哲夫:はい、ようこそ哲夫ワールドです。今日の相方はすごいですよ〜。久しぶりに人間です!しかも哲夫の親族です!
老婆:いつも哲夫がお世話になってます。哲夫の母です。今年で102歳です。
哲夫:哲夫の村では100歳を超えた老人を山に捨てる姥捨て制度というものがあるんですよね…。
1年間隠せたんですがバレちゃいまして、役所から早く捨てるようにと。
老婆:ツイッターに101歳のバースデーケーキ上げたのがマズかったわぁ。
哲夫:哲夫は何度も止めたのに…。なんでそんな写真をアップしたんだよ。
老婆:話題のツイートにローソクが170本くらい刺さってるケーキがアップされてて、コレいいなあって。
哲夫:いいなあってならないでよ!あと170歳の人いるの!?
老婆:そのツイートに加藤鷹botが「ホラ、ホラ。もうすごいことなっちゃってる」って返信してた。
哲夫:たしかにケーキの上は凄そうだけど…。まさか母親の口から加藤鷹が飛び出るとは。
さてそんな母ですが、今から捨てます。その道中で漫才します。つらい。
老婆:私だって親子で漫才するなんてつらいわよ。気恥ずかしい。
哲夫:う、うーん。そんな見方もあるのかな。羞恥心より喪失心が勝るのは遺される側だからだろうか…。
老婆:それじゃ早速山へ行きましょうよ。お弁当持った?タオル持った?
哲夫:ピクニック気分じゃないか。こっちは笑いと死の組み合わせに困惑してるってのに。
老婆:ピッケルよし!非常食よし!手回し発電機よし!
哲夫:どんな山に登る気だよ。そんなガチな山じゃないよ。もはやガチガチ山だよ。
老婆:ん?なんて。ガチガチ…?
哲夫:それは拾わなくていいよ。拾うのは哲夫の役目だよ。ボケと骨を拾うよ。
老婆:あらまぁ!うまいこと言っちゃって!大人になったのねぇ…。
ということで山へ向かいましょうか。どうする?ママのプリウスで行く?
哲夫:(返事をする前から助手席に乗り込む、ゴールド免許だけどペーパードライバーの哲夫)
老婆:最近リコールの発表があったけど、ママもどうせアレだし平気よね。
哲夫:時事ネタも放り込んでくるし漫才師としての“才”があるのでは…?
老婆:そして私は102“才”ね。
哲夫:それだけは言ってはいけないボケだった…。
老婆:まあ!失礼しちゃうわ!
そうそう、姥捨て山に行く前にパン屋さんへ寄ってもいいかしら?
哲夫:別にいいけど…最後の晩餐がパンでいいの?
老婆:とってもおいしいパンプキンパンがあるのよ。そのパンプ、テレビでも紹介されたの。
哲夫:バンプオブチキンみたいな言い方。
老婆:さあ買ってきたわよ、一緒に食べましょう。
では早速食べたいと思います。モグモグ…うーんほのかな甘みもありパンとしては甘めのほうじゃないでしょうか。
みなさんにも見えるように割ってみますね。では割ってみます。中はふつうのパンですね〜。
ではもう一度食べてみようと思います。甘みが特徴的ですね。おいしいです。
哲夫:再生数100以下のユーチューバーかよ。
老婆:このパンプ、3個入りだったんだけどママが2個でいい?
哲夫:別にかまわないよ最後の食事だもの。バンプオブチキンみたいな言い方。
(ブロロロロ・・・)←プリウスのくせに走行音がデカい
(場面が変わり山のふもとに哲夫と哲夫の母、そしてエアバッグが開ききったプリウス)
老婆:哲夫や、帰りはタクシー呼びなさい。
哲夫:山道でエアバッグが急に開いたときは死ぬかと思ったよ…。
老婆:私も哲夫を生んだときは産道が詰まって死ぬかと。
哲夫:せっかくの被せボケだけど、親の下ネタほど聞きたくないものはないよ。
老婆:それじゃあ姥捨て山に登りましょうか。登山道とロープウェイ、どっちにしようかしら。
哲夫:そんな帰りやすそうな山でいいのか…。
老婆:哲夫は足腰も貧弱だからロープウェイにしようかしらね。
哲夫:親からのダメだしは堪えるものがあるよ。最期のダメだしありがとう。
老婆:それにロープウェイのほうが落ち着いて漫才できるものね。
哲夫:すっかり忘れてた!むしろ漫才なんてどうでもいいよ!1組目だとかもう知らん!
老婆:あらま!コラ、哲夫!困ったらすぐエントリー順に頼るのやめなさい!
ここ最近はエントリーナンバー1のことを毎回ツカミに持ってきて毎回スベってるわよ。
哲夫:ネタのダメだしのほうがキツい!なんて鋭利なんだ…!
老婆:決まった相方も持たずにフラフラして!フラフラフラフラと…漁船か!
哲夫:ツッコミは苦手な模様。
老婆:それよりもホラ、ロープウェイの中はもう一人お婆ちゃんが乗ってるわ。年寄りだものきっと漫才も好きなはず。
哲夫:あっ…そ、そこは察してあげようよ。仲間意識持つのはよ〜〜〜くわかるんだけどさ。
老婆:漫才のライブ感を出すために客イジリでもしましょうか、お婆ちゃんそんな手ぶらで何しに来たの?山菜採り?
哲夫:コラ〜〜〜〜〜!!そういうこと聞いちゃダメ!!手ぶらなんだから山菜採りなわけねえだろ!!
老婆:手ぶら…手ぶら…手ブラ!
そうだ、80年代のすっごい写真の話していい?
哲夫:ダメだよ!全貌は判らないけどきっと篠山紀信とか出てくるんでしょ!親とそういう話するのはキツいし今ここには他のお客さんだっているんだから!
老婆:哲夫、あなたは目に映るものを簡単に信じ込んでしまうのも悪い所よ。
ここは姥捨て山、幽霊だって可能性もあるわよ。
哲夫:幽霊が山菜採りするとでも?
老婆:他人の目を気にしすぎよ。
そんなんだから山手線車内の駅名表示をじっくり見てると周りから田舎モン扱いされるんじゃないかと様子うかがいながらチラチラ見てたら見事に目的の駅で降りそびれちゃったりするのよ。
哲夫:リアルのエピソードやめて!今は克服してじっくり見てるよ案内表示板!
老婆:はぁ…まだまだ死に逝くには不安だねぇ…(ちぎり ポイッ ちぎり ポイッ)
哲夫:…なんでパンプキンパンをちぎっては捨てちぎっては捨ててるの?
老婆:あなたはそそっかしいところがあるでしょう?帰り道がわかるようにパンプを道しるべにしてあげたのよ。
哲夫:ロープウェイ内でやってもあまり効果無いよ!バンプオブチキンみたいな言い方!!
老婆:バンプオブチキンだか便秘する薬だか知らないけど3回目はさすがにしつこいわ。
哲夫:自ら便秘になろうとする人いるのか…?
それより他の人の迷惑になるからこんもり山になってるパン片づけなきゃ。
老婆:ああっ私のミニ姥捨て山を崩さないで!私のキャロルちゃぁん!
哲夫:名前付けてたのかよ。名前付けるにしてもキャロットパン寄りの名前にするなよ。
老婆:あっコラ!そこのババア!私のキャロルちゃんを食べないで!
哲夫:年寄りの食い意地…。まあ最期なんだし少しくらい食べさせてあげようよ。
老婆:ああキャロルちゃん…。キャロルちゃんを置いて死ねないわ!
哲夫:哲夫は置いても死ねるとか哲夫、パン以下かよ。そうかもしれないけど。小麦に対してムギ〜〜〜ッてなるわ。
老婆:ガチガチ山のくだりでも気になったんだけど、あなたは欲張って余計なことを言いその結果台無しにする傾向があるわ。
哲夫:しばらく黙っておくよ。
老婆;……いろいろ言ったけどこれはあなたを想ってのことだってわかってちょうだい。
さて、そろそろお別れね。
哲夫:うん………っていつのまにかふもとに戻ってきてるよ!降りそびれたんだ!
老婆:あらまあ。とりあえず降りましょうか。
哲夫:今年も捨てられずに終わりそうだなあ。そういえば一緒に乗っていたお婆ちゃんは。
老婆:見なさい、俯き加減にキョロキョロしながらドアをチラチラ見てるわ。あなたと同じよ。
哲夫:ロープウェイなら乗り降りで迷うこともねえだろ!
ちょっと待ってて、声かけてくる。
老婆:哲夫、目に映るものばかり簡単に信じちゃダメって言ったでしょ?
アレはロープウェイを降りられずに餓死した自縛霊よ。
哲夫:うそ〜ん。漫才ならではの伏線回収をしてる〜。質はまあ置いといて。
老婆:漫才の基礎はできたわ。タクシーを呼んで頂戴、向かう先は本家M−1予選会場よ!
哲夫:うおおおお天下とったる〜〜〜!!!!!
(二人を乗せたタクシーが間違えてキングオブコントの予選会場へ向かいながら終了)
審査員 点数 |
74 | 80 | 58 | 50 | 83 | 59 | 得点68.33 (ボーナス+1点込) |
得票1票 |
【審査員コメント】 ・このネタを実際に哲夫のお母様に読ませた時のリアクションに興味があります。 姥捨て山という独特な設定も活かせてますし、母親のキャラもしっかり立っていました。 何より「再生数100以下のyoutuber」「加藤鷹bot」「パンプ」などフレーズの打率がとにかく高い。 才の下りやリアルなエピソードなどハズレもありましたが、ワード打率は過去の哲夫で一番だと思います。 ひとつひとつのやりとりがやや冗長に思えたため、もっとコンパクトに出来ればワードがより印象的になったかなと。 た だ こ れ コ ン ト じ ゃ ね ぇ か ! ! ! ! ! ・指定席におかえりなさい。 相方が母親だからなのか、これまでにない静を感じるネタでした。そして今回はそれが見事にハマってた。 ゴールド免許だけどペーパードライバーの哲夫、プリウスのくせに走行音がデカい、エアバッグが開ききったプリウス、 哲夫は置いても死ねるとか哲夫、パン以下かよ、キングオブコントの予選会場へ向かいながら終了。 何気ないフレーズの一つ一つにパンチ力があって、本筋の掛け合いも加えて笑いに厚みがありました。 惜しむらくはロープウェイ乗ってから老婆が落ち着いてしまった事。 パンをちぎって山にするというのも悪くは無いですが、せっかく大人しめな哲夫との対比を演出する為にも、 もっと終盤で暴れてもよかったのかなと感じました。 ・再生数100以下のユーチューバー、プリウスのくせに走行音がデカい、エアバッグが開ききってるあたりのボケが好きです。 今まで見たMM-1の哲夫さんの中で最も神がかった前半だったと思います。いろいろ仕掛けつつ、そのどれもが面白い。 ただ唯一あまりはまらなかったパンプキンパイ絡みの下りが多くなったロープウェイ以降は失速したような気がします。 あと、俺がいうことじゃないのかもしれないですけど、これはさすがにコントなような。点には関係ないですが。 ・うーん、変なものと舞台上で漫才するのは割と漫才として受け取りやすいのですが、変な場所で漫才するというのはどうもコント色を強く感じて楽しみづらいものだったかなぁと。 やり取りは親子の設定を活かしたものが多く、楽しめはしました。 ・人間と漫才してることが相まってかすごく自然な形が出てて面白かったです!ダメ出しのくだりにハズレがなかったと思います! 場面転換で漫才をやってるリアリティが薄れちゃったのとロープウェイに乗ってるおばあちゃんボケについで感が出てたのが減点です! でもようこぞの漫才の中で一番好きです! ・
おーりん:やっほー、おーりんだよ!
でぶりん:でぶりんでーす!
がりりん:がりりんです。
でぶりん:3人揃ってエクサかわいい おーりん☆ +2名です!よろしくお願いしまーす!
おーりん:死ねっ(グサッ)
がりりん:うっ…… (バタン)
でぶりん:…………は?
おーりん:はいはいはーい! おーりんは参拝がしたいよ!
でぶりん:…………は?
おーりん:…………ん? いや、参拝がしたいって!
でぶりん:いや何 普通にネタ始めようとしてんだよ。お前何やってんの?
おーりん:はぁ? おーりん☆ セリフ間違えてねえぞオイ。てめぇこそ流れをぶった切って……
って、がりりん!? えええええええぇぇぇぇ!?
ちょっと、がりりん どうしたの!? 大丈夫!?
何があったの!?
でぶりん:おい嘘だろ 何だそのリアクション
おーりん:ちょっとこれマジで がりりん死んじゃうかもしれない……
でぶりん:いや、お前の仕業だよね? 何してんの?
おーりん:ぶつぶつ言ってないで、でぶりん! 早く救急車呼んで! 早く!!!
でぶりん:いや、まぁ呼ぶけどさぁ。でもさぁ、なんなの? マジなんなの?
おーりん:はい!こんな事になっちゃったから今回のMM-1グランプリは一旦中止でーす!救急の人が来るまで待機してその後 落ち着いたら注意してお帰りください!
変更後の予定などはホームページをチェックしてくださいねー!
でぶりん:おい勝手に決めるな。始まったばっかりだぞ。
おーりん:は よ 救 急 車 呼 べ ! 緊 急 事 態 だ ぞ ! グ ズ グ ズ す ん な !
でぶりん:分 か っ た よ ! 追 及 は ひ と ま ず 置 い と く !
は い ! ワ ン ワ ン キ ュ ー ! もしもし救急です負傷者1名いますMM-1会場ですよろしくお願いします!
おーりん:がりりん…… 私たちがついてるわ。生きなきゃダメだからね。
でぶりん:次はアレもだ! はい!ワンワンズィ〜〜〜〜ロォウ! もしもし警察ですか事件です犯人はおーり
おーりん:ちょ待てーい! 会場前に行って救急隊員さん誘導して来いオラ! 携帯置いてけ!
でぶりん:なっ!? まだ私が通報してる途中でしょうが!!!
おーりん:が り り ん の 仇 は お ー り ん ☆ が 討 つ の ! ! ! ! !
でぶりん:はぁ?
おーりん:いい? 警察が来たら犯人への対応の主導権は奪われちゃうよね? そしたら、がりりんの無念はいつ晴らされるの?
警察に逮捕してもらって検察に起訴してもらって一審で有罪、二審で無罪、そして三審で有罪しかも死刑になった時?
それじゃ遅いよ! 遅すぎるよ!
でぶりん:なに最高裁まで行ってんだよ。
おーりん:遅すぎるから、おーりん が自分で仇を討つしか無いんだよ!
大丈夫、MM-1の会場に犯人はいるんだもん。絶対に逃がさないよ。
でぶりん:お前マジどういうつもりなんだよ。シラを切ったって皆が現場見てたからな。
おーりん:ちょっと、でぶりん落ち着いて! え? 何?
