てつお:ども、哲ワー。
???:省エネが過ぎる。ちゃんと自己紹介して。
てつお:ようこそ哲夫ワールドです。ハイみなさんようこそおいでくださった。
???:哲夫に会いに来たって人は居ないんじゃないかなあ?仕方なく感が強い。
てつお:それは動物園におけるとあるアニマル、トアルマルにも言えることで…。
???:トアルマルっては言わないな。
てつお:みなさんは動物園に何を見に行きますか?ゾウ、キリン、ピングーなどあると思います。
???:そこはペンギンでいいだろピングーて。粘土のバケモノじぇねえか。
バケモノは言い過ぎた申し訳ない。
てつお:でもわざわざ動物園にアルマジロを見に行く人っていないですよねー。(???の布をオープン)
アルマ:ジロ。
てつお:はいということで今回はアルマジロと漫才やっていきます。アルマ、よろしくね!
アルマ:よろしくね!アルマって呼ばれるとスペイン語圏の女性になったみたい!残念ながら我輩はオスだけども。
てつお:我輩…?ま、まあ個性なのかな。それにしたって我輩…。うーむ。厳重注意…殺処分…。
アルマ:ちょっと!嫌な言葉が聞こえたよ!いいじゃないか一人称が我輩でも!哲夫だって一人称が哲夫でしょ?
てつお:ぐぬぬケンカ両成敗ということで…。漫才いこか。
アルマくん最近どう?丸まってるとこ、こじ開けられたりしてない?
アルマ:してない。
てつお:ほんとぅ〜?
アルマ:あん?
てつお:なっ!なんだなんだこのボウリングの球は!話を盛り上げようとしてんのにぶっきらぼうな!
ガーターだよガーター!舞台袖にピン並べてたけど、使えないよ!
アルマ:こじ開けられたりしてない?から盛り上げよう感なんぞ伝わってくるもんか!
あとボウリングの球でボケる気満々だったのが小道具から伝わってきてすごい嫌。
てつお:でもアルマジロってゲームや漫画の世界ではいつもアホみたいに転がってるよ。
アルマ:アホとか言うな。それは空想の話であって、実際には転がるどころか丸まれるのもごく一部だけだぞ。
大抵は背中が固いだけで。
てつお:ガーン!それはショックだよ…夢が無いマジロ。
アルマ:有るマジロってワード出してからやんないと意味不明だぞそのフレーズ。
てつお:ムムッ。良いツッコミ。ストライクだよ球ちゃん。
アルマ:アルマって呼ぶんじゃねえのかよ。その呼び名は某アザラシに引っ張られちゃうよ。
てつお:また鋭いツッコミ!2連続ストライク!次もストライクだったらターキーだね!
アルマ:ターキーやめろ!今度は七面鳥とややこしくなるわ!呼び名はアルマで統一してくれ!
てつお:わかったアルマと呼ぶよ。(アルマジロの両目を両手で隠しながら)あ〜るまっ!
アルマ:だ〜れだっみたいにやるんじゃないよ!アルマってそれ俺だよ!お前は哲夫。
てつお:俺は哲夫だったのか…。知らなかった…。
アルマ:んなわけねえだろ。それより肩を落とさないでくれよ。自分が自分と判明してがっかりされたら、優しくするしかなくなるだろ。
てつお:優しくしてくれ…。
では、おむすびころりんをテーマに漫才しようじゃないか。
アルマ:絶対に却下。展開がもう目に見えている。
てつお:哲夫が斜面をやるからアルマはおにぎりをやってくれ。
アルマ:登場人物…。
それだと動きだけ見たら哲夫がボールの代わりにアルマジロ使って新体操してるみたいじゃない?
てつお:むちゃくちゃ締め付けの強いレオタード買ったんだ。
アルマ:それが目的じゃねえか!勝手に着てろよ!
おむすびころりんを2人でやるならせめてどっちかは人間に。
てつお:ヨシ!それじゃあどっちが人間役をやるか投票で決めようか!
読んでいるみんな、人間役にふさわしいのは1.哲夫 2.アルマジロのどちらか一方を念じてページをスクロールさせてくれ!
劇場型漫才のこういうところが楽しいね!
アルマ:たぶんだけど、劇場型の使い方間違ってる。
結果発表まであと10行
結果発表まであと5行
【結果発表】
1.哲夫)正正下
2.アルマ )80pt
アルマ:集計方法がめちゃくちゃじゃねえか。どっちが勝ったんだよ。
てつお:………ムググッ。
アルマ:俺が勝ったのかよ。哲夫だって人間…。
てつお:なんてこった、哲夫がおむすび役だなんて…具は何にしよう。ピリ辛高菜?
アルマ:けっこう前向きだな。でも具材選びはちょっと間違ってる。
てつお:オイ!九州に謝れ!高菜は何も間違っちゃいない!
アルマ:…いや高菜が悪いとかじゃなくてね、もっと一般的なものをね。
「待てーっワシのピリ辛高菜おむすびー!」ってなったら高菜に引っ張られ過ぎて物語が頭に入ってこないでしょ。
てつお:痒い所に手が届く解説、良いじゃないの。まあ実際に背中痒い時は掻けないんだろうけど。ハッハッハ。
アルマ:クソ高菜おむすびは黙って転げてろよ。
てつお:(床を転がるけどスウェットに縮れ毛がたくさん付く)ギャー!
アルマ:こんな毛だらけのおむすびなんて嫌だなあ…。米より毛の方がたくさん入ってるんじゃねえの?
てつお:ううう…やっぱりおむすび役は嫌だよ…。
アルマ演じるおじいさんが背中痒くなったときに掻いてあげる役、とかどう?
アルマ:えーと、なんだろう、近い言葉で舎弟って言うのかな?そんな役いらないと思うけど。
てつお:きっと必要になるよ!ニッポンの雇用に元気を!
アルマ:背中掻きという職業は無いよ。あっても人に言えない。
てつお:背中を掻く用の金属ブラシも準備してきたよ。頑固なサビもこれ一本。
アルマ:金属…?
てつお:あ、もし金属ブラシがお気に召さないようだったら哲夫が普段歯を磨いている歯ブラシでもいいけど。
(パイナップルの上っ側みたいな歯ブラシを取り出す)
アルマ:そんな使い古したやつで背中を!?雑菌とか入らない?
てつお:ムギーーーッ人の歯ブラシになんてことを!お気に入りなんだぞこのホテル歯ブラシ。
アルマ:使い捨てのやつじゃねえか。お気にいるならせめてちゃんとしたのにしろよ。ただの貧乏性だよ。
あと背中を掻くだけなんだし、別に道具を使わなくてもいいけど。
てつお:動物に素手で触りたくない。
アルマ:根本的に動物ダメな奴じゃねえか!そんなんでよく背中掻きますなんて言い放ったな!そんなんでよく「一緒に漫才やろう」なんて誘ったな!
てつお:それにアルマジロはハンセン病に罹りやすいんでしょ?確かに哲夫は世界で名を馳せたプロレスラー、スタン・ハンセンが好きだけど
ハンセン病は好きじゃない。病気だもの。
アルマ:特に病気には罹ってないから大丈夫だよ。スタン・ハンセンとか知らんわラリアット撃たれろ。
てつお:こうなってくるとスタン・ハンセンと漫才したかったな…。
アルマ:ツッコミが強そう。でもスタン・ハンセンはアメリカ在住だし無理だよ。
スタン・ハンセン:ウィィィィィィ!
アルマ:そんなことなかった。創作の世界だからかな?
てつお:ウワアアアア本物のスタン・ハンセンだ!サインください!
スタン:ダメダメ!サインの版権はやらん。稼げるからな。
アルマ:いやくださいってそういうことじゃねえし、ハンセンがボケたー!
てつお:さすがにサイン・ハンケンはダメかー…。
アルマ:哲夫も版権の方を狙ってたのかよ!あとスタン・ハンセンみたく言うな。
てつお:こうなってくると、アルマ要らないな。
アルマ:なんてことを!Wボケに頑張ってツッコミ入れてたでしょ!
てつお:ハンセン、こいつもう要らないからを頼む。
スタン:ウィィィィィィ!(舞台袖にこじ丸めたアルマジロを転がす)
アルマ:あ〜れ〜(カコンカコンカコン)ストライクGET!
てつお:おおー!ハンセンはボウリングの腕も凄いな!プロレスラーなのかプロボウラーなのかわからないや。
スタン:なんでやねんッ!(すっげえラリアット)
てつお:ヒュグッ(首が飛び舞台袖へ転がっていくが、ピンは倒れない)
スタン:(アメリカに帰る)
(登場人物が全員いなくなったので終わりです。帰ってもらっていいです。ありがとうございました。帰ってください)
【追記】
漫才中で「クソ高菜」という表現が不適切でした、お詫び申しアルマジ。
審査員 点数 |
68 | 63 | 53 | 68 | 69 | 46 | 得点62.17 (ボーナス+1点込) |
得票1票 |
【審査員コメント】 ・相方判明の流れが今までで1番綺麗でした。ちくしょう哲夫に綺麗って思ってしまった……!! 今回は設定よりも相方弄りに重点を置いたネタでしたが、アルマジロ弄りの幅が広くて楽しめました。 「無いマジロ」のようなアルマジロ関連から、「締め付けの強いレオタード」「サイン・ハンケン」などいいボケも多かったです。 気になったのは軸となる設定が薄いため、中盤以降中だるみ気味だったことでしょうか。 また、序盤「吾輩」という一人称を使ったボケをしてるのに、後半アルマが普通に「俺」と言っていて違和感がありました。 そういう単発のボケも拾いつつ、主軸を尊重しながらアルマジロ弄りを加速させれば、なお勢いがついたように思えます。68 ・アルマジロのツッコミフレーズが、中盤までとても良かったです。 これで終盤で大きなあたりがあればと思いながら読み進めていたのですが、 背中を書こうとする下り以降はやや失速したかな、という感じです。 ・ギャグコメディって感じですね。てつおの印象は強く残ってるんですが不思議とボケがほとんど印象に残らなかったです。 そういう点では頭を空っぽにして楽しめるネタなんですが、この人柄がツボにハマるかどうか…… 良い人そうではあります。 これだけのアクの強さ、変-1だったらまた違った評価ができるんですがねぇ ・集計方法めちゃくちゃなのめっちゃ笑いました 後はいつもの哲夫ワールドな感じで、可もなく不可もなくトップバッターを全うしていただいたと思います ・なるほど、これがMM−1名物のトップバッター哲夫の感覚ですか。予選審査員になった気分です。なったんだけど。 漫才という形でも飛び道具を使うことができるのは長文ネタならではですが、このネタはそれをしっかり活かした印象です。 採点とかハンセンの部分とか強烈にかましてきたなと。 ただ、ネタの設定もボケもしっかりあほらしく作って好印象なのですがどこか突き抜けないのも感じました。 展開が全体的にまとまっていなく、暴れて次、暴れて次となっているのがもったいないかなー。 せっかくのばかばかしい設定なので、その設定を活かすところからさらに工夫するとよかったかなと思います。 人間とアルマジロの漫才ならば、伸びしろからさらに伸びるような気がします。 次は僕が一番乗りしてハンセン使おうかな。うぃーーーーー。 ・投票結果発表ぐらいまでは面白かったのですが、いかんせんそこからぶっ飛ばしすぎてたなぁと… 中盤そこそこぐらいのところでネタがしっかりするかどうかで全体の印象が変わってきちゃうなぁ、と感じました。 でもある意味哲夫テンプレ、哲プレなネタでもあったのかなぁ、とも。
○はいどうもーこけまみれコオロギでーす。よろしくお願いしまーす。
★あぁ美人三姉妹になりたいわぁ。
○何っ、その願望!?
