田中:ちょっと腹立つ学校があって、クレームしようかなって思ってるんだよね。
一応、言おうと思っているクレームを聞いてもらえる?
柳田:おぉ、いいよ。
俺が聞いて、あまりにも酷いと判断したら、クレームしなよ。
田中:うん、そうだな。よろしくな。じゃあ、まず何が腹立つって……
柳田:その腹立つ学校って何処の?
一応、俺も知ってるかもしれないから教えてよ。
田中:あぁ、多分知らないんじゃないかな。
俺の家の上に、最近出来たやつなんだけど。
柳田:………はぁ?「俺の家の上」ってなんだよ?「家の近く」だろ?
田中:いやいや、そういうんじゃなくて。
俺の家、一戸建てじゃん?その上に学校が出来たの。
出来たっていうかノッかってるの。
柳田:………ちょっと、意味が分からないんだけど……。
田中:だから、『私立田中家上高校』よ。
柳田:……ごめん、ますます意味が分からない。
……そ、それはどういう状態なの?
田中:あの~、漢字の『甬』を逆さにしたような状態になってる。
柳田:え!?学校がお前の家にノッかってんの!?
田中:だから、そう言ってるじゃん。
あの~、カタカナの『マ』みたいな部分が俺の家ね。
柳田:……あの~、それは、どういう経緯でそうなったの?
田中:いや、気づいたら勝手にノッかってて。「制空権はこっちにある」つって。
柳田:「つって」じゃねぇよ!全力で止めろよ、その自信過剰な高校を!
田中:いや、なんか空気的に言えなかったんだよね。
柳田:空気読まなくていい時だよ、それ!
田中:まぁ、とりあえず聞いて、俺のクレーム。
まず、俺の家にその高校の校長が出てくるのが腹立つ!
柳田:……それは、勝手に出入りして来るってこと?
田中:出入りって言うより、湧いてくるって感じ。もうウジャウジャ。
柳田:人を虫みたいな言い方すんなよ。
田中:「皆さんが整列するまでに5分かかりました」つって、よく鳴くんだよ。
朝とか特に。
柳田:……うん、それは多分朝礼だね!
田中:でね、学校側に駆除を頼もうと思ってんだよね。
だって「校長は一人いれば三十人はいる」って言うじゃん?
柳田:聞いた事ねぇよ、そんな新種の七不思議。
田中:でさ、どうやら、校長の巣が俺の家にあるみたいなんだよね。
柳田:校長室がお前の家に進出してきたってこと?
田中:そうそう。前ね、冷蔵庫の下を見たら、歴代校長の写真がウジャウジャ。
柳田:校長、何処に巣作ってんだよ!
田中:それからまた巣の場所を変えちゃったみたいで。
こっちも、駆除しようと校長ホイホイを仕掛けているんだけどなぁ……。
柳田:……ごめん、校長ホイホイって何?
田中:あぁ、これはね校長を捕まえる罠なんだよ。
まずどこにでも居るような粘着力の強い不良生徒を置くの。
俺は校内で粘着力に定評のある山田君に協力してもらった。
柳田:なんだよ粘着力が強い不良生徒って!
触るもの全てがくっつく体質だったら、そりゃ山田君グレるよ。
田中:で、校長がそれに面談するように仕向けるわけ。
校長が山田君に触れたらもう離れられないようになってるの。
柳田:す、すごい仕掛けだな……。
その校長ホイホイで、効果はあったの?
田中:それがねぇ……、全くよ。
次の日、山田君を見ても体育教師がくっついてるだけ。
柳田:体育教師が面談しちゃった!
田中:なんか山田君がタバコを吸った吸ってない、みたいな事でもめてんの。
「だから吸ってねぇって言ってんだろ。証拠見せろよ!」
「証拠?証拠は今お前の唇についてるタバコだよ!」つって。
柳田:……山田君、持ち前の粘着力が仇となったね。
田中:「タバコに火をつけて唇にくっつけただけで、吸ったとは限らねぇだろ!」
「お前じゃ話にならん。親御さんを呼んで三者面談だ」つって。
柳田:何ていう言い訳だよ……。
てか、お前は校長ホイホイがそんな状態で何にも言わなかったの?
田中:そりゃ言ったよ。
「いやいや、くっついてるから三者面談じゃなくて二者面談でしょ!」って。
柳田:どこ食い付いてんだよ!そんでお前、結構余裕があるな!
田中:それで結局、校長は駆除できなかったんだよねぇ……。
柳田:なんていうか、お前の言ってるクレームって何かピンと来ないなぁ……。
なんかもっとすごい事件みたいなの起こらなかったの?
田中:あぁ、事件ねぇ……。
ちょっと話が違うかもしれないけど、この前俺の家に強盗押し入って来たの。
柳田:……え?マジで!?かなり違う話だけど、ものすごい事件じゃん!
田中:そうそう、大変だったの。
なんか「金目のもの出せ!」って言われたんだけど、
俺そんなの出したくないから「ない」って言ったの。
それでもしつこく聞いて来て、結局強盗が家をアサって行くの。
柳田:おいおい、マジでヤバいじゃんそれ。
田中:そうなんだよ。相手は武器持っててさ。
柳田:うわうわ。ナイフとか?
田中:いや、筆箱。
柳田:フデバコ!?……フデバコってあの筆箱?
色々聞きたいけど……どうしてお前はそれを武器というジャンルに入れたの?
田中:いや、ただの筆箱じゃないのよ!!
鉛筆削りの機能とかついてるむちゃくちゃカッコいいやつなの。
あんなの学校に持って行ったら一気に人気者だぜ!?
柳田:あぁ……全然答えになってない。
田中:でね、まず、強盗が開けたのはトイレのドアなんだよね。
そしたら、普通に運動会してんの。
柳田:………はぁ……?
田中:だから、ドアを開けたら整列した全校生徒300人よ。
「後ろが詰まってんだけど!前の方、もっとちっちゃい前ならえしろよ!」
「これ以上小さく出来ねぇよ!」つってもめてんの。
柳田:”前ならえ”をするっていう概念にとらわれてるうちは入りきらねぇだろ!
田中:で、まぁギュウギュウの中盛り上がってんのよ。
プログラムもトイレ用のやつで。『ウォシュレット引き』とか……
柳田:おいおい何だよウォシュレット引きって。
ウォシュレットを引っ張り合うの?
田中:そうそう、もう無我夢中で。
あと、ウォシュレットの上に立って争い合う、『騎ウォシュレット戦』とか、
近くのウォシュレットを借りて来る、『借りウォシュレット競争』とか。
柳田:もう、ウォシュレットばっかり!もはや何のもじりだかわかんねぇよ!
てか、そんなことより強盗はそれを見てどうなったんだよ?
田中:便器の上で筆箱を自慢してんの。
柳田:お前何しに来たんだよ!
田中:強盗が人気者になってんのよ。
「うわーすげぇカッコいい筆箱!」「俺も欲しい!」「教祖様ー!」つって。
柳田:どんだけカッコいい筆箱が過疎化してんだよ、この学校。
崇められてるじゃん。
田中:でまぁ、強盗が一通り皆に『幸福のえんぴつ』を売り終わったら、
次の部屋に移動したわけ。
柳田:お前、本当に何しに来たんだよ!
田中:次に強盗が開けたのがまたトイレなんだよ。
柳田:トイレ率高いな、お前の家!
田中:ドアを開けたら便器に座ったまま動かない校長ホイホイ。
柳田:や、山田君!!君、今までどうやって生活して来たの!?
田中:その横には体育教師と山田君の母親よ。
柳田:え、三者面談中!?
田中:「だから吸ってねぇって言ってんだろ」
「山田!お前はお母さんが来てもまだウソを突き通すつもりか!!」
「あぁ、どうしてこんな子に……」泣き崩れるお母さんよ。
柳田:おいおい、人んちのトイレで何やってんだよ……。
田中:で、先生と校長ホイホイがもめてんのよ。
「おい山田!これ以上否定するなら、俺にもやりようがあるぞ」(ポチ)
「………!おい、クソセンコー!テメェ何しやがった!!」
「ハハハ、便座暖房を切ってやったのさ!!」
「おい、テメェ、汚ねぇぞ!!」
柳田:話題が汚ねぇよ。
田中:「山田、暖房が欲しければ、タバコを吸った事を認めるんだ!!」
「……アァッ、冷たィイィインアァッ!!」激しく悶える校長ホイホイ。
柳田:もう開発されてんのかよ。
田中:「あぁ、どうしてこんな子に……」苦笑いの母親。
柳田:本当だよ!!苦笑い以外の引き出しが見つからないよ!
田中:そこに強盗がさっきと同じように筆箱を自慢しに行くわけよ。
そしたら意外にもみんな無視するんだよね。
柳田:意外じゃねぇよ!お前空気読めよ。
田中:それでも筆箱を自慢するから、怒った校長ホイホイに筆箱取られちゃって。
「うぅ……お母さんに怒られる……」つって、強盗泣いちゃって。
柳田:お前もう帰れよ!
田中:そこにウォシュレットを借りに来た全校生徒がやって来て、
「あ、教祖様だー!!……あれ、筆箱持ってない…………」
「いや、……あの、これは……えっと……えっと……」
「殺っちまえ!!」つって皆に幸福のえんぴつを投げつけられて。
柳田:筆箱持ってないだけでどんな仕打ちだよ!
田中:そんで、もう不幸の赤えんぴつみたいな状態になった強盗が、
トイレの奥にある金庫に気づいて、無理矢理開けたんだよ。
柳田:金庫の隠し場所のチョイス!!
おいおい、やばいじゃん、中には金とか貯金通帳とか入ってたんでしょ?
田中:いや、開けるとそこには歴代校長の笑顔。
柳田:巣!巣!そこ、校長の巣だよ!!
田中:30匹の校長がドバァッて強盗に襲いかかって。
柳田:七不思議は本当だったのか!!
田中:「うわ、どうしてこんな展開に……」引きつるお母さん。
柳田:同感だよ!!お母さん、あんた正しいよ!
田中:でまぁ、結局強盗泣きながら逃げちゃって。
……うぅん、でも、まぁ口で言っても伝わらないかなぁ……。
仕方ない、今度俺んちに来るか?
柳田:いや、それは勘弁!!!
審査員 点数 |
77 | 86 | 42 | 33 | 76 | 平均62.8 |
【審査員コメント】 ・中盤から後半にかけて緻密で完成度の高い、かつ面白いネタが展開されていたと思います。 ただ、学校が家の上にあるという設定は不可欠な要素だったのでしょうか。 「上にある」ことがこのネタの歯車のなかでどことも噛み合わずに孤立していたように見えました。 トイレで運動会、金庫に校長の巣などのボケからして、家の中に学校があるとしてしまった方が画をイメージしやすいのではないかと。 実際家の上にあるはずの学校の話が出てこなくてもやもやしたまま読んでいた部分もありました。 あと些細なことかもしれないですが、オチが唐突な感じがしました。 100行ギリギリだったのも確かですが、もっとすっきり終わる余裕も必要だと思います。 ・奇抜な発想自体は誰でも思いつきます。じゃあそこからどう差をつけるか、 それがボケのレベルだったりツッコミの手腕だったり 斜め上を行く想像力だったりするわけなんですけど、 この作品はそれらの全てが有効的に使われてる、という印象でした。 ほぼ同点数の他の作品との比較で、この点数とさせていただきます。 ・「家の上に学校ができて生徒や教師が家をうろつく」ってネタと、 「家の中にいるゴキブリ等の虫を生徒や教師に置き換えた」ってネタを、 無理やりくっつけたような設定で少々苦しい。 「トイレを開けたら運動会」という突き抜けたようなボケも、 ツッコミの力不足が故「問題点はそこなの?」と冷めた目で見てしまう。 本来ならボケもツッコミもある程度の質があるのに、 無理な設定のせいで良さが失われてる印象です。勿体無い。 「話題が汚ねぇよ」は好きです。 ・設定の突拍子を中身が上回れてないと感じました。 結局すべて田中の家の中で起きており、『家の上に学校』という設定が生きてないようでした。 終わりの方では前に出したネタをかぶせたりしていますが、元々の前半のボケが意外性があるというよりは関係ない方から飛び出してきているようで、 こっちの先入観などを突くような裏切りが弱かったかなと。 ・変わった設定をやっている割にボケ自体が普通っぽく、さらにすんなりと受け入れられているところには若干違和感がありますが、 ボケのクオリティ自体は悪くないですし、うまいようなそんなような流れに押されました。 個人的に「苦笑いの母親」のボケが好きです。
○段差ってあるじゃないですか。
★ありますね。
○あれなくしませんか?
