??:よう哲です。
哲夫:雑に略すんじゃないよ。ようこそ哲夫ワールドです。よろしくね。
??:ふっふっふ。私が誰なのか気になる?気になるでしょ!
哲夫:このまま引っ込んでもらうのもいいなあ。
??:普通ならば漫才の冒頭で正体を明かすものだが、今回は引っ張るぞ!
正体を明かそうとしては止め、明かそうとしては止めだ!
哲夫:哲夫は相方に恵まれないからピンネタをするんだよ。
??:気が変わった。正体を明かすぞ!
哲夫:気が変わるの早すぎるだろ風切ってるよ。
??:嘘じゃボケェ!!!!!
哲夫:むこうで好きな音楽聴いてていいかな?
??:私は誰だろうな〜。私?いや俺?我が輩?拙者?
哲夫:この際、人だったら誰でもいいよ。
??:よし、このままでは埒が明かないからヒントを出そう!食べ物だ!
哲夫:いつになったら人間の相方に出会えるのか。
??:第2ヒント!文字数は4文字だ!
哲夫:焼きそばかな?おうどんかな?
??:違う!〇。〇〇だ!小さい文字が入る!
哲夫:ぅゎぁめんどぅくさぃ。
??:ハッハッハ!最後のヒントをやろう!毎年11月11日になると活躍するぞ!
哲夫:そうか。ポッキーか。こんな勢いでくるポッキーって嫌だな。
プリ:ちがーーーう!プリッツだ!(2メートルほどのキツネ色の棒、が登場)
哲夫:サイズがキモい・・・・・・ん?だったらヒント文字は〇。〇〇じゃなくて〇〇。〇じゃないかな。
プリ:あっ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(今春発売予定の新味のプリッツを取り出す)
哲夫:言い訳が思いつかず長く黙った挙句に新商品の宣伝やめろ。
プリ:ということでプリッツと哲夫でプリッツ漫才します。
哲夫:俺がオマケ側なのか・・・
プリ:今日はね、プリッツとしての話がある!それを聞いてもらいたい!
キミには適当に相槌を打ってほしい!笑いとかいらないから。
哲夫:漫才ですらないのか。恐るべしプリッツ漫才。
プリ:さて来たる11月11日。ポッキーの日だな。
哲夫:猛烈に過ぎたるけども。
プリ:ずっと言いたかったんだけど、そのポッキーの日にプリッツを抱き合わせ感覚で販売するのやめろ!バーターじゃねえんだよ!
哲夫:バター味かな?
プリ:プリッツにだってプライドはあるんじゃ!プリッツのプはプライドのプじゃ!
よって1月1日をプリッツの日と、する。
哲夫:元旦には勝てねえよ。
プリ:さて来たる1月1日プリッツの日。
哲夫:やっぱり過ぎてるんだよなあ・・・特にこっちのほうは過ぎたばっかりでタイミング悪いわ。
プリ:実家に娘婿夫婦が帰省し、孫たちがおばあちゃんを取り囲む季節。
孫たちは必要以上におばあちゃんへアプローチをかける。出すものを出せ、と。
哲夫:¥マークの目が前面に出てる孫って嫌だな、教育方針に口出ししたくなる。
プリ:でもおばあちゃんも慣れたもんで、そっと紙袋を差し出すんだよ。中身はそう、プリッツだ!!!
哲夫:そろそろ来るかと思いつつ、ついにねじ込んできたな。
孫らのガッカリ感がすごそう。
プリ:プリッツもサックリ感がすごいぞ。
哲夫:うるせえ廃棄されたチョコレート塗るぞ。
プリ:それでお年玉渡した後はおばあちゃんがプリッツなどの手料理を振る舞ったりするんだよね。
哲夫:既製品じゃねえか。あと正月早々プリッツとか飽きるわ。年初めから飽きるわ。
プリ:そこは対策済みだ。お雑煮の鍋かと思いきや中身はトロットロに溶かしたチョコレートで。
そう、おばあちゃんはプリッツが口飽きした時のことも考えているのだ。これで孫たちも安心。
哲夫:やっぱりポッキーに向かってるじゃねえか。孫らもおばあちゃんついにボケたのかと不安だわ。
プリ:正月に食べるプリッツチョコマウンテン美味しいんだよな。プリッチョ美味しいわ。
哲夫:商品開発部が、腐ってる。
プリ:確認のために言っておくけど、ポッキーってプリッチョのパクリだからね。
哲夫:おう、とうとう言ったな。くそが。
プリ:もっと言うと、プリッツチョコマウンテンのもう一つの別称であるプリンは、
哲夫:畑違いだからやめとけ。プッチンするときに折るアレみたいに折られんぞお前。
プリ:ひいいいいっそれは怖い!こ、今回は身を引くことにする。
おのれプッチンプリン・・・おのれグリコ・・・!
哲夫:お前もグリコ製だよ。
プリ:あれま!!!!!
哲夫:・・・自信ありげにこっちをチラチラ見るのやめろ。
プリ:話を戻して、元旦と言えば他には初詣にも行くよな。
哲夫:元旦って言っちゃったよ。プリッツの日じゃねえのかよ定着まで遠いな。
プリ:初詣と言ったらおみくじ。おみくじの中でも木筒をガシャガシャ振って棒が出てくるやつ、あれ実はプリッツだから。
哲夫:振ったら中で折れるんじゃないかな。中折れだ、中折れ。
プリ:今ここでお前の今年の運を見てやろう。大凶だ。
哲夫:相方運のことかな?
プリ:今後お前はヘンな相方に出会うであろう。今後ね。
哲夫:さりげなく自身を枠から外すな。お前はヘンな相方協会の永久会員だよ。不名誉会長だよ。
プリ:おみくじ引いたら次はお参りだな。ところでお賽銭はいくらぐらい投げ入れる?
哲夫:そういうことはあまり言いたくないけども・・・5円かな。
プリ:そうか、けちんぼなんだな。
哲夫:ご縁がありますように、っていうことなんだけど。ケチで片付けるんじゃないよ。
プリ:プリッツとケチで漫才なんかやってたらプリケツと呼ばれるんじゃなかろうか。
哲夫:話の腰を折るのがうまいプリッツだな。同じように折ってやりたい。
プリ:待てよ・・・プリンとケツで漫才やっててもプリケツ・・・!?そうなればプリンという呼び名も定着するかも!
哲夫:プリンはあきらめろよ。あと人を尻単体で扱うんじゃねえよ。
プリ:プリプリ怒るなやい。膨らんだほっぺがケツみたいだぞ。
哲夫:誰のせいだと思ってんだ偽ポッキーめ。
プリ:あーそれ、そーいうの。そういうのが一番プライド傷つくんだわ。
所詮ポッキーの代用品でしょ、ポッキー買えない貧困層が妥協して買うお菓子でしょ、っていう決めつけ。
哲夫:被害妄想がはなはだしいわ。あとポッキー買えない人はプリッツも買わないんじゃないかな。
プリ:口ごたえするなよ!あーもう頭きた!顔面真っ赤になっちゃう!福岡限定の博多明太子味になっちゃう!
哲夫:うん。それ美味しそうだね。
プリ:勢いに任せて沖縄限定の黒糖味になっちゃうぞバカヤロー!
哲夫:勢いに乗ると南に行くのはなんでだろう・・・それに黒糖は苦手だなあ。
・・・・・・ああ、なるほど。そういう味の違いがポッキーに無くてプリッツにあるんだね。
プリ:!!!!!
やっとわかってもらえた!!プリッツの良いところわかったでしょ!!
哲夫:市販されてるプリッツの良さは再確認できたけど、てめえは駄目だ。剣豪とかにぶった切られろ。
プリ:最近のゆるキャラよりかはマシだろ。
哲夫:う、うーん。違うと言い切れないんだよなあ。
プリ:この調子でゆるキャラグランプリにエントリーしてこようっと。
哲夫:おう、さっさと行ってこい。帰ってくんな。
プリ:この素晴らしい相方が独立しかかってるというのに、余裕だね?
哲夫:・・・いっそのことポッキーとコンビ組むか。アーモンドクラッシュのポッキー好きなんだよ。
プリ:カチン!寛容でお馴染みプリッツ様もこれには怒るぞ!
哲夫:ついさっき怒ったような。明太子味になったくだりね。
プリ:プリッツの堪忍袋の緒も プ ッ ツ リ 切れんぞ!
哲夫:・・・・・・ん?
プリ:プリッツがァ!!!プッツリとォ!!!
・・・あれま!!!!!
哲夫:あれまじゃねえよお粗末にもほどがあるだろ。
いい加減にしろ。
(プリッツが哲夫のミドルキックにより半分に折られるも、折れた両方がそれぞれ別個の意思を持ちトリオとして退場)
審査員 点数 |
58 | 59 | 55 | 38 | 76 | 75 | 平均60.17 |
【審査員コメント】 ・もはや哲夫はMM-1のテープカットみたいな存在になっていますね。 擬人化漫才というのは題材のチョイスとキャラの付け方が肝になると思うのですが、 このネタはプリッツの自信過剰なキャラクターが分かりやすく、ボケも明快で良かったです。 「元旦には勝てねえよ」「商品開発部が、腐ってる」などの言葉選びも上手く、哲夫らしさが良く出ていました。 その反面、ボケが色んな方向に行き過ぎて多少散漫になってしまった気がします。 冒頭の正体をもったいぶる下りなどは少し長く、プリッツという正体を明かす程度ではその印象を振り払えませんでした。 もっとスッキリすれば、1本芯の通ったいいネタになると思います。プリッツだけに。(どかーん) ・ちゃんとしてるなあ。プリッツ出てから。 人外漫才としての要素をちゃんと回収するネタになっている分、笑いどころとして大きなところがないように感じました。 小ボケのダジャレに頼りぎみというか。 ・今年の長文界は、俺が「ヘンな相方協会の永久会員」って単語をごり押しするんだけど全然評価されない見通し。 「あれま!!!」もいいね。キャラが立ってる。 オチは絵的に凄い面白いんだけど、ト書きで説明されると何だかなぁって感じ。 作家が小説のキャラのその後をツイッターで報告するような残念感。 まぁでも、最後で動きを加えた漫才にシフトしても萎えるのでこれくらいがベストな気もする。 その点トッポってすごいよな。最後までチョコたっぷりだもん。 ・なんでしょうね、面白かったといえば面白かったんですけど 話題の軸がぶれまくっててすごく読みづらかったです。 人外との漫才で想像しづらいので、そういう部分で読みやすくないとちょっと笑いづらいと思います。 ただ、スレーズごとのパワーで見ると凄いです。 「人を尻単体で扱う」を始め、魅力的な言葉がたくさんあったので、そこは素晴らしいと思います。 ・設定自体非常にぶっ飛んでて、例年同様(前回は違いましたが)『一発目から哲夫さんかよぉ先頭バッターがトリッキーすぎんだろお』な第一印象でした。 しかしその実中身は堅実な漫才として仕上がっていたように感じられました。 ポッキーやプリッツの特徴をうまく活かせていたように思えました。 ポッキーの日やプリッツの日が過ぎている、というのはツッコミのフォローも相まっておもしろかったです。 哲夫さんの斜に構えたツッコミが非常に良い存在感を見せており、プリッツというアクの強いキャラクターとうまくネタの中で共存できていました。 ・相変わらずぶっ飛んだ設定ではありますが、どちらかというと安定感を感じました。 一通り上手くて面白かったのですが、プラスになる要素がやや少なめだったかなぁ、と。 「あれま!!!!!」級のフレーズ海外な展開が終盤にも欲しいです。
吉田:マグネッツです、よろしくお願いします。
最近昔話っていいな、って思うんですけども、古田はなんか好きな昔話とかある?
古田:んー、強いて言うならさるかに合戦とかかな?
吉田:あー、なるほど。まあ、蟹の残したダイイングメッセージから猿が犯人だと確信するまでのあの流れとかは素晴らしいよね。
古田:推理小説!?そんなミステリー要素なかったよ!?
吉田:最後関ヶ原で蟹軍500人がトリッキーな戦法で猿軍10000人を蹴散らすとことかも。
古田:軍記小説!?ってか蟹軍強すぎるだろ!蟹軍は諸葛亮でも擁してんのか!?
吉田:血で血を洗う戦いの連続には、確かに興奮したよ。うん。
古田:ガチの合戦モード入っちゃってんじゃねえか!きっかけおにぎりとかだったのに!
吉田:まあ猿蟹合戦も評価点がないわけじゃないんですけども、
ここは学会の通説通り、「浦島太郎」が一番素晴らしい昔話だと思いますね。
古田:どこの学会の通説だよ!?微妙に上から目線なの腹立つわ。
吉田:だって浦島太郎の素晴らしさにはあの椎名林檎も舌を巻くレベルですよ。
古田:それ椎名林檎が大体巻き舌で歌ってるって話だけだろ!林檎が浦島語ってるの見た事ねえよ!
吉田:まず素晴らしいのは亀が残したダイイングメッセージからいじめた犯人が子供たちだって確信するまでのあの流れね。
古田:また推理小説!?まず亀死んじゃったらその後話進まなくないか!?
吉田:そして浦島太郎が崖の上で子供たちを追い詰めるシーンね。
古田:火サスじゃねえか!子供たちも軽い気持ちで亀いじめてただけなのにこんな大事になるとは思ってなかっただろうな!
吉田:そして亀の無念を晴らしたお礼として竜宮城に招待される浦島英一郎。
古田:主人公の名前間違ってるぞ!?もう完全に船越じゃねえか!
吉田:でまあ竜宮城で乙姫とのSEXシーンを挟みまして。
古田:そこはあったかもしれんけどなんというかこう……言い方ぼかせよ!子供に読み聞かせとかしてやれんわ!
吉田:あ、じゃあ乙姫との(ぼんやり)を挟みまして。
古田:ぼかせってそういうことじゃねえよ!表現を変えてくれってこと!
吉田:ラストは乙姫からのお土産の玉手箱を開けて、若返ってしまうっていうちょっとバッドエンド気味なのもまた良いよね。
古田:逆だよ逆!すでに若者だから!若返ったら子供になっちゃうわ!
吉田:小さくなってからも亀をいじめた犯人を特定した推理眼を活かして大活躍してるんでいいような気もするけどね。
古田:今度はコナン君みたいになってるよ!?ちょくちょく別の物語が混じっちゃってるよ!?
吉田:まあこんな素晴らしい昔話なんですけども、正直昔話なんて子供のころぐらいしか触れる機会ないな、って人も多いと思うんです。
ということで、今日は皆さんに昔話を読みきかせしようと思います。
では、「桃太郎」はじまりはじまりー。
古田:大好きな浦島太郎読むわけじゃないんだね。
吉田:昔々あるところ、とても小さな村におじいさんとおばあさんが住んでいました。
ある日、おばあさんは川に洗濯に、おじいさんは海に亀をいじめにいきました。
古田:おじいさん良い年して何やってんだよ!?おばあさん頑張ってるんだから働け!
大好きな浦島太郎に早速引っ張られてるじゃねえか!
吉田:おじいさんが亀をいじめていると、海を愛する心優しき若者、浦島太郎が通りかかりました。
古田:もう主役の桃太郎より先に浦島太郎出てきてんじゃねえか!お前の浦島太郎好きが見事に祟ったよ!
吉田:浦島太郎は、「今夜は亀鍋にしたいな」と思いながら、大事な食料を傷つけるおじいさんを追っ払いました。
古田:何が海を愛する心優しき若者、だよ!結果的に助けれてるけど動機超不純!
