宮原:はいどうもー、器です
加茂:突然だけど相談があるんだ
宮原:おう、相方の俺でよければいくらでも相談してくれよ
加茂:それが相談できないことなんだよ
宮原:なんだよ、相談できないことって
加茂:恥ずかしくて、ちょっと言えないんだ
宮原:相方同士で恥ずかしいことなんてないだろ、言えよ、言っちゃえよ
加茂:お前、お客さんが見てるのに恥ずかしいだろ、楽屋でするよ。
今は蛇の話しよう
宮原:楽屋でじゃいま話してる意味がないだろ、話せよ
加茂:チンポが二股に分かれている
宮原:蛇の豆知識はいいから!!
加茂:実はな、俺チンポが5本あってな・・・
宮原:蛇以上だった!!
加茂:んでホモでな
宮原:たちの悪いホモだ!!
加茂:んで、お前に恋してしまった
宮原:最後の薄れるわ!!いや薄れない!!どういう事だよ?!
加茂:お前はチンポが5本あるホモにロックオンされた
宮原:ロックオン怖いわ!!えっ、それで俺にどうしろってんだよ
加茂:今までと変わらずに漫才をしてくれればいいから
宮原:わかった、チンポが5本あるホモでも相方は相方だ。
漫才しよう!!
加茂:実は俺、温泉行ったことないから温泉行ってみたいんだけど
宮原:よしよし、ちょっとシュミレーション・・・できるか!!
ホモと温泉、悪い予感しかしないわ!!
加茂:実は俺、サウナ行ったことないんだけど
宮原:本質的な問題が何も変わってない!!
加茂:じゃあラブホテルに行ってくれませんか?
宮原:核心をつくな!!
加茂:じゃあどういう漫才ならいいんだよ
宮原:わかったわかった、じゃあ俺が降るから。俺ね、教師になってみたい
加茂:お、じゃあシュミレーションしてみましょう
宮原:ガラガラガラ・・・誰だードアに黒板消しを挟んだのは
加茂:先生。今は水泳の授業中です
宮原:本質変わってない!!
加茂:先生の腹筋6個だから俺のチンポじゃ足りないですね
宮原:腹筋に何をするんだよ!!
加茂:チンポを練りこむ
宮原:俺の腹筋をパイ生地みたいに扱うな!!
加茂:では更衣室で着替えましょう
宮原:やだよ!!チンポが5本あるホモと更衣室行きたくねえよ!!
加茂:でももうほとんど裸だし
宮原:やめろ!!俺は裸になりたくない理由がある!!
加茂:理由?男同士の恋愛に理由なんていらないでしょう!!
宮原:いや、いるよ!!俺だってお前のこと好きだよ!!
加茂:えっ・・・
宮原:でも俺はお前の相方だし、
どうしてもお前と恋できない理由があるんだよ!!
加茂:いや好き同士ならいいだろ!!
俺のチンポが5本あるのはさして大きな問題じゃないだろ!!
宮原:実は俺・・・アナルが76個ある
加茂:上回ってキターーーーー!!
宮原:お前のチンポを全部入れても71個余る。
加茂:余り過ぎーーーー!!
宮原:それにクソミソな展開になった時に
加茂:時に?
宮原:パスタマシーンみたいなうんこが出る
加茂:気持ち悪いーーーー!!
宮原:な、気持ち悪いだろ?だからお前と恋愛なんて・・・
加茂:バカ野郎!!(パシン!!)
宮原:はっ!!
加茂:俺とお前が恋愛して何が悪い!!チンコが71個足りないくらいなんだ!!
アナルに入れるチンコが足りないなら、それを愛で埋めようぜ!!
宮原:加茂・・・
加茂:宮原・・・
(宮原加茂抱きしめ合い)
宮原:あ、まって俺、キス穴63個あるんだ
加茂:新しい概念作るな!!
宮原:ちょっと出すね。うにゅるるるるるる
加茂:寄生獣の蓮コラーーーー!!(バタン!!!)
宮原:相方が倒れた!!どうしようどうしよう!!
しょうが無い!!とりあえず、今のうちに3本くらいしゃぶっておこう!!
(加茂のズボンを下ろす)
こっ・・・これは・・・
金玉が729個あるううううーーーーー!!!(バタン!!)
(暗転)
(暗転中うじゅるうじゅるるるるるという声が聞こえて明転)
加茂宮原:こうして融合して
金玉が721個、キス穴が64個、チンコが6個、アナルが77個、顔面が2個あるキメラになったわけですが
加茂宮原:いや、なにしてくれてんねん!!
加茂宮原:これでずっとお前と一緒にいれるな
もういいけどもうよくないわ!
どうしていいかわからんわ!!
やめさせてくれ〜〜〜〜〜!!!!
加茂宮原:どうもありがとうございましたー。
加茂宮原:どうもありがとうございましたー?!?!?!?!
審査員 点数 |
35 | 76 | 77 | 28 | 50 | 62 | 得点55.67 (ボーナス+1点込) |
【審査員コメント】 ・トップバッターからなんなんだよ。チンポ5本あるホモから始まる大会ってなんなんだよ。 「チンポが5本あるホモにロックオンされた」という一文の破壊力は絶大で、非常に期待出来る始まり方だったのですが、 思いの外広がらなかったと言いますか、「チンポが5本ある」というインパクトを持て余していたように感じました。 温泉やサウナの下りはホモの部分しか取り上げられていませんでしたし、 水泳の下りも水着とか弄る余地がありそうなのに「腹筋6個だから足りない」しかチンポ5本が活かさせておらず肩透かしでした。 アナルの下り以降も勢いで終わってしまった感じだったので、もっとチンポ5本を弄り倒して欲しかったです。 蛇の豆知識」など単純に面白いフレーズもあったし展開も良かったので、余計勿体なかったです。 ・降る→振る シュミレーション→シミュレーション なんやねん。 題材こそ題材ですがちゃんと面白いと思います。構成がすごい良いんですが間間のボケは普通なので行数の割にって感じはしてしまいます。 あと趣味の問題かもしれませんが、パスタマシーンみたいなうんこはただ気持ちが悪いです。 ◎お前のチンポを全部入れても71個余る。 ・今回は哲夫が基準じゃないからやりやすいなー……って思った矢先にコレかい! 性器(?)が一桁ずつ増えていく加速度的な展開が後半に笑いをもたらしました。 「俺の腹筋をパイ生地みたいに扱うな!」というツッコミが自然に出るあたり、このネタのカオスさを表してますね。 面白いネタなんですが、オチ含むラスト8行の展開についていけず消化不良な感じが残ってしまったのが残念です。 ・哲夫が一番目って、平和だったんですね。失ってから気づくことがこの世には多すぎますね。 テンポは良かったんですけど、なんというか日本語が不安定すぎてツッコミを読まないとどういうボケか分からない下りが大半を占めていたのが気に成りました。 あとチンコが5個という特異性をもっと活かすネタ展開をするべきだったと思うんですが、途中まではベタなホモネタに終始していたのも気に成りました。 泡噴くぐらい滅茶苦茶なオチだったんですが、やっぱり日本語が不安定な部分が足を引っ張っている感じが有りましたね。もっと丁寧に魅せたほうが面白そう。 あと、二度とチャットモンチーの名を騙らないでほしいですね!! ・トップバッターとして勢いがありよかったです。 内容は全編通してド下ネタなんですが、振り切れてる分嫌悪感はなく楽しめました。 ただ、中盤まではチンポもアナルも見えないものとして進んでましたので漫才として楽しめたのですが、後半の実際に金玉が729個ある(もしくは、ある体で進める)のは漫才として許容できる範囲を超えてたかなと思います。 そういう展開に持っていきたいのであれば、始めの内からもう視覚的に化け物であることを明らかにしたり、後半を許容させる空気を作っていった方がいいんじゃないかなぁと思います。 現状、漫才として見るにはちょっと絞まりがよろしくなかったかなと。 ・第一に「哲夫って、健全だったんだな…」という感想が出てきてしまいましたが、それはさておき。 発想自体は面白かったですし、それをサラッとした書き方で伝えられているのも良かったと思います。 どんどん意外性が追加されていき、オチも印象的、というのがこのネタの強みですね。漫才として上手いところというか。 ただ、それを踏まえてもある種の下ネタ一発芸的なところはあったので、 ちょっと他のネタと比べて弱く見えてしまったのが惜しいところです。
哲夫:・・・・・・。
??:エントリーナンバー、2番目だったね。
哲夫:前回はゲート制に助けられたが今回はどうしようもない・・・。
なんなんだエントリーナンバー1の「器」ってやつは!!割るぞ!!
??:哲夫は人としての器が小さいね。
哲夫:もういい!審査はここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
残りの組は予選落ちじゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
哲夫の優勝じゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
??改めひろちょび:それでは優勝は・・・エントリーナンバー1、器。
哲夫:負けてしまった・・・。
って待て待て待てーい!管理人が言うとシャレにならんだろ。
とまあ哲夫と管理人で漫才やっていきたいと思います。
ひろ:選択を誤った。
哲夫:ひろちょびさんはルールに従ってあと1組しか投稿できないのであしからず。
ひろ:(異梅津よろしわろしは今回も無し、と)
哲夫:ひろちょびさんとの漫才ですからね。最初にコレ聞いときましょう。
MM−1のMってなんのことだか、管理人さんはご存じ?
ひろ:・・・・・・。
哲夫:存じないみたいだ。なんてこった。
ひろ:・・・・・・モップ。
哲夫:掃除の大会か何か?
結構溜めてからのボケとしては弱いし、こっちも話を広げにくいよ。
ひろ:最近お掃除ロボットを買いまして。
哲夫:意地か。
ひろ:有名なのありますよね。なんだっけな?ルンバーツ?
哲夫:バツ。ルンバですね。
ひろ:高くて買えないので類似品の自動モップ掛けみたいなのを買いました。
もう壊れましたけどね。
哲夫:そう・・・。
ひろ:767段の階段とか自分で掃除するの面倒なんですよねー。
哲夫:城みたいな家ですね。羨ましい。
ひろ:ただ階段以外何も無いです。風呂も無いので毎日コインシャワーへ。
哲夫:羨ましくない。
ひろ:トイレも無いんですけど、これは近くにコンビニやガソリンスタンドがあるのでセーフ!
哲夫:自宅に無い時点でアウトだろ。中世の城みたいな家ですな、羨ましくない。
ひろ:本っ当に階段しかない。暇なときに一番上から自動モップ掛けさせたら2段目から767段目まで一気に落ちた。
哲夫:まああの手の機械は段差に弱いですから。それで掃除マシンが壊れたと。
ひろ:それはともかくとして、今身近な生活にも機械が溢れかえっていますよね。
哲夫:ともかくで片付けるなら最初からスッと機械の話行けよ。
階段がすごい家って情報が余計だよ。階段あと10段増やせなかったのかよ。767て。
ひろ:ルンバしかり、ドローンしかり、バルーン膨らみ。
哲夫:(こんな村上ショージ臭のする一発ギャグやる人だったっけ?)
ひろ:そんな機械だらけの生活は一歩間違えたら物凄く危険なんですよ。
哲夫:一歩間違えた結果、哲夫と漫才してる。
ひろ:ということで私は殺戮マシーンをやります。哲夫は逃げ延びてください。
哲夫:週刊マガジンでやってそうな内容。
というかあの温厚なひろちょびさんが殺戮とか言うのやめて。
ひろ:ニンゲンヲ・・・ホロボス・・・・・・ワタシノ・・・カゾクイガイ・・・。
哲夫:温厚が飛び出した。
ひろ:シンセキモ・・・セーフ・・・。
哲夫:哲夫は?
ひろ:セーフノ・・・ヨウソガ・・・ナイ。
哲夫:致し方ない。
ひろ:モウ・・・コノチョウシデ・・・ススムノ・・・ヤメタイ・・・。
哲夫:本音も飛び出した。確かに見てる方も読みづらいしね。
はい戻った!
ひろ:とまあねぇ、機械が暴走する可能性だってあるわけですしね。
哲夫:ケロっとしてんな。ケロケロ−1グランプリ優勝だわ。
ひろ:これからは予想外のものが機械化するでしょう。
哲夫はこんなの機械化してほしい、っていうのありますか?3文字で。
哲夫:ッ!!・・・・・・みかん。
ひろ:ミカンが機械化したら食えないでしょう。はっはっは。
哲夫:くそう3文字め。
そういうひろちょびさんは機械化してほしいものありますか?8文字で!!!!!
ひろ:ガソリンサーバー。
哲夫:そんなの機械化したら食えないでしちょっと待てなんだガソリンサーバーって。
ひろ:ウォーターサーバーってご存じ?
哲夫:そりゃ存じますよ。
ひろ:代わりにガソリンが出てくるのでゴクゴク飲める、ってもう機械化してたかーーーっ。てへへ。
哲夫:ひろちょびの正体ロボット説が。変な時間にMM−1を更新してたのも頷ける。
ひろ:そんなわけないじゃないですか。(キュルキュルキュル)そんなわけないじゃないですか。
哲夫:今巻き戻しただろ!てか今時テープなの・・・?
ひろ:だからそんなわけないじゃ・・・すみません、B面に変えてもらえますか?
哲夫:ちょっとぉ!カセットテープなんて今の若い子に伝わらない可能性もあるのに!
ひろ:・・・さっき機械化してほしいものを聞いたじゃないですか?
哲夫:おやどうしました?急に改まって。
ひろ:聞き返されたとき、4文字だったらこう言おうと思っていたんです。ま・・・
哲夫:ま?
ひろ:ん・・・
哲夫:!!
ひろ:げ・・・
哲夫:(よだれダバァーッ)
ひろ:つ。
哲夫:(歯、ボロボロボロォーン)
ひろ:人工満月です。秋の夜長に酒がうまい。
哲夫:フガ、フガ。(入れ歯を嵌める)コラーーーッ!漫才大会の管理人なのに!
