白川:どうもー、モノクロームでーす。
黒田:お父っつぁん、それは言わない約束だろ?
白川:言うよ! この上なく言うべき状況だよ! ていうか僕はお父っつぁんじゃないよ!
黒田:俺、オタクに支持されたい。
白川:清々しいまでのシカトっぷりだね! そして唐突に話題提議したね!
…君はオタク界のヒーローにでもなる気なの?
黒田:なんていうかこう…萌えるもん作って、それに貢がせたいね。
白川:ああ、すぐ残念な本音が出たね。目指すはヒーローというより教祖様かな?
そしてアバウトにもほどがある設計図だね。
黒田:何しろオタクは金を落としてくれるからね。お得意様になってくれたら生活が潤うってもんですよ、ウヘヘヘ。
白川:それはいくらなんでもオタクを舐めすぎてるね。甘いよ。
黒田:オタクって舐めると甘いのか。
白川:考えが甘いんだよ!
黒田:オタクよりあずにゃんペロペロしたい。
白川:そういう「とりあえずオタクが食いつきそうなフレーズ言っときゃいいや」的発想が幼稚なの!
そんなことばかり言ってると相方の僕の心証まで下がりかねないからよしてくれ!
黒田:とりあえずは漫画描くことから始めるわ。
白川:君はいつも自分のペースで話をするんだね。
黒田:やっぱりね、アニメ化とか商品化されやすいような作品を描くに限るね。
ぷにぷにな美少女が萌え萌えなコスチュームに身を包んでキャッキャウフフな方向でいきたいね。
白川:実に頭が悪そうな発言だね。
黒田:まずタイトルを決めよう。そうだなあ……『フェアリーウィッチ・マーメイドエンジェル』とか。
白川:タイトルのセンス! てかそれ以前だよ! ヒロインの類型だけいくつも突っ込んでどうするんだよ!
妖精なのか魔女なのかなんなのか、それにヒロインの名前くらい入れたらどうなんだよ!
黒田:えー? じゃ、もう『魔法少女むくみ』でいいよ。
白川:急に投げやりになったな! むくみって!
黒田:いいじゃん、ぷにぷにで。
白川:そんなぷにぷにアピールされてもやだよ!
それとも僕の感覚がおかしいのか? オタクにとっては萌え要素なのか??
黒田:「田中むくみは普通の中学2年生。今日も鉄下駄で元気に登校。」
白川:ストーリー語りだしたよ! ていうか鉄下駄のどこが普通だよ!
黒田:「しかしむくみには人に言えない秘密があった。」
白川:実は魔法少女なわけでしょ。
黒田:「むくみはひどい水虫に悩まされているのだ!」
白川:秘密のスケール! てかそこはむくみじゃないのかよ!
水虫のヒロインなんて前代未聞だわ!
黒田:やっぱり支持を得るには今までの作品にない斬新な要素も入れないとね。
白川:斬新な要素を入れる部分が偏ってるよ! つま先だし!
黒田:「むくみは水虫から解放されるべく靴を捨て、鉄下駄生活を始めたのだ!」
白川:だからってなんで鉄製なんだよ! 少なくとも僕は萌えないよ!
黒田:「学校に着いたむくみはいつものように上履きのかかとをつぶして履く。」
白川:ちゃんと履いたらつま先が蒸れますもんね! でもそんなだらしないヒロインやだよ!
黒田:「授業中、足を机に乗せるむくみ。」
白川:ずいぶんワイルドですこと!
黒田:「爪の先や指の股に水虫薬を塗って恍惚とする。『あ゛ー、この感覚……たまんねぇ。』」
白川:そりゃさぞスッとするでしょうけどね! こんな光景誰得だよ! あとむくみの口調!
黒田:「これを日常的にやっているむくみはクラスのみんなから『水 虫子』と言われていじめられているのだ!」
白川:そりゃ授業中堂々とそんなことやってりゃいじめられもするだろうよ! ていうか悪口のセンス!
黒田:「しかしその時、事件が起こった。鼻が曲がるような異臭が教室を包み込んだのだ!」
白川:ここで話が動いてくるわけね。
黒田:「『うわ……私のオナラの1億万倍くっさ!』」
白川:わざわざ自己申告しなくていいよ! しかも1億万とか小学生か!
黒田:「次々と倒れていくクラスメイト。その中でむくみはパートナーを呼んだ。
『大変なの、ハクちゃんすぐに来て!』」
白川:ああ、魔法少女ものに小動物とかのパートナーキャラは欠かせないものね。
黒田:「『呼ばれて飛び出てジャンバラヤー!』 白癬菌の妖精・ハクちゃんである。」
白川:登場時のセリフ! ていうか水虫の原因そいつだろ! どういう基本設定なんだよ!
黒田:これは病原界の暮らしに飽きて人間界を征服しにきた悪の軍団・フケンコーから人々を守るために
田中むくみが危機を知らせにやってきたハクちゃんの力を借りて魔法少女として戦う話だよ。
白川:どんな層を想定したコンセプトだよ! 「斜め上」ってこういう時に使えばいいのか!?
黒田:「『むくみちゃん、いったい何があったの?』
『それがかくかくしかじか…』
『よし、この“クラブロッド”で変身だ!』」
白川:ずいぶんサクッと説明したな!
しかしまあ、魔法少女の変身と言ったら杖は定番アイテムだよね。しかし“クラブ”って…?
黒田:「説明しよう!“クラブロッド”とは新鮮なタカアシガニの第一関節を折ったものである!」
白川:杖状だけど! そんな潮の香り漂う魔法の杖なんて前代未聞だよ! それにトゲトゲしてて持ちにくいだろ!
黒田:「むくみは折った関節から覗くカニの身をつま先へと擦りつけた! 『かっゆ〜〜〜い!』」
白川:何やってんだよ!? そりゃカニのエキスついたらかゆくもなるわ!
っていうか食べ物を粗末にするなよ!
黒田:「『う〜〜〜、かゆい! かゆい! かゆ〜〜〜〜〜〜〜い!!!』
〔ペカ――――!!!〕
むくみは水虫のかゆみが頂点に達することで魔法少女に変身するのだ!」
白川:斬新過ぎるわその変身方法! ていうかカニ汁のかゆみ込みでいいのかよ!?
黒田:さあ、ここで魔法少女ものお約束の変身シーンですよ。
当然、変身時にはハダカになるわけですよ。トキメキのスーパーごっくんタイムですよ!
白川:それはさぞすばらしいオタクホイホイなんでしょうね。
黒田:しかし、桃色なファンタジーを解せない鬱陶しい大人の目に配慮して
雑誌掲載時には首から下にモザイクがかかります。
白川:こんなハチャメチャな漫画で今さら配慮とかどーでもいいわ!
それにそういうスタンスでオタクに媚びようって考えが甘いんだって!
というかその絵を想像したらむしろ生々しいイヤらしさがあるわ!
黒田:それにこうすれば「きっと単行本では解禁してくれる!」と
後から出るコミックスをみんなして買ってくれるわけですよ。
白川:えらいポジティブな皮算用をしますね!
確かに単行本で乳首描き足した漫画とか「DVDで湯気スッキリ!」なアニメとかあったけど!
