予選Cブロック 審査フォームはこちら

 021 ブックマーク ア・へ顔  022 リーベルパウンド  023 茨木からの刺客  024 くるぶしソックス  025 whitewhite  
 026 ハーベストムーン  027 TOMONAGA  028 理系文系  029 優しい朝の光に包まれて  030 月影連盟


No.021 ブックマーク ア・へ顔
ストパソ
大庭:ブックマーク ア・へ顔の大庭(おおば)です。

洲飼:ブックマーク ア・へ顔の洲飼(すかい)です。

2人:二人合わせて 大庭洲飼です。 よろしくお願いしまーす。






大庭:はい、早速ブックマーク ア・へ顔なのか大庭洲飼なのか皆さん混乱したかと思いますがね。

洲飼:そこらへんは彼の案なので笑いながら頑張ったとメチャクチャ褒めていただければと思います。

大庭:では本題へと入りますが、洲飼さん。私はパソコンにこれ以上魅力的な機能をつけることに限界を感じているのですよ。

洲飼:なるほど。確かに進歩には限界がありますね。

大庭:そこでです!私は新たに考えました。その名も進化を続け歴史を刻むパソコンです!

洲飼:ほぉ、それはすごい。

大庭:50000円でお話しいたします。

洲飼:お金をとるのですね。抵抗はありますが、たった今を進まなくちゃ未来はないのでお支払いいたしましょう。

大庭:やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 50000円だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

洲飼:さっきまでとのギャップにも驚かないでやってくださいね。こういう子なのです。さ、話してください。

大庭:そのパソコンはですね。最初はデスクトップに何もないのですが、どんどん順を追って機能が増えていきます。

洲飼:進化を続けるとはそういうことなのですね。

大庭:さらに進化の過程は日本史になぞっています。

洲飼:歴史を刻むとはそういうことなのですね。

大庭:良いと思いますね?

洲飼:はい、まぁまだよくわかりませんけども。 歴史好きな方とかも世にいらっしゃいますしね。どんな風に機能が増えていくのですか?

大庭:まず貝塚のアイコンが現れます。

洲飼:何でしょうね。

大庭:ごみ箱です。

洲飼:そこも日本史を踏まえているのですか。しかし、まだ何もないのにごみ箱から現れるとは。

大庭:日本人の歴史はごみ箱から始まってますからね。

洲飼:誤った解釈が含まれているようです。

大庭:次に大和政権が現れます。

洲飼:これは何でしょうね。

大庭:マイコンピュータです。

洲飼:だんだん便利になってきましたね。

大庭:そして、4,5世紀くらい操作をしないと奈良の大仏が現れます。

洲飼:4,5世紀操作をしないというのが気になりますね。実際の時間軸だととんでもないですよ。

大庭:これはスクリーンセーバーです。大仏のアニメーションが可愛く画面上を動き回ります。

洲飼:大仏が動く時点で日本史をなぞれてないですね。

大庭:大仏はももクロの歌を歌いながら踊ります。

洲飼:大仏がももクロの歌を歌いながら踊る時点で日本史をなぞれてないですね。

大庭:この頃より船ができてInternetExplorerが使えるようになります。

洲飼:これは嬉しいですね。

大庭:ま、欧米のサイトが見れるようになるのは16世紀頃まで待ってください。

洲飼:その時間軸の解釈が明確でないのでどのくらい待つのか不明瞭です。

大庭:次にアクセサリが現れます。

洲飼:これはそのままですね。

大庭:アクセサリでは貴族の遊びといったクソゲーが楽しめます。

洲飼:あなたはアクセサリ=クソゲーをするところと思ってるようですね。

大庭:そして、不具合も多くなってきます。平将門の乱、藤原純友の乱、保元の乱、平治の乱などが代表的な不具合です。

洲飼:それらは不具合として扱うのですか。

大庭:そして、マイコンピュータの機能がより便利に使える鎌倉幕府なるアイコンが現れますが建武の新政というアップデート後にはもう見られせん。

洲飼:それはアップデートなのでしょうかね。

大庭:室町幕府なるアイコンも現れますがろくに使い物にならなくなります。

洲飼:使い物にならないで片付けられてしまいますか。

大庭:まぁ、その間にスクリーンセーバーが変わります。金閣と銀閣が画面上を可愛く動き回るようになります。

洲飼:こればかりはもうわけがわかりませんね。

大庭:金閣と銀閣が東方神起の歌を歌いながら踊ります。

洲飼:金閣と銀閣が東方神起の歌を歌いながら踊る時点で日本史をなぞれてないですね。

大庭:この後に欧米のサイトも見れるようになります。

洲飼:やりましたね。

大庭:しかし、それによって有害サイトにアクセスしてしまう人が増えそうです。宣教師には気をつけましょう。

洲飼:やめてください。有害サイト扱いしないでください。

大庭: Francisco Xa virusは危険です。

洲飼:やめてください。ザビエルをウイルス扱いしないでください。

大庭:そしてこれまでにないほどの不具合が起こります。関ヶ原の戦いです。

洲飼:はじめのほうに歴史好きな方とかもいらっしゃると言ったのですが、その方たちを敵に回しそうです。

大庭:戦国武将と呼ばれるバグです。

洲飼:歴史は書く人の主観に左右されることをご了承くださいね。すいません。

大庭:江戸幕府が現れると、多くの海外のサイトが見れなくなります。鎖国です。

洲飼:進化を続けるはずが機能的には退化してしまいましたね。

大庭:その後はしばらく目立った進化がなくなります。スクリーンセーバーが増えるくらいです。

洲飼:スクリーンセーバー頼りですね。

大庭:杉田玄白が踊り狂います。

洲飼:チョイスが安直だと思います。

大庭:踊り狂った後に北斗百烈拳をします。

洲飼:変わった解剖術ですね。

大庭:あたたたたたたたたたたたーへる! あなとみぁ! って言います。

洲飼:ノリだけで翻訳しそうです。

大庭:そして、黒船をダウンロードすることで再び海外のサイトが見れるようになります。

洲飼:ペリーさん来てくれて良かったです。

大庭:さらにお待ちかねのアップデート、明治維新です。

洲飼:このパソコンではヴァージョンの数字だけが上がるやつですね。

大庭:するとクラッカーに狙われ出します。ハッキングの標的にされるのです。

洲飼:悪い面が台頭してきましたね。

大庭:クラッカーとの抗争もはじめは勝利を重ねますが、とうとうハッキングされます。

洲飼:まっさっか

大庭:アノニマス合衆国には勝てませんでした。

洲飼:なんという仕様でしょう。

大庭:この後、ハッキングが解かれると急速に機能が増えます。高度ケータイ成長の時代です。

洲飼:ケータイが関わってきました。

大庭:そしてここからは私たちの時代ですよ。

洲飼:現代ですね。

大庭:これがどのように進化をしていくか。それは私たち次第なのです。

洲飼:そうですね。

大庭:辛いことや悲しいこともあるでしょう。時には価値観の違う人とぶつかることもあるかもしれません。しかし、言い訳を盾に逃げてはいけません。

洲飼:そうですそうです。

大庭:これからの時代を戦い抜いていかなければなりません! 戦いなど無い私たちの世界のためにです!

洲飼:はい。まとめましたね。良かったんじゃないでしょうか。







大庭:しかし、これを話すだけで50000円貰えるとか良い商売だなぁ。もっともっとやって稼いでやりましょう。ウシシシシシシ。

洲飼:いや、カッコ良くまとめた後にそんな話はやめてください! もういいです!

2人:以上! おおば〜すか〜い♪

予選総合第24位(3回戦敗退) ブックマーク ア・へ顔
審査員
点数
78 59 59 17 68 61 平均57.00
【審査員コメント】 
・設定が入り込みづらいなあ。新しいところを発掘した感じは評価できますが、何がどういうことなのか分かり辛い。
 それでも、ボケ一つ一つは面白くて、鎖国始まってネット繋げらんないとか、上手だなあと思いました。
 スクリーンセーバーの天丼が生きてて良いですね、頭おかしい感じが凄い良いです。ザビエルウイルスって何ですか。面白いじゃないですか。戦国武将と呼ばれるバグとか、面白いじゃないですか。
 あたたたーへる! あなとみぁ!、面白いです! あ、さては大喜利強い人ですね、大喜利強い人ですねー!
 何かもう、設定が分かりやすかったらもっと点数行ってたんですよ。そこが惜しいなあ。いきなり突き放された感じしちゃいましたからね……。他のネタ見てみたいな。
  
・ネタの発想力なら今大会出場者中トップクラスです。
 パソコンと歴史を組み合わせてここまで展開できるとは…度肝を抜かれました。
 明治維新をアップデートと呼ぶのは世界中探してもあなただけよきっと。
 豊富な歴史知識を要するボケは評価したいんですが、
 金閣と銀閣、Francisco Xa virusなどところどころついていけないボケもありました。
 あと歴史を刻むパソコンといってもパソコン自体が進化の歴史を刻んでいる描写は少なく、
 困ったら歴史的な人物・建造物をスクリーンセーバーにしてしまえというボケが多過ぎかなと思います。
 発想力はホント群を抜いているのでこのあたりの制御が出来れば漫才の完成度が上がるはずです。
  
・パソコンの機能と歴史をうまくかけ合わせられていると思います。
 ただ、笑いよりもうまさに寄りすぎてしまったかなと。
 50,000円に対して超ハイになる部分は面白かったです。
  
・歴史上の単語をパソコンに当てはめただけ、って印象。
 うまいこと作られてはいるけど、笑いにはつながらない。
  
・素直に感心しました。とにかく上手。テキスト作品としてかなり面白かったです
 漫才で見るならばもう一押し足りないのですが、このネタにはあんまりパンチ力も必要ないかなぁ
 あとはツカミとオチに一工夫あれば良かったかなと思いますが
  
・わたしにできること 普通の審査だよ

 発想は面白いですね。「大仏がももクロの歌を歌いながら踊る」「フランシスコ・ザ・ウィルス」あたりが特にツボでした。
 ただ終盤、アノニマス合衆国と良い感じのまとめのところで一気に勢いが落ちたのは気になりました。
 あと、冷静に考えるとちょっとよく分からない設定ですよね。そこの違和感は払拭できませんでした。



No.022 リーベルパウンド
発売日
氷谷:ふわぁ〜あ。

古城:おう、なんだ眠そうだな。

氷谷:発売日で。

古城:あぁ、お前の事だからゲームの発売日に徹夜で並んだからとかそういう事か。

氷谷:いや、ゲームじゃなくて新聞の。

古城:まさか新聞だったとはな!

氷谷:最近あんまり眠れてないんですよ。

古城:まぁ、ほぼ毎日発売してるからな!
   それは寝不足にもなるわ。

氷谷:キヨスクで買ってるんですけど。毎日長蛇の列が。

古城:新聞で並んではいないだろうけど。
   でも、忙しい時間帯だと混みあってる時はあるかもな。

氷谷:まぁ、毎日買いに並ぶんですけど。

古城:それはそれはお疲れ様です。

氷谷:混み過ぎて最後尾の80人は線路の上ですからね。

古城:軽く一線越えてんじゃねえよ!
   危ないから黄色い線の内側で待っとけ!

氷谷:まぁ、キヨスク自体も線路の上なんで先頭の方もなんですけど。

古城:キヨスクの設置場所ムゴ過ぎるだろ!

氷谷:毎日潰されては建て直しの日々ですよ。

古城:どんなメンタルしてんだよ!

氷谷:それだけ買う方も買ってもらう方も命懸けって事ですよ。

古城:そんな命懸けないでも普通に買えるからな!

氷谷:「新聞を買う事とは戦争をする事に等しい。」

古城:これ以上ない無益な争いだよ!不毛だよ。

氷谷:これは夕刊長官と呼ばれ崇められた仁藤功さん44歳の言葉です。

古城:肩書きややっこしいな!夕刊なのか朝刊なのか!

氷谷:ニュースペーパーマスターなんて異名で呼ばれたりもしますけど。

古城:まぁ、異名はいいけど。その人はどういう人?

氷谷:毎日僕が行く駅とは別の駅なんですけど、そこの行列の先頭に並んで新聞を買っている人です。

古城:そんなんで異名がつくものなんだな。

氷谷:それで得意技が持ち前のパワーで人を押しのけ強引に先頭に並ぶパワークラッシュ!