期待が困惑に変わってそして失望したよ!感情のスプラッシュマウンテンだよ!
ひろ:ディズニーランド行ったこと無いからわからん。
哲夫:ディズニーランドのアトラクションって解ってるじゃねえか。急降下するやつ。
ひろ:あれ水が掛かるからイヤなんですよね。
哲夫:ひろちょびロボ説が濃厚になった。
ひろ:ディズニーシーとかもはやディズニー死ーですからね。
哲夫:ひろちょびロボ説が濃厚かつ芳醇な香りに。
ひろ:人間の漫才は寿命という期限がありますけど、機械ならそれが無いじゃないですか?
哲夫:うわカルトだこれ。
ひろ:哲夫もこちら側へ来てみませんか?今より良い人生になりますよ。
哲夫:ひたすらにやかましいわ。
ひろ:改造手術は保険ききます。
哲夫:よっしゃ頼むわ。
―――こうして漫才を機械化することでいつまでも往年の名作を色褪せることなく見られるようになったのである―――
ひロボちょび:漫才マシーンbPを決めるMM−1をこれからもよろしくネ!
哲ロボ:ガガガガガッ・・・ガガガガガッ・・・プシューン・・・。
(産廃収集トラックに乗せられる哲ロボ。それを見守るひロボちょびが充電のため退場して終了)
審査員 点数 |
67 | 55 | 58 | 44 | 80 | 67 | 得点62.83 (ボーナス+1点込) |
得票2票 |
【審査員コメント】 ・こんなこと言うのは哲夫的に複雑かもしれませんが、ツカミが今までで一番面白かったです。 まず、ロボという主軸と相方がひろちょびさんという設定を上手く掛け合わせた部分が良かったです。 ネタ自体も「温厚が飛び出した」「ケロケロ-1グランプリ」など良質なフレーズが多く楽しめたのですが、 階段がすごい家→殺戮マシーン→機械化してほしいもの→ロボ疑惑と話題がコロコロ変わってしまい、落ち着かなかった印象です。 話題を一本化するか、前の話題を後半にもっと絡めるなどした方がネタ全体にまとまりが出たように思えました。 あとPARTY NOISEのネタに名前を出す許可を出してくれてありがとうございました。 ・めちゃくちゃな飛び道具ですけど、自然な会話の面白さ、という感じで面白いと思います。いや全然中身自然じゃないですけど。 その分ほんわかしてて、強い笑いという感じではなかったので個人的には点数が控えめになってしまいました。いやほんわかしとらんわ、最後哲夫ロボにされとるわ。おい。 ・禁じ手ですね禁じ手。よくまあ……これが受理されたもんで……w 階段だけの家とか殺戮マシーンとか、発想力のあるボケもちらほらあるんですが、 いつもと比べると遠慮しがちで小さくまとまったネタに見えました。 せっかくだから管理人権限を活かしたボケを入れた方がよかったかもしれません。 変な時間に更新とか細かいネタまで入れられるなら、まだまだ気付いてないだけのひろちょびボケがあるはず! ・出落ちのインパクトは良く、階段あたりまではまあまあ期待できる出来でしたが、後はどうしようもなく散漫なネタだったと思います。 「ひろちょび」という題材も(!?)あまり上手く活かせて居なかった気がしますし、機械についても同様です。 四文字だったらのくだりもまん、までで漫才は予想できなかったです。(これは僕が悪いのかもしれませんが、もっとヒントがあった方が良かったような。) そしてオチの「漫才を機械化」もなんか意味が分からなかったです。(なんとなく言いたいことは分かるんですけど、流れからすると不自然?)「漫才師を機械化」ならまだ意味は通りますけど、ごちゃごちゃしてた話題の中でオチへの流れが埋もれていた感じもありました。 「人工満月です。秋の夜長に酒がうまい。」はちょっと好きでしたが、散漫な印象を取り返せるだけの面白いフレーズやボケも今回は見つけられなかったです。 ・オチずるいですね…。ロボット化してポンコツになってトラックで運ばれていけばそりゃあ面白いですよ。 最後漫才じゃないのではというのはあるのですが、相方がひろちょびさんだったりそもそもの部分でおかしいことされてますので、あまり気にならず面白さの方を全面的に感じられる空気ができていたかなと思います。 ネタ全編も内容としては面白いんですけど、ひろちょびさんである必要性とかその辺りが微妙だったかなと。 ・許可はしましたが私とは別人の何かです!…という言い訳だけ先にさせていただきます。 このネタに出てくるひろちょびさんの設定は7割方嘘だと思ってください! まぁいろんな意味で楽しめるネタではありました。 ボケ自体も良く作られているなぁとは思うものの、面白さとしてはうーん、雑談レベルぐらいかなぁという感じでした。 良い意味で言えば、ボケが分かりやすいネタだったということではあるんですけどね。
鈴木:どうもライラックです! よろしくお願いいたします!
石川:早速ですが「医療ミス」などというものが相次いでいるようですね。医師側の傲慢、不注意ぶりが招く悲しい事件です。
巧妙にごまかされ表面化されない医療ミスも存在するという話もあるとか何とか。
そういうニュースを見る度に僕は思うことがある訳ですよ。
鈴木:なるほど。今回は少しお堅い題材の漫才のようですね。
石川:そういう訳で今回は「女医さんは何故エロいのか」をテーマに話をさせて頂きます。
鈴木:なんでそうなるんだよ! 大体女医さんがエロいだなんてお前の勝手なイメージだろ!
石川:そんなことはありません。想像してみてくださいよ。
クールでテキパキとしたプライドの高い冷徹な才媛が好きな男の前でだけ従順な子猫のように甘える姿を!
「知的」な印象を受ける女医さんは例外なく「痴的」な女なんです! ぐっふっふ♪
鈴木:謝れ。とにかく全国の女医さんに謝れ!
石川:そうですね。そうさせて頂きます。女医の皆さん…………まことにすみまめ〜ん♪
鈴木:「ジョイマン」じゃねえか! 女医さんだけにかよ! 下らなさにも天井を設けるべきだと思うぞ!
石川:それにしても「女医マン」と変換すると何だかとてもいやらしいですねえ。
鈴木:些細な発見は置いとけ! そうじゃなくて医療ミスに関する話をしろよ!
石川:お前がしろ。
鈴木:なんだよ、その率直な切り返しは! じゃあ話させてもらうよ。
医療ミスと聞いてパッと思いつくのは僕の場合、血液型がA型の人にB型の血液を輸血してしまうということですかね。
石川:そんなことになったら大変ですよね。血液型がAからBに変わってしまうではありませんか。
鈴木:ならねえよ! 発想が安直すぎだぞ!
石川:そうなった場合、元々几帳面な性格だったのに、空気を読んで少し大雑把にふるまわなければいけませんね。
鈴木:そんな必要は絶対にねえよ! 血液型による性格診断なんて自分から合わせに行くものじゃねえだろ!
石川:女性の場合はさらに大変ですよ。一回り大きな下着に買い替えなければいけませんから。
鈴木:何で血液型がAからBに変わるのに伴って、ブラジャーのカップまでAからBに変わるんだよ!
石川:一番大変なのは受験生ですよね。合格判定がAからBに変わってしまったら、より一層勉強を頑張らないと。
鈴木:くどいんだよ! そもそもAからBに変わるなんて発想が間違ってるんだ!
石川:それはそうと、頑張れ日本のサラリーマン!
鈴木:受験生を応援しろよ、この話の流れだったら! あと医療ミスと聞いて思い浮かぶのが「取り違え事件」ですかね。
石川:確かに多いですよねえ。僕もつい先日その「取り違え事件」の被害に遭ったんですよ。
鈴木:見え透いた嘘をつくな! 適当なホラ吹いて強引に話に乗っかって来るんじゃねえよ!
石川:いえそれが本当なんですよ聞いて下さい! 「ファミリーマート」でコロッケを注文して購入したんですけど
家に帰って開けてみたら何とメンチカツだったんです!
鈴木:知るか! そんな日常的なプチトラブルとは訳が違うんだよ!
石川:混雑していたし仕方ないよなあと思いながらその日はそれを食べたんですけど
よくよく調べたらメンチの方がコロッケよりも値段が高かったんです。
気になって後日そのコンビニに事情を説明したら平謝りされまして
お詫びとしてコロッケをサービスしてくれると言いだしたんですけど何か悪いんで丁重にお断りしました。
それ以来、その時の店員さんとは、顔を合わせる度に挨拶を交わす顔なじみです。
鈴木:そんな特にこれといったオチも無い実話エピソード、誰が興味あんねん!
そうじゃなくて取り違え事件というのは、他の患者さんのための治療を全く関係ない別人に施してしまうみたいな奴だよ!
石川:なるほど要は人違いですね。僕の友人がつい先日、その「取り違え事件」に巻き込まれたんですよ。
鈴木:またそのパターンかよ! まあ一応詳しく聞かせてくれ。
石川:その友人が結婚式を挙げたときの話なんですが、花嫁はベールで顔を覆ってますよね。
なので相手が別人だと気付かず、全然知らない女性と最後まで式を挙げてしまったんです。
鈴木:やっぱり全然関係ないわ! それにそんなこと有り得ねえだろ!
石川:彼は人違いに気付かず神に永遠の愛を誓い、人違いに気付かず誓いのキスをし
人違いに気付かず新婚旅行に出発しました。
鈴木:それでどうして気付かねえんだ! 周りも何か言ってやれ!
石川:夫婦生活3年目を迎え、ようやく彼は「あれ? 何かがおかしいな」と違和感を覚え始めました。
しかし「まあいいか」と言って生まれたばかりの子供を可愛がるのでした。
鈴木:一体いつまで続くんだ、その妄想話は! 流石に子作りの行為の最中に抱き心地で別人だと分かるだろ!
石川:元々は勘違いによって巡り会った2人でした。しかし長年もの間、人生という名の険しい道を共に歩むことで
その2人は真実の愛で結ばれていたのです…………うおおおおお! 感動の涙が止まらないぃぃぃ!!
鈴木:もういいわ! 何の時間だったんだよマジで!
石川:他に医療ミスにはどのようなものが?
鈴木:よく聞くのは「置き忘れ事件」かな。
石川:ありますねえ「置き忘れ事件」 傘とか、体操服とか、教科書とか色々なものが置き忘れてありますよね。
鈴木:下らなさ過ぎるわ! 学校の「おとしもの箱」の話じゃねえんだよ!
石川:あとは「女医さんのブラジャー」がベッドの上に置き忘れてあったりとかね。
勤務中に乳を露出して何をしていたのやら。ぐっふっふ♪
鈴木:唐突にそんな低俗なネタをねじ込むな!
そうじゃなくて置き忘れ事件というのは、手術した患者さんの体内にメスなんかを置き忘れてしまう事件だよ!
石川:そいつは危険ですな。そうと知らずに激しい運動なんかしようものなら
内側から刃物が皮膚を破って外に出てきたりして…………想像しただけで怖いですよね。
鈴木:手術を受ける患者さんはお医者さんに全てを委ねて信頼を寄せるしかない訳ですよ。
それなのに医師の些細な気の緩みによってそういった危険を招いてしまうなんて、我々は一体何を信じればいいのやら。
これについてどう思います?
石川:いえ別になんとも。特にコメントすることもありませんね。ハイ。
鈴木:何で急にそっけなくなるんだよ! そういう言い方はちょっとばかし冷たいんじゃないか?
石川:いえね、それというのも私、今朝がた家を出る際に「思いやりの心」を置き忘れて来てしまったんでさあ。
お後がよろしいようで♪
鈴木:いらねえよ! そんな古典落語みたいなオチは! 医療ミスは怖いものだという話をしているんだよ!
石川:しかしまあ、こういう話をしていると病院に行くのが嫌になりますよね。
出来ることなら一生病院になんか行きたく無いものです。
鈴木:でも行かざるを得ないときはあるだろ。風邪を引いたり、病気になった時とか。
石川:確かにそうですよねえ。風と一体になった時は病院に行かなければ。
鈴木:どういうことだよ! なんで気持ち良く全力疾走したら病院に行くことになるんだ!
石川:あとは星になった時も病院に行かないと。
鈴木:言ってる意味が分からねえよ! 死んでから病院に行っても絶対に手遅れだろ!
石川:しかし医者というのは並ならぬ努力によって、人を救うための知識と技術を身につけた人ですからね。敬意を持つべきですよ
鈴木:まあ、それはそうだよな。
石川:僕がクリミア戦争に出陣して死にかけた際、命を救ってくれたのも医者でしたから。
鈴木:ちょっと待て! 一体いつお前がイギリスの兵士だったって言うんだよ!
石川:いえね、これはボケなどでは無く紛れも無い事実なんですよ。疑うのなら聞かせて差し上げましょう。
僕がかつて、ある一人の医者と共に人類を滅亡の危機から救った壮絶な物語を!
鈴木:話したければ話せよ! 嘘がダイナミックすぎて突っ込む気にもなれねえぞ!
石川:あれはまだ僕が大佐と呼ばれる前のことです。戦場に到着した僕は、まず手始めに敵軍の戦車を素手で次々と粉砕しました。
最後の一台を破壊した次の瞬間、敵の放った10億匹ものサソリが一斉に僕の心臓を貫いたのです。
その時は流石の僕も「死んだな」と思いましたね。
鈴木:言いてえことは山ほどあるけど、意識がまだあることと思考を巡らす余裕があることに驚きだわ!
