哲夫:はい漫才しまーす。
でも一人では漫才できないので今日はいろんなものとおしゃべりできる「シャベリベリィ」を使って漫才します。
試しに使ってみましょう、センターマイクさん聞こえますか?
マイク:はいよ!さあ漫才張り切って頑張ろうよ!
哲夫:・・・・・・えっ?
いや、今のはテストだからセンターマイクさんはもう終わりというか。
だいたいマイクと何を話せばいいんだマイクが喋っているだけでも気持ち悪いってのに。
マイク:(舞台上の穴にしまわれていく)キーン!!キーーーーン!!キーーーーーーーーン!!!!!
哲夫:うわっ、ハウリングうぜえ!!耳キンしちゃった胸キュンはしないけども。
ほんじゃあ本題に移ろうか。洋式トイレさーん!!
トイレ:(ジャーーーーッ)はあい。
哲夫:さ、哲夫とトイレで漫才頑張ろう!
最近トイレも多機能になったよね!そこんとこ、どう?
トイレ:下手糞かよ!!もっと上手い入り方ねえのかよ!!音姫鳴らすぞ!!
哲夫:このスイッチはなんだろう?(ポチッ)
トイレ:ジョバジョバジョバ・・・
音姫鳴らすんじゃねえよ!!展開も下手糞か!!
哲夫:トイレだけに下手「糞」ときたね!!きたねえな!!
トイレ:(上ぶたと便座をパカパカして「こいつはもう駄目だ」アピール)
哲夫:水洗トイレにそうめんを流したとき、流しそうめんが好きな人は食べると思う?
トイレ:喰わねえだろ!!流しそうめん好きをバカにしすぎだぞ!!
マニア:・・・・・・ ※流しそうめんのマニアです
哲夫:せっかくだからシャベリベリィで流しそうめんマニアと会話してみよう。
トイレ:使う必要ねえだろ人間!!そこはちゃんと話聞いてやれよ!!
哲夫:ゴニョゴニョ
マニア:・・・・・・
哲夫:では実際にトイレにそうめんを流してみたいと思います。
トイレ:マジで試すのかよ・・・(ザザーーーッ)
マニア:(双眸が一閃すると共に便器に顔を突っ込みそうめんを食べる)
トイレ:ウワァーーーッ!!なんかキモい!!流れるはずの水を吸われるこの感じ、キモい!!
哲夫:もっと流してみよう。
トイレ:(ザザザザザーーーーーッ)
マニア:フグッ(そうめんで窒息してるし、水流でも窒息してる、そして死んだ)
哲夫:うん。えーと・・・
トイレ:えーと、じゃねえよ!!流しそうめんマニア死んじゃったじゃねえか!!
哲夫:本望というか。
トイレ:確かにそうかもしれないけどいや違う!!便器に頭突っ込んで死ぬのは本望なんかじゃないはず!!
哲夫:それじゃあシャベリベリィを使って聞いてみようね。死体さーん。
死体:マニアと呼んで頂きたい。
トイレ:いや死体だよ!!クソみてえな死に方した死体だよ!!
哲夫:「クソ」みてえ、とな。トイレだけに!!便座だけに!!
トイレ:便座はあまり関係無いんじゃねえかな!?
哲夫:そんなことより死体さん、本望でした?
死体:やはり人生で一度経験できるかできないかといったトイレ流しそうめん、
死んでしまったことはもちろん残念だが死んでしまう価値はあると思った。
本望かどうかは最早どうでもよく私のこの経験こそが人生を示す・・・・・・
トイレ:何この人、死んだら急にペラペラ語りだした!!
哲夫:死体さんありがとう、もういいよ。
死体:オイもうちょっとしゃべらせろまだまだ語り足らない私の死を踏まえ後世に流しそうめんの無限の可能性と・・・・・・
(心臓マッサージの得意な人が違うタイプのマッサージしながら担架で運ばれていく)
トイレ:こんなざっくりした死があるのか・・・
哲夫:さあ、辛気臭くなっちゃったね。次の話題にでも。
トイレ:人一人死んでるってのに何ケロッとしてんの!?
哲夫:TPPって、どう?
トイレ:また下手なフリだしなんでTPPなのかわかんないし!!
哲夫:トイレットペーパー(Toilet PaPer)のことなんだけど・・・
トイレ:イニシャル化する必要ねえよ!!なんだ、紙の部分だけPが2回使われてるのは!!
哲夫:それでトイレットペーパーの輸入関税撤廃に関してなんだけど、
トイレ:あっ、マジなほうのTPPじゃねえか!!知らねえよトイレだもの!!
哲夫:そこあたりTPPさんはどうですか?
トイレットペーパー:わかりかねますねェ。
トイレ:いつの間にシャベリベリィを・・・!
トイレットペーパー:TPPが我々TPPを脅かすことになるとは考えにくいですが。
トイレ:もう!!わざとだろもう!!(ウォシュレットでトイレットペーパーを溶かす)
トイレットペーパー:アララ溶けちゃうよー。でも僕は安物だからなかなか溶けないよブシュウ(下水へ)
哲夫:もう、トイレットペーパーさんとはもう少しお話ししたかったのに!
トイレ:俺が居ないところでやってくれ。
哲夫:ところでウォシュレットに関してだけど、「ビデ」って結局なんなの?
使ってみたけどイマイチ違いが分からなかったよ。
トイレ:お前使う必要ねえから心配すんな。ボットン便所にボットンしちまえよもう。
哲夫:なんかトイレくん急に冷たくなったね・・・便座みたい!!
トイレ:ただお前ん家の便座にウォーム機能付いてねえだけだろ!!今は結構あったか便座だよ!!
哲夫:そうだ!!ここで冷えた便座と会場を温めるトイレあるあるを披露するよ!!
トイレ:だからお前展開が拙すぎるわ!!小学生の箇条書きと同レベルじゃねえか!!
哲夫:あるある1、「自動でフタが開くトイレかと思って座ったら、ワニだった」
トイレ:ねえよ!!絶対にねえよ!!
哲夫:砂漠とかでは幻影も多いから間違えることあるよ!
トイレ:砂漠にワニ住んでねえわ!!
哲夫:むぐぅ。それじゃあ・・・
あるある2、「急に足元の床が抜け落ちたと思ったら、ボットン便所行きだった」
トイレ:ねえよ!!さっきからトッピな発想ばかりしやがってこの・・・
哲夫:(パカッ)アーーーーーッ!!(ぼっとーん)
トイレ:あ。・・・・・・あるある!!
哲夫:(ぼっとん便所から這い出てきて)むぐぐ・・・
トイレ:臭いから流してあげるね(ウォシュレットの「ビデ」)
哲夫:・・・・・・なるほど、こう水が飛び散るのか。
(再び哲夫がぼっとんスポットにぼっとんして終了)
審査員 点数 |
69 | 75 | 7 | 60 | 65 | 平均55.2 |
【審査員コメント】 ・1人で漫才て、前回のキムヨナかよ! 変化球漫才の多く見られがちな最近のMM-1ですが、まさか初手からこんな変化球がくるとは・・・ 「シャベリベリィ」というモノと会話が出来る、本来ならば凄い突飛でもあるし画期的でもある道具を、こんなバカバカしい漫才に使っている事自体が面白いのですが、 こんな現実離れした道具を持っているのに、サラっと本題に行ってしまうのは少し勿体無いかなとも思いました。 他企画で見られる哲夫さんなら、「女性のお客さんたち、こんな凄い道具を持ってる僕、カッコ良いだろう?」みたいな事言えそうですし。 個人的には、「あれ?これで終わり!?」という感じの終わり方だったのも、少々残念でした。 ・いつもながら発想力がすごいですね。 「漫才」という体に沿いながらも覆している裏切りと大胆な展開の連続に笑いました。単に気を衒っただけでなく、一度出した設定やアイテムを使って話を広げている構成力もこれまたさすが。 そうめんマニアのキャラクターとTPPの二重の裏切りが特に好きです。 常識の通用しない邪道な世界観を楽しむものなので、直接的な笑いどころの量が少なく最後まで爆発し切らないのは物足りないですが、完成度の高いネタでした ・鮎川信夫が訳した海外古典小説並みに何が起こってるのか分からない。 ・汚いなぁトップバッター(ダブルミーニング) 発想としてはインパクトありますし、中の内容もその初っ端のインパクトのハードルをちゃんと越えている辺り、きっちりと力量は出せていたカンジです。 基本的な面白さは十分に内包できているかと。 あとはそれを「いかにロス無く受け手に提供するか」だと思います。 今回のネタは、受け手の頭の中に喚起されるイメージ映像にちょいとキッツイのがそこそこ混ざっていたので。 それはネタの流れを受け取るにあたって抵抗になります。 ので、そこになんらかの加工が欲しい気がしますね。 ・最初の投稿でこれが来たときの管理人の気持ちを100字以内d(ry 全体的には、ひとまずは面白かったです。特に、「こいつはもう駄目だ」アピール(パカパカ)とTPPのところは笑いました。 ただ、いくつか明確な疑問点や違和感がありまして、 まずシャベリベリィって結局何なのか(どんな形でどんなふうに使うのか)が不明なのと(ただあんまり本筋には影響してないかも)、 流しそうめんマニアが出てくる必然性が分からない(描写が全体的に不快かつあまり面白くなかった)というあたりは疑問でした。 「哲夫が漫才をやるとこんな感じなんだろうなぁ」のプロトタイプみたいなものは描けていたと思うのですが、 優勝とか決勝に押し出すには内容が足りな過ぎると言うか、漠然とした作品だったなぁ、という印象です。
龍虎:はいどうも、コープスパーティーです。
黒野:どうも、こちらが私のエア友達です。
龍虎:エアって言うな!実在だ!
黒野:事務所では空気じゃん。
龍虎:確かに、影は薄いけども!
黒野:だから、留学したい。
龍虎:関係ないね。
黒野:うん。
龍虎:でも、留学したいの?
黒野:うん。
龍虎:親は許してくれる?
黒野:わからない。
龍虎:じゃあ、まずは親に報告するところから始めようか。
黒野:わかった。
(というわけで)
龍虎:どうした?話って・・・。
黒野:えーっと・・・あ、電話来た。
龍虎:思春期真っ盛りの女子高生か!!
黒野:大体、留学したいと言ったらそれぐらいの年代じゃん。
龍虎:確かにそうだけども、お前は普通の社会人だろ!!
黒野:わかりましたよ。お父さん、留学したい。
龍虎:留学はダメだ!
黒野:じゃあ、義理のお父さんに聞いてみる。
龍虎:既婚女性か!