★美人三姉妹、、、
それは1人の並レベルすら許されない厳しい世界。何組の夫婦が三女で涙をのんだことか。
いわば3人の織りなす奇跡のシンフォニー。
そりゃ女子なら誰でも憧れるやろ。
○お前女子なん?
★最近女子もええかなって思い始めてるわ。
○いや、性転換も1つの生き方として尊重すべきであり否定はし切れんけどっ!
★お前はなりたいって考えたことない?美人三姉妹。
○そんなん脳内会議で議論に挙げることすら無駄やから。
今一瞬で却下もされたし。
★お前、自ら選択肢を狭めてるわ。
○女ならまだしも、美人三姉妹はいろいろ自然界の法則とか無視してるから絶対無理なんや!
★質量保存の法則には則ってるで。
○お前を三等分して美人の要素が出るとは思えんわ!
だいたいお前体重なんぼなん?
★おかげさまで今年60なりました。
○還暦みたいな言い方すな!
質量保存の法則に則ってるなら、えらいちっさい三姉妹になるやん。
★大丈夫。身長は今と変わらんから。
○スッカスカの美人三姉妹やんけ!嫌過ぎるって!
★質量保存の法則と俺の願望を同時に満たそうと思ったらこうするしかないんや。
○質量保存の法則にだけ忠実過ぎんねん!恩でもあんのか!
そんなスッカスカな美人三姉妹絶対困るやろ!
★でも持ち運びに便利やで。
○スッカスカの美人三姉妹よりお前1人の方が持ち運びやすくない?
★普通の美人三姉妹かスッカスカの美人三姉妹かで比べてもらえる?
○その前に美人三姉妹を持ち運ぶ必要ある?
★だって美人三姉妹を家に置いて出掛けるなんてかわいそうやん。
○ちょっと待って!誰が美人三姉妹を持ち運ぶ気?
★俺やけど?
○お前はもはや美人三姉妹やん!
★え?今俺、美人三姉妹になれてる?
○いや、なれてへん。
★どないやねん!期待させるなや!
○こんなん言うたらもっと混乱させるけど、美人三姉妹を持ち運ぼうとするとき、お前は美人三姉妹そのものやねん。
★お前は何を言うてんの?
○だから、お前が奇跡のシンフォニーってこと!
★俺が奇跡のシンフォニー??
○なんでこっちから近付こうとしたら離れるんや!恋愛か!
★理系の俺にも分かるように説明してくれる?
○理系のくせに無理して芸術を取り入れようとするからこうなんの!
理系的に言うと、お前が美人三姉妹になった後にもお前が存在したら質量保存の法則が成り立ってへんやろ?
★ほんまや、俺=美人三姉妹+俺になると右辺と左辺の俺が消えて美人三姉妹=0になってしまう!
美人三姉妹=3にならんとおかしい!
○お前+3=美人三姉妹+お前って式もよくわからん「3」が足されてるだけやで。
★まぁええわ。なんとなく分かった気がする。
つまり美人三姉妹には俺が必要ってことやな。
○もうそれでええわ。
★ちょっと待って!
じゃあ俺が美人三姉妹を操縦するってこと?
○操縦って表現はどうかと思うけどそんな感じやな。
★俺が長女を操縦するとして、他の次女、三女の操縦はどうすんの?
○それ僕に相談する!?
全部お前なんちゃうの?
★え!そんないっぺんに操縦するの無理ちゃう?
聖徳太子じゃあるまいし。
○あの人でも聞いただけや、操縦までしてへん。
★それなら「三人同時に操縦した」として俺が後世に語り継がれることになるんか。
○操縦できてから言って。
★確かにな。操縦マニュアル読んで予習せなあかんわ。
あっ、お化粧とかも勉強しなくちゃ。
○前人未踏のことにマニュアルがあると思うなよ!
お化粧も顔によって活かし方がそれぞれ違うからな!
★え、どうしよどうしよ!
俺、指示されたことしかできないタイプの人間!
○その自覚あるなら考えて行動する努力せぇよ。
★分かった!イメトレで操作してみるわ。
○おぅ、やってみい。
★イメージ、イメージ…
よーし、いけ!そこだ!もっとやれ!とどめだ!
○こいつもしかして美人三姉妹を戦わせあってんのか!?
やめーやめー!
★はっ、卵をかき混ぜてたら力は入り過ぎてスクランブルエッグになってもうたわ。
○力でスクランブルエッグはできません!
★あかん、いつのまにか次女、三女は壁にめり込んで膝の裏側がめっちゃ痛い!
○膝の裏側からってめりこみ方が平ら過ぎるやろ!
だいたいなんでお前が痛がるん?
★痛みを共有することで団結力が付くかと思って。
○壁へめり込んだ痛みから何かを得ようとせんといて。
★ちょっといきなり三姉妹は荷が重かったわ。
慣れるまで二姉妹で練習させてくれへん?
○僕に許可を求めるな!
★次女は長女に劣等感を感じたり、三女のかわいがられ方に嫉妬したりする操作が難しそうやし、
まずは長女と三女でいこうと思う。
○次女のそれは必須ちゃうで。
てか次女は練習期間中どうすんの?
★俺の家は狭いし、ビニールに入れて車のトランクにでも入れとこかな。
○事件やわ。
★あれっ?長女と三女の共犯として捕まった場合、戸籍上の問題とかどうなるんや?
○冷静に現実的な心配すな!
でも次女がかわいそうやから三姉妹同時に操縦する努力をしよ。
★もう肩車で重ねて一番下だけ操縦するしかないかな。
○スッカスカの美人タワーやん。
★タワーってだいたいスッカスカちゃう?
○あれは賢い人がちゃんと大丈夫なようにやってんねん。
お前のそれはそよ風でアウトやで。
★じゃあ、長女の胴体に次女、三女を巻き付けるのはどう?
○担ごうとしたら次女と三女が外れてしまうんちゃう?
★大丈夫、次女、三女を支点に長女を転がす感じにするから。
○車軸とタイヤみたい使うな!
だいたい誰が転がすつもり?
★俺、、、はおらんから、俺のおかんに頼むしかないか。
○言うとくけど、お前が美人三姉妹になる前に頼まなあかんのやからな?
★「おかん、俺がもうすぐいなくなってその代わりにスッカスカの美人三姉妹が来るから、
毎朝次女と三女を長女に巻き付けて車軸とタイヤみたいな要領で会社まで転がしてやってほしい。
そして一生愛してやってほしい。」
○おかんパニックやわ。
25回は聞き返してまうわ。
それに会社まで転がすのも大変やろ。
てかタイヤと車軸の美人三姉妹でまだ会社行くつもりかい。
★大丈夫。俺んちから会社までずっと下り坂やし。
でもお化粧はちょっと崩れるかもしれんな。
○お化粧を気にするな!
さっきから「大丈夫」に一つも安心できんのやけど。
だいたい帰るときどうすんねん?
★バスかな。
○バスあるんかい!
★もういっそバスの車軸にしてもらお。
○強度!
それにバスには車軸あるから!
★ほなバスが車軸忘れたときの予備かな。
○そんなうっかりバスでも発車時に気付くって!
★まぁ壊れたときのスペア車軸として車庫に保管してもらっとこ。
備えあれば憂いなし。
○だから強度っ!
まぁひとまず美人三姉妹が車軸にされることは免れたか。
★よっしゃ!これで安心して美人三姉妹になれるな!
○ちょっと待って!
スペアのバスの車軸に美人を使うの無駄ちゃう!?
美人三姉妹の恩恵ゼロやで!
★以上より、
美人三姉妹=0
が正しかったということです。
Q.E.D.
○くだらん式の証明やめろ!
お前の望んでた美人三姉妹はスペアのバスの車軸なんか!?
違うやろ!?
★お前の言う通り、質量保存の法則だけではスペアの車軸止まりってことがよく分かった。
俺はもう美人三姉妹は諦めて普通の美人で我慢するわ。
○お前は工業系の大学へ再入学して美人の貴重さを思い出せ!
月見「どうも、雪月風花でーす」
大黒「ですが・・・私は何月風花でしょう?」
月見「雪月風花ですね」
大黒「正解!」
月見「正解やあれへん。二人で雪月風花やし、何月風花て雪以外入れへんやん」
大黒「早押しクイズにはまってんねん」
月見「せや思たわ。でも出てきて急にクイズ出すのはやめてね」
大黒「中でも『ですが』のつくやつが難しくて面白いねん」
月見「ああ、ひっかけてくるやつな、『ですが』の後を予測して答えなあかんからね」
大黒「そうそう、ちょっとクイズの練習したいからな、なんでもええから『です問題』だしてくれへん?」
月見「何その間違えたら命落としそうな呼び方。命賭けるタイプじゃない問題やけどええか?」
大黒「頼むわ」
月見「え〜、では問題です、日本一高い山と言えば・・・富士山ですが」
大黒「ピンポン!」
月見「はい大黒さん」
大黒「『藤原紀香』!」
月見「・・・」
大黒「・・・」
月見「・・・」
大黒「・・・」
月見「いや日本一高い山は富士山ですが、
富士山のように美しいバストの女性タレントと言えば誰でしょう?
って問題出すわけないやん!」
大黒「くっそー」
月見「くっそーやあれへん、正解は、では日本で2番目に高い山の名前はなんでしょう、『北岳』でした」
大黒「ちょっと問題が簡単すぎて深読みしすぎたわ、もうちょい難しめの問題出してくれへん?」
月見「難しめ?えー、ほんならね、
では問題です、M-1グランプリ2016決勝に進出した茨城県出身のコンビと言えば・・・カミナリですが」
大黒「ピンポン!」
月見「はい大黒さん」
大黒「『小池栄子』!」
月見「・・・」
大黒「・・・」
月見「いやM-1グランプリ2016決勝に進出した茨城県出身のコンビと言えばカミナリですが、
茨城県が国内生産量1位の名産品と言えばメロンですが、
では宇宙一のメロンパイで有名になった女性タレントと言えば誰でしょう?