石川:しかし信じられないことに、颯爽と現れた医者の手によって、私の身体は瞬く間に復活を遂げました。
その上、その医者は周囲にはびこる10億匹ものサソリを腕の一振りによって薙ぎ払ったのです。
まるで夢でも見ているかのようでした。
鈴木:発想に枷が無さすぎて、とても俺の手には負えねえよ。もう好きにしてくれ。
石川:ところが安心したのもつかの間、サソリたちは互いの血肉を貪り合い
やがて身の丈50キロメートルはあろうかという一体の巨大サソリへと変貌を遂げたのです。
医者と私は、その巨大サソリへとたった2人で立ち向かいました。
しかし、巨大サソリの鋼より硬い身体には、どのような技を用いようと傷一つ付けることが出来ません。
このような化け物が人里に下りれば重大どころでは無い被害が出ることは必至。
我々は必死で戦い続け、死闘は3日3晩続きました。やがて体力の限界が訪れようとした時
この戦いに終止符を打つべく現れた救世主こそがあの…………とまあ、このようなことがありました。
鈴木:待てやコラ! 話を広げるだけ広げておいてオチを付けることを放棄する気か!
石川:そのような体験をした僕は思いました。もう2度とあのような悲劇を繰り返してはならないと!
鈴木:もう絶対にねえよ! ていうかその話自体が嘘だろ!
石川:名も知らぬ戦友である医者とはそれ以来会っていません。彼と私は別れの際に互いの勇気と健闘を讃え合い、永遠の友情を誓い
固く絆を胸に刻みつけました。彼もまた遠い異国のどこかで今の私と同じように心で風を感じていることでしょう。
鈴木:何をそれっぽくまとめようとしてんだ! それより最低限さっきの話の結末をハッキリさせろ!
最後に現れた救世主とやらは一体誰だったんだ!
石川:はあ。じゃあ「デーブ・スペクター」で。
鈴木:何だ、そのいかにも投げやりなチョイスは! 随分とシュールすぎるじゃねえか!
石川:……それ以来です。私の心に博愛精神が芽生えたのは。人様に喜んでいただくこと
目の前の皆さんに笑っていただくことこそが私にとって至上の喜びなのです。
fin
鈴木:改行までして「fin」じゃねえだろ! ホントによお、さっきから出鱈目な話ばっかりしやがって!
石川:え? なんですって?
鈴木:お前の話は全部でたらめだって言ってんだよ!
石川:でたらめ?
鈴木:でたらめ!?
石川:でーたーらーめー!? 今日は一番!
♪でたらめな〜人、でたらめな〜人、でたらめな〜人、どこにいる!?
鈴木:ふざけすぎだろ! やめさせてもらうわ!
2人:ありがとうございました。
審査員 点数 |
32 | 45 | 40 | 33 | 47 | 65 | 得点44.67 (ボーナス+1点込) |
【審査員コメント】 ・女医のくだりにプラネット・コミュニティの影響が如実に出てますね。 「A→B」の下りは感心するほどの出来でしたし、全体的に「上手い」と思えるボケが多かったのですが、 その反面、破壊力のあるフレーズが乏しく、全体的に冗長な印象を受けてしまいました。 取り違えやクリミア戦争など、行数を使う下りが多かったのも冗長さに繋がってしまったかもしれません。 ツッコミの言葉選びは練られていましたし、ボケの上手さは紛れもない武器なので、 もっとテンポよく、かつ要所要所にネタ全体の核となるキラーフレーズが組み込まれればだいぶ印象が変わるかと。 ・なんでしょう、違うんですけど、寄席で見る漫才みたいでした。悪く言ってしまうと、ベタな印象が強かったです。 ボケのキャラがよくて、話にオチをつけないとかすごいしょうもないんですけどそこは面白かったです。 ・クリミア戦争のくだりだけで50行読みたい。 そう思わせるくらい、あの流れからは想像もつかないぶっ飛んだ展開に不意を突かれました。 医療ミスのくだりは女医ネタ以外パンチが弱いので、クリミア戦争を軸にしたバージョンも書いてみてはいかがでしょうか。 100行丸々は流石にくどいですが、半分の50行くらいならフレーズの破壊力と展開の勢いで笑いをもってけると思います。 ・基本普通の漫才だったのに、「流石に子作りの行為の最中に抱き心地で別人だと分かるだろ!」のツッコミは滅茶苦茶ズレてて逆に笑ってしまいました。そこより気づくポイントあるだろ、w 基本的にはベタ漫才という感じでしたが、後半のクリミア戦争以降の下りは一歩踏み込んだボケが出来ており今後に期待できる出来だったと思います。文章力があるので長文ボケでも安心して読めるのは強い武器ですね。 前も指摘したと思うんですが、ツッコミはやはりまだ弱いですね。明確な欠陥こそ少なかったですが、ツッコミで笑わせる、心を掴むという意義を持ったツッコミが必要だと思います。 あと、このオチは最悪です。懐かしいけど。 全体的にまだまだ甘い部分は多いかなと思いましたが、応援したくなる出来でした。 ・医療ミスに沿って進んでる最初の内は流れもできていて面白かったのですが、話が進んでいくに連れ、題材があまり効いてないボケが多くなり面白さが薄くなっていったかなという印象です。 「でたらめ」で最後締めてますが(タイトルもですが)、もし「石川さんがでたらめな話をする」というネタとして通したかったのであるならば、もっとそう見えるようにネタの流れ等整える必要があるのではないかなと思います。 ・ネタ全体での狙い・型はしっかりしていました。 ただ、ちょっとスカシの方向に行きすぎたのか、笑いとしては少々弱かったです。 どのネタも単発的に終わってしまったので、天丼要素とかあるとさらに良かったのかなぁ、と。 終始バカバカしい感じだったのは良かったと思います。次回以降飛躍しそうですね。
○○:はい後藤○○です!よろしくお願いします!
後藤:俺凄い腹立ってることあるんだけど言っていいっすか!
○○:おおなんだよ珍しいな。こいつ普段凄い温厚な奴なんですよ。
後藤:仏の後藤も言いたいことがあるんですよ!
○○:仏の後藤ってなんだよ!お前そこまで出来た人間ではねぇだろ。
後藤:マザーテレサ後藤も
○○:絶対違う!お前マザーテレサ感のカケラもないからな!
後藤:言っていい!?これ言ったら多分ネットがちょっと荒れるけどいい!?
○○:荒れるの!?いや荒らしたくはないなー!平和に生きたいなー!
後藤:そこそこの数の人敵に回すけどいい!?
○○:嫌だなー!みんなトモダチがいいなー!
後藤:言うよ!?浮気する奴ってなに考えてるの!?
○○:浮気?意外にまともで大きなテーマ持って来たな。
後藤:いや恥ずかしい話ですけどね!僕生まれてから1度も彼女が出来たことないんですよ!
そして宣言します今後も永遠に彼女は出来ません!
○○:どんな宣言だよ!なんだその悲し過ぎる宣言!
後藤:欲しいのにですよ!?
彼女どころか周りに若い女の子が居ないんですよ!俺の周りには人間がおっさんとおばあちゃんしか居ないんですよ!
○○:辛いな!どんなとこで生活してんだよ!
後藤:長い間女の子に触ったこともないんですよ!女の子の手って男より柔らかいって噂本当ですか!
○○:噂じゃねぇよ!事実だよ!
後藤:おっぱいって実在するんですか!?
○○:するよ!!女の人に2つ付いてるよ!大体おばあちゃんにだって付いてるし!
後藤:股間には棒があるんですか!?
○○:やめろ!!!ある訳ねぇだろ!AV見ろよ!多分漫才史上初だぞAV見ろよってツッコミ!
後藤:いいよAVなんて汚らわしい!
○○:なんこと言うんだよ!お前その発言こそ凄い数の人敵に回すぞ!
後藤:とにかく俺はそんな生活を送ってるんですよ!でも彼女が居る人にはムカツかないんですよ!むしろお幸せにって思います!
大成功してるスポーツ選手見てもムカツかないでむしろ応援するのと同じですよ!
問題は浮気する奴だよ!そばに女の子が居るだけでも幸せなことなのにもう1人付き合う!
............ふっっっっざけんじゃねぇーーー!!!!
○○:スゲェな!!ふざけんじゃねぇを空に放り投げたな!
後藤:2m60か。
○○:意外と伸びない!基準は分かんないけどなんとなくたいしたことない!
後藤:ああ腹立つ!!今俺の頭の中放送禁止用語でいっぱいだ!!
○○:やめろ!落ち着けよ!
後藤:今ここで全部言ってこの世界を去ってやろうか!!
○○:やめろ!!お前へのメリットがなにもない!!
後藤:辞めて政治家になってやる!
○○:なれるか!なんでお笑い界干されて政治家になるんだよ!
後藤:ホント浮気する奴らなんなの!?浮気することによって悪いのは彼女だけだと思ってるだろ!
違うぞ!あいつらが何人も女の子を持っていくせいでモテない人に回る女の子が少なくなるんだよ!
億万長者がボロアパートの住人の分の給料を会社騙して受け取ってるのと同じだからな!!
○○:スゲェな!!浮気ってそんな大罪なんだ!
後藤:ふざけんじゃねぇよ!隣におっぱいがあるのに!!
○○:おっぱいがある訳じゃねぇよ!おっぱいが付いてる人が居るんだよ!
後藤:おっぱいがあるのにーーー!!!!
○○:また投げた!!おっぱいがあるのにを放り投げた!
後藤:1m95。
○○:調子悪いな!!分かんないけど多分調子悪いな!
後藤:ただこのメッセージは女にも送ってるからな!浮気すんじゃねぇぞ!隣におキ○タマがあるんだからさ!!
○○:やめろ!!おキ○タマとか言うんじゃねぇよ!
後藤:なんだよ お 付けたからいいだろ!
○○:そういう問題じゃねぇんだよ!
後藤:なんでだよさっき お 付けたらおっぱい大丈夫だっただろ!
○○:お前それで お 付けてんの!?じゃあなんだお前の中でおっぱいって『っぱい』なのか!
後藤:乳房だよ!
○○:なんなんだよ!せっかく俺今結構渾身のツッコミ出たのに!
後藤:とにかく浮気は悪!
もし浮気しながら世界を救うヒーローと彼女一筋で世界を滅ぼす怪人が居たら俺は間違いなく怪人を応援する!!
○○:なんでだよ!世界が滅ぶんだぞ!
後藤:浮気は悪!浮気は悪!浮気は悪!伊集院 光さん大好きだーーー!!!!
○○:浮気しないイメージの強いタレントを放り投げなくていいんだよ!
後藤:28m30。
○○:飛んだな!!伊集院さんスゲェ飛んだな!っていうかホントこの競技なんなの!?なにやってんの!?
後藤:とにかく浮気は絶対ダメ!浮気した奴は全員給料5%カットにするべき!
○○:まあまあリアルな罰考えてんな!!死刑とか言わないんだ!
後藤:そして10日間の謹慎処分!
○○:だからリアル過ぎるんだよ!今漫才やってんだからさ!
後藤:そして全ての彼女 彼氏が居ない人間から往復ビンタ!
○○:急にエグいの来たな!!せめて片道ビンタでいいだろ!
後藤:それを2周!
○○:2周!?何万人の往復ビンタを2周!?
後藤:そして死刑!
○○:結局かい!!せっかくここまで避けて来たのに!
後藤:それを2周!
○○:どういうこと!?死刑を2周ってどういうこと!?
後藤:後世まで死刑!
○○:重過ぎるだろ!!後世くらい許してやれよ!
後藤:これがマザーテレサ後藤からのメッセージだ!
○○:どこかマザーテレサだよ。もういいよ。
ユウ:はいどうも、ハーベストムーンです。めっきり涼しくなりましたが頑張って行きましょう。
それにしても秋めいてきて月が綺麗だね。いやあ月が綺麗だ。本当に綺麗だ。アイもそう思わない?
アイ:月が綺麗……!?そ、それって……///まさか告白……!?突然やだもう……!(照れ照れ)
ユウ:告白……?何言ってるの?ただ単に秋だから月が綺麗だねって言ってるんだよ。
アイ:あ、ああそっちね……。ユウちゃんが何の脈絡も無く言うから勘違いしちゃったよ。
ユウ:脈絡もクソも挨拶の直後に愛の告白する漫才師が居たら頭おかしいでしょうが。第一、月が綺麗って言っただけで何を言ってるんだろうね。
アイ:あっ「I love you」に関する漱石のエピソードを知らないんだね。なら忘れて欲しいな。てへっ☆
ユウ:……変なアイ。にしても月は我々ハーベストムーンのコンビ名で使ってるワケで、アタシ達にとって結構身近な存在なんだよね。
アイ:確かにね。アタシ達がいつもお互い側に居るような感じで、そんなアタシ達を繋いでいる言わば架け橋であり、ずっと近くで見守ってくれてる守護神みたいな存在だよね!
ユウ:いやそこまで思った事は無いかな……。てかちょっと重い。
アイ:しゅん。
ユウ:勝手に落ち込んでいる相方はさて置き。
そんな月だけど今や月面開発が各国で盛んに行われてるよね。だからアタシもそれに乗っかって何か始めたいと思いまして。
アイ:いやいや!個人が世界各国の壮大なプロジェクトと肩を並べられないと思うんだけど!てかやっと漫才モード!
ユウ:やっとって誰の所為だと思ってるんだろうね。
でもアタシ世界レベルで商才があるから。オンラインの人生ゲームや坊主めくりで何度も優勝したから。
アイ:後者の百人一首のミニゲーム的なのはお金は絡まないよ!いや前者でも充分以上に不安しか感じられないけども!
……でも愛しの相方の底知れぬポテンシャルに賭けてみたい!ユウちゃんは月面で何の商売を始めたいの?
ユウ:よくぞ聞いて下さいました。アタシはカジノを始めたいんだよね。しかもとびきり巨大な。
アイ:カジノ!?これまた何で?わざわざ月面に作る必要が感じられないんだけど。
ユウ:いやあ日本でカジノやるとなると違法だから始めたとしてもいずれ警察に捕まるだろうし、それを合法化するカジノ法案も反対意見が多くて厳しいからね。
月面ならそんなしがらみが一切無いからチャンスだと思って。
アイ:ちゃんとしっかり考えてる風な感じだけど、そのチャンスは直ぐピンチになると思うよ!だってしがらみ以前に人が居ないもん!
