A:はいどうも、世界平和渇望倶楽部と申します。
V:Fuck You。
A:……一応これでも世界の平和を渇望しています。よろしくお願いします。
もう、あなたは本当に世界平和を望んでいるんですか?
V:勿論、それはFuck Youだ。
A:肯定なのか否定なのか分からん…!いや、なんとなくだが否定っぽい…!
V:まぁ当然のことながら世界平和は望んでいるさ。
A:さも自然に、当然のごとく、第一声でファッキュー言ってましたけどね。
じゃあ何か平和運動でもやっているんですか?
V:コンビニのレジ前でどっかの国への募金をやってたから、4円入れてやったぞ。フンッ!
A:そんなので威張らないで下さいよ…。どうせそれお釣りの端数じゃないですか。
つかどっかの国って。募金の目的くらい確認してくださいよ。
V:Fuck You。(チャリーン)
Fuck You。(チャリーン)
Fuck You。(チャリーン)
Fuck You。(チャリーン)
A:1円玉を入れる度に!これはウザい!
V:Fuck You。
A:あっ最後無駄ファックあった!もう募金の分がファックで相殺されちゃってますって。
V:じゃあお前はどういう活動をしているんだ?
A:そうですね、自分は幼稚園訪問などのボランティア活動を通して、平和の大切さを子ども達に教えていますよ。
V:平和のへの字も知らないような糞餓鬼共に、平和について教えたって意味無いだろうFuck。
A:そうかもしれないですけど、子どもは純粋ですからね。将来的には役立つかもしれないじゃないですか。
V:フン、そこまで言うならやってみやがれ。俺が園児を演じてやるわ。
A:あっ、ちょっと駄洒落挟んだ。エンジでかけやがった。
V:さっさと役に付けFuck。
A:はいはい。
はな組のみんな、集まれーっ。今から大切なお話をするよーっ。
V:……Fuck…。
A:……ファック……?
ところで、みんなは今平和だ、って思ってるかなー?
V:ハッ!カルト宗教の誘い文句みてぇだな、Fuck’in。
A:ファッキン……。
んー、そうか、分かんないかー。そうだよね、難しいよね。
V:貴様が何故幼稚園にやってきて、そして説教たれてるのか、それも分からんわ。
Fuck You 暇人?
A:……多分アーユー、ってことだよね?惜しかったね。
話を戻して、こうして毎日当たり前のように生きているけど、みんなはそれ自体が平和なことなんじゃないのか、って考えたことはあるかな?
V:お前のつまらん自己満足のせいで俺の自由時間が削られ、その結果として今、不幸だと思っている。You Suck!
A:………幼稚園児っていう設定どこいったー!!汚い英語ばっか喋りやがって!!
なんか最後ちょっと新しいの出てきたな!どっちみち悪口に変わりはないけど!
V:んじゃ改めましてFuck You。
A:いや別にファックに直せ、ってことじゃねぇよ!!
せっかく平和のなんたるかを教えてるのに、こんな園児が相手じゃたまんないわ!!
V:あまりにお前の言う平和がくだらなすぎてな、つい設定を忘れてしまった。
なーにが日々の毎日が平和だボケ。平和ボケしやがってんなこのクソボケ。
ボケッ。
……ボケッ!
A:しつけぇー!!ボケボケしつけぇー!!
ここまで言ったからにはあなたも何かしら平和活動してるんですよね?あぁん?
V:だからFuck募金、略してFuck’inを…。
A:最初のアレか!略称最悪だな!いや略する前も酷いけど!
つまりは大したこと何もやってない、ってことじゃないですか。
V:しかし、将来就きたい職業は凄く平和的なものだぞ。
A:どうせヤクザかチンピラでしょう?
V:平和的、と言っただろFuck You。
A:語尾で矛盾しとるわ。
んじゃ、警察官とかになって、そして国家権力を濫用したい、とか言いだすんでしょう?
V:貴様の脳味噌は摩擦ゼロのつるつるなんだろうなFuck。
A:まぁ真剣に考えるならば…やっぱ警察とか、他には医者とか、そういうのですか?
V:凡夫め。
A:ああもうめんどくせー!!さっさと教えて下さいよ!!
V:まぁ、警察というのはちょっと惜しかったかな。
国連に勤めて、んで平和維持活動を行いたいなと考えている。
A:……なんか凄くまともで反応しにくいですね…。
具体的にはどういった活動を?
V:PKOという平和維持活動があるだろ?それに参加したい。
A:あ、具体的なビジョンもある。見直しましたよ、ええ。
V:ようし、じゃあ試しにシミュレーションしてみようか。
お前は平和を乱してくれ、俺がお前を徹底的にぶっ潰してやる!!!Fuck You!!!
A:前言撤回だバカヤロウ。平和を乱せ、ってどういうことだっつの。
んで徹底的にぶっ潰すってどういうことだっつの。
V:ズドンズドンズドン!バラララララ・・・
A:銃使うつもりだった!?そんな物騒な!!
V:いやなんだ、国連の権力を用いて派手に暴れてやろうと思ってな。
A:お前それPKOでなくPKFだ阿呆。国連が平和を騙って行う、ただの武力鎮圧じゃねぇかよ。
つーか警察が職権濫用する例と大差無いじゃねぇか!!
V:そうか…じゃあ正しい平和維持活動の練習をさせてくれFuck’in Bitch。
A:ビッチじゃねぇし!!お前今日ファック以外に色々言うな!
まぁ、練習には付き合ってあげますか。
じゃあ私が武装グループのリーダーだと思って、説得してみてください。
V:お前に、リーダーは、似合わない。
A:うるせえさっさとやれっての。私に武装解除を求めて下さいね。
V:もう諦めるんだ、君達の組織では私が持つ国連軍には敵わない。
A:私物化しおったコイツ!!国際組織を私物化しおったコイツ!!
V:もう諦めるんだ、君達の組織では我らが国連軍には敵わない。
A:けっ、そんなのやってみなきゃ分からないだろ!
V:とにかくまぁ、武装解除するんだ!!
A:やなこった!
V:Fuck!武装解除しろと言ってるんだ!この、この、……この野郎!!
A:お前らから武装解除したら考えてやらんこともないけどなぁー!
V:Fuck You!!明日までに鎮圧してやる!!
A:お前から武力を使おうとすんなよ!!
V:お前が言う通りにしないからだろFuck You!!
A:そりゃ向こうも抵抗はしますって。それを説得するのが仕事でしょう?
てかそれ以前の問題な気もしますけど。語彙少ねぇー。
V:語彙力が無いだと!?流石にそれは俺のことをナメすぎだぞ。
Fuck You、Bitch、Jerk、You Suck、Shut Up…
A:悪口ばっかじゃねーか!!それ系の語彙だけは豊富だなオイ!
そうじゃなくて、相手を降参させるような、もっと説得力のある言葉というか…。
V:こんなことしやがって…お前の母ちゃん泣いてるぞ。
A:そんなのが通用するか微妙ですが…まぁさっきよりはいいかもしれないですね。
V:このMother Fuckerめが。
A:台無しだクズ。母ちゃんが泣いている理由も変わってくるわ。
V:まぁこういう説得は実際に就職してから頑張るようにするわFuck。
A:その就職が出来なさそうなんですが。本当に国連に勤めようと思ってるんですか?
V:いや、国連が駄目なら最悪Fuck連でも。
A:もういいわ。
V:Fuck You。
A:Fuck You。
審査員 点数 |
73 | 31 | 63 | 69 | 61 | 平均59.4 |
【審査員コメント】 ・連呼されて飽きてしまいそうなのに上手くかわしてクオリティを維持するのが素晴らしいと思います。 他の英語を使ったりと徐々に新たな引き出しも見せてるんですが、それらが軸をぶれさせないどころか 軸を太くさせてるようにさえ感じます。 fack募金でかなり笑ったんですが、国連の話になってからやや失速したかなとも思いました。 ・そういうキャラ設定だから仕方がないにせよ、正直な話、 ボケてるっていうより汚い言葉で難癖つけてるだけの作品、という 印象しか持てませんでした。 ・無駄ファックってなんやねん、笑いました。 改めましてFuck Youとか、今回好きです。 ショートコント型式よりもこっちのほうが作りやすいし、 読み手のウケも大きいと思います。 ・ふざけていながらも、2人のキャラクターや掛け合いがしっかりしていて面白かったです。 特に前半の幼稚園のくだりが好きですが、こっちが慣れてしまうせいか、徐々に失速していくように感じました。 Fuck Youとは違う裏切りのボケというか、もう1つ何か欲しいなと。 このネタをアメリカ人の前でやってくればいいと思います。 ・Fuck Youのバリエーションが多いのが良いですね。その点については楽しめました。 ただ、本題の展開がちょっと甘かったかなぁと。特に後半は、Fuck You系のボケ以外の笑いどころが少なかったかなぁ、と。 その点については、個人的には前回の方が良かったような気もします。
(二人、歩いて登場)
ゴギガ・ガガギゴ「どうもーゴギガガガギゴでーす」
ゴギガ 「よろしくお願いしまーす」
ガガギゴ「貴様の首をケチョンケチョンにしてやろうか」
ゴギガ 「いややめろや」
ガガギゴ「僕ファミレスの店員とかやってみたいんよ」
ゴギガ 「あぁいいね」
ガガギゴ「やからお前ちょっと徒歩で日本地図作ってくれへん?」
ゴギガ 「いややわ」
ガガギゴ「じゃあ客やって」
ゴギガ 「(手でOKのマーク)」
ガガギゴ「いらっしゃいませ、お客様何名様でしょうか」
ゴギガ 「十人です」
ガガギゴ「あれ?お客様この隣のアパートの・・」
ゴギガ 「あの、席大丈夫ですか?」
ガガギゴ「(咳き込む)ゴホッ、こちらどうぞ」
ゴギガ 「ハンバーグセット一つ」
ガガギゴ「ご注文は?」
ゴギガ 「もう言うた・・」
ガガギゴ「T-岡田には言いました?」
ゴギガ 「オリックスの四番や!」
ガガギゴ「お客様ご職業の方は」
ゴギガ 「聞いてどないすんねん」
ガガギゴ「ハンバーグセットの方ライスか雑穀か玄米か」
ゴギガ 「パンだよ〜〜」
ガガギゴ「オプションで笹の葉なんて」
ゴギガ 「七夕でお願いしたろか!」
ガガギゴ「では自信はないですが厨房の方へ伝えに行って参りま
す」(ガガギゴ、離れる)
ゴギガ 「頼むでほんま・・」
(ガガギゴ、戻ってくる)
ガガギゴ「お客様」
ゴギガ 「なに〜?」
ガガギゴ「先程は申し訳ありませんでした。こちらハンバーグセッ
トと、お食事券でございます」
ゴギガ 「いやお前ハンバーグ腐ってるやんけ!」
ガガギゴ「うまい」
ゴギガ 「いやうまないやろ」
ガガギゴ「待ってや、全然ウケてないやん・・」
ゴギガ 「えぇどうしたんや!」
ガガギゴ「やっぱオレラ最初の登場の仕方が悪かったな」
ゴギガ 「あぁわかった。やっぱ元気に走って出てきたら良かったな!」
ガガギゴ「せやせや。ちょっと一回やりなおそ!」
(ゴギガ・ガガギゴ離れる)
(二人、走って登場→ゴギガこけて一歩出遅れる)
ガガギゴ「どうもーゴギガガガギゴでーす」
ゴギガ 「どうもーゴギガガガギゴでーす」
ガガギゴ「貴様の首をケチョンケチョンにしてやろうか」
ゴギガ 「よろしくお願いしまーす」
ガガギゴ「僕ファミレスの店員とかやってみたいんよ」
ゴギガ 「いややめろや」
ガガギゴ「やからお前ちょっと徒歩で日本地図作ってくれへん?」
ゴギガ 「あぁいいね」
ガガギゴ「じゃあ客やって」
ゴギガ 「いややわ」
ガガギゴ「いらっしゃいませ、お客様何名様でしょうか」
ゴギガ 「(手でOKのマーク)」
ガガギゴ「あれ?お客様この隣のアパートの・・」
ゴギガ 「十人です(住人です)」
ガガギゴ「(咳き込む)ゴホッ、こちらどうぞ」
ゴギガ 「あの、席大丈夫ですか?(咳大丈夫ですか?)」
ガガギゴ「ご注文は?」
ゴギガ 「ハンバーグセット一つ」
ガガギゴ「T-岡田には言いました?」
