山村:はいどーもモノクロパンダです。
中本:まあ、今日は三人でがんばっていこうと思いますけどね
山村:三人!?僕たちコンビですよね。
中本:正確には二人と1匹でがんばっているんですけど。
山村:1匹!?ペットでも持ち込んだんですか?
中本:二人とセンターマイクでがんばっていこうと思いますけど。
山村:センターマイクかよ!それなら1匹じゃなくて1本だろ。しかも僕らの仲間というよりみんなのものだよ。
中本:バカやろう!このセンターマイクは自宅から持ってきたMYセンターマイクだぞ!
そんなことも分からないなんてお前死んでしまえ!
山村:なんでセンターマイクの所有者間違えたぐらいで自殺しないといけないんだよ!
中本:自殺じゃねーよ。仲間のセンターマイクに囲まれてリンチされて死ぬんだよ
山村:センターマイクにリンチってそんな大量にセンターマイクどこから来るんだよ。
中本:自宅にセンターマイク管理センターがあって・・・
山村:センターセンターややこしいな。しかも自分の家になんて物を作ったんだよ。
中本:そしてそのセンターマイクの親分のセンセーマイクっていうのがいて・・・
山村:だからセンターとかセンセーとかややこしすぎるわ!てかマイクの親分てなんだよ。
中本:センタンマイクという仲間も連れてきて
山村:先端以外の素材はなんだよ!てかそいつ仲間に入れていいのかよ。
中本:そいつらが集団でお前の所に来るんだよ。センターバイクに乗って。
山村:何だよ真ん中のバイクって!まず免許はあるのかよ。
中本:お前本当にセンターマイクのことぜんぜん知らないな!
山村:いくつかセンターマイクの括りに入れていいか分かんない物があるけど・・・
中本:お前罰としてセンターマイクに許してもらえるまで土下座しろよ。
山村:嫌だよ!しかもどうなったら許したって言えるんだよ。
中本:センターマイクに内臓をえぐられたらいいんだよ。
山村:俺死んじゃうじゃん。てかもともとセンターマイクの話なんだろ、
ならセンターマイク同士だとしたらどうやるんだよ。
中本:配線をすべて切られるんだよ。
山村:使い物にならなくなるよ!許すように見えて残虐だよ。
中本:その使えなくなったセンターマイクは全部自宅のセンターマイク管理センターに行って・・・
山村:ならそこごみ置き場だよ。
中本:でも1000個に1個の割合で使えるやつもあって・・・
山村:そんな使えないセンターマイク捨てちまえ!しかもいくらなんでもセンターマイク喧嘩しすぎだろ。
中本:お前本当にセンターマイクのことぜんぜん知らないな!
お前罰としてセンターマイクに許してもらえるまで土下座しろよ。
山村:嫌だよ!てかこのやり取りさっきやったよ!
中本:なら山村君にセンターマイクについて知ってもらうために僕がいつも趣味で作ってる
「センターマイク殺人事件」の内容を話してあげるよ。
山村:お前趣味で何やってるんだよ!しかもセンターマイクが好きなら殺すなよ。
中本:まず登場人物の紹介をするね。センターマイクA。こいつが主人公ね。
山村:主人公ならしっかりした名前付けてやれよ!
中本:いいんだよ。ほとんど出てこないから。
山村:ほとんど出てこないのかよ!なら多分そいつ主人公じゃないよ。
中本:次は、センターマイクB。
山村:多分、探偵役だろうね。順当にいけば。
中本:あ、探偵役はセンターマイクWだよ。
山村:Wって無駄な配役が多すぎるだろ!それでセンターマイクBは何役なんだよ?
中本:センターマイクBは凶器だよ。凶器。
山村:役って言わないよ!物だよそれは!
中本:そしてセンターマイクCは通行人ね。
山村:なんで3番手にそんなどうでもいい役が来るんだよ!探偵役が可愛そうだろ!
中本:お前そんなに庇って・・・まさか好きなのか!
山村:そんな訳ないだろ!センターマイクを好きになる様な人いないよ!
中本:それでセンターマイクD〜Vは通行人ね。
山村:ならセンターマイクCも一緒にまとめろよ!
中本:だって僕センターマイクCが好きなんだもん。
山村:言ったそばからセンターマイクが好きな人いたよ!
中本:もちろんlikeじゃなくてloveのほうだよ。
山村:衝撃告白だよ!それを言うなら「loveじゃなくてlikeだよ」とかだろ。
中本:ごめんごめん。それだ。「loveじゃなくてlakeだよ」って言いたかったんだよ
山村:それだと湖になるから!結局どちらにしろ変な人だよ!
中本:じゃあストーリーを言うよ。「ある公園に普通のセンターマイクAが立っていました。」
山村:センターマイクが立ってる時点で普通じゃないけどな。
中本:「そこにセンターマイクBを握り締めながら何者かが襲ってくる。」
山村:まったく恐怖って感じじゃないよね。
中本:「ボキッッッッ!!凄まじい音を立てて折れるセンターマイクB」
山村:そっちが折れるのかよ!現実で言ったら人にナイフ刺したらナイフ折れたみたいなことだぞ。絶対あり得ないから。
中本:そうかつまり人にナイフ刺したらナイフ折れたみたいなことだな。あり得ないなー。
山村:それそっくりそのまま俺がさっき言ったよ。
中本:それでさっきのストーリで火曜サスペンス狙ってるんだけどどうかな?
山村:無理だよ!こんなゲテモノに手を手を出すほど困ってないよ!てか困ってても使わないよ!
中本:えー何処が駄目なんだよ。悪い所見当たらないのに。
山村:悪い所しか見当たらないよ!まず凶器が折れたら殺人じゃないし、それに犯人も捕まってないよ!
中本:折れない凶器を持って、犯人を捕まえればいいんだな。
山村:まだいろいろと足りない気がするけど・・・
中本:「ある公園に普通のセンターマイクAが立っていました。
そこに鋼鉄のセンターマイクBを握り締めながら何者かが襲ってくる。」
山村:確かに折れないけど、多分すごく重いよ。
中本:「うぉぉぉぉぉぉぉ!!重いーーーーー」
山村:ほら、言った通りだよ。
中本:「しかし諦めない犯人。重い重いといいながらゆっくりと、しかし確実に一歩ずつ踏み出すのであった。」
山村:そんな感動的なシーンじゃないよ!
中本:「続く」
山村:1話完結しろよ!こんなんじゃ絶対火曜サスペンス出してもらえないって。
中本:本当は俺、日曜洋画劇場に出したいんだよ。
山村:ならとりあえず海外行ってこいよ!
中本:ちくしょう、仕方ない。なら日本でサスペンス作るよ。
山村:お前の決意グラグラだな。
中本:あ!そういえばサスペンスには温泉のお色気シーンがあるよな。
山村:センターマイクからお色気は誰も感じ取れないよ。
中本:「センターマイクAはセクシーに入浴している。」
山村:無視かよ・・
中本:「ふっ、やっと死んでくれたぜセンターマイクA」
山村:どこにそんなシーンがあったんだよ!
中本:「センターマイクAは水没している。」
山村:なんかうまいこと出来てる!でもよく考えたら自殺だよ!
中本:「誰か救急車を呼んでください!」
山村:どんな大病院もセンターマイクが来たら諦めるしかないよ。
中本:「くそっ圏外かよ。分かった俺がセンターマイク管理センターに持ってくよ。」
山村:そこはマイクにとっての死体安置所だよ。
中本:この作品を日曜洋画劇場のところへ持っていこうぜ!
山村:絶対無理だよ!
二人:どうもありがとうございました。
審査員 点数 |
44 | 78 | 9 | 47 | 62 | 平均48.0 |
【審査員コメント】 ・面白くないわけではないのですが、どういうわけか全体的にボケがはまらなかったです。 恐らくボケのほとんどがイメージとして浮かびづらい、もしくは浮かんでもその画が笑いにつながっていないからだと思います。 また、ストーリーの話になって以降はいろんな方向にボケを散らされすぎて中途半端な印象を持ちました。 特にサスペンスのくだりではマイクがVまであるのにほぼワンシーンのみの登場だったり、マイクが設定である(はず)なのに その特性を上手く活用したと言えるボケはあまり無く、表面的なものに終始していたように思いました。 ・この作品の何が巧妙かって、序盤でセンターマイクを擬人化してることに 違和感を持ってた山村が、途中であきらめてセンターマイクの擬人化に関しては そこまでこだわらなくなったところで「湯船につかる→水没」の展開で 「センターマイクは機器」という事実に強制的に戻してくる、そのタイミングだと思います。 読み手も「風呂」の展開を持ってきた時には山村の立場になってますから、 おそらく「風呂に浸かってるセンターマイク」の時点で 「水没だろ」と思った人は少ないのではないでしょうか。 「読み手を誘導させる」っていうのをかなり巧妙に隠しながらやってるな、と 感心しました。loveとlikeのくだりや日曜洋画のくだりが ちょっと蛇足というか、本論から脱線しすぎてるかな、という感じが 残念でしたが、特にツッコミがこの作品をよく理解したうえで 読み手の立場に立ってるのが上手なポイントだったかな、と思います。 ・あれだけ前振りしてたセンターマイクC〜Wが登場してない時点で、 物語ネタとして終わってますよこれ ・『センターマイクにリンチされて死ぬんだよ』→『そんな大量にセンターマイクどこから来るんだよ』 まずセンターマイクがリンチしてくること自体にツッコんで欲しいところです。 センターバイクなどの言葉遊びや、温泉シーンで水没などのボケは分かりやすくいいかなと思いますが、 全体的には、『ボケ担当がセンターマイクを擬人化し始める』という設定の突拍子を、中身が上回れてないと感じました。 ・センターマイクに目を付けた所は良いと思います。 そしてさらに、上手いこと擬人化して面白いボケが作れていたんじゃないでしょうか。 「センターマイクが温泉に入っている」なんてよく思いつきましたねw ただ、そこから先の掘り下げが少し浅かったかなぁ、と。もう少しいろいろ出来たような気がします。
いか:どうも〜!いかぽっぽしゃけぽっぽのいかで〜す。
さけ:見ての通り、しゃけで〜す。
いか:いかとしゃけで漫才頑張っていこうかなと思ってるんですけどもね。
さけ:突然だけど僕の面白話を聞いてくれるかい?
いか:お、聞いてあげるよ。どんな話?
さけ:・・・あれは・・・産卵期中の・・・ある・・・暑い日でした・・・。
いか:なんでそんな間を空けて喋るんだよ!戦場カメラマンかよ!
さけ:森のほうから・・・熊が来て・・・僕の仲間を・・・食べたんです・・・。
いか:あらー・・・食物連鎖って怖いよね。
さけ:僕は・・・気にせず・・・射精を続けました・・・。
いか:受精に必死か!とりあえず逃げろよ!
さけ:・・・おしまい。
いか:つまんないわ!今まで生きてきた中で10本の足に入るほどつまんない話だったわ!
さけ:えー。面白いじゃん。だって、ある暑い日のことだったんだよ?
いか:そこかい!笑いどころそこかい!
さけ:で、本題なんだけど。
いか:え、面白話が本題じゃなかったの!?
さけ:僕、熊に食べられそうな仲間を救う方法をいくつか考えてきたんだ。
で、いかくんにも協力して欲しいんだ。
いか:最初からそう言えばいいじゃん。いいよ。協力する!