ユウ:そんなの今の科学レベルだったら、種子島からちょっとロケットに乗って月までお客さんが来れば余裕じゃん。
アイ:家から自転車でちょっとコンビニまでレベルで言わないで!今の科学レベルでそのツーステップは決して楽な道のりじゃないよ!
ユウ:じゃあ小高い丘の上で手を繋いで輪になって念を送ろう。
アイ:それ大分前に流行ったUFO呼ぶ為の儀式だよね!?一気にレトロかつ非科学的になったね!
ユウ:その念に引き寄せられたUFOに攫われて月まで送って貰えばOK。
アイ:いや無理ー!これまでに全世界に人が試みて出来なかったのに!そんでUFOをタクシー代わりって図々しい上に勿体無いよ!
ユウ:それに有名な希少価値のある切手にあったじゃん。「月にカジノ」って。
アイ:それを言うなら「月に雁」だよ!「つきにか」まで合ってるけど!そんな切手なんか絶対にプレミア出ないよ!
ユウ:まあでも人が来なかったとしても、アタシ達がお客になってお金を回せば損はしないと思うよ。
アイ:それじゃあ完全にマッチポンプじゃん!そんなら家で充分だよ!てか「達」って!さり気無くアタシまで巻き込まないで!
ユウ:(ぼそっ)「アタシ達がいつもお互い側に居る」って言ったクセに……。嘘吐きめっ……!
アイ:あの後重いって言ったクセに!そうやっていつもアタシを振り回すんだからもうっ!!
……まあ良いや。とりあえず気になるから詳しく聞かせて貰おうかな。大好きな相方が何を企んでるか聞く義務がアタシにはあるからね!
ユウ:じゃあ教えて差し上げましょう。
カジノって言ったら、まず最初に思い付くのはバニーガール!これは現地で調達すれば良いかな。
アイ:さっきのアタシの話完全にガン無視してるね!人は居ないって言ったばかりでしょうが!変な事ばっかり記憶してからに。
ユウ:いやいや古来から日本には月にはウサギがいるって言い伝えがあるから、バニーガールが居てもおかしくないよね。
アイ:ウサギならまだしも野生のバニーガールの伝説って凄い嫌だよ!!そんな知識量だから序盤の漱石のエピソードも知らないワケだ。
ユウ:仕方ない地球から連れてくれば良いか。側にうってつけの人材が居るワケだし。ね!(肩ポン)
アイ:「ね!」じゃないよ!!可愛い相方の扱いがちょくちょくぞんざい過ぎるよ!!人も居ないし恰好なんか関係無いだろうけども嫌!!
ユウ:(ぼそっ)可愛いのは認めるけど「アタシ達を繋いでいる言わば架け橋」って言ったのはどうなんだろう。恥ずかしくないんか。
アイ:確かにその台詞は言ったけど!だからと言ってバニーガールの恰好は決して架け橋には成り得ないよ!却下っ!!!
ユウ:そんなに嫌?月には空気が無いから上に宇宙服着ながらなんだけどね。
アイ:なら恰好なんて無意味!没個性も良いとこだよ!ディーラーとかお客さんとか区別付かないよ!他に人が来れたらの話だけど!
でもユウちゃんが望むなら、二人きりの時だけなら宇宙服抜きでバニーガールの衣装着ても良いかななんて……///(もじもじ)
ユウ:いや、さっきあんだけ嫌がってたから別に着なくても良いや。言われた通り無意味だろうし。ごめんね。
アイ:急に優しさを見せてきた!ユウちゃんがこう云う所が嫌いになれないんだよねもう!
……てかやっぱりカジノって言ったら、バニーガールよりもゲームの方が重要だと思うんだけども。
ユウ:勿論ちゃんとゲームも用意してあるよ。まずはルーレット。
アイ:あ、結構オーソドックスなんだね。
ユウ:ただ普通のルーレットだと面白くないから、玉は火星と木星の間あたりから適当に手頃な小惑星を持って来て、それを使おう。
アイ:サラッとトンデモない事をまた言ってる!どうやって小惑星持って来るのさ!?スタート地点で思いっ切り躓いてるよ……。
ユウ:そう?じゃあ持ってくるのは無理なら、小惑星の方から月に落ちて来るのを待とう。
アイ:そうなったら大惨事だよ!カジノ云々の前に月自体が跡形も無く消滅しちゃうよ!……いやいっそ、そうなった方がユウちゃんの為かもしれない。
ユウ:(ぼそっ)「ずっと近くで見守ってくれてる守護神みたいな存在」とかほざいて消えて欲しいとか頭おかしいんかワレ。
アイ:さっきからアタシの恥を言質にして脅すの止めて!!言い過ぎたのは分かってるから!
……てか上手く運べたとして、その小惑星なんか一体どう活用するの?
ユウ:ディーラーであるアタシが番号が振ってあるクレーターに小惑星を落とすんだよ。
アイ:スケールが大き過ぎるよ!!小惑星なんかどうやって転がすの!?
ユウ:そりゃ勿論人力だよ。月は地球の6分の1しか重力が無いから、アタシが手でチョンと押せば余裕でしょ。
アイ:1分の1だろうが6分の1だろうが無理だよ!!元々の隕石はとんでもなく重いんだから!
ユウ:アタシに対するアイの想いよりは重くないと思うけど。
アイ:ぐぬぬ……。小惑星どころか巨大惑星より重いアタシの相方への想いは確かに重かったね……。でも人前でそう云うの言わないで!
ユウ:で望み通りの穴に落としたら見事景品ゲット。空から大量の流星群がチップの代わりに手に入るの。
アイ:危なッ!!自分までお星様になっちゃうよ!そんで穴に落としたら即座に星が降ってくるシステムも恐ろしいよ!
ユウ:運が良ければ身体はおろか月に当たらずに済むよ。これぞまさにカジノ!
アイ:そんな所で運を使いたくないよ絶対に!
ユウ:名付けて隕石ロシアンルーレットって言うんだけど。あな恐ろしあ。いや寧ろ、穴恐ロシアとかね。
アイ:しょうもなっ!!ルーレットもダジャレも思い付くなって話だよ!完全にカジノのルーレットから大きく外れてるよね!?
ユウ:因みにだけど残念ながら外れた場合、宇宙服の空気を抜く事になっちゃうんだけど。
アイ:鷲巣麻雀じゃあるまいし!!当たっても外れてもいずれ辿り着く先は一緒とか!!
これはダメっ!!隕石ロシアンルーレット以外には何か無いの?
ユウ:あるよ。カジノって言ったらカードゲームも付き物だよ。まずはブラックホールジャック。
アイ:合間に一つ余計な単語が挟まってる!何それ?
ユウ:基本的に普通のブラックジャックとルールは同じなんだけど、カードの合計が21を超えたりディーラーに負けたら月の側にあるブラックホールに呑み込まれるの。
アイ:怖っ!!呑み込まれるのはカジノだけで充分だよ!たかがゲームに負けた位でペナルティが重過ぎるよ!
ユウ:いやいや、アタシに対するアイの想いよりはおm……
アイ:それ今さっき聞いたよ!二回も言う位だったならただただ申し訳無いとしか言えないよ!
てか何でブラックホールが月の近くに存在してるのさ!?
ユウ:今各国で月面開発が進んでるから、どっかの国がブラックホール作ってもおかしくないでしょうが。
アイ:どう考えてもおかしいよ!!何てモノ作ってるの!?ハイリスクノーリターンも良い所だよ!
ユウ:そりゃ勿論隕石ロシアンルーレットに落して降ってくる流星群を吸い込む為でしょうが。
アイ:余計なモノ作るから更に要らないモノ作る破目になってる!!悪循環極まりないよ!
ユウ:ついでにうるさい相方も吸い取って貰えないかな。
アイ:やめてそう云う事言うの!!さっきまで責める事は小声で言ってたのに!大好きなユウちゃんからそう云うの聞きたくない!
ユウ:因みに勝てた場合、ルーレットに使える隕石をあげるよ。
アイ:だからハイリスクノーリターン!目の前にある死が僅かに延びるだけだって!!
ユウ:ルーレットに参加しないなら巨大隕石の下にリング作ってイニシャル彫って指輪として加工するよ。
アイ:そんなオシャレに加工されても!!そんなの嵌めたら指が潰れるし土臭そうだしで普通に邪魔っ!!!ユウちゃんがくれるなら安くても綺麗なリングが良いよ!
もう!他のカードゲームは無いの!?
ユウ:他にはアポローカーかな。アポロを揃えて役を完成させるの。
アイ:ネーミングセンス!これまでに比べると無理矢理掛け合わせたとしか思えない!
てかそもそもアポロを揃えるってどう云う事なの?
ユウ:それは勿論、トランプの代わりに本物のアポロ1号から17号で役を揃えるに決まってるじゃない。
アイ:いや色々無理っ!!物質的問題だったり数の問題だったり!!
ユウ:足りない分は明治のチョコレートのお菓子で間に合わせよう。
アイ:円錐型の苺チョコ如きで間に合うワケあるか!!サイズが違うから配ったら一発で分かるよ!
乗り物とお菓子使わないで普通にトランプ使えば良いじゃん。
ユウ:トランプだったら普通に家で出来るじゃん。アポローカーの存在意義が無いじゃん。
アイ:アポローカー自体存在意義が無いよ!てかこんな死と隣り合わせのカジノ自体存在意義が分からないよ!そんな事ばっかり言ってると本当に嫌いになっちゃうよ!
ユウ:そんなあ……。あれもダメこれもダメって言われたらもう坊主めくりしか残ってないな。大好きなアタシに対して手厳しいね。
アイ:残ったのがユウちゃんお得意のゲームとか!最早完全にカジノの面影が残ってないよ!それに手厳しさは愛っ!
ユウ:でもアタシ、このプロジェクトをアイと一緒に出来るなら「死んでも良い」って思ってるんだよね……///
アイ:それ二葉亭四迷が訳した「I love you」!!何で漱石よりマイナーなエピソードは知ってるのさ!?でもユウちゃんがそんな事言ってくれるなんて嬉しい……///
ユウ:漫才中だからちょくちょくそう云うアピール挟むのはどうかと思ったんだよね。
まあでもそんな大好きなアタシの提案だからお願い聞いてくれるよね……?(上目遣い)
アイ:急に甘えてくるなんて反則だよぉ……!!お願い聞いてあげたくなるよぉ……。
だ・け・ど・も!こんなカジノなんか絶対無理だからっ!それとこれとは別だからあっ!予算的にも倫理的にもアウトだからあっ!!
ユウ:えーっ!?絶対上手く行くと思ったのになあ……。あ!今日は満月じゃないから仕方ないね。
アイ:そう云う問題じゃないと思うんだよね!てか満月じゃないと何か問題でもあるの?
ユウ:月に賭けて、ツキが欠けた。ってワケだよ。
アイ:微妙に上手くないよ!!もういい加減にして!!
審査員 点数 |
55 | 52 | 45 | 29 | 40 | 56 | 得点47.17 (ボーナス+1点込) |
得票1票 |
【審査員コメント】 ・最初10行の百合モードから漫才モードに移行した時のアイさんの切り替えの早さに噴きました。 本ネタに関しては多少ボケの当たり外れが目立ちましたが、終始安定していました。 「穴恐ロシア」のような強いフレーズもありましたし、月面×カジノという設定の展開の仕方が丁寧でした。 気になるのはやはりネタ中のイチャつきですよね。他と差別化を図るキャラとしては満点なんですが。 イチャつきがテンポを崩している箇所も多々見受けられたので、もう少しイチャつきを設定に絡められれば良かったかなと。 最初の10行に関しても必要なフリではあるんですが、いきなり読み手を突き放してしまう危険性もあります。 百合キャラを否定する訳ではないので、もっとネタと百合に相乗効果が生まれればなと。 ・タイトルと入りがおしゃれですね。シャレオツ漫才。 申し訳ないんですけど途中で入ってくる百合要素、裏目だなあと思いました。この子たちガチなのでなんか気恥ずかしくなっちゃって、「笑い」っていう感じにならなかった。もったいない。 題材とか漫才のススメ方とかスタンダードなので、そういう芯の強さを見たかったです。 これほんとに漫才に関係なくて、しかも桜Trick見ただけの浅い知識での意見なんですけど、百合の女の子の愛って重すぎません??なんか思い出しちゃいました ・「月にカジノ」という設定を活かしたスケールのでかいボケは金脈を掘り当てたかと。 カジノに拘らず、月に土地買ったから何かを作りたいという話題にすると、様々な方向に広げられて ボケの幅が出てきますし、何より宇宙関連の言葉を使えば簡単に面白くできる事が最大の魅力。 この漫才は本筋以外の部分に無駄が多く冗長気味で、まだ未完成な状態ですが、 先程挙げたように改良の余地は十分にあります。ここから第2、第3の月ネタを生む事も可能かと。 ・>じゃあ小高い丘の上で手を繋いで輪になって念を送ろう。 何に対する「じゃあ」なのかが全くわからず??でした。 >そんな知識量だから序盤の漱石のエピソードも知らないワケだ。 知識量の問題では無かったのでは? ちょくちょくこういう日本語が不安定な部分が序盤にあったのが気に成りました。後半はそうでもないのが謎ですね。前回同様。 宇宙とカジノを絡めたボケはベタでは無かったものの、単純に掛け合わせただけとも言えてしまうレベルで残念です。 また、文章力が微妙な割には一台詞が長く、面白いはずのボケもスッと入ってこなかったです。 まどろっこしい言い回しが多く無駄に読みにくくなっているんじゃないかと。 あと、百合要素を上手くボケとしても利用しようとしているのはいいと思うんですが、ユウさんの方が「可愛いのは認めるけど」とか言っちゃうのは折角上手くいきそうな構図が無駄になる要らない台詞で、やっぱりただ趣味に走ってるだけなのかな、と思ってしまうブレポイントでした。(ただ趣味に走ってるだけなら、それはそれでいいんですけど、点数としては何も点けれませんよね) ・漫才としての全体の流れとかはしっかりしてると思いますし、月とカジノをうまいこと掛け合わせてるなぁとは思うのですが、どうも面白さを感じ取り辛かったです。 全体的にやり取りに説明感が強かったり無駄な台詞があったりして、読む上で脳に行き届くまでに面白さをだいぶロストしてる感じがします。 もう少し直感的に面白さを感じられるボケ・ツッコミだといいかなと。 ・一つ一つのボケはよくいろいろ思いついたなぁ、という感じではあるのですが、 面白いとか笑うというよりは「なるほどなぁ」ぐらいの感想になってしまうボケが大半でした。 全体としてもう少しメリハリを効かせると、面白さがより伝わりやすくなると思います。 12行目までを読んで思ったのですが、最初にデレデレしてたアイさんはツッコミなのですね。 本題に入るところでボケ・ツッコミが入れ替わるみたいになるので、読み手に変な疑問を抱かせるリスクがあったかなぁ、と。
理「どうも理系文系です、よろしくお願いします。
さて、子供時代ってみんな不思議な体験をしますよね」
文「ですね確かに」
理「私も多分にもれず、そーゆー経験が1つありまして」
文「ほう」
理「アレは小学校高学年くらい頃の日のコトだったと思うんですが」
文「ほうほう」
理「当時私が使っていた机の上に、突如として花瓶が置かれるようになったのです」
文「えっ」
理「ラベンダー入りの」
文「ちょっと待って下さい花の種類はどうでもイイですちょっと待って下さい」
理「何の前触れもなく、誰の手によるものかもわからず。不思議でしょう?」
文「いやいや? 不思議な体験って言うよりむしろそれは……」
理「まぁ流石にラベンダーそのままにしておくわけにはいかないので」
文「って言うかやけに冷静に対処しますね?」
理「『次はキキョウがいいです』と花瓶の横に置き手紙をしてその日は帰りました」
文「どーゆーコト!?」
理「え? だってどうせなら好きな花があった方がイイじゃないですか」
文「なるほど!