黒田:そして変身後のコスチュームは前がジュクジュク水虫、背中側がカサカサ水虫をリアルに再現した
非常にアバンギャルドなデザイン! これでフィギュア出したらバカ売れ!
白川:アバンギャルドどころか永遠に評価される時代など来ないよ! フィギュアも売れるか!
そんな斜め上どころか斜め下なデザイン、トラウマになるわ!
黒田:えっ? 「舐め舐めしたいデザイン」だって? なんだかんだ言ってお前も変態という名の紳士じゃん。
白川:言ってないよ! んなことしたら舌に水虫うつりそうだわ!
黒田:いや、でもきっとオタクなら「そのつらそうな水虫を癒してあげたい!」ってフィギュアペロペロするよ。
白川:君はオタクを何だと思ってるんだよ! それこそペロペロどころじゃない舐めっぷりだよ!
もうブログとかツイッター炎上しろ!
黒田:「そして変身したむくみの前にこの異臭をまき散らした敵が現れた!
『クックック…、尺の都合でこっちから来てやったぜ…!』」
白川:また自分のペースでストーリー再開か! そしてそういう事情わざわざしゃべらせんでいいわ!
黒田:「現れたのはカレー入りシュークリームの体をした中年怪人・カレーシューだった!」
白川:ダジャレかよ! ていうか加齢臭は病気や不健康とは異なるものだし!
黒田:「『フフフ、魔法少女むくみよ。俺がお前を倒してこの世界をしh』
『クラブロッドアターーーック!!』〔ドスッ〕
『ぐふぅ!!』〔ビチャッ〕」
白川:せめてセリフ最後まで聞けよ! てか物理攻撃て、そこは魔法使えよ!
中身のカレー飛び出しちゃってるし!
黒田:「しかしそれで本気を出したカレーシューはレベルMAXの臭いをむくみに噴きつけ、さらに攻撃を加える!
『くらえ、“ハイパーエキセントリックカタストロフ・ド・ノネナール・オブ・臭気バインド”!!』」
白川:技名が中二病! つーか最後普通に「臭気」て言っちゃった!
黒田:「圧縮された臭気に締め付けられ息もまともにできないむくみ。
『(くっ…お父さんが入った後のお風呂並みに臭い…っ!)』」
白川:いくら思春期でも父親に対して酷過ぎだろ! 仮に臭さが同等だとしたらお父さんどんだけ臭いんだよ!
黒田:「しかしきつく締めつけられることによってむくみは起死回生の一発を生み出すことになったのだ!
〔――――――ぷぅ。〕
〔スゥッ…………〕
むくみのオナラの強烈さが臭気の効果を打ち消し、バインドから解放されたのだ!
『なっ…何ィっ!?』」
白川:そのセリフこっちが言いたいわ! オナラでピンチ脱出ってヒロイン性のかけらもないよ!
しかも相手の最大レベルのを打ち消すってどんだけ臭いんだよ!
よく本気出す前のレベルのものを「私のオナラの1億万倍」とか言えたもんだな!
黒田:「そしてここぞとばかりに決めゼリフを言うむくみ。
『よくもやってくれたわね、この腐れ外道!
“ぶっちゃけはっちゃけご機嫌ななめ、月に代わってご奉仕するにゃん!”』」
白川:なんかいろいろパクったー!
黒田:「『よし、むくみちゃん、“アンダー・スキン・ブレイカー”で攻撃だ!』
『“―――ジュクジュクカサカサカユイカユイ、巨人をもひれ伏させる水虫の精よ、我に力を―!”』」
白川:よし、ついに魔法が出るぞ。技名も呪文も聞くに堪えないけど!
黒田:「水虫から発せられる聖なる気がむくみの前に集まり、球となってゆく。そしてそれを…
『“アンダー・スキン・ブレイカー”……シュート!!』〔ドカッ!!〕」
白川:蹴ったー!?
黒田:「説明しよう! “アンダー・スキン・ブレイカー”は水虫の足で撃ちだすことにより
そのパワーをより強力にすることができ、さらにむくみは鉄下駄で足を鍛えているため、
より早いスピードで敵の体に撃ち込まれるのだ!」
白川:絵ヅラ的に魔法少女らしさ皆無だわ! てかここで冒頭の鉄下駄設定が生きてくるのかよ!
黒田:「『グアアアアア!!! カ・ユ・イィィィーーーーー………』〔ブシュゥ……〕
こうして怪人・カレーシューは消え去り、校内には聖なる気から散らばった水虫の残滓が降りそそいだ…。」
白川:最後えらい演出してくれたな! 校内で水虫がパンデミックになるじゃないか!
黒田:「こうして今日もフケンコーから世界を守った魔法少女むくみ。しかし、彼女の戦いはまだまだ続く!」
白川:続かなくていいよ! 一話でも十分もてあましたわ!
黒田:いやあ、もうオタク受けバッチリだ。俺の生活がウハウハになる日もそう遠くないな。
白川:どこがだよ! 本当にそれでうまくいくと思うならコンビ解散して実際にやってみろよ!
黒田:…お兄ちゃん、それは言わない約束でしょー?
白川:同じようなこと最初に言った! てかあくまで真面目になる気なしか! いい加減にしろ!
二人:どうもありがとうございましたー。
審査員 点数 |
35 | 63 | 49 | 57 | 68 | 平均54.4 |
【審査員コメント】 ・フィギュアを舐めるがどうとか他にもいろいろありましたが、こういったものが笑いにつながってれば気にしないんですけど、 この作品はただただ引きの要素が圧倒的に強すぎです。 ツッコミがその暴走をちゃんと冷静に指摘しているようにも見えるんですけど、 「確かに・・・なDVDとかあったけど!」とか言い出したらぶれぶれになると思います。ツッコミが荷担しちゃダメなんじゃないかと・・・。 ・色々ごちゃごちゃとしたものを混ぜ込んだ割には、スンナリと ひとつの作品として仕上げることに成功してるなあ、と思いました。 築き上げた世界観が作者の中でブレることない軸として存在しているからこそ どんな展開になろうと戻ってこれるんでしょうね。 そして最大のポイントは「やりすぎない」ってことですね。 バタバタとしだした瞬間にスッとボケの発言が引く感覚。上手です。 ただ・・・笑ってはいないんですよね、この作品で。 わかる人にはわかるツボ、ってやつなのかもしれません。 ・「オタクよりあずにゃんペロペロしたい。」って突然言い出したの面白いんですけど、 長ったらしいツッコミがぶち壊してますねぇ。 全体的には、まぁ普通の物語ネタなんですが、 「評価されようがされまいが俺たちは俺たちだ」という露骨なオーラを感じ取れて好印象でした。 いや、好印象だからって点数は上がらないんですけど。 ・進ませ方はいいと思うのですが、元ネタ分からないと楽しめないフレーズやらが多かった気がします。 『パクったー!』というツッコミなどからの判断ですが。 『むくみ』というネーミングや魔法少女らしからぬ戦い方、鉄下駄が後で生きてくるボケなどは面白かったです。 ・オタク受け狙いとそれへのツッコミ、という構図は良かったのですが、 若干マニアックさが強かったというか、ぶっ飛んだ割には笑いに繋がりにくいような部分が多かったのが惜しいです。 ツッコミ内容自体は的確なのですが、会話に入り込んでる感がもう少し表現できると良いと思います。
B:どうもサンザンヒーローズです
A:略してサザンで覚えてください
B:某歌手とかぶるだろ!ってことで
A:いやぁ遂にやってきましたMM−1ですよ!気合入れて頑張りましょう!僕もこの日のために歯を磨いてきましたから!
