予選Bブロック 審査フォームはこちら

 011 HIGH−POP  012 おまる  013 ガンバラナイズ  014 ステレオミサイル  015 ボルケーノ  
 016 薔薇薔薇ローズ  017 ナカギーズ  018 驚愕ラボ  019 炭酸電池  020 ササキに願いを


No.011 HIGH−POP
恋求め
小沢:どうもHIGH-POPです。よろしくお願いします。

伊上:まあ早速春から縁起がいい話なんですけど、私、今恋の病に冒されてるんですよ。

小沢:もう日本は盆を迎えようとしてますが、あなたはいかがな過ごし方をしてるんでしょうか。

伊上:ちょっと舞い上がっちゃいまして。

小沢:確かに話題的にはピンク色かもしれんけども、頭の中までピンクにしなくてもいいでしょうに。
   それで、その病状は如何程なんですか?

伊上:それがですね、毎朝目覚めた後に「一日でいいから彼女作ってデートしたい」とうわ言を吐くように。

小沢:その症状は初めて見たわ!俺の知ってるのは「ずっと一緒にいたい」とかそういうやつなんだけど。
   しかも短期的な目標を言ってるあたりもう末期じゃない。

伊上:そのせいで毎晩街中の電話ボックスに貼ってある番号をメモり歩く始末で。

小沢:かなりの飢えが!なんかハイエナが餌探しているみたいな。

伊上:もうそれをエクセルにデータベース化する作業で夜が明けるんですよ。

小沢:そりゃあその作業が終わった後に「一日でいいから彼女作ってデートしたい」とも言いたくなるわ!

伊上:もう辛くて辛くて、どうしたら彼女が出来るのか。オー、イエー。アー、ハー。アァー?

小沢:どこぞのバンドの間奏部分みたいに問いかけないでください。
   そんなに彼女がほしいんだったら合コンとか行ってみたらどう?

伊上:合コン!?合コンって、合同で、あの、コンするやつ!?

小沢:言葉が追いついてないけど。なんだよコンするやつって。

伊上:乾杯のことでしょ?

小沢:するだろうけどそれがメインではないわ!一つの区切りとしてあるものだよ!
   まあ何やるかは分かってそうだから、いいんじゃない?

伊上:でもさ、流石に一度も参加したことない奴が合コンで彼女ゲットとか、それはもうお伽話、フェアリーテイルの域だよ?

小沢:そんなメルヘンチックな言い方にしなくてもいいだろうけど。じゃあ一応どう攻め立てていくか考える?

伊上:考えよう、ミーティングルームを貸しきって考えよう。

小沢:そんなサッカーとかのレベルの話し合い求めないでよ。ホワイトボードの使い所がわかんない。
   とりあえずこの場で話しあおうよ。

伊上:まず集合して入店するよね?ここまではあってるよね?大丈夫だよね?

小沢:なにを入店にビビってるんだよ。あってるよ。

伊上:二礼二拍手一礼とか無かったよね?

小沢:なんの神様が祀られてるんだよ!居酒屋はそんな大層なものじゃないよ!
   とにかく入って席に着く!

伊上:席に着く。そしたらみんな注文を取るよね?とりあえずビールって言っておけばいいんだよね?

小沢:その間違った固定概念はともかく、ビビり過ぎだって。間違っても別に罰ゲームとかないから。

伊上:で、飲み物が来るまでの間にケチャを踊って、次はどうするんだっけ?

小沢:さも当然のように流すなよ!ここまでの慎重さが吹き飛んでるよ!

伊上:踊りで汗が出たから銭湯に行くんだっけ?

小沢:飲み物も到着しない間に退店してんじゃねえよ!謎の集団だよこれじゃあ!
   踊らないで自己紹介でもするのが一番いいんじゃないかな。

伊上:なるほどね、好きな踊りとかを発表するの?

小沢:何なの、そういうコミュニティでの集まりなの!?だとしたらそれで当たりだろうけど!
   一般的には自分のアピールをする場だと思うよ。

伊上:ほうほう、じゃあちょっと聞いてくれる?失禁すんなよ?

小沢:しねえわ

伊上:「えー、伊上貴敏です!特技は1つのカセットでユンゲラーをフーディンにすることです!」

小沢:そんな小学生が喜びそうなポケモンのバグ技は特技とか言わねえわ!
   そしてよくこのクオリティで失禁警報出したな!

伊上:トイレに立っていく女子の姿が見えるね。

小沢:そうなって店側から訴えられても知らねえからな。

伊上:それで飲み物が来たらコンをするんだよね!

小沢:乾杯な。すっげえハイになってるけど。

伊上:この場合の音頭は店員さんがやってくれるの?それとも外部から専門の人を連れてくるの?

小沢:自分たちでやれよ!店員はまだしも専門の人間ってどんなんだよ!

伊上:えっ、乾杯道の職人はもう潰えたの?

小沢:存在を確認されたことがねえよその道の人達は!
   とにかく乾杯は自分たちでやって、それからワイワイやればいいんだよ。

伊上:そうだ、自己紹介から女の子がトイレから帰ってこない場合はどうすればいい?様子見に行く?

小沢:まあほぼ確実にないとは思うけど、その場合はもうお前に任せる。後日談は知らん。

伊上:じゃあとりあえず帰ってきたとして、一日でいいから彼女作ってデートしたい!……何を話せばいいのかな?

小沢:なんか発作みたいなのでてるけど大丈夫?
   えっと、まずどんな話が出来る女の子かによるんじゃないかな?
   スポーツの話が出来る女の子だったら、サッカーの日本代表の話とかできるし。

伊上:じゃあ姿を消すのが好きな女の子なら透明人間あるあるとか出来る?

小沢:大前提としてお前が透明人間じゃねえだろ!あるあるネタがないだろ!

伊上:「スケトウダラって産卵期に透明になるのかと思ってた」あるある!

小沢:誰しもがねえよ!それあるある言ってたらただのアホの子だよ!

伊上:あっ、それでさ、なんか席替え、とかいうイベントが極稀に発生するって聞いたんだけど。

小沢:まあ合コンが開催されたらほぼ100%あるんじゃないかな。
   基本的には男と女が交互に座るかな。

伊上:重くない?

小沢:縦にじゃねえからな!?横に並ぶようにだぞ?

伊上:その場合はみ出した人は空気椅子で頑張ってもらうしかないのかな?

小沢:対面の席はきっちり使いこなせよ!なんで横一列なんだよ!

伊上:で席替えが完了するでしょ?その時に極稀に左サイドバックの長友が通路を駆け抜けていくってイベントが

小沢:0%だよ!あってたまるかだよ!

伊上:そうなればスポーツ好きの女の子とも会話が弾むかな?

小沢:その場にいる全員と会話が弾むだろうよ!なんたって長友だからな!

伊上:よしじゃあその場合のことをホワイトボードにマグネットを貼っつけて書いておいて!

小沢:ミーティングルーム貸しきってねえから!漫才の舞台だから!

伊上:そして食べ物飲み物が一通り風に巻き上げられたところで。

小沢:長友すっげえスピード!

伊上:みんなも酔いがまわってきてるから、俺も電話ボックスを歩きまわる。

小沢:酔っ払って単独行動してるじゃねえか!そんな事するならメンバーの電話番号聞けよ!

伊上:ああ、みんなケチャダンス同好会のメンバーだからもう知ってる。エクセルで管理してる。

小沢:やっぱりそういうコミュニティーかよ!そして電話ボックスに書いてあるやつと同列で扱うなよ!

伊上:そうだ、こういうのが開催されるのはたぶん夜だからケチャダンサーの神に二礼二拍手一礼をしなければ!

小沢:そういう決まりがあるのか知らないけど店の中でやるなよ!んでケチャダンサーの神なのにやり方が神社と同じ!

伊上:それで透明人間の子も姿を現してみんなでお参り。

小沢:なんで終盤まで一人姿を隠してたんだよ!交流に重大な支障をきたすだろうが!

伊上:これでごちそうさましてお会計だけど、これは自分でやるんだよね?

小沢:それは店の人にお願いするもんだよ!なんでも自分でやりゃあいいってもんじゃねえからな!

伊上:そして解散……ああ、合コンって楽しそうだ……コンは1回しか出てきてこなかったけど……

小沢:言うの忘れてたけどコンってコンパの略だから、それ覚えて今日帰れよ。手の甲に書いて帰れよ。

伊上:よーし、これで彼女が……

小沢:……あっ

伊上:できて……ない……?


   できて…………ない…………?




   
   うわあああああああああ!!!!彼女!!!!!一日でいいから!!!




   
   デート!!!!!デートしたいよおおおおおお!!!!!






小沢:ほ、ほら、実際に開催したら違う展開になるかもしれないし……

伊上:いいや、やっぱり合コンじゃ駄目だ!俺は俺の方法で彼女を作る!

小沢:ど、どうやって!?

伊上:俺の電話番号を、至る所に貼る!

小沢:原点回帰じゃねえか!いい加減にしろ!

2人:どうもありがとうございました。

予選総合第17位(準決勝敗退) HIGH−POP
審査員
点数
72 68 57 75 47 73 平均65.33
【審査員コメント】 
・面白い漫才ですねえ。長友の存在が凄く良いです。何合コンの会場を颯爽と駆け抜けてんですか。バカですか。
 伊上さんのビビり具合と挙動不審な感じも面白かったです。
 ただ、光ってないところが結構あったので……まだ、ところどころが面白い、と言う感じです。これからの更なる飛躍を期待します。
  
・フーディンネタでおもいっきし噴きました。これは上手いポケモンネタ。
 他にも電話ボックスのピンクチラシをエクセルでデータベース化、二礼二拍手一礼と、
 インパクトのあるフレーズが多く、発想力の豊かさが生かされてました。
 さらにオチも決まっていただけに、終盤の畳み掛けがただ今まで出した単語を
 繋がりなく繰り出す粗雑なものだったのが残念でなりません。
 漫才のお手本のような手法ではあるんですけど、
 展開がカオスやフリーダムという言葉では片づけられないくらいちらかっていて……。
  
・小沢:長友すっげえスピード!

 ↑この返し面白かったです。
 堅実に作っているものの、全体通して若干弱かったかなと。
 もっと『想定内″の想定外″』と言いますか抉るようなボケが欲しいなと感じました。
  
・オチがちょっと残念だったけども、それ以外は概ね面白い。
 構成がちょっと田んぼマンっぽく感じました。(褒めてる)
  
・ひげぽっぽにしてはオーソドックスのネタだなぁと思ったんですが、サッカーのくだりからは序盤のフリも
 決まりだしてきて、徐々にエンジンがかかってきたかなって思ったところで終了という消化不良気味な感じです
 やはり前半ゆっくりとネタに入ってしまったのが痛かったかな、と
  
・さも当然のようにちょっと変わったボケを繰り出すのが良いですね。普通に出してくるので、良い意味でベタ、みたいな感じでした。
 これ以上の点となると、もう1歩2歩くらい何かしらの方向に突き抜けたものが欲しい、というところでしょうか。



No.012 おまる
ねぇ、ちゃんと
丸山:どうも、尾崎と丸山で「おまる」です!よ・・・

尾崎:ねぇ、ちゃんと風呂入ってる?

丸山:・・・ろしくお願いします、というワケでね。

尾崎:ねぇ、ちゃんと風呂入ってる?

丸山:あのな、挨拶ぐらいちゃんとさせろよ、ってかしろよ。

尾崎:ねぇ、ちゃんと風呂入ってる?

丸山:あーもうしつこいな!!入ってるよ!

尾崎:マジで!?お前姉ちゃんとお風呂入ってるの!?うっわー!!

丸山:・・・いや、引っ掛けだったのかよ!!
   確かにそういうやつ小学校で流行ったけど!

尾崎:お前いつから姉ちゃんと風呂なんか入り始めちゃったんだよー!

丸山:だから違うってば!ってか、そもそも俺に姉いないからな。

尾崎:・・・え?そうなの?

丸山:そうだよ。まったく、開始早々何を言い出すかと思えば・・・

尾崎:はぁ・・・


   まぁちなみに俺はというと、5年位前に本当に姉ちゃんと風呂に入ったんだけどね。

丸山:・・・・・・んっ、何だって!?

尾崎:へへっ、いいだろー。

丸山:・・・別に羨ましくはねぇけどさ、マジかよ。
   ってかさっきお前、同じ行為に対して「うっわー」とか言ってただろ。

尾崎:そう。あれは確か春ぐらいの出来事だったかな・・・

丸山:なんか急に回想し始めたし・・・

尾崎:確か、お前と漫才の練習した後で家に帰ったときだった・・・

丸山:そ、そうなんだ・・・やけに具体的だな。

尾崎:そう、ちょうど「俺が何もかも拒否する」みたいな漫才をやってた頃だ。

丸山:どんなネタだよ・・・俺、もう覚えてないわ・・・

尾崎:その余韻もあってなのか、俺は無意識のうちにいろんなものを拒否していた・・・

丸山:どこまで熱入ってたんだよお前。

尾崎:母「おかえりー」俺「断る!!」

丸山:まるで意味が分からない!拒否してどうなるモノですらないだろ、それ。

尾崎:母「ごはんはー?」俺「断る!!」
   母「ちょっとアンタ新聞とってー」俺「断る!!」
   母「明日の天気はー?」俺「断る!!」

丸山:どんだけ断るんだよ!そして最後のに至っては会話が成り立ってないし・・・

尾崎:しかし次の瞬間、事件は起こった。

   姉「一緒にお風呂入ろ!」

丸山:いや急展開だな!?アニメでもこんな急展開ねーよってレベル。

尾崎:そして俺は姉の言葉にテンションが上がりつつも、つい惰性でこう答えてしまった!「断る!!」

丸山:バカかよ!

尾崎:俺は、姉弟で久々一緒にお風呂に入れるチャンスを、とっさの一言で逃してしまったワケだ・・・

丸山:・・・いや、だとしてもそれ、すぐに訂正すればOKじゃね?

尾崎:そうなんだが、そう思う間もなく姉がムンクの叫びみたいな顔になってだな・・・

丸山:どれだけショック状態なんだよお前のお姉さん・・・

   ・・・ん、待てよ。この段階では一緒に入ってないってことは、
   この後一緒に風呂に入るまで、まだいろいろあったってことか?

尾崎:あぁ。
   ・・・その時からしばらく、姉はおかしな行動を取り続けた。

丸山:うーむ。それなりの歳で弟を風呂に誘う時点でまぁ何となくおかしいけれども。

尾崎:俺が姉に背を向けて座っていると、突然背中をこすってきたり。

丸山:・・・背中を流したい、ってことなのか?

