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No.051 ボルケーノ
竹取物語
A: あー、お前にお願いしたいことがあるのに、断られた場合のこと考えたら不安だ。
  泣くかもしれない。

B: 急にどうしたんだよ!?…何か俺に頼みたいことでもあんの!?

A: …俺ね、将来自分の子供を寝かしつける時に、横で絵本を読んでてあげたいんだよ。

B: そういう家庭が夢なわけね。

A: そう。それで、実はさっきまで1人で絵本を読む練習してたんだけど…
  それってよく考えたらかなり気持ち悪い光景だし、何より聞いてくれる人がいないと意味がないなと思ってさ。
  だから、ちょっと俺の音読を聞いててくれない?

B: …いいけど、なんか、より気持ち悪い光景になる気もするけど。

A: 大丈夫大丈夫。お前さえいれば、見た人全員
  「あぁ、将来のために子供に絵本読んであげる練習をしてる人とそれを聞いてあげてる人だな」
  ってわかるから。

B: そんなピンポイントな想像できるか!?

A: できるできる。それで、せっかくだから、自分で考えたオリジナルの物語を読んであげたいな
  と思って、作ってきた。

B: マジで!?

A: じゃあ読み始めるね。…『かぐや姫』。

B: どこがだよ。日本最古の物語だよ。

A: 昔々、竹を取って生活している老夫婦がいました。
  2人はとても貧しいため、おじいさんが竹を切りに行く時、お昼のお弁当すら持っていけませんでした。
  その為おじいさんは、お腹がすいたら山に生えてるキノコを適当に食べていました。

B: 危ないよ適当は。

A: その日も、おじいさんが竹を集めに行くのを、
  おばあさんは自分がお昼に食べるローストビーフの準備をしながら見送りました。

B: 全然貧しくねー!しかもずりーぞ1人だけ!分けろよ爺さんに!

A: 山に着いてからは、せっせと仕事に励みました。
  作業が一段落したおじいさんが、休憩時間にキノコを食べた結果、大爆笑していると

B: ワライダケじゃねーか!完全に毒キノコいっちゃったよ。

A: 竹やぶの中に、こうこうと光る1本の竹を見つけました。
  おじいさんはその竹やぶごと家に持ち帰りました。

B: どうやってだよ!?それが出来ないから切って集めるんだろ!

A: 竹を切ると中から小さな女の子が出てきました。
  竹から生まれたので、『竹の子』と名付けました。

B: やめろー!桃太郎式ネーミングすんな!いじめられるだろ将来!

A: 竹の子はすくすくと成長し、ぐんぐん大きくなりました。
  竹の子は意外と成長が早い。なんて成長の早い竹の子。

B: なんで2回言った?

A: …竹の子はとても美しく成長しました。そのため、求婚してくる男が後を絶ちませんでした。
  竹の子と求婚。あぁ竹の子と求婚。

B: だからなんで2回言うんだよ。

A: …竹の子の球根。

B: 何だそれは!?

A: しかし、どんな男が結婚を申し込んでも、竹の子はそれを受けようとはしませんでした。
  なんて固い竹の子でしょう。竹の子は、意外と固い。
  そして、おじいさんおばあさんも「竹の子はよその家には渡さん」
  と言って、絶対におすそ分けしようとはしませんでした。

B: おすそ分けって言うなよ!他は濁してるのにそれ完全に食材の言い方じゃねーか!

A: ある時、諦めの悪い5人の男を集めて言いました。
  「私が欲しいと言った物を1番最初に持ってきた人と結婚します」
  そして、5人それぞれに1つずつ、あるものを要求しました。
  『みりん・しょうゆ・砂糖・かつお節・ご飯』
  …どれも大変無茶な要求ばかりでした。

B: どこがだよ!すぐ家から持ってこれるだろ!そんで煮物作る気か。

A: 男たちは方々を探しまわりましたが、ついに誰も、品物を見つけることができませんでした。

B: 何でだよ!?そいつらの目はどんだけ節穴だ!

A: 男たちはそのまま原宿に居つき、歩行者天国でダンスを踊り青春を謳歌しました。

B: 竹の子族じゃねーか!

A: そして月日は流れ、3月下旬。竹の子は、月を眺めては悲しそうな顔をするようになりました。
  3月下旬、竹の子は、しゅんとなっていた。しゅんの時期を迎えた竹の子。
  「どうして悲しい顔をしているんだい?」
  おじいさんが聞いても、「えぇと…なんでもないの」とごまかすばかりで、答えようとはしませんでした。
  煮え切らない竹の子。竹の子が中々煮え切らない。
  業を煮やすおじいさん。
  風呂で煮えるおばあさん。

B: 何があった!?早く助け行って!おばあさんが煮物かローストビーフになっちゃうよ!

A: しかし、おじいさんは何度も聞きました。それでも竹の子は答えません。
  意志の固い竹の子。
  業を煮やすおじいさん。
  やわらかくなったおばあさん。

B: 煮え切ったよ!おばあさん風呂で煮え切ったよ!

A: 根負けした竹の子はやっと真実を話してくれました。
  実は彼女は月の世界の住人であり、もうすぐ帰らなければいけないと言うのです。
  大変悲しいことですが、どうしようもありませんでした。
  数日後、月にある里から迎えがやってきました。おじいさんと、柔らかいおばあさんは別れを惜しみました。
  こうして彼女は、故郷・たけのこの里へ帰って行きました。
  竹の子の里へ帰る様子を、2人は、光る竹を見つけた、あのキノコの山から見送るのでした。

B: それでキノコ出てきたんかい!

A: そして月日は流れ…
  おじいさんが今日も山に行くと、あの竹やぶがあった辺りには、新しい竹の子が、ひょっりと芽を出しているのでした。
  芽出たし、芽出たし。

B: 結局全部竹の子の話じゃねーか!もういいよ。


No.052 親子丼
鳥谷の恋路
児玉:どうも親子丼です。よろしくお願いします。

鳥谷:よろしくお願いします。実は最近動物園にいきまして。

児玉:ほほう。なかなか行こうと思っても行けないもんね。デート?

鳥谷:………まぁいろんな動物がいるわけですよ。

児玉:うん、その悲しみには触れないでおくよ。

鳥谷:清掃員、アナウンス嬢、飼育員。

児玉:おまえは人間観察しにわざわざ動物園にいったのか?

鳥谷:まぁ金のためにせかせかと…

児玉:黒いよ!ちゃんと仕事に使命や愛情もってるよ!おまえ1人で行ったからって愛情を捨てるなよ!

鳥谷:…なんで1人で行ったって分かった?

児玉:察するよ!触れないでおきたかったが、そこまで傷ついてるとは思わなかったよ!

鳥谷:すまなかったな…でもな、いいこともあったんだよ。

児玉:なにがあったの?

鳥谷:一目ぼれしちゃった…

児玉:え?まじで?

鳥谷:ん、まぁ…その…な。俺、動物好きだし、気が合いそうなのがいっぱいいそうだしと思ってたらね…

児玉:照れんなって。で、お前のハートを射止めたのは誰?

鳥谷:キリン。

児玉:……え?

鳥谷:キリンさん。

児玉:動物に一目ぼれ!?なんで!?

鳥谷:あんなスレンダーなの他にいないでしょ!

児玉:いやいや、スレンダー要因の約半分は首だと思うんだが?

鳥谷:いいんだよ!美首美人だもん!

児玉:美脚みたいにいうなよ。それとこの世には多分、美首はキリンとろくろ首しかいないと思うわ。

鳥谷:あ、あと知ってる?普通は斑点模様はないんだよ!

児玉:え!?そうなの?え、なんで?

鳥谷:実はキリンは斑点が出てる時は酔っていて、斑点ない時はジラフ→シラフだから。

児玉:いや、何うまいこと言ってんだよ!ってか酔ってるって酒飲まないだろ!

鳥谷:多分、自分の美貌にでしょ?

児玉:ナルシストかよ!

鳥谷:でも斑点が出てる時の首筋なんか…もう…

児玉:おーい、お前が酔ってるぞー。戻ってこーい。

鳥谷:…よし、決めた!今度俺キリンさんとデートいってくる!

児玉:唐突だな!無理だって!

鳥谷:大丈夫だって!しっかり計画してるから!

児玉:計画してるからって…まぁ一応聞くけど…

鳥谷:えーと場所は遊園地で。

児玉:ごめん、やっぱ最初に指摘するべきだった!どうやっていくんだよ!

鳥谷:そりゃあキリンさんの迷彩柄を利用して…

児玉:この日本のどこに派手な黄色いまだら模様隠せる場所があるんだよ!それと入場できないから!

鳥谷:大丈夫だって!ペットと言う名義で首輪付けてくから!

児玉:犬と同等の扱いなんてできるわけないだろ!スケールが違うんだよ!

鳥谷:ま、とりあえず入場。

児玉:おいこら無視するな!

鳥谷:そして色んなアトラクションを楽しむ!

児玉:だから…お前可能なことと不可能なことの区別付けようよ…この計画もだけど…

鳥谷:いやいや身長制限余裕のクリアだよ。

児玉:そういう問題じゃないんだよ!まず人であるかどうかなんだよ!

鳥谷:大丈夫、絶対いろんなの楽しめるから!

児玉:どんなふうに?

鳥谷:ジェットコースターはキリンさんの上通過するんだよ。

児玉:レールの一部になってるじゃないか!首筋真っ赤になるわ!

鳥谷:ゴーカートではチェッカーフラッグ。

児玉:模様ちょっと似てるけど!

鳥谷:首が持つところね。

児玉:誰も持てないから!そんな強靭な肉体持ってないから!

鳥谷:そして観覧車の頂上で窓を開けて外にいるキリンさんとキス。

児玉:高さ合わせに利用しやがった!絶景眺めてとかだろ普通!

鳥谷:楽しかった時間も終わり、帰ろうとしたときだった…目の前には自衛隊。

児玉:当たり前だろ。大型動物野放しにするわけないだろ。ってかこの展開も計画のうちってどういうことだよ。

鳥谷:自衛隊が一言。「そこの2人動かないでじっとしてろよ!」
   キリンさんも一言。「やっぱカップルに見られてるんだね私たち♪」

児玉:状況把握しろよキリン!

鳥谷:俺も一言。「これはキリンじゃないです!フリーフォールです!ほら首のところに赤い座席があるでしょ!!」

児玉:苦し紛れすぎるわ!!首輪が座席て!しかも首っていっちゃってるし!

鳥谷:一斉に銃をかまえる自衛隊、突然のことにびっくりする俺、「みんな私に注目してる♪」とキリンさん。

児玉:だから状況考えろよナルシスト!

鳥谷:冷静さを取り戻して覚悟を決めた俺はキリンさんを守ろうと悠然と前に立ちふさがった!