さけ:ありがとう。あとでイクラあげるね。
いか:いや、やめとけよ!気が引けるわ!絶対しゃけくんの奥さんのでしょ!
さけ:いらないならいいけど。
じゃあ、まず一つ目の方法ね。
いか:僕はどうしたらいいの?
さけ:僕が出す指示に従ってくれたらいいよ。
いか:オッケー。
さけ:まず、熊が来る。そして、今まさに仲間が食べられそうになってる。
よし、いかくん。熊の目の前に泳いでいって。
いか:よし!スイースイースイー。
さけ:で、食べられて。
いか:え!やだよ!なんでだよ!
さけ:いいから。僕のためを思って。
いか:よし・・・僕1人でしゃけくん達が助かるなら!さよならみんな!・・・うわぁー!
さけ:僕は・・・気にせず・・・射精を続けました・・・。
いか:今度こそ気にしろよ!逃げろよ!
さけ:この方法ダメ?
いか:ダメだよ!僕が浮かばれないわ!
違う方法はないの?
さけ:あるよ。
いか:じゃあそっちでお願いね。
さけ:まず、熊が来る。そして、今まさに仲間が食べられそうになってる。
よし、いかくん。熊の目の前に泳いでいって。
いか:さっきと一緒じゃないか!
さけ:慌てないで。今から違うことになるから。
いかくん。墨を吐いて。
いか:よし!わかった!プシュー!
さけ:でも、川の流れですぐに墨が流れちゃった。
いか:ダメじゃんか!
さけ:いかくんが食べられてる間、僕は・・・気にせず・・・
いか:子孫繁栄は諦めろよ!てか、勝手に食べられたことになってるし!
さけ:これもダメ?
いか:ダメだって!墨作戦が完全に失敗してるしね!
あと、僕なるべく生きたい!
さけ:あ、食べられないパターンね。あるよ。
いか:あるならそれを先にやってよね。
さけ:まず、熊が来る。そして、今まさに仲間が食べられそうになってる。
あ、運よく、課外学習中の小学生達が近くに来た。
いかくん。その子達の担任の先生に助けを求めて。
いか:え!どうすればいいの!?
さけ:すごく派手に動いて、人目を惹くんだ。
いか:よし!ニョロニョロニュルルーン!
さけ:すごく滑稽だね。
いか:やらせたの君じゃんか!
さけ:あー・・・仲間食べられちゃった。
いか:なにしてんだよ!
さけ:僕は・・・気にせず・・・
いか:いい加減に射精するなよ!
さけ:子供達は・・・絵を・・・描き始めた・・・。
いか:いや、そっちの写生は関係ないだろ!
さけ:これもダメかな?
いか:仲間食べられちゃってんじゃん!元も子もないじゃんよ。
さけ:そっかー・・・。だいたい、いかくん一匹っていうのがね・・・。
いか:そこケチつけられると何も言い返せないよ。
さけ:いかくんが強い仲間を連れてきてくれたらいいんだけど。
いか:例えば?
さけ:クジラとか。
いか:図体考えてよ!軽く川をせき止めちゃうよ!
さけ:じゃあ・・・シャコエビとか。
いか:そんなに強そうじゃないけども・・・。
さけ:いやいや、シャコエビの裏側見せたら熊も「うわぁ・・・」ってなるよ。
いか:精神的ダメージかよ!てか、熊はそんなに気にしないと思うし!
さけ:じゃあ・・・タコは?
いか:タコさんなら・・・親友だし・・・大丈夫・・・かな。
さけ:なんで間を空けて喋るんだよ。戦場カメラマンかよ。
いか:大丈夫かどうか決めあぐねてただけだわ!
さけ:じゃあ、僕がタコさん役するから、もう一回仲間を救う練習しようよ。
いか:いいよ!やろう!
さけ:まず、熊が来る。そして、今まさに仲間が食べられようとしてる。
よし、いかくん。熊の目の前に泳いでいって。
いか:え!また!?
さけ:いいからいいから。
いか:よし。スイスイスーイ!
さけ:はい、食べられたー。
いか:勝手に熊に食べさせるんじゃないよ!
さけ:タコさんは・・・気にせず・・・射精を続けました・・・。
いか:タコさんに射精させるな!いい加減にしろ!
二匹:どうも、いかぽっぽしゃけぽっぽでしたー。
審査員 点数 |
59 | 93 | 20 | 45 | 76 | 平均58.6 |
【審査員コメント】 ・緩さというか、笑いやすい空気づくりがしっかりできていると思いました。 ただここからというところで戦場カメラマン、射精関連のボケに戻ってくるので流れがチャラになるという場面が何度もありました。 写生までがギリギリ面白いと思えたのですが、オチにまで使われるとさすがに飽きてしまいました。 また実際印象としてもそこばかりが残ってしまって救出作戦のイメージが薄かったです。 肝心の救出作戦の部分の精度を高めた方が良かったのかもしれません。 ・ああ、だめだもう。かわいすぎる、この子たち・・・。 「戦場カメラマン」の天丼の腕が熟練の証。 ・出オチじゃなくてよかった。 「10本の足に入るほどつまんない話」は上手いし、 イカとサケが喋る意味のあるネタだったと思います。 ただ、笑えるかと言ったら、全くなわけですよ。 上手いより何より、”笑えるか”に重点が置かれるので、 この点数になります。 ・魚介類を擬人化して漫才させておきながら全然子供向けファンシーじゃないというのは良かったです。 最初の戦場カメラマンの喋り方というボケが、言われないと分からないかなと感じました。 『食べられる』や『射精』など、ちょっと同じボケが多いかなと。 ・ボケを無駄に詰め込まないのが良いですよね、このコンビの場合。世界観で押してくる感じがツボです。 1つ1つのボケについては、本当は結構弱い気がするんですけど、何か騙されたような感覚でした。 展開としてはもう1展開欲しいというか、見たかったというか。少し物足りなさはありました。
吉田:お願いします、ゲーマーボーイズです。
高橋:お願いします。今日は、どんな話しましょう?
吉田:今日はね、どうやって彼女できるか考えましょう。
高橋:合コンいったら、彼女出来るでしょ。女性の人って星の数ほどいるっていうだろ。
吉田:でも、男性も星の数いる。
高橋:・・・・まあそうなんだけどさ
吉田:でも、合コンは僕だめなんですよ…どうしても、マニアックな話ばかりしてしまうので。
高橋:まあね、オタクだからね
吉田:いや、ちょっと待ってくださいよ。オタクではないですよ。
高橋:いや、オタクだろ?今日の服装いってみろよ。
吉田:クラブニンテンドー限定のマリオの帽子と赤のTシャツにオーバーオール…普通だと思いますが。
高橋:どこがや!MM-1やのに、なんていう服着て来とるんや!やっぱり、スーツじゃないと駄目だろ。
吉田:これが、僕にとってのスーツですが…。
高橋:なに、開き直っとる!
吉田:そういう、話しに来てないでしょ。合コンどうやったらうまくいくのか聞いてるんですよ。
高橋:そんなこと、一回も聞いてない!
吉田:そうでしったけ…まあ、教えてください。
高橋:やっぱり、自己紹介が大事だと思うよ。第一印象が大事だと思うよ。趣味とかでその人のことわかる場合があると思うから。
吉田:じゃあ、自己紹介の練習させてください。
高橋:はい、どうぞ!
吉田:趣味は、ゲームとフィギア集めです。
高橋:はい、もう駄目だわ!マニアな部分出ちゃってるよ、そこは嘘でもいいから、映画鑑賞とかいったほうがいいよ。
吉田:俺は!嘘ついてまで!女性の人と付き合いたくないわ!嘘なんて最低だぞ!
高橋:うわ、なんだよ!びっくりした!
吉田:嘘なんてな!人として最低だ!この、くず!やろう!しね!
高橋:お前のほうが最低だろ!人にしねとか言って!とりあえず、落ち着けって!
吉田:お前が、嘘をつくなんて言うからだろ!やめろ!
高橋:わかった、わかった。嘘はダメだな!本当のことでいいから!もしかしたら、同じ趣味の女の子とかいるかもな!
吉田:そうですよ。
高橋:自己紹介の次に大事なのは、盛り上げられるかどうかだな。できる?
吉田:できますよ、カラオケとかではやっぱりアニソンが盛り上がりますから!
高橋:確かにな!どんな、歌歌うの?
吉田:燃え上がれ、ガンダムとかね。
高橋:あーいいねー他には何かあるの?
吉田:コナンの挿入歌とか
高橋:あれ、BGMだから、歌詞ないだろ!
吉田:え!?そうなの!
高橋:知らなかったのかよ!
吉田:うん…
高橋:まあ、いいや…
吉田:次に重要なことは?
高橋:うーん…ないよ
吉田:え!次に重要なことは?
高橋:メアド交換の仕方かな。
吉田:あるじゃない…ってこれ!某CMでラーメンズさんが、やってた下りと同じやないか!
高橋:いや、知らんわ!たまたまや!
吉田:やっぱり、合コンで彼女作るのは無理みたいです。
高橋:まあ、あきらめろ。
吉田:はい。わかりました。
高橋:そうだ。男は諦めが肝心だ!
吉田:話は変わりますけど、最近、眠れないんですよ。
高橋:ゲームのやりすぎやろ。
吉田:違いますよ。隣の人がうるさいんですよ。
高橋:そんなもん、注意すればいいだろ。
吉田:それが、怖くてできないんですよ。
高橋:小心者だなー
吉田:誰が!ふかわりょうだ!
高橋:いってないよ!
吉田:小心者って言ったじゃないか!
高橋:そういう、意味で言ってないから。
吉田:どういう、注意の仕方がいいかな?
高橋:まあ、普通に「もう少し、静かにしてもらえませんか」っていったらいいと思うよ
吉田:なるほど、普通に言ったらいいのか。ちょっと練習させてください。独りでやりますから、見てて!
高橋:なんでや!寂しいだろ。
吉田:「もうすこし、しずかちゃんにしてもらえませんか?」
高橋:おかしいやろ!
吉田:どこが…おかしいんですか…?
高橋:しずかちゃんにしてくだいってなんや!
吉田:いや、しずかちゃんカットみたいに・・・してくださいって
高橋:あの子、結構普通の髪型やぞ!
吉田:な!しずかちゃんを馬鹿にしただろ!俺が許さないぞ!
高橋:うわ、びっくりした!またかよ!しずかちゃんにどんな思いこめてるんだよ!
吉田:俺の初恋だろうが!
高橋:知らないよ!なんだよそれ!気持ち悪いなー!
吉田:ほっとけよ!そういうのが、偏見を生み、いじめができるんだろうが!このキモオタが!
高橋:お前のほうが、十分に偏見生んでるよ!ともかく落ち着けって…
吉田:お前が、しずかちゃんのこと馬鹿にするからだろ。俺は、隣の人に注意したいだけなのに…
高橋:わかった、わかった。続けろ。
吉田:「すいません、もうすこししずかに黙読してもらえませんか?」
高橋:うるさい、黙読ってなんだよ!矛盾してるよ!
吉田:だって、心の声がうるさいから。
高橋:テレパシーできるのか!お前は!
吉田:嘘だけど…
高橋:嘘かよ!さっき、嘘はダメとか言ってただろ!
吉田:俺はいいんだよ。
高橋:最低だな!
吉田:最低とかいうなよ!俺は、人に言うのは好きだけど言われるのは嫌いなんだよ!
高橋:本当に、最低だな!いいかげんにしろ!
