あゆむ:dog's imaginationですよろしくお願いします。
マキ:こちらこそよろしくお願いします。
あゆむ:お客さんに言ったんですよ。
……それにしても、今日のお客さんはべっぴんさんだらけですね。左の端からべっぴんさん、べっぴんさん……
………一人飛ばしてべっぴんさん。
マキ:そうみたいばい。
あゆむ:……なんで博多弁!?
マキ:あっ、ごめんなさい………
あゆむ:??……それにしても、最近いろんなニュースがありますよね。
明るいニュースもあれば暗いニュースも多くて…………それで、突然ですけどちょっとニュースキャスターになってみたいんですよ。
マキさん、やってもいいですか?
マキ:……いいわよ。コロコロコロシャーッとね!
あゆむ:なにその擬音?………「みなさんこんにちは。お昼のニュースです。」
マキ:ぐにょにょ〜ん。
あゆむ:さっきから擬音が謎ですけど!?どういうこと!?
………「まずは明るいニュースから。昨日、上野動物園でかわいいパンダの赤ちゃんが生まれました!
生まれたのはオスのパンダで、赤ちゃんの体調に影響はないそうです。いやーグッドニュースですね。」
マキ:それは悪いわね。
あゆむ:今グッドって言ったのに!?え、えー……「次は暗いニュースです。今日、上野動物園でかわいくないパンダの赤ちゃんが生まれました!」
マキ:残酷な運命ね………!
あゆむ:そこまでですか!?……「そして最後に明るいニュースです。先ほど、私の第二子が誕生しました!!」
マキ:……黒のまだら模様ですか?
あゆむ:どういう発想!?えっ………ちょっとマキさん!!さっきからなんなんですかあなた!?
マキ:………えっ?
あゆむ:ちゃんとツッコんでくださいよ!!マキさんツッコミって言ったじゃないですか!!
マキ:………壊れちゃうでしょ!!ワレモノ注意なのよ!!
あゆむ:何が!?………だから、例えばさっきのところだったら、「なんで自分のニュース言ってるんだよ」って言わないと!!
マキ:……………そうね。
あゆむ:あ、わかってもらえましたか………
マキ:私も欲しいわ!!
あゆむ:は?
マキ:私だってニュース欲しい!!
あゆむ:え、えっ、どういうこと!?
マキ:自分のを部屋に飾りたい!!
あゆむ:飾る!?部屋に!?
マキ:……ねえ、そうよねお客さん?別府にだってニュースあるんでしょ?
あゆむ:なんで急に別府!?
マキ:あっ………あるんでぺぷ?
あゆむ:なにその語尾!?………ねえマキさんどうしたんですか!?私たち、漫才やりに来たんでしょ!
マキ:………ねえ、どれぐらい見られているの?
あゆむ:はっ?………えー、まあ、ネットですからね。世界中の人が見る可能性はありますけど……
マキ:…………………………。
あゆむ:……マキさん?
マキ:…………いい加減にして!!
あゆむ:あっやっと漫才らしいセリフが出た!
あゆむ:dog's imaginationですよろしくお願いします。
マキ:こちらこそよろしくお願いします。
あゆむ:お客さんに言ったんですよ。
………それにしても、今日のお客さんはべっぴんさんだらけですね。左の端からべっぴんさん……
マキ:(………“べっぴんさん”って何なんだろう…………?)
べっぴんさん、べっぴん………あ、なんか別府っぽい。べっぴんさん……うん、別府っぽい。
ということは今日のお客さん、別府の人ばっかりってことかしら………?)
あゆむ:……一人飛ばしてべっぴんさん。
マキ:そうみたいばい。
あゆむ:……なんで博多弁?
マキ:あっ、ごめんなさい……
(……ああっ!九州の人だって思ったら、博多弁で喋ってしまった……
お客さん怒ってる………きっと別府弁っていう立派な言葉があるのに、博多弁喋っちゃったから………私ってば浅はか……)
あゆむ:……それにしても、最近いろんなニュースがありますよね。
マキ:(………“にゅーす”って何なんだろう…………?
にゅーす。にゅーす………にゅ〜す。にゅ〜す………なんか、ぐにゃってしてそう。)
あゆむ:明るいニュースもあれば暗いニュースも多くて……
マキ:(明るい?暗い?………なんか、蛍光灯っぽい。明るいにゅ〜す……ぐにゃっとした蛍光灯っぽい。高級なインテリアね。
……あ、そういえばあの、金箔みたいな人も言ってた!「明るい、明るい、明るいにゅ〜すです!!」って……)
あゆむ:……それで、突然ですけどちょっとニュースキャスターになってみたいんですよ。
マキ:(にゅ〜すにキャスター………転がして運ぶのかしら。なかなか便利ねそれ。
それにしても、“にゅ〜すキャスター”………後半スキッとしてる。スタイリッシュ!スタイリッシュにゅ〜す。)
あゆむ:マキさん、やってもいいですか?