児玉:一見カッコ良さそうだけどキリンがお前よりでかくてかばいきれてねぇよ。

鳥谷:するとキリンさんが「みんな、私のために争わないで!」

児玉:もういいかげん空気読めよ!争わないためにどうか動物園に戻ってくれよ!

鳥谷:そして残念ながら捕獲。

児玉:残念どころか予想どおりだわ。

鳥谷:遊園地でのすさまじい激闘から動物園へと搬送され悲しむ俺とキリン。

児玉:どこがすさまじいんだよ。麻酔銃1本でおわっただろ。

鳥谷:俺は一言こういった。「ごめんな、お前を自由にしてやれなくて…」

児玉:自由にするならアフリカ連れてってやれよ。

鳥谷:そしてキリンさんは「zzz・・・」

児玉:麻酔効いててぐっすりじゃねぇか!なんだよちょっと良さそうな展開なのに!

鳥谷:くそー!こんな…動物園があるから!!

児玉:お前にとっての動物園は悪の根源かよ!

鳥谷:すると斑点のなくなったキリンさんが目を覚ました!

児玉:さっきの斑点の話嘘なんだろ!麻酔が解けた=酔いがさめた→斑点消えた、とはならねーから!

鳥谷:そして一言「ありがとう、でもいいの、私はここでアイドルとして生きていけばいいから…」

児玉:最後ぉ!…最後のがなければいい展開なのに!!

鳥谷:そして、俺は動物園アイドル、リンちゃんのおっかけになったのだった。

児玉:おい!結局恋人じゃなくて追っかけかよ!ったく…

鳥谷:キリンへの愛は変わらない…でも、ゾウさんの方がもっと好きです!

児玉:いい加減にしろ!

予選総合第30位(3回戦敗退) 親子丼
審査員
点数
65 71 52  5 77 平均 54.0
【審査員コメント】 
・設定に忠実で、もちろんそれだけでも面白いのですが、あと一つさらに工夫があるとまた面白くなる気がします。
 オチ以外にもゾウを登場させてちょっと伏線的なことをしてみるとか・・・なんか微妙な案で申し訳ないですが・・・
 他にも急にキリンが後半からしゃべりだす感じだったのでどうせなら前半からいろいろキリンの台詞を入れてみたりしても良いと思います。
  
・うん、まあ絶対最後のはどっかで言うんだろうな、と思いましたけどw
 トータルバランスで考えるとキリンさんのキャラを濃くするタイミングが
 後半で唐突すぎた、という点においてやや難色があったのかな、と思いましたが
 面白かったのではないでしょうか。
 あとは序盤で「一目ぼれしたのが動物なんだろうな」を
 読み手がすぐ想像つけられてしまう、というのが勿体ないですね。
  
・どうやっていくんだよ→迷彩柄を利用して
 って流れの意味が汲み取れず何度も読み直してしまいました。
 更に唐突に自衛隊が登場する点と、
 自衛隊が「そこの2人」とキリンを人間扱いしてる点も引っ掛かりました。

 とは言え中盤の、観覧車と身長制限の下りは、
 キリンを存分に生かしたボケで素晴らしいと思います。
 メロドラマの核となる「ナルシスト」や「酔いが覚める」要素も、
 前半の「上手い事言った」で終わらせず、後半に繋げてるのに好感が持てました。
 オチはベタなフレーズですが、綺麗な終わり方だったんじゃないかなと。

 「キリンが恋人」という意外な設定でありながらボケは非常に予想し易いものが大半を占めてたので、
 もう少し意外なボケを入れて欲しいです。そこが惜しいところ。
  
・はじめにキリンというのを持ってきただけで、全体的にボケに意外性がない気がします。
 もう少し工夫して欲しいですね。
 ツッコミも何だかズレているような・・・
 今まで喋らなかったキリンが急に喋りだしても一切ツッコミがなかったり・・・
 他にも細かい箇所は多くあったのですが・・・
 ツッコミにツッコミ入れたい気持ちです。
  
・こちらはキリンに恋してきましたか。
 キリンとデート、という設定を上手くボケに生かせていたと思います。面白かったです。
 奇抜な設定ながらも、絵が想像しやすいボケが多くて楽しめました。
 逆に言えば、奇抜な設定ながらもベタなネタと同じような雰囲気を感じました。
 チュートリアルやそれに影響を受けた妄想漫才が増えてきた今、このくらいの設定だと
 もう一歩二歩印象に残る展開がないと逆にインパクトが薄いネタになってしまうかもしれません。



No.053 シューティングスター
RPG
ツカサ:どうも〜。好きな横綱審議委員は「内館牧子」シューティングスターです!

スバル:そもそも「好きな横綱審議委員」って概念がよく分かんないけどね。よろしくお願いします。

ツカサ:最近「ローリング・パイナップル・ゲーム」にはまっててね。

スバル:………は?

ツカサ:あ、ごめん。「RPG」のことね。

スバル:だとしたら絶対間違ってるよ!ただひたすらパイナップルを回し続けるゲームとか聞いたことないから。
    正しくは「ロール・プレイング・ゲーム」だからね。

ツカサ:それで僕もRPG作りたいな〜なんて思って、いろいろ考えてきたんだよ。

スバル:まあ確かに今はRPGツクールみたいに簡単にRPGが作れるソフトなんかもあるからね。

ツカサ:という訳で、今からその考えてきたRPGを再現するから、
    スバルは「ゲームしかすることのない究極の暇人」っていうお前にピッタリの役をやってね。

スバル:うん、人にものを頼む時はもうちょっと言い方気をつけようね。





ツカサ:「勇者まさあきの冒険」

スバル:主人公の名前はわりと普通なんだね。

ツカサ:・はじめから
    ・つづきから
    ・のどからから

スバル:3つめ関係ねえ!まだ漫才始まったばっかだぞ!頑張れ!
    じゃあとりあえず「はじめから」

ツカサ:「王:おお、君が伝説の勇者かね」

スバル:まあ王道RPGの定番シーンだね。

ツカサ:「王:では早速なんだが………なんか飲み物を買って来てくれ。」

スバル:パシリじゃねえか!

ツカサ:「王:あっ、ついでに魔王を倒すのもよろしく。」

スバル:いや「ついでにお菓子も」みたいなノリで言うなよ!そっちが本題だろうが!

ツカサ:「マップ:草原」

スバル:いきなり投げ出されたな。じゃあとりあえず歩いてみるか。………あっ、早速敵出てきた。

ツカサ:「「引退したモンゴル横綱」があらわれた!」

スバル:うわっあの人しか思い浮かばないよ!まさかのザコ敵ファン太郎だ!

ツカサ:「どうする?」
    HP101/101
    ・逃げる  ・攻撃
    ・立ち去る ・特技
    ・降参する ・アイテム

スバル:ネガティブだな!戦わないの前提の選択肢多すぎんだろ!とりあえず「攻撃」

ツカサ:「まさあきの攻撃 引退したモンゴル横綱に27のダメージ!」
    「引退したモンゴル横綱の「にらみつける」 まさあきのぼうぎょが下がった」

スバル:ポケモンみたいになってんじゃねえか!確かに取り組み前よくやってたけど!

ツカサ:「どうする?」
    HB101/101
    ・逃げる  ・攻撃
    ・立ち去る ・特技
    ・降参する ・アイテム

スバル:「HB101」になってる!植物元気にしてる場合じゃないから!じゃあ次は「特技」

ツカサ:「まさあきの「テーブルクロス」 引退したモンゴル横綱に40のダメージ!」

スバル:………「まさあき」ってそういうこと!?まさかのミスターかくし芸!?

ツカサ:「引退したモンゴル横綱の「オーバーヘッドキック」 まさあきに62のダメージ!」

スバル:いや「オーバーヘッドキック」て!確かにサッカーやってたことあったけども!

ツカサ:「どうする?」
    HB 39/101
    ・逃げる  ・攻撃
    ・立ち去る ・特技
    ・降参する ・アイテム
    ・土下座

スバル:ネガティブな選択肢を増やすな!もうHP危ないからとりあえず「アイテム」

ツカサ:「どれを使う?」
    ・おそらくやくそう
    ・きっとやくそう
    ・たぶんやくみつる

スバル:なんで全部不確定要素あるんだよ!しかも3つ目に至ってはやくそうですらねえ!
    しょうがねえ、ちょっと心配だけど「おそらくやくそう」

ツカサ:「まさあきは「おそらくやくそう」を使った 思ってたよりおいしかった」

スバル:………回復は!?味の感想とかどうでもいいよ!

ツカサ:「引退したモンゴル横綱は酒を飲んだ」

スバル:なんか嫌な予感しかしねえ!あの悪夢が蘇りそうだよ!

ツカサ:「どないする?」
    HB 39/101
    ・逃げる  ・攻撃
    ・立ち去る ・特技
    ・降参する ・アイテム
    ・土下座

スバル:何故急に関西弁!?もう僅かな望みにかけて「アイテム」「きっとやくそう」

ツカサ:「まさあきは「きっとやくそう」を使った 星3つです!!!」

スバル:今そういうのいらねえんだよマチャアキ!そして肝心要の回復は!
    
ツカサ:「引退したモンゴル横綱は泥酔してなぐりかかってきた まさあきは回避した!」

スバル:危ねえ!ってかいい加減相撲の技使えよ朝青龍!さっきから問題になった行動ばっかじゃねえか!

ツカサ:「自分どうする?」
    HB 39/101
    ・逃げる  ・攻撃
    ・立ち去る ・特技
    ・降参する ・アイテム
    ・土下座

スバル:なんか腹立つ!!そういやよくいるよこういうむかつく関西人!
    もうどうにでもなれ!「アイテム」「たぶんやくみつる」

ツカサ:「まさあきは「たぶんやくみつる」を使った 相撲について熱く語り始めた」

スバル:あーもうこんな時に!!!確かにあの人相撲大好きだけど!

ツカサ:「引退したモンゴル横綱は痛いところをつかれた 引退したモンゴル横綱に9999のダメージ!」

スバル:強えええええ!!やくみつる強えええ!そして朝青龍のメンタル面弱ええ!

ツカサ:「まさあきは勝利した」

スバル:なんだったんだこの戦い………。

ツカサ:「まさあきは経験値を4527もらった」

スバル:いや「4・5・2・7」「よ・こ・づ・な」とかやかましいよ!

ツカサ:「まさあきのレベルが上がった!」

スバル:そりゃ序盤でこんだけ経験値もらえりゃあレベル上がるだろうな。

ツカサ:「まさあきの関心・意欲・態度が3上がった!」

スバル:通信簿か!確かによく先生に「テストの点数だけじゃなくて、普段の授業態度も大事だよ」って言われたけども!

ツカサ:「まさあきは89326円手に入れた!」

スバル:いや「8・9・3・2・6」「や・く・み・つ・ろ」ってもはやなんか惜しいよ!
    もう本当なんだったんだよこの戦い……………あっ、また新しい敵出てきたぞ。

ツカサ:「「現役モンゴル横綱」があらわれた!」

スバル:ザコ敵そんなのばっかかよ!いい加減にしろ!