って問題出すわけないやん!」
大黒「くっそー!」
月見「正解は、では茨城県出身でエンタの神様などに出演していた女性芸人と言えば誰でしょう?」
大黒「『赤いプルトニウム』!」
月見「残念、正解は『赤プル』、赤いプルトニウムから名前改名して今赤プルでやってはんねん」
大黒「ちょっと深読みしすぎたわ」
月見「いや深読みちゃうやん、今ちゃんと問題文聞いても普通に間違えたやん」
大黒「いやお前が思ってる以上に深読みしたから、深々読んだから」
月見「なんやそのめちゃくちゃお辞儀してそうなやつ」
大黒「ちょっともう1問出して」
月見「ええけど、ちゃんと予想して答えろよ」
大黒「うん」
月見「では問題です、2016年プロ野球セントラルリーグで優勝したチームと言えば・・・広島東洋カープですが」
大黒「ピンポン!」
月見「はい大黒さん」
大黒「『関根勤』!」
月見「・・・」
大黒「・・・」
月見「いや2016年プロ野球セントラルリーグで優勝したチームと言えば広島東洋カープですが、
2位になったチームと言えば読売ジャイアンツですが、
読売ジャイアンツのマスコットキャラクターと言えばジャビット君ですが、
ジャビット君のモチーフになった動物と言えばうさぎですが、
うさぎ年生まれであることからラビット関根という名前でデビューした芸能人は誰でしょう?
って問題出すわけないやん!」
大黒「くっそ!!!」
月見「正解は、ではパシフィックリーグで優勝したチームと言えば、『北海道日本ハムファイターズ』でした」
大黒「くそっ!くそっ!」
月見「さっきから地面叩きながら悔しがるのやめろっ!
そんだけ悔しがれるのは、めちゃくちゃ惜しかったやつだけに与えられた権利やねん、
こんだけ外してるお前にそんだけ悔しがる権利はない!」
大黒「ほな俺はどうやったらちゃんと答えられるようになるねん!」
月見「どうやったらって・・・ほなまた問題出すからな、予想してることを声に出して言うてみろや、
それで俺がおかしいとこあったら注意するから」
大黒「わかった」
月見「では問題です、2016年不倫問題で芸能界を騒がせたタレントと言えば・・・ベッキーですが」
大黒「ピンポン!」
月見「はい大黒さん」
大黒「ベッキーですが、ではベッキーと響きが似ているあだ名の芸能人と言えばマッキーこと槇原敬之ですが」
月見「そんなアバウトなつなぎ方せぇへんねん」
大黒「槇原敬之さんと言えば男性愛好者で有名ですが」
月見「失礼やな!そう見えるだけでカミングアウトはしてへんねん」
大黒「男性愛好者で有名なミュージシャンと言えば平井堅ですが」
月見「それも失礼や!同じくカミングアウトしてへんねん!」
大黒「男性愛好者で有名な漫才師と言えば僕ですが」
月見「急なカミングアウト!」
大黒「そんな僕が一番好きなタイプは誰でしょう?ゲスの極み乙女。の『川谷絵音』!」
月見「・・・」
大黒「・・・」
月見「正解すなよ!!!」
大黒「正解なん!?」
月見「正解やけどルートが違うねん、ではベッキーの不倫相手は誰でしょう、『川谷絵音』やねん」
大黒「でも正解は正解やん!」
月見「いやちゃう、お前迂回ルートで槇原と平井堅巻き込んで事故起こしてんねん!」
大黒「男性愛好者って告白までしたのに!」
月見「それはお前のさじ加減や!あとゲイとかホモって言え!かしこまった言い方すな!」
大黒「くそっ!!!」
月見「地面やめろって!」
大黒「今の問題はかなり惜しかったから悔しがる権利あるはずですぅ〜!」
月見「鬱陶しいな!」
大黒「もうお前の問題が悪いねん、俺が問題出すわ!」
月見「おお出してみろや!」
大黒「ほんで自分で答えたるわ!」
月見「こっちに問え!自分の問いに自分で答え探すのはただの哲学や!」
大黒「問題・・・ですが」
月見「どこで『ですが』使ってるねん!ちゃんと問え!」
大黒「私はが今ハマっていることと言えば・・・クイズですが」
月見「個人的なことを問うな!一般的なことを問え!」」
大黒「私のクイズでの最大の失敗と言えば、藤原紀香、小池栄子、関根勤と格闘技好きの芸能人しばりで答えてしまったことですが」
月見「気になってたけども!」
大黒「何故あびる優の名前を出さなかったのか」
月見「どうでもええ!
はよ問え!!!」
大黒「私はクイズに向いていないのでしょうか?」
月見「ピンポン!」
大黒「月見さん!」
月見「向いていない!」
大黒「正解!」
月見「いや自分でわかっとったんかい、もうええわ」
審査員 点数 |
44 | 64 | 59 | 80 | 78 | 87 | 得点69.67 (ボーナス+1点込) |
得票3票 |
【審査員コメント】 ・ありそうで無かったいいシステムのネタですねコレ。マジで先に思いつきたかったです。 1ボケに行数を使うため、前半はスロースターターではあったのですが、 ラビット関根の下りなどは溜めに匹敵するパワーがありましたし、 それら全てをフリにしたベッキーの下り以降はテンポも良く、尻上がりに面白くなっていった印象です。 改善点としては、やはりシステム説明にあたる前半が行数を消費する割にボケが弱めな点でしょうか。 いわばフリの部分な訳ですが、赤プルなどを削ってもう少しテンポ良く進行出来たら後半の畳み掛けもなお生きたかと。 全体的に沸点が高くは無かったのですが、漫才としてのシステムクオリティは非常に高かったです。 ・「自分の問いに自分で答え探すのはただの哲学や」←凄いツッコミ。 構成が巧く、一見適当なボケを月見さんが強引に昇華していく様は圧巻かつ面白かったです。 ただ、クイズとクイズの合間のやり取りはベタなものが多く、 特に「地面を叩いて悔しがる」という要素はバカバカしさはやや有りつつもボケとして弱かったように思います。 もっと奇行に走るなりして、この部分でさらなる笑いを生めればな、という感じでした。 あと、めちゃくちゃな答えした後の独特の間が良かったので、 後半になるにつれて間が狭くなったのが個人的に残念でした。 ・ツッコミの良さが活きているネタでした。「〜って問題出すわけないやん!」の所が凄いですね。 題材等も含めて、幅広い層に受け入れられそうなネタではありましたがあまりインパクトのあるネタではなかったのかなと。 1行のセリフの長さとか絶妙で 演者をイメージしやすかったのが良かったんですが、ツッコミありきのボケというか単体ではちょっと弱かったですかね。 ・構成がめちゃくちゃしっかりしてる。各箇所に仕掛けもあって面白かったです ・最初の小池栄子で少し「あれ?」と思っちゃいましたが、後半から一気に面白くなったなぁと。 クイズを深読みして平井堅とマッキー巻き込むところとか笑っちゃいました。 自分としてはかなり好きな漫才だけに、前半エンジンのかかりが遅いのがもったいない。 小池栄子あたりでもっとぶっ飛ばしてもよかったかなぁと思います。 漫才のスタイルはまだまだあるんだなと思わされたネタでした。こういう設定思いつきたい。 ・「解答→解答者が想像した問題文を想像してツッコミ」っていうのが新しいですね。考えようによってはそれがボケとも取れますね。 斬新かつ笑いの構造としては理解しやすいものなので、わりと後世まで残っていく作品になるかもしれません。 ボケ・単語としては、ベタといえばベタですが、王道的で上手いところを踏めていたなぁと思います。
蟻:ペンフレンドオナニーです
蜂:あいうえお作文やります、お題をください
蟻:では、「押尾学」で
蜂:いいお題ですね
押尾学の「お」、お金持ちで
蟻:ドラッグセックスする奴は大体金持ち
蜂:押尾学の「し」、幸せを持て余していて
蟻:ドラッグセックスする奴は大体持て余してる
蜂:押尾学の「お」、オシャレで
蟻:押尾学は大体オシャレ
蜂:押尾学の「@」、@の大群が
蟻:あれ、「押尾@学」でしたっけ?
蜂:押尾学の「@」、@の総長と
蟻:ちょっと待ってください
蜂:押尾学の「@」、@パワーで押尾学に襲いかかり
蟻:「ま」に会いたいなぁ
蜂:押尾学の「@」、@まみれの名前に変化させた
蟻:だからこんなに@が続くんですか
蜂:押尾@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@学の「@」、@達はやがて夢を見る
蟻:思ったより多いなぁ
蜂:押尾@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@学の「@」、@の蔓延る世界の夢を
蟻:@風情が調子に乗んな
蜂:押尾@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@学の「@」、@が全てを侵食するのだ
蟻:お前はメアドの真ん中でひっそりと暮らしてろよ
蜂:@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@の「@」、@が全てを侵食するのだ
蟻:!? 押尾学ー!!戻ってこーい!!芸能界にじゃねえぞ!!
蜂:@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@の「@」、@が全てを侵食するのだ
蟻:ちょっと落ち着け!!
蜂:ハッ、俺は今一体何を
蟻:@に完全に侵食されかかっていたよ
蜂:では改めてあいうえお作文を、お題をください
蟻:では「井戸田潤」で。
蜂:いいお題ですね
井戸田潤の「い」、いじるにももう遅い離婚
蟻:確かに
蜂:井戸田潤の「と」、と
蟻:繋ぎの行
蜂:井戸田潤の「@」、@の大群が
蟻:ちょっと
蜂:井戸田潤の「@」、@ならではの未来を描き始め
蟻:ねえよ、未来は
蜂:井戸田潤の「@」、@まみれの名前に変え始め
蟻:またかよ
蜂:@戸@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@の「@」、@が世界を変える
蟻:戸が抵抗している!戸、頑張れ!!
蜂:@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@の「@」、@に抵抗は無意味
蟻:戸ぉぉぉぉ
@:@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@の「@」、@が全てを侵食するのだ
蟻:蜂くん!?
@:ははは、この体は@が乗っ取らせてもらった、お前も@に変えてやる
蟻:お前の思い通りにはさせねえぞ
@:くっそー、思い通りにならないのか、残念だ
蟻:いくらなんでも諦めが早すぎるだろ
@:全てが思い通りにならなくても 描いた夢 諦めない心
蟻:諦めてんだよ
@:朝が来て 夜が来る そんな当たり前の日々に Good Bye
蟻:しかしこの@なんか詩的なんだよなぁ
@:ララバイ 鳴り響け どこまでも遠く
蟻:この詩がグッと来るんだよなぁ、ファモベ(FUNKY MONKEY BABYS)以来の衝撃
@:2017/2/14リリースのシングル「明日へ向かって」、聞いていただきました
蟻:バレンタインデーに媚びない姿勢も好き、買わなきゃ
@:初回限定版Aには「明日へ向かって」のアコースティックバージョンが、
初回限定版Bには「明日へ向かって」のボサノヴァバージョンが、
初回限定版Cにはオフショットを収録したDVDが、
通常盤には「明日へ向かって」のPVを収録したDVDが付きます
蟻:アコギな商売してやがる、騙されるとこだった、一枚たりとも買うもんか
蜂くんを返せ
@:返してやらなくもない、私の出す「@クイズ」に答えられたらな
蟻:な、なにぃー
クイズは大の苦手、ここはナイフで脅してでも食い止めねば
@:あー!あー!!そうだ、やっぱり「@向いてホイ」にしようか!
