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 021 1日ソ連  022 HIGH−POP  023 有機丸アポロ  024 こけまみれコオロギ  025 スピッカート  
 026 リーベルパウンド  027 薔薇薔薇ローズ  028 カッターズ  029 バトルロワイR  030 ファーストスティック


No.021 1日ソ連

(山本足を曲げずに歩いてくる)

山本:はいどーも!1日ソ連です!
中村:大丈夫ですか、ASIMOでももうちょっと上手く歩きますよ
山本:いや、足が棒になっちゃって・・・
中村:本当に棒になるわけないだろ!あくまで慣用句だからね
山本:そういえば棒で思い出したけど、僕電柱が大好きなんですよ
中村:唐突だな!んで電柱って、道路脇にあるあの!?
山本:そうそれ。あの外はカリッと中はモチッとでお馴染みの電柱ですよ
中村:聞いたことない特徴でてきたわ!共通の物がイメージ出来てるのか心配ですけども
山本:で、今日はその電柱の良いところ、電信棒の魅力、電信柱のすべてについて話していきたいと思うんですけど…
中村:呼び方統一しろよ!3種類もあるとややこしいから
山本:なら電柱のチュウと電信柱のボウで「チュウボウ」て呼ぶわ
中村:どっかのレストランの調理場みたいじゃん!全然電柱と縁がないよ!
山本:縁がない?今の時代どこの厨房にもチュウボウぐらいあるよ
中村:今も昔もそんな時代はないよ!それに電柱のことをチュウボウって呼ぶな!ややこしいから!
山本:今の時代一家に一本、いや一人一本は一般的だよ
中村:全然一般的じゃないから!そんなの家にあったら屋根穴だらけになるわ!
山本:最近では人間にとどまらず犬・猫用のものもあるんですから
中村:そんなの与えてもマーキングして終わりだよ!
山本:いや、犬は自ら突撃するみたいですよ
中村:なんでだよ!!犬まで頭おかしくなったのかよ!
山本:ほらよく言うじゃないですか「犬も歩けば棒に当たる」って
中村:そういう意味合いじゃないよ!というか電柱のどこに魅力があるんだよ
山本:だってすごくカッコいいじゃないですか
中村:どうしたらそう思えるだよ!未知なる感受性だわ
山本:だって台風が来ても逃げないですし
中村:逃げないというより逃げられないんだよ!過大評価も甚だしいよ!
山本:そんな電柱に1億3000万人が泣いた
中村:日本国民そこまで理性失ってないわ!
山本:いやいや、今日本ではギャグに限らず電柱ブームなんだぞ!
中村:お前現代社会のトレンドを大きく履き違えてるよ!
山本:じゃあ売り切れ必須の食べる電柱とかも知らないの?
中村:なんだよその食べるラー油の二番煎じみたいなの!第一、あんなコンクリート食べれるか!
山本:だから言ったでしょ。外はカリッと中はフワッとだって!!
中村:そんなフワッとしたコンクリート無いんだよ!
山本:お前さっきからなんかバカにしてるよな?
そんなんだと日本ハイパースティック協会に怒られるぞ!
中村:なんだよその協会!まさかハイパースティックって電柱のこと!?
山本:いや、スティックパンの協会のことなんだけどね
中村:違うのかよ!というかなんで今スティックパンの協会が出てきたんだよ!
山本:だって今お前、外はカリッと中はモチッとの事バカにしただろ!
中村:違うよ!電柱の事をバカにしたんだよ!
それにスティックパンそんなにカリッとしてないしな!
山本:電柱の事バカにするなんて、お前ハイパースティック協会に怒られるぞ
中村:強烈なデジャブだわ!細部までフラッシュバックするよ
それスティックパンの協会なんだろ!?
山本:いや、これは電柱の協会
中村:同じ名前とか、ややこしすぎるわ!
山本:大丈夫だよ、電柱の協会は基本的にNHKという略称で呼ばれてるから
中村:結局被ってるよ!「本末転倒」で辞書引いたら出てくるぐらい本末転倒だよ!
ていうか、どこの暇人がそんな協会作るんだよ!
山本:本多 淳っていう立派なドクターだよ!
中村:まさかのお医者さんかよ!結構真面目な人じゃんか!
山本:まあ、電柱専門だけどね
中村:前言撤回!!なんだ電柱専門ってよ!コアすぎるわ
山本:でもすごいのが、日本に一人しかいないんだってさ
中村:そんなバカは日本に一人で十分だよ!
山本:そうやってこの前NHKでNHKの会長さんが特集されてたよ
中村:なんか自画自賛してるみたいで、ややこしいから!
てかさ、さっき台風とかでも逃げないから電柱好きって言ってたよね
山本:うん、そうだね
中村:なら道路標識とかも好きって事?
山本:まあ、「止まれ」以外は好きだよ
中村:なんで「止まれ」だけハブられてるんだよ!!「せいかつか」の立ち位置ぐらい惨めだわ!
山本:この前ね、「止まれ」を無視して進んだら、事故って両足骨折したんですよ
だから「止まれ」は嫌いなんだよ
中村:それは「止まれ」を無視したお前が100%悪いよ!
山本:それで、救急車で病院運ばれて、そしたらこんな会話が聞こえて来たんですよ
中村:ほう、どんな?
山本:「先生!急患です!」
「でも、僕の担当は電柱だからね〜」
中村:NHKの本多さんじゃんか!よりによって一番ヤブなのが来たよ!
山本:で、麻酔が効いてきて、起きたらももから下が電柱だったんですよ
中村:多分だけど、訴えたら勝てるよ!
山本:で、足が棒になってしまって・・・
中村:最初に言ってた事本当だったのかよ!
山本:ええ、だから安易に膝カックンとかしたら骨折しますよ
中村:膝カックンで骨折ってもはや聞いた事無い次元の話だわ!
山本:まあ、もし骨折したら、お前も足電柱にしてもらえよ
中村:断固拒否するわ!
山本:あ、でも骨折はしないかな〜
中村:何でですか?
山本:だって、中はモチッとしてるから
中村:もういいよ!
二人:どーもありがとうございました!

予選総合第29位(2回戦敗退) 1日ソ連
審査員
点数
15 55 39 44 66 平均43.8
【審査員コメント】 
・主軸となっているものに特徴が無さ過ぎるというのもありますが、ちょっと現実離れしたものを流すように見せすぎかなと言う印象です。
 そのせいか、ボケ1つ1つがあまり印象に残らず、ボケの被せ方もあまり上手く機能しないような気がします。
 漫才の組み立て方自体は出来ていると思いますが、ボケの見せ方をもっとしっかりさせた方が良いんじゃないかと思います。
  
・トリッキーな出だしからまた別のトリッキーな話題になりトリッキーなボケが出て……と急展開過ぎて話について行きづらいです。
 もう二、三行でいいから足が棒になるくだりを処理してワンクッションおいてから、電柱に入ってもよかったのでは?
 なんでもかんでも電柱を絡めていくボケは想像した時のビジュアルインパクトもあって面白いんですが、
 全体的に電柱でなくても成立するボケが多くて、電柱が出現する絵面の面白さだけに頼っているように見えました。
 だから話が進むにつれて設定を生かし切れていないように見えてきて、せっかくボケは徐々にナンセンスさを増していくのに、それと反比例して盛り上がりに欠けてもったいないです。
 あと、

 >山本:いやいや、今日本ではギャグに限らず電柱ブームなんだぞ!

 これまでの流れで電柱に関するギャグが出ていないのですがこれはミスでしょうか?
 妄想話の広げ方やその中で出てきた医者をツカミの足が棒になったこととまとめてちゃんと回収しているあたり、ネタ作りのセンスはあると思いますが、全体的にまだ発展途上かなという印象でした。
 期待込みで本当はもうちょっと高い点数をつけたいのですが、この得点が限界です。
 アイディアはいいんであとはネタを構成する技術的な面――改行する時はセリフの出だしの位置を揃えたほうがいいというのも含めて――を学べば大化けすると思います。頑張ってください。
  
・格段に面白くなってる。ボケと突っ込みの”因”の部分。
 後々、足が棒の理由が明らかになってくるとか、
 そういう構成の技術を上手く盗んでる。
 1日ソ連さんの第6回のネタを見てみましょう、これが「躍進」です。
 まだまだ躍進するでしょう。
  
・この話題でよくこんな広げ方を……。すごいなぁ。
 荒削りではありますが、なかなか面白さの発揮は出来ていました。
 オチの締めくくりも構成そこそこイイですし。
 ま、大爆発が一回もないのと、状況把握の手間が多少かかりすぎなのがネックでしたかね。
 話をややこしくするデメリットを抱える割に、メリットの回収がやや弱いかなって部分が結構ありましたんで。
 それでも作者さん本人のネタ作りそのものに対する発展性はかなり感じました。
 印象はかなり良い読み心地だったと言うカンジですね。
  
・斬新な設定でそこそこ読み応えがあって面白かったです。
 良かったのですが、「斬新な要素を加えるとだいたいこういう展開になる」という域はあまり超えて無かったかなぁ、と思います。
 せっかく異常な設定なので、ただただ設定から生み出したボケを繰り出すだけでなく、もっと別の方向性があっても良いんじゃないかと思います

 ところで、「電信柱のボウ」とありましたが、「電」「信」「柱」のいずれも「ボウ」は読まない気がします…



No.022 HIGH−POP
酔っ払った男達の漫才
小沢:どうも、HIGH-POPです。よろしくお願いします。

伊上:……よろしくお願いします……ううっ……

小沢:なぁ、ほんとうに大丈夫なのか?やっぱりやめたほうが……

伊上:馬鹿野郎、こんな大きな大会、休む訳にはいかないだろ……

小沢:だからって、こんな酷い二日酔いの状態で漫才出来るのか?

伊上:大丈夫だって……ちゃんとブルーシートもひいて準備万端だし……

小沢:確かに用意いいのは認めるけど、吐く前提で来られても皆困ると思うけどな!?
   大体、昨日飲んだあとに散々吐いてたよな?なんでまだそんなに吐きそうなんだよ?

伊上:今日来る途中にお酒が落ちてました……

小沢:どんだけ判断力鈍ってるんだよ!落ちてる酒を飲むとか相当だぞ?

伊上:大体なんで昨日一緒に飲んだはずのお前はそんなピンピンしてるんだよ……

小沢:まあ俺は酒は強いほうだしな。昨日も吐かなかったし。
   とにかくもう漫才始まってるからほら、進めよう。

伊上:お、おぉ……

小沢:まあこんなフラフラの状態だったら、体を休める事とかを考えたほうがいいよな。
   例えば、温泉にいくとか。

伊上:おお、温泉か……昨日の夜行った気がするわ……

小沢:それは多分酔っ払って寝たときに見た夢だな。寝言で「硫黄が染み渡るわー」とか言ってたし。

伊上:今も腐った卵みたいな臭いがするけど……

小沢:それはお前の腹の中から逆流してるやつだから。
   それで、僕らの地元も温泉地がいっぱいあるんですよね。層雲峡とか、登別とか。

伊上:俺はあそこが好きだな、吐瀉地の方……

小沢:十勝だな!?何だそのこぞって吐く観光地は?

伊上:ワインを飲んでみんなで吐瀉地……

小沢:確かに十勝地方の池田町はワインが名物だけど!温泉の話だから。
   それで僕らは北海道の温泉はよく行くんですけど、他の地方にはあまり行ったことがないんですよね。
   あなたはどこか行きたい所はあるんですか?

伊上:俺は……下呂温泉?うぶっ!

小沢:わっ!わっ!!なぜ適確な自滅地名を!

伊上:下呂温泉ってみんなの吐いたものが集まって出来た温泉じゃないの……?

小沢:だとしたら立ち昇る湯気が別の意味になってくるよ!そんな汚い温泉地誰も行かないから!
   やっぱり俺は箱根温泉に行ってみたいんだよね。

伊上:走ってはキツイよ……

小沢:別に駅伝感覚で行くつもりではないからね!?普通に車で行こうと思うけれども。
   それで、そこの白濁湯に入ってみたいんですよ。

伊上:吐く、ダクダク……?

小沢:どこ行ってもみんな吐いてんな!

伊上:温泉街を歩きまわって汗、ダクダク。風呂で汗を流しつつ吐く、ダクダク。

小沢:常に何か体から出してるじゃねえか!違う違う、濁り湯だよ。
   源泉の成分によってお湯が白く濁っていて、いろんな効能があるんだよ。

伊上:白く濁っているってことは、吐いてもバレない……?

小沢:バレるわ!何その「海でおしっこしちゃえ」みたいな感覚!

伊上:若干ツブツブがあっても、それは果肉入りだとすれば、バレない……?

小沢:だからバレるわ!そんなオレンジジュースみたいな湯があってたまるか!
   とにかく、温泉にゆっくり浸かっていれば気持ちも晴れやかになるよ。

伊上:そういうもんかねえ……

小沢:そうだよ、もう露天風呂なんかだったら眺めもいいし最高!

