予選Bブロック 予選審査員専用の審査フォームはこちら

011 芋 012 ひろたか 013 プラネット・コミュニティ 014 幽鬼弁天 015 ゴゴゴゼン
016 順列組合 017 ブロッコリースプラウト 018 チアノイズ 019 PARTY NOISE 020 ヱス・ヴン・ノエルρ


Pゲート
No.011 芋
キャッサバババーン
瀬上:芋を名乗る以上、芋についていろんなことができなきゃいけないと思うんだ。


藤岡:それなら俺は芋の名を捨てることなど容易い


瀬上:だから芋の番組を作りたいんだ。


藤岡:とりあえずお前の熱意は買っておこうか
   では私がアナウンサーでやってみよう





藤岡:どうもドキュメンタリー芋の時間です
   司会は私、藤岡でお送りします
   そしてコメンテーターはこの人。


瀬上:どうも芋研究家の瀬上です。


藤岡:これほどしょっぱい研究家もないな
   では、瀬上さん今回は芋のどのようなお話を聞かせてくれるのでしょうか?


瀬上:はい、ラブストーリーです。


藤岡:真面目にお前に付き合ってる俺の気持ちも考えろ


瀬上:何言ってるんですか?こっちだって真剣ですよ。


藤岡:いいか、今のお前のイメージはな
   何も持たずに敵の最前線に突っ込む大馬鹿野郎だよ


瀬上:聞いたら納得しますから、ちょっと聞いててください。


藤岡:・・分かりました


瀬上:このラブストーリーはサツマイモについてなのですが
   彼らには雄雌がはっきりしています。
   まず雄の方が大きく成長します。そこは人間とは逆です。


藤岡:まぁ人間の成長期は女の方が早く来ますね


瀬上:そして雌の方はそんなふとましく成長にした雄に発情します。


藤岡:さぁ敵の最前線に瀬上が突っ込んでいった


瀬上:雌は女性ホルモンを大量に分泌し、その影響を受けて成長ホルモンを促しムクムクと成長します。


藤岡:ムクムクに艶めかしさを感じたあなた
   コイツは今、芋の話をしてることに気付いてください


瀬上:雄の方は大きい雌が大好きなんです。
   ムッチリとした太ももに惚れるのと同じ仕組みですよ。


藤岡:ちょっと納得しそうになったあなた
   芋のことなど気にせず、自らのフェティシズムに心を委ねててください


瀬上:雌同士の熱いアピール合戦。その結果雄は雌達を第○夫芋と順番付けします。


藤岡:第○夫人みたいに言うな


瀬上:雌芋は自分の位を挙げるべく成長を続けます。時には他の雌の養分を奪います。


藤岡:お前も話もすごい泥仕合


瀬上:勿論雄も雌の魅力に負けないよう発情を続けます。


藤岡:お前の中では「AV=あられもないベジタブル」なんだろうな


瀬上:こうやって大きくて上質なサツマイモが出来上がっていくわけですよ。まさに愛の相乗効果!


藤岡:雄がハーレム作ろうとしてる時点で愛情歪んでるけどな


瀬上:つまり結論として

   一 夫 多 妻 制 が 導 入 さ れ て い る ! !

   どうですか!


藤岡:お前それが言いたいだけだろ


瀬上:大きい芋がついてる所には他の芋も大きいことが多い!
   たまにいる小さめの芋がありますがあれはアピールが足りなかった雌ということなんですよ!
   納得できたでしょう!


藤岡:これが放送されるときには
   おばちゃんの「おぉー!」を後付けされることが決まりました


瀬上:東南アジアの芋が異常にでかいのは土地柄の影響ですよ!どうですか!


藤岡:この期に及んでよく敵を億単位に増やすことができるなぁ


瀬上:そしてアメリカの芋も・・・!


藤岡:自ら国際指名手配に立候補した模様


瀬上:どうですか?


藤岡:お前を畑に埋めて顔に「瀬上の墓」って書いてやるよ


瀬上:納得できませんかー。


藤岡:新興宗教のほうがまだ説得力あるわ


瀬上:仕方ないですねぇ。ならば別のエピソードを、


藤岡:今までの話でお腹いっぱいだわ


瀬上:炭水化物だけにー?


藤岡:種芋食って当たってしまえ


瀬上:ゴホン、ではもう一つジャガイモについてのお話しを。
   これはラブストーリーではなくて一生についてです。


藤岡:土の中で育って食卓に運ばれるまでか?


瀬上:チッチッチ、そんなに簡単に一生が終わるわけがないじゃないですか?


藤岡:世間は圧倒的に俺の味方だと思うぞ


瀬上:彼らの一生というものは物凄く壮絶です


藤岡:世間の皆さん申し訳ありません
   もう少しこの「永遠に0 第2話」にお付き合いください


瀬上:まずは大事なことから。ジャガイモは土の中で育ちます。


藤岡:全員承知済みです


瀬上:ちなみに土の中の生態はサツマイモと一緒です。


藤岡:新作AV入荷しました


瀬上:そして芋は農家のおっさんに引き抜かれて地上に出ると死にます。


藤岡:


瀬上:芽がくらんで死にます。


藤岡:皆さんいま瀬上が話しているのはマンドラゴラの話です
   そういうことにしておいてください


瀬上:そして死んでしまった芋は三途の用水路をわたったのち地獄へと連れて行かれます。


藤岡:お前の発想も三途の川でも用水路でもいいから連れていってもらえよ


瀬上:そして閻魔だ芋王の前へ。


藤岡:無理をするんじゃない


  だ芋王「お前は自らの毒で人々を腹痛で苦しめた」


藤岡:まだ食われてない


  だ芋王「よってお前を釜ゆでの刑に処す」


瀬上:そう命じられ大きな釜で茹でられる芋


藤岡:なんで死んでから本来の芋を全うしてんだよ


瀬上:湯の中で毒素であるソラニンが抜けだして芋は浄化される。


藤岡:浄化って何だよ


  故芋「はっこれが本来の生き方なのか」


藤岡:お前死んでるよ


  だ芋王「気づいたか、よしお前はもう一回芋として生きるのだ!!」


瀬上:こうしてまた芋として新しく生を受けるのである

   そ う こ れ が 輪 廻 転 生 ! !

   どうですか!


藤岡:お前はそういう奴なんだな


瀬上:イモス=キリストの教えに基づいて芋は生きています。どうですか!


藤岡:輪廻転生はキリスト教の概念ではない


瀬上:芋は常に罪と農家を背負って生きているのです。


藤岡:今のお前が何を背負っているのか俺には分からない 分かりたくない


瀬上:ちなみに釜茹で地獄のお湯はそのまま人間用に再利用され熱湯と腹痛のW地獄!
   エコですねー。


藤岡:2回目の「おぉー!」入りました


瀬上:ではこれをNHKにもっていくかー。


藤岡:そうだな、入口の警備員、優しいといいな

予選総合第31位(3回戦敗退) 
審査員
点数
68 53 70 35 28 60 得点52.33
【審査員コメント】
・AV=あられもないベジタブルというクレイジーワードがツッコミ発信という点がイカれてますよね。
 「自らのフェチシズム」「種芋食って当たってしまえ」「お前死んでるよ」など、とにかくツッコミがキレッキレ。
 「永遠に0」など凝りすぎて外した部分もありましたが、基本的に高打率でした。
 ボケも「ラブストーリーです」「炭水化物だけにー?」など良かったのですが、ツッコミと比べると弱かったかなと。
 サツマイモの下りは説明臭さが出てしまい、今一つノリきれなかった面がありました。
 ジャガイモの輪廻転生はブッ飛んでいて面白かったので、前半からこの方向でも良かったかもしれません。
   
・ツッコミ?側の言葉のかけ方が面白くてよかったんですけど、結局は芋の話を聞かされただけ、という面が強く感じられて。
 ボケらしいボケ、というのが欲しかったように思います。
   
・前半、というか第1話というんですか? 雄雌の関係を上手く例えられていたと思いますが、
 そこまでで留まってしまい、大きな飛躍はありませんでした。
 しかしながら後半。「新作AV入荷しました」「そして閻魔だ芋王の前へ。」「イモス=キリスト」等、
 強力なフレーズが次々飛び出し、一気に盛り上がっていきました。
 この勢いがもう少し早い段階から感じられたらベストでしたが、おもしろフレーズの質と量については十分だと思います。
   
・マンドラゴラが良かったです。
 ボケは大したことを言ってない部分も多く、ツッコミの言い回しと相乗して笑いを取っていくスタイルのネタだとお見受けしましたが、
 狙いに行っているであろうツッコミが悉く外れて見えてしまい乗り切れなかったです。
 序盤からボケを突き放していくスタイルも悪くはないのですが、そのまま突き放された読者を掬い上げるようなヒットが無かったかなー、と言った感じです。ちょっと空回り気味でした。
   
・まず2点ちょっとした指摘を。
 ・瀬上さんの「芋の番組を作りたい」に対して藤岡さんが「アナウンサーでやってみよう」と、どんな番組をやろうとしてるか分かってるのはおかしいですね。
 ・「まず雄の方が大きく成長します」は「まず」が先にという意味を指してるのが分かり辛いですね。
 芋の本当の話をしてるのかボケてるのか分かり辛い箇所があったり、ネタ全編として面白く見せようとしてるポイントがはっきり分かり辛い箇所が多かったかなと。
 あと、藤岡さんが瀬上さんに冷たすぎるというか、もう少し聞こうとしてほしいかなと。
 芋のラブストーリーってそんなおかしいとは思いませんし、藤岡さんが「芋の番組」に対して何を期待して聞いてるのか、その辺が見えずもやもやしてしまいました。
 だ芋王とかのくだらないもじりは好きです。
   
・ツッコミの余計なフレーズ、良いですねぇ。そのあたりのセンスは良かったと思います。
 一方、本題のストーリーの方は、ボケとしてはどうしても弱かったかなぁ、という印象でした。
 もっとも、話自体がそんなに面白くないこと自体が、ある意味このネタの要件みたいなところでもあるので、難しいところではありますね…
 

Pゲート
No.012 ひろたか
浦島太郎の憂鬱
高田:最近、鬱になる人とか多いわけですけれども。

広川:そうだな、確かに多いな。

高田:でも、人が鬱になるのは最近に限った事じゃ無いんですよ。

広川:昔も鬱になる人がいたのか?

高田:そう。例えば、浦島太郎もいろいろと鬱だったんですよ。

広川:いや、浦島太郎って物語に出てくる架空の人物だろ?
   しかも最後に玉手箱を開けてお爺さんになったってくらいで、そんなに鬱だったとも思えないけど。

高田:だから、これから浦島太郎の鬱事情を、物語に沿って説明していきますから。

広川:そうか、じゃあ聞かせてくれよ。



高田: 浦島「はぁ・・・魚全然釣れないよ・・・鬱だなぁ・・・」

広川:うーん、まあ確かに貧乏な漁師だからそういう事もあったかもしれないな。

高田: 浦島「はぁ・・・気分もつれないよ・・・鬱だなぁ・・・」

広川:いや、そんなうまい事言わないだろ。

高田:ある日漁に出ようとした浦島は、浜辺で犬・猿・雉が桃太郎をいじめているのを見た。

広川:おいちょっと待て!普通に他の物語入ってるよな?

高田:あぁちなみにコレ、よく知られてるのとは若干違うバージョンだから。

広川:バージョンって何だよ!?しかもだからって桃太郎出てくるのはおかしいだろ・・・

高田: 桃太郎「助けてー!!」
    浦島「大変だ、助けなきゃ・・・でも俺犬嫌いなんだー!! 鬱だーーー!!」

広川:浦島って犬嫌いなの!?聞いたことなかったよ・・・

高田:それでも何とかして野生の犬・猿・雉を追い払った浦島。

広川:何とかなったんだ。ってか、お供とかじゃなくて野生だったのかよ。

高田: 桃太郎「助けてくれてありがとう!
        いやぁ、この桃に入れられたまま川の上流から流されてたんだけど、
        気づいたら浜辺に打ち上げられていて・・・」

広川:途中お婆さんとかには拾われなかったんだな・・・

高田: 桃太郎「このご恩は忘れないよ!お礼に竜宮城に連れて行ってあげよう!」

広川:いや、彼が竜宮城に連れてってくれる意味が分かんないよ!

高田: 桃太郎「さぁ、この桃に乗って!あ、狭いけど僕のスペースも空けといてね。」

広川:移動手段桃かよ!しかも桃太郎が入ってた桃だろそれ!

高田:正面から見て桃の左側に浦島、右側に桃太郎が敷き詰まった状態で、桃はハイスピードで動き出す。

    浦島「うわー、何かこの体勢イヤー!! 鬱だーーー!!」

広川:そりゃ狭いところに男2人ギュウギュウ詰めなワケだし嫌だろうな・・・

高田:2人を乗せた桃が竜宮城に向かう中、それを海底で見ていたカメ。

    カメ「うわ、桃太郎に客取られた!」

広川:客ってどういう意味だよ!カメはタクシー運転手か何かか!

高田:さらに進むと、桃に追いつこうとするもう1つの桃が。

広川:まだ桃出てくるのかよ。

高田:・・・と思ったら、超高速で泳ぐ金太郎のケツだった。

広川:いや尻と桃を見間違うな!・・・ってか金太郎まで出てくる意味が全く分からないよ!

高田:そんなこんなで、浦島、桃太郎、金太郎、カメは竜宮城に到着。

広川:何気にさっきのカメまでついてきてるし!

高田: 乙姫「いらっしゃいませー。4名様でよろしいですか?」

広川:完全に飲食店風になってるじゃないか竜宮!

高田: 乙姫「鬼2名様とご相席になりますがよろしいですか?」

広川:しかも何でこんな所に鬼がいるいるんだよ!

