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021 オーバーキャストポラリス 022 バトルロワイR 023 カッターズ 024 聖月 ーホーリームーンー 025 尿意
026 機械と栂野 027 Kevin Haloweld with culture deadness club 028 サイレントマジョリティー 029 こけまみれコオロギ 030 ガンバラナイズ


Qゲート
No.021 オーバーキャストポラリス
人は誰も獣を飼っている
最上:最近ディーン・フジオカって役者が人気あるみたいだな。

北尾:そうだな。近頃ドラマに良く出てるし。イケメンで笑顔も爽やかって評判だしな。

最上:人気者だから街を歩くと至る所にディーン・フジオカの顔があるよな。

北尾:流石にそこまで浸透してねえだろ。

最上:右を見てもディーン・フジオカ、左を見てもディーン・フジオカ、前を見ても後ろを振り返ってもディーン・フジオカ……!!
   気付いたらその場に居たのは俺以外みんな老若男女全員ディーン・フジオカ。

北尾:何だそのミーハー女ですら怖がりそうなシチュ。ほんで百歩譲っても老と女はディーン・フジオカには成り得ないだろ。

最上:前後から襲いかかるディーン・フジオカ軍団、左右からも襲いかかるディーン・フジオカ軍団、上からマリコ。

北尾:三段オチがくだらねえよ。上からマリコとか久々に聞いたわ。

最上:どうしよう避けられない。そうだ、逃げ場が無ければ下に逃げれば良いんだ。

北尾:無茶を言うなお前の中のマリー・アントワネット。

最上:しかし地下から湧いてくるマリー・アントワネット。

北尾:具現化されやがって。大人しく永遠に土の中でララバイしてろよ。

最上:下から湧いて来たのに態度は上からマリー。

北尾:若干上手いと思った自分が憎い。

最上:うわあああああああああああああああああああああああああああああ!
   怖いよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
   同じ顔が幾つもあるよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
   三種類しか無いにも拘わらずうううううううううううううううううう!!!!

北尾:ディーン軍団に紛れて何で大量発生してるんだよ麻里子マリー。

最上:麻里子様がああああああああああああああああああああああああああ!
   マリー様がああああああああああああああああああああああああああ!!
   ディーンがああああああああああああああああああああああああああ!!!
   助けてくれよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
   北尾ちゃああああああああああああああああああああああああああん!!!!!

北尾:えーっと……。
   大量に降り注いだ篠田麻里子は自身の経営するアパレルショップの経営に悩みどっかに消えましたー。

最上:麻里子様経営頑張ってねええええええええええええええええええええ!
   多分パトロンが何とかしてくれるけどなあああああああああああああ!!
   だけどまだディーンとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
   マリー王女の大群がああああああああああああああああああああああ!!!!
   残っているうううううううううううううううううううううううううう!!!!!
   北尾ちゃああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!

北尾:地面から湧いて出てきたマリー・アントワネットは、順番にベルトコンベアーに乗せられ次々とギロチンを通り首を刎ねられて行きましたー。

最上:ドナドナドーナドーナあああああああああああああああああああああ!
   マリーを乗せてええええええええええええええええええええええええ!!
   ドナドナドーナドーナあああああああああああああああああああああ!!!
   首が刎ねられるよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
   ディーンはディーンはどうしたあああああああああああああああああ!!!!!

北尾:四方から迫りくるディーン・フジオカ軍団は四人ずつくっついて次々と消えてしまいましたー。

最上:うわああああああああああああああやったああああああああああああ!
   ディーンが次々と消えてゆくよおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
   夢の18連鎖達成やああああああああああああああああああああああ!!!
   ばよええええええええええええええええええええええええええええん!!!!

北尾:18連鎖でおじゃまぷよが本家本元のディーン・フジオカにのし掛かりましたー。

最上:ありがとう北尾おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
   これで俺は自由だあああああああああああああああああああああああ!!
   最上イズフリーダムうううううううううううううううううううううう!!!
   最上イズフリーダムうううううううううううううううううううううう!!!!








   最近ディーン・フジオカって役者が人気あるみたいだな。

北尾:サバンナ高橋経由して正常に戻った途端に話をリセットしやがった。

最上:人気者だから街を歩くと至る所にディーン・フジオカの顔があるよな。

北尾:今頃おじゃまぷよに潰されてると思う。

最上:だからそんな人気者に肖って、俺のポコチンに「ティンコ・フジオカ」って名付けようと思ってな。

北尾:お前が代わりに潰されれば良かったのに。恐怖の対象を己のシンボルに名付けるんじゃねえよ。

最上:さっきは取り乱したがアイツはおじゃまぷよに潰されて俺に負けた。よって看板は貰って行くぞ。ガハハハハ。

北尾:うっぜ、そのエセ道場破りうっぜ。百歩譲ってディーンに勝ったのって俺じゃね?

最上:北尾のポコチンには「ディーン・ティンコ」と名付けよう。

北尾:なら要らねえよ。手柄お前に全部やるわ。ディーンと俺のシンボルが不憫でならん。
   さっきあんだけ大量のディーン・フジオカに怯えてたくせに。

最上:何を言うか。畏怖の対象を自分のシンボルに名付けるこの度胸、後世に語り継がれる偉業だろうが。

北尾:少なくともまだ見ぬ俺の子ども達にお前の愚息の話はしたくない。墓場行く前に忘却の彼方に捨て去りたい。

最上:尊敬の意を込めて毎晩寝る前に必ずティンコ・フジオカに労いを掛けてるんだ。

北尾:寧ろ掛けてるのはシンボルの方じゃねえの。こんな指摘はどうかと自分でも思うが。

最上:俺好みの画像をチョイスしても気に入って貰えるか不安でな。麻里子様は絶対に気に入らないだろうなきっと。

北尾:まだプチホラーの方が好感度あったわ。

最上:仕方ない、他の画像を探すとしよう。(スマホを取り出す)
   ってたかみなで勃ってしまった!畜生!!!

北尾:どうなってんだお前のシンボル。高橋みなみには悪いけど篠田麻里子の方がまだ正常だな。

最上:下半身は上半身と別人格だって。でもこれは勘弁して欲しい。

北尾:その別人格をコントロールするのは上半身の役目なんだがな。

最上:嫌だあああああああああああああああああああああああああああああ!
   ティンコ・フジオカああああああああああああああああああああああ!!
   もっと良い画像用意するから勃つんじゃねええええええええええええ!!!
   って大量の高橋みなみが立ち塞がったああああああああああああああ!!!!
   立って勃ったあああああああああああああああああああああああああ!!!!!

北尾:どうなってんだお前の想像力。逆に傍から見てりゃ楽しそうに見えるんだが。

最上:やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
   これ以上ティンコ・フジオカを誘惑するんじゃねえええええええええ!!
   たかみなあああああああああああああああああああああああああああ!!!
   助けてくれよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
   北尾ちゃああああああああああああああああああああああああああん!!!!!

北尾:ご指名入りましたー。
   (スマホを取り出す)ほーら、渡辺麻友だぞー。

最上:見えません!!!!!まゆゆのご尊顔がたかみな集団の所為で見えません!!!!!

北尾:えーと……、高橋みなみの集団はベルトコンベアーを流れるマリー・アントワネットの首を刎ねる仕事に回されましたー。

最上:よっしゃあああああああああああああああああああああああああああ!
   まゆゆうううううううううううううううううううううううううううう!!(北尾のスマホを見る)
   あっティンコ・フジオカが治まってしまった。
   申し訳ありません!!!!!ティンコ・フジオカごめんなさいっ!!!!!













   最近ディーン・フジオカって役者が人気あるみたいだな。

北尾:後で頑張った俺と渡辺麻友にも謝れよ。

最上:人気者だから街を歩くと至る所にディーン・フジオカの顔があるよな。
   そう、俺のポコチンにも。

北尾:幾らアホな女でもお前のシンボルと間違える奴は居ないだろうが。

最上:ただティンコ・フジオカはまだ若輩者だからキャリアが皆無なんだ。

北尾:本家ディーン・フジオカは結構場数踏んでるし既婚者だぞ。

最上:そろそろデビューさせてやりたい。たかみなで労いは掛けたくない。

北尾:黙れ童貞が。

最上:「僕の前に道は無く、僕の後ろにも道は無い。」

北尾:それだと道程じゃねえか。お前の様な奴にちょいとした 学 があるの妙に腹立つ。

最上:有名な詩だな。TKの代表作だ。

北尾:ちゃんと高村光太郎って言えよ。イニシャルで言うとゲットでワイルドでアンドタフな方じゃねえか。

最上:我々童貞にとっての希望だなTKは。DTKと名付けよう。

北尾:高村光太郎もイェイ×5でウォウ×5の生みの親も既婚者だぞ。Dはディーンとも掛かってる辺り確信犯だな。

最上:「KEIKOは東京に童貞はいないと言った」

北尾:自称リケジョの星ばりの捏造をするなよ。寧ろ都会にこそ大量に居そうだわ。

最上:TKで思い出したがアイツ、ライブとかPVでキーボードに大量に囲まれ過ぎじゃね?

北尾:何か唐突にほざきだした。否、コイツは初めからほざいてしかいなかった。
   ほんでやっぱしお前の辞書に高村光太郎という文字は無かったか。どこまでも限りなく降り積もった生みの親しか居なかったか。

最上:大量にキーボードに囲まれる俺、それを見て笑い転げるKEIKO、何処に行ったマーク・パンサー。

北尾:最後全く興味が湧かねえなあ。

最上:うわあああああああああああああああああああああああああああああ!
   怖いよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
   キーボードが無駄にあるよおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
   どうせそんなに使わないのにいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!

北尾:三度目ならいい加減学習しろよ。

最上:うわあああああああああああああああああああああああああああああ!
   マーク・パンサーは何処に行ったああああああああああああああああ!!
   正直あのラップ邪魔だけどよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!

北尾:禿同。

最上:あっKEIKOでも勃ったあああああああああああああああああああ!
   ティンコ・フジオカああああああああああああああああああああああ!!
   趣味が悪いぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!

北尾:時にはムーヴメント起こしたい生みの親に謝れよ。高橋みなみよりはまだマシだけども。

最上:キーボードおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
   KEIKOおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
   マーク・パンサーあああああああああああああああああああああああ!!!
   北尾ちゃああああああああああああああああああああああああああん!!!!!
   助けて下さあああああああああああああああいいいいいいいいいいい!!!!!!

北尾:こんなどうしようもねえ奴でも一応は相方だから放っておけないんだ。
   えーと、キーボードはTKの借金返済の為に差し押さえられましたー。

最上:ドナドナドーナドーナあああああああああああああああああああああ!
   キーボードを乗せてええええええええええええええええええええええ!!
   ドナドナドーナドーナあああああああああああああああああああああ!!!
   ショルキーのみで演奏するぞおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
   KEIKOはどうしたあああああああああああああああああああああ!!!!!

北尾:KEIKOはTKと篠田麻里子のアパレルショップに寄ってから熱い夜を過ごす為に手を取り去って行きましたー。

最上:やったああああああああああああああああああああああああああああ!
   流石に人妻オカズは不謹慎だああああああああああああああああああ!!

北尾:何だその無駄な節操。

最上:そんでマーク!!!マーク・パンサーは何処じゃあああああああああ!!!!
   出てこいやああああああああああああああああああああああああああ!!!!!

北尾:申し訳ありませんエセ高田総統。
   MM−1審査員6名が四方八方尽くして一生懸命探しましたが、残念ながらマーク・パンサーさんを見付ける事は出来ませんでした。

最上:NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!

















   最近ディーン・フジオカって役者が人気あるみたいだな。

北尾:お前がそれで良いなら俺も良いんだけど。とりあえず終盤で新キャラ出すのだけはやめろ。

最上:ティンコ・フジオカが自らステップアップとして、女の子を引っ掛けようと目論んでいる訳でね。

北尾:  ダ  メ  な  お  前  に  は  恋  し  な  い  。
   ダメで許されるのは深田恭子だけだ。

最上:フカキョンで思い付いたがまだ見ぬ女の子の深い部分に名前を付けたんだ。
   ディープ・フジマキって。

北尾:今日イチの最低クオリティ。名字「最上」なのに最低とか洒落にならねえ。
   どんだけ名付けたがるんだ。スピッツ顔負けだわ

最上:ティンコ・フジオカとディープ・フジマキでね、二人揃って藤岡藤巻でやって行きたいなと。

北尾:大橋のぞみの元バーターじゃねえか。何処で何やってるやら。

最上:彼女のポニョでディーン・フジオカをパクパクギュギュ、パクパクギュギュって労って貰って、ディープ・フジマキとステップアップしたいよな〜。

北尾:崖の上に立ってたら今すぐ突き落としてやりてえ。まだ見ぬ彼女に「あ〜の〜子が大好き〜」って目の前で浮気されれば良いのに。

最上:最終的には幸せな結婚――はぴまり――を迎えて、週2ペースぐらいで夜の鋼の錬金術してえなあ。

北尾:残りあと数行の所で漸くディーン・フジオカ要素ぶちこむなよ。ネットドラマと実写映画マイナスイメージやめろよ。

最上:そんなわけでこれからまゆゆでティンコ・フジオカを鍛えに行って来るぞ。ガハハハハ。

北尾:久々に出たなこのエセ道場破りめ。そんなんじゃ実戦は当分無理そうだしよ。
   でお前は結局どうしたいの?

最上:まだ見ぬ彼女探すついでにマーク・パンサー探しに行って来るぞ。
   出てこいやあああああああああああ!!!