黒野:いや、養子。
龍虎:俺は、お前を捨てた親か!!
黒野:不良少女みたいでいいじゃん。
龍虎:留学は普通、秀才がやるもんだぞ!!しかも、不良以前に身内関係がドロッドロじゃねーか!!
黒野:それじゃ・・・ダメなのね?
龍虎:普通にだめだから!!今度はちゃんとやって!
黒野:わかった。
龍虎:留学はダメだ。
黒野:なんで?
龍虎:留学にいくらかかると思うんだ。
黒野:結構高額なのはわかってる。
龍虎:だから、そんな金はないっていうんだ。
黒野:お父さん。
龍虎:なんだ?
黒野:サマージャンボで2等当たってるんだから、簡単に出せるでしょ?
龍虎:ちょっと待って。お前、そんな簡単に出せたら苦労しない。
黒野:そっちの方が面白いじゃない。
龍虎:簡単に行けたら誰でも行けるわ!
黒野:確かに。
龍虎:だから、そこは自分で稼ぐっていうところだろ!!?
黒野:芸人として?
龍虎:今じゃねーか!
黒野:じゃあ、バイト?
龍虎:基本そうだろ!!
黒野:じゃあ、私が親やるよ。
龍虎:それならできるんだな?
黒野:うん。
(というわけで)
黒野:話って何?
龍虎:お母さん・・・留学したい!!
黒野:もしもしお母さん?武司が留学したいって。
龍虎:お前誰だよ!!
黒野:姉。
龍虎:姉だったら意味ないだろ!!
黒野:あー・・・、とりあえずうちにはそんな頭脳はない!
龍虎:バカ一家か!
黒野:そんな金はない!
龍虎:自分で稼ぐから。
黒野:あがり症のあんたには、面接受かる見込み無いでしょ!!
龍虎:就職も困るわ!そうじゃなかったら、今漫才してないわ!
黒野:自分で稼げるんだね?
龍虎:留学させてくれるの?
黒野:わかった。考えておくね。
龍虎:やったー!じゃあ、バイト探してくる!!
黒野:ちょっと、武司!
龍虎:今度は何?
黒野:私も留学したいから、私の分も稼いできて!!
龍虎:お前は留学しなくていいんだよ!!いいかげんにしろ。
2人:どうもありがとうございました。
審査員 点数 |
3 | 0 | 3 | 10 | 20 | 平均 7.2 |
【審査員コメント】 ・主観や自分の頭の中のものを当たり前のように読み手に突きつけすぎかなという印象です。 まず気になったのが、黒野さんというのは女の子なん!? 普段男女ユニットで投稿している人間としては、一発で読み手に伝わるので、登場人物に女の子がいる場合は、なるべく下の名前で表記した方がいいと思います。 特に今回のネタの場合、黒野さんが女性である事が伺える描写が無さ過ぎるので、読み手としては突然「既婚女性か!」と言われても困ってしまいます。「既婚者か!」じゃダメなのかと・・・ そして個人的に一番気になるのが「留学は秀才がするもの」というツッコミですね。 留学に学力は関係ないだろって思ってしまいます。 こういった自分の中のイメージを読み手に如何にわかりやすく伝えるかと言う部分が長文では非常に大事な事だと思うので、気をつけるべきかと思います。 あとはごく個人的な事になって申し訳ないのですが、漫才→コントという形の漫才な訳ですが、コントの世界の中でネタを終えてしまっているせいで、 「黒野さんが留学に行きたい」という題材の漫才のはずなのに、「お前(黒野さん)は留学しなくていいんだよ」というツッコミでネタが終わってしまう事には少々違和感を感じました。 ・まず入りがいくらなんでも雑すぎます。「関係ないね」というセリフが入っていますが、フォローどころか言い訳にもなっていなくて冷めます。 入りが下手だというボケだとしても、本当に上手い人がやらないとボケとして成立しませんし、 そもそもが舞台でやるならともかく――棒読みやわざとらしい演技といった見せ方でボケることもできるし――テキストだと下手に見せかけるにも限界があるから避けた方が無難だったのでは。 本題に入るときも「留学したいんだけれど、親になんて報告していいか分からない」もしくは「留学を親に報告するのって大変だと思うんですよ」、「じゃあ、練習しましょう」の二行でまとめればいいものを 無駄なやり取りが多くてダレる上に、黒野が相槌を打つだけなので一体どうしたいのか、つまりはこれからのネタをどう進めていくのかが伝わらなかったです。 コントが始まって最初のボケも >黒野:えーっと・・・あ、電話来た。 >龍虎:思春期真っ盛りの女子高生か!! 黒野のセリフに女子高生要素がないから龍虎のツッコミが入ってもなにを言ってるのかさっぱり分からないです。せっかく、 >黒野:大体、留学したいと言ったらそれぐらいの年代じゃん。 という面白くなりそうな返しが続くのにもったいないです。このあとに >龍虎:確かにそうだけども、お前は普通の社会人だろ!! と続きますがはまず二人に関するデータがないので、笑いになりません。 ツカミの事務所云々のやり取りが伏線なんだとは思いますが、本当の漫才師がやるならともかく「冒頭から内輪なボケを入れてきて冷めるな」としか思えなかったので、 もっとわざとらしくない形で「事務所に入ってお笑いをやっている」という設定を伝えるよう工夫してほしいです。 そのあとの「義理のお父さん」と「既婚女性」というボケとツッコミの意図は分からなくもないけれど、 黒野がどんな立場で演じているのか情報がないからボケ・ツッコミともに成立していないし、黒野が演じているのは「それぐらいの年代」である女子高生としてなのか、 社会人としてなのか判断できなくて――同時に「ていうか、女性だったの? あ、だからさっき『女子』高生だったの!?」という余計な発見もあるからなおのこと――激しく混乱します。 まず、話の前提条件をしっかり提示してからズラしていかないと笑いは生まれません。 「不良少女」云々のくだりも、親に捨てられた=不良少女 不良少女=秀才じゃない 不良と身内関係ドロドロ=留学しちゃいけない という決めつけもひどく乱暴すぎるし、 なにをもって不良少女みたいでいいと思ったのかというボケなり説明がないし、不良「少女」というフレーズのせいでまた黒野の設定が分からなくなるしでいくらなんでもひどすぎます。 全部が全部こういう調子で、ボケがボケにすらなっていないレベルのひねりやズラしなのはまだしも、 それに対するツッコミも的を射るどころか読み手を混乱させるばかりで、とてもじゃないですが得点はつけられないです。 特に黒野の女子高生役に対して「社会人だろ!」と「事務所に所属している漫才師」という設定を持ち出して否定しておきながら、 「芸人として金を稼ぐ」という提案――ボケのつもりだったのかもしれませんが、これはボケじゃなくてただの提案です――に 「今じゃねーか!」とツッコんだ(?)のはなにがしたいのかひとかけらも理解できませんでした。 今――社会人として留学したいから、そのためにお金を稼ぐ――の話じゃないなら一体なんなんですか? そのあとの「バイト」という提案に「基本そうだろ」と返しますが、バイトだって今じゃないんですか? 疑問しか残りませんでした。 終盤で二人の役が入れ替わりますが、一般論ならともかく「自信の話」として留学したいと切り出した黒野――そして解決どころか一段落すらついていない状況で――が なぜ自分から「親やるよ」と言えるのか理解できません。 せめてそれぞれがどういう立場(設定)でどう話を展開したいのかぐらいは考えてから作ってください。 ・死ぬほど面白くないとしか言い様がない。 ・大爆発は無いとは言え、くだりの一つ一つは酷評するほどのモノじゃないです。 そこそこの中威力で通用している部分もありましたし。 ただ、その折角成立しているくだりをイマイチちゃんと機能させられていないかなぁと言う印象です。 それぞれがコンボを繋いでいるワケでも、段階を踏んで加速させているワケでも、それ単体で圧倒的なインパクトを持たせられる構成にしてあるワケでもない。 キツイ言い方をすれば「7〜8割の完成度の部品を、キチンと連結せずに寄せ集めただけのシロモノ」に見えます。 その辺、もう少し丁寧に作って欲しいかなと。 ・「面白くない」というよりは「そもそも上手く読めない」という感想です。 1文1文はしっかりしているものの、ボケやツッコミ意図するところが分からない。 考えながら読んで、なんとか「ああ、作者はこういうボケやりたかったのか」というのは分からなくもないのですが… ひとまず、「自分の中だけのキャラ設定」を、読み手に説明しないまま本文で使わないように気をつけてみて下さい。
山下:どうも、ロイヤルストレートフラッシュです。お願いします。
藤野:あの、唐突ですけど。
山下:唐突ですね。
藤野:卒業式ってあるじゃないですか。
山下:ありますね。
藤野:校歌歌って、国歌聞いて、卒業証書もらって、合唱する。
山下:普通ですね。今なんか、国歌斉唱の時に起立しないと罰するという法律を作ろうとしてる人もいますから。
藤野:マンネリすぎる!
山下:いきなりなんなんだよ!
藤野:この俺が、卒業式を変えようとしてるんだよ!
山下:本当に変えれるんか?
藤野:変えるよ!
山下:じゃあ、入場からやってみようか。それでは、卒業生の入場です。
藤野:普通!普通すぎて涙も出ないわ!
山下:じゃあ、どうやって入場するんだよ。
藤野:まずは、「学校というリングで戦った卒業生の入場です!!」
山下:プロレスか!!?
藤野:「燃える闘魂!3年・・・いや、3トニオ猪木!!」
山下:だから、プロレスじゃねーかよ!!アントニオ猪木みたいになってるじゃねーか。そこは、普通に3年A組でいいじゃないか!
藤野:で、こうやって・・・。
山下:結局プロレスじゃねーか!!プロレスのリングインみたいになってるじゃねーかよ!!
藤野:で、次は、「青い稲妻、3年B組!!」(入場)
山下:今度は亀田家流入場かよ!!
藤野:入場は、格闘技風になってます。
山下:わかってるよ!!
藤野:次は、「シャープな学力!!3年C組!!」
山下:いきなりインテリみたいになったな!!
藤野:ルールルルールールールルルルー。
山下:今度はサッカーか!!そこは格闘技でつなげろよ!!で、手をつなぐ子供たちはどうやって連れてくるんだよ!!
藤野:3年間使ったー。学校裏サイトー。
山下:いきなり平凡になるな!!しかも、裏サイトは危険すぎるわ!!
藤野:で、次は、校歌斉唱。
山下:校歌は変えられないだろさすがに。
藤野:ティッシュが散らかる学校♪
山下:パクリか!!その校歌漫画かなんかで見たぞ!!?