でもその思考の前に机に花瓶と言う現象のいやがらせ的側面に目を向けて下さい!」
理「…………?(きょとん)」
文「マジですかその反応!?
この状況から即座に花のある学生生活エンジョイの体勢に移れるとか、どんな精神構造!?」
理「ラベンダーの精神安定効果のおかげだったかもですね」
文「アロマセラピーを信用しすぎです!
ノータイムでいやがらせを気に留めなくさせるほどの即効性はおそらくありません!」
理「その日家に帰った私は『明日ちゃんとキキョウが届いていれば、ガーデニングを始めよう』と、
そんな期待に胸を膨らませて眠りにつきました」
文「なんだこのイジメがいの無さ! 何をワクワクしてますか!」
理「しかし次の日、花瓶の中はラベンダーのままでした。
手紙は読まれた形跡があったんですが……」
文「おそらくイジメっ子が想定外の事態に悩んだ末の、ささやかな抵抗ですね!」
理「仕方がないので、私はラベンダーの観察日記を付けるコトにしました」
文「だからどんな思考回路!? 発想力の使い方を間違えているにも程がありますよ!」
理「でも先生に褒められましたし」
文「それはまぁ自主的にそんな学習活動されたら先生的にはそのアクションしか取れないですからね!」
理「夏休みには最優秀自由研究に選ばれましたし」
文「どれだけイジメっ子を不本意にすれば気が済むんですか! 有効利用が過ぎる!」
理「で、そのあとラベンダーにもちょっと飽きて来たんで、
『他の植物もなんかくれませんか?』と、また置き手紙をしてみました」
文「その上この厚かましさ! こんなにイジメっ子に同情したのあたし初めて!」
理「すると数日後、ラベンダーにシダ植物がまとわりつき、寄生していました」
文「おそらく熟考の末にイジメっ子が辿りついた、苦肉の策ですね!」
理「【南米産・1万8千円】って値札のついたヤツでした」
文「わざわざの輸入品! なんてお金のかかるイジメられっ子!」
理「仕方がないので、【寄生植物がラベンダーの鎮静成分に及ぼす影響】と言う論文を書きました」
文「そして未だとどまる気配を見せない学業への活用力!
まさかの研究体勢ステップアップ!」
理「下半期の直木賞に選ばれました」
文「なんで文学賞もらいました!? そーゆータイプの文章じゃないのに!」
理「写実描写と表現のエンターテイメント性が評価されたらしいです」
文「理学論文で何を場違いな才能発揮してますか!」
理「こうして私はいつの間にか植物学の世界にハマっていったのでした」
文「ふざけた経緯ですね!」
理「あの生態系の支配者となる快感たるや……」
文「しかもモチベは不純な感情だし!」
理「机上プラントも日に日にどんどん凄いモノになって行きます」
文「ただの花瓶も規格外の出世をしましたよね!」
理「もちろん置き手紙システムを経由して」
文「もはや便利システム扱い!」
理「『次はマダガスカルウツボカズラでお願いします』」
文「しかもまた自重しない高額で貴重っぽい発注チョイス!
遠慮なくアフリカから食虫植物を海外発注て!」
理「どうも、私が【長岡第二小の熱帯雨林】です」
文「やけにエキゾチックな異名つけられてた!?」
理「いやぁ、ジャングルに生息するタイプの植物が特に好きになってきてましたから。
机の上にちっちゃなビニールハウスまで形成してましたし」
文「ミニ温室まで建設しちゃってたんですか!?」
理「自分凝り性なモノで」
文「ココまで来たらそんな言葉で片付けられるレベルの話ではないですよ!
先生たちもよくココまで放置しましたね!?」
理「それはホラ、鎮静効果にほだされておおらかな心持ちの先生ばかりでしたから」
文「強いなアロマセラピー! もう、怖いくらいに!」
理「まぁ遺伝子組み換えとかにもハマってましたしね」
文「意図的な強化だった! 意図的な悪用だった!」
理「でも一応は合法の範囲内でしたし」
文「時代を先取る脱法ハーブ的発想だったとかもう手に負えない!」
理「当時、私の活動に対して周りは敵ばかりでしたから……」
文「自叙伝風に言われても美化なんてされない自業自得!」
理「味方してくれるのは、植物を手配してくれるあの手紙の相手だけでした……」
文「誰にとっても皮肉にも!」
理「手紙のやり取りは続きました。一方的にですケド」
文「それはもう手紙のやり取りに該当しませんね! 完全に注文者とデリバリーの関係です!」
理「シャイだっただけですよきっと。
言葉のやり取りが苦手な気質だったかわりに、
南米の香りのするプレゼントで私のバイオ生活に応援の返事をしてくれてたんですよ」
文「絶対違うと思う! アマゾン気質から抜け出しタイミング見失ってたんだと思う色んな意味で!」
理「その人はいつも、育てるのがとても難しくて挑みがいのある植物を寄越してくれました」
文「いやがらせアイディアのひねり出しがもはや涙ぐましい!」
理「ところがある日突然、何故かそのやり取りが途絶えてしまいました」
文「何故かじゃないですむしろやっとです」
理「事態を上手く飲み込めず、一体何がいけなかったのか必死に考えましたよ」
文「今まで飲み込めてたと思っていたコトの方が異常でしたからね?」
理「手紙に自家製パピルス紙を使ったのが気に触ってしまったのか……」
文「いまさらその程度のハンドメイド植物製品にたじろぐ程、やわなイジメっ子でもないと思いますがココまで食らいついておいて」
理「私は原因究明を決意しました。『全ての植物を総動員してでも真実を知ってやる』と」
文「怖っ! 通常であれば戯言と切り捨てる発言でもこの話のアナタが口にするそれは怖っ!」
理「まぁ目星は付いていましたケドね。
私の席=植物園に毎日誰かが立ち寄っている痕跡を植物たちは教えてくれていました」
文「気付けば取り返しのつかない規模に生い茂ってた、元・勉強机!」
理「私が使っている以外のケモノ道が形成されていましたから。
そしてあの生態系を切り抜けられるのは、ちゃんとあの植物たちのコトを知ってる私か、
――――発注者である、かの人しかいないハズ」
文「いよいよ取り返しがつかないくらい、この話が何の話だか分からなくなって参りました!」
理「だから、私はトラップを栽培し始めました。
オジギソウは接触センサー、ラフレシアはターゲットに匂いを付着させ、尾行はオナモミ・コードネームはひっつき虫!」
文「ドン引くくらいの適材適所ですね!」
理「そして間もなく、事件究明のための作戦は実行されました。
物陰でオジギソウの接触反応を観測した瞬間から動き出し、
ラフレシアの異臭を手掛かりに人影を追う私。そして――――」
文「ついにその人の正体が!?」
理「辿りついたのは校舎裏の焼却炉。そこにあったのは人の骨と、芽を出したオナモミ」
文「…………えっ?」
理「そして、手紙。
私のパピルスに書かれたとても短い手紙。
『草花ありがとう。でももう行かなきゃ』
と、それだけが書かれた手紙でした」
文「……………………まさか不思議な体験の話への帰還に成功するとは!」
理「そんなコトがあったんですよ。こーゆー体験、皆さんも小さい頃にありませんでした?」
文「流石にこんなのありませんよ! もういいです」
理&文「「どうも、有難うございました」」
審査員 点数 |
70 | 60 | 74 | 34 | 67 | 67 | 得点62.00 |
得票2票 |
【審査員コメント】 ・最初苦手なタイプのブラックかなと警戒しましたが、想定外の方向に展開して笑いました。 いじめが植物学方面にエスカレートするという設定にまず引き付けられましたし、展開のさせ方も丁寧。 「直木賞」「長岡第二小の熱帯雨林」など強いワードも目立ち、楽しく読み進めることが出来ました。 序盤からいい感じで進行していったのですが、遺伝子組み換えの辺りからちょっと失速しちゃったかなと。 想定外のフレーズが減り、「ハンドメイド植物製品」のような凝りすぎた言葉選びでテンポが崩れてしまった印象です。 ストーリーの大枠は文句なしの出来なので、もっと終盤に想定外のパンチがあればネタ全体が引き締まったかと。 ・いや物語性が、強うて。 おもしろいんですけど、漫才の面白さじゃなかったかなあという感じ。読み切りのマンガの形が一番良さを発揮出来てたかもしれないです。 ・オチが好き。シンプルだけど、変則的なこのネタだからこそ好き。 予想外の対応から予想外の展開、そしてこのオチ。起承転結は完璧です。 骨格は完成してるので、あとはボケやツッコミといった部品です。 この漫才で初めて見るようなフレーズが多くて新鮮な一方で、単語のレア度に頼る余りボケとしての扱いが雑になってるように感じました。 マダガスカルウツボカズラや自家製パピルス紙等。不自然ではないのですが、出し方にもう一工夫欲しいところでした。 ・うーん、乗り切れなかったです。 短めの文章と言い回しの凝り方が噛み合ってなかったからか、なんかボケがスッと入ってこなかったかなーと。 必要な情報を削って要らないデティールばかり追い求めてる感じ、文章のテンポ感はいいのに読む側はちょっと考え込んでしまう感じがあります。 小ボケが機能して無い中、本筋も展開が少ないというか、掴みどころのない文章に成ってしまっていた気がします。 あと、そもそもの問題なんですけど、花瓶以外を介さないイジメってなんなんだろう、って思ってしまいました。この設定で行きたいならそう思わせない、もしくは何かの理由づけが欲しかったかもしれないです。 発想力は結構高かったと思うので、あとは見せ方、じゃないですかね。 ・話の展開させるポイントが良いですね。おもいっきり笑える感じではなかったのですが、読んでいて面白かったです。 少々ツッコミの言い回しの癖の強さがちょっと引っ掛かりになってたでしょうか。 あとツッコミサイドの文さんも専門的な植物に対する理解が高い感じで進んでいたので、ツッコミサイドにも若干の共感しきれなさがあったかなと。 ・引き込まれるようなテーマですね。楽しみやすかったです。 ただ、前半からすっごいインパクトだったせいか、後半がちょっと弱く感じられたのが惜しいところです。 起承転結の転が、タイミング的に後ろの方だったのと、笑いとしての落差が案外そうでもなかったというか。 フレーズのセンスは相変わらず良かったと思うので、あと1歩みたいな感じだったとは思います。
日向:水川あさみになりたい。
佐保:それは、日本人の約34.95864%の人が思ってるよ。
日向:約にする意味ね。
だから僕が水川あさみをやりますので、佐保さんは川島海荷をやってください。
佐保:川島さん、最近テレビで見ないな。いいですよ。やりましょう。
日向こと水川あさみ:私は國の王である。
佐保こと川島海荷 :王さま!! 今日から側近の川島海荷です!!
日向こと水川あさみ:今日からの人? 結構キツい仕事だけど頑張ってね!
まずは、はむつんサーブをやっちゃって。
佐保こと川島海荷 :はむつんサーブってなんですか? まぁいいや。はむつんサーブをやります。
日向こと水川あさみ:今夜は血祭りだあぁ!
(はむつんサーブをやりました。)
佐保こと川島海荷 :はむつんサーブって意外とあっさりいけますね。
日向こと水川あさみ:それな。
佐保こと川島海荷 :私は王さまに一生ついていきます!とみせかけて反乱じゃあああ!