高田: 赤鬼「ガハハ!いやぁ、こんなところに良い酒場があるとはなぁ!」
    青鬼「そうだなぁ!まさか鬼が島の地下にあるとはなぁ!」

広川:そんな位置関係聞いたこともないよ!そもそも違う物語だし。

高田:そんなこんなで楽しく飲み始める浦島達。

広川:よく考えたら鬼と桃太郎とか、全体的に意気投合しなさそうなメンツだよな・・・

高田: 乙姫「本日も素敵な魚の舞をご覧に入れましょう。今日のは美脚ですよ。」

広川:いや魚なのに足がキレイってどういうことだよ。人魚とかでも足はないし・・・

高田: 半魚人「グ〜フフ〜フフ〜♪」

広川:半魚人かよ!上半身だけ魚の奴とか竜宮城のイメージに合わないだろ。

高田: 浦島「うわ変な男が踊ってるよ!! 気持ち悪りぃーー!! 鬱だーーー!!」

広川:しかも男なのかよ!そりゃ鬱にもなるよ!

高田: 乙姫「私達も踊りましょう。誰か私と一緒にバンブーダンスしませんか?」

広川:竜宮でバンブーて!また斬新なサービスだなそれ。

高田: 半魚人「はいはいただいま竹をお持ちうわっ(ドテッ バキッ)
        あっ・・・・・・かぐや姫生まれた。」

広川:バンブーの竹から生まれるか!ってかかぐや姫まで登場するのかよこの物語は!!

高田: かぐや姫「おぎゃあ!おぎゃあ!」
    乙姫「泣き止まないわね・・・誰かこの子をあやしてあげて!」

広川:まぁ、一応まだ生まれたての赤ちゃんだからなあ。

高田: 浦島「あーはいはい、ベロベロベ」
    かぐや姫「ぎゃあああああああああああああああああ!」
    浦島「・・・・・・鬱だーーー!!」

広川:浦島完全に嫌われてるな・・・

高田: 半魚人「おーよしよしいい子だ」
    赤鬼「あばばぶー! あばばぶー!」
    青鬼「オニさんだよー♪かぐやちゃんいい子してねー♪」
    かぐや姫「・・・バブー。」

広川:しかもかなり有り得ない奴らに懐いてるし!

高田: 浦島「よりによってこんな奴らに負けるなんて!! 鬱」
    かぐや姫「ぎゃああああああああああああああああああ!」
    半魚人「シーッ!浦島さん静かに!」
    赤鬼「大声出したらまた泣いちゃうだろ!」

広川:浦島悲惨だな!

高田: 青鬼「オニさんですよー♪」
    かぐや姫「・・・ぉ、おにぃさん?」

広川:それ「お兄さん」みたいになってるじゃないか!
   ・・・ってか何でかぐや姫生まれて数分で喋り始めてるんだよ!?

高田:ああ、かぐや姫が生まれてすぐに、乙姫が玉手箱の中に入っている成分を少量注射したんですよ。

広川:いったい何がしたいんだよ乙姫は!!かぐや姫を早く成長させようとする意図が分からないよ!

高田:まぁ、そんなこんなで浦島達はまた最初の浜辺に戻ってきた、と。

広川:そんなこんなって急な展開だな。

高田:浦島がふと横を見ると、既に10代くらいまで成長して、しかも月に帰ろうとするかぐや姫が。

広川:かぐや姫もついて来てたのか!しかし成長早いな・・・

高田: かぐや姫「もしもし?月の人お迎えお願いいたします・・・
         ・・・あれ、通じないなぁ。もしもし?もしもし?」

広川:いや当時電話とか無かっただろ!月の事はよく知らないけど。

高田:・・・と、鉄製農具に話しかけるかぐや姫。

広川:何で鉄製農具なんかに話しかけてるんだよ!傍から見たらただの変人だよ!

高田:いやいや、鉄製農具って言ったら当時、今で言う携帯電話くらい急速に普及したモノですよ?

広川:だからって鉄製農具に話しかけても何の意味も無いだろ!!
   
高田: 浦島「何か農具を首に当ててる女がいる!でも俺には止められない・・・ 鬱だーーー!!」

広川:確かに自殺しそうな人っぽくも見えるけど!

高田: かぐや姫「ぎゃああ、浦島がいる!! 鬱よーーー!!」

広川:かぐや姫も鬱になってるし!どれだけ浦島の事嫌いなんだよかぐや姫は!

高田: 半魚人「浦島さーん、お土産の玉手箱忘れてまし(ドテッ モクモクモク・・・)
        わぁぁぁ、老化したー!!ワシの美脚がーーー!! 鬱じゃーーー!!」

広川:半魚人さっきからドジすぎるだろ!

高田: 桃太郎「遂に長年愛用していた桃が壊れたーー!! 鬱だーーー!!」

広川:若い男が2人もギュウギュウ詰めで入ってたからな!

高田: 金太郎「俺泳いでる時ケツ丸見えだったーー!! 鬱だーーー!!」

広川:それは元からそういう服装だからだよ!

高田: カメ「カメながら1万年も生きられる自身がない!! 鬱だーーー!!」

広川:今そこで悩む理由が分からないよ!

高田: 犬・猿・雉「俺ら最初以来出番がない!! 鬱だーーー!!」

広川:そいつらまで出てくるのかよ!!ってか物語の登場人物が出番を求めんなよ!!

高田: 赤鬼「何か他の奴らに対する境遇が全体的に鬼だーーー!!」
    青鬼「俺達の存在意義がーー!! 鬱だーーー!!」

広川:どんな鬱事情だよそれは!!ってかこいつら何しに浜辺まで来たんだよ!?

高田: かぐや姫「あら、私にとってあなたの存在は意味ありますよ、お兄さん。」

広川:完全に青鬼をお兄さんだと思い込んでるし!!

高田: 浦島「義理の妹いいなぁーー!! 鬱だーーー!!」

広川:もはやフォローできないよ!!

   ってか何なんだよこの物語!やたらと現代的な鬱とかもあったりしてメチャクチャじゃないか!

高田:そりゃメチャクチャですよ。何故なら、浦島太郎だけに・・・

広川:浦島太郎だけに・・・?

高田:・・・・・・しまった、何も思い浮かばない!! 鬱だーーー!!

広川:いや思いついてなかったのかよ!!もういいよ!

予選総合第15位(準決勝敗退) ひろたか
審査員
点数
87 61 68 52 72 得点68.00
得票2票
【審査員コメント】
・主催テッペン取りに行ったなこれ。めっちゃ面白かったです。
 まず「気分もつれないよ」で掴まれ、そこからの犬・猿・雉で一気に引き込まれました。
 その後も「桃太郎に客取られた」「大声出したらまた泣いちゃう」など強いワードが続き、
 最後の畳み掛けもほとんどハズレがなく、オチもビシッと決まって理想的な流れでした。
 気になった点としては、竜宮城の下りはかぐや姫が生まれるまでは比較的退屈だったところ、
 最後の畳み掛けに乙姫も参加させて欲しかったというところですかね。玉手箱注射した理由とか鬱に絡められたんじゃないかなと。
 あと犬・猿・雉の鬱だの部分で、浦島太郎が犬嫌いで鬱になったら伏線回収で面白いんじゃないかと感じました。
 そういう惜しい部分はありましたが、全体的に非常に面白かったです。流石主催パワー。
   
・鬱っていう言葉ってすごく嫌な言葉で、そこで押し通すのは難しいと思うんですけど、そこを上手く調理していてすごいなあと思いました。
 「鬱だーーー!!」が急に「鬱よーーー!!」になるとこがすごい好きです。以前見たときも思いました。
 ただボケ的には、昔話の組み合わせボケが主で、そこだけだとわりとある感じだなあと思いました。
   
・ごちゃまぜ昔話は珍しくない設定ですが、今作は浦島太郎の憂鬱という基盤がしっかりしていたので、
 ひろたかさんらしい色が出せていたと感じました。
 もう少し深く掘り下げて欲しいところを「何とか」「そんなこんな」で片付けてしまったのは勿体ないと思いますので、
 行数の都合もあるでしょうけど、カメの出番とか半漁人とか削れる部分はあるように感じました。
   
・なんか懐かしい感じのネタですね。
 鉄製農具、金太郎あたりはちょっとくすっと来ました。
 100行でやるには多すぎる登場人物が全体的にあまり生きてこず、本筋である鬱関連のボケも「鬱を本筋にしてしまったからこうする」という感じのボケが多く、設定の必然性を感じないどころか最初に考えたネタのプランに悪い方向に引っ張られてしまっているネタという印象を受けました。
 それ故か最後の畳み掛けでそこまで伸びなかったのが残念。
   
・鬱・浦島太郎という部分に焦点を当てて進むなら、他の物語と絡めるという主軸を食い兼ねない展開は入れない方が良かったんじゃないかと思います。
 前半部分は他の昔話と掛け合わせる方に重心がいってて、軸が分散してて楽しみづらい感じになってたかなと。
 ボケ1つ1つは面白いですし、ラストの鬱だラッシュである程度盛り返せてはいるのですが、いかんせんいろんな要素がごちゃごちゃしてて勿体なかったかなと思います。
   
・はい、安定の過去ネタでございます。
 ハマる方にはハマっていただけたようですが、うーむ、もっと工夫を重ねないと今のネタには勝てませんね…
 どの組で出るにせよ、新ネタなり改良ネタなりで出直してきたいと思います…!
 

Qゲート
No.013 プラネット・コミュニティ
だから私はAができない
3人:「「「はいどうも! 私たちプラネット・コミュニティです!」」」

恵子:★図書館の「ヤングアダルト」コーナーには、やらしい書籍が置いてあると思っていたこともありました。渡辺ケイコです!

美鳥:……パスポートの「sex」という欄には、やらしいことを書きこむと思っていたこともありました。南雲ミドリです!

千歳:努力は必ず報われるものだと思っていたときもありました。森田チトセです。
   そういう訳で、自称美少女3人組ことプラネット・コミュニティのネタをどうぞ楽しんでください! 
   さて「おっぱい」についての話なんですが。

恵子:★おおう、チトセさん! 題材が「おっぱい」て! 下ネタですかぁ!? 下ネタでいっちゃうのかい!?

美鳥:……ちょっと待ってケイコ。下ネタとは排泄や性行為など「下半身」にまつわるジョークだから下ネタと言うのよ。
   上半身に位置する「おっぱい」は果たして本当に下ネタなのかしら?

恵子:★そりゃあ下ネタでしょお! 語源はそうかも知れないけど、
   下ネタ=えっちなものだという認識が一般的に定着しているのですから! 
   そもそも「おっぱい」は、その形状と感触が男性の理性を溶解させ股間に否応なく大いなる刺激を与える
   セックスとは切っても切り離せない物ですよねえ! よって「おっぱい」は下ネタです!

美鳥:……意義を申し立てる!「おっぱい」とは子を育み愛を与える、青少年の純粋なロマンの詰まった崇拝すべき高尚なモノ。
   そのような素晴らしき「おっぱい」に劣情を感じるお前が卑しいだけだ、この尻軽。
   断じて「おっぱい」は下ネタなどでは無い!

千歳:まあまあ2人とも落ち着いて。「おっぱい」が下ネタにカテゴリーされるか否かだなんてさしたる問題では無いでしょう? 
   重要なのは「おっぱい」が「おっぱい」であること。全知全能なる神様が人間に与えし至高の宝石。
   それが「おっぱい」なのだから。

恵子:★そ、そうね。忘れるところだったわ「おっぱい」の尊さを。
   同量の純金以上に貴重で価値のある二つの聖なる果実を胸に携えているという誇りを。(注、但し美人に限る)

美鳥:……フフフ、その通り。私たちは何を隠そう3人とも…………!!

3人:「「「 美巨乳の持ち主!!! 」」」
   (3人それぞれ「おっぱい」を強調するセクシーポーズ)

恵子:★神様ありがとおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

美鳥:……巨乳に生まれてよかったあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

千歳:2人とも! 分かってくれて、お姉さん嬉しいわ!(涙)

恵子:★ところでチトセさん。さっき何か言いかけてたよねえ?

美鳥:……身体を動かす度にボュュンバュュンと艶めかしく乱舞する特大ミルクプリン。すなわち「おっぱい」がどうかしたの?

千歳:そうそう聞いて下さいよ。「おっぱい」の大きな女はバカが多いなんてよく言われますよね? 
   それって酷い偏見だと思いませんか!?

恵子:★まあねえ。魅力的な女性は周りにちやほやされるものだから、
   一人で生活していく知恵なんかを身につけなくてもどうにかなるといった意味合いなんでしょうけども。

美鳥:……うむ。見た目が良いと言うだけで渡っていけるほど人生は甘くない。魅力を武器に生きるにしても
   金持ちの懐に入り込むだけの要領の良さとか、男を手玉に取るほどの計算高さが必要になってくる。
   全ての巨乳女がバカだと思ったら大間違い。

千歳:だよね、だよねぇ! ホントに失礼しちゃうわよねえ〜!

恵子:★でもチトセさんは「おっぱい」の大小に関わらずモノホンのバカだけどねぇ〜。

美鳥:……歯に衣着せぬ表現をさせてもらうと「バカの極み」もしくは「バカの匠」いうなれば「レジェンド・オブ・バカ野郎」

千歳:だよね、だよねぇ! って、うぉぉぉい!! 誰が「バカの大明神」よ! 言わせておけば好き放題言ってくれちゃって! 
   私バカじゃ無いもん! バカって言う方がバカなんですからねーっだ!

恵子:★本当に? それでは行ってみましょう。チトセさんはバカなのかそうでないのか検証クイズ〜! 
   第1問! 夫婦間のセックス回数が一番多い国は!?

千歳:分かりません!

恵子:★第2問! セックスは大切であると答えた人の割合が最も高い国は!?