吉田:難を逃れた亀は「助けてくれてありがとうございます。お礼といっては何ですが、竜宮城に招待してさしあげます。」と言いました。
こうして浦島太郎はちゃっかり竜宮城に向かうのでした。
古田:そりゃちゃっかりだよな!晩御飯確保しようと思ってただけだもんな!
吉田:所変わって川で洗濯していたお婆さん。
古田:この話が桃太郎だってこと忘れるところだったわ。
吉田:おじいさんのパンツの黄ばみが落ちずに途方に暮れていると、
上流からどんぶらこどんぶらこと大きな桃が流れてきました。
古田:なんか汚えな!でもやっと本筋に戻って来れてちょっと安心。
吉田:おばあさんは、パンツの代わりに桃を拾って家に帰りました。
古田:パンツ捨てちゃったよ!黄ばみ取り諦めちゃったよ!
吉田:そしてなんやかんやあって、桃太郎が生まれました。
古田:すげえ大事なところをささっとカットしてんじゃねえよ!浦島の下りとか要らなかったからそこしっかりやれ!
吉田:おじいさんとおばあさんと生まれたての桃太郎とで、早速拾った大きな桃を切ってみると……。
古田:あれまだ切ってない!?じゃあ桃太郎どっから出てきたの!?
吉田:中から、犬、猿、キジ、きびだんごが出てきました。
古田:桃太郎の主要パーツ一気に出揃った!衝撃の急展開すぎる!
吉田:それから17年の月日が経ちました。桃太郎は立派な青年へと成長していました。
犬(二代目)、キジも桃太郎とともにすくすくと成長しました。
古田:犬一匹死んじゃってんじゃねえか!愛着沸いちゃって新しいの育てちゃってるじゃねえか!
そして猿に至ってはもう居なくなっちゃった!?
吉田:猿は関ヶ原で無念の敗退、蟹に首をハサミで切られるぐらいならと自決しました。
古田:さっきのさるかに合戦の猿だったのかよ!武士かのごとき潔さ!
吉田:ある日の夜、桃太郎はおじいさんとおばあさん(二代目)に鬼退治に行く決意を告げました。
古田:おばあさんも二代目!?亀いじめるようなおじいさんなのによく再婚できたな!
吉田:おじいさんは、鬼退治にいく桃太郎のために、お弁当としてあの時のきびだんごを持たせました。
古田:まだ食ってなかったの!?12年もとっといたらさすがに腐るだろ!?
吉田:「……なんか酸っぱい匂いがするよおじいちゃん。」「桃から出てきたから桃の酸味が移ったんじゃろ。」
古田:なんだよその誤魔化し方!時間の経過以外の理由ねえよ!
吉田:桃太郎はこっそりきびだんごを庭に埋めてから、犬とともに鬼退治に出かけました。
古田:腐った黍団子なんか貰っても仕方ないもんな!断り切れなかったんだろうね仕方ない!
……ってかキジ置いてくのかよ!犬二代目だし結局桃から出てきた奴ら誰も連れてってねえじゃねえか!
吉田:道中、犬が桃太郎に「ところで桃太郎、鬼ってどこにいるの?」と質問しました。
「もう少し北に歩いていくと、海岸があるんだ。まずそこから約7里ほど北に行くのね。
そこから8里ほど東に行って、1里ほど下に行ったら、そこに鬼が住んでるらしいよ。」
古田:下ってどういうことだよ!鬼が島沈んじゃってるじゃねえか!アトランティスか!
吉田:「そこに鬼の棲む城があって、その城はかなりの豪華絢爛さから『竜宮城』の異名で呼ばれてるらしいんだ。」
古田:まさかの敵の本拠地竜宮城!?
吉田:犬はさらに聞きました。「そうなのかぁ。そこにはどんな鬼が住んでるの?」
桃太郎は答えます。「その鬼を束ねている、リーダー格とも言えるのが、乙姫っていう女の鬼らしい。」
古田:まさかの乙姫悪役ポジションなの!?浦島太郎好きとしてその展開はOKなの!?
吉田:「金銭や宝石などの略奪はもちろんのこと、手下の亀を使ってたびたび若い男を誘拐して地上の労働力を奪ったりもしているらしい。」
古田:完全なる悪役じゃねえか!善意での招待かと思ってたらそんな罠が!?
吉田:「そしてさらわれた男は、乙姫に(ぼんやり)やら(ぼやーっ)やらをされて、散々精気を吸い取られた挙句、浜辺に捨てられるらしいよ。」
古田:だからぼかすってそういうことじゃねえってば!大体乙姫そんなに男に飢えてるのかよ!嫌だよそんな乙姫!
吉田:犬は「僕も(ぼんやり)やら(ぼやーっ)やらされて、精気吸い取られちゃったらどうしよう……」と恐怖に打ちひしがれました。
古田:よほど乙姫が飢えてない限り、犬のお前にはたぶんなんの関係もねえから安心しろ!
吉田:桃太郎はさらに続けます、「でも竜宮城の怖さはそれだけじゃない、あそこは時の流れが地上と違うんだ。」
古田:まあ、確かにそれは怖いけども。
吉田:「あまりもたもた闘ってると地上に戻って来た時に時の流れで苦しむことになる。
そう、竜宮城にはうるう年の概念が存在しないんだ。」
古田:いや微妙な差すぎるだろ!どんだけもたもたするつもりだよ!
吉田:「さらに怖いのは、乙姫が所持する最強の武器『玉手箱』。
これによって鬼退治に向かった数々の屈強な戦士たちがヨボヨボのガリガリになって帰ってきたのだ。」
古田:確かに玉手箱武器として使われた相当恐ろしいけどもさ!
吉田:犬は「僕がヨボヨボのガリガリにされちゃったら、プードルになっちゃうよ……」と恐怖に打ちのめされました。
古田:むしろプードルに成れるなら幸運なんじゃねえの!ただのよぼよぼ犬に成るのがオチだろうけど!
吉田:海岸に着いたとき、また犬は桃太郎に尋ねました。「ところで、その竜宮城にはどうやっていくの?」
桃太郎は答えます。「話によると、この海岸にいる亀を助ければいけるらしいんだけど……」
古田:浦島太郎と同じ方法取るしかないのか!そうそう困ってる亀もいないだろ!
吉田:しかし、困っている亀などそうそう居ないものです。そこで桃太郎はある作戦を思いつきました。
まず、犬に亀をいじめさせ、それを桃太郎が正義の味方面して助けて、竜宮城に連れて行ってもらおうという作戦です。
古田:何だよその「泣いた赤鬼」的作戦!もうこいつらやり方が正義の味方でもなんでもねえぞ!
吉田:作戦は見事に成功。犬を竜宮城に連れていくことこそできなくなりましたが、桃太郎は竜宮城に連れて行ってもらえることになりました。
古田:唯一残ってた桃太郎の仲間もここでリタイアか!誰も鬼退治にこぎつけれてねえ!
吉田:こうしていよいよ竜宮城に辿りついた桃太郎。
「やい、鬼!私こそが正義の味方桃太郎だ!」竜宮城に入るや否やそう叫びました。
古田:正義の味方かどうか疑問符がつく行動がさっきあったけどな!
しかし、仲間もきびだんごもなしで、どうやって鬼を退治する気なんだ……?
吉田:しかし、桃太郎はなんだか雰囲気がおかしいことに気づきました。
魚や亀はいるのですが、肝心の鬼どもが一人も見当たらないのです。
古田:ん……?まあ本来の竜宮城といえば本来の竜宮城なんだけども。
吉田:桃太郎をここまで連れてきた亀が不思議そうな顔で尋ねました。
「あの、貴方は一体いつの話をしてるんですか?もうここには鬼なんかいませんよ?」
古田:んん…………?
吉田:そう、とても小さな村に住んでいた桃太郎は、すでに12年前、竜宮城にやってきた浦島太郎の手によって、
鬼達が退治されていたことを知らなかったのです。
この竜宮城は今では浦島太郎の邸宅となっており、浦島の手によって更生した乙姫と共に幸せな家庭を築いていました。
古田:ここまでやっといて!?
浦島すげえ幸せ者になってんじゃねえか!主役の桃太郎がほとんど空回り状態だってのによ!
吉田:桃太郎はなんだかやるせない気持ちになって立ち尽くすほかありませんでした。
そう、これが本当の「浦島太郎状態」です。
古田:桃太郎が浦島太郎状態ってなんかすごくややこしいな!主役がやるせない気持ちで立ち尽くす物語ってなんなんだよ!
吉田:こうして浦島太郎と乙姫は、いつまでも幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし。
……どうだった?
古田:何もめでたくねえよ!!主役!桃太郎は!桃太郎はどうなったのさ!
吉田:あ、そうか。
桃太郎は桃太郎で地上に帰ってから合コンで知り合った2歳年下の子と結婚して幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし。
古田:いや若干めでたくはなったかもしれんけどそういうことじゃねえよ!そういうことじゃ、ねえよ!!
いい加減にして!
審査員 点数 |
47 | 87 | 30 | 46 | 53 | 76 | 平均56.50 |
【審査員コメント】 ・設定はベタかつシンプルなのですが、構成がしっかりしているため非常に読みやすかったです。 「椎名林檎の巻き舌」「(ぼんやり)」など、印象的なボケやフレーズも多かったです。オチも面白かったです。 ただ、従来の桃太郎ネタと差をつけるにはもう少しパンチが欲しかったかなと。 平均点は安定して出しているのですが、大笑い出来るポイントに欠けていた気がします。 また、桃太郎を話し始めた時に古田がすんなり受け入れすぎな気がしました。 途中浦島太郎が入る伏線ではあるのですが、もっとそういう違和感を無くすのに充分な理由が欲しかったです。 ・シンプルながらいいボケが多いですね。面白かったです、が琴線に触れるほどではない、という感じでした。 ○うるう年の概念がない ○若干めでたくなったけど ・勢いが良い。昔話でもまだいいのがかけるぞって気概が感じられる。 ただそれが中身に伴ってない。ボケの薄さ、固有名詞の乱発、全てがネタのクオリティを下げてる。 ほぼ毎行ツッコミっていうのも読んでるほうは就かれるので緩急が必要。 ラストの「そういうことじゃ、ねえよ!!」はtwitterのノリっぽくてあざとい。 ミスは他の方が指摘してくれるでしょう。 ・しっかりとした漫才を読んだ、という感覚が強いネタでした。 桃太郎に入ってからの回収したり新しいボケが出たりのテンポの良さは凄く良かったです。 ただ、そこで回収するためとは言え桃太郎に入る前までのくだりが長い割にあまりハマらなかったのがもったいなかったです。 その分に見合う回収こそしていたとは思いますが、もっと序盤から惹きつける工夫が欲しかったように思います。 ・桃太郎が生まれてから17年の月日が経ったのに、きびだんごは12年の ……? お話としては綺麗にうまくまとまっていたかと思います。 しかしながら勝負を決めるような大きな一発が無く、小さくまとまってしまった感はありました。 昔話の要素を漫才中にうまくちりばめて、あるいは再利用出来ていたのは評価に値します。 竜宮城での乙姫とのSEXに対し『あったかもしれんけど』というツッコミを使うのには違和感を感じました。 『子供向けのストーリーなのに?』的なツッコミの方が、昔話と“SEX”という単語の不協和をうまく解消できたのではないでしょうか。 話の流れ上言いにくいにしても、『推理小説とか火サスとかSEXとか、ホントに子供に読ませる気あるのか!』くらいの軌道修正は欲しかったです。 クライマックスでの桃太郎の伏線の活かし方はよかったので、そこからさらに爆発力を加えることができれば…… ・要所要所に良いボケ・フレーズがたくさんありました。浦島英一郎、(ぼんやり)、桃太郎の主要パーツが一気に出揃う、などなど。 昔話ネタでもまだまだ広げられるんだなぁ、というのを改めて実感した次第です。 大爆笑というほどのものこそ無かったのですが、減点要素もあまり無かった感じです。 オチなんかも好きですね。「桃太郎は桃太郎で」てw
夜影:どうもーオールナイトスターですよろしくお願いします。
星白:俺、ヒーローのアニメ考えたんだけど、お前・・・どう思う?
夜影:どう思うって何?
星白:ほら、相方が遂にヒーローのアニメを考え付いたんだよ?何か・・・感慨深いものがあるよね。
夜影:別にねえよ。今のところまだ真っ白な心でセンターマイクの前に立ってるよ。
星白:そうか。
じゃあ今から俺が考えたヒーローのアニメの内容を話して、その白い心の真ん中に、茶色い縦長の模様を付けてあげよう。
夜影:模様ってかそれウン筋じゃね?
星白:まずは主人公であるヒーローの5人を紹介するよ
夜影:ウン筋だよなぁ・・・?茶色で縦長ってウン筋以外思いつかないもんなぁ・・・
星白:まずはリーダーのレッド、異名は「スタンダードソルジャー」
夜影:異名とかあるのかよ。何でアニメ化の兆しすらないのにそんな気合入ってるんだよ。
星白:次にブルー、異名は「クールカバー」
そしてグリーン、異名は「アスパラガスゾーン」
そしてイエロー、異名は「ミラーホワイト」
そして最後にピンク、異名は「ポリューションガール」
夜影:何か異名の玉石混合感が半端ないけども、なんとなくメンバーの格差みたいなの伝わって来たけど大丈夫かなこれ?
あとイエローの異名にホワイトって入ってるのすごいややこしいわ。そこは純粋にお前のミスだわ。
星白:次にストーリーだ。今日は時間がないから最終回のひとつ前の話から説明するよ。
夜影:前半部分説明しろよ。お前ゲームの体験版とかやったことないんか。
星白:この話は悪の組織との最終決戦に向けてモチベーションを上げるために飲み会をする話だ。
夜影:付いたわ心にウン筋!その話丸々要らねえわ!
星白:まず、リーダーで仕切りたがりのレッドが頼むものをほとんど決めて行っちゃう。
「から揚げと、卵焼きと、枝豆と、飲むものは皆ビールでいい?」
そこで副長のブルーが止める
「レッドくん・・・皆の意見を聞いてから決めようよ・・・」
そこでレッドはこう言った
「何で?普通飲み会って言ったらビールでから揚げと卵焼きと枝豆でしょ普通?」
夜影:ヒーローアニメとしては型破りすぎる始まり方だな!
そんでレッドのオラオラがすごい・・・!
星白:・・・レッドうざくね?
夜影:レッドうぜえよ!?普通って一文で二回言ってんじゃねえよレッドうぜえよ!
星白:普通という言葉をかざして周りを圧するあたりが彼がスタンダードソルジャーと呼ばれる所以である。
夜影:悪口寄りだったんだあの異名!
星白:そして周りも何となくそれに同調してしまう・・・
夜影:周りがいつまでも付いてくると思ったら大間違いだぞレッドこの野郎。
星白:しかし一人、それに反論するかの如く一人注文を始めるヒーローがいた・・・
夜影:お、俺そういうヤツ好きだぞ!
星白:それはピンクだった
「えーとぉ、アタシはお酒よりドリア食べたいなぁー」
レッドは言った
「はぁ?普通飲み会って言ったら米じゃなくて酒だろ!」
ピンクはこう返した
「しょうがないじゃーん。ほら、アタシって変人じゃん?」
夜影:前言撤回するわ!こっちはこっちで苦手なタイプだったわ!