蟻:な、なにぃー
あっち向いてホイは大の苦手、どうせこれも苦手だ、家族を人質に取るしかないか
@:もうジャンケンにしよ
蟻:わかった、得意だけどパーを出さなければお前の服に火を付ける
@:なんなの
蟻:どんな汚い手を使ってでも負けるなと、ファモベの歌に教わったんだ
@:ファモベそんなにシビアな歌歌ってたのかよ、イメージ変わったわ
大体、俺は体を乗っ取っているだけだぞ、こいつの体を燃やすってことは、相方の体を燃やすってことだぞ
蟻:大丈夫、灰になっても蜂くんは僕のたった一人の大切な相方だから
@:愛が重すぎてわけわからなくなってるだろ
蟻:わかった、公平にやってくれるなら何も言わない、だからジャンケンで勝負してくれ
@:ようやく諦めてくれたか、いいだろう
蟻:ジャーンケーン
@:(チョキを出す)
蟻:(ナイフを出す)
@:はぁ????
蟻:指がナイフに勝てるわけねえんだ
@:公平は
蟻:勝ちは勝ちだ、蜂くんを返せ
@:クッソー、覚えてやがれ
蟻:忘れます
蜂:……はっ、ここは
蟻:蜂くん、戻ってきたんだね?
蜂:大きなビーチボールの上で延々森久美子が踊ってる夢見た……
蟻:そんな悪夢を見せられてたのか……
なんかヤバいやつに体乗っ取られてたからお祓い行ったほうがいいよ
蜂:まじか、実家神社だし母親にメール送ろ
えっと、kaminoyashiro@ezweb.co@happy@jp
蟻:いや、実家のアドレスもちょっと乗っ取られてるだろ、もういいよ
審査員 点数 |
63 | 自慰 | 46 | 76 | 86 | 64 | 得点68.00 (ボーナス+1点込) |
得票1票 |
【審査員コメント】 ・すいません、侮ってました。最初の押尾学の下りではよくある手垢のついた芸能人弄りかと思ったのですが、 @に浸食された辺りからのイカレっぷりが凄まじく、どんどん引き込まれていきました。 特に終盤、蟻が暴力的手段をほのめかしだした辺りからはずっと面白かったです。 「指がナイフに勝てるわけねぇんだ」は声出して笑いました。そうだよな指だもんな。 詩的なセリフがボケとしては若干弱い点と、芸能人弄りの安易さは残念な部分ではあったため、 @の力押しに匹敵するようなキラーフレーズが前半どこかにあればなお良かったです。 また、蜂の実家が神社であるということを前半ほのめかしとくとオチが際立ったかも知れません。 ・多分14回あたりの時期に書いた書きかけのネタをリテイクして持ってきました。 だいぶ書き方がKevin寄りだから、今まで僕が出してきた覆面よりはバレてそう。 もっといろいろやる余地はあったなーって思いつつ。一応おちんちんより勝ちを狙って書いてます。 ・特殊な状況になっただけあって ここ以外じゃ絶対使えないようなツッコミが多く見られたのは楽しめました。 もっと惹きこむ力があれば、独創性が活きた凄いネタになっていたかもしれないと思います。現状だと、こういうネタも良いかもね くらいの感じでした。 さらっと流してますけど、「@向いてホイ」て。 ・@が面白くなってくるまでがスロースターターでしたがだんだん面白かったです。序盤が視覚に訴えかけるボケで後半がシンプルな言葉のボケだったのがもったいない感じもしましたが 「くっそー、思い通りにならないのか、残念だ」は面白すぎ ・凄まじい発想を見ました。あいうえお作文に@をねじ込むってどんな発想やねん。 ここまで気持ちいい力技を長文で見たのは初めてかもしれません。正直爆笑しました。 @が指摘っていうのも面白く、どんな暴走しても面白いんじゃないかって思っちゃうほどだと思います。 だからこそ、終盤にかけての下りが小さくまとまってしまったのがもったいない。 オチにかけてもっと爆発させることができれば、正直満点クラスも夢じゃないと思えたネタでした。 ・「芸能界にじゃねえぞ!!」←面白かったです。 だいぶぶっ飛んでいますが、@@@@@のおかげでネタにメリハリがついていたと思います。 斬新でしたが、蜂くんが@に乗っ取られてからの流れがちょっと雑だったかなぁ、と。 ちなみに「ファモベ」検索結果14件でした。
竹村:どうもー!グローバルスタンダードです!標準的な漫才をお届けします。
杉浦:相方は左翼です。
竹村:危険なツカミはやめとけよ。いきなり規格から大きく外れたボケで始まったわけですが。
そんな事より、俺医者になるのが夢なんだよね。
杉浦:ほう、何でまた。
竹村:やっぱりカッコいいだろ?例えば診察とかでちょっと診ただけで病気を特定して、適切な治療をする。
何よりも人の助けになる職業で凄く憧れるわけよ。
杉浦:成程ね。医者になって人の役に立ちたい。いい夢だと思うよ!
竹村:だから、ちょっと今から俺が医者やるから、患者として入ってきて…
杉浦:って事は、もう国家試験に向けて結構勉強とかしてるんだな?
竹村:…えっ?
杉浦:医師の試験なんかめちゃくちゃ難しいから、それはそれは猛勉強してる事だろうな。
竹村:いや…別に勉強とかしてるわけじゃないけど…
杉浦:はぁ?まだ勉強してないってお前、今年の試験日いつだよ。
竹村:試験日…?いや試験日とかちょっとわかんない…
杉浦:はぁ!?舐めんじゃねーぞお前!!!勉強もしてねぇ、試験日すら把握してねぇくせに医者になりたいとか、そんな気持ちで夢語るんじゃねーよ!!!
医者になるには1日50時間は勉強しなきゃいけねーんだぞ!!!
竹村:いやいや違う違う違う違う違う違う違う。あと1日50時間は地球では無理だ。
杉浦:何が違うんだよ!!!
竹村:違う違う…あのー…本当に医者になりたいわけじゃなくてさ…
杉浦:…なりたくもねぇくせに「医者になって人の助けになりたい」とか言ってたのか!?どういうつもりだ!!!
好感度か!!そんなに好感度が欲しいか!!!ただの偽善者じゃねーか!!!
竹村:あーだから違う違う違うって!!…そのー…本当は医者になりたいよ?なりたいんだけど、俺頭悪くて医師免許とか取れないから…
気分だけっ!医者になって診察をする気分だけちょっと味わいたいと思って!!
杉浦:…医師免許を取るつもりも無いのに医者になって診察がしたいと…
竹村:いやあの…その言い方だと…
杉浦:ヤブ医者じゃねーか!!!
竹村:そうなるよねー。いや、そうじゃないんだって!
杉浦:なにお前堂々とヤブ医者宣言してんだよ!!!医師免許取れないんなら医者になる夢諦めろよ!!!
夢を諦めきれずに違法行為に手ぇ出してんじゃねーよ!!!もっと身の丈に合った夢を追え!!!
竹村:落ち着け!!とりあえず落ち着け!!!
杉浦:危険物の丙種取れ!!!
竹村:何でだよ!!何でいきなり危険物出てくるんだよ!!
杉浦:危険物の丙種取ってガソリンスタンドで働け!ちょっと頑張ったら手ぇ届くぞ!!
竹村:ちげぇよ!資格取りたいって話してるんじゃねーよ!!とりあえず一旦落ち着いて話聞いて、な?
杉浦:何だよ。
竹村:そのー、何だ、そもそも俺たち2人、何で今この場所に立っているか?っていう事から考えような?
杉浦:…仮出所?
竹村:違うわ!!俺ら何したんだよ!!!
杉浦:どうだ?久々のシャバの空気は。
竹村:だから捕まってねぇだろ!漫才だろ!!漫才やりに来てんだろ!!!
杉浦:わかってるよ!だから俺も最初に「左翼です」ってスレスレのツカミ言ったし、今だって「仮出所」って1ボケかましたとこだろ!!
竹村:その認識はあるんだな?じゃあさ、じゃあその漫才の中で俺は「医者になりたい」って言ってるわけよ。
杉浦:まだその話してんのか!!もう諦めろって!!!とっとと諦めて早くガソリンの引火点でも覚えとけ!!!
竹村:危険物の勉強しねーよ!!何でそこだけマジレスなんだよ!!!
漫才の中で「医者になりたい」って事は、コントだろ!コントに入る流れだろ!!
杉浦:…コント?
竹村:俺が医者役で、お前が患者役で入ってきてコントやって、それでお客さんのご機嫌でも窺おうか、っていう話だろうが。
杉浦:………だったら最初からそう言えよ!!!
竹村:それで良かったのかよ!そんな1から10まで全部言うコントの入り方ねぇだろ!!
とりあえず医者のコントやりたいから、お前患者役で入ってきてくれたらいいから。
杉浦:ちょっと待て。
竹村:何だよ、まだ何かあんのかよ。
杉浦:このコンビ、見てわかる通り俺がボケ役だよな?
竹村:まぁそういうのあんまり言わない方がいいけどな。
杉浦:………患者役でどうボケればいい…?
竹村:………は?
杉浦:医者と患者のコントっつったら、まぁ全部がそうとは言わないが大体医者の方がボケで患者の方がツッコミだよな?
何故なら医者の方が主導権を握っているから。医者の方が自由にその空間を支配する事が出来るし、医者ならではのボケっていうのもある。
だが患者というのは、医者に投げかけられた言葉に対して返す事しか出来ない。制限があるんだ。
医者の問い掛けに対する回答しか出来ないその状況の中で、俺はどうボケればいい!!!!
竹村:長々とうるせーな!!知らねーよ!!そこはお前が頑張ってボケを捻り出せよ!!!
杉浦:俺は真っ白なお皿を持ってバイキングのつもりで来たのに、医者からの問い掛けという決められたコースメニューが出てきたんだ。
竹村:その例えはよくわかんねーよ。
杉浦:今日はコースの気分じゃねーんだ。
竹村:………じゃあわかったよ、役を替えよう。お前が医者で、俺が患者。それでボケられるんだな?
杉浦:…俺は別に医者になりたいとは言ってねーぞ。
竹村:何なんだよお前!!ボケられねぇって言うからそうするしかねーだろ!!
杉浦:俺はボイラー技士になりたい。
竹村:知らねーよ!!!ボイラー技士って、それこそどうやってボケんだよ!!コントのシチュエーションも何もイメージ出来ねぇよ!!
杉浦:銭湯の保守点検とかあるだろうが!!
竹村:いやもう全然わかんねーよ!!!
じゃあもうわかった!!場面を変えよう。手術だ手術。診察がダメなら、手術の設定でコントに入ろう。よくあるだろ?助手に「メス!汗!」って!
それなら俺が医者役でもボケられるよな!!
杉浦:…さっきまで内科の話だったのに、急に外科にジョブチェンジしてんじゃねーか。
竹村:うるせぇよ!仕方ねーだろ!!
杉浦:お前、医者で一括りにしてるけど内科と外科なんて全然分野が違うからな!!同じ医者だからって何でも出来ると思うなよ!!
竹村:別にそう思ってるわけじゃねーよ!!
杉浦:外野手だから大体同じもんだと思って、本職ライトなのに急にレフト守らされて延々晒され続けることになったG.G.佐藤の悲劇を繰り返すつもりか!!!
竹村:何の話だよ!!G.G.佐藤関係ねーだろ!!!
とりあえず俺が手術する医者の役で助手に「メス」ってやるから、それでお前も入ってきてくれたらいいから。
杉浦:…わかったよ。じゃあ手術の設定でコントな。
竹村:やっと納得したよ…コントに入るまでどんだけ時間かかってんだよ…。
えー、ではこれより手術を始める。メス!