マキ:……いいわよ。コロコロコロシャーッとね!
あゆむ:なにその擬音?
マキ:あっ………
(しまった………音が勢い良すぎたかしら。………そうよ、ぐにゃっとしてるんだもの。壊れやすいわよね……)
あゆむ:……「みなさんこんにちは。お昼のニュースです。」
マキ:(……“お昼のにゅ〜す”って、直射日光が当たってもっとぐにゃっとしてそう!)
ぐにょにょ〜ん。
あゆむ:さっきから擬音が謎ですけど………
………「まずは明るいニュースから。昨日、上野動物園でかわいいパンダの赤ちゃんが生まれました!生まれたのはオスの……」
マキ:(パンダ………白黒………明るいにゅ〜すなのに!?黒い部分が混じっているのに明るいにゅ〜すなの!?)
いや、待って………スイカに塩をかけると甘くなるように、この黒い部分がより明るさを演出しているの……?
そうだとしたらすごい………すごいわパンダの赤ちゃん!!すごいわ黒い部分!!スパイシー!!)
あゆむ:「……で、赤ちゃんの体調に影響はないそうです。いやーグッドニュースですね。」
マキ:(“グッドにゅ〜す”………これはぐにゃっとしてなさそう。)
それは悪いわね。
あゆむ:グッドって言ったのに!?……「次は暗いニュースです。今日、上野動物園でかわいくないパンダの赤ちゃんが生まれました!」
マキ:(……同じパンダなのに暗いにゅ〜す!?スパイシーブラックの力はどうなったの………
………もしかしてかわいくないから?そうなのね……?)
残酷な運命ね………!
あゆむ:そこまでですか?……「そして最後に明るいニュースです。先ほど、私の第二子が誕生しました!!」
マキ:(黒くないのに!?スパブラもないのに明るいにゅ〜すって………そうか、あゆむさんのお子さんは………)
黒のまだら模様ですか?
あゆむ:どういう発想!?………ちょっとマキさん!!さっきからなんなんですか!?
マキ:………えっ?
(なんで怒られてるんだろう………)
あゆむ:ちゃんとツッコんでくださいよ!!マキさんツッコミって言ったじゃないですか!!
マキ:(そんな突っ込むって乱雑な……)
壊れちゃうでしょ!!ワレモノ注意なのよ!!
あゆむ:何が!?例えばさっきのところだったら、「なんで自分のニュース言ってるんだよ」って言わないと!!
マキ:(………確かに。さっきからあゆむさんばかりにゅ〜すを手にしてる……)
……………そうね。
あゆむ:わかってもらえましたか………
マキ:私も欲しいわ!!
あゆむ:は?
マキ:私だってにゅ〜す欲しい!!
あゆむ:え、えっ、どういうこと!?
マキ:自分のを部屋に飾りたい!!
あゆむ:飾る!?部屋に!?
マキ:……ねえ、そうよねお客さん?別府にだってにゅ〜すあるんでしょ?
あゆむ:なんで急に別府!?
マキ:あっ………あるんでぺぷ?
あゆむ:なにその語尾!?………ねえマキさんどうしたんですか!?私たち、漫才やりに来たんでしょ!
マキ:(………“マンザイ”って何なんだろう…………?
マンザイ、マンザイ、なんか………なんか、まざまざとみられそう。まざまざと………)
………ねえ、どれぐらい見られているの?
あゆむ:はっ?………まあ、ネットですからね。世界中の人が見る可能性はありますけど……
マキ:(世界中の人が!?世界中の人が私たちがまざまざと………視線、ざらざらしてそう………
そんなものが一堂に会して…私たちに………そんな、そんな……………)
いい加減にして!!
あゆむ:あ、やっと漫才らしいセリフが出た!