北尾:エセ高田総統、お達者で。

予選総合第31位(3回戦敗退) オーバーキャストポラリス
審査員
点数
62 55 69 56 35 64 得点57.83
(ボーナス+1点込)
【審査員コメント】
・スタートダッシュは最高でした。ディーンや麻里子様に囲まれる過程も面白いし、「最上イズフリーダム」で声出して笑いました。
 ただティンコは要らなかったかなぁ……システムがいいだけに、安易な下ネタに逃げてしまった感が否めません。
 globeの下りは良かったため、2番目のたかみなの下りがどうも浮いてるように思えました。
 「KEIKOでも勃った」とかは面白かったため、ティンコはメインに回さず、エッセンス的なボケの方が良かったかと。
 せっかく下ネタでなくとも通用するスタイルなので、もっと多種多様な絶叫と宥め方で展開出来たかと。
 オチもふんわり終わってしまった感じなので、絶叫の勢いで駆け抜けて欲しかったです。
   
・雰囲気おもしろな漫才ではあるんですが、フレーズが凝り過ぎてて上手く波に乗れなかった印象です。特にツッコミ。
 「サバンナ高橋経由して」「高村光太郎もイェイ×5でウォウ×5の生みの親も既婚者だぞ。」「まだ見ぬ彼女に「あ〜の〜子が大好き〜」って目の前で浮気されれば良いのに。」
 ボケを利用したツッコミをしようとして空回っている台詞が多々ありました。全部が全部捻った言い回しは余程フレーズにキレが無いと逆効果なんですよ。
 しかし一方で
 「イニシャルで言うとゲットでワイルドでアンドタフな方じゃねえか。」「残りあと数行の所で漸くディーン・フジオカ要素ぶちこむなよ。」
 と勿論当たりのツッコミもありましたし、何より
 北尾:地面から湧いて出てきたマリー・アントワネットは、順番にベルトコンベアーに乗せられ次々とギロチンを通り首を刎ねられて行きましたー。
 この台詞の破壊力は絶大でした。すごく映像で見たい。コミカルな描写で見たい。
   
・ところどころわかんないネタもあったし、あんまり笑いに繋がらない情報量が多くてちょっと疲れた部分もあるのですが、
 絶叫する下りはハズレがなかったです。高橋みなみが仕事回された下りが良かったです。
 BOMBさんっぽい。
   
・最初は謎の世界観を前に次が読めず面白かったのですが、ティンコ登場からどうもティンコネタ一辺倒になってネタに裏切りがなくなってしまったように感じました。
 ポニョに例えて下ネタをうまいこと言うみたいな2人のやり取りは、好きな人はすごい好きなんだろうなという感じはしましたが、“うまいこと言ってやってるぜ感”が少々強くて自分としてはちょっと笑い辛かったかなぁと。
   
・固有名詞をバリバリに使ってる割には一本調子で、固有名詞に使われてる感がありました!
 このスタイルでやりたいというのは分かるんですが違うベクトルからのアクセントが欲しかったです!
 「TK=高村光太郎」のくだりは好きでした!
   
・三段オチネタの次ネタの序盤にさっそく「三段オチ」というフレーズが…!これがMM−1です。
 
 ちょっと下過ぎるかなぁという気はしましたが、叫びの勢いに押されたのと、ボケの作り込みはさすがだと思いました。
 オリジナリティのあるワードを作りながらも、全体としてはそこまで目新しくはないようにも感じました。
 

Qゲート
No.022 バトルロワイR
カップ焼きそば
R:はいどーも!バトルロワイRです!

?:よろしくお願いします。今日も張り切っていきましょう!

R:最近はインスタント食品も本家に負けないくらい美味しくなってきてるよな。特にカップ焼きそば!
  お前はカップ焼きそば、どれくらいマズく作れる? 

?:え? マズくですか?

R:そう、マズく。

?:いや、実は恥ずかしながらカップ焼きそばを作ったことがないんですよ。
  でも見たことはあるし、そんなのやろうと思えばいくらでもマズく作れると思いますよ。

R:ほう、言うねえ。カップ焼きそばをマズく作る界の巨匠を目の前にしてそこまで言うとは大したもんだ。

?:何ですか、その肩書き。誇れるものでは無いと思いますけど。

R:カップ焼きそば業界の長年の努力もあって、今じゃ美味しく作るよりもマズく作るほうが難しいんだぞ?

?:そんなことはないでしょう!努力の成果はあってもマズく作るのは難しくないですって!

R:どれ、じゃあ お前の腕前を見て 指導してやるからカップ焼きそば作ってみろ。

?:良いですよ。やってやろうじゃありませんか。


R:さぁ、まずは何から始めるんだ?

?:そりゃ、最初はお湯を沸かしますよ。早速 南アルプスの天然水を鍋で火にかけて……

R:おい! 何、良い水 使ってんだよ!

?:はい?

R:すっきりとキレがよくて清涼感のあるカップ焼きそばになるじゃねえか!

?:良いじゃないですか。飲みやすい軟水ですよ。

R:マズくしろって言ってんじゃねえか! 大阪の水道から出る水くらい使ってみせろよ!

?:偏見が酷いですよ!全国のミネラルウォーター消費量ランキングでも大阪は半分よりちょっと上くらいですから!
  そんなに水道水に悪いイメージ無いですよ!

R:まぁ、データ持ち出されたらもう何も言えないわな。もういい。次に移れ。

?:では、鍋に高知県産のカツオ節を入れてダシをとります。

R:おい! 何、本場のカツオ節でお湯に風味づけしてんだよ!麺にダシが効いた上品なカップ焼きそばになるじゃねえか!

?:良いことじゃないですか。

R:マズくしろって言ってんだよ! ったく、そもそも美味しく作ろうとしてもお湯に風味づけまでするやつはいないだろ。

?:ひと手間加える気持ちが大事なんですよ。 

R:たしかに、バカが気取って勝手にひと手間加えようとするのはマズくする上で正解だ!
  だが、上品なひと手間はダメだろ! どうせなら塩でもドバドバ入れて食塩水にしろや!

?:しょっぱくなるますよ 麺が! 

R:どんどん濃度上げろよ!イレブンナイン目指せよ!

?:イレブンナインて、半導体関連の技術者たちが科学力の粋を集めて結晶の純度で成し遂げる99.999999999%じゃないですか!
  イレブンナインの食塩水なんて もはや塩ですよ!ちょびっとだけ湿った塩です!そんなんじゃ麺が硬いままですから!

R:まぁ、そんなに反発されちゃ仕方ないわな。もういい。次はどうするんだ?

?:お湯が準備できたので次は注ぐ準備ですね。
  箱に目安の量は660mLと書いてあったので、ビーカーにおおよその量を鍋から移した後 ピペットで目盛りに合わせます。

R:おい! 何、お湯の量にこだわってんだよ!そこまで指示通り正確に作ったら美味しくできちゃうだろ!

?:心配しなくてもビーカーとピペットは とも洗いしたものを使いますよ。

R:そんなことは気にしてねえよ!化学実験やってるんじゃねえんだぞ!

?:じゃあ何ですか一体?

R:お湯の量なんてテキトーだ!めちゃくちゃ多いかめちゃくちゃ少ないの二択だろ!

?:あの、せっかくのお湯の温度が下がっちゃうのでこの作業はスピードが命なんです。黙って見ててください。

R:温度までこだわるなよ!美味しくできちゃうだろ!

?:あっ、Rさんがおっしゃていた通りに塩を程よく入れて比熱を上げておくというのも良かったかな……?

R:比熱上げると温度が下がりにくいとか別にいいんだよ!化学実験じゃねえんだぞ!

?:さて、カップ焼きそばにお湯を注いだのでフタをしましょう。
  KEEP OUTと書かれたテープでちゃんと止めてっと。

R:わざわざそんなテープ使うのかよ。厳重だが まぁ、これは別にいいや。

?:これで後は待つだけですね。 ロレックスの腕時計で3分測ります。

R:おい! わざわざ高級な腕時計で時間を測るな!これは見過ごせない!
  なんとなく気持ち少しだけカップ焼きそばが美味しくなるように感じるだろ!

?:いや、なりませんよ。ですが、高いもののほうが時間も正確に測れますからね。

R:それこそ関係ねえよ! 高いのは装飾やデザイン、ブランド代だ!

?:何言ってんですか。ブランド物でもなく、宝石を使っているわけでもない札幌の時計台なんて今で言う約1500万円もかかってるんですよ!
  これって やっぱり、高いものの方が時間も正確でシンボルにふさわしいんですよ!

R:それはデカいからだろ! 時間の正確さではない!
  とにかくカップ焼きそばの時間なんてテキトーだ!一晩寝かせるくらいやってみせろ!

?:ダルッダルの麺になりますね。美学と言うものが無さ過ぎます。やりません。

R:はー!? もう何なんだよ! こいつ全然マズく作らねえじゃん! どんどん良い方向に行くじゃん! ホント何なの!

?:ふふふ、Rさん ご安心を。ここからが逆転の一手ですよ。

R:なにっ!?

?:3分経過しました。それではお湯を捨てたいと思います。


  このヌルヌルの汚れがベットリと付着したシンクに……!


R:まさかっ……!?

?:そうです!お湯を捨てるときに誤って麺までシンクにぶちまけてしまうんですよ。
  今まで最高のものを完璧な手順で作っていたからこそ、最後の最後での失敗が際立ち、致命的になるというものです!

R:ほう。愛した分だけ反動が大きくなるということか。
  先ほど美学などどぬかしていたから、コイツ料理を何だと思っているんだと憤りを感じたが少しは考えてたんじゃねえか。

?:当たり前です。全ては計画通り。私は1つもボケようなどとは考えておらず、これからも考えません。
  ただ純粋に、マズいカップ焼きそばを作るために。そう、最後に出来上がったものがマズければそれで良いのです。

R:ふむ、そうか。だったら、やってみるがいいさ。

?:言われなくとも。湯切り口からお湯をジャーーー……


  って、アレ!? あれあれあれ? あれれれれー? 麺が飛び出して来ない!?

R:やっぱりな。良いか、湯切り口をよく見てみろ。

?:えっ? ……あっ!
  麺が網によって旅立ちを妨げられている! これじゃお湯しか流れ出ないじゃないですか!

R:そうだ。素人にしては悪くない考えだったが1つ知らなかったようだな。

?:そんな……

R:お湯を捨てるときに誤って麺まで捨ててしまう、あれはフィクションの世界の話だ!
  現 実 で は 絶 対 に 起 こ り 得 な い !

?:ちくしょー!





R:なーに、マズさへの挑戦が初めてにしては悪くない戦略だったぞ。お前には見込みがある。

?:本当ですか!?

R:それに、まだカップ焼きそば作りは終わっていない。そうだろう?

?:そうでしたね。お湯を捨てて終わりじゃないです。味付けがまだ残っています。

R:その通り。さぁ、お前は最後に一花 咲かせられるかな。

?:よーし、いきます!見ててください!

R:おう!


?:それじゃあ、出来上がったものの上に うんこ をして、はい完成!

R:いや、やっぱりお前ボケる気マンマンだし、焼きそばだけじゃなくこの漫才まで最後の最後で台無しじゃねえか!
  もうこれ結構!

予選総合第23位(準決勝敗退) バトルロワイR
審査員
点数
54 65 70 57 62 76 得点65.00
(ボーナス+1点込)
【審査員コメント】
・相変わらずバカバカしさの中にキラリと知性を光らせてきやがるぜ……!
 正直採点が難しいです。ボケらしいボケは少ないんですが、二人の温度差が絶妙に面白い。
 終盤の急展開も良かったですし、そこからオチにかけての流れもスムーズでした。
 個人的には美味しく作る過程での不味くする提案でもっとボケらしいボケがあっても良かったかなと。
 また、何で不味く作りたいかが不明だったため、そこの理由付けも欲しかったです。
 正当にしろバカにしろ、行動理由が明確になればボケの説得力も増したとおもうので。
   
・なぜか美しい漫才という感想が頭に浮かびました。まず設定が興味深い。ボケ・ツッコミとも一貫性がある。そして終盤での伏線回収。
 爆笑したわけではないですが、全体の流れが凄く綺麗で、思わず美しいと感じました。漫才というより作家が書いたコメディのような。
 しかし突出して面白い箇所はなく、中盤で押した化学ボケの扱いも中途半端に終わりましたし、
 漫才としての出来はいまひとつインパクトが足りないと思いました。
   
・一回審査しましたね、多分。ペヤングなら麺捨てちゃうんだよなぁって話しも昔した気がします。
 ネタ中で頭の良い感じを出しつつ最後にうんこで終わらせる感じ、こういう伏線回収が一番好きですね。
 ただ、良くも悪くも安定しすぎている感じは否めないです。もう少し安定ラインが高ければ、というところです。
   
・前に他の場で見させていただいたネタで、(その時も似たコメント書いた気がしますが)どうも湯切り箇所のRさんが(というかあそこの部分だけ周りとボケ方?が違ってる感じが)不自然かなぁと。
 ネタの流れはそこまでいい感じきてて、その流れをいざ転換させんとする湯切りの箇所でどうボケるかってかなり大事になるかなと思うのですが、そこがスッキリしなかったのが私としてはちょっと残念だったかなと。
 テーマはなかなかいい感じに斬新で面白かったです。オチのうんこも流れが出来た上でのうんこで、良いうんこだったと思います。
   
・長文でうんこでこんなに笑ったの初めてかもしれません!上品にカップ麺を作るというフリが完全に効いてました!
 ただ中身は「カップ麺をまずく作る」という聞いたことない行動が導入でおいしくカップ麺を作ってそれを否定するという流れだったのでちょっと違和感ありました!でもオチだけでだいぶ点数あります!
   
・正しい設定を逆にする、という発想はなかったです。
 「上手なひと手間はダメだろ!」ってどんなフレーズだよって話ですよね。
 設定をひねった分、直感的な面白さになりにくかったのが惜しいところでしょうか。
 

Qゲート
No.023 カッターズ
配慮
竹下 どうもカッターズです!よろしくお願いします!竹下と辻田と山尾の三人で漫才頑張ってやっていきます!

辻田 漫才をやるにあたって、いろいろと配慮をしなければいけないと思うんですよね。

竹下 配慮?どういうことですか?

辻田 と言うのも、この間僕の幼馴染のアキちゃんから連絡が来たんですよね。
   僕らは面白いと思ってやった事が、そのアキちゃんにとっては傷つくような内容だったってことを言われたんですよ。

山尾 あぁ〜・・・例えば体型とか生い立ちをいじるような内容のネタで、それに当てはまったから不快な思いしちゃったみたいな?