藤野:あとは、国歌斉唱。
山下:国歌変えちゃまずいだろ!!
藤野:日本国憲法第1条!
山下:政治経済の授業か!!国歌歌ってない!国家の憲法斉唱しちゃってどうするんだよ!!
藤野:さらに、卒業証書授与。これは、山下君手伝って。
山下:じゃあ、俺が受け取ればいいんだな?
藤野:「30134番 山下広重!! 6月4日生まれ! 平成24年3月31日出所!」
山下:刑務所か!俺は犯罪者か!!
藤野:犯罪者みたいな顔をしてぇー♪
山下:いやらしく言うな!!
藤野:次は、卒業生の言葉ね。
山下:卒業生の言葉はなんか変えようによればかっこよくなるね。
藤野:これも、山下君手伝って。あとこれ。
山下:この通り言えばいいんだな?じゃあ、楽しかったー。
藤野:藤野君のものまねー。
山下:一番を取れたー。
藤野:マラソン大会の藤野君。
山下:まあ、自分に都合のいい思い出だこと。
藤野:だめ?
山下:当たり前だ!!
藤野:じゃあ、次に卒業生の合唱。
山下:合唱は、変える余地あるのか?
藤野:「愛のままに!わがままに!僕は君だけを傷つけない!!」
山下:B'zか!!もう、合唱じゃなくて、ライブと化してるぞ!!
藤野:すみませーん。C組の矢島さんと大崎さんが気絶しました!
山下:熱狂的ファンがいるのかよ!!
藤野:最後は退場ね。
(ピピピピ)
山下:どこに電話してるの?
藤野:119番。
山下:負傷退場じゃねーか!!こんなんで、卒業式乗り切れるのか!!?
藤野:詰んだ。
山下:当たり前だろ!!いいかげんにしろ!
2人:ありがとうございました。
審査員 点数 |
5 | 0 | 2 | 19 | 36 | 平均12.4 |
【審査員コメント】 ・こんな事はあまり言いたくないのですが、読んでる途中でだんだんしんどくなって来てしまいました。 コープスパーティーと中の人は一緒な訳ですが、何故コープスパーティーでは台詞ごとに行間を開けていたのに、こちらのユニットではそれをしていないのでしょうか? 行間を詰める事自体は悪い事ではないのですが、特に今回のネタの場合、短くて漢字が多用されている台詞ばかりなので、読みにくさが目立ちました。 内容としては、コチラも音楽ボケや「その校歌漫画かなんかで見た」というツッコミが独りよがりになってしまっているかなという印象でした。 ・前のネタと共通しますが入りが下手すぎます。無駄に喋るんなら一行でまとめた方がいいです。それと、 >山下:普通ですね。今なんか、国歌斉唱の時に起立しないと罰するという法律を作ろうとしてる人もいますから。 ここはどういう意図があって話したのか理解できません。 藤野が普通の卒業式を変えたいという話しにつなげるためだとは思うのですが、キーワードである「普通」を山下が言いだすのが不自然というか、都合よく話を進めたように見えます。 どうしても山下に「普通」と言わせるのならその言葉が出た瞬間に藤野が食いついて話をさえぎるようにしてほしいです。 ネタの内容についても前の組と共通しますが、内容が独りよがりすぎます。まず、入場の件で >藤野:まずは、「学校というリングで戦った卒業生の入場です!!」 >山下:プロレスか!!? とありますが、これだけでプロレスの入場というのも分からなくもないですが、 もっとプロレスの入場時のパフォーマンスや実況を模したセリフにしないと情報量が少なすぎて笑いになりませんし、唐突でしかないからそのあとの格闘技押しも活かされないです。 続いての「青い稲妻」は「青い稲妻=亀田」と繋がらないです。一応、検索してみたのですが、ヒットしなかったのでやるんだったら一般的な「浪速の〜」の方がよかったと思います。 C組もところも「プロレスの入場」、「ボクシングの入場」と来て「格闘技っぽい二つ名のコールで、格闘技と離れた」というズラしがしたいのは分かりますが、 フリの段階で疑問符が多すぎるので、ズラされたところで、噛み合わないことを言いだしたようにしか見えないです。 そして問題は、 >藤野:ルールルルールールールルルルー。 音楽を表現するなら♪ぐらいつけてほしいというのもありますが、それ以前にテキストで「ルール(略)」とだけ読んでアンセムだとわからせるのははっきり言って無理です。 歌詞で「ルールル」が入っている「徹子の部屋」や「夜明けのスキャット」をはじめ候補が多すぎるし、 「今度はサッカーか」っていうフレーズだと幅が広すぎて、ツッコミが入ってもどの音楽のことなのかいまいちピンとこないです。 アンセムだから入場でかかっているのは分かるんですが、まずアンセムだということを把握できないから疑問が生まれるだけで笑いにはなりません。 そして、山下のツッコミも >山下:今度はサッカーか!!そこは格闘技でつなげろよ!!で、手をつなぐ子供たちはどうやって連れてくるんだよ!! 「サッカーか」だけじゃ的を絞れないのは上記のとおりですが、それ以外にもなし崩し的に格闘技の入場スタイルを認めちゃっているのもどうかと思いますし、 子供たを勝手に出して勝手にツッコんでいるのも疑問です。 これまでだって入場スタイルを模しても猪木や亀田本人が出て来たわけでもないのになぜ急にそんなことを言いだしたのか分かりません。 問題はこれだけに終わらず >藤野:3年間使ったー。学校裏サイトー。 >山下:いきなり平凡になるな!!しかも、裏サイトは危険すぎるわ!! 平凡ってどこがですか!? ツッコミを読んだ時に悪い意味で驚愕しました。 「3年間使ったー」の部分が平凡にかかるのだとしても、元のフレーズが分からない上に学校裏サイトのフレーズが強いからどういうつもりのボケなのかわからないです。 ……と、書いていて気づきましたが、本来は「三年間使った学校」というところを「学校裏サイト」ってボケたということですか? だとしたら書き方が不親切過ぎて分かりづらいです。 また、これだとタイミングも唐突だから急に呼びかけが始まったのかと――呼びかけのボケだとしたらそこそこ面白いボケだったのに――勘違いしました。 三点リーダを使うなり、間に山下のセリフを入れるなりしてこういうボケなんだと分かりやすくしてほしいです。 そのあとの校歌も >山下:パクリか!!その校歌漫画かなんかで見たぞ!!? ここで出てくる漫画がなんの作品か分からないです。確かにジャンプで連載していてアニメ化もされているから知名度が低いというわけでもないですが、 だからといってなんの説明もなく出すのは読み手への配慮にかけるし、 分かる人にだけ分かるボケだとしたら分からない人へのフォローが圧倒的に足りないです――そもそも、校歌の件で出てくるのがこのひとボケだし――。 国歌以降もこういった調子で浅くて無理があるボケと作者にしか伝わらないツッコミばかりで申し訳ないですが点数の付けようがないです。お願いですからもっとよく練ってください。 ・「藤野:マンネリすぎる!」はい。 ・コッチもコープスパーティー程じゃないですケド、やっぱり私が指摘するポイントはほぼ同じですかね。基本的に連結の甘さ。 連チャンでコレだと正直な話、こんなんで勝てると思っているとしたら作者さんは意識改革の段階から取り組み直しが必要かな? と思います。 全体通して「思いついたコトの羅列」に見えてしまうのはマイナス。 思考回路上の発想プロセスが見えないトバし方のボケは、話がしっかりしていてこそ威力を発揮するモノですから。 でも終盤の合唱以降だけは、ちゃんと加速出来ていたかなと思いますので、そこは加点です。 ・こちらも唐突なボケが多くて話の進め方が不親切過ぎるので、余り良い評価は出来ないのですが、 少なくともコープスパーティの方に比べればオリジナリティのあるボケを繰り出せている点は大いに評価できます。 漫才の進め方さえ上手くなればそこそこの漫才になりそうなのですが…現時点では何とも。
高部:どうも、ステレオミサイルです
辻添:よろしくお願いします
高部:体が冷える終という季節はツラいですよね
辻添:冬だろ!勝手に糸偏付けるな、漫才始まって初っ端から終わりって言うなよ
高部:この時期は体調を崩しやすく、風邪をひきやすいですよね
辻添:確かにな
高部:風邪になると口から石炭が出たり
辻添:咳と痰だろ!お前石炭出るとこ見たことあんのか!出たらとっくに世界の資源不足解決してるぞ!
高部:鼻からスク水が出たり
辻添:鼻水だろ!縫製工場で水着作ってる人の仕事を奪うんじゃねえよ!
高部:そういうときはネッツが高く出まして
辻添:熱だろ!トヨタのディーラーは値段高くすんなよ!エコカー減税ちゃんとやれ!
高部:ゲッツも出まして
辻添:懐かしいギャグだな!風邪ひいてもタキシード着て寝てんのかよ!
高部:フレッツも出たりして
辻添:病人の体から光出てんのか!月額お得そうだな!ネッツは見習ってお安くしろよ!
高部:更にはオカンが下痢をオートでしたり
辻添:悪寒と下痢と嘔吐だろ!誰もオカンのそんな状況見たくねえぞ!しかも自分の意思と関係無くやってるとか悲惨だな!
高部:そういう人は大体、県大会の賞状が出まして
辻添:倦怠感の症状だろ!風邪の具合で優勝者決めるってどんな大会だよ!誰が入賞目指してんだよ!
高部:広島代表はオタフクソースが出るそうですが
辻添:おたふく風邪ってことか!?調味料が病気になったら製造ラインで問題起きるぞ!
高部:すみません、ちょっとここで謝罪させていただきます
先程県大会と言ってしまい、大会での優勝を目指している1都1道2府の皆さんに侮辱ともとれる発言をしてしまい
辻添:大会自体が無えよ!だから謝罪の必要も無えよ!
高部:特に毎回の参加者であるつけてみそかけてみそには多大なる迷惑をかけてみそと思っています
辻添:真面目に謝罪する気ねえだろ!しかもそれは愛知県で作ってるから都道府関係ねえし毎回出てる理由も分かんねえよ!
高部:話を戻しますけど風邪には原因がありまして、その多くは鵜居留守です
辻添:ウイルスだろ!鳥のくせに居留守使うのかよ!川で魚獲れよ!
高部:それ以外には舞妓ズタズタもありまして
辻添:マイコプラズマだろ!性的暴行でもされたのか!
高部:原因は抵抗力が弱かったからです
辻添:意味変わってくるぞ!話が風邪から護身術の方向に行こうとしてるぞ!