千歳:知りません!

恵子:★ちったあ真面目にやれや、このゴミクズが。
   第3問! セックスライフ満足度が一位の国は!?

千歳:え、ええと。じゃあ「おっぱい帝国」!!

美鳥:……チトセさん、脳に行かなきゃいけないはずの栄養が全て「おっぱい」に行ってしまったのね。
   ……ううっ可哀想(憐れみの視線)

千歳:な、なによう! じゃあミドリは全部答えられるんでしょうねえ!

恵子:★それじゃあ次はミドリちゃんに問題。
   第1問! 夫婦間のセックスの回数が一番高い国は年間164回のギリシャで
   ちなみに日本は年間48回で最下位だということを知ってますか?

美鳥:……知ってます! ……てか年に48って週1回やん! 少なっ!

恵子:★第2問! セックスは大切であると答えた人の割合が最も高い国はこれまた80%のギリシャで
   日本は39%でまたも最下位だということを知っていますか?

美鳥:……知ってます! ……ということは我が国の大半が1人で済ませちゃうってこと!?

恵子:★第3問! セックスライフ満足度が一位の国は67%のナイジェリアで
   日本は15%でここでも最下位だということを知っていますか?

美鳥:……知ってます! ……いやいや、もっと頑張れよ日本の男の子! どんだけヤル気ねえんだ!

恵子:★全問正解〜。おめでと〜。ちなみに2007年の調査結果らしいで〜す。

千歳:うっわぁ〜! ミドリってばスッゴぉ〜い! 何て言うかぁ―――!! 
   一個も解答してないじゃん! 全部単なる回答じゃん! 明らかに今初めて知ったみたいなリアクションしてたし!

恵子:★続いてはチトセさんとミドリちゃんによる早押しクイズ対決〜!。
   敗者には「バカ人間オブザイヤー」の称号を、勝者にはチトセさんの「おっぱい」を揉む権利を与えましょー!

千歳:ちょっ! 勝手なこと言わないで! 私の意思を無視して話を展開させないでよ! 
   どっちに転んでも私が何かを失うじゃない!

美鳥:……うう〜ん。わざと負けて、チトセさんが自分の胸を弄って恍惚の表情をするのを鑑賞するのもアリかもね? いっひっひ。

千歳:ちなみにだけど、一人えっちのときに自分の乳房を愛撫する女性はごく少数なのよ! 
   女性のオ○ニースタイルが右手性器、左手おっぱいなんていうのは、2次元の媒体による勝手なイメージなんだから! 
   って何を言わせるのよ! クイズ始めるならさっさと始めなさいな! 
   アナタのQ(クエスチョン)に対する完璧なA(アンサー)を華麗に答えて見せてあげるわ!

恵子:★それでは参ります。第1問! 
   「男にとって大事なのはサイズでは無く触らせて貰えるかどうか」
   「神が女にそれを2つ与えたのは男に手を2本与えたから」
   「大きいそれには計り知れない夢が、小さいそれにはささやかな希望が詰まっている」と先人たちが語った、
   アニメ作品などでは女性キャラがサイズを確実に物語の中でネタにされる、興味の無い男性など存在しないであろう
   女性の胸部全般を指す言葉といえば!?

千歳:ハイ! 「おっぱい」!! 『ブブ―――――――――ッ!』(実は音の出る機材を用意してあったのです♪)

恵子:★不正解です! 問題は最後まで聞いて下さいね。「おっぱい」ですが、それを片仮名で言うと?

美鳥:……ハイ! 「オッパイ」!! 『ピンポーン♪』

千歳:待ちなさいよ! 活字でのネタじゃないと絶対に伝わらないネタを普通に使わないでよ!

恵子:★第2問! 結婚式で行われる、新郎新婦初めての共同作業といえば?

千歳:ハイ! 「ケーキ入刀」!! 『ブブ―――――――――ッ!!』

恵子:★で、す、が! 「にゅうとう」とは何の先端を指しますか?

美鳥:……ハイ! 「おっぱい」!! 『ピンポーン♪』

千歳:く、くっそぅ〜! 冷静に考えたら分かるはずの問題だったのにぃ!

恵子:★第3問! 日本の最北端に位置する都道府県といえば?

千歳:ハイ! 「北海道」!! 『ブブ―――――――――ッ!!』

恵子:★で、す、が! 乳の持つ可能性を極限まで引き出すことで知られる、優雅かつ大胆に魅惑の色気で敵を倒す
   巨乳美女にしか習得できない武術といえば?

美鳥:……ハイ! 「おっぱい道」!! 『ピンポーン♪』

千歳:何よそれ! 架空の格闘技を勝手にこしらえないでよ!

恵子:★第4問! 主に有権者によって選出された、国家レベルの議会を構成する議員のことを何という?

千歳:ハイ! 「国会議員」!! 『ブブ―――――――――ッ!!』

恵子:★で、す、が! 破壊力抜群な爆乳がシンボルマークで有名な、世界の乳にまつわる全てを決定する美女の集団は?

美鳥:……ハイ! 「おっぱい議員」!! 『ピンポーン♪』

千歳:ああーん! それ私が答えたかったぁ〜!

恵子:★第5問! 「おっぱい」は脂肪の塊なのに、どうして揉まれたり引っ張られたりすると気持ちいいのでしょうか!

美鳥:……ハイ! 乳首には触覚による刺激を感じるマイスネル小体と呼ばれる知覚神経の特殊終末装置があって、
   乳房にはクリト○スにも多いとされる圧迫変化と振動を感知するパチニ小体という機械受容体が分布しています。
   つまり「おっぱい」には性器の外陰部と同じく神経終末が多く存在するため、揉まれると気持ちが良い!

千歳:よ、よく分からないけど凄っ!

美鳥:……あ、違った! 今のナシ! そうじゃなくて、どいつもこいつもドスケベだから! 『ブブ―――――――――ッ!!』

千歳:いやいやいや! 分かんないけど最初ので良かったんじゃないの!?

恵子:★ちなみにチトセさんは分かりますか?

千歳:え、答えていいんスか? ええっと、しんけいしゅうまつ? が多いから? 『ピンポーン♪』

美鳥:……そ、その発想は無かったぁ! チトセさん「おっぱい」に関してはマジパネエ博識!

千歳:いやいやいや! 10割がたアンタの手柄だからね!

恵子:★第6問! 「おっぱい」って良い物だと思いますか!?

美鳥:……ハイ! 最高だと思います! 『ピンポーン♪』

千歳:個人の意見じゃないの! クイズとして成立して無いよねえ!

恵子:★チトセさんはどう思いますか?

千歳:あ、答えていいの? ええと私は、とても素晴らしい物だと思います! 『ブブ―――――――――ッ!!』

千歳:なんでよ! 何が違うって言うのよ! さっきから何なの!? 揃いも揃って私のことバカにしてるの!?

美鳥:……ハイ! してます! 『ピンポーン♪』

千歳:待たんかい! バカにしないでよっていうか、今のも問題に入るの!?

恵子:★次が最終問題です! 6回勝って6回負けることを何という?

千歳:ハイ! 「6勝6敗」!! いやちょっと待って! この流れからすると、分かった! 
   「6勝おっぱい」! 『ブブ―――――――――ッ!!』 

恵子:★不正解です! 問題は最後まで聞いて下さいね! 「6勝おっぱい」の「おっぱい」を片仮名でいうと?

美鳥:……ハイ! 「オッパイ」!! 『ピンポーン♪』

千歳:分かるかぁ――――――――――――い!! かぁ―――い! かぁ―い。(やまびこ)

恵子:★それでは結果発表です! 216対214でミドリちゃんの勝利! おめでとうございま〜す!

千歳:すごい接戦じゃん! どういう算出方法なワケ!? 私いつ214点も取ったのよ! 全く自覚が無いんですけど!

恵子:★それでは優勝者のミドリちゃんには、たった今バカ人間オブザイヤーの座に輝いた
   チトセさんの「おっぱい」をプレゼントしま〜す!

千歳:ほらほら好きにしなさいよ! 救いようのないバカ女の無駄にでかい「おっぱい」を! 
   散々オモチャにして、その挙句捨てたらいいじゃない!? ほら! ほらあ!!(半泣き)

美鳥:……い、いやぁ何か遠慮します。怖いから。

千歳:ふんだ。いいもん。私は頭悪いけど「おっぱい」大きいし割と可愛いもん! 困ったら身体で稼ぐもん! 
   全てに見放されたとしても「おっぱい」だけは私を裏切らないんだもん! いじいじ。

恵子:★チトセさん。「おっぱい」だけなんかでは無いわ。

美鳥:……アナタには決して離れることの無い2人の味方がすぐそばにいるじゃない。

千歳:ケイコ。ミドリ。そ、それってもしかして!

恵子:★ええ。チトセさんには、腰の下でムッチリと盛り上がった2つの山脈が! 

美鳥:……そうよ。自慢の美尻があるじゃないの!

千歳:そっかあ! そうだよね! 私にはこの「お尻」があったわ! でもぉ、そんなこと言ったら2人だってえ。

美鳥:……フフフ、その通り。私たちは何を隠そう3人とも…………。

3人:「「「 セクシーヒップの持ち主!!! どうも、ありがとうございましたー!!!」」」
   (3人とも客席に背を向け、顔だけ客席に向けてお辞儀をし「お尻」を強調するポーズ)

予選総合第38位(2回戦敗退) プラネット・コミュニティ
審査員
点数
31 39  5 63 55 78 得点46.17
(ボーナス+1点込)
【審査員コメント】
・「「「 美巨乳の持ち主!!! 」」」の下りでチェリー★パイを思い出しました。後継者や。
 「おっぱい道」「おっぱい議員」とか、後半のくだらなさが最高でした。そのくせ「すごい接戦」みたいな正統派ボケもあるし。
 逆に前半は単におっぱいの主張と豆知識という感じで、笑いどころが薄かったです。
 千歳が急にオナニー豆知識を言い出したところも、突然すぎてついていけませんでした。
 また、「…」「★」が、発言者をわかりやすくする以上の役割を持っていなかったのもどうなのかなと。
 「…」の美鳥も普通に叫んでましたし、3人ともスケベな女性というキャラで大差なかったのが勿体無いです。
 もっとローテンションだとか電波だとか、ボケにキャラが乗ればなおおっぱいボケに幅が出たんじゃないでしょうか。
   
・フィクションの世界に3人居て3人共同等の巨乳ってすごいですね。
 もうちょっとエロや絡みを足して、ドラマCDにして売るととてもいいと思いました。
   
・ぶっちゃけた感想になりますが、これ、演者は男の方が面白くなったんじゃないですか…?
 どうにもおっぱいの素晴らしさについて語る女性というのに違和感しかありません。
 1人くらいなら許容できますけど、3人が3人同じ思想というのは……すみません、ついていけなかったです。
 1人くらいずっとツッコミで、常識人で、読み手サイドに残っていればよかったかと。
 ただ、おっぱい道、おっぱい議員あたりはもうくだらなさに押されて笑いました。バカですよ、その発想こそバカですよ。
   
・ここまで読んだ中では一番笑っちゃっいました。バカだなぁ。
 プラコミュらしさは残しつつも明確に笑いを意識した展開がしっかりと為されており、それなりに楽しめました。
 システムは単純なんですけど、バカな題材、しっかりとした知識、しっかりとした文章、そしてバカな展開、という組み合わせが強かったかなと思いますね。
 下手な事やりすぎて良く分からなくなるよりはこういうネタの方がずっといいです。もちろん、それを上手く書ける技能が伴っていてのことですが。
   
・おっぱいへの熱意凄まじいですね。
 前半の熱くおっぱいを語る感じは面白かったのですが、後半進むに連れ(特にクイズ後半)同じようなボケばっかりになっていき、おっぱいもそんな関係ない部分が増えていき、面白さが薄い感じになっていったかなという印象です。
 にしても、やり取りがうまいというか、キャラの動きが自然な感じで読みやすいですね。
   
・体アピールをここまで大胆に出したネタで、なおかつちゃんと面白かったところに感動しました。思い切りが良いですよね。
 クイズの方向性は、後半ややまとまりがなくなってきていましたが、全体的に基本に忠実なボケが出来ていたのかなぁ、という感じです。
 シンプルに面白かったです。
 

Qゲート
No.014 幽鬼弁天
月宮、初めての育成ゲーム
星影:こんにちは、幽鬼弁天です。よろしくお願いします。
月宮:よろしくね!
星影:じゃあ、頑張ってくださいね。
月宮:あんたも頑張るんだよ!
星影:いえ、メイドの仕事があるので。
月宮:あんた、漫才師でしょ!そっちの仕事も頑張りなさいよ!
星影:しょうがないですね・・・。では、頑張っていきましょう。
月宮:ところで星影さん?
星影:なんでしょう、お嬢様?
月宮:育成ゲームってやったことあります?
星影:ありますよ?「ときめきメモリアル」なら、スーファミ版からやってますね。
月宮:(この人、何歳なんだろう・・・。)
星影:どうしました?怪訝な顔をして。
月宮:な、何でもありません!
星影:スーファミは20年以上のゲームですけど、親戚からのもらい物ですよ?
月宮:(よかった・・・。)
星影:まあ、それはいいんです。で、月宮さんは・・・。
月宮:一度もないですね。
星影:では、その世界を体験してみましょう。
月宮:え!!?何の前触れもなく!?
星影:私がナレーションを行うので、月宮さんは・・・。
月宮:主人公ですか?
星影:生徒Aをやってください。
月宮:モブ!?
星影:え?何か問題でもありますか?
月宮:いやいや、生徒Aとかwww「育成ゲームデビュー」じゃなくて、「声優デビュー」ですよね?
星影:じゃあ、木で。
月宮:小学生の演劇かい!!もっと、まともな役をお願いします!!
星影:じゃあ、ガールフレンド役で。
月宮:それなら、大丈夫ですよ。初心者だから、内容に慣れる必要もあるのでね。
星影:それでは、さっそく育成ゲームのシュミレーションを始めたいと思います。
月宮:よろしくお願いします。
星影:では早速、受精が始まって主人公が発生するところから見てみましょう。
月宮:そこから!!?そもそも、主人公の人生すら始まってないよね!!?
星影:では、時間を早送りしていきましょう。妊娠1か月。
月宮:時間がかかるなぁ!!
星影:そして、なんやかんやで高校1年の春。
月宮:一気に飛んだね!!
星影:だって、めんどくさいじゃないですか。
月宮:あなた自身から振った結果がこれなんですがそれは。まあ、とりあえず主人公の過去を教えてほしいです。
星影:それでは、主人公高校1年までのサクセスストーリー。
月宮:もう成功しているじゃないですか。
星影:小学校から野球を始め、中学3年の時には全国優勝。
月宮:サクセスですね。この最高の状態から、どうやって育てればいいんですか。
星影:ただ、入学した高校には野球部はありませんでした。
月宮:それは大変ですね・・・。ちゃんと確認しないと。
星影:それでは、ゲームスタートです。
月宮:えっ?ここからスタート!?
星影:それでは、高校に入学した主人公は部活を決めなければいけません。
月宮:野球部がないから、そこからスタートなんですね。
星影:そういえば、月宮さんは何部なんですか?
月宮:高校時代は帰宅部だったので・・・。
星影:では、○○もどき研究部で。
月宮:なんですか、その「もどき研究部」って!
星影:○○もどきってつくものを研究する部活です。
月宮:わかりません。
星影:とりあえず、一つ例を。

がんもどき
油揚げの一種。つぶした豆腐と山芋を混ぜ合わせ、針牛蒡・木耳などの具を混ぜて丸め、油で揚げたもの。

月宮:・・・よく調べましたね。
星影:辞書のテンプレですから。
月宮:意味ないじゃんそれ!むしろ、別の部活にしてくれたらそっちの方がうれしいんですけど!!