辻田 そうなんです。だから内容について隅々まで気を配ったネタを披露しないといけないと思うんですよね。

山尾 確かに!凄い良いことを言ったな!!
   それじゃあ、誰も傷つけずに笑わせることを念頭に置いたカッターズのネタをご覧ください!!

竹下 やり辛いなぁ!あらかじめユニットにおける笑いのテーマを念頭に置かせる漫才ってなんなんだよ!
   そもそもそこまで配慮する必要あるのかなあ・・・?

山尾 そこの判断は俺に任せろ!・・・時に辻田、その幼馴染のアキちゃんって可愛いのか?

辻田 友達っていうのを差っ引いても可愛らしい顔だと思いますよ。

山尾 竹下、これは絶対に配慮を配る必要が生じたな・・・!

竹下 顔で判断しやがった!!その顔の情報もあやふやなんだけど大丈夫!?

山尾 今回はその子のために特に配慮の行き届いたネタをやれば大丈夫だから!

辻田 これはまずいって言う題材になったらストップかけるので。

竹下 そ、そう・・・?それじゃあ改めてカッターズです!小さい頃色々な遊びしましたよね!例えば鬼ごっことか!

山尾 やったやった!俺は足が速かったからすごく得意だったよ!

辻田 ・・・ちょっといいですか?

竹下 え?

辻田 僕の友達、まあ、アキちゃんなんですけど、小さい頃足が遅かったんです。
   鬼ごっこで鬼になったら1回もタッチできたことないのが苦い思い出って言ってたんですよね・・・。

竹下 そ、そうなんだ〜・・・。

辻田 だから、この件はちょっと飛ばす方向で。

竹下 いきなり!?アキちゃんのトラウマに触れちゃった!?

辻田 この配慮に欠ける発言、竹下さん嫌われますね。

山尾 竹下ぁ!お前何やってんだよ!?

竹下 ご、ごめん!・・・いやこれ僕が謝ることか!?鬼ごっこなんて誰しもやったことあるだろ!?

山尾 兎に角鬼ごっこの件は終わりだ!子供のころは他にもいろんな遊びがあったよな!

竹下 う、うん!そうだね!かくれんぼとか!

山尾 最初に遊ぶ人を集めるんだよな!か〜くれ〜んぼす〜るも〜のこ〜のゆ〜びと〜まれ!♪(人差し指を立てる)

辻田 ・・・ちょっとすみません。

竹下 また!?

辻田 僕の友達のアキちゃんはかくれんぼがすごくうまかったんですよ。
   ただ、隠れた後、最後まで見つけられることがないままみんなが家に帰ってしまうっていうのが年に4回はあったんですよね。

竹下 どんだけ見つけてもらえてねえんだよ!年4回!?友達からハブられてね!?

辻田 その見つけてもらえなかった理由が意図的だろうがそうでなかろうが、苦い過去には変わりないのでこの件もパスで。

山尾 ・・・。(指をたたむ)

竹下 静か〜に終わったなこの件!アキちゃんの子供のころちゃんとした遊び出来てねえ!

山尾 だから、子供のころの遊びのテーマはアキさんの神経を逆なでしかねないってことだ!もっと別のテーマで爆笑を誘いだせ!

竹下 余計なこと言うんじゃねえよ!それじゃあ・・・中学の時って部活に打ち込みましたよね!

山尾 ああ、俺なんかサッカー部の中心選手だったぞ!

竹下 そうなんだ!やっぱり練習はきつかったでしょ?

山尾 そりゃあもう、1日サッカー漬けだったよ!
   放課後の練習はもちろん、朝練もやってたし、部活が休みでも自主練もやって、授業中もウイイレやってたよ!

竹下 最後ゲームじゃねえか!授業中にやっちゃダメ!

辻田 ちょっとすみません。

竹下 遅い!止めるのが遅い!1回ボケツッコミ挟んだじゃん!っていうか何で止めた!?

辻田 僕の友達のアキちゃんは中学時代部活内に起きた派閥争いに巻き込まれて退部に追い込まれた甘酸っぱい過去があるんですよね。

竹下 甘酸っぱい!?派閥争いなのに!?退部したのに!?

辻田 だからこの件もノータッチで。

竹下 これもダメなの!?甘酸っぱいのにダメなの!?

山尾 じゃあこれもダメだな!アキ様の逆鱗に触れるわけにはいかないな!

竹下 ちょくちょく呼び名変わるけどお前アキちゃんの何なんだよ!?最後に至っては様付けになってるし!敬ってるし!

山尾 俺にとってアキ殿は・・・差し詰め相方の辻田の幼馴染ってところだな・・・。

竹下 ・・・じゃあ僕もそうだよ!それだけの関係なんだよね!?関係っていうか面識ないから無関係に等しいよね!
   それで何でそんなに肩を持てるのかが分からん!

辻田 ちょっとすみません。

竹下 ここでぶち込むか!?今のやり取りに何でストップをかけたの!?

辻田 僕の友達のアキちゃんはその部活のいざこざで人間関係に辟易してしまったんですよね。
   それで、人間関係に非常にストレスを感じてしまうようになってしまったんです。
   だから、アキちゃんが生きているうちは「関係」という言葉を使わないでほしいんですよ。

竹下 いや無理だろ!!何で人生規模でそんな縛りをかまさないといけねえんだよ!

辻田 アキちゃんが死んじゃったらいくらでも使っていいですから。明日にでも使えるようになるかもしれないし。

竹下 縁起でもねえな!その発言に配慮がねえよ!

山尾 どうも竹下の振る話題はアッキーのことを傷つける話題が多いな!お前、そのために生まれてきたんじゃねえの?

竹下 俺の人生何だと思ってんだよ!もっと他に目的あって過ごしてきたっての!だったら山尾さんが話題振ってくれよ!

山尾 任せろ!道で財布を拾ったときに天使と悪魔が戦うってことがあるよな!

竹下 ああ、自分の頭の仲でね。ちゃんと交番に届けないといけないけど、誰も見て無かったらネコババしちゃうみたいな。

山尾 そうそう!竹下ちょっと財布拾ってみて!俺天使やるから!

辻田 じゃあ僕が悪魔やります。

竹下 よっしゃ!!普通に漫才コント入れた!いや、喜ぶことじゃないけど普通のことだけど!!
   あ、こんな所に財布が落ちている!この財布どうしようかな〜・・・。

山尾 (ピロリロリ〜ン)交番に届けなさい!落とした人は、きっと困っています!

竹下 そうだよな〜・・・。

辻田 (ババーン!!)・・・ちょっとすみません。

竹下 あぁぁぁぁぁぁぁダメだった!
   ここにきてちょっとすみませんぶち込んできた!
   キラーワード出た!
   悪魔が言ってきたぁ!!!
   それだったら最初に止めてほしかった!

辻田 僕の友達のトシくんは道に落ちていた財布を交番に届けたことがあるんですよね。

竹下 新キャラ出てきた!アキちゃんじゃなくなった!!誰だトシくんって!!

山尾 ちゃんと聞けよ!辻田の友達だって!

竹下 それを踏まえて知らねえんだよ!!っていうかアキちゃんも知らねえんだよ!!見ず知らずの人にこの漫才は振り回されているよ!

辻田 警官に中身を抜いたんじゃないかという疑惑をかけられてしまったんですよ。
   そのあとで現れた持ち主からネコババしたと思われて、結果として2万円とられたというトラウマがあるんですよね。

竹下 どうしてそうなるんだよ!実際に金とられるっていいことしたのに犯罪者扱いじゃねえか!

山尾 警察を呼べ!

竹下 その警察が悪だったって話じゃねえか!多分その警官と財布の持ち主グルだな!

辻田 そういう関係だったんですね・・・!

竹下 関係って言っちゃったじゃねえか!自分から要望したのにアキちゃんの触れたくない言葉使ってるじゃねえか!物忘れ激しすぎ!

山尾 アキちゃんって誰だよ!

竹下 お前もっとひでえな!さっきまで敬ってたくせに!辻田さんの友達のアキちゃんだよ!・・・結局実態よくわかんねえけど!

辻田 だから、僕の目が黒いうちにその警察と財布の持ち主をひっとらえてやりますよ。

竹下 配慮の話じゃねえのかよ!!自分の中の執念とか目標とか知らねえよ!!っていうかこの漫才本題に一向に入らないんだけど!?

辻田 でも、幼少から不幸で、今もついていないアキトシくんのためにも配慮は必要だと思うんですよね。

竹下 ・・・アキちゃんとトシくんっておんなじ人かよ!何で呼び方変えたの!?
   ろくな遊びができずに部活の派閥争いに巻き込まれて関係って言葉を使われたくなくて警察に意味も分からず2万円とられたの!?
   不憫すぎる!

山尾 ・・・うわぁ・・・アキちゃん・・・男だったのか・・・。

竹下 すっげえ凹んでる!!そりゃあそうだよな!アキちゃんが可愛いっていうことだから配慮に全力だったんだもんな!

辻田 でも、見た目女の子にしか見えないですよ?

山尾 ・・・それならオッケーか!

竹下 オッケーじゃねえよ!!アキトシのせいでネタが全然進まなねぇ!!

山尾 こうなったら辻田!!お前がネタを振ってくれ!二人の幼馴染ならトラウマに触れない配慮に富んだ話題があるだろ!?

竹下 アキとトシは同じ奴なんだってば!・・・まあ、言われてみれば、辻田さんなら的確なネタの進行ができるに違いない!
   って言うか言いだしっぺなんだからセーフな話題を知っているはずだ!!

辻田 わかりました。じゃあ、アキトシくんに関しないネタを始めますね。
   この間、夜空を眺めていたら、円盤型UFOが現れて、僕の家の近所の公園に着陸したんですね。
   その後、宇宙人と思われる生き物が降りてきて、公園の池にお尻をつけながら叫び始めたんですよ。
   「バブリボッヂ!!バブリボッヂ!!」って。
   その瞬間、部屋の時計の針が逆回転し始めて、家のパソコンの電源がブツン!って切れてしまったんです。

竹下 

辻田 その時の宇宙人やるから、二人はその後駆けつけてきた野次馬やってください。

竹下 出来てたまるかぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!何だそのシチュエーションは!!?その時の宇宙人って何だよっ!!!!

辻田 これくらいしないと、アキトシくんのトラウマに触れないネタが出来ないんですよ。

竹下 全人類が該当しないだけじゃねえか!!!相方への配慮がまるでねぇ!!!

山尾 ちょっといいか?
   実は俺の兄貴が宇宙人の大声で気を失いかけて、そのまま連れ去られそうになったことがあるからこのネタの題材はちょっと・・・

竹下 あ、別の配慮が足りなかった!いい加減にしろ。

三人 どうも、カッターズでした。

予選総合第27位(3回戦敗退) カッターズ
審査員
点数
69 61 78 55 52 61 得点63.67
(ボーナス+1点込)
【審査員コメント】
・めっちゃ綺麗なトリオ漫才だなぁ……これ血華で書きたかったなぁ……。
 3人のキャラが明確ですし、「ちょっとすいません」というキーワードの使い方も絶妙。
 ただ配慮で止めるだけでなく、1回ボケツッコミを挟んだり、悪魔で止めたりと工夫もあり良かったです。
 指摘すべき点はボケ数ですかね。また、こういう題材なら後半もっとオーバーにして、竹下山尾の発言の細かいところに噛みつくと勢いが出たのではないでしょうか。
 またアキちゃんとトシくんが同一人物だと竹下がスムーズに気付きすぎな気もしました。
 構成は完璧なので、ここから一歩踏み出した爆発力とボケ数が備わればこのネタはバケモンになります。
   
・トリオならではの関係を上手く使った漫才でした。
 コンビではよくあるネタですけど、トリオの他に見えない4人目をこうも生かしたネタは類を見ません。
 ボケに目を向けると、派閥争いの甘酸っぱい過去は群を抜けていました。
 さあここからエンジンが温まってきたぞと思ったんですが、あとはアキトシが判明したくだりくらいで、
 再び盛り上がるような箇所が少ないように思えました。題材は面白そうなだけに、それに負けないくらいパワーのあるボケが少なかったかなと。
   
・「ちょっといいですか?」がことごとく面白いなぁ。
 アキトシくんっていう一人の人物だって判明する下りがちょっとわかりにくかったのが惜しいところです。
   
・3人の役割の見分けがちょっと難しくて読みづらかったですね。
 進行のフォーマットがあまり決まってなくて次誰が喋るかとかも先読みしづらいネタだったかと思いますし、何かスムーズに読みやすい工夫があるとよかったですかね。
 ネタの展開的にもちょっと似たレベルの繰り返しであまり面白さが膨らんでいってないかなという感じがあり、もっと後半に進むほど訳分かんないトラウマで題材に触れて来たりとか、題材を触れないように触れないように抽象的なものにしていってそれでもトラウマに触れるとか、そういうのが欲しかったかなと。
 オチは良いですね。トリオも活きてて。
   
・一くだりやろうとして止めるという流れが基本なんでどうしてもテンポが悪くなっちゃうかなーと思いました!ボケツッコミした後に入れたり悪魔のセリフ来そうなとこで入れたりとタイミングは凝ってて面白かったですが!
 アキに固執してたりオチ要員だったりの役割はあるんですがちょっと山尾の存在が薄いかなと思いました!
 「関係」って単語を止めるところ好きなんでもっと雁字搦めになるぐらいやってもよかったかなと!
   