尾崎:俺が椅子に座ろうとすると、「ザブーン」っていう効果音を口に出してみたり。

丸山:・・・まぁ、確かに風呂に入ってる様子を表そうとしてるっぽいけど。

尾崎:それから、おもむろに立ち上がっては「ザパーン」と言ったり。

丸山:・・・今の「ザブーン」との違いが分からない。

尾崎:しまいには、突然こけしの頭をシャンプーで洗い始めたり・・・

丸山:もはや病気だな。ちょっとヒくわ・・・

尾崎:そんな日々がしばらく続いた後、姉はこう切り出した。
   「あのさ・・・やっぱり今でも一緒にお風呂入りたくない?」

丸山:お、誤解を解くチャンスか?

尾崎:その頃いろいろと忙しかったから、俺は「今度一緒に入ろうな」と言った。

丸山:おお。約束したんだ。

尾崎:そしたら姉はこう言った。
   「今度、ライブやるんだって?絶対見に行くからね!その夜に一緒に入ろ!」

丸山:疲れた所で体を流してあげよう、みたいな感じか。
   ・・・そうか、お前の姉は俺たちのライブ見に来たことあったんだな。

尾崎:そしてライブ当日。俺たちは「炊飯器と結婚する」という漫才を披露した。

丸山:それまたどんなネタだよ・・・いや、俺たちの漫才なんだけども。

尾崎: 俺「店員さん・・・炊飯器さんを僕にください!!」

   丸山「お義父さんへの挨拶かよ!!ヤマダ電器のレジで何恥ずかしいことやってるんだよ!!」

丸山:そんな感じだっけ?・・・・・・すまん、覚えてはいない。

尾崎: 俺「炊飯器:あなたー、ご飯にする?お風呂にする?それとも・・・ワ・タ・シ?
        俺:うーん、全部!
      炊飯器:キャッ☆」

   丸山「全部ってなんだよ!!確かに炊飯器ならご飯は作れるかもしれないけど!!」

丸山:・・・よく覚えてないけど、炊飯器は普通に喋ってるんだな。
   それにしても、一人コントが入ってる漫才を再現とかややこしいな・・・

尾崎:まぁ、その日はそこそこウケて良い気分で家に帰った俺だったが、玄関の扉を開けた瞬間、事件は起こった。

丸山:また事件・・・?

尾崎:俺「ただいm」ガシャーン!!

   ・・・炊飯器が俺の顔面を直撃。

丸山:どんな状況!?・・・ってかお前よく生きてたな!?

尾崎:俺の顔目がけて炊飯器を投げたのは姉だった。

   姉「アンタ・・・炊飯器とデキてたのね・・・!?」

丸山:・・・これは何だ、漫才でネタとしてやったことを本気にされたパターンか?

尾崎:姉「しかも・・・炊飯器とお風呂入るなんて・・・」

丸山:ネタの中でな。仮にも弟さん漫才師なんだから、そのくらい分かれって・・・

尾崎:姉「私とお風呂入る約束はどうしたの!?もう知らない!!」

丸山:あーあ・・・また勘違いというか何というか・・・

尾崎:・・・どうしていいか分からなかった俺は、炊飯器と風呂に入った。

丸山:いや何でだよ!?その行為はいろいろと意味が分からない!!
   何故にそんな、浮気がバレたのにさらに浮気を進行させてるみたいな状況を作り出してるのか、
   ってか電化製品を風呂に入れちゃマズイだろ!

尾崎:・・・炊飯器を抱いて寝た。

丸山:だから何で!?何で炊飯器を女のごとく扱うの!?
   漫才の設定を現実に引きずり込んでんじゃねえよ!!

尾崎:・・・翌朝。ふと横を見ると・・・なんと、お米が炊けていた。

丸山:ど う し て だ よ ! !
   いろいろ意味不明だし、仮に炊飯器が壊れてなくてコンセントが入ってたとしても、お米を入れた理由がわからん!!

尾崎:・・・俺は起き上がって台所に向かうと、炊飯器が置いてあった場所で姉が体育座りしていた。

丸山:うわぁ・・・何かいろんな意味でかわいそう。

尾崎:姉「ぐすん・・・今日、食事当番なのに・・・お米炊けなかった・・・」

丸山:・・・一応、お米炊けてたけどな。

尾崎:姉「だから・・・代わりにお風呂焚いちゃった。テホッ☆」

丸山:テホッ☆、じゃねぇよ。ってかせめてテヘッって言えよ。

尾崎:・・・というわけで、俺たち姉弟は一緒に風呂に入った。

丸山:どういうワケで!?いろいろと姉弟で急展開過ぎるわ!それも朝っぱらから何やってるんだよ・・・

尾崎:俺「はぁー・・・姉ちゃんに体洗ってもらうの久しぶりだなぁ。」
   姉「ちょっとアンタ、首の回りがやたら汚れてるじゃない。
     もう、ちゃんといつもお風呂入ってる?」
   俺「うん、入ってるってば・・・」

丸山:はぁ。。。人のこういう話聞くのって本当うっとおしいもんだなぁ。。。

尾崎:だが、事件は既に始まっていた・・・

丸山:また事件!?しかも始まってるってどういうことだよ・・・

尾崎:姉「・・・??もう、ちゃんと・・・もうちゃんと・・・
     もうちゃんといつもお風呂入ってるですって・・・!?
     ・・・アンタ!!『もうちゃん』ってダレよ!?」

丸山:何でそうなるんだよ!? えっ、それって引っかけとかじゃなくお姉さんが自分で言い出したんだよな!?

尾崎:俺「も、もうちゃんってのはだな・・・そ、そうだ!炊飯器!炊飯器の名前!」

丸山:お前はお前で適当な返ししてるんじゃねえよ!!適当に答えたせいで問題がどんどん複雑になっていくよ!!

尾崎:・・・・・・その件以来、俺は姉ちゃんと風呂に入っていない。

丸山:お、おう・・・まぁ、それが普通なんだけどな。


   ってか、何だコレ!
   今日の漫才、お前が意味不明でちょっとガチな体験談を話しただけじゃないかよ・・・

尾崎:あ、ちょっと待って!
   この話には壮大なオチがあってだな、だから最後にこれだけは言わせてほしい!

丸山:まだ続くのかよ!?しかも思いっきりハードル上げてるし・・・
   ・・・で、何?

尾崎:実はだな、その後姉ちゃんと炊飯器がいっえfwおうhrg風呂sdmf:s
   入えs;fしhr;gjrgsぎえぃfrsんmz;:srgf
   fxぢ0pfsfrp:いsjrpぎじぇいせr@@@ったんだよ!!

丸山:もう、ちゃんと言えよ!!!

予選総合第46位(2回戦敗退) おまる
審査員
点数
32 35 71 16  9 平均32.60
【審査員コメント】 
・んんん、どうも嵌らないのは、ボケの必然性が感じられない部分が多いからでしょうか。
 お姉ちゃん属性って僕大好きなはずなんですが、何でしょう意味不明さが中途半端でちょっと良くわかんなかったです。あんまりこのお姉ちゃん好きじゃないな。
 あ、お米炊けてるのは良いですね。うーん、でも嵌らなかった。なんかなあ。
  
・最初は一歩引いて見てて、中盤あたりは「あーここ数年増えてきた無機物と付き合うネタかー」と思いつつも、
 「尾崎:・・・翌朝。ふと横を見ると・・・なんと、お米が炊けていた。」
 この一言でぐいっと前のめりになりました。破壊力高いですよこのボケは。
 もっと早くこのフレーズが出てればなぁ…この後の姉vs炊飯器のくだりなんかあれば見たかったです。
 拗ねて体育座りするねえちゃんかわいい。
  
 急に回想に入る→断っちゃう→炊飯器で喧嘩→一緒に風呂入るもののまさかの「もうちゃん」
 ネタの展開が非常にうまく、全体的には面白かったです。ただ、

  尾崎:そう、ちょうど「俺が何もかも拒否する」みたいな漫才をやってた頃だ。
  丸山:どんなネタだよ・・・俺、もう覚えてないわ・・・

  尾崎:そしてライブ当日。俺たちは「炊飯器と結婚する」という漫才を披露した。
  丸山:それまたどんなネタだよ・・・いや、俺たちの漫才なんだけども。

 これらの部分、「過去自分たちがやっていたネタを覚えていない」というのが不自然過ぎて引っかかりました。
 流してしまっても構わないくだりなのにわざわざ余計なこと言って疑問持たれる余地が出来ているのが非常にもったいないなと思いました。
  
・「終わりよければ全てよし」って言葉は見方を変えれば「終わりがダメなら全部ダメ」ってなわけで、
 序盤は、あぁしょうもない言葉遊びのネタかと思わせて、
 中盤でなかなか盛り上がってきたと思ったんですが、
 オチがこれではどうしようもないです。
  
・お姉ちゃんと風呂に入るって、男の憧れだよなぁって思わせてくれました
 ただそれだけのネタでした
  
・はい、まさかの管理人ネタでした。・・・うーん、実質前回と順位変わらず。

 もともとこの作品は「ひろたか」用に作ったネタで、
 青バト5期のC大会か単独みたいな舞台でやれたら良いなぁ、と思っていたネタでして、
 ライブでやった漫才のネタというのは、実際には

 「俺が何もかも拒否する」→「拒否権を発動するネタ(青バト148回:漫才/常任理事国)」
 「炊飯器と結婚する」→「掃除機と結婚するネタ(青バト173回:漫才/結婚)」

 のことを指していました(明示する予定でした)。
 覆面じゃなかったら丸山(っていうか広川)はちゃんとネタのことを覚えてる設定でした。

 今回、作りかけのネタをリメイクしたらそれなりのものにならないかなぁ、と思って書き直してみたは良いものの・・・
 その過去のネタを覚えていないという無駄な設定を付けてしまったり、お姉ちゃんの設定が不明瞭だったり、
 ずっと思いつかなくて結果的にとんでもないことになってしまったオチだったり・・・と、
 4年間温めていたネタを上手く生かし切れずに終わってしまった次第です。もともと自己満足度合の強いネタだったとはいえ。



 ・・・しかし、本当にネタ書けなくなってきたような気が。ここ3回、実験作や過去ネタ頼みですし。
 やっぱり自分が主催する企画じゃ上手くネタを用意しにくいってのもあるのかなぁ・・・

 !! そうだ、夏草さん主催の長文奇想杯があるじゃないか!(ステマ)



No.013 ガンバラナイズ
ツッコミクエスト
小村:どうもガンバラナイズです。

五竹:そして私がタランティーノ監督大好き五竹です。

小村:今その情報いらねえよ!

五竹:ドラクエっていう超面白いゲーム知ってる?
   ドラえもんがクエンティン・タランティーノ監督を退治する冒険、略してドラクエ。

小村:ドラえもんとタランティーノ監督の間に何があったよ!?
   というかタランティーノ監督好きとしてそのゲームを認めていいのか!?
   そもそもドラクエっていったらドラゴンクエストじゃねえのか!?

五竹:それだそれだ。まあそれで、そのドラクエを全面的にパクってツッコミクエストってのを作ってきたから。

小村:堂々とパクった宣言する!?

五竹:じゃあ任天堂GSの電源入れて。

小村:何だそのゲーム機は!?当たり前みたいに言われても持ってない以前に聞いたことがねえ!

五竹:俺の左乳首を押すと電源入るから。

小村:任天堂GSってお前なの!?お前はゲーム機になり得るの!?まず確実に任天堂さんの製品じゃないよね!?

五竹:ちなみにGSは「五竹ステーション」の略な。

小村:何か任天堂とソニーが入り混じってるけどお前はどっちの製品でもないよね!?人間だよね!?

五竹:ちなみに任天堂GSは入力も出力も全て音声のみで行うから。

小村:RPGやるってのに画面ねえんだ!まあゲーム機が人間だからそうなるよな・・・

五竹:早く任天堂GSboxの電源入れてくれ。

小村:任天堂とソニーのみならずマイクロソフトまで取り込んできた!?
   というか何で乳首を電源スイッチとしたんだよ?相方の乳首触りたくねえわ・・・(右手人差指で五竹の左乳首を押す)

五竹:あっ・・・任天堂ー五竹ーステーーショーーン♪・・・ボックス!

小村:「あっ」って何だよ!?ゲーム機の電源入れた時の音みたいに感じた声を出すんじゃねえよ!
   あとボックスの取ってつけた感よ!

五竹:ツッコミクエスト〜悪霊の花嫁導かれし伝説へ守り人五つのエデンの〜

小村:ドラクエのサブタイトルを大量に詰め込んだ!?そして混ぜ方ド下手!

五竹:注意、選択肢がある場合は数字で答えないと殺す。

小村:注意が怖いよ!もうゲームで楽しもうってんじゃなくて、とにかく殺されないように気をつけようってテンションになっちゃったよ!

五竹:ゲームを選んでください。
   A.つづきから B.おわりから

小村:おわりからって何!?終わりから始まったらもう進む道はないよね!?
   あと選択肢がある場合は数字で答えろって言われたのにアルファベットなんだけど!?

五竹:3.はじめから

小村:急に数字登場した!?よかった殺されなくて済むわ!
   じゃあ3で。

五竹:主人公の名前を入力してください。

小村:じゃあ小村で。

五竹:「じゃあ小村で」ですね?

小村:違う違う!

五竹:「じゃあ小村で違う違う」ですね?

小村:決定とかキャンセルとかどうやんの!?

五竹:肩を叩いたら決定、股間を触ったらキャンセルだ。

小村:絶対キャンセルしねえわ!(五竹の肩を叩く)

五竹:「じゃあ小村で違う違う決定とかキャンセルとかどうやんの肩を叩いたら決定股間を触ったらキャンセルだ絶対キャンセルしねえわ」
   に決定しました。

小村:長え!字数制限とかねえのかよ!?というかお前の説明まで入っちゃってるし!

五竹:なおこのゲームはオートセーブであり、セーブデータは1つしかありません。そして1秒に1000回セーブが行われます。

小村:セーブしすぎだろ!技術の使いどころが無駄すぎるよ!

五竹:つまりこの段階で前回のセーブデータは消えましたざまあみろ。

小村:「はじめから」選ぶ前に言えよ!このゲーム意地悪すぎるだろ!?初めてだから別にいいけど!

五竹:「主人公!起きなさい!主人公!」

小村:さっき名前決めたのに主人公呼ばわり!?というか主人公を主人公呼ばわりするゲームあるか!?
   さっきの長々した名前で呼ばれるよりはいいけども!