高部:それで、知っておくべきなのが風邪になった後の治療方ですね
辻添:これは知っておいて損はないよな
高部:色々ある中で一般的なのがガセ薬
辻添:風邪薬だろ!何で今だけ風邪って言えねえんだよ!偽物の薬じゃ風邪治んねえよ!
高部:他に一般的なのが熱を下げる作用のあるデレるサイ
辻添:解熱剤だろ!サイがデレても誰も萌えねえぞ!
高部:デレたら鼻から出たスク水を着せてあげましょう
辻添:気持ち悪いわ!スク水着てデレてもサイだぞ!ギャルゲーで攻略対象になってたらゲームのディスク割るぞ!
高部:あと、風邪に効く生薬入れた漢方薬もあるんですよ。名前がテコンドーって言うんですけど
辻添:葛根湯だろ!テコンドーは格闘技だ!
高部:筋肉痛を和らげたりします
辻添:風邪ひいたときテコンドーやったらむしろ悪化するぞ!
高部:更にこれを調べたら色々な生薬が使われてまして
辻添:名前間違えてるのによく調べられたな
高部:その中の大棗(たいそう)という植物はひろみちお兄さんが発見しまして
辻添:体操じゃねえよ!おかあさんといっしょで踊ってた人が探せるわけねえだろ!
高部:麻黄(まおう)という植物はシューベルトが発見しました
辻添:魔王じゃねえよ!しかもおかあさんといっしょに対してこっちは「お父さんお父さん」言ってるじゃねえか!
高部:僕はこの2つの頭文字を取って『大麻』と呼んでます
辻添:危ない危ない危ない!!薬じゃなくてクスリになってるぞ!
高部:危ないと言えばちょっと前に使用者が異常行動起こす風邪薬ありましたよね、確かカタカナ4文字の・・・・・・ライフル?
辻添:タミフル!!ライフルは銃だろ!
高部:でも、どっちも風邪ひいてる人に使ったら死ぬ可能性がありますよ
辻添:確かにそうだけど!片方に関しては風邪ひいてる人以外でも死ぬだろ!
高部:あと、これら以外にも風邪には薬などの他にも皆さんが聞いたことあるような民間療法がありまして
辻添:そういうのって本当に効果あるのか疑わしいけどな
高部:峰岸さん、略してネギを首に巻くと治るそうです
辻添:治んねえよ!その略し方おかしいし峰岸さんに迷惑だろ!
高部:因みに焼きを入れた方が効果があります
辻添:意味変わってくるだろ!効果が無いからって手を出すなよ!元から効果出るわけないのに!
高部:他に有名なのが多孫避け
辻添:卵酒だろ!遺産分与でいざこざが起こりそうなのか!
高部:摂取するといいとされる栄養素がビンタミンチ
辻添:ビタミンCだろ!挽肉にビンタしても風邪は治んねえよ!
高部:ここまで治療法を様々紹介しましたが、やはり日頃から予防して風邪にならないのが一番ですよね
辻添:風邪はひかないに越したことはないからな
高部:必要なのは手荒い鵜飼
辻添:手洗い、うがいだろ!手荒いから鵜が居留守使うのかよ!鵜飼思いやりを持てよ!
高部:口にはビスクしまして
辻添:マスクしろよ!スープだからただの食事じゃねえか!
高部:なるべく「人がゴミのようだ!」を避ける
辻添:人込みを避けろ!何でムスカ出てくるんだよ!
高部:だってムスカ出てくる作品って風邪の谷のナウシカですよ
辻添:天空の城ラピュタだろ!しかも邪の字は付かねえよ!
高部:風邪は大したことないように見えますが症状酷いとインチキ冤罪になりますから
辻添:インフルエンザだろ!何だその裁判は!
高部:それには色々な種類がありまして、有名なのがレンコン型
辻添:ソ連型と香港型が混ざってるぞ!
高部:原因は抵抗力に穴があったからです
辻添:上手く言ったつもりか!このくだり舞妓ズタズタのときに見たぞ!
高部:レンコン型の場合はすりおろしたレンコンを入れた挽肉を叩いてハンバーグを作ります
辻添:ビンタミンチじゃねえか!何でハンバーグの作り方言ってんだよ!インフルエンザの話じゃなかったのかよ!
高部:そうでしたね、話を戻しますけどインフルエンザにかかるのを防ぐ為にはパクチーを予防接種するといいです
辻添:ワクチンだろ!食べ物から離れろ!パクチーはハンバーグに入れても美味しいと思うけど!
高部:途中で材料と間違えて峰岸さんに焼き入れちゃいましたけど
辻添:じゃあインチキ冤罪だな!冤罪かと思ったら罪を犯してるじゃねえか!
高部:だってアイツがいると祖父の遺産の取り分が・・・
辻添:多孫避けじゃねえか!お前峰岸と親戚だったのかよ!取り敢えずお前は裁判なら有罪判決だな
高部:どうか許してください、うっかりしてたんです
辻添:でもお前が手を出したのは事実だろ
高部:風邪の漫才ということは、治りを早めるあの刑が下るんですか?
辻添:治りを早める刑って何だよ
高部:就寝刑だけは勘弁を!!
辻添:終身刑みたく言うな!もういいぜ!
二人:どうもありがとうございました
審査員 点数 |
19 | 45 | 5 | 64 | 76 | 平均41.8 |
【審査員コメント】 ・内容やボケの種類があまりにも単調かなという印象です。 言い間違いボケは、元のフレーズが何なのかがわからないと読み手としてはピンと来ないと思うのですが、おそらくこのネタ作る為に、風邪について凄く調べてますよね? 風邪に対する知識が一般的なそれを飛び越えてしまっている感じが否めないです。 個人的には、「手洗い鵜飼」面白かったです。 ・ナイツさんの上辺だけを模倣したのかと思いきや、ひとつひとつのボケがよく捻っていてよかったです。 ただ、その分捻り過ぎて苦しかったり、ツッコミの理解力が高すぎてが不自然に感じられるところ――最後の「多孫避け」など――が多く当たり外れが大くて盛り上がらなかったです。 すぐにツッコむのではなく三点リーダを入れたり「もしかして〜〜ってこと? 分かりづらいよ!」と変化をつけるか、理解力の高いことが笑いになるような上手い処理を入れてほしかったです。 また、ツッコミが「〜〜だろ!〜〜!」というだけで単調だったのも盛り上がりに欠けた理由です。 この手の言葉遊び主体のネタだとボケひとつひとつは――語弊を承知でいえば――単なるダジャレでしかなく、面白くするには構成と間やテンポを含めた演者の力量が必要で、 演技で見せられないテキストではどうしても不利なのでもっと全体の構成・ボケの並びにこだわってほしかったです。 そういう意味で後半のハンバーグの作り方になっていくあたりは上手く重ねているんですが、いかんせ最初のビンタミンチが無理があるのでそれから広げられてもハマりませんでした。 あと、最初の「終」のボケで「終だけで拾うのって無理ないか? いや、でも麒麟さんの港の例もあるし……っていうか、既存のボケに似たようなある時点でダメじゃないか?」と その時点で脳内で大会議が始まりノイズがひどかったので、ここももうちょっと丁寧に扱ってほしかったです。 全体的に力作なのはすごく伝わりますが、見せ方で大幅に損をしていて労力に見合った笑いが作れていなくて残念でした。 ・冒頭の4行で読む気失くした。 全体的にツッコミを読まないとボケの意図が分からないようでは辛い。 ・好きです(愛のではないですが告白です) ボケ方がしっかりしてるので読みやすいですし、終盤の回収はなかなかに盛り上げに成功してました。 言葉そのものに着眼するタイプなので展開が飛びやすくおろそかな印象を与えがちな所を、ラストで覆せていたのが構成としてとても上手いなと。 ただ、それでもやっぱりこのボケ方の「状況認識・イメージ映像思い浮かべの手間」というデメリットは残っていたかとも思います。 やっぱ回収とか、ギミック的なモノをメインに据えるネタはどうしても越えなきゃいけないラインが高くなりますよね。 今回の形式におけるツッコミとしては、補足説明的な側面がもうちょい丁寧に欲しいと思う所ですね。 ・1つ1つのボケよく作られており、しかも勢いが最初から最後まで衰えていなかったのが凄いと思いました。 ネタの緻密さはかなりのものだったと思うので、そこそこの評価はさせていただいたのですが……もっと良いネタを見てみたい気はしました。 何というか、ナイツ形式なのがどうも引っかかるんです。オマージュどうこうってのも無くは無いんですが、 勝負どころが基本中の基本である「言い間違い」のレベルで留まっているのが惜しいというか。 個人的に好きなフレーズみたいなのは出て来ないでもないのですが、「ここが面白かった!」というのが、少なくとも他のネタ比べて弱いかなぁ、と。 このクオリティを上手く維持したまま、よりオリジナリティのある展開の漫才を作れたら、次回こそ結果が伴ってくると思います。
竹内&岩尾「どーもー、竹内&岩尾でーす」
岩尾「頑張っていきましょう」
竹内「我々ね、漫才なんてやってる場合じゃないんですよ」
岩尾「なんでですか?」
竹内「そろそろ素敵な彼女とデートでもしたいなと思いましてね。その為に練習がしたいんですよ」
岩尾「あー、いいですね。じゃあ僕が竹内君の彼女やりますから、それで練習しましょうか?」
竹内「お願いします」
――
竹内「いやあ、岩尾ちゃん遅いなー」
岩尾「待った〜?」
竹内「お〜来た来た」
岩尾「いや〜胸にボール詰めるのに時間かかってさぁ〜」
竹内「オカマじゃ駄目だろ!もう一回来い」
岩尾「待った〜?」
竹内「いや、全然」
岩尾「今日はどこに行くの?」
竹内「岩尾ちゃん、行きたいところある?」
岩尾「スポーツチャンバラの試合とか、ロッククライミングとか」
竹内「デートスポット提案しろよ!しかもマニアック過ぎるわ!」
岩尾「遊園地に行きたいな」
竹内「よし、じゃあ遊園地に行こうか」
岩尾「ちょっと待ってね、今からパンツはくから…」
竹内「下半身全裸だったのか!あらかじめ着てる設定で頼むわ」
岩尾「あぁ、はかなきゃダメ?」
竹内「普通は、ダメだね」
岩尾「じゃあ逆にお前も脱いでれば統一でき…」