(星影、月宮にジャブでアタック)

月宮:うっ・・・。最後に「ぶ」が付きますけど、それはただ私が痛いだけですよね・・・。
星影:アッパーとか、ラリアットとかありますが。
月宮:もはや部活じゃないじゃないですか!!つーか、なんで星影さんそんなに格闘技がすごいんですか!?
星影:メイドなので。
月宮:自己防衛ですが・・・。
星影:こんなこともできますが。
月宮:どんなことですか!
星影:さっき、蛭に噛まれた傷も・・・。
月宮:って、今まで私たちはどこで漫才やってたんですか!

(星影、自己再生)

月宮:あなたはプラナリアか何かですか!
星影:人間です。人間ですぅ・・・。
月宮:落ち込んじゃった!もう、大好物のキャットフードあげますから元気出してください!
星影:ありがとうございます。
月宮:ところで、私の部活は?
星影:・・・。
月宮:忘れてたんですか!
星影:しかし、すぐに主人公は野球部のある学校に転校していきました。
月宮:最終的に転校するんですか!いい加減にしてください!
星影:ありがとうございました。

予選総合第41位(1回戦敗退) 幽鬼弁天
審査員
点数
18 21  7 14 10 32 得点18.00
(ボーナス+1点込)
【審査員コメント】
・勿体無いなぁ。絶望的じゃないんですよ、めちゃくちゃ面白くなりそうなんですよ。
 「メイドなので」「一気に飛んだね!」「大好物のキャットフード」とかフレーズも悪くないんですよ。
 ただ、めちゃくちゃ面白くなりそうな設定を提示されたまま、一切広げられなかったと言いますか。
 最初の数行で「メイドとお嬢様の漫才かな?意外と無かったな」と期待したんですが、その後特に触れられず。
 この流れだと本当にメイドとお嬢様なのか、そう言ってるだけなのかわかりづらいので明確にすべきかと。
 実際にメイドとお嬢様の漫才なら仕事とか関係性とか、色々とボケに繋げられそうですし。
 育成ゲームの部分も、野球部のない高校に入った野球少年って設定はいいのに、部活紹介で終わるのは歯痒すぎます。
 スーファミとか自己再生とか余計な部分で行を使いすぎて、本当に描写すべき点が手付かずでした。
 本当に面白くなりそうなんです。キャラであるとか設定であるとか、もっと深く掘り下げてみてください。
 ネタの「核」がはっきりすれば、それだけで爆発的に良くなるはずです。本当に期待しています。
   
・「育成ゲームデビュー」じゃなくて、「声優デビュー」ですよね?
  ここがどうつながってるのかよくわからなかったです。
 
 なんでしょうね、メイドとお嬢様という設定が完全に要らなくて、よけいネタとしての一貫性がなくなってると思いました。
 単にボケがベタってのもありますが……。
   
・「え…? え、ええええ!?」というのが読み終えた後、思わず声に漏れた感想です。
 色々お聞きしたいことはあるのですが、私からは大きく2点だけにします。
 @短すぎるゲーム本編
  主人公の受精からスタートとかすげー面白いんですよ。
  んで恋愛シュミレーションのはずがパワプロのサクセスに変わってしまうのもまた期待できる展開なんです。
  ただ! 冗談抜きでこれで終わってしまったので消化不良が半端ないです。消化どころかまだ口にもしてないレベル。
  面白いボケもあるんですから一応ちゃんとゲームしましょう。
 A全く生きていないキャラ設定
  お嬢様とメイドという設定みたいですが、それが生きている場面がまるで見当たりませんでした。というか、
  キャラ付けは少しでもいいからネタに生かさないと自己満足に終わってしまい、減点対象になりかねない要素です。
  生かすなら生かす、生かさないなら最初からやらない。そのメリハリだけはしっかりつけるべきです。
   
・○○もどき研究部、とか、プラナリア、とか、ちゃんと魅せたら面白そうなボケをぶん投げてしまっててたのが非常に勿体ないかなぁ、という感じです。
 無駄なやり取りも多く、文章力もまだまだと言った感じで、恐らく今まで審査で言われてきたであろうことが治ってないネタだったんじゃないかなと思います。
 でも、それ言われても正直難しいですよね。強いて言うならいっぱい本とか読んで、長文に限らずいっぱい何か書いてみるといいと思います。
   
・全体的に不自然だったり分かり辛い箇所が多すぎるかなと。
 理解しようとするのが精いっぱいでちょっと面白さを感じる隙が無かったですかね...
 以下いくつか指摘です。
 ・育成ゲームの話題を月宮さんが最初に振っておきながら、何故か星影さんが話を進めてる
 ・(この人、何歳なんだろう?)→見た目に何の情報もないなにそんなセリフ出されても
 ・育成ゲームじゃなくて恋愛シミュレーションゲームでは?
 ・急に殴られて、それを「ジャ部」というボケだと理解するのは難しくないでしょうか?
   
・個性を出そうと頑張った様子は見受けられて好感触ですが、結果としては空回りしている箇所が多かったかなぁと思いました。
 一番気になった点としては、タイトルにもしている「育成ゲーム」というジャンルがよく分からなかったののが惜しいところです。
 「どんなネタなのか」ということだけでもしっかり提示出来ると大分変ってくると思います。
 

Qゲート
No.015 ゴゴゴゼン
都市伝説
小夜:どうもー、ゴゴゴゼンでーす!

朝野:よろしくお願いしますー!

小夜:・・・信じるか信じないかは、あなた次第です!

朝野:なんやの急に。

小夜:いや、私最近な、都市伝説のかっこよさに気付いてん!

朝野:そういうことかいな。私も好きやで、都市伝説。

小夜:都市伝説からの流れでさっきの決めゼリフビシッと決めたらかっこええよね!

朝野:確かにかっこええな。

小夜:昔の彦摩呂くらい?

朝野:いや、昔のパパイヤ鈴木くらいやな。

小夜:甲乙つけがとうございますな。

朝野:そやな、どっちもボヤッとしか覚えてへんからな。
   あとその喋り方なんや。「つけがとう」て。

小夜:どっちが正しいかは終わってから決めるとして、都市伝説からの決めゼリフやらせて!

朝野:ええけど、都市伝説持ってんの?

小夜:今から考える!

朝野:そんな短時間で思いつかへんて。

小夜:思いついた!

朝野:天才おりましたわ。言うてみ。

小夜:紅に染まるバンドのボーカルは洗脳しやすい!

朝野:それToshiの伝説や!
   紅に染まるバンドのボーカルってToshiくらいしかおらんやろ!

小夜:信じるか信じないかはあなた次第です!

朝野:ていうか伝説でもないし!Toshiの性質やわ。

小夜:Toshi性質かー。惜しい。

朝野:そんなんじゃあかんよ。
   あ、ちょっと都市伝説思いついたわ。

小夜:本当の天才見つけましたよみなさん!言うて言うて。

朝野:発展した都市部の地中には、必ずあるものが埋まってんねんて。

小夜:ほうほう。あるもの?

朝野:なんでも、それは「電気」っちゅうものの通り道でね。

小夜:それ電線や!都市部の電線の話や!
   きっちりインフラ整備されとんねんそれ!

朝野:信じるか信じないかはあなた次第です!

小夜:都市伝説やなくて、都市電線やんけ!
   いっちょ前に決めゼリフ言うな!

朝野:都市電線じゃあかんか。

小夜:あかんわ!
   あ、都市伝説思いついたで!

朝野:ホンマかいな。言え言え。

小夜:渋谷の109は、人知れず463に姿を変えて、夜な夜な2アウトを取るらしい・・・。

朝野:それ都市の併殺やないか!

小夜:信じるか信じないかはあなた次第です!

朝野:言うてみたけど、都市の併殺ってなんやねん!

小夜:都市併殺になってしもたわ。

朝野:「なってしもたわ」ちゃうねん、もう。
   あ、どうも、都市伝説思いつきマシーンです。

小夜:なんやねんそれ!スッと「思いついた」って言え!

朝野:だるい時、体を反らしたり、指を反らしたりしたら、たまに「ポキポキ」って鳴るやろ?

小夜:鳴る鳴る。それが?

朝野:それ「キャビテーション」って言うねんて。

小夜:それ都市伝説やなくて、腰・関節の話やんけ!

朝野:信じるか信じないかはあなた次第です!

小夜:ほんでただの雑学やし!
   また一つ知識増えましたありがとう!

朝野:腰・関節やったわ。すまんすまん。

小夜:頼むでホンマ。
   あ、ツイッターの都市伝説思いついったー!

朝野:うわしょうもな!なんやねんそれ。早よ言え。

小夜:ツイッターの「お気に入り機能」知ってる?

朝野:あの星マークのことやろ?「ふぁぼる」とか言うよな。知ってる知ってる。

小夜:あれにはいくつか種類があって、まずは「面白いね」のふぁぼ
   次に「後でこのURL先の記事見よ」のふぁぼ
   それと「さっきふぁぼしてくれてありがとう」のふぁぼ
   それと「リプライするまでもないことだから代わりにふぁぼしとこ」のふぁぼ

朝野:それ都市伝説やのうて、星考察やないか!

小夜:信じるか信じないかはあなた次第です!

朝野:日頃のふぁぼ研究の成果を発表するとこちゃうねん。

小夜:発表する場やと思ってたわ。

朝野:NAVERでまとめとけボケ!
   あ、都の市の伝の説、略して「都市伝説」思いつきました。

小夜:回りくどいねん!早よ言わんかい!

朝野:私、朝野ユミは、たった今から、好きなAKBメンバーを小嶋陽菜ちゃんから柏木由紀ちゃんに変えます。

小夜:なんやねん急に。

朝野:推し変です!

小夜:「推し変です」やないか!都市伝説言え!

朝野:信じるか信じないかはあなた次第です!

小夜:どうでもええわ!
   あ、都の市の伝の説、略して「ののの」思いつきました!

朝野:どこ略してんねん!都市伝説思いつけ!

小夜:おのののか!

朝野:なんやねん。

小夜:信じるか信じないかはあなた次第です!

朝野:マジでなんやねん!

小夜:「ののの」思いついたから言うただけやけど。

朝野:いや都市伝説を言えや!全くもう。
   あ、模試伝説思いついたわ。

小夜:都市伝説や言うてるやろ!

朝野:どうも、伝説の全国模試1位野郎です。
   なになに?「問6、この時の筆者の気持ちを答えなさい。」やて?
   答え、「血湧き、肉躍り、餅を吸い、肺詰まる」っと。

小夜:なんやねんその答え!1位なれるかそんな奴!
   あ、ポキ伝説思いついた!

朝野:なんやポキ伝説て!

小夜:腰、ポキポキ!指、ポキポキ!

朝野:それ私の腰・関節やないか!都市伝説言え!
   あ、女子電鉄思いついたわ。

小夜:女子電鉄てなんやねん!

朝野:次は〜〜〜終点〜〜〜澄ました短期大学〜〜〜

小夜:どこ着いてんねん!都市伝説言わんか!
   あ、都市高速乗ったわ!

朝野:何勝手に乗ってんねん!

小夜:市街地までビューン!

朝野:ビューンちゃうわアホ!
   あ、トキ全滅思いついたわ。

小夜:思いつくなそんなもん!

朝野:「ニッポニア・ニッポン」て!ネーミング!ぷぷぷ!

小夜:何わろてんねん!それより都市伝説思いつけや!
   あ、コリアン熱が高まってきた!

朝野:なに急に高まってきてんねん!

小夜:ヨン様〜〜〜〜!

朝野:ほんで今頃ヨン様かい!遅いねん!
   あ、母子殲滅思いついたわ。

小夜:だから思いつくなそんなもん!

朝野:見渡す限り、父!父!父!

小夜:お前なにしてくれてんねん!
   あ、堀先生思い出した!