伊上:隣にいるマーライオン……

小沢:なに設置してるんだよ!そんなもんどかしとけ!

伊上:自動的にゲロが出る……嘔吐マチック……

小沢:黙れ!すぐ黙れ!そんなに温泉に入りたくないんだったら、温泉を飲めばいいだろ。最近あるらしいぞ。

伊上:それこそ本当に吐くよ……?

小沢:そうかもしれないけど、二日酔いに効く飲泉もあるみたいだし。

伊上:じゃあ、吐いたあと口の中をさっぱりさせる効果のある飲泉は……

小沢:それは水でも大丈夫だろ!むしろそんなことに飲泉を使用するな!
   駄目だ、温泉中止!他の体の休め方を探そう!

伊上:そうなると……ドライブ?

小沢:なあ、自殺願望とか無いか?もしかして今吐きたいか?

伊上:すっごく……

小沢:だろうな、足元のビニールシートがくっちゃくちゃになってるもん。
   でも漫才中に吐くわけにも行かないからな、もう少し我慢してろよ。

伊上:大丈夫、吐くときはちゃんと手を挙げてから吐くから。

小沢:そんな咄嗟に俺も反応できないからな!その注意だけはしておくけども。
   それより、体の休め方だけど、家の中で何かできないか?

伊上:家の中……音楽鑑賞?

小沢:おっ、それいいんじゃないか?確かに好きな音楽を聞くとリラックスできるしな。

伊上:マキシマムザホルモン……

小沢:ヘドバンする気か!?

伊上:絶望 ザ ビリー いざ倫理……

小沢:お前の体調が絶望的なだけじゃねえか!
   そういうのじゃなくてさ、大人しくクラシックでも聴いとけよ。

伊上:サッポロクラシック……?

小沢:ビールじゃねえか!まだ飲む気まんまんじゃねえか!

伊上:サッポロクラシックが、今朝、道端に落ちてました……

小沢:それを飲んだんだろ!?いいよ銘柄の報告までしなくても!
   それなら部屋の掃除とかどうだ?換気とかすると部屋の空気も気分もすっきりするぞ。

伊上:いいね……吐瀉物の掃除……

小沢:そんなもんしてたら気が滅入ってしょうがないわ!胃の掃除してんじゃねえ!
   じゃあさ、動物とのふれあいとかどうだ!犬とか。

伊上:でも、俺犬飼ってない……

小沢:まあ、今日はイメージするだけでさ。それで気分が晴れたらいいだろ?
   散歩に行ったらきっと楽しいだろうな。

伊上:散歩か……ビニール袋は持って行かなきゃな……

小沢:……お前用じゃないからな!?犬がもよおしたときに使用するんだからな!

伊上:そこまで俺だって間違えないよ……

小沢:それならいいんだけど。

伊上:俺のはエチケット袋だよ……

小沢:言い方の問題じゃねえよ!やっぱり散歩中に吐く気まんまんじゃねえか!

伊上:犬のは持って帰らなきゃいけないけど、俺のは放置しても……

小沢:ダメに決まってるだろ!逆になんでエチケット袋にまで詰めてそこに置いていくんだよ!

伊上:それはそうと、今エチケット袋無い……?

小沢:わぁっ!無い!無いから今は吐くなよ!?

伊上:大丈夫だよ、まだ手挙げてないし……

小沢:挙がってはいないけどさっきからピクピク動いて挙がりそうな気配出てるんだよ!
   絶対出すときは手挙げろよ!?約束だからな?

伊上:大丈夫だって、万が一吐いてもブルーシートがあるから……

小沢:そのブルーシートはお前の足癖の悪さで中央に集約されてるから!意味成してないから!
   今吐いたら逆に反射して大惨事なんだよ!

伊上:分かった分かった……ちょっと大声出すのやめて……

小沢:ああ、すまんな……

伊上:俺も静かに吐くから……

小沢:静かにとかいう問題じゃないんだよ!ゼロサムゲームなんだよこれは!

伊上:吐くか吐かないか、運命は神のみぞ知る……

小沢:お前の胃の調子次第なんだよ!なんで運任せになってるんだよ!

伊上:神様、もう吐いてもいいですか……?分かりました……

小沢:絶対何も言ってない!神様は何も助言してないから!
   ほら、もう何も考えるな!そうだ、寝とけ!

伊上:ああ……寝るのもいいかもな……羊が1匹……羊が2匹……

小沢:ベタに羊数えか。まあ早く寝てくれれば……

伊上:羊が3匹……羊が4匹……柵の下に溜まっていく吐瀉物……

小沢:なんで跳ぶたびに吐いてるんだよ!

伊上:羊が5ゲロ……羊が6ゲロ……

小沢:単位が悲惨なことに!おいマイナスイメージ製造すんな!起きろ!

伊上:あれ、ゲロ羊は……

小沢:どんな品種名だよ!生産者が泣くわ!
   ……もう何やってもダメだと思うんだよ、俺は。

伊上:じゃあやっぱり俺の好きなことやりたいな……

小沢:何だよ、あるなら最初から言ってくれればいいのに。で、何?

伊上:酒飲みたい……

小沢:無限ループじゃねえか!いい加減にしろ!どうもありがとおぼろろろろろ!!

伊上:やっぱりお前もきもちわるかったんじゃねおぼろろろろろろろ!!(手を挙げながら)

予選総合第16位(準決勝敗退) HIGH−POP
審査員
点数
32 58 69 41 89 平均57.8
【審査員コメント】 
・二日酔いという設定から、吐きそうな人という設定にすり替わってしまっている印象があります。
 お酒の名前とかは出てきますが、もっと前面に押し出していいと思いますし、「二日酔い」という設定であれば、頭が痛かったり、前の日の飲み会の話を引きずったりなど、
 他にもいろいろと出来る事はたくさんあるんじゃないかと思いました。
  
・題材に沿ったフレーズの掛け合わせでどんどん展開していく構成や「ゼロサムゲーム」などの細かなフレーズ選びにベテランらしい確かな実力を感じますが、
 いかんせん題材の時点で引いちゃったんで、大幅減点を免れないです……。
 回避させようとする小沢の努力が空回りしていて面白し、特にその状況で「絶望ビリー」歌っている姿は声出して笑ったんですが、
 しょっぱなの温泉の件がいきなり汚すぎる上に、ボケも下呂温泉やマーライオンなどベタなボケが多くて――弱いものからはじめて段々盛り上げていくつもりだったとしても――
 ネタとの間に距離が出来ちゃったんで、盛り上がり切れませんでした。

 気持ち悪くて嘔吐しそうになるという軸に対して、ちらほら入る酒を飲みたいというボケが若干どっちつかずな印象になっていたので、
 やるんだったらもう少しこんな状況でも酒を飲みたくなるダメさを強調してもよかったかもしれません。
  
・汚ねぇよ。
 小沢が二日酔いしてない理由が後々出てきたら高評価かなぁ、ぐらいに思ってたら
 こういう形で来るのは裏切られた。面白い。
 温泉との組み合わせも無理やりじゃなく、素直によく考えたなってレベル。
  
・流石にコレは、楽しみづらい話です。
 描写のリアリティがことごとく裏目に出てます。
 こーゆー題材はやっぱ、雰囲気そのものがまずマイナスからのスタートになるので、それを帳消しにするだけの格別のくだらなさや上手さやインパクトが欲しくなる所なんですが、
 その役目を担えている部分はあんまし見当たらなかったかなと。
 テクニックは全ネタの中でも高水準な方ですし、言葉選びも捻りが効いていてイイんですが、いかんせん印象値の悪さが響きすぎて、楽しもうとした時に発生するノイズがとんでもなく大きい。
 なんか大分、勿体ないコトをしてしまっている気がしましたね。
  
・「ブルーシート」「手を挙げてから吐く」という設定が素晴らしいですよね。そしてオチの威力もある。
 ただ、序盤を読んでて温泉に行きたくなるような印象を与えるのはさすがにマイナスかなぁ、とは思います…

 今回は良い面の方を重視してこの得点をつけました。ポテンシャルは本当に高いと思います。



No.023 有機丸アポロ
Ghost Rush!
遠山:どうも、有機丸アポロです。

出雲:こんにちは、守護霊紹介しますと、コイツが戦国武将で俺がバクです。

遠山:出来れば自己の紹介をさせてくれよ。ていうかお前バクに守護されてんの?

出雲:いやー、そんなことより夢を食べてみたくなることってあるじゃないですかー。

遠山:お前だいぶバクに精神持ってかれてるぞ。とんだ悪霊じゃねぇかよ。

出雲:それじゃあお前夢専門レストランの店員やって。俺バク、いや客をやるから。
   「わー、ここが最近出来た夢専門レストランかー。早速入ってみよう。カランコロンカラン」

遠山:いい加減ちゃんとした話しないとまたお前ん家の犬逃がすぞ。

出雲:子供の頃って結構食べ物の好き嫌いが多かったじゃん。

遠山:好き嫌いの話だな。確かに俺も子供の頃はピーマンとか食べられなかったわ。

出雲:そうそう、俺も子供の頃はコンクリート食べられなかったもん。

遠山:それは好き嫌いとは言わねえよ?何故ならコンクリートは食べ物じゃないから。建築資材だから。

出雲:硬くてさ、乳歯しか生えてない子供じゃなかなか噛み切れないじゃん。

遠山:永久歯でもムリだよ。人体は生まれてから死ぬまでコンクリート食うこと想定されてねぇんだよ。

出雲:まぁ、今は大人だから人並みにはコンクリート食べられるようになったよ?

遠山:もうそれは並の人じゃねぇよ。今度家系図見せて?きっと結構近い位置にガッチャンとか書いてあるから。

出雲:まぁ、そんなコンクリートより遥かに美味しいのが、夢ね!?バクヘヘヘヘ!!

遠山:またバクに主導権持っていかれた!相方が悪いバクに乗っ取られようとしている!!

出雲:やっぱり俺が好きな夢は『野球選手になりたい』ね!いい感じに甘くて歯ごたえがあるんだよ!
   よし、お前は『野球選手になりたい』が評判の夢専門レストランの店員やって!?俺は客やるから!
   「へー、ここが『野球選手になりたい』が評判の夢専門レストランかー!早速入ってみよう。カランコロンカラン」

遠山:話戻さないとまたお前の家の冷蔵庫の中身片っ端から煮込むぞ。

出雲:でも好き嫌いって簡単には克服出来ないからね。親は頭を悩ませてると思うよ。

遠山:皆さん、これは愛ですからね。相方を思っているからこそですから。
   まぁ親もさ、子供に好き嫌いさせないために色々言ってきたじゃん。

出雲:ああ、言われたな。「おきなさい。 おきなさい わたしの かわいい いずもや……。」

遠山:ドラクエの母親じゃねぇか!好き嫌い直す話なのに何で大冒険が始まるんだ!!

出雲:「きょうは とても たいせつなひ。 いずもが はじめて コンクリートを かじるひ だったでしょ。」

遠山:どんな記念日だよ!七五三感覚で子供にコンクリートかじらせる母親いねぇよ!
   あとお前の母ちゃんも「いずも」だろうが。名字を名前として設定するからそうなるんだよ。

出雲:「ぶきや コンクリートは かじらなけりゃ いみがないぜ」

遠山:うるせぇ村人A!少なくとも武器は装備することに意味を見いだせ!

出雲:こうして俺はコンクリート嫌いを克服して、人としてレベルアップしたんだ。

遠山:明らかにレベルダウンだけどな。もはやバグだけどな。
   そうじゃなくて、よく言われるのは「もったいないオバケ」とかだろ。

出雲:「もったいないオバケを たおしてまいれ!」

遠山:ドラクエじゃねえっつってんだろ!!戦わせようとすんなオバケと!
   そうじゃなくてさ、食べ物を残すとどこからともなくもったいないオバケが現れて。

出雲:母親を飲み込んで石にする。

遠山:聞いたことねぇよ!!代償が重すぎて支えられない!!

出雲:懐かしいなぁ。もったいないオバケによって石に変えられた母親を救うために嫌いな物食べたりしたよな。

遠山:俺の知ってるもったいないオバケと違うんだけど!そんな使命感に駆られてピーマン食ったこと無いんだけど!!

出雲:あれ……もしかして、お前の母ちゃん、石になったこと無いの……!?

遠山:え、何で親の愛情を受けて来なかった子みたいになってんの!?石になることが愛の証なの!?

出雲:えっと、あの、なんて言っていいのかわかんないけど……。
   そ、そうだ、今日ウチに来いよ、美味しいご馳走を用意するよ……。

遠山:すげぇ気を使われてる!やたらバクに乗っ取られてるようなバカに気を使われてる!
   どういうことなんだ母ちゃん!後で帰って問い詰めるからな!!産んでくれてありがとう!!!