二人:ありがとうございました。
審査員 点数 |
3 | 36 | 5 | 20 | 25 | 平均17.8 |
【審査員コメント】 ・本題に入ってすぐ脱線、戻っても脱線。 たまに脱線からさらに脱線。 ひたすらこの繰り返しではボケ以前に内容のある会話すら成立しないのではないでしょうか。 もちろんそれで成立しなおかつ面白いというネタも存在すると思いますが、このネタがそういう域に達しているとは思えませんでした。 また、ボケの一つ一つが明らかにパワー不足なうえにテンポがまったりしてるので読んでいて次第にどんよりしてきました。 うん・・・ とか まあ、いいや・・・ などがその原因だと思うんですが、これらは前後のつながりからみても役割がなく、 いわゆる行数の無駄遣いのようにしか見えませんでした。 ・前に比べて格別によくなったと思いますけど、未だ会話の「ぎこちなさ」が 残っているような気がします。高橋と吉田の二人のやりとりに 「緩急」がついたことで二人の熱量が推し量れるようにはなりましたが、 展開の乗せ方や配置したボケの横展開など、次はネタの練り方を 工夫するところかな、と思います。 今の状態はまだ「やりたいボケを配置しただけ」という状態だと思うんです。 ・>話は変わりますけど 前の話がオチても解決してもボケれてもないのに、 次の話に入ってもボケれても解決してもないって、 どうなってるの ・『そういう、話しに来てないでしょ。』『そういう、意味で言ってないから』などは 読点入れすぎてることで流れが一瞬止まってしまって損かと。 一言一言が短い気がするので、もっと言い回しに凝った方がいいと思いました。 ボケ担当も突然怒り出したりして、愛すべきキャラになれていないかなと感じました。 ・この漫才に出てくるようなのがオタクだと思ったらそれは大いなる誤解だっ! …という主張は別にしても、オタクの描写が浅くてキャラ付けに繋がっていないのは確かだと思います。 とりあえずボケ数を稼ぐためのキャラのように見えてしまいました。 何というか、無理矢理漫才を完成させようとして、結果的にタブーなボケが量産されてしまっている気がしました。 作者さん的には結構頑張って作ったんじゃないかと思うので言いにくいのですが、 変にやり取り頑張って作るよりは、力を抜いて言葉を作っていった方が面白いネタが作れるんじゃないかと思いました。
樹木:どうもー、前髪ですよ。……MM-1、第3回以来ですからね、頑張っていきたいと思いますけども。
五月雨:贅沢な生活がしたいね。
樹木:……何よ突然。
五月雨:今はこうやって漫才やってますけど、いつか天下獲って大金を手にして、贅沢な暮らしをしてみたい。
樹木:まあね、そういう夢を持つのは大事だけど。
五月雨:だからね、今のうちから大金持ちになったら何をするか、考えておくべきだと思うわけ。
樹木:…いや、まだ早くない?それは大金持ちになってからでも遅くはないと思うけど。
五月雨:いやいや、こういうとは思いついた今、やった方がいいのよ。…「思い立ったが近日」って言うでしょ。
樹木:吉日だよ!なんでちょっと先延ばししてるんだよ。
五月雨:だからね、いろいろ考えてきたから。今から嘘を交えつつ話していい?
樹木:うん、出来れば真実一辺倒で話してほしいな!
五月雨:……まず一番思うのはね、やるんだったらとことん贅沢したいなと。
樹木:とことんって……どれぐらいよ。
五月雨:ほら……「酒池肉林」って言う言葉あるじゃない?そのレベルまで贅沢したいね。
樹木:確かに、そこまでいったら相当すごいな。
五月雨:だから、まず手始めに豪邸を建てたいね。
樹木:あー、豪邸に住むってのもいいね。夢があるね。
五月雨:で、庭に池とか作っちゃったりして。
樹木:家に池がある、もう金持ちの印ですよ!
五月雨:そしてその池を日本酒で満たして。
樹木:…あ、文字通りやるの!?ホントに「酒池肉林」やんの!?
……文字通りにやるにしても、「肉林」はどうすんだよ!?
五月雨:そこはなんか、干し肉で作った盆栽とか置いて。
樹木:無理矢理じゃねえか!……しかも肉の臭いがプンプンする庭とか、嫌だわ!!
五月雨:まあ庭はそれでいいや。でも家の中もすごいんだよ。
樹木:…どんな風に?
五月雨:やっぱね、折角金があるんだから、トラの剥製なんか買いたいね。
樹木:それはすごいね……自宅に剥製ですよ。
五月雨:しかも普通の剥製じゃないのよ。
樹木:というと?
五月雨:眼球や臓器もそのままで、しかも心臓が動いてる剥製なんだよ!
樹木:…それ生きたままのトラじゃね!?心臓動いてんだろ!?
五月雨:まあ剥製なんか置いたらね、夜に剥製が歩き回っていたなんて怪談が出来るかもな。
樹木:いや、それホントに歩き回るよ!!怪談どころじゃないよ!
五月雨:それから部屋は一部屋20畳。
樹木:…おー、すごいじゃない。
五月雨:もちろんトイレも20畳。
樹木:スペース持て余すわ!!そんなガラガラなトイレ、なんとなく用を足しづらいわ!
五月雨:いやいや、そこは無駄なスペースを作らないように、便座を部屋一杯の大きさにしてね。
樹木:便座デカすぎるだろ!!……座れないどころか、ちょっとした風呂レベルだよ!!
五月雨:まあそんなトイレも含めて、部屋は12部屋。
樹木:……1部屋20畳が12だからね、さすが豪邸だな。
五月雨:で、それらが一列に並んでるんだけど。
樹木:……家、細長っ!!横一列って、どんだけ横長い家なんだよ!!長屋か!!
五月雨:端から玄関、トイレ、客間、大広間……
樹木:いや、玄関入ってすぐトイレって!嫌だわ!
五月雨:それからトイレ、トイレ、寝室、トイレ、大広間、トイレ、トイレ……
樹木:トイレ多いな!!この家、ほとんどトイレで埋まってるじゃねえか!!そしてトイレに挟まれた寝室って!
五月雨:……いやー、こんな家に住みたいね。
樹木:明らかに住みづらそうだけど!……てか、それ以前にお前1人で住むんだろ?その広さはもったいないんじゃないの?
五月雨:まあ住む分にはね。でも、「ダイワは小を兼ねる」とも言うし。
樹木:…「大」だよ「大」!別に家がダイワハウスかどうかとか知らねえよ!
五月雨:それに、これだけ広かったら、友達をたくさん呼べるでしょ。自分の家に招待とかしてみたいんだよね。
樹木:ああ…確かに人を呼ぶにはいいかもね。
五月雨:ほら、これだけ広かったらいろいろ出来るわけだよ。夏だったら、プールもあるし。
樹木:……え、池じゃなくて?
五月雨:ほら、ちょっと小さめだけど家の中にいくつもあるじゃん。
樹木:……お前、それ巨大トイレのことじゃね!?
五月雨:いわゆる「流れるプール」な。
樹木:流れるけど!流れるの意味違ってくるだろ!!……それに人流されるんだろ?危険じゃないか!?
五月雨:それは大丈夫。万が一に備えて、インストラクターがトイレズッポン持って待機してるから。
樹木:ずいぶんマヌケな画だな!!また、人をトイレズッポンで助けるって前代未聞だし!!
……てか、まずそれプールじゃないからね!?せめて、池で泳いでろって話だよ!!
五月雨:池なあ……それでもいいけど、泳いでたら体中が痒くなるからな……
樹木:……肌被れてる!!そうだ、お前んとこの池、アルコールだもんな!!日本酒だもんな!!
五月雨:それに……肉のにおいがプンプンするし……
樹木:……それはお前のさじ加減だろ!!肉の盆栽置かなければ解決するよ!!
五月雨:それから、たくさん人を呼ぶからには料理もこだわりたいね。ここは一流のシェフなんか呼んで作ってもらいたい。
樹木:……それはね、贅沢の極みだわ。
五月雨:また、それだけ大人数だから、シェフにも大きな鍋で調理してもらってね。家にいくつもあることだし。
樹木:……お前それ、またトイレだったりしないよな!?
五月雨:ただその鍋、点火したかと思ったら間違って食材が流れていくっていうね。
樹木:見事にビンゴッ!!やっぱり、やっぱりか!!……しかも食材間違って流すってどんだけアホなんだよ!?
五月雨:あれだね、豪邸あるあるだね。
樹木:ねえよ!!確実にねえよ!!……てか、仮にも便器だぞ!プールもだけど、どう考えても汚いだろ!!
五月雨:大丈夫、毎回「トイレその後に」してるから気持ちよく使えるよ。
樹木:……いや、使えねえよ!!気持ちよく出来るのは排泄だけだろそれじゃあ!!
五月雨:まあそこで麻婆豆腐でもカレーでも作ってもらってね。
樹木:しかも料理の見た目が見た目ッ!!
五月雨:それから夜もね、20畳もあったらそのまま泊まっていってもらえるわけだから。いつでも修学旅行気分。
樹木:…確かに、それだけ広かったらね。いい大人が修学旅行気分ってどうかと思うけど。
五月雨:それで「気になってるんだろ〜?早く告白しちゃえよ〜!」「えー、でも言いづらいよ……」とか言っちゃうわけだよ。
樹木:ノリ若いな!まあ、修学旅行の定番といったら、好きな人の話だけどね。
五月雨:そしてとうとう観念して言うわけだ……「気になってるのは………お前の家、なんでこんなにトイレ多いん!?」
樹木:単なる疑問かよ!?……確かに気になるよ!!気になるよ一番気になるけど!!
五月雨:それから告白した奴が言うんだよ。「じゃあお前はどうなんだよ!?」「それは………この部屋、なんかカレー臭くね?」
樹木:晩御飯、匂ってんじゃん!!…だってそうだ、寝室の両端がトイレ、という名の鍋だからな!!
五月雨:……そんな話をしていたら、何処からともなく「グルルルル……」という声が。
樹木:…トラじゃねえか!!ホントに歩き回ってんじゃん!!
五月雨:心霊現象も豪邸の付き物だよね。
樹木:いや、ホンモノだからそれ!!
五月雨:肉のにおいめがけて、庭にまっしぐら。
樹木:庭に干し肉の盆栽なんて置くからだよ!!その盆栽、いいことまるで無いじゃねえか!!
五月雨:ただ、翌日見てみたら便器の中に落ちてたんだけどね。
樹木:落とし穴みたいになってる!こんなところで役立つとは!
……いや、それでも危ないだろ!怪我したらどうすんだよ。
五月雨:そしたらほら、アルコールの池に入って消毒すれば……
樹木:アルコールっつーか、酒だろそれは!消毒用じゃないしだな!
五月雨:とまあ、理想を話してきたけど……こんな家に暮らせたら、毎日楽しいと思いません?
樹木:いや……住みたいと思う要素が一つもないんだけど。しかも、どうせそんな贅沢できないでしょ。
五月雨:それでもいいんだよ。“トラ”ぬ狸の皮算用ってね。
樹木:いや、もういいわ!