竹内「できねえよ!下半身全裸のカップルがジェットコースター乗ってるとこなんて見たことなねえし!」
岩尾「楽しそうだな、ジェットコースター」
竹内「キャーー!!ってか?俺たちじゃねえかキャーって言われんの。下半身全裸だぞ、考えろ!」
岩尾「ならスカートはくよ」
竹内「パンツをはけって。なんでパンツはくのに抵抗感持ってんの?もう一回やるぞ」
岩尾「遊園地に行きたいな」
竹内「よし、じゃあ遊園地に行こう」
岩尾「見て!お化け屋敷!」
竹内「怖くないの?」
岩尾「だって、昔お化け屋敷のお化けでバイトしてたし」
竹内「雰囲気でねえだろ!そこは怖がってくれよ」
岩尾「こーわーい〜」
竹内「大丈夫だよ、俺が君を守るから…」
岩尾「…つまり?」
竹内「理解しろよ!今カッコいい事言ったんだから、照れてくれ!」
岩尾「た、竹内君…」
竹内「岩尾ちゃん…」
岩尾「あ、待って!元彼から電話が」
竹内「タイミング悪い!ここはキスのチャンスでしょ!しっかり頼みますよ」
岩尾「竹内君…」
竹内「岩尾ちゃん…」
岩尾「はいこれ、フリスク」
竹内「遠まわしに口臭いって伝えるな!いいところなんだから、ちゃんとやれ!」
岩尾「まだキスは早いでしょ」
竹内「そうですかね?じゃあお化け屋敷終わってからにしましょうか」
岩尾「あ!あれお化けじゃない!?怖ーい」
竹内「俺の手をしっかり握って!進むよ!」
岩尾「うん」
竹内「うわああー!」
岩尾「キャーー!!…あ、久しぶり」
竹内「知ってちゃ駄目だろ!誰だよこいつ」
岩尾「元彼」
竹内「さっきの奴じゃねえか!いい加減にしろ、どうもあり…」
岩尾「アフリカ大陸ってさ…」
竹内「タイミング悪い!どうも、あり…」
岩尾「そういえばTPPって…」
竹内「終わるの!!!!」
竹内&岩尾「どうも、有難うございました」
審査員 点数 |
6 | 15 | 4 | 22 | 33 | 平均16.0 |
【審査員コメント】 ・他のユニットの方のコメントにもあるのですが、オカマとか、キスのチャンスみたいな独りよがりな展開が多い印象でした。 なんで、さぁこれからお化け屋敷入るぞ!ってタイミングでキスしてんねんと思いました。 下半身すっぽんぽんとか、元彼の登場とか、いろいろとまだまだ面白そうなファクターを生かせずに終わらせてしまっている感じも強く感じるので、 間延びする締め方するくらいなら、そういった部分で厚みを持たせる方が絶対に良いと思います。 ・漫才の体はなしていますけれど、内容がものすごく薄くかつベタなボケばかりで非常に悪い意味で特徴がないです。 ベタなボケ自体はいいんですけれど、オカマとかパンツとか口が臭いとか今更にも程がある上に浅いボケをなんの工夫もなく出されても辟易します。 そして、なによりツッコミのセリフが噛み合っていないのが気になりました。 >竹内「デートスポット提案しろよ!しかもマニアック過ぎるわ!」 デートスポット提案してますよね? それにどうせだったらマニアックなデートスポットで話を広げた方が個性が出てよかったように思います。 >竹内「タイミング悪い!ここはキスのチャンスでしょ!しっかり頼みますよ」 普通お化け屋敷でキスします? 従業員や他のお客さんがいるのに? ましてやこの話のでは最初のアトラクションですよ? あと、細かいところではパンツ云々は長さにもよるけれどスカートを履くことで一応は解決しているので、もうちょっとツッコミのセリフに工夫してほしかったです。 漫才の体をなしている以上の加点要素がないのと、内容の薄さとツッコミの不自然さという減点要素を考えるとこれ以上はつけられないです。 ・ボケが9個でよく投稿する気になれましたな ・よくもまぁこんなに使い古されたボケをぽいぽいと持ってきましたね。 審査員の中で一番歴の浅い私にさえ、「既視感にすら飽きた」と思わせる展開でその内容のほとんどを占めてしまった時点でね……。 言ってしまえば「とっくの昔に消費し尽くされた鉱脈」なワケで、たまにとんでもない手練がそれを全く別のモノへと革新させるコトもありますが、 それでもやっぱ基本、そこを再度フツーに掘るだけじゃ大したモノは出来上がらない コレはもうこの時代においてはネタと言うよりも、「かつて漫才と言えばこうでした」ってコトを示す参考資料の簡単なパンフとして取り扱った方がしっくりくるってレベル。 そりゃあ、基礎の持つ最低限の威力と会話劇作れてるって事実の点数だけは取れますケド、それだけです。 ・初めての人がとりあえず適当な芸人をマネて漫才を作ってみよう・・・となると、だいたいこんな感じのネタになる気がします。 全てが全てよく見るボケだったので、コメントしにくいところですが「あまり何も感じなかった」というところです。 ひとまず、どのような形でも良いのでここからさらにいろんな工夫を取り入れて見ることをお勧めします。
1 こんにちはスイッチヒッターです。よろしくお願いします。
2 皆様、本当に、本当によろしくお願いします。
1 媚びすぎですけどもね、頑張りましょう。
2 僕1度でいいから叶えたい夢があるんですよ。
1 どんな夢ですか?
2 1度でいいから芸能人と付き合ってみたい!
1 誰しも1回は思ったことのあることですね。
2 ちなみに1君の付き合ってみたい芸能人は誰ですか?
1 僕はですね、やっぱり上戸彩ですかね〜。
2 はい、出た、NGワード!
1 えっ!? 何が? 何が?
2 上戸彩という回答はアウトですよ。
1 ごめん、まったく意味が分からないんだけど。
2 上戸彩と答えることは、とても愚かだということですよ。
1 いやいや、単純に好きだから言っただけなんだけど?
2 「芸能人だとだれが好き?」とか「誰と付き合ってみたい?」
という質問に対して、上戸彩というようなありきたりな答えで
場を収めようとするなって言ってんだよ!
1 何がいけないんだよ!そんな風に思ってんのお前だけだろ!
2 この手の質問に関して、上戸彩と答えることは法律で禁止
されてますからね。
1 嘘つくなよ! 法案提出したやつ議員やめちまえ。そして
今すぐに議会を解散しろ。
2 だいたい、こういう話題の時は、「えっ!?、お前あの人のこと好きなの!?」 とか、「あの人のどこがいいの〜?」
っていう感じで盛り上がるのが醍醐味だろ?
1 いいじゃん、上戸彩で盛り上がるだろ?
2 盛り上がらないよ、そんな普通の人間を言われても。
1 その発言は上戸彩ちゃんを否定することになるぞ!
2 とにかく、そんな無難な人じゃなくて、自分の心にもう一度
問いかけてみて、上っ面の上戸彩を剥がしてみて、本心のリアルな付き合いたい人を言ってみろよ。
1 上戸彩をメッキみたいに言うなよ。
2 メッキの内側にある真のお前の気持ちを言えよ。
1 逆に聞くけど、2君のリアルに付き合いたい人は誰なの?
2 俺は多部未華子だよ。
1 めっちゃリアルだ〜。 あの子のどこが好きなの?
2 演技がすごい好きだなんだよね。それになんてったって
めちゃめちゃかわいい。
1 深い話するのかと思ったら、すごい浅い理由じゃん。
2 今までそんな好きじゃなかったけどC1000のCM見てからすごい好きになった。
1 ちょー最近の話じゃん。ただのにわかファンだろ。あと、
今まで好きじゃなかったとか言わなくていいから。
2 俺のリアルに付き合いたい人言ったんだから、お前も恥ずかしがらずに言えよ!
1 まだ言う気になれないな。お前の第2位と第3位言ったら俺も言うよ。
2 俺の中の第2位は、いきものがかりのボーカルの聖恵ちゃん!
1 あっそう、としか言えないけどさ、一応理由教えて。
2 気まぐれロマンティックのPVがかわいかったから。
1 さらに理由が浅くなったな。曲がいいとかじゃなくて、もう
PVの見た目だけなんだ。
2 ナース服姿が最高だったんだよね。
1 ただのコスプレ好きじゃん! 聖恵ちゃん全く関係ない!
2 コスプレしたら誰でもかわいく見えてくるんだから。
1 じゃあ第3位は?
2 Base Ball Bearのベースの関根史織ちゃん。
1 もう誰だよ! 全然ピンとこないんだけど?
2 あまりまだ世間的には知られていないバンドだから、自分だけのものだっていう優越感に浸れるんだよね。もちろん売れてほしい気持ちはあるけど、売れてしまったらそれはそれで自分の手の届かないところに行ってしまうのではないかという寂しさもあるっ!
1 もう何の話してんだよ!
2 Base Ball Bearを思っての熱い気持ちを言ってやったぜ!
1 付き合い話関係なくなってるよ。
2 俺はリアルに好きな人ベスト3発表したんだから、お前も教えろよ。
1 わかったよ、言うよ。
2 言っとくけど、上戸彩のほかに石原さとみ、佐々木希、北陽の伊藤ちゃんもアウトだからな。
1 えぇ!? アウトの人多いな。っていうか、伊藤ちゃんもアウトなの?
2 石原さとみと佐々木希は罰金1万、伊藤ちゃんが罰金5万って法律で決められているからな。
1 伊藤ちゃんのほうが高い!
2 伊藤ちゃんは思っている以上にかわいいからね。
1 伊藤ちゃんがダメだった、お前の多部未華子もアウトだろ!
2 多部未華子がアウトだったら、世の中の半分の女性がアウトになるだろうが!
1 ・・・お前、本当に多部未華子のこと好きなのか?
2 多部ちゃんは世の女性のボーダーライン近辺をうろうろしてるからな。
1 お前の好きという心情が全く分からない。
2 とにかくお前のベスト3を発表しろ!
1 わかったよ、もう言うよ!
2 じゃあ、第3位は?
1 SKE48の木崎ゆりあ!
2 第2位は?
1 SKE48の松井珠理奈!
2 第1位は?
1 SKE48の矢神久美!
2 わおっ! SKEヲタクだったのね!