出雲:ま、まぁ、それはともかくよ。好き嫌いの他にもさ、子供が直さなきゃならないことあるじゃん。

遠山:もうそれどころではないけどな。今俺は世界に対して疑心暗鬼になっているからな。

出雲:そうか、なら仕方ない!じゃあお前が夢専門レストランの店員ね、俺リポーターやるから!

遠山:しばらく沈静化していたバクが再発しやがった!しかも多少設定に変化をつけてきた!

出雲:「さっ、皆さんこんにちは〜!グルメレポーターのバク磨呂です〜!
    本日はこちら、『野球選手になりたい』が評判のお店にやってきました〜。
    こちらのお店は行きつけの芸能バクも多く、大和田バクさんやバク千賀子さん、たバクら健さんなどがよく来られるそうです!
   うーわ、ここからでもスッゴい良い夢の匂いがしますよ〜!まさに夢のマレー半島や〜!
    それでは早速入ってみましょう!カランコロンカラン」

遠山:話を戻したら後でまたお前の大好きなhydeのモノマネをやってやるぞ。

出雲:だからさ、それぞれの問題に対応出来るオバケを作るべきだと思うんだよ。

遠山:皆さん、バカをコントロールする秘訣はアメとムチですからね。
   それぞれの問題に対応出来るオバケってなんだよ。詳しく聞かせてくれよ。

出雲:あぁ、例えば「はしたないオバケ」。

遠山:はしたないって……おてんばな女の子のとこにでも現れるのか?

出雲:YES。棒でウンチつついたり、地球真っ二つに割るようなおてんば娘のところに出てくる。

遠山:アラレちゃんしかいねえけどなそんな奴。で、はしたないオバケは何をするんだよ。

出雲:その子の母親を飲み込んで石にする。

遠山:そこ一緒かよ!!完全に母親、ていうかみどり先生巻き添えじゃん!義母だし!
   やるならおてんば娘の方、てかアラレちゃんをやれよ!!

出雲:アラレちゃんの方をやったら返り討ちに遭いそうなので親を狙います。

遠山:ずりぃ!!やり方が小汚いよ、子供の教育に使用される資格無いよはしたないオバケ!!

出雲:そう、やり口が小汚いはしたないオバケのもとには「こきたないオバケ」が現れます。

遠山:何でオバケ同士でやり合ってんだよ!協調性持てよ!!
   なんだ、こきたないオバケははしたないオバケの親を石にするのか!?オバケに親とかいんのかよ!

出雲:いや、こきたないオバケはおてんば娘の父親の方を飲み込んで石にします。

遠山:なんで協力してんだ!!無関係のさらに無関係で石にされる父親、てか博士が可哀想だ!!

出雲:調子がいい時は金属にします。

遠山:ガッチャンに食われる!毎度のことながらペンギン村は大騒ぎだなオイ!!

出雲:大丈夫大丈夫、おてんば娘が立派な大和撫子になれたら石化は解けるから。

遠山:絶対ムリだよ、アラレちゃんは礼儀作法とかに縛られないもん。
   もうはしたないオバケはいいよ、他のオバケ教えろ。

出雲:ああ、次は「はかりしれないオバケ」。

遠山:なんだソイツは!?何の不作法によって呼び出されたのか読めねえんだけど!?

出雲:はかりしれないオバケははかりしれない強さを持つ子供のところに現れます。

遠山:どんな奴だよ!強いだけなら悪いことしてねぇじゃねぇかソイツよ!!

出雲:月を壊したり、大猿になっておじいちゃんを踏み潰すような子のところに現れます。

遠山:悟空じゃねぇか!!幼少期の悟空のもとにしか現れねえじゃねぇか!!
   ドラクエといいアラレちゃんといい悟空といい、お前は鳥山明先生に金でも貰ってんのか!?

出雲:その強さによっては「そこしれないオバケ」「ありえないオバケ」「のっぴきならないオバケ」も現れます。

遠山:どんだけオバケ呼び寄せるんだよ!キャラカブリ倒してるじゃねぇか!
   ソイツら何すんだよ、悟空の親は星を守るために死んでるぞ!?石に出来ねえぞ!!

出雲:はかりしれないオバケ達は鳥山明先生を石にします。

遠山:生みの親かよ!!二次元の存在なのか三次元の存在なのか!!

出雲:安心して、ドラゴンボールを7つ集めたら鳥山先生を元に戻せるから。

遠山:よくわかんない!!ドラゴンボールは創作だろ!?鳥山先生は現実だろ!?さっぱりわかんない!!

出雲:コラコラ、そんなにわかんないって言ってると「わかんないオバケ」が出てくるぞ。

遠山:俺子供じゃねぇんだけど!?子供を戒めるオバケっていうコンセプトじゃなかったっけ!?

出雲:お前だって親からしたらいつまで経っても子供なんだぜ?

遠山:それ言っちゃったらもう何でもアリになっちゃうよ!趣旨破壊だ趣旨破壊!!

出雲:わかんないわかんない言ってたら、わかんないオバケによってお前のお母さんがコンクリートにされちゃうよ。

遠山:なんでここだけ石じゃねぇんだよ!なんでちょっと差別化を図ったんだよ!!

出雲:……なぁ、今度お前ん家に遊びに行っていい……?ジュルリ……。

遠山:大変だ、相方に母親が食べられる!!どんなオバケよりコイツが一番怖いわ!!

出雲:落ち着けよ、漫才中に焦るとか情けないぞ。あっ、「なさけないオバケ」が……。

遠山:畳み掛けるな!大人になってからオバケに泣かされそうになるとはな!

出雲:「おお とおやまよ! あせってしまうとは なさけない!」

遠山:ドラクエの王様じゃねぇかよ!お呼びじゃねぇんだよ!!

出雲:「そなたの いちぞくを かたっぱしから コンクリートに してやろう」

遠山:被害が拡大してしまった! ど、どうすりゃみんなのコンクリート化を解けるんだよ、教えてくれよ!

出雲:コンクリート化は、夢専門レストランのコントをやれば治ります。
   「へー、ここが夢専門レストランかー!早速入ってみよう!カランコロンカラン」

遠山:いらっしゃいませー!今日は非常にいい夢が仕入れてありますよ!
   「野球選手」に「ミュージシャン」、変わり種でいくと「宇宙海賊」なんてどうでしょう!

出雲:そうですねー、今日はあっさりした夢の気分なんで、「コタツを買い換える」でお願いします。

遠山:かしこまりましたー!こちらの夢は現在人気でして、この前来店したYUMEPのキムバクも召し上がられたんですよ!

出雲:マジっすか、だったらいっぱい食べちゃおっかな!バクだけに、バクバクと!

2人:バクへへへへへへへへへ!!!

遠山:ってうぁぁぁ―――――――――――――――――――っい!!!
   何だよコレ、何で公衆の面前でこんな地獄みたいなコントやらなきゃなんないんだよぉ!!
   もうお前一体何がしたいんだよ、子供のためのオバケじゃねぇのかよ!!
   何で俺がこの上ない恐怖を味わわなきゃならんのだ、お前1人だけすげぇ楽しそうにしやがってよぉ!!
   意味わかんねえよ!あっ、こう言ったらまたわかんないオバケが来る!意味わかる!イヤぁぁぁぁぁっ!!!

出雲:まあまあ、楽しかったんだからいいじゃん。やっぱり漫才は楽しまなきゃ「もったいない」だろ?

遠山:もうコイツ手がつけられない!!もういいよ!!

2人:どうもありがとうございました。


No.024 こけまみれコオロギ
食べ物
○どうもこけまみれコオロギです。よろしくお願いします。

★お前は食べ物のことどう思う?

○いきなり何ですか?
 うーん、まぁ僕はお肉が好きです。お魚も野菜も好きですけどね。
 あっ、でも唯一セロリだけは苦手です。

★お前の好き嫌いの話じゃない!食べ物のことをどう思うかってこと!

○食べ物のこと…?
 …えーっと、味がする。

★違う!お前は食べ物の気持ちを考えたことあるんかって聞いてるんや!

○気持ちって何ですか!?

★じゃあ逆にお前は食べ物になりたい?

○いや、なりたくはないです。

★なんで?

○食べられたくはないですからね。

★やろ?食べ物もきっとそう思ってるはずなんや。

○確かにたくさんの命を頂いて私たちの食は成り立ってますから感謝はしてます。
 でも仕方ないですよ。

★そっか…

○やっぱり、動物や植物とかの犠牲に支えられて私たちは生きていますからね。

★そっか…

○どうしたんですか、そんな顔して。

★お前もそういう考えができるようになったことがうれしくて。その心意気受け取ったぞ!

○そんな大袈裟な。

★良いか、落ち着いて聞いてくれ。

○な、なんですか!?

★この前の会議でお前が食べ物に選ばれたんや。

○えっ、どういうことですか!?

★満場一致や。

○おい!その会議の出席者!

★お前は今日から食べ物として生きていってほしい。

○それだいぶ矛盾してます!

★要するに、おいしく食べられちゃって下さい。

○嫌ですよ!食べられたくないですよ!

★やっぱり、動物や植物とかの犠牲に支えられて私たちは生きていますからね。

○さっき僕が言いましたけど!

★ご安心下さい。食べられるだけです。

○それが重い!ちょっ、ちょっとほんとにダメですって!

★仕方ないよね。

○いやいや、仕方なくないです。

★自分のときだけ仕方なくないって言うのは卑怯ですよ。

○そ、そうですけど…
 だいたい僕なんて食べてもおいしくないと思います。

★それは心配いりません。今はおいしくなる為の通信教育とかあるんで。

○その通信教育の為にお金払いたくないですよ!

★私の自腹で加入しときました。
 さぁ、君も頑張って高級食材になろー!

○余計なお世話すぎます!

★今から始めてもすぐ他の食べ物に追いつくことができるんで頑張って下さい。
 ポイントためて自分が盛りつけられたい素敵なお皿をゲットして下さい。

○絶対途中で辞めてやる!
 どうにか食べられないで済む方法はないんですか?

★かつて、あなたと同じことを考えていた食べ物がたくさんいました。
 しかし彼らも結局は食べられてしまったんです。

○その食べ物はなんですか?

★例えばウニ、栗、貝類…
 身を何かで覆おうことによって守ろうとした者たちはことごとく剥かれてしまいましたね。

○あっ、この前デパートで栗剥くための道具見ましたよ。

★あとゴーヤです。彼は苦くなれば食べられなくて済むと考え、頑張って修業した結果苦くなることができました。
 しかし、人々からは「この苦みが良い」という屈辱的な言葉を浴びせられ、ゴーヤの努力は水の泡となりました。

○ゴーヤさん…。

★1番かわいそうなのはフグです。
 彼はお世辞にもセンスがあるとは言い難いタイプでした。
 しかし不器用ながら努力する姿は他の食べ物たちに希望と感動を与えました。

○見た目によらず努力家なんだ。

★そんな彼が厳しい修行を経て毒を持てたときは肩を抱き合って喜びました。

○感動ですね。肩の位置が疑問ですけど。

★それなのに!なんで人々はそんな彼をわざわざ免許を取ってまでさばくのでしょうか?
 なぜ罪もない彼がこんな目にあわなければならないのでしょうか?

○くそー、試験合格者め! 

★これが食べ物の運命です。
 仕方ないですね、食べ物君。

○仕方ないとしてもその呼び方は止めてください。

★というわけでね、今日はあなたをどんな風に調理しようか話そうと思いまーす!
 「こんな味付けされてぇ〜!」とかありますか?

○そもそも味付けされたくないです!

★素材本来の味を楽しむ感じですか?

○そんな自ら味を出せる自信はないです。

★というわけでね、さっそく調理していきたいと思いまーす!

○待ってください!まだ食べないでください!

★どうしたの?悩みがあるならお兄さんが聞くからね!

○まさに悩みの中にいます!

★好きな子に想い伝えたいなら待ちますけど。

○違います!

★恥ずかしがらなくても良いですよ。
 というわけでね、今日は食べ物くんの好きな子が来てくれてまーす!

○その「というわけでね」ってやつ止めてください!
 だいたい誰を呼んだんですか?

★あなたの好きなお肉ちゃんです!

○好きですけど食べ物じゃないですか!

★あなたも食べ物ですけど。

○あーそうやったー。

★ほらっ、お肉ちゃんが冷凍庫裏で待ってますよ。

○それちょっと前に買った残りとかじゃないんですか?

★あなたの愛の炎で解凍してあげて下さい。

○うるせっ!

★女食材を1パックで待たせるのはどうかと思いますよ。

○…分かりました。僕も男食材ですから。

★心の準備は良いですか?

○大丈夫です。

★じゃあさっそくお肉ちゃんの解凍でーす。(チーン)

○ま、前から焼肉とか好きでした。良かったら僕と温かい家庭料理を築いてください。

★お肉ちゃん「はい、喜んで」

○お肉ちゃん…僕が幸せにするよ。

★ゴホンッ、では、
 あなたはお肉を食べられるまで愛することを誓いますか?