杉浦:…………………………………………………………………………
竹村:…………メス!!
杉浦:…………………………………………………………………………
竹村:……………おい、お前何やってんだよ。
杉浦:………麻酔効いてんだから喋れるわけねーだろ。
竹村:いや何で患者やってんだよ!!!
杉浦:はぁ!?俺ずっと患者だろ!!!
竹村:ちげぇよ!!助手だわ!!!
杉浦:何でだよ!!さっき貰った台本には「キャスト 医者:竹村 患者:杉浦」としか書いてねーよ!!!
竹村:その台本シュレッダーにかけてこい!!もう新しい台本刷り直してるんだよ!!!さっきちゃんと「助手」って言っただろ!!!
杉浦:「患者(ジョシュ・ハートネット):杉浦」
竹村:名前じゃねーよ!!!医!者!の!助!手!!!
大体お前、さっき診察の設定ですら「患者でどうやってボケたらいいかわからない」って言ってたやつが、何で手術の患者役はすんなり受け入れてんだよ!!そっちの方が余計ボケられねーだろ!!!
杉浦:や、楽できると思って。
竹村:何でここにきてボケよりも楽できる方取ってんだよ!!
もうお前のせいでめちゃくちゃだ!!どうしてくれんだよ!!!
杉浦:知るかよ。こっちだってお前のワガママに付き合ってる時間ねーんだよ。
竹村:何だよ時間ねー、って。
杉浦:これから試験に向けて、ボイラー技士の勉強しなきゃいけねーんだよ。
竹村:いやお前はそれ本気だったのかよ。いい加減にしろ。
2人:どうもありがとうございました。
審査員 点数 |
74 | 54 | 39 | 58 | 87 | 75 | 得点64.50 |
得票1票 |
【審査員コメント】 ・覆面だろ絶対。スリーオールさん辺りの覆面だと予想します。 「コントのフリを真に受ける」というのはメタ漫才の設定としてはいわば王道だと思うのですが、 「危険物の丙種取れ!」や「仮出所?」の辺りからオリジナリティが出て、どんどん面白くなっていきました。 特に患者の設定を拒む辺りは理屈も新鮮で良かったです。「銭湯の保守点検」とか大好きなボケです。 だからこそ序盤、コントを真に受ける下りが手垢のついたやりとりだったのが勿体ないかなと。 必要な部分ではあるのですが明らかに後半と比べて弱いので、丙種以前にも何か強烈なワードが欲しかったです。 メタ漫才も色んなパターンが出てるため独自性を出すのは難しいですが、これはかなりのクオリティでした。 ・本筋の流れは最初アルコ&ピースの「忍者」を思い出してしまいました。 中盤の展開はちょっと「おっ」となりましたが、割と予想の範疇だったかなと言う感じです。 ボケ側が屁理屈をこねるタイプのネタは、よっぽど簡単に思いつかない理屈じゃないと難しいんじゃないかなと思います。 ジョシュ・ハーネットとか危険物とかボイラーとか、本筋からやや離れたボケは面白かったです。 ・最初 漫才のフリに対してマジレスしてるみたいな感じ出してますが、受験資格無く誰でも受けられる試験であるかのようなニュアンスになってるのが凄く説得力ないですね…… 普通の、ボケてツッコむという流れに抗って変化つけてみました 感は感じられましたが、それに見合うだけのボケや展開は見られませんでした。 大体 医者がボケで患者がツッコミもそうなんですけど、イマイチ共有できない部分があってモヤモヤしますね。普通に書き方はうまいんですけども。 ・ボイラー技師とかまだ患者役やってるとなあからさまにボケになってる部分は面白かったんですけど、細かい指摘が笑いに繋がりにくかったかなと思います メタへの掘り下げ方もまだ浅い ・スタンダードな長文は数あれど、ここまでかっちりした形で面白いものは久々に見たかもしれません。 なかなかまともにネタを進めないボケと、超正統派なツッコミ。 正直ありそうなスタイルといえばそうなのですが、そのうえでの完成度がかなり高いです。ボイラー技士でめっちゃ笑いました。 このネタの弱点を挙げるとすると、スタンダードすぎる部分があるというところでしょうか。さらに遊び心を加えるとさらに化けるかもです。 面白いネタは決して奇をてらうネタだけではない、というのを証明してくれているネタだと思います。 ・「危険物の丙種」良いですねぇ。 言葉の巧みさが、テンプレチックな土台に面白さ・オリジナリティを上乗せできていたと思います。 ただ、いかんせんメタネタというのもあるので、もう一線を越えるハードルは高かかったかなぁ、と。 台本とか出てきたのは面白くもあり、ちょっとメタすぎてるなぁというのもあり、ですね。
デブ:はじめまして二人ハゲデブです。
ハゲ:見ての通り、ハゲとデブの二人でやってます。
デブ:悲しいことにハゲとデブって世間の印象悪いよね。
ハゲ:デブは節制のできない、だらしない人だとか。
デブ:ハゲは見苦しい、隣に歩かないでほしい、あの遺伝子だけは欲しくないとよく言われるね。
ハゲ:そこまでボロクソに言われてないよ!!
デブ:でも世間の人たちはデブよりハゲのほうがみっともないと思ってるよ。
ハゲ:そんなことあるか、デブのほうがみっともないだろ。
デブ:じゃあ、ハゲとデブどちらのほうが優れているか勝負しよう。
ハゲ:わかった、じゃあハゲからいくぞ。
ハゲはな四季の移ろいに敏感な感性を持ってるんだよ。
デブ:初耳だね。
ハゲ:頭皮が露出してるから、気温の変化ですぐにわかるんだよ。
デブ:敏感なのは感性じゃなく頭皮だろ。
だいたい、お前冬場は頭皮露出してるから人より寒く感じるとか言って、帽子かぶってるだろ。
ハゲ:脂肪の多いお前には季節の移ろいを感じることができないから嫉妬してるんだろ。みっともないぞ。
デブ:ニット帽子を脱いだとき、頭についた毛玉を見て「毛が生えた!毛が生えた!」と騒いだ奴に言われたくないわ!!
ハゲ:価値を知らずに、髪の毛を生やしてる奴に文句言われたくないわ!!
デブ:なんで、そんな理由で怒られないといけないんだよ。
それに言っとくけどな、デブだって四季を感じることがあるんだぞ。
ハゲ:どうやって?
デブ:冬はうっすら汗をかいて……。
ハゲ:気持ち悪いな。
デブ:春は汗だくになるのよ。
ハゲ:まだ春なのに汗だくかよ、そんな季節の感じかた嫌だな。
夏はどうなるんだ?滝のように汗をかくのか?
デブ:汗をかき過ぎて、10キロほど痩せる。
ハゲ:ちょっとしたダイエットだな。
デブ:デブにとって夏はサウナだからね。
身軽になるから冬場に比べて50m走1秒ほど速くなるよ。
ハゲ:ドーピングを疑われるようなタイム短縮だな。
デブ:南の島に生まれていたら、きっとオリンピックに出てただろうね。
ハゲ:オリンピックのレベル舐めすぎだろ。
デブ:それになデブには度胸があるんだぞ。
ハゲ:デブに度胸があるイメージなんてないぞ。
デブ:糖尿病に罹る可能性が高いのに暴飲暴食をやめないんだぞ。
ハゲ:食欲が抑えきれないだけだろ。
デブ:もしかすると、既に糖尿病に罹ってるかもしれないんだぞ!!
ハゲ:単なる馬鹿だろ、病院に行ってこい!!
デブ:検査結果が怖くて行けない。
ハゲ:度胸まったくないじゃん!!
デブ:文句ばっかり言うけど、ハゲには度胸あるのか?
ハゲ:勿論あるよ。毛が少ないのに美容院に通ってるんだぞ。
デブ:猫に小判並みに無駄だな。
ハゲ:白い目で見られているのに、一週間に一度のペースで通ってるんだぞ
デブ:馬の耳に念仏並みに無駄だな。自分でカットしろ。
ハゲ:そして料金はハゲてない人と同じ。
デブ:釈迦に説法並みに無駄だな。その金で増毛しろよ。
ハゲ:カットした髪の毛を頭髪の恵まれないアフリカの大人たちにプレゼントする優しさも持ち合わせているんだぞ。
デブ:送るなら食料や衣服にしろ、ありがた迷惑だわ。
ハゲ:そんなことないさ、向こうの大地で立派に育つさ、聖書にも書いてるだろ。
「一房の髪もし地に落ちて死なずば、ただ一つにてあらん、死なば多くの実を結ぶべし」って。
デブ:誰もお前の髪の毛なんて育てないよ!!
ハゲ:ええ〜それだと俺のカツラはどうなるんだよ。
デブ:自分でどうにかしろ!!やっぱりハゲは駄目だな。
ハゲ:偉そうに言うけど、デブに良いところあるのかよ。
デブ:デブは人一倍優しいぞ。
ハゲ:食い物の恨みは人一倍持ちそうなデブにそんな印象ないぞ。
デブ:お腹を空かしてる子供見つけたら「僕の脂肪をお食べ」と腹の贅肉引きちぎって渡してあげてるよ。
ハゲ:そんな気色の悪い物、誰が食べるか!!
デブ:「それで足りないなら悪玉コレステロールや中性脂肪もあるよ」
ハゲ:子供が病気になるわ!!
デブ:子供は食欲を満たし、自分は健康になるWin−Winだな。
ハゲ:お前の圧倒的な勝利だよ。全然優しさなんか無いじゃないか。
デブ:だったらハゲには優しさあるのか。
ハゲ:勿論あるよ、頭髪に恵まれない東南アジアの大人たちに抜け毛をプレゼントしてるんだぞ。
デブ:さっきも同じこと言ってただろ!!
ハゲ:さっきはカットした髪の毛だし、送ったのはアフリカだし!!
デブ:問題はそこじゃないだろ。
ハゲ:「火にくべて暖を取ってます」と感謝の声が届いてるのに?
デブ:それだったら髪の毛なんかより、ストーブでも送ってやれよ。
ハゲ:毎月の散髪代で家計が逼迫してて余裕が無いんだよ。
デブ:だから自分でカットして、浮いた金で送れよ!!
ハゲ:やっぱオシャレはしたいじゃない。
デブ:オシャレするほど髪の毛ないだろ。
ハゲ:少なくなってからこそオシャレに目覚めたんだよ。
親がいなくなってからわかる有りがたさみたいに、毛がなくなってから毛の有りがたさってわかるんだよ。
デブ:例えが大げさだな。
ハゲ:でも君だって、太ってから痩せてるときの良さに気付いたこと一つや二つあるでしょう?
デブ:俺は産まれたときデブだったから、わからないよ。
ハゲ:そうなの?
デブ:出生体重が5000gあったからね。
ハゲ:すごいな、全盛期の小錦の55分の1じゃないか。
デブ:例えがおかしいよ!!むしろ低体重で産まれたように聞こえるだろ。
ハゲ:じゃあ、舞の海の20分の1?
デブ:それもおかしいわ!!
ハゲ:どの力士だったら満足なのよ?