「こんな殺人犯が居るような場所に居てられるか!アタイは自分の部屋に帰る!」ですって?
ダメ! それは死亡フラグよ!
でぶりん:言ってねえよ! そんな外界と途絶されたロッジで二番目に殺られる奴みたいなこと!
おーりん:大丈夫。おーりん☆が居るんだから。
でぶりん:居るからこそ安心できねえわ!
おーりん:む? たしかにそうだよね。
おーりん☆ は がりりん を守れなかった。そんなおーりん☆ が でぶりんを守るなんて言っても説得力ないよね……
でぶりん:いや、守れなかったって、攻めお前だったじゃねえか!
おーりん:でも大丈夫。任せて! おーりん☆が口さけの女じゃないってとこ見せてあげる!
でぶりん:それを言うなら口「だけ」な。裂けてねえことは知ってんだわ!
おーりん:まず犯人を特定するために動機から考えてみようか。 がりりん に恨みを持っていた者が居たとしたら、どんな恨み?
でぶりん:動機なんて おーりん おんりー のうず だろうが! おーりん only knows…!
おーりん:そういえば1組前に凄い怪しいのいるじゃん!
彼ならたしかに誰にも気づかれずに犯行に及べたことにも合点がいくね。実は犯行用に透明人間を連れてきててもおかしくないし。
でぶりん:犯行が誰にも気づかれてないと思ってるのはてめぇだけよ。
おーりん:それに、ずっと怖い顔で おーりん達を見ている審査員も怪しいよね。殺意を現在進行形で感じる。
でぶりん:原因のほとんどを占めているのはおーりん!そして残りは不甲斐ない私!
おーりん:さっきからずっとケータイ見てる人、外に居る協力者たちに指示して犯行隠しに勤しんでるんじゃない?
でぶりん:具体的に疑いをかけるな! むしろ とぼければ逃げ切れると思ってるお前よりよっぽど計画的じゃねえか!
この調子で審査も計画的にお願いしますよ! あと100点ください!
おーりん:じゃあ、主催者が犯人かも。会場に仕掛けを用意していたとか。
でぶりん:出禁になるぞ!使い捨てのメンバーじゃないから次が無くなっちゃ困るんだよ!
おーりん:うーん、おーりんの首がもうちょっと長ければ天井の照明器具に怪しい所が無いか調べられるのに。
でぶりん:もうちょっと長ければどころじゃねえよ! そんなに首が長かったら おーりん☆じゃなくて きーりん☆になるわ!
おーりん:おーりん☆がK i l l i n g ? それはちょっと人聞きが悪すぎじゃない?
でぶりん:言ってねえけど正解じゃねえか!
おーりん:っていうか、さっきから おーりん☆を犯人みたいに言ってるけどさ。
もしそうなら、その犯人の目の前で堂々と追及してくる でぶりん おかしくない?
犯人を真正面から煽ったら、自分も襲われるかもしれないよね? 普通そんな自殺行為しないよね?
だから、やっぱり おーりん☆は犯人じゃないんだよ。でぶりんが恐れずに糾弾してくるのがその証拠。
でぶりん:違ぇよ! デブだからだわ! 一般人なんか怖くないレベルの体してるから面と向かって言えるんだよ!
おーりん:くっ、北斗柔破斬ができない自分が憎いわ!
でぶりん:海でクジラはカレイを怖がらないだろ? そういうことだよ!
おーりん:とりあえず おーりん☆が華麗だって言いたいことはわかった。
でも違うもんねー 犯人は他に居るはずだしねー!
でぶりん:あー、もうダメだコイツ。さっさと…
おーりん:ストップ! ちょっとストップ! 今、でぶりんが心の中で思ってることを当ててあげる。
でぶりん:はぁ? おー、じゃあ当ててみろや。
おーりん:それではお聞きください。いきものがかりの「きまぐれロマンティック」のワンフレーズ替え歌です。
でぶりん:何故だ
おーりん:♪今すぐ つまみ出して My Sweet Sweet おーりん☆
でぶりん:My Sweetを除けば概ね正解かよ。でも、おーりん☆にしては替え歌が今一つだな。
おーりん?:あれー? こんなところでボロがでちゃいましたか。じゃあ、仕方ないですね
でぶりん:は?
おーりん?:口の両端に指を突っ込みベリベリベリ……
でぶりん:いや、口裂けの女だった!?
???:途中までは完璧に成りすませていたと思ってたんですけどね。
でぶりん:なっ!? 巧妙なマスクを剥がしたら がりりん!?
がりりん:そう、実は おーりん☆に完全変装していた がりりんでした。
でぶりん:じゃあ、やられたのは!?
変装してたおーりん:(座礁クジラ)
でぶりん:わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーりぃぃぃぃぃぃんんん☆☆☆☆☆☆☆
がりりん:無駄に星 生やさない!
審査員 点数 |
71 | 71 | 71 | 68 | 40 | 70 | 得点66.17 (ボーナス+1点込) |
【審査員コメント】 ・すげぇなこれ。よくもここまでサイコなキャラをここまでポップに描けるな。 ボケにボケる意識が無いタイプのネタは必然的にツッコミが重要になるわけですが、その点は問題なかったです。 「おい嘘だろ」「何故だ」のようなシンプルなツッコミがとても効果的に働いていたと思います。 逆に「ワンワンズィ〜〜〜〜ロォウ!」「おーりん おんりー のうず」など、狙いすぎた下りはだいぶ空回っていた気がします。 おーりんのキャラがキャラなので、でぶりんは余計に捻らず個々のツッコミのフレーズをより研ぎ澄ました方が冴えたかと。 それに加え気まぐれロマンティックのような印象的なボケがもう少し多ければより全体が盛り上がったように感じました。 ・開幕直後に相方が相方ブッ刺して平然と漫才始めるトリオネタあるあるー。書いたことあるー。 書いた事あるーけど、ここまでボケがサイコパスではなかったです。なんだ、このヤベーヤツとしか言い表せないヤベーヤツは。 徹底的にシラ切ってる事で、衝撃的なツカミから軸がブレずに話を展開出来てますし、 随所にフレーズ単体での笑いを狙ったボケを置く事で、展開とフレーズの両面から笑いを誘ってるのも◎。 ただ、トリオ漫才として見た場合、中盤に一度でいいからがりりんについて触れて欲しかったです。救命でも検死でもいいので。 途中で読み手にがりりんを意識させる事で、あの急展開なオチがいくらか説得力が増す、と言いますか、形になると思います。 それと最も気になったのが参拝要素はどこにいったのでしょう? タイトルにもするくらいキーワードかと思えば10行目を最後に触れられてないですし……。 この流れなら、がりりん死亡→がりりん神の元へ→これが本当の参拝なんだ☆ 或いは、がりりん死亡→がりりんがホトケさんに→仏さん?→ここで参拝できるよ☆ ってな感じに死と神様を結びつけられさえすればわりとスムーズに使えたと思うんですけどねえ……。うーん。 ・使い捨ての相方じゃないんですね。。。 シラを切るっていうシンプルなテーマながら、うまく調理できていたと思います。 時折出てくるキレ味の鋭いボケ(気まぐれロマンティックとか座礁クジラとか透明人間とか)がいいアクセントになっていて飽きずに笑えました。 でぶりんのツッコミが時折凝りすぎてちょっと理解に困る部分があったのが残念なところでしょうか。 ・参拝は前回したじゃないですか!! コントチックなネタではありましたが楽しく読めました。 「デブだからだわ!」「無駄に星 生やさない!」等、深めに刺さる良いフレーズもいくらかありましたね。 ちょっと設定上やり取りが一辺倒な感じがあり、その分ボリュームが少なく感じてしまったところはあったかなと。 あと、前の組が怪しいって言ってますが、残念ながら前の組、山登ってましたよ。 ・何一つ解決してない!殺した理由とかおーりんががりりんに変装してた理由とか何一つ解決してない!! その事件の概要でもっとボケを濃くできそうだったのでがりりんがとぼける図だけで終わってしまったのがすごくもったいないです! 一つ前の奴らは確かに怪しかったですね!!!これ全員言ってるでしょうね!!! ・なんという劇場型(?) 純粋に台詞回しとか表現が面白いですよね。楽しめました。 「おーりん(正体がりりん)がふざけてる」というタイプのボケが多いのがちょっと一辺倒だった気がしましたが、 それでもストーリーに引き込まれる部分が多くて面白かったです。
和田「和田でーす」
海神「海神でーす」
和田「一般人と」
海神「海の神様でお送りさせていただきます」
和田「ところで海神さん」
海神「どうしましたか和田さん」
和田「海神さんは芸人ではなかったら何をやっていましたか?」
海神「そうですね、崎守の歌に耳を傾けながら嵐を呼ぶ笛を吹いてました」
和田「そういう事ではなく」
海神「はい?」
和田「芸人や海の神様をやっていなかったら何をやっていましたか?」
海神「そうですね、バンドマンに憧れてましたね」
和田「ギターの弦錆びるだろ」
海神「海でやる前提かよ」
和田「あなた、それ以外に居場所あるんですか?」
海神「辛らつな言葉!」
和田「すいません、ちなみに構成は?」
海神「ギター貝、ベースイワシ、ドラムイソギンチャクですかね」
和田「新種の生き物を羅列するな」
海神「すいません、じゃあギターは僕で和田さんベースやってください」
和田「ドラムはどうするの?」
海神「ドラムナマコを創造します」
和田「新種の生き物を作るなって」
海神「あとでメンバー募集かけましょう、とりあえずライブコントやりましょう」
和田「盛り上がってるかーい!!」
海神「2階席ーもりあがってるかーい!(イエーイ!)
1階席はどうだー?!(イエーイ)
海底はー?!(ザッパーン)」
和田「こらこら、モーゼみたいに海を割るな」
海神「ギュイーーーーンキュルキュル」
和田「おお!壮絶なギターソロ!」
海神「ビリビリビリビリ!!」
和田「漏電してんじゃないか?!」
海神「残念シビレエイでした!」
和田「ギターに似たシェイプしてるけど」
海神「それじゃあ歌うぜ!ラーラーラーラララーラララー!」
和田「すいません、海神さん」
海神「どうしました和田さん」
和田「沖にいた多数の船が引き寄せられてくるんですけど」
海神「セイレーンの歌です」
和田「海の神様!!」
海神「ラーラーラーラララーラララー!ラーラーラーラララーラララー!」
和田「どう聞いてもサザンの勝手にシンドバットの節なんだが」
海神「海に寄せてみました」
和田「ほう」
海神「デレレデッデーデレレー♪デッデーデレレデーデーッデー♪」
和田「今度は海物語の曲!」
海神「ペコッ」
和田「外してるし」
海神「神の怒り!!!」
和田「そんくらいのことで怒るなよ」
海神「ガンガン!!」
和田「パチンコ台を叩くのが神の怒りかよ」
海神「こうやって海水をちょっとずついれて釘を錆びさせてるんです」
和田「戦時中の脱獄囚かよ、そうじゃなくてバンドでしょう」
海神「いえーい盛り上がってるかーい!」
和田「イエーイ!」
海神「バックダンサーカモン!」
和田「鯛やヒラメが!」
海神「ピチッピチッ」
和田「そりゃ海中じゃないとそうなりますね」
海神「・・・じゃあライブホールを水で浸してやるぜーーー!(ゴゴゴゴゴ」
和田「こらー!!荒波と竜巻と津波を同時に呼ぶなー!!」
(ザッパーーーーン)
海神「・・・ハァハァ」
和田「・・・ハァハァ」
海神「わかったことが一つあります」
和田「なんですか?」
海神「水中、それは苦しい」
和田「日本を代表する3ピースロックバンド!!」
海神「いい具合にオチがつきましたね」
和田「このオチ、それは苦しい」
海神「核心を突くなーーーーー!!」
和田「ありがとうございましたー」
審査員 点数 |
23 | 45 | 32 | 18 | 55 | 38 | 得点36.17 (ボーナス+1点込) |
【審査員コメント】 ・猫神の時もそうでしたが、ツカミめっちゃ面白いですよね。神ってズルいな。 「嵐を呼ぶ笛」など序盤から海の神設定を活かしていたのですが、ちょっとボケの描写不足が目立ったかなと。 漏電やタイ、ヒラメの下りはツッコミで初めてボケの内容が理解できるレベルだったため、もう少し丁寧に描写して欲しかったです。 また、「ギター貝」に対する「新種の生き物を羅列するな」というツッコミも、最初は飲み込みにくかったため、 「新種の生き物みたいに言うな」などとした方がよりボケが読み手に伝わったかなと。 設定の広げ方やオチは申し分ないため、個々の下りの吟味でだいぶ面白くなると感じました。 ・海の神様なのに水中が苦しいの? っていう疑問はありますが、相方も題材もなかなか愉快なネタでした。 個人的には「戦時中の脱獄囚かよ」ってツッコミがドツボでした。味噌汁で手錠外した白鳥由栄のことじゃねーか! その他では新種の生物、モーゼ、セイレーンといった海の神らしいワードを交えた事で設定がより生き生きしてました。 しかしながら設定の範疇に留まってしまったが故、意外性に欠けていました。 音楽と海の神以外の要素が先のツッコミに繋がるパチンコくらいと乏しいので、 もっと多方面からボケを取り入れてもよかったのではないかと感じました。 ・水中、それは苦しいは日本を代表してないだろ!! でもおそらく今度出す新譜に入るであろう「つばめグリル」って曲が最高なので是非チェックしてください。 テンポ感はすごかったんですけど、テンポを重視するあまりかちょっとよくわからない件が多かったです。 パチンコの件とか歌の件とか、ツッコミが入って初めて状況がわかるボケがあまりに多すぎるかなと。 かと言って「そういうことだったのか!」と言う驚きがあるわけでもなく。 読み手を悪い意味で置き去りにしてるネタだな、と思いました。もう少しわかりやすさを追求したほうがいいかなと。 ・ちょっと文字だけでは(もしくは動きがあっても?)分かりづらいボケが多く見られ、単体のボケ的にもネタ全体的にも楽しみづらかったたかなという感じです。 ・ギター貝→ギター担当が貝 と思ったら、「ギター貝」という生物だった様子。 ・シビレエイの件は(台詞かト書き等で)動きが見えやすくしないとスッと伝わりづらい気が。 ・「船が引き寄せられてくるんですけど」→ツッコミがボケの状況を作ってそれに対してツッコむのをやると、漫才よりもコント味が強くなって違和感を感じてしまう。 ・「ペコッ」→スロット外した というのもちょっとすぐに分からなかった。 動き等を使うのであれば、もう少し軽い補足を入れからツッコむみたいな工夫があった方がよかったかなと思います。 ・じわじわ面白いです!! 海ボケに徹底しているのですがそれだけだと「海神」である必要が薄いんで竜巻呼ぶみたいなスケール大きいボケがもっとほしかったです! 行数制限のあるルールだとまだまだ要素増やせそうなネタだと物量無いと点数伸びないのが長文の難しいところ!!! ・キャラだったりとかネタの雰囲気自体は良かったと思います。 ただ、やろうとしているボケに対して表現か簡潔過ぎるため、読み手が想像で補う状態になっていたのが惜しいところです。 1つ1つのボケやギャグもそこまで目新しいものではなかったので、少し物足りなかったです。
真:どうも、よろしくお願いします。
鶴:来週、知り合いの女の子と二人で出かける約束をしたんだよな。
真:まじで?ちなみにどこに行くの?