ゴギガ 「もう言うた・・」
ガガギゴ「お客様ご職業の方は」
ゴギガ 「オリックスの四番や!」
ガガギゴ「ハンバーグセットの方ライスか雑穀か玄米か」
ゴギガ 「聞いてどないすんねん」
ガガギゴ「オプションで笹の葉なんて」
ゴギガ 「パンだよ〜〜(パンダ用)」
ガガギゴ「では自信はないですが厨房の方へ伝えに行って参りま
す」
ゴギガ 「七夕でお願いしたろか!」
(ガガギゴ、離れる)
ゴギガ 「頼むでほんま・・」
(ガガギゴ、戻ってくる時にこけて一歩出遅れる)
ゴギガ 「なに〜?」
ガガギゴ「お客様」
ゴギガ 「いやお前ハンバーグ腐ってるやんけ!」
ガガギゴ「先程は申し訳ありませんでした。こちらハンバーグセッ
トと、お食事券でございます」
ゴギガ 「・・・いやめちゃめちゃうまいやん!あのあれやろ、あ
の料理を格安で提供してもらえるチケットのお食事券と、悪いこと
した事件の、汚職事件とかかってるんやろ?」
ガガギゴ「(開いた口を手で押さえて)」
ゴギガ 「いや俺の考えすぎかいもうええわ。」
ゴギガ・ガガギゴ「ありがとうございました」
審査員 点数 |
10 | 9 | 5 | 19 | 35 | 平均 |
【審査員コメント】 ・ゴギガガガギゴってフレーズ久々に聞きました。攻撃力2950のやつですよね。 それはさておき、会話がずれて繋がるという工夫をしていることはわかりましたが、 ずれる前のボケ自体がイマイチだったうえ、会話がずれた後も「会話が成り立ってるな」というのみで 笑いにつながっているとは思えませんでした。 ただそういった工夫をネタに組み込む事自体簡単にはできないと思うので、もっと推敲したバージョンを見たいです。 ・やりたいことはわかるんですけど、文章構成力をもう少し上げないと 「そのアイデアだけで点数が上がるか」っていうと全然そんなことないわけです。 アイデアの発想を一旦おいといて漫才としての完成度がどうかと言うと ボケは安易、ツッコミは指摘にしかなってなくてヒネリがないです。 アイデアを加味して初めて形になる、ということですが、逆に言うと アイデアに頼りすぎな作品だということです。 括弧書きの多様も読み手のリズムを狂わせるだけですし、 ちょっと構成の再構築と文章力をもう少し上げてきたほうがいいと思います。 ・二段階でボケるなら、 その前半も後半も意味が通じて初めて、 「凄いネタを見た」という感想を持てるんですが、 この場合は前半が本当の意味でずれてるだけで、 「一人ずれたら意味の通じる漫才になった」という笑いどころも薄くなってるわけです。 計算されてるように見えて、実はワンテンポ遅らせるだけだから誰にでも出来るんですよねぇ。 ・前半だけの段階でもしっかりした漫才の掛け合いにして、なおかつ後半ずらしても成り立つ、 そういうネタになれば一気に変わると思います。 これだと、前半ボケツッコミのやりとりがかみ合ってなく、後半もやりたかったことの意味が分かるだけという状態かと。 案を考えたところで終わっていると感じました。 ・発想は買いたいです。何だかんだで細かい工夫をしているのが良いなぁ、と。 (こけて一歩で遅れる)とか(開いた口を手で押さえて)とか、その辺りの言葉のチョイスみたいなのも好きです。 ただ、好きだからといって評価できるかというとそれは別の話で、 他の普通の漫才と比べてしまうと、明らかに笑いを意識した作りこみが足りないように見えました。
自分「はーい、よろしくお願いしまーす。」
他人「まーす。」
自分「皆さん、詐欺師って信じてますか?」
他人「質問がおかしいねえ。それは存在を信じるって事?それとも詐欺師個人を信じるって事?」
自分「なんかさ、道中でさ、『アンケートして下さーい』って言われるときあるじゃん。」
他人「何か抽象的だな。
まあ、たまにあるね。で、アンケートを書かせてる隙に後ろからガバッと・・・」
自分「何するんだよ。違うよ。『じゃあここではアレですからあそこらへんの喫茶店みたいなところにでも・・・』
とか言って喫茶店みたいなところに連れ込まれそうになって、契約書のようなものにサインらしきものとか書かせて、
お金みたいなものをふんだくられるかもしれないじゃん。ふんだくられるかもしれないじゃん!」
他人「やけに不確定要素が多いな。
それって適当な言い訳すれば良いんじゃないの?じゃあ俺がアンケートの人やるからお前が答えて。」
自分「わかった。」
他人「あ、ちょっと待って。女装するから。」
自分「何で?」
他人「よし・・・と。ずれてないよね?」
自分「長髪のカツラ被っただけじゃないか。」
他人「ゴホゴホ、あー、あー・・・よし。
あのぉ〜、すいませぇ〜ん、あのぉ〜、いまぁ〜、あのぉ〜、アンケートうぉ〜、あのぉ〜、おねがいしてるんですけどぉ〜」
自分「差し支えなければ、数あるキャラの中から何でそういうキャラをチョイスしたのか、その理由を聞かせて貰えないかな。」
他人「このキャラクター、イライラするから普通にやっていい?
こういう声かけてくるのって大体女の人多いじゃん?
やっぱ俺には一般女性の演技は無理だわ。」
自分「お前から見た一般女性はそんななのか。」
他人「ゴホゴホ、あー、あー・・・よし。
すいません、あの、アンケートお願いしたいんですが・・・」
自分「今急いでるんで。」
他人「あ、じゃあそっち優先にしたほうが良いですね。」
自分「それじゃ。」
他人「行ってらっしゃい。」
自分「・・・・・・」
他人「すげえな。完璧。」
自分「じゃないだろ。というか路上で声かけてくる人って、そんなあっさり引き下がらないだろ。」
他人「ポファファッ!?」
自分「どんな驚き方したらそんな声出るんだよ。違うよ。そっちも『いや、すぐ終わりますから』とか言って粘るんだよ。」
他人「ああなるほど。そっちパターンね。じゃあもう一回やらせて。」
自分「ちゃんとやれよ。」
他人「ゴホゴホ、あー、あー・・・よし。
あのぉ〜、すいませぇ〜ん、あのぉ〜、いまぁ〜、あのぉ〜、アンケートうぉ〜
自分「その部分はやり直さなくて良いんじゃないかな。」
他人「ゴホゴホ、あー、あー・・・よし。
アンケートうぉお願いしたいんですがぁ。」
自分「微妙に戻ってないよ。待っててあげるから、ちゃんと声整えて。」
他人「コホン、アンケートお願いします。」
自分「今急いでるんで。」
他人「いや、すぐ終わりますから。」
自分「ちょっと彼女と待ち合わせしたんですよ。」
他人「フフッ」
自分「ん?おい・・・今笑ったよな?何で笑ったんだよ。」
他人「いや、よく聞こえなかったので。」
自分「聞こえなかったのかよ!『彼女と待ち合わせした』って言ったんだよ!!」
他人「フフフッ」
自分「今度は何で笑ったんだよ。」
他人「いや、だって有り得ないじゃないですか・・・プクク。」
自分「ちょっと待て。どういうことだよ。俺に彼女いちゃおかしいってのか?」
他人「え?彼女がいるんですか?」
自分「だから、『彼女と待ち合わせした』って言っただろ!」
他人「『オコジョと鉢合わせした』?」
自分「有り得ねえよ!少なくとも何がしかのアンケート取ってる人がいるような街中でオコジョなんて見かけねえよ!
というか何でこのフレーズだけお前は耳が悪くなるんだ!」
他人「まあま、とりあえず、このアンケートはすぐ終わるんで。」
自分「ホントに急いでるんで無理ですよ。」
他人「時間が無いと?」
自分「そうです。」
他人「無ければ・・・無ければ作れば良いじゃないですか。」
自分「え?」
他人「時間が無い、無い、と言っていますが・・・
基本的に仕事に就いている多くの人は時間に追われています。
なので皆時間は無いんです。じゃあ何か始める時はどうするか・・・
その場合、今まで他の事に当てていた時間を削るんです。
その削った時間を当てていくんです。
今までの人生で、削ろうと思えば削れる時間は多くあったはずです。
本当に削りようが無い位削っている・・・そんなケースは極稀です。
そうです。時間は作るものです。」
自分「・・・つまり、その削ってまで作った時間を貴方のアンケートとやらに使えと?」
他人「そうです。」
自分「嫌です。」
他人「断られたー・・・これ断られちゃったらオイラ打つ手が無いや。」
自分「じゃあ今度は俺がアンケート取る役やってやるよ。」
他人「何で?」
自分「立場を変えて見る事で、改めて自分の立場を再認識でき
他人「わかった。やろうぜ。」
自分「格好いい台詞くらい、最後まで言わせてくれよ。
えーと・・・アンケートお願いしたいんですが。」
他人「おーっと、そこを動くな。」
自分「は?」
他人「アンケートを書かせてる隙に後ろからガバッと」
自分「何するんだよ。」
他人「う、動くんじゃないぞ・・・今、アンケートを書くからな・・・。」
自分「書いちゃうの?」
他人「ぐ!き、貴様・・・!」
自分「どうした?」
他人「アンケートに毒を塗りやがって・・・」
自分「塗ってないよ。」
他人「ぐわあああ・・・か、体が!うああああああ!!」
自分「・・・・・・」
他人「と、溶け・・・・ジュワワワワワアアア・・・」
自分「・・・・・・」
他人「ビクン、ビクン」
自分「ああもう、北京オリンピックの100m水泳平泳ぎで金メダル取った気持ちだわ。何も言えねえ。」
他人「と、相手を油断させてる隙に後ろからガバッと」
自分「だから何するんだよ。というかお前の今の状態はどうなっているんだ。」
他人「とりあえず一つだけわかったことあるわ。」
自分「何?」
他人「こういうのは無視が一番!」
自分「おー。
という事で、今までの流れと全く関係ない結論できれいにオチたところで終わらせていただきます・・・」
審査員 点数 |
52 | 24 | 36 | 52 | 48 | 平均42.4 |
【審査員コメント】 ・テンポがゆったりしていたように見えましたが、ボケのスパンもゆったりしていたように思います。 さらにそのボケにも印象深いものがあまりなく、何だかのぺらーっとしたまま読み終えた感じでした。 最後の溶け出すくだり級のボケが他にもあれば、と思いました。 ・まず全然綺麗にオチてないと思うんですが、その前に圧倒的に 総合的にネタの推敲不足、という印象です。 どのポイントで読み手を笑わせようとしているのか、それが伝わりませんでした。 ツッコミも特に工夫されてるということでもなく、実に平坦に終わってしまいました。 やや基本軸がしっかりしてない感じもしますので、構成に気をつけつつ もっと大きな笑いをとれるようなボケを配置したりしてもらいたいと思います。 ・単にカタカナいじっただけなんですけど「ポファファッ!?」に笑いました。 あとはベタの域を抜けきれてないんですよねぇ。 「よく聞こえなかったので」とかすごい好きなんで、 他人が自分を徹底的に舐める構図のほうが良いと思います。 ・キャラクターを利用して『自分』もところどころボケにあたるようなことを言うのであればいいと思うのですが、 ずっと『他人』がボケ担当になるので、最初だけ『自分』がボケ担当っぽいことに違和感がありました。 『時間を削る』のくだりは良かったと思いますが、 全体的にはボケ1つ1つの裏切り感といいますかパンチが弱いかなと。 ・流れっぽいものがあるにはあるのですが、取って付けたような感じのボケ・ボケ方が多かったように思います。 後半で他人さんが長台詞になるところがあるのですが、そこがほぼ笑いに繋がっていない(弱い)のも気になりました。 そういう方向が良いかどうかというのは別としても、もう少し「上手く」作れるネタのように思いました。 あと細かいところですが、「このキャラクター、イライラするから普通にやっていい?」←にはツッコんでおいても良いかと。
咲野:はいどうもー、お願いします。
海堂:違うんですよ!私はその…あぁっ、玉ねぎが!!