五竹:「今日は主人公の4歳の誕生日だから、王様のところに行って冒険に出る許可をもらいに行くんでしょ?」

小村:明らかに年齢足りてねえ!敵がいなくとも迷子になって終いだわ!

五竹:そして城に到着。
   「主人公よ。まずは誕生日おめでとう。これはプレゼントだ。」
   主人公はボラギノールを手に入れた。

小村:4歳児にボラギノール!?王としては安価だし何故痔の薬チョイスしたよ!?

五竹:「お前はもう一人で冒険に出られる年齢だ。」

小村:歩けるから出るだけなら出られるだろうけど帰っては来れないだろうな!

五竹:「しかし、外の世界には魔物が住んでおる。
    魔物のボケにしっかりとツッコむことができなければ魔物界から人間界が小馬鹿にされてしまう。
    お前が人間界の面子を保てる力があるかどうかを今からテストし、合格なら冒険を許可しよう。」

小村:人間と魔物の関係性どうなってんの!?何かこのゲーム話が小さいな!

五竹:王様が勝負を仕掛けてきた。
   戦闘システム説明。敵がボケるのでツッコみましょう。
   ツッコミが良ければ相手にダメージを与え、悪ければ自分がダメージを受けてしまいます。

小村:なるほど。

五竹:王様はベトベター(ヘドロポケモン)を繰り出してきた。

小村:なんでポケモンなの!?さっきのシステムはガン無視か!?そしてポケモンのチョイスが王様とかけ離れてるけど!

五竹:王様に2のダメージを与えた。

小村:ベトベターを繰り出すというボケだったんだ!?
   そのボケができる時点でベトベターが存在してるってことだからおかしいけどね!?

五竹:王様を倒した。

小村:え!?2しか喰らわせてないよ!?

五竹:「見事であった。冒険を許可しよう。これを持っていくがよい。」
   主人公はボラギノール×1000を手に入れた。

小村:なんでこの王はボラギノールばっかりくれるの!?しかも数が多すぎてさっきもらった1の霞み様が半端ねえ!

五竹:外の世界へ出た。
   スライムが現れた。

小村:定番の弱い敵のスライムか。

五竹:スライムは太陽の陽射しにやられ干からびて死んでしまった。

小村:何にもしてないけど!?何もせずに敵死んじゃうRPGなんかあるの!?

五竹:スライムに6のダメージを与えた。

小村:いや、ダメージ云々の前にもう死んでるよね!?死ぬという本末転倒のボケを繰り広げちゃったよね!?

五竹:さらにスライムに2のダメージを与えた。

小村:いや、もうやめてあげてよ!ツッコんで攻撃しちゃってるのは俺だけど倒したらその時点で戦闘終わるシステムであれよ!

五竹:外の世界を移動中。
   ゴーレムが現れた。

小村:ゴーレムはスライムと違ってなかなか強そうだな。

五竹:ゴーレムは太陽の陽射しにやられ干からびて死んでしまった。

小村:ええ!?元々水分含まれてなさそうなやつじゃん!?このゲームの太陽は異常に燃え盛ってんの!?

五竹:ゴーレムに6のダメージ、太陽に4のダメージを与えた。

小村:いやだから、既にゴーレムはダメージ関係ない状態だよね!?
   そして太陽にダメージって何!?そもそも太陽はボケてないよな!?

五竹:外の世界を移動中。
   ハーレムゴーレムが現れた。

小村:明らかに変な種類のゴーレム出てきた!?ハーレムの嬉しさがゴーレムであることによって全消しされてるよ!?

五竹:主人公の先制ツッコミ。ハーレムゴーレムに4のダメージを与えた。

小村:ボケる前にダメージ与えた!?それともそういうボケだったの!?

五竹:ハーレムゴーレムはセグウェイで逃げだした。

小村:いきなり逃げんの!?というか何ゴーレムがセグウェイ愛用してんだよ!?

五竹:ハーレムゴーレムに7のダメージを与えた。
   ハーレムゴーレムを倒した。

小村:さっきから死んだ敵に攻撃したり逃げる敵倒したりなんか心が痛いわ!

五竹:外の世界を移動中。
   魔王ラスボスが現れた。

小村:正規の敵としては4体目なのに魔王!?そしておそらくラスボスであろう敵の名前をラスボスにしちゃった!?

五竹:魔王ラスボスはボケた。

小村:ボケの内容は!?その描写ゼロだとツッコミ様がねえんだけど!?

五竹:主人公は1098のダメージを受けた。
   主人公は力尽きた。

小村:そりゃあそうなるよね!?ボケの内容分かんないし序盤で相手魔王なんだからさ!

五竹:ツッコミクエスト〜悪霊の花嫁導かれしそして守り人五つのエデンの時々オトン〜

小村:死んだらタイトル画面に戻るのか。というかサブタイトルに東京タワー的なやつが追加されてない!?

五竹:ゲームを選んでください。
   A.つづきから B.おわりから 3.はじめから

小村:そうだ、はじめから以外選べねえんだ!じゃあもうやらねえよ!
   そういうことでGSの電源どうやって切るんだ?

五竹:電源オフは右乳首。

小村:・・・(右手人差指で五竹の右乳首を押す)

五竹:ああっ!!

小村:右の方が敏感なんだ!って相方のそんなの知りたくないわ!

五竹:・・・・・・・・・それにしても無駄な時間だったな。

小村:お前が提供してきたやつなのにそれお前が言う!?いい加減にしろ!

二人:どうもありがとうございました。

予選総合第33位(3回戦敗退) ガンバラナイズ
審査員
点数
83 66 70 18 13 55 平均50.83
【審査員コメント】 
・ツッコミクエストのタイトルの通り、ツッコミの光る漫才だったと思います。
 また、ボケが良いんですよね、RPGの理不尽な感じが。死んだ敵に攻撃したり、逃げてるモンスター殺したりとか。
 ラスボスはこうなるしかないのかなあ、ちょっと納得がいかないような。でもツッコミが着眼点や言葉を大事にしていて、とても印象が良いです。
  
・結構正統派なRPGネタなんですが、
 その中でも相方自体がゲーム機、魔王ラスボス、ボラギノールとオリジナリティはしっかり表れていました。
 一方で、主人公の名前決め、東京タワーなどどこかで見た事あるようなボケも見られたり、
 ゲーム起動までの内容が濃かったせいでゲーム本編が薄く見えてしまったりと、
 そのへんはまだ改善の余地アリかと思います。

 「五竹:肩を叩いたら決定、股間を触ったらキャンセルだ。」私なら遠慮なくキャンセルしますけどね。やらないために。
  
・名前の決定に自分の説明も混ぜるボケは良かったと思います。
 折角の本編なのに結局ちゃんとボケを出してくる敵がほぼいないので、
 ゲームのルールがプレイ中の描写でもっとある程度はっきりするような展開だとなお良かったと思います。
  
・俺もタランティーノ好きですよ。レザボア→イングロリアス→パルプ→プルーフ→ビル→ジャッキーの順に好きです。
 ネタですが、RPGネタとしての偏差値37です。恐ろしいほど使い古された題材です。
 因みに、大北マサさんのユリコクエストが71、強引GOING!さんのRPGゲームが69、
 セルフィッシュさんのRPG2006が65、薬罐部さんの芥川ゲームが62くらいです。
  
・これもベタ中のベタのみで構成されたネタですね。目新しい部分が一つもないです
 ただ以前より成長の跡が確実に見えるのでそろそろ次のステップに進んでください
 躍進を期待しています
  
・最初の「任天堂GS」関連のくだりは結構笑いました。
 序盤は期待が持てたのですが、肝心の本題に入るまでが長く、ツッコミクエストの部分の展開がやや浅かったように思います。
 面白さがだんだん増していくのは良かったのですが、一通りベタな発展をした後、すぐにラスボスで安易な裏返しになっていたかと。
 難しいところですが、作品全体の中でどこでどう盛り上げるか、を意識すると良いと思います。



No.014 ステレオミサイル
ファミレスのバイトの練習をする極めてスタンダードな漫才の題材
高部:どうも、ステレオミサイルです

辻添:よろしくお願いします

高部:僕ちょっと金欠なんでファミレスでバイトでもしようと思ってまして

辻添:お前がファミレスでバイトできる訳ないだろ

高部:できますよ、ちょっと練習したいんで君は死神やってください
   僕はカプサイシンやりますから

辻添:ちょっと待とうか

高部:どうしましたか?

辻添:ファミレスなのに出てくるのが死神とカプサイシンってどういうことだよ
   普通なら客と店員のスタンダーd

高部:洗脳パンチ!(ボゴォ!!)

辻添:あ、俺洗脳されたから死神やってしまうぞ。嗚呼、これはきっと逃れられない運命なのだ。きっとそうだ



辻添:俺は死神、生死を操る能力を持つ者だ
   今日もヒルナンデス!が始まったというのにスタジオで拍手しない一般人をでっかい鎌で殺したけどそれも飽きたな
   腹も減ったしファミレスにでも行くか

(ウィーン)

辻添:一名でタバコは吸わないから勝手に禁煙席に座るぞ!命は吸うかもしれんがな!
   相席になった場合はそいつの命日は今日になるかもしれん!あさりのペペロンチーノを1つ!
   (タッタッタッ)よし、今日もウェイトレスに一言も喋らせなかったぞ!

高部:半分に折られて、種を取られて、加熱された!そうさ、トウガラシは調理されたのさ!
   今はパスタの中にいる!僕はトウガラシに含まれているカプサイシン!
   昨日畑で採れたばかりの新鮮なカプサイシン!ウェイトレスさんが皿に乗った僕を運んでいるよ!

辻添:今日は相席にならずに済んだな、さすがに4日連続で「またつまらぬキモオタを切ってしまった」なんて言ったら
   魔界から「飽きたぁー」って言われるからな、ツラいものだ。お、ウェイトレスが近付いてきたぞ

ウェイトレス(以下ウェ):お待た

辻添:ごゆっくり食べるからさっさと他の奴に接客しろ!イッツァランチターイム!!
   よし、今日もウェイトレスに三文字しか喋らせなかったぞ!
   端から見たら「お股」に聞こえるから男の客共がゲスな目をしていたな!
   ウェイトレスよ、赤面するがいいさ!ペペロンチーノに入っているこのトウガラシのようにな!

高部:最新の〜〜〜カプサイシーン!!!!!

辻添:トウガラシが喋ったーーー!!!どういうことだウェイトレス!ちょっと来い!
   チクショウ、他の客に接客しているからこっちに来てくれない!確かに他の奴に接客しろとは言ったけど!

高部:僕の声は人間には聞こえないんだよ

辻添:聞こえてるのは俺だけじゃねえか!誰も助けてくれやしない!
   俺がいくら叫んでも死神だから客がみんな敬遠しやがる!チクショウ!

高部:人間に声が聞こえると農家のおじさんたちが栽培してくれないからね

辻添:生死を操る能力なんていりません!早く人間になりたーい!

高部:そういえば、さっきの僕のダジャレはどうでしたか?

辻添:最新のカプサイシン、確かにダジャレだが気が動転してそれどころじゃないぞ!
   死神らしく調理されたあさりの死体を見て気持ちを落ち着けよう



辻添:・・・(うっとり)

高部:あのー、死体眺めて何が楽しいんですか?

辻添:このあさりはどうやって死んだのかなぁ・・・

高部:無視しないでよー

辻添:溺死かなぁ、それともパスタで首吊り自殺かなぁ・・・

高部:最新の〜〜〜カプサイシーン!!!!!

辻添:それ一番耳障りなんだよ!もう全部食べてやる!!

高部:わ〜、歯が沢山だぁ〜
   そんでもって痛〜い

辻添:全部食った・・・・・・やっと解放されたな
   食べたはずなのに腹が減ったな、どうやら料理以上のカロリーを消費したみたいだ
   何かもう一品頼むか、ボタンを押そう(ピンポーン)

ウェ:お待たせしました
   あれ?今回は全部言わせてくれるんですね

辻添:呼んでもウェイトレスが来ないことが恐怖だと分かったんだ
   すいません、カレーライス一つ

ウェ:かしこまりました、それにしてもお客様随分酷い汗ですね。何かありましたか?

辻添:カプサイシンによる発汗効果を身をもって知ったんだよ

ウェ:そうですか、では少々お待ちくださいませ

辻添:さてと、あさりの死体鑑賞タイムを邪魔されたから今度はカレーライスの豚肉の死体鑑賞でもするか

ウェ:お待たせしました、こちらカレーライスです。ごゆっくりどうぞ

辻添:よし、改めて死体鑑賞だな。いい感じで脂身ついてるなぁ・・・(うっとり)
   ん、このカレー福神漬が乗っているのか
   そういや福神漬って神っていう字が入ってるな、神々しさなんて皆無なのに俺と同じ字を入れやがって

(ピカーン!)

辻添:な、何だ!?カレーが光ってるぞ!

福漬神:私は福神漬の神、福に漬ける神と書いてふくづけじんだ
    残念ながらふくづけじん以外の読み方は存在しない。だってふくづけじんだもの

辻添:変なの現れた!ウェイトレース!!

福漬神:私の声は人間には聞こえないんだよ、そして私の力によりお前の声も届かない

辻添:さっきと同じ様なこと言われた!でも声は聞こえなくても姿は見えるはずだろ!

福漬神:私が降臨する際に人間たちの目の水晶体をカレーで覆ったから目撃できんよ

辻添:酷え!そいつらは光ってるカレーはおろか何も見ることができねえのかよ!

「「「目がぁ〜目がぁ〜!!」」」

辻添:客どもがムスカみたいな合唱始めちまったじゃねえか!
   そもそも何なんだその光は、神特有の後光か?

福漬神:これは金粉だ

辻添:そんなの入ってたか!?

福漬神:お前が豚肉の死体鑑賞に夢中で気付かなかったがこのボンカレーには金粉が

辻添:これボンカレーだったの!?ファミレスなのにレトルトかよ!

福漬神:そうだ、このカレーの正式な料理名はボンカレーゴールドだ

辻添:実際の商品名!確かに名前にゴールド入ってるけどそういうことじゃねえよ!

福漬神:ちなみに金粉は入っているがレトルトなので630円だ

辻添:手頃なお値段!金粉入れるくらいならレトルトにすんじゃねえ!普通のカレーで営業しろ!

福漬神:さてと、そろそろ時間か

辻添:何の時間だ?ウッ!急に眩暈が・・・

福漬神:誰であろうと私を見た者は1分も意識がもたんよ、これが神の力だ

辻添:ぐ、ぐはっ・・・(バタッ)

福漬神:所詮お前など低級の神だ、価値で言えばこのカレー以下だ

辻添:(むくっ)

福漬神:何!?起き上がっただと!?

