒーローと言う、「桃太郎」や「RPG」に並ぶキングオブベタ題材を選んできた割には、
 ボケに目新しいものが無いどころか、無意味で浮いてるものばかり。
 特にちょっと入れた下ネタや近所のおばさん、
 ドラクエや突如現れた警察や(キレ気味)の表記等、
 脈絡が無さすぎる上に読み手への配慮が薄く、
 今AとBのどちらが喋ってるかとか、あまり気にせず読み流してしまいました。
 ドラクエをオチ付近で使いまわしたのは、
 どうしようもないネタの唯一の救いポイントと感じない事も無いですが、
 それがヒーローと無関係の固有名詞と言うのが頂けない。
 もう少し根本的なテキストの構成面・ボケの発想、
 両方へ意識を傾けた方が良いと思います。
  
・全体的にボケが弱い気がします。
 恐らく状況の説明が不足している為、面白さに行き着くまでのラグがあるからかと。
 それと細かいですが句点も付いたり付かなかったりで手抜きらしさも感じました。
  
・このネタを一通り読んで、全く「面白い」と感じない訳ではなかったのですが、
 では今大会の全66ネタを読んだ上でこの作品がどうかというと、
 ・・・正直、良い意味悪い意味を含めたインパクトで言えば60位台でした。

 何が言いたいかというと、ひとまずのところ会話はしっかりしていますし、
 ヒーローかと思ったら悪役や近隣住民が出てくる、など意外性のある作りも見られるのですが、
 それらも含め、使われているボケ・展開がほぼ全て見たことあるレベル、想定の範囲内、という事です。
 同じことが言えるのはこのコンビに限ったことでは無いものの、
 他に「特徴」が無いため、特にこのコンビにはその事を指摘せざるを得ないです。
 厳しいこと言ってしまいますが、よくいる若手芸人の模倣、の域を抜け出せていないと思うんです。
 「ほとんど若手芸人がやっていて見た事あるようなボケ・設定」のため、
 特にTVの漫才から文章ネタまでたくさんのネタを目にしている読み手・審査員にとっては、
 このネタに関してはほとんど刺激を受けることが無いように思います。
 刺激が無い以上、仕掛けがあってもちょっとしたレベルなら笑いに繋がりません。

 まずは「どんなネタが決勝・準決勝に勝ち上がるのか」を見届けていただければと思います。
 特に、「個性」「オリジナリティ」「独特の展開」という視点で読んでみてください。
 読み手の心に残らない以上、面白いとも思われにくいですし、高得点を取るのは難しいのです。

 実際の芸人さんがこのネタを台本として演じる分にはまだ良いかもしれないのですが、
 このネタで営業回りはできても、生活は出来ないんじゃないかという気がします。
 ユーロさんがどのレベルの漫才を作ることを目的としているのかにもよりますが、
 既存の枠に捉われない発想を取り入れていかないと、特に大勢の中で勝ち進む場面では厳しいと思います。
 ネタ作りの基本はしっかりしていると思うので、
 読み手を「おっ」と思わせるボケや展開が2〜3個入るだけでも、一気にイメージが変わるんじゃないかと思います。