咲野:…度肝を抜かれるとはこのことかよ。
急にどうした?頭に蛆でも湧いてきた?
海堂:いやー、実は最近マフィア映画にはまっててさ。
三度のゴキブリホイホイ設置よりも好きなんだよ。
咲野:一日三度も何やってんだよ!好きの度合いが全く分かんねぇよ。
それに最初の台詞とも繋がってこないし、分かんないことだらけだ。
海堂:お前、そんな何もかも分かってなかったらこの先着いていけないぞ?
ほら、マフィアの大物に「ワカルポネ」っているだろ?
咲野:「アルカポネ」だろ!
変な語尾つけるやつが「分かるぽね、分かるぽね」言ってるみたいじゃねぇか。
海堂:まぁとにかく、はまってるわけよ。男の世界に魅せられちゃってね。
俺もあんな、仁義を重んじる男になりたいなぁと思ってさ。
咲野:確かに、マフィア映画はかっこいい男がどんどん出てくるもんな。
海堂:だから今日は、俺がマフィアのドンをやるから、
お前は禁酒法時代のニューヨークを舞台に、二つのマフィアの抗争に巻き込まれて右往左往してる
近所の買い物帰りの会社員ゴンザレスをやってくれ。
咲野:状況が限定的すぎてわけわかんねぇよ!それにマフィア関係ないし!
そのゴンザレスとやらはどんな風に演じればいいんだよ?
海堂:そりゃお前、「違うんですよ!私はその…あぁっ、玉ねぎが!!」ってなもんだろ。
咲野:最初のやつ!そこでのセリフかよ!玉ねぎ転がってるじゃねぇか。
というかそれだとお前、マフィアに憧れてるっていうよりもゴンザレスに憧れてるみたいになるぞ。
海堂:でもまぁ、確かにゴンザレスを演じるのは相当難しいだろうからな。
じゃぁお前は禁酒法時代のニューヨークを舞台に、裏切り者の抹殺を失敗してしまって、
その言い訳を頑張って考えるものの具体的に思い浮かばず、
とにかく必死で命乞いをする下っ端ジョニーの役を頼むわ。
咲野:だからもうちょっと自由に演じられる登場人物はいないのかよ!!
海堂:仕方ないだろ、もう人物設定は決まっちゃってるんだから
咲野:決まってるってどういうことだよ?
海堂:いや実はね、自分なりにマフィアの映画の脚本を書いてみたんだよ、
それに登場する人物なんだ。
咲野:じゃぁ先にそれを聴かせろよ!俺に演じさせる所為が分からんわ!
海堂:その名も「ゴッドファーザー 〜禁酒法時代のニューヨークを舞台に、
二つのマフィアの抗争に巻き込まれて右往左往してる近所の買い物帰りの会社員〜」
咲野:前半と後半の温度差は何だよ!!サブタイトルが大変なことになってるぞ!
海堂:これを「ゴッドファーザーpart4」の脚本として映画会社に持っていったんだけど、
受理されなかったんだよなぁ。
咲野:当然だろ!どこのコッポラがそんなもん採用するんだよ!
海堂:まぁいいや、聞いてくれ。
「―――舞台は1944年、禁酒法時代のニューヨーク。
ここでは”コルレオーネファミリー”と”タッタリアファミリー”という二つの対立する組織がしのぎを削っていた。」
咲野:おぉ、それっぽい。
海堂:「コルレオーネファミリーのドンである、ドン・コルレオーネが、
部下であるジョニー・フォンテーンのミスを問いただすところから物語は始まる―――」
咲野:とにかく必死で命乞いをする下っ端ジョニーってやつか。
海堂:「ジョニー…お前、密造酒の件で裏切ってタッタリアファミリーに寝返ったソニーの始末を失敗したようじゃな…」
「ち、違うんでやんす!誤解でやんす、偉大なるドン・コルレオーネ!
勘違いでやんす、実はそうじゃないんでやんすよ〜〜〜〜〜!!」
咲野:…その下っ端にも程がある喋り方はなんなんだよ!
あと言い訳へたくそだな!頑張って考えた結果がこれかよ!
海堂:「ジョニー、ワシが始末に失敗した後の組織の一般的な動向を教えてやろうか…」
「あ、ちょっと待っておくれでやんす、ドン・コルレオーネ。
信号が変わったから向きを変えるでやんす、どうぞでやんす〜」
咲野:なんで交通整理の真っ最中なんだよ!
交差点のど真ん中で「裏切り者を取り逃がすことは組織の崩壊に繋がるんじゃ」とかやってんじゃねぇよ!
海堂:市民に愛されるマフィアじゃないとな。
咲野:愛されてても威厳はクソ以下じゃねぇか!その辺のおばちゃんと同系列で見られるだろ!
海堂:「ジョニー、ワシがかの有名なサルヴァトーレファミリーを例に話してやろう…」
「あ、待ってくれでやんすドン・コルレオーネ、運転技術に問題のある車が突っ込んでくるでやんす!
よけるでやんす〜〜〜!」
咲野:報われないドンだな!全然話聞いてもらえねぇじゃねぇか!
海堂:「(キキキーーーーッッッ!!!!)」
「クラァ!!どこを見て運転してるでやんすクラァ!!ドンが怪我するところでやんしょうがクラァ!!
まさか対立するソロッツォの使いでやんすかクラァ!?
背景にタッタリアファミリーが絡んでるでやんすねクラァ!?」
咲野:クラクラうるせぇな!大物の前では何も出来ない癖に威張んなよ!
でも、対立するファミリーからの刺客とか映画っぽくなってきたじゃん
海堂:「どうなんでやんすかクラァ!?答えるでやんす!!」
「…違うんですよ!私はその…あぁっ、玉ねぎが!!」
咲野:ゴンザレスじゃねぇか!!本当に右往左往だな!
海堂:「あの、すいません、私は妻に買い物を頼まれてて、それで慌てていまして…」
「言い訳なんて聞きたくないでやんすクラァ!!これはファミリーへの宣戦布告でやんすクラァ!!」
「落ち着くんだジョニー…そんなに喚くほどのことでもないだろう…」
「何をバカ言ってるでやんすクラァ!!クソ食らえでやんすクラァ!!ふざけるのもいい加減……
…あっ、偉大なるドン・コルレオーネ!!一体全体いつからそこにいたでやんす!?」
咲野:ちょっと落ち着けよ!周りが見えてなさすぎだろ!
海堂:「…もういい。時間だ、本部に戻ろう。」
「あ、そうでやんすね、3時を過ぎたからタッタリアファミリーに交代でやんす」
咲野:近隣のマフィア総出で交通整理やってんのかよ!!
海堂:仁義なき戦いだぜ。
咲野:本当に仁義もクソもねぇな!もう端から見れば地元の気のいいおっさん達だよ。
海堂:「(本部にて)さて…ジョニー、ワシが少々昔話をしてやろう。
サルヴァトーレ・マランツァーノがニューヨークのマフィアを五代ファミリーに分割した頃の話だ。」
「あ、ちょっと待ってくれでやんすドン・コルレオーネ、本日2回目のゴキブリホイホイを設置するでやんす」
咲野:てめェの私情を創作物に加えんな!興味ねぇんだよ!
海堂:「あれはまだワシが若造だった頃だ、カルテランマレーゼ戦争を制したマランツァーノが、
招集された我々の前に立ち、こう言い放ったのだ。」
「”今日からニューヨークマフィアを五つに分割する”でやんしょ?知ってるでやんすよ〜」
咲野:空気読めよコイツは!!折角ドンが言いたいこと言えるチャンスだったのに!
海堂:「(プルルルル、プルルルル)」
「あ、電話でやんす(ガチャ)クラァ!!どこのどいつでやんすかクラァ!!
ドンが昔話してるところでやんしょうがクラァ!!!」
咲野:たった今てめぇが台無しにしたとこだろうがよ!!
海堂:「クラッ……はっ!これはこれは!大幹部のルチアーノさんでございやんすか!
申し訳ないでやんす!ドンはここにいるでござんすでやんすよ!」
咲野:だからちょっと落ち着けよコイツは!男なら寡黙に生きろ!
海堂:「(ガチャ)ドン、大幹部のルチアーノさんがこっちに向かってるでやんす!」
「そうか、分かった。…話の続きだ、要点をまとめて簡潔に言おう。」
咲野:ドン、あんた漢だよ…こんな口先ばかりで現実では何もできないやつを赦すなんて…
海堂:「…麻薬王として名を馳せた”ブリガンテ”という男がいた。
出所してから力を無くし、始末すべきチンピラ”ブランコ”を取り逃がした。
これが仇となり、ブリガンテは破滅の方向に向かっていったのだ。
…ワシの言いたいことが分かるな、ジョニー?」
「もちろんでやんすドン、麻薬なんてやると痛い目みるぞーってことでやんす」
咲野:もうマフィアやめちまえよコイツは!確実に人生損してるわ!
海堂:「(コンコンコン、ガチャ)……。」
「あっ、ルチアーノさんでやんす!元気でやんしたか!?」
「…………………」
「…ルチアーノ、お前の言いたいことは分かっている…
お前もまた、ソニーを取り逃がしたようだな…」
「…………………!!」
「…顔色を見ればすぐに分かるさ…
落ち着いて、その時の状況を話すんだ……私の言っていることが分かるな?」
「……分かるぽね、分かるぽね」
咲野:変な語尾つけるやつ出てきた!
お前語尾でしか差別化できない人かよ!
海堂:オリジナリティを出さないとな。
咲野:語尾いじっただけで何がオリジナリティだバカ!自惚れんな!
海堂:「…実はソニーを追い詰めて、あと一歩のところまで迫ったぽね…
ところがその途端、運転技術に問題のある車が突っ込んできて…
その人が落とした玉ねぎを拾ってるうちに、逃がしてしまったぽね…申し訳ないぽね…」
「…………どう思う、ジョニー」
咲野:おぉぉ、これは急展開。ジョニーの汚名返上のチャンスだ
海堂:「まったく、近頃は危なっかしい運転者が多いでやんす!
教習所は一体どんな教育をしてるでやんすか!?」
咲野:そこじゃねーだろぉぉぉ!!こいつは何でいつもこうなんだよ!!
海堂:「(一方その頃、タッタリアファミリー本部)」
「ゴンザレスお前、コルレオーネ暗殺は失敗したが、
ソニーの逃亡工作を手助けしたそうじゃねぇか、お手柄だったな」
「お安い御用ですよォドン・タッタリアァ、どれもこれもォソロッツォの見事なァ作戦のお陰です」
「ガハハハハ!!俺のお陰とは言ってくれるじゃねぇかゴンザレス、
てめぇの運転技術も大したものだったぜ!ガハハハハ!!」
咲野:何だこの団結力の雲泥の差は!!コルレオーネファミリーに勝ち目ねぇじゃねぇか!
「やんす」とか「ぽね」とか言ってるんだぞ!対立してるって事実がおかしいわ!
海堂:「でもさァドン・タッタリアァ、私がァ車で突っ込んだとき、
向こうの”ジョニー”って小物が、『対立するソロッツォの使いでやんすかクラァ!?』って言ってたよォ〜。
こいつ相当頭が切れるねェ、注意したほうがいいよォ〜」
咲野:こっちでは評価されてた!?持ち前の粗暴な攻撃力も場合によっては功を成すもんだなぁ…
海堂:「あの頭なら、私がァ本当にこっちのファミリーのメンバーだとばァれてるかもしれないねェ〜」
「確かにな、ソニーを救った時もお前が玉ねぎを転がしたなら、
その共通点から同一人物だとあっさり割り出されるだろう」
咲野:過信しすぎだよ!!教習所がどうとか言ってるんだぞ!!
海堂:「ガハハハハ!!なぁ、こういうのはどうだいドン・タッタリア!
あのサルヴァトーレ・マランツァーノがやったようによう、
ジョニーって若造にコルレオーネファミリーを裏切らせて、こっちに引き込むんだ!
そうすれば強力な戦力が手に入ると同時に、対立する組織を潰せて一石二鳥だぜ!!」
咲野:やめとけって!!まず間違いなく破滅するぞ!!
その後コルレオーネファミリーが勢力を増すことは目に見えて明らかだぞ!!