 2人:どうも、ありがとうございました。

予選総合第45位(2回戦敗退) シューティングスター
審査員
点数
50 57 14  7 64 平均 38.4
【審査員コメント】 
・HB101とかかなり好きなんですけど・・・そこ以外はイマイチはまりませんでした。
 朝青龍のボケが多かったのですが、若干新鮮味に欠けるうえ、いじり方がちょっと安易すぎたように思います。
  
・文章内で括弧書き(「」)の中にまた括弧書きを書く場合は
 『』を使うのがいいと思います。
 「まさあきって、そいつかよ!」という部分では見事にひっかかりましたが
 「やくみつるで倒せそう」っていうのは何となく想像ついちゃいました。
 大きな笑いのポイントがなかったのが残念です。
 ただ、ここまで世界感を構築できていながら、勇者が彼であるってことの
 必然性が薄いという点が惜しいです。テーブルクロスやホシみっつの
 ボケの為に、というのでは構成として今一つ足りないと思います。
  
・※「」書きの中の括弧は『』二重括弧を使用してください。

 2010年と思えるかと言うほどのベタさ加減にびっくりしました。
 他人のネタを見過ぎると、自分が作る際「こんなボケは○○さんがやってたな」とか、
 審査する際も同様の事を思うのですが、
 このネタを見てて殆ど全てのボケでそれを感じました。
 ベタな題材を使う場合、それなりの覚悟を持っておかないと一定の評価は得られません。
  
・ネタの構成上、仕方ない事かもしれませんが・・・
 コマンド画面?を見て、ツッコミ見て「ああ、そこが前のコマンド画面と違う部分ね」と思ってまたコマンド画面を見直す・・・
 という作業が辛いです。
 目線が行ったり来たりしてるうちに笑いの新鮮さが薄れてしまいます。
 恐らくこのネタを初見の人は、何回も繰り返される同じようなコマンド画面をしっかり見ません。
  
・分かりやすいボケが多くて楽しみやすかったです。
 「まさあき」などの固有名詞も、わりと上手く使えていたと思います。
 ただ構成としては、よくあるRPGネタそのものだったと思います。
 敵を1体倒すだけで終わってしまったので、「勇者まさあきの冒険」そのもののストーリーをもっと見てみたかったです。



No.054 乙女の方程式
ミソスープ・シスターズ
X子:はいどうもー!

Y美:姉妹漫才師「乙女の方程式」です、よろしくお願いします!

X子:突然なんですけど私、今すごく味噌汁が飲みたいんですよ。

Y美:ホント突然ね。舞台上で突然「味噌汁飲みたい」とか言われてもどうしていいやら。

X子:だから、今日はちょっとここで是非やってみようと思うんですよ。

Y美:え、何を? あ、味噌汁を作るコント、みたいなこと?

X子:いや、Y美には味噌汁をやってほしいの。私はそれを飲むから。

Y美:どんな設定よ!?そんな斬新な設定アリ!?

X子:何せ今日はMM−1ですからね。
   我々もある意味MM姉妹ですよ、「味噌汁飲みたい22歳」と「味噌汁18歳」ってね。

Y美:いやいやいやどんな姉妹関係だそれは!?いつあたしは味噌汁になったのよ!

X子:Y美。アンタの演技力なら、味噌汁くらい演じられるでしょ?

Y美:無茶振りにも程があるって!味噌汁に成りきるのも無理だし、しかもお姉ちゃんに飲まれる?嫌よそんなの。

X子:そう…?シジミの味噌汁でも無理…?

Y美:いや、具の中身とか関係ないし!そういう問題じゃないでしょ。

X子:ちぇっ…私、今すっごく味噌汁飲みたいんだけどなぁ…

Y美:何、リアルに本気で飲みたいワケ?だったらもう味噌汁持って来ちゃいなよ!
   確か楽屋にカップ味噌汁とポットが置いてあったでしょ?お湯入れてさ…

X子:楽屋に取りに行くのが面倒臭いじゃないのよ…

Y美:じゃあもう今飲む資格無いわよ!
   ってか、漫才中ぐらい我慢しなよ、ものの数分で終わるんだしさ。

X子:Y美…。女には、数分も我慢できないくらい衝動的に味噌汁が飲みたくなる瞬間があるものなのよ…

Y美:あたしも女だけど、その感情は経験したこと一度も無いなぁ。

X子:私の年齢になったら分かるわよ…

Y美:じゃあ知るかよ!いや、4年経ったところでまずそこまでの衝動には襲われないと思うけど。

X子:とーにーかーく!Y美は今すぐ私の味噌汁になりなさい!

Y美:だからどうしろって言うのよ!しかも「私の」って何よ!?

X子:そのくらい自分で考えなさいよ…

Y美:何なのよもう!!ってか考えようにもまず「味噌汁になれ」の意味が分からないのよ!

X子:はぁ…Y美は結局お姉ちゃんの力を使わないと味噌汁にもなれない子なのね…

Y美:全くワケが分からない!!何、お姉ちゃんの力を使えばあたしは味噌汁になれるわけ?

X子:いい?私の言うことをちゃんとよく聞いて味噌汁になるのよ?

Y美:いや…、ってかそもそもあんまり味噌汁になりたくないんですけど…

X子:Y美っ!!?……メッ!!

Y美:何、突然すごい形相でキレてるのよ!
   しかも「メッ」て!あたしを何歳だと思ってるのよ…

X子:…とにかく、まずは私から見て右に来なさい。話はそれからよ。

Y美:いや、突然何なのよ右に行くって?

X子:何なのよって…アンタ、汁物は自分から向って右側に配膳するって、家庭科の時間で習わなかったの!?

Y美:習ったわよ!習う以前に常識として知ってるけど、何、ようは汁物なんだから右に行けと?

X子:よく分かってるじゃない、じゃあ右に来なさい。

Y美:分かりたくもないんだけどね…
   まぁ、右に行くくらい簡単ですから、行きましょうか? よいしょ、っと…

X子:!!

Y美:な、何よ!?

X子:アンタ…、何、この甘い匂い?

Y美:匂い…? あぁ、髪の匂いのこと?
   シャンプーならいつもと同じメロンの香りがするやつ使ってるけど…

X子:メロンですって…!?邪道にも程があるわ!!

Y美:何でよ!?何で使ってるシャンプーまで否定されなきゃいけないのよ!?
   ってかお姉ちゃん、むしろこの前「いい匂いね」とか言ってくれなかったっけ!?

X子:あのさ、今Y美は味噌汁になろうとしてるのよ?
   メロンの香りがする味噌汁なんて見たことある?飲みたいと思う!?

Y美:どういうことなのよ!!確かにあまり合わなさそうではあるけどさ!

X子:そもそもY美さぁ、アンタには味噌汁になる自覚ってものが無いワケ!?

Y美:無いわよ!!あたし人間なのよ、味噌汁になる自覚なんてあってたまるか!

X子:いい? 味噌汁たる者としてね、シャンプーは昆布だしを連想させる「磯の香りがするシャンプー」一択よ?

Y美:知らないわよ!!確かに磯の香りのするやつもあるけど、昆布の匂いとは程遠くない!?
   仮にそうだとしても、味噌汁になれってさっき言われたばっかりなのに対応できるかっつーの。

X子:じゃあ今すぐ「磯の香りがするシャンプー」で髪を洗い直して来い!!

Y美:だからそんな無茶言うな!!
   ってか、そんな時間あったらカップ味噌汁作って来てあげるわよ。

X子:…お姉ちゃんねぇ、インスタントは嫌いなのよ。

Y美:コレそういう問題!?手作りの味噌汁じゃないと受け付けないワケ!?

X子:そう。だからY美にはX子特製味噌汁になってもらうべく今努力してるんじゃない…

Y美:努力で何とかなる問題でもないと思うんだけどなぁ…

X子:…それにしてもY美って、どうも見た感じが味噌汁らしくないのよね。

Y美:だから味噌汁らしくてたまるかっての。逆にどこがどうなってたら生身の人間が味噌汁らしくなれるのよ。

X子:湯気も出てなければ、お椀に入ってもいないし…

Y美:どの属性を取り出して言ってるのよ!もっとこれが味噌汁だみたいな性質あるんじゃないの、いや知らないけど。

X子:…よし、こうなったら発想の転換が必要ね。

Y美:うん。まずあたしが味噌汁になれるワケがない、という発想に至って欲しい。

X子:妹のY美が味噌汁になろうってんだからねぇ、私も姉として「何か」にならないと。

Y美:えぇー…これまた理想とは程遠い方向になってきたぞ…

X子:!!
   そうだ、鍋になろう!

Y美:……な、なべ?

X子:味噌汁を作るには、味噌汁を加熱するための鍋が必要なのよ。
   Y美を味噌汁に仕立て上げようとしている以上、まず姉の私が鍋にならないと…

Y美:いや、どういうことなのそれ…変に姉妹っ気のある感じで言われるのが何かムカツク…

X子:そう。ちゃんと鍋で調理すれば、Y美から湯気が出るし、きっとお椀にも入るでしょうね。

Y美:さっきのそういう意味なの!? いや、何一つ理解できないんだけどさ。

X子:あ、待って…私が鍋になれば、中の味噌汁をどさくさに紛れて飲み込めるかもしれない!キャー!

Y美:しかも依然としてあたしを飲む気でいる!?どさくさて!

X子:…というワケで、Y〜美!(ギュっ)

Y美:わゎっ!な、何するのよ突然!?急に抱きついて…

X子:そうと決まったら善は急げ、よ!私がグツグツ言ってる間にY美は煮えちゃいなさい!!

Y美:どのあたりが「善」なの!?しかもグツグツ言うって何!?そもそも味噌汁って煮えちゃっていいんだっけ!?

X子:よーし、行くわよ!グツグツグツグツ…

Y美:本当にグツグツ言っちゃってるよこの人!!妹抱いて震えながらグツグツ言っちゃってるよ!!

X子:グツッ…ぐつぐーつ!ググッ、ぐつ、ぐつぐつ…ぐ、ぐつぐ〜〜つ!!

Y美:グツグツ下手か!!いや何が上手いとか下手とか知らないけども!!

X子:ぐつぐつぐつぐつ…ぐつぐつっ…ぐつっ…

Y美:…あれ待てよっ、冷静に考えたらグツグツ言うのって鍋じゃなくて味噌汁の方じゃね?

X子:ぐつぐつぐつ…(フラッ) ぐっ、ぐつぐっっ……(バタッ)

Y美:わっ、お、お姉ちゃん!?どうしたのよ突然倒れて!

X子:はぁ、はぁ… 普段大して体も動かしてないのに、急に鍋やったら目まいが…

Y美:意味が分からないわよ!! ってか何なのよこの一連の流れは!!