審査員 点数 |
30 | 15 | 56 | 33 | 26 | 41 | 得点33.50 |
【審査員コメント】 ・こういう二重構造のネタ久々に見た気がします。「結構昔のネタ」というのも納得。 こういうネタはいかにフリである前半の疑問点を後半で解消するかにある訳ですが、 そういう点だと、若干マキの発想がトリッキー過ぎて飲み込みづらい部分がありました。 「べっぴんさん」の意味がわからないという部分はまだわかるのですが、「ニュース」は少し飛びすぎと言いますか。 本題に入る前にマキがバカキャラであるとか、そういう説明のボケがあっても良かったかも知れません。 またこれは欲張りかも知れませんが、前半のフリ部分にもう少し意味の通るワードが欲しかったかなと。 ある程度やりとりが噛み合っていた方が、後半の種明かしでもっと盛り上がったように思えます。 それこそあゆむの方が独自の解釈でマキの発言を理解してまたこじれるとか、そういう工夫があるとなお完成された気がします。 ・前半部分は本当にただただ噛み合っていなさすぎて笑いはほぼ無く、ただただ種明かしを心待ちにする時間になってしまいました。 そして待ちに待った後半部分も、結局は噛み合っていなさすぎるなぁという感じしかなかったです。 マキさんの発想がどっちにしろ突飛すぎて着いていけなかった感じがあります。 「あーそういうことだったのかぁ」感が無いというか。あんまり安易でもあれですが、やりようはもっとあったはず。 「“グッドにゅ〜す”………これはぐにゃっとしてなさそう。」はちょっと良かったです。 ・ある程度 納得はさせられました。大いに仕掛けてきましたね。好きか嫌いかで言えばかなり好きですし評価できる攻め方でした。 しかし、構成以外の部分は割とニュアンス頼みな感じで笑い所が不確かなものだったかなと。 結局「次は暗いニュースです。今日、上野動物園でかわいくないパンダの赤ちゃんが生まれました!」みたいなのが一番面白いんですよね。 ・後半自分の思考を解説していくという試みは面白かったんですが、 前半は常に漫才が噛み合ってないという姿勢で意外性がなく、後半もその思考自体が結構突飛なものでその言動に至ったという過程もイマイチ噛み合ってない感じがして終始ぼやっとした感じでした ・なんだか、すごいことになってます。 最初意味わからない漫才だと思って、回想が入ってからそういうことかと思ったら、回想も意味が分からないという。 ボケの発想が独自すぎて、発言の真意が謎のままというすごい状況になっちゃってます。 こういった設定はどうしても伏線の回収や展開の拾い方などが要求されてきます。 どこもかしこも意味が分からないという意味ではだれにもまねできない発想なのですが、なかなか笑いにつながりにくい内容になっちゃってるかなと。 展開の作り方を工夫するか、その発想のボケのままもっと受け入れやすい展開を見出すかとしたほうがいいかなと思います。 ・試みとしてはアリだと思います。 ただ、マキの思考過程が公開されたところで「おーなるほど!」というよいりは「だとしても???」という感覚でした。 そこが味でもありそうなのですが、個人的にはあまりハマらなかったです。 このタイプのネタだと、アンジャッシュばりに上手いことやることが期待されてしまうかもしれませんね。
小村:どうもガンバラナイズです!
五竹:どうも、三度の飯より体が弱い、五竹です。
小村:比較が意味を成してねえよ!体が弱い方なんだろうなっていうのは分かったけどさ!
五竹:いやー、聞いてよ小村さん、もしくは小村っち。
小村:小村さんでお願い。
五竹:今日ここに歩いて来るときに車に撥ねられちゃってさ。
小村:え、それ大丈夫なの!?いや三度の飯より体弱いのに大丈夫なの!?
五竹:それでさ、事故の拍子に相手大怪我させちゃって。
小村:は!?え、した方じゃなくて!?相手が撥ねたんでしょ!?撥ねられたのお前でしょ!?
五竹:相手が撥ねて、俺が撥ねられた。
小村:でその結果?
五竹:相手がケガした。
小村:ほらおかしい!!それはあれか!?社会的に大怪我したとかそういうことか!?
五竹:普通に怪我だよ。病院に運ばれるタイプの。
小村:いやどんな弾かれ方したんだよ!?あれか!?お前を撥ねた後二次的な事故で怪我したとかか!?それだな!?
五竹:いや俺との衝突でだよ。
小村:なんでだよ!?相手小人か!?小人の運転するミニカーなのか!?
五竹:小人・・・?え、何言ってんのこいつ・・・?
小村:訳分かんねえこと言われれば訳分かんねえこと言いたくなるさ!
もうとりあえず状況説明してくれない!?
五竹:俺が車に撥ねられた話をしていて、小村さんがそれを聞いてる。
小村:・・・ごめん、車に撥ねられた場面のね。
五竹:ここに歩いて来る途中に体鍛えるために横断歩道でシャトルランしてたんだけどさ。
小村:なにレースゲームの障害物みたいなことしてんだよ!?体育館でやれ!
五竹:そしたら大型トラックが猛スピードで突っ込んできてさ、
小村:変なことしてるから!レースゲー感覚で突っ込んできたんだよ!