(水川あさみによって鎮圧されました。)
日向こと水川あさみ:なめんなよ。
佐保こと故川島海荷:水川あさみには敵わなかった。はむつんサーブは余裕だったんだけどね。
日向こと水川あさみ:はむつんサーブとは格が違うからねっていうか呼び捨てするな。
(水川あさみによって暗殺されました。)
佐保こと故々川島海荷:暗殺という影でやることに国家の怖さを感じる。
日向こと水川あさみ :王の力を使ってみました。てへぺろ。
佐保こと故々川島海荷:今までのことは謝ります。なので生き返らせてください。
日向こと水川あさみ :えぇ〜。やだぁ〜。このあとバイトあるし。
佐保こと故々川島海荷:王さまは世界で一番可愛いと思います。
日向こと水川あさみ :もうっ。今回だけだぞ☆
佐保こと故々川島海荷:ありがとうございます。意外と単純で助かった。
(水川あさみに暗殺されました。)
日向こと水川あさみ :発言に気を付けよう。聞こえてたからね。
佐保こと故^3川島海荷:はい。すいません。生き返らせてください。(土下座)
(水川あさみによって川島海荷は生き返りました。)
日向こと水川あさみ:ふははははは。ザオリクを三回使ったのだ。
佐保こと生川島海荷:王さまってMPがスゴい多いんですね。
日向こと水川あさみ:9京ある。MPが。
佐保こと生川島海荷:スゴい〜! 私より3倍もある〜!
日向こと水川あさみ:お前も3京あるのかよ。
佐保こと生川島海荷:そうなんですよ〜! えぃっ。
(はむつんサーブが生き返りました。)
佐保こと生川島海荷:ザオリクを使っちゃった。
日向こと水川あさみ:そうですか。では次の指示を出します。はむつんサーブをやっちゃって。
佐保こと生川島海荷:生死のキャッチアンドリリース。
(カーペンターズをやりました。)
佐保こと生川島海荷:はむつんサーブと間違えてカーペンターズをやってしまいました。
日向こと水川あさみ:しょうがないよ。名前も似てるし、、、似てるか?
佐保こと生川島海荷:うぃ。
日向こと水川あさみ:それでは、次に別の人をやってもらおう。
佐保こと生川島海荷:はむつんサーブが命拾いした。
日向こと水川あさみ:では妻夫木聡をやっちゃって。
佐保こと生川島海荷:任せろ。
(妻夫木聡と加山雄三をやりました。)
佐保こと生川島海荷:出血大サービスもう一人やりました。
日向こと水川あさみ:では本日の仕事はここまで! また明日9:00に出勤するか失禁するかしてください。
佐保こと生川島海荷:前者で。
(次の日 8:50)
日向こと水川あさみ:おはよう。来るの早いね。
佐保こと生川島海荷:4:30から来てました。
日向こと水川あさみ:バカめ。暇だったろ。
佐保こと生川島海荷:はい。暇だったので、なめこを背の順に並べてました。
日向こと水川あさみ:まぁそんなこんなで9:00になりました。仕事を始めましょう。
佐保こと生川島海荷:ジョー。
日向こと水川あさみ:あらあら失禁。
佐保こと生川島海荷:いいえ、失禁ではありません。あしたのジョーの漫画を読んでいて、ジョーが灰になったので思わず言ってしまったのです。
日向こと水川あさみ:勃つんだジョー!!ですね。
佐保こと生川島海荷:違います。今日の仕事は何ですか?
日向こと水川あさみ:今朝のニュースで、はむつんサーブが杏にやられてしまったのはご存じですか?
佐保こと生川島海荷:スッキリで見ました。
日向こと水川あさみ:そこで我々は、はむつんサーブの敵をとりましょう!
佐保こと生川島海荷:ザオリクで生き返らせますか?
日向こと水川あさみ:まさか。
佐保こと生川島海荷:ですよね。
日向こと水川あさみ:ということで今日の仕事は渡辺謙をやってください。
佐保こと生川島海荷:身内から削るタイプですね。
(渡部建をやりました。)
佐保こと生川島海荷:すいません。すれ違いでやってしまいました。
日向こと水川あさみ:すれ違いは彼の代名詞ですから、さぞ天命でしょうよ。
佐保こと生川島海荷:ついでに児嶋一哉もやりますか?
日向こと水川あさみ:誰ですか? その人?
佐保こと生川島海荷:すいません。聴かなかったことにしてください。
日向こと水川あさみ:それでは次の仕事です。堀北真希をやってください。
佐保こと生川島海荷:りょ。
(堀北真希にやられてしまいました。)
佐保こと死川島海荷:堀北真希は強かった。
日向こと水川あさみ:堀北真希はセパタクローでいうところの寺本進くらい強いからね。
佐保こと死川島海荷:生き返らせて下さい。お願いします。水川あさみ様!
日向こと水川あさみ:次は無いからね。
(水川あさみはげんきのかけらを使った)
佐保こと生川島海荷:全回復はさせてくれないのね。
日向こと水川あさみ:生き返らせてくれただけでも良しと思えよ。
佐保こと生川島海荷:ありがとうございます。アーメン。
日向こと水川あさみ:ではもう一度堀北真希をやっちゃって。
佐保こと生川島海荷:りょ。
(川島海荷はやられてしまいました。)
(水川あさみもやられてしまいました。)
佐保こと死川島海荷:あんたもやられてるじゃないの。
日向ことはむつんサーブ:ね。
佐保こと死川島海荷:いやいや。水川あさみじゃなかったのかよ。
日向ことはむつんサーブ:水川あさみはやられると、はむつんサーブに退化するらしい
佐保こと死川島海荷:へぇ〜。
(はむつんサーブは死川島海荷にやられてしまいました)
日向こと死はむつんサーブ:まぁこうなるわな。っていうか王に刃向かうんじゃねえよ。もういい加減にしろ。
審査員 点数 |
58 | 58 | 10 | 30 | 71 | 65 | 得点48.67 |
得票1票 |
【審査員コメント】 ・心地いいわぁ。こういうぶっ飛んだ世界観、僕には絶対思いつけないんで心底羨ましいです。 基本的に殺る殺られるの繰り返しパターンながら、生き返ったり日を跨いだりと変化がついているから飽きませんし、 「お前も3亰ある」「なめこを背の順に並べる」など、設定負けしない強烈なワードも多く心地よかったです。 その一方、坦々としたテンポが終始続いていったため、オチまでがサラッと流れてしまった印象です。 例えば堀北真希に返り討ちにされる様子がエスカレートするとか、今まで倒した物が復讐に現れるとか。 そのような急展開があと1つはあれば、ネタに起伏がついて盛り上がったのではないかと。 また、謎な世界観が魅力的ではあるんですが、もう少し設定や世界観を掘り下げても良かったかなと。 この発想力は真似出来ないものなので、見せ方が更に磨かれれば素晴らしいネタが出来上がりそうです。 ・水川あさみが「それな」って言ったら引くなあ。どうでもいいですけど。 なんでしょうね、面白いことやってるとは思うし、ディティールのボケもいいものあるんですけど。 冒頭飛ばしすぎてるのと、今更言うのもですけど漫才から離れすぎているので読み手が100パーを受け止めきれてないと思います。 ・固有名詞の安売りがきついです…。 杏⇒渡辺謙⇒渡部建の流れはそれぞれに繋がりがあってよかったんですが、それ以外のタレントは誰に置き換えても通用しますよね? それじゃせっかくの固有名詞が活かされないどころか、登場人物が多くてかえって読み手を混乱させるだけです。 なにより、肝心のはむつんサーブに関する説明が一切ないのはあまりに不親切です。 ネタ中でもぞんざいに扱うくらい無名と自覚してるのなら、せめてダンスグループである事くらい触れるべきではないでしょうか。 ただ、この漫才を書くのはすごく楽しかったのだろうと思いました。 ・ドロップさんっぽいなぁ。発想とか固有名詞のチョイスとか。違ったらすみません。 故^3、お前も3京、すれ違いは代名詞、あたりは結構好きでしたが、全体的に何でもありな空気の割にボケが薄すぎて、空気感に乗り切れないというデメリットばかりが目立ってしまったネタな気がしました。 何と言うか適当に書いても作れそう、という感じでした。 ・「はむつんサーブが生き返りました」じゃないですよ。延々と何やってるんですか。 中盤までは面白かったんですけど、少々中だるみしたでしょうか。 「すれ違いでやってしまいました」等ところどころ面白いポイントはありましたし、最後まで面白かったといえば面白かったですけど、、展開からもっとガラッと変えていかないと後半寂しいかなと。 ・うん…なんだこれw ネタとしてはよくできていたと思います。なにより手数が多いというか、網羅的に展開されていたのが凝っているなぁと思いました。 漫才として期待している「笑い」とはやや角度が違うので評価が難しいところですが、相対的にこのくらいの点数かなぁ、と。 しかし様々な固有名詞が出てくる中、割とメインで出てくる「はむつんサーブ」が字面的にだいぶ浮いているのが妙に気になりますね。
比須:はいどうもー、ひすととりいですー!
僕が比須で、こっちが鳥井さんです!
鳥井:どうも。
比須:いやー、MM−1グランプリ、これで開催が16回目という歴史ある大会ですよ!
今日はせっかくなので、この場で皆さんと一緒にMM−1の歴史を振り返っていきます!
鳥井さん、分からないところは聞きますのでお願いしますね!
鳥井:ああ。
比須:ではさっそくいきましょう!まずは第1回から!
鳥井さん、いきなり聞きますけど、第1回MM−1グランプリにパンクブーブーは・・・出てましたか!?
鳥井:出てねえよ。
比須:はい、そうなんです!第1回MM−1グランプリ、なんとパンクブーブーは不出場なんですよ!驚きですよね!
ちなみにバンクプープーは出てましたっけ?
鳥井:出てねえよ。
比須:そうなんですよ!パンクブーブーのみならず、バンクプープーも不出場なんです!
いやー、驚きますよね!第1回からとんでもない大会ですよMM−1グランプリ!
鳥井:驚かねえよ。
比須:じゃあ次は第2回いきましょう!
鳥井さん、第2回MM−1グランプリに、パンクブーブーは出てましたか!?
鳥井:出てねえよ。
比須:あれ?第1回はどうでしたっけ?
鳥井:出てねえよ。
比須:・・・そうです、そうなんですよ皆さん!なんとパンクブーブーは第1回、第2回と連続で不出場なんですよ!
いやー、意外ですよね!
鳥井さん、パンクブーブーは第1回、第2回MM−1グランプリに連続で?
鳥井:出てねえよ。
比須:ですからね!皆さん、これ紛れもない事実ですからね!
ちなみにバンクプープーは?
鳥井:出てねえよ。
比須:ブンクパーパーは?
鳥井:出てねえよ。
比須:パンクブーブー周りがことごとく出てないんですよ!皆さん、MM−1にはこんな時代もあったんですよ!
鳥井:そんな時代しかねえよ。
比須:で、次は第3回ですけどね、これ僕はっきり覚えてますよ!
第3回MM−1グランプリにパンクブーブーは出てましたか!?
鳥井:出てねえよ。
比須:いやー、これははっきり覚えてます!当時これは本当驚きましたね!運営に電話で確認もしましたからね!
もしもし?パンクブーブーが不出場って本当なんですか!?
鳥井:そうだよ。
比須:当時これで号泣しましたからね。煎餅3枚分の水分にあたる涙を流しましたよ。
鳥井:カラッカラじゃねえか。
比須:さて、次は第4回です!
ここは覚えてないんですよ。パンクブーブーは出たんでしたっけ・・・?
鳥井:出てねえよ。
比須:出てないかー!
ちなみにパンクブーブーの佐藤さんは?
鳥井:出てねえよ。
比須:バンクプープーの宇里さんは?
鳥井:出てねえよ。
比須:ブンクパーパーのアミノペプチド芋煮さんは?
鳥井:出てねえよ。
比須:いやー、全然出てないですね!?
驚きですよ!4回やってこんだけ出てないってどんな確率でしょうね!?ビッグバン超えたかもしれませんね!
鳥井:超えてたまるか。
比須:次、第5回いきましょう!
第5回もたしか出てないんですよね?
鳥井:そうだよ。
比須:たしか大会の何日か前に黒瀬さんがツッコミで突き指して、
それで万全の状態じゃないから辞退するみたいな話を僕が勝手に作った記憶がありますからね。
ちなみにブンクパーパーは出てましたっけ?
鳥井:出てねえよ。
比須:ブンクパーパーのアミノペプチド芋煮さんは?
鳥井:出てねえよ。
比須:ブンクパーパーのサタデーモーニング糸こんにゃくさんは?
鳥井:出てねえよ。
比須:ブンクパーパーの山口さんは?
鳥井:出てねえよ。
比須:いやー、ブンクパーパーも全然出てませんね!?
もうなんでしょう、一周回って驚かなくなってきましたよ!こんだけ出てないとね!
鳥井:そもそも誰だよ。
比須:さて、次は第6回から第12回まで一気にいきます!
パンクブーブーは第6回から第12回までのMM−1グランプリに出てましたか!?
鳥井:出てねえよ。
比須:はい、そうですよ皆さん!
で、これ括ったのには訳があって、パンクブーブーがMM−1に出なさ過ぎたのが原因で、
この期間出場禁止になってたっていう夢を見たんですよ!
ちなみに、バンクプープーは第6回から第8回までで、ブンクパーパーは第6回から第20回までの予定です!
・・・鳥井さん、第4回はパンクブーブー出てたんだっけ?
鳥井:出てねえよ。
比須:不出場ね、ありがと。
・・・あっ、皆さん今のは僕のプライベートなやつなので気にしないでください!
と、まあそういう訳でパンクブーブーは第1回から第12回まで!?
鳥井:出てねえよ。
比須:はい、そして満を持して次は第14回ですよ!あ、13回は不出場でしたよね!?
鳥井:そうだよ。
比須:では聞きますよ!?第14回MM−1グランプリ、パンクブーブーは出場してましたか!?
鳥井:出てねえよ。
比須:はい、という訳でね!なんと不出場ですよ!満を持させといての不出場ですよ!
パンクブーブーの佐藤さんだけでも出てましたか!?
鳥井;出てねえよ。
比須:佐藤さんの右半身だけでも出てませんでしたか!?
鳥井:出てねえよ。
比須:佐藤さんの鎖骨、右の鎖骨だけでも!?