1 ありがとうございました。
審査員 点数 |
38 | 7 | 17 | 21 | 60 | 平均28.6 |
【審査員コメント】 ・多部未華子クッソ笑ったわwww 個人的には、文体などによっぽどのこだわりがない限りは、長い台詞はキリの良い所で改行してしまっても良いんじゃないかと思います。 マニアックな固有名詞が多く登場するものの、それらを知らなくてもあまり気にならないネタではあるのですが、 気まぐれロマンティックとか、木崎ゆりああたりは「っていう曲(子)」みたいな言い方をした方が、より違和感なく読めるんじゃないかと思います。 ラストでボケとツッコミが入れ替わってしまうのはどうかと思いますが、くーみん推しとは気が合いそうやでおい! ・THE MANZAIのチキチキジョニーさんに影響されたのは分かりました。 オマージュ的なネタを出すなとは言いませんが、肝心の付き合いたい芸能人の話題がどこかで聴いたことのあるような浅さで本家に遠く及ばんでいない――影響されたのでなくても、似たような先達が存在する以上、 その人と比較されるのはやむを得ないです――ので、ただの世間話にしか見えませんでした。 話術とビジュアル面を含めた二人のキャラクターが届かないのはしょうがないにしても、せめて視点の新しさなり、共感できるようなレトリックなり、切れ味鋭い毒なりといったなにかしらの武器が欲しいです。 途中で、名前を挙げている有名人の傾向いわゆるブサカワな人(個人的に吉岡さんは巷間で言われるほどブサではないだろう思うけれど、それはさておき)を軸に進めるのかと思ったら、 ブサカワないしそれに類する単語に触れないから消化不良でもやもやしました。 その「ブサカワ」ラインの有名人ないし、「好きなタイプは誰」という質問への異性ウケする回答にオリジナルな視点が提示するのかと思ったら定番として挙げられる人たちばかりで肩透かしでした。 Base Ball Bearの関根さんもボケとして扱うには人選が普通すぎてボケとして成立していません。熱く語るところもいきなりバンド全体の話になっているから、 最初から話の軸がズレたところからスタートしていてやっぱりここもボケとして成立していないです。 まだしも関根さんないしバンドへの思い入れを熱量たっぷりとフェティッシュに語っていればボケとして成立しえた――テキストだと難しいけれど――のに、 語る内容もブレイク前のバンド全般に当てはまることでBase Ball Bearである必然が一切ないから何がやりたいのか理解できません。 それから、意図的だと思いますが、Base Ball Bearを語っているところに改行がないからすごく読みづらいです。 オチは単体で見ればそんなに悪くないですが、もっと前半に好みの芸能人や女性観もっと具体的に挙げて――そこにオリジナリティのある視点が必要不可欠です―― アイドルに興味がなさそうな前フリを作っていないと生きないです。 このネタが模倣であるにせよそうでないにせよもっと考えてアイディアを出すところから始めてください。 ・これでも多少マシだと思えるほど前の5組が酷かった。 関根嬢を評価したところは認める。 ・威力低いボケが長いなぁ。 あるあるなくだりのうち、言われてみて初めて「そー言えばそうじゃん!」ってなるタイプのは問答無用の破壊力を持つのでメインウエポンとして使えるワケですが、今回のはそうじゃない。 今回出てきてるのの大半は共感を得て、ネタを観る者を引き込むような「下地」の性質の大きいモノ。 だから、それを長々と引きずるってのは、ただの「そう言うのあるの分かってるわ」にしかならないワケですよ。 持って来れてる材料はなかなか良質なのに。 「上質なタルト生地を作っただけで満足して、フルーツもクリームもほとんど乗ってないモノをデザートとして出された」みたいな。 メッキのくだりとか、ココが「味」です。この辺の拡張が必要ですね。 ・多部未華子→いきものがかり→Base Ball Bearと、だんだんマニアック(と言っては御本人方に失礼かもしれませんが)になっていくところが、構成的に上手いと思いました。 日常会話で出て来そうな話だからこそ面白い、というのがこのネタ特徴だったと思います。 あとは、いかに「基本」を超えたものを繰り出せるか、だと思います。 特に、それぞれの芸能人を好きな理由、について話を膨らませると、よりオリジナリティ出てくると思います。 ところで、1が最後にSKE好きであることが分かりますが、最初に「上戸彩」と答えたのはとりあえず、みたいな感じだったのでしょうか? 矛盾しているようにも見えるので、その辺はもう少し何らかの説明が欲しかったです。
1:はいどーもー、初めましてー。
2:お願いしまーす。
1:今日は漫才という事で、頑張りましょう。
2:…。
1:どうしました?
2:…。
1:?…具合悪いのか!?
2:…。
1:おい!!どうした!!
2:…。
1:お前が居なくなったら、俺はどうすればいいんだ!!
2:…。
1:うわぁぁぁ!!
2:…。
1:ん?……あ、いや、そろそろ…。
2:…。
1:えーーーっと、そろそろボケてもいいんだが…。
2:…。
1:ふざけてるのか?長いぞ?
2:…。
1:おい!いい加減に(ツッコみを入れる為、手を大きく振り上げる
2:…じゃーん☆何でもないよ…って!危ない危ない!!
1:はあああ!?もう止まらねえよ!!!
バチイイイイイイイイィイイイイイイィイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!!!!!!!
1:や…やっちまった…殺しちまった…。
2:(倒れてる)
1:どうしよ、どうしよ!!
3:実はもう一人居ましたー☆登場!!って、もう漫才終わるんかい!!!
1:いや、あのさ、えーーっと…それどころじゃないんだ。
3:は?なんで2が倒れてんの?おーい、寝てんのかー?w
1:ツッコみ強すぎて……………死んじゃった。
3:……………………………おえぇえええ!
1:いや、普通そうなるよ!!ごめん、あー、やばい!どうしたらいい?
3:うぷ、あーーーー、よし、大丈夫。どうしたらいいっていっても…。
1:漫才しめるか!とりあえず、そうしよう!
3:バカヤロー――!!(自分を殴る
1:おぉ、このタイミングでなんで自らを戒めた!?
3:こんな程度のことで、漫才師が、漫才しめられるかよ!!
1:この程度の事って、一人死んでるのに?
3:2だって、漫才師だ。漫才中に死ねて本望だろう…。
1:3…。
3:さ、続きだ!!やるぞ、漫才!
1:おう、やってやるぜ!
1&3:どーもー、一人抜けたGuardianでーす。
3:最近俺ね、ハマってる事があってね。
1:ほう、何ですか?
3:え?ええっと…。
1:何でしょう?
3:お、おっぱいだよ。
1:小学生並みのボケじゃねえか!!やっぱり2がいねえと漫才はできねえ!!
3:諦めるな!!最後までアドリブで通すぞ!!
1:お、おう。今のはお前のせいだった感があるが、仕切り直しだ!
3:おっぱいにハマってるんですよ。
1:小学生か!
3:なんでハマってるかというと、
1:はい。
3:えっと、好きだからなんだよ!
1:…。
3:…。
2:…*;@…
1:!?…今、2が喋った。
3:お前馬鹿か?喋るわけ…
2:…*@おっぱぃ…
3:おっぱいって言いかけてる!!!
1:生きてるのか!?生きてたら、何か言ってくれ!
2:おっぱいは好きだから好きに決まってんだろ好きなものに理由なんてねえ!!!!!!!!!
1&3:くだらなかったーー!!!!!
全員:有難うございましたー。
審査員 点数 |
12 | 35 | 1 | 34 | 38 | 平均24.0 |
【審査員コメント】 ・3がしれっと登場する感じは凄く好きです。 全体的に、何だか中身が無さすぎるなという印象です・・・。 読後の虚無感は、まるでここまでの7組の流れにリセットボタンを押したような感覚でした。 ・「相方をツッコミで殺してしまった」という設定ならTHE MANZAIの予選でTHE EARTHさんのもっと面白いネタを観てしまったからなあ……ということを抜きにしてもこれはちょっと厳しいです。 勢いしかないところが面白いといえば面白いし笑ったところもあるんですが、テキストでテンションや勢いだけで押すのは限界があるので、 質にしろ量にしろもっと中身が充実していないと読み手のテンションが最後まで持続しません。 もし、演技力とテンションのある人が舞台でこのネタを演じたとしても単調で悪い意味で中身がないという印象になると思います。ましてやこれはテキストなわけですから……。 後半の2がいないと漫才ができないというアイディアはいいのですが、それまでのやり取りも良くも悪くも小学生ノリで進んでいたからボケが小学生並と言われてもギャップが生まれないですし、 絶望したり焦ったりの表現が弱いからネタに緊張感が生まれなくて引き込まれません。二人で漫才を初めてすぐに2が復活してオチに行きますが、後半にもっと展開を盛り込めるはずです。 あと、3がいないのに普通に漫才を始めた理由が軽く疑問だったり……。 ・ワンガン摩の後継者ですか? ・まず、絶対的に笑い所が少ないです。 ボケない部分が長々と存在させるときの免罪符は、それが下地作りやら前振りやら伏線やらといった、しっかりとした役割を持ち合わせているコトです。 それが無いなら小技でも使わないと場の持ちがボロボロになってきます。 んでもって、人が死ぬと言う設定は「ありふれた超展開」でして、観る者を振り回すぶんハードル上げる割に、もうそれ以降の展開を掘り尽くされた材料になるワケです。 ゆえに取り扱いは難しいですし、そして実際案の定と言ったカンジです。 設定のマイナス効果の方が、その上に作れる展開のプラスよりも絶対値で勝ってしまった。 それでもオチは結構シンプルながら、なかなかスッと決まってたとは思います。そこは素直に加点でした。 ・設定自体は(ありがちながらも)工夫してあって良いと思うのですが、 「1が2を間違って殺す→3が登場して続きをやる→2がくだらない生き返り方」という単純なあらすじでほとんど説明できてしまうネタになっていました。 要するに、「魅せ場」がほとんど無かったのが残念です。 例えばですが、1と3が漫才を始めてから、2が生き返りそうでまた倒れる…というくだりを何回もやってみるなど、まだまだ手の入れようはあると思います。
○○:どうもーー!
後藤:きゃりーぱみゅぱみゅです!
○○:いや後藤○○です!合ってるの発音のリズムだけだから。
後藤:いや突然だけどさ、俺昨日家にラブレターが届いたんだよ!
○○:おおラブレター。マジで?
後藤:マジでマジでマジでマジでマジでマジでマジでマジでマジで
○○:そんなマジで言わなくていい。そこまで強く疑ってないから。
後藤:それで最初だけ読んでなんかとりあえず置いといて、まだその先読んでないんだよ。
○○:ああそうなんだ。よく置いといけたな。
後藤:だから今日ここで読んじゃっていいかな?
○○:ああいいよ読んで読んで。
後藤:そうかー。やっぱりラブレターって人前で読むもんじゃないよなあ。やめとくわ。
○○:なんて聞こえたんだよ。俺いいって言っただろ。
後藤:確かにお前の言う通りだ。
○○:俺否定的なことなんも言ってねぇんだよ。
後藤:燃やしてくるわ。
○○:なんでだよ!どういう流れでそうなったんだよ。
後藤:え読んでいいの?
○○:いいよ読んでいいって言ったんだよ。
後藤:ありがとう!この恩は一生忘れないよ!