X子:そうね、私の鍋の演技の下手なこと下手なこと…
   そしてY美、アナタ最後の最後で味噌汁演じるの上手くなったわね…

Y美:どの辺りが!?自覚もなければ嬉しくもないわよ!!

X子:ごめんねY美…せっかく味噌汁になりかけていたというのに…

Y美:あ、その点については全然大丈夫だから。1mmも味噌汁と化した感覚ないから。

X子:ううっ…気持ち悪い…もうダメ、味噌汁はやっぱいらないわ…

Y美:ぐつぐつ言いながら揺れただけで気持ち悪くなるってどんだけなのよ。そしてあの衝動、いとも簡単に消えるのね。

X子:……Y美、ちょっと聞いてくれる?

Y美:…うん、どしたの?

X子:アンタ、次は酔い止めの薬になってくれない? お姉ちゃんからのお願い…

Y美:いやまた何を言い出すのよ!!だからそんな事お願いされても困るっての!

X子:私は姉として、その酔い止めの薬を飲む時に使う水になるから…

Y美:もう付き合いきれない!!いい加減にして!

予選総合第15位(準決勝敗退) 乙女の方程式
審査員
点数
74 85 67 51 平均 69.25
【審査員コメント】 
・姉妹という関係性のためか無茶な要求に説得力があるというか、なんというか面白かったです。
 ただ、終盤に姉が鍋になるまでがおとなしく進んでいたように思います。この設定ならもっと広げられるのではないかと。
  
・一人が「突き抜けた馬鹿」を演じているネタっていうのは、すごく難しいんです。
 なぜなら、「馬鹿を演じる」ということは実は非常に簡単だからです。
 「今から私、頭の上にひまわり咲かせてギニアの一番有名な休日についての歌を歌うわ」
 みたいなことは簡単に言えてしまうんですね。
 そうなると何が難しいって、演じてないもう一人がどこまで
 上手にその人を捌けるかっていうところだと思うんです。
 凡そにして、それはツッコミの仕事になるわけなんですが、
 この作品はずば抜けてそれが上手いんです。お姉ちゃんは最後までアホ全開で
 突っ走るのに対し、妹は同じ速度をきっちり後ろについていって
 最後までツッコミのレベルを落とさないで展開させているんですよ。
 これ、難しいことだと思うんです。それができてるってだけで
 この作品は「良い作品」と認めてあげていいんだと思うんですよ。

 ただ個人的には、大きな笑いまではうんでなかったかなー、と。
  
・非常に中身の濃いネタでした。
 下手な人が書くと「味噌汁になれ〜」→「味噌汁に殆ど関係ないボケと罵倒の嵐」なんですが、
 このネタの場合は右側に配膳や磯の香りのシャンプーや、
 非常に徹底したボケで存分に楽しませて頂きました。
 後は爆発が欲しいところ。盛り上がりが少なく平坦なまま終えてしまいました。
 ボケももう少しあったほうが読み応えあると思います。
  
・センスはある程度感じられるのですが、設定に無理があると思います。
 発想はシュールなのに、会話のやりとりがベタだと「どっちを狙ってるの?」と思います。
 このセンスで普通のネタやってればもう少し加点したかもしれません。
 どうでも良いですけど方程式出てきませんでしたね。
  
・何がアレって、今大会限定ユニットではなく既に企画に出してたってコトでしょうか。

 というわけで、「乙女の方程式」が管理人ユニットでした。
 決勝進出は適いませんでしたが、比較的安定した得点で準決勝まで進むことが出来て嬉しい限りです。
 皆さん、管理人のワガママに付き合っていただき、誠にありがとうございました!



No.055 おちゃめちゃんず
銀行強盗
ウィーン 





A:はいどーもー、銀行強盗です 

B:よろしくお願いします 

  まぁ、命だけでも持って帰って頂きたいんですけれども 



A:すみませんねぇ〜、命のこと手土産みたいに言っちゃって 


  でもホントに大勢の方がいらっしゃってますね 

  あちらから順に、お客様、お客様、一人飛ばして、お客様 

B:いやいや、飛ばしたら失礼ですよ 

  あのお子様あなたより金もってますから 







A:モチベ下がるわ





B:だからこそね、頑張って強盗せなあかんな〜って言ってるんですが 

A:この中で、僕たち見たことあるよ〜って方? 

B:いませんねぇ〜・・・ 

  いませんよねぇ〜・・・ 

  大概殺してきましたから・・・ 







  なんつって!! 

A:何ですか、その滑り芸 

  お客様も何にビビればいいかわかんなくなってますよ 


  あ、でもほら、あの奥の人が手を上げてくれてます 

B:あ〜 

  店側の〜 

  支店長さんなんですね、 

  銀行強盗なら見たことある・・・ 

  ん? 

  あ、映画で 




A:マジぶっ殺してやりたいですけど 

B:やめてあげましょうよ、和ませようとしてるんですから 

  え? 

  なんですか? 

  整理券を取って、 

  あぁ、 

  列にね 

  なになに、現在156で 

  札には188と・・・ 

  あ、待たなきゃね 、いや待っちゃ駄目、でもルールだし、って待てるかバキューーーン!! 



A:お前は冬の大学生かっ!!ちょいちょい滑りに行きやがって 

B:いやぁ〜、でも支店長には参りましたね〜 

  ね?支店長 
  
  支店長? 

  支店長・・・ 

  してんちょー!! 

  し・て・ん・ちょーー!! 


   



   
  (ニタリ)   
  
  支店長の「なんつって」の間は最高ですね 


A:マジで死ぬまでやってりゃいいと思うんですけど 


  なにぶん我々は銀行強盗なわけでして、お金を寄越しなさいってお話なんですけれども 

  金庫の鍵、知ってるよーって方いらっしゃいませんか? 



B:あぁ〜みんな、支店長の頭みてるし・・・ 

  薄いっすね、ズラっすね、あの中と見て間違いない

A:行員さん達にばれちゃってるんですね

  人望も髪毛もってなるとやるせないなぁ・・・

B:我々が剥ぐのは心苦しいので、誰かにお任せしましょう 

  


A:おや?さっきのお子様がピーンと手を上げてますね 

  酷な好奇心もあるんだよ? 

  いい? 

  じゃあ、君 

  支店長のカツラ剥いで鍵を持ってきてもらっていいかな? 

  ん?補助金は出ない 

  子供支店長?

  そんな出世レースはない 

  ね、ちゃんとやって下さいね 

  


(銀行中が静かに始終を見守る) 



A:はい、確かに鍵ね、ありがと。 

B:あんなにノってた支店長がノーリアクションですよ・・・

  ん?誰ですかっ!! 

  今、「落ち武者」って言った人っ!?

A:あのOLです 

B:謝ってください 

  支店長は落ち武者ではありません。だってスーツだもん 

A:そうですよね、スーツ姿の落ち武者って落ち切れてなさが残りますから


B:誰ですかっ!!

  「リアルな二枚目だけにっ」って言った人!?
   
A:そこの警備員です 

B:支店長はリアルな二枚目に映える方のハゲです 

  訂正して下さい 

A:「すみません、映える方の生えない人でした」って訂正してください 




   
B:誰ですかっ!!

  「鍵の痕がオシャレ」って言った人!? 

  見てくださいよ、完全にこのおばちゃんのツボ入ってるじゃないですか 

  みなさん、いいですか? 

  銀・行・強・盗・中ですよ!! 




A:も〜キリが無いんでね、金庫をあけてお暇したいと思うんですが 

B:そうですね、 

  鍵を回して・・・ 

  ダイヤルをあわせて・・・ 


    (カチャッ) 


A:そうそう、この音で我々はエクスタシーに達します 

B:扉を開けてっと・・・ 


    (グゥオオォォォォーン) 


A:うんうん、重厚に守られている中に 

  果たして札束が、ぁっ札束が、どれぐらい入っているのか 

B:わーーーっっ!!

  剥げ丸出しの支店長が縛られているーーーーっ!!





A:なに!?支店長が2人っ!!どうなってるんだっ!! 

B:ん?あれ、さっきまでフロアにいた支店長が居ない・・・

A:ん?ん?何?イリュージョン?

B:のんきかっ!!


A:わりぃ、金庫に金は!?


B:無い無い無い

A:これって・・・

B:これって・・・



(遠くからサイレンの音が聞こえる。)


A:やべぇよ。俺達、犯人な感じすげぇ出てるし

B:出てるよ犯人エナジー

A:見えちゃうよね?

B:残念だけど

A:あ〜ぁ、あの支店長モドキにハメラレタな〜

B:今頃、地下道かなんかでお金運んでる頃ですね

A:「ヤツらにゃ悪いけど」みたいにほくそ笑んでるはずだな、きっと・・・




B:ハハハ!!実は俺も犯人モドキだぁー!!





A:通用しないって警察には。大人しく捕まろう



B:そうだね

A:B:どうも、お騒がせしました〜

予選総合第27位(3回戦敗退) おちゃめちゃんず
審査員
点数
73 29  7 98 67 平均 54.8
【審査員コメント】 
・設定だけじゃなくどこか良い具合に力の抜けたやりとりが心地よいネタでした。
 続きを見たくなっていったのですが最後急にパワーダウンしたのが気になりました。
  
・スタートとエンドが漫才風ならそれは漫才なのか、っていう話で。
 これを漫才と認めて審査に出したひろちょびさんが一番面白いんですが、
 まず文章作品として、意図的なのかわかりませんが「行間」の開け方が
 別に効果的ではないので、間延びした作品と感じてしまいました。
 読みやすい、という意味では良いのかもしれませんが、
 「間」も含めて一つの作品ですから、ちょっとそこは失敗だったのかと思います。
 あとは笑いのポイントがわからなかったんです。
 銀行強盗二人が漫才風に話をしている状況が本当に面白いのか、という点ですかね。
  
・自分で面白いと思ってやってますか?
  
・ツカミで僕のハートが持ってかれました。
 何というか漫才+強盗犯というミスマッチのアイディアの勝利という感がします。
 全体の雰囲気も良いと思います。
 最初は銀行強盗が舞台で漫才やってるのかと思ったんですけどね。
 ただ妙に多い改行が気になりましたが・・・
  
・どちらかというと実際に舞台で見てみたい作品ですね。このネタには臨場感や演技力が必要だと思うので。
 ですが、それを差し引いても意外な設定を持ってきたなぁ、と思います。
 ありきたりですが、本当によく銀行強盗と漫才を絡めてきたなぁ、というその一言に尽きます。
 どう評価して良いか迷うのですが、個人的にはわりと面白かったです。



No.056 偽りPercussion
ドリームミー
橋本:俺って実はさ、眠ると夢を見るんだよね。

霜山:うん、実は誰でも見るんだけどね。

橋本:本当に色んな夢を見るんだよね、外国人に冷えたいんげん豆を永遠に食べさせられる夢とか、

   赤い服を着た幼女の大群に砂まみれのいんげん豆を投げつけられる夢とか

霜山:お前はいんげん豆の何を悩んでいるんだ。

橋本:けれど、夢の中ってどうしても見れないものが一つあるじゃん。

霜山:えっ、そんなのあるのか?