(辻添の体内の)高部:僕はこの体の中のカプサイシンから産まれたヒーロー、カプサイマン!
           ファミレスの平和は僕が守る!喰らえ発汗効果!

福漬神:私の体から大量に汗が!!体が干からびてしまう!
    ぐ、ぐはっ・・・(バタッ)

高部:ファミレスの平和は今日も守られた!

福漬神:(むくっ)

高部:何!?起き上がっただと!?

福漬神(辻添):俺は死んでカレーの力を失った・・・
        しかし、死んだことにより生死を操る能力を手に入れた!
        一度死んだ神、死神参上!

高部:死神だと!?僕は先程誕生したヒーローだぞ!
   最新の〜〜〜カプサイシーン!!!!!

辻添:全部食べてやる!!

高部:わ〜、歯が沢山だぁ〜
   そんでもって痛〜い

辻添:全部食った・・・・・・
   食べたはずなのに腹が減ったな、どうやら料理以上のカロリーを消費したみたいだ
   ん、この匂い・・・なぜかテーブルの上にペペロンチーノとカレーがあるぞ
   腹も減ってるし、ペペロンチーノを食べながら豚肉の死体鑑賞でもするか。いい感じで脂身ついてるなぁ・・・(うっとり)
   ん、このカレー福神漬が乗っているのか
   そういや福神漬って神っていう字が入ってるな、神々しさなんて皆無なのに俺と同じ字を入れやがって

(ピカーン!)

辻添:な、何だ!?カレーが光ってるぞ!

福漬神:私は福神漬の神、福に漬ける神と書いてふくづけじんだ
    残念ながらふくづけじん以外の読み方は存在しない。だってふくづけじんだもの

辻添:意識がー!!(バタッ)

福漬神:所詮お前など低級の神だ、価値で言えばこのカレー以下だ

辻添:(むくっ)

福漬神:何!?起き上がっただと!?

(辻添の体内の)高部:カプサイマンだから発汗させるよ!

福漬神:汗出て死ぬー!!(バタッ)

高部:ファミレスの平和は今日も守られた!

福漬神:(むくっ)

高部:何!?起き上がっただと!?

福漬神(辻添):俺は死んだから死神だ!!

高部:最新の〜〜〜カプサイシーン!!!!!

辻添:もうでっかい鎌で切るー!!(ザクッ)

高部:うわー、死んだからファミレスでバイトできなくなっちゃったー

辻添:やっぱりできないじゃねえか、もういいぜ

二人:どうもありがとうございました

予選総合第40位(2回戦敗退) ステレオミサイル
審査員
点数
15 60 73 10 10 69 平均39.50
【審査員コメント】 
・えー、ただ滅茶苦茶やれば良いってもんじゃないですよー。
 設定に振り回されてて、乗りこなしてない感です。悪い意味で意味分かんない文章でした。
  
・「ファミレスのバイトの練習をする極めてスタンダードな漫才の題材」
 こういうタイトルは十中八九スタンダードじゃない法則。
 そしてやっぱりスタンダードじゃなかった。いやホントに死神と唐辛子でコント始めるんじゃないよ。
 しかし死神と唐辛子のキャラがいいですね。共にわかりやすいキャラクターでとっても読みやすいです。
 キャラがいいんですが、キャラが先行してボケにすぐ思いつくような浅いものが多かったと思います。
 具体的にどんなボケあったけなと振り返ると「最新の〜〜〜カプサイシーン!」しか出てきませんでした。なんか悔しい。
 終盤のループ展開もオチを投げっぱなしにしちゃってるかなって気もします。
  
・ジャンバト+で既に見たこともあり、確かに面白いと思いましたし印象にも残っているのですが、
 漫才として考えた場合、死神・福漬神・カプサイシンの3つが出てくる場面は2人でどうしているのでしょうか?
 その辺りの描写が伝わりにくいのが残念でした。
  
・コントでやればいいんじゃないですか?
  
・なんじゃこりゃ。好き嫌い分かれるネタなんですかね? オレは嫌いなネタです
 キライなネタというか理解できないネタで、好き勝手やってるなという印象
 ネタの運び方についていけずに置いてけぼりをくらっちゃいました
 好き勝手やるというのは大事なんですが、読者を念頭に入れているかいないかでまた大きく変わってくると思います
  
・こんな設定よく思いついたなぁ、よく展開出来るなぁ、というのが率直な感想です。ちゃんとレストラン舞台でやってますしね。

 夏草さんにケンカ売るわけじゃないんですが、これ、一応なりにも漫才であることにすごく意味がありますよね。
 「死神やってください、カプサイシンやりますから」という前フリの上で、
 死神とカプサイシンがどんな形でコントに出てくるのかを読み手に楽しみにさせる、ってのが知ってか知らずかなかなか高度だなぁ、と。

 確かにやりたい放題過ぎる気はするのでそこまで高得点は付けられませんでしたが、
 漫才・ネタ作りの新し・・・くはないかもしれませんが、一つの方向性を示したんじゃないかと思います。



No.015 ボルケーノ
サポートセンター
藤滝: 実は今困ってることがあってさ、俺のパソコンにメールがちゃんと届かないんだよね。

丘山: …
    ……
    ………
    …………分かった。俺が今日メールしてやるから。大丈夫、お前は1人じゃないって。

藤滝: ちげーよ!メールは着てるんだよ!何か「読みとり失敗」みたいなメッセージが出て受信できないんだよ。

丘山: 大丈夫、俺が送ってやるから。「このメールを見たら7日で死ぬ」とか送るから。

藤滝: 寂しい人にすんじゃねーよ!それなら来ない方がマシだよ!
    じゃなくてメールの受信自体に不具合が起きてるみたいなんだけど、直し方が分かんないんだよね。

丘山: じゃあ、サポートセンターみたいなところがあるからそっちに聞いてみないと。状況説明して原因を調べてもらってさ。

藤滝: そうなんだけど、元々パソコンとか全然詳しくないから、電話してもどう言ったらいいか分かんないんだよね。

丘山: あ〜、じゃあ今のうちに練習して、説明したい内容まとめといた方がいいよ。
    ちょっと電話掛けてみて、丘山サポートセンターに。

藤滝: 不安しか感じねーよ。ソコ掛けて大丈夫だろうな?じゃあいいよ、丘山サポートセンタに聞いてみるから。
    プルルル、ガチャ。もしもし。

丘山: 丘山サポートセンターです。音声案内に従って進めてください。
    パソコンに関する相談は1を、電話に関する相談は2を押してください。

藤滝: なるほど。俺は1を押せばいいんだな。1をポチッ。

丘山: パソコンに関する相談ということですが、もしかするとこの先、長くなるかもしれません。
    トイレはお済みですか?

藤滝: いーよそんな心配は。電話してる時点で大丈夫だよ。

丘山: 「行きたい」という方は1を、

藤滝: なんで押させるんだそんなの!?ほっとけそんなの。

丘山: 「大だ」という方は2を押してください。

藤滝: なんでそこまで答えなきゃいけねーんだよ!?
    しかも「行かない」って選択肢がねーじゃねーか!もういいよ1で!ポチッ!

丘山: 次の質問です。

藤滝: 結局トイレ行く時間ねーじゃねーかよ!なんで答えさせたんだ!?

丘山: 「洋式だ」という方は1を、「和式だ」という方は2を押してください。

藤滝: どんだけ掘り下げてくんだよ!?トイレ行かねーんだよ別にこっちは!1でいい!ポチッ!

丘山: パソコンに関する相談ということですが、具体的にどの項目ですか?
    インターネット接続に関するお問い合わせは1を、メールに関するお問い合わせは2を、

藤滝: じゃあもう2だ。ポチ。

丘山: ウィルスに関するお問い合わせは3を、

藤滝: いや終われー!最後まで聞かないと次いかないパターンかこれ!?

丘山: 気になる先輩を振り向かせる方法については4を、

藤滝: 関係ねーの混ざってんじゃねーか!どこの女子中学生だ!?

丘山: 「さっきまで大丈夫だったけどやっぱりトイレ行きたくなってきた」という方は9を押してください。

藤滝: いいっつのだから!どんだけトイレの心配すんだよ!?
    だから2!ポチッ!

丘山: 「先のことを考えて不安になることがある」YESなら1、NOなら2を押してください。

藤滝: どういう意味があるんだ!?いいよ1で、ポチッ。

丘山: Bタイプにたどり着いたあなたにおススメなのは『苦手克服コース』。苦手な科目だけを重点的にサポートします。

藤滝: 何のフローチャートだったんだコレ!?どこのゼミのパンフレットだよ!?

丘山: ただ今、担当の係員を呼び出しています。そのままお待ちください。
    ♪わたし待〜つ〜わ、いつまでも待〜つ〜わ

藤滝: 保留音『待つわ』かよ。待ってんのはこっちなんだよ。

丘山: お電話ありがとうございます。あなたの苦手を得意科目に・Bタイプ担当の丘山です。

藤滝: なんでキャッチフレーズあんだよ!?パソコンのサポートセンターでしょ!?
    メールについての質問したいんですけど。

丘山: はい大丈夫です。その前に確認なんですが、お客様の押していただいた番号、1・1・1・2・1、で宜しいでしょうか?

藤滝: …確かそうだったと思います。

丘山: ピッ。…では私の『ギザギザハートの子守唄』の次にお客様の『待つわ』が予約されましたので。

藤滝: なんでカラオケ番号になってんだよ!?しかもそれが『待つわ』だったのか!?
    カラオケどうでもいいんですよ。メールがちゃんと届かなくなってしまって困ってるんですけど。

丘山: メールが届かないんですね。ではまず原因を絞りたいので、幾つか質問に答えてください。
    友達はいますか?

藤滝: いるよ!じゃなくて受信できなくて困ってるんですよ!メールを開くと『読みとり失敗』みたいなメッセージが出るんです。

丘山: ………。

藤滝: ちゃんと届くように直したいんですけど、どうしたらいいんですか?……もしもし?

丘山: ♪ちっちゃな頃から悪ガキで、15で不良と呼ばれたよ〜

藤滝: カラオケの番来てんじゃねー!消せ消せ!
    なんで仕事中にカラオケ大会やってんだよそっちは!?

丘山: え〜、はい、消しました。

藤滝: いいですか?それで、とにかく、急にメールが届かなくなったので、どうしたらいいのか聞きたいんですが。

丘山: あれ?お客様、曲はじまってますよ?

藤滝: 『待つわ』歌わねーよ!消しとけそれも!

丘山: ではちょっと調べますので、お客様の大好きなこちらを聞いてお待ちください。
    ♪わたし待〜つ〜わ、いつまでも待〜つ〜わ

藤滝: 別に俺好きじゃねーよ。そっちが勝手に流してんだろ。

丘山: ガチャ。
    「カンニングだろうと受かればいい・Gタイプ担当の鈴木です。」

藤滝: 誰だー!?なんか新しいやつ出てきたぞ!

丘山: あっすいません、どうも電話の繋ぎ方間違えたみたいで。Bタイプ担当の丘山です。

藤滝: 今とんでもないキャッチフレーズの人いたんですけど!?なに不正まで手広く揃えてんですか!?

丘山: では、これからお客様のメールの設定を直したいと思いますが、場合によっては話が長くなるかもしれません。
    トイレはお済みですか?

藤滝: だからいいっつーの!何回聞けば気が済むんだ!?

丘山: 「行きたい」と言う方は1を、「大だ」という方は2を押してください。

藤滝: なんで押させるんだよここでも!繋がってる状態で押したら電話ヘンなことになるだろ!?
    で案の定「行かない」という選択肢ねーし!

丘山: とりあえず押してください。

藤滝: いいんだな!?この電話途切れたりしないんだな!?じゃあ1をポチッ!

丘山: 「カンニングだろうと受かればいい・Gタイプ担当の鈴木です。」

藤滝: 鈴木に繋がってんじゃねーか!何がしてーんだこの会社!?

丘山: 「Yahoo知恵袋に問題打ちこんでくれれば、すぐに正解出しますので。」

藤滝: aicezukiじゃねーか!ほっといてやれよもう!どうでもいいからBタイプ担当に戻して!

丘山: 「分かりました。」
    …はい。あなたの苦手を得意科目に・Bタイプ担当の丘山です。

藤滝: 何で今Gタイプに繋いだんですか?

丘山: すみません。Gタイプの評判が良くないので宣伝しとこうかと。

藤滝: 世間の評価が正しいんだよ!客がまともで助かったな、むしろ。
    メールが受信できるよう直したいんで、ちゃんと説明してください!

丘山: はい。ただ、こちらも一緒に操作しながら説明したいんですが、今左手に電話・右手にマイク持ってるせいでマウスが使えないんです。

藤滝: マイク置けー!いつまでカラオケ引きずってんだよ!?

丘山: では私が1回操作をしてみますので、よく見ていてください。
    同じようにやれば直るはずですので。

藤滝: いや電話だからソッチ見えないんですけど!?言葉で言ってください言葉で。

丘山: カチッ…カチッ…カチッ…カチッ…カチッ。
    はい、このように操作してみて下さい。

藤滝: だから見えないんですよ!?何をどうやったんですか今!?

丘山: …はい、良くできました。直ったようですね〜。

藤滝: 何が見えてるんですか!?コッチ何もしてないんですけど!?

丘山: 無事終わったようでなによりです。またのご相談お待ちしております。
    ♪蛍の〜光〜 窓の雪〜

藤滝: 終わったー!やっぱり丘山サポートセンター役立たずだった!
    これだけ時間使って結局全然練習になってねーぞこれ。

丘山: そうか?…じゃあ俺が責任もって直し方を調べて、明日までにメールしとくから。

藤滝: だからそれが受信できねーんだよ!もういいよ。


No.016 薔薇薔薇ローズ
釣り
   なつーはこーかんがかーゆくーなーるー 

   かーゆくーなーったらデーリケーアーエームーズー ランララランランラーン!(出囃子です)

ロゼ:こんにちは。みんな僕のことをロゼって呼んでね。なぜなら僕の名前はロゼだからね。

薔薇:どうもー!50で処女の薔薇ですよろしくー!

ロゼ:50にもなって処女はピンチだね。なぜなら婚期を逃したどころの騒ぎではないからね。

薔薇:だがしかし!私もようやく思春期のチェリーボーイちゃんたちとあんなことやこんなことが出来る作戦を思いついたのだ!

ロゼ:早くも犯罪のかほりが漂ってきたね。なぜなら50にもなって対象が思春期のガキだからね。

薔薇:なのでその作戦を今日は皆さんにも教えてあげよう!