星白:・・・ピンクうざくね?
夜影:うざかったわ!自分で自分のこと変人って言っちゃう辺りの痛さがもうね!
星白:「お前さ、変人とか言って自分を特別視するのマジでバカじゃないの?」
こう返したのは、レッドだった。
夜影:いくらなんでも我が強すぎるだろレッド!
星白:ピンクは言った
「意味がわからないんだけど。ただアタシって変人だから事実をそのまま言ってるだけなんだけど」
レッドはさらに反論した
「その考え方が気持ち悪いんだよ!」
ブルーが割って入った
「もうやめようよ!仲良くしようよ!明日は決戦でしょ!」
レッドはこう言った
「それもそうだな・・・・じゃあ、明日に向けての意気込みを言っていこう。じゃあまずは・・・グリーンから!」
夜影:何だその急すぎる提案は!ワンマンな仕切りしすぎだろレッド!
星白:「え・・・?何か言った?UVERworld聞いててまったく聞こえなかった」
グリーンはイヤホンを外しながらこう言った。
夜影:皆で飯食ってるんだから会話に参加しようとしろよ!
星白:グリーンは言った
「やっぱUVERいいわー、どうピンクちゃん聞いてみる?」
ピンクは言った
「私変人だからメジャーどこ無理なんだー」
夜影:どうしようもねえな全体的に!
何だこの雰囲気の気持ち悪いアニメ!誰が見たいんだよ!
星白:しかし、ピンクが断った理由の一つに、
グリーンのイヤホンの耳に入れる部分がアスパラ食ったあとの尿のような臭いがするから
というものがあることを彼は知らなかった。
そしてこれが、彼がアスパラガスゾーンと呼ばれる理由である。
夜影:もう聞くに耐えないわこのストーリー!
まずお前何でこんなアニメ考えたの!?ねえ!?ヒーロー系のアニメに恨みでもあるの!?
星白:ちなみに、本人があだ名の由来をブルーに訪ねたとき、ブルーが
「ほら・・・グリーンだから・・・」
と苦笑いで返していたのはまた別のお話。
夜影:聞きたくなかったわその余談!
星白:レッドは言った
「もうお前はいい!次は・・・イエロー!」
イエローは言った
「眠いわぁ・・・ヒーローとかどうでもいいんだけど、
何か悪の組織倒したらいっぱい金とか入ってきて楽できそうだからアレなだけだからそういうのいいわ別に・・・」
夜影:気だる過ぎんだろ!まともな奴ブルーだけじゃねえか!
星白:何においてもやる気の感じられないだらしないイエロー。
私生活でもとにかくだらしなく、特に片づけとか大の苦手で彼の家の鏡は歯磨き粉がかなり付いている。
これが彼がホワイトミラーと呼ばれる所以である。
夜影:別にそれあだ名にするほどのことでもねえだろうが!
星白:そして料理が到着した。から揚げに勝手にレモン汁をかけ始めるレッド
「ちょっと勝手にレモンかけないでくれる?アタシ苦手なんだけどー!」
ピンクがそう文句をつけると、レッドは言った。
「普通レモンかけるだろうが!お前こそドリアに備え付けの粉チーズ大量に掛けんじゃねえよ!くせえよ!」
ピンクも言い返した
「仕方ないじゃんアタシ何にでも粉チーズ大量に掛けちゃう変人なんだから―!」
これが、彼女がポリューションガールと呼ばれる所以である。
夜影:確かに粉チーズむやみに掛けるヤツくさいかもしれないけど!公害かもしれないけど!
あだ名に込められた悪意が恐ろしいわ!もうヒーローって何なんだろうね!
星白:そしてこんな感じの最悪のムードで飲み会は終わった・・・続く
次は最終回の話するね!
夜影:もう聞きたくねえわ!何だこのアニメ気持ち悪い!
あのさ、第一ヒーローのアニメってもっと子供に夢を与えられるもんじゃないとダメでしょ!
星白:夢なら与えられるよ!たとえばこれは別の話で出てくる設定なんだけど、レッドはこんな性格だけどめちゃくちゃモテるんだ!
だから、子供に「あ、ワガママでもリーダー格の中心人物になればモテることができる!」っていう夢を与えられる!
星白:俺が思ってたジャンルの夢と違う!
あと一つだけ疑問なんだけどさ、何でブルーの異名は「クールカバー」なの?
クールはまだわかるけど、カバーって何?
星白:あぁ、カバーは、包茎だから。
夜影:ちんこにカバー掛かってるってか!?流れ的に悪口なのかなぁとは予想してたけどせめて子供に通じるネタであれよ!
星白:・・・ブルーうざくね?
夜影:それに関してはうざくねえよ!包茎だって頑張ってるんだよ!
包茎だってなぁ・・・・・・・頑張ってるんだよ・・・・・・!
星白:そして、最終回。悪の組織を倒すために戦場に集まった5人。集まるやいなや、レッドがイエローに怒った。
「おいイエロー!お前寝癖めっちゃ付いてるじゃねえか!」
イエローは言った。
「しょうがないじゃん真っ白で鏡で自分見れないんだから。ってか変身したら髪型見えなくなるしよくね別に?」
夜影:自分が見えないほど鏡真っ白なのかよ!?衝撃だよ・・・!
星白:そしてついに現れた悪の親玉、ダークキング。変身するヒーローたち。
「フハハハハ、今日こそ貴様らを・・・」
とダークキングが言ったところでビームを大量に放つピンク
夜影:空気読めよピンク!
星白:レッドがすかさず、
「いや普通まだ撃たねえだろ!」
と怒るも、ピンクは澄ました顔で
「ほらー私変人だからさー」
と言い放った。
夜影:レッドとピンクの言葉の濫用いい加減目に余るわ!何だ普通だの変人だの!うるせえよ!
星白:これで悪の組織を倒して一件落着・・・かと思いきやヒーローたちに黒い弓が降り注ぐ!
咄嗟に気付いたブルーの、「危ない!」という一言でヒーローたちは何とか弓を避けきった・・・イヤホンをしていたグリーン以外は。
夜影:グリーン!イヤホンして戦場来るんじゃねえよグリーン!常識なさすぎだろ!
星白:「うわぁ、UVER聞いてたらやられちまったわぁ・・・UVER聞いてただけなのに・・・」
それがグリーンの最後の言葉だった・・・
夜影:死にかけの時まで聞いてた曲のバンド名アピールして趣味ひけらかすなや!
全体的にお前あざといんだよ!
ってか親玉倒したのに誰が攻撃してきたんだ・・・?
星白:何と、さっきのダークキングは幻影で、実際のダークキングはまだ生きていたのだ!
そして更にヒーローをかく乱させるため、辺り一面を無数の鏡で覆い尽くした!
レッドはこうぼやいた
「クソォ・・・普通一回やられたフリするような卑怯なマネしないだろ!」
夜影:敵にまでスタンダードを求めんなや!周りの気遣いで成り立ってたお前の戦法が敵に通用するわけねえだろうが!!
ってかそもそも仲間の死よりそっちに怒るんだ!リーダーとしてどうなの!?
星白:そして素早く後ろに回ってビームを放つダークキング
ブルーが「鏡を見ろ!攻撃が来た!」というと、全員攻撃を避けた・・・イエロー以外は
夜影:鏡を見なれてない仇がここで出た!
星白:「うわぁこんな感じなら本気出せばよかったかなぁ・・・でもだるいしなぁ・・・」
それがイエローの最後の言葉だった。
夜影:コイツら死に際までキャラ立ってんな!悪い意味で!
星白:怒りに燃えるレッド
「クソォ・・・!お前は絶対許さねえ・・・!行くぞ!うおおおおおお!!!」
「ちょっと待ちなさいよ!こんだけやられてるのに正攻法で倒すの!?」
「そんなこと言ったってヒーローは正攻法が普通だろ!」
「アタシ変人だからそういうセオリーとか破っていきたいのよ!」
「じゃあ何かいい案でもあるのかよ!」
「ないけど!でも変人だから何か斬新なことがしたいわよね!」
夜影:ピンク止まらねえな!思いつかないけど斬新なことがしたいって何だ!もうそれ逆に皆思ってるわ!変人らしさ0だわ!
星白:そこでブルーがこう提案した
「誰か二人がおとりになって、もう一人が不意打ちしよう!」
ピンクは言った
「なぁーんか・・・ベタよねぇ・・・ほら、私って変人じゃん?だからベタなのは・・・ねぇ?」
夜影:ピンク駄々コネんじゃねえよ!ベタすら思いつかないヤツが何言ってんだ!
星白:「でもまぁいいわ、その作戦で行きましょう。じゃあ私が不意打ちするわね。」
「はぁ!?何でお前なんだよ!普通リーダーであるこの俺が行くもんだろ!」
「ここはレディーファーストでしょうが!」
「チーズ臭いお前のどこがレディーだ!」
「はぁ!?他の人の意見も聞かずに勝手にから揚げにレモン掛けちゃうアンタこそリーダーとしてどうなの!?」
夜影:お前ら根に持ちすぎだろ!戦場で持ち出す話じゃねえよそれ!
星白:ここでシビれを切らした悪の親玉が怒った!
「だまれぇぇぇぇ!!!貴様ら敵である吾輩を差し置いて仲間同士で言い争いやがって!こうなったらやっつけて・・・」
「喰らえ!ブルービーム!」
「うわぁ!!!ブルー!貴様いつの間に私の死角に・・・・!」
夜影:バカ二人が口論してる間にこっそり忍び寄ってたのか。
星白:そしてブルーのビームが親玉に命中!
「うわぁぁぁぁ!まさか、吾輩が、真の闇の力を手に入れたダークキングがやられるとはぁぁぁ!!」
夜影:本当の意味で正義が勝った・・・!
何だこの丸く収まった感。日本昔話かよ。
星白:悪の組織を解体させたヒーローたちは、日本に戻った。すると、空港には大量のマスコミ達が・・・!
夜影:戦場って海の外だったのかよ。そんでマスコミて!現実的な要素混ぜんなよ夢が壊れるから!
星白:世間の注目は当然直接ダークキングを倒したブルーに集まった。
しかし、仲間内ではあまり好かれていないようで、
「でもアイツ、マジでおかしいっしょ?何リーダーの許可なしに勝手に攻めてるの?結果オーライだけど内容的には最悪。」
噂では最近レッドは飲みに行くたびにこう愚痴ってるらしい。
夜影:最終的に自分が中心になれなくて悔しかっただけだろうが!
星白:そして悪の親玉を倒したブルーは、自分に自信もつき、さらに政府からもらったお金で包茎の手術を受け、
色んな意味で一皮剥けたのであった・・・! 〜完〜
夜影:うまいこと言ったつもりかもしれないけど締めが子供に通じなさそうな下ネタってどんなヒーローアニメだよ!もういいぜ!
審査員 点数 |
70 | 49 | 25 | 45 | 62 | 65 | 平均52.67 |
【審査員コメント】 ・開始6行でウン筋とか言い出した時は天を仰ぎました。 内容はいい意味でどうしようも無くて良かったです。リアルなろくでなし感が設定にバシンと合っていました。 戦隊のそれぞれウザいキャラが区別化されているので混同もしませんでしたし、役割や展開にも無駄が無い。 ちょっと異名の下りが急な気がしたので、そこはもっと凝って欲しかったです。 後に繋がる大事なボケなので、ここで印象に残せればなお引き込めると感じました。 全体的に、冒頭とオチ以外は非常にキレイなネタでした。冒頭とオチは汚かったです。 ・前半の、ツッコミが噛み合ってないというか、ピンとこない、伝わらない。 変人は「変人」って言わないだろ って思っちゃいました。 戦隊物でキャラが5つあって、それが噛み合って面白く昇華していく・・・っていうネタだと思うんですが、 そこが上手くいっていないというか、伝わってこないなと思いました。 ・色々詰め込んだ割にはボケとして機能していない物が多い。 漫画とかでやたらと伏線めいた展開を出しておいた割に「え、それだけのために?」みたいな感じ。 流れに沿わない安易な下ネタは原点要素。 ヒーローネタの及第点に達していない。 ・ボケの核になってるのがこのネタの場合ピンクとレッドだと思うんですが 後半の展開に行くまで、その二人がボケとしてハマらなかったのが大きくて 結果笑い始めるまでに時間がかかってしまいました。 後半の回収して行く技術はすごくて、そこからはかなり笑ったのですが、 所々展開が読めてしまう部分があったのも少しもったいなかったかなと。 ・玉石混合→玉石混淆 導入一発目のボケが下ネタとか、尖りすぎだろ。 うーん、なんというんでしょうか、読んでて非常におもしろい部分はけっこうな頻度であるのですが、それと同程度の下ネタやウザったさによる不快感があり…… 結果的にプラス要素とマイナス要素が入り交じって、プラスマイナス0になってしまった印象でした。 なんというか、『世に蔓延るうざったいやつ』に対するイライラを煮しめて作ったような印象を受けてしまったため、もうちょいリアリティを打ち消すくらいにオーバーな表現にしてもよかったのかなって。ただしウン筋、お前はどう足掻いてもアウトだ。 ツッコミの台詞選びは非常によかったものが、いくつかありました。 「お前ゲームの体験版とかやったことないんか」「日本昔話かよ」あたりですね。 下ネタに始まり、下ネタに終わるネタ……もっと下ネタの生々しい印象を打ち消すくらいの、突き抜けたくだらなさが欲しい……。 ・なかなか設定を作り込んできたなぁと思いました。 ただ、いろいろな設定が掛け合わさってもそこまで爆発しなかったなぁ、と。 後半の緊迫の展開も、意外性という意味では少し物足りなかったです。 しっかりとしたネタでもあるので、何か抜きん出る要素さえあれば、一気に決勝レベルになりそうな気はします。
作者:どうも。作者とネタで漫才やります。
ネタ:おいちょっと待て。
作者:どうしたよネタ君。
ネタ:状況説明が足りなすぎるわ!!なんだよ作者とネタで漫才ってよ!?
作者:作者である僕と、その僕が作ったネタであるあなたで、漫才をやりますよと。
ネタ:それが分かった上で訳分かんねえんだよ!!まずこの世界が何なの!?え、今このネタはどういう視点でお送りされてんの!?
これ自体が作者が作ったネタなのか、だったら俺もお前も何なのか!!なぁ!?
作者:うるさいな。全く、誰だよこんなうるさいネタ作ったやつは。
ネタ:お前だ!!まずネタである俺が普通に会話してるのも意味分かんねえしよ!?
というかさ、俺、ネタなんだよね!?じゃあさ、俺で勝負すればいいんじゃねえの!?
何で作りだしたネタを相方にして、作者がそのネタと漫才始めちゃったんだよ!?
俺を使えよ!!俺を、投稿、しろよ!!
作者:お前は、コントだ。
ネタ:漫才は書けなかったのだろうか!!
作者:いやぁ、漫才なら書くよりこうしてやった方が早いんじゃねえのって思ってさ。
ネタ:出来るならね!?こういう風に作者とネタで漫才が出来るならね!?いやなんで普通にできてんだよ本当によぉ!?
作者:いや、俺とネタは居たんだから漫才ぐらいできて当然だろ。
ネタ:ネタは!!喋らない!!在っても!!居はしない!!
作者:喋ってるよ。
ネタ:それは・・・結果論!!
・・・ちなみに、一応聞いとくけど、俺ってどういうコントだ?