○誓います。

★それでは誓いのキスを。

○チュッ(生臭っ!)

★私、感動しました。

○僕たち、絶対おいしい食べ物になります。

★程よい調理時間お幸せに。

○はい、また食卓で会いましょう。



★行ってしまいましたね。
 それでは私もそろそろ煮込まれる時間なので失礼します。


No.025 スピッカート
叫ばせて
塚越「スピッカートです。どうもよろしくお願いします。」

横田「僕たち第2回大会以来の出場ということで。」

塚越「約6年ぶりなんですね。びっくりですよ。」

横田「ところで、漫才をやったことがある人なら分かると思うんですけど、
   漫才中って“トルクメニスタン”って叫びたくなりますよね。」

塚越「さも当然のように言うけど全く共感できないわ、それ。」

横田「心理学的にはトルクメニスティネーションという現象だそうです。」

塚越「嘘つけ!そんなお前専用の現象はねえよ。」

横田「だから俺はいつも叫びたい気持ちを抑えるために本番前にストッパを飲んでるんですけれども。」

塚越「下痢レベルの気持ちなんだな。」

横田「で、今日こそは言ってやろうじゃないかと思いまして、なんと今日はストッパを飲まずにきました!」

塚越「心底どうでもいいわ。」

横田「というわけで、叫ばせてもらえますか?」

塚越「いいよ。勝手にしてくれ。」

横田「さあ!叫ぶよ!叫ぶよ!!今から叫ぶよ!!」

塚越「興奮しすぎだよ。とっとと言ってくれ。」

横田「………ああやっぱ俺ダメだわ…。叫べないわ…。」

塚越「って何があった!?何にも自信失うことねえだろ。ただ叫ぶだけなんだから。」

横田「なんて叫ぶんだか忘れちまった……。」

塚越「哀れなほどに馬鹿だな!脳スッカスカかお前。」

横田「なんて叫びたかったんだっけ?トレーシングペーパーだっけ?」

塚越「“ト”しか合ってないわ!いつ半透明の紙が会話に登場したよ。トルクメニスタンだろ。」

横田「あー、そうだそうだ。トルクメニスタンだ。これで大丈夫。」

塚越「思い出したんなら早く叫べ。時間の無駄だから。」

横田「タジキスタン!!」

塚越「記憶力ゼロか!」

横田「あれ?違ったっけ?カザフスタンだっけ?」

塚越「いや、正直こっちとしては別に何でもいいんだけどさ、お前が言いたいのはトルクメニスタンのはずなんだよ。」

横田「ああそうだそうだ。どうもいざ叫ぼうとすると忘れちゃって。」

塚越「お前が叫びたいって言い出したんだからな?ちゃんと叫べよ。」

横田「北条政子!!」

塚越「かけ離れた!尼将軍出てきた!」

横田「えっ、違う!?鎌倉関係のワードだったのは覚えてるんだけどなあ。待ってて、思い出す。」

塚越「待ってらんねえよ。一生正解には辿り着けないだろうから。トルクメニスタンだよ。」

横田「ああそうかそうか。俺『いざ鎌倉』と『いざトルクメニスタン』が混ざっちゃったんだ。」

塚越「後者はどういう状況で使う言葉なんだ!何かに脳を侵されてんじゃないか、お前。」

横田「それにしてもこれじゃ埒が明かないよ。」

塚越「俺の台詞だよ!全部お前のせいなんだからな。」

横田「じゃあこうしよう。お前が俺に何て叫ぶのか思い出せるようなヒントを出して、それから俺が叫ぶ。」

塚越「ヒント?まあいいけど…。それならいけるんだな?」

横田「もちろん。だからお前は俺にヒントを言うだけの存在になってくれ。」

塚越「頼み方!お前のヒント奴隷にはなりたくないわ!まあいいや、ヒント出すよ。」

横田「じゃあヒントお願い。」

塚越「えーっと………、トから始まってンで終わる言葉。」

横田「トから始まってンで終わる………。トレンチコート爆弾!」

塚越「何故そうなる!何だその殺傷力の低そうな爆弾は!」

横田「だってトから始まってンで終わる言葉なんてこれしかないでしょ!」

塚越「むしろそれ認めたら無数に存在するわ!だからトルクメニスタンだって。」

横田「あぁ…。なるほど…。」

塚越「悔しがってんじゃねえよ!さっきから何度も何度も登場した言葉だよ!」

横田「お茶の間で見てるときは全問正解だったんですよ。ここに立つとやっぱりダメですねぇ。」

塚越「それは初めて出るクイズ番組で調子が悪い芸能人の言い訳だよ!今お茶の間関係ねえだろ!」

横田「やっぱり今のはヒントが悪いよ。」

塚越「どう考えても新しい武器を作っちゃう方が悪いわ。」

横田「もっと具体的にさ、『アシガバートを首都とし、国土の大半をカラクム砂漠が占める中央アジアの国』みたいなヒントが欲しいわけよ。」

塚越「そもそも知らないよそんなこと!何でそれを思い出せて肝心の国名を思い出せないんだよ!」

横田「とにかくさ、首都がアシガバートってのと、中央アジアの国ってのが分かればいけるから、それをヒントにしてもう一回やろう。」

塚越「頼むから早く成功してくれよ。じゃあヒント、アシガバートを首都とする中央アジアの国。」

横田「何だよそのアシナガバチみたいな名前の首都は…。聞いたこともないよ…。」

塚越「もうお前病院行け!CTスキャン受けてこい、CTスキャン!」

横田「ダメだ、どうしても叫ぼうとすると忘れてしまう…。」

塚越「じゃあもうこうしよう!俺がトルクメニスタンって言うから、それにお前がオウム返ししろ。これなら言えるだろ。」

横田「ああ、それならきっとできる!」

塚越「よし、俺が言うぞ。トルクメニスタン。」

横田「トルクメ……やっぱこの方法は何か違うわ。」

塚越「一切違わないよ!言っとくけどお前に残された道はこれしかないよ!?」

横田「これじゃまるで俺が馬鹿みたいじゃないか。」

塚越「馬鹿なんだよ!今ここではっきりさせておくけどお前馬鹿なんだよ!」

横田「とにかくこの方法は嫌だ。北条政子と結婚して新婚旅行がトルクメニスタンなくらい嫌だ。」

塚越「嫌さが伝わってこないわ!むしろ絵面だけ想像したら何か愉快だよ!」

横田「それなら北川景子と結婚して新婚旅行がタジキスタンの方がいいよ。」

塚越「そりゃそうだよ!北川景子と結婚してる時点で世の中の大抵のことよりそっちのほうがいいよ!」

横田「というか、もうそんなことしなくても俺覚えたから。“トルクメニスタン”だろ。死ぬまで言い続けられるよ。」

塚越「そこまで言い続けることは求めてねえよ。でも、本当に何もなしで言えるんだな?
   やっとこのやりとりを終わりにできるんだな?」

横田「できるできる。だからもっとさ、俺は誰もが興奮するような“トルクメニスタン”が言いたい。」

塚越「不可能だよ!変に欲張んなくていいから。」

横田「いやできるって!ドラゴンボールZでフリーザが『木っ端微塵にしてやる!あの地球人のようにな!』って言って、
      悟空が『クリリンのことかーっ!』っていうシーンは興奮するだろ?」

塚越「確かにそれは名シーンだけど、それがどうしたっていうんだよ。」

横田「そこにトルクメニスタンを忍び込ませて言えばいいんだよ。お前がフリーザ役で俺が悟空役で。」

塚越「は?どういうこと?」

横田「お前が『木っ端微塵にしてやる!あのアシガバートを首都とし、国土の大半をカラクム砂漠が占める中央アジアの国のようにな!』って言ったら、
   俺が『トルクメニスタンのことかーっ!』って言うんだ。」

塚越「トルクメニスタンが忍び込めてねえよ!そんな説明口調のフリーザ嫌だわ!」

横田「じゃあ『木っ端微塵にしてやる!あの中央アジアの国のようにな!』でいいから言ってくれ。頼む!」

塚越「ああもう!分かったよ。…木っ端微塵にしてやる!あの中央アジアの国のようにな!」

横田「トルクメニスタンのことかーっ!!!」

塚越「………これで満足か?」

横田「大満足だよ!嬉しすぎて今日の日記は『今日はトルクメニスタンと叫びました。』とだけ書くよ!」

塚越「やめとけ!そんな薄っぺらい内容の日は記録すんな!」

横田「今の『トルクメニスタンのことかーっ』を聞いたらきっと日本中の人たちが感動するね。」

塚越「誰一人として感動しないよ!こぞって『意味わからん』と思うわ。」

横田「そしてトルクメニスタン中の人が激怒する。」

塚越「そりゃ祖国の名前をこんな適当な扱いされたら怒るわな!なんか申し訳ないよ。」

横田「でもまだ何かトルクメニスタンって言いたい感じがするなあ。」

塚越「これだけやったのに!?この漫才10秒に1回ペースでトルクメニスタン出てきたのに!?」

横田「それでもまだ言いたいんでトルクメニスタン。だから口調を変えることにするでトルクメニスタン。」

塚越「語尾につけんな!斬新すぎるわ!もうストッパ飲んで来い!」

予選総合第18位(準決勝敗退) スピッカート
審査員
点数
15 81 42 60 87 平均57.0
【審査員コメント】 
・客観的にこのネタ作る為にいろいろと考えた感じは凄く見受けられるので、こんな事を言うのも凄く申し訳ないですが、
 「漫才中にトルクメニスタンと叫びたい」というのが根底にあるのにも関わらず、「トルクメニスタンという言葉が出てこない」というのは、僕の中では設定がブレてしまっていると思います。
 今回のような設定で言うならば、もっと「トルクメニスタン」と叫ぶのが恥ずかしいという感じを前面に押し出すなり、
 誰か他の人から「漫才中にトルクメニスタンと叫べ」と脅されたが、「トルクメニスタン」という単語を忘れてしまうといった感じの設定の方が、「言葉が出てこない」という設定に違和感がなくなるんじゃないかと思います。
  
・個人的にこういうひとつのことで押し通すタイプのネタは展開が単調になりがちで好きではないのですが、
 このネタはボケにバリエーションがあり、階段を踏んでいるからズレがひどくなる横田と興味がないから早く言わせようとする塚越との間で話も展開しているから最後まで飽きることなく楽しめました。

 特にそれまでずっと漠然としか出ていなかったトルクメニスタンの細かい情報が出てくるタイミングが抜群。
 似たような国名→かけ離れた単語→ヒントをもらったのに造語を作りだす と徐々に外れていったところで、一般的ではないトルクメニスタンの知識が出てくるのが上手い裏切りになっていました。
 裏切りという意味では叫べて喜びにひたったところでの「トルクメニスタン中の人 が激怒する」も面白かったです。途中の北川景子との結婚云々がボケ・ツッコミともにいいアクセントになっていたのもよかったです。

 完成度が高く安定した面白さがあるものの爆発がなかったので、これ以上の得点はつけられませんが個人的には大好きなネタでした。
  
・「トルクメニスタンのことかーっ!!」が脳内再生されて笑った以外はベタ、
 というか良くも悪くも暴走のお手本的なネタ。
 北条政子と北川景子のくだりは面白いんだけども浮いてる。
  
・コレはですね、本筋の話より脇道に逸れた時の話の方が面白いんですよ。
 それってつまり、「どっちをメインに考えりゃいいんだろう?」って読み手に思わせてしまうんですよね。
 どっちかに集中してエンジョイさせられた方が、面白くなると思います。
 んでもって、本筋の笑いの量がイマイチに見えるのは、単語を引っ張ってくるときの縛りが緩すぎるからじゃないかと思います。
 「緊張と緩和」の「緊張」が不足するワケですから。
 ワードセンスはとても良いのに、それゆえの威力半減で、勿体なかったかなと。
  
・初見で一番笑ったネタした。
 やや強引な入りでこそありますが、設定を踏まえながら非常に様々なボケが繰り出されているのが素晴らしかったです。
 ただ、ボケるために作ったような突拍子もないボケ…とも取れるのが惜しいです。
 そのあたりが自然になっていればもはや最高と言ってもよいでしょう、結構難しい話ではありますが。



No.026 リーベルパウンド
英雄
古城:いやぁ、今更ですけども大学入試って大変でしたね。

氷谷:僕なんか寝坊して試験に遅れそうになりましたからね。

古城:おいおい、マジかよ。

氷谷:でも、そんな時助けてくれたのがセンター試験に間に合うマンなんですよ。

古城:とんでもなくピンポイントなヒーローだな!初耳です!