古城:ただの外道だった!なんでこんな屑みたいな奴が崇められてんだよ!

氷谷:もう累計5200人は病院送りにしてるらしいです。

古城:ただの人修羅じゃねえかよ!えげつねぇ!

氷谷:こないだは5000人病院送りおめでとう記念で花束を贈ってあげたみたいで。

古城:おかしい、何かが狂ってる。

氷谷:そしたら、仁藤さんはどういう行動をとったと思います?

古城:まぁ、喜んだんじゃないの?

氷谷:いえいえ、違います。その病院送りされた5000人目の人に花束を渡したんですよ。すばらしいでしょう。

古城:今更人格者アピールされてもな!親が泣くような非情な行為ばっかじゃねえか!

氷谷:いや、仁藤さんの親は…。

古城:あっ…。

氷谷:仁藤さんは新聞の妖精とも言われてるんで親はいないんですよ。

古城:44歳のおっさんが妖精扱いってどういう了見だよ!っていうか異名多いな!

氷谷:仁藤さんの妖精要素半端ないですよ。

古城:ここまで妖精と相反するエピソードしかなかったじゃねえか!

氷谷:背中の筋肉が盛り上がり過ぎてまるで羽のようなんですよ。

古城:ただただ強さだけが強調されたわ!もう十分伝わりました!
   いいよ、なんか怖いから仁藤さんの話はいいわ。

氷谷:まぁ、ともかく新聞を買うとなると毎日ぎゅうぎゅうで人口密度が半端ないわけですよ。

古城:確かに線路はみ出るくらい並んでたらな。

氷谷:いや、人口密度高いな!ここは日本か!とか言っちゃうくらいの。

古城:日本なんだよ!新聞買ってる割にたとえヘッタクソだな!
   確かに日本の人口密度は結構高いけどな。

氷谷:ウチのとこはあんまり並ぶんで整理券とか出るんですよ。

古城:そりゃあそれだけ並んでたらな。

氷谷:僕、実はあんまり新聞興味ないんですけど。整理券マニアなんで毎日行ってます。

古城:ここまで喋っておいて新聞興味ねぇの!?

氷谷:で、毎日行ってるキヨスクでは5部しか新聞売って無いんですけども。

古城:需要を考えろ!需要を!毎日長蛇の列出来てんだぞ!

氷谷:まぁ、5部売れれば向こうは採算がとれますからね。

古城:毎日建て直しとかしてんのに5部じゃとれる筈ねぇわ!
   絶対キヨスクにボッタくられてるだろ!

氷谷:でも、新聞のクオリティが高いですからね。

古城:クオリティ?

氷谷:一番最近買った新聞の内容は「仁藤功さんはプチ整形!?」っていう内容でした。

古城:週刊誌以下のレベルじゃねえか!
   頭おかしいオッサンの情報どうでもいいわ!

氷谷:スポーツ欄には「昨日の昼に仁藤功さんジョギング中に足をつる」の記事が。

古城:どうでもよすぎて反吐が出るわ!

氷谷:まぁ、最近ちょっとハードワークが過ぎたのが原因ですかね。

古城:いいよ!本人のインタビューとかいらねぇよ!

氷谷:昨日並ぶのに夢中で電車に1回轢かれてますからそこらへんもあって良くなかったですね。

古城:そっちの方がよっぽど衝撃じゃねえか!そっちを記事にしろよ!

氷谷:新聞の内容はこんな感じですけども。
   後、並ぶ時って結構疲れるじゃないですか。

古城:確かに長時間並ぶのはな。

氷谷:というわけで僕らで線路にサウナを設置したんですよ。

古城:なんでもかんでも線路に設置すんな!

氷谷:買った新聞で汗を拭くのが気持ちいいのなんのって。

古城:頑張って新聞買ってその用途!

氷谷:新聞は少しくっちゃくっちゃになりますけどね。

古城:そりゃそうだよ!汗なんて拭くから!

氷谷:で、くっちゃくっちゃに折れ曲がった新聞を見て「あ、折れ曲がったせいで仁藤さんの顔がニヤニヤ笑ってるように見える。」とか言うんですよね。

古城:あるあるがピンポイント過ぎるわ!
   そんなもん俺に同意を求めるな!

氷谷:キヨスク隣には風呂もあるんですけど。

古城:風呂まであるのかよ。

氷谷:隣なんで一番前の人たちが入るんですけどね。
   先頭集団が集団で銭湯!

古城:なんかやかましいわ!

氷谷:入浴中は、只今ニューヨークタイムズです。という看板をかけて。

古城:そこ新聞にかけてくんな!

氷谷:後、オシャレなカフェもありますよ。

古城:それもどうせ線路上だろ。

氷谷:そこはちゃんとホームの方にありますよ。

古城:それはちゃんとしたトコにあんのな。

氷谷:ホームのゴミ箱の中に入ってちょっと進んで行くとオシャレなカフェが。

古城:ゴミ箱経由しなきゃいけないオシャレなカフェってなんなんだよ!

氷谷:「ゴミ箱に入っていたコーンポタージュ」っていうのが人気で。

古城:なんてもん販売してんだよ!開き直りが酷過ぎる!

氷谷:量はあんまり無いんですけどコーンポタージュ底の粒粒を余さず食べるのが通な感じがして好きですね。

古城:何が通なんだよ!ただただ意地汚いだけじゃねえか!

氷谷:そんな感じで毎日買ってるわけで眠いんですよ。

古城:どんな感じだよ!まぁ、毎日朝刊を買いに行ってたら眠くもなるだろうけどな。

氷谷:いやいや、僕が買ってるのは夕刊なんですけども。

古城:朝刊じゃねえのかよ!いい加減にしろ!


No.023 茨木からの刺客
呪いの手紙
土屋:土屋と土方で茨木からの刺客です。よろしくお願いします。

土方:お前呪いの手紙って知ってる?

土屋:確か、封を開けたら中から貞子が出てくるやつだよな?

土方:違うよ!文中の句点(。)という句点から大量に這い出てくるんだよ!

土屋:でもそれだと貞子のサイズ小さくない?

土方:だから怖いんじゃねえか!普通の大きさの人が紙から這い出てきても何も怖くねえだろ!

土屋:まあ確かに普通の大きさだったらどんな身なりでどこから登場しようが「普通の人かな?」って思っちゃうか。

土方:例えば夜中にテレビの画面から這い出てきたとして、それで怖いか?

土屋:全然怖くないし、むしろ体調を心配しちゃうな。

土方:そうだろ?水道水と消費期限切れのパンを優しく振舞ってあげちゃうだろ?
   あとさっきから貞子貞子言っってるけど、貞子じゃなくて卑弥呼だよ!

土屋:あれ?それって昔の日本の女王とかじゃなかった?

土方:邪馬台国の女王のことか?あれは小野妹子だよ!

土屋:あれ?それは性別がよく分からないでおなじみの歴史上の人物じゃない?

土方:それは剛力彩芽だよ!

土屋:それだ!聞いたことある!
   呪いの手紙で卑弥呼が出る時間って確か決まってたよな。満月の夜だっけ?

土方:卑弥呼が出るのは15日の日曜日だよ!

土屋:そうだそうだ。じゃあ満月の夜がジェイソン男か。

土方:違う違う!ジェイフォン男だよ!

土屋:満月の夜に馬のかぶりものして、ネギを振りまわしながら追いかけてくるんだよな?

土方:ただの変なやつじゃねえか!ある意味では怖いけど命の危機は感じねえ!
   ジェイフォン男は満月の夜にホッケーマスクをつけてチェーンソーで森林を伐採し出すんだよ!

土屋:ジェイフォン男超怖え!人類の未来に恐怖を与えてくるとは・・・

土方:そしてジェイフォン男の決め台詞が「お前らボーダフォンに乗り換えやがって!」な。

土屋:まあそれはしょうがないよな。時代はボーダフォンなんだから。
   今やボーダフォン以外の携帯持ってる人なんかいないだろうな。

土方:で、呪いの手紙の話に戻すけど、呪いの手紙をモチーフにした映画あるだろ?

土屋:トイレのバタコさん?

土方:違うよ!それ夜中に誰もいないはずのパン工場のトイレの扉を開けるとバタコさんが出てきて怪力で投げ飛ばされるっていう怖いやつじゃねえか!
   だいたいタイトルにバタコさん入ってる時点で卑弥呼じゃないって分かれよ!

土屋:正解なんだっけ?

土方:「ドラえもん のび犬と恐竜」だよ。

土屋:それだ!タイトルにバタコさん入ってないし絶対それが卑弥呼出るやつだ!
   あの映画、卑弥呼登場時の歌がまた怖いんだよな。
   (貞子登場時によくかかる歌のメロディで)来る、しっこ来る〜、しっこ来る〜

土方:そんな尿意に襲われてそうな歌じゃねえよ!全然怖くねえし!
   (貞子登場時によくかかる歌のメロディで)クルム、きっとクル〜ム、きっとクル〜ム

土屋:クルム!?クルム伊達公子!?卑弥呼役がクルム伊達公子なのかな?

土方:で、俺この前DVD借りて初めて見たんだよ。もう1日レンタルで100回ぐらい見たな。

土屋:1日でそんな見れるか?

土方:頑張って早起きして昼の2時から見始めたし、1回見るごとの休憩も30分ずつしか取ってねえから。

土屋:ああ、そんだけ頑張って見たなら余裕で時間足りるな。

土方:お前はのび犬と恐竜見たことある?

土屋:実は俺20回しか見たことないんだよ。

土方:少ねえな!じゃあ見てないも同然のお前に俺が話してやるよ。
   ある日ドラえもんが家に帰ると「呪い」と書かれた手紙が。
   手紙を開くと流れ出す音楽!

土屋:おっ、ようやく卑弥呼登場か。

土方:(貞子登場時によくかかる歌のメロディで)来る、しっこ来る〜、しっこ来る〜

土屋:さっき俺が間違えて歌ったやつ!?

土方:手紙を置いてトイレに駆け込むドラえもん。

土屋:尿意に襲われてるな。あれ?ドラえもんってロボットなのにトイレ行くの?

土方:あいつロボットだと思うか!?食欲、睡眠欲、さらに猫とデートするという性欲まで兼ね備えてんだぞ!?

土屋:そうだな!そんな無駄だらけなロボットいねえな!じゃあドラえもんって何なの?人間じゃあ・・・ないよな?

土方:妖怪だよ。メガネ甘やかし猫フェチブルーハワイまみれ妖怪。

土屋:妖怪なのか。というかホラーの主人公が妖怪でいいのか!?

土方:妖怪が主人公であることで2倍怖くなるんじゃねえか!

土屋:そうだよな!主人公が妖怪であることで逆に卑弥呼の恐怖が薄れるなんてことは有り得ないよな!

土方:で続きな。
   トイレから出てきたドラえもん。そして手紙を開くと流れ出す音楽!

土屋:クライマックス来る?満を持して来る?

土方:(貞子登場時によくかかる歌のメロディで)来る、やっぱ来な〜い、やっぱ来な〜い

土屋:来なかった!その日が15日の日曜じゃなかったのかな?

土方:次の日。ドラえもんが家に帰ると「呪い」と書かれた手紙が。手紙を開くと流れ出す音楽!

土屋:さすがにもう来るでしょ?3度目の表示キーってよく言うし。

土方:(貞子登場時によくかかる歌のメロディで)来る、やっぱ来な〜い、やっぱ来な〜い

土屋:あれ?また?

土方:なんと手紙の本文に句点が使われてない。安心したドラえもん。しかし!差出人の名前を見ると・・・「ほっしゃん。」!
   (貞子登場時によくかかる歌のメロディで)クル〜ム、きっとクル〜ム、きっとクル〜ム
   「ほっしゃん。」の「。」からおそらくクルム伊達公子が演じていると思われる卑弥呼登場。

土屋:ほっしゃん。とドラえもん交友あるの!?
   ドラえもんとほっしゃん。は同一人物だと思ってたから別々に出てきてビックリだな!