・試みとしては面白いですが、本題の流れが止まりやすいのが難しいところですね。
 辻田の割り込みはある意味教科書的なボケで安定して楽しめましたが、あんまり笑いが増幅していかなかったのが惜しいです。
 

Qゲート
No.024 聖月 ーホーリームーンー
コントやりたい
聖夜:はいどーもー!!!!聖月 ーホーリームーンーです!!!よろしくお願いします!!!
月斗:コントやりたい!!!
聖夜:なんでコントやりたいとか言うねん!!漫才の大会やぞ!!
月斗:面白いコント考えてきたんだよ!!ということでコント!!サッカー!!
聖夜:勝手にやろうとすんじゃねえ!!!漫才やるの!!!
月斗:もういい!!俺一人でもコントやる!!!
聖夜:ダメだって言ってるやろ!!!大体お前が一人でコントやってる間俺はどうすればいいんだよ!!
月斗:立ってろ!!!
聖夜:前代未聞だわ!!!
月斗:俺はコントラブなんだよ!!漫才なんてクソ!!クソ以下!!死んでもやるもんか!!
聖夜:漫才の大会でそんなこと言うんじゃねえよ!!
月斗:コントをやらせろ!!!!コント!!!!コント!!!!
聖夜:そんなにコントがやりたいか?
月斗:おう!!!!!!!
聖夜:そこまで強情なら仕方ない、コントをやらせてやろう。
月斗:お?





聖夜:その時、世界線が動いた。

月斗:なっ、!?





聖夜:時は199X年!世界は核の炎に包まれた!!だが、人類は死滅していなかった!!
   文明が滅亡し、秩序が失われた世界、そんな世界を支配するのはコントだけ!!
   コントの面白い人間が勝ち、コントの下手な人間は死に絶える、そんな世紀末時代が訪れたのだ!!




月斗:なんだぁ〜これは……。北斗の拳の世界観だ……。

聖夜:コント対決に敗れた人間の末路!!
   ある者は大釜で煮込まれ、ある者は大釜でボコボコに殴られ、そしてまたある者は大釜を奪われた!!

月斗:最後のはもうダメージあんのかもわかんねえよ!なら大釜だけが支配する世界だろ!

聖夜:ヒャッハ〜!!!汚物は煮沸消毒だ〜〜!!!

月斗:大釜世界に対応したモヒカンザコが出てきた……。

聖夜:そこの野郎!俺とコントで勝負しろ!!

月斗:くそっ、まだ何一つ飲み込めてないのにどんどん話が進んでいく……。
   何より、さっきまであんなに漫才をやりたがっていた相方が、全く意味のわからないことを言っている……。

聖夜:どうした?戦わないのか?戦わずに尻尾を巻いて逃げ出すのか???腰抜けが!?

月斗:や、やってやるさっ!!形こそ違えど結局は俺のコントをしたいって願いは叶うわけだしな!!やってやるさ!!

聖夜:ヒャッハ〜!!じゃあまずは俺から行かせてもらうぜ!!

月斗:大丈夫、コントに大事なのは「知性」だ……。知性の欠片もないこんな奴に面白いコントができるわけがない……。
   せいぜい下ネタが関の山と言ったところだろう……。俺の珠玉の一人コント「もしも古畑任三郎がジャンプ読者だったら」に叶うわけがない……。

聖夜:行くぜ!!コント!!「輪廻の渦を彷徨う理性の化身と、その行く末」!!

月斗:あっ勝てない。



聖夜:この輪廻の渦の中を彷徨い初めてもう3年程経ったのではないか。
   本来、輪廻の過程においては一度獲得した理性を手放すことが必要とされているが、
   私は理性の化身、すなわち理性その物で有る為に手放すことが出来ずにいるのである。
   かと言って理性を持ったまま受肉することは世界の規範が許さないのだ。

   えっ特例?特例が発行されたのですか!?私はこの渦の中を抜け出すことを赦されたというのですか!?
   やったー!!えっ?観念性の非獲得を前提とした受肉!?って意味が希薄やないかーい!!




月斗:理解、し難い!!!
   溢れ出る知性にビビり倒してたけど、純粋に何が面白いのかわからない!!どこがボケだったんだ!?

聖夜:ヒャッハ〜!!早くお前のコント見せてみろよ〜!!勝てるわけねえけどな〜!!

月斗:勝てる、これは勝てる……。行くぜ!「もしも古畑任三郎がジャンプ読者だったら」!!



   う〜ん、そうですねぇ〜、やっぱりジャンプは面白いですねぇ〜。
   ハンマ〜カンマ〜。ハンタ〜ハンタ〜。面白いですねぇ〜!



聖夜:……。

月斗:どうだ!
   ……あ、あれ?なんか空気が、ちょっと思ってたのと違うかな?

聖夜:大釜用意。

月斗:あれ?

聖夜:汚物を大釜にセット。

月斗:あれあれあれ???

聖夜:着火!!

月斗:煮込まれてるー!?俺、今煮込まれてるー!?

聖夜:その時、謎の男の声が響き渡った。
   「おいそこのモヒカンザコ!!そこまでだ!!」

月斗:急展開来た!ヒーロー来た!ヒーロー来た!!

聖夜:突然現れた長身の男がモヒカンの男を蹴り一発で仕留めたッ!!

月斗:コントで戦えよ!!

聖夜:実はコントより暴力の方が強い、よく覚えておくんだな。

月斗:あまりに当然の事実が発覚して逆にびっくりしてるよ、俺は。

聖夜:さあ、早くその釜から出ろ。

月斗:あ、ありがとうございます。でも、なんで急に助けてくれたんですか?

聖夜:俺はお前のコントが気に入った。
   難解なコントばかりが持て囃される昨今の世の中に、風穴を開けるような知性の感じられないコントだった。

月斗:あはは、褒められてねえなーこれ。

聖夜:お前のようなコント師がここで死んでしまうのは惜しいと思ったのだ。
   だから助けたまでだ。今後コントで負けたら暴力に訴えかけることを忘れ……危ないっ!!うっ!!

月斗:どうした!?

聖夜:バキュン!

月斗:銃声!?もうなんでもありだこの世界!?

聖夜:突然現れる超長身の男に撃たれる長身の男。

月斗:身長のインフレが凄すぎる。何者だ!!

聖夜:私はこの世界に5千人しかいないという銃の使い手、アディバ。

月斗:結構居る!!結構な勢いでこの世界コント支配できてなさそう!!

聖夜:目に付いた人間を取り敢えず撃つことで、世界の平和を守ろうとしている正義の使者だ。

月斗:世紀末ともなるとそんな大義名分が成り立つのか……。

聖夜:だが、よく見るとお前は人間ではないな。
   いや、人間ではあるのかもしれないが、少なくとも、この世界の人間では無いな。

月斗:そ、そうです!俺はこの世界の人間じゃ無いんです!元の世界に帰りたいです!

聖夜:この世界から抜け出す方法はただ一つ、この世界で禁忌とされているある事をする必要がある。
   そう、「漫才」だ!

月斗:ここで、ここで漫才なのかよ!!

聖夜:そう!横山やすし・西川きよし、B&B、今いくよ・くるよなどが、一大ムーヴメントを作り上げた漫才だ!
   ちなみに今挙げたメンバーは今も地下牢獄で人権を無視した労働を課されているという!!

月斗:禁忌だ!めちゃくちゃ禁忌だ!!

聖夜:コントが世界の規範となってからも漫才の権利を守るべくゲリラ的な漫才活動を行っていたことが帝国に問題視されてな。
   すでにコント本意になっていた民意もあって、あっという間に全員が捕らえられたのだ。

月斗:そんなことが……。帝国とかいう知らない設定も出てきたけども。

聖夜:その他にも多くの漫才師が捕らえられ、ある者は殺され、ある者は人権を無視した労働を強いられているという噂だ。
   あとオール阪神・巨人はコントをやってる。

月斗:プライドを持てー!!漫才師としてのプライドを、持てー!!師匠ー!!

聖夜:俺はそんな歪んだ世界が許せない。こんな歪んだ世界を壊すべく、銃を手に取ったんだ……。

月斗:そんな過去が……。本当に正義のために立ち上がっていたのか……。

聖夜:俺は漫才をもう一度蘇らせたい!俺とコンビを組んでくれないか!

月斗:いや熱い想いぶちまけてくるやん……。でも、それと俺が元の世界線に戻るのにどんな関係が……?

聖夜:この世界はコントが秩序だ。漫才をやることによって秩序が崩れ時空の歪みが発生するのだ。
   その時空の歪みを上手く利用することができれば!再び元の世界に戻ることも可能なはずなんだ!
   よーく思い返してみてくれ、お前はこの世界にやってくる前に、何か秩序を乱すようなことをしたんじゃないか?

月斗:そういえば……俺は漫才が秩序となる大会の舞台上で、コントをやりたがってしまった……。
   そしてこの世界に辿り着いていた……。

聖夜:そう!そういうことだ!お互いの利害も一致するはずだ!!俺と漫才をやってくれ!

月斗:よし!俺は漫才をやる!!漫才をやるぞ!!

聖夜:本当に漫才をやってくれるのか!?

月斗:ああ、お前の熱い想いも確かに受け取ったし、何より俺は元の世界に戻りたい!
   漫才だ!!漫才をやろう!!コントなんて糞食らえだ!!漫才をやろう!!

聖夜:よし、じゃあ漫才やろうか。全く、月斗に漫才やらせるためにこんなに行数使っちゃったよ。
   じゃ、改めて、聖月 ーホーリームーンーです!!!よろしくお願いします!!!

月斗:……の、乗せられたー!!乗せられて漫才をやるって言ってしまった!!

聖夜:ふはは、雑魚が。結局お前は漫才をやる運命なんだよ!!

月斗:……なあ、悦に入ってるところ悪いが、実際もう漫才やる行数残ってないぞ。

聖夜:えっ

月斗:行数制限迫ってんだって。

聖夜:そんなに行数制限が気に成るか?

月斗:いや、気に成るかっていうか、ルールだし……。





聖夜:その時、世界線が動いた。

月斗:えっ、また!?





聖夜:時は199X年!世界は核の炎に包まれた!!だが、人類は死滅していなかった!!
   文明が滅亡し、秩序が失われた世界、そんな世界を支配するのは行数制限だけ!!
   行数制限を守る人間が勝ち、行数制限を破る人間は失格になる、そんな世紀末時代が訪れたのだ!!





月斗:……いや世紀末じゃねえよ!とっても正しい世の中だよ!!

聖夜:ヒャッハー!!汚物は消毒だ〜!!

月斗:どうせこの後なんだかんだで行数制限に立ち向かう銃の使い手が現れるんだろ!!その手には乗らねえよ!!いい加減にしろ!!

聖夜:ヒャッハー!ヒャッハー!ヒャッ……ハー……。

月斗:どうもありがとうございました!帰るぞ!!

予選総合第26位(3回戦敗退) 聖月 ーホーリームーンー
審査員
点数
75 44 20XX 91 38 71 得点63.80
【審査員コメント】
・最初はよくある勢いネタかと思ったんですが、まんまと騙されたぜ……これ手練れの覆面だな……。
 クレイジーな世界観は勿論、「大釜」「あっ勝てない」「阪神巨人はコントをやってる」など純粋にボケが面白い。
 展開も先が読めず、漫才に引き戻す流れも秀逸。かなり上質なバカネタを堪能させて頂きました。
 ただ行数制限の世界線に関してはちょっと蛇足感があったため、もっとスパッと落とした方が勢いを保てたかと。
 あとコント対決をやるのであれば、冒頭に言ってた「サッカー」をやるか、冒頭で古畑を言うかの方が綺麗だったと思います。
 て か こ れ も コ ン ト じ ゃ ね ぇ か ! ! ! ! !(23組ぶり2回目)
   
・これまた波の激しい漫才……でいいのかな? ジェットコースターのように激しいネタでした。
 世界線が動いてからの展開がぶっ飛んでいてとにかく世界観が面白かったです。特にベテラン漫才師達のくだり。
 しかしながら設定だけで終わってしまったような消化不良を覚えました。
 コントが支配する世界という設定はすごく生かし甲斐があるので、まだまだ伸びしろは十分あると思います。
   
・ボケが少ないですね。
   
・これめちゃくちゃ好きです。
 物凄く笑ったという訳ではないのですが、展開に引き込まれてずっとニヤニヤしてました。
 モヒカンザコが難解なコントやるところとか、「身長のインフレが凄すぎる」「結構な勢いでこの世界コント支配できてなさそう!!」など読めない展開やボケも多く楽しめました。
 100行で終わるのが勿体なく感じるぐらい、もっと読みたかったです。
   
・フリが丁寧すぎて読めてしまう展開が多かったかなと思いました!コントをやりたいと言ってた人が普通にツッコミをやってるのもなんとも!めちゃくちゃするならめちゃくちゃするでやりきって欲しかったです!
 大釜と高身長のインフレは面白かったです!
   
・導入は秀逸ですね。ありそうであんまりなかった形式です。
 コント「輪廻の渦を彷徨う理性の化身と、その行く末」およびそれを本当にやったことと、
 「オール阪神・巨人はコントをやっている」はメチャクチャ面白かったです。
 全体で言うと、コント調になった分、ボケ濃度が他のネタと比べてやや薄く感じてしまったのが惜しいところです。
 

Qゲート
No.025 尿意
裸の王様
裸の王様:にっこにっこにー!
     やぁ、ワシ、王様じゃ。

 秦小池:「にっこにっこにー!」じゃねぇよ。
     せっかくの漫才が全裸のおじさんのにっこにっこにーからのスタートだなんて・・・

裸の王様:何を言うか!ワシは全裸などではない!

 秦小池:いや、どっからどう見ても汚らしい裸のおじさんだわ。乳首真っ黒だし太ってるし。

裸の王様:はは〜ん、さては貴様、ワシが着てる服が見えていないな?
     何を隠そうワシは今、”バカには見えない布”で出来た服を着ているのじゃ!