 長々とすみませんでした。主張が分かりにくくなっていたら申し訳ございません。
 ネタ選びに関しては・・・現時点でももっと面白いネタあったんじゃないかと思います。



No.029 ウラキリボンド
パーティープランナー
片桐&山口]どうも〜ウラキリボンドです!
山口]人生で一番楽しい時ってやっぱりパーティーなんだよね
片桐」ほう
山口]それでパーティープランナーってご存じですか?
片桐]あぁ、マグロのね。
山口]お前この数秒間の話の中でどこを聞き間違えた?!
片桐]じゃやってみよう
山口]だめだこいつとは会話できない
片桐]僕がパーティープランナーやるからお前客やってね
山口]わかってんじゃねーか!
片桐] ほら早く始めないと佐々木さんに迷惑かかるよ
山口]誰だよ.......すみませーん。
片桐]はいはいはいはいはいはい
山口]はいって言い過ぎだろ!
片桐]いや、私ははいはいっと三回言っただけでして
山口]どっちみちうるせーよ!もう一回!......すいませーん。
片桐] はい
山口]僕今度パーティーを開くつもりなんですけど...
片桐]友達がいない?
山口」だったらなんでここに来るんだよ!友達はいるよ!
片桐]けど誰も来たくない?
山口]お前しつこい!来たい友達はいるんだよ。ただ、パーティーを企画して欲しいんだよね。
片桐]アハハ自由にどうぞ!
山口]いやそれをお前に頼みに来たんだよ!
片桐]何だ〜!じゃいつ頃にパーティーをやるんですか?
山口]だいたい日曜日の夜かな。
片桐]すみません。その日、僕お墓参りに行くんで...
山口]お前は来ないよ!企画するだけ!
片桐]え〜特別な希望とかは?
山口]まぁドカーンと爽快にやりたいから、シャンパンとか用意してくれるかな。
片桐]え〜シャンパンに爆弾と。
山口]別にそこまでドカーンとはやりたくねーよ!
片桐]ご食事とかは?
山口]あ〜食事はいいや
片桐]え〜ダイエット中につき今後一ヵ月断食と
山口] パーティーだけだよ、お前がプランするのは!
片桐]好きな色とかは?
山口]え〜緑かな
片桐」好きな子は?
山口]小学生か!
片桐] 一応いいますけどこれは全てパーティーのちゃめですからね!
山口]何噛んでんだよ!ちゃめって何だ!
片桐]アハハ!
山口]今の話にどこか笑うところあったかよ!もう早く企画して!
片桐]アハハ!自由にどうぞ〜!
山口」お前に頼みに来たんだよ!もういい!
片桐]そう。ご覧の通り楽しいパーティーのためには苦労も必要です
山口」お前のせいだ!もういいよ
片桐&山口]どうもありがとうございました!

予選総合第58位(1回戦敗退) ウラキリボンド
審査員
点数
 8 27  1 55 29 平均 24.0
【審査員コメント】 
・思いついたボケをとりあえず並べたという印象を受けてしまいました。 違ったらすいません。
 いずれにせよもっと納得のゆくまでボケを磨き上げたり、全体を読み返して推敲することが必要だと思います。
 納得のゆくボケが入っていれば「台詞を噛む」などの安易なボケは無くなるのではないでしょうか。
  
・これ文章だから「噛む」とか無いと思うんですよね。
 この作品、多分いろんな芸人さんのネタをベースにして作ってますね。
 サンドウィッチマン、オードリー、トータルテンボスあたりの作風が
 ちらほら散見されます。パクってるわけでは決してないですが、
 そういう「作風を感じる」の時点で「ネタに新鮮さを感じない」という面で
 根本的に出遅れちゃってるような気がします。
 作者さんが意識したかどうか、っていうのは別の問題ですが、
 影響をそのまま表現してしまうと、こうなってしまいますね。

 ちなみに私が感じた「作風の影響」は以下の通りです。

 山口]だめだこいつとは会話できない
  → オードリー若林

 山口]僕今度パーティーを開くつもりなんですけど...
 片桐]友達がいない?
  →サンドウィッチマンのウエディングプランナーネタ

 片桐]すみません。その日、僕お墓参りに行くんで...
 山口]お前は来ないよ!
  →トータルテンボスの旅行代理店ネタ
  
・へへへ。笑っちゃうぜ。
  
・何か惜しいですね・・・
 センスはあると思うんですが、物凄く手抜きっぽさを感じます。
 それとも、それを狙ってわざとやっているんでしょうか。
 細かい表現方法等を練り直して、もう少し引き伸ばしてみれば良いネタに仕上がりそうですが・・・
  
・面白そうなボケもあるにはありますし、パーティープランナーの設定だってこともよく分かります。
 ですが、パーティープランナーが分からない人にとってはボケ以前にどういう会話の流れなのか、が読み取りにくいですし、
 パーティープランナーを知っている人から見ればリアルから掛け離れた的外れな会話に見える気がするんです。
 会話がしっかりしているようで、実は何も読み取れないんですよね。
 とりあえず、ネタ序盤からコント入りまでの描写をじっくり書いた上で、
 単発で面白そうなフレーズではなくできるだけその流れに沿ったボケを出していく事をお勧めします。