海堂:「フフフゥ、新勢力がうちに来るとなればァ、我々も気をつけないといけないねェ〜」
「ガハハハハ!!次期頭目候補が何を言ってやがる、一番危ないのはこの俺だぜ!!」
咲野:全然危なくねぇよ!!大安泰だよ!!一日3回もゴキブリホイホイ設置してるやつだぞ!!
なんだ、よくよく考えればこっちのファミリーもアホじゃねぇか。
マフィアはもう終わりだ。バカばっかりでどうしようもねぇ。
海堂:まぁ、禁酒法の時代だからみんな酒が飲めなくて気が狂ってるんだろうな。
咲野:酒が入ったら余計悲惨なことになりそうだけどな!
海堂:「それじゃァ〜、善は急げだよォ〜ドン・タッタリア、
早速コルレオーネファミリーの本部に出向くとするかねェ〜」
「あぁ、ジョニーの行動を把握するためだな。
ソロッツォ!お前は留守番だ、何かあったら連絡しろよ!」
「へいへい!分かりやした!ガハハハハ!!」
「(ガチャ)―――――――――」
咲野:………………
海堂:俺の書いた脚本はここまでだ。
咲野:ここで終わり!?オチが無くない?
海堂:バカ野郎、オチなんてなくていいんだ。
リンチやゴダール、キューブリックといった映画作家は「映画にオチなんて必要ない」とまで言い切ったんだぞ。
咲野:まぁ確かにそうだけどさ…なんか複雑な設定でよく理解できないまま終わっちゃったよ。
海堂:まぁ待て、ココで俺が言及したいのはミスディレクションについてだ。
まずお前は「マフィアに憧れてるっていうよりもゴンザレスに憧れてるみたいになるぞ」と言ったが、
結果的にはゴンザレスはマフィアだったわけだ。
咲野:…確かに!
海堂:更にこの脚本のサブタイトル「〜禁酒法時代のニューヨークを舞台に、
二つのマフィアの抗争に巻き込まれて右往左往してる近所の買い物帰りの会社員〜」だが、
これも同じで、”結果的にゴンザレスがマフィアの犬だった”ことに重点を置いて考えれば納得のいくタイトルだ。
咲野:言われてみれば!
海堂:あと、俺が冒頭で「一日三度ゴキブリホイホイを設置する」と言ったが、まぁこれは事実だ。
咲野:事実なのかよ!そこは後々生きてくる感じのアレじゃないのかよ!
海堂:とにかく俺は、映画の脚本にしても何にしても、
一度サラっと読むだけではその意図を汲み取るのは不可能と考えているんだ。
お前は今俺の脚本を理解した気でいるが、伏線や意図を全く理解できていなかった。いや、そうしようとしなかったと言お
うか。
それでいて「複雑な設定でよく理解できないまま終わっちゃった」とは、面白い評価をするんだねぇ。
咲野:いやそこまで言うなよ!話の終わり方がシュールと感じたから言ったんだ!
海堂:感じ方は人それぞれだが、なんでもかんでもシュールレアリズムに置き換えるのはバカのやることだ。
まぁとにかく、俺はこの脚本で、カンヌやアカデミー、ゴールデングローブ、
ひいてはニューヨーク映画批評家協会をはじめ、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭、
更にはなんとさぬき映画祭も視野に入れる所存だ。
咲野:なんでどんどん規模が小さくなっていくんだよ!!
海堂:グランプリ受賞は目に見えて明らかだからな、
映像化したときのために、お前にゴンザレスを演じてもらおうと思ったんだ。
咲野:いやそれはいいけど自信過剰すぎだろ!痛い目に遭うぞ!
海堂:でも一番の問題点は、俺がマフィアの実態をちゃんと描けてないとこなんだよなぁ。
中途半端な知識をひけらかすほど、見苦しい行為はないからな。
咲野:でもまぁ、マフィアの実態なんて俺たちが分かるわけないんだし、いいんじゃない?
海堂:そうだよな、じゃぁ映画が完成したら、
シチリアのスラム街に住む友人に意見聞いてみるわ。
咲野:そういうの居るなら先に聞いとけよ!!
ナオ:最近、子供のころ見ていたアニメが懐かしいと思うんですよね。特に、僕がよく見てたのは「アンパンマン」ね。
ゴウ:………………。
ナオ:特に好きなのは、バイキンマンとの戦いのシーンですねー。最後、アンパンチで悪役を倒してくれるんですよ。スカッとしますよね。
ゴウ:……………………死ねッ!!!
ナオ:………いや、なんで!?なんでだよ!?………え、俺死ななきゃいけないの!?何ゆえに!?
ゴウ:俺だって信じられない………相方のお前が、「アンパンマン」一味の末裔だったとは……
ナオ:なんだよアンパンマン一味って!?しかも末裔!?……いや、違うよ!俺、そんなよくわからない一味じゃねえよ!
ゴウ:……本当か?頭ちぎってばら撒いてたりしてるんじゃないのか!?
ナオ:そんなことしねえよ!てかその一味ってそんなことすんのかよ!?グロいな!
ゴウ:そうか……どうやらお前は、何処かの愚弄者に唆されただけのようだな。
ならば仕方ない……ナオ、聞いてくれ!俺たちの長い戦いの物語を………
ナオ:……さっきから思ってたけど、お前なんなんだよ!?アンパンマンの何なんだよ!?
ゴウ:時は桃山時代………
ナオ:もうお前何者だよ!?どんだけ長老だよお前!……てか、そのころアンパンマンねえだろ!?
ゴウ:違うんだ。これは「やなせ・桃山時代」と言われる方の桃山時代で、わりと最近のことだ。
ナオ:聞いたことねえよ!!なんで一漫画家が時代の名前に入ってるんだよ!
ゴウ:この時代は荒んでいた………原因はもちろん、「アンパンマン」の野郎だ……
あやつの恐ろしい鉄拳によって、動物は傷つき、心は荒び、世は乱れていたんだ……
ナオ:鉄拳、って……アンパンチのことか!?しかも世まで乱れるって!!
ゴウ:アンパンチの恐ろしさを知らないからそんなことが言えるんだ………
そんなアンパンチに、俺たちは抵抗した………そこで、結成されたのが「アンチアンパンチ同盟」だ。
ナオ:……ずいぶん語呂のいい同盟ですこと。
ゴウ:アンパンチの脅威から世界を守るため、あらゆる活動をしたんだ……
手始めに、オリジナル商品を作って、アンチアンパンチの思想を広めるための運動を行った。
ナオ:……意外と暴力的じゃないのな。
ゴウ:もちろんだ、アンパンチを嫌う俺たちだ、暴力行為などするはずがないからな。
……そして、その中でも好評だったオリジナル商品が、「アンチアンパンチアンパン」だ。
ナオ:名前ややこしいな!!…なに、アンパンチに反対して作られたパンってこと?
……てか、アンパンチに反対しておいてアンパンなのかよ!?
ゴウ:でもな、味にもこだわっていてなかなか人気が高かったんだ。
ナオ:そうなんだ……まあ、美味しいのはいいことだけど。
ゴウ:特に「アンチアンパンチアンパンの餡」が好評で……
ナオ:ややこしくするなまた!!もう……「アン」ばっかじゃねえかそれ!!
ゴウ:あまりに人気でな、その月の「餡餡」にも特集されたんだ。
ナオ:「anan」だよ!!「anan」の「アン」ってその「餡」じゃねえだろ!?
……しかも女の子用の雑誌にアンコの特集って、嫌だよ!
ゴウ:…それから、キャンペーンがある程度成功した俺たちはCMを作ることにした。
ナオ:……てか、さっきから思想の広め方が随分大人しいな!?
ゴウ:しかも一度聞いたら忘れられないような、覚えやすいCMだ。
ナオ:へえ、どんなCM?
ゴウ:『アンアンアン♪とっても大好き……』
ナオ:ドラえもんじゃねえか!!なに他のアニメの歌もってきてんだよ!?
ゴウ:『ジャイ“アン”も大好き♪』
ナオ:そして無理矢理「アン」を持ってくるな!しかもどんだけ「アン」推すんだよ!!
ゴウ:『ジャイアンもアンチアンパンチアンパンも、死んじゃいあ〜ん♪』
ナオ:もう……色々と訴えられろよ!!こんなCMよく通ったな!!
ゴウ:……アンチアンパンチ運動の成果のおかげか、このCMのフレーズは認知率がもの凄く高かったようなんだ。
ナオ:ドラえもんの認知率が高いだけだろ!!お前らはそれにただ便乗しただけだよ!!
ゴウ:そんなこんなで大人気となったアンチアンパンチアンパンだか、これはもちろん、アンパンマン討伐のための作戦に過ぎないわけだ。
ナオ:…そうか、そんな目的だったな!なんかアンとかパンとかですっかり忘れてたわ……
ゴウ:アンチアンパンチアンパン人気のあまりのすごさに、元々あったパン屋や和菓子屋に打撃を与えた。
……もちろん、その中にはアンパンマンの店も含まれていたわけだ!どうだッ!!
ナオ:……遠回り!攻撃の仕方が遠回りだよ!!
ゴウ:その攻撃に、ジャムの爺さんもバタコも、アンアンと悲鳴を上げていたそうだ……!!
ナオ:…いや、ヒイヒイと上げろよ!!アンアンじゃあ、喘いでるみたいだろ!!
ゴウ:……しかし先方もこれだけでは終わらない。なんと、国に働きかけて、法を制定させやがったんだ………
ナオ:……国まで巻き込むのかよ?そして、アンパンマンサイドも肉弾戦はしないのな!?
ゴウ:そしてついに国会で、「アンチアンパンチアンパン・廃止案」が可決されてしまったんだ……
ナオ:……また「アン」増えた!忘れたころに「アン」増えた!!
ゴウ:いや、正確に言うと「アンチアンパンチアンパン及びアンチアンパンチアンパンの餡・廃止案」だが……
ナオ:さらに長くッ!!それはもうアレだよ……早口言葉だよ!!
ゴウ:その廃止案の内容は次の通りだ………『アンが乙に、アンチアンパンチアンパンを販売した場合、乙はアンに700万円以下の慰謝料の請求を可能とする。』
ナオ:……そこ「甲」「乙」だろ!?「アンが乙に」って、意味わかんねえよ!!
ゴウ:しかし俺たちもこのままでは終われない…………ついにアンパンマンに、直接対決を申し込んだ。ここから、歴史に名の残る戦いが始まる………!
ナオ:やっと…戦いらしくなってきたな。
ゴウ:戦地に赴く俺らアンチアンパンチ同盟。……全員、手にはジョウロを持っている。
ナオ:見た目がマヌケッ!!そりゃ、アンパンマンには水が効くのかもしれないけどさ!!
ゴウ:対するアンパンマン連合も、手に持てるだけの乾燥剤を持ってスタンバイ。
ナオ:いや、もっとなんかあっただろ!!……アンパンマン、乾燥剤じゃ間に合わねえだろ!?
ゴウ:『愛とー勇気だけーがー、とーもだーちーさー♪』………アンパンマンのマーチが鳴り響き、戦いの火蓋が切って落とされた!
ナオ:始める時の音!!戦いの始まり、やけに平和的だな!
ゴウ:開始早々、一斉に水を撒くアンチアンパンチ同盟。必死に乾燥剤で食い止めるアンパンマン連合。
ナオ:……子供の遊びにしか見えないけど?
ゴウ:さらに水を撒くアンチアンパンチ同盟。耐えるアンパンマン連合。発火する乾燥剤。
ナオ:水を吸ったから!!水吸ったから発火しだよオイ!!
ゴウ:アンパンマン『頭が燃えて力が出ないよ〜』
ナオ:まさかの事態だよ!!アンパンマン、アホかよ!?アホなのかよ!?
ゴウ:そこに救援に駆けつけるバタコ。
バタコ『アンパンマン!新しい顔よ!!』
ナオ:…そこは、いつもの展開なんだ。
ゴウ:……と言って、アンチアンパンチアンパンを投げるバタコさん。
ナオ:そのアンパン投げるの!?敵のアンパン使っちゃってるよバタコさん!!
ゴウ:アンパンマン『やったあ!新しい顔d……………力が出ないよ〜』
ナオ:……いや、アンパン替えたばっかだろ?何があったんだ!?