五竹:でそのまま撥ねられた訳よ。
小村:はい死んだ!!人生お疲れ様でした!!
五竹:で吹っ飛ばされながら運転席をチラッと見たんだよね。
小村:なんでそんな余裕があるんだよ!!吹っ飛ばされてる最中ぐらいは思考停止してろよ!!
吹っ飛ばされて転げて、起き上がって自分が奇跡的に助かったことに驚いて、そこで初めて気にしろよ!!
五竹:そしたら運転手のおじさん、思いっきり血吐いててさ、
小村:何きっかけだ!?それ多分ただの持病じゃない!?
五竹:助手席に乗ってた兄ちゃんも思いっきり血吐いててさ、
小村:だからどうやったらそうなり得るんだよ!?2人揃って持病だよ持病!!ビックリして発症しちゃったんだよ!!
五竹:で「相手ケガさせちゃったやばいなー」って思いながら吹っ飛ばされてたら
小村:多分お前に責任降りかからないから!!頼むから自分の体を心配して!?
五竹:今度は青信号で交差点を走る別の車が快速で突っ込んできてさ、
小村:二次的な事故お前の方に来てた!?
五竹:それがまあ200キロで走るフェラーリでさ、
小村:いや快速なんてもんじゃねえな!?なに交差点をスポーツカーでぶっ飛ばしてやがんだ!?
五竹:でそのまま撥ねられた訳よ。
小村:はい死んだ!!一件目で何とか生きてたとして今死んだ!!
五竹:でまあ勿論吹っ飛ばされながら運転席をチラッと見る訳よ。
小村:何が勿論なのかハテナしかないんだが!?
奇跡的に無事なのはもう受け入れるからさ、そのド余裕な感じやめてくれない!?
五竹:そしたら運転手の兄ちゃん、思いっきり血吐いててさ、
小村:お前は自分が受けた衝撃を相手に送り返すみたいな護符でも持ってんのか!?
五竹:助手席に乗ってたゾウさんも思いっきり血吐いててさ、
小村:ゾウさえも!?いやまず助手席にゾウって何!?助手席にゾウが乗ってるフェラーリって何だよ!?
五竹:車の上に乗ってたおばあさんも思いっきり血吐いててさ、
小村:おばあさん何やってんだ!?ゾウの所為で乗れなかったのか!?いや優先順位よ!!
五竹:で「また相手ケガさせちゃったしゾウさんまでケガさせちゃったしやばいなー」って思いながら
「でもおばあさんはまあ自業自得だよなー」とか思いながら吹っ飛ばされてたら、
小村:おばあさんは自業自得だし兄ちゃんも自業自得だわ!!ゾウさんは可哀想!!
五竹:今度は対向車線を走る別の車が突っ込んできてさ、
小村:災難も災難だな!?いや今のお前を見る限り全く災難そうじゃないんだけどさ!?
五竹:それがまあ全身に針をまとった戦車でさ、
小村:もうそれどこだよ!?そんな世紀末な交差点どこで見られるんだよ!?
五竹:でそのまま撥ねられた訳よ。
小村:撥ねられたというかもう刺さるよね!?
五竹:で例のごとく吹っ飛ばされながら運転席を見ようと思ったんだけど見えなくてさ、
小村:戦車だからな!!
五竹:運転手の人大丈夫かなーと思いながら眺めてたら戦車が大砲から思いっきり血吐いててさ、
小村:それはもう単純になんでだよ!?ただただ意味が分からない!!
五竹:「人や動物のみならず車にまでケガさせちゃったもうどうしよう」って思ってさ、
小村:むしろ車はいいんだよ!!生き物を重んじろ!!
五竹:でまあしっかり着地決めて周りから拍手もらって、
小村:体操かな!!?車に撥ねられるなんて種目あったかな!!?
五竹:1台目の車のドア開けて、「大丈夫ですか?」って声かけたんだけど
小村:逆だから!!吹っ飛ばした方が駆け寄る側だから!!吹っ飛ばされた方が心配される側だから!!
五竹:運転手のおじさんも助手席のお兄さんも瀕死状態だったから急いで救急車呼んでさ、
小村:吹っ飛ばされた方が救急車呼ばれる側だから!!瀕死でぶっ倒れてる側だから!!
五竹:で2台目の車のドア開けて、「大丈夫ですか?」って声かけたんだけど
小村:というか撥ねられた云々は置いといてなんで全部お前がやってんだよ!!オーディエンスよ!!
五竹:運転手のお兄さんも助手席のゾウさんも瀕死状態だったんだけど、
車の上にいたおばあさんはピンピンしてたからそこはおばあさんに任せてさ、
小村:ケガしそうな奴ほどピンピンしてるの何なんだよ!!