橋本:自分の姿。

霜山:ああ、確かに・・・って、そうなの?見えると思うけど。

橋本:そりゃあ、足とか手とかは見えると思うけど、自分の全身を見るってのは無いだろ。

霜山:まあ・・・それはな。普段も見る事出来ないし。

橋本:だろ、夢なら何でも見れるって言いながら、自分の姿っていう一番身近なものが見れないんだぜ、何かおかしいと思わないか?

霜山:でも自分の姿を見る時間ってのは実際そんな長くないし、仕方ないんじゃないの?

橋本:いいや、不条理な夢の世界だからこそ、見えていいはずだろ。だから、俺は自分の姿を夢に出そうとここ何週間か色々試してきたんだぜ!

霜山:・・・もしかしてウチに「俺の夢見る!俺の夢見る!」って手紙送ったのってお前か?

橋本:ああそうだ、その時は興奮して自分で何書いてるか分らなかったけど。

霜山:そんなもん送ってくるな!何かの脅迫状かと思ったぞ!!

橋本:俺の夢への新たな挑戦をまずお前に報告したかったのさ。

霜山:いらないからそんな報告!しばらく夜が怖かったんだぞ!!

橋本:そう言うなって、俺とお前は小さい頃自転車で正面衝突した仲じゃねえか。

霜山:もっと気持ちいい思い出話で例えろ!昔の傷が疼くだろ!!・・・で、どんな事をやったのさ?

橋本:最初は単純に考えてみたんだ。夢の中に出てこないって結局は自分の姿に対して印象が薄いんだろ、だったら常に自分の姿を意識すればいいじゃないかって!

霜山:どうやって意識するんだ?常に手鏡でも持ち歩くのか?

橋本:それはもちろん。まずは早朝4時に起きてそれから3時間自分の姿を見つめ続ける。

霜山:気持ち悪っ!!どんなナルシストの朝だよ!!

橋本:骨格から髪の癖、はたまた舌の色まで自分の全てを認識するのさ!そして鏡の中の自分にキスしたら、今度は大学に行く。

霜山:幼馴染のそんな姿想像したくねえよ・・・。

橋本:電車の中では俺が今まで存在してた事を意識するために、常に自分のアルバムを開いてハァハァしてる。

霜山:なんて気色悪い乗客っ!!

橋本:携帯の待ち受けも俺の裸姿にする。

霜山:もうお前、自分しか愛せないと思うぞ・・・。

橋本:そして講義中も印象を薄めないようにと傍に参考書の如くアルバムを積み上げておく。

霜山:学内でもか!!大学仲間を失うぞ!

橋本:周りに人が寄ってこなかったり、鞄の中の顔写真ぶち撒けたり、携帯落として教授に拾われたりと波乱万丈な大学生活を乗り越えて我が家に帰宅。

霜山:最悪の一日じゃねえか!!俺だったら次の日から引き籠るぞ!!

橋本:そして夢を長く見るために速めに就寝。部屋中俺のポスターだらけだからどこで寝ても俺が見れるんだぜ!

霜山:なんだその嫌すぎる包囲網は!!・・・で、お前の夢は見れたのか?

橋本:それがラブレターを広げる少年のようなワクワク感を抱いて寝たんだけどな・・・結局駄目だった。

霜山:そこまでして駄目だったのか!お前結局ナルシスト疑惑を世間に撒き散らしただけじゃねえか!!

橋本:受験戦争でピリピリしてる教室でなぜか俺だけバラの花を撒きながら踊ってて周りからウザがられる夢を見た。

霜山:そんな感じのを見るだろうな!お前も心の底では疑問を感じてたんだろ!!

橋本:やっぱ人って複雑だからな・・・完全に印象付けるのはもっと長い時間が必要なんだろうな。

霜山:もっと早く気付いて欲しかったよ・・・。

橋本:そしてこの失敗を踏まえた上で今度は実験2だ!

霜山:まだ続けるのか!!また周りに変態と思われる事をしたのか!

橋本:いやいや、今度のはとっても清純な方法だから。

霜山:なんだよそれ!!たぶん清純の意味分かってないだろ!!

橋本:特定の人物の夢を見る事が難しいなら、無機質で単純な物質の方が夢に出やすいって事だろ。だから俺は、鏡という物質を全力で愛でる!!

霜山:お前の清純って何だよ!!

橋本:考えてみればこれが一番効果的だろ、鏡に映る自分じゃなくて鏡そのものなら、いつも意識できるしイメージも浮かびやすいだろ。

霜山:まあ理論的にはな。それで、鏡を夢に出すためにどんな事を?

橋本:まずは早朝4時に起きてそれから3時間鏡を見つめ続ける。

霜山:導入部は同じだ!なんて無駄な早起き!!

橋本:鏡の形、鏡の性質、鏡の心を隅々まで感じるんだ!そして鏡にキスしたら今度は大学に行く。

霜山:意識を鏡に変えただけで終始なんら変わりねえじゃねえか!!

橋本:いや、ここからは全く違うぞ。今度は全身が映る姿見を2枚持って電車に乗り込む。そしてうっとりと見つめる。

霜山:前回より迷惑になってるじゃねえか!!より気持ち悪いわ!!

橋本:途中で日差しが強くなって大変な事に。

霜山:なんたる自爆!!俺が乗客だったら殴ってるぞ!!

橋本:講義中でも目の前に姿見を置く。なぜか周りの人も教授も何も言わない。

霜山:完璧にナルシストだと認識されたんだよ!!そこまで来ればもう誰も何も言えないよ・・・。

橋本:自分の美学サークルからの凄烈な勧誘を乗り越え、家に帰宅。

霜山:他にもそういうヤツがいるのかお前の大学・・・。

橋本:そして鏡に対して、親近感どころか情欲を感じてきてしまった俺は、ここである行為をする。

霜山:そこまで発展させたか・・・どんな事をするんだ?

橋本:鏡を見ながら自慰。

霜山:みだらな自分が丸見えだ!!

橋本:もう鏡の角をみるだけで抑えきれない衝動が沸くようになったのさ。

霜山:異常性欲ってこうやって生まれるんだな・・・。

橋本:ハァハァ・・・かがみ・・・かがみぃ!!もっと!もっとぉ!綺麗な姿を見せてぇ!!

霜山:リプレイするんじゃねえ!!幼馴染のそんな一面知りたくねえよ!!

橋本:行為が終わったら、早速床に就く。周りが全部鏡だから何処を寝ても鏡が見える。

霜山:お前絶対合わせ鏡とか気にしないんだろうな・・・呪われても知らないぞ。で、鏡の夢は見れたのか?

橋本:それがまた駄目でさぁ。

霜山:また失敗か!!ナルシスト疑惑を確信に変えただけじゃねか!!!

橋本:長い板で自慰してる所を霜山が俺の声でハァハァ言いながら撮影してる夢を見た。

霜山:勝手に俺をそんな卑猥な夢に出してんじゃねえ!!

橋本:やっぱ鏡の性質まで夢に出すには反射や光の法則まで完璧に理解しないといけないのかな・・・本当に人間の脳って難しい。

   ああ、どうすれば俺の姿が夢に出るんだろう・・・。

霜山:・・・あれ?俺の姿が夢に出たって事は、もう成功したんじゃない?

橋本:えっ?どういうことだよ。

霜山:だって俺ら、入れ替わってるじゃん。

橋本:!?

霜山:ホラ、小さい頃自転車で正面衝突した時から・・・。

橋本:ああ、そういえば・・・すっかり忘れてたよ!

霜山:自分の姿がどうしても出てこないってのは、お前がまだ自分の姿に自分の姿だって印象が薄いからなんじゃない!?

橋本:そうだな!心の奥底ではまだ霜山の体が俺の体だって思ってるのかもしれないな!!

霜山:じゃあお前の体だって思ってる物は夢に出てきたんじゃん、良かったな!ハハハ!!

橋本:うん、やったぜ!自分の姿を夢に出したぜ!!ハハハ!

二人:ハハハ!ハハハ!ハハハ!ハハ・・・ハァ・・・・。

予選総合第19位(準決勝敗退) 偽りPercussion
審査員
点数
48 80 28 84 85 平均 65.0
【審査員コメント】 
・よく練られているのは伝わるんですが・・・設定が奇抜すぎて笑いに繋がっていないような印象を受けました。
 長めのくだりを2回繰り返した部分も爆発力に欠けており、下ネタも笑いにつながる使い方ではなかったです。
 また、オチも意外性があって巧いのは確実なのですが笑えたかというとちょっと違うように思います。
  
・正面衝突した幼い頃の出来事、っていう部分。最初に出てきた時は単なる
 エピソードで終わるんだと思ってましたが、それが伏線っていうのは
 予想だにもしない作品でした。こういう「仕掛け」が準備できる作品っていうのは
 それだけで強みですね。相手を鏡に変えて電車に乗り込んで
 影響がさらに悪化している等、自分を愛でる以上に問題が積まれるっていう
 やや想定外の展開で非常に上手な作品だったと思います。

 下ネタいらなかったんじゃないかと・・・。
  
・文章として完成されてます。
 しかし面白いか面白くないかと聞かれたら、全く面白くありません。
 相方も言ってるように、ただただナルシストの話を淡々と聞かされた気分です。
 ツカミであるインゲンの天丼を省いたのも勿体無い、
 ツッコミもワンパターンで過剰すぎだと思います。
  
・文章は非常にうまいと思います。
 しかしネタの内容が・・・
 つまらない話の例で良く出る「自分が見た夢の話」と、直接的な下ネタを入れてくるとは・・・
 狙ったのでしょうか?偶然でしょうか?
 別なネタを見てみたいですね。
 今回のネタは直接的な下ネタが入ってなければ10点位は加点したかもしれません。
 それとオチは正直、入れなくとも良かった気もします。
  
・>霜山:・・・もしかしてウチに「俺の夢見る!俺の夢見る!」って手紙送ったのってお前か?
 >霜山:だって俺ら、入れ替わってるじゃん。

 このあたりのコントチックな裏切りがツボでした。漫才としては斬新ですね。

 全体的に、非常によく作りこまれた作品だと思いました。
 設定は奇抜ですが、一台詞一台詞にリアリティがあって良いですね。
 夢の内容なんかもそれっぽかったと思います。面白かったです。
 ただ、なんとなくネタとして締っていないような気もしました。
 一例でしかないですが、もう少し「漫才やってる感」を出しても良かったかもしれません。



No.057 エンドロール
深爪/時計が壊れて・・・
大葉:どうもー!エンドロールでーす!

瀧島:よろしくお願いしまーす!中2のコンビでーす!