土方:小さくて怖いのですぐさまビッグライトで人の大きさにするドラえもん。

土屋:やっぱ小さい方が怖いもんな。

土方:「ワン!ワン!」
   「ガルルルルネクストドア!ギャルルルルソネ!」
   卑弥呼に怯えて吠えるのび犬と恐竜。

土屋:ドラえもんと同等の主役といえるのび犬だ。さすがに主役というだけあって恐竜よりも全然目立ってるな。

土方:長い髪でドラえもんに這い寄っていき話しかける卑弥呼。
   「わらわの髪を切って奉れ!今日髪を切りに参ったら第3日曜でどこも休みだったのじゃ!
    15日で既に第3迎えてるとは思わぬわ!」

土屋:15日の日曜ってそういうことだったんだ!?
   というかカットスキルのない人間に女の人が「髪を切れ」と命令してくるとかこれ怖すぎる!
   失敗して怒られると考えるとゾッとするな・・・

土方:ここで満月が昇り出す。四次元ポケットからホッケーマスクとチェーンソーを取り出し装備するドラえもん。

土屋:ドラえもんはジェイフォン男だったの!?

土方:「チェーンソーで髪切りましょうか?」とドラえもん。
   「頼むわ・・・」と卑弥呼。

土屋:まあハサミよりも切れ味の良いチェーンソーの方が切ってもらう側からしたら安心だよな。

土方:(貞子登場時によくかかる歌のメロディで)来る、しっこ来る〜、しっこ来る〜
   「失礼。」とトイレに駆け込むドラえもん。

土屋:また尿意に襲われるシーンか。

土方:トイレの扉を開けるとそこにはバタコさんが!

土屋:パン工場じゃないのにトイレのバタコさん不意に出てきた!友情出演!?

土方:バタコさんの怪力でドラえもんが22世紀に投げ飛ばされて映画終了。

土屋:時空さえも超えて飛ばすとはバタコさん怖え!バタコさん怖いで映画終わったよ!?

土方:バカ!バタコさんはドラえもんを22世紀へ逃がしてあげたんじゃねえか!そして卑弥呼を封印したんだよ!

土屋:なるほど!ドラえもんがトイレから帰ってくる待ちという状態にすることで卑弥呼は身動きがとれない訳か!

土方:のび犬と恐竜面白いだろ?

土屋:ああ。トイレに駆け込むドラえもんの滑稽さとか特に面白かったな。

土方:全然面白さ理解できてねえじゃねえか!一番面白いのはのび犬が犬なのにメガネかけてるところだよ!もうやめ!

二人:どうもありがとうございました。


No.024 くるぶしソックス
高見沢大激怒
   











































おまりー:らき☆すた



ろぺす:えっ・・







おまりー:けいおん!



ろぺす:おい・・・



おまりー:タイバニ


ろぺす:おいやめろよ・・・
         過去にアニメの固有名詞出して一回戦突破できたとこいくつあると思ってんだよ・・・



おまりー:キュアピーチ


ろぺす:だから・・・


おまりー:あずにゃん


ろぺす:お前・・・とりあえずあずにゃんがどんなキャラクターか知って言ってんのか・・・


おまりー:おう!
     眼孔が2つあります!!


ろぺす:くるぶしソックスですよろしくお願いします




おまりー:鼻孔は3つあります!!!



ろぺす:無えよ
     怪物がローソンで展開される事は未来永劫無えよ



おまりー:僕ね、プロポーズは夜空を見上げながらって決めてるんですよ!!


ろぺす:相変わらず話の加速度えげつないな


おまりー:まあなんですか、野草が生い茂る丘に行ってね


ろぺす:3割の力で聞いとくわ続けて


おまりー:彼女が『あっ流れ星』って指さすんですけど


ろぺす:へえ、科捜研の女2時間スペシャルか


おまりー:僕は『いやあれは蛭子能収だよ』って









ろぺす:やめとけよ


おまりー:『アンドロメダ星雲を駆ける蛭子能収のちんぽだよ』って


ろぺす:完璧に第8回(※1)の味しめてんじぇねえかよ減点対象だよ







おまりー:まあ彼女とそんな会話をしてる間にね、背後からダークマターが近づいてくるんですけど


ろぺす:概念がおかしい


おまりー:まあね、こう、グイグイ迫ってくる訳ですよ。ダークマターが


ろぺす:ダークマターにグイグイって擬態語使ったのお前が初めてだと思うわ


おまりー:そいでね、彼女がダークマターにとりこまれちゃう訳です


ろぺす:飲み込みづらいシチュエーションガンッガンくるな


おまりー:ほいでね!!ほいでね僕は『彼女を返せーッッ!!』ってね!!
      必死に!!必死にダークマターにしがみつくんですね!!!ファイッッ!!!


ろぺす:テンションの上げ幅怖えよ


おまりー:でもダークマターに平手打ちをくらっちゃうんですよ!!


ろぺす:なんでグーでいかねえんだよダークマター


おまりー:まあね、まあぶっちゃけダークマターっていうかまあ



         だんじりなんですけどね







ろぺす:





おまりー:岸和田ですよ!!岸和田のやつです!!


ろぺす:。




おまりー:もうね、もう僕はブチギレですよもう


ろぺす:脳梗塞なれ


おまりー:こうやってね、だんじりを担いでる人間達に掴みかかってですね!


ろぺす:うん


おまりー:真ん中の鼻孔をガツーン!!!








ろぺす:あずにゃん


おまりー:あずにゃん






おまりー:でまあね、なんとか彼女も助けまして!


ろぺす:へえ、おみやさん5時間スペシャルか


おまりー:まあうっとりと見つめあっちゃったりしてね!!!


ろぺす:レグザの容量大丈夫かな


おまりー:ここぞとばかりに僕はエンゲージリングを彼女、そうアステカ像の左薬指に





ろぺす:なあ


おまりー:18金のエンゲージリングを左薬指に


ろぺす:なあて


おまりー:何?


ろぺす:だから過去の自分(※2)にあぐらかくなよ



おまりー:うるさい!!ちなみに彼女のHPは116万くらいあります!


ろぺす:オメガウェポンじゃねえか


おまりー:HPが0になると2度パワーアップ復活し、3度目でやっと消滅します!!


ろぺす:GBA版FF6のオメガウェポンじゃねえか


おまりー:まあこれ全部昨日観たアニメの内容なんですけどね!!


ろぺす:亜音速で丸投げしたな


おまりー:いや兄さん!!これものすっごい名作なんだって兄さん!!


ろぺす:あーわかったわかった、とりあえず今度クレーム入れる為に観てみるわ、アニメの名前教えて


おまりー:蛭子能収の、ぽこ☆ちん!!


ろぺす:宇宙ファンタジーやな








※1・・・第8回MM−1グランプリにてくるぶしソックス(作者:一辺両端角相等)は準優勝を獲得。


※2・・・第8回MM−1グランプリにてユアセルフマイセルフ(作者同)は夏草審査員から6点を獲得。

予選総合第37位(2回戦敗退) くるぶしソックス
審査員
点数
12 45 69 61 40 50 平均46.17
【審査員コメント】 
・そりゃあ、こんなネタ一辺さんにしか作れないでしょうよ。
  
・たのしそうですね。
 ろぺすのツッコミがいつもどおり冴えていたんですが、私にはこの前衛的な漫才は早かったようです。
 素材はすばらしいんだけど、調理法が豪快で食べられる人を選ぶような感じ。
 というか天然亭一門といい、あなたの漫才評価しづらいわ!!泣きたくなるよ!
  
・確かに笑っちゃったんですけれど、そのボケがどちらも第8回MM−1に触れてる部分なので、
 新しいネタを見たという感覚は薄いですね。初見の方無視してますし。
 あと、ネタ中で「脳梗塞」って笑えない使っちゃいけない言葉かなと。
 「3割の力で聞いとく」と言っておいて、本当に終始テレビ欄か何か見ながら聞いてるのは面白いと思いました。
  
・作者の天才さを醸し出してる部分が要所要所にありました。
 今回も楽しかったです、次からもお願いします。
 あと、あんまり調子乗ってると作者がvinnyで楽しんでる映像をwinnyに流出させるぞ
  
・あずにゃん
  
・正当に評価する上では、このネタといえば「あずにゃん(鼻孔が3つ)」に尽きますね。
 ちょっとそういうボケがあるだけで「すごい面白い作品なんだな」ってなります。このボケはすごい。

 ただまぁ何というか・・・そういうのもっと下さい!! っていうか第8回MM−1ではもう何個かそういうのありましたし。
 ナチュラルゲーツほど酷くはないものの、このネタもまだまだ発展途上に見えてしまいました。



No.025 whitewhite
陰の国、スペイン
前田:スペインに行った時の話しますね
安正:いつになくオラオラ系ですね
前田:スペインに行ったということは、スペインに行ったということなんですけども
安正:因数分解できる話し方やめましょうか
前田:まぁ、スペインは風景がいいんですよ
安正:スペインは風景がいいという売り文句は聞いたことないですけども
前田:見渡す限りヨーロッパ
安正:でしょうね
前田:右見てもヨーロッパ、上見てもヨーロッパ
安正:青空は世界の物です
前田:でもそこまでヨーロッパヨーロッパしてない感じもありまして
安正:批判ですか?
前田:違いますよ。例えば水飲むと「あー、ヨーロッパだなあ」って感じがするんですよ
安正:あ、日本とは水の硬度が違うって聞きますね
前田:でもスペイン周辺の地図見ると「あれ、本当にヨーロッパなのかなあ?」って感じがするんですよ
安正:それはヨーロッパの地理に弱いからじゃないですかね
前田:まあ、それを含めてヨーロッパってことですかね
安正:最序盤でまとめにかかろうとするのやめましょうよ
   さっきからスペインに行ったっていう感じが全然出てないんですけど
前田:(スペイン)
安正:うわっ、スペインだ
前田:で、まあスペインの有名な観光スポットを回ったんですよ
安正:あ、本当にスペインの話に移るんですね。安心しました
前田:まず水の都ヴェネツィアに行きまして
安正:あれ、ヴェネツィアってイタリアの都市ですよね?
前田:そうなんですか?
安正:本当に地理に弱かったんですね。あれ、スペイン行ったんですよね?
前田:(スペイン)
安正:うわっ、スペインだ
前田:で、まあバルセロナでパエリア食べたんですよ
安正:ヴェネツィアがかき消されましたけどもね
前田:そしてまあ、ベルギーといえば闘牛じゃないですか?
安正:あれ、ベルギーの話でしたっけ?
前田:そうなんですか?
安正:これに関しては地理関係ないですよ。あれ、スペイン行ったんですよね?
前田:(スペイン)
安正:うわっ、スペインだ
前田:それで、サグラダ・ファミリアって知ってますか?
安正:闘牛どうでもいいんですね。結構メイン張れる話になると思ってたんですけども
前田:サグラダ・ファミリアっていうのはフランスの凱旋門の事なんですけども
安正:違いますよ
前田:そうなんですか?
安正:サグラダ・ファミリアっていうのはスペインのサグラダ・ファミリアですよ。あれ、スペイン行ったんですよね?
前田:(オランダ)
安正:あれ、オランダですか?
前田:いや、スペインですよ
安正:あれですかね、「スペイン」って表記したけど、こっちのブラウザだと文字化けして「オランダ」って見えちゃったんですかね
前田:それで(スペイン)マドリードにある(スペイン)安めのホテルに(スペイン)泊まったんですよ(スペイン)
安正:牽制球がすごいですね
前田:夜景もきれいでして(スイス)
安正:ボーク入りました
前田:(ノルウェー)(リトアニア)(オーストリア)
安正:押し出しで1点入りましたよ
前田:(スペイン)(スペイン)(スペイン)  (JACK POT!)
安正:ラスベガスの話ですか?
前田:さっきからスペインの話しかしてませんよ
安正:後、今のでジャックポットならさっきのホテルのエピソードもジャックポットですよね
前田:で、朝食に新鮮なトマトを食べたんですよ
安正:お、いいじゃないですか。そういうの聞きたいんですよ
前田:(ポルトガル産)
安正:逆輸入してんじゃないですよ
前田:そしてまあ、ベルギーといえば闘牛じゃないですか?
安正:一旦妥協しましょう。二日連続で闘牛行ったんですね
前田:一日目に見たときだいぶ興奮しましてね。もう一回見たくなったんですよ
安正:まあ、何回も見る機会なんてそうそう無いですからね
前田:すごいですよ闘牛。見渡す限りのヨーロッパ
安正:風景じゃなくて牛見ましょうよ
前田:下見てもヨーロッパ、後見てもヨーロッパ
安正:硬い床と非常口ですよ
前田:観客席見たらアジア
安正:ツアー客が来てたんですかね
前田:(スペイン)
安正:今何も疑ってませんでしたよ
前田:それで、帰国の時間が訪れたんですよ
安正:あらお早い
前田:スペインから日本の便っていうのは少ないので早めに空港ついたんですよ
安正:へー、そうなんですね
前田:で、僕パスポート持ってないんですけど
安正:ちょっと待ってください
前田:(スペイン)
安正:それで解決する問題じゃないです。えっと、スペイン行ったんですよね?
前田:パスポート無いのにスペイン行けるわけ無いでしょう、何を言ってるんですか
安正:てめえいい加減にしろよ
前田:パスポート無いのにスペイン行ってたら大問題ですよ、何を言ってるんですか
安正:てめえ散々さっきまでスペインの話してただろうがよ
前田:一言も言ってませんよ
安正:どのタイミングで記憶失いやがったてめえ
前田:何急に怒り始めてるんですか、まだ13行目ですよ
安正:終盤に入ってんだよ
   っつうか、13行目まででもしっかりスペインの話してんじゃねえかよ
前田:(フィンランド)
安正:今は文字化けだかボークだかどうでもいいんだよ
   めちゃくちゃいいやがってどうすんだよこれ。収拾つかねえじゃねえか
前田:(オチ) (オチ) (オチ)
安正:JACK POT!