ロゼ:みんな、この人の話なんて聞くぐらいなら

   ラジコンカーを操ってちんちんに突進させるオナニーでもしてた方が良いよ。

   なぜならロクな話じゃなさそうだからね。

薔薇:まず、用意するものはコンドーム、釣竿、エロ本の3つだけです。

ロゼ:もう釣竿がちんこの比喩かと一瞬錯覚しちゃうよね。なぜならエロい単語でサンドウィッチされていたからね。

    でも多分普通の釣竿なんだろうね。なぜならちんこが持ち物って意味がわからないからね。

    切り取ったちんこを用意するとかだったら怖いね。なぜなら血とか出てそうだからね。

薔薇:それでは準備をしていきましょう。まずこの釣竿の先に、エロ本をくくりつけます。

    このとき注意することは、エロ本を釣り針に引っ掛けようとしないことです。

    残念ながらそんなことはできません。釣り糸を巻きつけましょう。

ロゼ:具体的な注意事項まで考えてるあたりがより現実味を帯びてきて嫌だよね。

薔薇:そしてターゲットにする学校を決めたら作戦開始です!

    まずはコンドームを装着し、エロ本付きの釣竿を持って出かけます。

ロゼ:その状態で知人に出くわしたら人生終わるよね。

    なぜなら「え?その格好で何する気?」ってヒき気味で質問されるからね。

薔薇:もし知人に出くわしたら、今から釣りに行くといいましょう。

ロゼ:多分嘘だとバレるよね。なぜなら釣竿にあらぬものが巻きつけられてるからね。

薔薇:そしてターゲットの学校の通学路の適当な場所にエロ本を置き、自分はその脇の茂みにでも隠れ、釣竿を持っててください。

    これで準備は完了しました。

ロゼ:この準備の最中に誰か来たらもう人生終わりだね。なぜならこの状態は言い逃れできないだろうからね。

薔薇:もし準備の最中に誰か来たらそのときは・・・もうすべてを受け入れましょう。

ロゼ:なんてリスキーな作戦なんだ。

薔薇:ここからが本番です。おそらく思春期のチェリーボーイちゃんのことですから、

    「俺別にこういうの興味ないけど?興味ないけど一応拾っておくか。一応ね。」

    とか戯言を一人でブツブツとつぶやくに違いない。

ロゼ:お前ガキが好きなの?嫌いなの?

薔薇:そして戯言をつぶやいた後チェリーボーイちゃんがエロ本をとろうとしたら釣竿を引っぱり、エロ本を取らせません。

    そしてもう一度エロ本をとろうとしたら釣竿を引っぱり、取らせません。

    これを繰り返し、チェリーボーイちゃんが近くまで来たら、襲い掛かって食べてしまいましょう!

         鮮度抜群のさくらんぼですね!

ロゼ:こんだけ話引っ張っといて力技かよ。ってか犯罪だよね?それ犯罪だよね?

薔薇:じゃあ実際にこの作戦が上手くいくか試したいからここで練習していい?

ロゼ:今確信しました。あなたモテなすぎて狂ってるんだね。なぜなら公共の場で犯罪の練習しようとしてるからね。

薔薇:よーし!コンドームもつけたし、釣竿にエロ本もくくりつけたし、準備は万端だ!さぁ、出かけるぞ!

ロゼ:あ、もうコイツはダメだ。なぜならこちらの許可も得ずにコント始めやがったからね。

薔薇:あぁ!なんということだ!通学路に向かってる途中、知り合いに出会ってしまった!

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ロゼ:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

薔薇:お前がやるんだよロゼ!

ロゼ:まさかのご指名入りまーす。あ、ババア!こんなところで何やってんの?

薔薇:ええそうです私はババアです。

    ババアですか?はい、ババアです。

    ジジイですか?いいえ、ババアです。

    でもだからってわざわざそんな呼び方すんじゃねえええええ!!

ロゼ:シャウトしてないで質問に答えて欲しいな。なぜなら答えが気になるからね。

薔薇:いや見りゃわかるでしょ。釣りに行くのよ釣りに。

ロゼ:なんでエロ本くくりつけてるの!?おかしいよ!なぜなら魚はエロ本に食いつかないからね!何釣る気だよ!

薔薇:さくらんぼだよ。

ロゼ:ダメだ、まともに会話が出来なくなってる・・・・・いよいよ狂いやがった。

       俺が知り合いの男でも生贄にしておけば、もとい紹介しておけばこんなことには・・・・

    なんて後悔してる場合じゃない。俺も暇ではないのだ。なぜなら今から風俗に行かなければならないからね。

    というわけで失礼するよ。なぜなら今から風俗に行かなければならないからね。

薔薇:・・・・何とか乗り切ったな。

ロゼ:なかなかポジティブだね。なぜなら狂ってる扱いされたのにもかかわらず乗り切ったとかほざいてるからね。

薔薇:しかしアイツも災難だなー。風俗に行く途中で知り合いに会うとか同情するわ。

ロゼ:そういうことは自分の格好を良く見てから言ったほうがいいね。

薔薇:なんて話してたら通学路に着いたぞ。よし、道の真ん中にエロ本置いて、自分は道の脇の茂みで釣竿もって待機だ。

    よし、これで準備は万端。あとはチェリーちゃんを待つのみだ。

ロゼ:・・・・・・・・・・・・・・・

薔薇:お前がやるんだよロゼ!気が利かない奴め!

ロゼ:またしてもご指名入りまーす。

薔薇:全く、早く来いよチェリーボーイちゃんたち!

ロゼ:こんにちは。僕は今、下校をしているよ。なぜなら僕は、家に帰りたいからね。

   家に帰って、ゲームがしたいからね。なぜなら僕は、ゲームが好きだからね。

   あ、こんなところにエロ本が落ちているよ。誰も居ないし、拾って帰ろう。

   なぜなら僕は、エロ本が好きだからね。

   エロ本もゲームも好きだけど、ゲームとエロ本、どちらのほうが好きかと聞かれたら10対0でエロ本だと答えるよ。

   なぜなら僕はエロいからね。

   人間である前に、オスであるからね。

   でも、人に聞かれたら10対0でゲームだと答えるよ。食い気味に応えるよ。

   なぜなら人にエロイと思われたくはないからね。

   というわけでエロ本を拾うよ。(ヒョイッ)あ、エロ本が僕の手を避けたよ。不思議なこともあるもんだね。

   もう一度、エロ本を拾うよ(ヒョイッ)もう一度拾うよ(ヒョイッ)拾うよ(ヒョイッ)拾うよ(ヒョイッ)

   エロ本を追い続けとうとう道の脇の茂みにまで来てしまったよ。

薔薇:よし、近くまで来た!襲撃だ!

    うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!

ロゼ:ギャアアアアアアアアア!!茂みから奇声上げていきなり登場しやがった!何このババア!

薔薇:ええそうです私はババアです。

    

    ババアですか?はい、ババアです。

    ババロアですか?いいえ、ババアです。

   

    

    でもだからってわざわざそんな呼び方すんじゃねええええええ!!

ロゼ:叫びながら突進してきやがった!マジでなんだコイツ!?怖いよ!物凄く怖いよ!なぜなら

    ・・・・・もう理由なんてないよ!ただただ怖いよ!本能的に危険を察知したよ!

    何なのおばさん急に押し倒してきてうわああああああああああああああああああああ!!!!!

薔薇:ごちそうさまでした!!

ロゼ:恐ろしかったけど、こういうのは嫌いじゃないよ。

   なぜなら僕はエロイからね。

   人間である前に、オスであるからね。

薔薇:よし、じゃあもう一回ぐらいサクランボ狩りしておくか!

ロゼ:完全に味を占めやがった。

薔薇:次はイケメンがいいなあ!

ロゼ:

薔薇:次は!イケメンが!いいいいいいいいいなああああああああ!!

ロゼ:・・・・ハローハニー達!待たせたかい?イケメンチェリーの登場さ!

薔薇:・・・・・・・アイツはリリースしておくか

ロゼ:お気に召さなかったようです!

薔薇:もうイケメン無理ならフツメンでいいよ。

ロゼ:実力不足でごめんね・・・こんにちは。僕は今、下校をしているよ。なぜなら僕は、家に帰りたいからね。

薔薇:よし、次の獲物を見つけたぞ。

    しかし、どさくさに紛れてさっきエロ本を奪われてしまったからもう一度釣竿にくくりつけなくては

    ・・・・し、しまった・・・!エロ本を切らしてしまった・・・!

    何か、何か使えるものはないか!?

    はっ!これは・・・これはこの前なぜか駅の掲示板に張り付けられていた私のハイレグ写真!

    ・・・・仕方ない。これで行こう!

    これを釣り糸で巻きつけて・・・・えい!

ロゼ:わぁ!ビックリしたよ!なぜなら道の脇から写真が飛んできたからね!

    なんだろうこの写真・・・・・うわキモッ!なぜならババアがハイレグ着てるからね!

    急いで帰るよ!なぜなら気分が悪くなったからね。

    

薔薇:し、しまった!逆効果だった!仕方ない、襲おう!うおおおおおおおおおおお!!

ロゼ:うぎゃああああああああ!!叫ぶよ!なぜならババアが凄い形相で突進してきたからね!

    ってかこのババアよく見たらさっきの写真のババアじゃん!ご本人登場かよ!

    あ!おまわりさんきた!助けてー!

薔薇:え?おまわりさん?

ロゼ:警察だ!おいそこのババア何をやっている!

薔薇:ええそうです私はババアです。

    

    

    ババアですか?はい、ババアです。

    ヨーグルト。いいえ、ババアです。

    でもだからってわざわざそんな呼び方すんじゃねええええええ!!

    うおおおおおおおおおおおおおおお!!お前も襲ってやるうううううううう!!

ロゼ:バーン

薔薇:ギャフン

ロゼ:ってなわけでこんなこと絶対にやめたほうがいいよ。なぜならこんな感じで銃殺されちゃうからね。

薔薇:わかったわ、やめる。でもその代わり可愛い思春期のチェリーボーイちゃん紹介してくれない?

ロゼ:いい加減にしろ。

2人:どうもありがとうございました。

予選総合第28位(3回戦敗退) 薔薇薔薇ローズ
審査員
点数
20 82 58 18 70 81 平均54.83
【審査員コメント】 
・下品だなあ! お下劣! お下劣漫才だ! 変態ではない、お下劣さんだ!
 にしても、薔薇さんはどうやってコンドームつけたんです? 女性なんでしょ? 女性用のやつ?
 あるとは聞いたことあるけど、一般的ではないよなあ。ロゼさんの口調は嫌いじゃないです。
 いやでも……汚いなあ、汚い長文ネタだったなあ。うわあん。ラジコンカーをちんちんに突進させるとか、普通に痛そうじゃんかよー。
 えーんえーん。この人性のけだものだよー。発想も童貞な感じだよー。キモいよー。うわーん。
  
・タイトル「釣り」じゃねえよ。獲物が大きすぎるわい。
 ボケのゲスい発想力も然ることながらノリノリなツッコミがまたいい味出してます。
 このツッコミの「なぜなら〜からね」口調はわりと最近本物の芸人で聞いた覚えがありますが、気にしません。
 なぜならボクはこの何を言ってもやさしく聞こえる口調がお気に入りだからね。
 終盤のイケメンチェリーを釣るくだりでハイレグ写真くらいしかボケらしいボケがなかったのがほぼ唯一のマイナス要素です。
  
・ロゼ:もう釣竿がちんこの比喩かと一瞬錯覚しちゃうよね。なぜならエロい単語でサンドウィッチされていたからね。

 ↑この台詞面白かったです。そりゃ言いますよね。実際ちょっと☆CHI★N☆KO★の比喩かと思いましたし。
 形式上仕方ないですが、事前の説明と実演の内容が同じなので予想の範囲内に収まってしまって威力がそがれているかなと。
 「なぜなら○○からね」という言い方が…本来このツッコミって面白いはずなんですけど、ちょっと出しすぎたのではないかと。
 どんどん武器が錆だらけになった気がします。キャラ付けに使うのではなく決め所に絞ってズバッと仕掛けても良かったのでは。

 言い方や展開への工夫はしっかりしているので、下ネタ一辺倒に頼らなくてももっと面白いネタを作れると思います。
  
・ええいなぜならなぜならやかましいわ。くどいわ。
 余談ですけど、昔恋愛経験が無かったであろうババアってちょっと喋ると分かりますよね。
  
・なんかコメントできないくらいバカバカしくて、思わず笑っちゃいました
 3回読んでも笑えるんだからこのネタは面白いんでしょうね
 どうして面白いかは理解したくはありませんが
 中盤にちょっと飽きが来ちゃうところが残念です
  
・バカバカしくも、すごくしっかり展開できていたと思います。作り込み具合が良いですね。
 基本に忠実な部分もあり、さらにバカ、ってのが心地よかったです。
 下ネタ方向はともかくとしても、バカさとしてはもっとぶっ飛んでも良かったような気はします。