B:毎日磨けよ!やだよ大事なときしか歯を磨かない相方なんて!
A:いやぁそんな毎日だなんて贅沢は出来んよ
B:贅沢もクソもあるか!たかがデンタルにプレミア感出すな!
A:まぁ早速ですけど、こうやって漫才してる間にも刻一刻と死は近づいていってるんですよ
B:何ですかのっけから縁起の悪い
A:でもホントに人間はいつ死ぬかわかりませんからね。今すぐにでもパックリと逝くかもしれないし
B:ポックリと逝けよ!そんな切り口が開いたような死に方ってどんなだよ!
A:それでお前が死んだとなったら、当然僕が葬式のときコメントをしなきゃいけないじゃないですか。だるっ
B:語尾の本心っ!もうちょい相方に対して愛情を持て!
A:愛情を持て・・・何、お前の入った棺桶を頬ずりしながらスピーチしろってこと?
B:何その歪みきった愛!?普通に接してればいいんだよ!
A:それで今日はスピーチの予行練習をしとこうかなって、シャカシャカチキンを振りながら思ったわけ
B:どんなときに思ってんだよ!相方の死をシャカシャカチキンと平行しながら見つめないでもらいたい!
A:その後スパイス入れてないことに気付いて
B:普通のフライドチキンをただただ振ってた!?
A:ゲップしながらの後悔よ
B:食後に気付いたんかい!なんて間抜けなときに相方の死を連想してるんだい!
A:だから今日は僕のコメンテーターぶり、を生き生きとした目で見守っててください
B:こっちは死んだ体なんだけどね・・・てかコメンテーターって、葬式にはちゃんとした名目があるからね?
A:あぁ、メッシュだっけ
B:喪主だよ!そんな網目状の何がしにコメント任せてたまるか!頼むから普通にお願いしますよ
A:えー、本日はお足元が賛否両論な中お越しいただきありがとうございます
B:どういう天候でして!?良し悪し決められない天候って、どういう天候でして!?
A:相方である私が、一言二言申し上げます
B:一言で十分ですよ!こんなときのリピートは不必要です!
A:このように大勢の方にお見送りいただき、さぞかし相方も興奮していることでしょう
B:何でエキサイティングすんだよ!そんな性癖持ってません!
A:相方は仕事一筋の人間でして趣味もとりたてて持っておらず、家に居ても飾ってあるフィギュアを眺めてるだけな人間でした
B:趣味もってんじゃねえか!フィギュア鑑賞という趣味が!ずっとネタ書いてたとかならわかるけど
A:フィギュアの裏に書かれてあるネタのカンペを覚えるのに一日を費やしていました
B:どんなエピソードだよ!仕事熱心かふざけてるのかわかんねぇよ!
A:そして温厚な一面もあり、僕がどんなにミスをしても笑って許してくれる性格であったらいいなと思いました
B:ただの願望じゃねえか!俺が死んでるのをいいことに理想語るの止めてくんない!?
A:相方の死を聞いたとき、食事中だった私はあまりにも突然のことで非常に驚き、嫌いなピーマンが喉を通りませんでした
B:嫌いだからだよ!俺一切関与してないと思う!
A:パプリカは、平気です
B:聞いてねえよ誰も!てか肉厚になればOKていうお前の精神どうよ!
A:こうして棺桶を閉じた今でも、信じられない気持ちで鳩胸がいっぱいです
B:お前が鳩胸かどうか知らねぇよ!
A:相方とは小学校の頃からずっと共に過ごしてきました。当時の我が家は売れない蕎麦屋で貧しく育ち、相方はごく普通の一般家庭
育ちも違えば、家のカーテンの柄も違いました
B:カーテンはどうでもええわ!育ちと引き合いに出すことじゃないだろ!
A:相方の家はドクロ柄のカーテン、
B:趣味わるっ!普通の柄じゃ!
A:我が家はそば殻のカーテンでありました
B:どういうこと!?窓ガラス一面にそば殻敷き詰めるってこと!?
A:そんな貧乏な私は学校でも肩身が狭く、しばらく一人ぼっちでした。そんなときに声を掛けてくれたのが、後の相方になる彼でした
無邪気に「遊ぼうよ!」と言ってくる彼のにこやかな笑顔に、私は「ズカズカ人の心に入り込んできやがって」と思いながら接しました
B:何その十数年越しのカミングアウト!?そんなん聞いたら成仏しきれんわ!
A:聞くところによると、相方は大型トラックにはねられて死んだと、予想されてます
B:死因曖昧なの!?
A:大型トラックにはねられて死ぬなんて、普段誰よりも信号無視する相方がよりによって死ぬとは・・・
B:死んで当然じゃねえか!さも普段注意してるみたいな言い方すんな!
A:何たる皮肉なことか・・・
B:皮肉の皮の字のカケラの原子も成立してねえよ!
A:あ、スイマセン。ちょっぴりセンチメートルになっちゃいましたね
B:センチメンタル!!いつどこぞの尺度を計ったんじゃワレ!!
A:周りの方の声をお聞きしますと、ありがたいことに皆様に愛されておったようです。「えーと、誰だっけ」というたくさんの暖かい声を頂き・・・
B:全然覚えてもらってねえじゃんか!微塵も暖かくないし、今後自己アピールに全力投球しようと決心したわ!
A:短い一生で本人も心残りだろうとは思いますが、皆様によくしていただいたおかげで、非常に充実した一生だったと自負しております
B:何でお前が自信満々なんだよ!天国で俺が決めることじゃそれは!
A:相方は覚えてくれてるでしょうか。僕がイタズラで相方の家の日めくりカレンダーを全部破って帰ったときのことを
B:ああ、そんなこともあったかな
A:その時の「俺んちの一年終わった!?」というリアクション、今にも忘れそうです
B:忘れそうなのかよ!是が非でも「今でも忘れません」と言って欲しかった!
A:それでネタばらしをした後の「お前がしたのかよ!」という反応は、一生忘れません
B:ごく普通の反応だろ!お前の記憶する優先順位おかしいわ!
A:今でもこうして目を瞑ると、相方の元気なツッコミが聞こえてきます
B:そうそう、そういうのよ
A:今度、祈祷師に診て貰おうと思います
B:悪霊みたいに扱うな!大事な思い出だろうが!
A:夜もうるさくて眠れないですし
B:なんだ、俺のツッコミは隣の部屋から聞こえてくる謎のお経感覚か!
A:でも・・・改めて感じます。どうして、どうしてこのような事になってしまったのかって・・・ううっ、ぐすっ
B:まぁなんやかんや言ってたけど、相方のために涙を流してくれるってのはありがたいね
A:ぐすっ、ぐすっ・・・あっ、今日歯磨き忘れた
B:大事な日じゃないんかーい!!相方の葬式、MM−1に負けちゃったよ!てかそもそも毎日磨けっての!