氷谷:先ず、センター試験に間に合うマンとの馴れ初めを話したいと思いますけども。

古城:今日が結婚式とは聞いてなかったけどな!
   サクサク話を進め過ぎてちょっと置いてかれそうだよ。

氷谷:僕は前日の夜中までダーツの特訓をしてたんですけど。

古城:勉強をしろよ!レジャーに興じるな!

氷谷:それが原因で寝坊しちゃって。
   で、まぁ朝起きたら横にセンター試験に間に合うマンが居て。

古城:馴れ初めって言っただけあって大分エグイとこにいるな!

氷谷:ニッコリとこっちをじーっと見てましたね。

古城:幸せそうに寝顔見てないで起こせよ!
   センター試験に間に合うマンだろ!

氷谷:それで起きて急いで支度したんですよ。
   荷物はセンター試験に間に合うマンに入れて貰って。

古城:手伝うところはちゃんと手伝ってくれるわけだな。

氷谷:いよいよ出発です。

古城:お、出発か。

氷谷:センター試験に間に合うマンが僕の背中に乗りまして。

古城:そいつが乗るの!?てっきりお前がおんぶされる方かと思ってたわ!

氷谷:そして、センター試験に間に合うマンが脱皮。

古城:脱皮!?いくらヒーローとはいえ突然過ぎるわ!

氷谷:背中から翼がグッと出て来まして。

古城:なるほど!その翼で会場まで飛んでいってくれるってワケだな。

氷谷:抜け殻を残しどこかへ飛び去って行きました。

古城:ここまで引っ張って失踪かよ!

氷谷:抜け殻の中には「今日の試験頑張ってね」という書置きが。

古城:書置きだけ残されても!間に合わなかったら頑張るどころじゃねえから!

氷谷:ちょっと興味あって抜け殻の中に籠ってみたんですけど。
   これが結構温かくってしばらく寝てしまいました。

古城:お前も危機感を持て!呑気に寝てる場合じゃないだろ!

氷谷:しばらくして僕が書置きを再び見るとそこにセンター試験に間に合ウーマンの電話番号が!

古城:仲間がいるタイプのヒーローだった!?
   それじゃあ、その間に合ウーマンに頼るしかないな。

氷谷:それを見ていた両親が「今夜は赤飯だ」と言ってました。

古城:確かにモテない息子が電話番号ゲットして嬉しいだろうけども!

氷谷:でも、会った事のない女の人に突然電話をかけるだなんてねぇ。

古城:そんな事言ってる場合じゃないだろ!気持ちはわかるけどさ。

氷谷:まぁ、決心してセンター試験に間に合ウーマンに電話をかけたわけですよ。

古城:意を決して電話したわけだな。

氷谷:もしもし、氷谷と申しますけども。センター試験に間に合うようになんとかして欲しいんですが。
   あ、今日は休暇で秋葉原に行く予定なんですか。

古城:休暇って!1年に2日だけなのにも関わらず!

氷谷:秋葉原ということはセンター試験に間に合ウーマンはマニアウーマン!

古城:そこで韻を踏まなくていいんだよ!んで、その後どうしたのよ。

氷谷:でも、センター試験に間に合うじいさんが来てくれると。

古城:大丈夫!?おじいさんでしょ!?

氷谷:暫くしてじいさんがやってきました。
   そしてセンター試験に間に合うじいさんが僕の背中に乗りまして。

古城:またそっちが乗るんかよ。なんか見た目がもう介護みたいな状態だけど。

氷谷:じいさんにジェット噴射機がついてまして。

古城:それでビュンビュン飛んでくわけだな!

氷谷:「ジェットスイッチオン!ああぁぁ!カツラが飛んでいきおったあああ!!」

古城:何処に装着してんだよ!

氷谷:ジェット噴射機を背中に付けて再度チャレンジ!

古城:次はキチンと決めて欲しいわ。

氷谷:「ジェットスイッチオン!ああぁぁ!ギックリ腰がああぁぁぁ!」

古城:やっぱり体ボロボロじゃないか!

氷谷:じいさんはダメだった。しかし、今度はセンター試験に間に合うキャットを呼んでくれた。

古城:おうおう、猫まで出て来たけど大丈夫なのか?

氷谷:懐くかどうか心配だったけど、無事に懐いてくれました。

古城:まぁ、懐かないよりはな。

氷谷:そして「おかしいのぅ、ワシ以外には懐かんはずじゃのに」とじいさんの一言。

古城:じいさんと血が繋がってる的なシーンいらないから!サクッと出発を!

氷谷:「猫の背中にこれをつけるんじゃ」とじいさんが巨大ペットボトルロケットを指さす。

古城:猫逃げ出すわ!チョイスミスが酷い!

氷谷:案の定猫が逃げ出しまして。もう諦めかけたその時そこになんとセンター試験に間に合うマンが!

古城:よくノコノコ戻ってきたな!

氷谷:センター試験マンは僕を背負うと思いきや膝で僕をリフティングしながら出発。

古城:ヤバいヤバい!テスト前に意識失うわ!

氷谷:走馬灯が見えました。でも、おかげでセンター試験の復習ができたんですよ。

古城:だいぶ死に物狂いだな!

氷谷:そして無事到着。

古城:走馬灯が見えてるのは無事とは言わないけどな!

氷谷:で、まぁ試験会場に着いたはいいんですけども。
   その時に上も下も英語の服だったんで。没収されて。

古城:まぁ、英語の服はしょうがないわ。

氷谷:ほぼ全裸にされましたけども。

古城:徹底し過ぎだろ!そこまで脱がさなくても!

氷谷:でも、救済措置とかいって。ダーツの矢を投げて、矢が刺さったゾーンのモノを貸してくれるというものがありまして。

古城:まさかダーツの特訓が役に立つ時が来るとはな!

氷谷:結局タワシだったんですけども。

古城:ダーツの特訓生きてねぇじゃねえか!まるっきり無駄だわ!

氷谷:1教科目はタワシで股を隠しながら受けて。

古城:ギリッギリじゃねえか!

氷谷:それで休み時間に勉強をしようと思ってカバンを開けるとそこにはこち亀が全巻入っていました。

古城:何をぶちこんでくれてんだよ!間に合うマン!

氷谷:後で問い詰めたらついうっかりって言ってました。

古城:100巻以上あるのにうっかりな筈あるかよ!

氷谷:そして、色々あったんですけども。
   まぁ、全裸にタワシは寒いという事で。

古城:そりゃセンター試験は冬だからな。

氷谷:しかし、僕はセンター試験に間に合うマンの変身ベルトを貰っていたんですよ。

古城:いつの間にそんなモノを。

氷谷:そして僕はおもいきり叫んだんです。へーんしーん!!
   そしたら、試験中の私語は厳禁ですって連れ出されまして。

古城:試験中にやったのかよ!そりゃそうなるわな!

氷谷:「おお、あの変身のポーズが出来るのは我が一族のみ…やはりあの子は…」

古城:じいさんの台詞いらんわ!

氷谷:テストはそこで終了。もう散々でしたね。

古城:お前にも悪いトコはあったけどな。

氷谷:まぁ、帰ってから両親が用意してくれてた赤飯食べたんですけども。

古城:何もめでたくないわ!もういい。


No.027 薔薇薔薇ローズ
人類は偉大な進歩を遂げたのだ!
ロゼ;どうも、薔薇薔薇ローズです

薔薇;よろしくお願いします。

ロゼ;私ね、漫才をやる上で、これだけはいけない!と思ってるものがあるんです。

薔薇;へー・・・なんですか?

ロゼ;それはね、何かを馬鹿にして笑いを取る漫才ね。

薔薇;あー、確かに何かを侮辱して笑いを取るのは誉められたことじゃないですね

ロゼ;だから、私らはそういうことが一切ない漫才をやりましょう

薔薇;わかりました。僕ね、犬を飼ってるんですけど、犬を飼ってる上で困ることって沢山あるんですよ。

ロゼ;そうなんですか。たとえば?

薔薇;たとえば、犬って目ヤニ出すでしょ?犬の目ヤニって凄くくさいんですよ。たとえるならね、雑巾みたいな臭いがするんですよね。

ロゼ;・・・・・え?何みたいな臭いですか?

薔薇;いや、だから、雑巾みたいな臭いです。

ロゼ;・・・雑巾みたいな臭いっていいますけど、あれは雑巾が臭ってるんじゃなくて、雑巾についた汚れの臭いですからね。

薔薇;まぁそりゃそうですけどどっちでも良いでしょ。

ロゼ;どっちでも良い!?雑巾のこと勝手に臭いとか言っておいてどっちでも良いってなんですか!大体ね、これは雑巾に対する侮辱ですよ!私こういうの嫌だったんですよ!

薔薇;いや、侮辱じゃないですから。

ロゼ;立派な侮辱ですよ!もう今あなた全世界の雑巾敵にまわしましたからね!

薔薇;僕そんなに悪い事言いました?

ロゼ;言いましたよ!いいですか?雑巾って言うのはね、自己犠牲の精神を持った素晴らしい物なんですよ!

薔薇;急にどうしたよ?

ロゼ;たとえばね、牛乳を床にこぼしたとしますよ。それをハンカチで拭こうとするとハンカチがね、

『ボクみたいな綺麗なハンケティーフで床を拭くなんて正気かい?』

って言うんですよ!

薔薇;物が喋るなんて正気かい?

ロゼ;そしてね、ティッシュで拭こうとすると、ティッシュがね、

『ワタークシのようなカシーミヤティシューで拭くなんて正気ですの?』

なんてほざくんですよ!

薔薇;全体的にキャラ濃すぎるだろ。お前含めな。

ロゼ;でもね、雑巾だけは、何も言わないんですよ。えらいねー!そんな雑巾を侮辱して、楽しい漫才が出来ますか?いやできない!早く雑巾に謝ってください!

薔薇;・・・・・わかりました謝りますよ・・・

ロゼ;・・・・・あなたとなら・・・・・楽しい漫才が出来そうだ!

薔薇;ありがとうね・・・世界中の雑巾さん。失礼な発言大変申し訳ございませんでした

ロゼ;許してやってくださいねー!根はいい子なんですよ!この間もおばあちゃんに庭に咲いた菊の花プレゼントしてましたよ!

薔薇;・・・というわけでね、漫才を続けて生きたいんですけど、本当にね、犬の目ヤニって臭いんですよ。

ロゼ;たとえるなら?

薔薇;いや、もういいでしょ

ロゼ;たとえるなら!?

薔薇;・・・大便?

ロゼ;なに!?うんちですって!?

薔薇;なぜ言い直す?

ロゼ;うんちでも草食動物のは臭くないですよ!これはうんちへの侮辱ですね!

薔薇;侮辱じゃないし大便でいいだろ。なぜならお互いに小学校は卒業したのだから。

ロゼ;いいですか?うんちっていうのはね、自分たちの体内から出てくるものなんですよ。いってしまえばそれは、自分自身なのです。つまり、うんちとは己であり、己とはうんちなのです!

薔薇;大便について語るのはやめようぜ。汚らしいから。

ロゼ;俺たちうんちが汚らしいだと!?謝れ!今すぐ俺たちに謝れ!

薔薇;ついに俺たちって言っちゃった。『うんちとは己である。』という哲学を本当に表現しやがった。

ロゼ;いいですか?これを見ている方々もみんなうんちはします!つまり、うんちなんです!そんな方々に申し訳ないと思わないんですか!?もしもあなたに人間的な部分が残っていて、少しでも申し訳ないと思っているのなら・・・・直ちに謝罪するベーし!!

薔薇;これを見ている方々をクソ扱いした貴様こそ謝罪するベーし。

ロゼ;・・・聞こえる!世界中で、今お前の発言にうんちが憤慨している!この世のすべてのうんちが・・・怒っている!

薔薇;俺の大便は怒ってないよ。

ロゼ;それは多分・・・キレの悪いうんちだったんだ!

薔薇;うまくねえよ。

ロゼ;とにかくうんちに謝ってください!

薔薇;これはさすがに嫌です。

ロゼ;あなたとなら・・・楽しい漫才が出来ると・・・一瞬でも思った・・・私が・・・馬鹿だったのか・・・

薔薇;・・・・・・・・・・わかりましたよ謝罪すれば良いんでしょこの野郎!

ロゼ;謝罪・・・してくれるんですか!?あなたとなら・・・無能な者、怠惰な者が有能なもの、頑張っている者から努力の結晶を奪っていくことが平気で許されている腐ったこの世を変えることが出来そうだ!

薔薇;なんか知らんがスケールでかいな。全国の大便さん・・・

ロゼ;うんちさんで。

薔薇;・・・うんちさん。大変失礼な発言申し訳ございませんでした。

ロゼ;許してあげてくださいね。根はいい子なんですよ。この前も角ばった石の上においてあったフルーツを『もったいない』といって友達にあげてましたからね。

薔薇;・・・とにかく、犬の目ヤニって臭いんですよ。だからペットを飼うって大変ですよね。

ロゼ;あー。よくわかりますよ。っていうか私ペットを飼う心理ってのが良くわからないんですよ。正直世話なんかだるいでしょうし、さびしいから犬飼いたい。なんて声をよく耳にしますけど、さびしいんだったら友達でも作れば良いじゃん。まぁそれが出来ないろくでもない奴なんでしょうねペット飼う奴なんて所詮。

薔薇;・・・言い過ぎだろ!明らかに謝罪したほうが良いぞペット飼ってる人に!