二人:どうもありがとうございました。
審査員 点数 |
65 | 90 | 52 | 53 | 85 | 平均69.0 |
【審査員コメント】 ・綺麗、かつ面白いネタだと思います。 特に構成が綺麗だと思います。 ただ、具体的に指摘できなくて申し訳ないのですが、一発大きなボケが欲しかったです。 Aクラス候補のボケが揃ってるだけに、特A級のものがいくつかあると一気に跳ね上がると思うのですが・・・。 ・面白いです。ボケの配置やフリが綺麗ですよね。「ここにこう仕掛けておけば、 後半どんな展開でも使える」みたいな利便性が高すぎるんです。 世界観を固めている作品なのでボケの動ける範囲が狭くなるかな、と思ったら 全然そんなことなかったですね。特に「落とし穴みたいに使えてる」という 仕掛け方。玄関すぐにトイレを配置したことの影響をこんな風に使える、というのが もう発想力の違いですね。脱帽です。 オチは、うまいようで、そうでもないような。 ・「俺がパワーボマーだ!」でお馴染みのパワーボマーさんの、 コンビニのネタと幾分設定が被ってるところが惜しいですねぇ (トイレ等の不要なものが敷地の大半を占めるあたり) あと、設定上仕方ない話なんですけど、 一旦間をおいてから突っ込むのがどうもしっくりこないというか、 確かに樹木が間髪入れずバンバン突っ込んでたらその想像力を褒め称えるに至ることですが、 リアルを目指したせいでテンポが狂ってるのが勿体無い気がしました。 後半のスパートは見事なもの。 オチでうまい事言うのって流行ってるんですか? ・前半の妄想で出した豪邸の様子が後半でどんどん消化されていき、綺麗につながっていってるのですが、 面白いというよりはただ上手いという印象でした。 漫才として面白いかどうかとなると、話を繋げてるだけでボケ1つ1つは力が足りないと感じました。 ・「おーっ、これは面白かった。」という感じです。完成度が高いですね。 ただ、こういう言い方も難ですが「よくある完成度の高いネタ」みたいな範囲に収まっていたかもしれません。 概観すると、もう少し概念を打ち壊す作品が読んでみたいなぁ、となってしまいます。
R「はいどーも! バトルロワイRです。 よろしくお願いしまーす。」
?「いやー、夏でございますね。」
R「ですね。 夏は本当に暑いですからね。」
?「で、その暑さ対策として良いものは肝試しですよね。 当然、行先は……」
R「ばか ですよね?」
?「ばかじゃない! 墓だ! バカはお前だ!」
R「はい、自覚しときますよ。 でも、肝試しはぶっつけ本番だと以上にビクビクしちゃって恥をかくかもしれないから練習しとこうよ。」
?「そうだな。 じゃあ、まずは俺が手本を見せてやるからお前はお化け役として驚かしに来てくれよ。」
R「……」
?「どうした? お化け役やりたくないのか?」
R「……」
?「嫌ならハッキリ言えよ!」
R「……」
?「は! し、死んでる…… なんてこった。 大事な舞台の途中で絶えてしまうなんて、さぞ恨んでいるだろう……」
R「う〜ら〜め〜し〜や〜」
?「って、何やってんだよ! 茶番はいいから普通に墓でお化け役やってくれ!」
R「おバカ役だと?」
?「お化けだ! いい加減バカだってことは自覚してお化け役やれ!」
R「はいはい」
……
?「いや〜、ホントにお化けが出そうだな。 怖いよ。」
R「う〜ら〜め〜し〜や〜」
?「出た――――――!」
R「俺は、2つ目小僧だぞ〜 恨めしや〜」
?「だったら俺だって2つ目小僧に当てはまるわ! 1つ目とか3つ目なら怖いけど、2つ目だけじゃ人と変わんねえよ! 他ので来い!」
R「ヒュ――― ドロドロドロ」
?「Σ こ、この音は……?」
R「携帯の着信音だよb」
?「着信音かい! 紛らわしいんだよ!」
R「やっぱりお墓で肝試しなんて不謹慎な遊びは良くないから深夜の学校にしようぜ。」
?「まぁ、不謹慎だな。 深夜の学校も怖いからいいか。」
R「2人で行ってみましょう。」
……
R「いやぁ〜、不気味だな……」
?「ホントだよ。 あ! なんか緑の光が……」
R「まぁ、非常口の灯りだけどな。」
?「そうだけど、なかなか怖いものが無くてさ……」
R「じゃあ、理科室行ってみようぜ。」
?「そうだな。人体模型とか骨格標本があって怖いもんな。」
R「ヒャ―――――!」
?「ど、どうした?」
R「理科室が鍵がかかってて入れないー! しかも、真っ暗で中も見えない―!」
?「台無しだね……」
R「気を取り直して音楽室へ行ってみようぜ。 音楽家の絵とかピアノとかの怖い話ってよく聞くからさ。」
?「怖そうだな……」
〜〜♪
?「Σ なんかメロディが聞こえるぞ…… しかも、ピアノの曲だ。 こ、この音は……?」
R「携帯の着信音だよb」
?「また着信音かよ! もう携帯は電源切っとけ!」
R「気を取り直して、調理室へ行ってみようぜ。 昔、そこの包丁で自分の手首を……」
?「うわ、怖ァ。」
R「にんじんと一緒に切ってしまいそうになったドジな可愛い女の子がいたらしいし。」
?「怖くねェな! 行っても無意味だと思うぞ。」
R「じゃあ、手術室に行ってみようか。 けっこう怖そうだし。」
?「ここは病院じゃねえぞ! 手術室なんてあるか!」
R「しかし、ここは医科大だからあるんです。」
?「そういう設定だったのかよ。 じゃあ、行ってみましょうか。」
R「あ、思った通り鍵かかってて入れないや。 次行きましょう。」
?「おいっ! 思った通りなんだったらはじめから行くなよ!」
R「まぁ、444分の1の確立に懸けてみたのさ。」
?「随分と低いじゃねえか。」
R「この444という数字は幽霊を呼ぶと言われるし……」
?「いや、初めて聞いたけど……」
R「お、おい。 アレって人霊じゃね? こ、この暗い中で煌々と光っている怪しい緑の灯りは……」
?「……怖ァ。 って、さっき話してた通り 非常口の灯りだよ! もうこれ結構!
どうも ありがとうございました。」
審査員 点数 |
8 | 26 | 3 | 67 | 44 | 平均29.6 |
【審査員コメント】 ・Σはまぁ、一応わかりましたがbの意味が最初わかりませんでした。 何となく後でわかりましたが・・・。 唐突に語尾にbとかつけられたので誤字だとばっかり思ってました。 これらがあるからダメだとはならないですが、その記号のおかげで感情が読者に伝わりやすくなったわけでもないですし、 (むしろ僕のように意味がピンとこない場合もあるかもしれませんし) それがボケになってるわけでもないので外した方が無難だと思います。 そこ以外のボケについてですが、ボケが少なくて無個性、短い、オチが唐突というのが気になりました。 特にオチの改良は急務です。 こんな終わり方では納得できませんb ・444分の1の確率、っていうのは一体どっから出てきた数字なんでしょうか。 なんかこう、用意したボケの準備がちょっと足りてないのかな、という 部屋が開かない「から、どうなのか」とか、もっと広げられる要素が いくらでもあると思うんですが、単発で次へ行き過ぎちゃってますね。 印象の強い作品でした。あとは作者さんとバトルロワイRの二人は楽しそうですが 読み手がそれを汲めるほどの作品ではなかったかな、と思います。 全然関係ないですけどあの「ヒュードロドロ」っていう定番の音、 あれ結局何の音なんでしょうね。 ・お粗末すぎて最後まで読むのに相当な労力と時間を要しました ・『舞台上で「は! し、死んでる……」』や『二つ目小僧』『携帯の着信音』 など、前半は分かりやすく面白かったのですが、学校のくだり辺りから失速していったように感じました。 学校序盤の『緑の光=非常口』も、話し方変えてボケツッコミのやりとりに出来たと思いますし、 『理科室の鍵がかかってて入れないー!』→『台無しだね……』 も、もっとちゃんとツッコめるところだと思います。 これは気にしない人も多いでしょうが『444分の1の確立に懸けてみたのさ』も、『随分と低い』プラス、どこから出た数字なのかもツッコミどころかと。 ・臨場感っぽいものがあってスラスラとは読めたのですが、 全体的な印象としてはNON STYLEから面白さと個性を抜いたような感じでした。 肝試しネタなら絶対出てくるようなボケでほぼ占められていたのが少々気にかかりました。 展開的にも、これから盛り上がる、って時に終わってしまっていたと思います。
シゲト:どうも皆さんこんにちは!ウェットスーツのシゲトです!
パンダ:パンダでーす。
シゲト:趣味はサーフィン、時間が出来たらすぐに波に乗りに行くシゲトです!
パンダ:趣味はタイヤ遊び、繁殖が出来たらすぐにニュースになるパンダでーす。
シゲト:さぁ、というわけで人間と客寄せパンダで漫才をやってるわけですが。
パンダ:言い方気をつけて下さいね。
シゲト:頑張って漫才やっていきましょうね。上手くツッコめたらユーカリあげますから。
パンダ:そこは笹をくださいよ!ユーカリはコアラのもんですから!
シゲト:じゃあ笹をあげますから、その笹に「お腹いっぱいになりたい」と書いた短冊をぶら下げて下さい。
パンダ:二度手間もいいとこじゃないですか!願いの成就はすぐそこにあるというのに!
シゲト:まぁそんなことより、パンダさん、最近ストレス溜まってるんじゃないですか?
パンダ:え?いや、結構楽しく生きてますけど。所詮獣ですし。
シゲト:いやいや、ストレス溜まってるでしょう。
ストレスでだいぶ白髪が進行してるじゃないですか。
パンダ:白髪じゃない、体毛!元々僕の白い部分だから!
シゲト:パンダさんの北極に住むお友達なんて、地球温暖化のストレスで全身白髪になっちゃったんでしょう?
パンダ:彼は元々真っ白なの!悩もうが楽しもうが彼は白色一直線なの!
シゲト:だから、このままだとパンダさんが白熊さんになるんじゃないかと心配なんですよ。
パンダ:さすがにいくら悩んでも種族を超えることはないから心配ご無用だと思いますけど。
シゲト:だから、パンダさんがストレスなくリラックス出来るような、慰安旅行の計画を立ててきたんですよ。
パンダ:あら、それはありがたいですね。
シゲト:この旅行でパンダさんのストレスが無くなって、白髪が全て黒くなってもらえるように。
パンダ:それはそれで違う種族になっちゃうから!モノクロが僕のアイデンティティなの!
シゲト:いっそ真っ黄色になってくれても構いませんよ?
パンダ:構おうよ!相方がプーさんになったらそりゃ構おうよ!ディズニーランドとの戦いになるんだよ!?
シゲト:大丈夫ですよ、ディズニーランドなんてパンダさんの故郷にある石景山遊園地には適いませんよ。
パンダ:適うよ!何故ならばオリジナルだもの!紛い物じゃ歯が立たないよ!
シゲト:おっ、歯が立たない。パンダだけに、ですかぁ?
パンダ:何もかけてないよ!?パンダに歯はあるしさ!
シゲト:まぁ、それより僕の旅行計画を聞いて下さいよ。
これを聞けばパンダさんだって行きたくなるはずですよ。
パンダ:はぁ……そこまでいうなら聞かせて下さいよ。
シゲト:おお、話がサクサク進んでくれて助かります。サクサクパンダですね。
パンダ:お菓子みたいに言わないで下さい。とりあえず行き先の検討はついてるんですか?