A:えー、こうして相方に残された私ですが、今はまだ気持ちの整理がつかず、今後の活動もまだ9割9分しか決まってません
B:方針ほとんど固まってるじゃねえか!さては生前から練ってたな!?
A:中古フィギュアのお店を開こうかと
B:お前俺の遺品売りさばくつもりだろ!!残念だったな、カンペという名の落書きが入ってるわ!
A:あと数時間経ちましたら、秋葉原に1号店を出店すると思いますんでぜひお越しを
B:実行早いな!?そんで出店の仕方が本格的すぎて軽くヒいた!
A:私も、しっかり歯を磨いて立ち会いたい所存です
B:俺の価値って何なんでしょうか!あまり交友の無い友人の結婚式以下ぐらいでしょうか!
A:そして開店祝いということで、実家から蕎麦屋が出張開店しますのでこちらも是非!
B:何だお前らの底知れない商売魂は!血は争えないのね!
A:さて、長々と喋って参りまして、宴もたけなわになりました
B:葬式だろ!?皆すでにベロンベロンになってるんか!?
A:改めて本日は、こんなに多数の方々に暖かく送っていただき、相方もさぞかし嬉しく「サンクスギビングデイ」と言ってる事でしょう
B:何で「勤労感謝の日」って言ってるんだろ!?
A:今後ともご支援の方お願い致しまして、ご挨拶に代えさせていただきます。最後に、相方といつもの別れ方Fパターンで終わらせてください
B:そんなにパターン持ってるか知らないけど、そういったいつものあいさつで締める別れ方もありますよね
A:「もう、ええわ」
B:それただのネタのオチ!もうええわ!
2人:ありがとうございました
大船:大船です。
船橋:船橋です。
二人:大船橋です、よろしくお願いします。
船橋:ごほんごほん。
大船:風邪か?
船橋:そうなんだよ。
大船:そういう時は葱を首に巻くといいんだよ。
船橋:そんなの聞いた事無いぞ。
大船:嘘だ、結構有名なやつだぞ。
船橋:「葱を首に刺すといい」ってのなら聞いた事あるけど。
大船:それじゃあ死んじゃうだろ。
船橋:葱をウイルスにダイレクトに届くように。
大船:というかあの世にダイレクトに届けられるよ。
あとは体を温めることとか必要だな。
船橋:よっしゃ、ライター貸して。
大船:それじゃあむしろ焼けちゃうだろ。
毛布を包んで寝てるのが一番だよ。
船橋:それじゃあ漫才が出来ないじゃないか。
大船:当たり前だろ、第一何で風邪ひいてんのに漫才なんてしてんだよ。
船橋:お前と一緒に漫才がしたいからだよ。
大船:・・・俺の心を温めてどうするんだよ。
あとは、余計な運動をしない事とか。
船橋:呼吸とか?
大船:一番必要な運動じゃねえかよ。逆にお前にとっての余計な動きは何だ。
船橋:まあでも人間なんて常に余計な動きしてますからね。
暴力とか。
大船:おお、いきなり平和的。
船橋:まあ地球にとって人間が一番余計なんですけどね。
大船:・・・風邪ひいて思考回路がおかしくなったか?
こうしちゃいれん、後は粘膜を保護するためにマスクをするんだ。
船橋:バラクラバとか?
大船:・・・それ強盗が顔を隠すために被るやつだろ。
あれ、口の部分も鼻の部分も開いてるから意味ねえじゃねえか。
船橋:いや、でも皮膚呼吸が・・・。
大船:優先順位が逆すぎるだろうよ。皮膚呼吸恐れてたら何もできねえぞ。
後は・・・水分補給が重要だな。
船橋:じゃあプールに浸かってれば・・・。
大船:何もかもが駄目だよ。
船橋:いや、これなら皮膚呼吸も制御できて一石二鳥だ。
大船:その一石二鳥こそ余計だよ。
第一、そんなことしたら体温下がるから駄目だろ。
船橋:その時はほら、お前が温めてくれれば・・・。
大船:・・・お前がどうかは知らないけど、俺にホモの気はないからな。
後、出来るだけものは食べない方がいいな。症状が軽ければ生姜とかミカンはいいらしいけど。
船橋:じゃあしょうが焼きは。
大船:いや、肉メインだからねそれ。無理に決まってるでしょ。
船橋:ミカンのしょうが焼きとか・・・。
大船:想像するだけで吐きそうになるからやめなさい。
それと、下痢が止まらなくなるけど、それはウイルスを出すためにやってるから下痢止めとか飲んじゃ駄目だから。
船橋:コーラックは?
大船:いや、コーラック下剤だからね。真逆の存在だからね。
船橋:じゃあ好楽は?
大船:コーラックと間違えてるのかはしらないけど、好楽は落語家だから。飲むものじゃないから。
船橋:一日3食のあとに好楽を一粒・・・。
大船:どんな食生活だよ。ってか好楽は一人しかいないし、何より単位は粒じゃねえから。
船橋:今ざっと整理したけど、風邪を治すには葱をのどに刺して、体をライターで燃やして、呼吸を止めて、
バラクラバ被って、プールに浸かって、みかんのしょうが焼き食った後好楽を飲めば良いのか。
大船:うん、俺の話聞いてた?全部違う・・・か・・・ら・・・。(崩れ落ちる)
船橋:どうした大船!?あの日か!?
大船:どう考えても違うに決まってるだろ・・・俺男だぞ・・・。
お前の風邪がうつっちゃったんだよ・・・どうすんだよ・・・。
船橋:何てこった・・・そうだ、こういう時こそさっき習った風邪の治し方を・・・。
大船:さらに悪化するからやめてくれ・・・。
船橋:まずは葱を首に刺して・・・
大船:早速駄目な方向に向かってるじゃねえか・・・。
船橋:しまった!玉葱しかない!
大船:逆になんで玉葱はあるんだよ・・・。
船橋:えいっ!えいっ!・・・刺さらないから後回しにしよう。
大船:首が痛い・・・。
船橋:次はライター・・・タバコしかない!
大船:吸えないじゃん・・・意味無いじゃん・・・。
船橋:とりあえずタバコをこすり付けておこう。
大船:熱くもなんともねー・・・。
船橋:次は呼吸を止める・・・止めて!
大船:嫌に決まってるだろうが・・・。
船橋:とりあえずタバコを鼻に詰めて呼吸を止めよう。
大船:それで止まると思ったら大間違いだぞ・・・。
船橋:次はバラクラバ・・・あっ、バラクオバマの仮面ならあった。
大船:「バラク」は合ってるけど・・・ってか何故あるんだ・・・。
船橋:とりあえず被せよう。
大船:オバマの仮面を付けて鼻にタバコ・・・俺の顔滑稽すぎるだろ・・・。
船橋:んで、プールに浸かる・・・プールなんて無いよなあ・・・(ペッ!ペッ!)
大船:・・・まさか唾でプール作ろうとしてないか?
船橋:駄目だ・・・膝までいったけど。
大船:十分すげえよ・・・。
船橋:ミカンのしょうが焼きかあ・・・。
大船:それだけは絶対に嫌だ・・・。
船橋:ミカンもしょうがも代用品も無いなあ・・・チッ!