鶴:それがまだ決まってないんだ。とりあえず二人の距離が縮まるようなデートをしたいんだけど、どこに行くのが良いかな?
真:確かに行先は大事ですよね。意外とダーツとかいいんじゃない?ルールも分かりやすいし、結構盛り上がると思いますよ。
鶴:ダーツか・・・でも、俺はダーツやったこと無いんだよな。だから、腕前が未知数なわけよ。
真:まあ、投げたことないんだったら分からないよね。
鶴:最初のデートで全く的を射抜けなかったら格好悪いじゃないか。あの子のハートも射抜けず仕舞いだわ。
真:ダーツ以上にコメントが下手だな。
上手くないのを誤魔化すんだったら、前もって「あんまり上手じゃないけど・・・」って言っておけばいいんじゃない?
鶴:なるほど、保険をかけておくってことか・・・。
でも、最初に行くデートで得意じゃないダーツを選んだりしたら、それ以外の目的があるって思われるだろ。
真:何だよそれ以外の目的って?
鶴:そりゃ体もう体だよ。体。
真:もうちょっと言葉濁してくれよ。ダーツからその関係に持ってくのその日の内には無理だと思うわ。
それができる人だったらこの場で俺に相談しないだろうし。
鶴:俺に限らず、いきなり変な認識を持たれたら、今後距離を縮めるのは不可能になる。
「あんまり上手じゃないけど・・・」は慎重に使うべきだぞ・・・この漫才でそれだけが伝われば俺は満足だ。
真:何の教訓だよ。それだったら、「あんまり上手じゃないけど、友達が面白いって言ってたしちょっとやってみようよ」って言えば?
そしたら自然に誘えるんじゃないか?
鶴:う〜ん・・・それを言ってしまうのもなあ。
俺にダーツの才能があって最初からいいスコアを出せても「良いスコアはまぐれなのね」ってその実力を正当に評価されないだろ?
真:良い評価は受けたいんだな。大概の人は初めてやることは上手くいかないからその心配はいらないと思うよ?
鶴:・・・それだったらやっぱり俺が格好悪いところを見られるのは変わらないじゃねえか!つまるところ格好悪いだろ!
真:それを笑いに変えるとかそういう発想はねえのかよ。
じゃあ、デートまでの間に1回ダーツをやって、自分の腕前がどんなものなのか確認すればデート前に何て言うか決まるだろ。
鶴:は?何て言うかが決まる?
真:だから、全然上手くなくて、センスがないって分かったら予定通り「あんまり上手じゃないけど」って言えばいいだろ?
万が一才能があったら「俺、ダーツには自信があるんだよね」ってちょっと強気に行けば良いじゃないか。アピールになるよ。
鶴:仮に才能があった場合、その時は良い所見せれても、2回目、3回目以降のデートにおけるアピールが霞むだろうが。
真:何でダーツに対して神経質になってるのにデートは2回目以降がある前提で話進めるんだよ。
鶴:そもそもその確認の1回で俺のダーツの腕前がカスだったらどうするんだよ?
当日格好悪いところ見せるし、「あんまり上手じゃないけど」の言い訳をするのを確定した状態で初デートに臨むじゃねえか。
デート当日までにストレスで体調崩すわ。
真:メンタル弱すぎるだろ。最初に下手なところ見られたくないんだったら練習すればいいじゃん。
初デートまでにダーツを練習して、人並みに投げれるような準備を積んでおけよ。
鶴:はぁ・・・お前俺の話聞いてんのかよ!!?
真:え?何でこのタイミングでキレられたの?
鶴:最初に言ったけどデートは1週間後なんだよ!今日この後から毎日練習しても7日間しか練習できねえって!!!
真:うるせえなぁいきなり!!それでも7日間あってその間に練習すればその分上手くなるだろうが!
近所のダーツが出来るネカフェかなんかに通って練習すればいいところ見せられるだろ。
鶴:今までダーツをやったことが無いんだぞ!?そんなやつが7日間連続で来るって印象的に残るよな!?
8日目に女の子と二人で来たら店員に「あ、この人良いところ見せるために必死で通っていたんだな」って変な目で見られんだろ!!
真:心配し過ぎだわ!だったら日によって練習する店を変えれば良いだろ!
漫画喫茶でもダーツバーでも練習できるじゃないか。矢も貸出ししてもらえるだろうしさ。
鶴:店によって貸し出しをしてくれる矢が違っていて、一番手に馴染む矢を提供してくれる店がデートに日に休みだったらどうすんだよ!
本来の実力発揮できねえじゃねえか!
そもそも毎回違う矢を投げたら正しいフォームつかむ前にデート当日迎えちまったらどうしてくれるんだよ!!
真:心配だけは一丁前だなぁ!そんな繊細な心配上級者になってからすることだからな!?だったら最初にダーツの矢を買っておけよ!
この後すぐに店に行けば買えるし条件は一緒になるぞ。同じ矢で投げるんだから。
鶴:ダーツの矢を買ったその日に全然上手く投げれていないのを店員に見られたらどうすんだよ!
「あ、この人とりあえず形から入ったんだな」って蔑んだ目で見られるだろうが。
真:だから店員を気にするな!仮にそう思われても蔑んだ目を向けてこねえだろ!!
じゃあ、通い始めてから4日目くらいで「そろそろマイダーツ買おうかな〜」って言う雰囲気出しながら矢を買え!
鶴:雰囲気を醸し出す買い物って何だよ!
そんで折角手に馴染み始めきた貸し出しのダーツからマイダーツに切り替えるわけだから、結局投げたとき違和感を覚えるだろ!!
7日あるうちの3日しかちゃんとした練習が出来ねえじゃねえか!
真:さっきから何で矢が変わったら積み上げてきた経験が洗いざらい流れる前提なんだよ!?
それだったら最初からダーツ盤と矢を買って家の壁にダーツ盤かけて練習しろ!店員の目も気にならないだろ!?
鶴:買った所でダーツ盤を設置する高さと、ダーツ盤から投げる立ち位置までの距離知らんぞ!
真:それくらい帰ったらダーツのこと調べりゃあ済むだろ!
投げる位置からダーツ盤までの距離とかダーツ盤の設置高さとかと一緒に基本的なルールとテクニックも勉強しやがれ!
その後の練習にもプラスに働くだろ?
鶴:高さと距離がわかってもその位置にちゃんとダーツ盤を設置できる保障がねえわ!
目測で設置して本番と全然違う条件下で練習しても意味ねえだろ!!
真:目測でやるからだ!ダーツの矢とダーツ盤を買った後にメジャーとビニールテープ買って来い!!
正確な位置に壁にかけれるし、床にテープ貼れば正確な距離で練習できるじゃんか!
鶴:ダーツを投げる位置と部屋の家具の配置がまずかったら練習できねえだろうが!
真:それだったら模様替えをしろよ!ベッドとかタンスとか全部ダーツが出来るような仕様に模様替えしろ!!
ついでに部屋の掃除もしてデートの相手がいつ家に来ても大丈夫な状態にすれば一石二鳥じゃねえか!!
鶴:模様替え以前に、漫画喫茶で矢はまだしもダーツ盤買ってるやつ見たことねえけどちゃんと売ってるのか!?
ダーツ盤が売ってない店だったり、在庫が少なくて既に売り切れてたらどうするんだよ!?
真:じゃあネット通販で買えばいいだろ!
鶴:何で俺デートに行く前に結構な出費を重ねてるんだよ!!
真:お前が格好いいところ見せたからだろうが!第一店に通うのもそれなりに金かかっからな!?
鶴:そんで模様替えだけでもしんどいのにダーツ盤の通販が即日届かない配達状況だったらどうするんだよ!!
練習する前に2、3日終わるじゃねえか!!結局途中でマイダーツ購入するのと練習量が変わってねえよ!
真:通販の時間のロスを削りたいんだったらダーツ盤と同じくらいのサイズのフライパンを買ってこい!!
表面にスポンジを接着剤でつけて、その上にダーツ盤を描けば!?針も刺さるだろ!!
コンベックスとビニールテープ買うんだからそこでついでに買え!多分ホームセンター行けば全部揃うから!
鶴:何なんだよそのこの世に2つとなさそうなアイテムは!?
女の子が来ても大丈夫なように模様替えしてたのに変なフライパンが壁にかけてある部屋はマイナス過ぎるわ!!
真:女の子が来る日は壁から外せばいいだけじゃねえか!
鶴:そんなニーズの限られる物体どこにしまっとけばいいんだよ!?
真:フライパンとスポンジなんだから台所にしまっておけ!!
鶴:女の子が部屋に来てくれるってことは、部屋で手料理の一つも作ってくれる可能性があるよな!?
そのチャンスの状況でフライパンにスポンジ貼り付けてるのを見つけられたら不気味に思われてそのまま帰られるだろうが!!!
真:それだったら台所に近づけないようにすればいいだろ!!
「料理にこだわりがある」って事にして、自分の調理器具を人に使われたくないからってことにすれば!?
鶴:俺は普通の調理器具しか持ってねえよ!
それすらを使われて欲しくないって「あ、私のこと信用してくれてないのかな・・・」って乙女心に傷を付けかねねえだろうが!!
真:想像力って言うか妄想力がすげえな!それならいろんな調理器具買え!
包丁とか鍋とかも新調して、蒸篭とか普通の家に無いものも取り揃えろ!
取り扱いが分からないようなものをそろえとけばいいじゃねえか!
鶴:ちょくちょく俺に出費を促すの何なんだよ!そんなこと言って「じゃあ料理作ってよ」って言われたらどうするんだよ!?
蒸篭とか使ったこと無いのに持ってたら「形から入る男なのね」って言うマイナスの印象持たれたらどうするんだよ!!
真:それだったらもう料理教室通えよ!!彼女を家に招けるくらいの時期まで通えば結構な腕前になるだろうが。
鶴:まぁた出費がかさむじゃねえか!!!しかも形から入るパターンだし!!
真:台所に近づけないためにはそうするしかねえだろ!次のデートで料理の腕前披露できればダーツの腕前に霞むこともないだろうが!!
鶴:そこまでやって女の子が家に来てくれなったら俺の部屋に残るものって綺麗なった部屋と無駄な料理の腕前と調理器具だけだぞ!!
真:結構プラスの物が残ってるぞそれ!?あと変なフライパンも残ってるけどな!!
鶴:大体、俺が家でのダーツの腕前が上達したところで、デートで行く店の雰囲気に呑まれて本来の実力を発揮できる保障がねえぞ!
これまでのフライパン計画無駄になるじゃねえか!!!
真:何だフライパン計画って!?それだったらデート前の2日くらいは実際に行く店に行って練習しろよ!
それまでの数日間は家で練習してるんだから丸っきりの素人よりはましになってるだろうから店員の目も気にならないだろ!?
鶴:万が一上達してなかった上で店の空気に呑まれた場合どうすれば良いんだよ!?当日赤っ恥かくじゃねえか!!
真:・・・滝業でもしろや!!
鶴:・・・えぇ!?
真:ダーツ云々の前の自信の問題になったらそれくらいしないと解決できないだろ!
滝に打たれて精神的に強くなったら当日も集中力を高められるだろ!!最近日帰りのツアーもあるからそれに参加して来い!!
弱すぎるメンタルもそこで鍛え直せ!!
鶴:ツアーってことはまた金かかるじゃねえか!!デート当日に金欠に陥るわ!しかも練習する日が1日少なくなるだろうが!!
真:それでも距離縮められるんだったら我慢しろよ!!心身共に整った状態だったら1日分の遅れくらい取り返せるだろ!!
鶴:・・・ちょっと待て!ツアーってことは別の参加者もいるかもしれないんだよな!?
もしかしたら話がそういう人たちと話をする可能性もあるんだろ!?
真:それがなんなんだよ!?
鶴:滝業なんて別の参加者が「人生を見つめなおすため」とか「結婚をするからその禊に」とかそういう理由で来るものだよな!?
俺だけ「ダーツが上手くなりたいから」ってなんなんだよ!!!?馬鹿じゃねえの!?
真:だいぶ前から俺はお前を馬鹿だと思ってるけどな!
そこはダーツってワードを出さずに「集中力を高めて、欲を捨てるため」って言えばいいだろ!
鶴:俺の最終目的はダーツを通じて女の子と仲良くなることだぞ!?ゴールが色欲に塗れているじゃねえか!
他の参加者に嘘をつくことになるぞ!!
真:女の子と仲良くなりたいって言う色欲も滝に打たれれば消えるだろ!!邪念のない状態で戻ってくればいいじゃねえか!
鶴:そうなったら何のためのデートなんだよ!!本来の目的見失うための行動になりかねるだろ!!!
悟った様子の俺とダーツをするっていうデートって・・・相手の女の子可哀そう過ぎるじゃねえか!!
真:・・・デート延期しろや!!!!!
鶴:・・・はぁ!!!?
真:滝行が無理なら1週間でも2週間でも延期しろよ!延期した分少しずつでも実力も伸びるだろ!
その積み重ねで満足行くところまで行ったらデートに行けば良いだろ!!
鶴:人並みに投げれるようになるまでに1か月かかったらどうするんだよ!?
真:・・・「今月一杯忙しいから、会うの来月でいい?」って聞けよ!!
鶴:その間にダーツの練習で店に行ったときに別の友達と遊びに来たその子と鉢合わせしたらなんて言えばいいんだよ!?
真:・・・「練習で忙しくて」・・・って!!
鶴:俺は何を目指してんだよ!!プロのダーツプレイヤーじゃなきゃそのセリフ成立しねえだろうが!!
真:・・・じゃあもう・・・芸人やめてその道を極めろ!!!!俺、応援するからぁ!!
その道を極めるんだったら、滝行も行っても無駄にならないから!!集中力高まるから!!
矢が変わったら実力を発揮できないっていう繊細な悩みも成り立つだろ!!
鶴:何で漫才中に!芸人をやめることを進められてるんだよ!!しかも!!!相方から!!!!
真:俺だってこんなことになるとは思わなかったわ!!こうなったら漫才やめるしかねえだろ!!
鶴:・・・じゃあ二人で漫才してるこの時間何なんだよ!!!ダーツのプロ目指すんだったらすげえ無駄じゃん!!
真:じゃあもう一刻も早く帰れ!!ネタやってる場合じゃないって思うんだったらさっさとダーツ喫茶とホームセンター行って来い!!!
鶴:そこまでやって、自分の限界まで突き詰めて、やっぱりダーツのプロになれない腕前で終わったらどうするんだよ!?