○○:そんな感謝されることじゃねぇよ。
後藤:○○さんへ。
○○:俺宛てだね。いきなり根底覆ったぞ。
後藤:私は○○さんの言う通り東京で1人暮らしをしています。
○○:俺なんも言ってない。なんでお前ら俺の声で幻聴聞こえてんだよ。
後藤:○○さんの憎む東京で。
○○:憎んでねぇよ。どんな勝手なイメージだ。
後藤:私は後藤さんが大好きです。
○○:どっちなんだよ。なんで後藤へのラブレター俺宛てにしたんだよ。 .ていうかなんで後藤の家に届いた!?
後藤:さあ、なんででしょうね。
○○:会話した!予知能力!?
後藤:私が後藤さんのことが好きになったきっかけは、お2人の漫才を見た時です。
○○:ああ嬉しいね。
後藤:その日やっていた4分関ひたすらウンコと叫び続けるネタ大好きです。
○○:やってねぇよ。どんなネタだ。
後藤:あーあれかあ。
○○:記憶あるのかよ。お前らどんな共通の夢見たんだ。
後藤:前略。
○○:ここで?もう手紙結構進んだけど。
後藤:草々。
○○:繋げちゃったね。始まりと終わりの絶対出会うはずのない言葉出会っちゃった。
後藤:そんな大爆笑ギャグはさておき。
○○:どこが大爆笑だよ。俺クスリとも来てないわ。
後藤:私は本当に後藤さんが大好きです。付き合いたいくらいです。
後藤さんのことを想うと、胸が苦しくて、苦しくて..張り裂けました。
○○:.張り裂けたの!?張り裂けそうじゃなくて!?
後藤:○○さんへで張り裂けました。
○○:結構前だな!冒頭じゃねぇか!
後藤:今心臓むき出しで手紙を書いています。
○○:怖いよ!!どんなホラーだよ!そしてお前は何故そんな冷静に読める!!
後藤:そんな私の写真を送ります。
○○:いいよ!怖いから!
後藤:うわ顔超カワイイ!
○○:よく顔に目行くな!心臓むき出しなんだぞ!
後藤:うわー俺付き合っちゃおうかなー!
○○:無理だよ!多分もうこの世にいないから!
後藤:信じてもらえないと思いますが私は本当に後藤さんのことが大好きです。
○○:いやそこは信じてるよ!?あなたの状態が信じられないだけ!
後藤:後藤さんのことを考えると、私の可愛いムスコが起き上がります。
○○:..男!!?
後藤:来年還暦だと言うのに。
○○:おっさん!?おっさんがもの凄い下ネタぶっ込んで来た!心臓むき出しで!
ていうかお前さっきの付き合っちゃおうかなってなんだ!!衝撃の事実が多過ぎるよ!!
後藤:最後になりますが
○○:何故そんな冷静にいれる!!
後藤:わ、たし、は、わ..た、しは.....グフッ!
○○:..死んだ!!遅過ぎるくらいだけど遂に死んだ!!ていうか何故後藤の家に手紙が届いた!!
後藤:さあ、なんででしょうね。
○○:生きてた!!会話した!!おいなんだよこのラブレター!めちゃくちゃ怖いじゃねぇか!
後藤:っていう感じのこと書いてると思うからこれから読むね。
○○:まだ読んでなかったのかよ。もういいよ。どうもありがとうございましたー!
審査員 点数 |
26 | 47 | 9 | 34 | 60 | 平均35.2 |
【審査員コメント】 ・漫才の内容が大人し過ぎるというか、すごく無個性な印象を受けました。 ラブレターの文面で「○○さんが好き」となっている所と「後藤さんが〜」と書かれている部分がゴッチャになっていて、だんだん読んでてわからなくなってしまいました。 ・ツカミのきゃりーぱみゅぱみゅが不意を突いてきて笑いました。 全体的にそこそこまとまっているし、「いきなり根底覆っちゃった」や「絶対出会うはずのない〜」などツッコミのフレーズも考えられてはいるんですが、 ありがちなボケや単発のボケが多くて盛り上がり切らないまま終わってしまいました。 手紙を読むまでも長くてそこで興味がいったん途切れ、また、ネタが短いこともあって後半の飛ばしが急に感じられていまいちハマらなかったので、 前半をもっと膨らませていたらもっと面白味も増していたと思います。 他にも表現の面でちょっと気になるところがちらほらありまして、 >後藤:それで最初だけ読んでなんかとりあえず置いといて、まだその先読んでないんだよ ここはセリフが不自然ですし、「最初だけ読んだ」ことがあとで繋がってくるわけでもないので別の言い回しにした方がよかったと思います。 >後藤:さあ、なんででしょうね。 ここは手紙に書いてあった言葉ではなく普通に後藤が返したように見えたので、やはり言い回しを工夫してほしいです。 あとはオチが安直というか、ベタな上に結局肩透かしにならないので最後の最後で盛り下がってしまったのでもう少し捻ってほしかったです。 あと、ほとんど揚げ足取りですが >後藤:その日やっていた4分関ひたすらウンコと叫び続けるネタ大好きです。 誤字はさておき、ネタ中ずっとfuck youと言い続ける人がいたことを考えると、ボケとしては弱いです。 ・ベタ。手紙ネタのセオリーを一通りやってる。 ・えー、二行目が一番面白かったです。 やっぱココも使い古されたボケ多いですねぇ……。まぁそれでもちょっとは捻ってる方ですケド。 多分一番個性発揮できてるのが「コンビ名」なんじゃないかと思うんですよ。 「名乗り」のハードルすら越えられない会話が続いてるって印象は、まぁ話を楽しむにはかなりの邪魔なんじゃないかと、そーゆー話。 あと、話の流れもうちょいしっかりさせた方がいいかなと。 「手紙の相手」ってのは最初はキャラの実態が見えないってのがあるワケじゃないですか。そこを自分でも利用してらっしゃいますし。 となると、それは「ネタをキャラで引っ張るコトが出来ない」って状況でもあるってコトなんです。 だから、話の展開そのものをもっと丁寧に段階踏んで追っていってもらうとかしないと、引き込まれません。 キャラも話も奔放じゃあ、受け手は置いてけぼりを食らって迷子になりますから。 ・後藤さんがラブレターの本文を読んでいる場合には「」を付けた方が良いんじゃないかと思いました。 その方が読みやすいですし、「さあ、なんででしょうね」などの台詞の威力も増すと思います。 1つ1つのボケに裏切りが含まれており、意外性を突いていて良かったです。 ただ、あまりにもその場での裏切りを意識しすぎて、設定にちょっと無理がいってるかなぁ、という気もします。 ところでなんとなく既視感を抱いたのですが、サンドウィッチマンのファンレターネタはまさにこんな感じのネタ運びのような気がします。もしかしたら参考にされたのかもしれませんね。 実際の舞台でのネタなら、その場その場でどんどん裏切るのも笑いを取る一つのテクニックかなぁとは思うのですが、 テキスト上では、まして何度も読み返し得る今回のような場合、その手法の効果は半減してしまうような気もします。
○:ササキに願いをです
2:よろしくお願いします
☆:僕ね、生まれてからずっと彼女がいないんですよ
○:あ、そう
☆:でもね、こんな僕でもいつかは彼女が出来ると思うんですよ
○:まあ思うのは個人の勝手だからね
☆:ってことで、○さん色々と教えて下さい
○:え?俺?
☆:はい。経験豊富な○さんなら色々知ってると思うんで
○:俺のことを高く評価してくれてんのはありがたいけどさ、俺も彼女いたことないんだよね
☆:あ、そうなんですか…
(気まずい間)
☆:じゃあ今から、2人で理想の初デートのプランを考えましょうか
○:いや家でやれよ。“ピー”って音が入りまくる暴露番組か!
☆:まずどこに行くことにしましょうか
○:考えるんだ
まあ、ベタに遊園地とかは?
☆:遊園地ですか…
○:そう遊園地。ディズニーランドとかいいんじゃない?
☆:でも山口県から遠いじゃないですか
○:まあ確かにね
☆:山口県からディズニーランドまで行くのは、初デートが小旅行ってことになりますからね
○:そっか…。じゃあ大阪のUSJは?
☆:僕映画見ないんですよ
○:じゃあ福岡のスペースワールドは?
☆:なんか地味じゃないですか
○:じゃあもう却下だ却下。山口県からデートで遊園地に行くのは却下
☆:遊園地は却下ですか。じゃあどこにします?
○:山口県近辺で考えるなら、自然の中の公園とかは?
季節を感じながら2人で弁当食べたりしたら楽しいだろうし
☆:なるほど。公園ですね
○:そう。錦帯橋の近くでもいいし、ちょっと足を伸ばして広島の平和公園でもいいし
☆:でも雨が降ったら何もすること無いじゃないですか
○:じゃあ天気予報をしっかり確認して晴れる日に行けばいいじゃん
☆:なるほど。でもこの時期寒いですよ
○:じゃあ春まで待って2人で桜の花を見ながら花見すればいいじゃん
☆:でも僕花粉症なんですよ
○:じゃあ却下だ却下。公園でデートするのは却下
☆:公園も却下ですか…
すいませんね、なんか我が儘ばっかり言って迷惑かけて
○:迷惑かけてる自覚はあるんだ。CSでの松中か!
☆:あ、そういうのいいです
○:はいはい
☆:で、どこでデートすることにします?
○:う〜ん…。海は?
☆:あ、なるほど海ですね
○:そう海。瀬戸内海は穏やかだから、海水浴でも釣りでも好きな方をすればいいよ
☆:でも僕柔道家じゃないですよ
○:今行けとは言ってないよ
どこの誰がデートで寒中水泳するんだよ
☆:あ、夏に行くんですか
○:そう夏。
☆:でも、もし明日彼女が出来ても、夏までデートできないって言うのは…
○:もし明日彼女ができたら海に釣りに行けばいいじゃん
☆:でも、もし僕ばっかり魚が釣れて、彼女が全然釣れなかったら何か気まずくないですか?
○:あ〜、もう却下だ却下
海にはデートに行くな
☆:またですか
○:お前が我が儘ばっか言うからだよ。巨人長島監督か!
☆:あ、巨人って聞いて思いつきました
僕カープが好きだから彼女ができたらマツダスタジアムに野球見に行きます
○:なるほど野球ね。でも、彼女がカープファンじゃなくて、対戦相手のチームのファンだったら気まずくない?
☆:いや、別に…
○:じゃ、じゃあそもそも野球に興味なかったらどうする?
☆:彼女が横にいてくれるならそれでいいです
○:…じゃあ彼女が野球嫌いだったら
☆:○さん、そういうのめんどくさいですよ。
○:お前が言うな!