 秦小池:バカには見えない服・・・?
     とりあえずその服が見えてない僕としては、「ナニを隠そう」というセリフだけはそっくりそのままお返ししたいわ。

裸の王様:ワシが今身にまとっている服は、高卒以下の奴らには見えないのじゃよ。

 秦小池:確かにぼかぁ高卒だけど、バカの基準腹立つなぁ・・・
     高卒でも立派な人はたくさんいるわ。

裸の王様:ちなみにパンツは偏差値50以下の奴らには見えない布で出来ておる。

 秦小池:せっかく大学行ってて服は見えてるのに、偏差値50以下の大学なせいでノーパン王様に統治されている人たちが不憫だわ。

裸の王様:ちなみに靴下と蝶ネクタイだけはなんの変哲もない普通の布でできておる。

 秦小池:それずっと気持ち悪かったんだよ!なんで全裸で蝶ネクタイと靴下だけしてるんだよ!変態性が増すばかりだろ!

裸の王様:貴様にはワシがそういう変な格好に見えているだろうが、バカではないワシには何の問題もないぞ。

 秦小池:そりゃあアンタにとってはそうだろうけども・・・

裸の王様:国公立の大学を出ているワシにはもちろん服はきちんと見えておるし、
     現代コミュニケーション学部を2年留年して出ているワシにはもちろん、パンツも半透明の状態で見えておる。

 秦小池:お前ですらパンツちゃんと見えてねぇのかよ!エラそうな事言っといて学部横文字入っててバカそうだし、在学中遊び呆けてんじゃねぇか!

裸の王様:とにかくワシは、バカには見えない服でオシャレを楽しんでいるわけじゃよ。

 秦小池:とりあえず、偏差値50〜49くらいの高卒の人にしてみたらアンタは蝶ネクタイと靴下とスケスケおパンツしか身につけてない乳首の黒い変態おじさんだからな。
     だいたいクレヨンしんちゃんのみさえ以外でスケスケおパンツはいてる奴初めて見たわ!

裸の王様:さて、そんな賢いワシとバカなお前でお送りする漫才じゃがなぁ・・・

 秦小池:今更ながら何でこんな奴と漫才させられにゃあならんのだ!
     まぁ自己紹介はしておきましょうか、王様と秦小池で”尿意”というコンビ名でやらせてもらってます。このコンビ名も何なんだよ。尿意て!

裸の王様:今日はワシらの顔と名前だけでも覚えて帰ってほしいのぅ。

 秦小池:顔と名前覚えられてない王様だなんて頼りないなぁ・・・

裸の王様:こないだワシ、お城の水道をひねったらロウソクのロウがボタボタと出てきて、
     不審に思って水道管をたどっていったら、広末涼子とキャンドル・ジュンの愛の巣にたどり着いたんじゃけど、その時の珍道中の話をしても良いかの?

 秦小池:こちとら服装の時点で手に負えてないんだからシュールな漫才やろうとすんな!この裸ジジィ!

裸の王様:裸ジジィとは失礼な!!
     これでもワシは昨日この格好で合コンに行って、きちんと女の子をお持ち帰りしたんじゃぞ!

 秦小池:王様が合コン行くなよ!そんでお持ち帰りすんなよ!

裸の王様:バカには見えない服のおかげで、童貞にはわからない感触をたっぷりと味わったぞ!

 秦小池:うるせぇよ!僕が童貞なのにコイツが童貞じゃないのが情けなくて仕方ないわ!

 大臣 :王様!今の話は本当なのですか!?

 秦小池:うわ!誰か出てきた!?

裸の王様:この人はワシのお城に仕える大臣で、ワシの身の回りの面倒だけでなく、公務なども行ってくれている、いわゆる”官僚のトップ”なのじゃよ!

 秦小池:メチャメチャエリートな人なのね。

 大臣 :王様!今の話が本当だとしたら、一国の王様が合コンで女の子をお持ち帰りしただなんて、国民に示しがつかない大問題になりますぞ!

 秦小池:それ以前にこいつの格好が示しがつかない大問題だろ!
     少なくとも大卒以外には変態にしか見えてないんだから。

裸の王様:合コンで女の子をお持ち帰りするくらい良いじゃないか!
     一昨日はよその国の重役と面会、その前の日は城下町へ出向いて直接国民たちとふれあい、その前の日は平和式典での演説・・・

 秦小池:こんな奴でもきちんと王様の仕事はまっとうしてるんだなぁ・・・

裸の王様:仕立てたばかりの1着しかないバカには見えない服をいろんな場所でお披露目したくて、ワシは仕事を頑張っておったのじゃ!

 秦小池:どうでもいいけど少なくとも今日でその服連続5日目に突入かよ。本当に布でできてるのであれば洗濯しろ汚ねぇな!
     てか裸で国民とふれあうな!

 大臣 :まったく・・・、仕事の忙しさからストレスを感じるその気持ちはわかりますが、王様は常に国民のお手本でなければいけない事を忘れないで下さいよ!

裸の王様:ごめんなさい・・・。

 秦小池:なんで大事な漫才の舞台でおじさんがおじさんに説教されてるところを見せられにゃあならんのだ。

 大臣 :そうだとわかったら、すぐにそのブラジャーを外しなさい。

裸の王様:は〜い・・・。

 秦小池:は?ブラジャー?アンタブラジャー付けてたの!?

裸の王様:実を言うとな、こっそり偏差値70以下の奴らには見えないブラジャーを付けておったのじゃ。

 秦小池:バカの基準が高すぎる!!もはやバカじゃない人も数多く含まれている!

裸の王様:このブラジャーに関しては、ワシにも完全に見えておらん。

 秦小池:だろうねぇ!偏差値50以下じゃ見えないパンツですらギリなのに、偏差値70なんて相当賢いほんの一握りの人しかいないもんね。
     てか、なんでそんなブラジャー付けてたんだよ!

裸の王様:いやぁ〜、”誰にもバレてないけどワシは今ブラジャーを付けている”という事実に興奮してしまってな。

 秦小池:とんだ性癖の持ち主じゃねぇか!こんな変態を生み出すって、王様の仕事のストレスって怖っ!!

裸の王様:王様やってると、いろんな賢い人やいろんな国のトップに会う機会も多いから、
     ひょっとしたらそんな人たちの中に偏差値70以上のエリートな人がいて、ワシがブラジャーを付けている事がバレてしまうかもしれないというスリルもたまらなかった・・・

 秦小池:おい国民たち!今すぐ他の国へ亡命しろ!
     もう我々の手には負えない・・・
     もしくはお前自身の口から退位を申し出ろ!

裸の王様:まぁ、バレてしまっては仕方ないな・・・(ブラジャーを外すような動作)

 秦小池:これまたブラジャーを外すのが手慣れてるのが腹立つな・・・
     言っても僕童貞だし、これが手慣れた手つきなのかどうかもわからないけども・・・

裸の王様:(ブラジャーを投げ捨てるような動作)

 秦小池:その汚いブラジャー投げ捨てるなよ!

 大臣 :まったく、王様にも困ったものですな。(拾ってあげるような動作)
     こんな恥ずかしいものを付けて・・・(目をそむけながら)

 秦小池:官僚のトップがおっさんの5日連続ブラジャーを恥ずかしそうに素手で拾ってる・・・
     マジでなんなんだこの国の連中!

裸の王様:まぁ言ってもブラジャーの背中の部分にちょっとだけ蛍光塗料を付けていて、見失ってもわかるようにはしていたんじゃがね。

 秦小池:「していたんじゃがね」じゃねぇよ!
     それにしても大臣さん、なんで一目見ただけで王様がブラジャーをしている事に気がついたんですか・・・?
     王様は高卒には見えない、いわば大学行ってるような人にはきちんと見える服を着ているのに・・・

 大臣 :そ、それは・・・

 秦小池:あやしい・・・、こんな王様に仕えてる大臣だし、あなたも何かあるんじゃないですか・・・?
     だいたいブラジャーしてる事に5日目で注意してるし。4日間何してたんだよ!

裸の王様:まぁまぁよいではないか!(カランカラン・・・!)

 秦小池:ん?なんか今、王様落し物したんじゃない?ものが落ちる音がしたけど・・・

裸の王様:いかんいかん!こっそり付けていたペニスケースが落ちてしまった。

 秦小池:お前のファッション全部目視出来てたらどうなってんだよ!!
     ペニスケースなんて原住民みたいな部族が付けるもんだろ!

 大臣 :まったく、王様にも困ったものですな。(拾ってあげるような動作)
     こんな恥ずかしいものを付けて・・・(目をそむけながら)

 秦小池:官僚のトップがおっさんのペニスケースを恥ずかしそうに素手で拾ってる・・・
     何だこの気色悪い再放送は!

裸の王様:だ、大臣・・・、お前にはこのペニスケースが見えておるのか・・・!?

 秦小池:どうせまた超エリートにしか見えないペニスケースだとか言うんだろ。
     今度はどんな賢い人にしか見えないんだ?

裸の王様:違うんじゃ!このペニスケースは中卒以下のバカにしか見えないんじゃ!

 大臣 :バ、バレてしまいましたか・・・!!

 秦小池:大臣中卒なの!?偏差値70以上あって官僚のトップなのに!?

 大臣 :王様、今まで隠していて申し訳ございませんでした!

裸の王様:何も謝る事はないぞ大臣よ!別に中卒で大臣を務めてはいけないなんていう決まりはないわけじゃし、
     それにワシもお城に仕える役人たちもみんな大臣の優秀さも人柄の良さも一目置いておる!

 大臣 :王様・・・!今まで嘘をついてきた私にそのような優しいお言葉、ありがとうございます!

裸の王様:大臣よ、お前はこの城に必要な存在じゃ。それを今、改めて感じたぞ。

 秦小池:ペニスケースのせいで中卒がバレただけの今のやり取りのどこで感じたんだよ!

 大臣 :王様・・・、私を許してくれるのですね。

裸の王様:もちろんじゃよ。お城に仕える役員はお前を含めてエリートばかり。
     もしもこのペニスケースをなくしてしまった時に、ペニスケースが見える中卒以下の人間がいなかったら困る。
     ワシがこのペニスケースをなくすような事があった時は、お前に探してほしい!

 秦小池:そんなところに必要性を見出すなよ!てか、見えないならブラジャーみたいに蛍光塗料で印を付けておけば良いだろ!

裸の王様:前は付けてたんじゃがね、塗料が原因でワシのおちんちんがかぶれてしまって、すぐに止めてしまったんじゃ。

 秦小池:知らねぇよ!どうでもいいわそんな失敗談!

裸の王様:何はともあれ大臣よ、これからも信頼しておるから、よろしく頼むぞ!

 大臣 :ありがたき幸せ!私も今後より一層、王様のお役に立てるように精進します!

裸の王様:よし、帰るとするか!

 秦小池:いや帰るなよ!漫才はどうしたんだよ!
     お前の気色悪いファッションを見せられるだけ見せられて、漫才なんてちっとも出来てないじゃないか!

裸の王様:そ、そうじゃったな・・・
     漫才、漫才・・・えぇっと・・・、どんなネタじゃったかなぁ・・・

 秦小池:まさか忘れたのかよ!?
     王様ともあろうものが、漫才するために舞台に上がって漫才が出来ませんだなんて、情けないと思わないのかよ!!

 大臣 :待ってください、ここはこの私が責任を取ります。

 秦小池:あんたこのメチャクチャな状況を笑いで取り返せるっていうのかよ!?

裸の王様:大臣・・・。

 大臣 :王様、あなたには国を立派にすると同時に、国民たち全員が笑顔になれるような国づくりができる王様になってほしい。私は常々そう思っております。
     ですから今回、こうして漫才の舞台に立ち、人を笑わせたいと自ら申し出た時、私は嬉しかったのです。
     結果的に漫才は成り立たないようなひどい出来栄えになってしまいましたが、これを失敗としても、次に生かせるようにしてほしいのです。
     今回はこの台無しになってしまった空気を私が一生懸命取り戻しますので、私が人を笑わせる事に挑戦する姿をどうか見ていてください。

 秦小池:すごい覚悟だ・・・。

 大臣 :それでは参ります・・・。

 秦小池:ゴクリ・・・。










 大臣 :ウェ〜イ!おちんちんびろ〜ん!フォォォォォォッ!!いなりずしPerty Time!!イェーィ!!










裸の王様:(ドン引き)

 大臣 :だ、ダメでしたか・・・?(すごく恥ずかしそうにしながら)

 秦小池:なんだろうなぁ・・・。
     エリートのあなたに「おちんちんびろ〜ん」と言われても、どうしても無理してるような気がしちゃって、”バカには見えない”や。


Qゲート
No.026 機械と栂野
ムカつくモノ
栂野: どうも機械と栂野です。お願いします。

メカ: します亜矢

栂野: 僕が人間の栂野で、こちらのおもしろダジャレを言ってる鋼の立方体が僕の作った高性能お笑い機械、メカ君ver.1.21です

メカ: 前回から鋼のコーティングで強度を上げて(ver1.20)、
        さらに栂野のツッコミが来る位置にクッションを置いたぞ(ver1.21)
栂野: 2度の打撲を経てのアップデートです。

メカ: よろしこ

栂野: ところでメカ君、最近はムカつくモノや人が多いよね

メカ: 全くだ

栂野: 僕は歩いてる途中に突然止まるポケモントレーナーにムカつきますね

メカ: 確かに歩行中にいきなり止まられると後ろを歩いてる我らは困ってしまうな

栂野: 共感は嬉しいけどあなたは立方体なんだから歩くとかないでしょ。

メカ: せやな

栂野: メカ君は何かムカついてるモノや人は何かあるかい?

メカ: 犬山イヌコだな

栂野: 声優の。それはまたどうして?

メカ: 彼奴め犬山イヌコという名前のクセに代表的な役がニャースとかミドリマキバオーだぞ。
        虚偽じゃないか。

栂野: とんだクレーマーだな!別にいいでしょ。

メカ: 詐欺だろ

栂野: そんなこと無いと思うけど。他には何かある?

メカ: 谷繁

栂野: それはまた何で

メカ: 采配

栂野: おはDかよっ!

メカ: 最近裏目に出すぎ

栂野: 知らねえよ。他には

メカ: 谷繁

栂野: 恨みがスゴイ。
        そんなに熱狂的ファンだったの!?