五竹:で次に戦車に「大丈夫ですか?」って声かけたんだけど
小村:それは戦車自体が生きてるの!?そいつに関しては何が何だかさっぱりなんだけど!?
五竹:戦車も操縦席のゾウさんも瀕死状態だったから急いで救急車呼んでさ、
小村:またゾウさんいた!?しかも戦車操縦してた!?
五竹:でもまあ何とか皆一命を取り留めたみたいでさ、本当よかったよ。
小村:それはよかったけどな!?
五竹:そんな訳でね、皆さん車に撥ねられた際は相手を怪我させないように気をつけましょう。
小村:撥ねられないことを気をつけましょう!!な!?
いやもう3回やばいのに撥ねられて無傷って何なの!?
五竹:無傷ではないよ。
小村:あ、怪我してた!?描写無かったから無傷かと思ったよ!
五竹:そうだね、今日の事故でちょっと風邪ひいたかな。
小村:いやそれ事故関係ねえわ!!もういい加減にしろ!!
二人:どうもありがとうございました。
先生:はいどーもー!
おーりん:きリンです
先生:いや、読み間違う人 いるけども!
いやー、「ん?どういうこと?」って思われた方もいるかと思いますけどね。
実は彼女は「黄リン(おうりん)」という物質でしてね。きリンって読んじゃう人もいるんですよ。
おーりん:はいはーい! Pゲートから登場しましたー!
地下アイドルならぬ水面下アイドル おーりん☆でーーーーす!
先生:えぇ、黄リンは徐々に酸化して発火するので水の中に入れて保管しないといけないんですよね
おーりん:年齢は〜? 若さ溢れる15歳〜!
先生:これはシンプルに原子番号です。
おーりん:おいゴラァ! 出てきてやってんだぞ! もっと盛り上がらんかいワレ ゴラァ!
クソ審査員! 100点以外認めねえからな! カスめが!
先生:黄リンは生物にとっては猛毒ですからね。 えぇ、毒っ気が強いんですよ。内服すると数時間で死にます。
おーりん:えーっとぉ、今日はおーりん☆への質問コーナーやっちゃいまーす! 事前に集めた質問にバシバシ答えますねー!
1通目!『おーりん☆さんはココ以外ではどういう活動をしているの?』
うーんとね、SCOPっていう4人組ユニットでも活動しています!
先生:メジャーな同素体の元素4つはSCOPで覚えましょうね。
おーりん:このユニット名はそれぞれのメンバーから1文字ずつとったんでーす!
えっ? じゃあ「O」はおーりん? 違ぇよバーカバーカ!
先生:そもそもリンの元素記号は「P」でして、赤リンや紫リンなどの同素体があります。
したがって、Sが硫黄・Cが炭素・Oが酸素・Pがリンとなります。
おーりん:それでは2通目!
『姉の せきりん☆さんは今や どこに行っても見られるほど有名ですがどう思いますか?』
先生:赤リンは「せきりん」と読みます。
おーりん:あぁー、せきりん☆ね。あんなもん枕営業よ。
この前もマッチョの棒の先をシュッシュッて擦ってるところ見たし。
先生:赤リンはマッチの箱の側面に使われています。マッチ棒に火をつけることができるんですねー。
おーりん:おーりん☆だってねぇ、枕営業すれば せきりん☆なんて目じゃないくらいまでいけるんだから!
権力者3人くらい一気に相手してね。うわっ、それって4P? P4? 4Pかっ!ヤバっ!
先生:リンには白リンという物もありましてね。化学式は「P4(4はPの右下)」なんですよ。
おーりん:3通目!『仲間の黒リンさんや白リンさんは元気ですか?』
あー、あのデブとガリね。元気よ元気たぶん。
先生:黒リンは比重が2.69、白リンは比重が1.82です。同素体だけど結構 違うんですよ。
おーりん:4通目!『好きなアイドルは誰ですか?』
松本伊代だね。あれは萌える。
先生:黄リンは”硫黄”と反応すると燃えて爆発します。
おーりん:次の質問!『おーりん☆さんはきっと昔 さぞイタい厨二ネームを名乗っていたんじゃないですか?』
あぁ、そうさ! 「†光を運ぶ者†」だよ!悪いか!
先生:リンは英語で「phosphorus」。語源はギリシャ語で「光を運ぶもの」の意からだと言われています。
おーりん:次の質問! 『口の悪い おーりん☆さんは暴走族ですか?』
うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーー!