ロゼ;でもペット飼ってる人だってうんちするってことはうんちだよ!?そんなうんちに謝る必要なんてなくない?

薔薇;さっきそのうんちに謝罪させられてんだよこちとら!

ロゼ;そりゃお前だってうんちだから。うんちがうんちに謝るのは普通だろ!

薔薇;じゃあお前だってうんちだろうがよ!

ロゼ;・・・・・・・フフフフフ、ハハハハハハハ!

薔薇;・・・何がおかしい?

ロゼ;・・・俺がうんちだと!?よくそんなふざけたことを抜かせたものだな!俺様は、うんちを卒業し、完全な人間になるために、5年前から一度もうんちをしていないのだ!

薔薇;おお・・・でもそれって中に溜め込んでいるということだと考えると一番うんちに近い人間だといえるだろう。

ロゼ;フッ、貴様がそう思うのも無理はない。だがな、うんちをしないうちに、私の体の中で、うんちが構築されなくなったのだ!それに気づいたとき、私はこう確信した・・・『これは、人類の偉大な躍進だ!』

薔薇;いや病気だろ。

ロゼ;さぁ、私の偉大さがみなに伝わったところでこの漫才を終わろうか。

薔薇;ここで終わりとか馬鹿なの。

ロゼ;いいから早く終わらせるんだ。

薔薇;なんでそんな早く終わらせたいの?

ロゼ;おしっこしたい。

薔薇;いや、おしっこは出るんかい!だとしたらうんちじゃないにしてもおしっこじゃん!無駄な努力じゃん!ばーか!ばーか!5年間棒に振ってやがんの!やーい!

ロゼ;お前小学生みたいだな

薔薇;お前が言うな。もういいぜ。

2人;以上、おしっことうんちによる、トイレット漫才でしたー!

予選総合第39位(2回戦敗退) 薔薇薔薇ローズ
審査員
点数
 5 45  9 40 55 平均30.8
【審査員コメント】 
・「人や物を侮辱しない漫才」というのが根底にあるにもかかわらず、「犬の目ヤニが臭い」っていうのは、設定がブレてしまっています。
 他の部分でも、稚拙なキャラクターとうんこを推したボケが目立った印象しかなく、あまり良い印象は受けませんでした。
 と言いつつも、僕も昔ウンコボケオンリーのネタ作った事ありますし、長文ネタ書く時は意図的にキャラクターの立ち振る舞いを稚拙な感じにしたりしてしまっているんですけどね・・・。
  
・やりたいことは分かるんですが、露骨な下ネタが「くだらないなあ」という笑いではなく嫌悪にしかならなかったです。
 キャラクター付けや細かなレトリック、後半の逆転など要所要所は抑えているのですが……。
  
・片方が中二病をこじらせた魔王のように暴走するネタは得てして面白くない。
  
・まぁ自分の価値観にのめり込む形式っつーのはですね、会話文の字面だけでやるにはちとキツイのではないかと。
 演技が一番相性のいい表現法なのに、それが乗せられないって状況ですから。
 コレ、舞台でやるとかしたら結構面白いと思います。
 つまりそれって、「この」状態では最適なメディアで観れてないんだって印象が付きまとうコトになってしまって、結構マイナス。
 テンションや雰囲気の伝達がが重要な形式だから、特に痛手。
 読み手がネタに入り込む上でノイズ大きいコトになり、どうにも本来持ち合わせているハズの笑いの量がちゃんと伝わってこない。
 発想は悪くないです。でも、ちゃんと伝えられてないカンジが勿体なかったです。
  
・くだらないながらも、面白いところは面白かったという印象です。「うんちさんで。」てw
 「犬の目ヤニ」を侮辱した部分をもう少し上手くネタに織り込む、など、直すべきところを直したらそれなりのものになるんじゃないかと思います。
 「うんち」「おしっこ」に頼ったのが面白いとも言えるのですが、それらに頼らなくても印象深いネタすることが出来ると理想的ですね。



No.028 カッターズ
PK
竹下 どうも!カッターズです!竹下です!

辻田 辻田と言います。

山尾 山尾だよ!よろしくー!

竹下 僕たち三人でやってるわけなんですが、最近ストレスがたまってるんで、どうにかしたいんですよ。

辻田 ストレスですか?良くないですね。

山尾 良くねーなぁ!何でストレス何かためちゃってるのよ!?

辻田 ・・・彼のせいですか?

竹下 いや、違うけど!単純にバイトで夜更かしとかしてるだけだから!それよりどうしたらいいかな?

辻田 運動なんかいいんじゃないですか?肥満の対策にもなるし、なにより、ストレス解消にもうってつけです。

山尾 マジで!?じゃあやろうぜ!三人でできるスポーツやろうぜ!!

辻田 ・・・僕もこの人といるとストレスがたまるからスポーツをすることは賛成です。

竹下 いきなり二人の温度差が明確になったな!でも、スポーツをやるのは賛成みたいだからやってみましょう。じゃあ何の競技が良いかな?

辻田 サッカーはどうですか?

山尾 いいね!サッカーやろうサッカー!!俺は長友みたいなストライカーになるから!

竹下 そうか・・・長友のポジションはフォワードじゃないけどな。

山尾 竹下はお前あれだ!キーパーやってくれよ!で、俺が豪快なシュートを決めるから!

竹下 何で決められることが決定してるんだよ!?キーパーはやるけどさ。辻田はどうする?

辻田 僕は実況をやります。

竹下 参加しないのか!?

辻田 二人の熱い駆け引きを実況できれば満足です。それに、実況者がいないとテレビ中継も盛り上がらないでしょう?

竹下 え?これそんなに大きな大会なの!?

山尾 まあ、そこまでじゃあないだろ!W杯決勝の延長戦ぐらいじゃね!?

竹下 サッカー史上最高の大舞台だろ!!俺たち二人で大丈夫か!?

辻尾 僕も忘れないでいただきたい。真剣にやりますので。

竹下 確かにこのシチュエーションでの実況も緊張するけどな!

山尾 よし!じゃあ日本五人目のキッカー山尾が登場する所からスタート!!

竹下 しかも最後のキッカーじゃんか!





辻田 さあ、2014年W杯決勝!いよいよ大詰めとなりました!90分の前後半、そして30分の延長戦でも決着が付かず、いよいよPK戦にまでもつれ込みました。

竹下 お、良い感じだな。

辻田 世界最強の国を決めるこの試合、非常にオフェンシブな展開を繰り広げ、40対40で同点です。

竹下 ずいぶんな乱打戦だなおい!そしてキーパーの俺は何やってたんだよ!?

辻田 そしてこのPK戦、両チーム四人ずつ蹴り終えましたが、全てキーパーがセーブしました。

竹下 すげえな!PKに入ってからの動きの良さよ!もう少し早く発揮すれば延長戦にもならなかったのに!

辻田 そして日本代表は五人目、背番号4をつけた山尾の登場です!

竹下 いよいよストライカーの登場ってわけだ。

山尾 ・・・え?なに?

竹下 聞いてろよ!お前がPKやりたいって言いだしたんだろうが!!

山尾 あ!そうだそうだ!!俺は日本のエースストライカー!今日もハットトリックを決めてやったぜ!

竹下 今日の試合に限って言えばハットトリックの価値も低いわ!他に両チーム合わせて77点入ってるんだし!

辻田 この試合の山尾は絶好調!ハットトリック達成はもちろん、豪快なヘディングシュートを見方ゴールに4本も決めております。

竹下 何してくれてるんだよ!お前がいなかったら1点差で勝ってたわ!

辻田 さあ、このプレッシャーの中どのような攻めを見せるのか?対するキーパーはコートジボワールの竹下!

竹下 俺コートジボワール代表か!?確かにW杯なら俺が日本代表なのは変だけど!せめてアジア圏内の国であってほしかった!

辻田 さあ、この日のキーパー竹下はPKを全て止めております!しかし、今日は40失点。やはり試合中にお腹を下した下したのがまずかったのでありましょうか?

竹下 原因それだけだわ!試合中にトイレ行ったろ!そんでその状況下で同点に持ち込まれるって何なんだ!?

辻田 試合中はあの黒い地肌も真っ青でした。

竹下 そんでやっぱりアフリカ人設定か!監督ももう交代させてやれよ!

山尾 今日はゴールが大きく見えたから大丈夫だ!絶対決める!

竹下 キーパーいなかったからだろ!そんでお前のハットトリックの価値はもはやゼロだよ!自分で計7点も入れてるし!

辻田 山尾がボールに向かいます。後ろでは日本代表が肩を組み、キャンプファイヤーを囲んでいます。

竹下 グラウンドで何やってんだよ!?山尾のこと応援してやれって!

山尾 背中から熱い視線を感じるぜ!

竹下 多分それ視線じゃないぞ!?サッカーやってないで早く逃げた方がいいと思う!

辻田 さあ、観客席でも日の丸の国旗が燃えています!

竹下 そっちでもか!たちの悪いフーリガンだ!

辻田 ここで竹下がPKの前の儀式に入りました・・・。

竹下 いわゆるルーティンってやつだな?

山尾 フゥ〜・・・。

辻田 大きくため息をつき。

山尾 すみませんでした!

辻田 両手をつき。

山尾 よいしょっ!(ペタッ)よいしょっ!(ペタツ)

辻田 餅をつきました!これで準備は完了です!

竹下 何だこのルーティン!?土下座して餅つきって何なんだよ!

山尾 よし、これで餅ついた・・・いや、落ち着いた!

竹下 下らねえ!

辻田 いよいよです・・・山尾と言えばPKも特徴的。代表の遠藤の「コロコロPK」からヒントを得たという「ベタベタPK」。

竹下 何それ!?ベタベタってどういうこと!?

辻田 なぜか山尾がボールを蹴る前にボール位置を調節した後に蹴ると、ボールがベタベタとピッチに接着し、通常ではあり得ない軌道を描くそうです。

竹下 餅をついたからだろ!手についた餅がボールに付着しただけだわ!

山尾 よ〜し!やってやるぜ!勝負だ!キーパー!

竹下 こっちこそ!止めてやるぜ!

辻田 にらみ合う二人・・・まるでお互いにけん制し合っているようです。

竹下 ・・・右か・・・左か・・・?

山尾 ・・・(ジィ〜)。

辻田 見つめ合う二人・・・心の駆け引きが繰り広げられているようです・・・。

竹下 上下に揺さぶってくるかも・・・?

山尾 ・・・(プイッ)。

辻田 愛し合う二人。

竹下 ちょっと待てや!いきなりその展開は無いだろ!

辻田 いや、だから心の駆け引きを・・・。

竹下 もう恋愛要素にしか聞こえねえよ!PKをやらせろPKを!

山尾 ・・・(ポッ)。

竹下 なんで顔を赤らめてんだお前!そんで俺は黒人男性だぞ!?良いから早く蹴れや!!

辻田 いよいよ蹴ります!

山尾 竹下!俺の気持ちを受け止めてくれぇ〜!!(ドシュッ!ベタベタ・・・)

竹下 無理無理無理!!そんなシュート止められねえよ!(ヒョイッ)

辻田 ゴオォォォォル!!!難攻不落のコートジボワールゴールネットを揺らしたあぁぁぁぁ!!

竹下 あんなこと言われたら止められねえよ!案の定ボールがベタベタしてたし!

山尾 (ぱちぱち)焼き餅が美味いぜ!

竹下 後ろのキャンプファイヤー利用しただろ!?

辻田 さあ、日本はこの後のPKを止めたら世界一です!

竹下 あ!そうか、まだコートジボワールの攻撃があるのか!よし、決めてやるぜ!

山尾 よぉ〜し!!じゃあ俺の熱い気持ちをキーパーに受け止めてもらうぜ!

竹下 そんなこと言われたら蹴れねえよ!ちょっと待てや!全然ストレス解消できねえよ!

山尾 俺は豪快なシュートが決められて爽快だったぜ!

辻田 僕も大声出せて満足しました。

竹下 俺のことはほったらかしか!いい加減にしろ!!