作者:なかなか良い設定のコントだぞ。
ネタ:というかなんで俺は喋れるのに自分の内容すら分からないんだろうね!!
喋れなくても動けなくてもまず自分の内容を分かっていたかったよネタとして!!
作者:お前はな、青年が徳川の埋蔵金を掘ってたはずが、いつの間にか徳川の埋蔵金に掘られてた、というネタだ。
ネタ:俺そんなネタだったの!?そんなもん永久にお蔵じゃねえか!!黒歴史だよ黒歴史!!
作者:いやー、漫才じゃなくてコントの大会だったら出したんだけどなー。
ネタ:いや出されなくてよかったよ!!大量の酷評をお土産に持って帰るところだったよ!!
作者:まあ良いのは設定ばかりであんまりうまく展開できなかったんだけどな。
ネタ:それは単純に設定が悪かったからだろうな!!
だいたい埋蔵金に掘られるってもう画が浮かばねえよ!!多分浮かばなくてよかったよ!!
作者:埋蔵金を掘り当てて、後ろ向いて皆を呼ぼうとしたところを埋蔵金が後ろからブスリ。
ネタ:いやもう説明しないで!?そんな不細工に鏡を突き付けるような行為を!!自己嫌悪が!!
作者:まあね、そんなことよりネタ君は最近どうよ?
ネタ:いや、進めらんねえわ!!一向に晴れることのないこの釈然としなさ!!
もう何なんだよ!?何なんだよこの世界観は!!この世界観のまんま最後までやっちゃう訳なの!?
作者:何か最近ハマってることとかないの?
ネタ:ネタである自分に意識があることにも驚いてんだよ!?最近もハマってるもあるか!!
マジで何なの!?え、俺なんで喋ってんの!?
ネタの第一人称「俺」でいいの!?まずネタに「第一人称」なんて言葉使って大丈夫なの!?
作者:作者の魂が乗り移ったんじゃない?
ネタ:作者であるお前そこで喋ってるよ!!その乗り移るべき魂、作者に在住したままだと思うけどなぁ!?
作者:じゃああれかな、作者が二重人格で、片方の人格が乗り移ったとか。
ネタ:とりあえず聞くけど・・・作者さんよ、あなた二重人格なのかい?
作者:過去に一度もそのような経験はございません。
ネタ:丁重に否定してくれやがったよ!!
自覚もないことをよくもひょうひょうと言えるよね!?それもそうかネタと漫才しちゃうようなやつだもんな!!
作者:そんなことはどうでもいいからさ、それよりも最近どうよ?
ネタ:どうでもよくねえんだよ!!最近どうよトークに掻っさらわれるような軽い話してねえよ!!
作者:へー。そんなことがあったんだー。
ネタ:何にも話してねえし、まずその同意する欠片もない棒返事よ!!
作者:僕ちょっとやりたいことあるんだよね。
青年が徳川の埋蔵金を掘ってたら、いつの間にか埋蔵金に掘られてたってのやらない?
ネタ:その設定に未練タラタラじゃねえか!!やんねえよ、自分の設定の酷さを自ら実演して再確認したくねえよ!!
作者:そうやって自分を見ないようにして、誤魔化しながら、今まで生きてきたんだろ。
でもな、それに何の意味がある。自分を自分と認められずに生きて、それに何の意味がある。
自分を見て、自分として生きて、自分として、輝くんだ!
ネタ:すげえ言い包めにきやがった!!いや、言っとくけど自分を偽って生きる暇もなかったからね!?
なんかいつの間にか意識があって、そしたら作者との漫才が始まってて、ただただずっとパニックだよ!?
作者:絶対面白いからさ。漫才コントとしてやればいけるから。
ネタ:漫才コントとして入るんだったら俺をそういうネタとしてちゃちゃっと書き直せばよかったんじゃねえのかなぁ!?
何でそのポテンシャル持った俺をただの1役として使っちゃってるんだよ!?
作者:じゃあ俺埋蔵金やるからネタ君は青年やって。
ネタ:いやせめて逆であれ!!形もはっきりしてない俺にあえて人間役をやらすか!?
自分がどういう形かも分かってないっていう次元のふわふわした世界観だからね!?
作者:じゃあネタ君はホッピングで埋蔵金掘り当ててて。
ネタ:掘り方が独特すぎねえかなぁ!?「ネタ君」の時点で既に独特感持て余しまくってんだぞ!?
作者:はい、じゃあスタート。
ネタ:いややらねえよ!?勝手に進めてるとこ悪いけどさ!?
作者:・・・君はお蔵入りにされたいのかい?うん?
ネタ:いや思いっきり望むところだわ!!お蔵に入って一生世間の目に当たらないようになりたい!!
作者:あっ、じゃあ青年が埋蔵金掘ってたら埋蔵ネタを掘り当てたんだけど、いつの間にか埋蔵ネタに掘られてたってのやろう。
ネタ:いやより訳分かんなくなったわ!!埋蔵ネタって何だよ!?
俺お蔵に入りたいとは言ったけど、そんなお宝的ポジションになる仕舞われ方望んでねえよ!?
作者:俺が埋蔵ネタやるからネタ君は青年やって。
ネタ:だから!!チョイスが!!
いや今回に至ってはネタが役としてあるのに!!俺がやらなくてどうすんだそんなふわっふわした役!!
作者:じゃあネタ君はスペシウム光線で埋蔵ネタ掘り当ててて。
ネタ:次から次から盛ってくんなよ!!光線のそんな使い方聞いたことねえよ!!
作者:やあ、埋蔵ネタだ。やっと掘り当ててくれたね。
ネタ:急!!え、急!!
掘るモーションどころかコントにすらまだ入ってねえよ!?
作者:みんなー!ネタを掘り当てたぞー!
ネタ:そして一人二役!!
作者:みんなー!ネタを掘り当て・・・アッー!
ネタ:これは酷い!!やばい!!自己嫌悪で死にたい!!ネタにも自殺ってできるんだろうか!!
作者:さーて、次は埋蔵金掘るぞー。
ネタ:続くのか!?何事もなかったかのように、続くのか!?
作者:埋蔵金だー!
・・・あ、これ埋蔵金かと思ったら、昨日埋めといた、My、雑巾、だったわー。
ネタ:殴らせてほしい!!ただ、殴らせてほしい!!
作者:My、雑、巾、だった、わー。
ネタ:なぜ繰り返した!?より細かく砕いて、なぜ繰り返した!?
作者:ー。
ネタ:余韻が!!余韻だけが!!
作者:さて、満足いくネタが出来たし、そろそろお開きとしますか。
どうもありが
ネタ:待てや待てや!!いや納得いくか!!何なんだよ結局この世界観は!!
もうこのネタが最終的にコントになってもいいから納得いくオチを持ってきてくれ!!
漫才の大会なのにコントだから大幅減点とか、そんなことよりもただただ釈然とさせてくれ!!
というかもう多分コントだし!!ネタが喋ってる時点でこれコントだし!!開始1、2行目でコントだし!!
作者:・・・実はな、俺は作者でお前は俺の作ったネタ、だ。
ネタ:いやそれ開口一番に聞いたやつ!!
作者:まあ大丈夫、こういうのもありな漫才の大会だから。
ネタ:さすがにこれは無し!!1回戦で落ちてうなだれてしまえ!!
作者:次は「ホルモン焼きの店を開こうと思ってたらいつの間にかホルモンに掘られてた」っていうコントとして書き直すから
その時はまた一緒に漫才やろうか。
ネタ:二度と呼ぶんじゃねえ!!
審査員 点数 |
89 | 60 | 20 | 85 | 33 | 69 | 平均59.33 |
【審査員コメント】 ・なんかこう、THEMANZAI2012でアルコ&ピースが爆発したのと同じ感覚です。 めっちゃ好きですこの発想。反則っちゃ反則なんですが、好きなものは好きなんだからしょうがない。 こういう手の出しにくい発想で1ネタ書き抜ける手腕がまず素晴らしいです。1行目からオチまで魅了されました。 ネタの「俺を、投稿、しろよ!」のようなメタツッコミも心地よく、「ー。」のような意外性のあるフレーズも豊富。 決して設定オチで終わらせない、確かなテクニックを見せつけてもらいました。 強いて言うなら、ちょっとオチ付近の流れが急に感じたので、もっとスムーズに着地出来ればなお良かったです。 ほとんどコントである上に色々と反則なので評価は別れそうなんですが、僕は大好きです。 ・設定でだいぶハードル上がりますよねこれね。 その中で、 作者:お前は、コントだ。 ネタ:漫才は書けなかったのだろうか!! ここ素晴らしいですね。ここだけで終わってほしいぐらい。 しかしそれ以後は、「これはどういうことなの?」に終始しすぎてる感ありました。 もっとダイナミックに展開してほしかったです。 ○掘り方が独特 ・最初おっと思ったが、全体に渡ってツッコミがくどいしあざとい。 作者:My、雑、巾、だった、わー。 ネタ:なぜ繰り返した!?より細かく砕いて、なぜ繰り返した!? この2行なんてむかつくほどあざとい。 色々やってるように見せかけて展開も少なく薄い。 珍しい設定というそれ以上の何者でもない。 ・完全に発想勝負のネタだと思うんですが、負けました。 なんだこの世界観、面白いですわ! 発想勝負とは言いましたけど、中身の凝り方もしっかりしててとても好印象でした。 理不尽極まりない展開の数々に笑いっぱなしでしたわ。 ・いや、これなんてフェイクア……げふんげふん。 設定を思い付いた時点で作者の中で終わっちゃった感がありありの、広がりの薄い漫才でした。 ネタ側がツッコミをやっている為に状況のおかしさに対するツッコミが長く、正直中盤からだれてきました。 繰り返しのボケがいくつかありましたが単語選びなどの精度が悪く、しつこさにしか感じられませんでした。 せっかく突拍子も無い設定の中でやっているのだから、ネタ(演者の方)の中身にしたってもう少しハチャメチャにできたのでは。 作者のやりたいこととネタの気になることがうまく噛み合っていない、まるで前に進めていない漫才であったように感じられました。 ・奇抜な設定ではあるものの、分かりやすくて読みやすい漫才でした。 特に面白かったのは「ネタ君は最近どうよ?」「最近もハマってるもあるか!!」あたりでしょうか。こういうのがもっとあっても良かったですね。 全体的には、良くも悪くも安定的だったかなぁと思います。設定からして難しいところではありますが、さらに破壊的な展開などがあっても良いかなぁと。
番場「どうもどうもー、バンバリンダです!僕の中学時代で1番の思い出は体育祭、番場です!」
林田「どうもー、中学時代で1番の思い出は、合唱コンクールの直前に『お前だけは口パクでいいから』と言われたこと、林田です」
番場「悲しすぎるだろ」
林田「クラスは優勝しましたけどね」
番場「勝ってもなんか複雑だな」
林田「だいたい僕は学校行事が嫌いだったんですよ。行事を仕切ってる奴らって、すぐに誰かをつるし上げるんですよ」
番場「まあ、そういう面もあったかもしれないね。子供ですから」
林田「合唱コンクールあれば歌の下手な奴を責め、体育祭あれば足の遅い奴を責め、席替えがあれば嫌われてるやつを責める!
どうしていつも俺だけ!」
番場「全部お前だけ!? 超悲惨な中学校生活じゃん」
林田「うん。でも俺、修学旅行は結構好きだったわ。なんの特殊能力もいらないし」
番場「まあ、バスなり電車なり乗ってれば勝手に京都とか奈良へ連れてってくれるからね。バスの中でも盛り上がったりして……
はーいじゃあ俺が、みんなで盛り上がれる『世界にひとつだけの花』歌いまーす!
花屋の店先に並んだ色んな花を見ていた♪人それぞれ好みはあるけどどれもみんなきれいだね♪」
林田「ちょーっと待ったあ!!」
番場「なんだよ」
林田「花屋の店先の花は選ばれしエリート、そこに巡りつくためには幾多の競争に勝たなければならない!
この歌はみんなで盛り上がれる平和ソングと見せかけて、厳しい社会の現実を描いた歌なのだ、はっはっはっ」
番場「空気を読めよ! もう語られつくしたその意見を今思いついたみたいに言うな! お前のせいで車内が変な空気になっただろ!
隣の人と一緒に楽しく歌えばいいの!」
林田「あ、あの…僕と一緒に、う、歌を…」
番場「人見知りをするな! クラスメイトだろうが」
林田「よろしくお願いします…保健の先生」
番場「お前の隣、保健の先生かよ!」
林田「車に酔うからって、一番前の席で先生の隣に座らされてるやつってクラスに1人はいるでしょ?あれ僕なんですよ」
番場「大丈夫かよ。バスを降りたら、記念撮影とかするんですよね。。。はーいじゃあ撮るよー!いちたすいちはー?」
林田「たんぼのたー!」
番場「小学生かよ!お前だけ『あー』って空いた口で写真に映ることになるぞ。もう一回、いちたすいちはー?」
林田「定義不足」
番場「理系か!算数の範囲でいいんだよ、今度はお前だけ『うー』の口になるぞ。いちたすいちはー?」
林田「さーん!」
番場「算数も怪しいじゃねえか!間違えるなよ」
林田「だって保健の先生が3だってこっそり教えてくれたから」
番場「お前保健の先生と仲いいな」
林田「男性と女性を肉体的に足したら子供ができて3人家族になるってささやかれたんだよ」
番場「先生、男子生徒にそんなの吹き込んじゃダメでしょ!……写真撮ったら、班ごとに観光!」
林田「憂鬱……」
番場「えっ? 楽しみじゃん」
林田「同じ班にブスでイケてない女子しかいないんだよ……」
番場「お前は自分のことを棚に上げて失礼な奴だね! これを期に仲良くなればいいだろ?」
林田「無理無理、お前知らないの?