★あっ、確かにこれからはもっと社会福祉を重視しないといけませんからね。
○いや、そんなんじゃないですよ。
★えっ、バリアフリーの話じゃないんですか?
○段差の話です。
★だから、段差をなくして車椅子の方々とかが暮らしやすい世の中にしようってことでしょ?
○段差の話です。
★冷静に段差の話って言われても困ります。
○もしかして段差知らないんですか?
★知ってますよ。
○例えばあなたがテントウムシだったとしますね。
★えっ、はい。
○テントウムシのあなたは元気です。
★はい。
○あなたは道を歩いています。
★今日は良い天気だなぁ。
○すると目の前に石がありました。
★わー、おっきい石だ。
○あなたは前足を地面よりも少し上に上げて石の上に置きます。
★よいしょっと。
○中足、後ろ足も同様に。
★よいしょっ、よいしょっ。
○これが、段差です。
★知ってますよ。
○じゃあ、あなたがテントウムシだったとしますね。
★さっきから僕なりにテントウムシしてるつもりですけどね。
○テントウムシのあなたは今日も元気です。
★元気が1番って言いますもんね。
○あなたは草の上を元気に歩いています。
★おいしそうなアブラムシはいないかなー。
○あなたは1匹のチョウに出会いました。
★あっ、チョウチョさんこんにちは。
○当然無視されますよね。これが心の段差です。
★チョウに無視される覚えないですよ!
あれですか、虫だけに無視ですか?
○…今、あなたと私にも心の段差が生まれました。
★あなたともチョウとも同じ高さに居させて下さい。
○そうでしょ。
だからさっきから段差をなくそうって言ってるんですよ。
★なるほど、そういうわけですか。
○ほら、納得したんならとっとと山の1つでも切り開いてきて下さい。
★山も段差扱いですか?
○私は段差に平等です。
★山は無理ですって。
○私にかかればあなた自身だって段差とみなせるんですからね。
つべこべ言ってると消しますよ。
★怖い怖い!そんなこと言ったらあなただって段差じゃないですか!
○あっ、つべこべ言ってますね。
★すみません。山切り開いてきます。
○おっと、どうやって行くつもりですか?
★車ですけど。
○使い終わったらちゃんと粉砕しといて下さいね。
★そこまで徹底する必要あります!?
○「自分がしなくても誰かがやってくれるだろう」って思ってたらいつまで経っても段差はなくならないです!
★別に誰かが段差なくす運動してくれるとは思ってないですよ。
○1人の段差をなくす力は小さくても、みんなで協力すれば大きな段差をなくす力となるんですから。
★そんな小さな力で山1つ切り開かそうとさせないで下さい!
○私の右腕になる男にはそれくらいしてもらわないと困ります。
★それはもうちょっと経験積んでからじゃないと荷が重いですよ。
○仕方ないですね。ではこの豆腐をどうぞ。
★あ、はい。
で、これをどうすれば?
○地面に置いて。
★こ、こうですか?
○踏み潰して下さい。
★えいっ。
(グニュッ)
○おめでとうございます!私の右腕に昇格です。
★えっ!こんな簡単で良いんですか!
○いきなり木綿豆腐を踏み潰してこの余裕とは!さすが私の見込んだ男ですね。
★それぐらい誰でもできるでしょ!
○大概は絹ごしまでで挫折します。
★それは呆れてるんじゃないですか?
○うちの犬は絹ごし踏み潰した後、足をずっと舐めてました。
★右腕候補の選択ミスだと思います!
○やっぱり家族に継がせたいじゃないですか。
★あなたって意外に、「犬も家族」派の人間だったんですね。
○では、私の右腕君にさっそく仕事してもらいましょうか。
★いきなりですか。
○手始めに柔道4段だのそろばん5段だの自慢してる人を初級に戻してきて下さい。
★彼らの頑張りは消せませんって!豆腐踏み潰すのからレベルアップし過ぎです!
○なぁに、ただ認定書を重ねて破るだけです。
★こらっ!
○………。
★他でお願いします。
○それじゃあ、団子をこの世から消して下さい。
★もはやダジャレじゃないですか!
○「だん」って付くものには容赦しませんよ。
★あんなに普及しきってるものを消すのは、下手すれば山切り開くより難しいです。
○やる前から諦めてどうするんですか!
全種類が無理でもどうにかみたらし団子だけは消して下さい!
あと、焼鳥と天津飯も!
★それはあなたが甘辛いタレ苦手なだけじゃないですか!
○実は私、甘辛いタレが憎いんです。
★何か深い事情がありそうですね。
○あの甘辛ダレめ…。(泣き出す)
★話、聞きますよ。
○ありがとうございます。
さっき私、甘辛いタレがこぼれた階段で滑って転んだんです。
★師匠!僕、掃除してきます!
○私の右腕、ありがとう!
審査員 点数 |
45 | 55 | 59 | 78 | 68 | 平均61.0 |
【審査員コメント】 ・段差を無くすべきという主張から山を切り開くという発想が飛躍しすぎていると思います。 その飛躍が笑いにつながっていれば問題ないのですが、このネタは何度か飛躍する度に意味不明なところで着地し、 それに対する配慮のないまま意味不明なところでボケが行われているため、 読む側からすると笑いの前に意味不明な印象が勝ってしまう箇所がいくつもありました。 ・うう~ん・・・?これ、面白い部類の作品に該当すると思うんですけど、 高得点評価に至らなかったのは、単体のボケにどうも保守的な空気を 感じてしまったからなのか、読み手の斜め上を行くような 痛烈なボケが存在しなかったからなのか・・・。 冷静で的確なツッコミのレベルは高いですし、おそらくボケが どんな奇想天外な発言をしようと拾って返せるレベルだと思うので もっと爆発を狙ってもよかったのかなあ、と思います。 総合的に見ると面白かったんですが、アクセント不足という感じです。 ・これは”面白い”っていうか”好き”なネタですねぇ。 深いこと言ってるようでただの私怨、 更にそれをオチで明かす構成が、 映画的というか、小説的というか、 物語性を感じました。俺は何言ってんだろう。 ・テントウムシだとする必要がなかったのにそこにツッコんでないことに違和感がありました。 『柔道4段だのそろばん5段だの自慢してる人を初級に戻してきて下さい。』というボケや終わらせ方、 ボケ担当が狂気を感じるほど淡々としてたのも良かったと思います。 ただ、前半の方が面白く、このネタの雰囲気に慣れたからか、後半勢いが落ちたように感じました。 ・独特のペースで進むのが心地良いですね。 大きいボケは無かったものの、これはこれで楽しめる、といった感じでした。 ただやはり、笑いというよりは緩さの方が目立ってしまったかなぁ、という気ががします。 この空気の中にボケを詰め込むのは難しいものではありますが、やはり展開的にもう一つ二つ山場が欲しいなぁ、と。
はづき:あなたを月に代わって笑わせるわよ! はづきウサギだぴょん♪
ハナ:あなたをピューロランドよりも楽しい世界に誘っちゃうぞ! ハナネコだにゃん♪
2人:2人合わせて「ぶる くれ ふれぐらんと☆おり~ぶ」です!よろしくお願いしま~す!(うふ~ん!)
ハナ:・ ・ ・ 。
お客さんメチャメチャ引いてる!?
はづき:ハナちゃん、ツカミが滑ったからって気にすんな!
あたしをご覧なさい、ピョンピョンしてるでしょ!
ハナ:ピンピンじゃなくて!?
確かにどっちも元気そうだけど。
はづき:そういやハナネコちゃん、あたしさ、新しいバイト始めたんだ。
ハナ:バイト?一体どんなバイトを始めたんですか?
はづき:・・・大きな声じゃ言えないんだけどさ、カジノなんだ。
ハナ:結構大きい舞台上ですよっていうツッコミは置いといて・・・
カジノって、どんなお仕事をするんですか?
はづき:今はドリンクとか売ってるんだけどね、今度ディーラーやらせてもらうんだ。
だからさ、ちょっと練習させてほしいんだけど・・・付き合ってくれる?
ハナ:「付き合って」って言われても、私はあんまりカジノの事よく知らないからなぁ・・・
はづき:イヤって言ったら、あんたの家の前に水を入れたペットボトルを置いておくからね!
ハナ:嫌がらせもはなはだしいよ!
そう言われちゃ、怖いから付き合いますけど・・・
はづき:良かった、じゃあさ。あたしがディーラーやってるとこに入ってきて。
ハナ:はいは~い。
ウィ~ン
はづき:いらっしゃいませ!足元に水を入れたペットボトルありますので、お気をつけてお入り下さい!
ハナ:ここでもネコ除けの魔の手が!?
あんたタヌキに代わって泥船乗んなさいよ!
水の怖さを思い知れ!
はづき:お客様、カジノは始めてですか?
ハナ:はい、初めてですけど・・・
はづき:では、こちらから簡単な説明をしますね。
これが、ルーレットです。テレビなどで見たことは一応あると思いますが・・・?
ハナ:う~ん・・・
一体どんなものなんですか?
はづき:ルーレットがこのように回って、あたしがボールを投げ入れるので、そのボールがどこに落ちるのかを当てるゲームです。
・・・・・・ボールと言っても毛糸玉ではありませんがねっ!
ハナ:ばっ、バカにしないでください!
別に毛糸玉を出された所で、それに心奪われたりなんか・・・
(ハナ、はづきのバニー衣装のお尻のポンポンに心奪われる。)
ハナ:心奪われたりなんかしないんだから・・・
はづき:ゴロニャンしたかったらしても・・・いいんですよ・・・。
ハナ:・・・はっ!!
そんな事よりもルーレットですよ!
早く毛糸玉を、いや、ボールを転がして下さい!
はづき:では、お客様がこのボードの上の数字にチップを賭けてください・・・
と言いたい所ですが、初体験ということで、ここは1つキャットフードをお賭け下さい!
ハナ:チップの代わりにキャットフードを・・・
よし、ネコの「ニャー」で「28」で、フリスキーモンプチ1缶賭けるぞ!
はづき:では、スタート。(コロコロコロコロ・・・・)おー!28番!
ハナ:うぉっ!?
転がるボールに見とれてたら、何か当たっちゃった!?
当たったら何が起こるんですか!?
はづき:本当だったら、チップが36倍になってお客様にリターンされるんですが、今、キャットフードのリターン分はわたしたち持ってないんですよね・・・。
お客様見るからに幸薄そうな毛並をしてらっしゃるのでてっきり当たらないものだと・・・。
ハナ:失礼な!
踏み台にしたワニに食いちぎられればいいのにこのウサギ!
はづき:はづき:というわけで、この毛糸玉を・・・あ、いらないんでしたっけ。
ではこのドリンクのサービス券でも・・・。
ハナ:毛糸玉の方が良い!!
私飲み物はミルクくらいしか飲まないし!
はづき:あれー、心奪われたり、しないんじゃないんでしたっけー・・・?
ハナ:そっ・・・ それは・・・
ふんっ(ニンジンを放り投げる。)
はづき:(見向きもせずに)えーいっ!!
(毛糸玉を舞台袖へ)
ハナ:はにゃ~っ!!(毛糸玉を追いかけて舞台袖へ)
はづき:・・・・・・・・・・・・・・・どう?!
いい感じでバイト出来てるでしょ?!