大船:舌打ちしてんじゃねえよ・・・。治ったら絶対殴ってやる・・・。
船橋:最後に好楽か・・・ちょうど切らしてたんだよな。
大船:ほっ。
船橋:ま、王楽でいいか。
大船:・・・王楽ってそれ好楽の息子じゃねえか、そんなもの飲めな・・・小粒サイズになってる!
船橋:はい、あーん。
大船:うわ、口の中入れられた・・・何でか知らんけど薬の味がする・・・。
船橋:どう?治りそう?
大船:これで治ったらノーベル賞物だわ・・・。
船橋:駄目か・・・じゃあ風邪薬飲むか?
大船:・・・・・最初から出せや!
審査員 点数 |
41 | 43 | 6 | 73 | 57 | 平均44.0 |
【審査員コメント】 ・前半が後半のフリになっているので前半がちょっと弱くなるのは仕方がないと思うのですが、 後半で大きな笑いを生み出しきれていないのが勿体なかったです。 バラクオバマの仮面や王楽など、上手くフリを活かせているはずなのですが、ほとんどが一回登場して終わりになっており、 まんべんなくフリをなぞって終わりのようになっていたように思います。 もう少しじっくり処理してひとくだり作っても良かったのでは無いかと。 ・ネタの構成や展開、起承転結の完成度などは平均水準を突破してると思うんですが やや二人のやり取りに「練った感」を感じませんでした。 大きな爆発も見受けられなかったのが残念です。 特にツッコミがわりと「普通に指摘してる」というところに留まってしまってるので、 もう少し工夫があってもいいのかな、と思います。 あまりやりすぎると浮いちゃうので、「どのぐらい前に出ると小気味良いのか」を 模索してみるといいかもしれません。 多分この作品、ツッコミの工夫ひとつでガラリと変わる気がします。 ・「まあ地球にとって人間が一番余計なんですけどね」 核心出ました。面白くないけど ・『最後に好楽か・・・ちょうど切らしてたんだよな』→『ほっ』 ほっていう気持ちにもなるとは思いますが、好楽を切らすという意味不明な発言にツッコんで欲しかったかなと。 流れといいますか進ませ方はよかったと思います。 ボケも良かったとは思いますが、もっと全体に波があってもいいなと感じました。 これはどうでもいい話ですが 「♪ピンクの小粒 好楽」というCMフレーズが頭に1回流れました。 ・こういう設定でネタを作ってみたこと自体は悪くないと思います。面白いとは思うのですが、 後半は前半で用意した設定を処理しているだけ、みたいに見えてしまったのが惜しいところです。 全体的にツッコミのテンションが低いのも、ある意味ネタフリにはなっているものの、 漫才として笑いを取る上では、あまりプラスには働いていなかったかもしれません。
笠原:付和雷同と申します。
天川:昨日、油断してたら乳首盗まれた。
笠原:・・・乳首盗まれるって。お前かなり無防備だったんだな。
天川:チェーンで繋ぐの忘れてたんだよね。
笠原:自転車みたいに言うなよ!お前はいつもチェーンで乳首を繋いでいる人か!
天川:あれ?お前は繋いでないの?
笠原:当たり前だよ!そのチェーンの存在自体知らなかったから!
天川:まぁ、乳首にこれほどの執着心を持ってるのは俺の地域だけだろうけどね。
笠原:乳首に対する思いいれに地域差なんてあるのか?
天川:あるんだよ。
まぁ、チェーンと言っても俺のはハッピーセットの奴だからそう良くはないんだけどね。
笠原:ハッピーセット!?
子供に乳首繋ぐチェーンを提供しようなんて、どんな商売戦略だよ!
天川:俺の父さんなんてチェーン6本持ってるから。
笠原:いらないだろ確実に!
天川:しかもシャネルの。
笠原:全くかっこよくねぇよ!逆に可哀相だわ!
天川:左の乳首だけチェーン6本で繋いでるよ。
笠原:厳重すぎ!どんだけ左の乳首を大切に扱ってんだよ!
天川:よく左の乳首だけ吸われるから。
笠原:どんな状況だよ!お前の父さんに密着取材してみたいわ!
天川:水泳だけど、ローカルルールってやつがあってさ。
笠原:怖いな!お前の地域で水泳やると、左乳首吸われんのかよ!
天川:市民プールでも監視員によく吸い付かれるよ。
笠原:嫌だわ!監視員もどんな気分で吸い付いてんだよ!
天川:蜜に群がるカブトムシのような気分だ。
笠原:やめろ!知りたくなかったわ。俺から聞いたんだけど。
天川:そんなことも知らないの?
お前本当に乳首に関しての知識ゼロだな。
笠原:いや、その知識はお前の地域限定なわけであって・・・。
天川:じゃあ、母親が子供におっぱいあげるときの豆知識って知ってる?
笠原:・・・豆知識なんてないでしょ?ただ吸わせるだけじゃないの?
天川:違うよ。乳首ってのは右回りと左回りがあるの。
笠原:・・・はぁ。
天川:右に回すと暖かいミルクが出て、左に回すと冷たいミルクが出るんだよ。
笠原:嘘つけよ!女性の乳首は季節に対応してるなんて聞いたことねぇわ!
「今日は暑いから左に回しまちゅねー」ってどんな会話だよ!
天川:父さん曰く「おっぱいはドリンクバー」だそうだ。
笠原:お前の父さん黙れよ!監視員に吸い付かれてろ!
天川:女の人の乳首についてもうちょっと語らせて。
笠原:大丈夫か?始まってから乳首の話しかしてないよ?
天川:女の人の乳首ってのは繊細だから定期的に取り替えないといけないんだよ。これは知ってるな?
笠原:知らなかったよ!お前の地域だけだから、その常識は!
天川:主にワンデーと、ツーウィークがある。
笠原:いや、コンタクトみたいに言うな!
天川:ソフトとハードもあって、これで男の人を満足できるかも変わってくるんだよ。
笠原:もうやめて!なんだか残念な思いでいっぱいだよ。
そんなことよりお前の乳首が盗まれた真相が知りたいわ!
天川:まぁ、チェーン繋ぐの忘れてたから盗まれても仕方なかったんだけどね。
笠原:よく自己解決できるな。自分の乳首盗まれるってどんな感情なんだ?
天川:悔しかったけど、仕方ないよ。
んでドラッグストアに買いに行ったんだけどさ。
笠原:売ってるの?ドラッグストアに乳首って売ってるの?
天川:2個入りで800円。
笠原:いや、ピンと来ないよ!高いの?安いの?
天川:高いよ・・・。わざわざ乳首のために800円払うのって勿体ないじゃん。
笠原:そうなのか?まぁ、確かに男に乳首必要あるのかどうかも疑わしいけど。
天川:だから思い切って中古の乳首買うことにしたよ。
笠原:思い切ったな!そんで誰だ、自分の乳首売ったやつ!
天川:確か・・・二丁目の川原さんだった気が。
笠原:いや、名前分かっちゃうのね!いっそのこと名前知らないほうがいいと思うんだけど。
・・・ってか知ってる人の乳首つけるってどんな感じなんだよ。
天川:感度は合わないけど、フィット感は最高。
笠原:感度て!お前さっきからずっと何言ってんの!