大葉:よろしくお願いしますー。いや〜最近思うんだけど地味に痛いことって皆さんあると思うんですよ。

瀧島:どういう事?大量のガラス片で顔刺されたりとか?

大葉:絶対それはおかしい。ただ単にお前がドMなだけの話だと思う。

瀧島:ドMちゃうわ!ドドドドドMだよ!

大葉:それ何だよ!ド5つって聞いたことねぇぞ!まぁ話を戻しましょう。
僕が地味に痛いと思うのが深爪なんですよ〜。

瀧島:あ〜確かに深爪は痛ぇな。

大葉:そんで僕昨日親指の爪を思いっきり切っちゃって深爪になっちゃったんですよ。まぁ1・2週間待てば治るから我慢しますけどね。

瀧島:お前・・・今深爪なのか?・・・・本当に今深爪なのか・・・?

大葉:そうだけど・・・何を問い詰めてるの。

瀧島:・・・お前それはすぐ内科行かないとあかんやんか!

大葉:なにそれ!?内科行ったところで治ることじゃないのわかるやん!
深爪は爪が生えてくるの待たなきゃ治らねぇし・・・

瀧島:その判断が間違ってるんだよ!早く内科に行かなきゃ・・・・・・

大葉:何をそんなに熱くなってるんだよ!

瀧島:実はな・・・結構な人が経験してるかもしれないけど・・・
俺は・・・・深爪によって友達を亡くしてるんだ・・・

大葉:え?・・・・え?じゃないよ!絶対ウソだろ!そんな経験ある人まずいねぇよ!

瀧島:お前の言いたい気持ちは良く分かる。でも本当なんだ。俺の話を聞いてくれ。

大葉:まぁ聞くけども・・・

瀧島:あれは俺が小5の時だった。放課後俺の家の俺の部屋で友達とヘッドスライディングの練習をしてたんだ。

大葉:自宅でなにやっとんねん。危険やろうが。

瀧島:その時友達が「ちょっと爪切らしてくんない?」って言ったから爪切りを貸してやって、俺は部屋でヘッドスライディングをしてたんだ。

大葉:100%危ないだろ。爪切ってる時スライディングしてたら。

瀧島:そしたら案の定俺の頭が友達の足に当たって、友達は中指の爪を切りすぎてしまった。そして彼は1分後気絶してしまった。

大葉:ほら言わんこっちゃない。というか案の定って分かってんなら爪切ってるときぐらい止めといてやれよ!でも気絶はし過ぎじゃない?

瀧島:そして急いで彼を消化器科に運んだ。

大葉:そこ内科じゃねぇのかよ!腸とか体内しか見てくれないだろ!

瀧島:そして2時間後・・・彼は息を引き取ったんだ・・・

大葉:2時間で何があったか教えていただきたい。ってか死の理由が深爪って嫌やわ・・・親とか説明されたらびっくりするやろ。

瀧島:死因はショック死だった。

大葉:なんだよショック死かよ!ってか何のショックだよ!

瀧島:自分はこれから2週間深爪と共に生きていかなきゃいけないんだと思って、気絶し、そのまま死となり・・・

大葉:体弱すぎるやろ!2週間ぐらい普通に我慢できるやろうが!

瀧島:だから・・・だからそうなって欲しくないんだお前には!
だから俺が・・・俺が2週間付いててやるから!内科にも付いてくから!

大葉:要らねぇよ!居なくていいから!

瀧島:さぁ!俺の胸に飛び込んで来い!俺の胸か股間で泣き叫べ!

大葉:泣くはずねぇよ!股間で泣いて叫んだら確実に俺がゲイになるじゃねぇかよ!

瀧島:こいよ!来いよ!逆に来てよ!さぁ!おいで!COME!come back!

大葉:お前確実にゲイやろ!それにcome backは帰って来いだから。

瀧島:さぁ!come!come!come home!

大葉:・・・もうそのキャラ止めよ。審査員の人が引いてってると思う。

瀧島:・・・うん。分かった。

大葉:・・・芸人って審査員って言葉に相当弱いんですよ〜。まぁとりあえず話題を変えましょう。

瀧島:YES。

大葉:これもね、またしょうもない話なんですけど〜。

瀧島:なんだい?

大葉:僕のねいつも着けてるお気に入りの時計があるんですけど〜。

瀧島:あ〜あるね。デジタルのでしょ。

大葉:そうそう。そのね時計の画面が壊れてしまったのよ。落としちゃって。で今日ちょっと修理に出そうと思ってたんですよ。

瀧島:お前・・・あのいつも着けてる黒い時計が壊れたのか・・・?

大葉:そうだけど・・・俺は別に問題はないよ。

瀧島:・・・お前は問題ないかもしれないけどな、これは日本中を揺るがす大事件や!

大葉:そんな訳ないやん!・・・お前また変な世界に入り込んだか!

瀧島:それにあの時計が無いとお前はいい出会いも友達も結婚も出来ねぇんだぞ!

大葉:やかましいわ!時計は大事だけど、時計1つで人生左右されたないわ!

瀧島:それよりお前の時計が壊れたら今日中にこの日本が大変なことに・・・・・

大葉:どういう事やねん!俺の時計には凄い力とかないぞ!普通に都内で買った時計だよ!

瀧島:この前の政権交代も、市川海老蔵と小林麻央の結婚も、俺の近頃の便秘も全てあの時計があるから起きた出来事なんだよ!

大葉:ヤバイだろそれ!そして最後の出来事に関しては知ったこっちゃねぇよ!早く病院行ってお通じの良くなる薬貰って来い!!

瀧島:もしかしたら日本が出来たのもあの時計があったからかも・・・

大葉:ありえん!ありえん!いつまで時代を遡る!そんな時計だったら博物館とかにあるはずだ!それにその時代100%デジタルとかないやろ!!!

瀧島:早くしないと・・・ヤバイよヤバイよ・・・・

大葉:お前は何をそんなに焦ってんねん!

瀧島:実はな・・・俺の持ってたアナログ時計によって・・・彼女が死んでしまったことがあんねん・・・

大葉:またそういう系の話か!しかも彼女の話か!まだ俺ら2人とも中2なのに・・・まずお前変なことで人亡くしすぎやて・・・

瀧島:とりあえず聞いてくれ。

大葉:まぁ聞きはするけども・・・

瀧島:あれは俺が小5のときだった・・・

大葉:随分と若いね。まぁ今中2だから仕方ないけども。

瀧島:俺の時計は針が調子が悪かったんだ。でも後で修理すればいいやと思ってて放って置いたんだ。

大葉:そんで?

瀧島:そして3日経った日、俺は同級生の彼女と俺の家でヘッドスライディングして遊んでたんだ。

大葉:またか!!それにどんなカップルやねん!!

瀧島:そんで1時間ずっと遊んでて疲れたからベットに座り込んだんだ。

大葉:よく1時間ももったな。飽きが来てないのが不思議だわ。

瀧島:そんで30分ぐらいずっと話したら急に机の上にあった時計が動き出したんだよ。

大葉:うわっ・・・なんか急に怖ぇな・・・

瀧島:そんで針が高速回転し出してその直後画面がバリーン!って割れたんだよ。

大葉:うわー・・・凄ぇ危ねぇし怖ぇじゃん・・・

瀧島:そんで高速回転したまま針が外れて彼女の目に・・・彼女の目にポヨン!って刺さったんだよ・・・!

大葉:今の効果音で話台無しだよ!!ポヨンってなんか弾力があるみたいじゃないか!

瀧島:そんで急いで大塚美容形成外科に・・・・

大葉:だから病院間違いなんだって!目に針が刺さってんのに!!なんで小5で美しさ求めに行ってんだよ!!

瀧島:そして5時間後・・・彼女はそこで手術を受け、妖怪になって帰ってきた。

大葉:手術で妖怪に!?大塚美容形成外科そんな手術とかしないから!基本妖怪って美容と全くもって関係ないから!!

瀧島:その3日後・・・彼女は鬼太郎にやられて息を引き取った・・・・

大葉:ゲゲゲの鬼太郎!?まず鬼太郎って実在しないだろ!

瀧島:このような事件も起こるんだ!だから早く修理を・・・

大葉:修理はするけども・・・最初話してた事って日本がどうのこうのだったのに最終的に個人的な話になってんじゃんか!!

瀧島:とにかくあの時計が無いとダメだから!分かった?分かった!?OK!?

大葉:分かったから!圧が凄いよ・・・

瀧島:よし!じゃぁ時計が直るまで俺がお前の時計になるから!俺の腹時計で知らせてあげるから!

大葉:腹時計って!!腹減らなきゃ分かんねぇだろ!

瀧島:教えるから!ほら!チクタク!チクタク!!今4時30分ですよー!!4:30ー!4:30!4:30!!!!

大葉:やかましいわ!腹時計なんか絶対要らねぇよ!!

瀧島:よし!次は鳩時計だ!ホロッホー!ホローホー!!

大葉:それも要らんわ!いい加減にしろ!

2人:どうもありがとうございました。

予選総合第53位(1回戦敗退) エンドロール
審査員
点数
30 14 13 13 69 平均 27.8
【審査員コメント】 
・せっかく良い設定がふたつ揃っているのに中途半端のまま2本つなげるのは非常にもったいないと思います。
 深爪も時計もそれだけで1本作れる要素はあると思うのですが・・・(時計はチュートリアルまんまな匂いもしますが)。
 2つの設定がどちらもインパクトありすぎて互いに打ち消し合ってしまってる感じがしました。
 また、これは賛否あると思いますが僕としては審査員どうこうと言うくらいなら設定に沿ったボケを入れてほしいと思います。
 もう一点、最初のボケでつまづいている気がします。ガラス片をドMで片づけられて戸惑いました。
  
・芸風がチュートリアルですよね。その時点で斬新さの欠如なわけです。
 面白い展開があってもその手腕が二番煎じだと評価も上げられないんですよ。
 それを脱却するには余程のボケ、想像を逸脱する展開、
 読み手に悟らせない展開等必要なものはたくさんありますよ。
 自分なりの展開方式を持った人たちと対等に比べると、その差異は如実に
 出さざるを得ないと思うんです。
 「意識はしてない」っていう面もあるかもしれませんが、それは推敲の段階で
 気づかなければならない部分だと思います。
  
・深爪危ない。時計危ない。
 その危なさを語る。
 
 ただそれだけのことで、ボケが見受けられませんでした。
 標準語と関西弁の混合で読み辛かったのと、
 どういうわけか「!」が半角になってて不自然だった事が原因かもしれません。
  
・ボケがワンパターン過ぎる気がします。
 殆どのボケが「なんでやねん!」のツッコミだけで済みそうです。
 「ヘッドスライディングで遊ぶ」レベルのボケが連発出来れば良かったのですが・・・
 他のボケは笑いにつながらず、ほぼ不条理なだけになっている気がします。
 笑いに繋げられるような工夫が欲しいです。
  
・チュートリアルを参考にするのは良いと思いますが、そのことがあまりにもバレバレなのはどうかと思います。
 が、独自の工夫のようなものも見られ、ある程度うまいことアレンジできているようにも思いました。
 「深爪」「時計」の2つの話はそれぞれ上手く展開できていたと思いますし、
 「ヘッドスライディング」など個々のボケも面白かったです。彼女が手術で妖怪になるあたりは特にツボでした。
 「さぁ!come!come!come home!」のようなテンション芸的なところにも、しっかり小ボケを入れているあたりも良いと思います。
 だからこそ余計に、自力でキャラ設定から展開から何まで作った作品も見てみたいです。



No.058 バドランブ
ヒーロー
赤:どうもー!バドランブです!よろしくお願いします!
青:お手柔らかにお願いいたします。
赤:いきなりなんですけどもね、特撮ヒーローってやっぱりいつの時代でも格好いいじゃないですか。
青:ですねー。
赤:子供のころは本当になりたいなぁと誰しもが思ってたじゃないですか?
青:そうですかね?僕はずっと天才てれびくんに出てくる謎の浮遊物体みたいなマスコットキャラクターになりたいと思ってたんですけど。
赤:いるけども!木曜日になったらそれの亜種みたいなの出てくるけども! まぁ、僕は戦隊ヒーローになりたかったわけですよ。
青:じゃぁ、今やってみますか?
赤:お、いいですか?
青:僕悪役やるんで、思う存分ヒーローやっちゃってください。
赤:わっかりましたー!