ゴウ:アンパンマン『餡がしっとりこし餡だよ……湿り気多くて力が出ないよ〜!』
ナオ:餡の違いで!?てかその水分でもダメなのかよ!!
ゴウ:……これが、瑞々しいおいしさを追求した「アンチアンパンチアンパンの餡」の力だッ!!どうだッ!!
ナオ:知らねえよその拘りは!!
ゴウ:しかし……俺たちにも限度が見えはじめた。同盟のメンバーの力が、徐々に失われていたのだ………
ナオ:そんな……長期戦だからか?
ゴウ:『ダメだ………さっきから「アン」のつく新しい言葉が出てこない!!』
ナオ:……だからなんなんだよ!?確かに最近出てこないなあとは思ってたけど!!
ゴウ:実は、アンチアンパンチ連盟は、「アン」の持つ力をエネルギーとして活動していたのだ!!
ナオ:……なにそのエネルギー!?だから最初、アンアン言ってたのかよ!?
ゴウ:必死に「アン」のつく言葉を絞り出そうとする、しかし…………
『淫猥』『陰茎』『淫乱』………「イン」のつく言葉しか出てこない!!
ナオ:ワードのチョイスッ!!エロワードを辞書で調べる中学生かよ!!
ゴウ:もうダメだ、エネルギーが切れる………………そう思ったそのとき、救世主は現れた!!!
ナオ:……救世主!?
ゴウ:チーズ『アンアン!!』
ナオ:チーズかよ!!確かに鳴き声アンアンだけど!!
ゴウ:チーズの「アン」の力によって、俺たちは元気になった!!そしてアンパンマンを拳で倒すのだった………
ナオ:最後殴ってんじゃん!!アンパンチあれだけ嫌いって言っておいて、最後殴るのかよ!!
ゴウ:……ついに俺たちは勝利した!!そして俺たちアンチアンパンチ同盟は、夜が明けるまで「アンアン!!アンアン!!」と叫び続けるのだった………
ナオ:最後何してんだよ!?完璧に怪しい集団じゃねえか!!
ゴウ:………この戦いが、のちに『アンSay!の改革』として知られることとなる。
ナオ:だから聞いたことねえよ!!……ってなにこの話!?これ、ホントの話なのかよ!?
ゴウ:ああ、それはまあ………「アンパンマンのマーチ」だけに…「ドリーミング」だ。
ナオ:って、夢の話かよ!!いい加減にしろ……アーンパーンチッ!!
下村:どうも生涯探究です。よろしくお願いします。
庄野:よろしくお願がーーーーぃ(ヒューーーーン、ドスン!!)痛ぁっ!!
下村:ん?どうしたんですか下村さん。。
庄野:いや、なんで舞台に落とし穴があるんだよぉ!!
下村:3日前に設置しました。
庄野:下村ぁっ!!お前色んな人が漫才やるところに何作ってんだよ!他の人落ちるだろ!(水道の蛇口をひねる)
下村:あなた専用ですよ。他の人落とすわけないでしょうが。
庄野:俺ならいいって制約もどこにもねぇんだよ!!(水位とともに上昇中)
でなんで落とし穴なんだよ!
下村:きまってます。お前と漫才したくないからです。(落とし穴に蓋をする)
庄野:ちょっとまてお前それは一体なんdゴボガボゲボ・・・
(シーン・・・)
下村:まぁいきなり相方が突然消えてしまったということで新しい相方を探さないといけませんね。
庄野:それではオーディションを開かないといけないですねぇ。(客席から坂東英二の覆面をはがして登場)
下村:あら?庄野さんそんなところで何やってるんですか?(ポチッ)
庄野:こんなこともあろうかとすり替わっておいたんですよ。今頃坂東さんh(ガツン!!)
下村:読まれてるんですね。
庄野:ええ、まあね。さて、いやな理由とやらを聞かせていただきましょうか?(金ダライ悶絶中)
下村:簡単な理由です。庄野さんの作ってくれるネタがつまらないからです。
庄野:はぁ!?つまらない?
下村:「ハバネロ泉谷しげる」とか「名探偵カルベ」とかどうしろっつうんですか。(ポチッ)
庄野:それはお前がさばききれていないだけだろうが!(庄野の上のスポットライト消灯)
下村:さばききれるとかそういうの以前の問題だと思うのですが?(2階席にいる草野仁の上のライト点灯)
庄野:うるさいなぁ!とにかく俺のネタなら大丈夫だって!やりなおすぞ!
下村:ええ〜。(ポチッ)
庄野:ちょっとまて!さっきからボタン押してるけど何だそれは!?
突然上の照明消灯したのもそれか!貸せっ!(2階席の草野仁がボッシュートされる)
下村:ちょっと何するんですか?
庄野:このっ!(バキッ!?)
これでもう仕掛けは動かせない、と。さ、一旦はけるぞ。最初からだ!
(ステージ暗転し再点灯)
下村:どうもー生涯探究ですよろしくお願いします。
庄野:よ、よろしく、お願い・・します。(庄野の上にはランニング姿の草野仁)
下村:庄野さん今日も元気そうですね。
庄野:お前・・・なんで・・俺の上・・・向いてしゃべってる・・・んだ俺はこっ・・ちだぞ。
下村:今日も庄野だけにしょうもないこと言ってくれるんですか?(草野にダンベルを渡す、草野大喜び)
庄野:っくぅ・・ぅ・うぜぇ、今までそんな風ぅっ・・・に思ってたんか。(草野からダンベルを取り上げる、草野大泣き)
下村:今更気づいたんですか?私のあなたへの熱はもう冷めきってるんですよ。
庄野:離婚寸前の妻みたいなこと言いやがって…(ダンベルを舞台裏に転がす、草野追いかける)
黒柳徹子:で下村さんとはどうして離婚しなさったんですか?
庄野:いやなんで急に徹子さんがいるの!?下村は!?
徹子:あなた私の質問にお答えになってくださる!?
庄野:え、いえ、だから下村さんとは夫婦という関係ではありませんから!漫才コンビですから!
徹子:あら、じゃああなた面白いことするかたなの?ちょっと面白いこと言ってくださらない?
庄野:あ、はいじゃあ・・・「世界、不思議派遣!!そーら瀬戸カトリーヌ行ってこ」
徹子:それ別の番組なのでやめてくださらない?
庄野:あ、はい、すいません。・・・徹子さんごめんなさい。相方探してきますのでちょっと失礼します。(庄野退場)
下村:・・・(徹子の着ぐるみをぬぎながら)さて、私はここにいるのに庄野さんどこか行っちゃいましたねぇ。
ではさっそく相方探しに・・・
庄野:そういうことだと思ってたよ!!
下村:あれ?庄野さんどこにいるんですか?
(庄野、小林幸子ばりの衣装で舞台上から登場
BGM:魅せられて)
下村:それでは歌っていただきましょう。小林幸子さんで、
庄野:歌わねーよ!!ジャイアンリサイタルになっちまうわ!!
下村:そこら辺は自覚あるんですね。笑いの才能のなさに気づかないのに。
庄野:ちょっと黙れこの減らず口が!!(下村の胸をたたく)
あばびびびび・・・何だこれ!?
下村:電流発生装置です。けがらわしい手で触らないでください。
庄野:いやなに!?そこまでなの?
下村:反対の胸には剣山を。
庄野:そんなに?なんか今日妙に鳩胸セクシーねとか思ってたんだけど!
下村:同性に対してそういう目で見るところ最低です。
庄野:うっせぇ!そういうのもあんだよ!
下村:でも分かってもらえますか?もう、うんざりなんですよ!
庄野:いやだ。俺はお前が好きだ!
下村:訴えますよ。十分訴える証拠ありますからね。
暗転してる最中に尻触ったり、草野さん乗ってるとき欲望が垣間見えてたし。
庄野:そんなこと言ったらお前だって最初相方が消えたとか言って本当に消そうとしたじゃないかよ!
下村:しょうがないですね。最後の手段です。もうあなたと逢うことはないでしょう。(ベリベリ)
庄野:え!?顔がはがれて・・・あ、毛利衛さん!?
毛利:ちょっと宇宙ステーションのメンテナンスに行ってきます(ゴゴゴッゴ・・・ボボボッボ・・・)
(毛利、宇宙へ飛び立つ!)
庄野:スーツで宇宙行った!?無謀すぎだろ!!
いや、毛利さんだったけどあれは下村がまた覆面を・・・こうしちゃいられない!!
(庄野、舞台の地面をたたく)
(坂東英二、勢いよく落とし穴の蓋をあける!)
庄野:(坂東が出てきた勢いで飛び出す)下村ー!今行くぞー!!
坂東:やっぱねぇ茹で卵というのは宇宙の神秘ですよ。中が固体だったりちょっと液体だったり、
僕ぁそんな宇宙の神秘を1日3個たべるわけなんですけども・・・
(2階席にいる野々村真、敏恵夫妻が覆面を外す)
庄野・下村:どうもありがとうございました!!
審査員 点数 |
80 | 20 | 87 | 16 | 64 | 平均53.4 |
【審査員コメント】 ・ぜひこの作品の実写版を見てみたいです。 本当はいろいろ言わなきいけないのかもしれないですが、いろんな意味で実写で見てみたいです、しか浮かびませんでした。 文字でも充分面白いんですけど、実写の方が僕は笑えると思います。 映像では表現しきれない(2階席の草野仁がボッシュートされる)みたいな言い回しでもう少し笑いを稼いでも良いかもしれないです。 ・楽しそうなのは大変結構なんですが、読むほうは実にしんどいです。 今現在何が発生してるのかが、ごちゃごちゃしすぎててわからなくなるんです。 序盤じっくりと「罠の潜む舞台」を構築できていたのに、 なぜこんなに途中からいろいろ詰め込みすぎてしまったのか、もったいないと思いました。 ・何の脈絡もクソもなく落とし穴に蛇口があって、 何事もなかったかのように上昇する絵がクソ面白い。 ついでにやたらめったら芸能人をいじる内容も、 ここまでくると清清しい。 芸能人の形をいじって笑いを取るんじゃなくて、 芸能人自体を動かす、 こういうネタこそまさに世界不思議発見です、 決勝行ってほしいですねぇ。 むしろ優勝して欲しいです。 ・漫才の舞台と違うところで何か起きてたり、括弧書きの説明が多かったり、芸能人が登場したり、 というコントでした。 中身の漫才がちゃんとしてる上で遊んだら、また違うネタになると思いますが。 ・仕掛けがやたら動くのが斬新ですし、出てくる芸能人の扱いもいちいち面白いのですが、 ただ何と言うんでしょう、芸能人が2人くらい出てきたあたりで「これは芸能人がたくさん出てカオスになるんだな」と読めてしまったため、 草野仁より先は思ったより衝撃が薄く、最終的に物足りないネタのように感じてしまいました。 ある意味完成したネタなのですが、もう一個性あると未踏の地に行けるのかなぁ、と。
三ノ宮:どうもー、宮が10個でキュウテンです。よろしくお願いしますー。
七ノ宮:突然だけど、俺、日曜大工やろうかと思ってるんだけど。
三ノ宮:お、いいじゃん。
七ノ宮:でさ、何作ろうか迷ってるんだけど、何作ったらいいと思う?
三ノ宮:んー・・・棚とか作ってみたらどうよ。
七ノ宮:棚かー、いいねぇ。
じゃあ、その棚に何を入れたらいいと思う?
三ノ宮:それは、あれだよ。自分の好きなもの入れればいいと思うよ。
七ノ宮:じゃあ、豚のしょうが焼き入れようかな。
三ノ宮:あ、ごめんごめんごめん。ちょっと言葉足らずだったわ。
食べ物はまた別の然るべき場所に入れなきゃ。
七ノ宮:豚のしょうが焼き箱みたいなのがあるの?
三ノ宮:いや、筆箱じゃないんだから。
そんなピンポイントな箱ないよ。
七ノ宮:じゃあ、ブタ箱は?