天川:ところで、お前が右乳首だったらってことをよく考えるんだけどさ。
笠原:やめてくれよ!俺を右乳首として何かを妄想するなよ!
天川:そしたら入念に洗うよ。
笠原:・・・さっきから何が言いたいの?俺が右乳首だったら入念に洗うって言われて俺どうすりゃいいんだよ?
天川:でもね、お前が左乳首だったら入念に洗わない。
笠原:・・・興味ないけど、何で?
天川:左の乳首は感度が鈍いからね。
笠原:いい加減にしろ!帰れ!帰れ!
2人:どうもすいませんでした。
審査員 点数 |
65 | 51 | 32 | 43 | 55 | 平均49.2 |
【審査員コメント】 ・右回り左回りとかドラッグストアとか、良いボケがたくさん入ってたと思います。 ただ70行近くしかないのに、なぜあんなに唐突にネタが終わってしまったのか、ちょっと勿体なかったです。 笠原を巻き込むくだりでもう一山作ることは充分可能だったはずなので、そういった点で満腹とまではいかなかったです。 ・別にテーマがテーマだから笑わなかった、っていうことではないと思うんですが どうもツボじゃなかったんですよね。発想や展開などは面白いんですけど、 総合的に見るとヤマのない作品、という印象なんです。 作品はやっぱり「読んでて緩急がある」っていう状態のほうが読みやすく、 また印象に残りやすいものなんですけど、ちょっとそこが足りてなかったかな、と。 二人が台本をそのまま読んでるかのような、淡々としすぎた感じでした。 ・乳首というテーマでとんでもないことやらかしてる雰囲気に見せかけて、 実は全体的に守りに入ってるイメージが強すぎて馴染めない。 好きなボケもあるんですけど、こういったテーマを扱うならどうせなら、 もっとぶち壊してぶち壊して、ぶち壊すものもないくらいとんでもないことを書いて欲しいんです。 平凡でベタなボケを乳首に置き換えただけで、実は浅いネタ。 ・盗まれる乳首というチョイスといいますか、それをチェーンで繋ぐ光景が面白いといえば面白いのですが、 設定とそのチョイスだけという感じでした。 設定の突拍子を中身が上回れなかったかなと。 肝心の、冒頭に出した話題である『乳首盗まれた』についてが結局あまり語られていないのも残念でした。 ・少々ボリュームが足りないというか、わりと想定内のレベルの暴れ方に留まっていたような気がしました。 「左右にまわす」「ドラッグストアで」という発想自体は良かったりするのですが、 思いの外「乳首を題材にした」というそれ以上の斬新さが無かったように思います。
伊藤:信号の色って赤青黄の3色だけど、もしこれが茶緑黒だったらユニークな世界になりますね
大江:事故の多い世界になるだけですけどね。信号めっちゃ見づらくなりますからね
伊藤:しかし信号で思い出したけど野球のヒーローインタビューをするアナウンサーって憧れるね
大江:全く関係ないわ! でもまぁ、確かにスーパースターにインタビューするわけですからね
伊藤:じゃあ、俺はアナウンサーやるからお前は山菜を揚げててくれ
大江:なんで俺だけおいしいおいしい天ぷらを揚げなきゃいけないんだよ! 選手やらせろよ!
伊藤:えー、今日は決勝のサヨナラヒットを打ったみつば選手に来ていただきましたー!
大江:はい。これがわらびです。ぜひ塩で食べてみてくださいねー。で、次に揚げるのが……
伊藤:見事なヒットでした! ずばり最後の球はなんでしたか?
大江:ふきのとうです……っておい! 全然噛みあってねぇよ! 案の定だよ!
伊藤:じゃあやっぱり魚介類でいくか?
大江:天ぷらの種類の問題じゃねぇよ! なんだよサヨナラタイムリーの球種がふきのとうって。それに俺の名前はみつばじゃない
伊藤:みつば選手がさっくりと打ったふきのとう
大江:なんか美味しそうに聞こえてきたわ! いいからちゃんとヒーローインタビューやろうぜ
伊藤:じゃあ俺がアナウンサーやるからお前、選手やってくれ
大江:わかった
伊藤:えー、妄想癖、妄想癖
大江:いや「放送席」な! 別にお前が現実逃避する癖があるとか知らんから!
伊藤:今日、見事センターの頭が取れるサヨナラタイムリーを打ちました大江選手です!
大江:恐ろしく日本語間違っているぞ! 急にホラー色が強くなった!
伊藤:やはりバットが凶器ってのは恐ろしいですね! 見事な犯行でした!
大江:なんにもやってねぇよ! 俺はセンターの頭上を越えるヒットを打ったの!
伊藤:サヨナラタイムリーを打った瞬間はどのような気持ちでしたか? やはりエッチなことを考えていたんですか?
大江:やはりってなんだよ! 一切考えてないわい!
伊藤:だってスコアブックに大きく【H】と書いてましたので
大江:ヒットじゃぁ! ルールブック見直して来いやぁ!
伊藤:ちなみに私はもし粉チーズ魔王が地球を征服したらどうするかを考えてました
大江:お前の妄想なんか怖いわ! もういいから次の質問しろ
伊藤:話は変わりますが……大江選手はなんとプロ72年目で初のヒーローインタビューということですが!
大江:俺いくつなんだよ! あぶさんもびっくりじゃねぇか!
伊藤:聞けば大江選手にはチームで老害というニックネームで親しまれてるそうで
大江:それ親しまれてねぇよ! ただの悪口だ!
伊藤:プロ野球界広しといえども老害というニックネームがあるのは大江選手と阪神の金本選手だけですね!
大江:失礼だろ! ファンの多い選手なんだから!
伊藤:そんな大江選手も最近、オムツデビューされたとか?
大江:もういい加減老人設定やめろよ! 逆にルーキーとかでやってくれよ
伊藤:期待のムーニー、大江選手です!
大江:またオムツじゃねぇか! ルーキーだっつーの
伊藤:期待のルーキーである大江選手、ずばり自分の長所はどこだと思っていますか?
大江:いきなりまともな質問だな……えっとやはりパワーですかね。力には自信があります
伊藤:つまり、ホモだと
大江:一言も言ってねぇよ! どう解釈したらそうなっちゃったの!?
伊藤:だってホモの人ってガッチリした人多いじゃないですか
大江:一概には言えないだろ! どんだけ決め付け人間なんだよ!
伊藤:そんな疑惑の多い大江選手ですが、休みの日は何をしていますか?
大江:勝手に疑問を増やしているのはお前だろうが。えーと……休日は筋トレとかですかね
伊藤:禁断の少年とのラブトレイン……略して筋トレですね!
大江:違うわ! なんだ「ラブトレイン」って! 初めて聞いた単語だよ!
伊藤:愛の電車ですね
大江:直訳されても困る! あのさ、せっかくのヒーローインタビューなんだからもっと野球のことを聞いてよ!
伊藤:見事なサヨナラタイムリーを打った大江選手ですが、3回表にはエラーもありましたね?
大江:あぁ……あれは捕れた球でしたね。投手にも申し訳なかったと思っています
伊藤:本当にそう思ってますか?
大江:なんでお前に問いただされなきゃいかんのじゃ! 本当だよ! でも、ベンチに帰ってからの監督の一言に救われましたね
伊藤:「荷物まとめておけよ」 と?