No.017 ナカギーズ
走り屋
浅井「どうもナカギーズです!よろしくお願いします!」
町田「よろしくお願いします!」
浅井「まずは自己紹介からですね、趣味でも言っておきますか、趣味はフットサルと山登りです。よろしくお願いします」
町田「お前地味やなぁ〜」
浅井「そうか?お前の趣味なんだよ」
町田「趣味はけん玉と水鉄砲です。よろしくお願いします。」
浅井「よくそれで地味と言えたな!履歴書に書いても絶対スルーパターンだろ!」
町田「あとなぞかけ位かな?」
浅井「じゃぁ、なぞかけしてくださいよ。お題はワンピースで」
町田「ワンピースって読書の方?それとも欲情の方?」
浅井「読書でお願いします。」
町田「ワンピースとかけて僕らの漫才と説く」
浅井「その心は?」
町田「どちらも、凄く面白いでしょう。」
浅井「ハードルを上げろとは言ってねぇだろう!どうすんのコレ!」
町田「最近漫画を読むことにはまってしまいまして」
浅井「全力のツッコミにも無視かよ!」
町田「最近の漫画は面白いねぇ〜ミルモでポンとかぴちぴちピッチとか」
浅井「世代が割と古い、そして何故その漫画をチョイスした!」
町田「両方半濁音あるじゃん!と思った方はきゃりーぱみゅぱみゅです」
浅井「まさかのきゃりーぱみゅぱみゅそのもの?!」
町田「もしくはドゥルンドゥルン玲奈です」
浅井「ドゥルンドゥルンってどんな擬音?!トリンドル玲奈だから!」
町田「ぴちぴちピッチを読んで憧れたんで、歌い手にでもなろうかな」
浅井「やめとけやめとけ、歌い手というワードを出した瞬間歌い手アンチからおぞましい空気が漂ってくる!」
町田「昨日読んだのが頭文字Dなんですね」
浅井「何その凄いギャップ!ローラから千葉新一なみ!」
町田「頭文字Dを読んで憧れた訳ですよ〜走り屋になりたいんですよね」
浅井「お前が走り屋になれるのか?」
町田「聞いて驚け!俺が走り屋になる確率はズバリ20%だ!」
浅井「ほう!達川光男の打率より高いじゃねぇか!いいぜやってやるぜ!」
町田「とある峠、ブーーーン!ブンブンブーン!ドオオオオ!ウオオオオ!ギャアアア!ドドドド!カァーアアン!コーオワァ!ガァアアン!ギュム!ギャン!ギャアアアオウ!と藤原は呟いた」
浅井「独り言だったの?効果音じゃなくて?藤原の頭大丈夫?」
町田「何言ってるんだ!まともな人間はこの峠を攻めることはできないんだ!」
浅井「そういう意味じゃねぇよ!」
町田「いいか!走り屋に大事なのは3つある、気持ち!技術!好奇心と闘争心!」
浅井「3つに絞れ!好奇心と闘争心は気持ちに入らないのか!あ、誰かが慌ててきたぞ」
町田「そんなに急いでどうした?ミスター加藤ホークス!」
浅井「日本語訳で加藤鷹?!なんで加藤鷹いるの!」
町田「いや、この加藤さんホークスファンなんだ」
浅井「全国の加藤さんのホークスファンに謝れ!加藤鷹扱いしやがって・・・」
町田「お前までどうしたんだ!ミスター新井カープ!」
浅井「すっごい複雑!なぜかすっごい複雑!」
町田「一体何があったんだ?ミスター高須クリニック!」
浅井「高須イーグルスちゃうんかい!なんでいきなりクリニックやねん!」
町田「あ!頭文字Dの意味わかった!デブ、出川、デストラーデじゃない!」
浅井「今までそう思ってたの!どこにデブと出川とデストラーデの要素があったの!」
町田「頭文字DのDは、ダルビッシュ、デカマラ、大根」
浅井「ダルビッシュのでけぇ!大根って!ってことは紗江子ガバガバやん!お前本当馬鹿だな!」
町田「まともな神経じゃこの峠を制覇することはできない!」
浅井「だからそういう意味じゃねぇよ!もういいよ、どうもありがとうございました」

予選総合第54位(1回戦敗退) ナカギーズ
審査員
点数
 7 11 26  6 13 28 平均15.17
【審査員コメント】 
・「ワンピースって読書の方?それとも欲情の方?」でガッツリ入り込めなくなりましたね。
 うーん、この漫才、「芸人みたいなことがやりたかった」「漫才みたいなことがやりたかった」という枠から出てないんですよね。
 人を笑わせたい・自分の面白才能を認めさせたいという気持ちではなく、あくまで変身願望の延長みたいな漫才でした。
 色々ツッコミどころや、直していったほうがいいところはあるんですけどねー。うん。何よりまず、ツッコミは大事にしていきましょうよ。

 浅井「世代が割と古い、そして何故その漫画をチョイスした!」

 ってツッコミありますけど、これ矛先がずれまくってるんですよね。
 あと、一つの文章では、そう簡単に幾つもツッコミできません。やろうとすると、こんな風に矛先の鈍ったツッコミになっちゃいます。ここは、

 浅井「なんで少女漫画なんだよ! キモいよお前!」

 で良いんですよ。その方がスッと入ってくるでしょ。
 ツッコミの狙うところは深く考えて、それでいて適切に叩き込まなきゃいけませんよ。
 おんなじ様なところ、いっぱいありますよ。久々の赤ペン先生でした。
 あ、頭文字Dの件に入ってから読めたもんじゃありません。文章下手糞過ぎです。
  
・悔しい…こんな野球ネタでも笑っちゃう(ビクンビクン
 ミスター加藤ホークスからのミスター3連発のくだりは的確なツッコミもあって個人的にツボでした。
 さあここから、と思ったらそのままオチへ。消化不良のまま終わってしまいました。
 比較的多用する傾向にある私が言えることではないかもしれませんが、
 ボリュームの割に固有名詞が多過ぎてごちゃごちゃした印象を受けました。
 少女マンガにハーフ系タレントにプロ野球選手とジャンルも様々ですし、
 どれも1回限りの使い捨てで固有名詞の数だけ余計に増えてしまってます。
 そのせいで走り屋になりたいという本題が霞んでしまい、着地点の見えない漫才となってしまいました。
  
・自己紹介から「全力のツッコミにも無視かよ!」までの流れはベタですがわかりやすく良かったと思います。

  浅井「全力のツッコミにも無視かよ!」
  町田「最近の漫画は面白いねぇ〜ミルモでポンとかぴちぴちピッチとか

 この2行の間を境目として、同じ1人の人が作ったとは思えないくらい、流れが雑になったように見えます。
 ボケたい気持ちだけが先走って、説明不足のまま見てる人を放置して進んでしまったようです。
  
・全く面白くないとしか言いようがないんだけど、
 好感の持てるつまらなさでした。
 この調子で頑張ってください。
  
・これも読者を意識しないで自分たちだけで楽しんでしまっている漫才ですね
 固有名詞の連打は危険ですよ。よっぽど上手に使わないと漫才の質を下げてしまいます
 話題もあっちいったりこっちいったりで全体的に浮き足立った漫才でした
  
・本題に入るまでが長い上、本題自体が非常に薄いです。テーマを設定した以上、まずは本題をメインに話を広げていきましょう。
 単発で面白いボケやフレーズは見られるので、「一つの話を作る」という意識が加われば良い漫才になると思います。



No.018 驚愕ラボ
夏の夕方とかにざーっとくるやつ
学美「こんにちは! 驚愕ラボの学美(まなみ)です! 親しみを込めて“まなびちゃん”って呼んでくださいね!」

教子「驚愕ラボの教子(キョーコ)で……って、あら? なんで私たち、レインコート着てるんですか?
   この会場、甚大な雨漏り被害でもあるんですか?」

学美「夕立対策です!」

教子「対策をするのはいいコトですけれど、ここ室内ですよ? わざわざレインコートまで着込む必要ありますか?
   どうしても対策がしたいなら、折り畳み傘くらいにした方が良かったのではありませんか?」

学美「あたし、傘だとずぶ濡れになっちゃうんですよ〜!」

教子「どんな不器用な差し方してるんですか、学美ちゃんは?」

学美「勇者学美の大冒険! くらえ、アンブレラソード!」

教子「なんとなく学美ちゃんがどんなふうにして傘を操っているのかは分かりました。
   でもそれ、男子小学生とかが登下校中に、しかも雨が降っていない時にやるような傘の使い方ですよね?」

学美「この差し方してると、身体が熱くなります!」

教子「運動して熱くなったのか、風邪ひいて熱が出ているのか微妙なところです。
   ……あぁ、いえ。学美ちゃんは風邪はひかないんでしたね」

学美「なんでですかー?」

教子「このあまりにストレートな皮肉に気づけない素晴らしい頭脳をお持ちだからですよ、学美ちゃん」

学美「褒められた!」

教子「良かったですね」

学美「そういえば教子さん。夕立って一体どうして起こるんですか?」

教子「そうですね……夕立っていうのはですね、午前中のうちに太陽光で地表の空気が熱せられて上昇気流が発生し、
   水蒸気の凝結によって積乱雲を形成する……というメカニズムで発生するんです」

学美「……なるほど! あたしもガンダムは大好きです!」

教子「うん、ごめんなさいね。学美ちゃんの頭のレベルに合わせなかった私が悪かったですね」

学美「ガンダムって、カッコいいですよね! パイルダー・オンって!」

教子「それ、ロボットアニメオタクの方の前で言ってはいけませんよ?
   ガンダムとマジンガーZの違いを小一時間解説されることになりますから」

学美「要するに、夕立はガンダムである、ってことですよね?」

教子「哲学的すぎてついていけないですよ、学美ちゃん。ええと、要するにですね……
   午前中とかお昼の間って、直射日光が強くて、暑いでしょう?」

学美「はい。私も甲子園球場のピッチャーマウンドに上がる度、暑くて暑くて……」

教子「今の時期のお昼の甲子園球場は、高校球児たちに明け渡しておいてあげなさいね。
   で、そうして地表の空気が温められると……上昇気流というものが発生するわけです。
   これが元になって雨雲が発生するんですよ」

学美「へー! あたし、夕立がそんなふうにしてできてるなんて、知りませんでした!」

教子「知ってたら私に聞かないでしょうからね。では、ここでクイズです。
   夕立が発生するためには、3つの条件が必要です。なんだか分かりますか?」

学美「はい!」

教子「はい、じゃあ、学美ちゃん。その積極性に免じて、手じゃなく脚を上げたことに関しては不問に付しますね」

学美「夕立が発生するために必要な条件は……ずばり、友情、努力、勝利、ですね!?」

教子「それはジャンプの三大原則ですよ? 友情、努力、勝利でどうやって雨を降らせるんですか?」

学美「友情の涙、努力の汗、勝利の唾、が夕立の原料なんです!」

教子「もしそれが真実なのだとしたら、夕立の度に絶叫モノですよ?」

学美「歓喜の!?」

教子「悲鳴です。というか、友情が涙で努力が汗というのは分かりますが……勝利が唾というのは、どういう了見ですか?」

学美「勝者は敗者に、唾を」

教子「吐きかけませんよ? 吐きかけたとしたら、たぶん敵キャラですから、しばらくしたら主人公サイドのキャラに倒されますよ?」

学美「中川圭一にですか?」

教子「学美ちゃんの中で、こち亀はどういう位置付けが成されているのですか?
   ええとですね、正解は、1・上昇気流、2・上空と地表付近の大きな気温差、3・高温多湿の空気、の3つです。
   これらの条件が揃った時に、夕立というものが発生するんですね」

学美「あたし惜しかったです!」

教子「そうですね。正解が3つだったという点では限りなく惜しかったと言えますでしょうね」

学美「ヒントを有効に活用することができました!」

教子「ヒントっていうか、問題文で言ってたんですけどね? 3つって」

学美「それら3つは、具体的にはどういうものなんですか?」

教子「ええ。ではまず上昇気流なんですが、これの発生には、地形の影響が大きいんです。
   例えば風の通り道に大きな山があったとしますよね。
   すると風は山にぶつかることで上方へと流れが変わり、その結果上昇気流が発生します。
   ですから、山の近くなんかだと、割合積乱雲ができやすく、夕立が発生しやすいんですよ」

学美「なるほど! それじゃあ今度から、砂場で大きなお山を作るのを少し控えようと思います!」

教子「さすがに砂場のお山程度じゃ上昇気流も積乱雲も発生には至らないと思いますよ?
   ていうか、あなたまだ砂場とかで遊んでいるんですか?
   少し控えるんじゃなくて、いっそ砂場からの卒業はできませんかねー? 尾崎ばりに」

学美「気温差というのは、わかります! 暑い日に冷蔵庫開けたりすると生じますよね!」

教子「間違ってはいないのですけれど、それを夕立発生のメカニズムとして捉えてしまうと、ちょっと……。
   学美ちゃんの中での夕立は、ずいぶんと些細なコトで発生するんですね」

学美「褒められた!」

教子「学美ちゃんは、発言者の意図していない含意を読み取るんですねー。とにかく、気温差です。
   先ほども言ったように、太陽光によって地表の空気が温められることなどにより生じます」

学美「怪談を聞いたら寒気を感じたりしますよね!? まさかあれも夕立発生のボヘミアニズムに……!?」

教子「そうですね。空気に怪談を理解する知能があるとしたら、間違いじゃないかもしれませんね。
   あと、ボヘミアニズムじゃなくてメカニズムです。自由奔放な生活を追究することは関係ないです」

学美「上昇気流と気温差と、あと1つなんでしたっけ? こ……こう……『高音出し辛い』?」

教子「出し辛いですけどね? 無理すると変な声出ちゃいますけどね? 正解は、高温多湿ですね?」

学美「全然違ったー!」

教子「夕立の発生条件にジャンプの三大原則を答えるよりは惜しかったと思いますが。
   ……あ、いえ。やっぱり惜しくはないですね」

学美「その、高温多湿っていうのはどういう状態なんですか?」

教子「これはそのままの意味ですよ。温度が高くて、湿度も高いんです」

学美「熱湯ですか!?」

教子「空気です」

学美「熱湯の空気ですか!?」

教子「ダチョウ倶楽部さんや出川哲朗さん以外には辛い条件ですね。要するに、暑くてじめじめした空気のことですよ?」

学美「機嫌悪いときの松岡修造みたいなことですね!?」

教子「機嫌悪いときの松岡さんがじめじめしてるかどうかは知りませんけれどね?」

学美「んだよクソ〜、何が錦織だよ〜、日本の男子テニスっつったら、修造だろうがよ〜、もっと熱くなれよ〜!」

教子「存外じめじめしてますね。そんな松岡修造嫌です。あと、松岡修造の一人称は『修造』ではないんじゃないでしょうか」

学美「あ、一人称は『松岡』でしたか!?」

教子「もっと無いと思いますけれど。まぁ、とにかく。
   その高温多湿も夕立発生の条件の1つに入るため、あまり湿度が高くなく乾燥した空気……
   いわゆるカンカン照りの時には、夕立は発生しにくいんですよ」

学美「なるほど。じめじめ怒ってる松岡修造をカンカンに怒らせれば夕立は起きないと」

教子「どっちにしろ松岡修造さんは怒っているんですね? 私の中で松岡修造さんの株価が大幅下落中です」

学美「円安というやつですね!?」

教子「分からないからといって黙り込まずに、しっかりと自分の知識の中から正解を導き出そうとする姿勢は好きですよ」

学美「ごめんなさい……あたしのことが好きな人がいるかもしれないので」

教子「告白だと勘違いされた上に、よく分からないフラれ方までしてしまいましたね。
   断られたことに意外とショックを受けている自分がいることにショックを受けています。
   夕立の話に戻りますけれど、夕立には雷が一緒に鳴ることも多いですね」

学美「ギター、HIDE! ベース、KAZMA! 雷、TOSHI!」

教子「雷を演奏に加えたら、だいぶ壮大なサウンドになるとは思いますけどね?」

学美「日本一のカミナリストは松岡修造さんであると言われています!」

教子「遂に怒りのあまり、雷まで起こせるようになったんでしょうかね? 私の頭の中の松岡修造株はストップ安です」

学美「教子大先生、この卑賎なる私めに、発言の許可をいただけますでしょうかで候」

教子「なんで急にへりくだり出したんですか? この短時間に学美ちゃんの中でどんな心境の革命があったのですか?
   そういうのいらないので、いつも通りしゃべってください」