朝野:急に誰やねん!

小夜:えー・・・みなさんが静かになるまで・・・3秒かかりましたー。

朝野:いやシビアか!そういう先生おったけどシビア過ぎるやろが!
   あ、お時間です。

小夜:いやだから「お時間です」やなくて、都市伝説を言え言うてんねん!

朝野:いやいや、そろそろ時間やで。

小夜:あ、そうなん。恥ずかし。

2人:ありがとうございましたー。

予選総合第16位(準決勝敗退) ゴゴゴゼン
審査員
点数
60 89 20 70 80 80 得点67.50
(ボーナス+1点込)
【審査員コメント】
・Aマッソだこれ!笑けずり見てファンになったAマッソだこれ!
 Aマッソのオマージュということだと思うんですが、オリジナルのフレーズは単純に面白い物が多かったです。
 都市併殺とか腰・関節などのダジャレ部分もよく出来ていましたし、そのフリの段階でも
 「109が463に」「キャピテーション」など、印象的なフレーズが盛り沢山で楽しめました。
 後半も「血沸き、肉躍り、餅を吸い、肺詰まる」「澄ました短期大学」など怒濤のキラーフレーズに圧倒されました。
 ただ、勢いが良かった反面、後半に行くにつれ「おのののか」「3秒かかりました」など空振りも増えた印象です。
 また、やはり借り物のスタイルと言うことで、本家と比べてしまうところは否めません。
 ネタ自体は面白いんですがオリジナリティの面から見てしまうと…という印象でした。
 これで全くAマッソ関係なく作ったネタだったらマジでごめんなさい。Aマッソのお二人にもごめんなさい。
   
・ボキャブラを少しずつずらしていく感じがすごく上手いですね。ワードセンスがあって面白いです。
 こんなこと言うもの野暮ですが、Aマッソ好きですか?
   
・MM-1で久しぶりにプロ漫才師のオマージュネタを読んだ気がします。
 構成については笑い飯っぽさが出ていたので安心して読めた反面、
 漫才の出来を笑い飯と比較すると星考察以降の粗さが余計に目立ってしまいました。
 ちょっと無茶苦茶にやりすぎかなぁ…。
   
・独特のリズム感がある漫才でしたね。書き文字の関西弁漫才こけまみれコオロギさん以外で久しぶりに見ましたけど、悪くなかったです。
 「信じるか信じないかはあなた次第です」を無くすタイミングも良かったですね。
 「母子全滅」も好きでした。大きな当たりには欠けたものの、概ね好きなネタでした。
   
・くだらなすぎてめちゃ笑ってしまいました。「「推し変です」やないか!」じゃないですよ。
 後半への加速のさせ方、オチもつなげ方うまいですし、非常に良かったんじゃないでしょうか。
 入りが少しスロー気味だったのと、終盤でもっと無茶苦茶なワードが来てもよかったんじゃないかなというところでしょうか。
 あと既視感って意味でちょっと手放しで笑えなかったかなと。
   
・まさかのWボケ…!
 ボケのクオリティは、全体的にまぁまぁ面白かったです。特に好きなのが、
 
 ・都市の併殺
 ・略して「ののの」
 ・模試伝説
 ・市街地までびゅーん
 ・見渡す限り、父!父!父!(ここで終盤的なすごい笑い起こってそうなイメージ)
 
 のあたりですね。
 面白かったですが、笑い飯の二番煎じ感が拭えないかなぁ、というところではありました。
 

Qゲート
No.016 順列組合
いきるもの(100sの方は名曲)
しあ「最近、霊感商法のグッズ買うのにハマっている」

率子「どうも順列組合です。商法って分かってるなら買わないで。よろしくお願いします」

しあ「まぁでも多分その効果はあるっぽいから。
   水晶とか買ってから私、霊感出てきたしね最近」

率子「あ、私の知ってる霊感商法じゃないっぽい。
   他人のウソ霊感に騙されたんじゃなくて、なんかむしろ変なの目覚める方のグッズ買わされたっぽい」

しあ「霊感強くなりすぎて、逆に生きてる人見えなくなってきたくらいだもん」

率子「どーゆー理屈よ。
   ってかもうそれは人付き合いにに支障をきたすでしょ。生活どうしてんの」

しあ「まぁそのへんは背後霊の方を覚えてたからそれを目印にして人を判断するって感じで、なんとかなってるよ」

率子「相手が祟られてるコト前提の人間関係なのかよ」

しあ「率子さんとか分かりやすいよ。今も23人ほど憑いてるから。みんな思いっきり列なしてるから」

率子「私、びっくりするほど憑かれてたな。
   都内のちょっとした人気ラーメン店みたいになってんじゃん霊界の食べログにでも載ってんのか」

しあ「まぁ今日はまだ少ない方だケドね。
   多いときは60万人くらいいるもん」

率子「もうフェスじゃん」

しあ「鳥取県の人口より居たね」

率子「ってかアンタもそんな人数どうやって把握したのさ」

しあ「こないだロケで一緒にバス乗った時に、移動のうちに寝とこうと思ってひつじ代わりに数えたから」

率子「よくそんな悪夢まっしぐらなモン数えて寝れたもんだね」

しあ「結局最後まで寝れなかったから数えきったんだケドね。今思えばちょっとした国勢調査だったよ」

率子「数えきる前に諦めるタイミングあっただろうに。
   っつーか、じゃあむしろなんで今23人しかいないのさ?」

しあ「ほとんどココの会場警備に引っかかってたよ」

率子「MM−1のセキュリティ優秀すぎる」

しあ「そんなワケで今日の率子さんの背後霊は厳選されたメンバーだよ。ガチパーティだよ」

率子「それはそれで怖いな。除霊したい」

しあ「あ、でも今はちょっと除霊しない方がイイよ。この中、率子さんのお母さんの生霊混ざってるから一緒に成仏しちゃったらマズイでしょ?」

率子「…………何してんだ母よ」

しあ「率子さんの大舞台が心配で観に来たみたいだよ」

率子「いや観覧にこんな最悪の手法取らなくても良かったでしょうが。
   なんで授業参観しに来るノリで悪霊と化しちゃってんの」

しあ「一応本人は守護霊のつもりで来てるらしいケド」

率子「何から守護するつもりなんだよ」

しあ「ホラ、楽屋のリモコンとかサランラップで包んで守護してたよ」

率子「そーゆーお母さん感の強い守護求めてないわ」

しあ「あ、今[コレがホントのラップ現象だね]っつってお母さんドヤ顔だよ」

率子「ウザすぎる。もう仕事してる娘にこのかまい方やめてほしい。
   母親がスピリチュアルおせっかいババアなの嫌過ぎるでしょ」

しあ「まぁそう言われると確かにね。その肩書き細木数子と同じだしね」

率子「子離れの出来なさが異常だよまったく」

しあ「因みにこうやって生霊になって来るのもう今月10回目くらいだよ」

率子「常連客がこんなに嬉しくないの初めてだわ」

しあ「慣れ過ぎて最近は他の背後霊に整理券配ってるよ」

率子「人のパーソナルスペースを勝手に取り仕切るんじゃないよ」

しあ「あとそれで知り合ったちょっとダンディーなおじさんの霊と不倫してる」

率子「………………いやマジ何してんだよ母。
   娘とゼロ距離の環境で生霊になって不倫とか新手のプレイ過ぎるだろ」

しあ「基本的に率子さんに憑いてる背後霊のほとんどは、このトリッキーな不倫を見るの楽しみにしてる人たちなんだよね」

率子「親がこんな形で自分より人気があるのはエンターティナーとして屈辱でしかない。
   よくそんな状況で不倫続けられるな」

しあ「率子さんは周りの霊が見えていないけれど、お母さんもまた周りが見えていないようだね」

率子「うわぁ最早このバカ親ごと成仏させていい気がしてきた。むしろコイツこそ真っ先に冥界に追いやるべきな気がしてきた。
   なんかそーゆー類のグッズ買ってたりしない?」

しあ「仏具系で良ければあるよー。ほらこの浄化用の霊験あらたかなロウソク」

率子「よしきた。さっそく使おう点火しよう」

しあ「あ、待ってダメだ。今お母さん火がついてドロッとしたロウソクにときめいたよマゾヒストだ。
   コレ使っても俗っぽい欲が増長されて成仏みたいな浄化現象起こせないパターンになると思う」

率子「くそう厄介な性癖を発動させやがって。知りたくなかった性癖を発動させやがって」

しあ「よく見たらマゾい恰好してたもんねお母さん。それ拘束衣だよね」

率子「その件に限っては親の姿が見えなくてよかったと思っている」

しあ「すごいねそれ、人工芝を織って作ってあるんだ」

率子「マゾしかエンジョイできない肌触りの生地チョイスしてるなよ」

しあ「あとその猿ぐつわもなんか良く見ると「パクチー味」ってタグついてるね」

率子「味覚まで駆使してマゾヒズム堪能したいのかよ」

しあ「そもそも現在進行形でダンディーさんに鮮度の悪いニシンでひっぱたかれるプレイの最中だしね」

率子「おい母の性癖まだコチラの想像を上回る余地があるのか」

しあ「くるぶしをヤギの霊が血が出るまで舐め続けてるし」

率子「ココまで来るとコレがSMの範疇かどうかも分からなくなってくるな」

しあ「あとでスマホで念写して「ボケて」に投稿してイイ?」

率子「絶対やめて身内で大喜利しないで一族の恥で画像で一言しないでお願いします」

しあ「そうかー、有効利用したくて仕方ない絵面なんだけどなー」

率子「是非やめてコレ以上家庭環境を崩壊させるようなコトに手を出したくない」

しあ「んー、じゃあそう思ってる時にこれを言うのは大変心苦しいんだけれども、」

率子「え? 何?」

しあ「率子さん、お父さんの方の霊も来たよ」

率子「………………………………父よ、アンタもか。
   アンタまでこんなクレイジーな方法で娘の漫才観に来たのか」

しあ「いや、それはちょっと違うよ。
   お父さんはフツーに客席に観に来てたんだケド、さっきのお母さん不倫情報がショックすぎて魂抜けちゃっただけだよ」

率子「あ、ホントだ観客席に父の死体がある。疑ってゴメン父」

しあ「死体がアリバイになるなんて妙なコトもあるもんだね」

率子「あとちゃんと死後硬直する前に戻ってね。自分の漫才で親を殺したとか言う珍妙な十字架背負いたくないから」

しあ「それにしても修羅場だね」

率子「そうだったよく考えたら父も霊と化したコトで浮気でついでにSMな現場にに乗り込んだ状態になってたんだった」

しあ「ギャラリーもすごい盛り上がってるよ。
   警備員さんに止められてた幽霊たちもこの状況観ようと頑張って覗き込んでるのが外から聞こえてくる」

率子「私を差し置いてコレ見れてる人多過ぎでしょ。
   って言うかココまでの状況になってまだ娘が部外者なのどういうコトなの?」

しあ「んでもって今お父さんから私に憑依させてくれとの要請が来たよ」

率子「なんでだよ。人の体に乗り移る前に自分の体に戻れよ。あとちょっとセクハラになる気がするよ」

しあ「1分130円で交渉中」

率子「お前もなぜ国際電話の相場で応じてるんだよ」

しあ「いやだって『ずっと娘が部外者だから自分の言葉だけでも聞こえる状態にして話し合いをしたい』って言うからさ。
   私に憑依すれば率子さんに声聞こえるし、霊感ある身体だからお父さんにも霊サイドも見えたままだし」

率子「前言撤回ココへきてやっと私に配慮を持ってきてくれた父マジ天使。ついでにあのどうしようもない母を天に召してくれ。
   応援するよ父、いや父上、いやパパ上」

しあ「急に呼び方がガチのファザコンが使うヤツになっちゃったよ。そんなに嬉しかったのか愛に飢えていたのか。
   ………………さて、じゃあ憑依してイイよ。領収書つけといてあげますね」

率子「謎配慮。請求先なんて無いでしょ」

しあ「『おいお前、不倫なんかして恥ずかしいと思わないのか!』」

率子「あ、お父さん憑依モード開始。
   でもダメだよもう母はそんなコトで恥ずかしがるような人じゃなくなっちゃったっぽいし、
   恥ずかしがったとしてもそれを快楽に変えられる無敵仕様なんだよ」

しあ「『そっちのアンタもだ! くそう人の妻を取りやがって何がダンディズムだ西洋かぶれが! 塩を投げつけてやる!』」

率子「よしそれは良いぞ。ありふれた攻撃だけどこの状況に置いてはガチで存在を消し去るキラーカードだ」

しあ「『しかし自分の右手もそこそこ痛いな……』」

率子「まぁそりゃあ自分も同じ立場だしね」

しあ「『あっコラお前、コッチの攻撃を嬉しそうに受けに行くんじゃない! それを快楽にするな!
    っていうかお前はいま成仏しそうな感覚と性的なエクスタシーを勘違いしてるだけだ!
    [塩を受けて潮を吹くわ♪]とか言うな!』」

率子「アイツ本当、上手いコト言うタイミング最悪だな。コレでマジに逝ってしまったらコレも腹上死と言うコトになるのだろうか?」

しあ「『こんな見境なさすぎる快楽追求に妻が陥るなんて、こんなの……、こんなの……、
    ………………興奮するじゃないか!』」

率子「…………………………お前もかよ。お前も知りたくなかった性癖発動なのかよ。
   パパ上マジ堕天使。まったく短いファザコンだったわ」

しあ「『こんなの初めてだ……。今日初めてお前を本当に愛せた気がする。フフッ』」

率子「皆さん、この人たちはかつて愛無しで私を作ったそうです。
   私は愛の結晶ではなく性欲の副産物だったようですチクショウ事態は悪化しかしなかった」

しあ「…………あ、憑依終了。
   乗り移られてた間のコトは意識無かったからちょっと分からないケド、なんだか両親とも満足そうにしてるからハッピーな解決したのかな?
   なんかダンディーなおじさんも「私は恋愛においてピエロで構わない」と言って満足げな表情でいま成仏したし」