三人 どうもカッターズでした。

予選総合第36位(2回戦敗退) カッターズ
審査員
点数
17 52 15 42 60 平均37.2
【審査員コメント】 
・「ストレスを解消したい」という根底から少し離れ過ぎかなという所が気になりました。
 もっとストレス解消という部分に重点を置くか、いっその事完全にサッカーを題材にしたネタにした方が、僕個人の意見ではありますが、良いんじゃないかと思います。
 後は山尾さんの明るいキャラと、辻田さんのそれを煙たがるキャラがコント中にも生かせた方が良いと思います。
  
・三人の役割分担しっかりできているし、ボケ二人のキャラクターもしっかりついているんですがオーソドックスすぎて印象に残るような場面がなかったです。
 中盤のありえない試合展開を語るところはベタではあるんですが、
 上手く発展させられていたので、もっとディティールを細かくしたらネタにインパクトが出ると思います。
 あとはコント前――特に登場してからすぐがゴチャゴチャしていたので、ボケ二人のキャラクターがもっと伝わるようセリフを練ってほしかったです。
  
・しっかり作ってあるように見えて、ボケが全体的にベタ。
  
・まぁ基本的なコトは全部形に出来てると思います。
 キチンと積み重ねられたモノはちゃんと面白さにつながっている。
 でも、どうにも全体的な威力不足は否めないかなとも。
 想定の範囲内か、トバし過ぎで楽しむ上でのロスが多いか、結果的に爆発力の無いモノばかりになってしまっている。
 どうにも、読み手に手間を要求するコトとそれによって回収する面白さの天秤調整、リスクマネジメントが甘い。
 たたみかけや、どんどん加速させていくような展開もあまり見られない。
 基礎構成の点、以上のモノはあまりあげられないカンジでしたね。
  
・ベタながらも上手くトリオで漫才が出来ていたと思います。
 コント入り早々で「40対40」という突拍子もない設定が提示されていたのが良いですね。しばらく読み手の注意を引くことができますし。
 後はとにかく、練れば練るほど面白くなり得るネタだと思うので、どんどんいろんな要素を付け足していってみてください。



No.029 バトルロワイR
  
?:はいどーもー!

R:

?:いやぁ、今日も漫才を頑張っていこうと思いますけど。

R:

?:って、何でだよ! 俺たちが漫才師の大会に紛れ込んだ風水師なわけあるか! どんな奴らだよ!

R:

?:えっえっ、ガチ風水師だったの? じゃあ…………って、あれ?
  気のせいかもしれないけど、何か見てる方々が少しキョトンとしてない?

R:


?:えっ!? 今朝から急にお前の発言が心の汚れてる人には聞こえないっていうか見えないっていうか読めない的なことになったの!?
  マジかよ、気づかなかった。 じゃあ、どうするんだよ。 今回も1回戦突破を目標に掲げて張り切って来たのに。
  もし審査員の方々をはじめとした見てくださってる方々にお前の発言が伝わらなかったらもうダメじゃん……

R:

?:いや、心を磨いて出直しやがれとか言うな! 俺らこそ笑いのセンスを磨いて出直してくるべきだよ!

R:

?:いや、内部事情とか愚痴を漏らしてる場合か! まったく、どうするんだよ。
  あ、でも俺にはお前の発言が届いてるってことは俺は心が汚れてる人間じゃないってことだな。
  ということで、バトルロワイRは心がきれいなコンビだってことだけでも覚えて帰ってください。

R:

?:「あぁ、こいつ何言ってやがんだ恥ずかしい」って言ってしゃがみ込むな!
  せっかくどうにかフォローしてやってるというのに!
  (ん? しゃがみ込んだこいつの服の背中のポケットから一万円札が落ちたぞ。
   ………………うん、気づいてないな。 バレなそうだからいただいちゃえ。)











?:あ、世界が変わった……

R:

?:あぁ、もう俺にもお前の発言は届かなくなったよ。 おしまいだな……

R:

?:自業自得だろって言いたそうな顔してるな。 その通りだと思う。

R:

?:ん? どうした? えっと、それは……メモ用紙? おぉ、まさか筆談するのか?

R:

?:んと、何て書いてるんだ……? 温州…みか…ん…1個分…の……ビ…タミ……ン……?
  いや、何がだよ! いきなりそんなこと書かれてもどうしようもねえよ!
  それに温州みかん1個分のビタミンってどんなだよ!

R:

?:ん? 今度はポケットから…… 温州みかん!?
  何でポケットから温州みかんが出てくるんだよ! たしかに温州みかん1個だから温州みかん1個分のビタミンあるだろうけど!

R:

?:ん? 温州みかんをよく見ろってか? どれどれ。
  うわっ、この温州みかん、果汁無い! 抜き取ったのか知らないけど、見事に果汁無い! 超干からびてる!

R:

?:今度はメモ用紙を指さしてどうした? ん? よく見たら少し濡れた跡が……
  これあぶり出しのやつか!? 温州みかんだな! その温州みかん1個分の果汁使ったんだな!
  まぁ、早速あぶり出してみるけども。

R:(スースー)

?:あと、よく聞くとお前の喋るときの空気の音は聞こえるんだな。
  あ、あぶり出た。 なになに……


「Misson〜ミッション〜  精一杯良いことをして心を綺麗にしてこい」


?:お前なんでこんなものあらかじめ用意してきてんの。
  あと、ミッションのスペル間違ってるから。 それだとただローマ字で「みっそん」だからね。

R:

?:あ、聞こえた! お前のみっそん聞こえた! 皆さんには伝わってきませんでした? 反応が無かったので俺にだけ聞こえたのかなぁ。
  ん、もしかしてスペルミスを指摘してあげて良いことをしたから心が少し綺麗になったのかも。
  そうか、良いことをすると心が綺麗になるんだな。 当たり前のことを今気づいた気がする。 よし! 心を綺麗にしてくる!

R:










  そうして、?は心を綺麗にするべく飛び出して行った。善い行いを重ね、どんな人にも優しく手を差し伸べた。


  東に病気の人がいれば 行って 代金を貰って看病してあげ、
  西に疲れた母がいれば 行って 代金を貰ってその稲の束を負い、
  南に死にそうな人がいれば 行って 代金を貰って怖がらなくも良いと言い、
  北に喧嘩や訴訟があれば 行って 静かに成り行きを見つめ、


 北東に厨二病の人がいれば 行って 代金を貰ってハイパーテイクケアーしてやり、
 南西に遊び疲れた母がいれば 行って 代金を貰って姑の小言を聞かせてやり、
 南東に死にそうなメタモンがいれば 行って ぼんぐりを貰ってモーモーミルクをあげ、
 日本の北西に喧嘩や訴訟があれば 以下略



 こうして戻って来た?は明らかに前とは違っていた。 所持金も10500円になっていた。
 見た目は少しゲッソリした感はあるけど、心は綺麗に洗われていた。





R:

?:あぁ、聞こえるよ。 お前の発言が俺には届いている。

R:

?:「正四面体って、精子明太って誤字っちゃうけど明太子ってスケトウダラの卵巣だからエロいね」とか言ってるのも届いてるよ。

R:

?:ああ、「一般的な少数第4位までの常用対数表に .0721が無いのが残念。」とか言ってるのも届いてるよ。
  ってか、心が綺麗な人にしか届かない声で下ネタ言うなよ!
  無垢な心を汚しにかかってるだろ!
  まったく、また少し心を綺麗にしてくる!

R:








  こうして、もはやわずかな心の汚れも許せなくなった?は再び飛び出して行った。



  北北東に星になりたい鳥がいれば 行って 星にしてやり
  南南西にとりあえず行って 腹いせに青いくるみを吹き飛ばしてやり、
  南南東に死にそうな女の子あれば 行って あめゆじゅとてちてやり、
  北北西に喧嘩や訴訟があれば、見守り、





  こうして戻って来た ? は心がこの上ないほど綺麗になっており、髪形も清潔感漂う艶やかなツインテール(不遇の象徴)になっていた。




R:

?:あぁ、聞こえるよ。 だが、どんなことを言われようと何人も私の心を汚すことはできない。
  絶対にだ。 そう絶対ニダ。 って、日本の北西の国の言葉っぽくニダ言っちゃったな。まぁいい。

R:

?:そうだな。 だが、もう解決するんじゃないか。

R:

?:善いことをすれば心が綺麗になり、お前の言葉も届くようになるんだったよな。
  ならば、見てみろ。

R:

?:そうだ。 確かにさっきまでお前の言葉はほとんどの見てる方々には届かなかった
  それはお前が勝手に心が汚れていると決めつけ、閉ざしていたからじゃないのか
  だが、こんなネタをここまで読んでくださるなんてありがたいことだと思わないか
  感謝の気持ちでいっぱいじゃないか
  心の澄んだ方々じゃないか

R:

?:受け入れられないことを恐れていては何も始まらないだろう
  俺だって非常に薄っぺらい事語ってんなぁって気はしながらも声が枯れるまで叫ぶ
  むしろ自ら拒まれに行くくらいの気持ちでいったらどうだ




R:あっ……ああぁ…… その通りだ……


?:ふっ、バトルロワイR、ここに見参。

R:そうだ…… そうだよ……

?:な。



R:あぁ、
  で話は変わるんだけど俺たち風水師が漫才師の大会に紛れ込んでるじゃん。それで、こないだ

?:いや、切り替え早いな! そこに戻るのかよ!
  でも、もうリミットが近づいてる。 その話だけ言ったれ!

R:おっしゃ! よぉぉぉぉぉぉぉぉぉしぃぃぃぃぃぃぃぃ!
  話すぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!

?:ビシッと頼むよ!

R:部屋は結構広いのに風水がてんでなってないとこがあったのさ。だから、その部屋の人に
  「この部屋は風水がなってないですよ。これじゃ恋愛運逃しまくりです。
   赤いものはぜんぶ東側に、緑のものはぜんぶ北側に配置すると良いでしょう。」って言ったんだ。
  そしたら、「ここは柔道場なので無理!」って言われちゃった! アルアル!

?:そりゃ言われるわ! もうこれ結構!

2人:どうもありがとうございました。

予選総合第27位(3回戦敗退) バトルロワイR
審査員
点数
70 25 12 63 73 平均48.6
【審査員コメント】 
・イカれてやがるなこの発想!? 羨ましいですわ・・・
 片方が喋らないという設定であるにもかかわらず、ここまでネタを展開できる技術はなかなかのものだと思います。
 しかしながら、Rさんが風水師と言う設定が冒頭でさらっと言われるだけなのに、オチに不可欠な要素になってしまっているのが勿体ないです。
 空気の音がト書きで書き表わされるのであれば、しゃがみ込むなどの動作もト書きで表わした方が、読み手に伝わりやすいんじゃないかと思います。
  
・数行を読んで「さも新しげにやってるけれど、要はビーグル38さんがじゃん」と若干白けはしたもののここからどう展開するのか期待したのですが……。
 話はどんどん飛ばしているものの、状況を説明にセリフを費やすからどうしても間延びするし、
 「雨ニモ負ケズ」のパロディなどの笑いどころも弱いから笑いの要素が薄くて、物語としての面白味にも欠けているので中途半端なストーリー物を読んでいるようでした。
 オチも単発のスカシボケだと考えれば悪くはないんですが、ここまで引っ張った事を考えると不発でした。
  
・試みは認める。
  
・おおう! ようもまぁ、この設定貫きましたね!
 設定の飛ばし方はやっぱり上手いですよね。
 受け手の脳に無理矢理ぶち込んでいけるだけのインパクトを、しっかり持たせられている箇所が多い。
 なかなかに感嘆のギミック構成。
 それはもう、ちょいと抜きん出たレベル。胸を張ってイイほどのトップクラス。
 素晴らしく使える固有の武器として成立するほどのシロモノ。
 しかし、それ故に上がったハードルに対して、個々のくだりの威力はギリギリ越えたり越えなかったりといった具合。
 その辺が実に惜しかったですね。
  
・発想としては本当に面白いですし、そこそこ吹っ切れていてかなり笑った(不遇の象徴、てw)のですが、
 見ようによっては「茶番」レベルを抜け出せてないというか、中途半端にフレーズの幼さが現れているような気がしたので、点数としてはこのくらい止まりでしょうか。
 これで問答無用で笑わせられるくらいの何かがあればもはや言う事無いんですけどね…

 序盤で、観客(読み手?)が心汚いみたいになってるのは、もしかしたらあまり良い印象をもたれないかもしれないので、表現に注意が必要かもしれません。



No.030 ファーストスティック
旅行
初芝:はいどうも、ファーストスティックです。よろしくお願いします!

根木:いやぁ、我々こうして東京で漫才とかいろいろやってますけどね。
   こうも忙しい日々が続くとですね、旅行とか行きたくなりますよね。

初芝:あぁー、そうだなぁ。たまには気休めにどっか行きたいよなぁ。

根木:というわけで俺、理想の旅行プランを考えてきたんですよ。

初芝:え、さっそく!?

根木:えぇ。長期旅行なんですけどね、ちょっと話してみてもいいですか?

初芝:ん、まぁいいけど…

根木:なぁ、話させてくれよ!早く話させてくれよぉ!!

初芝:いいって言ったよな確か!?なに一人で焦ってるんだよ…

根木:あぁ、行きたい気持ちがつい表に出てしまって…

初芝:そんなにすぐにでも旅に出たくなるようなプランなのか?