ハナ:できてないよ!
毛糸玉で私と遊んでくれただけだよ!(毛糸玉をいじって遊びながら)
はづき:あ、そんな毛糸玉よりさ、あたしのプリティーな尻尾で遊ばない?
ハナ:良いの?!そう言われたらもう我慢できないっ!ごろにゃーん!!
はづき:あ、そういえば人参。(拾う)
ハナ:ごろごろにゃーんにゃーん!
はづき:バリボリバリボリ・・・。
ハナ:何これ!?
そうやって余裕こいて無駄な時間を過ごすから、亀にかけっこで負けるんだよ!
はづき:まぁまぁ落ち着いて。
毛糸玉とあたしの尻尾は自由にしていいからさ、今度はトランプの方の練習に付き合って!
ハナ:トランプ?
はづき:ほら、ブラックジャックとか。
ハナ:お友達にブラックキャットはいるんですけどねぇ・・・。
どんなルールですか?
はづき:トランプを客とディーラーで引いていって、21に近づけた人が勝ち。
22を越えたらドボン。ハナちゃんだけは水にドボン。
ハナ:これがタヌキを陥れた時の表情か・・・
まぁ、やりますけど・・・
はづき:じゃあさっきの続きね。
お客様、今度はブラックジャックを致しましょう。何をお賭けになりますか? その6本のヒゲですか?
ハナ:リスクが高すぎる!
さっきみたいに、キャットフードじゃダメなんですか?
はづき:・・・だって、あたしはこの身体を賭けるんですよ?
それぐらいの等価交換は必要です・・・。
ハナ:賭けに勝てたらスープにしてやる・・・
そこまで言うなら、ヒゲ賭けますよ。
はづき:ちなみに、「ブラックジャックはお前の身体が賭けの対象だ!」と言ったのは、オーナーです。
ハナ:何て動物に優しくないオーナーなの!?
動物愛護団体呼ぶぞ!
はづき:オーナーは・・・あたしを・・・身体を売るバニーガールとしか見てなくて・・・ううっ・・・。
ハナ:泣かないで下さいよ。
ブラックジャックやりましょう。
はづき:じゃ、私の1枚目のトランプは・・・7。 お客様の1枚目のトランプは・・・15。
大丈夫ですか?確認しましたか?
ハナ:15て!こんなのインチキだよ!
はづき:だって、あたしだってお客様に身体を売るわけにはいかないんです!
あ、でも女性だから良いか!いや、でも何をされるか分からない!・・・うーん・・・・・・。
ハナ:一応ネコはウサギも捕食しますけど、心配しなくても何もしませんよ!
はづき:信じますよ・・・!では、改めて・・・お客様は・・・5ですね。
ハナ:まったく・・・
自分が2枚目で15を引き当ててたらどうするつもりだったんだよこのウサギ・・・
はづき:あ、その場合は適当にインチキする予定でした!てへっ♪
ハナ:何が「てへっ♪」なのよ!
ウサギっていうか「サギ」だよ!
はづき:むー・・・あなただって男性の前では可愛いサギでもしてるんでしょう?!
この猫だまし娘が!
ハナ:それって猫かぶりじゃなくて?
猫だましって相撲の技だから。こういう技だから!(ハナ、はづきの目の前で手を叩く)
はづき:騒がないでください、周りのお客さまもいるので・・・。
ハナ:これが落ち着いていられますか!侮辱されたのに!
はづき:ほら、2枚目を引きますよ。わたしは・・・8。お客様は・・・お、ダブルアップチャンス!
ハナ:ダブルアップチャンス?一体何なんですか?
はづき:お客様の場合、賭けてるヒゲの数が2倍になります!
ハナ:いい迷惑だよ!そもそも後の6本はどこから出せば良いのよ!?
はづき:あ、そうかヒゲは6本しかないか・・・。じゃあ体毛を6本むしり取りますね!
ハナ:その程度で良いの!?そっちは身体まで賭けてるのに・・・
何だか負けたら三味線くらいにはならないと申し訳ないような気がしてきたよ・・・
はづき:あ、身体賭けてるって行っても買い物に付き合わされるだけですけどね。
ハナ:それ絶対身体賭けてるって言わないよ!
はづき:言いますよ!3時間自由が奪われるんですよ!?その間に何本にんじんを収穫出来ると思ってるんですか?!
ハナ:バイトしたり、にんじん自家栽培したり、堅実なウサギさんだな・・・
はづき:ほら、次3枚目です!お客様は・・・8。・・・あ、21ですね・・・。
ハナ:やったぁ!勝ったぞ!
これでヒゲと体毛をむしり取られなくて済む!
はづき:いや、あたしが21になればドローとなりますよ。
ハナ:なるほど、引き分けもある訳か・・・
はづき:わたしは・・・21
ハナ:ウサギさんも!?なんだ引き分けかぁ・・・
はづき:を、引きました・・・。
ハナ:またそのインチキかい!
自爆しちゃってるしさ・・・
はづき:あたしの作戦負け、ですね・・・。
ハナ:何が作戦負けなのよ!?
こんなインチキを作戦だと思ってたんなら、あんたの頭はまるで不思議の国ね!
はづき:ムキーッ!もうやめだ!
こんなにバカにされるんだったら、ネコさんじゃなくてバクさんと練習すればよかった!
ハナ:何で私じゃなくてバクさんなんですか!?
はづき:カジノって要は「賭博場」でしょ?「賭博」だけにウサギ「とバク」で練習すればよかったわ。
ハナ:もうあんた私と十二支代われ!!
2人:どうもありがとうございました。
審査員 点数 |
38 | 81 | 6 | 50 | 77 | 平均50.4 |
【審査員コメント】 ・冒頭3行は必要ですか・・・? ほんの、ほんのちょっとですが「うわっ」て思っちゃいました。 その後も要所要所で冒頭のようなテンションが笑いを邪魔しているような気がしてなりませんでした。 面白くないわけではなかったのですが、高得点をつけられるかと言われると・・・やや厳しかったかもしれません。 ・カチカチ山のモチーフを持ち出すのが「ウサギだから」っていう根拠だけだと ちょっとまだ突発的すぎるツッコミになっちゃうかな、と思いました。 やや設定したキャラに頼りすぎてる気がする、という感じです。 後半で「21を引きました」のくだりで「やられた」と思うくらい おかしかったんですけど、そこまでは私の中ではわりと平坦な 作品だったかな、と思いました。 トータルバランスで見ると、構成から起承転結、ボケとツッコミの配分と 間合いの置き方、空気の作り方、何より絶妙なやりとりの巧みさで デフォルト高得点でいいかな、というところから審査させていただきました。 後はもう少しキラーボケを入れて、総合的な緩急があったら グッと締まってきたかな、と思います。 ・端から見てればあいたたたたな匂いのするネタも、 面白くなってさえいればそれなりの評価は出来るんですが、 ただ書き手の趣味前回形振り構わず突撃のオーラが凄すぎて、 評価するに値しないと私の灰色の脳細胞が断定しました。 ・ちょっと昔話関連が多い気もしますが、 全体的にはうまく猫やウサギに絡めたボケが出来ている気がします。 ただ、最初の6行で下らなそうな印象を与えてしまって損かと。 個人的には、括弧書きでの動きの説明や毛糸玉のくだりも無い方が良かったと思います。 ・やや冷静なはづきと興奮気味のハナ。それぞれの作者の思い入れもあってか2人のキャラがよく出ており、他の組にない臨場感が出ていたと思います。 中盤の毛玉を投げたり人参を拾ったりするくだりも、本筋からは外れるんですが読み手を引き込む重要なくだりだったなぁ、と。 それでいてネタもなかなかよく出来ているのだから感心します。良いよなぁ、こういう作ってても楽しいネタ。読んでいてもその楽しさが伝わってきます(ごく一部行き過ぎ?)。 ただ、「すごく面白い」という状態にまでは成り得ないレベルかなぁ、と思ったのでこの点数で。
鬼:それいけ!安物鬼です。
禿:それいけって何よ。
鬼:俺の子どものころの夢ってアンパンマンになることだったんですよ。
禿:ああ、その「それいけ!」ですか。
鬼:高1のころから公務員を目指すようになったんですけど、それまではアンパンマンになりたかったんですね。
禿:いや中学生でアンパンマンになりたいとか駄目でしょ!子どもって幼稚園とかそういうのを思い浮かべてたわ!
鬼:それでただのアンパンマンでは面白くないので今日は麻薬とのコラボレーションを考えてきました。
禿:なぜ麻薬と!?子ども向け番組にあるまじき物だよ!!
鬼:カバオくんが泣き叫んでいるわけですよ、「うお~ん、バイキンマンが追っかけてくるよ~!」
禿:よくある光景ですよね。
鬼:でも実際はカバオくんが一人で走っているだけ・・・
禿:幻覚見てるんじゃねえか!!え、カバオくん常習者なの!?
鬼:そこへアンパンマンが駆けつけます。
カバオくんが、「バ、バイキンマンが2人!?」
禿:いい加減に目を覚ませバカカバ!!
鬼:アンパンマンが、「カバオくん、僕の顔をお食べ。落ち着くよ。」
それに対しカバオくん、「ありがとうアンパンマン、幻覚が見えなくなったよ。」
禿:なるほど、アンパンマンが麻薬常習者を更生させるわけですね。
鬼:いや、あんこに大麻が練り込んであるんだ。
禿:それで幻覚が見えなくなったのかよ!!解決法として間違っているよ!!
鬼:ジャムおじさんが秘密の裏庭で大麻を栽培しているんだ。
禿:そうだろうな!!元凶はパンを作っている奴だもんな!!
・・・ハッ!!まさかバタコも?
鬼:バイヤーとして
たいまを金と
こうかんする
禿:バタコであいうえお作文しやがった!!・・・なるほど、裏でバタコは大麻を捌く仕事をしてるんだ。
鬼:でもバタコはエクスタシー派なんで、大麻を売った金でエクスタシーを買ってるんです。
禿:そんな麻薬の好みなんてどうでもいいよ!!
鬼:そして実はバタコはバイキンマンに大麻を売ってるんですね。
禿:もう敵味方が関係無くなっちゃってる!!
鬼:でもここはバイヤーのバタコさん、バイキンマンに高く売りつけます。
禿:本職ではアシスタントのくせにこっちの世界ではプロかよ馬鹿野郎。
鬼:喜んで家に帰るバイキンマン。家に帰って見てみるとなんと、さっきまであったはずの大麻が消えているじゃありませんか。
禿:ここでも幻覚!?バタコ幻覚までも操れんの!?
鬼:バイキンマンが呟きます、「たいまいはたいて買ったたいまが・・・」
禿:「たい」が鬱陶しいわ!!
鬼:さて、話を戻しましてアンパンマンですけども。
禿:空飛ぶ麻薬兵器がどうした。
鬼:基本は人助けですからね、いろんな人に顔を分け与えます。
禿:ああ、感染が拡大する・・・パンデミック!!
アンパンマンだからアンパンデミックだよ!!
鬼:「カバオくん、お食べ・・・カバオくん、お食べ・・・カバオくん、お食べ・・・」
禿:さっきからカバしか食ってねえな!!貪欲か!!
鬼:カバオくんは重症患者なのでこまめに大麻を与えないと何を仕出かすかわからないんです。
禿:ほんとに困ったカバだよ!もう病院に閉じ込めとけよ。
鬼:カバオくんの発狂化に間に合わない場合はそりゃもう一大事ですよ。
禿:だいたいどのくらいの頻度で麻薬を与えれば抑えられるんですか?
鬼:今では約10分といったところでしょうか・・・
禿:末期じゃねえか!!もう安楽死しちゃえ!!
鬼:雨の日とか10分でかけつけられないときもあるんですね。タイマアップです。
禿:何そのタイムアップ的な言い方!!