青:イーハー!この町を破壊しつくしてやる!
赤:待てーい!
青:むっ、誰だ!?
赤:正義のヒーローだ!
青:正義のヒーローか!
赤:正義のヒーローだ!
青:そんな正義のヒーローごときが私に勝てるとでも思ったか!
赤:そんなこと、やってみなきゃ、分からないさ!
青:なるほど、ならば我の必殺技を受けてみるがいい!
赤:望むところだ!
青:くらえ!クッキービーム!
赤:あ、急にかわいくなっちゃった!
青:え、かわいくなったらダメなの?
赤:ダメだよ、序盤にイーハーって言っちゃってるんだから。
青:イーハーの後はかわいくなったらダメなの?
赤:大体分かるじゃん。なんだよクッキービームって。
青:浴びたら首から上がクッキーになるんだよ。
赤:全身じゃないの!?よりかわいくなっちゃうよ!
青:なんで?
赤:クッキーのチョコチップの部分が顔のパーツになってるみたいな、なかよし辺りにありそうなマンガみたいになっちゃうよ。
青:でも、首と頭のバランス悪くなっちゃうんじゃない?
赤:え、原寸大なの!?
青:そりゃそうだよ。
赤:首にクッキーがちょこんと乗ってる状態で人が生きてるの!?
青:まぁ、そういうことになるかな。
赤:急に怖くなってきたよ!ほぼのっぺらぼうじゃないか!
青:怖いんならいいじゃないか。
赤:まぁ、そうなんだけどさぁ。でも名前がかわいいからダメだよ。
青:そっかぁ。
赤:後、普段のときと悪役やってるときのテンションの差が大きすぎるよ!うつ病予備軍くらいのテンションの差だよ!
青:うつ病予備軍はテンションの差が大きいの?
赤:らしいよ!皆も気づいたらカウンセリングへ!
青:わかった。とりあえず、イーハーの後かわいくなっちゃダメなのね?
赤:そういうこと。
青:じゃあもう一回やってみよう。
赤:わっかりましたー!



青:ゼーハー!この町を破壊しつくしてやる!
赤:喘息もちじゃないか!
青:喘息もちじゃダメなの?
赤:ダメだよ!下っ端に心配されるよ!
青:下っ端がいないとしたら?
赤:孤高の怪人なの!?
青:孤高の怪人なの。
赤:うーん、それでもダメかなぁ。怪人がヒーローに心配かけちゃダメだよ。
青:でも、心配させて油断させる作戦だとしたら?
赤:・・・ありかも!
青:でしょ?
赤:ただ、そこまで喘息もち設定を突き通したい理由はわかんないけどね。
青:まぁ、そこはいいじゃん。もう一回やってみよう。
赤:わっかりましたー!



青:ゼーハー!この町を破壊しつくしてやる!
赤:待てーい!
青:むっ、誰だ!?
赤:正義のヒーローだ!
青:正義のヒーローか!
赤:正義のヒーローだ!
青:こいつまったく喘息の心配をしておらん!
赤:俺はまったく喘息の心配をしてないぞ!
青:くらえ、デビルスピニッシュ!
赤:しまった!我の必殺技がうんちゃらかんちゃらとかいうくだりがあると過信していた!
青:説明しよう!デビルスピニッシュとは、浴びると上半身がほうれんそうになってしまうのだ!
赤:うわああああああああああああああああああ!
青:ふん、手ごたえのない奴だ。まぁ、いい引き続き市役所中心に町を破壊する作業にとりかかるか・・・
赤:そうはさせるか!
青:な、まだ立てるだと!?なぜだ、さっきもろにデビルスパニッシュをうけたはずだぞ!?
赤:説明しよう!正義のヒーローは元々上半身がほうれんそうなのである!
青:なんてこったい!
赤:さぁ、お前の必殺技なんか、効かないぞ
青:なるほど、面白い。ならばこっちも本気を出すとしよう!
赤:望むところだ!
青:いざ!
赤:・・・ついに本気を出した、怪人匿名希望!果たして正義のヒーローは勝つことが出来るのか!そして屋根だけほうれんそうになった市役所は元に戻るのか!
青:来週もお楽しみに!
赤:見ないとひざから下が、
青:三ツ矢サイダーになるぜ!

予選総合第58位(2回戦敗退) バドランブ
審査員
点数
21 65  7 19 54 平均 33.2
【審査員コメント】 
・やりとりにちょっとした個性のようなものを感じたのですが、ちょっと自由にやりすぎて雑になってると思います。
 ボケに脈絡も無いですし展開も唐突で、読みながら終始「?」がつきまとってました。

 オチがまさにそんな感じで、モンスターエンジン的なことなのかな・・・とか考えたのですが、明らかにこのネタにもってくるオチでは無いと思われます。
  
・オチの三ツ矢サイダーがどこにもかかってない以上、「言っただけ」に
 なってしまっているのが非常に勿体ないんですが、こういう
 「淡々と、余計な着色のない作品」の中では上位の作品ではないかと思います。
 青と赤がお互い物わかりが良すぎるっていうのが却って斬新でした。
 ネタ自体は4ブロックに分かれてますが、最後のブロックだけ他のブロックと
 ちょっとだけ雰囲気が違うんですよ。多分それは「問題提議があるのに
 解決されないまま物語だけ進めてしまっている」という点において
 それまでと違いすぎるからなんじゃないかと思います。

 もとから上半身がホウレンソウな奴は、見てわかると思うんですよ。
  
・百鬼夜行氏の「ヒーロー」を読んで出直してください。
  
・うーん・・・
 どこまで狙って書いているのかわかりませんが、笑いにも前フリにも関係の無い、意味の無い会話が多すぎます。
 オウム返しが多いのは青のキャラなんでしょうか?
 そして意味の無い文章が多い割には状況が掴める文が少ないです。
 ツッコミもズレているような・・・
 不条理や理不尽さを狙っているならツッコミを無くした方が良いかと思います。
  
・一つのボケからやたら広げますね。そういうネタの広げ方もアリだとは思いますが、
 その取っ掛かりのボケがベタなボケじゃないあたりが意外でした。
 そこも含め、ボケや話の広げ方の観点が独特なのですが、万人ウケしづらそうなのが難しい所ですね。
 特に最後の段落(?)は、ツッコミどころすら無視して展開が進んでしまっているので(そんなノリも悪くないとは思いますが)、
 読み手を置いてけぼりにしやすいのが気になりました。
 個人的には嫌いじゃないのですが、ネタ全体をもって当たり外れの大きいネタだと思います。



No.059 オーバーフロー
整形
大葉「どもーはじめましてー。」

横山「どもーはじまったねー楽しみだ。」

大葉「他人事みたいに言うな。俺たちの漫才なんだから。」

横山「お前に俺の何が分かるってんだよ!」

大葉「お前の頭の中を分かりたくはない!」

横山「でさー。俺さ。整形したいんだよ。」

大葉「何このスルー!?俺の何が悪いってんだ!」

横山「顔。」

大葉「歯ぁ食いしばれこのやろう!」

横山「落ち着け!そのための整形だ!」

大葉「ちくしょう!うまく持ってくな!ばか!」

横山「でさ。まずさ、俺の一番なおしたい場所があるんだよ。」

大葉「何?どこどこ?お前右の頬にソバカスが集中してるからそこか?」

横山「腰をやわらかくしたい。」

大葉「OK。お前の行きたい場所は分かった。せいけいではなく」

横山「せいたい って言いたいんだろう? って言いたいんだろう?」

大葉「突っ込みのセリフになんて事を!これ異常ないほど腹が立つ!」

横山「はぁ…これだから理系は…」

大葉「今、全国も理系男子を敵に回したなお前。」

横山「大丈夫!俺には勝てる勝算がある!オセロさ!」

大葉「そこはもっと真剣にバトルしようぜ!?」

横山「いいの!」

大葉「はぁ…で、結局どこを整形したいんですか?」

横山「ソバカスもあるんだけどしゃくれ顎を直したいな。」

大葉「お前そんなにしゃくれてるか?気にならないけど。」

横山「いやいやかなりしゃくれてるって。15cm定規乗せれる位。」

大葉「化け物だろそれ!?某プロレスラーよりすごいぞ!?」

横山「だからね。顎をドリルで削ろうと思ってるわけ。」

大葉「ヤブ医者もびっくりの治療法だよ!?できるのそれ!?」

横山「大丈夫!全身麻酔だから。」

大葉「それでも危険なことに変わりはないぞ!?」

横山「全身麻酔のメカニズムっていまだに解明されてないんだよ。」

大葉「それがどうしたというのだ。」

横山「まぁまぁクールダウン、クールダウン。」

大葉「腹立つなぁ…それで他にはどこを整形したいんですか?」

横山「あとはあれだな。俺片目だけ一重だからね。」

大葉「あぁ〜。別にそれくらいよくねぇか?」

横山「だから一重のほうのまぶたを剃り落とす。」

大葉「痛い!それは絶対に痛い!間違いなくドライアイになる!」

横山「そしてドライアイにならないように頭に蛇口を付ける。」

大葉「そんな物理的に!?水かけても痛いよ!?」

横山「何言ってんのお前?バカじゃないのか?」

大葉「まさかお前に言われるとは前世でも夢見てなかったよ。」

横山「蛇口の水の供給源を目の水分にするんだよ。」

大葉「促進!促進してる!全力で!」  45

横山「大丈夫、大丈夫…どうにかなるって。」

大葉「お前のその安心感はどこからやってくるんだ?」

横山「ある人物とんでもなくひどい顔から。」

大葉「へぇ〜それは誰のことを言ってるんだ?」

横山「お前。」

大葉「絶対言うと思ったよ!もう少しお世辞くらい言えよ!」

横山「顔面がとっても岩みたいですね!」

大葉「モウイイヨ!ありがとうございました。」

横山「終らせてんじゃねーよ!」

大葉「終っていいんだよ!。

予選総合第59位(1回戦敗退) オーバーフロー
審査員
点数
11 21  9 27 47 平均 23.2
【審査員コメント】 
・導入からオチまで終始会話が噛み合っていない感じでした。
 丁寧すぎるくらいに伝わりやすく進めていかないとボケが読者に伝わらないと思います。
  