クラスに於いてイケてる男子とイケてる女子はめっちゃ仲いいけど
残ったイケてない男子とイケてない女子は大抵険悪なんだよ!」
番場「何で? 仲良くしろよ!」
林田「お互い内気でろくに喋れないし、あーこんな奴らとじゃなくあっちのイケてる異性と組めてたら青春できたのになぁ……
とお互いに思ってるような班で、楽しく鹿せんべい食えるか!」
番場「鹿せんべいは食うな!そんな陰険なこと考えないで楽しもうぜ。奈良公園に来たからには、あれ見に行こうぜ。うわー、大仏だー!」
林田「めっちゃタイプー!」
番場「何を言い出すんだよ! 相手は仏様だぞ、恐れ多すぎるわ!」
林田「でも悲しいなぁ、アプローチするわけにはいかねえんだ」
番場「そりゃまあ仏像だしな…」
林田「もっと小柄でアウトドア派な相手を神奈川に残して来ちゃってるから」
番場「…もしかして鎌倉の大仏?確かに屋外にあるからアウトドアかもしれないけどさぁ」
林田「ところで、うちの班のあの女子、すげーブスじゃね? 目は細いし天パだしデブだし
あいつ影でなんて言われてるか知ってる? 大仏」
番場「お前大仏みたいなのがタイプなんじゃないの?」
林田「例えば剛力彩芽は可愛いけど、剛力彩芽に似てる女子はブス、みたいなことだよ」
番場「失礼だしよくわかんねえよ! もう仏像とか寺とかいいや。修学旅行の醍醐味といえば、やっぱり夜ですよね。夜は旅館で」
林田「芸妓さんを呼んでお座敷遊び」
番場「いきな大人の遊びしねぇよ! 学生だぞ!」
林田「せっかくの京都奈良なのに」
番場「どこであろうと、男同士の話するだろ……なあ、寝た?」
林田「ネタに決まってんだろ、こうやってスーツ着てマイクの前に立ってるんだから」
番場「お笑いのネタじゃねえよ」
林田「俺が全部書いてんだよ!」
番場「嘘つくなよ! ぶっちゃけ俺が全部書いてんだよ! 現実に引き戻すな!」
林田「なぁ、寝た?」
番場「まだだよ、なんだよ」
林田「あの……さ、お前って……好きな受験科目なに?」
番場「すっごいつまんねえこと聞くなよ!」
林田「教えてくれよ、そしたら俺も言う」
番場「別に聞きたくはないけど…日本史かな」
林田「ヒューヒュー!」
番場「なんで冷やかすんだよ」
林田「俺ね…フランス語!」
番場「そんなのねえだろ!」
林田「あるよ、センター試験の外国語は英語と韓国語と中国語とドイツ語とフランス語が選べるんだよ。
きゃーセンター試験トリビア言っちゃった、恥ずかしい」
番場「普通は英語で受けるだろ! センターなんてどうでもいいから、もっと色気のある話しようぜ。なあ、お前って好きな奴いんの?」
林田「人に好きな奴を聞くときはまず自分から言うんだなっ!」
番場「なんだよ急にその態度は。わかったよ…俺が好きなのは、3組の早乙女だよ」
林田「マジでー? 俺、お前が好きなのは読書と音楽鑑賞だと思ってた!」
番場「趣味の話じゃねえよ! 趣味ならこんなふうにこっそり打ち明けないだろ」
林田「俺はねー、人間観察。絶対誰にも言うんじゃねえぞ」
番場「うん、あんまり言わないほうがいいよ。1番嫌われるやつだから。そんなことより、好きな奴教えろよ」
林田「だから俺は鎌倉の大仏と」
番場「まだ言ってんのかよ! 嘘だろ嘘!」
林田「はい、私は自分の交際相手について先ほど虚偽の申告をいたしました。まことに申し訳ございませんでした」
番場「謝罪会見みたいに言うなよ」
林田「鎌倉の大仏さんは親しくしているお友達のひとりです!」
番場「芸能人が熱愛発覚したときじゃねえか! しかもそれ、ホントは付き合ってるパターンのやつだよ。
いいから教えろよ。俺もう知ってるんだから。お前の好きなのは、ズバリ保健の先生だろ?」
林田「え、え?保健の先生?」
番場「だって妙に仲いいじゃん」
林田「あの人もう30越えてるし、美人でもないし、怒るとめっちゃ怖いしでも優しいし、笑顔が可愛いしそこはかとなくエロいし…」
番場「絶対好きだろ! 最後完全にそういう目線で見てたし。告っちゃえよ!」
林田「無理だよ!」
番場「応援するぜ」
林田「俺、今彼女いるんだよ!」
番場「えー? 誰だよ」
林田「ものすごく背が高くて、切れ長の目で、茨城の牛久に住んでる子」
番場「牛久大仏かよ!いい加減にしろ!」
2人「ありがとうございましたー」
審査員 点数 |
20 | 62 | 15 | 71 | 54 | 50 | 平均45.33 |
【審査員コメント】 ・「語られ尽くした意見」「一番嫌われるやつ」のように、ツッコミには時折目を引くものがあるものも、 全体的な印象としては薄味で、グッとくるような展開に乏しいように思えました。 特にボケが基本的にありきたりなものが多かったので、淡々とネタが進行していってしまったようなきがします。 ネタの基本型は出来上がっているので、もう少し個性と裏切りを意識してボケを組み立ててみてください。 ボケの破壊力が上がれば、相乗効果で毒のあるツッコミも生かされます。 ・牛久大仏ってどれぐらいの知名度あるんだろう(最近知ったので)。それはいいとして。 漫才らしい面白さを感じますね。しっかりしてる。 現実に引き戻すのは個人的な好みではあるけどあまり好きではないです。 ○お前だけ『あー』って空いた口で写真に映ることになるぞ。 ・典型的な慣れてない書き方。 イコール、もっとも現実の漫才らしいといえば漫才らしいんだけど。 それでもベタだし、つっこむべき部分をスルーしたり、脱線状態のまま話を続けたり、やり取りに違和感も覚える。 ・面白い! ブッ飛んだ発想こそなくても、しっかりとしたボケツッコミの積み重ねでここまで面白くするのって難しいと思うんですよね。 一個一個のボケのレベルが高く、ツッコミも変に捻ってなくて一番笑いやすい形だったと思います。 「寝た?」から「ネタ」の流れは完全に心打たれました。 点数は他の方と比較した場合の点数なので、気持ち的にはもうちょっと高いです。 ・すごくスタンダードな漫才で、好感が持てました。 短絡的なボケが多い中でも、キラリと光るボケもいくつか散見され、今後の可能性の高さを感じました。 「たんぼのたー」「定義不足」「いきな大人の遊び」あたりは、個人に好きなボケだったり、好きな言い回しだったりで気に入りました。 捻りの利いたフレーズを出す能力はありそうなので、もっと直接的なボケだけでなく、思い付いてからさらに一捻り加えたボケやツッコミを重ねてみるよう、心がけてみてはいかがでしょうか。 俺がネタ書いてんだよ云々のやり取りは、ぶっちゃけどっちがネタ書いてるかとか読み手としては知りようも無いことなので、完全に蛇足なやり取りでした。 ・実際に若手漫才師が演じているような雰囲気の伝わるネタでした。会話にリアリティがあって良かったです。 内容としては、良くも悪くもベタだったように思います。明らかな「見せ場」みたいなのがあるだけでもさらに良くなると思います。 どうでも良いんですが、このネタを読んで以来 「イケてる男子とイケてる女子はめっちゃ仲いいけど残ったイケてない男子とイケてない女子は大抵険悪」という概念が頭から離れません。どうしよう。
ケヴィン・ハロウェルド:Kevin Haloweld with culture deadness clubです
伝説の剣:よろしくお願いします
ケヴィン:知らない人のために説明しますと、彼は200年前、突如世界に現れた魔王を倒すために伝説の勇者が使った剣です
伝説の剣:使われちゃいました
ケヴィン:それから伝説の剣としてもてはやされているというわけです
伝説の剣:正直頑張ったのは僕じゃなく勇者ですけど、まあもてはやされるもんはもてはやされておこうかと
ケヴィン:このしたたかさも伝説たる由縁です
伝説の剣:いぇーい
ケヴィン:まあ二人で漫才でもと思ったんですが、今日はなんともう一人連れてきてます
伝説の剣:えっ何それ聞いてない。誰がくるのかなかわいい女の子がいいな
ケヴィン:ご紹介しましょう。かまぼこです
かまぼこ:どうも
伝説の剣:はい解散
かまぼこ:なんだと
伝説の剣:かわいい女の子じゃないもん
かまぼこ:わがまま言うなざけんな隠居しろ錆び付け銃刀法違反で砕かれろ
伝説の剣:このかまぼこ口悪っ
ケヴィン:彼の原材料の大部分はサメのすり身なので攻撃的な性格になってます
かまぼこ:少年時代は少年院で過ごしたし青年時代は青年院で過ごす
伝説の剣:悪っこいつ悪っ。性格の範疇では許され難いから精密検査を要求したい
かまぼこ:カウンセリングの結果は2秒で破った
伝説の剣:悪っこいつ悪っ。勇者も魔物切るときもうちょっと躊躇してた
ケヴィン:この3人で楽しく漫才していきたいですよろしくお願いします
伝説の剣:ちょっと嫌悪になっちゃってるんできついかも
かまぼこ:ぼっこぼこにしてやるよかまぼこだけに
伝説の剣:しかもこいつギャグセンス微妙だよ
かまぼこ:あぁ?すり身にすんぞ
伝説の剣:すり身に言われた。そして俺どっちかっていうとすり身を作る側に位置してると自負してる
ケヴィン:僕ラーメン屋でバイトしてるんですけどたまにクレームつけてくるお客さんがいるんですよね
伝説の剣:この嫌悪な状況一切見ないふりして漫才のネタフリはじめやがった
ケヴィン:「おい麺伸びてるぞ!金返せ!」とか。ただで食べたいだけなんじゃないかって思うんですよね
かまぼこ:あと「かまぼこ入ってないぞ!金返せ」とかね
伝説の剣:かまぼこはラーメンの定番には成り切れないと思うな
かまぼこ:伝説の剣は黙って岩にでも突き刺さってろよ
伝説の剣:自分の調子乗った発言が巻いた種とはいえ、精神的にキツい
ケヴィン:そういう時にどうやって対応していいかいつも困っちゃうんで、今日はこの場を借りて練習させてほしいなと
伝説の剣:なんでこいつ淡々と話進めれるんだろ。でもまあそれなら僕クレーマーの客やりますよ
かまぼこ:じゃあそのクレーマーを拳で黙らせる気のいい常連客やります
伝説の剣:対応練習させる気ゼロか
かまぼこ:食品のはしくれとして快適な食事環境を乱す奴は許せぬ
ケヴィン:かまぼこさんには役割がなさそうなんでラーメン屋の冷蔵庫で冷えてる役やってください
伝説の剣:えぇじゃあなんでこいつ呼んだんだよ当初の予定通り二人でやればよかったよ
かまぼこ:伝説の剣は手違いで果物ナイフとすり替わって伝説の地位失えよ
伝説の剣:今の俺の存在意義の大半奪うのやめて
ケヴィン:おまたせしました醤油ラーメンです
伝説の剣:さっきからマイペース揺るがねえな
かまぼこ:(冷えてる)
伝説の剣:お前がそれでいいなら俺は構わないけどさ
ケヴィン:伝票ここ置いときますね
伝説の剣:おい!このラーメン、虫が入ってるぞ!取り替えろ!
かまぼこ:(その時冷蔵庫から光が漏れだした)
伝説の剣:ちゃんと閉めよう
かまぼこ:うちのラーメンの味にケチをつける奴はたとえ親でも殺す!正義の味方、かまぼこ参上!
伝説の剣:めっちゃ怖い口上とともに弱そうなヒーロー出てきた。あと俺味には一切触れてない
ケヴィン:かまぼこさんこいつなんか言ってるんですよやっつけてやってくださいよー
伝説の剣:下っ端だ、この店、かまぼこ>店員の力関係が成り立ってる
かまぼこ:お前か、うちの店のラーメンのスープが茶碗蒸しみたいとか言いやがったのは
伝説の剣:どろスープにも限度あるだろ、かまぼことの相性は良さそうだが
かまぼこ:ぼっこぼこにしてやるよかまぼこだけに
伝説の剣:一回目でも許せなかったのに二回目が来るとは
まずこれ全然ケヴィンさんの対応の練習になってないじゃないですか
ケヴィン:そこに気づくとはさすがは伝説
伝説の剣:久しぶりにもてはやされてテンション上がった
かまぼこ:じゃあ次は僕がクレーマーやるんで、伝説の剣さんは冷蔵庫で冷えといてください
伝説の剣:ラーメン屋の冷蔵庫で剣は冷えないだろ
かまぼこ:いいから冷えとけよ冷えた後熱されるを繰り返して剣としての強度失っていけよ
伝説の剣:世の剣が上位ランクの剣と引き換えに売られるの次に怖がってることをよくも
ケヴィン:おまたせしました豚骨ラーメンです
伝説の剣:(仕方ないから冷えてる)
かまぼこ:おい!この豚骨ラーメン、麺が入ってないぞ!取り替えろ!
伝説の剣:主役不在て
ケヴィン:他のすり身様の迷惑ですので静かにしていただけますか
伝説の剣:ここすり身しか来店しねえのかよ、潰れろよ
ケヴィン:これ以上お騒ぎになるようでしたら冷蔵庫で冷えているアレを使うことに成りますよ
伝説の剣:魔王封印後初の斬る仕事がクレーマー処理は嫌だ
かまぼこ:こっちも冷蔵庫で冷やしてあるアレを使ってもいいんだぞ
伝説の剣:何でお前の最終兵器も店の中なの
ケヴィン:第1次冷蔵庫決戦の幕開けか
伝説の剣:開けるな、閉めろ、冷蔵庫だけに
かまぼこ:面白くなってきたぜ、冷蔵庫を開けな!
伝説の剣:初めて聞く挑発の言葉だ
ケヴィン:(開ける)この伝説の剣の錆びになるがいいさ!
伝説の剣:こんな錆刻みたくもないんだけどなぁ、まあこうなったからには全力で斬ってやるさ
かまぼこ:ふっ、こっちの最終兵器を見て驚くな(open)
伝説の剣:洋風に開いた
????:久しぶりだな伝説の剣、お前に斬られた痛み、ここで晴らす!
伝説の剣:お、お前はまさか!?
かまぼこ:そう、伝説の勇者とお前に無残にも斬られた魔物、スライム様が蘇ったのだ
スライム:どうだ、驚いたか!
伝説の剣:……拍子抜け的な意味ではな。魔王じゃねえのかよ身構えたわ俺の身構えを返せ
ケヴィン:……うわ、ぶよぶよ、ぷるぷる、怖い、もう無理
伝説の剣:何のスイッチ入っちゃったんだよ、こいつ弱いから大丈夫だよ、頑張れよ
ケヴィン:ラーメンの交換でもなんでもしますからそのスライムだけは引っ込めてください……
伝説の剣:意気地なしにも天井あるだろ、伝説の俺を持ち出すんだからもっと頑張ってくれよ
かまぼこ:口ほどにもないやつだな、仕方ないから戻してやるよ
ケヴィン:ありがとうございます……。すぐ替えのラーメンお持ちしますね
伝説の剣:ありがとうございますも何もそのスライムお前んとこの冷蔵庫で今も冷えてるぞ
全然クレーム処理できてないじゃん、だめだよこんなの
ケヴィン:ラーメン屋向いて無さそうなんで勇者に転職します
伝説の剣:もっと向いてないよいい加減にして
一人と二個と一匹:どうもありがとうございましたー
審査員 点数 |
72 | 95 | 70 | 60 | 27 | 83 | 平均67.83 |
【審査員コメント】 ・プリッツとネタとかまぼこでトリオ漫才やってもらえませんかね? 人外2人のキャラに関しては問題なく、それぞれの個性を殺さないボケのバランスが出来ていて楽しかったです。 それに加え、ケヴィンの淡々とした進行が人外2人のキャラを際立てていて良かったです。 キャラ分けや展開もスムーズでしたし、トリオ漫才としてかなり良質な仕上がりだったと思います。 改善点としては、スライムをわざわざ出す意味がさほど無いように思えてしまいました。 そこからオチにかけて失速してしまったので、もっとバカバカしさを維持したまま締めて欲しかったです。 「ぼっこぼこにするぞかまぼこだけに」の天丼は個人的天丼史上トップクラスで好きかもしれません。 ・かまぼこ・伝説の剣という異質なもの同士がちゃんと噛み合って進んでいって、すごい。とてもおもしろかったです。 ○ちゃんと閉めよう ・「青年院で過ごす」「ちょっと躊躇してた」とあえて話し言葉から崩すことで良い世界観が出来上がってる。 コントも好きだが漫才も良い。 「洋風に開いた」みたいなのを挟んでくるセンスも凄い。 句読点をあえて使わないツッコミが致命的な読み辛さを孕んでるのが勿体ないところ。 ・6組目で既に3組も人外を見ることになるとは…。 どうしたらこんなこと思いつくのか作者を問い詰めたくなるほどのネタだったのですが 一部飛ばしすぎてついて行くのがやっとなくらいゴチャゴチャしてしまってる部分があったのはもったいないです。 一個一個のセリフを捻ってあって細かい部分まで気を使ってある分、大きな部分がおろそかになってるんじゃないかなと。 もちろん面白かったですが、もうちょっと整えて欲しかったです。 ・漫才の中身が設定の突飛さに追い付いていません。 勇者の剣・かまぼこの両名がいまいち良さを活かしきれておらず、ボケが空回りがちに感じられました。 異常な登場人物設定があるが故に、スタンダードなボケ・ツッコミがセオリー通りのパフォーマンスをすることができていなかった感がありました。 3名の立ち位置をそのままに(絡むボケ、マイペースボケ、ツッコミ)普通の人間のトリオ漫才に仕上げた方が、ノイズが少なくて楽しみやすくなるのでは。 勇者の剣のツッコミは、ボケにあまりペースが乱されておらず、読みやすかったです。 客の武器も店にあるボケは好きです。 ・キャラを含めた設定とフレーズ(特にツッコミ)がとても面白かったです。 コントに入ってからしばらくはほとんど毎台詞面白かったです。 めちゃくちゃ面白い点があるかというとそこまでではなかったのですが、終始ニヤニヤしてた感じです。
平岡: 非可逆劇場です よろしくお願いします
岡井: クジラとカモノハシのコンビで漫才やってますけど
平岡: 違います!! 人間と人間のコンビです!! 頑張っていきましょうよ
岡井: いきなりなんですけど アニメにはまってまして
平岡: アニメですか?