鬼:カバオくんが「村人を全員襲ってやるー!」とブチ切れます。
禿:これはもう手をつけられないですよ。
鬼:そう叫びお花畑のチョウチョと戯れるカバオくん。
禿:メルヘン!!やっぱり幻覚見てるじゃねえか!この調子なら他の人にあんまり影響なさそう!
鬼:まあカバオ専用のアンパンマンじゃないですからね、ほかにもやることはいっぱいあります。
禿:だいぶカバオくんに時間を割いてますけどね。
鬼:ジャムおじさんのお手伝いがありますからね。街に行ってパンを売ります。
禿:そのパンってもしや・・・
鬼:微量の大麻を混ぜることで固定客を獲得するジャムおじさん。
禿:何このジワジワと痛めつける感じ!!ジャムおじさんもかなり鬼畜思考だよ!
鬼:街の人たちの圧倒的支持を得て、まや・・・パン工場はさらに大きくなるんですね。
禿:今麻薬工場って言った!!絶対言った!!
鬼:そして工場以上に大きくなる裏庭。
禿:案の定だよ!!違法栽培に力入れてるじゃねえか!!
鬼:ジャムおじさんは言います、「人々の幸せを考えた結末だ」と。
禿:いや固定客が目的だろカス!!それで味しめたんじゃねえか!!
鬼:カバオくんは言います、「なんかさァ、いつも誰かに見られている気がするんだよねェ」と。
禿:カバオの見解とか別にどうでもいいよ!!家に籠ってなよ!!
鬼:そんなジャムおじさんのワンマン経営に耐えられなくなったアンパンマンは、音楽性の違いから彼と対立するんですよ。
禿:今まで一切音楽の話題出てこなかったよ!!
鬼:まさにタイマン・・・大麻ンはったわけで・・・
禿:うっさいわボケ!!わざわざ絡めなくていいよ!!
鬼:ギターの弦を自在に操るジャムおじさん、それに対するはシンバルをガチャガチャならすアンパンマン。
禿:アンパンマンなんかアホくさっ!!そういうサルのおもちゃ見たことあるよ!!
てか急に音楽の話題に持っていって後付け臭がプンプンだよ!
鬼:2人の戦いの結末は・・・映画版に続く!!
禿:最終話を映画に引っ張るとか仮面ライダー ディケイドかよ!!視聴者から苦情が来るよ!!
鬼:こういう感じなんだけどどうだろ、子供たちを中心に絶大な人気を誇ると思う。
禿:その自信がどっから沸くのか理解しかねるわ!!誰も麻薬絡みのアンパンマンなんて予想してねえし。
鬼:タイトルも「それいけ!美しい世界へ」みたいな感じにしたほうがいいですかね?
禿:アンパンマン関係無くなってるし、美しい世界はまやかしだよ!実際の社会は厳しいよ!
やっぱりタイトルは元の「それいけ!アンパンマン」でないと・・・
鬼:まあ元のタイトルでもドラッグが絡んでくることは示しているんですけどね。
シンナーのことを「あんぱん」って言うんで。
禿:そっちの意味でアンパンマンかよ!!もう結構。
栗原:どうもストライプです。お願いします。
天谷:いやぁ、ちょっと聞いてくれや。
栗原:何ですか?
天谷:最近、人の悩みを聞くのが趣味でね。
栗原:そりゃあ、いいことですね。
天谷:色んな人から聞いてると、意外と共通点があったりしてね。
栗原:そうなんですか?
天谷:例えばね、この前15分掛けて2000人に聞いて回ったんだけど。
栗原:もっと時間掛けろよ。人通りの多い道を1人で喋りながら歩き切っただけだろそれ。
天谷:偶然にも1999人が無視。
栗原:必然だよ必然。お前に聞く意思が無いからだろ。
天谷:惜しいのが、最後に1人だけ「ん…おぉぅあ?」って。
栗原:それ多分お前が最後に発した「~ですか?」とかに反応しただけだろ!
傍から見たらお前1人でゴチャゴチャ喋ってるやべぇ奴だぞ!
天谷:お…俺、やべぇ奴なのか…?
栗原:お前が困ってどうすんだ!いや、悩みを聞くのが趣味じゃないんですかって。
天谷:そうなんですよ。趣味っていうかもう特技になってまして。
栗原:特技って言えるほどまだ実績を残してるようには思えませんけどね。
天谷:この前も、お金に困ってる女子高生の相談に乗って一発2万で…
栗原:いや、おいコラ!やめとけ!何が”一発”だ!そんな相談乗ってたら捕まるぞ!
天谷:ほんで、思い切って先週、悩み相談屋を作ったわけですよ。出所した暁に。
栗原:既に捕まってたんか!
天谷:でっかくどどーんと”天谷何でも相談屋”っつってね。ファミレスの一角に。
栗原:どこに出してんだよ!普通に怒られるよ!
天谷:最初は普通に一件か二件ぐらい相談が来てたんだけどね。「いらっしゃいませ」って。
栗原:相談じゃねぇよそれ!店員の決まり文句だから!
天谷:営業開始してしばらくしてからバチバチに相談が来るようになってさ。「お帰りください」って。
栗原:違う!それも相談じゃない!説得説得!
天谷:でも何か段々、俺に悩み相談せずに、そのファミレスの本社にみんな相談しやがるからな。
栗原:お前に対する悩みだからだよ!お前自身に言っても埒が開かねぇからだろ!
天谷:同業者が禁煙席の方で店やってたんだろね。きっと。
栗原:いねぇよそんな奴!ちっとは俺の話を聞けよバカ!
天谷:だから今日ここで実力発揮したいから、悩みを相談してくんねぇかな?
栗原:はぁ?ここで?
天谷:ここでだよ。今悩んでることとか何でもいいからさ。
栗原:うーん…まぁ、今だったら街で絡まれたりするのが面倒だったりするかな。夜中の飲み屋街とかバイト帰りに歩いてたらね。
天谷:そんなことかよ。つまんねぇ。クズカス豚ゴミ糞ビッチ。死んじゃいな。糞ビッチ。豚。
栗原:頼んどいてサラッといっぱい酷いこと言うねお前!
天谷:豚糞ビッチ。
栗原:セットにすんなよ!いや、実際おっかないよ。ケンカ吹っ掛けられたりしたらさ。
天谷:簡単だよ。持ってるサバイバルナイフで刺す。
栗原:お前が一番おっかないな!
天谷:だろ?
栗原:いや、”だろ”じゃなくてさ。解決してないし、普通の人はナイフとか持ち歩いてないから。
天谷:じゃあ、その辺の看板で相手の頭をガシャーン。
栗原:穏便に済ます方法はないのか!なぁ!何で全部一撃必殺で仕留めようとするんだよ!
天谷:ケンカはそういうもんでしょ。
栗原:ほんじゃあ、怖い人と肩がぶつかった時とかどうすんのさ?
天谷:持ってるサバイバルナイ…
栗原:持ってない!
天谷:じゃあ、その辺の看板で相手の…
栗原:”穏便に”ってだから!
天谷:肘をコチーン。
栗原:どこ穏便にしてんだ!どっちみち肘でも頭でも看板みたいな凶器持ち出したらケンカに勝っても法的に負けるわ!
いや、だから「どこ見て歩いてんだコラァ!!」とか言われたりとかしたらさ。
天谷:下。
栗原:じゃあこっちが悪いよ!ホントどこ見て歩いてんだよ!
天谷:7000円札落ちてねぇかなって。
栗原:一生見つかんねぇよ!見つかっても使えねぇわ!働いて稼げよそんぐらい!
天谷:いや、だから相談屋を始めたのに誰も客が来ないからさ。
栗原:そこに繋がんのかよ!だからさっきも言ったけど場所が悪いでしょって。
天谷:やっぱ近場に同業者がいると難しいんかな。
栗原:だからいねぇってば!ファミレスでやること自体が問題だって言ってんだろ!
天谷:じゃあどこに出せばいいのさ。
栗原:ネット上でやるとか、駅前とかにちっちゃく出せばいいじゃん。占いとかと同じでさ。
天谷:はぁ?意味わかんない。クズカス豚ゴミ糞ビッチ。死んじゃいな。糞ビッチ。豚。
栗原:何で一字一句違わずに同じ悪口コンボ決めてくるんだよ!
天谷:豚糞ビッチ。
栗原:とどめのセットやめろ!気に入ったんか!
天谷:豚糞ビッチ定食650円。
栗原:ホントにセットにすんな!第一、糞入ってる時点で誰も頼まねぇよバカ!
だから、こぢんまりとやったらいいじゃんって話ですよ。
天谷:えー、だってさぁ、何かインチキ臭いじゃん。そういうの。
栗原:いや、同系統だからな!お前言っとくけど!相談所はあっても、何でも的な”相談屋”ってでっかく店舗構えてるのあんま見たことないだろ!
天谷:あんま無いね。
栗原:だろ。
天谷:装弾屋ならあるけど。
栗原:どこでだよ!100%日本じゃねぇだろ!
天谷:でも、誰か知ってるかもしれんから他の人にたくさん聞いてくる。
栗原:いや、なかなか見つからんだろうから大変だぞ。
天谷:大丈夫、15分で済むし。
栗原:お前また2000人に聞くつもりだろ!
天谷:今度はゆーっくり言うから大丈夫だって。
栗原:余計危ないわ!歩きながらゆっくりゆっくり15分掛けて「なーーーーーんーーーーー…」とか言ってたら確実に通報されて病院直行で長期入院だよ!
天谷:お…俺、またやべぇ奴になるのか…?
栗原:なるよ!普通に!今度は全員「ん…おぉぅあ?」ってなるぞ!
天谷:マジかぁ…。
栗原:だから、お前は漫才頑張って売れて大金持ちになればいいんだよ。
天谷:そうだな。…あれっ?お前相談乗るの上手いな。
栗原:いや、立場逆になってるわ!もういいよ!
審査員 点数 |
71 | 92 | 19 | 27 | 63 | 平均54.4 |
【審査員コメント】 ・会話、構成、ツッコミなどはこちらが勉強になるぐらいの完成度だったと思います。 ただボケが弱かった、もしくはありがちに見えたという箇所が非常に多かったように感じました。 抜群の構成力で生み出した好機で枠を外してしまうという場面が何度もあり、読んでいてもどかしかったです。 ・上手いですね。面白いし。文章も上手。 オチへ展開する流れがちょっと強引だった気もしますが、 王道の強さを感じました。 ・悩み相談というテーマと、絡まれるのが面倒と言う相談内容が、 非常に広げ辛い設定になってるため読んでて無理やりボケてる感が凄かったです。 豚糞ビッチや7000円も、ただ軸がぶれるだけのボケにすぎず、 全体的にベタで印象に全く残りませんでした。 ・ちゃんと2人の漫才の掛け合いになってますが、 ボケ担当が相方に急に汚い言葉浴びせたり、相談の解決法が暴力ばかりだったり、全体的に印象が悪かったです。 終わらせ方はいいと思います。 ・最初は期待の持てる掛け合いだったのですが、具体的に相談に入ってからのボケが甘かったと思います。面白いのはほとんど天丼だったような気も。 終盤の「なーーーーーんーーーーー…」とかフレーズ的に面白く、個人的にはそこが一番インパクトに残ったのですが、 逆に言えば、本題の展開やボケにインパクトが無かったという事です。 部分部分の掛け合いとしてはよく出来ているので、あとは「この漫才でどこを面白さとして売り出すのか」を考え欲しかったなぁ、と。
ろぺす:はいこんばんは。くるぶしソックスです。
おまりー:ね、MM-1ね、頑張っていきますからね、宜しくお願いします!
ろぺ:あのさ、いきなりだけど俺、冠婚葬祭の作法とか全く分からないんだよね
おま:・・・
うん?
ろぺ:いや、だから、冠婚葬祭の作法
おま:あ、あああああ、三根惣菜ね。確かになー、わからんよなー
ええっと、確か?ダイコンと?レンコンと?