そこに気づくまでに10年かかったらお前のせいだからな!!
真:・・・じゃあ俺はずっと芸人続けるから、ダーツのプロを諦めたらまた再結成して漫才やればいいだろ!?
鶴:さらっとものすごい覚悟言い放ったな!?相方との間に10年のブランクがあるってちょっとやそっとじゃ埋まらないだろ!!!
コンビ間の実力差を埋めるのにもう5年くらいかかるかもしれねえじゃねえか!!
真:そん時は・・・お客さんに向かって最初に言えばいいだろ!?「あんまり上手じゃないけど・・・」
鶴:・・・使いどころ完璧じゃねえか!!
真:ここであってるのかよ!!もうこの話終わり!
二人:ありがとうございました。
審査員 点数 |
68 | 85 | 60 | 60 | 75 | 60 | 得点69.00 (ボーナス+1点込) |
得票1票 |
【審査員コメント】 ・ブラックマヨネーズのオマージュだと思うのですが、単純にひとつのネタとして面白かったです。 導入も丁寧でしたし、手に馴染む下りから模様替えの下りで一気に加速していった印象です。 この手のネタに必要不可欠な理屈にもしっかり説得力がありました。 ただ、理屈が強すぎて読んでて疲れてしまいました。必然的に分量が多いため、1回集中が切れると突き放されてしまいます。 もっと「フライパン計画」のように単語で面白いワードが増えれば緩急が付いたように感じました。 また仕方ないのですが、「滝業でもしろや!」「芸人をやめろ!」の下りはどうしても本家がよぎってしまいました。 もう少しオリジナリティあるやりとりが豊富なら、この手の既視感も拭えたのかなぁと。 ・ボケやツッコミといった漫才の基本的役割を超越した掛け合い。お見事でした。 徐々に話が横道に逸れていくのに全く違和感が無い、至って自然なネタ運び。 キラーフレーズは無いもののハズレの少ない質と手数の多さ。 とまあ、目立った欠点は無いものの、どうも会話の単調さが気になりました。 2人ともボルテージが上がってきた中盤から「!」マークを多用する事で早い段階から山場を作る事はできましたが、 真に盛り上げたい部分も感嘆符の数が違うくらいでほぼ同じテンションであるゆえ、終盤でダレました。 滝業で一旦緩急はつきましたけど、これ1回で流れを変えるほどではなかったかなあ。 ・「なんでダーツに対して神経質になってるのにデートは2回目以降がある前提で話進めるんだよ。」→好きです。 「あーブラマヨみたいなことやりたいのかなーでも長文でこれ上手くいってるのほとんど見たことないんだよなー」って思いながら読み始めたんですけど、 これは結構上手くできてる方なんじゃないでしょうか。なんというか屁理屈の圧がずっと強くて押され負けた感じで笑ってしまいました。 どうしてもスロースタートな感じは否めませんが。何より、屁理屈の応酬をここまでよく続けれたな、と。すごいです。 「いやいやそれはおかしいだろ!」みたいな強烈な瞬間が滝行ぐらいしかなかったのもちょっと残念ですが、じわじわ面白かったです。 ・ブラマヨチックですね。 文章でだぁーっと読むにはちょっと疲れるネタだったでしょうかね。 いろいろと掛け合っており、話が展開しているところはしっかり面白かったのですが、若干展開させ方のパターンが少ないというか、さっきもそれ言ってなかった?という部分もあって、それも読み疲れる要因だったかなと。 (余談ですが)最初「フライパン」を「フランスパン」と読み間違えてて、話がよく分からなくなってました。すいません。 ・ブラックマヨネーズさんのオマージュという事を前提でコメントを書きます! 徐々に細かさが上がっていってダーツ盤買うくだりが特に好きでした! ただ芸人をやめるくだりはあざとい感じがしてちょっと冷めました!それこそブラマヨさんみたいにツッコミが暴走したところをキレて止めて終わりみたいな方がキレイだったかなーと!オチも確かにキレイなのですが! 後これは個人的な意見なのですが元々のボケが長いのでそれに対する一言目のツッコミは短いものにしてそこに細く足していくほうが読み心地がいいと思ってます! でも面白かったです! ・
こよみ:こんばんは、北谷読谷(チャタンヨミタン)です。
チヤ子:※個人の感想です。
こよみ:何がよっ! 見る人によって違うコンビになったりとかしないから!
――ところで今日のテーマだけど、近年は女性を趣味嗜好の類でカテゴライズする言葉が多いわね。
一昔前は『森ガール』だの『山ガール』だのよく聞いたけど、今は『肉食系女子』のように『○○女子』もしくは略して『○女』っていうのが相当あるわ。
チヤ子:例えば『アヒー女』とか?
こよみ:アヒージョは料理だわ! 今どきの女の子っぽいチョイスだけども!
まあ、そういう語感のでは『相撲女子』を『スー女』と言ったりするわね。
チヤ子:ああ、でっぷり肥えた子!
こよみ:“力士体型”って意味じゃないわよ! 容姿関係ではぽっちゃりした娘を『マシュマロ女子』って言ったりするけど。
チヤ子:要はゴーストバスターズのあいつか!
こよみ:マシュマロマンのこと!? あれは人間じゃないし多分男だし!
今度公開される新作で『理系女子』たちが主役になってることを引き合いに出すならまだしも!
チヤ子:あ、マシュマロマンがしゃべった!
こよみ:どすこいどすこい!! 誰がマシュマロマンじゃ! 私は見た目には気を遣ってるわよ!
チヤ子:見てくれをアピールする相手もいないのに?
こよみ:いるわ! 目の前に! お客さんたちにだらしのない身体は見せられないってーの!
チヤ子:それであれですかい? 朝食はグラノーラやフルーツを盛ったアサイーボウルだとかそういう。
こよみ:まあそういう日もあるわよ。――そういえば、他にエッグベネディクトとかパンケーキとかを好む『朝食女子』というのもいるわね。
そういったメニューで朝から開く「朝食女子会」なんてのも流行ってるみたいよ。
チヤ子:しかもわざわざ写真に撮ってネットに上げるんでしょ?
こよみ:写真投稿SNSのインスタグラムが登場したことでそういう人が増えたわね。
朝食に限らず琴線に触れればとりあえず撮ってアップする、いわゆる『インスタ女子』ね。私はやってないけど。
チヤ子:えっ? 「いーよ!いーよ!アサイーよ!」とかなめるように撮ってないの?
こよみ:撮ってないわよ! エロいカメラマンか! ダジャレ寒いし!
ちなみに日常的にカメラを持ち歩く『カメラ女子』もいるわね。軽くて持ち運びやすい「ミラーレス一眼カメラ」やいい意味でチープな「トイカメラ」といった
おしゃれ系カメラが豊富に販売されてて、またSNSへの投稿が簡単なスマホアプリも引けを取らず人気みたい。
チヤ子:ほほう、トイカメラにはあのインスタントカメラも入るのかな? ほら…「太ルンです」?
こよみ:のこったのこった!! そんなにも私をデブ扱いしたいか! 「写ルンです」なら流行ってるけど!
チヤ子:なんだか今日のよみたんすごい圧力。
こよみ:誰のせいよ! ――ところで圧力といえば“相手より自分の方が上”という格付けをしたがる『マウンティング女子』なんてのもいるわね。
それをテーマにした「ファーストクラス」というドラマもあったわ。これは“社内ヒエラルキーのトップ”というような意味合いね。
チヤ子:よみたんならそのクラスの委員長になれるね!
こよみ:どういう意味よ! それからマウンティング女子は物理的な暴力に出るわけじゃないけど、
実際にガテン系な女性としては土木作業に携わる『ドボジョ』こと『土木系女子』というのがいるわ。工事現場の監督を任される人も増えているそうよ。
チヤ子:なんだかおっさんみたいだね!
こよみ:それは失礼よ! 『おっさん女子』ってのもそれはそれでいるし。
チヤ子:えっ!? いわゆるオナベ?
こよみ:そうじゃなくて。ざっくりいえば“女子力のない残念な女子”ね。
「面倒くさがり、ムダ毛の処理が甘い」「食事に気を使わない、酒好き」「どっこいしょ、よいしょが口癖」
「下ネタに躊躇ない、おっさん目線で女性を見てしまう」「おしぼりやタオルで顔や首を拭く」
などなどの特徴があるわ。
チヤ子:よみたんは将来そうならないように気を付けてね♪
こよみ:チャーたんに言われる筋合いはないわよ!
それからおっさん女子とは別に、従来は男性的なイメージの強かった物事を堂々と趣味にする女性がいろいろ登場してるわ。
プロレス好きの『プロレス女子』、略して『プ女子』とか。…腐女子じゃないわよ?
チヤ子:よみたんは一斗缶とか持ってリングに上がる方だよね。
こよみ:違うわよ! いちいちそういったキャラつけたがるな!
それから最近人気なのといえばやはり野球。
広島ファンの『カープ女子』が有名だけど、他にもオリックスファンは『オリ姫』、タイガースファンは『TORACO』なんていうそうよ。
チヤ子:カープ女子かー。でも中には人気に便乗しただけの『にわかカープ女子』もいるって聞くよ!
こよみ:そこが残念なところよね…。何かにつけてはしゃぎたがったり周囲に流されやすいのは日本人の悪い性かしら。
チヤ子:会場のお客さんで「自分は『にわかカープ女子』だ」っていう人、手を挙げて〜!
こよみ:挙げるかい!
あとスポーツ系以外だと『ラーメン女子』とか。
最近は「野菜たっぷり」とか「話題のユーグレナ入り麺」とか女性受けするバリエーションも増えてるし、漫画「ラーメン大好き小泉さん」はドラマ化もしたわね。
チヤ子:メガネかけててチリチリのパーマ!
こよみ:それは小池さん! 元祖ラーメン大好きな人だわ!
また周りの目を気にしないってところまで広げると『サブカル女子』なんかも挙げられるかしら。
チヤ子:いわゆる“オタサーの姫”とかそういうのになるオタ女?
こよみ:この場合はそういう方向じゃなくて、音楽やお笑いなどで主流じゃないタイプの表現者を好んだり、ファッションが独自的で奇抜だったり、
大衆的でない文化を支持してメジャー志向の人を斜に構えて見ているような…そんな世界観を持った人たちといったところかしら。
チヤ子:結局のところは“イタタタタ…な子”ってことだね!
こよみ:語弊! 少しは言い方気をつけなさいよ!
それとチャーたんのいうようなオタク趣味な女性も確かに目立っているところではあるわよ。
私は特定の漫画やゲームにハマる女子が紹介される記事やニュースを近年ちょこちょこ見るわ。
チヤ子:あたいはここ1年で急増してる『刀剣女子』の大半はゲーム「刀剣乱舞」から入って来てるって聞いたよ!
三日月宗近ー! 数珠丸恒次ー!
こよみ:そういうあたり、アニメ・ゲーム系趣味の女性はこの手のカテゴライズの先駆けたる『歴女』と重なる部分が大きいかもね。
従来の歴女も「戦国BASARA」「薄桜鬼」といったゲームやそのアニメ版の影響が結構あるようだし…
イケメン俳優の出る大河ドラマから入った人もいるでしょうけど。
チヤ子:きっかけが二次か三次かってだけで要はみんなミーハーだね!
こよみ:全員が全員そうだとは決めつけないの!
――と、ここまで挙げたのは形はどうあれ好きなことに充足している人たちだけど、中には面倒くさい人もいるのよね…代表的なのが『こじらせ女子』かしら。
これはいろいろなタイプがあるから一口にどうとは言い難いけど、過去の経験等から流行に乗れず卑屈で疑り深く、
自意識は高いけど自己評価が低くて自分の女子力に満足しきれず、結果自ら恋愛を遠ざけてしまう…といったところね。
チヤ子:もうそのめんどくさい説明からこじれてる!
こよみ:煽るな煽るな! これでも説明なるべく手短にしたんだから、詳しく知りたきゃ続きはwebで!よ。
チヤ子:へいへーい。(ピカソ画風の表情しながらつま先で頭ポリポリ)
こよみ:この子は遺伝子をこじらせちゃってるわ…。
ところでこじらせ女子は必ずしも男性経験がないわけじゃなくて、身体を許すけど恋愛に発展しない「サセ子型」なんてのがあったりするんだけど、
ガチで経験がない『やらみそ女子』ってのも存在するのよ。
チヤ子:…ウホッ?
こよみ:「やらないか」とか「くそみそ」某は関係ないわよ! 要するに男性経験がない…“ヤら”ないまま“三十”路を迎えた女性のこと!
チヤ子:ほほう。男の人は「30歳まで童貞のままだと魔法が使えるようになる」っていうけど、女の子だったら『魔法女子』にジョブチェンジだね!
こよみ:…何かしら、この「魔法少女」とちょっと違うだけで急に夢がなくなる感じ…余暇で魔法ごっこする痛い妙齢女性を想像しちゃったわ。
ちなみに『童貞女子』っていうくくりもあるけど、ここでの意味合いは「童心を忘れない貞淑な女子」だそうで
一見聞こえはいいけど、実際には女子力ほぼ皆無なのを気にせず「モテないならモテないを楽しむ!」と
モテのカーストそのものから外れて好きに生きてる…というような、本人たちは幸せそうな人々ね。
チヤ子:なるほど、あたいみたいなフリーダマーだ!
こよみ:私にしてみればチャーたんはそもそも「人」の枠を超越してて分類不能だけどね!
――といろいろ紹介してみたけど、実際のところ『○○女子』って相互に重なり合ってる部分も多くて、キッパリどれか一つに分類されるというものでもないわね。
チヤ子:じゃあついでに新しい類型の提案ー! とにかく男っぽい行動する『男子女子』ってのはどう?
こよみ:何でそういう話になるのかわからないけど、具体的にどんな行動よ?
チヤ子:立ちション!
こよみ:一発目がそれか! 仮にも女の子がドタマに挙げる男子のイメージがそれか!
チヤ子:だって立ったまま出すってすごい潔さあんじゃん!(ぐっ…)
じょばあああああああ(股間から散布されるCM媒体に特有の水色い液体)
こよみ:うおォい!何出しとんじゃあああぁぁぁぁぁあああ!??
おめーの血は水色かあああ!? いや、血じゃないけど! 多分!
チヤ子:ふっふっふ。そこはあたいの配慮で生々しくない色にしたのだよ、よみたん。
こよみ:配慮できる子はそもそも舞台で放尿したりしません! ってか、お客さん別の意味で余計にヒいてるから!
チヤ子:あと昔から普遍的に存在してる女子もいるよね! 『CY女子』とか!
こよみ:この状況でさらっと話題変えるな! てか何よCYって!?
チヤ子:「地図(Chizu)が読めない(Yomenai)」
こよみ:確かに女性は地図読むの苦手って言われるけど! KYみたいに表現すんな!