率子「………………………………そうだね。みんな幸せになったよ。私以外はみんな大団円だよ。一人残らず駆逐したいほどに。
   ココら一帯の霊をまとめて地獄に叩き落とすような除霊グッズ欲しくなってきたわ紹介してくんない?」

しあ「いや率子さんも霊感商法に手を出しちゃうのかよ」


率子&しあ「「どうも、ありがとうございました」」

予選総合第20位(3回戦敗退) 順列組合
審査員
点数
57 80 71 54 41 77 得点64.33
(ボーナス+1点込)
得票1票
【審査員コメント】
・相変わらず順列組合は僕の好みにドンピシャな設定を作ってくれますな。
 霊が見えるという設定は決して珍しくはないんですが、母親の生霊という着眼点は見事。
 「コレがホントのラップ現象」「ボケてに投稿」など、良質なボケも多く見られました。
 惜しむらくは中盤、SMや寝取られなど、ベタな下ネタが増えたため、やや冷めてしまいました。
 ニシンとかはブッ飛んでて笑ったのですが、大枠が良かっただけによくある流れに収まってしまったのが残念でした。
 また、背後霊という発言だけで悪霊と決めつける、「逆に生きてる人見えない」が特に触れられないなど、ちょくちょく違和感を覚える描写がありました。
 こういう違和感で流れを止めてしまうのは勿体無いので、もっと各セクションを丁寧に描写すればだいぶみちがえるかと。
   
・「マゾしかエンジョイできない肌触りの生地チョイスしてるなよ」「お前もなぜ国際電話の相場で応じてるんだよ」みたいなツッコミ(ボケにも繋がってますけど)の言葉選びがすごくおもしろかったです。
 実質舞台上にいっぱい人いるんですけど、その辺もすっと伝わるネタで、良い、という感情です。
   
・「MM−1のセキュリティ優秀すぎる」「おい母の性癖まだコチラの想像を上回る余地があるのか」
 「お前もなぜ国際電話の相場で応じてるんだよ」
 ツッコミ一言一言のパンチが重くてビシビシきました。
 ローテンションなのに力強さを感じるツッコミってそうそう出来ないと思います。はい。
 あとはこのツッコミに負けないくらいのボケがあればというところですが、
 変態両親という事以外思い出せないくらい霞む存在になり下がってました。
   
・100sの「やさしいライオン」を聴きながら審査しました。
 
 ボケのクオリティは間違いなくトップクラスで高かったです。間違いない。父親が憑依するところでちょっと微妙に成ったかな?という感じですが。
 でも笑ったのは「フェス」「国際電話の相場」くらいだったんですよね。
 恐らくお二人のトーンというか、文章の書き方がどうしても笑わせるものとしてまだ完成してないんじゃないかな、という印象です。逆に上の2ボケは魅せ方も完璧でした。
 口調、文章の長短、緩急。こればっかりは感覚的な問題で正解が難しいのであまり説明できないですけど、色々試してみてほしいですね。
   
・率子「あ、ホントだ観客席に父の死体がある。」
 →自然発生的な現象を操作するのは漫才的でない
 
 題材が面白い発想で、途中まではいい感じに進んでたのですが、途中から笑いが完全にコント的になってちょっと楽しめなかったです。
 父が来て死んだっていう展開がずっと後ろまで絡んでいく訳ですから後半まるまる大きめの引っ掛かりが抜けきらなかったですね。
 あと、ヤギの描写で引いてしまったのと、少々ツッコミの言い回しの癖が強くて頭にスッキリ入ってきづらかったというところでしょうか。
   
・>MM−1のセキュリティ優秀すぎる
 へへっ、どもども。
 
 霊が出てくるネタは数あれど、これはなかなか新しい攻め方のネタでしたね。
 率子さんのご両親の背後霊といった、全体の基軸となる設定となる部分の描写がとにかく面白かったです。
 ただ、「ストーリーが良かった」という感じで、笑いとしては少々物足りなかったのが惜しいところです。
 

Qゲート
No.017 ブロッコリースプラウト
ノーベル過激賞
松下:やぁみんな! 性病持ちのブロッコリースプラウトが来たよ!!

常盤:一言目からごめんなさい。

松下:不特定多数のメス犬と関係を持ったら性病にかかっちゃった! なんとかしてよトキえも〜ん!!

常盤:私の手には負えませんので、とりあえずその下腹部に生えた腐ったバナナのような見苦しい物を仕舞って下さい。

松下:戻れ! ディグダ!(ぽろん)

常盤:体長20cmのディグダというにはいささかレベル不足かと。

松下:ゆけ! デカマラカッチ(ぽろん)

常盤:ハサミギロチン。

松下:き ゅ う し ょ に あ た っ た !
   こ う か は ば つ ぐ ん だ !








松下:人の役に立ちたいです。

常盤:どうしたんですかこの人。

松下:人に感謝されたいです。

常盤:少し前まで最下層のポコチントレーナーだったんですけどね。

松下:人に尽くし、人を愛し、人のために働いて、今日も一日世界が平和であるようにと願っています。

常盤:……はい。諸悪の根源が詰まっていたバナナを収穫した事で内面が浄化された、という結論で脳内処理しました。

松下:目標はノーベル平和賞受賞です。

常盤:夢が大きくていいですね。

松下:そのためには、過去の受賞者に倣った行動が必要だと思います。

常盤:素晴らしい意志です。

松下:そういう事なので、私は通学中の女子生徒を演じますから、常盤さんは過激派武装集団となって私を銃撃して下さい。

常盤:いけない。

松下:私を学校に行かせてくださああああああああああああい!!!!!!!

常盤:どうしてこうなった。どうしてそこをピックアップした。

松下:アゥチ!! いたーい……痛いですううう……

常盤:まあ撃たれて然るべき態度ではありましたよ。

松下:Blood……. This is blood…!!

常盤:なんですかその捨て身のヘレンケラー式学習法は。ちょっと松下さん松下さん。

松下:松下だよっ★

常盤:昨今の逼迫した国際情勢を踏まえると、今このネタをするのは大変危険と判断致しました。話題を変えましょう。

松下:子供の頃の遊びって懐かしいよね!

常盤:話題に安心感ありますね。

松下:よくごっこ遊びとかやったんだ! 試しにここでやってみてもいいかな!? いいよね!?

常盤:お好きに。

松下:そういう事なので、私は通学中の女子生徒を演じますから、常盤さんは過激派武装集団となって私を銃撃して下さい。

常盤:見た事ありますね。

松下:私に勉強をさせてくださああああああああい!!!!!!!

常盤:ここまで見た事ありますね。

松下:I! Want! More! BENKYOOOOO!!!

常盤:せめてSTUDYと言って頂きたかった。

松下:私は! 欲しい! もっと! BEKYOOOOO!!

常盤:わかりました、Excite翻訳のモノマネですね。

松下:BENKYO……ベンキョウ…………はあ……、勉強したい。

常盤:【朗報】松下、自己暗示に成功した模様

松下:常盤先生…………。 勉強が……したいです……。

常盤:すればよいのでは。

松下:にいちがに! ににんがし! にさんがろく!

常盤:皆さん、ここは見守りましょう。

松下:にしがはち! にしのかな! にごじゅう!

常盤:まだ1アウトです。

松下:にんしん7かげつ! にんしん8かげつ! にんしん9かげつで破水! It’s早産!

常盤:ノーベル平和賞。

松下:人の役に立ちたいです。

常盤:皆さん、あらぶる点Pが原点Oに帰りましたよ。

松下:どうしたら人の役に立てますか?

常盤:いい質問ですね。親切に接すればその人の役に立ちます。

松下:親切……とは?

常盤:そうですね…………ありがちな例えで申し訳ありませんが、
   喉にモチが詰まって死にそうなおばあちゃんの口に掃除機突っ込んで吸い取ってあげる事は、親切です。

松下:なるほど! それで喉にモチが詰まって死にそうなおばあちゃんはどこにいますか!?

常盤:天国です。

松下:天国はどうやって行ったらいいですか!?

常盤:車でも電車でも飛行機でも、お好きな乗り物で事故に遭えば行けます。

松下:じゃあ僕はおばあちゃんの形見の押し車で新東名を逆走します!

常盤:新東名を逆走していると、前方から過激派武装集団が現れました。

松下:私を天国に行かせてくださああああああああああああい!!!!!!!

常盤:過激派武装集団はその場で付きたてのモチを振舞ってくれました。

松下:おいしー。

常盤:振舞ってくれました。

松下:もっちゃもっちゃ。

常盤:もっと振舞ってくれました。

松下:もっちゃもっちゃ。

常盤:むちゃくちゃに振舞いました。

松下:もちゃもちゃごっく……ん、んーーー! ん〜〜〜!!!!!

常盤:苦悶の表情を浮かべる松下さんなど気にせず、モチをつく過激派武装集団。

松下:んっ!! んーーーっ! ん〜〜〜!!!

常盤:ソシャゲで10連ガチャ引いてる仲間に群がる過激派武装集団。

松下:んーーー! ん……ん、……………………。

常盤:喉にモチが詰まって死にそうな松下さんの口に掃除機突っ込んで吸い取る過激派武装集団。

松下:んぐ…………んばっ!! っはあー! っはあー!

常盤:ここで質問。今のお気持ちは? 

松下:モチを振舞うし助けてくれるし、なんて親切な人達なんだ!

常盤:そう。これが、人の役に立つということです。

松下:こ、これが……人の役に、立つ……こと。

常盤:そうです。

松下:わかりました! 実は過激派武装集団がノーベル平和賞をとったんですね!

常盤:違います。

予選総合第13位(準決勝敗退) ブロッコリースプラウト
審査員
点数
93 59 500点 64 54 70 得点69.00
(ボーナス+1点込)
得票3票
【審査員コメント】
・「私を学校に行かせてくださああああああああああああい!!!!!!!」は今大会の最大瞬間風速です。
 ヤベェくらい笑いました。ツカミでちんちん出した時は頭を抱えたんですが。
 とにかく一撃一撃の爆発力が半端ない。過激派武装組織が出てくるたびに腹を抱えました。
 他にも「It’s早産!」「天国です」などキラーフレーズが多く、構成もしっかりしているので読みやすい。
 ちょっとボケが少ないところが気になりましたが、一撃が強いので結果的にはプラスかと。
 現状で完成されてはいるんですが、もう少しボケの種類を見たかったという欲は残りました。
 ただヤベェくらい面白かったです。「私を学校に〜」はプライベートで使わせて頂きます。
   
・話の流れや会話が飛んでる部分が面白かったです。後半ぶっ飛びすぎててちょっと置いて行かれましたかね…
 通学中の女子生徒と過激派武装集団、は元ネタがあるやつなんですかね?あんまりピンと来なかったんですが。
   
・1年前に原案を考えたネタですが、ちょうど審査期間中にノーベル平和賞の発表がある事に気づき鮮度十分と判断し仕上げました。
 だけど今年全然日本で話題になんねーでやんの!! やっちまったわ! やっちまったなあ!
 でも今回はあかつきよりこっちの方が推しネタです、ハイ。
   
・「まだ1アウトです。」とか好きだったんですけど、後半ちょっと失速したかなぁという印象です。ソシャゲの一行が全然意味わからなかったですね……。
 この独特の空気感が心地よくも心地よくなくもあり、なかなか難しいネタだなと思いますが、笑った量的にこのくらいかなー、と。
   
・「どうしたら人の役に立てますか?」→「喉にモチが詰まって死にそうなおばあちゃんの口に掃除機突っ込んで吸い取ってあげる」という結論が出てるはずなのに、最後の件で人の役に立つということを分からせる感じになってるのはどうもスッキリしなく感じました。
 あと、ツカミのバナナの件は個人的になくてもよかったんじゃないかなぁと。漫才でバナナを露出させるのはあまりよろしくないですし。
 「私は通学中の女子生徒を演じますから、常盤さんは過激派武装集団となって私を銃撃して下さい。」に帰るところは非常に良いですね。
 あれをいろんなパターンで繰り返すネタっていうのでも良かったですね。
   
・キャラは安定していましたし、いろんなボケが見られて終始面白かったです。話もまとまっていますね。
 ただ、頂点的な笑い、勢いがちょっと劣ってしまっていたかなぁと。笑い的にはジャブぐらいで終わっていた気がします。
 全体的にはうまい感じでしたが、全体としてはメインディッシュが足りないという印象でした。
 