ろぺ:ああ駄目だこいつ
おま:あと、サンコンね
ろぺ:サンコンさん大変だないつまでも三段オチに使われて
ちげえよ!ていうかサンコンてお前ふりだしに戻ってんじゃんかよ!
か・ん・こ・ん・そ・う・さ・い、だよ
おま:ああああああ!!はいはいはいはい!!かんこんそうさいね。おぉぉ、かんこんそうさいな。
ろぺ:それ孫っ子に知りもしない理科の質問されて困ってる曾祖父のリアクションだろ
おま:いや、わかるよ!冠婚葬祭だろ!俺に任せておけよ!!!
ろぺ:あ、そう?じゃあとりあえず、葬式の時の作法を教えてくれよ
おま:お、おぉ・・・
ろぺ:楽しみにしてるよ
おま:えぇーーーっと・・・ああ、そうだね・・・
あっ!!そうだそうだ、
実は俺、ろぺすからその質問が来るだろうと思って【葬式シミュレーター】を持ってきたんだ!!
ろぺ:え?
おま:はい取り出しましたこの葬式シミュレーター、見た目はポッキーの外箱なんだけども、なんと中にはチョコレートが塗られたプレッツェルが2袋に分けて入れられていて
ろぺ:ああ、中身もポッキーだわ
おま:違えよ!葬式シミュレーターだよ!
ろぺ:「見た目がポッキーの外箱」でもはや紙製決定だろうが!コナラ製の物体はなんもシュミレートできねえよ!
おま:違えよ!コナラとかどうでもいいんだよ!裏面のここ!ここ見てよほらここ!
ろぺ:どれどれ・・・
おま:「原材料の一部に大豆を含む」
ろぺ:なんでイソフラボンに俺の葬式予想されなきゃいけねえんだよ
おま:いやさだってお前・・・ずっと握ってたからほら、内側のプレッツェルが溶けてくっついちゃってるじゃん!!
ろぺ:いや、論点すり替え下手か。
ていうかシュミレーターにチョコレート要素が加わってきてる時点でもうおかしいだろ、恵比寿マスカッツがSUMMER SONICに出演しちゃってるだろ
おま:いやでも極細ポッキーならその可能性も無きにしも・・・
ろぺ:無かずだよ!!!
ろぺ:自分で言っておいてだけどなんだよ『無かず』って・・・
おま:いやさとにかくさ、早くさろぺすの葬式をシミュレートしようよ!
ろぺ:おお、できるもんならな
おま:よっしゃ始めるよ。
えーとじゃあ、このプレッツェル剥き出しの部分が動物園で
ろぺ:あかんあかんあかん
おま:茶色い部分が、平城京。
ろぺ:いや待てよ待てよ
何シュミレートする気だよ
平城京とか時代錯誤にも程があるだろ?坊さんにウェイト置きすぎだろ?
実家ないしは市民ホールでやらせて?盛大にやらせて?
おま:はいはいはい、うんうんうん。もうせっかちさんなだから。
来ますよ来ますよ、お待ちかねのろぺすは・・・
デ キ ス ト リ ン ! !
ろぺ:俺ポッキーの中で何してんだよ
おま:いやーおめでとうございます、デキストリンですよ!
ろぺ:まあおめでたいわな!お前の頭が純度120%でな!!
よくお菓子の原材料に書いてあるけどどのような役割を果たすか分からない物質ポジションとか…
おま:で、どう使うかというと、まず最初に、
平城京をねぶり取ります
ろぺ:遷都すな遷都すな!!せっかくの平城京全消しかよ!坊さん泣いてるわ
おま:まあチョコレートを舐めるだけなんでね、ここまでは誰でもできるっていうか
ろぺ:やらないけどな、大体が小学3年生辺りで卒業するけどな
(なめなめ)
おま:はい、これで全体が動物園になりましたね
ろぺ:あー、ZOO出来上がったね。ZOO出来上がった。プレーン色のZOOが。
で、どうすんの?もう漫才終わる?
おま:まあ実質奈良県も鹿ばっかだから動物園みたいなもんですけどね
ろぺ:おまりーってさ、なんでそう敵ばっか作るの?
これ聞いたら坊さん激怒するよ?正信偈和讃を憤怒の形相で唱えるよ?
おま:ほらほら、動物たちがろぺすさんとの別れをこう、惜しんでる訳ですわ
ろぺ:まあ、俺の遺体が獣臭いとこに安置されてる時点で人間からは別れ惜しまれてないわな
おま:シマリス「ああなんでおまりーさん」
エゾリス「早過ぎるよおまりーさん」
モモンガ「つい一昨日まで伊勢湾上空を滑空してたのに」
ろぺ:俺げっ歯目から愛されすぎじゃねえか!?
挙句の果てにはモモンガからリスペクトされてねえか!?
おま:リス科だけにリスペクトってか?やかましいわ!!
ろぺ:
おま:すいませんでした…
ろぺ:何?他に居ないの?リス以外に、居ないの?
おま:キリギリス「スイーッチョンチョン、スイーッチョンチョン」
ろぺ:いやそれは混ざってきた奴だろうが。別れ惜しんでねえだろうが。
なんとなしに山あいの動物園に紛れ込んだきた体を示してるだろうが。
おま:アリス「つかみかけた 熱い腕を」
ろぺ:振りほどいて出て行くわ、そら葬式でチャンピオン歌われたら出て行きたくもなるわ。審査員の年齢層考え
おま: 出 棺
ろぺ:出さすな出さすな!!その出て行くじゃねえよ!
谷村新司!歌!歌止めて!!
おま:で、こちらに取り出しました火葬場シミュレーター、まあゆうたらトッポなんやけども、このチョコレート部分に動物園ごと
ろぺ:動物園のお友達、死んでしまうやろ?なんでげっ歯目すぐ死なせてしまうん?
せめてデキストリンだけうまく放り込めよ。
ていうか何?「まあゆうたらトッポなんやけども」?
もうシュミレーター敗北宣言じゃねえかよ!!
どうすんの?今頃世界中のエンジニアが憤怒の形相でお前を呪い殺すプログラム唱えてるよ?
おま:なあ・・・いきなりだけど、ずっと気になってた事言っていいかな・・・?
ろぺ:おうおう、ここまで言いたい放題やっててとつぜん確認とるとか
おま:「シ『ュミ』レーター」じゃなくて、
「シ『ミュ』レーター」だから!!!
ろぺ:ああだめだこいつ細けぇ
おま:まあまあ、そんなお馬鹿なろぺすさんともね、これからも「ZOO」っと付き合ってきますよ、ゆうてね
ろぺ:ゴリ押しじゃねえかよ、ゲスじゃねえかよ。さてはお前、
ゲッス目だな?
(両者満面のどや顔のままフェードアウト)
審査員 点数 |
74 | 91 | 51 | 15 | 77 | 平均61.6 |
【審査員コメント】 ・おまりーさんとろぺすさんの会話自体が好きなのでやりとり見てるだけで既に満足ではあるんですけども・・・。 ろぺすはデキストリンだとか、平城京とか動物園とか、ぶっ飛んでて好きなんですがすっと頭に入りにくかったといいますか、 そういう点で僕の理解が数瞬追いつかず、いくらかボケの威力が削がれてしまったような気がします。 ・はい、もう、普通に面白いです。三根惣菜なんてよく思いつくものです。 会話の中にスッと入ってくる単語が微妙な位置過ぎて面白いんですよね。 「読み手に物語を途切れさせない技術」っていうのが練りこまれた作品です。 「引き込む」っていう感じですね。 「あるタイミングで現実に戻されてしまうネタを書いてしまう人」には ぜひ読んでもらいたい作品だと思いました。 ・「ゲッス目だな?」じゃねぇよ、訴訟だ訴訟。 ・『ていうかサンコンてお前ふりだしに戻ってんじゃんかよ!』 このくだりの前にサンコンが出てきてないので台詞に違和感がありました。 『「原材料の一部に大豆を含む」』→『なんでイソフラボンに俺の葬式予想されなきゃいけねえんだよ』 ここだけ読んでもそういう意味に取れないと思います。大豆を含むと言われても『だから何だよ』くらいがいいかと。 『早くさろぺすの葬式をシミュレートしようよ!』 一瞬『さろぺす』に見えました。『早くさ、ろぺすの~』若しくは『早くろぺすの~』がいいかと。 冠婚葬祭の作法聞いたのに、自分が死んだ場合の葬式シミュレートされてるんですが、ろぺすさんツッコんでください。 全体的にボケが自由すぎて、ツッコミも凝った言い回ししてるものの実際に喋ったら浮くものばかりで、かみ合ってないという印象でした。 ・ネタの内容としてすごくマニアックなところを突いてきましたね… 独自に作った空気ともマッチしていて面白かったです。 ただ、ある種の軽さがあるためか、ところどころ完成度低く見えてしまうようなところもありました。 奇抜さ自体は評価できるものの、他の高得点ネタと並べると…個人的にはこのくらいかなぁ、と。
アイ:ハーベストムーンです!宜しくお願いします。
ユウ:はぁ…お金がない。そうだ、怪盗になろう。
アイ:JR東海のCMのノリでとんでもないこと言ってる!一応聞くけど、どうしたの?
ユウ:アタシお金がないんだよね。だから欲しいものを盗もうと思いまして。
アイ:あら~、非常に残念な思考回路をお持ちで。で、なるのは勝手だけどさ何を盗むつもりなの?
ユウ:近所のコンビニで食玩を盗もうかと。
アイ:それどちらかって言ったら万引きの類いだよ!予想の遥か斜め下を言ったよこの子!
ユウ:最近食玩にハマっちゃって、なかなかコンプリート出来ないんだよね。だから。
アイ:だから。じゃないよ!どうせなるならもっと良いもの盗もうよ!宝石とか絵画とかさ。
ユウ:何を言ってるの!宝石や絵画はお腹の足しにはならないけど、食玩のおかしは食べられるんだよ!?
アイ:そこ強調されても!精々一口二口のレベルだわ!宝石や絵画なら売り払えばもっと美味しいものお腹いっぱい食べられるよ。
ユウ:チッチッチッ!売ったら足がついちゃうよ。それにメインの目的はおかしじゃなくて食玩だし。
アイ:くっ……!こんな考えの娘に正論かまされるとはっ……!一応聞くけどユウちゃんが集めてる食玩って何なの?
ユウ:パチットモンスターフィギュア。
アイ:何それ!?某有名RPGのパクリじゃない!略したら「パチモン」だし!
ユウ:3000種類あって、あと1種類でコンプリートなんだけど…。
アイ:注ぎ込み過ぎだわ!しかも元ネタの5倍ぐらいあるし…。
ユウ:でもその1種類がなかなか揃わないんだよね。2999個までは1個もダブらなかったのに…。
アイ:凄い強運っ!でも3000個目が手に入らないから逆に運が悪いかもしれない…。で残りの一体はどいういうの?
ユウ:確か血塗れのブルドッグが唸ってるような顔で、肌の色が深緑とショッキングピンクと紫のマーブルで、
腕が80本あって、50足歩行で、お腹の部分にナイフやら斧やらなんやらがいっぱい刺さってるんだけどね。
アイ:キモい!想像したら物凄く怖いわ!当たった瞬間今までにないレベルの不幸が訪れそうだわ!
ユウ:ちなみにそのチマミレマーブルウデアシイッパイブルは、殺された怨念が宿って人間の腕や足を奪っていくんだって。
アイ:そのストレートな名前のモンスターの説明要らないよ!……で、パーツは自前じゃなかったんだね!余計怖さが増したわ!
ユウ:その上、そのパチモンの偽物が横行してるから間違って買っちゃうこともあるから、本物のパチモンが中々手に入らないし…。
アイ:ややこしいわ!それ自体偽物だしね。
ユウ:それ当てる為に食費やライフライン削ったり、家賃1年分滞納したりしてるからいい加減当てないと生活がヤバイ。
アイ:もう買うのやめちゃいなよ!!人としての常識が欠如してるよ!でも盗むのはもっと論外だけどね!