No.026 ハーベストムーン
温泉
アイ:どうもー!ハーベストムーンです!二大会振りのMM−1参戦って事で全力で頑張りたいと思います!

ユウ:いやあ夏真っ盛りじゃない?こんな時は熱いお風呂に入りたいよね。

アイ:まあ暑気払いには打ってつけだよね。

ユウ:だから温泉を作りたいななんて思ってるワケでありまして。まあアタシの家の庭掘れば源泉の一つや二つ余裕でしょ。

アイ:物凄く気軽にトンでもない事を言ってる!!温泉!?日曜大工や家庭菜園とはワケが違うんだよ!?

ユウ:もう旅館の名前も決めてるんだよ。アタシの名前を取って「ユウ湯」って。

アイ:ダサいっ!!元おニャン子のメンバーみたいで何かヤダ!

ユウ:ダメ?あ、分かった!自分の名前が無いから文句言ってるんでしょ?じゃあアイの名前を取って「アイ LOVE 湯〜」にしとこうか。

アイ:そういう問題じゃないっ!!ゆうゆよりも遥かにダサいっ!!アタシがスベってる感じがして凄いヤダ!!

   まあネーミングはさて置いて、温泉って結構大変らしいよ?まず源泉を掘り出すのに一メートル何百万も掛かるらしいし。

ユウ:その点は大丈夫だよ。その前に石油掘り出せば費用なんか気にしなくていいしね。

アイ:どこが大丈夫なのさ!?温泉掘るより高価な上に世界中で枯渇しかけてるというのに!!

ユウ:とりあえずウチの庭を掘り返せば石油なんか余裕でしょ。

アイ:ユウちゃん家のポテンシャル!!過大評価も甚だしいよ!

ユウ:石油が見付かって温泉掘りだしたら「石湯」って名前にしようかな?

アイ:回を追うたびネーミングセンスが急降下してるよ!!そもそも日本の地下資源じゃ滅多に見付からないって事に気付いて!

ユウ:でも見付からないモノを追い求めるロマンって素晴らしいと思わない?

アイ:全っ然思わない!!多分徒労に終わると思うよ!?石油は諦めてもう。

ユウ:まあ費用云々は家と土地を売れば良いとして、やっぱりメインはお風呂だよね。

アイ:さり気なくとんでもない事言ってる!!土地売ったら温泉見付かってもユウちゃんのモノにならないよ!!

   まあでも一番大事な所だよね。ユウちゃんのお風呂はどんなのをウリにするの?

ユウ:そうだねぇ、やっぱり有名人の方々が沢山来るような旅館にしたいよね。

アイ:あ〜、お忍びスポットとかそんな感じ?

ユウ:そうそう。いずれは新田恵理、国生さゆりとか工藤静香、渡辺満里奈とか…。後は城野内早苗に来て欲しいね。

アイ:そこまで元おニャン子メンバー並べてゆうゆ居ないとか!いや案外どうでも良いけど!

ユウ:そしてゆくゆくは芸能人のカップルが来たらフライデーにキャッチされるスポットとして有名になりたいね。

アイ:プライベートくらい静かにさせてあげなよ!!確実にフライデーされるスポットなんか絶対近寄らないよ!!

ユウ:でもメインのお風呂はちゃんとしてるから大丈夫だよ。まずはローション風呂ね。

アイ:どこがちゃんとしてるのさ!?若手芸人への罰ゲームじゃあるまいし!!

ユウ:でも良いじゃない。そしたら「めちゃイケ」とか「とんねるずのみなさんのおかげでした」とかで使って貰えるじゃん。

アイ:完全に罰ゲーム専用じゃん!!そんなフジテレビホイホイ、一般のお客さんすら来なくなるよ!

ユウ:いやいや、絶対来るって!ビキニの元おニャン子メンバーがローション風呂に入ったら男性の集客率アップだよ!

アイ:そんな特殊な性癖さんホイホイは完全に一般受けを突き放してるよ!!多分アタシ達のお父さん世代位しか喜ばないよ!!

ユウ:ローションにまみれてヌルヌルになったアイ…。堪らないね…。

アイ:やめて勝手に相方でそういう想像するの!!全裸でローションで滑った勢いで街中出て捕まったらいいのに!!

   ローション風呂は却下!もっとサラサラしたお風呂にして。

ユウ:じゃあ納豆風呂かな。

アイ:血液がじゃないよ!!ローションに負けず劣らずヌルヌルしてんじゃん!!

ユウ:でも納豆風呂良くない?水戸の宣伝になるし。

アイ:なるかっ!寧ろイメージ傷つけられたって多額の損害賠償請求されるよ!

ユウ:藁に包んだ自家製の納豆でも?

アイ:手間の掛けどころ!!食べないのに勿体無いよ!!

ユウ:そうかな?ミス納豆が自家製の納豆を使ったお風呂の噂を聞きつけて入りに来るかもしれないし。

アイ:来るかっ!!あの人達は美味しく食べるのが好きであって塗れになる事は決して望んでないよ!

ユウ:そこをフライデーがキャッチ!アタシの温泉旅館は将来安泰だよね。

アイ:そんなもんフライデーするかっ!したとしてもそんな臭いお風呂がある旅館なんか皆遠慮するよ!

ユウ:いやでも納豆の匂いで覗きは来なくなるだろうし。

アイ:そこ推されても!!そもそも覗こうと思わないし!!

   納豆風呂も却下だよ!!

ユウ:じゃあお風呂は普通のにするよ。電気ウナギ風呂とかヒモを引っ張ると四方の壁が外れて街中で露天風呂になっちゃうお風呂とかダメだよね。

アイ:完全にバラエティの罰ゲームじゃん!!フジテレビホイホイかっ!!

ユウ:でも季節ごとに湯船に何か入れると面白いかもね。

アイ:まあ確かに端午の節句とか冬至とかやるよね。でもさっきからお風呂をヌルヌルさせようとしている子だったから嫌な予感しかしない。

ユウ:そう?端午の節句には柏餅、冬至にはカボチャの煮物だよね。

アイ:ちょっとピントがズレてる!!ヌルヌルはしないけどベトベトしてそう!!

ユウ:湯船一杯に敷き詰められた柏餅とカボチャの煮物。

アイ:お湯が無いじゃん!!絶対邪気払えないよ!

ユウ:でもこうすれば食事の準備とかしなくて良いからラクだよね。

アイ:他人の垢や汗が染み込んだ食べ物なんか絶対食べたくないよ!!そんなのでお腹一杯にしたくないし!

   じゃなくて菖蒲とユズだよ!!

ユウ:え〜…。アタシ菖蒲とユズの匂い好きじゃないんだよね…。

アイ:何そのワガママ!?さっきまでそれらより臭い食べ物推してたくせに!

ユウ:お!じゃあ節分には納豆風呂やろうか。

アイ:それさっき却下したよね!?年に一回ならオッケーとかじゃないからね!?

ユウ:その時、納豆を投げつけて虎柄のビキニを着た鬼役のミス納豆や元おニャン子を退治するイベントを考えてるんだけど。

アイ:皆さん仕事選んで良いんだよ!?イメージが台無しになるよ!!

ユウ:納豆塗れのアイ…。しかも虎柄ビキニ…。ふぅ…。

アイ:だから勝手にアタシまで巻き込まないで!!そんで何その満足し切った表情!?鬼の代わりにユウちゃんが退治されちゃえば良いのに!!

ユウ:他にも土用の丑の日には電気ウナギを放流しよう。

アイ:それ自分で却下したヤツじゃん!!命に係わるわ!!ヌルヌルベトベトしてなきゃ何でも良いって問題じゃないからね!

ユウ:じゃあ電気無しの普通のウナギで我慢する。

アイ:そういう問題じゃないっ!!ヌルヌルに帰結しないで!!

ユウ:浜名湖産の高級ウナギでもダメ?

アイ:産地や値段の問題じゃないよっ!!それだったら蒲焼やパイにして美味しく頂きたいよ!

ユウ:沢山のウナギに塗れたアイ…。くすぐり必死で我慢するアイ…。今日はお祭りだね…!!

アイ:すぐ人をヘンな世界に引き摺りこむなぁ!!うなぎに掴んでヌルヌルに苦戦しながらドブに落ちちゃえば良いのに!!

ユウ:じゃあ何を入れたら良いって言うのさ!?入浴剤!?

アイ:それ大分前に問題になってたよ!!何も入れなくて良いよもう!天然由来の温泉で勝負すれば良いんだよ!

ユウ:じゃあそうするよ。

   で温泉の他にも旅館って言ったらお料理も大事だよね。

アイ:確かにそうだね。そこでしか食べられないご飯やサービスがあればお客さんも来るだろうしね。

   あ!でもさっき言ってた湯船一杯に敷き詰めた食べ物でバイキングって言うのは無しだからね。不潔だしラインナップも納豆とか柏餅とかカボチャの煮物とかだし。

ユウ:ゆb…チッ!

アイ:図星だった!

ユウ:特に通年でやるつもりだった納豆風呂の大豆が余って仕方ないのに…。

アイ:だからって!てか年一回でもダメだって言ったんだから仕入れなきゃ良いじゃん!

ユウ:ミス納豆ならきっと湯船一杯入れた平らげてくれるハズだって読んでるのに…。

アイ:多分怒り狂うと思うよ!?そこターゲットにするのは止めて!オーソドックスにお刺身の盛り合わせで良いじゃん。

ユウ:元おニャン子のメンバーの裸に盛り合わせたお刺身の盛り合わせかぁ…。

アイ:何勝手に女体盛りに飛躍させてるのさ!?訴えられても知らないからね!?

   あ!訴えられるのはヤダなぁって思ってアタシに盛るって言ってもダメだからね!

ユウ:アイに盛られた大量のおs…チッ!!

アイ:やっぱりかい!!少しは学習しなよ!!お舟の形した容器だよ!先回りして言うけどお舟だって言っても湯船じゃないからね!

ユウ:あ!その手があったか…。

アイ:と思ったら盲点だった!!でも湯船は絶対ダメだからね!あくまでお舟の形した容器だからね!

ユウ:じゃあご飯はそれで良いや。

   後は部屋だね。アタシの家じゃ狭いからなぁ…。台所やリビングで雑魚寝させるわけにもいかないし、アタシの部屋に入れるわけにもいかないよね。

アイ:母屋に泊めないでよ!!庭にお風呂作れたならそっちもちゃんとしないと!!

ユウ:最悪近所のスーパー銭湯の休憩室借りれば良いかな。

アイ:なら絶対みんなそっち行っちゃうよ!!勝ち目無いよ!!

   もうこんな温泉旅館全然ダメ!!余計疲れが溜まるよ!!

ユウ:でもこういう旅館があったらフライデーから衛生問題で取材が来るよね?

アイ:他の出版社からも押し掛けるよ!?てかそれなら自分でもダメって分かってるじゃん!

ユウ:じゃあ庭で温泉掘って旅館やる計画は諦めるよ。でも庭から石油掘る計画は絶対に諦めないからね!