シゲト:はい、やはりリラックスするなら自然の多い場所がいいと思うんですよね。
車の多いとこだと、パンダさんは車を叩き壊して外したタイヤで遊び出しちゃいますし。
パンダ:そんな条件反射無いよ!パンダがいくら熊とはいえ車叩き壊せるだけのアクティブ性は無いよ!
シゲト:いやいや、車なんかパンダさんご自慢の太極拳で一発じゃないですか。
パンダ:そんなもん会得して無いよ!たかがパンダに習得出来るほど太極拳は簡単じゃないよ!
シゲト:だから、自然の多い北海道なんていいと思うんですよ。
パンダ:ああ、いいじゃないですか北海道。羽を伸ばせそうですね。
シゲト:おっ、パンダだけに羽を伸ばせそう、ですかぁ?
パンダ:だから何もかかってないよ!パンダに羽は無いよ!
シゲト:しかしメスには?
パンダ:無いよ!オスだろうがメスだろうがパンダに羽は生えないよ!!
シゲト:なら紛らわしいこと言ってんじゃねえよケダモノがぁっ!!
パンダ:え、なんで今キレられたの!?人間のシゲト君の方がだいぶと理不尽だよ!?
シゲト:そんなことはどうでもいいんです、とにかく北海道旅行計画ですよ。
パンダ:そ、そうですね……色んな名所がありますもんね。時計台とか、富良野ラベンダー畑とか。
シゲト:いやいや、何言ってんですか。パンダさんの行き先は「のぼりべつクマ牧場」しかないでしょう。
パンダ:一択!?もっと名所を回らせてよ、のぼりべつクマ牧場って妙にマイナーだよ!!
シゲト:いいじゃないですかクマ牧場。多種多様なメス熊をはべらし放題ですよ?
パンダ:のどかな場所でそんなエキサイトしたくないよ!ていうか僕はパンダだから、日本のクマとは合いませんよ!
シゲト:大丈夫でしょう。パンダとクマって、要は中国人と日本人みたいなことでしょう?
パンダ:なんだろう、的を射ているようで全く違う気がする!
シゲト:つまりのぼりべつクマ牧場はパンダさんにとって外人パブなわけですよ。
パンダ:それは絶対違うよ!!そんなヒヤヒヤする置き換えしないでよ!
シゲト:そこでパンダさんはハーレムを展開し、僕は園長からお金をいただいて本州に戻るわけです。
パンダ:あれ?もしかして僕売り払われようとしてね?
シゲト:そこでパンダさんはメスのクマをアンアンだのキャンキャンだの言わせて下さいよ。
パンダ:パンダの名前みたいに言うな!!
シゲト:白黒と黒の子供だから、生まれてくる子供は濃い灰色になるのかな?
パンダ:知らないよ!どーだっていいよ!
シゲト:パンダとクマの血が半々だ。
パンダ:うっさいよ!!ベアクローでツッコむぞ!?意外と人命奪えるぞ!?
シゲト:うーん、北海道はパンダさんには合いませんか。
パンダ:むしろシゲト君との意見が合いませんよ!
シゲト:だったら沖縄とかどうですか?熱い太陽と爽やかな海、心洗われますよ。
パンダ:なるほど、それはそれでいいですね。
シゲト:一緒に泳いだりしましょうよ。そんな厚い毛皮なんか脱いで。
パンダ:ムリムリムリ!毛皮無くなったら僕が僕じゃなくなる!
シゲト:でも沖縄は暑いですよ?暑すぎてとろけてたれぱんだになっちゃいますよ?
パンダ:なるかよ!あれは暑さに悶えるパンダの図じゃないよ!
シゲト:暑いでしょうから僕がペリペリっと剥いてあげますよ。
パンダ:そんな日焼けの皮みたいに剥けないよ!
シゲト:あっ、今の「ペリペリ」は別にパンダらしい名前をイメージしたわけではありませんよ?
パンダ:わかってるから!気にしてないから!
シゲト:とにかく皮を脱いで、一旦肌色のパンダさんになりましょう。
パンダ:多分肌色にはならないんじゃないかな!?そんな生々しい生き物イヤでしょ!?
シゲト:そんで日焼けすればこんがり小麦肌ですよ。
パンダ:普通のクマみたくなっちゃうよ!
シゲト:そしたら暑さを冷ますために北海道に行ってのぼりべつクマ牧場に……。
パンダ:どっちみち売り払おうとしないでよ!どんだけ日本を股に掛けた計画だよ!
シゲト:えー、沖縄もパンダさんはイヤですか……。
パンダ:沖縄はいいんだよ、シゲト君の考え方に問題があるんだよ!
シゲト:よし、じゃあ熊本で。
パンダ:もう名前で決めてるでしょう!?
シゲト:いいじゃないですか熊本……えーと……熊本城とか。
パンダ:ほら名前で決めたから情報がほとんど無いじゃん!薄っぺらい熊本情報しか持ち合わせてないじゃん!
シゲト:えーと、熊本……阿蘇山、スザンヌ……あっ、スパンダ、いや違うな……。
パンダ:もう諦めろよ!僕イジリにこだわるからがんじがらめになるんだよ!
シゲト:………よし、とりあえず熊本経由でのぼりべつクマ牧場行きましょう!!
パンダ:もう口実すらつけなくなったな!?ただの金の亡者だな!!
シゲト:「熊本経由大熊猫」、キャッチフレーズはこれでいきましょう!
パンダ:そんななんともならないキャッチフレーズいらないわ!
なんだよ、全然僕をいたわってくれる気無いじゃないですか!何ですかもう!
シゲト:あら、パンダさん怒っちゃいましたか。
おっ、パンダだけに「カンカン」ですか?
パンダ:もういいです!
一人と一頭:どうもありがとうございました。
審査員 点数 |
73 | 97 | 40 | 90 | 87 | 平均77.4 |
【審査員コメント】 ・隙がないですね。 ボケがパンダという素材をきちんと活かしているうえに面白かったです。 ただ登場人物が特殊な漫才の性なのかもしれないですが、途中からそういったボケにも慣れてきて物足りなさが若干出てきました。 ボケの質が低下したわけではないので、あと一歩踏み込んだ裏切りがあれば・・・と贅沢にも思ってしまいました。 ・一瞬ニンゲンが切れたところだけ全体のバランスから違和感を発しているような 気がしますが、とにかく面白かったです。それに尽きますね。 さりげないところに輝く表現力、すばらしいです。 ・パンダと人間という設定を生かした非常に巧い漫才と思いましたが、 笑えるかと言えばそこまで。 必死に笑わせようと貪欲にボケまくってる点はいいんですが、 結局はクマとパンダ、容姿いじりの延長ボケが大半でバリエーション不足というか、 その為なかなか印象に残りにくいネタでした。 けうけげんさんが書きそうな文章。 ・失礼ながら、最初は相方がパンダという設定オチネタかと思いましたが、中身の漫才がしっかり面白かったです。 パンダいじりも、それに対するパンダの返しも、いい掛け合いになっていると感じました。 『パンダさんご自慢の太極拳で一発じゃないですか』→『そんなもん会得して無いよ!』 おそらくたいていの人は、太極拳はゆっくりした動作しか想像つかないので、会得どうこうより『あんな動きで壊せるか』という方向のツッコミの方が合うと思います。 ・まさに人とパンダの漫才って感じでしたね。 内容が上手いだけに、たまに台詞運び(…の使い方とか)などが気になった部分もあるのですが、 全編通して満遍なく面白かったです。 ただ、後から見るとやはりもう一捻りの展開がほしいかなぁ、とは。
○:ササキに願いをです
2:よろしくお願いします
☆:いきなりですけど、将来の夢があるんですよ
○:何ですか?
☆:レストランの店長になりたいんですよ
○:じゃぁやってみますか?
☆:え!?いいの?じゃぁ5000万円ちょうだい
○:いやいや、実際に経営じゃ無くて、ここで練習をやってみよう ってこと
☆:あぁ、なるほど
じゃぁ、早速俺の店に来てみてよ
☆:いらっしゃいませ
○:あ、どうも
☆:今日は何名様ですか?
○:あ、一人です。
☆:すいません。当店、真のファミリーレストランを目指しておりますので、お一人様でのご利用はお断りしてまして…
○:あ、そうなんですか…
☆:すいません
○:ばか野郎。
☆:何?
○:面倒くさいわ!何が真のファミリーレストランだ
☆:あれは、俺の経営方針。大人数が来た方がいっぱい儲かるじゃん
○:生々しい。もっと一人にも優しい感じでヨロシク
☆:いらっしゃいませ
○:あ、どうも
☆:本日は何名様ですか?
○:あ、一人です
☆:それでは、こちらの席へどうぞ(椅子を引く)
○:あ、どうも
☆:それでは、名前を書いてお待ち下さい
○:待ち合い席か!
☆:今昼食の時間なんだから!
○:はいはい
☆:岩国市からお越しの○君
○:誰が迷子だ!
☆:あぁ、○、聞こえるか〜大人しく出てきなさい
○:犯人でもない!
☆:どうやって呼び出すんだっけ?
○:一名様でお待ちの○さん って言えばいいんだよ
☆:一名様でお待ちの○さん
○:あぁ、はい
☆:こちらのお座敷の方へ
○:何昼食時にお座敷に客を一人だけ通してんだよ
☆:ダメかい?
○:ここはオバサンたちが昼にランチを食べるのに使うスペース!
☆:じゃぁ、はい。カウンター席に移動
○:投げやりだな…
☆:こちらメニューになります
○:オススメは何ですか?
☆:そうですね…ライスかパンですね
○:もっと手の込んだ食べ物出せよ
☆:でしたらお客様、セットメニューはいかがでしょう?
○:どんなのがありますか?
☆:Aセットがですね、枝豆と冷奴のセットで、Bセットがピーナツとピスタチオのセットになります
○:両方酒のつまみじゃん!
しかもほとんど手抜きだし
☆:でしたらお客様、日替わりメニューはどうですか?
○:どんなのですか?
☆:今日は50mダッシュ×10、グランド20周と筋トレ5セットです
○:どこの運動部だよ
俺はお腹すいてんの!ちゃんと食べれる物出せ!