Qゲート
No.018 チアノイズ
ゾン7
矢野:チアノイズです。よろしくお願いします。

ゾン:その味がいいねとあなたが言ったから、7月6日はお前の命日。チアノイズです。

矢野:褒めてくれた人を殺すんじゃねえよ。ツカミから人を殺すんじゃねえよ。

ゾン:40〜50組の芸人を集めて殺し合いをする企画と聞いて。

矢野:そんな物騒な企画じゃねえよ。

ゾン:えっ、じゃあせっかく持ってきたこのズルフィカールは活かされないのか……。

矢野:まずなんだよそれ。

ゾン:イスラムの英雄アリー・イブン・アビー・ターリブが使っていたとされる伝説の剣だ。

矢野:随分な物を用意してきたところ悪いが、しまってくれ。警察が来る前にな。

ゾン:まあ個人的に3人ぐらい殺して帰るとするよ。

矢野:なんで諦めねえんだよ。

ゾン:まあ常々思ってることがあるんだが、子供にも受け入れられる漫才をしたいよな。

矢野:矛盾かな。

ゾン:最近は妖怪ウォッチとかいうのが流行ってるらしいし妖怪のネタをやりたい。

矢野:まあ確かにいいテーマだな。

ゾン:審査員の妖怪大好きけうけげんさんを狙い撃つためにもな。

矢野:思ってても言うなよ。

ゾン:他の審査員に関しても出来れば狙い撃って行きたいから、一応スナイパーライフルも用意した。

矢野:文字通り狙い撃つ気かよ。

ゾン:まあ僕らの世代で妖怪って言うとアレだよな、ゲゲゲの鬼太郎。リメイク版やってたし。

矢野:お前の世代がどこかは誰も知らないけどな。

ゾン:でんぱ組.incの最上もがと同じ、年齢非公開だ。

矢野:お前みたいな奴がでんぱ組を引き合いに出すんじゃねえし、お前如きが年齢を伏せるな。

ゾン:妖怪人間ベムの凄いところは、何と言っても暗い影を持った主人公像だな。

矢野:ゲゲゲの鬼太郎どこ行ったんだよ。

ゾン:鬼太郎なら死んだよ。
   ――ごめん、脊髄反射的に適当な事言っちゃった。

矢野:お前、脊髄すらも命を軽視してるのかよ。

ゾン:まあとにかく、俺も怪物くんみたいな妖怪を主人公にした物語を作りたいなと思ったわけだ。

矢野:結局お前の好きな作品何なんだよ。

ゾン:Dr.スランプだよ。

矢野:妖怪関係ないの言うなら言うでもっと人が死ぬ奴にしろよ。

ゾン:アラレちゃんの首が取れるシーンは何度見ても興奮するな。

矢野:そんなフェチズム知りたくねえよ。

ゾン:うちの一族の共通性癖の話はどうでもいいんだよ。物語を作りたい話だよ。

矢野:代々そうなのかよ。家族ぐるみでそこに興奮してんのかよ。

ゾン:もうある程度考えてあるんだ。まずタイトルは「死体くん」。

矢野:くんを付ければ何でもポップになると思うなよ。

ゾン:死体くんはな、死んでるんだ。

矢野:100行以内に収めないといけないんだから無駄な行を挟むなよ。

ゾン:でも意志は持っている。所謂ゾンビの類だな。
   中国の奥地にあるという生き返りの泉を目指して、日本で知り合った仲間の妖怪と共に旅をしているんだ。

矢野:意外とちゃんとした物語に成りそうだな。

ゾン:死後硬直の体を懸命に動かすその姿はまさに健気。

矢野:なんでそこリアルにしちゃったんだよ。健気とも思えねえよ。

ゾン:しかし、そんな死体くんの行く手を阻む死体たちが居るんだ。

矢野:敵も味方も死体なのかよ。

ゾン:積み上げられたゾウの死体が道と言う道を塞いでいるんだ。

矢野:物理的に塞ぐのかよ。

ゾン:そこで活躍するのが死体くんの仲間の妖怪、砂かけババア。

矢野:何が出来るんだよ。

ゾン:積み上げられたゾウの死体に砂をかけ続けるババア。

矢野:何も出来てねえじゃねえかよ。

ゾン:いつしか死体の山は立派な砂山となり、その頂上には墓標が建てられた……。これにて一件落着。

矢野:どんだけ砂かけたんだよ。ちゃんと埋葬してあげるのは主人公サイドっぽい。何も落着してねえけど。

ゾン:死体くんの旅は続く。フランスにやってきた死体くん一行はついに旅の資金が底を尽きてしまう。

矢野:何でフランスに立ち寄ったんだよ。だから金無くなるんだよ。

ゾン:言ってなかったが、死体くん以外にも、それぞれの仲間たちには旅の目的があるんだ。

矢野:なるほど、話が膨らみそうな設定ではあるな。

ゾン:今回は砂かけババアの「パリジェンヌに成りたい」という目的のために、フランスに立ち寄ったわけだ。

矢野:膨らませ損だよ。

ゾン:夢半ばで散った砂かけババアを尻目に、金策に奔走する死体くん。

矢野:案の定成れなかったじゃねえか。

ゾン:炎上するエッフェル塔を尻目に、やっとバイトを見つける死体くん。

矢野:何があったんだよ。

ゾン:次々と死んでいくパリの人々を尻目に、バイトに生きがいを感じ始める死体くん。

矢野:感じ始めてる場合じゃねえよ。

ゾン:粉砕した凱旋門を尻目に、「俺死んでるんだから生きがいっておかしいよな」と一人微笑む死体くん。

矢野:全てを尻目にしすぎだろ。動じろよ。

ゾン:粉々になった凱旋門に砂をチャージしに行く砂かけババア。

矢野:凱旋門の破片を砂扱いするなよ。あとお前も働けよ。

ゾン:そして無事お金を集めた死体くん一行は、変わり果てたパリを後にするのであった。

矢野:パリに何があったのか説明しろよ。主人公はバイトしてるだけだしなんなんだよ。

ゾン:パリに関しては、まあ、普通に頭のヤバい奴が居たんだよ。

矢野:普通に頭のヤバい奴なのかよ。だとしても主人公と対峙したりしろよ。

ゾン:他にも仲間の妖怪の目的を叶えたり無かったことにしたりしつつ、ついに一行は中国に到達するわけだ。

矢野:無かったことに出来るなら、真っ先にフランス行きを取りやめるべきだっただろ。

ゾン:まずは砂かけババアの「そろそろパソコンを買い替えたい」という願いを叶えるため電気屋に向かった一行。

矢野:どうでもいい願いに話裂くのやめろよ。そしてババアパソコン使うのかよ。

ゾン:かけた砂の量とかを管理するのに使うらしいぞ。

矢野:何の意味があるんだよ。

ゾン:次々と爆発する家電達、仲間が一人、また一人と倒れていく。

矢野:そんな事件たまに起きてるけども。絶対その下りやりたいがために電気屋に行かせただろ。

ゾン:あんなに居た仲間達も、ついには死体くんとババアだけになってしまう。

矢野:ババアは生き残るのかよ。他の仲間の話聞いてないから何も感じられねえよ。

ゾン:仲間の亡骸をしっかりと埋葬し、生き返りの泉への旅路を急ぐ死体くんとババア。

矢野:泉に連れてってやればいいだろ。なんでしっかり埋葬しちゃうんだよ。

ゾン:そしてライバルとの最期の死闘を経て、ついに泉を見つけるんだ。

矢野:ライバルとか居たのかよ。そこを聞かせろよ。電気屋の話とかバイトの話とか、どうでもいいんだよ。

ゾン:そういう細かい部分のストーリーはまだ考えてなくてな。

矢野:細かくねえよ。お前の価値観、命以外の面においてもイカれてんじゃねえかよ。

ゾン:ついに夢にまで見た泉にたどり着いた死神くん。しかしそこで見たものは意外な物だった。

矢野:何事だろう。

ゾン:その泉から湧き出ていたのは、中国から世界各地への往復券であった。
   そう、「生き返りの泉」では無く、「行き 帰りの泉」だったのだ!!残念!!!

矢野:殺すぞ。

ゾン:グアムへの往復券を手に取り、バカンスに向かう死神くん……というところでこの話は終わりだ。

矢野:死体くんもこの結末に怒れよ。怒り嘆き悲しめよ。何ちょっと楽しもうとしてるんだよ。

ゾン:まあ子供向けの話なんてこんなもんだろ。

矢野:子供だましにも成ってねえよ。

ゾン:うーん、やっぱり頭が取れるくだりは必要だったか……。

矢野:そういうことじゃねえよ。いい加減。

二人:どうもありがとうございました。


Qゲート
No.019 PARTY NOISE
Doctor×Immoral×Sky
鳴子:エロい話していいですか?

神崎:ダメ。

鳴子:これは私の高校の同級生の、通称「性欲爆弾魔」と呼ばれていた女子のお話なんですけど。

神崎:エロい話はダメ。PARTY NOISEは子供からお年寄りまで楽しめるサイコパス漫才を目指してるんでダメ。

鳴子:あれは夏の下校時、自販機で買ったペットボトルを性欲爆弾魔がレロレロレロレロ……。

神崎:エロい話やめたら後で鳴子ちゃんが前から欲しがってたテディベア買ってあげるよ。

鳴子:はいどーもPARTY NOISEですよろしくお願いしまーす!! ウンコしたことないでーす!!!

神崎:はいよろしくお願いしまーす! ねぇ、今日も健全かつ清楚な漫才をしていきましょうねー。

鳴子:いやぁ、それにしても今日は美人なお客さんが多いですね!!
   べっぴんさん、べっぴんさん、性欲爆弾魔を飛ばしてべっぴんさん。

神崎:え、いんの!? アイツか、あの空気中のホコリ食ってんじゃないかってレベルで舌なめずりしてるアイツか。

鳴子:今日はわざわざ軍事評論家のお仕事をおやすみして駆けつけてくれました。

神崎:凄い仕事就いてるな性欲爆弾魔ー。言っちゃっていいのかよ仕事に影響出るぞー。

鳴子:ちなみに性欲爆弾魔の左隣が淫乱甲子園です。

神崎:なんだソイツはー。また同級生か、なんだ鳴子ちゃんの母校ー。ドスケベ養成所かよー。

鳴子:思い出しますねぇ……卒業式の日、淫乱甲子園が卒業証書入れる筒をレロレロレロレロ……。

神崎:エロい話やめたら前から鳴子ちゃんが行きたがってたゾンビ博物館に連れてってあげるよ。

鳴子:はいどーもPARTY NOISEですよろしくお願いしまーす!! 乳首とか付いてないでーす!!

神崎:よろしくお願いしまーす! ねぇ、別に乳首取れとは誰も言ってないんですけどねー。
   そんなことよりも鳴子ちゃん、ちょっと聞いてほしい話があるんだけど。

鳴子:なんですか? カッパ見たんですか?

神崎:違うよー。カッパ見たとしたらこんな飄々としてらんないよアタフタだよー。
   あのさ、僕子供の頃は医者になるのが夢でさ、今でも憧れてるんだよ。

鳴子:なるほど、つまり淫乱甲子園に憧れてるということですね。

神崎:マジかよ淫乱甲子園お前女医かよー。ドスケベ養成学校からみんな羽ばたいてんじゃーん。

鳴子:ちなみに病院では「大和撫子先生」と評判らしく、高校時代のことを聞かれるとはぐらかすそうです。

神崎:黒歴史なんだよ淫乱甲子園時代ー。蒸し返さないであげてよー。

鳴子:ですよね淫乱甲子園! みんなに慕われてるんですよね淫乱甲子園! 下向かないで淫乱甲子園!!

神崎:デリカシーがないよー。淫乱甲子園を無駄に辱しめないであげてよー。ごめんね淫乱甲子園ー。

鳴子:ちなみに淫乱甲子園の左隣にいる女性が発情鬼ヶ島です。

神崎:もういいよあの団体ー。ドスケベ学校同窓生ご一行はもういいよー。
   それでさ、もしも医者になれてたらやってみたいシチュエーションがあってさ。

鳴子:やってみたいシチュエーション? カッパ見つけたいんですか?

神崎:医者である必要性がないよー。いや医者じゃなくても見れないけどー。
   僕が飛行機に乗ってるとするじゃん。すると機内で急病人が発生するわけだよ。

鳴子:飛行機と言えばですね。修学旅行の飛行機の中で性欲爆弾魔がレロレロレロレロ……。

神崎:聞いてー? 隙あらばエロい話を挟み込みにかかる姿勢やめてー?

鳴子:それ見てみんなでケラケラレロレロ……。

神崎:異常学級だよー。もはや新手のハイジャックだよー。
   そんでCAさんが言うわけだよ、「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか!?」って。
   そこで医者である僕が颯爽と現れ患者さんを治す! これがやりたいんだよ。

鳴子:淫乱甲子園はそのシチュエーションを60回くらいこなしてますよ。

神崎:マジかよ凄いな淫乱甲子園ー。医師界の生ける伝説じゃん淫乱甲子園ー。

鳴子:そうなんですよ凄いんですよ淫乱甲子園! 逃げないで淫乱甲子園! 今日は服着てるんですね淫乱甲子園!

神崎:勘弁してあげてよー。淫乱甲子園に対するサディズムが凄いよー。恨みでもあんのかよー。

鳴子:淫乱甲子園……私が学校に怨み屋本舗の単行本持ってきたのを貴女が先生にチクったこと、忘れちゃいませんよ……!!

神崎:ちっちゃいよー。それしきのことをどんだけ根に持ってたんだよ、復讐が過ぎるよー。

鳴子:婚約おめでとう淫乱甲子園! 結婚式には呼んでくださいね淫乱甲子園!

神崎:絶対呼ばないよー。公衆の面前で淫乱甲子園連呼するヤツ絶対呼ばないよー。二次会で絶対いらんこと言うよー。
   だからさ、今から医者のシチュエーションやりたいからさ、鳴子ちゃんはCAさんやってよ。

鳴子:CA? つまり私は爆乳鉄仮面をやればいいんですか?

神崎:知らないヤツがCAだったー。流れ的に発情鬼ヶ島がCAかと思ったー。

鳴子:発情鬼ヶ島はMM−1のスタッフです。

神崎:お前客じゃなかったのかよ発情鬼ヶ島ー。何をしれっとべっぴんさん扱いされてんだ、席座るな袖下がれ発情鬼ヶ島ー。
   誰じゃなくてもいいから、素の鳴子ちゃんでCAさんやって?

鳴子:わかりました、この珍妙発電所にお任せあれ!

神崎:鳴子ちゃんそんなあだ名だったんだー……センスあるヤツいるな……。

   いやー、僕は医者なんだけど飛行機に乗ってるなー。エコノミークラスに乗ってるなー。

鳴子:「どうもCAです。お客様、エロい話していいですか?」

神崎:想像以上に鳴子ちゃんのままのCAさんが来たー。客に何の許可を取ってんだー。

鳴子:「エロい話orフィッシュ?」

神崎:ビーフと選ばせてよー。なんで食事抜いてエロい話聞かなきゃいけないんだよー。

鳴子:と、その時! 中年のお客様の全身の毛が飛び散った!!