チヤ子:「えっ? 北!? 北ってどっち!? お箸を握る方??」
こよみ:そこまで方向感覚おかしい!?
チヤ子:「このままじゃ試合開始までにマツダスタジアムに行けないわ…」
こよみ:こいつカープ女子かよ。
チヤ子:「えっ、逆? お茶碗持つ方がマツダスタジアム…」
こよみ:説明する方もどういう教え方してんのよ!? てか誰に聞いてるの!?
チヤ子:「いいんだいいんだ、どうせはみ出し者の私なんて一人じゃ球場にも行けない…」
こよみ:しかもこじらせ女子だった。
チヤ子:「おやお困り? じゃ、あたいが魔法でなんとかしたげるー」
こよみ:登場人物増えた! てか魔法女子、ノリ軽りぃんだよ。
チヤ子:「着いたー!ありがとー。記念に写真撮りましょ」
こよみ:急に明るくなった! んで写真女子でもあんのかよ。
チヤ子:「早速写真をインスタにアップ。…と。今度一緒にアヒージョ食べに行こうね!」
こよみ:さっきのこじらせぶりが嘘のようにコミュ力高くなってる!
チヤ子:「よーし観戦だー! かっとばせー! 宗近ー!」
こよみ:プロ野球にそんな選手いないわ! こいつにわかカープ女子で刀剣女子かよ。
チヤ子:「打たねえとコンクリ詰めにすっぞー!」
こよみ:その上にドボジョ…なのかしら。
チヤ子:一方さっきの魔法女子。
こよみ:そっちも掘り下げるんかい!
チヤ子:「いや〜、さっきの子なかなか可愛いかった〜。今度食事の時には酔わせて…グヘヘ(脇汗ふきふき)。よーし、帰りは一蘭でとんこつ超かた食ってこ〜。」
こよみ:魔法女子にしておっさん女子かよタチ悪い! んでラーメン女子かい!
チヤ子:今日のよみたんみたいな感じだね♪
こよみ:どこをどう切り取ればそうなるんじゃーい!!(一斗缶でドゴーン!)
チヤ子:(残機1減少)
こよみ:ああ、またつまらぬ相方を討ってしまった…。
チヤ子(2機目):も〜よみたんったら、あたいみたいに女子力磨かないと駄目だよ〜。
こよみ:いや、生命力はともかく女子力はちっとも感じられないわよ! 図に乗るのもいい加減にしなさい! もうおしまい!
二 人:どうも、ありがとうございました〜。
審査員 点数 |
48 | 25 | 43 | 40 | 27 | 61 | 得点41.67 (ボーナス+1点込) |
【審査員コメント】 ・正直前半はただ「○○女子」を説明してるだけで、挟み込まれるボケも弱く退屈でした。 ただ、それら全てをフリにした最後の畳み掛けのインパクトが抜群。オチのドラム缶もこれしかないという的確なものでした。 それゆえに、前半の弱さがあまりにも悔やまれます。フリにしても冗長過ぎました。 フリとはいえネタの大半を占めるワケですから、ドラム缶のような印象に残るフレーズやボケがもっと欲しかったです。 そうすれば畳み掛けにそのフレーズを使えるため、見せ場がもっと盛り上がったかと。 システムとしては最高のスタイルだと思うので、構成とフレーズ力が高まれば大化けするネタだと確信しました。 ・漫才で笑わす事よりも用語を説明する事が前面に出てしまう悪い癖が今回も出てしまっていました。 たしかに初めて聞く言葉もあるんで親切で助かるんですが、ボケの対して圧倒的に説明の文字量が多いので、 どうしても2人の掛け合いが霞んでしまいます。 しかしながら今回は終盤に伏線を回収しながらオリジナリティある話を組み立てた事に進化が見られました。 もっと早い段階から漫才をボケ主導に転じてもよかったのではないかと思うくらいに。 ただ、ただ。その転機が放尿はアカンですよ。いや冗談抜きに0点が頭よぎりましたからね。 ・前半の女子の紹介の下りは極めて微妙、というか、 ほとんど掘り下げずに次へ次へと行く上にボケが小ボケあるいはそれ以下のものが多く、(ピカソ画風は好きです) ノリは良かったもののあまり面白くなかったです。 しかし、後半は「北ってどっち?お箸握る方?」「お茶碗持つ方がマツダスタジアム」「コンクリ詰め」「残機1減少」など、 なかなか光るボケもあって楽しめました。 取り上げる女子をある程度絞って、ある程度一つ一つを掘り下げつつ、 まとめパートのコントにつなぐ構成だとより良かったのでは無いかな、と思います。 ・教養として面白かったです。ネタとしては、道中のボケが控えめだったり、読み手はステータスを知り得ないこよみさんのいじり中心だったりと、物足りなさを感じました。 相方を太ってるいじりしてましたが、それをするのなら、初っ端で太ってる紹介を入れたり名前を「でぶりん」にしたり、何かしらデブの印象付けがあって欲しかったかなと。 後半の、前半紹介したものを取り入れた流れは良かったかなと思います。(意表を突く部分は少なかったですが。) あと、放尿シーンと一斗缶でドゴーンは余計だったかなと(特に放尿はね・・・) ・女子のジャンルの話してボケてつっこんで違う女子の話してっていう流れ作業になってしまってる印象でした! 最後の畳みかけに使いたいので沢山並べたいというのは分かるんですが、もうちょっと数絞って一個を掘り下げる形の方がぶつ切り感が無くて良かったかなー、と! 畳みかけ自体もとりあえず並べた感が強かったので一個一個の女子に繋がりを無理やりでも多くあったらなー、と思いました!! ・ツッコミフレーズが多彩で良いですねぇ。 説明とかが多いこと自体は良いのですが、どうしてもボケとしての物足りなさは感じてしまいました。 ただ最後のくだりでいろいろボケをまとめてきたのは良かったですね。中盤までに何かしらもう一仕掛け欲しかったです。
松下:常盤ちゃん常盤ちゃん聞いて聞いて! ぼく最近ホモに目覚めたよ!
常盤:そうですか。
松下:っほー!! 今日のお客さんはイケメンが多いですねー!
左から男前! 男前! クソアマ飛ばしてオコエ瑠偉!
常盤:彼は1日100回嘘をつかないと死んじゃう病なんです。特に貴婦人の皆様はご理解願います。
松下:あ〜〜〜! 彼氏ほしい〜〜〜!!
常盤:おそらくこれは本音です。
松下:ねえねえ!常盤ちゃんはどういう彼氏がほしい?
常盤:逆に松下さんはどんな男性が好みなんですか?
松下:ぼく? そりゃもう強くて優しくておっぱいのおっきい人だよ!!
常盤:……男性のタイプですか?
松下:男性に決まってるじゃないか!! 服着たメスブタなんか豚舎に帰ってジャニーズでブヒってろ!!
常盤:……貴方、常人ならデッドボールのコースにストライクゾーン構えてますね。
松下:そんな事無いよ! 大体の男はおっぱい好きだぜ!?
常盤:それはおっしゃる通り。
松下:あーあ、どっかにいい乳したオコエいねえかなぁー!
常盤:ここで松下さんに朗報です。オコエ選手は詳しく存じませんが、その他の条件に当てはまる男性が私の知り合いに一人います。
松下:マジすか!? 紹介して下さい常盤さん!
常盤:白鵬です。
松下:おーん?
常盤:横綱白鵬関です。
松下:アハーン?
常盤:白鵬と私はLINEでしゃべる妙義龍スタンプをプレゼントされるほどの仲なのですが、彼は強くて、優しくて、そして胸の豊かな男性です。
松下:マジすか!? ドンズバじゃないっすか!!
常盤:なにより、彼は男性とハグする事が大好きです。
松下:はいホモ確定ぃー! ホモ確発言いただきましたよー!
常盤:ただ一つ問題がありまして。
松下:問題とは!
常盤:彼は既婚者です。
松下:え?
常盤:子供もいます。
松下:でも旦那はいないんでしょ?
常盤:はい。
松下:よっしゃワンチャンあるわ!
常盤:松下さんは白鵬の彼氏ではなく旦那になりたいのですか?
松下:なりたいねぇ! ぼくの中では白鵬ちゃんの嫁から子の親権を奪う覚悟と法的手続きはできてってかんね!
常盤:ほう。松下さんのご機嫌次第で角界が盛り上がりそうなので、彼について紹介しましょう。
松下:ありがたき〜!
常盤:その前に、私からいくつかアドバイスを申し上げます。
松下:おお、申し上げたまえ!
常盤:彼はデブ専です。デブと美女以外はまず人間扱いしてくれません。
松下:漫才界の叶姉妹と評されるわたくし達なら問題無いですわ。
常盤:彼は露出狂です。だいたいいつ見ても全裸にTバックしか穿いてません。
松下:あれ? ぼくと同じ格好じゃん!
常盤:彼はとても変態で公然露出プレイを好み、その様子はテレビで全国生中継されます。
松下:MM-1だって全国ネットのテレちょびだから、松下『公然露出』#nowplaying だぞ!
常盤:……想像以上にお似合いのカップルでした。
松下:きゃはっ☆ 白鵬ちゃんとの相性200%だFoooo!!
常盤:それはそうとて松下さん。貴方「相撲」という国技は御存知ですか?
松下:知ってるよ! たまに夕方のNHKでやってるエロ番組だね!
常盤:OK. 貴方の奇妙奇怪な言動の理由が証明されました。
松下:きゅー!いー!でぃー!
常盤:さて、この白鵬という男、実は過去に何百人もの男性を抱いた経験があります。
松下:えっ……。
常盤:多い時は2週間もの間、土俵というベッドの上で毎日違う男性と裸で抱き合って、押し倒したり突いたりします。
松下:そんなに男に土ドンされるなんて白鵬ちゃんはビッチなの!?
常盤:違います。白鵬は滅多に土ドンされない貞操観念の固い男です。
松下:じゃあなんで…
常盤:多くの男性が彼に土ドンしたいと思っているのですが、実際は逆に白鵬に土ドンされてしまうのです。
松下:白鵬ちゃんが土ドンするの!?
常盤:なぜなら彼は優しくて、胸が豊かで、なにより強い男性だからです。
松下:そうだった! 白鵬ちゃんはただのデカ乳野郎じゃないんだ!
常盤:そうです。彼は強いので、他の男性達は彼を土ドンしたい一心で日夜稽古に励んでいるのです。
松下:やっぱりみんな強いデカ乳野郎が好きなんだな!?
常盤:そうです、男性は皆胸の豊かな白鵬が好きなのです。
松下:むぅ……だけど奥さんがいながらなんて大胆な浮気を!
常盤:奥さん公認です。
松下:ふぁぬ!?
常盤:むしろ白鵬から男性と抱き合う現場に招待するくらい公認です。
松下:奥さん変だよ! 頭イカレてんじゃないの!?
常盤:そういう訳で、松下さんが白鵬を土ドンするためには、まず相撲で強くならなくてはいけません。
松下:常盤せんせー! 土ドンすれば結婚できますか!?
常盤:無理です。白鵬を押しても婚姻届に判は押せません。
松下:じゃあ法的手続きでどうにかなりませんか!?
常盤:どうにかなりますね。
松下:やったぁー!
常盤:なんやかんや法務省を味方にしたことで、松下さんは白鵬と結婚できました。
松下:ぱんぱかぱーん!
常盤:しかし前代未聞の略奪愛に対し「横綱の配偶者にも格というものがある」と激怒した横綱審議委員会の手によって、
松下さんは日本から追放されてしまいました。
松下:法的手続きでどうにかなりませんか!?
常盤:どうにかなって横綱審議委員会が爆発しました。
松下:どんぱかどーん!
常盤:こうして法務省や在日米軍の活躍によって、松下さんと白鵬は幸せな夫婦生活を送るのでした…。
松下:子どもが欲しいなー!
常盤:できません。
松下:法的手続きでどうにかなりませんか!?
常盤:どうにもなりません。
松下:じゃあぼくと白鵬が三日三晩互いの耳の穴を舐め合った愛の奇蹟でどうにかなりませんか!?
常盤:松下さんと白鵬の間に胸の豊かなオコエ瑠偉が誕生しました。
松下:…………は?
常盤:……どうかされました?
松下:オコエは日本とナイジェリアのハーフだからぼくと白鵬ちゃんから産まれる訳ないだろバカにしてんのかこの!!
常盤:白鵬がモンゴル人なので、オコエ瑠偉は間違いなくハーフです。
松下:白鵬ちゃんが モ ン ゴ ル 人 ?
常盤:はい、彼は生粋のモンゴル人です。
松下:は?外人とかマジムリだわ。離婚だ離婚。モンゴリアンはゲルに帰って草食って寝ろ!!
常盤:……この服着てないオスゴリラ、法的手続きでどうにかなりませんか?
審査員 点数 |
53 | 法 | 57 | 62 | 76 | 82 | 得点67.00 (ボーナス+1点込) |
得票1票 |
【審査員コメント】 ・何このネタあぶねえ。白鵬とオコエの双方から訴えられてもけうけげんの名前は出すなよ。 相変わらず最低さと突き放しのバランスが絶妙で完成度の高いネタだったんですが、今回はあまりのめり込めませんでした。 勢いに欠けたと言いますか、基本常盤主導だったため淡々と進んでしまい、全体的に落ち着いてしまったと言いますか。 この手の性癖ネタは絶対勢いがある方が面白いはずなので、もっと多角度にはっちゃけて良かったかなと感じました。 バカらしいワードパワーが今回押さえ目だったのも少し残念でした。「どんぱかどーん!」とか良かったんですが。 ・法的手続きで敗者復活の内定を頂きました。有難うございます。 ・「ふぁぬ!?」「どうにかなって横綱審議委員会が爆発しました」→好きです。 毎回このユニットは審査が難しいのですが、 ノリはぶっ飛びつつもベースは結構ベタなんですよね、そこが心地よくもあり、たまに心地よく無いところでもあり、といった感じです。 どうすればいいとかはあんまり無いんですけど、好みとハマり具合で点数つけさせていただきます。 ・言ってることはおかしくて面白かったのですが、どうも大笑いするには至らず。 そもそもの松下さんのキャラがぶっ壊れている分、ボケをボケを感じ辛かったかなぁと。 (筆者さんの思う面白さを受け取れなかったんだろうなとは思いますが)常識人ぽい人が淡々とおっぱいの大きい男が好きとか言ってる方がギャップがあって面白かったかなというのが自分の印象です。 あと、相撲を知っているかの件で、松下さんが「相撲→エロ番組」という認識をしていながら常盤さんの「白鵬が何百人もの男性を抱いた話」に新鮮なリアクションをしており、ちょっとその辺の松下さんの振る舞いが(相撲について知ってるのか知っていないのか)曖昧で分かり辛かったかなぁと感じました。 ・相撲をいかがわしい目線で見るというネタは結構見るのですが、二人ともが違うベクトルでノリノリというのが珍しい構図だなと思いました! 法的手続きのくだりがあまりにも雑すぎるのはどうかと思いました! 形式の都合上展開が少ないのが残念でしたがテンポ良くて面白かったです! ・「でも旦那はいないんでしょ?」じゃねえよ。いやこの聞き返しはすごい。 相撲の形容がとにかくうまかったです。土ドンて。 純粋に設定が良かったですね。ブロッコリースプラウトの枠に収まっちゃった印象は受けました。
舞姫:がるるるるーっ!!