☆:じゃぁレストラン作るから5000万円ちょうだい
○:お前に渡してもロクな店にしないから渡さんわ
2:ありがとうございました
審査員 点数 |
5 | 10 | 2 | 25 | 37 | 平均15.8 |
【審査員コメント】 ・一番面白かったのがコンビ名でした。 二番目に面白かったのは○と☆という個人名でした。 とある方が言っていたのを見たことがあるのですが、面白いネタというのは横幅もそれなり長いそうです(わざと短くしてるネタもありますが)。 ということは狙ってる(逆手にとっている)場合を除いて横幅が短い(≒一回で話す台詞の量が少ない)ネタは不利だと思われます。 それを踏まえこのネタを見るとほとんどの台詞が画面の半分にも満たない長さになってます。 次のエントリー作品と見比べてもいかにこのネタのボリュームが少ないかがわかるかと思います。 つまり何が言いたかったかというと・・会話、ボケともにもっと中身のあるものが必要です。 ・自分の作品に書かれた評価を読むだけでなく、他の人に書かれた評価を読むと どういう作品を作ると評価されるのかがわかると思います。 とりあえず言えることは「ボケがだいたい食傷気味」「会話がぎこちない」 「起承転結や構成のまとまりがない」「単発ボケばかりで横展開がない」 など色々あるんですけど、まずは他の人の作品と、その評価を 読んでみることをお勧めします。 ・読み終わった瞬間にどんなボケがあったか全て忘れました。 これはある意味凄い事ですよ ・『あ、そうなんですか…』『すいません』『あ、どうも』『あぁ、はい』 など、省略してもいいセリフで1行1行使ってしまってもったいないと感じました。 ファミレスネタとしてはよくあるボケが多くて新鮮さに欠けました。 日替わりメニューのくだりでの『今日は50mダッシュ×10、グランド20周と筋トレ5セットです』→『どこの運動部だよ』 このボケは個人的に好きです。 ・何気ないツッコミの返しが上手いですし、「5000万円」「運動部」あたりは面白い単発ネタったと思います。 ただ結局のところ、レストランネタでよくあるボケが並んでいるだけなんですよね。 そうなると、漫才として作品としての価値はほとんど無くなってしまうんですよ。 やり取りが上手いと言っても、自然ってだけで個性はほとんど無い訳で、読んでいて「これは!」ってならないんです。 さらに言えば、展開が浅すぎるんです。どこが起承転結かよく分かりませんし、強いて言えば「起承」で終わってしまったような感覚でした。 「既存のレストランネタを覆すんだ」ぐらいの気持ちでやらないとそうそう評価されるネタにはならないですし、 そうでなくても、もう少しこのネタ固有の設定を入れるなりして欲しかったところです。 他のネタも拝見したことがあるのですが、少なくとも今回よりはかなり設定がよく凝られたたネタだったと思うので、やろうと思えば出来ないことは無いはずです。
鈴村:どうも、Rendezvousです!
MM-1では第4回以来の出場という事で、楽しくほがらかに、そしてまろやかに漫才をやっていきたいと思うのでよろしくお願いします。
大柴:早速個人的な話で恐縮だけど、僕はこうして漫才をする傍ら、実家のお店を手伝ってるんだよね。
鈴村:へぇ、お前んちってお店屋さんなんだ。
一体何屋さんなの?
大柴:いやぁ〜、ちょっと実家の自慢みたいになっちゃって、やらしい話になっちゃうんですけど・・・
鈴村:何何!? そんなに立派なお店なの!?
だったら尚更教えてよ!
大柴:ケツ揉み屋さんの方をちょっと・・・
鈴村:何その商売!?
違う意味でやらしい雰囲気が漂ってるよ!
そもそもケツ揉み屋さんって何だよ!?
大柴:いや違うんだよ!
確かに実家はケツ揉み屋さんだけど、ウチはそんな金持ちじゃないよ?
鈴村:ケツ揉み屋さんって収入良いの!?
大柴:確かに小さい頃は、流行りのおもちゃは大体ウチにあったけど、全然金持ちとかじゃないよ!
鈴村:僕には「小さい頃は流行りのおもちゃは大体ウチにあったぜ!凄いだろ!」と聞こえてくるんだけど・・・。
大柴:シルバニアファミリーにハム太郎グッズ、「ちゃお」も毎月買って貰ってたし、おジャ魔女どれみのなりきりアイテムも全部あったけどさ。
鈴村:女の子かよ!?
っていうか、僕そのケツ揉み屋さんがどんな仕事なのか気になってきたよ!
ちょっと教えてくれないかい?
大柴:なんだ、ケツ揉み屋さんを知らないのか!
だったら手とり足とり栗とり教えてあげるよ!
鈴村:余計なもん付け足してエロい響きを与えんな!
大柴:まず、ケツ揉み屋さんの厳しさを教えておかないとな!
ケツ揉み屋さんの朝は早いんだぞ〜。
鈴村:名前のイメージ的に、どっちかというと夜が長そうな感じがするけどね。
大柴:朝5時から商品の品出しや店内清掃をして、僕みたいな下っ端はその間に食事の用意。
下っ端はいつも上司、ウチの場合は僕の両親が食べ終わるまで食事に手をつけちゃいけないから、いつも残り物や預金通帳しか食べられないんだぞ。
鈴村:相撲部屋かよ!?
っていうか預金通帳食うな!
大柴:ご飯を食べたら朝10時の開店に備えて、制服に着替えて身だしなみをしっかりと整える!
これを少しでも怠れば、僕は父親にチェーンソーで切り刻まれちゃうんだ!
鈴村:やりすぎだよ!
身だしなみ程度で息子の命取るなよ!
大柴:大丈夫だよ。まだやられた事はないし、その時は急所は外してくれるらしいから。
鈴村:外してくれてもタダじゃ済まないよ!
大柴:制服のパンティを頭から被ったら、今度は冷蔵庫のプリンを、
鈴村:制服ってパンティ被るの!? 身だしなみもへったくれもないよ!
そんでケツ揉み屋さんって怪しすぎるわ!
大柴:怪しくないって!
怪しいかどうかは話を最後まで聞いてから判断しろって!
鈴村:っていうか、制服に着替えた後は冷たいプリンを食べるとか、店開ける前に一休みしてどうするんだよ!?
大柴:まぁ、それで10時に開店する訳だけど、大体開店直後は大学生くらいの女の子が多いかな。
鈴村:何ぃ〜っ!?
「ケツ揉み」「大学生くらいの女の子」の2つのフレーズが合わさったら、こりゃもうエロい事にしかならないだろう!
じるる〜。 おっとヨダレが・・・
大柴:お客さんが来たら、すかさずおっぱいを揉む!
鈴村:そこはケツ揉めよ!
それはそれで羨ましいけど・・・
大柴:ほら、ケツは揉んだら犯罪じゃん?
鈴村:おっぱいもそうだよ!
っていうかおっぱい揉むなら、何でおっぱい揉み屋さんにしなかったんだよ!?
大柴:江戸時代からの伝統を受け継いでいるからな!
当時はおっぱいじゃなくてお尻を揉んだらしい。
鈴村:そんな伝統、お前の代で滅べばいい・・・
大柴:あっ!今思い出したんだけど、こないだウチの店にお前の彼女が来たよ!
鈴村:よりによって今思い出すんじゃねぇよ!!
僕の彼女がお前の家族の誰かに乳揉まれてるとか想像したくねぇわ!
大柴:おっぱいを揉んだ後は、その子に似合う帽子を1つ選んで上げて、代金を頂くんだ。
鈴村:だったら帽子屋やれよ! わざわざ客の乳揉む必要ねぇよ!
っていうか江戸時代に帽子ってあったのか!?
大柴:チッチッチッ、これだから素人は・・・
これが実はお客さんのおっぱいを揉む必要があるんだよ!
鈴村:じゃあその必要性ってもんを教えて貰おうか?
大柴:だって、可愛い女の子のおっぱい触りたいじゃん。
鈴村:最低の返事が返ってきたよ!
己の性欲を発散するためなのかよ!?
大柴:そんな事言うなよ!
確かに開店から日中の間は若い女の子が多いけど、夕方から夜にかけてはガタイの良いホモしか来ないからね!?
鈴村:完全にエロい店と勘違いされてんじゃねぇか!
自業自得だよ!
大柴:大体いつも7時閉店なんだけど、閉店直前になるとホモが「もっと揉んで」ってしつこいんだよね・・・
たいてい11時にようやくお店が閉められるんだよ・・・
鈴村:客のホモどんだけ揉まれてぇんだよ!?
っていうか4時間ホモの乳揉みっぱなしとか、そっちの気がなきゃなせる業じゃないよ!
大柴:そうなのよ・・・
まったく困っちゃうわ!
鈴村:急に取って付けたように女の子口調になるな!
っていうかそもそも毎日4時間ホモの乳揉んでる上に、女の子のおもちゃで遊んで育ってきたお前がそんな事し出したら妙にリアルだわ!
大柴:閉店後はもう一度清掃。
これも身だしなみと一緒で、しっかりやらないとチョリソーでズタズタにされちゃうんだ!
鈴村:チェーンソーじゃねぇのかよ!?
辛いウィンナーにそこまでの殺傷力は見出せないよ!
大柴:これでわかって貰えたかな?
鈴村:うん、お前の一家を警察に突き出す必要があるって事がね!
大柴:そんな事言うなって!
何だったら、お前に朝の時間帯のバイトをさせてあげるから!
鈴村:何ぃ〜っ!
女の子のおっぱいを揉める上に、給料まで貰えるの!?
しかもパンティ被れるんだろ!? やるよやるよ!
大柴:よし、そしたらまずはここで、ちょっとシミュレーションしてみるか!
まずは僕が接客のお手本を見せるから、お前はお客さん役をやってよ。
鈴村:わかったよ。
大柴:いらっしゃいませ〜。
早速おっぱいを揉ませていただきます。(もみもみ・・・)
鈴村:いきなり来るもんなんだな!
大柴:いやぁ〜、やっぱり男の乳は良いなぁ・・・
鈴村:しまった!こいつやっぱりガチでそっちの気があるのかよ!?
大柴:お前の彼女の柔らかおっぱいも良かったけどな!
鈴村:お前がやったのかぁっ!?
その件については後でボコボコにしてやるからな!
大柴:はい御馳走様。
鈴村:「御馳走様」じゃねぇよ!
大柴:君にはこのテンガロンハットがお似合いでしょう!
鈴村:はぁ・・・
大柴:さて、お代金が乳揉み料と帽子料。
占めて800円でございます。
鈴村:安っ!?
内訳は知らないけど、少なくとも僕のおっぱいを揉む行為に800円以下の価値しかない事に妙に腹が立つわ!
じゃあ、1000円札で払います!
大柴:それでは100ペソのお返しです。
鈴村:ペソで返すなよ!
っていうかホントに1ペソ=2円で合ってるんだな!?
大柴:はい、1ペソ=およそ2円ですが、ペソが円より高い時に両替していただければ、その分お客様の儲けになりますから、ご活用ください。
鈴村:円安ペソ高って何だよ!?
為替とかよくわからないけど、ホントにあるんだろうな!?
大柴:とまぁ、こんな感じで接客をする訳なんだけど、今度はお前にやって貰おうかな。
鈴村:はぁ・・・
大柴:ちなみにちゃんと出来なかったら、例によってチョリソーで切り刻むからそのつもりで。
鈴村:だからチェーンソーだろ!?
いらっしゃいませ〜。
早速おっぱいを揉ませていただきます。(もみもみ・・・)
大柴:ぬふぅ〜(にんまり)
鈴村:嬉しそうにすんな!
大柴:自分の彼女のおっぱいも、こうやって揉んでいるのかねぇ・・・
鈴村:お前もう黙れよ!
大柴:お兄さん、もっと揉んでくれよ〜。
閉店時間なんて関係ないだろ!?
鈴村:ガタイの良いホモ役やんな!
もうこの麦わら帽子持って帰れよ!
大柴:う〜ん、いけずぅ〜。
鈴村:うっせぇ!代金の800円払ってさっさと帰れよ!
大柴:接客業やってる人が、そんな態度で良いんですかねぇ?
後ろで店長さんがチョリソー片手に睨んでますよ?
鈴村:大変失礼しました。お客様のお会計が800円でございます。
チョリソーでどんな目に遭わされるかは知らないけどさ・・・
大柴:それじゃあ400ペソでお願いします。
鈴村:何でペソでのやり取りがこうも盛んなんだよ!?
もうやってられるかよ!
ホントにこの商売大丈夫なのかよ!?
大柴:大丈夫だよ!
だって、ガタイの良いお兄さんのおっぱいを揉める素晴らしい職業じゃないか!
鈴村:結局はそれが目的なのかよ!?
もういいよ!