アイ:それも諦めてっ!!もういい加減にして!

二人:ありがとうございました。

予選総合第29位(3回戦敗退) ハーベストムーン
審査員
点数
70 70 52 25 50 57 平均54.00
【審査員コメント】 
・なんでしょう、伸びしろというか、手直ししたいところすっごくあるんですが、何かこう良い意味での頭の悪さがこのMM−1においては非常に清涼剤でした。
 何より読みやすかったし、状況も分かりやすかったです。この空気感、好きですよ。まあ、面白さとは繋がらないですけどね。何だろう、やたら和みました。
  
・以前サイバトでも拝見した漫才なのですが、その時より後半部分のボケのバリエーションが改善されてました。
 女体盛り、母屋、スーパー銭湯あたりはたぶん今回入れてきたボケのはず。
 正統派しゃべくりでそつのない漫才だったんですが、ボケ・ツッコミが単調というか変化に乏しいというか、
 テンションの抑揚があまりなく終盤は読み疲れてきました。
 ボケる⇒強くツッコむ⇒ボケる⇒強くツッコむ⇒ボケる⇒強くツッコむ⇒(以下略
 この連続でしたので、中盤以降にテンポやテンションの変化が欲しかったです。
  
・キャラクターに好感は持てますし、2人の掛け合いも楽しそうでいいのですが、
 良くも悪くも安定していて淡々と読めてしまうといいますか、決め手となる抉るようなボケが欲しいなと感じました。
 どのくだりも「ボケにはなっている」というラインにとどまっているかなと。

 ユウ:納豆塗れのアイ…。しかも虎柄ビキニ…。ふぅ…。

 ↑「ふぅ…」ってw
 極東さんのブログ他で、ハーベストムーンが百合設定なのは存じてますが、長文ネタ初見の人はこの辺どう見るんだろう…。
 知ってしまってると、知らない方が見た時の意見を客観的に考えるの難しいですね。私は客観的に見ることが出来ないんです。福田とは違うんです。
 まぁここは気にする場所じゃないのでスルーします。きっと僕が考えすぎちゃっただけで変な意味はないですよね、うん。
  
・巧く作られてるとは思うんだけども、
 「風呂に変な食べ物を入れる」っていうボケの引き出しは突き詰めればもっと良いものが出るはず。
 発想力の点で力不足なネタかなぁと思いました。
  
・温泉の名前を付けるところはスベってたんですけどねぇ。その後しっかりと盛り返しましたね
 おニャン子の天丼とかボケの質もボケの数も多いし、きっちり漫才やっているんですが
 何もかも悪くないんだけど後1歩足りていない感じが非常に惜しいです
 そこを突き抜ければかなり高レベルな安定した漫才を書けるようになると思います
  
・発想自体はわりとベタなボケでも、掛け合いの表現が上手いのか強いボケとして読めました。
 前半は勢いがあって良かったのですが、後半はボケのパターンが似てきてあまり新しい発想が入って来なくてダレてしまった気がします。
 基本上手いので、最後まで飽きさせない展開にできると、一気に決勝が見えてくるかもしれません。



No.027 TOMONAGA
秋分の日
宮永:どうも、TOMONAGAです。宜しくお願いします

朝妃:私たち別れましょうよ

宮永:どうしたの朝妃ちゃん!?のっけからコンビ解散宣言!?

朝妃:今年はこれから秋分の日があるから分かれてみるべきだと思うの

宮永:秋分の日だから分かれる・・・?どういうこと?

朝妃:祝日ではその名の通りのことをすべきだと思うの
   現に5月の菖蒲の節句には菖蒲湯に入り、9月の敬老の日には国民全員が老人になるよ

宮永:後半のは違うよ!国全体でそんなことになったら年金制度崩壊するよ!

朝妃:だから私たちが秋を演じるの。宮永さんが火、そして私がのぎへん

宮永:なんかカッコ悪くない?特に朝妃ちゃんが

朝妃:やらないのなら本当に解散だよ?

宮永:えぇ・・・解散はやだなぁ、じゃあ火の役するよ

朝妃:はい、スタート。もう火とは一緒にやってられないよ!

宮永:ちょっと待ってよのぎへん!

朝妃:触らないで!あぁ触られたから燃えちゃう

宮永:のぎへーん!







宮永:アタシは永らくのパートナーであったのぎへんを失った
   これからどうしたらいいのだろう・・・

ズボッ!ズボッ!

宮永:ああっ!敏感な所に突っ込まないで!何よコレ!

朝妃:おっちゃん「今から焼き芋を作るんだ」

宮永:あ、おっちゃん。そうか、今のアタシは火だったね

朝妃:おっちゃん「焼き芋屋だけどこう見えても春とか夏は竿竹売ってます。おっちゃんです」

宮永:焼き芋だけじゃ年中稼げないよね

朝妃:おっちゃん「おっちゃんはこう見えてもマッチョな黒人の竿竹を毎晩突っ込まれてるんだぞ」

宮永:失せなさい

朝妃:おっちゃん「こっち来るなー。あ、おっちゃん死ぬわこれ」

(火葬の手間が省けました)

宮永:これに関してはムシャクシャしてやったで済まされると思ってるわ

ひらり、ひらり

宮永:これは雪・・・冬が来たからなんだか冷えるわね

朝妃:冬将軍「そうだ、この私が来たからな」

宮永:冬将軍!あなたは寒くないの?

朝妃:冬将軍「鎧を装備してるからね、だから寒さには負けない。ゴホゴホ」

宮永:咳込んでるじゃない、思いっきり風邪ひいてるじゃない

朝妃:冬将軍「風邪はひくもんじゃない、押すもんだ。ゴホゴホ」

宮永:それどういうことなの・・・

朝妃:冬将軍「ママー、ベポラップ塗ってー」

宮永:将軍のくせにマザコンとか

朝妃:冬将軍「えぇ?鎧脱がなきゃ塗れないの?でも脱いだら寒くて風邪ひいちゃうから脱ぎたくないなぁ」

宮永:風邪ひいてるんだから大人しく塗られてよ

朝妃:冬将軍「風はひくもんじゃない、オスマン・サンコン」

宮永:さっき以上の意味不明さなんですけど・・・

朝妃:冬将軍「そうか、塗れないなら舐めればいいんだ。舐めたらまずいいいいい」

宮永:どうして舐めるという結論に辿り着くのよ

朝妃:冬将軍「じゃあ塗るしかないね、それだと鎧脱がなきゃいけないけどそれだと寒くて風邪こじらせるから塗れない
       そうだ塗れないなら舐めればいいんだまずいいいいい」

宮永:失せなさい

朝妃:冬将軍「鎧の熱伝導!!あついいいいい」

(冬将軍は蒸発しました)

宮永:冬将軍が去ったから春ね、一体どんな季節かしら?
   あ、もしかしてあれが春?

朝妃:お嬢様「大地に接吻なさい!」

ズリズリズリ

朝妃:眷「はっ!貴女に踏んで頂けるなど嬉しき事この上無し!
     アスファルトに頭を擦り付けられることすら厭いません!もはや皮膚などいりませぬ!」

宮永:春に似てるけどなんか違う!これは眷属の眷だー!

ガズッ

宮永:その瞬間アタシはドレスを着た女に頭を足で押さえつけられズリズリされた
   痛い、これじゃアスファルトの上で火起こしみたいじゃない

朝妃:眷「なぜその様な火ごときを踏むのですか!?あんなのは踏むにも値しないというのに!私をもっと踏んでください!」

宮永:なぜアタシが踏まれているの?
   しかもこいつお嬢様なのに消防士が履く断熱加工が施された安全靴履いてる!ドレスと組み合わせるのが今の流行りなの?

朝妃:眷「相手にされない・・・はっ、これこそが放置プレイ!?」

宮永:眷は随分ポジティブなドMね。それより本当の春はどこにいるの?

朝妃:眷「あそこにいるよ」



\ギシギシアンアン/



宮永:・・・あれが?

朝妃:眷「春がいると不審者がいっぱい出るからね。ほら、あの男はお金を払って女とヤッてるよ
     何でかって?そりゃ売春だからね。お後がよろしいy

ズボォオオッ!

宮永:あ、眷に地面から猛スピードで伸びたつくしが刺さった。そういえばもう春だからね
   ちなみにズリズリし続けた結果、お嬢様はアスファルトで足から徐々に擦れて最終的にはティアラだけが残りました

ザアアアア

宮永:雨が降ってきたわね、これじゃ暫く雨宿りしないと

朝妃:気象予報士「そりゃあ今は梅雨ですからね」

宮永:あ、気象予報士がいる。梅雨って何なの?

朝妃:気象予報士「梅雨前線が生まれたのです。♪ハッピーバースデーつーゆ〜」

宮永:衝撃のつまらなさね

朝妃:気象予報士「それによりめんつゆが降ってるのよ」

宮永:先程のつまらなさを越えるなんて思わなかったわ

朝妃:気象予報士「つゆで川が氾濫して露木茂が死にました」

宮永:(黙祷。これは露木茂さんの死と気象予報士の笑いのセンスが死んだことを悼んでいる)

朝妃:気象予報士「ちなみに川は露木茂なので昆布ダシです」

宮永:何をもって昆布ダシなのよ

朝妃:気象予報士「その後ですが、露木茂はバイウハザードにゾンビ役として出演します」

宮永:梅雨前線ごときが生意気ですわよ、キーッ!とハンカチを噛もうと思いましたが今のアタシは火でした。ハンカチは燃えました

朝妃:気象予報士「下に『老人を労わりましょう』のテロップが出るから攻撃しにくいでしょう?
         さぁ、攻撃してみなsわー露木茂に咬まれてゾンビになったグアアアア」

宮永:あ、亜熱帯ジェット気流がゾンビたちの頭を吹き飛ばしてった、わーい

(2度目の黙祷で夏を迎えましょう)

宮永:ハァ・・・色々な季節を見てきたけど、やっぱり一人は寂しいなぁ

朝妃:??「あなたも心の寂しい者でしょう?」

宮永:誰?

朝妃:魚「私は魚。この季節にパートナーを探しに来たの」
   漢字神「何をふざけたことを言っている。鰆(さわら)、鰍(かじか)、鮗(このしろ)はあるが夏は無いのだバカモーン!」
   魚「ギャー、三枚に下ろされて干物にされるー」

宮永:漢字神が意外と包丁さばき上手くてびっくりしました

朝妃:木「僕のパートナーはどこかな」
   漢字神「お主もだ。椿(つばき)、楸(ひさぎ)、柊(ひいらぎ)はあるが夏は無いのだバカモーン!」
   木「どうせ死ぬなら音は『ぺきっ』がいいですー」

ばぎょぃいいぇやぉぉおん

宮永:漢字神の行動も酷いけど、木が折れるときの音も酷いわ

朝妃:榎木孝明「おい、俺の存在を認めない気か」
   漢字神「ごめんなさい、だからなぎなたで突くのは止めtグハアアア、こう見えても私はなぎなたを漢字で書けないいい」

宮永:神なのに榎も知らないし、なぎなたも書けないとか

(一枚400円の干物が一つも売れないまま、夏という季節に終わりを告げる)

宮永:夏の暑さは過ぎ去った。冬、春、梅雨、夏、そして・・・
   あれ?何と言うんだっけ?
   あ・・・あき。そうだ、あきだ。どう漢字で書くかは分からないけど、あきだ

朝妃:あき竹城「呼んだ?」

宮永:呼んでない

朝妃:榎木孝明「あき竹城邪魔だ死ねえ」

宮永:あ、一瞬であき竹城のあばら骨が38等分になってる

朝妃:榎木孝明「せーのっ、ばぎょぃいいぇやぉぉおん」

ぽーいっ

宮永:腐ったと思われる樹木らしき音のような掛け声と共に榎木孝明があき竹城の肉片を水田に投げ捨てました
   すると、そこは黄金色の穂で埋め尽くされました。山形の田舎パワー恐るべしですね
   そういえばこんな季節だったなぁ・・・

朝妃:おーい、火ー!

宮永:のぎへん!?
   そっか、のぎへんって稲穂だからまた生えてくるんだよね・・・

朝妃:会いたかったよー!