三ノ宮:あれは悪い人たちを入れる場所であって、豚のしょうが焼きを入れるとこではないよ。
まぁ、とりあえず棚に豚のしょうが焼きは入れないからね。
七ノ宮:そうか。棚に入れたら棚がベチョベチョになるもんね。
三ノ宮:・・・あ、直に入れようと思ってたんだ。それじゃどこに入れてもベチョベチョになるよ。
食べ物以外で、好きなのを入れなきゃ。
七ノ宮:じゃあ、おばあちゃん。
三ノ宮:いや、おばあちゃん子かなんだか知らないけど、普通、おばあちゃんを棚に収納する概念はないよ。
七ノ宮:だって好きなのって言うから。
三ノ宮:ピュアかよ。
というか、基本的に棚に生きてるものは入れないからね。
七ノ宮:じゃあ、おばあちゃんの亡き骸。
三ノ宮:それは本当にやめなさい。
そして、それもまた然るべき場所に入れなきゃ。
七ノ宮:おばあちゃんの亡き骸箱とか?
三ノ宮:いや、筆箱じゃないんだからpert2。
しかも、なんかそれ、おばあちゃんがいろんな亡き骸集めてる箱みたい。
七ノ宮:じゃあ、ブタ箱は?
三ノ宮:だからあれは悪い人たちを入れる場所であって、おばあちゃんを入れるとこではないよ。
でも、もし、いろんな亡き骸集めてたら、おばあちゃん入っちゃうね。
七ノ宮:そっかー。ちゃんと面会してあげなきゃな。
三ノ宮:もしもの話だからね。
てか、食べ物と生物以外で好きなものないの?棚作っても意味なくなっちゃうよ?
七ノ宮:食べ物と生物以外・・・潮風の匂い。
三ノ宮:いつも予想の上を上を行くね。
もう実体がないものになっちゃった。
七ノ宮:ダメなの?
三ノ宮:分かるじゃんよ。匂いを飾るって無理でしょ。
七ノ宮:匂いを飾る・・・
なんか、オシャレな女性誌でアロマキャンドルの特集するときに見出しに使いそうな言葉だね。
三ノ宮:そういう想像力はあるのに何故、棚に置くものが決まらないの。
七ノ宮:聞き方が悪いんだよ。「何か好きなものある〜?」とかさ。
三ノ宮:だってそういう聞き方以外ないじゃん。
七ノ宮:あるよー。「棚に置きたいものある〜?」とかさ。
三ノ宮:いやいやいや。それとこれとはニアイコールで話してたつもりなんだけど。
七ノ宮:好きなものっていうから、好きなものを答えちゃうんじゃんか。
三ノ宮:ピュアかよpert2。
じゃあ、改めて聞くよ。棚に置きたいものある〜?
七ノ宮:グラビアアイドルの写真集かな。
三ノ宮:すごく意外な回答だわ。
七ノ宮:やっぱ、あ行から順番に並べていくね。
三ノ宮:几帳面だね。
七ノ宮:愛川ゆず季でしょー。相澤仁美でしょー。
三ノ宮:え、全部言う気なの?
七ノ宮:若槻千夏。
三ノ宮:あ、もう終わった。3冊しか持ってないんだね。
七ノ宮:これから増やすよ。棚をアイドルで一杯にするよ。
三ノ宮:ま、まぁ頑張ってね。
七ノ宮:あ、あと、もう一つ日曜大工で何か作りたいんだけど、何がいいかな。
三ノ宮:んー・・・机とかどう?
七ノ宮:お、いいじゃんいいじゃん。
じゃあ、その机の上で何をしたらいいと思う?
三ノ宮:それこそ豚のしょうが焼きでも食べたらいいじゃないの。
七ノ宮:えー、ベチョベチョする。
三ノ宮:直に置くからだって。
七ノ宮:やっぱ、直に置いたらダメか。
三ノ宮:・・・君の誕生日には、皿の上に置く概念をプレゼントするよ。
食べ物食べる以外に何かある?
七ノ宮:机の端っこに匂いを飾ってもいいね。
三ノ宮:・・・アロマキャンドル置くのかな。
七ノ宮:そして、その中で愛川ゆず季を愛でる。
三ノ宮:愛でるって言い方やめてよ。ちょっとだけ君と距離を置きたくなるよ。
七ノ宮:あと、棚の設計図書いたりね。
三ノ宮:あ、なるほど。先に机を作っておいてね。
七ノ宮:でも、その机の設計図を書くための机も作らなきゃ。
三ノ宮:床で書いたらいいじゃん。
七ノ宮:ダメだよ。机で書かなきゃ。
三ノ宮:なんだよ、そのこだわり。
終わりなき机のマスプロダクションが始まっちゃうよ。
七ノ宮:匠というものは、何か一つこだわりを持っているもんなんだよ。
三ノ宮:匠じゃないじゃん。ビギナーもビギナーでしょうが。
そして、こだわるところが変だし。
七ノ宮:そうかなぁ。
三ノ宮:そうだよ。
七ノ宮:日曜大工って難しいなー。やーめた。
三ノ宮:諦めの早いこと、風のごとしだね。
七ノ宮:だいたいなんだよ。日曜大工って。名前がダサいんだよな。
三ノ宮:うわ、反動で一気に日曜大工のこと嫌いになってる。
七ノ宮:サンデー大工とかにしろよな。
三ノ宮:日曜だけ英語にするのかよ。大工さんステイかよ。
そっちのほうがダサくなっちゃってるからね。
七ノ宮:日曜大工だか日活ロマンポルノだか知らないけども、もううんざりだよ。
三ノ宮:最初の字しか合ってないじゃんか。もうちょっと日曜大工側に寄せて。
七ノ宮:・・・あ、日活ロマンポルノは全然うんざりじゃないや。日曜日暇になったから見よう。
三ノ宮:日曜大工が不憫でならないよ。もっと言うと棚と机も不憫でならないよ。
日活ロマンポルノに取られちゃったもん。言うなれば略奪愛だね。
七ノ宮:まぁ、日曜大工の話は、机と棚だけに、机上の空論だったな〜。
三ノ宮:いやいや、棚が、いてもいなくてもどっちでもいい感じのポジションに入れられちゃったよ。
心なしか棚の後姿が少しだけ寂しげに見えるよ。
七ノ宮:よし、棚。俺と映画見て元気になろう。日活ロマンポルノを見てさ。
三ノ宮:思いやりゼロか。おい、棚が泣いちゃったぞ。
七ノ宮:棚がベチョベチョだ。誰だ、豚のしょうが焼き置いたやつ。
三ノ宮:悲しみと憤りの涙だよ。いい加減、棚の恋心に気づけ。
二人:どうもありがとうございましたー。
七ノ宮:・・・っていうネタを書くための机を作りたいんだけど。
三ノ宮:いや、前フリ長いわ。いい加減にしろ。
二人:どうもありがとうございましたー。
審査員 点数 |
71 | 84 | 14 | 84 | 63 | 平均63.2 |
【審査員コメント】 ・こういうオチ好きなんですよね・・・。 爆発力のあるボケと対極のじわじわ感が上手く伝わってきて面白かったです。 ツッコミが言い回しで捻りすぎているところを修正したり、あと一押しあったりすれば爆発力を飲み込んでしまうところまでたどり着けると思います。 また、なぜかわかりませんが他のネタに比べ誤字が妙に浮いてた気がします。 ・×pert ○part テンションを一定に保ちながら淡々とツッコんでいく手腕が完璧ですね。 非常に綺麗にボケを昇華させる役割をこなしていると思います。 オチへ持っていく展開のしかたがちょっと急すぎたというか、 どの方向へ片付けるかをちょっと迷ってるかな、と感じました。 やや無理に終息させようとしたな、っていう。 ・やり取りがだるい。 言い回しを工夫してどや顔してる姿が目に浮かぶ。 このオチ嫌いです。以上 ・台詞1つ1つも短くて、ツッコミも力強いわけだなく淡々と進んでいってますが、 ボケや言い回しが面白かったです。 『part2』は実際に喋ると浮くかなと思います。 僕の中で、『日曜大工って難しいなー。やーめた。』からダレていったように感じましたが、 最後『棚がベチョベチョだ。誰だ、豚のしょうが焼き置いたやつ。』で笑いが戻ってきて終われたので良かったです。 ・割と普通な感じですが、フレーズ選びなどに独特感はあったと思います。 天丼なんかも含めて一通り悪くないのですが、パンチの効いたボケが少なかったかなぁ、と。 少し薄いやり取りに感じられたので、もう少し濃いやり取りでも良かったと思います。
昇:あのー・・・こういう事をいきなり言うのも照れるんですけど・・・
今日はちょっと僕の恋愛相談に乗ってもらえないかと思って。
青:恋愛相談。 確かに珍しいね。 どういう内容の相談なんですか?
昇:まぁ悩みがありまして、一言で言うと・・・同時に二人のこと
を好きになってしまったというか・・・。
青:あらら。 本当にそういうことって起こるもんなんだ。
昇:でもこういう時は片方に専念するべきだとは思ってるんですよ。
ことわざでも「二兎を追う者はいっそポエム」って言われてるくらいだしね。
青:「一兎も得ず」な。 なんか猟師が急にメルヘン目覚めちゃってますよ。
まぁとりあえず僕も一人に絞って思いを伝えるべきだと思いますけど・・・。
昇:やっぱりそうですよね。 ただどんだけ考えてもどちらかだけ選ぶってことができないんですよ。
もうこうなったら自分一人では決められないんで、あなたに選ぶのを協力してもらえないかなと。
青:あ、僕がですか? まぁ役に立てるんでしたらぜひ協力したいですけど。
昇:協力してくれますか。 じゃあ早速一人目の子がどういう人か紹介しますね。
この子とは僕もよく運動をしたりしてるんですよ。 しかも僕の体調まで気遣ってくれる。 良い子だと思いませんか?
青:へぇー体調まで気遣ってくれてんの。 かなり優しい人じゃないですか。
昇:でもなのよ。 良い子なんだけど、あんまり一緒に出かけたりとかはできないし、ちょっと体型が・・・太めなんだよなぁ。
青:あーなるほど、良いところばっかじゃないんだ。 そんで名前は何ていうの?
昇:名前? あー言い忘れてた、ウィーちゃん。
青:ウィーちゃん。 ハーフとか外国の方?
昇:いや、日本生まれのやまとなでしこよ。 任天堂ウィーちゃん。
青:・・・任天堂Wiiかよ!? 今の全て任天堂Wiiの話!? 恋愛云々の前に人ですらなかった!
昇:この子はよく一緒に運動してくれるし、体調を気遣ってくれて・・
青:そういうソフトじゃねーか! Wiiでスポーツとか体脂肪とかいろいろできるだけだろ!
昇:あんまり一緒に出かけたりできないし、体型が太めで・・・
青:家でやるゲーム機だからな! しかもゲーム機としてはでかい方だけどもよ! 何、お前もしかしてふざけて相談してんの?
昇:お前こそわけのわからんことを。 確かに任天堂っていう名字は珍しいからお前が驚くのもわかるよ。けど・・・
青:そこには驚いてねぇよ! そんでそれ名字じゃねえよ! メーカー名だから!
なんだお前、恋愛とか言うから興味持って聞いてたら片方ゲーム機じゃねーか! 違うところ心配になってきたわ!
昇:おいお前待てよ! さっきからもしかしてウィーちゃんをゲーム機扱いしてんのかよ!
ゲーム機という定義にとらわれるあまりウィーちゃんを人として見てあげられない・・・お前のそういう姿勢どうかと思うぞ!
青:Wiiがゲーム機だからゲーム機扱いしたんだろうがよ! 深そうでひたすら浅い警告やめろ!
昇:じゃ、じゃあミシェル・ウィーもゲーム機か!? ゴルフゲーム的なやつを内蔵してプレーしてんのか!?
青:それは別のウィーだよ! あの人“ミシェルwii”としてゴルフやってるわけではないから!
とにかくWiiに恋したとか二度と言うなよ! 今まで通り普通に運動とかして遊んでればいいんだよ!
昇:そんな、ウィーちゃんと遊びの関係なんて俺にはできないよ・・・
青:遊ぶための物だろうがWiiは! 恋愛対象として見つつWiiをちゃん付けしてるお前がおかしいんだよ!
昇:とりあえずこれじゃあらちが開かないからまだ保留だな。 お前はもう一人の方が良いと思ってんの?