デブ:だから力士で例えるな。
ハゲ:じゃあアンドレ・ザ・ジャイアントの47分の1?
デブ:プロレスラーも禁止、取り敢えずデカイやつは出すな。
とにかく昔からデブだったって話。
ハゲ:わかったよ、精子のときからデブだったってことだね?
デブ:どこまで昔に遡ってるんだよ!!
ハゲ:じゃあ、精子のとき太ってなかったの?証明する写真とかあるの?
デブ:あるわけないだろ!!アルバムに精子のときの写真貼ってるやつ見たことあるか?いないだろ!!
ハゲ:ガミガミうるさいな、ストレスでも溜まっているのか?
デブ:お前のせいで溜まってるよ!!
ハゲ:そんなストレス溜めてるとハゲてくるぞ。
デブ:……実はさお前には隠していたんだが、最近ハゲかけてるんだよ。
ハゲ:本当に?そう言えば梯子は必ず先に登るし、エスカレーターは後に乗ってたな。
デブ:そうだよ頭頂部を見られないよう気を付けていたんだ。みっともないだろ?
ハゲ:そんなことないさ、実は俺も太り始めてるんだ。
デブ:お前もか!!そうか、巨人ファンだったお前が急に阪神の縦縞のユニフォームを着始めたのは…。
ハゲ:縦縞だと細く見えるからな、横縞の服は全てアフリカと東南アジアの恵まれない人たちに寄付したよ。
デブ:俺たち同じ悩みを抱えてたんだな、ハゲとデブどっちが優れてるかで争うなんて馬鹿な事したよ。
ハゲ:これからは仲良くやろうぜ。これから酒でも飲みに行かないか?
デブ:いいね、じゃあここらでネタを終了とさせていただきます。
二人:どうもありがとうございました。
審査員 点数 |
33 | 50 | 55 | 23 | 61 | 58 | 得点46.67 |
【審査員コメント】 ・鬼越トマホークのハゲ対デブネタをほんのり思い出しました。題材以外は被っていませんでしたが。 Wボケなのでテンポが非常に良く、「オリンピックとレベル舐めすぎ」「精子の写真」など ワード選びが非常に凝られていて、読みやすく飽きずに楽しめたのですが、 肝心なハゲデブ弄りが頭皮と気温、美容室など比較的ベタな物が多く、予定調和感が出てしまった印象です。 ワード選びの妙でカバー出来てはいるんですが、ハゲデブという弄りの二大巨頭をテーマに選んでいる以上、 誰も手を出していないような弄りが無ければ、どうしても既視感が目立ってしまうかと。 あとオチの無駄なさわやかさがなんか好きです。どうしたんだよ急に。 ・いやコンビ名投げやりすぎるだろ。好きだけど。 ハゲとデブいじりってのは割とやり尽くされていると思うんですが、 その中でも自分にしかできないボケをしようという意志を感じられるネタでした。 大当たりはなく、ちょっと狙いすぎて微妙な部分が多々あった気がしますが、 「アルバムに精子の写真貼る」とか面白いボケも多々有りました。 ・2つの特徴を活かして良くできてるなぁとは思いました。精子のときからデブとか凄い良いボケだと思います。 ただ面白いんですけど全体的にパワー不足だったように感じたので、山場があればなと思います。 デブにも腹周りが突出してたり、ハゲにもつむじ周りだけ無かったりと一様な形や模様じゃなく山場はあるわけですしね。 ・始めにハゲとデブというボケのテーマをあげてた割にはそこに対する掘り下げがベターなあるあるを並べた感じになってしまったかなと思います もうちょっと予想を裏切る要素が欲しいです ・ここまでいじり倒したコンプレックス漫才を長文で見るのは新鮮でしたねぇ。 あらゆるデブあるあるやハゲあるある、デブボケにハゲボケを存分に取り入れているところがいいですね。 コンプレックス漫才として様々なボケを取り入れたのはGOODですが、展開として物足りないのが惜しい。 ボケの提示からの展開が弱く、そこから発展された面白さの部分が不足しているかなぁと。 どちらも使われているジャンルのボケなだけに、ただのデブとハゲの漫才だけにとどまらない部分が欲しいですね。 誰が精子の時からデブやねん。え、言ってない? ・なかなか作り込まれていて読み応えがありました。面白かったです。 ただ、ボケとしてはド定番のものが多かったかなぁと。オリジナリティがさらに出てくると良いですね。 「全盛期の小錦の55分の1」のあたりは好きです。
隆信:どうも。君の瞳です。
優子:よろしくお願いします。
隆信:行きたいところとかありますか?
優子:私、遊園地行きたいな。でも久しぶりに行くから緊張するわ。
隆信:じゃあ、練習をしようか。
隆信:さぁ優子。どんなアトラクションで遊ぼうか。
ジョーカー:メリーゴーランドに乗りてえぜ。ぐへへへへ。
隆信:お前はジョーカー! 優子はどこに!?
ジョ:ぐへへへへ。女ならここにいるぞ。ぐへへへへ。
優子:助けて!! 隆信!!
隆信:くそーーーー!! 覚えてろよ!! (立ち去る)
優子:
ジョ:
優子:
ジョ:
優子:
ジョ:
優子:え? 逃げた。
ジョ:おい隆信。それじゃあ彼女は守ってやれねえぞ。戻ってこい。
隆信:(戻ってくる)はい。
ジョ:はい、じゃねえよ。それじゃあ彼女は守ってやれねえぞって。
隆信:うん。
遊園地の漫才はどこ行ったんだ!!!!!!!
優子:あ、
隆信:あ、じゃねえよ!! 遊園地の漫才じゃなかったのかよ!!!!
ジョ:まぁまぁそんなに怒るなよ。
隆信:確かに怒りすぎたかも。
隆信、優子に対してジョーカーはおかしいだろ!!!!!!!
ジョ:あ、
隆信:あ、じゃねえよ!! 何でお前だけ日本の名前じゃねえんだよ!!!!
優子:まぁまぁそんなに怒らないの。
隆信:そうだな。
遊園地行くのに緊張するっておかしいだろ!!!!!!!
優子:あ、
隆信:あ、じゃねえよ!! 遊園地行くのが久しぶりだろうが無かろうが遊園地行くだけで緊張するのはおかしいだろ!!!!
ジョ:まぁまぁそんなに怒るなよ。
隆信:少し怒りすぎたよ。
ぐへへへへって笑いかた気持ち悪いな!!!!!!!
ジョ:あ、
隆信:あ、じゃねえよ!! ぐへへへへって笑うやつは痴漢魔くらいしかいねえよ!!!!
優子:まぁまぁそんなに怒らないの。
隆信:えぇ。
沈黙の行数とりすぎだな!!!!!!!
ジョ:あ、
隆信:あ、じゃねえよ!! 俺が舞台から去ったあとの沈黙で6行は使いすぎだ!!!!
ジョ:まぁまぁそんなに怒るなよ。
隆信:うっす。
お前らなだめ方ワンパターンだな!!!!!!!
優子:あ、
隆信:あ、じゃねえよ!! 怒り収めボキャブラリーが皆無だな!!!!
俺も怒りすぎたから、次行くぞ。
優子:私水族館行きたいわ。
隆信:水族館行く練習しよう。
隆信:水族館着いたよ。
優子:ペンギンをライフルで撃ち抜いてやる。
ジョ:このクラゲの餌はパセリでっせ。
優子:あああん? イルカのショー? トカレフで撃ち抜いてやる。
ジョ:ヒトデの餌は深田恭子でっせ。
優子:あああん? ロバのショー? 責任者連れてこいや。吹き矢で撃ち抜いてやる。
ジョ:湘南乃風は親友でっせ。
隆信:そうだな。
湘南乃風の誰と親友なんだよ!!!!!!!
ジョ:あ、
隆信:あ、じゃねえよ!! 湘南乃風はグループだから湘南乃風の誰が親友なのか謎だよ!!!!
優子:まぁまぁそんなに怒らないの。
隆信:いや、
水族館にロバはいねえな!!!!!!!
優子:あ、
隆信:あ、じゃねえよ!! ロバはブレーメンにしかいないから!!!!
ジョ:まぁまぁそんなに怒るなよ
隆信:イエス
ジョーカーは水族館の何を演じてたんだよ!!!!!!!
ジョ:あ、
隆信:あ、じゃねえよ!! 餌の話してたから水族館で働いてる人と思いきや、湘南乃風アピールして役がぶれぶれだな!!!!
優子:まぁまぁそんなに怒らないの。
隆信:ふー
優子の怒りのスイッチが謎だな!!!!!!!
優子:あ、
隆信:あ、じゃねえよ!! イルカ、ペンギン、ロバだけで拳銃持ってくるとかクレイジーの申し子かよ!!!!
ジョ:まぁまぁそんなに怒るなよ。
隆信:…
やっぱりぐへへへへって笑い方気持ち悪いな!!!!!!!
ジョ:あ、
隆信:あ、じゃねえよ!! ぐへへへへからしばらく時間経ったけど、やっぱりぐへへへへは無いわ!!!!
優子:まぁまぁそんなに怒らないの。
隆信:でも
それでもお前らの怒りの収め方がワンパターンだな!!!!!!!
優子:あ、
隆信:あ、じゃねえよ!! 一回注意したけど全然変わらないな!!!!
優子:まぁまぁそんなに怒らないの。
隆信:なんと
遊園地に比べて水族館のボケ方エグいな!!!!!!!
優子:あ、
隆信:あ、じゃねえよ!! ボケの情緒不安定かよ!!!!!!!
ジョ:まぁまぁそんなに怒るなよ。
隆信:ソーリー
メリーゴーランドに乗りたいって子どもだな!!!!!!!
ジョ:あ、
隆信:あ、じゃねえよ!! 遊園地の1発目でメリーゴーランド出るとか、脳内幼稚園児かよ!!!!
優子:まぁまぁそんなに怒らないの。
隆信:うぬぬぬぬ
君の瞳ってグループ名ダサえよ!!!!!!!
優子:あ、
隆信:あ、じゃねえよ!! 君の瞳とかナルシストの極みじゃねえかよ!!!!
ジョ:まぁまぁそんなに怒るなよ。
隆信:悪い悪い。
ジョーカーって名前センスねえな!!!!!!!
ジョ:あ、
隆信:あ、じゃねえよ!! ジョーカーとか中二病がよく使うダサワードかよ!!!!
お前らさ水族館も遊園地もちゃんとやらねえで、本当に行きたいと思ってるのかよ。
ジョ:本当に行きたいのは
優子:MM-1の決勝です。
隆信:なるほど
俺も同じ気持ちだよ!!!!!!!
もういいよ!!!!!!!