メカ: 谷繁

栂野: もう3度目だよ。負けが込んでるからってムカつきすぎだろ

メカ: 谷繁

栂野: ちょ、メカくーん

メカ: 谷繁

メカ: 谷繁

メカ: 谷繁

栂野: バグった〜〜〜〜〜!!!!!!!!!

メカ: 谷繁

栂野: 僕の「おはDかよっ!」には貫通性が付与されてるのか!

メカ: 谷繁

栂野: 僕の「おはDかよっ!」は鋼をもろともしない!

メカ: 谷繁

栂野: このままでは話にならない。が、僕にはノウハウがある

メカ: 谷繁

栂野: こんな時にはwikipediaのおまかせ表示機能だぜ

メカ: 谷繁

栂野: カタカタカタカタ タンタカタン っと

栂野: どうよ

メカ: ジャングルボーボー

栂野: よさげだね。

メカ: 矢野・兵動

栂野: ではメカ君、何か最近ムカついてるモノって何がある?

メカ: シェーン (お笑い)

栂野: それはまたなぜ

メカ: 梶本 貴史(かじもと たかふみ、1977年7月1日 - )ツッコミ担当。

栂野: ツッコミの梶本さんが嫌いなんだ。どうして

メカ: 身長171cm、体重58kg。

栂野: 身長体重で人にムカつくことってある?

メカ: かつては「セブンブリッジ」というコンビを組んでいた。

栂野: 昔からムカついてたのかな?

メカ: 読売ジャイアンツのファンである。

栂野: なるほどそれか。メカ君おはDだから。他には何かある?

メカ: ハイキングウォーキング

栂野: 有名どころだな。どうして?

メカ: マツダ、スズキと二人とも自動車メーカー名と同じ苗字のため、
        結成2か月ほど「くるま」というコンビ名で活動していた

栂野: うわ確かにムカつく

メカ: ネタの途中に「すみますみませんでしたすみま」「かしこかしこまりましたかしこ」「かしこまりま〜」など言ったり、
    しゃくれながら返答したり、ふざけた口調で返答を言うことがある。

栂野: 持ちネタを否定するなよ。彼らも一時代を築いたんだぞ

メカ: あとメンバーの欄のプロフィールは名前と生年月日くらいなのにエピソードのところにそれぞれの詳細な事が書かれている

栂野: メカ君素に戻ってない?というか芸人多くない?

メカ: グレートチキンパワーズ

栂野: やっぱり、、、ってこれはただのおまかせ表示ではなく、
        カテゴリ内でおまかせ表示「日本のお笑い芸人」じゃないか!!

メカ: ようやく気付いたか

栂野: メカ君!いつから?

メカ: 「持ちネタを否定するなよ」のツッコミで昔のテレビみたいな治り方をした。

栂野: そうなのか、結構複雑な構造のはずなのに

メカ: 栂野よ、お前のツッコミには治癒性が付与されているのだ

栂野: 僕、こんなところにいるべき人材じゃないのかもな。

メカ: さあネタを続けようぞ

栂野: じゃあメカ君、君が最近ムカついているものは?

メカ: グレートチキンパワーズ

栂野: 本心だったんかい!!!!!!!!!

メカ: 谷繁

メカ: 谷繁

メカ: 谷繁

・
・
・

予選総合第38位(2回戦敗退) 機械と栂野
審査員
点数
27 56 35 38 48 60 得点44.00
【審査員コメント】
・>メカ: ジャングルボーボー
 栂野: よさげだね。←よさげか!?
 
 前回より読みやすくなってますし、「します亜矢」「貫通性が付与」のように印象的なフレーズもあります。
 ただ、ボケのインパクトやフレーズの破壊力に関しては、前回よりも落ちてしまっている印象を受けました。
 バグる単語も「谷繁」よりは前回の文章の方がインパクトありましたし、
 おまかせ機能もカテゴリが芸人だということはすぐわかるので、予想しにくいカテゴリの方が意表を突けると思います。
 初登場のインパクトがとてつもなく大きかった分越えるのは難しいと思うのですが、
 越えられる可能性を秘めたユニットであることは間違いありません。期待しています。
   
・谷繁…かなしげ…。
 まず感じたのが、おまかせ表示機能の改善です。今回は一つ一つのワードがしっかり掘り下げられていて好印象でした。
 ただ、全体の展開というか構成というか、部分的には面白くても、通して読むと展開に違和感を覚えるような流れでした。
 機械だから使える技なんですけど、バグの一言で片づけるのはなあ……。
 あと谷繁で行数使い過ぎて後半もっとボケられるところで損してるように感じました。
   
・荒いし短いしで高い点数をつけれるようなネタではないですけど、結構好きです。
 見れて良かったな、という気持ちにはなりました。
   
・なんだかあっさりと終わってしまったような。
 縦長なネタ(台詞短め)なので、行数の割にボリュームが少なくて物足りなさを感じてしまいました。
 あとは、やり取り事態は普通に面白いと思うのですが、中盤(wikipediaのおまかせ表示機能のとこ)単純に笑いが少なかったかなという印象です。裏目に出たでしょうか。
   
・ハイキングウォーキングのくだり好きです!前回より整合性はあるんですがその分チャレンジ感が薄れちゃったかなと思いました!
 せっかく色んなことできる設定なのでもっと分量増やしてみたかったです!
   
・前回をさらに応用させてきましたね。「谷繁」はシンプルにハマりました。ズルい!
 Wikipediaおまかせのくだり、悪いとは思わないものの、しっかりしすぎて笑いが起きる感じの面白いボケがちょっと少なくなるのが難点ですね。
 「どう笑いを起こすか」という観点で設計し直してみても良いのかもしれません。
 

Qゲート
No.027 Kevin Haloweld with culture deadness club
NOT GIANT MONSTER Black and Black
????:各社ー!各社ー!「Pokemon Go」の成功で慌てて位置情報利用ゲームの開発に着手してる各社ー!
     無駄ですよー!あれはポケモンだから売れたんですよー!無駄ですよー!各社ー!各社ー!!

ケヴィン:挨拶の前から持論ばらまくのやめてもらっていいですか
     Kevin Haloweld with culture deadness clubです
     僕がケヴィン・ハロウェルドで、こちら、今日の相方は

ポケモン:ポケモンです

ケヴィン:まさかの自画自賛でした

ポケモン:各社が無駄に開発費用を使わないように警告してあげただけだよ

ケヴィン:タチが悪いなお前
     ところであなたはなんて名前のポケモンなんですか?
     あんまり可愛くないと言うか凶悪な見た目ですけど今はこんなポケモンがいるんですか?

ポケモン:あぁ、僕はゲームには出てないよ

ケヴィン:まさかのオリジナルポケモンかよ、雲行きが早くも怪しい

ポケモン:いや、オリジナルポケモンでもないよ
     ポケモンってもはや怪物的に巨大な版権じゃないですか
     その怪物的、の怪物です

ケヴィン:その怪物的、の怪物なのかよ

ポケモン:言うなれば僕は「ポケモン」と言う存在そのもの、かな

ケヴィン:とんでもない奴を相方にしてしまった

ポケモン:で、この大会はどれだけ金を積めば優勝できるんだ?

ケヴィン:とんでもない奴を相方にしてしまった

ポケモン:まあこの大会は面白い奴が勝つんだろ
     全世界が熱狂してるポケモンより面白い奴なんているのかよ

ケヴィン:その面白いじゃないし

ポケモン:少なくともゲーム界には居ないね

ケヴィン:この大会ゲームお前しか出てないんだよ

ポケモン:まあそんなことより聞いてくださいよ
     僕やってみたいことがあるんですよ

ケヴィン:いや急に漫才のテンプレハマり出すのかよ

ポケモン:魔王にさらわれたお姫様を助け出すゲームになってみたいんですよ

ケヴィン:いやお前めちゃくちゃ別のゲームに憧れてんじゃねえか

ポケモン:いやね、つまらないゲームの気持ち、理解してみたいなって

ケヴィン:一度にドラクエとマリオを敵に回すなよ

ポケモン:今なお社会現象起こせるのは俺だけでしょ

ケヴィン:こいつ、調子に乗っていやがる

ポケモン:まあとりあえずポケモンとは違うことをやってみたいんですよ
     ってわけでケヴィンさん主人公やってくださいよ
     僕ゲームシステム全般やるんで

ケヴィン:安心できる

ポケモン:ここ、アカネイア王国はとても平和な国でした。
     しかし、ある日のこと、邪悪な魔王が現れ、姫を自分の城にさらって行ってしまったのです

ケヴィン:ふむふむ

ポケモン:止むを得ず王様は、魔王を倒し姫を救う勇者の公募を始めました
     そのニュースは懲罰房暮らしのケヴィンの元にも届きました

ケヴィン:待って

ポケモン:もっとも、ケヴィンのような罪人には全く関係のない話です
     ケヴィンは特に気にもとめず、今日の拷問はなんなのか考え始めました

ケヴィン:いや今日の夕飯みたいな感覚で拷問を捉えるなよ

ポケモン:それから14ヶ月が経ちました

ケヴィン:動きのない期間が長えよ

ポケモン:拷問がセルフ制度になりました

ケヴィン:そこが動くのかよ、セルフ拷問ってなんだよ

ポケモン:自分の体に懸命に火で炙られた刃を突き立てるケヴィン

ケヴィン:セルフなんだから加減しろよ俺

ポケモン:それから2ヶ月が経ちました

ケヴィン:さっきの描写なんだったんだよ

ポケモン:自分の爪と爪の間にナイフを入れていると、なんと懲罰房に王様が現れました

ケヴィン:だから加減をしろよ

ポケモン:王様は言いました。
     「もうこの国の生き残りはわしとお前だけになってしまった、頼む、魔王を倒しに行ってくれ」

ケヴィン:想像を遥かに超える劣勢だった

ポケモン:そう、すでにすべての国民が魔王に果敢に挑み、そして儚くも敗れてしまった後だったのです

ケヴィン:この国には勇敢なやつしか居ないのかよ
     だから拷問もセルフになったんだな

ポケモン:「人口2名のこの国を救えるのはお前しか居ないんだ、頼む」

ケヴィン:もう諦めろよ

ポケモン:こうしてケヴィンは旅に出ることになったのです

ケヴィン:出るのかよ、なんだよこのあらすじ

ポケモン:ポケモンではとても出来ないダークな世界観に挑戦してみた

ケヴィン:ダーク慣れしてなさすぎて加減が出来てねえよ

ポケモン:ちなみに他の住人は全員死滅してるから魔王の城まで特に街とかイベントとかはないよ

ケヴィン:地獄かよ、中ボスとかはいないのかよ

ポケモン:魔王は単独犯だよ

ケヴィン:たった一人を相手に国民全員が滅ぼされてるのかよ

ポケモン:平和な国の国民の戦闘力なんてそんなもんだよ

ケヴィン:ってか単独犯なら雑魚敵すら居ないんだろ?どうやってレベル上げるんだよ

ポケモン:ポケモンとは違うことがやりたいからレベル上げはないよ

ケヴィン:これポケモンとは違うことがやりたいからクリアもないやつだろ

ポケモン:その代わり懲罰房の拷問器具は自由に使えるから一回捕まえてしまえばお楽しみだよ

ケヴィン:クリア後のお楽しみ要素陰鬱すぎる

ポケモン:とりあえず荒れ果てた国を這いずり回ってなんとか魔王の城についたとしましょう

ケヴィン:もう這いずり回っての時点で勝機を感じないんだよな

ポケモン:まずインターホンを押します

ケヴィン:正々堂々かよ

ポケモン:出てきた魔王に案内されまずは応接間に

ケヴィン:もう魔王相当余裕あるじゃねえか

ポケモン:ケーキと紅茶でおもてなしをしてくれます

ケヴィン:いや、これは罠ってパターンもあるぞ

ポケモン:罠ではありません

ケヴィン:もう魔王相当余裕あるじゃねえか

ポケモン:糖分とカフェインを摂取し脳と体にエネルギーが行き渡ったところで、いざバトル

ケヴィン:焼け石に水だよ、敵が焼け石に水をかけてきたやつだよ

ポケモン:バトルはポケモンとは違うことをしたいので、ダンスバトルです

ケヴィン:急にポップな要素出すぎだろ

ポケモン:曲を選んでください
     「TOMORROW/岡本真夜」
     「LOVE LOVE LOVE/Dreams Come True」
     「ロビンソン/スピッツ」

ケヴィン:ポケモン発売前年のヒット曲並べるなよ、じゃあロビンソンで

ポケモン:じゃあ曲流すんで踊ってください

ケヴィン:えぇ……





  新しい季節は なぜか切ない日々で
  河原の道を 自転車で 走る君を追いかけた
  想い出のレコードと 大袈裟なエピソードを
  疲れた肩にぶら下げて しかめ面まぶしそうに

  同じセリフ 同じ時 思わず口にするような
  ありふれたこの魔法で 作り上げたよ

  誰も触れない 二人だけの国
  君の手を放さぬように
  大きな力で 空に浮かべたら
  ルララ 宇宙の風に乗る


  片隅に捨てられて 呼吸をやめない猫も
  どこか似ている 抱き上げて 無理やりに頬寄せるよ
  いつもの交差点で 見上げた丸い窓は
  薄汚れてる ぎりぎりの三日月も僕を見てた

  待ち伏せた夢のほとり 驚いた君の瞳
  そして僕ら今ここで 生まれ変わるよ

  誰も触れない 二人だけの国
  終わらない歌バラまいて
  大きな力で 空に浮かべたら
  ルララ 宇宙の風に乗る

  大きな力で 空に浮かべたら
  ルララ 宇宙の風に乗る
  ルララ 宇宙の風に乗る





ポケモン:お疲れ様でした

ケヴィン:この時間は一体なんだったんだよ
     踊ってるけど一切見てる人に伝わらねえし、ロビンソンの歌詞ボケなしでずっと並べてるし
     スピッツハマりたての中学生の机の落書きかよ

ポケモン:この勝負魔王の勝ちということで

ケヴィン:わかってたけどなんなんだよ

ポケモン:第二ラウンド!曲を選んでください
     「碧いうさぎ/酒井法子」
     「めぐり逢い/CHAGE&ASKA」
     「友よ/長渕剛」

ケヴィン:ヤクやってねえのCHAGEしか居ねえじゃねえか
     ってか待て、これ以上歌詞で埋められるかよ

ポケモン:リタイアということですか?