学美「松岡修造って、どうやって雷を鳴らしているんですか?」

教子「松岡修造が鳴らしているとしたら、雷神様が持ってる太鼓を叩いたりして鳴らしているんじゃないんですかねー」

学美「なるほど。つまりドラムスですか」

教子「松岡修造さんはドラマーだったんですね。雷の発生メカニズムのお話をしましょうか」

学美「メカ!? あたしもエバンゲリオンは好きです!」

教子「学美ちゃん、もうそろそろ“メカ”に脊髄反射するのは卒業しましょうか。
   それに今の発言はエヴァファンに見つかったら『エヴァはロボットじゃない!』とか言われた上で、
   聞いてもないのにTV放送版と劇場版の違いを延々と講釈垂れますよ?
   で、ええと雷のお話でしたね。……上昇気流で雨雲が発生するというお話は、先ほどしましたよね?」

学美「……はい!」

教子「その微妙なタイムラグ、私は見落としませんよ。とにかく上昇気流で雲ができます。
   最悪、理屈は理解してなくてもいいので、条件反射的にそれだけ覚えておいてください。理屈は後からでもついてきますから。
   で、そのように上昇気流で発生した雲の中には、多数の水滴や、水滴が凍った氷晶や霰があります。
   これらが雲の中で風に煽られぶつかり合うことで摩擦が生じ、それによって静電気が蓄積されます」

学美「その静電気が、ドンガラガッシャンの元になってるわけですか」

教子「さっきまで“雷”って言えてましたよね? 私の長台詞の間にどんなボキャブラリーの変化があったのですか?
   まぁ、とにかく。そのような現象を経て、雷は発生するわけです。
   夕立も雷も、上昇気流が発生の原因の1つになりますので、夕立と雷が同時に発生することが多いんですね」

学美「なるほど! 教子さん、あたし今日もいっぱい勉強できました!」

教子「良かったですね。それでは今日のテーマ『夕立』の復習をしましょうか。
   今日学美ちゃんが学んだことを、何か一つでも良いので言ってみてください」

学美「はい! ……レインコートは蒸します!」

教子「その話はしてませんでしたが、ネタが始まってから確かにずっとそう思っていましたよ。もういいです」

2人「「どうも、ありがとうございました」」

予選総合第38位(2回戦敗退) 驚愕ラボ
審査員
点数
30 53 67 24 20 54 平均41.33
【審査員コメント】 
・ほしのさんでしょ! ほしのさんですよね! 学美ちゃんは、がくえんゆーとぴあまなびストレートですよね! 違ったらごめんなさい!
 でもほしのさんでしょ! コンビ名は恋愛ラボが元ネタですよね! ね! 違いますね! すいませんでした!
 学美ちゃんの天真爛漫なキャラクターを、ただただ優しい目で見つめていたくなるような漫才でした。
 にしても、長台詞が多くて読み飛ばしたくなっちゃいますね。要は吸引力が無いということでする。
 んー、説明口調のツッコミが、上手いこと言ってるように見えて上手くないんですよね。
 「今の時期のお昼の甲子園球場は、高校球児たちに明け渡しておいてあげなさいね」は、長いです。面白くないです。
 「試合が出来ないから無断でマウンドに上がらないようにね」とか「どうして私の知らないところでエースピッチャーやってるのかな?」とか、
 幾らでも面白そうなツッコミが出来たはずでしょうよ。どっちにしろ松岡修造怒らせてるとか面白かったですよ。
 うーん、あんまり「好き!」ってなるタイプのキャラクターではなかったです。何か突き抜けてこないような。
 キャラクターが大事な漫才だと思うんですけどね。教子さんで何か出来るはずです、何か……。
  
・ツッコミが冴えてました。やさしいツッコミなんですけど、所々トゲがあるような感じで。
 また、ボケ・ツッコミともにキャラが立っているのでネタに独特な空気が漂っており、それが心地よかったです。
 ツッコミ・雰囲気とここまではいいんですが、ボケがかなり見劣りしていたかなと。
 ツッコミのフォローである程度カバーされてはいるんですが、全体的にパンチ力の無い小粒な物が目立ちました。
 ツッコミの語り口のせいもあるのか、漫才が淡々と進められ展開に抑揚が欠けていたので、
 もう少しボケに振り幅を持たせてもいいかもしれません。
  
・キャラクターには好感持てますし、そのキャラがボケや流れを壊さずマッチしていて良かったと思います。
 ただ、僕も修造は好きですけど使いすぎかと。しかも後半に出し始めたせいで、どんどんネタが安易な方に向かったように見えました。
 オチは、面白さとはちょっと違いますが綺麗に締めたなぁと感じました
  
・しっかり作られている、以上の何物でもない。
 片方がとんでもないボケで、片方が冷静にツッコミを入れるネタは最上級の難しさで、
 恐らくこれが覆面だとすればこの作者はネタ作りに慣れていると思うんですけど、
 全然笑えず、ただただ淡々としてました。
  
・二人の口調が柔らかいから会話に緩急が無くて大きな笑いを作りづらいですね
 基本的にボケのパンチも弱いので、全体的に盛り上がらずに終わってしまいました
 こちらも固有名詞が多めだったんで面白みに欠けました
  
・キャラ設定(学ぶ形式みたいなやつ)自体はなかなか面白いと思うのですが、今回はそこが漫才の面白さにそこまで直結してなかったのが惜しいです。
 具体的に言えば、夕立の説明がちょっと具体的過ぎていて、漫才のテンポを悪くしていたかなぁ、と。教科書とか学習マンガを読んでいる気分でした。
 学美のアホの子度合からくるボケは良いところ突いてると思うので、
 もう少しテンポ良いネタになってくれば一気に面白くなりそうな気がします。



No.019 炭酸電池
三匹のこぶた
でん:どうもー、炭酸電池です。よろしくお願いします。

たん:ヤバいんですよ、まだ家のテレビがアナログなんですよ。

でん:もうあれだけ言われてるんだから地デジに買い変えなさいよ。

たん:いやー、でもアナログ放送のほうが受信が速いらしいじゃん。

でん:あぁ、でもそんな変わりないだろ。

たん:地デジだとさ、今テレビ付けても、どの番組もホリエモンがモヒカン頭で収監しているニュースとかのやってるんですよね?

でん:そんなに遅れてないわ!遅れたとしても数秒の話だよ。

たん:そうそう豚箱といえばさ、脱獄つながりで思い出したけど、「三匹のこぶた」って絵本をよく母親に絵本読んでもらわなかった?

でん:豚つながりで思い出せよ!脱獄関係無いだろ。でも俺もよく読んでもらいましたよ。

たん:今日は、偶然にも俺が新しく「三匹のこぶた」を改訂してきたからさ、読み聞かせしてやるよ。

でん:偶然というか、お前から話題ふってきたんだけどな。まぁ聞いてやるよ。

たん:昔々、豚の義理のお母さんと三匹のこぶたが暮らしていました。

でん:どうして、いきなり複雑な家庭にしたんだよ。

たん:ある日、義母が三匹のこぶたに「あんたたちは、そろそろ自分で家でもつくって暮らしなさい。」と言いました。

でん:自立しないとね。

たん:「『(社会に)飛べない豚はただの豚』だよ。」と義母は言いました。

でん:そういう意味で使うんだ、その言葉。

たん:なので早速、長男の「ブー太郎」と二男の「プン太」と三男の「ポーク」は、それぞれ自分のお家をつくることにしました。

でん:三男だけ生々しい名前だな。

たん:あっ、因みに義母の名前は、「ジョー」

でん:名前が母親っぽくない!なんか、スナイパーみたいだわ。

たん:「よーし、ボクは風通しの良いワラの家をつくるぞ!」 長男のブー太郎はワラで家をつくりました。

   「よーし、オレはカッコイイ木の家をつくるぞ!」 数日前、森でトリュフを見つけてきた二男のプン太は、小枝で家をつくりました。

でん:ん?豚の種類違くないか? あ・・・複雑な家庭か。

たん:「ヨーシ、オラハ、ガンジョウナ、レンガノ、イエ、ツクル。」 三男のポークはレンガで家をつくりました。

でん:がっ外国産? 明らかに兄弟じゃないだr あ・・・複雑な家庭か。

たん:それぞれ家が出来上がり、こぶた達は大喜びしていました。と、そこに恐ろしい・・・

でん:まさか、

たん:ジョーがやってきました。

でん:母親かい。オオカミ来るかと思ったわ。

たん:ジョーはみんなの家を見て、「一人暮らしは良いけれど、オオカミには気をつけなさい」とジェスチャーで伝えました。

でん:口で伝えろよ!その台詞をジェスチャーで伝えられたことに驚きを隠せない。

たん:三匹のこぶたは、肝心なオオカミのジェスチャーだけ読み取れませんでした。

でん:そこ一番、ジェスチャーで簡単なところだろうに。

たん:ジョーは安心して身を引いていきました。

でん:どの地位から退いたのかな?!帰っていったんでしょ?

たん:そこへ!! ジョーが言ってたように、声が美輪明宏似の腹ペコオオカミがやってきました。

でん:え、なんで?それ、もののけ姫のやつを想像しろってことかな?でもあれ犬神様だよね?オオカミではないよね?まぁいいや、腹ペコオオカミだしな!危険だ、危険だ!

たん:「へっへっへ!豚が三匹も食えるなんて贅沢だぜ!」とオオカミはつぶやきました。

でん:うわー、怖い、怖い。

たん:すると、3人にリツイートされました。

でん:Twitterでつぶやいたのかよ。

たん:まず、オオカミは長男が住んでいる笑笑にやってきました。

でん:それ居酒屋!ワラの家でしょ!

たん:「トントントン! 豚だけに。・・・・こぶたちゃん、オオカミだよ、僕をお家に入れておくれよ。」

  「絶対に入れないからな!僕はこのお家があるし、セコムにも入ってるからオオカミなんて怖くない!」

でん:セコム入ってたんだ!

たん:「何!こうなったら俺の息でこの家を吹き飛ばしてやるー!」

   そう言って、魚民を簡単に吹き飛ばしてしまいました。

でん:完全に居酒屋じゃん。

たん:長男のブー太郎は「アルソックにすれば良かった・・・」と嘆きながら、必死に逃げて、二男のプン太のいる小枝の家に隠れました。

でん:セキュリティー会社の問題では無いと思うけども。まぁでも良かった良かった、食べられなくて。

たん:オオカミはこぶたの後を追いかけてきて、溶けかけてる小枝の家にやってきました。

でん:・・・チョコレートのほうでつくった?!

たん:「トントントン! 豚だけに。・・・・こぶたちゃん、オオカミだよ、僕をお家に入れておくれよ。」

でん:毎回、オオカミはその小ボケを挟んでくるの?!

たん:「絶対に入れないからな!僕が一生懸命、豚だけに釘をトントン叩いて、つくったお家があるからオオカミなんて怖くない!」

でん:こぶたも挟んできたよ、同じボケを!

たん:「こうなったら俺のオナラでこの家を吹き飛ばしてやるー!」

   そう言って、Wアーモンドの香ばしさをさらにアップさせた小枝の家も吹き飛ばしてしまいました。

でん:ただのお菓子の家だな。

たん:長男のブー太郎と、二男のプン太と、プン太と隠れて同棲してた雌ぶたのウリボーは、三男のポークがいるレンガの家に隠れました。

でん:なんか登場人物増えたよ! そんで、雌ぶたの「ウリボー」って名前ややこしいわ!

たん:間食を済ませたオオカミはまた追いかけてきて、レンガの家にやってきました。

でん:追いかけてる途中でなんか食べた?

たん:「トントントン!・・・いや、俺も一応、学習はする!三度目は違うやり方で入って見せる!」

でん:何を仕掛けてくるのか?!

たん:「トントントン!・・・こんばんは、スピリチュアルカウンセラーですけども、あなたがたを無料で占ってあげましょう。」オオカミは江原啓之になりすましました。

でん:どうせなら、美輪明宏の声マネしろよ!!地声が勿体無い!!

たん:「江原さんだー!」こぶた達は騙されました。

でん:騙されたのかよ。

たん:しかし、三男のポークはすぐに怪しいと気づきました。「オマエハ、エハラジャナイ・・・ミワ、ダロ!」

でん:あぁ、そっちかぁ・・・。

たん:「いや、美輪さんの声に似たオオカミです。」オオカミは口を滑らせてしまいました。

でん:口を滑らすにも程があるな。

たん:こぶた達は、オオカミだと一斉に気づきました。

でん:君達も十分気づくの遅いけどね。

たん:バレてしまったオオカミは慌てて、家を息で吹き飛ばし・・・しかし、びくともしません。

でん:さすがレンガの家だ。

たん:「何ぃ!効かないだと!よし、こうなったら体当たりだーー!どーーーーーん!」 それでも、アスベストが飛び散るだけでびくともしません。

でん:なんか、害するもの飛び散ったけど大丈夫?

たん:そこでオオカミは煙突から侵入することにしました。

でん:こぶた達ピンチ!

たん:それを家の中で聞いていたこぶた達は、真珠のネックレス作りを中断して作戦を練ることにしました。

でん:豚に真珠!呑気に手芸してる場合じゃないから。

たん:真珠のネックレス作りはヒヅメなので大変です。

でん:・・・どうでもいいよ!

たん:長男のブー太郎が「大きなナベにお湯を沸かして煙突の下に置いておこう。」と提案しました。

   二男のプン太は、「お兄ちゃん流石!」と言いました。

   三男のポークは、「ボク、サンセイ!」と言いました。

   雌ぶたのウリボーは、「私の両親は昨日出荷されたし、今頃、丸焼きにされているかしら・・・」と呟きました。

でん:ウリボー切ない!

たん:すると、フォロワーが減りました。

でん:Twitter!!

たん:そして早速、大きなナベにお湯を沸かしセット完了。煙突から降りてきたオオカミは、そのお湯の中にボチャーン!と落ちました。

   オオカミは「熱い―!」と飛び跳ね、雌ぶたのウリボーを連れ去り、山へ逃げて行きました。

でん:・・え?ウリボー・・・?これはノータッチでいいの・・・かな?

たん:助かった三匹のこぶたは仲良くセラミックの家で暮らしましたとさ。

でん:・・・それ誰が建てた家?!!!

たん:あっ、それから真珠で作ったネックレスは、三匹を育ててくれた豚義理ジョーにプレゼントしましたとさ。

でん:義理のお母さん!! 豚義理ジョーってオダギリジョーみたいだわ!