先生:15族ですし、非金ぞく です。
おーりん:次の質問! 『もし姉がイケメンと結婚して婿養子にきたら、おーりん☆も”小姑”になりますね。どうしますか?』
嫌いな姉のオトコとか燃えるぜぇぇぇぇぇ!!
先生:黄リンは”50℃”になると発火します。
おーりん:次! 『モノマネをやってください』
お前をロウ状人形にしてやろうか!!??
先生:黄リンはロウ状の固体として知られています
おーりん:(プルルルルルルルル)うわっ、電話だ!えっ、事務所の社長!?
どうしたんですか!? えっ、「おーりん☆さんを懲戒処分にします」ですって!!??
おーりんさんをちょうかいしょぶん!?
り ん さ ん を ち ょ う か い ! ?
先生:リンの化合物である「リン酸」は「潮解」するという特徴があります。
おーりん:ぐえー、クビになっちゃったんでもう終わりにします!
先生:えっ、これじゃネタが短いですよ。
おーりん:別に良いんだよ! だってね、黄リンはね、なんと、なんとなんと、
原 子 間 距 離 も 短 い か ら ね ー !
先生:何を基準に言ってるのかはわかりませんが、文献に無いような適当なことは言わないでください。
おーりん:じゃあ、最後に1つだけ言わせてください。
先生:なんでしょう
おーりん:エクサかわいいおーりん☆ は前回 準決勝まで行ってますから!!!
先生:いや、最後 化学ボケしないで自慢をするんかい!! もういいよ!
以上、高校化学からお送りしました!
審査員 点数 |
40 | 20 | ☆ | 43 | 65 | 52 | 得点44.00 |
得票2票 |
【審査員コメント】 ・でぶりんとがりりんって黒リンと白リンだったのか……!!凄い伏線回収喰らった気分です。 以前奇想杯で審査させて頂いたネタのリメイクな訳ですが、先生の存在でかなりわかりやすくなりました。 黄リンとアイドルという双方の要素をしっかり活かしており、「シンプルに元素番号」などは単純にボケとして面白かったです。 ただ全体を見ると、笑うというよりは完成度への感心が勝った印象を受けました。 黄リンだけで押し通すなら今回くらいのネタの長さでも充分ですが、あっさりし過ぎ感はあったので、 SCOPのメンバーや赤リン達など他の元素も絡めて広げられれば、笑いどころも増やせたのではないでしょうか。 今回笑った度合いで点数を点けさせて頂きましたが、完成度とクオリティは素晴らしい出来でした。 ・ワラッタメバトルかよ!! 巧いように見えて別にあんまり巧くないような気がしました。 質問に答えていく、という主題が基本的になんでもありな感じなので…… もっと一貫したストーリーの中に黄リンの特徴を混ぜて行くようなネタなら「凄いな~」とは思ったと思うんですけども。 そもそも、黄リンなのかよ、ってのと、オチは評価したいです。 ・すいません。クソ審査員は私でした。でも奇想杯のリベンジができて満足です。 ・黄リンになぞられたボケを箇条書きで並べていくのでどうしても頑張ったよ感が出てしまったなと思います 原子間距離は文献に載ってないの面白かったです ・普通に勉強になったわ!科学めっちゃ苦手ですが、めっちゃわかりやすかったです。 おーりんの暴走を先生がツッコむのではなく、黄リンの授業をするという斬新で冒険的な漫才スタイルがすごい。 普通の人だったら思いついても躊躇してしまいそうなスタイルに挑戦する姿勢は素敵です。 暴走と授業がうまくマッチしていてしっかり面白さを生んでいるだけに、大きく突き抜けないまま終わってしまったのが惜しい。 ネタも短めだったので、さらに暴走と科学の知識を盛り込んで完成度を高めることはできたかなと思います。 100点じゃないですが殺さないでください。科学の教科書買いますんで。 ・かなり上手いことダジャレになっていたんだなぁ、と感心いたしました。 ネタとしては、せめてもうひと展開ふた展開ほど欲しかったなぁ、というところです。
晴耕:いわゆる「パイズリ」ってあるじゃん?
雨読:ありますね。男のロマンですね。
晴耕:極上のサンドイッチだよな。――(自分の胸を指して)ちょっとここに指置いてみ?
雨読:こうですか?
晴耕:これをチンコだとしてさ、こうやってぎゅーっと。(胸を寄せるポーズ)
雨読:いや、晴耕さんがやっても全然挟めてないですよ! オープンサンドですよ!
晴耕:まあ俺には無理があったがおっぱい大きい女の子には挟まれたいよな。
雨読:そりゃあサンドされたいですよ。挟まれて「肌色のダブルソフトや〜!」って叫びたいですよ。
晴耕:馬鹿野郎。
雨読:すいません! 夢見すぎました!