宮永:アタシは1年間何を見てきたのだろう。答えはこんなにも近くにあったのに・・・
   アタシにはのぎへんしかいないんだなぁ・・・







宮永:「遊ぼう」っていうと 
   「遊ぼう」っていう。 
   「ばか」っていうと 
   「ばか」っていう。 
   「もう遊ばない」っていうと
   「遊ばない」っていう。 
   そうして、あとで 
   さみしくなって、 
   「ごめんね」っていうと 
   「ごめんね」っていう。 
   こだまでしょうか、 
   いいえ、だれでも。 



♪AC〜(『あと ちょっとで終わります』の略)







宮永:のぎへーん!

朝妃:火ー!

ギュッ

宮永:1年ぶりの再会に豊穣のときのように心が躍った。アタシは熱い抱擁を

朝妃:ギャー!熱い熱い熱いー!触られたから燃えてなくなるー!

宮永:のぎへーん!って最初と一緒じゃない、もういいよ

二人:どうもありがとうございました

予選総合第45位(2回戦敗退) TOMONAGA
審査員
点数
 0 43 44  4 72 38 平均33.50
【審査員コメント】 
・ごめんなさい、ちょっと無理です。普通に書ける人だとは思うんですけど、どうしてこんなもん書いたんです? しっかりしてください。
  
・ストーリー性のある漫才っていいなあ。いやほぼコントではあるけども。
 設定が面白いですね。漢字の擬人化というか季節の擬人化というか。
 火とのぎへん、眷のキャラ、あき竹城など設定にあったボケが数多く見られました。
 しかし梅雨あたりから設定に合わせただけで面白さはそこまで……というものが増えてきた気がします。
 「あはははは!」っていう笑いより「おー」という関心が先に来てしまったというか。
  
・「何でもいいから変な設定を作っときゃ、勝手に面白いと勘違いしてくれるだろう。のぎへんでいいや。」
 「とりあえずめちゃくちゃな登場人物だしときゃ、勝手に面白いと勘違いしてくれるだろう。ホモとかマザコンでいいや」
 「あとは下ネタとか、適度な知名度の有名人出しときゃ勝手に面白いと勘違いしてくれるだろう。ギシアンやあき竹城でいいや。」
 普段面白いネタを作れる方だけあって、しっかり飽きずに読み終えられる展開になってはいるのですが、漫才かどうか…。
 同じように無茶苦茶やってるネタでも、ステレオミサイルさんの方は面白さで押すパワーがあったんですが、
 こちらはやるだけやりきったものの…といったところでしょうか。
  
・衝撃のつまらなさね
  
・うん、バカじゃないだろうか。壊れてます、何もかもが
 こういうスタイルはとにかくハマると強いんですが、2回目以降はこのアクの強さを超えられるかが勝負になるんですよね
 でも初見だった今回は高い評価をせざる得ないバカバカしさがありました
 ここまで固有名詞をバカみたいに使うなら見ていて気持ちが良いですな
  
・この設定でネタを完結させたのはすごいですし、所々に光るフレーズも結構あったのですが、
 うーん、全体的には過去に他の誰かがやっていたボケ方の劣化版みたいな表現が多く目についてしまいました。
 凝っているだけに本当惜しいなぁとは思うのですが・・・さすがに方向性を見失い過ぎていたかなぁ、と。

 とりあえずの話、導入部で朝妃さんが

 >朝妃:だから私たちが秋を演じるの。宮永さんが火、そして私がのぎへん

 と突拍子もない事を言い出したのに対し、宮永さんはまず「漢字を演じる」ということ自体にツッコむべきだったと思います。
 ここで読み手の違和感を無くすだけでも大分違う気がするんですよね。



No.028 理系文系
服など
理「どうも理系文系です、よろしくお願いします」
文「よろしくお願いします。さて、前々から思っていたんですが相方さん」
理「はい、なんでしょう」
文「相方さんは自分の服装をちゃんと気にしてみたコトはありますか」
理「服?」
文「そうです服装のお話です。
  普段からアナタ、アパレル業界にケンカ売ってんじゃないかって程に着たきりスズメじゃないですか」
理「ああ、確かに。でも、服なんて着てられればなんだって良くないですか?」
文「良くないですよ!
  一応は女子なんですし、もうちょいとくらいお洒落に気を配って下さいな」
理「えー」
文「文句言わない!
  コッチは普段からちゃんと可愛い服とかちゃんとチェックして、バッチリ決めてきてるって言うのに」
理「ほう? そうなんですか?」
文「モチロンです!
  常に流行の最先端を意識したコーディネート! こだわりのブランド選び!」
理「すると本日も?」
文「あたぼーです!
  今日のマキシワンピなんて、ついこの間買ったばっかの新品です! おニューです!」
理「なるほど、……ふむ」
文「こんなカンジのお洒落感覚が、本来あるべきなんですよ!
  だからちゃんとファッションについて学んで下さいね! なんなら、あたしも教えますし!」
理「ほほう。では早速なんですが質問を」
文「ハイなんでしょう!」
理「今着ているワンピースの首元にタグが付いたままになってるのは、
  何かお洒落的にイミがあるんですかね?」
文「……………………え?」
理「物凄くおっきく【80%OFF】って書いてありますケド」
文「えっと、あの、コレは、ちょっと、あのですね、その…………、
  …………そうです! コレはファッションです! 敢えて付けっぱなしにしているのです!」
理「なのですか」
文「ですっ! ブランド名を主張しつつ、買い物上手さもアピールしていると言うね!」
理「…………顔赤いですよ?」
文「実はその赤さも含めてファッションなんですよ!
  別に恥ずかしいコトなんて何も起きてませんからね!」
理「では、湯気が発生しそうなほどに真っ赤になってるのも計算ずくだと?」
文「ええ! メイクだってこの赤さが映えるようにしてるくらいですよ!」
理「ほー。あ、あともう一つ。そのほっぺたにご飯がくっついてるんですが」
文「……ああコレもファッションですよっ、モチロン! よく気が付きましたね!」
理「コレもですか」
文「ええそうですっ! 白米と赤面のコントラストですねっ!」
理「はぁ」
文「最近はご飯をよく食べるハラペコ女子がモテるんですよ!?
  そーゆーのを自然にアピールするワケです!」
理「ただのドジで米つぶが付着しているってコトではないんですね?」
文「当然ですっ!」
理「うっかり米つぶ、と言うかちょっとしたおにぎりくらいのご飯の塊を、
  ほっぺたに付けているのはファッションなんですね?」
文「そっ!? そうです! コレはその、アレです、山下清リスペクトですっ!」
理「山下清リスペクト?」
文「そうそう!」
理「なんか…………、ファッションから一番遠い人連れて来ちゃってませんか?」
文「だっ、だからこそ!
  今まで開拓してこなかった領域を挑んでこそのファッションですよ!
  世間のトレンドとはかようにして生まれるのですっ!」
理「おおっ。アナタは既に、ファッションを作り出す側にいると」
文「そうなりますねえっ! もうそうなりますねえっ!」
理「と、言うコトは、
  その一見すると座っちゃいけないベンチに座ってしまった結果かのようなペンキの跡も?」
文「ふぁあっ!? ふぁ、ファッションですねっ!
  敢えて汚したかのような模様を付ける、ダメージジーンズの上位互換みたいなカンジですね!」
理「ふむふむ。ダメージジーンズなんかは所詮目に見える汚れだけをお洒落としますが、
  今回はもう、目ではなく鼻にうったえてくるシンナー汚れさえ、ファッションとして取り込んでしまうと」
文「そのっ、その通り! 危険な香りの女は昔から魅力的なのですっ!」
理「うっかりではなく意図的に付着させたシンナーと言う、
  弁解の出来無い辺りのギリギリ感が危険さを加速させてますしねぇ」
文「そうっ、…………ですね! って言うかそこがポイントですね! 分かってきたじゃないですかー!」
理「世の男性陣もほっとかないですか」
文「ですよっ! 次から次へと寄ってきますね!」
理「ほう。ああ、言われてみればアナタへと熱のこもった瞳を向けている男性が何人かいる気がしますね」
文「でしょう! でしょうっ!」
理「ほら、あの警察官の恰好をした男の人なんて、すごいですよ?
  まるで今にも職務質問してくるんじゃないかって眼力で相方さんのコトを見つめてます」
文「へ、へえー!」
理「んでもって、おや、ついに自分の中のパトス的なモノを堪え切れなくなったのか、
  コチラに歩み寄ってきました。ホントにモテモテですね!」
文「う、うん! あーでもっ! あたし今から行かなきゃいけない所が!
  お洋服屋さんがあたしのファッションスピリットを呼んでいるのでっ!」
理「あらそれは大変」
文「警察官さんには申し訳ないですがっ、一足先に急ぐのでっ、ではっ!」
理「どこにですー?」
文「ファッションセンターしまむら! サヨナラまたいつかあっ!」
理「はいサヨナラ。
  ……………………ココまで無理矢理ハイファッションセンスだと主張して通してたのに、
  最後の最後でリーズナブル志向の店言っちゃってましたね。
  さて、…………もういいですかね? どうも有難うございました」

予選総合第42位(2回戦敗退) 理系文系
審査員
点数
50 48 48  5 16 54 平均36.83
【審査員コメント】 
・赤面してぷるぷる震えてる冷や汗だらっだら流してる文ちゃんが可愛いです。髪の毛の白さと赤面のコントラストはやばいですね。可愛すぎますね、ハアハア。
 さて、戯言はこの辺にしと来ましょう。
 良い感じに勝負を投げた漫才で、逆に理系文系「らしさ」が良く出てて素敵ですね。
 内容も薄く、ネタもげらげら人を笑わせる感じじゃあ無いんですが、キャラクターが上手に構築されているので、安心して二人のきゃぴるんなやりとりを楽しむことが出来ました。
 だからこの点数です。逆言うと、これ以上はあげらんないです。あとこれ漫才じゃなくて漫画ですよね。印象ね。
  
・おっちゃんがしばらくいなかった間に女性漫才師ものっそ増えたなぁ。3連発。
 漫才というより漫画か小説か何かのショートギャグのようなネタでした。
 必死にオシャレアピールに持っていこうとする文がたまらなく愉快でした。
 「愉快」と表現したのは、ボケで笑ったのではなく2人のギクシャクした雰囲気がおかしかったから。
 雰囲気はすばらしいものがあったんですが、ボケで笑ったのはおにぎりサイズのご飯と山下清とシンナーくらいでした。
  
・キャラクターは好きです。
 ネタとしては、楽しそうだなぁとは思うものの、1つ1つのくだりがベタでボケとしては弱かったなと。
 どちらかというと漫画から文字や状況説明を抜き出して来たような作りです…それがダメということでもないんですが。
 また、「ちょっとしたおにぎりくらいのご飯の塊がくっついている」という、
 実際の舞台上なら最初からネタばれしているものを堂々書いてるあたり漫才としてちょっと引っ掛かりました。
  
・所謂ドジっ娘ってやつですか?
 画面に見えない視覚ボケを徐々に露わにしていくのはテキスト漫才の基本です。
  
・最初の20行にボケらしいボケが一つもないという超スロースターターで
 その後に山下清リスペクトという大ボケを持ってきても大きな笑いは起きないですねぇ
 フリだったり弱めのボケだったり読者を笑わせる準備を怠っているので中盤から後半にかけても
 盛り上がらなかったのが残念。前半駄目だとどうしても後々まで響きますからね
  
・面白かったです。いやまぁ面白かったんですけども、
 これだと、よくある素材をを理系文系風に味付けした段階で止まってしまっていた気がします。
 どの方向でも良いんで、もう少し何かしらの展開が欲しかったです。
 例えばですが、もう何個かファッションにおかしいところがあって、それが他のおかしい部分とストーリー的に絡んでくる、とか。

 ところで、言ってもこのぐらいの恰好で職務質問って来るのでしょうか。



No.029 優しい朝の光に包まれて
もしも世界が100人の…
木下:どうも、優しい朝の光に包まれてです
   よろしくお願いします

山田:「もし世界が100人野村だったら」って知ってます?

木下:いや、そんな野村集落な話は知らないですけども

山田:あ、違う違う「もし世界が101匹のワンちゃんだったら」でした

木下:あらかわいいわんわん王国ですこと
   …「もし世界が100人の村だったら」じゃないですか?