岡井: 中でも北斗の拳が好きなんですよ
平岡: ケンシロウとかカッコいいですもんね
岡井: そこで 北斗百裂拳をやりたいんですよ
平岡: ここでですか? まぁいいですけど
岡井: いきますね
北斗百裂拳!! アタタタタタタタタタタタタタタタ
平岡: カッコいい 必殺技ですよね
岡井: タタタタタタタタタタタタタタタタ
平岡: 他にも必殺技ありますけど一番有名ですからね
岡井: タタタタタタタタタタタタタタタタ
平岡: ケンシロウ強いですよね…
岡井: タタタタタタタタタタタタタタタタ
平岡: うん…
岡井: タタタタタタタタタタタタタタタタ
平岡: …………
岡井: タタタタタタタタタタタタタタタタ
平岡: …………………
岡井: タタタタタタタタタタタタタタタタ
平岡: 思ってたより長いですね!!
岡井: タタタタタタタタタタタタタタタタ
平岡: 終わるまで待ちましょう
岡井: タタタタタタタタタタタタタタタタ
平岡: …
岡井: タタタタタタタタ………………
平岡: ん? 終わったかな?
岡井: …
平岡: 終わったみたいですね
岡井: ………タタタタタタタタタタタタタタ
平岡: まだでした
岡井: タタタタタタタタタタタタタタタタ
平岡: まだ待ちましょう
岡井: タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ
平岡: 急にテンポが早くなりましたね
岡井: タ タ タ タ タ タ タ タ タ タ タ タ タ
平岡: 今度は遅くなりました
岡井: TATATATATATATATA
平岡: アメリカ風になりました!!
岡井: TATATATATATATATATATATATATATATA
平岡: またテンポが早くなりましたね
岡井: tatatatatatatatatatatatatatatatatatata
平岡: 声が小さくなりました
岡井: ⊥∀⊥∀⊥∀⊥∀⊥∀⊥∀⊥∀⊥∀⊥∀
平岡: どういう状況?
岡井: たたたたたたたたたたたたたたたたた
平岡: 日本風になった!!
岡井: タタタタタタタタタタタタタタタタタ
平岡: 元に戻りましたね
岡井: 他田陏佗侘咤唾夛太妥它岔朶柁汰沱躱
平岡: 色んなタイプのタが出てきました!!
岡井: 多多多多多多多多多多多多多多多多多
平岡: タが多いな!!
岡井: 多々多々多々多々多々多々多々多々多々
平岡: 「たた」って言ってる?
岡井: タタタタタタタタタタタタタタタタタ
平岡: また 元に戻りました
岡井: ターターターターターターーーーーー
平岡: 今度は伸ばしてきた!!
岡井: ターターターターターターー〜〜〜〜
平岡: ビブラート!!
岡井: タ-タ-タ-タ-タ-タ-タ-タ-タ-タ-タ-タ-タ-タ-タ-タ-タ-タ-
平岡: テンポが速くなった!!
岡井: タ-タ―タータ―タ‐タ―タータ―タ‐タ―タータ―タ‐タ―ター
平岡: 速くなったり遅くなったり!!
岡井: タタタタタタタタタタタタタタタタタ
平岡: 元に戻った
岡井: タ?タ?タ?タ?タ?タ?タ?タ?タ?タ?タ?
平岡: 疑問形!!
岡井: タ!タ!タ!タ!タ!タ!タ!タ!タ!タ!タ!タ!タ!
平岡: 勢いがついた!!
岡井: ダダダダダダダダダダダダダダダダダ
平岡: 濁点が付いた!!
岡井: タ゜タ゜タ゜タ゜タ゜タ゜タ゜タ゜タ゜タ゜タ゜タ゜
平岡: タの半濁点初めて聞いた!!
岡井: タ×16
平岡: 面倒くさくなってる?
岡井: タ♪タ♪タ♪タ♪タ♪タ♪タ♪タ♪タ♪タ♪
平岡: リズミカルになりました
岡井: タタタタタタタタタタタタタタタタタ
平岡: 戻った
岡井: タタタタタ タ タ タ TATATATATATATATA
平岡: ん?
岡井: ⊥∀⊥∀⊥∀⊥∀tatatatatatataたたたた他田陏佗
平岡: 今までタのプレイバックだ!!
岡井: 多多多多多々多々多々タータータータータ〜〜〜〜タ‐タ―タータ―タ‐
平岡: タの総集編ですね
岡井: タ?タ?タ?タ?タ!タ!タ!タ!ダダダダタ゜タ゜タ゜タ゜
平岡: 濁点より半濁点の方がテンポが遅いんですね
岡井: タ×4タ♪タ♪タ♪タ♪……みたいな感じです
平岡: やっと終わりました
岡井: ここで決めぜりふを言います
平岡: カッコいいやつね
岡井: 海賊王に俺はなる!!
平岡: アニメが違うよ!! もういいよ!!
2人: ありがとうございました
岡井: 以上クジラとカモノハシでした
平岡: 違うわ!!
審査員 点数 |
14 | 58 | 5 | 18 | 4 | 50 | 平均24.83 |
【審査員コメント】 ・こんだけ人外が立て続けだとマジでクジラとカモノハシの漫才が来そうで恐いですね。 アイディアに関しては良い着眼点だと思います。ちょっとジグザグジギーっぽい感じ。 総集編とかも勢いあって良かったんですが、いかんせんアイディア1本で押すには個々のボケが弱いように思えました。 視覚的に楽しいネタではあるんですが、笑いに至るには足りない感じで留まってしまっています。 このタイプのネタだとボケを広げるのは難しいのですが、ツッコミでいくらでも面白く出来ると思います。 端的なツッコミで終わらせず、意表を突くワードを繰り出せれば、ネタ全体にメリハリがつくのではないでしょうか。 ・うーん、一定基準以上はおもしろかったけど、このボケのパターンだともっと遊べるかなあ。全部思いつきそうって思ってしまった。 あと総集編はホントに繰り返してるだけだったのであまり意味がないなあと。 岡井: ⊥∀⊥∀⊥∀⊥∀⊥∀⊥∀⊥∀⊥∀⊥∀ 平岡: どういう状況? これを「どういう状況?」で片付けちゃうのは勿体無いなあと思いました。「声が裏返った」かと思った。 ・全然面白くないとしか言いようがないんですけどまぁ今後も頑張ってください。 ・このひとつのボケだけでネタを終わらせるハートの強さには驚きました。 途中までは「えっ…これだけで終わるの…?」と思ってしまったのですが総集編の応酬は笑いました。 で、最後まで行ってもういっかい「えっ、これだけで終わるの!?」ともう一回驚く感じ。 試みとしては凄く面白くて笑った部分こそあるんですけど、やっぱり高得点はつけられないネタでした。 この一本勝負でやるにしてももうちょっと変わった角度からの捻りを見たかったです。 ・他所とは違うことをやってみようという気概と、これだけで1ネタ完成させたことに点に対しては、評価します。 ただ、じゃあおもしろいかっていうと、それは別にそんなことは無かったわけでして。 なんていうか、アイデアをただ出しゃいいってわけではないというかですね。 お二人が出しているものは、ただの“笑いの要素”に過ぎません。 漫才というのは、それを“笑い”に昇華すべく料理することにも等しいのです。 『タタタ』を色んな風に言うのは誰でもできます。 それを1つの要素として、また新たな別の展開に繋げられなければ、次のステージには進めないのです。 クジラとカモノハシに至っては、存在意義のまるで分からない雑なボケにしか感じられませんでした。どうせならケンシロウのみでぶっ続けにした方が、まだインパクト面に強みが生まれます。 ・発想も良いのですが、何よりボケ方のバリエーションが豊富だったのが好印象でした。 タタタタが始まってから最初にツッコミを入れるまでの間や、最後のプレイバックなど、見せ場もあって良かったと思います。 ただ、まだまだ面白くなる余地のある作品だとも思うので、点数としてはこのぐらいかなぁ、と。 「クジラとカモノハシ」は、今回の漫才に対してはちょっと浮いてたかなぁと思います。
木嶋「はいどうも〜僕達ナカギというコンビで漫才やっていきたいと思います!よろしくお願いします!」
中条「ところで木嶋君悩みでもかかえてるの?赤面蒼白だけど」
木嶋「どっちだよ!俺の顔どんな感じで見えてんだよ!まぁ悩みっていうか心配な事があってね」
中条「口固いよ。僕口固いよ。とても口固いよ。固いからマジで固いから。固い固い誰よりも固い。だから教えて」
木嶋「本当に口固い奴はそんな連呼しないよ!アピールしすぎて見事に裏目に出たな!」
中条「口臭いよ。僕口臭くても固いよ。とっても口臭いよ。でも固いよ。臭いからマジで臭いから。
でも誰よりも固いから。口臭くても固いから。だから教えて」
木嶋「自己犠牲が凄いわ!口臭いキャラが浸透する覚悟を背負ってまでも俺の悩み聞きたいのか!
まぁいいや、実は最近彼女と喧嘩することが多くてね、このままではいけないと思ってるんだけどどうしようかなって」
中条「気管にはんぺん詰まって死ねば?」
木嶋「急に冷たい!いったいどうしたんだよ」
中条「彼女がいる幸せな身分で悩みがあるなんて贅沢なやつだな!
お前が言ってるのは食料難民の目の前で他人丼食べ過ぎて苦しがってるのと一緒だよ!」
木嶋「そんな深刻な問題と絡めるのはやめてくれよ!俺の悩みなんて青少年が一度は思うありふれた悩みだろうが!」
中条「ありふれた悩みだぁ?そんな悩みを俺達ドンマイ顔がどれだけ待ち望んでいるか知らないだろうが!」
木嶋「お前が悩んでるのはわかったがドンマイ顔ってなんだよ!」
中条「それは道行く人からドントマインドって言われ続けるみすぼらしい顔って事だよ!」
木嶋「マイナス思考になる造語はやめよう!」
中条「いいよな。お前は彼女がいて悩めるドンリー顔なんだからさ」
木嶋「ドンリー顔ってなんだよ!ドンリー顔の自覚が全くありませんけれども!」
中条「それは道行く人にドントウォーリーって言われる心配御無用な顔って事だよ!」
木嶋「逆に心配になるわ!っていうかお前はどんな道を歩き続けてるんだよ!」
中条「どうせ俺達ドンマイ顔は彼女なんてできないんだよ。どうせ人生見た目で決まるんだからな」
木嶋「そう卑屈になるなっての。ドンマイな顔でも中身を磨けば彼女なんてすぐ出来るって」
中条「俺もそうだと信じて中身を磨いたさ・・・でもダメだった・・・
中身を磨いてわかったことはドンマイな顔は中身すら見てくれない運命だ・・・ってことだよ」
木嶋「あのお客さん最近ナースと付き合い始めたんだって」
中条「採尿の相場を間違えろ!お小水で表面張力を作り上げやがれ!」
木嶋「あのお客さんは今度彼女と旅行に行くんだって」
中条「出雲大社に行って神々の逆鱗に触れろ!触れたおしやがれ!」
木嶋「あのお客さんは高級レストランでプロポーズするんだって」
中条「外車のセキュリティーアラームが鳴り響け!鳴り響きやがれ!」
木嶋「中身グッツグツのクズじゃねーか!よく中身を磨いたとか言えたもんだな!」
中条「俺もどうすればいいのかわからないんだよ!小学生の頃に優しいパパになれそうランキングで3位になった末路がこれだよ!」
木嶋「とりあえず彼女欲しいってガツガツするのやめたほうがいいよ。そうすると逆に女性は引いちゃうから」
中条「ドンリー顔は余裕があるからいいよ!でも俺達ドンマイ顔は常に飢えてんだよ!
看護婦さんに『レントゲン撮るので手を後ろに回してください』の一言でソフトSMを連想するほど飢えてんだよ!」
木嶋「知らないよそんなこと!」
中条「お前達ドンリー顔は童貞をこじらせてニューハーフと付き合う妄想したことあるのか?!」
木嶋「あるわけねぇだろ!妄想の中くらい美少女と付き合えよ!」
中条「眠くなったら『死に掛けのボラみたいだね』って言われたことあるのか?!」
木嶋「ねぇよそんなこと!ボラってまた微妙な出世魚!」
中条「業務上の関係でしか異性と会話が出来ない顔面にしてやろうか!」
木嶋「どんな顔なんだよ!整形しない程度に興味あるわ!」
中条「どうせドンマイ顔は好きな人ができても何もできないんだよ・・・何をやっても無駄なんだよ」
木嶋「何で自分から動かないんだよ。振られるのが怖いからか?告白しないと何も始まらないしスタートラインにすら立てねぇよ」
中条「確かにドンマイ顔は告白を怖がる人は多くいる。だが俺はそう思わない。だって告白の返答はYES、NOだけでなく
『じゃ電話番号だけでも』とか『お食事だけなら』とか『お友達から』とかなんやかんやで90%は今より親密になれるからな」
木嶋「じゃ告白すればいいじゃねーか。勝率9割に賭けない手はねーぞ」
中条「それで6回振られたんだよ!6回・・・振られたんだよ・・・」
木嶋「だからって諦めるのか!たまたまその6人がお前のドンマイな顔を気に食わなかっただけだ!