三人:ありがとうございました。
審査員 点数 |
20 | 90 | 53 | 41 | 74 | 64 | 得点57.00 |
【審査員コメント】 ・長文でカミナリやるとこうなるんですね。意識してなかったらマジでごめんなさい。 カミナリのシステムを長文に上手く転換出来ていましたが、全体的にフレーズの吟味が足りていないように思えました。 遊園地で緊張することに関してはデートなら普通にありますし、ぐへへへへも繰り返し弄るには少し弱いです。 この手のネタはいかにツッコミが正論を吐けるかが肝なので、やるならもっとボケらしくしてしまっていいかも知れません。 また、トリオであることが途中で明かされたため、「そう言えばトリオだったんだな!」などともツッコんで欲しかったです。 あと「君の瞳」や「ジョーカー」はダサさや中2感が中途半端なので、やるならもっと振り切っちゃって良かったかも知れません。 水族館のボケのエグさや「ロバはブレーメンにしかいない」などは好きなので、もっと練ればなお良くなるかと。 ・遊園地に比べて水族館ボケすぎだなぁって思ってたらちゃんとツッコまれた上に、 まさか君の瞳ってグループ名のダサさまで言及すると思わずだいぶ虚を突かれて笑いました。 と言うか「お前はジョーカー!」から面白すぎました。 なだめる時のジョーカーと優子のクソみたいな言葉回しも最高でしたね。 いい作品読んだな、と言う感じです。 いやぁ。 何で最初隆信逃げたくだりはスルーなんだよ!!!!!!! 自分に甘いやつかよ!!!!!!!(減点要素ではないです) ・ここまで何に影響を受けたのか露骨に分かるのに、よく読むと結構オリジナリティーというか工夫が見て取れますね。独自のテンプレになってました。 しかし、ツッコミの直前の感じが何か釈然としなかったり、「あ、」「あ、じゃねえよ!」のやり取りが面白いのも最初の数回だけだったかなというのもあります。 ある意味 挑戦的なネタでしたね。 ・いやジョーカーが急に出たことには突っ込まないのかよ!!! たまに裏切りもあったんですけどそれでもワンパターン感は否めないかなー、と。 ・なんかこの形どっかで見たことあんな!!!!! スタイルは似ていますが、展開のさせ方が独自ですね。一度ツッコんだらガンガンツッコんでいくという。 ツッコミの目の付け所が的確で、ツッコミ入れるたびにパワーアップしていくさまが面白いです。 普通なら掘り下げていくところを、ツッコミのために単調にするアイデアも素敵です。 それ故なのもありますが、展開的に単調なのが惜しいです。どこかで一ひねりして展開の変化を起こしてもよかったかなと。 ・カミナリをどうしてトリオでやろうと思ったんでしょう。ある意味そこが謎ですね。 結構笑ったのですが、話の内容というより登場人物に関するボケの割合が多く、悪くはないけどもっと面白いネタにできる感がしました。
鞭山「どーもー、【おむちゃーはん】と申します。よろしくお願い致します。がんばっていきましょっか。」
飯田「悩み事がありまして、僕すごいバスが苦手で。」
鞭山「あーまあ確かにすぐバス酔いする人とかっていますよね。」
飯田「そうじゃなくて、乗り降り。」
鞭山「乗り降り?」
飯田「路線バスとかさ、どこで乗ってどこで降りていいのかがよくわかんないんだよね。」
鞭山「え…、最寄りの駅で乗って、目的の駅で降りればいいと思うんだけど…。なに一つ難しい要素がないんだけど…。」
飯田「いやでも乗るタイミングとかもよくわかんないしさ。」
鞭山「タイミングって…。別にバス止まるじゃないですか。」
飯田「はい?」
鞭山「いやだから止まるでしょ?」
飯田「?」
鞭山「止まるじゃん。」
飯田「…信号?」
鞭山「違う。」
飯田「確かに止まるけど。」
鞭山「そうじゃなくて、バス停。」
飯田「ん?」
鞭山「バス停!」
飯田「??」
鞭山「えーき!」
飯田「??? ………あー!はいはい駅ね!」
鞭山「え、そんなピンとこないもんなの?」
飯田「あっ、だからそうか!駅で止まってる時に乗って、駅で止まった時に降りればいいのか!あーなるほどなるほど!」
鞭山「ごめん今までどうでしたの?」
飯田「なんかすごいスッキリしたわ。いや、でもごめん。
まだちょっと乗り降りできる自信ないから、練習させてもらっていい?」
鞭山「練習?」
飯田「バス運転してきてもらって、それに対して乗り降りの練習するから。」
鞭山「そんな難しいことじゃないと思うんだけど…。じゃあまあ運転してくるでしょ。で、今止まったから後ろから乗ります。」
飯田(後ろからバスに乗る)
鞭山「そう。」
飯田(前に行ってバスを降りる)
鞭山「で、そのまま降ります。乗った駅で降りたやん。なにしてんの?」
飯田「え?」
鞭山「そんな大縄の感覚で追加されても。違う!止まって乗ったら座って!」
飯田(バスに乗って座る)
鞭山「そう!そしたらバスが出発します。」
飯田「あっ、よかったらこの席どうぞ(席を立つ)。」
鞭山「まあまあ席をお年寄りとかに譲ることもあるでしょう。」
飯田(一歩下がって座る)
鞭山「後ろの席座ったやん。譲る意味あったのそれ?で、目的の駅に着きます。」
飯田「キーッ。」
鞭山「ブレーキこっちで踏むから。で、降ります。」
飯田「あのー、すいません。」
鞭山「はい?」
飯田「すいませんあの…、ボタンを押そうと思ったんですけど、他の降りる人が先に押しちゃって、
僕押すことができなかったんですけど、一緒に降りちゃって大丈夫ですかね?」
鞭山「大丈夫です、そういうシステムなんで。で、降りるんだけど、お金お金!」
飯田「はい?」
鞭山「お金を運賃箱に入れないと。」
飯田「いやでも持ってないですよ。」
鞭山「持ってないの?」
飯田「持ってないです。とりあえず麦チョコなら持ってるので、それ入れときますね。」
鞭山「やめてください。なんでよりによってそんな隙間に入ったら取りにくそうなものを。
えっ、ほんとにお金持ってないですか?」
飯田「実家にはあるんですけど。」
鞭山「それはあるとは思いますけど。」
飯田「ひくほどあります。」
鞭山「お金持ちかはどうかは知らないんですよ。」
飯田「あっ、じゃあこうしましょう!
僕今時間ありますし、実家もそんなここから遠くないんで、一回寄ってもらって、それからここに戻ってくる形で。」
鞭山「タクシーじゃないんですよこれ。他のお客様もいらっしゃいますからね?」
飯田「でも、これくらいの人数なら招待できますよ?」
鞭山「家が広いとか知らないんですよ。」
飯田「バスパーティーですね。」
鞭山「バスパーティー??」
飯田「バスパーティー。お酒飲んでいかれます?」
鞭山「運転してるので。ごめん、思ってたよりもできてないわ。」
飯田「できてない?」
鞭山「ダメだよそんなんじゃバス乗れないよ?」
飯田「うーん、じゃあ当分はバス乗らないかな。」
鞭山「それ、不便じゃないの?」
飯田「まあとりあえずしばらくはリムジンとかで送ってもらうようにするよ。」
鞭山「いや金持ちええねんもうええわ。ありがとうございました。」
審査員 点数 |
31 | 32 | 68 | 53 | 28 | 34 | 得点41.00 |
【審査員コメント】 ・ほのぼのしてますな。「ひくほどあります」がめっちゃハマりました。なんだこの字面。 ボケ数自体は多くはないんですが、「ひくほどあります」「運転してるので」などサラッといいフレーズが挟まるのがいいですね。 ただやはりボリューム不足というか、ちょっとピンとこない部分に行数を使いすぎな気がしました。 実際の漫才ならこれくらいたっぷり見せた方が面白そうですが、テキストの場合はもう少し密度を高めた方がいいかと。 ワードセンスの片鱗は確実に感じられたため、今度はそのセンスを十二分に散りばめたネタも見てみたいです。 ・展開が遅すぎた感じがします。たいしたことないボケに行数かけすぎかなって。 麦チョコ以降はそれなりに独特のボケを適切なテンポで出せているんですけどね。 それでもなお物足りない感じはありましたが、「バスパーティー??」は良かったです。 ・1コ1コ丁寧に見せてくれるような感じで自然なやり取りが描かれていてスラスラと楽しく読めました。 「キーッ。」「ブレーキこっちで踏むから」←こことか凄く漫才って感じがして好きです。 書き方も上手くて面白かったんですが、単純に笑い所の量(手数)では少し物足りなさもありました。そこだけがネックです。 ・面白いんですけど淡白かなーと感じました。後30行くらい残ってるんでそれこそ最後たたみかけてボケ入れたりするとかなり印象変わるのかなって思います ・漫才としての形はきれいにできているのですが、ボケの物足りなさがもったいないです。 バスの乗り方や降り方を知らないお金持ちらしき人のボケ、という段階で終わっちゃってるんですよね。 ツッコミもボケや展開を広げられるものになり切れていなく、漫才としての魅力が引き出せていない印象です。 漫才の土台としては決して悪いものではないので、どんどんネタを書いていって自分の発想を生かすやり方を見つけていくと楽しいと思います。 ・バスの乗り降り、という題材は新鮮で良かったと思います。 ただ、他のネタと比べると話題の展開の数がだいぶ少なかったのが物足りなかったです。 面白そう、面白くなりそうな流れは多かったので、さらに掘り下げたボケが出てくると良いですね。 「大縄の感覚」ってフレーズもなんか好きです。
逢坂「どうも、女二人の囀ですよ」
一重「バンドを組んでみたら、バンドのロゴマークの入ったTシャツを作る担当だった、私です」
逢坂「ええと? ステージに上がったりは、しないんですか」
一重「しないですね」
逢坂「なるほど」
一重「ええ」
逢坂「それ、バンド組んでませんね」
一重「頑張りましょう」
逢坂「よろしくお願いします」
一重「草相撲の世界大会に、興味はありませんか」
逢坂「何ですか、いきなり」
一重「草相撲の世界大会に、出場したいんです」
逢坂「草相撲と言うのは、あれですか。子供の頃にやってた、オオバコを引っかけて、引っ張り合う、あの」
一重「それ以外の草相撲があるわけないでしょ!」
逢坂「アマチュア相撲の事をそう言うんですが……」
一重「そんな物があるとでも言うんですか!」
逢坂「あるんですが……」
一重「私はですね、オオバコを引っ張り合う草相撲の世界大会に、出場したいんです」
逢坂「趣味は、人それぞれですからね」
一重「今年は、“草の聖地”モンゴルで開かれます」
逢坂「草の聖地、モンゴル」
一重「しかし、世界大会に出場するには、“草の聖地”前橋市で行われる日本選手権を勝たねばいけません」
逢坂「草の聖地いっぱいあるんですね」
一重「勝ってきました」
逢坂「凄くね」
一重「7000人の予選を勝ち抜いて、優勝しました」
逢坂「凄くね、規模とか」
一重「なぜ私が強いのかお教えしましょうか」
逢坂「何でですか」
一重「オオバコではなく、ヒマワリを使うからですよ」
逢坂「反則を超えてませんか?」
一重「良いですか」
逢坂「はい」