山田:あぁそれです、むっちりしてました

木下:できれば、うっかりでお願いしたかったんですけどね
   あれですよね、それってあの世界が100人の村だったら何人が○○で
   何人が○○で〜みたいなやつですよね

山田:それですそれです
   あれ、もっといろんな分類の話とかしたほうがいいと思うんですよ
   なんで今日はね僕の偏見を交えて書いてきました

木下:残念、正確に調査していただきたかった

山田:じゃあ始めますね
   もし世界が100人の村だったら、その村には
   57人のアジア人
   21人のヨーロッパ人
   14人の南北アメリカ人
   8人のアフリカ人がいます

木下:へぇ〜アジア人が半分以上占めるんですね〜

山田:52人が女性で48人が男性います

木下:へぇ、女性のほうが若干多いんですね

山田:48人の男性のうち、1人は教室で一人飯を食べています

木下:村全体からの仲間外れ起きてますよ!?
   かわいそうに…どのクラスにも一人はいますけど…

山田:それが田中だ

木下:全人類の1%田中だったら気持ち悪くて仕方ないでしょうに

山田:EXILEが3人います

木下:いや、100人単位だといろいろおかしい!

山田:MAKIDAI、ATSUSHI、TAKAHIROだ

木下:いや、知りませんけどもどう考えても比率間違ってますよね

山田:52人の女性のうち、デヴィ夫人が1人います

木下:元に戻したときにデヴィ夫人だらけになりますけど!?

山田:MARIEは2人います

木下:現世ですら1人ですけど!?

山田:もし世界が100人の村だったら…

木下:仕切りなおしていきましょう

山田:山瀬まみのモノマネを心得てる人が64人います

木下:今でもそんなにいます!?
   一時期ちょっと多かったくらいの話ですよ!?

山田:あとの36人は山瀬まみだ

木下:んな、バカな話があるか!
   なんで山瀬まみがEXILEの12倍もいるんですか!!

山田:もし世界が100人の村だったら…

木下:今度こそまともなのいきましょう

山田:89人が異性愛者で
   11人が同性愛者だ

木下:へぇ〜そうなんですか。
   やっぱいろんな趣味の人というかそういうのもありますからね

山田:11人の同性愛者のうち、2人はクリス松村だ

木下:だから〜!!なんで有名人増殖させるん!?
   よりによってそんな特濃な人を…

山田:そして3人はEXILEだ

木下:EXILEファンに土下座して金品差し出して、全裸で謝れぃ!!
   EXILE同性愛者じゃないですよ!!

山田:もし世界が100人の村だったら…

木下:それ言えばリセットされるみたいなとこありますよね

山田:80人は標準以下の居住環境に住み…

木下:へぇ…悲惨な現状もあるもんですね…

山田:最低でも山瀬まみは16人含まれることになる

木下:山瀬まみはそもそも1人なんですけどね

山田:70人は文字が読めません

木下:へぇ…今いる私たちの環境がいかに幸せかってことですね…

山田:最低でも山瀬まみ6人は文字が読めないことになる

木下:もうその山瀬まみ換算やめて!!

山田:山瀬まみは含まれない可能性があるが
   1人が瀕死の状態にあり
   1人は今生まれようとしています

木下:山瀬まみが含まれないのがどうして不満なんですか!
   世界の悲惨な状況が山瀬まみのせいでかすむ!

山田:もし世界が100人の山瀬まみだったら…

木下:どういう状況!?
   山瀬まみまみれ!?まみまみれ!?

山田:52人が女性で48人が男性です

木下:全員女性だよ!!
   なんで、半分近くの山瀬まみが男性なんですか!!

山田:EXILEが3人います

木下:EXILEに山瀬まみがそもそもいないんですよ!!

山田:57人がアジア人
   21人がヨーロッパ人
   14人が南北アメリカ人
   8人がアフリカ人です

木下:全員アジア人だよ!!
   なぜかわかるか!山瀬まみだからだよ!!

山田:もし世界が100人のクリス松村だったら…

木下:地獄絵図だよ!!

山田:70人は文字が読めません

木下:どうしたクリス!頑張れぃ!!

山田:95人は見た目が乾いています

木下:逆にあと5人のクリス松村潤ってるんですか!
   それも見てみたいですけど!

山田:潤うクリス松村は「松潤」と呼ばれている

木下:本家松潤がエラいとばっちりだよ!!

山田:山瀬まみのモノマネを心得てる人が64人います

木下:ここにも山瀬まみウイルス進行の兆しが!!
   逃げろクリス!!マミられるぞ!

山田:もし世界が100人のクリスマミ村だったら…

木下:マミられたー!!
   皮肉にも○○村ってなってるのが腹立つ!!

山田:80人は標準以下の居住環境に住み…

木下:クリスマミ村が世間に野ざらしになってるよー!!
   ちょっとしたバイオハザードだよ!!

山田:12月25日はクリスマミとなる…

木下:まったく関係ない!
   多分それ今思いついたでしょ!!

山田:もしEXILEが100人のクリス松村だったら…

木下:意味分かんないよ!
   なんでEXILEがそんなに大量になってしかも全員クリスなのが当たり前の前提として使われてるんだよ!

山田:89人が異性愛者で
   11人が同性愛者だ

木下:とんでもない集団だなおい!
   っていうか異性愛者のクリス松村ってそれもうただのキャラきついおっさんじゃないの!

山田:70人は文字が読めません

木下:なんでさっきからクリス松村は文字が読めないんだよ!
   踊ってばかりだからか!!踊ってばかりだからなのか!?

山田:1人が瀕死の状態にあり
   1人は今生まれようとしています

木下:クリスゥゥゥゥゥ!!!
   死ぬなクリス、生まれるなクリスゥゥゥゥ!!!

山田:それが田中だ

木下:クリス田中ぁぁぁぁって誰だぁぁぁぁ!
   ってもう!全く状況が分かりづらいんですよさっきから!

山田:とりあえず、クリス松村と山瀬まみは頭に焼き付いたでしょ?

木下:目的が!変わってる!もういい加減にして!

二人:どうもありがとうございました

予選総合第22位(3回戦敗退) 優しい朝の光に包まれて
審査員
点数
63 58 84 39 25 87 平均59.33
【審査員コメント】 
・アクセルかかるまで時間掛かりましたな……。
 山瀬まみとクリス松村が世界観を蹂躙するまで、どうにも能面のような表情で漫才を読んでました。
 そこからが面白いんですが、何しろ遅すぎたのです。この点数です。
  
・100人の村ネタも懐かしいなぁ。いこいのログ漁ると3つくらい見つかるから10年以上前に流行ったやつなんですよねーきっと。
 中盤までは燻ってる炎のような不完全燃焼な笑いだったんですが、
 「もし世界が100人の山瀬まみだったら…」からの爆発力は凄まじいです。
 多少勢い押しの力技なところもあったんですが、伏線も効いてて終盤は笑いっぱなしでした。
 山瀬まみもお父さんのワイドショー講座以降ぱったり見ないんですけど元気なんでしょうか…。
  
・しっかりと、先に進むに従って面白くなって行きました。
 ネタに自然に混ぜられているので、ただ芸能人を出しただけという印象もなかったです。
 それゆえに勢いづくまでに行数使ったのはもったいないなと思います。
  
・これは良くない芸能人の使い方。
 この設定ではもっと色んなボケやギミックが作れるだけに、
 それを全く生かし切れていないのでは勿体ない。
 100人のうち何人かを芸能人にするボケなら誰でも出来る。
 ただ、前半の流れを生かした後半のラッシュは凄い。
  
・ボケのパターンがどれも一緒で中盤からはどんどんと盛り下がっていってしまいました
 ボケのほとんどが安直に芸能人の名前を出すだけではやっぱり厳しいですね
 題材は面白かっただけに期待したのですがちょっと残念でした
  
・だんだんボケを面白くしていく技術に関しては言うことないですね。
 「100人の山瀬まみだったら」以降の展開は秀逸だったと思います。
 良く言えば分かりやすいネタだったのですが、ちょっと安易な作りだと思わなくもなかったです。サラッとボケるなぁ、と。


 山瀬まみは「ためしてガッテン」で毎週お目にかかれますよ>銀沙灘さん



No.030 月影連盟
遁教
咲野:はいどうもー、お願いします。

海堂:みなさんいいですかー。
   はい「人」という字は、人が同じことを反復思考して得た最高の「道」を「極める」という意味なんです

咲野:「極道」になっちゃったよ。急にどうしたんだよ、また何かに目覚めたの?
   なんか四方八方から「またそっち方面のネタかよ」って声が聞こえた気がするけど。

海堂:いやいや、マフィアとかヤクザとかの危なっかしいことは飽きちゃったよ。
   実はこの前、金八先生の再放送を見てさ、改めて感動したの。
   中島みゆきの「世情」を聴いたとき、金八先生すげぇーって思ってさ。

咲野:因果関係が逆だろ! ドラマの背景で流れてる世情が凄いなーと思うもんだろうが。

海堂:中でもね、イタリアの恐竜博士に占拠された魔法学校を救うために全身白装束を身にまとったショーン・コネリーが、
   「ボクハシニマシェーン」って叫びながらチョコレート工場の煙突から飛び出して爆死するシーンが大好きなんだ。

咲野:色々と混ざりすぎてわけ分かんねぇよ! かろうじて武田鉄也がかすってる程度じゃねぇか!

海堂:だから今回は、俺が世情でシュプレヒコールを奏でるから、
   お前はアナルからパチンコ玉を発射して天皇を吹っ飛ばす奥崎謙三の役をやってよ。

咲野:何その唐突な展開!? 奥崎謙三って昭和天皇狙撃事件で有名なアナーキストだろ?

海堂:そうそう、日本における戦後最大のアウトローだよ。俺、大ファンなんだ。
   彼がアナルからパチンコ玉を発射したとき、中島みゆきの「世情」ってすげぇーって思ってさ。

咲野:お前一旦脳内の因果関係整理しろよ! 何だその奥崎、世情、金八の三角関係!
   大体奥崎謙三はアナルからパチンコ玉を発射したわけじゃねぇよ、未遂に終わったから天皇が吹っ飛んだわけでもないし!

海堂:傍から見たら、俺がスローガン掲げて行進してて、お前は一般参賀してる天皇を狙い撃ちしてるんだよ。
   統一性があって素敵やろ? これ、映画になると思わへん?

咲野:思わねぇよ! 大体アナルからパチンコ発射してる時点で素敵じゃねぇし、
   そもそもお前が金八先生に感動したって話はどこいったんだよ!

海堂:この光景の傍らで金八先生が弾道学を講義してて、
   生徒が「伝説の授業や!」って感涙する脚本を書いてきたんだよ、聴く?

咲野:聴きたくねぇよ! アナルからパチンコ発射してる俺を見て涙を流す中学生、やだよ!!

海堂:これを「金八先生第9シリーズ」の脚本としてテレビ局に持っていったんだけど、
   受理されなかったんだよなぁ。

咲野:当然だろ! どこの柳井満がそんなもん採用するんだよ!
   って、この流れ随分前に見たよ! お前全然成長してなかったのな!
   ……もういいよ、それより金八先生に改めて感動したんだって?
   俺もあのドラマ大好きでさ、第1シリーズから全部見ちゃったんだよ。

海堂:お、マジで? 俺もリアルタイムで全部見たんだけどさ、全シリーズに共通する名シーンと云えばあれだよね、
   河川敷で武田鉄也が「3ねーんBくみー!」って空に向かって叫ぶと、
   3Bの生徒が「留年けってーい!」って云いながら駆け寄ってくるとこ。

咲野:そんな無駄に活気が溢れたシーンねぇよ! 「金八せんせーい!」って云いながら集まってくるんだろ!?
   しかもそれオープニング前に入る「この後は金八先生、チャンネルはそのまま」みたいな宣伝コマじゃねぇか!

海堂:え、マジで!? コナンの映画でここぞというアクションシーンで「キミがいれば」が流れるあのパターンじゃないの!?

咲野:そのパターンじゃねぇよ残念ながら!

海堂:マジかよ……毎週あのシーンを見て、その後1時間ほどグダグダと続くオマケのドラマを見たり見なかったりしてたんだけど。

咲野:むしろそっちが本編だよ!

海堂:第6シリーズなんて凄かったよな、転校してきた上戸彩が次登場したときは男になってるんだぜ? 