No.030 デイバイデイ
図書館
A&B]どうも、デイバイデイです、よろしくお願いします。
B]やっぱり将来のためになるんだったら色々とした方がいいんですよ
A] おう。
B]だってお前普段、本を読まないだろ
A]そんなの貴様だって同じだろ
B]貴様って何だよ! 普通にお前って呼んでよ!
A」そんな僕でもたまには本を読むよ
B]どんな僕だよ!んで、どう言う本読むの?
A」それがね、凄い登場人物が多い本なんですよ
B] ほう。
A]無駄に分厚くて数字がザラーって。本当につまんないよな!極めつけは...
B]ちょっと良い?
A]ん?
B]その本って電話帳じゃないの?
A]....
B].....
A]........それでな、最近もの凄いイライラする...
B] 待て待て
A]ん?
B]間を空けて別のことを喋んなよ
A]おぅ
B]でもまぁ本を読むとしたら静かーな図書館が理想的なんだよね
A]じゃあ僕、図書館で働く人になるから...
B]いや、やる必要ある?
A]シミュレーションだよ。レギュレーション。
B]1 回目と2回目で言葉が変わったぞ!
A]じゃともかく、僕、図書館で働く人になるから、
B]うん
A]お前、図書館になって
B」やだよ
A]じゃ僕本を整理する人になるから
B]本にはならないぞ!
A」はたきになって
B]もっとやだよ!ホコリが付いちゃうじゃん!
A]何がいいんだよこの本の虫が!
B]普通に図書館で働く人になって、僕、普通の人になるから
A]えぇっ?
B] えぇっじゃないよ!
A]こんなん1000人に354人ぐらいは反対するぞ
B]微妙すぎるだろ!もうやって
A]何をだ?
B] 図・書・館で働く人!
A]わかったよ
B]ふー、本読み過ぎて目が疲れた...
A]そんなあなたにはこの「モウメガミエナイ」をどうぞ
B]お前誰だよ!それ絶対目見えなくなんだろ!
A]ギクッ
B]ギクッって言っちゃダメだろ!漫画でもアニメでもギクッって言ったら図星って事なんだよ!
A]バキッ
B]何を折ったんだよ!
A]アハハちょっと腕を
B]一大事じゃん!病院へ行けよ!
A]大丈夫、こんなときには「モウメガミエナイ」で..
B]目の懲りを治す薬でどうやって治るんだよ!
A]アハハうそみたいに治っちゃった!」
B]本当かよ!
A]ギクッ
B]ギクッじゃねーよ!
A]バキッ
B]今度は何を折ったんだよ!
A] アハハちょっと心を
B]折るな!もういいよ!
A&B]どうもありがとうございました!

予選総合第63位(1回戦敗退) デイバイデイ
審査員
点数
 8 11  2 38 23 平均 16.4
【審査員コメント】 
・前の組と重複してしまいますが、思いつきのボケを並べた感が出てる気がします。
 そうではないとしたらまだ推敲が足りないという事だと思います。また、図書館という設定なのに図書館という設定に沿ったボケがほとんど無いというのもちょっと残念です。
 電話帳というボケでかなり話を広げられそうなのに流すどころかツッコミすら不十分というのも非常に勿体ないです。
  
・とにかくネタが浅いですね。全てのボケが単発で、
 ツッコミもただの指摘ですし、仕掛けも特に用意されてませんでした。
 「おぅ」とか「ほぅ」で1行使っちゃうのは実にもったいないです。
 読み手は「この行、不要だね」って思っちゃいますよ。
  
・真剣に読んだ私の心が折れました。
  
・うーん、似たようなセンスのネタが連続してるような・・・?
 もし違う人だったらすみません。
 もう少し文章全体に手を入れ、状況がわかりやすい様に書き直されたほうが良いと思います。
  
・電話帳のボケですが、「無駄に分厚くて数字がザラー」で必ずしも電話帳を想像できないので、
 指摘して変な間を作ったり、という流れで完全にスベってしまっていると思います。
 その後も、図書館でのネタなのに「モウメガミエナイ」など図書館に関係ないボケが多かったのが気になりました。
 コント漫才をするなら、舞台設定に沿ったボケを作っていかなければなりません。