(血の付いた前の出演者のエントリープレートをくわえて登場)
ひよこ:あららのら〜? 大変大変、舞姫ちゃんが前の出演者さんの喉笛を噛みちぎっちゃったわぁ〜?
舞姫:がるる……安心、するといい……命、別状ない……一生、RADWINPS、歌えなくなるだけ……。(ぺっ)
ひよこ:思った以上に後遺症が大したことないわね〜? どんな噛みちぎり方したのかしら〜。
そんなわけで野生児の黒河舞姫ちゃんと、私、瀬名ひよこで畔野暮らし(あぜのぐらし)です〜。うふふ、よろしくお願いしますね〜?
舞姫:がるる! 今日は、森から、ここまで、巨大な、オオカミに、乗ってきた!!
ひよこ:あらあら〜、珍事件だわ〜? 多分特ダネの冒頭でフリップ紹介されるレベルのトピックだわ〜?
舞姫:これ、終わったら、東西線で、森に、帰る!!
ひよこ:オオカミ連れ帰ってくれないかしら〜? 会場にオオカミ放置とかひろちょびさんへの嫌がらせよ〜?
舞姫:それより! 舞姫、話ある! 聞け! 聞かないと、ひよこの、喉笛、噛みちぎる!(じゅるり)
ひよこ:あらあら、完全なる脅しを食らっちゃったわ〜。法規的手段に訴えれば勝てるやつだわ〜。
舞姫:喉笛、噛みちぎる! そして、患部に、タンポポ、乗せて、三日三晩、踊る!
ひよこ:あらあら〜、何らかの儀式の供物にされちゃいそうだわ〜? 一体私はどうなっちゃうのかしら〜
舞姫:そしたら、一生、米良美一、歌えなくなる!
ひよこ:つまりはもののけ姫が歌えなくなるだけね〜? それしか知らないものね〜?
舞姫:「やしょめ」、「ウキウキパラダイス」、「僕は雨となり星となる」も、歌えなくなる!
ひよこ:ガチで知らないわ〜? 米良美一の意外な持ち歌の多さ知らないわ〜?
正直構わないっちゃ構わないけれど、単純に噛みちぎられたくないから話聞くわよ〜?
舞姫:恩に着る! お礼に、ひよこの、頭に、クワガタ、乗せて、三日三晩、笑う!
ひよこ:お礼がクソキショいわ〜? お礼は単純に2千円とかでいいから、話して〜? うふふ、どうしたの〜?
舞姫:がるる! 私、政治家、なりたい!!(きらきら)
ひよこ:ほざけ。
うふふ、それより皆さん知ってます〜? 玄米茶にガソリン入れると飲めたもんじゃないんですよ〜?
舞姫:がるるるる!!! がるるるるる、がる、がるがるがとりんぐがーる!!!(デュクシデュクシ)
ひよこ:ちょ、血の付いたエントリープレートで突かないで〜? 野生児なら武器使わず身一つで勝負して〜?
舞姫:がるるるる! 政治家、なる! 日本、変える!! 帰りに、ちくわ、買う!!
ひよこ:最後は好きにして〜? 私の分も2、3本買っといて〜?
ちょっと待って〜舞姫ちゃん、色々物申したいけど、何で政治家になろうって思ったの〜?
舞姫:がるる、今の日本、ヤバい! みんな、辛い! 誰かが、日本、変えなきゃ、いけない!!
ひよこ:かといってその誰かは舞姫ちゃんじゃないと思うわ〜?
がるがる言ってる小娘に付けられるほど議員バッジは軽くないわ〜?
舞姫:「世界を変えるのは利口な人間じゃない……我々、獣だ」
こないだ、巨大オオカミが、言ってた!
ひよこ:真に受けないで〜? オオカミよりも相方の言うことを信じて〜?
舞姫:「世界は白濁の混沌に覆われておる。これが透明になる時、それこそが終焉であり始まりじゃ」
フクロウ姉さん、言ってた!
ひよこ:なにソイツ〜? 無駄に世界観が強いその猛禽類なにソイツ〜?
舞姫:がる、フクロウ姉さん、自分のことを、フクロウと、思い込んでる、25歳の、歯科助手!!
ひよこ:あらあら〜、クソヤベェヤツだわ〜? どんなテンションで患者さんのプラークコントロールしてるのかしら〜?
舞姫:安孫子周辺で、素っ裸で、両腕パタパタしてる、赤髪の女、それ、フクロウ姉さん!!
ひよこ:安孫子の皆様〜、舞姫ちゃんの関係者がお騒がせしております〜。フクロウ姉さん見掛けたら石投げてやってくださ〜い。
舞姫:だから舞姫、政治家、なる! 景気、良くする! 帰りに、きゅうり、買う!
ひよこ:ちくわにきゅうり刺さったヤツ作るつもりかしら〜? 野生児らしからぬ夕飯のメニューね〜。
まぁ、気持ちは伝わったわ〜。じゃあ舞姫ちゃん、具体的なマニフェストとかあるの〜?
舞姫:まにふぇすと? それ、つよい?(きょとん)
ひよこ:こりゃダメだわ〜? マック赤坂をも凌駕する泡沫候補の誕生だわ〜?
舞姫:フクロウ姉さん、強い!! コマンドサンボ、8年やってる!!
ひよこ:フクロウ姉さんの情報追加しないで〜? フクロウ姉さんに詳しくさせないで〜?
舞姫:とにかく、選挙演説、やらせろ! やらせなきゃ、ひよこの、喉笛、撫で回す!!
ひよこ:目的が分からないわ〜? ただ息苦しいだけだわ〜?
分かったわ〜、とりあえずお客さんを有権者だと思って、演説かましてみて〜?
舞姫:がるるるる!!(肯定の意)
森の動物のみんな、集まってくれて、ありがとう!!
ひよこ:一旦止めましょう。どーどー、はい舞姫ちゃんどーどー、よーしよしよしよし。
舞姫:がる!? がるる!? がーるねくすとがるるるる!?(あたふた)
ひよこ:落ち着いて〜? みんなを動揺させた張本人が誰よりも慌てないで〜?
ちょっと待って舞姫ちゃん、舞姫ちゃんが出たい選挙って、森のリーダー決め?
舞姫:違う、ニンゲンの選挙! 舞姫、国会議員、なる! 牛歩戦術、取る!!
ひよこ:だとしたら選挙区間違えてるわ〜? 森の動物たちに選挙権は無いわ〜?
舞姫:がるる!? 森のみんな、選挙、出来ない!? ニンゲンめ……!! がるるるる……!!
ひよこ:別に人間の業とかじゃないから〜。がるるはしまっといて〜?
人間の選挙で当選したいなら、街中で演説しなきゃダメよ〜? やり直しましょ〜。
舞姫:がるるるる。(再度肯定の意)
ニンゲンがごった返す街中に巨大オオカミがグワァーッ!!!
ひよこ:あらあらあらあら〜?(憤怒)
何で何で何で〜? 何で言ったそばから人間社会に特攻ンだの〜?
舞姫:ひよこ、慌てるな! 巨大オオカミ、ニンゲンでいうところの、選挙カー!!
ひよこ:普通に選挙カー乗ってくれな〜い? 多分道交法とかに引っ掛かるわよ〜?
舞姫:舞姫、ニンゲンの乗り物、乗れない! ゲボ吐く!!
ひよこ:東西線には乗れるのに〜? 舞姫ちゃんのゲボのセンサー壊れてない〜? まぁいいわ、続けて?
舞姫:がるるるる!!
今日は、こんなに、たくさんの、有権者の、ニンゲン共に、集まって、貰えて、嬉しい!!
ひよこ:多分物珍しさよ〜? 街にオオカミが現れたことに対する野次馬よ〜?
舞姫:私、今回、「動物の森と黒河舞姫となかまたち」から、立候補した、黒河舞姫!!
ひよこ:あらあら〜、何で党名が「生活の党と山本太郎となかまたち」リスペクトなのかしら〜?
舞姫:このたび、チンチラばあさんの推薦を受け、この参院選に立候補した!!
ひよこ:もうこれ以上森の仲間たち増やさないでくれな〜い? お腹いっぱいだわ〜?
舞姫:がるるる、それにしても、今日、喉笛、噛みちぎりたくなる、お客さん、多い!!
ひよこ:何で客いじりしてるの〜? せめてべっぴんさんって言わないと〜。
舞姫:がるるるるーっ!!(喉笛を噛みちぎる)
がるるるるーっ!!(喉笛を噛みちぎる)
一人、飛ばして!!
がるるるるーっ!!(喉笛を噛みちぎる)
ひよこ:テロだわ〜? これ無差別テロだわ〜? 教科書載るヤツだわ〜?
舞姫:がるる、安心する! 一生、大泉逸郎、歌えなくなるだけ!!
ひよこ:孫が歌えなくなるだけね〜。そういうのはいいから舞姫ちゃん、マニフェスト発表しましょう。
舞姫:まにふぇすと? なにそれ、くるまの、ぶひん?(きょとん)
ひよこ:マジでこの子なんで出馬したんだって感じですね〜。この場合出狼というべきかしら〜?
マニフェストって言うのはね、政治家になったら何をするかっていう公約のことよ。
舞姫:がるる!!
私、当選したら、国会議事堂に、動物たち、放つ!!
ひよこ:あらあら、イミフだわ〜? 行動原理がわからないわ〜?
舞姫:森のみんな、嘆いてる!!
「最近森で遊ぶのもマンネリだねぇ」
「たまには別の場所で遊びたいねぇ。国会議事堂とか」
ひよこ:森のみんなに寄り添わないで〜? ニンゲンの選挙だからニンゲンのための政策頂戴〜?
舞姫:フクロウ姉さん、言ってた!!
「きゅるるぅ〜、わたしぃ、綿菓子の雲に乗ってぇ、アメリカに行きたいでありま〜す☆」
ひよこ:フクロウ姉さん多重人格なの〜? さっきの世界観と違いすぎて引いてるわ〜?
舞姫:フクロウ姉さん、真っ赤な、部屋で、人形の、首を、引きちぎりながら、言ってた!!
ひよこ:あらあらあらあらあらあら〜?(戦慄)
超怖いわ〜? ていうか舞姫ちゃん、全裸の歯科助手の部屋に入っちゃ絶対ダメよ〜?
舞姫:だから、国会議事堂、森のみんなの、遊び場として、解放する!
想像してほしい! 議事堂の、テッペンで、パタパタ、羽ばたく、フクロウ姉さんを!!
ひよこ:日本の終わりだわ〜? 日本という物語の最終回だわ〜?
違うわ舞姫ちゃん、もっと人間目線のマニフェスト言わなきゃ。例えば消費税増税問題とか。
舞姫:しょーひぜー? なにそれ、サンデーの、しんれんさい?(きょとん)
ひよこ:何でピンポイントで政治用語にきょとんとなるのかしら〜?
舞姫:とにかく、舞姫、政治家に、なって、ダルマに、目を……。
(どどどどど)ハッ!! も、森のみんな! 応援に、来てくれたのか!!
ひよこ:あらあら〜、動物たちが押し寄せてきたわ〜? パニックムービーとかで見たことある絵面だわ〜?
舞姫:「舞姫、お主ならやれる。お主は動物とニンゲンの架け橋になれる」
チンチラばあさん、ありがとう!!
ひよこ:買いかぶりすぎよチンチラばあさ〜ん。その子既に3人の喉笛噛みちぎってるわよ〜?
舞姫:「愚鈍なるメシアは悠久なる刻の狭間でアスタロトと消え行く……」
フクロウ姉さん、ありがとう!!
ひよこ:ソイツマジでなんなの〜? ソイツマジで社会人出来てるの〜?
舞姫:「やっと議員になったんですーっ!! うあぁぁーっ!! この国を、変えたいぃぃーっ!!!」
カピバラおじさん、ありがとう!!
ひよこ:ソイツ見たことあるわよ〜? ある意味政治ネタのNGワードみたいなソイツ見たことあるわよ〜?
舞姫:よーし! みんな集まったところで、自民党に、殴り込む!! 自民党を、ぶっ壊す!! 巨大オオカミ、行けーっ!!!
ひよこ:皆さんお待たせしました、流石に強制終了させます。
よーしよーしよーし、落ち着いて舞姫ちゃんよーしよーし、大丈夫噛まない噛まなーい。
舞姫:がるるるる!? がるるるる、がる、すーぱーがーるずいーがーるず!? うきー!!(あたふた)
ひよこ:落ち着いて〜? なんで一瞬おさるさんになったの〜?
ダメだわ舞姫ちゃん、全然演説できてないわ〜。最終的に動物達の反乱が起きたわ〜?
舞姫:まいひめちゃん? なにそれ、ハムちゃんズの、しんキャラ?(きょとん)
ひよこ:なんで終盤にきて突然自分を見失ったの〜? 何その記憶喪失〜?
やっぱりダメよ〜、舞姫ちゃんに政治家は出来ないのよ〜。
舞姫:がるるるる……そうか、やっぱり、野生児だけに、政治は、や……やれん、政治………。
…………がるるるるーっ!!!(ひよこの喉笛を噛みちぎる)
ひよこ:あらあら〜、上手いオチ言おうとして言えなかったから口封じにかかったわ〜? もうこりごり〜。
というわけで〜、ひよこと〜。
舞姫:舞姫の!!
2人:単なるおしゃべり、おしまい! ありがとうございました!(がる!!)