ユウ:まあ、今まで買ったヤツのおまけのラムネがあれば暫く食料は大丈夫だけどね。
アイ:サバイバルじゃんもう!そんなのに注ぎ込むならもっと美味しいものが食べられただろうに。
ユウ:まあラムネばっかり食べてるからたまにはソーダ味のキャンディーとかサイダー味のグミとか食べたくなるけどね。
アイ:結局はおまけ菓子の範疇じゃん!味の系統もあまり変わってないし…
ユウ:そんなだから怪盗になって盗もうと思ってるわけ。
アイ:うん、他に方法はないの?例えばヤフオクとかさ。
ユウ:ヤフオク!?そんな邪道な購入は警察が許してもコレクター魂が許さないよ!
アイ:それでいいのよ!!妥協することも時には大事だよ!怪盗は警察もコレクター魂も許されないわ!
ユウ:それにヤフオクで出品されてるのって盗品もあるらしいよ。恐ろしいね。
アイ:これから怪盗やろうって言ってる人間のセリフとは到底思えないよ!!お金貸すからとっとと揃えちゃいなさいよもう。
ユウ:ダメダメ!お金の切れ目が縁の切れ目だから!
アイ:今ならまだ間に合う!お願い考え直して!もうお金関係なしにユウちゃんと縁切りたいよぉ…。
ユウ:とりあえず後戻りは出来ないの。もう予告状も出したしね。
アイ:本気だ!予告状出したって事は本気モードなんだね!なら勝手にすればいいじゃない!
ユウ:「今度、お宅の店に陳列されているパチモンフィギュアとりあえず盗みます。 怪盗フィギュアがどうしても揃わない人」
アイ:アバウトすぎるわ!最低でも日時は書いとこうよ!でネーミングセンスがストレートじゃん!
ユウ:でも受け取った店長、すぐに鼻かんだらしいけどね。
アイ:そりゃいたずらだって思われたんじゃない?コンビニに戯けた犯行予告以前に怪盗の存在自体がありえないから。
ユウ:でも翌日以降、そのコンビニには警官が常時待機してたよ。
アイ:店長用心深いな!!だったら何で鼻かんだのさ!刑事さんが読むときものすご~く嫌な顔してるのが目に浮かぶよ!
ユウ:その数およそ200人!
アイ:アバウトな予告の割には多すぎるよ!!店に入りきらないよ!他にやること山積みなのに…暇人の集団なのね…。てかそんな厳重体制でユウちゃん突破出来るの?
ユウ:大丈夫だよ。アタシのこの情熱と努力があれば200人の警官なんて…!
アイ:不安は広がるばかりだった!情熱と努力だけじゃどうにもできないことがあるんだよ!
ユウ:とりあえずどう盗むか考えたから、ラムネ頬張りながら聞いて。
アイ:上手いこと残飯処理係に任命しないで。普通に聞くからさ。
ユウ:まず格好だけど、派手な衣装のほうがいいよね。
アイ:そういうイメージはあるね。インパクト残したいならいいんじゃない?タキシードとかスーツとか。
ユウ:でも何か物足りないなぁ…。そうだ!全身真っ黒なスウェット着て、ほっかむりして、サングラス着けて、口の周りにはヒゲを書いておこう!
アイ:絶滅種のコソ泥じゃない!女の子がそれやったらある意味でインパクトあるけども!
ユウ:じゃあお姫様の格好でもしとこうかな。
アイ:動き辛そうだよ!まあタキシードとかも動き辛いし…ユウちゃんが良いならそれで良いんじゃない?
ユウ:格好は決まったね。次は盗むシーンね。
アイ:これもいろいろあるね。変装して油断したスキにとか、灯りを消して混乱している騒ぎの中で盗むのが良くあるけど。
ユウ:モノマネも暗いところも苦手だからね。
アイ:暗いのはともかく、変装をモノマネって言わないで。じゃあどうするの?
ユウ:店には堂々と入ります。ちなみにコンビニまではチャーターしたヘリコプターで颯爽と現れます。
アイ:街中大パニックが起こるよ!コスプレした女の子がヘリで現れたら!それで、堂々と入った後はどうするの?
ユウ:とりあえずギチギチになっている店内から満足に立てない警官を180人ほど邪魔だから追っ払います。
アイ:案の定だった!考えれば分かる結果なのに!マトモな営業が出来てないよ!
ユウ:で、警官も警備が厳重だからアタシに色々聞いてきます。
アイ:そりゃ、コスプレしてヘリで現れたら色々聞かれるわね。
ユウ:「君、何でそんな格好しるの?」「趣味です。」
「君、何でヘリなんかで現れたの?」「趣味です。」
「君、ヘリ停めるときなんで隣のおっさんの家を壊したん?」「趣味です。」
アイ:後半何やってんの!?確かにヘリどうやって停めるか疑問だったけどさ…。でRPGの村人じゃないんだから返事はウィットに富もうよ!
ユウ:で無事に質問攻めが終わったらいよいよ仕事にとりかかります。
アイ:少なくとも建造物等損壊罪は成立するよ…。警官もちゃんと仕事しようよ…。
ユウ:で睡眠薬入りのドライアイスを店内に撒く。
アイ:結構本格派じゃない。それなら盗むの簡単そうね…。
ユウ:で眠気を抑えながら品物を物色するアタシ。
アイ:自分で自分の首絞めてどうすんの!その対策はしておきなさいよ!
ユウ:防護マスク買う余裕はないから…そうだ!姫の衣装にガスを防ぐ機能を付けておこう!
アイ:何でどうでもいいモノにはお金を掛けられるの!?それで食玩買うなり家賃払うなりしなさいよ!
ユウ:てかそもそもドライアイス買うお金すらないからなあ…。肉まんの什器から出る湯気でカバーできないかな?
アイ:無理無理!メガネの店員さんが若干曇る程度だよ!
ユウ:湯気でカバーできないならアツアツの肉まんを店員や警官に投げつけて、怯んだスキに盗む!
アイ:一気にスケールダウンした!それ今の時期じゃ通用しないと思うよ。
ユウ:そっかあ…。じゃあエロ本のビニールとか袋とじを開けて警官に見せつけるとか。
アイ:それで怯んだり反応したら何か嫌だ!てか200人も身動きできないコンビニで待機してる警官自体かなり嫌だ!
ユウ:あ、でも常時立ち読みしてる警官がいるからそれを奪うのが難しいもんね。
アイ:職務ほったらかしじゃない!作戦立てなくても余裕で盗めそうだわ…。
ユウ:じゃあ、ラムネを豪速球で投げて、警官が怯んでいるスキに…。
アイ:もうラムネはいいって!結局は投げるしかないし!段々クオリティが下がってるね。
ユウ:コレもだめね…。あとはマヨネーズ床にぶちまけてスッテン作戦、アイスやジュースで背後から首にピタッ!作戦とか…。
アイ:ラムネ除いてさっきからコンビニ商品でお手軽にやってる感が!後者に関しては一瞬「ひゅん!」ってなるだけだし!
もうやめやめ!全然ダメ!やっぱりユウちゃんには怪盗は無理だわ!諦めて大人しくヤフオクにしなさいよ。
ユウ:そうだね!アタシ間違ってたよ!ヤフオクで出品者の住所調べてそこから盗むよ!
アイ:いや全然分かってなかった!!いい加減にして!
二人:ありがとうございました!
審査員 点数 |
51 | 83 | 36 | 70 | 73 | 平均62.6 |
【審査員コメント】 ・読み始めて女性コンビだとわかった時の「こういう漫才になりそうだな・・・」という予想そのままに進行していったように思います。 予想と言ってもそんな大したものではないのですが、女性コンビの漫才で当てはまるであろう項目にこのネタも多く引っかかってるのではないかと。 コスプレがボケとして絡んでくるのもそのひとつかもしれません(あくまで自分の考えですが)。 お姫様の格好である必要性がボケには見あたらなかったといいますか・・・貪欲にボケを狙っていくなら他にも候補はあるのではないでしょうか。 また、ツッコミが丁寧すぎてくどく感じてしまうところまで来ているのも予感の通りでした。 ツッコミが言い回しを頑張りすぎるあまりボケを相殺してしまっては勿体ないと思います。 ボケ自体が悪いわけではないし、構成もしっかりしており、安定して面白かったとは言えますが、 圧倒的な高得点というよりは、「良かった」という感想だけで他の多くの作品の中に埋もれてしまう危険性があると思いました。 ・これも面白いですねえ・・・。ボケ単体はわりと平坦なところもあったんですが、 ツッコミの力量がすばらしいです。 ちょっと引っかかったのは ユウ:まあラムネばっかり食べてるからたまにはソーダ味のキャンディーとかサイダー味のグミとか食べたくなるけどね。 アイ:結局はお菓子じゃん!所詮はおまけ菓子の範疇だよ! このやりとり、「同じような味ばっかじゃん」っていうところはスルーでよかったのでしょうか。 そこがまたひとつ上手かったのに、勿体無い。。 ・書き方が非常に巧いんですが、ボケがベタ。 ベタなのを悟られまいと言い回しを多少工夫してるものの、 結局はベタの範疇を抜け切れていない。 惜しいんだよなぁ ・全体の流れやオチまで、しっかりした漫才を見たという気持ちです。 ただ良くも悪くも安定していたと言いますか、ボケにもっと爆発が欲しいなと思いました。 ・「ベタの範囲だけどそこそこ」ぐらいのレベルのボケが大半を占めていたと思います。 ボケのレベルだけを測定し続けるとやや単調なのですが、実際にはストーリーがよく作られているので読み進めやすかったです。 「警官200人→そのシミュレーション」とリアルな妄想になり、後半で話のおかしさが1段階アップしていたところも、漫才の構成としては理想に近い形でしょう。 ただ、やはり他の作品と比べてインパクトが薄かったのが否めないです。何かしら強烈な設定が欲しいところ。
遠山:どうも、有機丸アポロです。
出雲:こんにちは、「小豆洗おか、人取て食おか」でお馴染み出雲です。
遠山:嘘をつかない。お前は妖怪小豆洗いじゃない。
出雲:そうだな、もう小豆洗いからは足を洗ったからな。
遠山:まず小豆洗いだった時期がねえだろ。やだよ相方が妖怪から転生を経てるとか。
出雲:そんなことより、俺が前から持ってる疑問を聞いてほしいんだ。
頼むよ、聞いてくれなきゃ俺寂しくて死んじゃうよ?
遠山:ウサギみたいなこと言うなや。急に可愛らしいアピールすんな。
出雲:寂しくて、首もがれたら死んじゃうよ?
遠山:寂しくなかろうが首もがれたらみんな死ぬよ!!わかったよ、もうとりあえず言えばいいじゃん。
出雲:うん、あのな。指ってあるじゃん。
あ、知らないお客さんのために説明しますと、手がありますよね?その先の5つに分かれている……。
遠山:お客さんナメんな。みんな自分の手先のことくらい、とうに認知してるわ。
出雲:お腹がすいた時に舐めると塩分を補給出来る部分のことです。
遠山:指にそんな役割ねぇよ!空腹時はみんな何か買って食うよ!
出雲:それでさ、指ってさ、「お父さん指」「お母さん指」「お兄さん指」「お姉さん指」「赤ちゃん指」って言うじゃん。
遠山:まあ、そういう歌があるからな。
出雲:お父さん、お母さん、お兄さん、お姉さん、赤ちゃんだろ?
………なんでその家庭に「自分」がいないの?
遠山:知るかよ!!その疑問は今聞かなきゃいけなかったのか!?
出雲:お兄ちゃんとかお姉ちゃんがいるなら自分ありきじゃん、なんでいないの?
あれなの?若くして亡くなった次男坊に送るレクイエム?
それとも一家を追い出された少年が幸せな家庭を羨む恨み節?
遠山:かわいい表現をどんだけブラックに解釈するんだよ!!そんな裏の意味ねぇよ!