たん:めでたし、めでたし。

たん:こんな感じです。

でん:全然良くない。

二人:どうも、ありがとうございました。

予選総合第16位(準決勝敗退) 炭酸電池
審査員
点数
77 64 95 59 32 72 平均66.50
【審査員コメント】 
・かっくいー! 何気にめっちゃ面白くてかっくいー! 話もスムーズで素敵です。ナイスバッティングです。
 お義母さん豚の投げっぱなしなキャラクターとか、Twitter絡めてくるとかすげー良いですね。
 でもさ! 美輪明広みたいな声のオオカミだったらさ! 口調も美輪明広にしようよ! それだけで絵面が十五倍面白くなるはずだよ!
 それが悲しいよ! 涙の海が出来るよ! その海は今、日本海と呼ばれています! 涙が似合うわけだ! ちゃんちゃん!
  
・おとぎ話の中でも、三匹の子豚のネタって意外とマイナーですよね。ほとんど見た事ない。
 Twitterや江原などあまり出し方に捻りのない安易なボケがちらほらとあったんですが、
 複雑な家庭やアルソック、アスベストとクリーンヒットするボケも適所にちりばめられており
 おとぎ話ベースということで読みやすく、まとまりのある漫才でした。
 ここからもうワンランク上に行くとすれば、三匹の子豚に何かキャラをつけてみると、
 色んなタイプのボケが繰り出せてネタに厚みが増すと思います。
  
・もうMM−1に昔話ネタ出してくるのは卑怯にすら思えるw。
 でも昔話は皆の頭の中に正解が前提としてあるから、スッと入りやすく面白いんですよね。
 言い方がよかったんだと思いますが、まさか『呟いたのがTwitter』というボケで笑わされるとは。アスベストも久々過ぎてw。
 ただ、おそらく大抵の人は『次男は木の家』と覚えているので、
 木と言わずわざわざ小枝と言ってることから小枝→チョコの方というのが読まれやすいのが難点ですかね。
 ただ最初に『小枝』という言葉を出した時は「兄弟で豚の種類が違う」というボケで消せていた辺りは良かったです。
 でもそうすると『小枝』の伏線が弱くなるのか…難しいところですね。
  
・オチが落ちてない潔さは良い。豚義理ジョーも面白かった。今までのよりも断然良い。
 全体的にボケは良質なんだけども、ツッコミがそれを潰してるっていう他の参加者の逆パターン。
  
・オレの部屋、いまだにアナログです。地上波が見れません
 所々に光るボケはあるのですが、全体的に見るとまだまだ笑いの量が足りないネタでした
 ツッコミが的外れだったり、ツッコんでほしいところでツッコミが入らなかったりでもどかしい気持ちに
 基本が出来ているだけに、もう一つ二つ自分の殻を破ってほしいなと思いました
  
・昔話のわりにあまりネタの題材にならないのもあるかもしれませんが、単純かつ斬新なボケが多くて楽しめました。
 1つ1つのボケの発想がベタでも、平然といろいろ組み合わせていくと面白い漫才にできるんだなぁ、と。
 もう1歩、インパクトのある名フレーズなりが捻り出せれば、決勝も夢じゃないでしょう。ってかもうそんな位置に居ますね。



No.020 ササキに願いを
夏休み
○:ササキに願いをです
2:よろしくお願いします

○:ささ、夏休みですよ。夏休み

☆:そっか。もう夏休みですよね。この前、早起きしたら外で子供たちが踊ってましたよ

○:ふーん

☆:まさに“血沸き肉踊る”ってやつですね

○:お前の近所では朝から何が行われてるんだよ…

☆:よく分かんないですけど、「新しい朝が来た、希望の朝だ」って歌ってました

○:…それは多分ラジオ体操だね
  まあ小学生にとって、夏休みは楽しいだけじゃなくて、ラジオ体操とか宿題とか大変なことも多いよね

☆:ああ、確かにそうですね

○:で、一番面倒だったのは日記だよね

☆:え?僕日記大好きでしたよ

○:あ、そうなんだ

☆:僕、芥川賞狙ってましたから

○:日記で?
  日記で芥川賞は無理だと思うよ

☆:ちなみに、これがその日記です(ノートを出す)

○:持ち歩いてんのかよ!どんだけだ

☆:ちょっと読んでみますね
  『7月18日 明日から夏休みだ。明日は学校のプールで泳ぐのが楽しみだ』

○:あ、終業式から書いてんだ

☆:『7月19日 今日、学校に水着で行ったら先生に注意された』

○:それはさすがにちょっと、はしゃぎ過ぎたかな?

☆:『先生が言うには、今日が終業式だそうだ』

○:バカか。

☆:『先生に新品のレーザーレーサーを没収された』

○:水泳選手か!つーか、レーザーレーサーって久々に聞いたわ

☆:『だから今日は1日、着替える時に使うゴムが入っているタオルを巻いていた』

○:先生、没収してから服を貸さなかったのかよ。すっぽんぽんにタオル1枚って涼しそうだけども
  つーか、前の日に終業式が無かったから、その日から夏休みじゃないって普通気づくだろ

☆:だってケンちゃんが19日から夏休みだって言ってたんですよ…

○:ケンちゃんって誰だよ

☆:僕の幼なじみです。あだ名はホラ吹きケンちゃん

○:そんな奴の言うこと信じるなよ

☆:『7月20日 今日は暑かったからプールが気持ちよかった』
  『7月21日 今日は暑かったからアイスがおいしかった』
  『7月22日 今日は暑かったから…』

○:手を抜きすぎだろ!日記が好きなんじゃなかったのかよ


☆:いや、でも7月中はずっとこのパターンですよ

○:じゃあ、8月から読んで


☆:『8月1日 天気、晴 今日もアサガオは綺麗に5個の花を咲かせた。直径5センチの青い花が一番綺麗だった』

○:観察日記になっちゃったよ

☆:『8月2日 ☆君へ。ユキより
  最近マジで暑いよねぇ〜。ユキにゃんは溶けちゃいましたぁ〜
  そうそう、8月5日の登校日は、絶対に来ること!いいわね!べっ別にあんたに渡したいものがある訳じゃ無いんだからね
  私はただ、クラスメイトのあんたが元気かどうか知りたいだけなんだからね!』

○:何だこれ

☆:それがですね、覚えてないんですよ…

○:これはお前が書いたんじゃないんだ

☆:はい。考えられるのはユキちゃんが僕の部屋に入って日記に書いたんじゃないかと…

○:気持ち悪いな!
  つーかちゃんとした日記は無いの?

☆:『男もすなる日記といふものを女もしてみむとてするなり』

○:…それは土佐日記かな

☆:ちゃんとした日記じゃないですか

○:紀貫之じゃなくてお前が書いた日記を読め!

☆:『8月3日 7月21日と一緒』

○:だから手を抜くなって

☆:『8月4日 タイトル、『祭り』
   やほー。最近暑いね・・・。今日、俺は神社までタカシと愉快な仲間たちとお祭りに行った。やっぱり夏は浴衣だね。あと、なんで縁日のたこ焼きってあんなに美味いんかね?やっぱり雰囲気?
  今日はこの辺で…
  コメよろしく』

○:ブログか!

☆:ブログだって立派な日記です!

○:いや、そうだけどさ…

☆:ちなみに、ちゃんとコメントされましたよ

○:誰から?

☆:「☆君も祭りに行ったんだ。ちなみに、先生は校長先生に内緒でたこ焼き屋台のバイトしてました。」

○:先生からか!しかも何バイトをやったことカミングアウトしてんだよ

☆:その後、先生は教師をやめ、日本一のたこ焼き職人を目指す修行に出ました

○:何、その無駄な設定

☆:その後、先生の姿を見た者はいない…

○:たこ焼き職人ってことは大阪に行ったの?

☆:いいや、メキシコです

○:日本ですらない!日本一の職人を目指してるのに

☆:タコスのメキシコです。校長先生が旅行先で見たって言ってました

○:タコスには、たこ入って無いよ
  つーか「その後、先生の姿を見た者はいない…」って見られてんじゃん。身内に

☆:まぁ、あの先生はドジっ子でしたから

○:いや、もうドジっ子ってレベルじゃないから…

☆:てへぺろ

○:可愛くないよー

☆:じゃ、読みますね
  『8月5日 今日は暑くて何もする気がしなかったので一日中寝ていた』
  『8月6日 ユキちゃんに怒られた。何かしたっけ?』

○:お前登校日行ってないだろ!

☆:いや、だって今年は登校日廃止になったってケンちゃんが言ってたんですよ…

○:またケンちゃんかよ。もうケンちゃんと遊ぶのやめな

☆:『8月7日 今日は花火大会。とても花火がキレイだった』

○:ようやくまともな日記がきたよ

☆:『天国にいるケンちゃんも、この花火を見てるのかな?』

○:!?

☆『8月8日 今日はお父さんと野球を見に行った』

○:いやいや、ちょっとちょっと…

☆:『カープが阪神に250−247でサヨナラ勝ちした』

○:その野球の試合も気になるけど…。ケンちゃんって死んでたの?

☆:小学校2年のときでした。生まれた時から難病と戦っていたケンちゃんの病状は日に日に悪化して、入院することになりました
  明日…。いや、今日をどうやって生き延びさせようか、周りの大人はそんなことばかり考えていました
  ケンちゃんは、少しでもみんなが笑えるようにいつも冗談を言っていました
  「昨日、晩御飯に赤いキュウリが出たよ」「今日の薬はチョコレートの味だったよ」「僕、元気になったらボブサップくらい日焼けするんだ」
  そんなケンちゃんを見て、周りの大人はニッコリと笑うのでした
  そんなある日、突然ケンちゃんの容態が一気に悪化。ケンちゃんは一か八か、成功率のあまり高くない手術に全てを賭けることになりました
  ケンちゃんは両親に「帰りは遅くなる」と一言つぶやいて、ストレッチャーに乗り、手術室に向かいました
  これがケンちゃんの最後の冗談になりました…

  その年の夏休み、僕には見えたんです。ケンちゃんの姿が。「もっと冗談を言いたい!」「もっとみんなを笑わせたい」って言っているケンちゃんの姿が

○:そっか…。小学生の時に不思議な体験をしたんだね…
  ごめんな。ケンちゃんのことを悪く言っちゃって…

☆:…って感じの日記なんですけど芥川賞取れますかね?

○:フィクションかい!

☆:あ、これ日記帳じゃなかったです

○:だろうね。日記帳はノンフィクションであるべきだから

☆:算数の練習帳でした

○:もう何もかも間違いだよ

☆:こっちでした。こっち(ノートを出す)
  7月20日 今日は朝早く起きて、血湧き肉踊りにいった
  魑魅魍魎も跋扈していて楽しかったです

○:だからラジオ体操だって
  お前の地域のラジオ体操どうなってんだよ。魑魅魍魎が跋扈するって

☆:スタンプを求めて有象無象が集いますし

○:どんなラジオ体操だ。もういいよ

2:ありがとうございました

予選総合第49位(1回戦敗退) ササキに願いを
審査員
点数
 9 14 49 30 15 47 平均27.33
【審査員コメント】 
・駄目だ、これ地味すぎる。終盤のケンちゃんの物悲しさくらいしか、褒められるところが有りませんでした。あとは全部低空飛行。
 どうもなあ、ボケのベクトルに非日常やダイナミックさが無いんです。
 全部、日常の片隅のあるあるに至りきらないあるあるネタみたいなので閉じちゃってる。
 例えば、レーザーレーサー出てくるのは良いですけど、レーザーレーサーってぴちぴちすぎて一人で着たり脱いだり出来ない水着じゃないですか。
 そうですね……先生に手伝ってもらってそれを脱ぐ様子って面白くないですか? 面白くない?
 じゃあこうしましょう、クラス全員に手伝ってもらってレーザーレーサー脱がされるんです。
 レーザーレーサーと教室でこんな絵だって作れるんです。着るのだって、家でお母さんに手伝ってもらったりしてさ。
 他にも、タイム短縮出来たりする凄い水着なんですよね。じゃあ、登校のスピードが数秒早くなったとかでも良いじゃないですか。
 こういうのが無いんですよ。この漫才には、ファクターを広げる工程が圧倒的に不足しています。
 ボケに潜りましょう、面白さってそういうとこから出てくるものだと思うんです。
 あと、ラストの新しい日記帳は完全にいらなかったです。自分で読んで蛇足な感じしませんでした?
  
・ケンちゃんのはなしがとてもよかったです。
 笑いの方は、ユキちゃん、登校日などボケになってないボケが目につき、
 全体を通しても最後の感動展開以外は特に何もない漫才でした。
 子供らしい題材においてボケも子供らしいものが多かったので、
 アダルトなボケを心掛けてみるとギャップから案外簡単に面白いボケが生まれると思います。
  
・☆:『7月19日 今日、学校に水着で行ったら先生に注意された』
 ○:それはさすがにちょっと、はしゃぎ過ぎたかな?
 ☆:『先生が言うには、今日が終業式だそうだ』
 ○:バカか。

 ボケ自体は絶対良いと思うのですが、○さんの1つ目のセリフカットして詰めた方がよかったかと。
 喋る形式の漫才ならこうなるでしょうが、読む場合にはヘンに伸びてない方がいいと思います。

 また、本ネタに入るまでの部分も、もう少し縮めて貪欲にボケ数増やしてほしいなと感じました。
 伝えるだけの文量や詰め方にまだ改良の余地があるものの、ボケそのものは面白く作れていたと思います。
  
・今までよりも断然良くなってた。阪神広島の試合結果をスルーする流れが自然。
 天丼の使い方もよく分かってきてるので、後はどれだけオリジナルな設定を作れるか、
 ボケとツッコミの質を上げることができるかがポイント。
  
・ボケが雑、会話が成立していない、読者を意識していないというテキスト漫才における駄目な要素が
 存分に出てしまった作品なんですが、それを味として評価されるように努力するかスパっとスタイルを変更するか
 それはササキさんにお任せしますが、現状では厳しいですぜ。応援しますので頑張ってください
  
・これ、もう少し要らないボケとかが整理されれば良作になる予感がしました。そのくらい、ベタレベルとはいえ良いボケが多かったと思います。
 あとは「読み手の引き込み方」でしょうかね。
 ただ日記を読んで内容がおかしい、だけだと完全にボケ次第になってしまうので、
 何か初っ端から有り得ない設定を付け足した上でボケを進めていくと、思わぬ笑いを生み出せると思います。


 しかし今回、審査員の意見を2分するネタの多いこと多いこと・・・