七瀬:はいどーも。リトルバスターズです。よろしくお願いいたします。
向かって左手側が七瀬寛子で、右側が百山ひなせです。
百山:あのー、ラブコメっておもしろいじゃないですか。
七瀬:ああー、漫画とかでよくあるジャンルのことね。恋愛をテーマにしたコメディ作品ね。
百山:名作も多いじゃないですか。『ジョジョの奇妙な冒険』とか『北斗の拳』とか。
七瀬:ラブコメとは。
百山:だから私もラブコメ作品を書いてみたいなーと思いましてね。
七瀬:ジョジョや北斗の拳をラブコメと認識してるヤツのラブコメ作品なんて、怖くてとても読めないよ。
百山:もう書いてきたんですよ。
七瀬:手遅れかよ。
百山:ジャンプに載せるつもりなんですけど。
七瀬:掲載誌まで決めつけてるのかよ。
百山:タイトルとかまだ全然決めてないんですけど。
でもとりあえず仮のタイトルとしては、『NANAの奇妙な冒険』にしてあるんですね。
七瀬:嫌な予感しかしねえよこれ。
百山:タイトルにはもう一個案があって。
七瀬:まだ全然決めてないこと無いじゃねえかよ。ガンガンに詰めてきてるじゃねえかよ。既に二個も案があるじゃねえかよ。
百山:『北斗の奇妙な冒険』っていう。
七瀬:そっち残るのかよ。奇妙な冒険残るのかよ。
百山:で、この作品の主人公がですね、どこにでもいるようなごくごく普通のオカマの高校生なんですけれど。
七瀬:オカマの高校生がどこにでもいてたまるかよ。
百山:これが、普通とは違って、群れるのが嫌いな一匹狼タイプのオカマでして。
七瀬:確かにオカマは群れてる印象はある。
百山:常にクールで『やだもぉ〜ばかぁ〜ん』が口癖のこのオカマが、ヒロインとの出会いで少しずつ変わっていくお話なんです。
七瀬:『やだもぉ〜ばかぁ〜ん』が口癖のオカマに、普通はクールという属性付けはしない。
百山:名前は『北斗』。
七瀬:とってつけたような北斗の拳要素が。
百山:で、ヒロインの子がですね、身長二メートルを超える筋肉むきむきのスタンド使い。
七瀬:奇妙な冒険要素も出てきたぞ。
百山:名前は『ジョジョ子』。
七瀬:まさかのNANA要素出て来ず。
百山:このジョジョ子ちゃんは父親の仕事の都合で、北斗くんのクラスに転校して来た女の子です。
七瀬:娘に『ジョジョ子』なんて名前をつけるような親が、まっとうに職に就いてるのって怖くない?
百山:そんな二人、北斗くんとジョジョ子ちゃんの恋愛模様を描いた作品が、私の書いてきたラブコメ作品なんですよ。
七瀬:とりあえず、それをジャンプに載せるつもりだと豪語するあんたのハートの強さは見習いたい。
百山:タイトルは『北斗の奇妙な冒険』。
七瀬:決めちゃったのかよ。
百山:『ジャンプに超新星作家登場ゥ!! 読み切り八ページ! こんなラブコメ、アリアリアリィ!!?』
七瀬:表紙の煽りの文章は編集者が入れるから、お前が決めなくてもいいんだよ。
つーかページ数少ねえな。頭のゆるいギャグ漫画でももっと貰えるのでは。
百山:まず最初に、北斗くんが学校に登校する場面を描いた見開きページから物語は始まります。
七瀬:そんな日常風景、見開きでやるなよ。ページ配分へたくそかよ。
百山:『やだもぉ〜ばかぁ〜ん、遅刻遅刻〜!』と言いながら北斗くんが学校に向かっているとですね。
七瀬:その口癖、さっそく活きてくるのかよ。
百山:十字路の向かい側から走ってきたジョジョ子ちゃんと、ぶつかってしまうんですね。
七瀬:お互い目ぇ見えてねえのかよ。なんで向かい側から走ってきてるのにぶつかるんだよ。
百山:『やだもぉ〜ばかぁ〜ん。ちょっとどこ見て走ってるのよぉ〜ん』
七瀬:びっくりするよな。これ、ラブコメの主人公の、クールと称される男の方の台詞なんだぜ。
百山:『ご、ごめんなさい……ジョジョ子、急いでて……』
七瀬:身長二メートルを超える筋肉むきむきの女が、一人称自分の名前で言うなよ。
百山:で、次が学校でホームルームを受けている場面です。
七瀬:場面転換へたくそかよ。今のところ、男と女がぶつかっただけで投げっぱなしで終わったじゃねえかよ。
百山:ここで副担任の先生が出てきて、担任の先生の不在と、転入生がいることを生徒達に告げます。
七瀬:担任の先生がいないという今後の展開への伏線を張ろうとするなよ、読み切り漫画のくせに。
百山:北斗くんは廊下側最前列の席に座って、興味無さげに窓の外を眺めているんです。
七瀬:遠いなー、窓側。視線が教室の中を横断してるんだけど。
百山:で、ここでジョジョ子が教室に入ってきて、『あー! あの時のー!』って言うわけですよ。
七瀬:北斗が窓際最前列にいるから、発見も早いな。
百山:で、たまたま北斗くんの隣の席が空いていたので、ジョジョ子ちゃんはそこに座ることになるんです。
七瀬:最前列に空席があるクラス、座席の配分めちゃめちゃだろ。
百山:そして北斗くんは、まだ下界の生活に慣れていないジョジョ子ちゃんのサポートをする役目に任じられるのです。
七瀬:下界の生活に慣れていないって、ジョジョ子は今までどこで何をしてたんだ?
百山:隣同士の席で、教科書を見せ合ったり。
七瀬:見せ合えるんなら、持ってる自分のを見ろよ。
百山:ジョジョ子ちゃんに校舎の場所を案内してあげたり。
七瀬:じゃあお前らは校舎以外のどこでホームルームをしてたんだよ。
百山:クラスの不良に絡まれていたジョジョ子ちゃんを、身体を張って助けてあげたり。
七瀬:その展開、クラスの不良が身長三メーターのムキムキマッチョとかじゃないと成立しないぞ。
百山:ところが突然の悲劇が、二人の固い絆を引き裂きます。
七瀬:まだ固い絆って言い切れるほどの絆は築いてないと思うのだが、それは。
百山:ジョジョ子の突然の転校が決まったのです。
七瀬:ジョジョ子、この学校に何しに来たんだよ。
百山:母親の仕事の都合で、突然ジョジョ子の転校が決まってしまったのです。
七瀬:元々父親の仕事の都合でこっち来たのに、親の事情が錯綜し過ぎだろ。
百山:遂に感動のお別れの場面。二人は学校最寄りの稚内駅のホームの前で最後の時間を過ごします。
七瀬:なんで日本最北端の駅が最寄りなんだよ。ノイズになるからそういう無駄な特殊設定仕込むなよ。
百山:『今まで仲良くしてくれて本当にありがとう! 北斗くんのこと、ジョジョ子一生忘れないよ!』
七瀬:まあ、お別れのシーンってえのはなかなかどうして印象的だよな。
百山:『やだもぉ〜ばかぁ〜ん』
七瀬:台無しだよ。
百山:二人はお互い、何と声をかけていいのか分からずに立ち尽くしたまま。
やがて出立の時刻となり、電車の発車ベルが町中に鳴り響きます。
七瀬:うるさすぎるだろ。電車の発着の度に町中に鳴り響いたら、大パニックだわ。
百山:『じゃあ……ジョジョ子、行くね』『ええ!? なに!? 聞こえない! なんて!?』
七瀬:そりゃそうだわ。町中に鳴り響く発車ベルの発信源にいるんだからな。
百山:と、そこに突如一台の車が滑り込んできます。
七瀬:おお、なんだなんだ。どうしたどうした。
百山:ガシャン。ぎゃあっ。ガチャッ。『どうやら間に合ったようだな』
七瀬:最初の気になる音は何だよ。それのせいで、こいつ誰だよっていう当然の疑問が口から出て来なかったよ。
百山:車から降りて来た人物を見て、北斗くんが叫びます。『先生!』
そう、彼こそがジョジョ子転校の時に不在だった、担任の先生だったのです。
七瀬:伏線を回収するなよ。
百山:『これ、転校手続きの書類。親御さんの判子いるから、捺してもらって』
七瀬:それだけ? 先生それだけ言いに来たの? いる? この伏線、どうしても回収しなきゃ駄目だった?
百山:『分かりました』そう言って書類にはんこを押す北斗くん。
七瀬:お前が捺すのかよ。
百山:『ありがとう』そう言って微笑む先生。その表情は、とても満たされたものだったのでした。
七瀬:なんかいいシーンふうに言ってるけど、転校手続きの書類に判捺してもらっただけだよね。
なんなの。この書類貰って来ないと校長からヤキ入れられるの。
百山:……っていう話です。
七瀬:……………………終わり?
百山:終わりです。
七瀬:えっ、ラストシーン、急に出て来て転校手続きの書類に判子捺してもらって満たされた微笑みを見せた先生で終わりってこと?
なにそれ? ジョジョ子は? 北斗は? あの二人はどうなったんだよ?
なんで急に出て来た先生の一安心の顔で全部落着扱いになってるんだよ。
二人の物語の行方はどうなったんだよ?
百山:知りたいですか?
七瀬:知りたくねえよ、ばーか! もういいよ。
二人:ありがとうございました。
審査員 点数 |
47 | 77 | 97 | 72 | 40 | 80 | 得点68.83 |
得票1票 |
【審査員コメント】 ・自作の物語を読み上げるタイプのネタはテキストでも実際でも激戦区ですが、良くも悪くもお手本通りだった印象です。 構成や流れは非常に綺麗で、話の展開やテンポもよく、最後までスムーズに読み進めることが出来ました。 反面、内容は手垢がついていたかなと。既存の物語の流用やオカマなど、メインの設定がベタ中のベタ。 更にそのベタな設定がラブコメのテンプレに添って動くため、既視感がえげつないことになってしまいました。 自作のアオリや8P、校舎の場所など小ボケには個性があったのですが、大枠がベタ過ぎて霞んでしまいました。 物語ネタは本当にやりつくされているため、完全に初見の発想やインパクトがないと厳しいです。 ボケ自体は悪くなかったため、根本的な設定に独自性があればかなり変わったと思います。 ・ありがちな学園ラブコメネタにアクの強い作品を2つブチ込んだ事で一気に斬新な設定となりましたし、 さも面白そうだろと言わんばかりに熱のこもった話の説明に対して終始無関心に近い冷めたツッコミ。このギャップがまたよかったです。 ただ、強烈な人物設定のわりに話の中身は王道で、意外性のある展開ではなかったので、 中盤以降は少し物足りなさがありました。 ・ボケが特異なわけじゃ無いんですけど、ボケ、ツッコミの言葉選び、出し方が完璧な気がします。 めっちゃシンプルなのにめっちゃ面白い。ずっとツボ。 ・全体的に安定した面白さがあり良かったと思います。 ジョジョやオカマ等といった味の濃いボケを持ってき過ぎず、既出の要素や連想できるものをうまく使えてたのではないかなと思います。あまり理解することに気を取られずに読めました。 ただ、その中で「ここが!」という印象に残る部分があまり無かったのが物足りなかったでしょうかね。 先生の微笑みで終わるっていうのは好きですがね。 ・ラブコメを書いてきたといってその内容を紹介するので、表現の揚げ足をとるんじゃなくてめちゃくちゃな内容をツッコむようなネタが見たかったです! 言われなきゃ気づかないアハ体験的なボケがメインで、一つ一つは面白いと思うんですが、このスパンで何個も何個も見るようなボケじゃないかと! 北斗とかジョジョとかインパクトのあるボケが出そうな設定なのにボケが出そうな設定なのに地味なボケばかりになってたのが残念でした!オカマ口調みたいなボケの種類を見たかったです! ・今回も寛子さんのツッコミが冴えわたっていましたね。 ボケの作り自体も、ある意味ツッコミフレーズに寄せてるのかな、と思いました。参考になります。 面白かったですが、オカマとか高身長とか、ボケ・設定の発想がが割と初歩的なものだったのでそこまでハマらずだった、というところです。
G:アンパンマンはいいぞ。
H:フォースです。MM-1初出場ですが、お前急にどうした。
G:アンパンマンはいいぞ。
H:うん、まぁアンパンマンは名作だとは思うけども。
G:アンパンマンはいいぞ。
H:思考停止するな。お前アンパンマンおじさんか。いや何だよアンパンマンおじさんって。
なぁ、具体的にアンパンマンのどこが良いんだよ?
G:具体的に説明すると言葉にできないほど良い。はぁ〜尊い。
H:語彙力失ってんじゃねぇか… まぁ人間本当に感動するとそんなものかもしれないけど。
G:だから、名シーンを実演してみることで、アンパンマンの良さを伝えられればと思うんだ。
H:まぁ、たしかにそういう考えはあるかもな。
G:じゃあさっそくやってみよう。
まずはあの有名な「顔が濡れたアンパンマンを助けるシーン」な。
お前、アンパンマンやってくれ。
H:あ、アンパンマン役は俺なのね。じゃあお前はバタ子さんか。
H:あぁ、顔が濡れて力が出ない…
G:あぁ、顔がまだ出来上がってないわ…
H:どうしてだよ。顔は出来上がってる前提でやれよ。
G:アンパンマン!新しいカゴよ!
H:何を入れろって言うんだよ。顔持ってこいよ。
G:アンパンマン!新しいアゴよ!
H:一部だけ持ってくるんじゃねえよグロいな。大部分濡れてるんだよこっちは。
G:アンパンマン!新しい竿よ!
H:どういうことだよ。干して乾かせとでもいうのか。
G:アンパンマン!新しいタオルよ!
H:まだあっても困らない方ではあるけども。これで拭き取れってか。
G:アンパンマン!ドライヤーよ!
H:ついに乾かす方向性にシフトしてきやがった。新しくもないのかよ。
G:アンパンマン!古い顔よ!
H:処分しとけよ。古いの持ってこられても元気100倍になんねぇから。
G:アンパンマン!これ私の古傷よ!
H:見せてくるんじゃねぇよ。いよいよ何にも持ってきてないじゃねぇか。
G:バイキンマン!
H:アンパンマンだよ。何でこのタイミングで敵側と呼び間違えるんだよ。
G:サンドウィッチマン!
H:確かにパン繋がりだけども。あいにく彼らとは住む次元が違うのだよ、次元が。
G:アンパン!
H:マンをつけろマンを。いやマンをつけろとか言わせるなよ。
G:アンマン!
H:そうじゃねえよ。作品的に肝心のパンを抜くんじゃねえよ。
G:アンパン!新しい顔よマン!
H:だからどこにマンつけてるんだよ。どこにマンつけてるとか言わせるんじゃないよ。
G:アンパンマン!このシーンもうやめましょう!
H:…急にメタな発言を入れてくるなよ。
うん、全然できてないじゃないか。顔持って来てもらわないことには何も始まらないだろ。
アンパンマンの良さ一つも伝わらないよ。
G:あのさ、やっぱり俺がアンパンマンやりたい!
H:突然何のワガママだよ。まぁいいけどさ。
G:じゃあお前は、お腹が空いたカバオくんをやってくれ。
H:なるほど、それでお前は顔を分けてくれるわけだな。
H:うえーーーん、お腹すいたよー!
G:君の顔をお食べ。
H:お前の顔をくれよ。なんで腹減ってんのに自分の顔ちぎって食わなきゃいけないんだよ。
G:彼の顔をお食べ。
H:第三者を出すなよ。彼って誰だよ。
G:カレーパンマンの顔をお食べ。
H:そいつかよ。あいつは顔食べれるタイプじゃないだろおそらく。
G:パンがないならお菓子を食べれば良いじゃない。
H:いきなりどこの王女出てきてるんだよ。
パンはあるんだよ。お前の顔があるんだよ。食べさせてくれよ。
G:パンパンパンパンパンパンべ。
H:急に語彙力バグらせてんじゃねえよ。べだけ残したのが無駄に気持ち悪い。
G:僕の顔をお食べになる場合は1を、食べたくない場合は3を。
H:どこ押せばいいんだよ。目の前にいるだろ目の前に。
G:パンがないならジョニーデップを食べれば良いじゃない。
H:だからパンはあるんだよ。そしてジョニーデップは食べ物じゃないんだよ。無論、パンでもない。
G:君のモノマネをするよ。
H:は?