出雲:そうだったらさ、追い出された少年が家族に復讐する禁断の6番の歌詞がありそうじゃん。
遠山:ねえよ!そんな都市伝説ねえよ!
出雲:少年が自分を追い出した家庭に巨大な鳥をけしかけて全員さらわせるっていう……。
遠山:どんな復讐方法だよ!色々と遠回りすぎるだろ!!
あれじゃね!?歌ってる人目線で考えてんじゃね!?
出雲:いや、だったら歌ってるやつだけ家族に比べてデカすぎるじゃん。
遠山:等身大じゃねえよ!指に家族を置き換えてるだけだっつーの!
出雲:そんなデカい子供、家族の手に負えなくて見放されるに決まってんじゃん。
そんで、結果的に鳥をけしかけて家族全員さらわせることになるじゃん。
遠山:だからそんな結末ねえよ!!なんで結果的にさらわせるんだよ!!
出雲:あ、でも指サイズの家族なら、わざわざ巨大な鳥けしかけなくてもスズメ程度で十分か。
遠山:どーでもいいよ!!さらう鳥の選別になんの興味も湧かねえよ!!
それで、お前はそれに対して何がしたいんだよ。
出雲:うん、だから納得できるような言い方を考えてきたんだ。
遠山:言い方?お父さん指とかに代わる新しいネーミングってことか?
出雲:そう、だから一旦頭の中でイメージにある5人家族を巨大な鳥にさらわせて、それをさらにバズーカで撃って。
遠山:そんなことする必要あるかな!?家族のイメージに対して無駄に冷酷すぎない!?
出雲:その家族の遺骨を神棚に供えて、それらごと木っ端微塵に爆発させて。
遠山:お前は指の家族になんの恨みがあるの!?トラウマでもあるの!?
出雲:そんで俺が家族に代わる新しい指のイメージ言うから。
聞いてくれるよね?聞いてくれなきゃ寂しさ余って首もぐぞ。
遠山:寂しさをもっと違う形で紛らわせろや!!
もういいから言えよ、ダメだと思ったら即座にストップかけるからな。
出雲:ああ、まずな。親指が「坂本指」、人差し指が「井ノ原指」……。
遠山:はいストップ。一旦ストップ。これほど即座にかけることになろうとは思わなかったけどストップ。
出雲:ちょっと、なんで今止めるの?人の話途中で止めるとか意味わかんないんだけど。
遠山:もっと意味わかんない状況が今まさに起こってんだよ……!!
お前さぁ……なんで指の名前にV6チョイスしてんの!?指足んねえじゃん!!
出雲:いやいや、数ってそんなに重要?
遠山:最重要ポイントだわ!ピッタリ合わないと何の意味もなさないの!
出雲:まぁ聞いてよ。中指が「長野指」、薬指が「森田指」、小指が「岡田指」で、「三宅」が手のひら。
遠山:三宅でけぇ!V6のパワーバランスそんなんだっけ!?
出雲:そうだよ、三宅がいなけりゃ他の5人なんてただの指サックだよ。
遠山:そこまで三宅に依存してねえだろ!!
出雲:5本の指サックがくねくねしながら『WAになっておどろう』歌ってるわけだよ。
遠山:なんだその微妙にメルヘンな状況!!
出雲:その輪になった指サックの中心から三宅が呼び出されるわけだね。
遠山:なんだその悪魔召喚の儀式みたいなの!そもそも手のひらは指じゃねえし、違う言い方にしようぜ。
出雲:そっか、じゃあ指を日本で喩えてみよう。あ、指は5本なのにニホン、ってか?
遠山:てか?じゃねえよ。なんだその「どや!」みたいな雰囲気。
出雲:まずな、北海道が親指でしょ?本州は大きさ的に中指でー、四国は小指、九州が薬指でー……えー……。
遠山:ほら、人差し指余ってんじゃねえか。どうすんだその持て余した指。
出雲:えーと………人差し指は………んー、あっ!レインボーブリッ……いや違うな……。
遠山:口に出す前に気付けよ!本州とどっこいどっこいの橋なんかねえだろ!
出雲:人差し指は……うぇー……えーと……あーっ………韓国。
遠山:隣国巻き込むな!そこは自分で縛り作ったんだから国内に収めろよ!!
出雲:いや、だってさ……人差し指ってちょっとトッポギに似てるし……。
遠山:なにその適当極まりない理由!?そんな理由に首を縦に振るのは赤べこくらいだぞ!?
出雲:あと、ヒトサシユビハムニダって言うと韓国語っぽいし。
遠山:それハムニダの影響だよ!!ヒトサシユビだけならなんの韓国語っぽさもないわ!!
つーか、最初から5つで1セットの物をチョイスしようぜ。
そうすれば指が余ったり足りなかったりしないんだよ。
出雲:いやいや……この世に、5つで1セットの物なんて……ある……?
遠山:有り余るほどあるわ!!
つーか、お前がさっきよりにもよってV6をチョイスしたジャニーズ事務所にも5人組はいっぱいいるわ!
出雲:いや、俺はジャニーズはV6とKis-My-Ft.2しか知らないし。
遠山:何その偏り!?てか、なんだよキスマイなんちゃらって!?そいつらの方が知らねえよ!!
出雲:あ、Kis-My-Ft.2ってのは2005年7月に結成されたジャニーズアイドルグループで、
北山宏光、千賀健永、宮田俊哉、横尾渉、藤ヶ谷太輔、玉森裕太、二階堂高嗣の7人で構成されているんだよ。
遠山:無駄に詳しいなおい!そういうの知っててなんでSMAPとかわかんねえわけ!?
出雲:あ、そうだ!親指が「北山指」、人差し指が「千賀指」……!!
遠山:さっきより指足りねえだろうが!!自分で7人組って言っといてなんでイケると思ったんだ!
出雲:じゃあ薬指は横尾と藤ヶ谷、小指は玉森と二階堂が2人体制で。
遠山:2人体制ってなんだよ!?
出雲:例えば薬指は月・水・金・日が「横尾指」、火・木・土が「藤ヶ谷指」。
遠山:バイトのシフトじゃねえんだから!!
出雲:で、三宅が手のひら。
遠山:三宅関係ねえだろ!先輩がしゃしゃり出るなって話だよ!
出雲:あ、じゃあKis-My-Ft.2は三宅の手のひらの上。
遠山:三宅が黒幕みたいになってんじゃねえか!もうKis-My-Ft.2の話はいいから!
出雲:わかった、じゃあKis-My-Ft.2は巨大な三宅にさらわせるよ。
遠山:どういうことだよ!!完全に魔王みたいになってるじゃねえか!
もっと他に5つセットの物あるだろ!!
出雲:5つセット……あ、さ行!?
遠山:五十音チョイスすんなや!するにしてもなんでさ行チョイスしてんだ!
出雲:親指が「さ指」、人差し指が「し指」……。
待てよ、料理のさしすせそで「し」は塩だよな、
だったら全部の指で空腹時に塩分を補給出来るから、全部「し指」になるのか?
遠山:知るかよ!!つーか塩分補給の役割もねーよ!!
出雲:だったら親指が「岩塩指」、人差し指が「博多の塩指」……。
遠山:塩のバリエーション出すんじゃねえよ!
出雲:あっ、「ハカタノシオユビセヨ」もなんか韓国語っぽくない?
遠山:だからそれはセヨの効果だよ!!博多っつってんのに韓国語っぽいもクソもねえだろ!!
とにかくさ行却下!他!
出雲:じゃあ他に5つセットの物……あ、指サック?
遠山:確かに5つセットではあるけどさ!?5つそれぞれに名前が無いじゃん!!
出雲:いや、だから、「ゆ指」、「び指」、「さ指」、「っ指」……。
遠山:「ゆ」「び」「さ」「っ」「く」を指の頭文字に採用すんな!!「っ指」とかどう発音するんだ!
出雲:「く指」は響きが小指っぽいから馴染みやすそうだな。よし!
遠山:手応え感じてんじゃねえよ!!
出雲:おっ、指の話題なのに「手応え」って……。
遠山:そんなつもりねえよ!あったところで口に出す勇気がねえよ!
なんだよ、さっきから聞いてりゃさ、お前の話ワケわかんねえんだよ!!
出雲:まぁまぁ、そんなに憤慨しないでよ。
いや、指だけにフィンガーいしないで、と言った方がいいかな、ってか?
遠山:いいかげんにしろ!!
2人:どうもありがとうございました。
(A、B 走って出てくる。)
A イェスキャンキャンキャンキャンキャンキャンキャンキャン
(M-1の出囃子)
B はいどーもーって、まだ僕らには早すぎますって。
まずはこのMM-1という大舞台でがんばりましょ。
A エントリーナンバーだけでも覚えて帰ってくださいね。
B エントリーナンバーが4649とかだと覚えやすいのでしょう
かね。
A こんな僕らにお手紙が来てるんで、読んでみますね。
B ではお願いします。
A 『駆け出しボーイさん・・・』
B あっ、僕ら駆け出しボーイって言います。お願いしまーす。
A 『駆け出しボーイさん、こんにちは。世界中にファンがおられ
るお二人ですが・・・』
B 日本にも一人もいないのですが。
A 『私たち、日本人ファンをもっと大切にしてほしいムニダ』
B 韓国の方のようですが。
A 『あと、お二人はちゃんと彼女を大切になさってますか?
あなたがチュキだからと愛をつげていますか?』
B 韓国の方ですよね。
A 『いつもあなたのそばでボケてますムニダ。』
B ってお前かい。ファンやと思って妙にしんみりしとったわ。
A 僕じゃないムニダ。
B お前、韓国とのハーフちゃうやろ。なんでちょくちょく
語尾が韓国風やねん。
A 父親が京都人で母親が高知人やからハーフやんけ。
B 生粋の日本人や。
A でも、僕を生んだ母親はどうも熊本人らしいんだ。
AB ワオッ
B って京都人の父親が浮気したとかどおでもいいねん。
A ほらー。お前、彼女とかに『どおでもいいねん』言って適当に
接してるやろ。
B なわけあるか。ちゃんと愛をもって接してるわ。
A ほんまか?じゃぁ、僕、彼女するからデートしようぜ。
お前の紳士っぷりを見たるわ。
B わかった。じゃぁ待ち合わせからな。
(BはAを待っている)
A すいませーん。このつぼ80万でかってつかぁさい。
絶対に幸運を運びよるけん
B 誰が悪徳商売せぇ言うた。
A じゃぁこっちの<高知の誘惑>を2万で買ってつかぁさい。
B なんやその焼酎みたいな名前のつぼ。
高知押ししてんと、彼女役するんやろ。
A あんたの彼女ならあっちにいちょったよ。
B なんであんたが知ってんだよ。まぁいいか。
(B 一周回り、A後ろにいく)
B A子、A子。あれ聞こえてない?
(肩をたたく)
A ごめんなさい。耳にらっきょが詰まってて聞こえなかった。
これ、はならっきょなのにね。
おっかしー。
B それ以前の問題だよ。
A だって昨日、カレーだったんだもん。
B にしてもおかしいやろ。
もしそれで耳に詰まってるんやったら自分でらっきょの
入ったビンとかに顔面ぶち込まんと無理やろ。
A その時、らっきょの汁いっぱい吸っちゃったなぁー
のどが痛いのよ。
B その時って、ぶち込んだんかい!
もっと普通の子して。俺の手には負えんから。
(B、Aの肩をたたく)
A あっ、iPod使ってたから気づかなかった。
B いいよいいよ。何聴いてたん?
A 聴いてみる?
B うん。
・・・この曲、さびがいいやろ。僕も好きやねん。
A えっ・・・それ韓国語講座だよ。
B そこは曲名いって合わせろや。
A トラックの・・・
B そういうことじゃないやろや。
A その『・・・や。』は、
『・・・やクソハムダ、マルダイノワ。』
って言うんだよ。興奮してるときに使うのよ。
なかなか使いこなすのは難しいけどね。
B なんちゅうこと言うねん。
丸大のはめちゃくちゃうまいんだよ!