青:いや、もうそっちしかないだろ・・・。 もう片方の子もゲーム機と比べられてかわいそうに・・・。
昇:そうか・・・まぁ確かにもう一人の子はウィーちゃんと違ってどこへ行くにもついてきてくれるからな。
青:それはさておき人とゲーム機の比較はやめろ。
昇:ただ、ちょっと二面性があるというか・・・。
青:二面性か・・・。 まぁとりあえずもう一人の子の名前は何て言うの?
昇:名前? いや、それがまだ名前がわからないんだよ・・・。
青:名前わかんない? 名前知らないのに一目惚れしたの?
昇:いや、イニシャルはわかんのよ。 D・Sっていう子なんだけど・・・。
青:DS? なんだか嫌な予感が・・・
昇:そんであの子さ、いっつもペンを肌身離さず持ち歩いてんの。 まめな子だなーと思ってさ。 そこにも好感持ったんだよね・・・。
青:・・・・・・DSだな。 おそらく任天堂DSだな。
昇:「任天堂DS」? ・・え!? お、お前・・・・!!
青:いやショックなのは俺だよ! 一目惚れしたのがゲーム機2台てなんだお前! なにやつだよ!
昇:俺だって驚いてるよ! だってイニシャルがD・Sなのに名字が「任天堂」なんておかしいだろ!
青:どこに驚いてたんだよ! DSをイニシャル感覚で言うのやめろ!
昇:それともあれか、「任天堂・D・S」っていう名前なのか!? 俺は後ろふたつのイニシャルを教えてもらったのか!?
じゃあ真ん中のDって何だよ!? ミドルネーム的なやつか!?
青:区切りが一カ所多い! 人の名前として話を進めるからいけないんだよ! 「ニンテンドー・DS」っていうゲーム機だから!
昇:じゃ、じゃあモンキー・D・ルフィもゲーム機か! ゲーム機が海賊王狙ってんのか!?
青:ルフィはゲーム機じゃねぇよ! 間にあるDで同じ扱いにすんな!
つーか根本的に問題あるのはお前だぞ!? Wiiだけかと思ったらDSってわけわからんだろ!
昇:・・だってどこに行くにもついてきてくれるし、二面性もあるし・・・
青:携帯ゲームで画面がふたつあるってだけだろ! な、もう一回冷静に考えてみ?
昇:・・・そっか、そういうことか・・・。 wiiとDSってどっちもニンテンドーだから・・・・・・姉妹だな。
青:冷静でもバカかよ! 任天堂が名字だったらゲームボーイとかゲームキューブとかいろいろ大家族だろ!
昇:俺、姉妹に同時に一目惚れしちゃってたのか・・・でもわかった! こうなったらダブルスクリーンちゃんに絞って告白するわ!
青:何で告白するっていうところに至ったんだよ! そしてDSを選んだ理由は何だ!
昇:この前俺がレポートを忘れた時に「無罪!!」って言って励ましてくれたんだよな。 その優しさが忘れられないんだ!
青:そのエピソード何だよ! 明らかにたまたま逆転裁判プレイしてただけじゃねーか! 優しさと勘違いしてんじゃねぇよ!
昇:とにかく俺はダブルスクリーンちゃんに告白することに決めた。
こうなったときのために告白のシナリオは考えてあったんだ。 だからちょっと今からシミュレーションしてみるわ。
青:こうなったってどうなったんだよ! シミュレーション以前によくシナリオ作れたなお前!
昇:まずDSちゃんを連れて、夜景の見えるレストランに入る。
青:ゲーム機を持った男が一人でレストランへ入ってるだけじゃんか! もはや夜景見えようが見えまいがこの際どうでもいいよ!
昇:いかにも常連ですよ的な空気を出しつつ席へ案内してもらう。
「えーと、2名様でよろしいですね?」「はい、よろしくお願いします。」
青:何で店員2名様で扱ってくれるんだよ! さてはこいつらグルか!?
昇:そして食事をするわけですよ。 二人前の料金だけどこういう時に割り勘するのはダメだと思うんだよね。
青:だからまず二人前頼む必要がないって! そんなにDSに満腹になって欲しいならコンセントで充電でもしとけや!
昇:それで食事が一通り済んだ後、ロマンチックな言葉をさりげなくしゃべれると好印象なんですよね。
「夜景が綺麗ですね。」みたいな。 それで相手を酔わせるっていう計画なんですよ。
青:・・・ゲーム機を相手に独りでしゃべってるってこと・・・?
昇:「夜景が綺麗だね。・・でもそんな夜景より・・・君のPOWERランプの方が綺麗だよ。」
青:どこと比較してんだよ! そのフレーズ誉めてんのかもよくわかんねぇわ!
昇:この台詞で相手がくらっときたらすかさず自分のペースにもっていく!
「あのー・・・今日ここに呼んだのはあなたに伝えたいことがあったからで・・・ダブルスクリーン、いや、ブスちゃん!」
青:略し方最低だ!! POWERランプとかいろいろ言っといて最終的にブスは無いだろ!
昇:「あ、あなたのことが、ずっと好きでした!!」
青:なぜそんなに一生懸命になれるんだよ! 情熱の無駄遣いとしか思えないわ!
昇:「僕と付き合ってください!!」 「異議あり!」
青:・・逆転裁判!? また逆転裁判のソフトをプレイしてたの!? なんかうまく断られたみたいになってるし!
昇:「え、どうして!? こんなに君のこと想ってるのに!」 「控訴を棄却します!」
青:食らいついたのにあしらわれた! 優しさゼロじゃんか!
昇:「待って! せめて僕の想いだけでも聞いt・・」 「被告人、懲役5年!」
青:しつこすぎて懲役くらったみたくなってんじゃねぇか! いい加減あきらめろ! なんだこのシナリオ!
昇:な、なんで計算通りにいかなかったんだ・・・ 俺の想いは伝わらないままなのか・・・?
青:まぁ実行しなかっただけよかったとでも言いましょうかね・・・。 まずシミュレーションの段階で断られてるってのもよくわかんないけど。
昇:・・いや、でもまだ残機が1つ残ってるからもう1回挑戦してみるわ。
青:ゲームから離れろよ! いいかげんにしろ。
両:どうもありがとうございました。
審査員 点数 |
― | 82 | 52 | 56 | 71 | 平均65.25 |
【審査員コメント】 ・前回はふがいない結果になるのが恐くて投稿するのをためらってたんですが、 そうやって逃げ腰になってるのが一番ふがいないと思って挑戦させていただきました。 ・いや、例えば「2つ目に好きになったものがDSだ」というのは多分、 審査員みんな読めてたとは思うんですけど、その後のボケの展開で 「イニシャルがDSなのに苗字が任天堂なんて」っていう方向に 持っていくことで「その展開は読めてました」と言わせないように している書き方とか、なんかそういう「細かい部分での構成補正能力」が あまりにも高い作品だと思うんです。 細かいことを言うと逆転裁判に「懲役○年」とか「控訴を棄却」とか そういう表現は出てこなかったりしますし、「無罪」って言ってるとき 画面に映ってるの多分ヒゲのジイさんなんですけど、 二人のやり取りの端々に存在する「構成の再構築」の手腕が抜群なので まずそこから高評価でした。まる。 ・「青:いや、もうそっちしかないだろ・・・。 もう片方の子もゲーム機と比べられてかわいそうに・・・。」 これが不自然なんですよねぇ。 展開的に「一人の子がゲーム機と比べられてる」と考えるより 「もう片方もゲーム機」と考える方が自然と思うんですよ。 あと、「任天堂DS」ということを知らされたときに、 どちらにしろ後で言う事になるんですが、 真っ先に「Wiiと苗字が一緒」ってとこに切り込んでほしかった。 更に、昇が前フリも無く「ダブルスクリーンちゃん」って言ってる意味がよく分かんないんですわ。 事前に「DSというイニシャルは分かるけど名前は知らない」ってところね。 青が名前を教えたわけでもなし、首を捻りました。 正統派で行くなら最低限の矛盾は取り除いて欲しいわけです。 そういうわけで、上手い作りにはなってるけど、 粗が真っ先に目立ち、設定に依存したボケが大半なのでそこまではまりませんでした。 POWERランプと異議ありは面白かったです。 ・告白したい2人の像を徐々に出したり、その際人に例えてうまいこと言っていたり、 他のセリフも含めて掛け合いは上手いなと思ったのですが、全体的には設定の突拍子を中身が上回れてないと感じました。 意味が分かった時点で終わったと言いますか、レストラン以降も含め、後はその突飛設定・状況から考えられうる会話をしてたという印象でした。 ・設定のぶっ飛び具合からすると、ボケそのものは良くも悪くも王道だったように思います。 上手いこと言えている部分は多いものの、想像すると若干リアリティが足りないのが気になりました。 何か非常にインパクトのある要素があれば(自動車ネタでの日産の喋りみたいな)、↑の要素もさほど気にならなくなりそうではありますが…
美月:ど〜も、蝙蝠です。
勝智:僕ね、最近マイブームが出来まして。
美月:ほぉ、何か楽しみをもつことはいいことですからね。それで何がマイブームなんですか?
勝智:まあ、オナラなんですけどね。
美月:・・・・・・へ?
勝智:そうそう、屁ですよ。オナラがマイブームなんですよ。
美月:いや、そういう意味じゃなくて・・・・・・あぁ!オクラね!色々、調理方法があって楽しめますからね。
勝智:いやいや、オクラっておかしいだろ。オナラだよ。
美月:アンタの思想が一番おかしいわ!さっきから不快な言葉を綺麗に言い直しやがって!
何?オナラがマイブームってわけわかんないんだけど
勝智:俺が楽しみ方を知ったのはオナラ塾のおかげだよ。
美月:オナラ塾って。そんなふざけ倒した名前の塾があるわけないでしょ。
勝智:あるよ。塾長は屁古記ガス夫という方なんだけど。
美月:誰その雰囲気がメタンガスで溢れている奴は!?
勝智:屁古記さんはなあ、オナラの楽しみ方を発明した方なんだぞ。
美月:発明っていえるほどの業績じゃないから。単なる変態だよ。
勝智:屁古記先生を舐めるな!先生はな、あの有名なオナラ大好物専門学校の卒業生なんだぞ!
美月:聞いたことない!そんなマニアックな専門学校!
勝智:え?でも、皆にナラ大出身って言ったらいつも「頭いい〜!」って言われるって言ってたぞ。
美月:そう略すと奈良大学と思われちゃうから!知らない間にこんな変人を卒業生と認識された奈良大学が可愛そう!
勝智:おいおい、オナラ塾も東京オナラ大好物大学も知らない・・・
美月さ、人生で何を楽しみ、何を学んできたの?
美月:人生をなめんなよ!こんな愚劣なことより楽しみや学ぶことがいっぱいあるわ!
勝智:だから、俺が世間知らずの美月のためにオナラ塾のことを教えてあげるよ。
美月:世間離れの勝智君にこんなアブノーマルな世界を教わりたくないんだけど。
勝智:まず、礼儀をしっかりさせてるんだ。
美月:聞く耳持たないなら拳で聞かせようか?
勝智:塾で人と会ったら2人お尻を出し合い、お互いのお尻を合わせるんだ。
美月:どこの宗教の挨拶だよ!気味が悪すぎる!
勝智:屁古記師匠が言うには2人が「おしり合い」というのを表現しているんだ。
美月:単なる駄洒落じゃん!
勝智:そして、2人の仲が良ければお尻を合わせたままオナラを出し合うんだ。
美月:何の愛情表現の仕方だ!
勝智:屁古記君が言うには2人が「くさい仲」というのを表現しているんだ。
美月:塾長、単なる駄洒落好きのおっさんじゃない!で、さっきから塾長の呼び方を統一しろよ!
勝智:単なる駄洒落好きだと・・・尊敬している屁古記の事を馬鹿にするな!
美月:とうとう、呼び捨てになっちゃった!尊敬しているとは全く思えない。
勝智:まあ、生徒は俺しかいないからガス野郎としか挨拶は出来ないけどな。
美月:もはや陰口になってるね・・・生徒1人という事実は納得だよ。
勝智:塾内容はまずオナラ塾の歴史を学んだり。
美月:こんなクズみたいな塾に歴史なんかあるの?
勝智:江戸時代後期に設立したってガス野郎が言ってたぞ。
美月:嘘でしょ。そんな時代にこの塾が存在したら確実に一揆の対象になってるよ。
勝智:え?「イチヤ限りのコイ、1851年設立オナラ塾」って歴史の授業で習わなかった?