ケヴィン:そもそも勝てるわけねえだろ、あっちはダンスで国民全員殺してるんだろ

ポケモン:魔王とのダンスバトルに敗れ、命を落としたケヴィン
     姫はアカネイア王国より将来性のある魔王と結婚し、結果的に幸せに暮らしましたとさ
     めでたしめでたし

ケヴィン:めでたくねえよ、なんだよこのゲーム

ポケモン:ダメでしたか?

ケヴィン:ダメダメだよ

ポケモン:まあ、世界一優れたゲームであるポケモンの要素を封じてしまった以上、仕方ないですね

ケヴィン:いい加減にしろ

ポケモン:ポケットモンスター新作「ポケットモンスターサン・ムーン」は2016年11月18日発売予定!
     みんな、買ってね!!

ケヴィン:いい加減にしろ!!


Qゲート
No.028 サイレントマジョリティー
2016夏の新作
松村:はいどうもー!わたし、恋愛体質でーす!
(自撮り棒を局部にあてがいながら)

伊藤:うるせえクソ 顔面が犬になるアプリでもやってろ

松村:というわけで男女コンビで仲良く漫才やっていくんですけどもー
(メルカリで30%OFFの淫具を取引しながら)

伊藤:うるせえ糞虫 クソ味のスムージーを詰まらせて死ね

松村:I say がんばれ私 がんばれ今日も
   行ってきます 行ってらっしゃい
   Happy Lucky Sunny Day
   行け行け私 その調子 いい感じ

伊藤:うるせえ糞ウンコアマ クソ西野カナが朝のクソ番組で歌ってるクソじゃねえか

松村:今日はまさに、顔面が犬になるアプリの魅力をプレゼンしたいと思い、やって来ましたー!

伊藤:ずいぶんとバリューのあるクソだな
   ここは女の子向けクソキュレーションメディア MERYか?

松村:まずこのアプリ、「snow」って言うんですけど

伊藤:名前からしてクソだな

松村:顔面が犬になったり、他人と顔面を交換できたりするんですよー!

伊藤:クソを産む機械が好みそうなクソ機能だな

松村:さっそく、他人と顔面が交換できる機能を使ってみましょうか?

伊藤:好きにしろクソ女郎 二度と表社会に出てくるんじゃねえぞ

松村:はいチーズ!

(ボワン!)

伊藤:スマホが爆発した!?

(モクモクモク…)

伊藤:い、今のは一体…

(煙の中から、ガスマスクを被った松村が現れる)

松村:シュコー、コホー(みんなよろしくな)

伊藤:ゲーッ!漫才中に、漫才中に相方が…

   鳥  山  明

   になっちゃったよー!

松村:シュコー、コホー(どうも鳥山明です。ドラゴンボール超、見てくれよな!)

伊藤:顔面だけじゃなくて中身まで鳥山明になってる!
   ここでヤングな読者のために説明しよう!その昔、鳥山明は著者近影にガスマスクを被った自画像を載せていたのだ!

松村:シュコー(私は鳥山明。『Dr.スランプ』で第27回小学館漫画賞少年少女部門受賞。『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』で2000年文化庁メディア芸術祭デジタルアート・インタラクティブ部門大賞受賞。『ドラゴンボール』で2006年日本のメディア芸術100選マンガ部門3位選出。2013年に開催された第40回アングレーム国際漫画祭では、40周年記念特別賞を受賞している)

伊藤:一息によくそのセリフ詰め込んだな!
   ちなみにツッコミのキャラが定まらないのは、僕自身、そして筆者もこんな展開になるとは予想していなかったからだよ!

松村:シュコー(ところで君は漫画は好きかい?)

伊藤:はい…

松村:シュコー(なるほど、何の媒体で嗜むんだい?)

伊藤:最近はもっぱら、アプリで読みますね…

松村:コホ(電子書籍愛好家は消えな Fuck you 紙媒体最高)

(スマホの光を伊藤にかざす)
(↑これは社用端末だからさっき爆発したスマホとは別ね)

伊藤:うわ〜〜〜

(光の中に伊藤が消える)

伊藤:こ、ここは…?

ピカチュウ:ピッ、ピカチュウ!

ヒトカゲ:カゲー!

伊藤:こ、ここは大人気アプリ、ポケモンGOの世界やないか!
   とんでもねぇ所に迷い込んじまったなぁ…

ピカチュウ:ピカ(害獣だ 殺そう)

伊藤:ゲーッ!ポケモンGOの世界では人間も害獣扱いなのか!藤子・F・不二雄短編集かよ!

???:待ちなさーい!!

伊藤:そ、その声は!?

谷亮子:強気で進め 気力で勝ち誇れ
    無敵の一撃を 勝利に向けて
    かっ飛ばせ 佳知

伊藤:ゲーッ!  谷  亮  子  !?

谷亮子:まだいるわよ

オルガ:ここまで飛ばせ ロベルト ホームランホームラン ペタジーニ

伊藤:ゲーッ!  オ ル ガ 夫 人 !?


   そっか…ここはモンスター級の人間が迷い込んだ空間だったのか…

   バ ケ モ ン G O じゃねえか!

(その時!天井から巨大なモンスターボールが谷亮子とオルガ夫人を包み込む!!)

??:やったー!やせいの谷亮子とオルガ夫人をつかまえたぞー!

伊藤:その声は!?

松村:久しぶりね、伊藤

伊藤:松村!15行目ぶりじゃねぇか!

松村:次はオメーだ、冒頭の設定で女性を蔑視した発言は許さない

伊藤:それは謝るから!なんで序盤そんなキャラ設定だったかイマイチ覚えてないし!

松村:行け!モンスターボール!

伊藤:う、うわー!

(モンスターボールに吸い込まれていく伊藤)

松村:これで全フェミニストの読者を敵に回さずに済むわ

(その時!背後から何者かが現れる)

松村:!?

(その瞬間!自撮り棒が松村の胸に刺さる!)

松村:ウッ!!…き、貴様は一体…?

(霞む視界の中、ガスマスクの男が笑う)

鳥山明:コホー(さらばだ松村、俺の本当の正体は)


(ゴトッ)←ガスマスクを置く音


松村:わ…

   渡  哲  也  ! !



渡哲也:スペシャルドラマ「マグロ」


    撮  影  順  調  !  !



松村:どう収拾つけたらいいかわかんなくなっちゃった



完

予選総合第32位(3回戦敗退) サイレントマジョリティー
審査員
点数
61 36 65 61 68 40 得点55.17
【審査員コメント】
・お久しぶりでございます。今年の夏はお疲れ様でした。
 相変わらずキレッキレの悪意と固有名詞の使い方が堪んないですね。全然錆びてなくて安心しました。
 「藤子・F・不二雄短編集」のような例えから「15行ぶりじゃねぇか!」のようなメタまで言い回しが多彩で引き込まれました。
 展開が急すぎてついていけなかったり、伊藤に比べて松村のキャラが薄いことなど懸念はあるのですが、
 全体的なカオスが魅力であるこのネタに色々言うのは野暮だと思うので割愛します。
 ていうかポケモンGO被るにしてもこのカオス2組連続で被るのかよ。
   
・暴れん坊将軍や……。
 超展開に次ぐ超展開の連続で、とにかく着いていくのに必死で漫才を堪能できませんでした。
 鳥山明や谷亮子等、著名人の出し方と扱い方は上手かったので、これらを軸にして序盤のクソのくだりを省いてでも増量すべきです。
   
・面白いけども!!!!!
 まあ、本人もわかってると思うんで言うのも野暮ですが、荒すぎる節はありますよね。
   
・ここにきて急にポケモンGOだらけに。
 で、なんなんですかこのネタ・・・。訳分からなかったけど面白かったけど、訳分からなかったです。
 収拾はついてないですが、まあ悪い収拾のつかなさでは無かったかなと思います。
 ネタのぶっ壊し方としても、鳥山明で一旦しっかりめに行を割いてたり、ハイペース過ぎずにできてたんじゃないかなと思います。
 まあ結果として、何なんだこのネタはという感じではありますが・・・
   
・これ書いてた時泥酔してたとしか思えないですね!!
 最初クソしか言わない時はうわぁって思いましたが、さすがに予想できない展開ばかりで面白かったです!無理にオチつけようとせずにそのまま終わったのも個人的には好印象です!
 でも点数はそれなり!!!!
   
・MM−1にこういうタイプのネタが来るの久しぶりだなぁ。っていうかお久しぶりです>作者の方
 この手のネタの割に変なメタというか本音ベースの発言があったのは笑いました。オチ酷過ぎでしょw
 漫才としてどう、という感じのコメントになるのか分かりませんが、純粋に当たりボケがそんなになかったのでこのぐらいの点数です。
 

Qゲート
No.029 こけまみれコオロギ
守るということ
★どうもーこけまみれコオロギです。よろしくお願いしまーす。

○牛肉コロッケって大半がジャガイモやし、あれ、挽き肉入り野菜コロッケって言うた方がええとおもわん?

★そんなことより、最近僕いろんな国に行ってみたいなぁって考えてるんやけど、お前はどっか行きたい国ってある?

○お前どうしたん?

★いや、どうもせえへんよ。国っていろいろ違うところがあっておもしろいなって思って。

○それ大丈夫?なんか間違った世界に入っていってない?

★あれっ?他国に興味持つってそんな変なことかな?

○だって他の国なんてあってもなくても困らんやん。

★お前は困らんかもしれんけど、そこに住んでる人はめちゃくちゃ困るで。

○チリとかいらんのちゃう?

★なんで?

○ほら、食べ物って大概は皮を剥いて食べるやん。

★だからってチリ剥くなや。それにむしろ皮の方が栄養ある場合の方が多いんやで。

○けどあんな細いところで横向きに寝たら足がアルゼンチンに出てしまいそうやん?

★チリ人ってそんな狭いところに密集して住んでるわけちゃうわ。

○お前だって行ったことないんやろ?
 実際行ってみると布団が縦向きに2列ずつ、カップルがやっと通れるくらいの隙間を開けて並べられてるだけやって。

★どんだけ気まずい状況の国なん。

○スポーツもボーリングくらいしかできへんし。

★両サイドに人が寝てるところでボーリングすんなや。

○そんな国嫌やろ?
 だから剥いたら南アメリカ大陸はより楽しみやすくなるんちゃう?

★だからチリを剥く方向で話を進めるなって。
 もしそんな小さい国やったとしてもその国に住んでる人の想いとか文化が詰まってるんやで。

○鼻に?

★そんな大事なものが鼻に詰まった状態で平然と日常生活送れんわ!
 お前の中で文化って鼻水と同じ価値なん?

○だって鼻水は文化みたいなところあるやん。

★そんなところないわ。文化ってお前が思ってる以上にすごいもんやと思うで。

○言っとくけど、鼻水ってお前が思ってる以上にすごいもんやで。

★そっち?文化を過小評価してるんじゃなくて、鼻水を高評価してるん?

○だって鼻水って自分を犠牲にしてまで人々を守るんやで。
 死ぬって分かってるのに自分の役目を最後まで果たすなんてなかなかできへんと思うわ。

★わー、なんかハリウッド映画の主役みたい。

○うん。ハリウッド映画の主役や。
 もういっそのことハリウッドも鼻水を主演の映画作ればええんやって。

★そんな大役を鼻水に任せて良いん?

○それは鼻水役のキアヌ・リーブスの演技力しだいってとこはあるわな。

★キアヌ・リーブスさん鼻水役やってくれるかな?

○グローバリズムな僕からの頼みとあればキアヌも快くOKしてくれるって。

★さっきまで他の国いらんとか言ってたやつがグローバリズムを語らんといて。

○そのへんは臨機応変に対応してくれって。

★そんなもんか。

○で、キアヌは快くOKしました。っと。

★キアヌOKしました。

○おっ、臨機応変やん。

★そりゃ僕だって成長するから。

○そう言ってもらえると先生もうれしいよ。

 じゃあさっそく、キアヌには鼻水のお面をつけてもらって、

★認めなーい。せんせー、僕それは認めなーい。

○えっ、なんで?

★キアヌ、さすがにお面は付けてくれへんと思うわ。
 そもそも鼻水のお面ってなんやねん。

○だってお面付けとかんと鼻水って分からんやん。
ニスをベトベトに塗って鼻水らしさを出していかんと。

★気持ち悪っ!
そこは名乗るなりなんなりしてどうにかしてくれよ。

○でもキアヌが「I’m nose water」って言っても、カッコ良すぎるからな。

★英語ってそんな簡単ちゃうで。鼻水は何て言うか分からんけど。

○どうせ字幕スーパーで見るんやろ?
 そのへんは翻訳がなんとかしてくれるって。

★ハリウッドなら日本人以外も注目するやん。
 あっ、いや、鼻水の映画なんて観るんかな?

○ちゃんと作品名が「HANAMIZU」やからワールドワイドに対応してるで。

★作品名がそんな直球で良いん?

○そのへんも翻訳がなんとかしてくれるって。

★翻訳家って大変やな。それで肝心なストーリーの方は?

○簡単に説明すると、キアヌ演じる鼻水が悪の帝王サマザマナガイブカラノシゲキと戦う物語。

★悪の帝王が抽象的過ぎるやろ。

○鼻水には敵が多いからな。

★せっかくやからどんな映画なんか詳しく教えて。

○それなら実際に演じてみよか。
 僕が鼻水役やるから、お前は食道役やって。

★それめちゃめちゃ脇役っぽくない?

○そんなことないって。鼻と口はつながってるんやで。

★そ、そうか?