大江:冷酷だな! 違いますよ。「エラーはしょうがない。その分必ず打って倍にして返してくれよ」と
伊藤:ありきたりですね。ドカベン辺りに載っていそうですし。正直つまらないです。オリジナリティが欲しいです(0点)
大江:なんでジャッジペーパー風なんだよ! お前、全然アナウンサー向いてないぞ!
伊藤:確かに俺はおとめ座だからな……
大江:関係ねーよ。バーカ
伊藤:じゃあ、アナウンサー辞めて監督になるわ!
大江:急にインタビュー受ける側に回るんだ
伊藤:日本シリーズを前夜に控えた監督な。で、お前はウーロン茶買って来て
大江:パシらせるなよ! アナウンサーやるからな!
えー、明日いよいよ日本シリーズ開幕ですね
伊藤:やるだけのことはやりました。後は勝利を勝ち取るのみです
大江:おぉ! 自信満々ですね! ずばりは秘策はあるんでしょうか?
伊藤:ありますよ。今まで前例のない大胆な作戦です
大江:それは凄い! よろしければ秘策を教えてもらえませんか?
伊藤:ずばりピッチャー3人が同時に投げます
大江:バカか! お前もルールブック読み直して来い!
伊藤:右に吉田。左に内田。真ん中に横山、みたいな?
大江:みたいな? じゃねぇよ! その時点で野球は9人でやるスポーツという前提を覆してるじゃねぇか!
伊藤:その分、内野手は2人しか置かないんだよ。サードとショートだけ
大江:せめてファースト置いとけよ! 内野ゴロでアウト一つも取れんわ!
伊藤:投手3 捕手5 内野手2 外野手6 ってのが理想なんだけどね
大江:結局9人じゃねぇじゃん! それは得意の妄想の中でやりやがれ!
伊藤:で、監督4ね
大江:1人で十分だろ! お前がちゃんとやれよ!
伊藤:俺が試合中にフレンドパーク見てる間に誰が采配を振るうんだよ!?
大江:試合中にテレビ見てるんじゃねぇ! 例え、ダーツのハガキが当たっても見るんじゃねぇ!
伊藤:あともう一つの作戦とすれば終盤の代打攻勢ですね
大江:お、まともな作戦も考えてるじゃないですか。やはり終盤に相手のエースの疲労が見えてきたときにですか?
伊藤:いえ、選手たちもフレンドパーク見たいと言っていたんでその時の代わりにコーチ陣を代打に……
大江:このチーム選手までバカなのかよ!
もういい、もういい! お前にはアナウンサーも監督も向いてないわ!
伊藤:じゃあ、二人で山菜でも揚げようか
大江:いい加減にしろ!
2人:ありがとうございました
審査員 点数 |
68 | 65 | 9 | 72 | 64 | 平均55.6 |
【審査員コメント】 ・ベタすぎるわけでもなく、「これだ!」というボケがあるわけでもなく、ちょっと無個性な印象を持ちました。 ただ良いボケ、好きなボケの方が多めでしたし、個人的にはツッコミが素晴らしかったと思います。 ちなみにですが、「妄想癖、妄想癖」のボケはボキャブラで見たネタともろかぶりでした。気にはなりませんでしたが・・・。 ・一つ一つのボケは結構面白いと思うんです。ツッコミも的確ですし。 ただ、それが単発すぎるのかな、と思います。複線じみたものが少ないんですよね。 結構大きくテーマを変えたりしている作品なわけですから、そこには 前後の「つながり」を忘れた頃に引っ張ってくるくらいの 仕掛けとか、そういうのを求めてしまいますね。 あー、でもこれ、私の長文もそんな感じなのかも・・・。 ・ありきたりですね。遥か昔のサイトに載っていそうですし。 正直つまらないです。オリジナリティが欲しいです ・『放送席、放送席、妄想癖』というボケは完全に見たことあるものでしたが、 『期待のムーニー』や『荷物まとめておけよ』など、面白いと思うボケも多かったです。 冒頭の、天ぷらを揚げる人とリポーターのくだりで、下らなそうな印象を与えてしまって損かなと感じました。 ・わりと平凡なボケが多いのですが、「ラブトレイン」みたいに急にバカっぽくなるところがあるのが良いですね。 もう少し展開とか盛り上がりが欲しいところです。アナウンサーにも監督にもなるにせよ、もっといろんなことはやれたような気がします。 あと割とどうでも良いかもしれませんが、最初の「茶緑黒」のやつは2行でやり取りを終えるのが勿体無いような何かがあると思いました。
ミヤ:美人過ぎるアイドルって呼ばれたいな
翔:アイドルが美人なのは当然なのではないでしょうか。要はギャップですよ、ギャップ
ミヤ:やっぱりアイドルになったら写真集も出さなきゃいけないね
翔:マイペースに進めてますね。きっと男にすぐ逃げられるタイプですよ
ミヤ:実は前々から思っていたんだけど、私たちはコンビを解散して別々の道を歩むのもありかなと
翔:な、何言ってるんだよ! 解散したらオレ達どうするんだよ!
ミヤ:私はさっきも言ったとおりアイドル。で、翔ちゃんはそんな私の専属キャメラマン
翔:キャメラて。大体、オレはカメラ経験なんてないよ?
ミヤ:いや、翔ちゃんは実はセンスがあると思うんだ!
翔:根拠がないよ。根拠が
ミヤ:私の友達が「女子高生のスカートの中身を撮らせたら天下一品そう」って言ってたよ
翔:犯罪者じゃねぇか! 言われても嬉しくないし、逆に腹立たしいわ
ミヤ:どんなカメラで写真を撮ってみたい? 一眼レフ? デジカメ?
翔:あっ、もうカメラマンに転職する方向で話は進んでいるのね
ミヤ:双眼鏡? 手鏡?
翔:どんどんと覗きっぽい感じになってるじゃねぇか! デジカメで良いよ。簡単そうだし
ミヤ:じゃあまず写真を撮る前に練習しなきゃいけないことがあるから。ここはカメラマン6級の私に任せなさい
翔:6級て。そろばんじゃないんだから
ミヤ:最初に自分の髪の毛をひたすらむしります。そりゃもう朝から晩まで
翔:なんでだよ! 野球部の草むしりとはわけがちがうんだぞ!
ミヤ:ほら、夕方の撮影とかで光がほしい時ってあるじゃない?
翔:そのために丸坊主にしろってか! 大体デジカメにだってフラッシュ機能ぐらい付いてるだろ!
ミヤ:カメラに頼らないで! 要は大事なのは自分自身なのよ!
翔:いや、フラッシュぐらいはカメラに任せようよ!
ミヤ:次はそのむしった髪の毛を使ってほうきを作ります
翔:もはやカメラ関係ない!
ミヤ:関係あるわよ! カメラのレンズもしばらく使ってたらほこりとか付くでしょ? その時のほうきよ
翔:必須アイテムでもなんでもないわ! 何で再利用で自然に優しい、みたいなことになってるんだよ!
ミヤ:お次は写真を撮る時のフォーム練習よ
翔:なかなか写真を撮るまでにたどり着かないけど
ミヤ:フォームは大事よ! まずは右足を垂直に上げながら写真を撮る一本足写法
翔:王貞治じゃん! なんでそんな安定感の無いフォームで写真を撮らなきゃいけないんだよ!