7人目はドンマイな顔を暖かく迎えてくれるかもしれないんだぞ!」
中条「いや、6回振られたけど振られたのは1人だから」
木嶋「じゃ次も振られるわ!勝率0には何回トライしても無意味だって!」
中条「けどサンキューな、お前のおかげで元気出たよ。諦めず何回も告白してみるよ!」
木嶋「やめてやめて!ドンマイ顔に複数回告白されるのは可哀想だから!」
中条「でもなんで6回も振られないといけないんだよ!全く会話したことないからか?!」
木嶋「それそれ!答えそれ!開口一番に告白はダメだって!」
中条「出会って5秒で告白アゲインがダメならどうすればいいんだよ!」
木嶋「まず会話をしないとね。そしてそれとなく自己アピールをすればいいんだよ」
中条「アピールする事なんてねぇよ。あるとすればドンマイ顔の身分で告白する勇気があることくらいだよ」
木嶋「今のところその勇気は空回りし続けてるけどな。
それに自己アピールって高学歴とか高収入とかじゃなくても人とは違う何かを持ってるだけでも十分武器になると思うよ」
中条「それなら持ってるさ!実は右目が一重で左目が二重なんだよね」
木嶋「あ、あぁそうなの。あっ本当だ」
中条「それに右耳と左耳で微妙に形が違うの。メガネかけると微妙に傾くんだ」
木嶋「え、あぁそうなんだ。よく見ると微妙に違うね」
中条「あと左の股関節が」
木嶋「もうやめろ!特徴がド地味すぎて反応に困るわ!そんで左股関節の後なんて言おうとしたんだ?!」
中条「左股関節がポキポキ鳴るんだ」
木嶋「ポキポキなるからなんだよ!そんな特徴で異性に好感を持たれるわけねーだろ!」
中条「何言ってんだ。長所と短所は裏表って言うだろ?」
木嶋「なんでもかんでも履歴書理論が通じると思うなよ!」
中条「鎖骨フェチとか血管フェチとかいるんだからわかんねぇだろーが!」
木嶋「『キャッ///あの人左だけ弾発股なんだ。ステキ///』誰が言うんだよ!」
中条「そりゃ誰も言ってくれるはずがないよな。だって出会いが無いんだからさ」
木嶋「運命の人って案外近くにいるもんだよ。例えばバイト先の人とかさ」
中条「ねぇんだよ!どこを探してもないんだって!」
木嶋「出会いなんてどこにあるかわからないからね。
例えば清掃員のオバサンと仲良くなってひょんなことからその娘さんと仲良くなってってこともあるからね」
中条「だからないの!今まで探し続けたけどないものはないんだよ!」
木嶋「見方を変えれば出会いなんてどこでもあるんだよ!なんでもかんでも最初から諦めやがって!だからダメなんだよ!」
中条「バイト先に女子トイレが無いんだよ!どこ探しても無いんだよ!そんな状況で女子社員をねじ込めるか!」
木嶋「じゃSNSを利用しろ!だったら出会いなんていっぱいあるだろうが!」
中条「ツイッターで女のフォロワー0!LINEもメアドも異性0!フェイスブックはホモばかり!どうしろと?!」
木嶋「ネット世界ですら女っ気の無いお前の人生どうなってんの?!」
中条「正直にドンマイ顔をさらけ出したらこの結果だよ!」
木嶋「ことごとく裏目に出てる!顔をさらけ出さなくてもコミュニケーションが取れる利点を自ら潰してる!フェイスブックについては知らん!」
中条「これが俺のドンマイ顔の実力だ!顔を晒すだけで女が逃げていくぜ!参ったかこの野郎!」
木嶋「胸張って言うことじゃねーよ!それに逃げるなら追いかけ続ければいいだろ!」
中条「どうせフォローしたらしたで、『うわぁ・・・出会い目的で絡んできた・・・』って思うんだろ!女は恐ろしい生き物だよ!」
木嶋「なんでそこ弱気なんだよ!出会って5秒で告白アゲインするくせに!」
中条「・・・もういいよ・・・どうせ俺なんて彼女なんてできないんだよ・・・」
木嶋「そんなことないよ。努力の方向性さえ間違わなければ彼女できるって!」
中条「何の根拠があって言ってるんだ!お前みたいなやつがいるから世の中のドンマイ顔は叶わない夢を見続けるんだよ!
ドンマイ顔には一生彼女が出来ないって言ってあげるのが本当の優しさだろうが!」
木嶋「じゃぁお前には一生彼女できねぇよ」
中条「・・・気管にこんにゃく詰めて死のう・・・」
木嶋「はんぺんじゃねーのか!っつーか彼女ができねぇっつって落ち込んだり怒ったりめんどくせーな!いいかよく聞け!お前は素晴らしい人間だ!
募金もするしお年寄りに席を譲る。どこかで見ている人はいるはずだ!少なくとも俺は隣で見ている!お前は自分を過小評価しすぎなだけだ!」
中条「そ・・・そうかな・・・?」
木嶋「そうだよ!もっと自信を持て!今はドンマイな顔かもしれない。けど一生愛し愛される人がいる!絶対だ!」
中条「木嶋・・・ありがとな・・・俺頑張ってみるよ。確かにドンリー顔には勝てないかもしれない。
だけど探してみるよ。一生の愛を誓える人を・・・今まで理不尽に怒ってすまなかったな・・・」
木嶋「いいよ、もう・・・あと今まで黙ってたんだけど俺の妹がお前に対して好意を抱いていてな・・・今度食事に連れて行ってあげてくれないか?」
中条「え?お前の妹と・・・?」
木嶋「お前が誰でもいいから彼女が欲しいスタンスだから言わなかったが今なら妹をお前に任せられる・・・どうだ?」
中条「拒否拒否拒否拒否。絶対拒否。だってお前の妹ってド金髪だし化粧濃いし香水臭いし。ピアスとか論外中の論外。
だいたい俺ギャルとか女として見てないから。こっちから願い下げだから。」
木嶋「え」
中条「まぁ俺が希望するのは黒髪ショートで化粧は極薄い美少女かな。
それでパチンコ三昧でも酒乱生活でもニート生活でも無償で愛してくれるそんな人。こんな彼女できるかな?」
木嶋「できるわけねーだろ!いい加減にしろ!」
二人「どうもありがとうございました」
審査員 点数 |
40 | 73 | 25 | 91 | 25 | 80 | 平均55.67 |
【審査員コメント】 ・いい意味でも悪い意味でも、実際の芸人さんがやってそうな漫才という印象でした。 「採尿の相場」「業務上の関係」など、キャラを生かしたフレーズの打率が高かったです。 自虐展開1本押しながらバリエーションがあって楽しめたのですが、後半少し飽きが来てしまいました。 バイト先の辺りから、「ボケ」より「ひがみ」が勝ってしまったように思えます。 キャラと流れは文句なしなので、何かしらの変化と意外性が欲しかったです。伸びしろは感じました。 これを実際ドンマイ顔とドンリー顔の芸人さんが舞台でやったらちゃんとウケると思います。 ・モテる、モテない……という話、王道だけど話の持っていき方とモテない側のキャラがとてもよかったです。 この二人が話をすること自体はかなりおもしろいので、もっと「笑い」にがっついてもよかったかな、と思いました。 ボケが少ないというか。 ○「いや、6回振られたけど振られたのは1人だから」 ・構成や文章がしっかりしている割に「これがボケ」っていうボケが異様に少ない。 モテる男とモテない面白男の会話以上になりきれてなかった。 もっと露骨でいいので「お?ボケたな」と思わせるほどのボケを組み込むところからスタートです。 ・最高です。これといって無駄のない良い漫才でした。 「ドンマイ顔」「ドンリー顔」が比較としてわかりやすいから読みやすかったですし テンポが良い中でしっかりと爆発力のあるボケをどんどん展開してました。 人と違う何か、のくだりただ要素を並べていくだけでも面白かったんですが、 そのあとの『キャッ///あの人左だけ弾発股なんだ。ステキ///』という言葉の選び方に度肝を抜かれました。 ・基礎がきちんと漫才として出来ているだけに、うーん、難しいなあ……。 まずもってボケそのものの爆発力が、いまいち足りないように感じました。 「あのお客さん?」というふうにお客さんの恋愛事情を引き合いに出すくだりがありましたが、なぜ木嶋さんはお客さんの恋愛事情を把握していたのか、と、引っ掛かりを覚えました。 中条さんの内面をチェックする為に出任せを言ったにせよ、話の流れ的にはあまりスムーズとも思えませんでした。 ボケが全体的に地味なので、もっと派手に激しくボケてみてもいいかもしれませんね。 ・勢いは素晴らしかったですね。今回一レベルかも知れません。 ありがちな設定ながらも、フレーズが具体的でイメージしやすいものだったので、とてもよかったと思います。 あとは、個別のボケでもっとインパクトが与えられると良かったのかなぁ、と思います。 「フェイスブックはホモばかり!」←これ、異様に面白かったですw
青嶋:はいどうも、イレズミはんにゃ(仮)でーす。MM-1初登場ということで。よろしくおねがいします。
若菜:(ぷ〜ん)
青:おい相方。
若:(ぷ〜ん) ん?どうした青嶋君?
青:お前、なんか臭うぞ?
若:(ぷ〜ん) お、気付いたか? 晴れの大舞台だからな。リクイッドアルケミーラボの香水つけてきたんだ。
青:絶対そんなキレイな匂いじゃねーよ。クサイって書く方の「臭い」がすんだよ。
若:(ぷ〜ん)はっはっは、慣れれば気にならないさ! いざとなったら鼻をもげばいいじゃないか!
青:10割おめーのせいなのになんでオレが血を流さなきゃいけねーんだよ。鼻がもげるのはトイ・ストーリーのMr.ポテトヘッドくらいだわ。
若:……で、何の話だったかな? 味噌汁ぶっかけご飯は雑種犬のエサならアリって話だっけ?
青:MM-1だっつっただろ。耳もげてんのかコノヤロー。
若:あーMM-1……ね。MM-1といえば俺最近気になってる事があんのよ。
青:気になる事?
若:漫才してるとさ、トイレ行きたくなるよな?
青:青木まり子かよ。
若:んでトイレ行って、まあ、産み落とすじゃん?
青:産卵みたいに言うな。
若:ここからは聞いた話なんだけどよー、
その後って、おしりを…拭くのか?
青:…………。
若:…………どうやって拭くんだ、おしりを。
青:……………………。
若:……あ!トイレでうん
青:戸惑ってるのそこじゃねーわ。
なんだ、ここは小学校のお楽しみ会か? なら帰るわ。帰って竹中直人と一緒にラムールアイアイするわ。
若:待て待て! いやこれホント真剣に悩んでるんだって! ここ1年ずっとモヤモヤしてるんだってば。ってば!
青:んなくだらないコトに1年間も頭抱えてんじゃねーよ。
お前な、おしりのアフターケアに費やされた平成25年の気持ち考えてやれよ。
若:来る日も来る日も悩まされて苦しんだあまり、食べ物は喉を通らないし、便も肛門を通らないんだ!
青:それは逆によかったじゃねーか。通らなきゃ拭かなくていいもんな。はい事件解決おめでとう。
若:何もめでたくないから! 今だって出番前にトイレでビッグベンしちゃったから、そのまま舞台に立つ羽目になってんだぜ? んだぜ?
青:臭いの元はやっぱそれかよ。おめー一世一代の晴れ舞台にその下半身で立つなよ。
若:俺は…拭き方がわからないせいで、ビッグベンの鐘を鳴らす度にパンツを履き替える事を強いられてるんだ……!
青:誰に強いられてんだよ。自分で勝手にやってんだろ。
あと有名な時計台を「大便」の隠語に使うんじゃねえ。英国紳士にL96A1で狙撃されろ。
若:でもたしか、子供の頃はちゃんと拭けてた気がする…………だけどしばらくやらない内に忘れてしまったんだ…! この気持ちわかるだろ!?
青:いや、それは同意しかねる。なんで途中に拭かないブランクあんだよ。自業自得だろ。
若:たしかにな、俺のせいかもしれない…。
だけど、俺だって自分なりに拭き方を見つけようと色々模索しチャレンジしたんだ!たんだ!
青:さっきから中途半端に語尾繰り返すのやめろ。気持ち悪ぃ。
若:まずな、「困った時は人に聞け」とパラグアイのセルゲイ君から教わったから、親しい人に相談することにしたんだ。
青:名前ロシアっぽいのに南米人なのな。
若:でも…いざ話そうとすると、内容が内容なだけになかなか切り出せなくてな…。
青:聞くは一時の恥だぞ。後々まで引く恥になりそうだけど。
若:「わかった! きっとこれは知ってる仲だから話せないんだ!」
そう思った俺は街へ出て、道行く人に
「ねえねえ、おしりの拭き方おしえてよ」
と気さくに声を掛け始めた。
青:ただの変質者じゃねーか。
こうなるともう……………………変質者としか言い表せねーわ。
若:でもなぜか、皆無視して早歩きで立ち去るんだ……!!
青:なぜか、じゃねーよ。通報されたり悲鳴上げられないだけマシだと思え。
若:こりゃ人に聞くのはダメだと気付いてな、次は実地調査に乗り出したわけさ。
青:実…地…?
若:ああ、公衆トイレの個室で待ち伏せして、入ってきた人の拭き方を見て覚えようと。
青:バカだな。おめーは本当に、バカだな。
堂々としたノゾキに実地調査とか本格的っぽい単語を使うな。
若:でもなぜか、ドアを開けるや否や皆すぐ閉めて調査にならないんだ……!!
青:だからなぜかじゃねーよ気付けよ。鍵開いてても中に誰かいたら急いで閉めるに決まってんだろ。
若:「わかった! 現場で情報を得るのは、困難だ!」
そう判断した俺は、インターネットで調べようと思い、家に戻ってWindows Meを立ち上げた。
青:また前世紀の遺物を大事に使ってんなオイ。セキュリティ大丈夫かよ。
若:度重なるブルースクリーンを潜り抜けて、ようやくGoogleに辿り着いた俺は早速おしりの拭き方について検索した。
青:検索はいいけどよ、こんなのネットで調べたところで何の解決にも
若:そしたら『おしりの拭き方攻略@wiki』なんてサイトがヒットしてな。
青:あんのかよ。そんなニッチな需要に応えたサイトが。そしておしりの拭き方に攻略法が。
若:そこに大量に動画が貼られてたから一通り再生してみたんだけど、
なぜか変なアングルから女子トイレを撮影した動画ばかりでな…。
青:アダルトサイト見入ってんじゃねーよ。しかも違法も違法なアングラをよ。
つーか、Windows Meで動画見るとか頑張ったなお前のパソコン。
若:ときどき男子トイレを撮った動画もあったけど、
セルゲイ君みたいな人達が、なぜか2人1組で個室に入ってよくわからない事してるモノばかりだったな。
青:もうやめろ。それ以上見た物を赤裸々に説明するのはやめろ。あとセルゲイを巻き込むな。
お前はどうして一発目の動画を見た時点でブラウザを閉じなかったんだ。
若:いやー、拭いてるところが映らないかなー映らないかなーと目を凝らして見てたらついつい。
青:お前、幸せなアタマしてんな。
若:というわけで万策尽きたし、もう思い切って言うわ…。
なあ青嶋君。教えてくれよ…………おしりってどうやって拭けばいいんだよッ!!!!!
青:どのセリフに感情込めてんだよ。
どうやってっつってもなあ……フツーにトイレットペーパーで拭けば?としか答えらんねーわ。
若:と、といれっとぺえぱあ……?
青:ちょ。そこからかよ。
若:なんだ、その……といれっとぺえぱあって…!? あれか!病院のトイレによく置いてある紙コップか!?