まぁいいや。よしっ、行こか。
A ねー、、お茶飲んでい?
昨日の夜からのどがおかしいの。
B 顔面ぶち込むからだよ。
A Bのも・・・はい。
B ありがとう。でも自分の持ってくるなんて、珍しいね。
A おりゃーーーー!!!!
(A お茶の入ったペットボトルを叩き付けてる)
B A子?!何してるの?!
A 凍らしたの持ってきたから砕いてるのよ。
B 部活とかで飲むやつやないか。
A 私、一口目が苦いからあんまり好きじゃないんだ。
B じゃぁ普通のもってこい。
第一、凍らしたの持ってきたら砕くのしんどいやろ。
A じゃぁBのも砕いてあげるよ。
B いいよ、自分でやるから。
A いいから。かして!
B いいよ
A !!!!
(AはBを背負い投げして足を腹の上に乗せてがんとばす)
A ご、ごめんなさい。自分でもコントロールできなくて。
B 精神安定剤でものんでろ。
A あっ私、今日、スパイクだからBのお腹、血だらけだわ。
B デートにスパイクはないやろ。
A 動いちゃだめよ。傷口見せて。
・・・ら、らっきょが詰まってるわ!!!
B お前のスパイクに問題あるだろ。
スパイクもつっこんだんかいな。
A とりあえず病院に行きましょ。
私はCoCo壱に行ってくるから。
B らっきょ増やすきか。病院まで付き添えや。
ウイーン。
(Bの後ろからついていく。)
A イェスキャンキャンキャンキャンキャンキャンキャンキャン
(M-1の出囃子)
B はいどーもー、やあらへんやろ
ウイーン
(Aは反対方向に)
A カランコロンカラン。
B こっちや(Aの腕をひっぱる)
ウイーン。
A ・・・・・!!(ドアにぶつかる)
らっきょが足りてなくてセンサーが反応していない。
やっぱりCoCo壱に行ってくる。(走り去る)
(BがAの腕をひっぱる)
B いい加減にしろーー!!!
(Aは勢いあまり誰かにぶつかる)
A す、すいません・・・ってあんたは!?
ここであったが100年目。
A お前、まだ生きていたんか。
B 一人二役!?俺、どおしたらええねん。
A あなたのような人、絶対許さない。
B 何があってん。とりあえず話を戻してさ。
A うるさい!!!
B いや・・・・話の方を・・・・
A あなたは怪我をしてるんだから下がっといて。
こんな人でなしの男は・・・
私にまかせとけやクソハムダ、マルダイワ!!!!
B 講座のかいあってちゃんと使いこなしてる!
でも人でなしって何もしてない・・・
A スパイクキーック!!
B そんなことしたら・・・相手の傷口かららっきょがぁ。
A 凍らせといたお茶アッパー!!
B さっき砕いたから、カラカラ、音がすごいぞぉ。
A そして高知の母から買った、<高知の誘惑>パンーチ!!
B さっき騙されて買ってたんかーい。
ってやり過ぎやろ。一回、精神安定剤飲めよ。
A ・・・わるかった。
この地元の本家で買った八橋で許してくれ。
(A走って逃げる、BはAの腕をつかむ)
B まてまて。お菓子で終わらすのも変やけど、誰やねん。
その男のやつ。
A 八橋もって来てるんやからうちの父親やん。
B 京都人だけにって、もぉむちゃくちゃ。
やめさせてもらうわ。
審査員 点数 |
5 | 28 | 3 | 21 | 39 | 平均19.2 |
【審査員コメント】 ・ここでボケてるんだな、ツッコミ入ってるなというのは伝わりますが面白かったとは感じませんでした。 良くない意味で終始肩の力が抜けすぎた、だらしのない印象を受けました。 部分的にというよりは、全体的に均等にまだ改善できるところがたくさんあるのではないかと思います。 このままでは下手したらツカミでおっしゃっていた通り、エントリーナンバーが一番印象に残ったなんてことになりかねません。 ・まず括弧書きをしないと状況を伝えられない、というのをもう少し 工夫したほうがいいかと思います。もっと言うと、そのシチュエーションを 説明しないと効果がないかといわれるとそうでもない部分が多々です。 例えば (B 一周回り、A後ろにいく) これなんか、その説明ないと後々効果がないというまでもないのに わざわざ説明されてますよね。投稿するのは台本ではなく長文作品ですので こういうのは蛇足だったりします。括弧書きの存在があるだけで 読み手はリズムを狂わされますしね。 あとはこの作品は本人たちだけが楽しんでる感がありますが、 それを読み手に伝えさせるにはもう少し文章作成時に 読む人の立場に立って作ってみる、という配慮があったほうがいいかもしれません。 ・>B:俺、どおしたらええねん。 俺もどおしたらええねん。 ・動作を表す括弧書きが多いのと、1人2役の際のセリフ区別が出来てないので分かりにくくなっています。 壺や韓国語講座で出た言葉を後でもう1回出すというボケはよかったと思います。 短いセリフの部分が淡泊すぎますが、表現を変えるだけでもっと良くなる気がします ・ボケ自体はそれなりに面白くなりそうなボケも揃っているとは思うんですが、どういう訳かその割には全然ハマりませんでした。 特にデートに入ってコント入りしてからの部分。 そもそもデートっぽい展開ですらない事がまずおかしいと言えばおかしいですし、 その後のドタバタ劇も何というか、ストーリーっぽいものはあるんですが、ストーリーとして全然伝わってきませんでした。 舞台を意識した書き方でしたが、これを舞台でやったらダダスベリすると思うんですよ。せっかく頑張って凝ったボケを演じたところで。 どちらかというと、低クオリティでも分かりやすいボケの方が、おそらく観客に伝わる分だけ笑いは起こると思います。 コント入りするなら場面を読み手・観客に伝わるようにすることが大事です。
前田:いやぁ、世界はW杯一色じゃないですか
安正:ちょっと前に終わっちゃいましたよ
前田:え、そうなんですか?スペインVSオランダの決勝戦があった事は知ってるんですけど
安正:決勝が終わったらどんな大会でもおしまいでしょうが。もしくは閉会式を残すのみですよ
前田:結局サスペンダーが勝ったんでしたっけ?
安正:恐らく「スペイン」と「オランダ」が混ざったんだと思いますが、「サ」と「-」どっから出てきたんですか
前田:まぁ、それはそれとして、日本もがんばりましたよね
安正:そうですね、2勝1敗で見事予選リーグ通過で。本戦1回戦も惜しかったです
前田:半目差で負けちゃったんですよね
安正:囲碁になっちゃってませんか
前田:ボールの模様は明らかに黒が不利ですよね
安正:確かにサッカーボールって白が黒を囲んでるような模様になってますけども
前田:あれをモチーフとした3D囲碁っていうのがあってもいいと思うんですよ
安正:やり辛いことこの上ないですよ
前田:まぁ、それはそれとして
安正:今日はそれをそれとしますねぇ
前田:ええ、それをそれとしますとも。サッカーってプレイそのものはもちろんですけど、実況っていうのも盛り上げる要因の一つだと思うんですよ
安正:確かに、実況者さんがうまいとこっちの気分も高揚してきますね
前田:で、こういう喋る仕事してると、ああいうのに憧れるんですよね
安正:あぁ、分かります分かります
前田:ただ実際にやるのは夢の話なので、この場を借りてやってみてもいいですかね?
安正:おお、どうぞどうぞ。やっちゃってください
前田:ではお言葉に甘えて
前田:さぁ、試合は遂に折り返し。後半戦のホイッスルが鳴り響きました
安正:なんで前半はしょっちゃったんですか
前田:5-0のベラルーシリードで試合は進んでおります
安正:あ、そりゃはしょりますね。ボコボコにされてる日本なんて見たくもない
前田:ここで日本代表は控え選手を投入します
安正:これで試合の流れを変えてもらいたいですね
前田:MFの森本に代わりまして、鴨が入ります
安正:珍しい苗字ですね
前田:鴨、羽根をばたつかせフィールドを駆けています
安正:・・・え、本物の鴨ですか?日本は何を血迷って代表に選出してるんですか
前田:ここで試合をいい方向に持っていってほしいものです
安正:暗雲しか立ち込めてませんよ。見えませんかこのドスの効いた紫色の雲が
前田:鴨、小回りの利いたドリブルで、ベラルーシ陣をかき乱します
安正:おっと一気に真っ白に
前田:ああっと、FWの岡本、シュートがそれてしまった
安正:まぁ鳥類ががんばってるのに何をやってるんでしょう
前田:ここで、岡本に代わりウグイが入ります
安正:鳥類の次は魚類ですか。陸の上で何が出来ると
前田:鴨からのセンタリングに、ウグイが見事ヘディングで決めたっ。日本、1点を取り返しました
安正:まぁ、薄々そんな予感はしてましたよ
前田:ここでDFの山田に代わりまして、ミンミンゼミが入ります
安正:おお、もはや脊髄すらない
前田:ミンミンゼミ、激しいタックルでなかなかベラルーシ陣を前に進ませません
安正:体格差なんてサッカーの前では無意味ですよね
前田:ここでウグイのオーバーヘッドキックで、再び1点を追加しました
安正:尾びれでシュートしてるんだとしたらそれはそれでかっこいいんでしょう
前田:後半戦も半ば、ここで日本はMFの中島、有岡、高木に代わりまして、カスタネット、ジャンベ、ウッドブロックが入ります
安正:私、小学生の演奏会の時、荒城の月なのにウッドブロック担当だったんですよ
前田:カスタネットのスルーパス、ジャンベのアシスト、ウッドブロックの切れ味鋭いシュートが決まり、日本さらに1点を追加しました
安正:おっと、サッカーの話でしたね。さすが打楽器といったところでしょうか
前田:さらにGKの藪に代わり、あずきとぎを投入します
安正:ここに来てすごい質量のあるの来ましたね
前田:あずきとぎ、ゴールキックで直接ゴールにシュートを決めて、1点差に詰め寄りました
安正:さすが人外。いや、控え選手今のところ全員そうですけど
前田:試合終了残り5分、ベラルーシのプレスが激しくなってきました
安正:このまま逃げ切るつもりですね。なんとかしてもう1点入れたいところですが
前田:ここで日本、FWの八乙女に変わりまして、除光液を投入します
安正:日本代表は固体にこだわりません
前田:除光液ダイビングヘッドを相手のゴールに叩き込むっ。おしゃれなものがゴール決めたら2点ルール適用で、日本、見事逆転です
安正:やったー
前田:ここで、試合終了、6-5、日本、予選リーグ突破です
安正:さて、そろそろ深呼吸してみましょうか
前田:(すーはー) いやぁ、どうでしたか、私の実況
安正:まだ正気に戻らないんですか。なんなんですかこれ
前田:サッカーですよ
安正:貴方の実況については特に非は無いと思いますが、試合内容地獄絵図じゃないですか
前田:そんなことないですよ。皆活き活きしてたじゃないですか
安正:人外だらけの控え選手だけしか描かれてませんでしたけどね
前田:控えておいてよかった
安正:じゃあ、なんならスタメンにすればよかったじゃないですか
前田:除光液乾いちゃいますよ
安正:なんならすぐに芝生に染み込んで終わりですよ。後、除光液はそんなにお洒落じゃないと思うんですよ
前田:カチューシャなら良かったんですか?
安正:まずそのルール自体がおかしいんですけどね
前田:ちなみにスタメンの名字はHay!Say!JUMPのメンバーのです
安正:そんなに興味ないです
前田:まぁ、悪いことしたベラルーシに見事勝ったんですからよかったじゃないですか
安正:そんな噂聞いたことないですけども。後、なんでヨーロッパのそんなマイナーな国選んだんですか
前田:「ラル」の部分の語感が凄い良いんですよ
安正:語感で選ばないでください。結局なんなんですか、控え入ってからの怒涛の追い上げは
前田:言うじゃないですか、INが追う方(因果応報)って
安正:いい加減にしなさい