審査員 点数 |
68 | 77 | 60 | 42 | 85 | 平均66.4 |
【審査員コメント】 ・面白かったです。 設定の奇妙さが終始ぶれてないのも良かったと思います。 ただ、説明→実践→役割交代 と3部に分かれているので2度勢いを加速させて盛り上げるチャンスがあったはずで、 読む側もそこでぐわーっと畳みかけられるのを期待していたのですが、このネタは若干そういった部分のスパートが小さかったように思います。 ・これが単なるえっちぃネタに過ぎないようだったらこんなに点数は つかなかったと思います。上手ですもんね、作品の作り方が。 構成力や文章力で大きく評価させていただきましたが、 笑えたポイントがあったかというと、私にはありませんでした。 ・一見エロの表面をなぞっただけの薄いネタだと思ったんですけど、 帽子のくだりはなかなか。 お客のおっぱい揉んで、似合う帽子渡して帰る画が非常にシュールでした。 あと、「しかもパンティ被れるんだろ!?」の一言ね。 今まで真人間だったツッコミが欲望や性癖を顕にして狂い出す、 これまた飛びぬけて面白い一言でした。 もしこの一言に「お前パンティ興味あったのかよ!」みたいな安易なツッコミしてたら、 一切加点しませんでしたが。 シミュレーションに入るくだりも、行数制限あるだけボケようという意図が汲み取れて好印象でしたが、 もっとぶち壊せたと思うんですよねぇ。 設定負けしてます。 「円安ペソ」も良いと思うんですけど、 その他のペソ関連のやり取りが付け焼刃的な印象でイマイチはまりませんでした。 ・2人の掛け合いは上手いと思うのですが、変な設定(この場合ケツ揉み屋)を考えたところで終わっていて、 それ以降は、その設定から考えうるボケを並べただけという印象でした。 チョリソーのボケはいいと思います。 ・揉むだけ揉んだ後に「帽子を選ぶ」っていうのがあまりにも無意味というか不条理というか、 何度か読んでいるうちにそこがツボにハマって来ました。 「最後にもう一つ不条理なものをつける」ようなネタはたまにあるのですが、 とにかく「帽子」というチョイスが…何かもうヤバいセンスだと思いました。。 >大柴:君にはこのテンガロンハットがお似合いでしょう! >鈴村:はぁ・・・ だよなぁ、「はぁ」としか言いようが無いよなぁww このくだりの意味の無さがツボでした。 全体的に、非常識をさも当然のように言うあたりが面白かったです。 それでいて無駄にリアリティがあるのが良いですね。 さらにもう一工夫あれば、90点以上付けていたかもしれません。
○○:どうもーー!後藤○○です!よろしくお願いしまーす!
後藤:俺プロ野球が好きでテレビでも凄い見るんだけどプロ野球中継で大切なのは実況だと思ってやってみたいからやるわ。
○○:展開早いな!プロ野球の実況ね。
後藤:プロ野球ファンのみなさんこんにちは。本日は甲子園球場デイゲームで間もなく始まります。
私のあまり好きではない読売ジャイアンツ対、同じく私のあまり好きではない阪神タイガースの試合を
○○:実況の好み言わなくていいよ。まあどっちも好きじゃないならフェアだけど。
後藤:実況は私後藤でお送りします。どっちも好きではありませんが、どっちかと言うとタイガースの方が、好きじゃないです。
○○:好きじゃないのかよ。言わなくていいけどどうせ言うなら好きな方言えよ。
後藤:ジャイアンツの先発は、えー名前は知ってましたがジャイアンツの選手だったんですね、内海です。
○○:知らなかったのかよ。本当にそんな野球見てんのか。
後藤:内海って名前でジャイアンツとは夢にも思いませんでした。
○○:内海って名前にどんなイメージ持ってんだよ。
後藤:対するタイガースの先発は、身長184センチ、体重95キロ、趣味は格闘技観戦の下柳です。
○○:下柳詳しいな!
後藤:ただどっちかと言うと下柳の方が好きじゃないです。
○○:なんで好きじゃない方詳しいんだよ。
後藤:さあそうこうしている間に4回が終わりまして0対0。
○○:もう4回終わったの!?どんだけそうこうしてたんだ!
後藤:ジャイアンツの攻撃。バッターは今日2番に入っています坂、坂、えー坂...ホンでしょうか。
○○:モトだよ!常識で分かるだろ。
後藤:打席に立っているということはおそらく野手でしょう。
○○:投手も打席立つよ!お前野球全然知らないだろ。
後藤:第1球、投げた!ストライク!見逃し三振!
○○:どういうこと!?第1球見逃し三振って!
後藤:見事1球で三振を奪いました!
○○:無理だよ!それ出来たら三振って言葉がおかしくなるだろ。
後藤:続くバッターは3番の小笠原。
○○:本当に坂本アウト!?野球界にどんな革命があったんだ!
後藤:第1球、投げた!あっとなんとセーフティーバンなんとかだ!
○○:トだよ!なんで最後の1文字だけ分かんねぇんだ!
後藤:しかしここはあえなくキャッチャーフライ。しかし意表をつくセーフティーバンなんとかでした。
○○:トだって!俺の声聞けよ。
後藤:続くバッターは4番のファミレス、あーいやラミレス、あーいやティラミスです。
○○:2番目で良かったんだよ!なんでケーキに言い直したんだよ。
後藤:第1球、投げた!打ったー!三塁線に痛烈な当たり!ファースト捕った!
○○:どういうこと!?
後藤:一塁に送る!一塁にはレフトがカバーに入っているアウト!
○○:タイガースの守備どうなってんだよ!斬新過ぎるだろ!
後藤:これが現在の守備の主流です。
○○:そんな訳あるか!だとしたらレフトの体力の消耗半端ないぞ。
後藤:さあ5回裏、0対0。タイガーなんとかの攻撃。
○○:ス!!さっき言えてただろ!
後藤:ここで、ここで打席に立つのは!みなさん驚かないでください。なんと。なんと!投手の下柳です!!
○○:普通なんだよ投手が打席に立つの!1試合6回くらい見れる光景なんだよ!
後藤:行けー下柳ー!!
○○:お前下柳大好きだろ!
後藤:私のあまり好きではない下柳ー!!
○○:嘘つけ!だったらそのテンションなんなんだよ!
後藤:さあジャイアンツ7人目西村が第1球
○○:なにがあった!?5回の0対0でピッチャー7人目ってなにがあった!?
後藤:投げた!打ったー!これは大きい!
○○:下柳が!?
後藤:センターへ大きく伸びる!まだ伸びる!そして放送時間も伸びる!
○○:タイミング!
後藤:あっとしかしセンター素晴らしいスタートを切っていたアウト!ファインプレー!これは素晴らしいプレーでした!
○○:おお良いね。
後藤:これにはジャイアンツファンも大喜び!
『凄いぞー!誰だか分かんないけどー!』
『スッゲー!俺ファンになるわ!名前なんて言うんだ!?』
『よし俺ちょっと外出て検索してみるわ!』
○○:なんで誰も知らねぇんだよ!本当にそいつらジャイアンツファンか!
後藤:さすが20年目のベテランです。
○○:20年やって知られてねぇのかよ!悲し過ぎるだろ!
後藤:今日が引退試合です。
○○:最後の試合かよ。せっかくファン出来たのに。
後藤:おっと、先程のプレーにはタイガースファンからは不満の声『おい今のオフサイドじゃねぇの!?』
○○:野球にオフサイドねぇよ!
後藤:ここで解説の方に伺ってみましょう。
○○:解説居たんだ。ずっとほったらかしだったけど。
後藤:松木安太郎さん。
○○:なんで野球の解説やってんだよ。
後藤:今のはオフサイドじゃないかと言う声がありますが?『そうですね、VTRを見る限りオフサイドですね。』
○○:オフサイドねぇんだって!
後藤:『完全に誤審だと思います。』
○○:完全に誤解説だよ。
後藤:さあそうこうしている間に9回表が終わりまして
○○:またかよ!お前どんだけ松木さんとそうこうしていたんだよ!
後藤:133対132。
○○:なにがあった!?その激動の4イニング伝えて!?
後藤:タイガースの攻撃。あっよく見たら2アウト満塁です!
○○:スゲェ良い場面じゃん!良かったもうちょっとそうこうしてなくて!
後藤:ここで打席に立つのは顔を見る限りおそらくですが下柳ではありません。
○○:なんで自信ねぇんだよ。大好きな下柳。
後藤:さあ西村が第1球
○○:西村まだ投げてんの!?監督変えてあげて!
後藤:投げた!打ったー!凄いスピードでセンターへ飛んで行く!
○○:おお!
後藤:伸びる!まだ伸びる!まだ伸びる!誰だか分かんないセンターが追う!
○○:覚えてやれよ!引退試合!
後藤:まだ伸びる!まだ伸びる!放送時間も23時まで伸びる!
○○:これデイゲームだったよね!?
後藤:まだ伸びる!まだ伸びる!まだ伸びる!まだ伸びる!
○○:伸び過ぎじゃね!?
後藤:ギリギリ入ったあ!!
○○:ギリギリかよ!凄いスピードであんな伸びたのに!
後藤:逆転満塁サヨナラホームラなんとかあ!!
○○:ン!!
後藤:133対136!!さあこれで試合は全く分かりません!
○○:分かるよ!もう終わったんだよ!
後藤:そして続くバッターは!
○○:続くな!もういいよ!どうもありがとうございましたー!
後藤:下柳です!!
○○:まだ投げてたのかよ!!
審査員 点数 |
60 | 66 | 39 | 58 | 70 | 平均58.6 |
【審査員コメント】 ・新しい工夫がなされているわけではない、小細工無しでひたすらボケとツッコミのやりとりが続く漫才なのですが、 ボケが全体的に良質なのでストレートに面白さが伝わってきます。 ただ全てのボケが秀逸だったかと言われるとさすがに言い過ぎかもしれません。 セーフティーバンなんとか等のボケはちょっとありがちで、2回出てきて2回とも流れが止まりました。 ・予想外のところからくるボケがあることもあれば、あまりにもベタなボケがあることもあり、 レベルバランスにかなり誤差が出てる作品、という印象でした。 「投手は打たないと思ってた」(DH制ならありえるのでは)という発想力と 最後の一文字だけ忘れるっていうお約束すぎるボケが同列にある作品、っていうのが 実に勿体無いですね。どうせならそこももっと練ってきてほしかったです。 野球そんなに詳しくないですが、読みやすい作品でした。 ・ベタ。ベタなんてもんじゃないですよこれは。ええ。 星の数ほどある実況ネタですよ、今時こんなもんで、と思ったですが、 なんというか、大胆なボケと言いますか、 「展開早いな!」「第1球、投げた!ストライク!見逃し三振!」 「あーいやティラミスです。」「行けー下柳ー!!」 がすげー面白いです。 いやー、なんだろう。不思議です。 ただ、今挙げた以外のボケは本当に普通のベタでした。 ・『どっちかと言うとタイガースの方が、好きじゃないです。』このボケはよかったと思います。 『その激動の4イニング伝えて!?』この言い回しはよかったと思います。 名前の漢字読めない・セーフティーバンなんとか、など よくある、他の設定でも使えるボケが多くて新鮮味には欠けました。 全体的に(ボケの形式やツッコミに)なぜかナイツっぽさを感じました。 ・あくまでベタなボケなのにも拘らず、予想の裏切り方が上手だと思いました。 さも当然のような感じで後藤さんがボケ続けているのも良いと思いました。 あとは、どれだけベタじゃなくせるか、というところでしょうか。ひとつの漫才作品ということで言うなら、二人のキャラ以外にも個性が欲しいです。
戒能:HEYどーもっす!