青:それは検尿用のコップだバカ。
トイレットペーパーってのはな、トイレの個室の壁にロール状の白い紙ついてるの見た事あんだろ?あれだあれ。
若:あー!あれか!…………でもあれ、俺が中学生の頃に販売中止になったような…
青:今もあるわ。少なくともオイルショックの時代からあったと社会の授業で習ったから。
マジかよ……トイレットペーパーの事すら知らないとか……今までなんだと思ってたんだよ……。
若:返り血を拭う為のものかと。
青:何の返り血をだよ。トイレは犯罪者に優しく設計されてねーよ。
若:んでそのトイレットペーパーを、どうするんだい?
青:だからそれでおしりを拭くんだよ。ああもう、言わせんな。
若:え…………あんな太いモノ、俺のおしりに入るかな……。
青:使い方ちげーよコラ。思考がさっきの動画サイトに毒されてんじゃねーか。
あのまま中に入れるんじゃねーよ。ちぎって外を拭くんだ外を。
若:アナルホド、外側カ!
青:…………そうだ。
若:ふむふふむ…………それにしても青嶋先生は物知りだな。おしりの拭き方なんてどこで覚えたんだい!?
青:煽ってるようにしか聞こえないんだが?
拭き方なんか生きてく内に自然とわかるもんだろ。
若:え…………じゃあ塾とか予備校とか教習所に通ってたりなんかは!?
青:ねーよ。通ってたことも、そんな教育施設も。
若:エエーッ!?じゃあ天才じゃないか!天才じゃないか! おしり拭きの天才じゃないか!!
青:それ以上褒められたらてめーのケツにトイレットペーパーに突っ込むぞオラ。 とにかく、天才呼ばわりはやめろ。
若:じゃあ言い方変えるよ。そうだなぁ…………おしりの名人……ケツの名人…あ、”ケツ名士”とか!
青:もうええわ、どうもありがとうございましたー。
若:いやまだ終わるなよ!これからが漫才だろ!?
青:マジかよこれからかよ。ぐるナイのゴチバトル新メンバー発表回じゃねーんだから前置き引っ張り過ぎんなよ。
若:これまでの前フリでトイレットペーパーを使っておしりを拭くということを覚えたからな!もう大丈夫だ!
よし、じゃあ俺がおしり拭く人やりますんで、青嶋君は便器役をお願いします。
青:わかった。
出来るかボケ。何が悲しくて男の肉便器にならなきゃいけねーんだよコラ。
若:じゃあ女ならいいの?
青:まあ行き遅れた巨乳の三十路美人になら……ってそこに食いつくな。
こんな2つの意味でクソみたいなコント漫才できねーっつってんだ。
若:大丈夫だって。パンツ脱いで壁に両手をついておしりを突き出すだけでいいから!
青:それもうガチガチにハードなプレイじゃねーか。さっきの動画サイトに影響され過ぎだろ。
俺が恥を忍んで教えてやった正しいおしりの拭き方はどこ行ったんだよ。
若:そんなもの、始めからどうでもよかったのさ。
青:……どういう意味だ?
若:おしり押しのネタが出来たしプラン通りだよ。これで優勝だ。
青:何を、言ってるんだ?
若:え?だって青嶋君、昨日言ったよね? 「明日は『MM-1プランしり』」だって。
青:……漫才のおしりは綺麗に拭けたじゃねーか。もうええわ、どうもありがとうございましたー。
審査員 点数 |
51 | 67 | 25 | 39 | 16 | 52 | 平均41.67 |
【審査員コメント】 ・みんなうんこ大好きなんですね。僕も大好きです。 テーマのクソさによる期待を裏切らないバカバカしい展開に、非常に心踊らされました。 「平成25年の気持ち」 「青木まり子か」のように、ツッコミのキレも良かったです。 その反面、当たり外れも大きく感じました。「ビッグベン」「アナルホド」などはあまりハマりませんでした。 漫才コント以降は蛇足に思えたので、もっとスッキリ終わらせた方がキレイだと思います。うんこだけに。 ・いやプランしりって何だよ。全然綺麗に拭けてないよ、おもしろかったけど。 ゆるーい会話で題材がうんこ。それならもっとバカに寄っていいかなあと思いました。 おしりの拭き方を知らないから知ろうとしているそのプロセスが思ったより真面目というか。 ◎なんで途中に拭かないブランクあんだよ。 どうでもいいけど青と若って青葉若葉?気のせいか ・致命的なほどベタ。ツッコミには多少なりともセンスを感じるんだけど、なぜそのセンスがありながらボケがこれなんだってくらいベタ。 漫才のおしりも綺麗に拭けてないです。 ・いや、全然漫才のおしりを綺麗に拭けてはいないですけども。 良くない言い方かもしれないんですが「おしりの拭き方」という題材選び以外は 「ボケが常識を知らない」なネタではありがちな展開が続いていたように思います。 細かい部分のテクニックは上手いのでそこは面白かったですが、ゲイボケはよっぽどじゃないと 安易に見えてしまうのももったいなかったと思います。 総じて全体的に惜しい感じのするネタでした。 ・いや、うまく拭けてねえよ。 下ネタオンリーのネタに仕上がっていましたが、下ネタの持つ脆刃の剣的な爆発力がまったく作り出せていませんでした。 序盤の相方が臭うことをうまく後半に繋げているのはいいのですが、繋ぎ方が悪いです。 相方が臭うことに関して何らか解決していないのに、簡単に次の話題に移ったのが違和感。 後半の怒涛の下ネタも、もっと振り切った変態性が無いと、笑いに繋げるには厳しいです。 一見おもしろそうな題材に思えたかもしれませんが、こういうのこそ突き抜けた実力が必須になってくるタイプのネタなのですよ。 ・『おしりの拭き方攻略@wiki』て!「アナルホド」て! いや、フレーズの独特さは認められるのですが、 全体的に笑いというよりもちょっとエグさが目立ち過ぎているのが気になりました。節度の問題。 ボケが変質者というタイプのネタとしても、フレーズなどの奇抜さ以外では普通の域を超えられていなかったかなぁと思います。 あ、ほぼ全員言ってますがネタのお尻はちゃんと拭けてないと思いm
箱崎:どうもー!トキメキマナコでーす!よろしくお願いします!!
いやー漫才がんばっていきましょうね!!ということでね……
さーな:嘘つけ!!
箱崎:……どうしました急に。
さーな:私は、嘘を、責め立てる発言をしました。
箱崎:わかってるよ。ご丁寧にどうも。…いやいや、僕嘘なんてついてないですよ。
さーな:じゃあ出てきた時のセリフもう一回言ってみて。
箱崎:…どうもー!トキメキマナコでーす!
さーな:…まだ後。
箱崎:よろしくお願いします!!
さーな:…後。
箱崎:いやー漫才がんばっていきましょうね!!
さーな:後。
箱崎:…ということでね。
さーな:前。
箱崎:なんで一度通り過ぎたんだよ。…なに、「漫才がんばっていきましょう」のとこ?
さーな:そう、そこ!!
箱崎:…いや、嘘なんてないd
さーな:お前は、漫才を、がんばらない!!
箱崎:……あなたが決めることじゃない。僕ががんばるって言ってるんだから、そりゃがんb
さーな:私には、お前ががんばらないという、確固たる証拠がある。
箱崎:……なんでそんな、強気なの? じゃあいいよその証拠を教えて下さいよ。
さーな:お前は、とても、腑に落ちるだろう。
箱崎:いいから教えて下さい。何なんですかその証拠は。
さーな:お前は、今日……”がんばるぞ”を、やってないんです。
箱崎:…………何一つ腑に落ちなかった。え、なにどゆこと?
さーな:”がんばるぞ”を、やってないんです。
箱崎:なに、”がんばるぞ”って…「がんばるぞ、オー!」みたいな、そういう掛け声的n
さーな:ちょっとちょっと聞いて聞いて!!
箱崎:聞いてるよ。なんだよ。
さーな:”がんばるぞ”っていうのは、「がんばるぞ、オー!」みたいな、そういう、掛け声的な、やつです。
箱崎:……合ってんじゃねえか!!さっき言ってただろ!!
さーな:お前が今日がんばりたいなら、”がんばるぞ”を、しなさい。
箱崎:……”がんばるぞ”がよくわかんないけど、掛け声をやればいいのね。
さーな:うん。
箱崎:わかったよ…………がんばるぞ、オー!!
さーな:フッ。
箱崎:え、なに?
さーな:……ハッハハハハ!!ハァ……ヒッヒッヒッフー
箱崎:感情どうしちゃったんだよ。なに、違うの?
さーな:お前ぇ…………全国の、”がんばるぞ”が、泣いてるぞ……
箱崎:……んん〜〜〜〜〜〜!?
さーな:外国の、”がんばるぞ”は、泣いてない。
箱崎:泣くの日本のだけなんだ。にしても全然わかんないけど。……え、今の違ったの?
さーな:うん。
箱崎:…何が違うのか全然わかんないからさ、”がんばるぞ”のお手本を見せてよ。
さーな:わかった。ちょうど私も今日、”がんばるぞ”をやっていなかったからな。
箱崎:お前やってねえのかよ!!漫才頑張る気なかったのかよ!!
さーな:いくぞ。…………………がんばらないぞ!!んあっはっ はい。
箱崎:……ええ、え、もう一回やって。
さーな:…がんばらないぞ!!んあっあふっ はい。
箱崎:…………あの、最低限、がんばってほしい。そもそもがんばってないじゃんこれ、どういうこと?
さーな:”がんばるぞ”は、一般人には、到底不可能。
箱崎:そんなハードル高いの?
さーな:”がんばるぞ”をちゃんとやるのは不可能、だから、”がんばらないぞ”を、雑にやった。
箱崎:……それでなんとかなるもんなの!?
さーな:対偶を、とりました。
箱崎:…………対偶に謝ったほうがいい。いやいや、真正面からの”がんばるぞ”を見たいんだけど……
さーな:じゃあ真正面からの”がんばるぞ”やってやるよ!!チクショー覚えてろ!!
箱崎:なんで恨みを持たれたんだよ。…でも結局、やれるのね?
さーな:まあな。私ぐらいになると、出来るんだな。
箱崎:なに、やっぱ経験の積み重ねとか必要なのか。
さーな:いや、年齢が。
箱崎:じゃあ若い女みんな出来るんじゃねえかよ!!
さーな:…性別は問わないよ。
箱崎:いいんだよそういうとこは!早く真正面からの”がんばるぞ”やってくださいよ。
さーな:わかった。だが、骨と骨の間が激しく摩耗するだろうな。
箱崎:知らないよ。なんで”がんばるぞ”が椎間板にクるのかわからないけど。
さーな:いくぞ。………………エイ、エイ、エイ、エイ、エイ、エイ、エイ、エイ、
箱崎:……これは何が始まったんだ〜〜〜〜〜?
さーな:エイ、エイ、エイ、エイ、エイ、エイ、エイ、エイ、
箱崎:そういう運動みたいになってるけどもう……
……そもそもこれ、行き着く先は”エイエイオー”だよね。”がんばるぞ”にはならないよね。
さーな:エイ、エイ、エイ、エイ、エイ、エイ、エイ、エー、カー!!
箱崎:エイエイオーじゃないのかよ。エーカーってだいぶマイナーな面積の単位じゃねえかよ。イギリスなどで使われてる。マイナーな面積の単位じゃねえかよ。
さーな:うるさい!!黙れ有象無象もどき!!
箱崎:…………違うし、せめてもどきじゃなくしてくれよ。
さーな:お前が有象無象ほどの人物なわけあるまい。私の中の有象無象像が崩れる。
箱崎:ゾウゾウうるさいよ。…でなに、さっきのエイエーカーで”がんばるぞ”出来たの?
さーな:いや、出来てないけど。
箱崎:出来てないのかよ!!
さーな:出来てないに決まってるだろ!!がんばるぞって言ってないんだから!!
箱崎:さっき指摘したじゃんだからー!!これは”がんばるぞ”じゃないよ”エイエイオー”だよって!!結局”エイエイオー”でもなく”エイエーカー”だったけど!!
さーな:うるさい!!黙れ有象無象小僧!!
箱崎:だからゾウゾウうるさいよ!
さーな:有象無象小僧増刊号!!
箱崎:もはや意味を見失ってるよ。
さーな:じゃあもういい。書類で”がんばるぞ”を済まそう。
箱崎:書類でいけるのかよ”がんばるぞ”。
さーな:まずA1の白紙に「がんばるぞ」って書く。
箱崎:模造紙だ……。
さーな:そして文化放送宛に送ればはいがんばれた!!
箱崎:文化放送に送るのかよ”がんばるぞ”。なに、”がんばるぞ”って文化放送が掌握してるの?
さーな:そう。なぜなら、文化放送は一番がんばっているから。
箱崎:…………“並”だと思うよ。いやよく知らないけど。あんま聴いたこともないし。
とにかく、これで”がんばるぞ”出来たわけね?
さーな:そう。
箱崎:じゃあ改めて漫才しましょうか。
…はいどーもー!トキメキマナコです!!漫才がんばっていきましょう!!
さーな:嘘つけ!!…お前は、漫才を、がんばらない。
箱崎:…………いや、”がんばるぞ”は済んだでしょ。
さーな:なぜなら、もう漫才の時間がない。
箱崎:もう!!お前と”がんばるぞ”のせい!!
さーな:終わり。
審査員 点数 |
12 | ― | 50 | 86 | 22 | 58 | 平均45.60 |
【審査員コメント】 ・やりたいことはわかるんですが、それを伝えきれていないという印象です。 「頑張るぞ」というキーの言葉が説明不足のまま、どんどんネタが流れていってしまいました。 練り次第ではかなり面白くなりそうな設定なのに、現状ではその面白さを発揮しきれていなくて勿体無いです。 個々の流れを丁寧に描写すれば、今よりも分かりやすくなり、発想やフレーズが活きます。 キャラは立っていましたし「外国の頑張るぞは泣いてない」のような光るフレーズもあったので、 それらを際立たせる丁寧な流れ作りをしてみてください。期待しています。 ・--- ・狂気的な面白さを感じそうで感じなかった。 と思ったところに、「黙れ有象無象もどき!!」というものすごいツッコミがきてたまげた。重ねて「有象無象像」も良い。 ただ「有象無象小僧増刊号」はやりすぎ。 序盤は文章を遮る表現が多くて萎えたものの、読後感はなかなか。 ・久々に感じる新感覚でした。 すごいですね、この理不尽の塊みたいな世界観。 読んでる側もわかりづらくなりかねない題材だと思うんですけど 決して離さないネタ運びが上手かったです。 ・なんというか、ぬるい印象を受けました。 ボケが跳ねきれておらず、雑談の域を出ることが出来ていません。 もっと読み手の想像を裏切るような、破天荒さが欲しいです。 序盤なぞは小ボケクラスのボケが数行に一度顔を見せるばかりで、スロースターターにも程があります。 ぜひともこれから“がんばるぞ”をやって、爆発力のある力強い漫才を作っていってもらいたいと思います。 ・発想としては面白いところを突いてきたと思うのですが(あーでも「漫才がんばっていきましょう」を題材にしたリアル芸人さんのネタも最近あったような)、 最終的には内容がちょっと浅かったというか、もっと展開できたんじゃないかなぁ、という印象を受けました。盛り上がりの頂点が低目だったように思います。 「がんばらないぞを雑にやる(対偶)」「エーカー」「有象無象もどき」「A1の白紙(模造紙)」「文化放送」など、 面白そうなフレーズや試みも多かっただけに、もうちょい掘り下げて欲しかったです。