根木:おう。
   まずですね、旅行の初めは「名古屋」に行くんですよ。

初芝:名古屋?…まぁ良いところだと思うけど、それまたどうして?

根木:名古屋でですね、アレが食べたいんですよ、アレが…

初芝:アレってなんだよ…
   まぁ、確かに名古屋は美味しいもの沢山あるよな。味噌カツとか、海老天とか、きしめんとか。

根木:いや、そうじゃなくて…アレですアレ、何だっけ…


   …!!そうだアレだ!トマトトマトトマト!

初芝:トマト!?名古屋でトマト!?……愛知県ってトマトが名産とかだっけ?

根木:まぁ、とにかく初日は名古屋でトマトを食べます。

初芝:な、何故に…?

根木:で、次の日。次の日は「新潟」に行くんだ。

初芝:名古屋から新潟へ…?同じ中部地方とはいえ、ちょっと遠くないか?

根木:で、新潟でトマトを食う。

初芝:またかよ!?またトマト食うのかよ!?名産でも何でもないのに!?
   あれだろ、新潟と言ったら…米とかだろ!米食っとけよ!

根木:?? そりゃぁ食事すれば米くらい口に入れるだろうけど…

初芝:い、いやまぁそうだけどさぁ…
   というより、何故新潟に行ってわざわざトマト食べるのを楽しみにしてるのかが分からないんだってば。

根木:そして次の日。今度は「大阪」へ行く。

初芝:名古屋→新潟→大阪…移動にものすごい無駄がある気がするんだけど。

根木:もちろん、トマトを食う。

初芝:やっぱりかよ!?
   いや、大阪といったら食の街だぜ?たこ焼きとかお好み焼きとか、その他いろいろあるだろうに。

根木:トマト入りたこ焼き…トマト入りお好み焼き……うーん。

初芝:何故そこまでトマトに固執する!?
   なぁ何だ、お前ってそんなにトマト好きだっけ!?

根木:いや、特にそういうわけではないけど…

初芝:じゃあ何でわざわざ遠くに行ってまで、特にその場所の名産でもないトマトを食べようとする!?
   お前の何がそうさせる!?

根木:で、大阪の次の日はどこにしようかなぁ…よし、「静岡」にしよう。

初芝:またどんどん方向を変えていくな……んでもってお前、また静岡でもトマト食うのか?

根木:いやいや、さすがに3日連続でトマトを食べるので4日目は…

初芝:あら、そこは違うものにするんだ。

根木:静岡では、イノシシを、食べます。

初芝:い……イノシシ!?


   いやいやいやいやいや、確かにボタン鍋とかあるし食べなくはないだろうけど、
   何でわざわざ静岡でイノシシ?

根木:えー、静岡の山の方とか、イノシシいそうじゃん…

初芝:何そのイメージ!?
   仮にいたとしても、特別名産ではないと思うんだけど…

根木:で、その次の日は四国の「高松」に行くんだ。

初芝:ていうかお前、さっきから日本を右往左往し過ぎじゃね!?
   最初に行った名古屋を、後で2回くらい素通りしてるきがするんだけど…

根木:高松では、イノシシを…

初芝:そしてイノシシ食べるの続くの!?高松で!?
   そこは最近うどん県とか宣伝してる香川県なんだから、素直にうどんを食うという選択肢は無いのか?

根木:ちょ、おま…イノシシの話してる時にうどんの話すんなよ…
   うどんにもイノシシにも失礼だろ…

初芝:どういう意味!?そりゃそんなに相容れるものではないかもしれないけどさ…

根木:で、高松の翌日は「インドネシア」に行きます。

初芝:急に海外に飛んだ!?日本を5日間ほど右往左往した後に何故インドネシア!?

根木:そしてイノシシを食べます。

初芝:その点は変わらないのな!?
   …ってか、インドネシアって確かイスラム教徒が多いんじゃなかったか?
   ブタと同じくイノシシも食用はタブーだって聞くぜ…?

根木:それは…インドネシアにも闇イノシシ屋とかあるだろ…

初芝:いやよく知らないけどさ…
   なぁ、わざわざイノシシを食べづらい環境に行ってまでイノシシを食べるって何なの?
   お前、何がしたいの?

根木:で、その次の日は「ンジャメナ」に行くんだ。

初芝:ンジャメナって……確かチャドの首都だっけ?
   ってかアフリカだよな!?アジアのインドネシアから1日で行けるのか?

根木:いや、特に次の日じゃなきゃいけないってこともないんだけどな…

初芝:ないのかよ。さっきから次の日次の日言ってるのは何なんだよ。
   …ってかお前、まさかンジャメナでもまたイノシシを食べる気じゃ…

根木:いや。 
   ンジャメナでは、レンコンを、食べます。

初芝:また変わった!?
   しかも…レンコン?特別名産とかじゃ…ないよな、多分ないよな。現地にあるのかも知らないけど。

根木:レンコンは穴が空いてて「先を見通す」という意味があって縁起が良いからな。
   やっぱ食っとかなきゃなぁ、って思うんだ。

初芝:だからってアフリカまで行って食う事ないんじゃねえの!?
   ってか、まずこの旅行の計画自体、見通しも何も無い気がするんだが…

根木:で、次の日…のうちに着くかは分からないけど、次は「壇ノ浦」に行きます。

初芝:急に帰国した!?しかも壇ノ浦って…平氏が滅びたところじゃねぇか。山口県だっけ。

根木:壇ノ浦では、レンコンを…

初芝:だろうな!?今までの話の流れからしてきっとそうだろうってなるわ!
   んでもって特別名産とかじゃないんだろ?無いよな?…ん、どうなんだろう。

   (こっそり携帯で調べる)

   ……!! 4位だ、レンコンの出荷量の都道府県ランキング4位だ!!まさかの名産だ!!

根木:え、マジで!?

初芝:特に知ってたワケじゃなかった!?
   …まぁ、トマトやイノシシのときも全く根拠なかったもんな。
   ってか、仮にレンコンが山口の特産だった所で、壇ノ浦で食べる意味が分かんねえよ。
   素直に源平合戦の資料館的な所にでも行っとけよ。

根木:で、壇ノ浦の次の日は「六本木」な。

初芝:まさかの都心回帰!?
   いや、東京人の俺らにとって、六本木とかいつでも行けるからね!?
   わざわざ長期旅行の日程に組み込む意味が分からないんだけど!
   そしてまさか…

根木:ミッドタウンの公園で、セレブチックにティータイムしながらレンコンをむさぼり…

初芝:どんなセレブだそれは!!レンコンをむさぼってる時点でセレブらしからぬ行動だよ!

根木:で、最終日は「ウガンダ」
な。

初芝:何故アフリカに戻る!!途中に行った壇ノ浦と六本木は何だったんだよ!!
   …で、ウガンダでもレンコンを食う気か?

根木:おう。

初芝:おう、じゃねーよ!!だからウガンダまで行ってレンコンを食う意味が分かんねえんだよ!!


   …なぁ、お前のこの旅行プラン、何なワケ?
   全くもってメチャクチャだよな!?
   やたらあちこち動きまくってトマトとイノシシとレンコン食ってるだけだよな!?

根木:フン…俺のメッセージには全く気付いていないようだな…

初芝:め、メッセージ…?
   いや、そんなワケ分からないこと言ってないでさ、
   お前のその旅の目的を聞きたいんだけど。

根木:だったら、俺の行こうと思ってる場所を順に挙げてみな!!

初芝:え、えっ?だからお前何言ってるの?
   いや挙げてみるけどさ。確か…


   「名古屋」「新潟」「大阪」「静岡」「高松」「インドネシア」「ンジャメナ」「壇ノ浦」「六本木」「ウガンダ」


   だっけか。全くカオスな組み合わせだな。しかも国名と都市名が混ざってるし…

根木:…で、その頭文字を繋げて読んでみろ。


   そ れ が 俺 の 旅 の 目 的 だ 。

初芝:え、ええ!?お前何そんなところにメッセージ仕組んじゃってるワケ!?気持ち悪っ!!
   …ま、まぁとりあえず指示に従ってみるか。名古屋、新潟……だから、


   な、に、お、し、た、い、ん、だ、ろ、う



   続けて読むと…な……『何をしたいんだろう』




   ………って、お゛ーーーーーーーーーーーーい゛!!!!!
   ワケが分かんねえよ!!旅の目的が「何をしたいんだろう」ってどういうことだよ!!
   結局ワケ分かんないんじゃねえか。俺がさっきまで抱いてた感想と全く同じだよ!!!

根木:うん、まぁ、そういうこともあるさ。

初芝:どういうことだよ!!ねえよ!!!
   旅の話をするっていうから内心若干ワクワクしてたけどさ、ホント意味が分からないしさ…
   

   分かった。じゃあこれだけ教えろ。お前が今一番行きたい場所を教えろ。
   そこに何日か滞在〜、みたいなのだったらもう何してもいいわ。トマトでもイノシシでもレンコンでも好きなだけ食えばいい。

根木:今一番行きたい場所ねぇ…
   それこそ、俺がメッセージに込めたはずなんだけどなぁ…

初芝:え、どゆこと!?
   いや、メッセージって、さっきの「何をしたいんだろう」じゃなくて?

根木:俺が執拗に食べたがってたモノ。それの頭文字を繋げてみな?

初芝:そこも繋がるのかよ!!マジなんなんだよお前!!


   …えーっと?「トマト」「イノシシ」「レンコン」だよな?全く、何て組み合わせだよ…
   だから頭文字を繋げると…




   ト イ レ




   ………って、お゛ーーーーーーーーーーーーい゛!!!!!
   お゛ーーい゛!
   お゛ーーーーい゛!!
   お゛ーーーーーーーーい゛!!!!
   お゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい゛!!!!!!!!!

   旅行の話で散々いろんな地名挙げといて、今一番行きたい場所が便所ってどういうことだよ!!

根木:そのまんまの意味だよ!!
   俺漫才始める前から我慢してるんだよ!!どうやってお前に伝えていいやらと…

初芝:回りくどすぎるわーーーーーーーーーーーーーー!!!!ってか伝えんでもいいわーーーーーーーー!!!
   もうやってられん!!

二人:超お粗末さまでした。

予選総合第40位(2回戦敗退) ファーストスティック
審査員
点数
20 55  5 42 平均30.5
【審査員コメント】 
・伏線を回収する形は良いんですが、そこに至るまでの話の流れも単調で、肝心の笑いの部分が物足りないかなと言う印象です。
 「頭文字をつなげる」という伏線回収の手法も、10文字もある上に、元となる部分が法則性の見当たらない地名の羅列なので、スッと思い起こせるという所にも、どこか不自然な所を感じてしまいました。
  
・飄々としたボケと勝手に振り回されるツッコミの掛け合いはすごくしっかりしているので、舞台で演じられていたらツッコミのリアクションとテンション次第ではすごく面白くなると思います。
 ただ、これがテキストだけ読んだらボケが全部ワンパターンなので単調で盛り上がりに欠けました。オチで明かされる仕掛けも納得はしてもそれまでのマイナスを覆すほどではなかったです。
 基本的な流れはこれでいいので、その場所に行きたい理由やツッコミのフレーズなど細かいところを今以上に作り込んだり変化をつけたりして
 ――実は名産だったなど(4位だとちょっと微妙な気もするけれど)――笑いどころを増やさないと厳しいです。
 あと細かいですが、最後のレンコンだけ四回食べたことへのフォローが欲しかったです。
  
・「変なとこに行って変なものを食べる」ってボケが1種類にも関わらず、
 やたらと突込みが過剰反応してて失笑せざるを得ない。
 本当にお粗末。
  
・このネタも終始爆発力不足でした。
 ボケ方に脈略が無いのに、持って来てる単語にも大した潜在威力があるワケでもない。
 滅茶苦茶言ってるのに、使ってる名詞が極力平凡にそろえたんじゃないかってくらいのラインナップなので、どうにも肩すかし感が出てしまって楽しみづらい。
 最後の回収に賭けたのだとしても、あの精度じゃ上手いとも言えないし、それまでの流れから完璧に馬鹿馬鹿しいとまで振り切れもしない。
 なんとも中途半端。
 どっちかに振り切らない限り、コレを「ちゃんと」楽しむのは難しいです。
  
・………はい、まさかの管理人ネタでした。

 いやぁ何と言うか…その、最初は「オチ」のやり方だけ思いついて、それだけでどこまで行けるか試そうとしたんですけど、
 伏線回収前に読み手を引きつける要素が少なかったらそりゃオチにたどり着くまでに飽きられますし、
 オチ自体もさすがにしょーも無さ過ぎるというか、いくらでももっと面白そうなフレーズがありますよね…
 勢いだけで書いたとはいえ、部分部分への気遣いが足りなかったと思います。

 サイバトやジャンバトでネタ書きのリハビリするかなぁ…