咲野:見たり見なかったりしてるからそんなことになっちゃうんだろ!? あれはちゃんと性同一性障害を乗り越える過程があったんだよ。
   なんかお前の金八への愛が全然伝わらねぇよ、本当に好きなの?

海堂:失礼な。本当に好きだよ。今までのはほんの冗談。一番好きなのは、腐ったみかんの加藤優が逮捕されるシーンだな。

咲野:名作、第2シリーズだな。

海堂:他にも、健次郎が金八と和解するシーン、シュウが少年院に送還されるシーン、
   松浦が転校してくるシーン、武田が世代交代を痛感して広能に語りかけるシーン、
   松永が代理戦争から手を引いて堅気になるシーン、有田が槙原組の刺客に暗殺されるシーン、

咲野:後半仁義なき戦いの名シーンじゃねぇか! やっぱりお前極道に未練あるだろ!

海堂:もう未練はねぇよ。
   その証拠に、極道映画にはまってた時にしてたパンチパーマももう無いし、刺青も無いし、小指も無い。

咲野:小指が無いのは問題だろうが!

海堂:まぁ、そんなこんなで、俺も更生して金八先生熱が再燃してるわけよ。
   で、あれを見るとね、俺も学校の先生になりたいなーと思ってさ、
   学生時代俺は先生に迷惑かけてばっかりだったから、今度は俺が先生になって昔の俺みたいな悪童を更生させてやりたいんだよ。
   (生で女子中学生を見れるなんて最高じゃん、ウハウハ)

咲野:最後にさりげなく煩悩が漏れてたぞ! お前教師になりたい不純な動機ランキング1位を見事に体現しただろ!
   でもまぁ、昔やんちゃしてて教師になった人も多いもんな、ヤンキー先生とかは一応成功してるわけだし。

海堂:だから今日は、俺が新しく赴任してきた金八先生をやるから、お前はその学校の校長をやってよ。

咲野:え、お前が金八先生の役をやんの?

海堂:そうそう。俺はあくまで金八先生になりたいんだよ。
   で、お前は、ドラマとかでやたら新任の先生に冷たい校長とかいるだろ? あれをやってくれ。

咲野:分かったよ。
    ・
    ・
    ・
   ほう、あなたが桜中学から赴任してきた先生ですが。

海堂:はい、えぇー、私、桜中学から赴任して参りました、坂本金太郎と申します。

咲野:……ん? 金太郎? こちらの書類には、坂本金八と書かれていますが……

海堂:あぁ、失敬! いやぁ、ついうっかり緊張して名前を間違えてしまいましたよ。
   では改めて、私、桜中学から赴任して参りました、坂本金魚鉢と申します。

咲野:前より酷くなってない!? え、坂本金魚鉢ってどういうことですか?

海堂:ちょっとあなた、あの桜中学の伝説の教師、坂本金魚鉢を知らないんですか!?
   ソーラン節を踊る生徒を体育館の影から眺めたり、
   親の言いなりだった生徒が初めて親に反抗する瞬間をでかい壺の後ろから見てたりといった伝説を持っているあの教師ですよ!?

咲野:なんでそんなあんまり自分に関係ないエピソードが伝説になってるの!?
   いや、確かに桜中学の坂本金八先生なら噂は聞いていますよ、
   問題のあるPTAと闘ったり、体を張って暴力団から生徒を守ったり、こっちの学校でも話題になったことがありました。

海堂:そうです、それこそが私、桜中学の坂本金魚鉢です!!

咲野:何でこいつこんなに埒あかねーの!?
   ちょっと一旦ストップストップ。何なの? ねぇ一体お前何なの?

海堂:ぐぬぬ……とある団体からこの中学へのスパイ活動を命じられたのだが、
   さすが校長クラスともなるとすぐにばれてしまうか……

咲野:だってお前坂本金魚鉢だもん! 金八じゃねぇもん! 校長どころか用務員のおっさんでも異変に気付くわ。
   それに何だよとある団体って、何でスパイのドラマっぽくなってんだよ。

海堂:あぁ、云い忘れたけど俺、そういったスパイ物のドラマも好きなんだよ。

咲野:じゃぁそのスパイ物のドラマで云ってなかったか? 「本人になりきるには名前も同じにしなければならない」って。
   名前が似てるだけの偽物が登場したら、三流のギャグアニメみたいになっちまうだろうが。

海堂:三流のギャグアニメも好きなんだ。

咲野:好きなものが多すぎるんだよ! それ全部混ぜこぜにしちゃうからえらいことになるんだろうが!
   もういいよ、今回は学園ものに絞ってやろう。お前は赴任してきた教師、俺は校長だ。
    ・
    ・
    ・
   ほう、あなたが桜中学から赴任してきた先生ですか。

海堂:はい、えぇー、私、桜中学から赴任して参りました、海堂清志と申します。よろしくお願いします。

咲野:坂本金八じゃねぇのかよ……まぁいいや、校長の咲野です、よろしく。

海堂:早速ですが咲野校長は、「人」という字がどういう成り立ちなのかご存知ですか?

咲野:ほう、これが噂に聞く漢字の成り立ちの授業というやつですか。いえ、どういう成り立ちなのですか?

海堂:私もよく分かんないんですよね、誰か知ってる人いないかな? 給食のおばちゃんとか。

咲野:分かんねぇのかよ! 何で給食のおばちゃんが知ってると思ったんだよ!

海堂:恐らくですけど、「人」という字はお尻の割れ目を表してるんじゃないかと思うんですよ。
   ほら、やっぱり人間っていうのは、お尻の穴がないと生きていけないみたいなとこあるじゃないですか。

咲野:ねぇよそんなとこ! お前人間をなんだと思ってるの!?

海堂:主に給食のおばちゃんとか、道徳の先生とか、パソコン室のモニターが故障したときすぐに駆けつけてくる作業服のおっさんとか、
   水泳の授業を休んだ生徒が自習で国語のドリルやるときにちょいちょい監視にくる生活指導員とかに顕著ですよね。

咲野:何でそんな学校内において微妙なポジションの人ばかりケツの穴が重大なの!?

海堂:私ってスパイのドラマとか映画が好きなんですよ。で、潜入をするからには目立たないようにしなければならない、
   つまりそういった地味な役職の方がスパイに適任だと思うんですよ。

咲野:何なの、あんたの頭の中ではスパイ=ケツの穴が大事な職業なの!?

海堂:スパイというのは、やはりスパイと悟られてはならない職業。しかし時には、それが発覚するときだってあります。
   そうなったとき自分を守るものは、やはりお尻の穴から発射するパチンコしかないと思うんですよ!

咲野:奥崎謙三かよ!! いや、奥崎謙三じゃないんだけども!!

海堂:まぁ、機密情報が書かれたメモをお尻の穴に隠したり、薬や宝石を穴に隠して他国に持ち込むスパイもいますが、これはまだまだ初心者ですね。
   上級者になると、弾道低落量を計算した上でパチンコ玉をお尻の穴にセッティングすることができます。

咲野:マジかよ、それだけ聞いてると本当にスパイってケツの穴が大事な気がしてきたよ……

海堂:因みに弾道低落量というのは、重力加速度に秒数の二乗と空気抵抗係数1.3をかけると求められます。

咲野:弾道学の授業始まっちゃった!!

海堂:ほら校長先生、職員室の入り口から生徒たちが覗いています!! 早く、早くアナルからパチンコを発射してください!!

咲野:え、何この急展開!? お前が序盤に云ってた脚本が始まってない!?

海堂:校長先生、何をグダグダと云っているんだ!!
   あなたが今アナルからパチンコを発射すれば、伝説の授業が完成するんだ!! さぁ、早く!!

咲野:そんな予定通りに進行する伝説嫌だよ!! えー、でもなんか生徒も向こうの方から凄い煌びやかな目で見てるし……

海堂:ほら校長!! あなたが5年〜30年前くらいに私に教えてくれた「教員としての心得」を忘れたんですか!?

咲野:俺とお前今日初対面だろうが!! しかも年数アバウトすぎね!?

海堂:あの時のあなたはまだ一介の国語教師だったが、新米だった私にあなたはこう云ってくれた!
   「国語教師として生徒に教えるべきことはたった2つしか無いのです。
    一つは作者の気持ちを考えること、もう一つは作者のお尻の穴の気持ちを考えること」

咲野:新米に何教えてんだよ俺!! よくそんなんで校長にまで昇進できたな!!

海堂:そんなあなたも今や校長となって国語教員から離れたが、
   それでも私はあなたの「教員としての心得」を忘れたことなど一秒たりとも無かった!
   え、今更やけどあれ教えてくれたのって咲野校長でしたよね? ヤンクミとかがドラマで云ってたんじゃないですよね?

咲野:どんな記憶力の乏しさだよ!! 仲間由紀恵がそんな心得云ってたら幻滅だよ!!
   ……えーい、やるは一時の恥、さっさとやって済ませちゃおう!! そりゃ!!(ケツを突き出す)

海堂:で、出たー!! 咲野校長のお尻からパチンコが発射されて、バルコニーに立っていた天皇を吹き飛ばした!!
   はいいいですかー皆さん、今のは平射弾道で初速弾道700メートル、直線距離10メートルなので弾着時間は役1.5秒になります!!
   これはまさしく伝説の授業やー!!

咲野:何が楽しいんだよこれ!?

海堂:ほら見てください校長、生徒たちも私のところに駆け寄ってきますよ!!
   「留年けってーい!! 留年けってーい!!」

咲野:そらそんなわけのわからん授業受けてたら留年も確実だろ!!

海堂:こうして私、海堂清志は、こちらの学校に赴任してすぐ、
   「校長がアナルからパチンコを発射する瞬間を生徒たちと共に眺めてる」という伝説を作った。

咲野:またしても自分無関係な伝説が出来上がったな!!
   もういいです海堂先生、あなたはクビです!! 教育委員会に抗議しておきます!!

海堂:ちょっ、ちょっと待ってください校長! それは早合点です、私はふざけているつもりなどないのです!
   私は、良い教師とは云えません。だけど、生徒を思う気持ちは誰よりも強いとそう信じているのです。

咲野:…………

海堂:私も昔は悪いことばかりしてきました。ですが罪滅ぼしのために教師になったのではありません。
   私が道を踏み外そうとしたときに手を差し伸べてくれた先生のように、今度は私が道を踏み外そうとしている生徒のために、
   同じように手を差し伸べてやりたいんですよ!
   (いや待てよ、辞めるとなると退職金が発生して最高じゃん、ウハウハ)

咲野:またしても煩悩が漏れてたぞ!! お前5秒でもいいから心から良いこと云ってみろよ!!

海堂:私には、生徒の人生を変えるような授業の業を持っていません。教員生活の中で誇れるエピソードだって持っていない。
   生徒を国立大学に行かせたという話も無いし、不登校になっている生徒を学校に復帰させたことだって無いし、小指だってありません。

咲野:小指は無ぇと困るんだよ!! 教職員の刺青が問題になってる中、小指が無いとかもう致命的すぎんだろ!!

海堂:でもね校長! 私は一人の教師として、受け持ったクラスの子供たちと楽しい思い出が作れれば、
   それよりも素晴らしいことはないと思うん……あっ、めっちゃ可愛い女の子おった、やっぱ女の食べ盛りは14歳やんな

咲野:こらクソ教師!! お前やっぱりクビだ!!
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   何だよ海堂、金八先生好きとか云っといて全然ダメじゃねぇか。

海堂:ダメだったか。俺やっぱり教師は諦めて、脚本家として活躍することにするよ!

咲野:今までの例から行くと教師以上に活躍できなさそうな職業だけど大丈夫か?

海堂:大丈夫、その証拠に今日はもう一つ脚本を書いてきたんだ。
   元三流アニメーターの奥崎謙三が中学校にスパイとして潜入して、
   パチンコ玉を生徒に向かって撃ちまくる学園物アクション超大作なんだけど、聞く?

咲野:本日の集大成じゃねぇか!! お前ゴミみたいな脚本を書くことにかけては天才的だな!!

海堂:途中で奥崎の意思に賛同して仲間になるのがショーン・コネリーなんだけどさ、
   彼が「ボクハシニマシェーン」って叫びながらチョコレート工場の煙突から飛び出すシーンの描写が我ながら自信ありなんだよ!

咲野:最初に云ってたやつじゃねぇか!! いい加減にしろ!!