○じゃあこれ台本な。

★分かった。

○じゃあ、準備は良い?よーい、アクション。

 
 「俺は鼻水、鼻の平和は俺が命をかけて守る!」
 あっ、これは日本語吹き替え版やけどね。

★そんな説明はいらんって。誰もお前に英語は求めてない。

○そんなことより次、お前のセリフやで。

★「鼻水、大変だ!また悪の帝王サマザマナガイブカラノシゲキが攻め込んできやがった!」

○「何っ!?こうしちゃいられねぇ。鼻毛たちにすぐ向かうと伝えてくれ!」

★「待ってくれ!俺も連れていってほしい!」

○「それは危険だ!それにお前にはおいしい食べ物を胃へと導くという使命があるじゃないか!」

★「胃には話をつけてきた。俺はこんな命は惜しくない!一緒に戦いたいんだ!」

○「食道…。分かった、行こう。急ぐぞ!」

★「ここが鼻の穴か。」

○「気を付けろ。いつサマザマナガイブカラノシゲキが攻撃してくるか分から…危ない!うあー!」

★「鼻水!!」

○「はぁ、はぁ、…だから…言っただろ。気を付けろって…」

★「なんでこんな俺のことをかばってまで…」

○「離れてたって…俺たちは…ずっと親友だろ…。」

★「鼻水…サマザマナガイブカラノシゲキ、許さねぇ。この仇は俺が絶対取ってやるからな。」

○「無理はするなよ。やつはお前が思っているよりずっと強い。」

★「もうしゃべるな、傷口がこんなに深いんだ。お前はここで休んどけ。」

○「すまんな…。」

★「お前がサマザマナガイブカラノシゲキか!お前だけは絶対許さねぇ!

  くらえ!食道キック!うわー!やるな!しかしこの程度で負けてたまるか!
  俺は負けるわけにはいかないんだ!俺のことを本気で信じてくれてる親友の為に!

  とどめだ!ファイナル食道アターック!


  …や、やった。鼻水、俺やったよ。でも、もうこの報告すらできそうにねぇや…バタッ………。」


○ナレーター「こうして鼻の穴の平和は食道の命と引き換えに救われたのであった。」

 男の子「ママー!なんか鼻の穴から細長い管みたいなのが出てきたー!」

犬「わん!わん!わん!」

 めでたしめでたし。


 サマザマナガイブカラノシゲキ「ふはははははは、サマザマナガイブカラノシゲキからのお知らせだ!
                     今から言うキーワードをハガキに書いて送ってくれ!
                     おーっと、表には書くなよ!宛先が書けなくなっちまうからな!
                      応募者の中から抽選で100名にシュークリームが2個当たるぞ!
                     そんじゃあ、キーワードの発表だ!鼻の穴かっぽじってよく聞けよ!
                     キーワードはー!ジャン!
                     『鼻中隔(鼻の穴と鼻の穴の間の部分)』」

★…気が済んだ?

○うん。

★じゃあもうええわ。

予選総合第13位(準決勝敗退) こけまみれコオロギ
審査員
点数
70 67 79 68 66 70 得点70.00
得票1票
【審査員コメント】
・個人的にこけまみれコオロギさんの魅力は唯一無二の題材とそれを最大限掘り下げる展開力だと思うのですが、
 チリの下りはその魅力が存分に発揮されていました。チリを皮に見立てるとか誰が思いつけますか。
 しかし、主題となった鼻水の下りは発想という点ではチリに劣っており、明らかなパワーダウンが見えてしまいました。
 鼻水のお面や臨機応変は良かったのですが、実際に演じる下りはどちらかと言うとベタな暴走の範囲内でした。
 こけまみれコオロギさんの発想力には毎回脱帽なので、今回は少しその魅力が影を潜めてしまっていたように見えて惜しかったです。
 チリは導入に使うには惜しいくらい面白かったので、その方向で1本見たかったです。
   
・鼻水役のキアヌ・リーブスとかいうキラーフレーズ。この単語面白過ぎるわ。
 とにかく映画の設定が楽しみな要素ばかりで、映画の実演はさぞ盛り上がるだろうと期待しましたが、少々残念でした。
 鼻の穴という舞台はもう面白いんですけど、台詞自体はド真面目で笑いどころが皆無だったのが原因でしょうか。
 あとチリを剥くくだり要るかなあと感じました。面白い発想なのに後半に全く生かされないなら、これはこれで独立した別の漫才を作った方がよさげです。
   
・いや、掴みどうなってんだよ。
 「鼻に?」がすごく面白かったです。それ以外にも概ねずっと安定して面白かったです。
 終わり方とか賛否両論ありそうですけど僕は好きです。
 前半ちょっとやりとりがわかりにくかったのがもったいないですかね。
   
・鼻水のお面とか、どうやってそんなボケ思いつくんですか・・・
 発想は相変わらずで面白かったのですが、アクション部分が勢い半分な感じで、ちょっと中身のボケが薄かったように感じました。
 あと、序盤のチリの話は(面白くはありましたが)無くてもよかったかなと。チリが細いネタは割とありがちかと思いますし、鼻水映画話につなげるのに必要でもなかったかなと思うので。
   
・後半までじわじわ面白かったんですが二人で映画やるところで急ブレーキかかってしまった印象です!最後の魔王のセリフもそんなに効果的じゃなかったかなと!
 そんなに点数には関係ないんですけど「色んな国」の話題からちょっと鼻水への飛び方が急すぎたかなと思ってしまいました!
   
・さすが前回王者、自由にネタを展開してきますねぇ。
 ボケ数はそれほど多くないにもかかわらず、話してる内容が面白いです。
 点数に悩みましたが、他の面白い作品と比べて弱いものの間違いなく面白い部類なのでこのぐらいの点数で。ってか点数の安定感!!
 ただ今回賞レースだからアレですけど、純粋にENGEIみたいな1番組の中の1ネタとして見てみたいネタですね。
 

Qゲート
No.030 ガンバラナイズ
ケツ毛
五竹:つーけけ つーけけ つけけつげー♪

小村:きゃりーぱみゅぱみゅさんに訴えられろ!

五竹:あ、どうもガンバラナイズです。

小村:よろしくお願いしますね。

五竹:皆さん、時代はつけケツ毛ですよ。

小村:そんな時代は未来永劫無い!つけまつけるもちょっと古いしよ!

五竹:ちなみにこのネタの入りを思いついたのはつけまつけるの全盛期だからね。

小村:長いこと形にならなかったんだなとか、そういう裏話はいいんだよ!!
   でつけケツ毛がなんだって!?

五竹:小村さん聞いてくれる?

小村:言ってみろよ全否定してやるから!

五竹:いや単純にね、つけケツ毛、流行ると思わない?

小村:思わない!いや全否定簡単すぎるわ!そんなもん流行る訳ないよね!?

五竹:いやいや小村さん、それはちょっと頭皮固いよ。

小村:頭が固いね!そんなハゲそうな言い方しないで!?

五竹:俺が今からつけケツ毛をプレゼンするからまあ聞いててよ。納得すること間違いなしだから。

小村:納得できる自信が微塵もねえんだけど!?できるものなら納得してみてえわ!

五竹:じゃあまず、このつけケツ毛、どの層にヒットすると思う?

小村:どの層にもヒットしねえよ!まず用途が無いからね!?ヒットのしようが無いよね!?

五竹:甘いよ小村さん、甘いパンぐらい、甘い。

小村:例えがド下手!

五竹:まあ基本的にはどの層にも受けるだろうけど、

小村:いやハッピーすぎるだろ!?お前が一番甘いじゃねえか!

五竹:一番受けるのが、女子高生ね。

小村:そして一番ない!!おじさんとか浮かれた男子学生とかにしとけよ!

五竹:学校でのふとした拍子に女子生徒の生お尻が見えることとかあるじゃない。

小村:いやどんな拍子だ!?そんな拍子ふとしねえわ!

五竹:で、そこでケツ毛が見えたらまあ、男子生徒からしたら物凄く気になるよね。

小村:そりゃあ気になるけどね!?気になり方としては最悪だろうけどね!?

五竹:そしたら男子は気になって、ケツ毛のことを女子に聞くよね。

小村:聞かない聞かない!そんなエチケットが崩壊してる男子想定してない!

五竹:「アヤさん、この前ケツ毛生えてたの見えたんだけど・・・遺伝?」

小村:何の会話だよ!?エチケットも無ければ会話の方向性も全く見えねえ!

五竹:「ううん、親は生えてないの。」

小村:なんで普通に進んでんだよ!?女子よ!驚きとか恥じらいとか、女子よ!!

五竹:「えっ!?てことはキミ、ケツ毛突然変異なの!?」

小村:やばい全然分かんねえ!どういう盛り上がり方なの!?

五竹:「実は・・・これでしたー!」
   とここでポケットからつけケツ毛を取り出しみせるわけだ。

小村:終わりに掛かってるとこ悪いけど、全然推移追えてないからね!?

五竹:「あー!それは1つ50万円する噂のつけケツ毛!アヤさん、お金持ちだったんだー!」

小村:たっけえ!誰が何を得するのか全く分からんクソ装飾に50万たっけえ!

五竹:晴れて二人は結ばれましたとさ。

小村:いや最終的に金銭に惹かれてたろ!?ケツ毛に対するリアクションもおかしかったけど最終的にケツ毛関係なくなってたよね!?

五竹:小村さん、若人は幸せになるしこっちは大儲けだし、完璧じゃない?

小村:前提が崩壊してるからね!残念ながら微塵も光明は見えなかったよ!?

五竹:あー、伝わらなかったか。

小村:伝えようという気があったのかという部分からじっくり問いたいんだが!?

五竹:まあでももっと受ける層があるから、そっち聞いてくれる?

小村:じゃあ女子高生一番じゃなかったよね!?一番というワード発したらダメだったよね!?

五竹:一番受ける女子高生の層よりも受ける層があるから。

小村:尚も言い続けるか!?Aクラスの上にSクラスがあるみたいな、あれか!?

五竹:女子高生よりも受ける層、それはアンドロイドね。

小村:層がまず存在しないという悲しいお知らせが!

五竹:学校でのふとした拍子に女子アンドロイドの生お尻が見えることとかあるじゃない。

小村:無えよ!その状況の何もかもが無えよ!

五竹:で、そこでケツ毛が見えたらまあ、男子サイボーグからしたら物凄く気になるよね。

小村:またなんか出てきやがった!とりあえずケツ毛が見えようが見えまいが物凄く気になれよ!

五竹:そしたら男子サイボーグは気になって、ケツ毛のことを女子アンドロイドに聞くよね。

小村:状況が分からな過ぎてどう行動するかなんてね!?

五竹:「アンドロ子さん、この前ケツ毛生えてたの見えたんだけど・・・遺伝?」

小村:アンドロイドが何か考えてから聞けや!あと名前もうちょっとどうにかならなかったか!?

五竹:「ううん、親は生えてないの。」

小村:だからなんで普通に進むんだよ!?親っていうのは作った人間という認識でいいのかな!?

五竹:「えっ!?てことはキミ、ケツ毛突然変異型アンドロイドなの!?」

小村:だからこの盛り上がり方はなんなの!?ケツ毛突然変異っていうその残念そうでしかないものは凄いの!?

五竹:「実は・・・これでしたー!」
   とここで腹部を開いてつけケツ毛を取り出し見せるわけだ。

小村:霞んでるよ!!いろいろが濃すぎて、つけケツ毛霞んでるよ!!

五竹:「あー!それは1つ50万円する噂のつけケツ毛!アンドロ子さん、セレブリティアンドロイドだったんだー!」

小村:アンドロイドがそんなものしてたところでだろ!?

五竹:晴れて二人は融合し、最強の戦士になりましたとさ。

小村:もう何がどう成功したのか!まず成功したのかどうかすらも分かんねえ!

五竹:小村さん、最強の戦士は生まれるしこっちは大儲けだし、完璧じゃない?

小村:もう聞くの疲れたから完璧ってことでいいわ!

五竹:よし、じゃあ商品化して設けるぞー。
   あっ、CMはきゃりーぱみゅぱみゅさんにお願いするか。

小村:通る訳ないだろ!!もう、いい加減にしろ!

二人:どうもありがとうございました。

予選総合第19位(準決勝敗退) ガンバラナイズ
審査員
点数
92 95 51 ケツ毛 35 64 得点67.40
【審査員コメント】
・たわけが。たわけが。もう1回言っとこ、たわけが。
 最初つけケツ毛って言う文字列見た時は一種の哀れみを覚えたのですが、クソほど面白いのかよ。
 導入のインパクトから「全否定」「甘いパンくらい甘い」などのワードで畳み掛けてからの女子高生。
 その下りだけで面白かったのに、アンドロイドでさらに飛躍した時はもう腰砕けました。
 「ケツ毛突然変異型」じゃねぇよ、「最強の戦士」じゃねぇよ。笑うに決まってんじゃねぇか。
 導入にもっとパワーあるボケがあり、それが後半効いてくるなどあれば100点付けてたかもしれません。
 悔しいのですが、心底悔しいのですが今大会の最高得点を付けさせて頂きます。畜生。
   
・鼻水の次はケツ毛とかもう汚いなあ。
 つけケツ毛自体ぶっ飛んだボケなのに、それを使った女子高生のエピソードがまたぶっ飛んでて、ほんで最後は、
 「小村:無えよ!その状況の何もかもが無えよ!」
 この一言に集約されてました。無い物に無い物を使わせるなよ。
 このテの展開なら全部で3パターンくらい見たかったというのが本音ですが、現状でも完成度の高い、今大会のベスト漫才でした。
   
・最強の戦士すごく面白かったんですけど、ちょっと遅かったですかね。
 シンプルにちゃんとした漫才だな、とは思います。でもだいぶ物足りなさがありましたね。
 ちょっとやりとりが丁寧すぎたかな、とか、バカっぽいけどバカになりきれてない感じあるなあ、とか。
   
・きれいなネタが書きたかったです。
   
・ケツ毛というワードと対象的に中身が弱いかなと思ってしまいました!
 同じ展開を同じセリフで何度も見せるならまだしも二回はちょっと弱いです!
 まだこの展開を繋げたりで色々詰められるかなと思いました!
   
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