鳥井:出てねえよ。
比須:・・・ですよ!皆さん!満を持させといてのこの始末ですよ!
これにはさすがの私もキレましたよ!カップラーメンに湯を入れて2分30秒で食べ始めちゃうぐらいにキレてましたよ!
堅めで食べるのも悪くないなぁって気付かされた記憶がありますよ!ありがとう第14回MM−1グランプリ!
鳥井:どう持っていきたいのか分かんねえよ。
比須:で、今回、即ち第16回はついに・・・あ、第15回は不出場ですよね!?
鳥井:そうだよ。
比須:はい、第15回は不出場と。
そして今回即ち第16回はついに・・・パンクブーブーが・・・MM−1グランプリに・・・?
鳥井:出てねえよ。
比須:・・・はい、という訳で皆さん、答えが出揃いましたね!
パンクブーブーはMM−1グランプリに出たことが・・・あ、ちょっと待って。
・・・鳥井さん、第4回はパンクブーブー出てたんだっけ?
鳥井:出てねえよ。
比須:不出場ね、ありがと。
えー、改めまして・・・パンクブーブーはMM−1グランプリに出たことが・・・一度もない!
鳥井:そうだよ。
比須:皆さん、お気を確かに!現実を!現実を受け入れてください!現実から目を背けてはいけません!
今日皆さんに伝えた通り、MM−1グランプリ、第1回から第16回と、現在進行形で波乱だらけの大会ですよ!
鳥井さん、僕らも負けじと波乱起こしてやりましょう!
鳥井:波乱一つも紹介してねえよ。
比須:と、いう訳で、これにてMM−1グランプリの歴史を振り返ること、及び僕らの漫才を終了とします!
皆さんお聞きいただきありがとうございました!
鳥井:本当だよ。
比須:・・・鳥井さん、第4回はパンクブーブー出てたんだっけ?
鳥井:出てねえよ。
審査員 点数 |
43 | 61 | 15 | 20 | - | 45 | 得点36.80 |
得票2票 |
【審査員コメント】 ・うーわバカだー。めっちゃ好きなタイプのバカだー。 極論「パンクブーブーは?」「出てねえよ」一本槍のネタな訳ですが、それだけで成立させるパワーがある。 第4回だけプライベートで聞く下りや煎餅など、一辺倒にならないように小ボケを仕込む構成も上手い。 ワンパターンなので爆発はないんですが、ずっとニヤニヤしながら見れる漫才でした。 個人的にはブンクパーパーがトリオだったこととか、本筋以外の小ボケをもっと広げても良かったかなと。 鳥井のセリフはシンプルじゃないとダメですが比須のパートはもっと喋らせても問題無さそうなので、 本筋の「出てねえよ」を邪魔しない程度のサイドストーリー的ボケがあっても良かったように思えました。 ちなみにですが、数えてみたところパンクブーブーは23回、出てねえよ24回でした。僅差で出てねえよの勝ち! ・貫き通してくれて嬉しい、ですね。この方向性のネタなら、すごく良く出来てると思います。 パンクブーブーとかブンクパーパーとか、音で聞くともっと面白いんだろうなあ。 ・切り口は面白かった。「1回MM−1グランプリにパンクブーブーは・・・出てましたか!?」という切り口は面白かったです。 当然の事をさも大波乱のように扱う様は今後に期待できる展開になりそうでした。 しかし、ちょっと道を間違えてしまったでしょうか。広げる方向はそっちじゃないと思うんです。 前半はもっと広く浅く、後半から深く掘り下げればよかったんですが、ワンパターンボケの応酬で後半は読むのに疲れてしまいました。 んー……着眼点はホント面白いんですけどね。 ・こういうネタをやるなら、もっとワードセンスが無いとダメなんじゃないかな、と思います。 気楽に読めるし嫌いでは無かったですけど。 ・投稿後にコンビ名変更を依頼したのですが、一緒に本文の方まで修正してくださってるひろちょびさんの優しさに泣きました。 ネタはおもいっきりふざけるつもりだったんですけど、整えようとしちゃってどうも中途半端になってしまった感じが。 鳥井さん最初ツッコミじゃなかったんですけどね... ・実質同じボケといえば同じボケだったのですが、いろんな角度から攻めているのは良かったと思います。 ただ、残念ながら個人的にはどのボケも琴線に引っかかりませんでした。明らかなウソ言い続けているだけ、のレベルを超えられてはいなかったかな、と… 第1回に「パクリエンタルテレビ」っていうコンビが出てたりもするので、そういう意味でもちょっとハードル上げて見てしまった部分はあります。 「みたいな話を僕が勝手に作った」「っていう夢を見た」など、既視感あるレベルではありますが面白げな工夫・フレーズもあったので、 もう少し工夫が洗練されてくると一気に面白くなり得たのかなぁ、とは思います。
爽雄 どうも。
陽子 どうもよろしくです!私の通っていた小学校には怖い噂がたくさんあったのよね!
爽雄 そうなのか?まあ、学校の怪談といえばトイレの花子さんとかが有名ですね。
陽子 もちろんその怪談もあったわ。学校の33階のトイレの手前から33番目のトイレに出るって言われていてね・・・!
爽雄 33階も大概だけど延々とトイレが連なってるその構造なんなんだよ!施工業者ふざけ過ぎだろ。
陽子 33番目のトイレは結構使われていたんだけど、花子さんを見た子はあまりいなかったわね。
爽雄 噂なんてそんなものだよな。そもそも手前のトイレを何故みんな使わないんだよ?
陽子 いや、手前の32個には赤紙青紙がいるから。
爽雄 「出る」じゃなくてもう「いる」ってのが地獄だね。花子さんが霞むわ。元から実態ないんだろうけど。
陽子 他にも理科室の人体模型が夜な夜な校舎中を走っているって噂もあったよ!
爽雄 これも良く聞く部類の怪談だけどな。
陽子 (ドスドスドスドス・・・)
爽雄 ・・・あれ?太ってんの?メタボリック人体模型とか見たことねえんだけど。
陽子 「安心してください、穿いてますよ。」
爽雄 穿いてねえよ!全裸以上に丸見えなんだってば人体模型って。
陽子 でも、夜の学校って真っ暗だから、その状況で走ってたら人体模型も危ないよね。
爽雄 どこの心配してんだよ。
陽子 だから、校舎の曲がり角で相手に気づかずに衝突したりとかしないかしら?
爽雄 夜の校舎で人体模型とぶつかれるのって誰なんだよ。
陽子 そりゃあ校舎を徘徊する二宮金次郎像でしょう!
爽雄 こいつも動いてた!怪談の種類被ってるじゃねえか!
陽子 「痛〜い!ちょっとあんたどこ見て走ってんのよ!拾った薪がバラバラになっちゃったじゃない!」
爽雄 何で二宮が女口調なんだよ。漫画のワンシーンみたくなってるな。実際にそんな出会いをする漫画見たことねえけど。
陽子 「はっ!し・・・死んでる・・・!私の薪よりバラバラになって・・・!!」
爽雄 そりゃあ石像と衝突したらそうなるだろうな!死んでるって言うかもともと生きてないものなんだけど。
陽子 他にも音楽室にも怖い話があるよね。
爽雄 誰もいないはずなのにピアノが鳴り始めて、その曲を最後まで聞いてしまうと恐ろしい目に遭うみたいな。
陽子 キン肉マンGo Fightとか。
爽雄 テンション上がっちまうな。何で串田アキラなんだよ。普通エリーゼのためにとかだろ。
陽子 あれ?もしかして私のこの音楽室の話が嘘だと思っているの?
爽雄 別に他の話も信じてねえよ。
陽子 でも、この怪談にまつわる注意が学校から連絡があったんだもん。
爽雄 学校側が何で真に受けちゃったんだ。
陽子 各クラスに「放課後、女子生徒のブルマが盗まれた事案が発生したので注意」って言うプリントが配られたもん。
爽雄 それ怪談じゃねえよ。怖さのジャンルが生々しいわ。
陽子 それだったら、本当だって信じてもらうために、私の体験した怪奇現象お客さんとその背後霊の皆さんにお話しするわ!
爽雄 いまドサクサで割と衝撃的な発言があったな。
陽子 これは小学3年生のときのある日の放課後・・・私は、通っていた小学校・・・放課後の墓潰小学校を訪れたわ・・・。
爽雄 学校名もうちょっと何とかならなかったのかよ!はかつぶししょうがっこう!?「お墓」を「潰す」で!?
陽子 実はこの学校、建てられる前はお墓だったらしいの・・・!まあ、本当のところは闇の中なんだけどね。
爽雄 これ異常ないくらいに名は体を表しているのに・・・そもそも何で放課後の学校に行ったんだ?
陽子 実は墓小には、「放課後、一番北側の階段を1階から屋上まで昇ると、あの世の入り口が開かれる」という噂があったの。
爽雄 また信憑性のない噂だな。そんなの確かめるために忍び込んだのね。てか墓小って。
陽子 その噂を確かめるべく、私は一人で学校への侵入を試みたわ。
爽雄 ・・・というか、墓潰小学校って少なくとも33階はあるのに階段で上りきれって酷な話だな!
陽子 まず、あらかじめ施錠を外していた窓を割って侵入、静かな校舎はなんだかいつもと違う世界にすら感じられたわ。
爽雄 この時点で少し怖いな・・・せっかく施錠外しておいたのに窓割ってるんだもんな・・・。
陽子 その時、誰もいないはずの校舎なのに、後ろから何かが近づいてくるような気がして、あわてて振り返ったの!
爽雄 いきなり不穏な展開に・・・!
陽子 あの時、好きって言えたらな・・・最後まで世話してあげたらな・・・・お母さんに出て行かないでってお願いできたらな・・・。
爽雄 ・・・振り返ったって自分のこれまでの人生を!?ずいぶん余裕あるな!そんで振り返る過去が一律で悲しい!!
陽子 そんなことを考えていたら、「ちょっと、陽子さん!下校時間は過ぎているわよ!早く帰りなさい!」って怒られちゃったの。
爽雄 いきなり先生に見つかったのかよ。ってか先生も生徒がいきなり悲しい過去を振り返り始めて意味分かんなかっただろうな。
陽子 「は〜い、分かりました!」って返事をしてひとまず二宮金次郎をやり過ごして上の階を目指したのよね。
爽雄 先生じゃなかった!女口調の二宮金次郎像に怒られるっていう事態にを軽くやり過ごした!名前もばれてたし!
陽子 しばらく階段を上り続けていると、10階の音楽室の前を通りかかったわ・・・。
爽雄 音楽室行くまでも一苦労だな。
陽子 その時、中からかすかにピアノの音が聞こえてきたの・・・!
爽雄 ま、まさかキン肉マンGoFight!が・・・?
陽子 曲目はよく分からなかったんだけど、「M・U・S・E・L・E マッスル!!」って言う声が外まで響いていたよ。
爽雄 違う曲だけど系と一緒だな!そんでMuscleのスペル間違えてるし!
陽子 最後まで聞くと悪魔超人にやられると思って、慌てて上の階を目指したの。その後、23階の理科室の前を通りかかったわ・・・。
爽雄 どんな発想だよ。そんで、理科室もすげえ高い階にあるな。アルコールランプで火事になったら一大事だろ。
陽子 もしや・・・と思って中を覗き込んだんだけど、人体模型はいつものところに配置してあったのよね。
爽雄 何だよ、結局人体模型はただの噂話だったのか。
陽子 ただ、内臓の部分に女子生徒の体操着がこれでもかって言うくらい詰まっていたけどね。
爽雄 何故だ!?多分プリントで連絡があった変質者の仕業だ!
陽子 人体模型「安心してください、穿いてますよ。ブルマを。」
爽雄 喋った!っていうかお前自身が犯人じゃねえか!この人体模型模型燃やしたほうがいいぞ!
陽子 私は燃やすのに使用したマッチとガスバーナーを片付けて、屋上に向かったの。
爽雄 あ、本当に燃やしてた!体操着も燃えちゃったけど。
陽子 しばらくして、急にトイレに行きたくなっちゃったのよね。放課後のトイレって怖いけど入ることにしたの。
爽雄 まあ、何十階と昇っているからな。そんでこのタイミングでトイレに入るって嫌な予感しかしないけど。
陽子 私は「まだ半分かぁ〜。」とかつぶやきながら手前からの33番目のトイレに向かったわ。
爽雄 あぁ〜やっぱり33階の女子トイレだった。そしてこの校舎70階近くあるのか。あの世に行くのも楽じゃないね。
陽子 その時、「せっかくここまできたんだから、花子さんと遊んで行こう」って散らかってた内臓を拾いながら思ったんだよね。
爽雄 人体模型女子トイレにも侵入してた!くずだな!くず!!
陽子 一番奥のトイレに向かって、「はーなこさん はーなこさん あーそぼーじゃなーいか♪」
爽雄 何で平成狸合戦ぽんぽこの冒頭と同じ呼び方をしたんだよ。
陽子 すると中から「いまご飯の真っ最中♪」
爽雄 かわいそう!放課後のトイレで便所飯とかかわいそ過ぎるだろ花子さん!!
陽子 その後も私と花子さんの会話は続いたの!「おかずはなあに?♪」 「梅干香々♪」
爽雄 言っておくけどここ便所だからな?
陽子 「・・・花子さん、それって何色?」「赤色!」(ズバッ! ズバッ!!)「ぎゃぁぁぁぁ!!!」
爽雄 花子さんが複数の赤紙にやられた!その階のトイレで色の話を振っちゃダメだろ!!
陽子 その瞬間、私も怖くなって窓からあわてて飛び降りようとしたの!
爽雄 死ぬ死ぬ死ぬ! 33階だから!!
陽子 何とか思いとどまって、すぐに校舎の外に逃げ出したけど、心臓が止まるかと思ったよ。心臓を片手に。
爽雄 ・・・あ、人体模型のやつもって帰っちゃった。本体は燃え尽きたのに。って言うかそんなすぐに外に出られたのか?