神崎:え、何事ー? ちょっと待って一瞬で何事ー? 鳴子ちゃんに構ってる間に何事ー?

鳴子:全身の毛が飛び散った上に全身の骨が一瞬で砕け、全身から粘液が飛び散った!!

神崎:マジで何事ー? 何の怪奇現象が起きてんのー? 機内に何が起きてんのー?

鳴子:「きゅ、急病人です! お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか!?」

神崎:それ病気かー? 医大で治療法教わってないぞ、カルテにないぞー?

鳴子:「誰か、誰かいませんか!? こうしている間にもお客様の皮膚がウロコに変わっていっているんです!!」

神崎:ゴメンどうしようもないー。その奇病は僕には手に負えないー。名乗り出れないー。

鳴子:「誰か、誰か……あ、お医者様ですか!? あ、貴女は淫乱甲子園!!」

神崎:淫乱甲子園いたー! 同じ機内にいたー! 僕の同僚なのかなー!?

鳴子:「このお客様です! す、凄い! 息を吐きかけるだけでお客様の骨がみるみるうちに治っていく!」

神崎:淫乱甲子園すげぇー! もはや医者の管轄じゃねぇー! 61人目を救ったー!

鳴子:流石は淫乱甲子園! 凄いぞ淫乱甲子園! 修学旅行で全裸で旅館を練り歩いて出禁喰らった淫乱甲子園!

神崎:暴露を挟み込むなよー。陰湿さがキャラに合わないよー。
   ちょっと待って鳴子ちゃん、あのさ、色々言いたいことはあるんだけどさ。

鳴子:やっぱり気になりましたか……すいません、ウンコしたことないってのはウソです……。

神崎:そこじゃないよー。そのくだりは小ボケとして流れてんだよー。
   とりあえずさ、何今の病気。全身の毛がぬけて骨砕けた患者どう治療すりゃいいんだよ。

鳴子:息を吐きかければいいんじゃないですか?

神崎:それは淫乱甲子園にしか出来ないんだよー。いや、そもそも淫乱甲子園はマジであんなこと出来るの?

鳴子:出来ますよ! 淫乱甲子園は息で治療出来ますよね!? ねぇ性欲爆弾魔!!

神崎:なんで軍事評論家の方に聞くんだよー。直接淫乱甲子園に聞けよー。

鳴子:ふむふむ……ミサイルとちんちんは似ていると……。

神崎:帰れ性欲爆弾魔ー。淫乱甲子園は心入れ換えたというにお前は未だに学生気分かー。
   お願い鳴子ちゃん、もうちょっと対処出来る患者さんを寄越してくれない? 今の患者は現代医学では太刀打ちできない。

鳴子:でも淫乱甲子園はメスすら使わず完治させてましたよ?

神崎:そうだよ淫乱甲子園は現代医学の先を進んでるんだよ。先進国だよ先進国。
   パパッと治して格好よくキメたいから。頼むよ?

鳴子:わかりました! 語尾長影法師のご期待に添えるように気張ります!

神崎:今の僕のあだ名かー? 誰が語尾長だ、誰が語尾長だーーーーー?

   ふぅ、改めて医者が飛行機に乗ってるよ。語尾の短い医者が飛行機に乗ってるよ。

鳴子:と、その時! 女性の患者が血を吐き、全身から粘液が飛び散った!!

神崎:うーん吐血だけで良かったんだけどなー! 粘液は現代医学の管轄外だからなー!

鳴子:「きゅ、急病人です! お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか!?」

神崎:うぅーーーん………まぁさっきよりは立ち向かえそうだ! はい医者です!!(びしーっ)

鳴子:「あ、貴方は淫乱甲子園!!」

神崎:違います語尾長影法師でーす。いや語尾長影法師でもないです神崎影法師でーす。
   私が来たからにはもう安心です! 患者の容態は!?

鳴子:「そんなことより私の爆乳を揉んでみませんか!? 爆乳or爆乳!! レロレロレロレロ!!」

神崎:お前爆乳鉄仮面だなー!? 患者放り出して性欲にまかせるなー!
   患者さん、大丈夫ですか!? 意識ありますか!?

鳴子:「う、うぅ……地雷とおっぱいは似ているレロレロレロレロ……」

神崎:患者は性欲爆弾魔かー! 血を吐いてまで自分を曲げない姿勢はあっぱれだー!
   しっかりして性欲爆弾魔、クソ、粘液が邪魔で上手く治療出来ない!

鳴子:「先生、私の友達を助けてください! それにしてもロッククライミングの石とおっぱいは似てますねレロレロレロレロ!」

神崎:誰だー!? 恐らくロッククライマーであろう新キャラは何何何何何だー!?

鳴子:「私は珍妙発電所ですレロレロレロレロ!!」

神崎:何やってんだ鳴子ちゃーん! 最近ロッククライミングでも始めたのか鳴子ちゃーん!
   クソ、出血と粘液が止まらない!! 私の手には負えない、こんな時、こんな時あの伝説の医者がいたら……!!

鳴子:「……あまり過去には触れたくなかったけれど……かつての友人が苦しんでいる姿を見過ごせませんわ……!」(右手スッ)

神崎:あ、貴女はまさか!! 吐息ひとつでガンをも消し飛ばす、史上最高の大和撫子!!

鳴子:「そう……私は 発 情 鬼 ヶ 島 ! ! ! 」

神崎:スタッフゥゥゥーーーーー!!! MM−1のスタッフゥゥゥーーーーー!!! 乗ってたんかーーーーーい!!!

鳴子:「この後の出演者は、ようこそ哲夫ワールド!」

神崎:もう終わってるよー! 毎度のごとく序盤に終わってるよー! クソッタレー!!

   ………もういいよ鳴子ちゃん……こんだけムチャクチャしたんだから、最後に言わなきゃならないこと、あるよね……?

鳴子:はい……………淫乱甲子園!! 婚約本当におめでとう!!

神崎:それじゃないけどお幸せに!!



Qゲート
No.020 ヱス・ヴン・ノエルρ
私は…
?:正直者です。

??:正直者でーす!

オブザ:僕は別に正直者ってわけでもないです。
    はい!ということで、真実しか言わない正直者とウソばかり言うウソつき野郎と僕の3人で漫才をやっていこうと思います。
    ヱス・ヴン・ノエルρです!よろしくお願いします!

?:私が正直者です。

??:私が正直者です!

オブザ:ねー、どっちか一方はウソつき野郎なわけですけども、どっちなんでしょうねー
    2人がバラバラのことを言い出した時がチャンスですよ。ボロを出すのを待ちますかねー

?:私は犯罪者です。

??:私は犯罪者です。

オブザ:いや、どっちか犯罪者なのかよ。一方が正直者ってことはどっちか犯罪者じゃん。勘弁してくれよ。

?:今は1ドルが121.01円です。

??:今は1ドルが121.02円です。

オブザ:いや、ウソつき野郎はもっと大胆なウソついてくれよ。小さな変動にも注視されるようなもので小さなウソやめろよ。

?:今は1万円が205万7851.24スクレです。

??:今は1万円が205万7851.34スクレです。

オブザ:桁を大きくすれば良いってもんじゃないんだわ。ウソなんだろうけど、あながちウソだとも言い切りにくいウソをやめてほしいんだよ。
    時間によって目まぐるしく変わるしさ。

?:神は万物に宿っています。

??:神はヤハウェのみです。

オブザ:信仰の違いじゃねえか。ウソかホントかじゃなくて信仰の違いじゃねえか。

?:正しいのは天動説です。

??:正しいのは天動説です。

オブザ:いや、正直者さん? 天動説は正しくないですよ? あなたいつの時代からタイムスリップしてきたんですか?

?:間違えて覚えていました。

??:間違えて覚えていました。

オブザ:過ちをすぐ認められるところ、マジで正直者だな。

?:私はこの中で一番じゃんけんが弱いです。

??:私はこの中で一番じゃんけんが弱いです。 

オブザ:この中で一番、とは大きく出たな。なら、じゃんけんしてみなよ。





?:私負けましたわ!

??:私負けましたわ!

?:私負けましたわ!

??:私負けましたわ!

オブザ:いや、急にレム色みたいになるなよ。じゃんけんしたの見てなかったからどっちが負けたのかは知らないけどさ!

?:私は女です。

??:私は女です。

オブザ:どっちか女なのかよ。2人とも黒い紙袋を頭からかぶって、声にモザイク入ってたから気づかなかったわ。

?:私はあなたと結婚したいです。

??:私はあなたと結婚したいです。

オブザ:さらに、どっちか俺と結婚したいのかよ。しつこいようだけど黒い紙袋を頭からかぶっているせいで、好意の視線が向けられていることに気づかなかったわ。

?:今すぐにでもあなたと結婚したいです。

??:今すぐにでもあなたと結婚したいです。

オブザ:しかも、今すぐにでもなのかよ。うわ、ちょっと待って待って!一回整理させて!
    えーと、つまり2人とも「俺と結婚したい」って言ってるってことは、正直者のほうは俺と結婚したくて、ウソつき野郎は俺と結婚したくないってことか。

?:そうです。

??:そうじゃありません。

オブザ:そして、2人とも「私は女」だと言ってるってことは、正直者のほうは本当に女で、ウソつき野郎は女じゃないってことか。

?:はい。

??:いいえーーー!

オブザ:極めつけは、俺の名推理に対する返答。俺の正しい推理に対してそれをちゃんと肯定しているのは「?さん」で、否定しているのが「??さん」。
    ということは、「?さん」の正体が正直者で「??さん」の正体はウソつき野郎だ!

?:その通りです。

??:その通りでも広瀬通りでもありません。

オブザ:つまり、今は1万円が205万7851.24スクレ(※作成時現在)だ!

?:そうだけど、別にそこはいいよ。

??:そうじゃないし うつだよ。

オブザ:というわけで、俺と結婚したいのは正直者の女ってことか。ひゃっほー、正直者なら大歓迎です!結婚しましょう!

?:嬉しいです。

??:嬉しいです。

オブザ:ん?でも待てよ。 そういえば、2人とも「私は犯罪者です」って言ってたよな。つまり、ウソつき野郎は犯罪者ではなく、正直者が犯罪者ってこと……!?

?:私は結婚詐欺師です。

オブザ:いや、結婚詐欺師だから、ひとまずは本当に俺に結婚して欲しくてそれでいて犯罪者だったんかーい!
    がっびーーーーーーーーーーーーーーん!

??:どうもありがとうございませんでした!


予選総合第33位(3回戦敗退) ヱス・ヴン・ノエルρ
審査員
点数
46 72 40 58 35 53 得点50.67
得票1票
【審査員コメント】
・このスタイルは新しいなぁ。要は「正直村と嘘つき村」なんですが、漫才に応用する発想はなかった。
 前半は信仰の違いとか天動説とか、設定を活かした意外性のあるボケが豊富で楽しめました。
 それ以降もレム色とか大好物だったんですが、「私は女です」以降から笑いよりも構造が優先されてしまった印象です。
 非常によく出来た設定や展開なのですが、それに縛られてボケも小さくまとまってしまった感じです。
 もっと嘘をバカバカしくするとか、意見の違いを派手にするとか嘘つきの正体とか、ボケのパターンはまだまだあります。
 設定や展開は本当に大好きなんで、もう少し貪欲にボケてくれたら最高でした。
 てか、「その通りでも広瀬通りでもありません」が嘘ってことは、この漫才のロケ地広瀬通りですかね?
   
・◎いや、急にレム色みたいになるなよ。
 ここめちゃくちゃ面白いですね
 
 設定的にボケ数はどうしても少ないんですけど、ずっと楽しかったし、オチもすごく良かったです。
   
・笑いとはまた違ったベクトルで面白い設定でした。
 この設定を笑いに昇華できたらどれだけ怪物ネタになった事でしょうか。そういう期待が膨らみます。
 内容については、設定に縛られて上手くボケられなかった印象を受けました。
 序盤は設定理解の為に多少犠牲にするのもやむなしですけど、終盤に入ってもドカンとくるような笑いが来ませんでした。
 もう少し早いタイミングで推理を始めて、2人の正体が分かった後にクライマックスな展開を持ってくるような、そういう構成が理想形です。
   
・設定見て最初に思ったよりは良かったです。笑いはそこまででもないけど、綺麗なネタですね。最初の小ボケがちゃんと後半で生きている。
 正直者に結婚詐欺師はできないだろ、とは思いました。あと後半嘘つきの方がめちゃくちゃなこと言い出す部分は、もっと面白くできたかな、と。
   
・なんか難しいネタですね...
 忘れかけた頃に犯罪者を持ってきてオチで結婚詐欺師を持ってくるとか良いと思いますし、考えて作ってる部分は見えたのですが、どうも話の流れが不自然で理解が難しく、楽しむ段階に入りきれませんでした。
 「今は1ドルが121.01円です。」とか、聞かれてもない一般情報的なことを言っているのは、正直者とは違うのではないでしょうか...?
 「私は犯罪者です」とかマイナスイメージの自己紹介とかなら正直者だなってなりますけど、そうでないなら話の受け答えとか流れの中での発言じゃないと不自然かなと思います。
   
・正直者とウソつき、という発想は斬新でとてもよかったと思いますが、
 そういう設定だからこそ、謎解き要素が割と中途半端に終わってしまったのが何より惜しいです。
 また、だいぶ序盤から犯罪者とか為替の話とかだいぶ凝ったボケがありましたが、
 そこに至るまでにもっと普通の導入をするくらいの方が良かったかなぁ、と個人的には思いました。