ぎよえーがんばり散らかしてバーローっつってな!!!!
俺たち、極めて希有なネット芸人の成功例としてやってますが
るい:もうやだ。
戒能:ちょいちょい!何がだ、答えろ。
るい:俺、漫才をするのが絶えられないんだ。
戒能:ウワー聞きましたか耳の腐った皆さん!
冗談が過ぎて次の季節が来ますよコイツは!
るい:今日から漫才師やめる。
戒能:お疲れ様でーす。
るい:ああ。今まで世話になったな。(体育座り)
戒能:…それでさお前、漫才師やめたら何になりたいの?
るい:は?
戒能:だから、次はどういう職業に就きたいわけ?
るい:バカじゃねぇのお前。
ここで俺が話広げたら漫才が成立してしちまうだろうが。
俺はもう漫才がしたくねぇんだ。
戒能:ざけんな!こんな所に出てきて良くそんな事言えるな!
るい:もう、俺の事はほっといてくれ。
戒能:そんなことできる訳ねぇだろ!
君は俺にとって掛け替えのない目の上のたんこぶなんだぜ!?
るい:お前一人で何か喋っとけよ。
戒能:額縁で殴る!(るい倒れる)
お前舞台に出てきた以上は漫才やれや!
さもないとこのまま小突き倒してお洒落なカフェにぶちこむぞ!
パンゲア(審査員):こんな漫才見てられるか。
すまんがトイレに行ってもよいか?
司会者:うーん
るい:どうぞー
パンゲア:ひゃー!(じょぼじょぼ)
戒能:洩らしとる洩らしとる!
あまりの感激で緊張の糸が緩んじゃったよ!
嬉しくて垂らしていいのは涙だけー!
パンゲア:ほれほれ〜
戒能:わぁこっち来んな!便所行けや!
もうほとんど便所で行う目的達成しとるけどな!
パンゲア:大きい方まだだぞ〜(どす、どす、どす)
戒能:足音おもてえ!こいつ間違いなくケツに爆弾抱えてる!
るい:僕の上に乗りなよ(うずくまったまま)
戒能:大きく出たなお前!
パンゲア:かたじけない。よっこらしょ、と。
…ふう。
るい:ウオッ!こっちも大きく出た。
パンゲア:演じ手は審査員の便器や。
戒能:ふざけろお前!撤回しろよ!
春を待つ女(審査員):私もパンゲアの発言自体は間違ってると思う
戒能:ですよねぇ!
春を待つ女:人を奴隷のように扱って。汚らしい。
(ブラックコーヒーの入ったグラスを握りつまらなさそうに氷をカラカラ)
戒能:おっしゃる通りですよ!
(女の手首に惹かれて審査員席に近づく)
パンゲア:ふう満足満足。
すまんがパンツを履かせてもらってもよろしいかの?
(パンゲアはそれをメロディーに乗せた。)
審査委員長:うるさい頭がキリキリする!!
今の歌歌った人死んで!!
(パンゲア急逝。享年56。)
春を待つ女:(氷カラカラ)
戒能:ご趣味は何ですか?
春を待つ女:お前近っ!私の春遠っ!
るい:おーい。
春を待つ女:?
るい:僕の上に乗りなよ(いつの間にか仰向け)
春を待つ女:かたじけない
(ずん)
戒能:騎上位コラー!!
るい:フッ…。
君は汚い額縁だッ…。
春を待つ女:アハーン!?
立場考えてものを言いなさいよ!
命令口調になれるのはあたしだけ!
いいこと!?口を動かしてる暇があったら、腰動かしなさいよ!
なによアンタただの腰ぬけなの!?
どうしたホラもっと動け!
るい:君はいつか外されるッ…!
春を待つ女:オラッ!!オラッ!!
ちょっとどうしたの!?全然かたくならないじゃない!!
あああああイライラする!!あんたから誘ってきたんでしょ!?
演じ手は審査員の便器なのよぉおぉぉぉ!!!
目の手術を終えて
目に包帯ぐるぐる巻きの
痩躯のPATTI(審査委員長):うーん…。
ドクター:気持ち悪い?吐き気する?
PATTI:そうなのよ…。
あなたの顔を見てるとどうもね…。
ドクター:アナタ、まだ見えてないでしょ。
2人:ハハハハハハハ(ドクターがPATTIの座ってる車椅子を前後にシェイク)
PATTI:あ、あの…。
さっきからまわりが騒々しくて…幻覚が見えるの…。
信じてはもらえないだろうけど…
場所はどこかのステージで…
照明がギラギラ点滅して…観客たちの目も虚ろになって…
みんな阿呆になったように喚き散らして、中央の惨劇を見つめてる。
ドクター:惨劇って何かしら?
PATTI:ちょっとうまく説明できそうにないんだけど…
糞尿と吐瀉物と乱交と死体…
ドクター:現代アートね。
PATTI:絶対違う…
ドクター:よしじゃあ包帯とろっか。
PATTI:えっ!?ちょ、ちょっと待ってよブスドリア!!!!
心の準備とか考えて!私は今、多感な時期なのよ!?
司会者:いよいよオープンでぇ〜す!!
PATTI:はあ!?誰よちょっと今の声!?
オープン!?私の包帯を!?辞めてそういうの!!
ブスドリアをそそのかさないで!!
戒能:ドキドキするぜぇ…この緊張感がたまらない。
PATTI:ちょっと何よ今の野郎は!!人の運命面白がってんの!?
司会者:まずはパンゲアさんオープン!
…うおーこれはすごい!
楽屋の洋式トイレのふた開けたら
いつのまにかパンゲアさんはいっとるやないか!
事件性あるだろこれ!!いいのか警察!?野放しさせといていいのか!?
いいんですねー。(わあああああ!!)
いきなり高得点をたたきだしました!
さ、続いて春を待つ女さんオープン!!
PATTI:ヤばいどうしよう私がオープンする番が回って来る…。
司会者:あーこれは手厳しい。低得点ですねぇ。
春を待つ女:ちょっと空調が効きすぎて寒かったのと、コーヒーが甘すぎたのが台無し。
でも、まさかお股の方もオープンしちゃうとは思わなかった。
PATTI:訳分かんないわ死んでよもう!!
(春を待つ女 急逝。享年38。)
司会者:さーいよいよ審査委員長の番です!
オープンしてください!
(ドクター思いっきり包帯引っ張る)
PATTI:てめぇブスドリアァァアァアア!!(車椅子グルングルン回転)
みんな死んじゃえばいい!!!
死んじゃえばいいのよ!!!!
ガシャン!!(包帯がほどけたと同時に、車いすがぶっ倒れ、投げ出される)
PATTI:いったぁ…。
ろくに何も食べてないんだからもっと優しく扱ってよ…。
ねぇ…!ちょっと…!?
誰か居ないの!?
・・・
PATTI:ウッ、暗い…。何も見えない…。
手術はどうなの?成功したの…?
(ゆっくりと立ち上がる彼女)
……え!?
…誰、後ろに居るのは?
るい:私です。
PATTI:あなたは…?
るい:私は…名を名乗るのも恥ずかしい。他律的な人間だ。
そんなことよりも、どうです?見えますか?
PATTI:…見えない!見えないわよ!!もうっ…!
グスン…、何にも見えない…!
そう、今はただ…声のする方を頼りにしゃべってるだけ…!
説明してよ!どういうことなの!?
るい:君は初めから目が見えていたし、目の手術もしていない。
PATTI:そんな…嘘でしょ…!?
るい:本当さ。
君は長らく…足が悪かった。
いや、正確には、足が悪くさせられていた。
君は金持ちの両親にかわいがられ、生まれたときから座らされっぱなしだったんだ。
「こんな可愛い娘を、外に出歩かせるわけにはいかない…」
両親は君を思い通りにするため、筋肉を発育させる一切の運動を排除した。
だがしかし、
君はもう、こうやって独りで立てることが出来る。
なぜだかわかるか?
PATTI:え…?
るい:個室トイレで死体で見つかったのは、君の父親だ!
春を待ったまま死んだのは、君の母親だ!
彼らは君の心を閉ざそうと努力した。
でももう間に合わなかった!
君は開かれたんだよ!
…覚えてるだろ?
両親を死なせ、呪縛を振りほどいたのは誰だ…?
君だよ!!!
PATTI:……あっ
(白い光が溢れ、彼女を包み込む)
光…!光が見えるッ…!!
…これは…!?
るい:世界もそれに答えたんだ!!
開かれたんだよ!!
枠を壊せ!!額縁をはみ出ろ!!
行くんだ、世界を!! その足で!!!
「恐る恐る足を踏み出す。
地面を蹴るごとに、
光が全身の血管を隅々まで駆け抜けるのを感じる。
彼女は気づいた。
そこに懐かしさなどなく、親しみすらもない。
希望と不安の入り混じる果てしなき世界。
無限に選択肢が開かれていることへの途方もなさ。
彼女は振り向いた。
るいは死んでいた。
そうか。私が死なせたのだっけ。
彼女は、るいに微笑みかけ、光源に消えた
審査員 点数 |
40 | 7 | 51 | 5 | 48 | 平均30.2 |
【審査員コメント】 ・名前通り、明らかに普通ではない新しそうな漫才だったのは確かだと思います。 ただ面白かったのかと言われると・・・笑う箇所はそれほど無かったです。 「こんなの漫才じゃない」とかそういう基準を持ち出す気は全く無いですし、自分には作り出せない世界だと思います。 思いますが・・・笑いを超越しているといいますか、何というか・・・。 現段階ではまだ新たな漫才への道は行き止まりで、光も蜃気楼か何かかもしれないです。 ・意味がわかりません。 面白そうな展開つなげて「どや」っていうつもりだったのかもしれませんが、 総合的に見てこの作品のどこが完成系で、何を読ませたかったのか 全く受け止めることができませんでした。 ・読み手に想像力と理解力が要求されるネタ。 と見せかけて芸術には理解力なんて全く必要なく、 感性一つで評価できてしまう。 オチが文学だなぁ。 「枠を壊せ!!額縁をはみ出ろ!!」 この一言が筆者の言いたい全てを物語ってますねぇ。 笑えるかどうかという点では、後半は首を傾げてしまいます。 ・こんな漫才見てられるか。 すまんがトイレに行ってもよいか? ……。 漫才ではありませんでした。 支離滅裂でした。 ・漫才、あるいはコントとして読んだ感想としては、個人的には「あんまり面白くなかった」です。 メッセージ性(又はそれっぽいもの)や個々の表現が強烈過ぎて、笑いより先に「納得」みたいなものが来てしまったというか。 凝った作りや方向性の斬新さはもちろん否定できるものではなく、むしろ価値のある事だと言えますが、 何故「漫才」なのかといえば、ある程度気楽に楽しめる、みたいなのが根底にあるんじゃないか、と考えます。 読み手もいろいろですから、そのバランス設定は難しいのですが(そういうウケ狙い視点で考えるものも、それはそれでどうかと思いつつ)、 このネタを気楽に読む限りでは、「面白いところは確実にあるけど、中途半端だなぁ」となりました。 凝っていて斬新でかつ普通に面白く読める作品もある以上、この場ではこの作品に中途半端な点数を付けざるを得ませんでした。