陽子 帰りはエレベーター使ったからね!
爽雄 エレベーターあったんだ!当然っちゃあ当然だけどなんか釈然としない!
陽子 でも、急にエレベーターが止まっちゃったんだよ!怖くない!?
爽雄 ・・・多分火事になってたからじゃねえか?そりゃあ止まるだろ!
陽子 私があの世に行きかけたって意味では、あの世への入り口は開いていたのかもね・・・。
爽雄 逆に火事になってる建物のエレベーターの中からよく生還できたな。
陽子 まあ、こうして生きて帰ってこれたのも、たまたま通りかかってたアルソックの人のおかげだよ!
爽雄 消防士じゃねえんだって言うか窓ガラス割った件もばれてた!って言うか怪談はどうしたんだよ!
陽子 あ、そしてこの墓潰小学校には、このほかにも学校の七不思議って言うのがあって・・・
爽雄 今までの七不思議にカウントされてねえのかよ!大概にしろ。
二人 ありがとうございました。
審査員 点数 |
53 | 51 | 65 | 53 | 70 | 78 | 得点61.67 |
得票1票 |
【審査員コメント】 ・「墓潰小学校」ってネーミングめちゃくちゃ面白いな。墓も潰も校名に入れてはいけない漢字でしょ。 後半の怒濤のボケ回収がいいですね。花子さんが赤紙にやられたところとか理想的でした。 ただフリとなる前半のボケが、弱いというより粗いのが気になりました。 例えば序盤、校舎が最低33階って言うのはなかなか大きいボケなのに「33階も大概だけど」と流してしまったのが勿体無い。 校舎設定は後半で活用される訳ですが、もう少しツッコミ等で触れてあげた方が回収された時のインパクトも増します。 その他「穿いてますよ」「キン肉マン go fight」など、回収される前提の脈絡のないボケが目立ちました。 僕も後半でボケをよく使い回すのですが、フリとなるボケの段階で強打を狙った方がいいと思います。 全体の流れとしては非常にスムーズで安定していた、上質なやりとりでした。 ・うーん、ちゃんとできてるんですけど、パンチが足りない感じ、しました。 施錠外しておいたのに窓割ってるところが一番おもしろかったです。 ・高過ぎる校舎に広過ぎるトイレという発想は、展開が膨らみますしボケとしてもなかなか良い物と感じました。 ツッコミも後半になるにつれて感情がこもるようになり、それがネタ全体を加速度的に面白くしていきました。 惜しむらくは、決め手に欠けることです。爆発的な笑いを生むフレーズやくだりがありませんでした。 まるっきり学校の怪談と関係の無いフレーズ、例えばキン肉マンのような、そういった物がもう5,6個くらい欲しいです。 ・「怪奇現象お客さん」ってなんだろうとちょっと考えてしまいました。 花子さんが複数の赤紙にやられるところが特によかったです。オチも普通にいいボケ。 それなりのボケが揃っていましたが、一方でスペルミスなどと言う小さいボケもそれなりに見られました。 個人的な印象ですが、弱すぎるボケは本筋を眩ませるノイズとしてしか作用していなかった気がします。 人体模型系のボケもちょっとハマらず。 あとツッコミというより反応、感想になっている部分が多くあり、このネタに関してはボケの勢いを殺してしまう結果になっていたかなーと。 ・全体構成がしっかりしていて非常に楽しみやすいネタでした。 あと、ボケが話を進める中でもツッコミのフォローがしっかりしていて、さすが(長い間時事ネタをやってた方)だなぁと感じました。 ただ、全体的にボケが少々パンチ力不足かなぁと。 後半の盛り上がりも少々欠ける感じで、前半捲いたボケをもう少し派手に使えてればなぁという感じでしょうかね。 ・墓小から赤紙からオチまで、ちょいちょい絶妙なボケが出てきますね。終盤のトイレあたりでの畳み掛けが良かったと思います。 ただ、陽子さんの昔話、としてまともに考えちゃうと、ちょっと現実感無さ過ぎる(そこへのツッコミも少ない)のが気になってはしまいました。 何かもう一押しぐらい欲しい感じではありましたが、全体としては面白かったです。
ボンド:いやぁ、ナンバーワンホストってかっこいいですよね!
木工用:そうなのー?
ボンド:男として生まれたからにはね、ナンバーワンホストになってみたいなぁって思うんですよ!
木工用:難しいと思うよー
ボンド:なのでね、この場だけでもナンバーワンホストの気分を体感してみたいなって思いましてね!
木工用:いやぁ、やめといた方がいいんじゃないかなー
ボンド:ナンバーワンホストのコントをしてみたいんですよ!
木工用:需要ないと思うよー
ボンド:ナンバーワンホストとナンバーツーホストのやりとりをしてみたいのよ!
木工用:ナンバーツーホストになってくれる人もいないと思うよー
ボンド:・・・俺がナンバーワンホストで!お前がナンバーツーホストの!コントがやりたいのよ!!
木工用:あ、僕にやってほしかったの?
ボンド:そうだよ!!察しろよ!!!
木工用:僕はっきり言ってもらわないと分からないタイプだよー
ボンド:ごめん!!!
木工用:じゃあ君がナンバーワンホストで、僕がナンバーツーホストで
ボンド:そう!
木工用:消防士になって火事を消しに行くっていうのはどう?
ボンド:・・・ん?
木工用:だから、ナンバーワンホストとナンバーツーホストが消防士になって火事を消しに行くの
そうしたらナンバーワンホストとナンバーツーホストのやりとりできるでしょ?
ボンド:・・・消防士になって火事を消しに行くの?
木工用:そうだよ
ボンド:俺はナンバーワンホストなの?
木工用:そうだよ。火事を消しに行くナンバーワンホスト、かっこいいでしょ?
ボンド:・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・やろう!
木工用:やる?
ボンド:だって俺ナンバーワンホストになれるんだもんな!!
木工用:そうだよー
ボンド:よーーーーーーーーーし!
皆さん!今から我々ナンバーワンホストとナンバーツーホストで消防士になって火事を消しに行きますからね!
楽しみに待っててくださいね
木工用:大変だ
ボンド:どうしたナンバーツーホスト!!!
木工用:三丁目の山田さんの家で火災が発生したという電話を受けました
ボンド:それは本当かナンバーツーホスト!よぉし、今から出動だ!
木工用:ガチャッ、バタン ブーン
ボンド:おいおいおいおーい!まだナンバーワンホストが消防車に乗り込んでないぞー!!
木工用:バックしますご注意ください
ボンド:消防署の中でバックの注意を仰ぐなんてナンバーツーホストはなんて律儀なんだ!
よぉし、ナンバーワンホストも消防車に乗るぞ!ガチャッ、バタン
木工用:ブーン
ボンド:いやー、ナンバーツーホストが運転する消防車は安定してるなー!
木工用:ウー ウー ウー
ボンド:ご通行中の皆さん!ただいまナンバーワンホストとナンバーツーホストが乗った消防車が通ります!道を通して下さい!
木工用:キキーッ
ボンド:消防車のブレーキをかけるナンバーツーホスト!
木工用:ここが現場です
ボンド:ああ、確かにナンバーツーホストの情報の通り家が燃えている
木工用:放水の準備が出来るまで少し準備がかかるようです
ボンド:くそう、ナンバーワンホストとナンバーツーホストがいるっていうのにすぐいに放水にとりかかれないっていうのかよ!!
木工用:周りの人に呼び掛けてバケツリレーをしてもらいましょう
ボンド:ナイスアイディアだナンバーツーホスト!
皆さーん!バケツリレーに参加してくださーい!
ナンバーワンホストとナンバーツーホストからのお願いでーす!
木工用:バケツリレーの準備ができました
ボンド:よし、早速とりかかるぞ!
木工用:エッサ ホイサ エッサ ホイサ
ボンド:水の入ったバケツが人から人へ、人からナンバーツーホストへ、ナンバーツーホストからナンバーワンホストへ!
水の入ったバケツが人から人へ、人からナンバーツーホストへ、ナンバーツーホストからナンバーワンホストへ!
水の入ったバケツが人から人へ、人からナンバーツーホストへ、ナンバーツーホストからナンバーワンホストへ!
木工用:・・・なんですって
ボンド:おいどうした手が止まってるぞナンバーツーホスト!
木工用:まだ家の中に赤ん坊が取り残されているようです
ボンド:それは本当かナンバーツーホスト!
木工用:僕じゃなくてこの女の人の方が事実を知っていると思います
ボンド:女の人!!!
木工用:事実のようです
ボンド:なんてことだ!よし、ここはナンバーツーホストのお前に任せた
ナンバーワンホストの俺は家に突入してくる!
木工用:気を付けて下さい
ボンド:おーーい!ナンバーワンホストだぞー!!!
ナンバーワンホストが助けに来たぞー!!
どこだー!!
木工用:2階のベランダの方から赤ん坊の鳴き声が聞こえます
ボンド:ナイスだナンバーツーホスト!でも手が止まってるぞ!!!
木工用:エッサ ホイサ エッサ ホイサ
ボンド:水の入ったバケツが人から人へ、人からナンバーツーホストへ!
水の入ったバケツが人から人へ、人からナンバーツーホストへ!
水の入ったバケツが人から人へ、人からナンバーツーホストへ!
木工用:見てないで探して下さい
ボンド:すまないナンバーツーホスト! 2階のベランダだったな、ここか!
・・・見つけた!たった今ナンバーワンホストが赤ん坊を発見したぞ!!
木工用:ああ、今にもベランダが崩れてしまいそうです
ボンド:うおおおおおおおおおおおおお!これがナンバーワンホストの決死のジャンプだああああああああああああああ!!!!!
木工用:大丈夫ですか
ボンド:ああ、赤ん坊もナンバーワンホストもケガ一つないぞ!
木工用:そうこうしてるうちに放水の準備ができたようです
ボンド:ありがとうナンバーツーホスト!
これが!ナンバーワンホストと!ナンバーツーホストが魅せる!放水だああ!!!!!!!!
木工用:ドバー
ボンド:うおおおおおお!ものすごい水圧だああああ!!!耐え切れるかナンバーツーホストー!!!!!
木工用:僕は大丈夫です
ボンド:ナンバーツーホストはタフ!!!!!!!!
木工用:・・・無事に火は消えたようです
ボンド:本当かナンバーツーホスト!!!!
木工用:はい、我々消防士がいる限り、消せない火事はありませんね
ボンド:・・・・・・・・・滞りなく火事消し終わってんじゃねえよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
木工用:わかるー
ボンド:大したボケもなく終わっちゃったよ!!!!!!!!!!!!!!!!!
消防車乗る時に一悶着あったくらいだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!
木工用:わかるー
ボンド:もっとホスト要素絡めろよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺が必死にナンバーツーホストナンバーワンホスト連呼してたから良かったものの!!!!!!!!!!!!
木工用:わかるー
ボンド:なんかシャンパンコールとかご指名有難うございますとかあっただろ!!!!!!!!!!!
どっかにかけられただろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
木工用:わかるー
ボンド:分かってんじゃねえよ!!!!!!!!!!!!!!
分かってんならなんとかしろよ!!!!!!!!!
木工用:じゃあ君がナンバーワンホストで、僕がナンバーツーホストで
ボンド:おう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1
木工用:女の人をもてなすっていうのはどうかな
ボンド:それがやりたかったけどお時間です
審査員 点数 |
40 | 73 | 57 | 25 | 93 | 77 | 得点60.83 |
【審査員コメント】 ・声に出して読みたいネタですね。誰もいない部屋でめっちゃ感情込めて朗読したいです。 もう単純に「ナンバーワンホスト」「ナンバーツーホスト」の連打にハマるか否かなんですが、 個人的にはハマりそうでハマらなかったといいますか。バケツリレーや「ナンバーツーホストはタフ」のようなわかりやすい笑いどころは好きでしたが。 オチの「わかるー」の下りはかなり面白かったんで、もっとあそこで白熱出来ていれば 本編ほとんどフリにした大爆発が起きていたかと。そういうの狙いのネタではないんでしょうが。 ・挑戦的ですけど、面白かったです。たぶん狙い通り、じわじわと面白くなって来ました。 テンポよく長々と見てたいです。 ・「もっとホスト要素絡めろよ!!」これだなぁ……。 頑としてホスト要素を絡めない姿勢は、それはそれで面白いんですが、 やはり高得点狙いとなると素直にホスト要素絡めるか、或いは消防士という配役を何回も変えて手数で押すか。 そのあたりの工夫が必要だと感じました。 ・これはもうナンバーワンホストとナンバーツーホストという言葉にハマれるかどうかのネタですね。潔い。 ただ、申し訳ないことに、僕はハマれなかったです。 最初のワードだけではハマれなかった人を引き込むポイントも「女の人!!!」ぐらいしか無かったのが残念。 序盤のやり取りも冗長すぎてなんとも言えず。じわじわ来そうではあったんですが、もうちょっと心を掴む工夫が欲しかったですね。出来る人だと思うんですけど。 ・火事消し終わってからの破壊力がやばいですね。 中盤まではまさにナンバーワンホストナンバーツーホストを連呼してるのがほとんどで、どこか面白さが突き抜け切らずもやもやした感じだったのですが、最後の切り返しで全部笑いに消化する感じ、完全にやられました。 強いて注文つけるなら、最後切り返してからもう少し多めに(詳しめに)消防士コントに対して言及してもいいのではと。 ・ほぼ「ナンバーワンホスト」「ナンバーツーホスト」言ってるだけじゃないですか!ウーマンラッシュアワーばりに勢いがありました。 やりたい放題ながらも、そういう感じでネタをやること自体がなんか趣がありました。 ただ、やっぱりそれにしても「ホストらしい」ボケはもうちょっと欲しかったかなぁ、とは思います。