美月:聞いたことないよ!てか、語呂合わせが無駄にかっこいいのが腹立つ!
勝智:あと、過去のオナラ塾の卒業生で今は自分のオナラで電車を飛ばす仕事に就いた人もいるんだぞ。
美月:桃鉄のオナラマン!?ゲームの登場人物だし、完全にガス野郎ホラ吹いてるよ。
勝智:何だと!?ガス野郎はホラなんか吹かないよ!吹くのはすかしっぺを相手のほうに臭いを流すときだけだ!
美月:単なる最低野郎じゃない!本当に名前に恥じないガスみたいな存在だな!
で、結局塾長の呼び名はガス野郎で統一するのね!
勝智:歴史を学んだ後は、いよいよこの塾の醍醐味オナラプレイだよ。
美月:いよいよじゃなくて残念ながらだよ。もう何?オナラプレイって・・・
勝智:2人でオナラをこぎあったり、嗅ぎあったり、感じあったり・・・
美月:聞きたくないディープな世界が満載だ!!
勝智:オナラ塾の説明はここまでかな。
美月:何コレ!?単なる駄洒落好きのホラ吹き最低親父と部屋で変態行為しているだけじゃない!
勝智:ああ・・・塾の事を思い出したら・・・ハアハア・・・
美月:思い出し興奮するな!
勝智:ブリッ!ブリッ!・・・クンクンクンクン!・・・あぁ!!ガス野郎・・・!ガス野郎・・・!
美月:存分にオナラをこいでる、嗅いでる、感じてる!!いいかげん目を覚ませ!
勝智:ハッ!・・・・・・もう我慢できない!美月!
美月:・・・・・・何?
勝智:やっぱり、このオナラプレイの素晴らしさをお客さんにも教えたほうがいいと思うんだよ!
だから、この場をお借りして俺が顔で受け止める役するから、美月はオナラをこいでくれ。
美月:いやいや!コントに入る前フリみたいに言われてもやらないよ!?
勝智:(正座して目を瞑ってワクワクした顔)
美月:そんなクリスマス前夜でサンタを待つ子供のような顔してもやらないから!
勝智:なんでだよ・・・あっ、人前だからか?
美月:人道を外しきった行為だからだよ!てか、逆にプライベートでやるほうが嫌だわ!
勝智:じゃあ、満点の星空が見えるホテルでしよっか?
美月:何でそんなロマンチックな所でこんな異質な行為をしなきゃいけないのよ!?
勝智:そんなこと言って・・・本当は美月もたまってんだろ?(美月のお腹を擦りながら)
美月:ええい!触れんな!しゃべんな!近づくな!気持ち悪いんだよ、てめえ!!
勝智:そんな・・・そっか、どうしてもやってくれないんなら・・・
美月:・・・・・・
勝智:こうなったら妄想でやってやるからな!
美月:・・・誰かコイツを二度と発言出来なくなるような秘密道具とかないの・・・
勝智:「美月・・・見てごらん、満点の星空だよ・・・」
美月:うわ・・・本当に始めやがった・・・
勝智:『(声を変えて)うん・・・この日のために勝負下着を着けてきたんだからぁ・・・』
美月:私役もやるの!?
勝智:『でも私、便秘中なの・・・大丈夫かな・・・?』
美月:生理中みたいに聞くな私!確かに便秘中のは臭くなるけど!
勝智:「ああ、美月のだったら大丈夫だよ。」『お兄ちゃん・・・!』
美月:これ以上私を汚すな!何、私に妹役させてるんだ!
勝智:『じゃあいくね・・・ブーーーーーッ!ブリリッ!ドカーン!!』
美月:オナラの効果音凄すぎ!最後の奴、爆発してなかった!?
勝智:「あぁ、いいよ・・・あぁ・・・・あぁぁぁーーーっっ!!」
美月:どっぷりエクスタシーに浸るな!
勝智:『はぁ・・・はぁ・・・』「あっ、流れ星!」
美月:うわ、この状況に世界一引き立てない演出だ。
勝智:「美月は何かお願い事した?」
『エヘへへ、これからもこんな風にお兄ちゃんと一緒に傍にいれますようにって♪』
美月:誰か!早急にコイツを無数に殴れる秘密道具を!
勝智:『ちなみに、お兄ちゃんは何かお願い事した?』
「ああ、巨乳の彼女ができますようにって。」
美月:お前は普通の願望かよ!散々、私を乱れきった妄想に利用するだけしといて!
勝智:『そっか・・・所詮私たちは臭いだけの関係、オフレか・・・。』
美月:オフレって!こんな関係に似合わない優しい響き!
勝智:「さて、二回戦にはいるか・・・」
美月:入るな!もう、止めろーーーっっ!!
勝智:ふっ・・・どうだ、美月?腸がうずうずしてきただろ?
美月:うるせえ!本当にこんな妄想、へどがでるよ!!
勝智:え!?屁とかでるだって!
・・・ったく、やっぱりたまってるんだな!さあ、美月こい!!
(正座して目を瞑ってまるで整形後、初めて鏡を見る前のようなドキドキした顔)
美月:一生そうしてろ!!もう帰る!!
審査員 点数 |
42 | 80 | 16 | 44 | 60 | 平均48.4 |
【審査員コメント】 ・設定を見て真っ先にワールドスコーピオンさんの「オナラライセンス」が思い浮かんだのですが、 より題材を面白く活かしきっているのはワースコさんだと思いました。 この作品も全く活かせてないわけではなかったのですが、特に後半はあまり笑いに繋がっておらず、 単に下品な感じに見えてしまいました。 ・まあ・・・内容はゲスいですけどね、このツッコミ、すごいレベルですね。 もちろんボケも面白いところたくさんあるんですけど、 「ツッコミの役割はただの間違い指摘じゃない」というのが 非常に良くわかる作品だったと思います。 ・もうちょっとやそっとのバカ設定では、 目の肥えた読者は驚かないわけですよ。 だからオクラとかなんとかグダグダやるんじゃなくて、 パッとテーマに入ってくれたほうがすっきりするんです。 内容も、オナラネタの元祖ならともかく、 某氏のライセンスネタを含め、オナラネタは多くありますよねぇ。 だから今更このテーマで書いたからと言って、 爆発でも何でもないわけですよ。 ベタ。その一言に尽きます。 ・小学生の時にこの審査を任されてたら95点だったかもしれませんけど、残念です。 設定でふざけてそのまま終わったという印象です。 ただ、オナラ塾のくだりで出てきたダジャレや年号などのボケはよかったと思います。 ・勝智のキャラが、よくある「勘違いしてる変態」の範囲に留まっているような気がしました。 2人がどういうキャラ設定なのかにもよるとはいえ、女性を前に堂々とこの言動、というのにも若干違和感はありました。 ボケ・ツッコミのやりとりとして見る分にはなかなか面白いものの、根本的な部分で引っかかってしまったというところです。
a 「はい、どうも、ホイルマンです。」
2人 「よろしくお願いします。」
b 「僕、最近桃太郎っていいなと思ったので読んでみたいと思いません。」
a 「そこは思えよ。」
b 「昔々、ある所におじいさんとおじいさんがいました。」
a 「なんでおじいさんが2人いたんだよ、おじいさんは1人で十分だろ。」
b 「なぜか2人のおじいさんの間には子供がいませんでした。」
a 「いた方が怖いだろ。」
b 「おじいさん達は日課のs○xをしていました。」
a 「変態じゃねーか。」
b 「そこにトラックが通り、竹を落としていきました。」
a 「竹を落としていくなよ、どうせなら桃を落としておけよ。」
b 「そして、その中から元気な男の子が出てきたので、桃太郎と名付けました。」
a 「なんで、竹から生まれたのに桃太郎だよ。」
b 「そして、何かあって鬼が島に行くことになりました。」
a 「大切な所を省略するなよ。」
b 「そして、お団子ヘアーの女の子を持って鬼が島に行くことにしました。」
a 「本物のお団子を持っていけよ、おじいさんどうしたんだ。」
b 「桃太郎が歩いていると、犬とサルとキジが合体した生物が現れました。」
a 「なんで、全部組み合わせたんだよ。」
b 「そして、桃太郎は犬とサルとキジが合体した生物のイヌサジを仲間にすることにしました。」
a 「かってに生物を作るなよ、しかも、なんで犬メインなんだよ。」
b 「桃太郎はお団子ヘアーの女の子をイヌサジに売りました。」
a 「犯罪を犯すなよ。」
b 「そして、桃太郎達はポケモンもケーシィを使って、テレポートをして、鬼が島に着きました。」
a 「なんで、いきなりポケモンが出て来たんだよ。」
b 「桃太郎は鬼が島が怖いと言い出してお団子ヘアーの女の子を食べさせる事にしました。」
a 「人を食べさせようとするなんて、最悪だろ。」
b 「食べさせた後、桃太郎はイヌサジを食べさせようとしました。」
a 「なんで、イヌサジまで食わせようとしているんだよ、そんな気持ち悪い生き物食べないだろ。」
b 「しかし、鬼達はイヌサジをみてびっくりして死にました。」
a 「鬼弱すぎだろ。」
b 「だがしかし、赤鬼は死んでいなかったので、イヌサジは赤鬼に食べられてしまいました。」
a 「イヌサジを食べるなんてなんて赤鬼すごいな。」
b 「しかし、赤鬼もイヌサジを食べた事が理由で死んでしまいました。」
a 「イヌサジ怖いな。」
b 「そして、1人だけ残った桃太郎は鬼が島にあった金銀財宝を全て奪いまいた。」
a 「桃太郎強欲だな。」
b 「そして、おじいさん達に殺されました。めでたしめでたし。」
a 「全くめでたくないだろ、どんな桃太郎だよ。」
b 「桃太郎殺人事件。」
a 「そんな話知らねーよ、いいかげんにしろ。」
2人 「どうもありがとうございました。」
審査員 点数 |
2 | 5 | 3 | 28 | 27 | 平均13.0 |
【審査員コメント】 ・笑ったのですが・・・一周まわっての笑いだと思ったので・・・。 作るときに一度ボケを思いついたら戻らずに進まなければならないみたいな制約があったのでしょうか。 この一周まわって面白い状況に味をしめてはいけないと思います。 ・・・・っていう下書きがある、ということはわかりました。 では、作品を完成させて投稿してください。 ・まぁ、一種のカルト的人気を誇ってるですけど、 残念ながら個人的にはアレなんでこの点数になりますねぇ。 この不条理すぎる文章は武器になるくらい面白いんですけど。 これを武器にしてただ意味不明な文章を書き殴ってみたらどうでしょう。 ・『読んでみたいと思いません。』と言っておきながら普通に読み始めてるので、そこにもツッコんだ方がいいかと。 冒頭の『おじいさんとおじいさん』や『桃太郎殺人事件』など、ちょいちょいTVで聞いたことあるようなボケがあるものの、 『イヌサジ』など全体的にはボケは悪くないと思うので、言い回しや表現を凝ることで、もっと良くなると思います。 ・同じような技量で同じようなネタを作った人って、過去に何人もいるんですよ。 最近、このレベルのネタがほとんど無くなって来たので逆に個性的に見えてしまったりしますが、 どストレートに下ネタを繰り出したりするところも含め、現段階では評価できる個性では無いと思います。 …ただ、単純で残念なボケを含みながらも、ストーリーはしっかり繋がっていますよね。未完成ですがプロットはできていると思います。 それすらできていない作品も実は多い以上、この点は評価できるというか、少なくとも次への期待はあります。 「ポケモンのケーシィ」のようにゲームなどの固有名詞は変に浮くので避けるべきですが、 そういうのを取り除いて、あくまでもオリジナルなボケをより面白くなるように発展させていったら、 次回か次々回あたりで化けるんじゃないかという気もしました。 最初は圧倒的に最低点かなぁ、とも思ったのですが、数点加点させていただきました。 ボケをストレートに伝えるとか(場合によっては下ネタにも有効)、イヌサジのように単純ながらも発展性のあるボケを出すとか、 シンプルな会話ゆえ見えてくる良さというものが結構あるような気はします。 言葉をいろいろ練り回してみたけれどなかなかうまくいかない、というような事があれば、 逆に原点回帰?としてこのネタに発想を得てみることもできるんじゃないかと思います。