一重「バレなきゃね、何やっても良いんですよ」
逢坂「スポーツマンシップないない人間ですか」
一重「モンゴルで行われる世界大会では、全世界から最強のオオバコ使いが集います」
逢坂「あなた、ヒマワリ使いですよ」
一重「注目選手と言えば、まず中国代表の大箱選手」
逢坂「名前がもうオオバコなんですね」
一重「この人は、ワイヤーを通したオオバコを使います」
逢坂「貪欲が過ぎる」
一重「セネガル代表のオーバ・コ・ズモー選手」
逢坂「名前がもうオオバコ相撲なんですね」
一重「この人は、対戦相手のオオバコを食べます」
逢坂「何しに来たんですか」
一重「そしてマレーシア代表のバコーオ選手」
逢坂「白人はオオバコ相撲やらないんですかね?」
一重「この人は、オオバコになります」
逢坂「オオバコに、なる」
一重「多分この三人のうちの誰かが決勝に上がってくると思うんですが」
逢坂「まだ飲み込めてないんですけど。オオバコに、なる、と言うのは? オオバコに、なる?」
一重「シミュレーションをさせて戴けないでしょうか」
逢坂「と、言うと」
一重「逢坂さんが対戦相手をやってください。それでは、まずは中国の大箱選手です」
逢坂「分かりました。……はっはっはっ。私は中国代表の大箱選手だぞー。エントリーナンバーは085、“オオバコ”と覚えて帰って下さいねー」
一重「ワイヤーは反則!」
逢坂「ごもっとも」
一重「勝てました……」
逢坂「そうなりますよね」
一重「ありがとうございます。これで、なんだか大箱選手に勝てる気がしてきました」
逢坂「絶対勝てると思いますよ」
一重「次はセネガル代表、オーバ・コ・ズモー選手のシミュレーションをします。よろしくお願いします」
逢坂「畏まりました。はっはっはっ。私」
一重「人のオオバコを食べるのは反則!」
逢坂「一理ある」
一重「厳しい戦いだった……」
逢坂「名乗る前でしたね」
一重「次はマレーシア代表、バコーオ選手をやって下さいますか」
逢坂「ここが鬼門か……」
一重「期待、していますよ」
逢坂「されましても。オオバコになっちゃう人、期待されましても」
一重「それでは、お願いします」
逢坂「分かりました。……はっはっはっ、私はマレーシア代表のバコーオ選手だぞー」
一重「オオバコになるのは反則!」
逢坂「何言ってるんですか」
一重「しまったあ!」
逢坂「ところで、ヒマワリを使うのは反則では」
一重「しまったああ!」
逢坂「……負けてるじゃないですか」
一重「まさか、自分の反則を指摘されるとは」
逢坂「なんで前橋予選で指摘されなかったんですか。7000人、木偶人形ですか」
一重「こうなったら、正々堂々ヒマワリ無しでバコーオ選手に勝ってみせます」
逢坂「全員に正々堂々勝って貰いたいんですがね」
一重「もう一度、もう一度だけバコーオ選手のシミュレーションをお願いします。今度こそ、ヒマワリ無しで勝ってみせます」
逢坂「分かりました。……はっはっはっ、私はマレーシア代表のバコーオ選手だぞー」
一重「オオバコになるのは反則!」
逢坂「何言ってるんですか」
一重「しまったあ!」
逢坂「学習能力ないない人間なんですか……?」
一重「それでは、気を取り直して参りましょう。私はこのオオバコで勝負です」
逢坂「やっと戦いらしくなりましたね。それでは、私は……私自身で勝負です!」
一重「うおおおお!! ちぎれろおおおお!!」
逢坂「ぐわあああああ!!(ブチブチブチィ)」
一重「勝てました……」
逢坂「私、今、キン肉マンの超人みたいな死に方したんですが」
一重「勝てば良いので」
逢坂「理 不 尽」
一重「これで世界大会は優勝できそうですね。では、次は宇宙大会のシミュレーションをさせてください」
逢坂「オオバコは宇宙へ。どうもありがとうございました」
木工用:街歩いてたら色んな人に話しかけられることあるよね
ボンド:まああるかもしれないね
木工用:僕色んな人やるから街で歩いてる人やって
ボンド:最速!そして最雑!!なんだ最雑って!
ボンド:いやぁ、街を歩いてるなぁ
木工用:すいませぇん
ボンド:はい?
木工用:僕ぅ、この近くのぉ「カット&カット」っていう美容室で働いてるんですけどぉ
ボンド:はぁ、そうなんですか
木工用:お兄さん、カットモデルって分かりますぅ?
ボンド:あぁ、なんか美容室さんの練習のために髪を切られるみたいなやつですよね
木工用:そうそう。まぁ言うなればぁ、タダで髪切ってもらえるんですよぉ
ボンド:まぁそうかもしれませんね
木工用:僕今ねぇ、カットモデル探してくれる人探してるんですよぉ
ボンド:…はい?
木工用:もし良かったらぁ、カットモデル探してみませんかぁ?
ボンド:えっ、えっ、ちょっと待ってください 多分そちらのお店でカットモデルを探してるんですよね?
木工用:そうなんですよぉ そこの「カット&カット」ってお店で
ボンド:それで?
木工用:カットモデル探してくれる人探してるんですよぉ
ボンド:てめえでやれよ!いや、普通に考えて直接カットモデル探す方が手っ取り早くないですか?
木工用:いや僕ぅ、なんかぁ、カットモデル探す事に抵抗あるんですよぉ
ボンド:知らねえよ!なんだその抵抗!
木工用:やってくれたらぁ、ウチのお店のカット半額クーポンあげますんでぇ
ボンド:いいですいいです!別の人あたってください
木工用:分かりましたぁ、すいませぇん(去る)
ボンド:なんだったんだあれ…
木工用:(出てくる) あのー、今お時間ありますかー?
ボンド:あー、急いでるわけじゃないですけど特に暇ではないので
木工用:あ、すぐ終わりますー、すぐ終わりますんでー
ボンド:はぁ、なんでしょう
木工用:私ー、今ー、カットモデル探してくれる人探しててー
ボンド:お前もかよ!こんな二度手間に二人も使うなよ!
木工用:私ー、この近くの「パーマ&パーマ」ってお店で働いてるんですけどー
ボンド:別の店かよ!ダセェ名前の美容室2軒もあんのかよ!
木工用:お時間かからないんでー
ボンド:かかるだろ!人探して説得するのがどんなに難しいか!!自分でカットモデル探した方が早いでしょ?
木工用:私ー、なんかー、カットモデル探すの抵抗あるんですよー
ボンド:てめえもかよ!!店変わっても事情変わんねえな!!
木工用:やってくれたらー、うちのお店のパーマ半額クーポンあげますんでー
ボンド:いいですいいです!別の人あたってください
木工用:分かりましたー、すいませーん(去る)
ボンド:なんなんだよ今日…店名にパーマつけるなよ…
木工用:(出てくる)お兄さん飲み屋お探しじゃないですかっ
ボンド:いや、そういうのじゃないです
木工用:おっ、じゃあカットモデル探しませんかっ
ボンド:なんでそうなった!? なんでそうなった!?
木工用:いやぁっ、飲み屋探さなかったらカットモデル探すでしょうっ
ボンド:超理論が過ぎる!えっ、居酒屋さんじゃないんですか?
木工用:はいっ、そこの「リンス&シャンプー」ってお店で働いてるんですけどっ
ボンド:もうそれはただのリンスインシャンプーだろ!
木工用:カットモデルを探すのに抵抗がありますっ
ボンド:そうだと思ったから特に聞かなかったよ!
木工用:シャンプー半額クーポン差し上げますんでっ
ボンド:いいですいいです!別の人あたってください
木工用:分かりましたっ、すいませんっ(去る)
ボンド:なんなんだよ…なんでダセェ美容室激戦区なんだよ…
木工用:(出てくる)A型の血液とカットモデル探してくれる人が足りませえぇん
ボンド:うるせえよ!!どういうエゴだよ!
木工用:献血&美容室「ブラッド&ヘアー」でえぇす、お願いしまあぁす
ボンド:献血ルームと美容室ハイブリッドさせてんじゃねえよ!ダセェ!!
木工用:A型の血液だけでもかまいませえぇん
ボンド:A型は一番足りるんだよ!A型足りなかったら全部足りないんだよ!!
木工用:献血半額クーポンあげますんでえぇ
ボンド:献血有料なのかよ!!別の人あたってください!
木工用:分かりましたあぁ、すいませえぇん(去る)
ボンド:なんなんだよ…そりゃあカットモデル探してくれる人は足りないだろ…
木工用:(出てこない)美容室「ラウド&シャウト」でーーす!!カットモデル探してくれる人探してまーーす!!自分はカットモデルを探すことに抵抗がありまーーす!!
ボンド:近くでやれ!!横着してんじゃねえよ!
木工用:半額クーポンありませーーん!!
ボンド:あれ!!ねえこと宣言すんじゃねえよ!別の人あたってください!!
木工用:分かりましたーー!!すいませーーん!!(現状維持)
ボンド:なんなんだよ…せめて無料のクーポンであれよ…
木工用:(出てくる)あのー、この辺でおいしくて健康にいいシンナー吸えるとこないですかね?
ボンド:急になんだよ!!!急になんだよお前は!!!
木工用:急にって言われても、僕ずっとおいしくて健康にいいシンナー探してるだけなんですけど
ボンド:シンナーはまずくて健康に悪いよ!ワガママ言うなよ!
木工用:いやぁ、僕シンナー初めてなんであんまり無茶したくないんですよね
ボンド:多分いろいろシンナーを履き違えてるよ!この辺カットモデルがいない美容室しかないですよ
木工用:あれ、美容室あるんですか?
ボンド:なんかダセェ名前の美容室いっぱいあるみたいなんですよ
木工用:へー、この辺の美容室全部無くなったって聞いてたんですけどね
ボンド:…全部無くなった?
木工用:噂なんですけどね、一年ほど前にこの街で美容師の腕前を競う大会が開かれることになったそうなんですよ。
それで各美容室が練習のためのカットモデルを探してたんですね
ボンド:はぁ
木工用:そしたらカットモデルにするにふさわしい美しくて長い髪の毛をした女性がいましてね
各美容室のカットモデルのスカウトがこの人がいい、この人がいいと取り合いになりましてね
みんな死んじゃったんですよ
ボンド:…えぇ!? えっ、死、えっ。ええっ!!!??
木工用:そんな事件があったんでコンテストは中止、美容室は全部閉店になってね
ただスカウト達はまさかカットモデル探すだけで死んだとは気づいてなくこの街をまださまよってて、カットモデルは見つけたい、でも痛い目にあうのはごめんだ
だから、未だに自分の代わりにカットモデルを探してくれる人を探してるらしいんですよ
ボンド:
木工用:あぁ、関係ない話しちゃいましたね、ごめんなさい。自分でおいしくて健康にいいシンナー吸える店探します(去る)
ボンド:…怖い話だったー!!!!!怖い話だったー!!!!!
えええっ!? 殺すう!?カットモデル欲しかったからって殺しあうう!?どんだけ治安悪かったんだよ一年前!!!
そりゃカットモデル探すの抵抗あるわ!!自覚は無いけど一回死んでるんだもの!!
A型の血液足りないのも怖くなってきた!!なんだよ!なんでこんなことになるんだよ!!街を歩いてただけだぞ!!!
木工用:(出てくる)すいませぇぇぇん
ボンド:あああ!!はいぃ!!
木工用:おいしくて健康にいいシンナー吸える店お探しじゃないですかぁぁぁ?
ボンド:心当たりがあるので代わりに探してきます!!