晴耕:今のご時世「肌色」ってのは人種差別に繋がるから「うすだいだいいろ」とかに言い換えろよ。
雨読:えっ、そこですか!?
晴耕:でもまあ今のは余談だ。話を戻すがあれ、チンコがおっぱいに挟まれてる状態じゃん。
雨読:挟まれてますね。
晴耕:でもあれって文字に起こすとどうなんだ? 「おっ チンコ ぱい」なのか「おっぱい チンコ おっぱい」なのか。
雨読:“おっぱいは片方でもおっぱい足り得るか”ということですね。今日の晴耕さん哲学的だ…!
晴耕:どっちが正解なんだろうな?
雨読:おっぱいでも吸いながら考えたいところですね…。
晴耕:はーい、雨読ちゃん。おっぱいでちゅよ〜。
雨読:わ〜ぃ。ちゅぱちゅぱ…(わしっ)
晴耕:こらっ、手でもう1個のおっぱいまで独り占めしないの! そうしたら弟くんがおっぱい吸えないでしょ!
雨読:――やっぱりおっぱいは片方でも「おっぱい」ですよ!
晴耕:確かにそうだな。つまり「おっぱい チンコ おっぱい」だな。
雨読:いやあ、晴れて解決しましたね。
晴耕:――いや、待てよ。
雨読:えっ!?
晴耕:パイズリの時って基本的に顔と顔は向かう合う位置関係になるじゃん?
雨読:まあ体勢によって差はあれど、大まかに言えばそうですね。
晴耕:だったら「おっぱい チンコ おっぱい」と同じ向きに文字を並べるのはおかしくないか?
雨読:!! 言われてみれば、この向きだと位置的に2人がフュージョンしちゃう!
晴耕:ということはだ、「おっぱい」と「チンコ」のうち片方は逆に表記すべきなんじゃないか?
雨読:ええと、つまり…「おっぱい コンチ おっぱい」か「いぱっお チンコ いぱっお」ということですか。
晴耕:どっちが正解なんだろうな?
雨読:女だらけの水泳大会でも見ながら考えたいところですね…。
晴耕:どんどんぱふぱふ。
雨読:わーわーわーわーわー。(ポロリ)
晴耕:おーっと、ここでウド子ちゃんがおっぱいポロリです!
雨読:――おっぱいが見える時っていうのはおっぱいがこっち向いてる時ですよ!
晴耕:じゃあパイズリ時のおっぱいも「おっぱい」表記でいいってことか。
雨読:したがって逆に表記すべきは自分側であるチンコの方ですね。
晴耕:つまり「おっぱい コンチ おっぱい」ってことか。
雨読:いやあ、晴れて解決しましたね。
晴耕:――いや、待てよ。
雨読:えっ!?
晴耕:パイズリするにはある程度以上の大きさが必要だと思うけどよ、爆乳を「パイオツカイデー」なんて言ったりするじゃん。
「おっぱい」と「パイオツ」だったらどっちの表現がふさわしいんだろうな。
雨読:「おっぱい コンチ おっぱい」か「パイオツ コンチ パイオツ」かってことですね。
晴耕:俺的には「パイオツ」はかなり弾力があってばるんばるんしている感じなんだよな。
雨読:ということは?
晴耕:ウフーン、アハーン。(ボインボイーン)
雨読:うおおおおおおお、パイズリしてくださ〜い。
晴耕:OKOK、チンコ挟もうネー。
(ずりっ…ばるん)
(ずりっ…ばるんっ)
雨読:――パイオツの弾力だとかなり挟みづらいですよ!
晴耕:あんなに弾かれちゃチンコももどかしいな。
雨読:だからしなやかさのある「おっぱい」で包み込んでもらうほうがよさそうですね。
晴耕:つまり「おっぱい コンチ おっぱい」の方がふさわしいってことだな。
雨読:いやあ、晴れて解決しましたね。
晴耕:――いや、待てよ。
雨読:えっ!?
晴耕:おっぱいの表現はそれでいいとしてチンコの方もさ、「チンポ」っていったりもするじゃん。
雨読:「チンコ」と「チンポ」…ひいては「おっぱい コンチ おっぱい」か「おっぱい ポンチ おっぱい」かってことですね。
晴耕:俺的には「チンコ」はニュートラルな「チンコ↓」、「チンポ」は元気に勃った「チンポ↑」ってイメージなんだよな。
雨読:ということは?