☆:え?
○:お前が言うなよ!
俺が案を出したら一々いちゃもん付けてたくせによ!
☆:○さん、そういうこと言ってるから彼女ができないんですよ
○:お前には言われたくないよ!
☆:ちょっと童貞は黙ってて下さい
○:お前も童貞だろ!
もういいよ!(帰ろうとする)
☆:○さんすいません!童貞は言い過ぎました。だから帰らないで下さい!
○:あ、初デートだったらイオンモールがいいんじゃない?
☆:この田舎の童貞野郎!
2:どうも、ありがとうございました
審査員 点数 |
6 | 5 | 2 | 3 | 25 | 平均 8.2 |
【審査員コメント】 ・他のユニットの方のコメントにもあるのですが、山口出身などのような独りよがりな内容が目立ちました。 ぶっちゃけ今回ここまでで同じような点が気になるユニットがあまりにも多いからというのもあるのですが、内容にもあまり個性を感じず、コメントがあんまり思いつきませんでした。 ・最初のたとえツッコミがピンとこない上に、フォローもないから出だしからいきなりつまづいていました。 出だしがダメでもそこから持ち直せていけばいいのですが、山口県在住だという情報がないから「山口からだと遠い」というセリフが外したボケにしか見えなかったので、 ツッコミが「確かに」と返したのに困惑してこの段階でネタへの興味が一気に失せました。やるのだったらツカミで「山口在住(出身)」でやってますとちゃんと明示してください。 ネタ本編についてですが、ブラマヨさんに影響を受けたのは分かりますが、 難癖つけるポイントにもそれを受けて出す提案にも意外性がなくて漫才ではなく世間話にしか感じられずボケ・ツッコミにまで届いていないです。 せっかく山口という設定を出すのなら山口ならではのデートプランや田舎の自虐ネタなどで広げようはあるはずです。 最後の最後で役割が逆転してちょっとは盛り上がるかなと思ったんですがそれもすぐに終わって物足りないですし、オチも中途半端で投げやり気味だしと評価できるポイントが見つからないです。 ・これ「漫才」じゃないですよね、緩い会話で漫才に見せようとしてんのかもしれないけど。 世間話以下。 ・コレはもう、「ある程度会話が書けてますね」で点数お終いです。悪いですが。 言っちゃあなんですが、ネタとして受理するのが困難なレベル。 ネタでなく、文章と言うカテゴリで考えてもつまらない方に該当すると思います。 ココも意識改革からですかね……。 まず「ボケ」として読み手に届かないほどに笑いの威力が激烈に低いくだりが多すぎる。 ツッコミも的外れだったり到底一般には通じないだろうって表現ばっかだったり。 どちらも「ただの修正箇所」と言って違和感がない。 「ひたすらにボロボロの文章」でしかありませんよ。 ・まず、二人が山口県に住んでいる事を話を進める前に宣言しておきましょう。(それ以外にも設定が説明不足だと思いますが) 「ボケというボケが無い」ということに逆にビックリしました。普通のデート相談だったように思います。 どう言えば良いのか分からないのですが、とりあえずもっとボケは入れて良いと思いますよ。
小野寺:どうも終末理論です!同じクラスの有栖川(ありすがわ)君と漫才やってます!有栖川君!今日も漫才頑張ろうね!
有栖川:刻むとするか・・・俺の歴史を
小野寺:エンジン全開だね!僕が今ナイフを所持していたら有栖川君の命が危なかったよ!
有栖川:フン、いいだろう。力を求めるのなら教えてやる
小野寺:有栖川君はキャッチボールの仕方を知らないんだね!
有栖川:貴様には知る権利があるからな
小野寺:ないない!いらない!
有栖川:今こそ全てを語る時だ。ウォーターカットの全てをな
小野寺:ウォーターカット・・・?ってまさか水切り!?水面に向かって石を投げて跳ねさせる遊び!?ていうか口くさっ!
有栖川:貴様・・・まさか能力者か!?
小野寺:うわぁ!今ならついカッとなってやれそうだよ!
有栖川:では具体的な術式の説明に入ろう
小野寺:やり方でしょ!しかも石投げるだけじゃん!序盤だけど僕もう疲れてきたよ!
有栖川:まずは黄昏(たそがれ)の水源に向かう
小野寺:水辺だね!そして黄昏といえばクラスでいつも一人でたそがれてるオーラ出してる有栖川君だけど、孤立してるだけだよね!
有栖川:次に手ごろな魔導石を探す
小野寺:石ころでしょ!ところで有栖川君はクラスじゃ影薄いけど、いつになったら石ころ帽子を脱ぐの!?
有栖川:それは己の魔力の受け皿となるものだ
小野寺:ついていけなくなった!そしてネタバレしちゃうけど、僕有栖川君のことあんまり好きじゃないよ!
有栖川:醜い形質では魔力が溢れてしまい、扱いが難しい。故に最良の器をその目で見極めろ
小野寺:要は平べったい石を探せってことだね!じゃ僕の分も探しといてよ!やらないけど!
有栖川:さて、これより先は少し難易度が上がる。後戻りは出来ない、引き返すなら今のうちだ
小野寺:有栖川君はもう戻れない領域だよね!例え戻ってきても当然アウェーだよ!
有栖川:初めに、先ほど選定した魔導石を己の適合する手中へ納める
小野寺:石を利き腕で持つってことだね!その破壊力の上がった拳で有栖川君を殴りたいなあ!理由もなくただただ殴りたいなあ!
有栖川:その刹那、すぐにでも魔導石を放ちたい衝動に駆られるだろうが、この激情は殺さなければならない
小野寺:随分投げたがりだね!僕は殴りたがりだよ!
有栖川:そして、己の理に全てを委ね、来るべき時に備えろ
小野寺:投げやすい体勢をつくるんだね!参考までに聞きたいんだけど、有栖川君の急所ってどこ!?
有栖川:さすれば、森羅万象をその身に感じるはずだ
小野寺:決めた!有栖川君の命日は今日にしよう!
有栖川:これで魔導石が水上を翔け回るお膳立ては整った。あとは奏でるだけだ
小野寺:奏でる!?
担任の先生から「君名前なんだっけ?とりあえず合唱コンクール出なくていいぞ」って言われるほど音痴な癖して!?
有栖川:耳で聞くな心で聞け!水上迷宮のロンド!
小野寺:せやっ!
有栖川:ぐふっ!
小野寺:ごめん手が出ちゃった!でもわざとじゃないんだ多分!
有栖川:・・・最後に、ウォーターカットの唯一であり最大の弱点を教えておこう
小野寺:くっそー黙らねえコイツ!
有栖川:唯一最大の弱点、それは使用者の時を奪うというものだ
小野寺:一体どういうこと!?それともう一発殴っていい!?
有栖川:この術の使用者は必ず意識を失う。そして異なる世界から帰還したとき
小野寺:意識が戻ったときってことだね!もう二発殴っていい!?
有栖川:使用者は過ぎ去りし時間に絶望する
小野寺:要するに時が経つのを忘れるほど熱中しちゃうってことかな!せやっ!
有栖川:ぐふっ・・・失う時間はおおよそ3分だ・・・
小野寺:たった3分!?それ飽きてるよ!全然時間意識してるよ!ていうかタフだね!
有栖川:さて、我々の喜劇も終演に近い。そろそろ幕を下ろぐはぁ!
小野寺:よし!綺麗に入った!皆さんさようなら!
審査員 点数 |
44 | 78 | 17 | 70 | 57 | 平均53.2 |
【審査員コメント】 ・ボケの特異なキャラクターと、ワードセンスの光るツッコミ。 キャラもの漫才としてはその出来栄えは十分だと思うのですが、如何せんそのキャラクターが大人し過ぎるかなという印象です。 ごく個人的な意見となってしまうのですが、どこか陰のあるようなキャラクターなので、もっと予想外の動きを期待したい所です。 ・ほとんど二人が会話をしていないディスコミュニケーションが面白いです。 飛び道具だからこそアイディア倒れに終わらないような作り込みが必須なわけですが、ここは双方のキャラクターとフレーズの作り込みがしっかりしているので文句なし。 作ったキャラクターに沿って普通のことを大げさに言い替えるというスタイルはよくあるのですが、 ツッコミの小野寺の役割が呆れながらも保護者的につき合って振り回されるだけと思いきや、本当に嫌々付き合っていて、それどころか実は迫害する側だとわかっていくという逆転が目新しくてよかったです。 最初のうちは有栖川のキャラクターが立ちきる前に崩し始めているのが気になったのですが、小賢しい世界観を徹底的に壊すことにこそ狙いがあるのですね。早い段階でネタバレしたのが功を奏していました。 とはいえ、後半は小野寺の反応がエスカレートしてちょっといじめを見ているような気になったのでもうちょっと抑え気味にしてもよかったとは思います。 なんだかんだで解説して付き合ってあげているからそこまで後味は悪くないのですが……。 爆発するポイントや起伏がなく――まともな会話が成立していないからしょうがないのですが――終わったのが残念ではありますが、よく出来たネタだと思います。 ・片方が暴走してて、片方がぼやき気味に切れるっていう、 そういうのはもうトロイデが全部やってる。 ・キャラ漫才用として、この二人のキャラ作りは本当に素晴らしいわ。 いやもうね。読み手にちゃんと分かりやすいし、かと言って予想の斜め上からの発言も結構出せてるし、互いの相乗効果もガッツリ出せてるし。 キャラ作りのクオリティとしては正直トップクラスと言っても過言ではないかと。 ボケ側の話だけじゃマンネリになりそうな所をツッコミ側の過剰な攻撃力でフォローできてたりする構成も、なかなかのモノですし。 ボケの大爆発ポイントが無いのが惜しく、威力的な問題として点数はココで留まる形ですが、安定して楽しめました。 なかなか満足できる完成度でしたよ。「コレを観てファンになる」人が多そうなネタでした。 ・しっかりとしたキャラ付けは出来ているのですが、ほとんどキャラ紹介の要素で終わってしまっていたような気がしました。 「おっ、このコンビ良いなぁ」と思うには十分かもしれませんが、100行以内の漫才作品として見るならちょっと物足りないかなぁ、と。 「水切りの中二病的説明」という題材自体は特徴的で面白いので、もっと行数を使って本題を「展開」させたものを見たかったです。 具体的には例えば、小野寺が「有栖川のクラスでの様子」や「むかつく/殴りたい」以外にも、少し方向性の変わったツッコミ(?)をしている部分がしばらく続くと、 ネタ全体での充実感は増すんじゃないかと思います。