ミヤ:いや、足を上げることによってどんな球種にも対応が可能なのよ!
翔:別にオレ、外角のスライダーを打ちたいとか言ってないから!
ミヤ:さらには体をバネのようにねじり、思い切りカメラを投げつけるトルネード写法
翔:もはや写真を撮ってもねぇ! カメラ投げつけちゃったよ!
ミヤ:女子高生のスカートの中を撮るには低い体制からのヘッドスライディング写法
翔:だから犯罪だっつーの! 人を変態キャラに仕上げるんじゃねぇ!
ミヤ:それで自分にしっくりくるフォームが決まったらいよいよ撮影ね
翔:まだ髪の毛をむしって一本足写法しか教わってないんですけど
ミヤ:最初は被写体は動かないものの方が良いわ。そうね、シャープペンの芯なんてどうかしら?
翔:つまんね! そんな写真なんか見たいと思わないよ!
ミヤ:シャーシンの写真
翔:またつまんね! まさかここに来てダジャレが来るとは思わなかったし、それにしてもつまんね!
ミヤ:じゃあ果物の写真とかにしてみようか
翔:そうそう、そういうの。美味しそうに撮るのがポイントだよね
ミヤ:はい。りんごとバナナとみかんの皮
翔:なんで皮ばっかりなんだよ! ただの食べ終わったゴミじゃねぇか!
ミヤ:違う違う。果物の皮ってすごく滑るんだよね
翔:それがどうしたんだよ
ミヤ:だから偶然に見せかけて女子高生の……
翔:スカートの中行かねぇよ! それに今時果物の皮で滑る人なんて見たことないぞ!
ミヤ:じゃあ、マンゴーとパパイヤとキウイフルーツね
翔:まぁ、別にいいんだけどさ……なんか地味じゃね?
ミヤ:バカ! その地味な果物をいかに輝かせるかがプロとアマの違いなんだよ!
でも、翔ちゃんはやっぱりセンスがあると思う。こんな地味な果物たちなのに私には輝いて見えるもの
翔:いや、それはたぶんオレの頭のせいだと思う
ミヤ:翔ちゃんの通り名が「黄金の腕」「黄金の頭」「黄金のタレ」と呼ばれる日も近いね!
翔:最初はともかく残りの2つはただのハゲと焼肉のタレじゃねぇか!
ミヤ:そしてゆくゆくは「黄金の盗撮魔」と……
翔:そこまで呼ばれたらもはや生きていけないわ。親に申し訳ないもん
ミヤ:でも、黄金の盗撮魔って呼ばれるようになったら、写真を撮る際にギャラリーも増えそうだね
翔:ていうかそれは警察官がオレをマークしているんだとと思う
ミヤ:で、ゆくゆくは自分の写真が日本全国の交番に貼られるんだね
翔:指名手配されただけじゃねぇか! もうそろそろ盗撮から離れてくれ!
ミヤ:じゃあ、いよいよ被写体を生物にするよ?
翔:生き物相手だし、いよいよ難しくなってきそうだな
ミヤ:まずは動きがのろいけど、見栄えのするゾウ辺りがオススメかな
翔:なるほど。一見簡単そうだね
ミヤ:気をつけなきゃいけないのは、ゾウが果物の皮で足を滑らせて動物園がパニックになることね
翔:なんで果物の皮をスタンバイしてたんだよ!
ミヤ:あとは上手に撮ることはやはり接近することね。でも、人間じゃ接近するにも限界があるわ
翔:どうすればいいんだい?
ミヤ:動物と同じ臭いになることね。やぱり動物って臭いに敏感だから、翔ちゃんからゾウの臭いを発せばいいのよ
翔:無理だろ! どうやったらゾウの体臭になるんだよ!
ミヤ:果物の皮って時間経つと臭くなるじゃない?それを体に巻きつけばいいんじゃない?
翔:やだよ! 歩く生ゴミじゃねぇか!
ミヤ:まぁ、妥協して果物の皮を巻き付けなくてもいっか。十分近づけるよ
翔:え? なんで?
ミヤ:翔ちゃん自体の体臭がなんとなくゾウっぽい臭いがするから!
翔:誰かー、8×4とハンカチ持ってきてー! 涙が全然止まらないからさー!
ミヤ:象を撮り終えたら、いよいよ本題の私だね
翔:そういえば写真集出したいからオレはこんなにひどい目に合ってるんでしたもんね
ミヤ:グラビア界の黒船再びと呼ばれる日も近いわね
翔:あなた、高校時代のあだ名「佃煮」だったじゃないですか
ミヤ:うるさい! さぁ、私は撮りなさいよ!
翔:でもせっかく撮るならおっぱいの大きい女の子を……ちょっとミヤじゃペチャパイすぎて……
ミヤ:ミヤちゃんぱ〜んち!
翔:ぐへあっ
ミヤ:もういい! どうせ私なんて写真集出すなんて無理だったのよ。撮られる側よりも撮る側のほうがいいのかも
翔:いや、両方とも向いてないと思いますけど
ミヤ:よし! 私も今日からプロカメラマンを目指す! 翔ちゃん、写るんです買って来て!
翔:いや、インスタントかよ! もういいよ!
二人:ありがとうございました
審査員 点数 |
68 | 76 | 42 | 54 | 67 | 平均61.4 |
【審査員コメント】 ・ボケツッコミ入れ替わってる気が。 でもこちらの方が良いかもしれないです。 ヘッドスライディング写法までかなりヒット連発してたんですけど、その後調子が落ち気味だったように思います。 盗撮系のボケを引っ張ってくる以外に何か好ボケがあればという感じでした。 ・あれ?私が天体観測さんの作品読むと必ずミヤちゃんパンチがあるなw それはさておき、とにかくこの作品、後半に行けば行くほど ツッコミが鋭くなっていきます。序盤ちょっと弱いのかな、と思ってたのですが ボケが少しずつ強くなっていって、それに併せてツッコミが どんどんそれを昇華していってます。そしてその能力が高いんですよ。 「通り名がつく」という展開から終盤までのツッコミは文句なしですね。 ちょっと要所要所でボケのレベルがカクンと下がる瞬間を感じたり、 ちょっと波の大きい作品、という印象もありました。 ・ミヤがボケとる。立場逆転ってある意味斬新。 でも肝心のボケはベタだったりする。 個性的な二人なんで好きなんですけどねぇ、 全体的に笑えないんですよ、惜しいなぁ。 ただ「あなた、高校時代のあだ名「佃煮」だったじゃないですか」 これめっちゃ笑いました。事実だとしたらもっと面白い。 ・掛け合いは上手いと思ったのですが、良くも悪くも安定していたと言いますか、 もっと波や、ボケに爆発が欲しいなと感じました。 ・ベテランということもあってか、(ボケ・ツッコミが変わったとはいえ)会話に臨場感があって入り込めました。 そのためベタに見えにくいのもあってか、基本的には面白かったのですが、 他の面白いネタと比べると全体的に弱かったかなぁ、と思います。 「佃煮」より目立つボケが本筋にあったら、もう少し上に行けたんじゃないかと。