・1)ボケを準備します。
 2)言わせてみます。

 それで終わってしまっている感じのする作品でした。肉付けが足りないんです。
 言いたい放題言ってるだけで、構成やプロットがブレてしまってるんです。
 その発言でどういう笑いの効果が想定されるのか、っていうのが見えないんですね。
 笑いの影響範囲が吟味されてないってことなんだと思います。

 横山「顔。」
 大葉「歯ぁ食いしばれこのやろう!」
 横山「落ち着け!そのための整形だ!」

 この部分だけ、抜群にうまいです。この流れと「ひっかけ」が
 全体的に構築されてたら・・・と思います。
  
・行数制限を確認するための45行目の消し忘れが一番笑いました。
 行数を確認するくらいなら100行目前まで行くような中身のある作品をお願いします。
  
・もう少し話の構成をうまくすれば面白くなると思うのですが・・・
 話の切り替え方等が少々強引過ぎますね。
 「え?その話題それで終わっちゃうの?」という部分もありました。
 そしてツッコミがズレている気がします。
 促進の使い方がおかしかったり・・・それとも主語が抜けたのでしょうか。
 他にも細かい部分でいくつかミスのようなものが見受けられました。
  
・話題自体は悪くなかったと思います。会話も何となくリアリティはありました。
 明確なボケ・ツッコミとしての台詞もあるのですが・・・どうしても一つの漫才としては物足り無い印象でした。
 どちらかというと雑談に近いんですよね。そういう雰囲気のネタもアリだとは思うのですが、
 文章で読むと意外と退屈なのが難しいところです。
 とりあえず、読み手を飽きさせないためにも、話の中に山場・盛り上がりを作っておくべきだと思います。
 あとは、「ここで笑わせよう!」と意識してボケを作ることでしょうか。 
 ありきたりな指摘で申し訳ございません。



No.060 異世界樹
瀧口スロット
大島:どうも異世界樹です。宜しくお願いします

森田:今日はねちょっとした試みをしようと思います。

大島:大舞台で試みですか。なんですか?

森田:いまから大島、僕、そして金島の3人で、まず「しゃべりかた」「性格」「ヒットポイント」の
   3つを同時にいうわけです。そして選ばれた条件を瀧口君が演じながらその後の漫才を続けて行こうじゃないか
   という試みです。

大島:・・・ヒットポイント?人格の中におかしなものが聞こえた様な・・・じゃあ僕は「しゃべりかた」で

森田:僕が「性格」

金島:僕が「ヒットポイント」だね

大島:やっぱヒットポイントだった!!!何そのヒットポイントって?

森田:RPGとかに出てくるあれだよ

大島:分かるけど、それで成り立つ!?

金島:まぁやってみようて。いくよ!せーの

大島:「作文口調」 森田:「自由」 金島:「150」

森田:それじゃあいってみましょう


大島:改めまして異世界樹です。

森田:最近、子供のころの遊びなんて楽しかったな、と思うようになりまして、瀧口さんはどんな遊びしてました?

瀧口:その時僕は、ペラノッティという遊びをしていた。楽しいなぁと思った

大島:ペラノッティってなに!?んで作文は小学生テイストだ!!

(ピロリッ 金島は瀧口に78のダメージを与えた)

大島:ダメージここで!?無茶苦茶な展開だ

(ピロリッ 金島は瀧口に83のダメージを与えた 瀧口を倒した)

大島:たおしちゃった!!これじゃ漫才が続かないよ!!

森田:もういっかいやってみます?

大島:そりゃそうだよ!!でも「ヒットポイント」はなしね!!

森田:う〜〜ん・・・じゃあ、「マジックポイント」で

大島:だから大差ないでしょ!!

森田:やってみたらわかるから。 せーのっ!

大島:「丁寧」 森田:「乱暴」 金島「0」

大島:なんかすごいの選択されたきがする・・・


大島:改めましたうえで改めまして異世界樹です。

森田:さっきの話の続きなんですけど、僕はよく鬼ごっこをやっていましたね

金島:あれってさ、無駄に燃えるよね。

(ピロリッ 瀧口は、みんな物理的に燃やせば解決するような気がします。と、発言しようとした。しかし、MPが足りなかった)

大島:発言にMPいるの!?ボケ自体に突っ込みたいけど目が散って仕方ないよ!!

(ピロリッ 瀧口は、このままでべつによいでしょう。なぐりますよ?と、発言しようとした。しかし、MPが足りなかった)

大島:やけにうっとおしいわ!!本当に目が散るから最後も人格で頼みますよ!!

森田:分かりましたよ。じゃあ「テンションを100分率で表すと」で、

大島:急に具体的になりましたね

森田:じゃあいきますよ せーのっ!

大島:「若者風」 森田:「卑屈」 金島:「120%」

大島:これは危険なにおいがするぞ・・・


大島:改めて異世界樹です。

森田:しかし、子供の頃っていうと、遠足とかも思い出に残ってますね。

金島:お弁当の交換会とかね、

瀧口:てゆうかさぁ〜!!!あれってさぁ〜!!お弁当の略奪会じゃん!!まじいつもなかったし!!まじしぬし!!

大島:いじめられたんだ!!でもそれにしてはテンション高いな!!

瀧口:実際さぁ〜〜!!僕の周りにはいつも逆にだれもいないし!!!まじしぬし!!

大島:なんで最後はいつも死ぬんだよ!!

森田:どっちかっちゃあ成功?

大島:成功だけど失敗作だよ!!

瀧口:俺とかマジさぁ〜〜人間の失敗作だし!!まじしぬし!!

大島:もうやりづらくて仕方ないからやめて!!要素はこのままでいいからもう一回やろう!!

森田:ちぇーー・・・ せーのっ!

大島:「律儀」 森田:「卑屈」 金島:「50%」

大島:なんで卑屈のこしちゃったんだよ!!そんなことしたら・・・


大島:改めて異世界樹です。

瀧口:もしよろしければ私はこのまましにましょうか…………

大島:ほらこうなった!!!テンションもやけにリアルなんだよ!!
   卑屈禁止!!もう一回!!

森田:文句ばっかりだな・・・せーのっ!

大島:「小学校低学年」 森田:「馬鹿」 金島:「100%」

大島:あっやばい!!


大島:改めて異世界樹です。

金島:僕の家では、おにぎり3個におかずは唐揚げとかでしたね。

森田:うちはそれに卵焼きとかでした。

瀧口:ぼくんち泥団子!!

大島:食いものじゃない!!

瀧口:うっ・・うっ・・

大島:あっ、ないちゃう。ごめんごめん

瀧口:うんこ!

大島:大舞台で何を言ってくれとるんだ!!

森田、金島:大成功!!

大島:大失敗だよ!!瀧口が大舞台でうんこっていっちゃったんだぞ!!

森田:えぇ〜〜いいじゃん。

大島:良くないよ!!こいつの父さん市議会議員だぞ!!!

(ピロリッ 瀧口は、まぁまぁみんな。とりあえずもどったしぃ〜〜、と発言しようとした。しかしMPが足りなかった)

大島:戻れてない!!変な癖付いちゃった

森田、金島:大失敗・・・・

大島:ほんとだよ!!どうすんだよ!!こいつこの後コンビニでバイトなんだぞ!!シフトリーダーだぞ!!

森田:じゃあもう、この感じで元に戻す3つをえらべばいいよ!!

大島:そうか!! せーのっ!

大島:「まじめ」 森田:「卑屈」 金島:「10%」

大島:お前らいい加減にしろ!!

予選総合第42位(2回戦敗退) 異世界樹
審査員
点数
10 63 11 44 70 平均 39.6
【審査員コメント】 
・4人組でしたらまず最初に4人組であることをはっきりアピールしないと読み手が戸惑うと思います。
 ネタの内容なのですが、設定そのものは悪くないものの、4人組という特徴を活かすものではなかったです。
 別に4人じゃなくてもこなせる設定だったうえ、それを4人でやることによるプラスの影響が見られませんでした。
  
・これはなかなか良い作品だと思います。構成が抜群ですよ。
 ちゃんと3人組の必然性もありますし、読み手が混乱することなく
 役割が相応に指定されてますし。要所要所の発言にやや煩雑性はありますが
 再度推敲して整えてみたらもっとよくなるかもしれません。
 今時点では私的にはまだ笑いの大きな要素が足りないと感じる面もありますが
 この構成力は見事だと思います。
  
・うっとおしいわ→うっとうしいわ

 設定が失敗してます、っていうか何がしたいのか意味分かんないです。
 学校でそういう遊びがあったんでしょうか?
 そもそもカルテットの使い方が効率的じゃなく、
 誰がどの発言をしてるのかいちいち左を見るのが非常に面倒でした。
 ボケも、事前に3人が特徴を説明して、その特徴通りの発言をするので大概が予想の通り、
 MPやHPの概念も大して必要無いように思えました。
  
・カルテットですか・・・最初トリオかと思いました。
 正直、ちょっとわかりにくかったです。
 新しい事に挑戦という試みは良いのですが、うまく人数を生かしきれてないと思います。
 この役割分担だと金島さんが要らなくなってしまうかと。
 もしくは3人がそれぞれの役割をやって、瀧口さんが全部、という感じにしたほうが良いと思います。
  
・斬新ですね。いや斬新過ぎるでしょ。
 MM−1にここまで挑戦的なネタが来るとは思ってもいませんでした。
 設定はちょっと複雑ですし、「何やってるか意味不明」と思われたらそれまでなのが惜しい所ですが、
 スロット結果であらかじめ読み手に期待を持たせ、その通りの瀧口が展開される(「瀧口が展開」って表現もアレですが)
 というしっかりした流れがあるので、ハマってしまえばかなり楽しめるネタなのではないかと思います。
 あとは、いかに万人に伝えられるかどうかというところですね・・・
 本質かどうかわかりませんが、「しゃべりかた」「性格」と同列に、現実には存在しない「ヒットポイント」を並べてきた時点で、
 いくらかの読み手を置いていってしまっているような気がしました。
 そこは「やる気」「モチベーション」のような、直接理解しやすい属性にした方が親切なネタにはなると思います。