G:うえーーーん、もうこのシーン飽きたよー!
H:だから急にメタになるのやめろって。
…うん、全然できてないじゃないか。アンパンマンの良さ一つも伝わらないよ。
G:やっぱり今の俺にアンパンマンは無理だったんだな…
H:何の諦めだよ。
G:…いや、ここで立ち止まってはいけない。
なぁお前、バタ子さんになって俺にアンパンマンの顔をぶつけてくれ!
それでちゃんと元気100倍になれば、俺は真のアンパンマンになれるかもしれない!
H:どういう仕組みだよ…まぁわかった。とっととアンパンマンになれよ。
H:アンパンマン、新しい顔よ!
G:(シャキーン) 元気2倍、アンパンマン。
H:2倍かよ。2倍かよ。どう反応して良いのか分からないけどそんなに元気なさそうだな。
G:(シャキーン) 元気103.4倍、アンパンマン!
H:無事おおよそ100倍には達したみたいだけど、表現がしっくりこねぇな。
細かいこといいから概算で言えよ。
G:(シャキーン) 元気0倍、アンパンマン…
H:概算の基準どうなってるんだよ。元々あった元気もどっかいっちゃったじゃねぇかよ。
G:(シャキーン) 単勝1枠1番、アンパンマン!
H:競馬かよ。仮にも幼児番組なんだからギャンブルと掛け合わせるのは勘弁してくれよ。
G:(シャキーン) 元気100倍、バイキンマン!
H:絶対変化しちゃいけない方向性だよ。あらゆる意味で。
G:(シャキーン) ちょっと何言ってるかわからない、サンドウィチマン!
H:本当に何言ってるか分かんねぇんだよ。だから次元の違う奴ら持ってくるなって。
G:(シャキーン) 元気100倍、メロンパンナ!
(シャキーン) 元気100倍、ロールパンナ!
(シャキーン) 元気100倍、てんどんマン!
(シャキーン) 元気100倍、赤ちゃんマン!
(シャキーン) 元気100倍、おむすびマン!
(シャキーン) 元気100倍、鉄火のマキちゃん!
(シャキーン) 元気100倍、だいこんやくしゃ!
H:急にアンパンマンキャラ七変化を披露するんじゃないよ。
「だいこんやくしゃ」って誰がわかるんだよ。しかもアイツ演技上手い設定なんだよ。
G:(シャキーン) 元気100倍、山寺宏一!
H:チーズの声優出てきちゃったよ。
なぁお前、ふざけてばかりで本当にアンパンマンやる気あるのか?
G:あるよ…吸収したいよ…
だからお前、今度はお腹が空いているカバオに声かけるアンパンマンやってくれない?
H:またさっきの入れ替わりかよ…
H:僕の顔をお食べ。
G:ガブッ!ムシャッ!
ムシャムシャムシャムシャムシャムシャムシャ!
H:喰らい尽くす勢いで食ってんじゃねぇよ。完全に子供に見せられないやつじゃないか。
お前ふざけてばっかで全然アンパンマンの良さ伝えられてる気がしないよ。
一体どういうつもりなんだ?
G:あぁ…良さを伝えられないなんて、やなせ先生に合わせる「顔」がない…
H:なんだよその上手いこと言った風なのは。
アレか、お前のバタ子さんやってたときの最初のボケとかかってんのか。
G:…ドラえもんはいいぞ。
H:急に対象変わってんじゃねえか。ここまでのアンパンマン愛はどこいったんだよ。マニアックなキャラも少し知ってたじゃねぇかよ。
G:ドラえもんは良いってことを理解してもらうためにドラえもんの名シーンをやりたいんだ。
なぁ、お前はジャイアンにいじめられて帰って来るのび太やってくれない?
H:お前本当どういうつもりなんだよ…一応やるけどさ…
H:うわーんドラえもーん、ジャイアンにいじめられたよー!なんか道具出してー!
G:フフフ…ボクの顔をお食べ。
H:いやそれアンパンマンの時にやれよ。いい加減にしろ。
審査員 点数 |
36 | 20 | 42 | 20 | 15 | 四th | 得点26.60 |
【審査員コメント】 ・「お前アンパンマンおじさんか」ってなんかすごい面白かったです。暫定トップフレーズです。 構成としては大喜利の羅列で、とにかく発想力が問われるワケですが、今一つ飛び抜けていなかった印象です。 急なメタや「単勝1枠1番」のような光るボケもありましたが、構成の単調さをカバー出来るボケには欠けていました。 このスタイルでいくなら個々のボケを研ぎ澄ますか、サンドウィッチマンのような天丼・伏線をより増やすのが適切かと。 テンポよく読めるのは充分な武器なので、意外性あるボケが加わればだいぶ印象が変わるかと。 ・シンプルで読みやすい漫才ですが、真新しさはありませんでした。 建物で例えるなら基礎は出来てるけど、まだ上に何も建ってないような。なので伸びしろは十分あります。 あと、気になった部分として一点。「いいぞ」「良さを伝えたい」と導入部分でボケが言うのは不自然かと。 このテの台詞はボケが「これで合ってる!間違ってないぞ!」と自信を持ってネタに挑む時に言う台詞です。そこが引っ掛かりました。 ・面白いところは面白いし、面白く無いところは面白く無い、っていう感じですね。 ボケもツッコミも光る部分もあったんですけど、光らない部分も多かったので、もう少し精査する必要がありそうです。 ・ボケの工夫がちょっとイマイチ足りてなかったかなという印象です。一辺倒だったり脈絡が無かったり。 実際に演じてるのであればテンポがあって 面白いかもしれませんが、文章で読む分には読む側が1つ1つ読み砕いていく訳ですし、前のボケを読ませたうえで次のボケでどう裏切るか、展開させていくかというのを考えたボケ方ができている方がよいかなと思います。 「君の顔をお食べ」とか面白いと思うので、そこから調理器具や調味料などを渡して「自身の顔を食べさせようとするボケ」を展開させてみたりとか。 ・導入の語彙力ないオタクのくだりが好きだったので期待したのですが、小ボケを連発するスタイルだったので肩透かし食らいました! 一個一個がパンチあるわけでになく、かといって狂ったように物量があるわけでもないので消化不良でした! こういう感じでやるなら一行に二個ある以上ボケがあるくらいやってほしかったです! ・うあーーまじかーー… 第11回の副社長同好会以来の管理人ブービー賞でございます… やりたかったこととしては、「正統派」「シンプルなボケパターンを積み重ねる」といったところなのですが、 そんな構成だからこそ余計に、もっともっとボケを練る必要がありましたね… 幾度となく、どなたかのネタに対してコメントしてきたことであろうに、ネタ作りに生かせず…無念です。 同じような方向性のネタを書いていきたいので、どこかでこのコンビでリベンジしたいと思います!
比須:はいどうもー!歴史を振り返る漫才でお馴染みのひすととりいです!
鳥井:馴染んでないけどどうも。
比須:さっそくですが鳥井さん!!鳥井さんは徳川十五代将軍言える訳ないですよね!?
鳥井:開幕からディスるね。まあ知らないけどさ。
比須:では今日は私が一代目から順に教えてさしあげますので覚えて帰って、そして一生忘れないでくださいね!
鳥井:忘れずにいれたらな。
比須:では一代目からいきますよ!
一代目は、徳川・・・・・・・・・もこみち!
鳥井:・・・
比須:・・・・・・・・・ではない!!
鳥井:知ってるよ。
比須:あ、知ってましたか!さすがに一代目ぐらいは知ってましたね失礼しました!
鳥井:そうじゃねえよ。
比須:では次は二代目ですね!
鳥井:お前マジかよ。
比須:二代目は、徳川・・・・・・・・・もこみち!
鳥井:・・・
比須:・・・・・・・・・ではない!!
鳥井:知ってるよ。
比須:二代目も知ってましたか!そこそこやりますね!
鳥井:何もやってねえよ。
比須:では次!三代目いきましょう!
鳥井:多分知ってるんだろうな。
比須:三代目は、徳川・・・・・・・・・もこみち!
鳥井:・・・
比須:・・・・・・・・・ではない!!
鳥井:知ってんだよ。
比須:断じて違う!!
鳥井:知ってんだよ。
比須:いや鳥井さん!全然知らないとか言っておきながら結構知ってるんじゃないですか!
鳥井:それで言えば全部知ってんだよ。
知識の問題じゃねえんだよ。
比須:全部知ってるんですか!?まあ鳥井さんなら覚え間違えもありそうですし最後までいきますよ!
鳥井:ちょいちょいディスってんじゃねえよ。
比須:次は四代目いきますよー!
四代目は、徳川・・・・・・・・・もこみち!
鳥井:・・・
比須:では・・・・・・・・・
鳥井:「では」の時点でじゃねえか。
比須:・・・・・・・・・ない!!
鳥井:知ってんだよ。「では」の所為でより知ってんだよ。
比須:どんどんいきましょう!五代目は、徳川・・・・・・・・・もこみち!
鳥井:もっと在りそうなチョイス無かったのかよ。
比須:・・・・・・・・・
鳥井:・・・知ってるからな?
比須:・・・・・・・・・
鳥井:・・・意味深な間持たせても知ってるからな?
比須:・・・・・・・・・ではない!!
鳥井:知ってたよ。残念ながら微塵も揺らがなかったよ。
比須:次は六代目から十代目までまとめていきます。
鳥井:まとめてる時点でそういうことだろ。
比須:六代目から十代目は、徳川・・・・・・・・・もこみち!
鳥井:まとめてる時点でそういうことだろ。
比須:・・・・・・・・・ではない!
鳥井:である場合がねえんだよ。
比須:次は十一代目ですね。
十一代目は、時川・・・・・・・・・
鳥井:徳川ですらねえのかよ。
比須:・・・・・・・・・もこみち!
鳥井:日本代表に外国人がいるみたいな。
比須:・・・・・・・・・ではない!!
鳥井:まあ知ってんだけどさ。
比須:十二代目は、もこみち・・・・・・・・・
鳥井:そっち溜めてどうすんだよ。
比須:・・・・・・・・・徳川!
鳥井:そっち溜めてどうすんだよ。
比須:・・・・・・・・・ではない!!
鳥井:知ってんだけどさ。
比須:・・・・・・・・・時川でもない!!
鳥井:知ってんだけどさ。
比須:十三代目は徳川もこみち、略して・・・・・・・・・
鳥井:何を溜めてんだよ。
比須:・・・・・・・・・徳もこ!
鳥井:・・・好きにしろよ。
比須:・・・・・・・・・ではない!
鳥井:・・・好きにしろよ。
比須:そもそももこみちではない!
鳥井:それは知ってたよ。
比須:十四代目は徳川もこみち、略さず・・・・・・・・・
鳥井:ただの二度手間じゃねえか。
比須:徳川・・・・・・・・・
鳥井:溜める意味を教えてくれよ。
比須:・・・・・・・・・もこみち!
鳥井:そりゃあ直前にそう言ってたからね。
比須:・・・・・・・・・ではある!
鳥井:ではある場合は言わなくていいんだよそれ。
比須:そもそももこみちではない!
鳥井:だからそれは知ってたよ。
比須:そして徳川十五代将軍、十五代目は・・・
鳥井:やっと終わる。
比須:徳川もこみちではない、略して・・・・・・・・・
鳥井:もう何を聞かされてるんだろうかね。
比須:・・・・・・・・・徳もこ!!
鳥井:ではない成分どこ行ったんだよ。
比須:・・・・・・・・・ではある!
鳥井:ではない成分どこ行ったんだよ。
比須:そしてラスト、徳川もこみち代目将軍は、徳川・・・・・・・・・
鳥井:なんか湧いて出てきた。
比須:・・・・・・・・・セバスチャン!!
鳥井:そこはもこみちであれよ。
比須:そもそもそんな代目はない!!
鳥井:知ってたよ。
比須:ということで終わりです!
今日は徳川十五代将軍についてしっかりお教えできたと思います!皆さんもしっかり覚えて、そして一生忘れないでくださいね!
鳥井:忘れない以前に皆、知ってたよ。
審査員 点数 |
73 | 51 | 45 | - | 43 | 53 | 得点53.00 |
【審査員コメント】 ・やっぱ好きだわこのスタイル。何この前人未踏のストロングスタイル。 1ボケを貫き通す形式はそのままですが、今回派生の仕方に磨きがかかっていて心踊りました。 基本のもこみちに加え「ではない」「そもそも」「ではある」と様々なパターンを組み合わせるため、何気に先が読めない。 「まとめてる時点でそういうことだろ」のような合間のツッコミもキレが良く、終始楽しめました。 スタイルの弱点としてどうしても終盤慣れてしまったため、終盤突飛な下りが入るなどすればほぼ言うことなしでした。 「時川」「セバスチャン」の創作固有名詞は外してた感じなので、もっと意表を突いてくれればなお良かったです。 しかしこの時代に擦られきったもこみちでこんなに面白いネタ出来るとはなぁ……。 ・苦しいなあ……。後半からバリエーションを変えてきては出してたものの、もこみち一本勝負で100行は苦しいなあ。 恐らく50行勝負の大会だったらかなり点数高かったと思います。 十代目まではまだまだネタに新鮮味があって、特にまとめたのは意表を突かれました。 問題は十一代目以降でしょうか。時川とか略してじゃない、別の変化がよかったです。 ・前回とやってることはあんまり変わってないと見せかけて、 台詞回しとか全体的に前回より配慮されていた感じがしますね。そっち溜めてどうすんだよ、とかいいですね。 それなりには面白かったんですけど、繰り返しで行くにしろもうちょっとできることはあったかな、と言う気はします。 あんまりバリエーションに富んでもこのネタの持ち味が変わってしまうのかもしれませんが。 ・前回は超えたいなぁ(しみじみ) ・さすがにボケのバリエーションが少なすぎます! もこみち自体にそこまでハマらなかったのでちょっと最後までハマらずにいました!「徳川もこみち、略さず」は好きでした! ・ツッコミレパートリーも何気に豊富でしたね。 「まとめてる時点でそういうことだろ。」「そっち溜めてどうすんだよ。」あたり、そういうツッコミに流れるようにボケていくところ含めて面白かったです。 主要テーマの間違いボケに関しては、もうちょっと仕掛けが無いと物足りないかなぁという気がしました。 極端な例としては急に正解いってしまうとかですが、そのぐらいの揺り動かし方をしないとせっかくの土台が勿体ないかなぁと。