晴耕:ほーら、むぎゅむぎゅしてあげるからおちんちん出しなさ〜い。
雨読:や…やさしくお願いします。(ポロリ)
(チンコ) ※雨読を向かって正面に見ているイメージなので「コンチ」でなく「チンコ」表記
晴耕:ほーら、おっぱいでちゅよ〜。(ふわふわ、すりすり…)
雨読:ふ…ふああああああ〜…。〔ボッキーン〕
〔チンポ〕
雨読:――最初は「チンコ」、勃ったら「チンポ」って感じですね。
晴耕:つまり「おっぱい コンチ おっぱい」から「おっぱい ポンチ おっぱい」に変化するってことだな。
雨読:いやあ、晴れて解決しましたね。
晴耕:解決したらなんかムラムラしてきたな。
雨読:僕も“〔チンポ〕”状態ですよ。
晴耕:会場の中にパイズリをしてくれるお客様はいませんかー?
雨読:ここで聞いちゃうんですか!?
晴耕:――お、そこのお姉さんが「してあげてもいい」と。
雨読:えっ、誰だれ!?
晴耕:ほら、あそこにいる女子プロレスラーみたいな顔と体格の。
雨読:あっ………………。
↓↓↓↓
(チンコ)
審査員 点数 |
70 | 35 | 78 | 81 | 24 | 68 | 得点59.33 |
【審査員コメント】 ・タイトル見た瞬間「馬鹿野郎」と口走ったのですが、9行目に一言一句同じセリフが出て来て絶句しました。 正直これ言ってどう思われるかわかんないんですが、今までの鋳いんがむさんのネタで1番面白かったです。 パイズリを真剣に定義するという時点でアホなんですが、その理論がある程度筋が通っているのが良い。 最初のおっぱいを吸う下りなんかは非常に説得力があって笑いました。「なるほど」と言ってしまったことが悔しいです。 その後のコンチやパイオツのセクションに関しては、最初よりパワーダウンした感じは否めませんでしたが、 パイズリ1本槍でここまで展開出来たことに感服しました。オチは今大会で1番完璧だったと思います。 ・全体的になんなんだこのネタ……。 ネタ運びの形式はあまり長文では見たこと無い感じでいろいろ活かせそうだなって思ったんですが、 恵まれた形式からクソみたいなテーマだなって思ったり、でも逆にそのくだらなさが面白いような気もしたり。 ただ、どっちにしてももっとバカになった方がいい気がするんですよね。笑いより共感の方が強かったです(←!?) オチ好きです。 ・アイディアの見せ方が良いですね。屁理屈みたいに難癖をつけていく見せ方だったらもっと好き嫌い出そうですが、これはしょうもなさをシンプルに楽しめました。 それでも題材的に天井は少なからずありますけど、真面目に考察していく様子がとてもユニークでした。何より中折れせず最後まで面白さを保ってたのが良かったです。 序盤に「うすだいだいいろ」でレイシストに配慮したような姿勢を見せつつ割とフェミニストには真っ向から喧嘩売っていくスタイルですね。 ・馬鹿げたことを(それもシンプルにひどい)マジメに考えるという構図が徹底してて面白かったです。地味に「うすだいだいいろ」が好き ・下ネタってね、諸刃の剣なんですよ。使い方間違えると、面白くなくなっちゃうんです。 特にメインの題材として持っていくと、生々しさとユーモアのバランスを取らないといけなくて。 このネタの場合、二人でパイズリの持論を考えようとしてますが、この場合はある程度の共感できる部分が必要だと思うんです。 ですが、独自持論に走りすぎてなかなか共感しにくく、ユーモアでの面白い下ネタであるかといわれると厳しいです。 このテイストの下ネタで全体を通してしまって、かつ共感の部分がないのは下ネタ漫才としては致命的です。 掛け合いとしては悪くないのですが、下ネタの使い方は本当にネタを左右するので受け入れやすい形を探すといいと思います。 自分が下ネタ嫌いなわけじゃありませんので。ちんこマンダムマン!なんちゃって。 ・第一印象としては、ちょっとキツい下ネタへのフォローがなさ過ぎるんじゃないかと思いました(MM-1的に結構ギリギリのラインかも)。 ただそれはそれとして、やってることはめちゃくちゃ斬新で面白かったですね。間をとってこのぐらいの点数です。 ツッコミ不在というのが、下ネタ的な意味では辛かったのですが、形式として新しくもありました。
大瞬:はいどーも虎徹です。
疾風ロシナンテ:よろしくお願いします。
二人:(刀を抜くポーズで)シャキーン!!
大:切れ味抜群だな。
疾:ほんとにな。この刀20万したもんな。
大:20万と言えば俺、九九が言えないのよ。
疾:数字という事以外関係ないけどマジで?ちょっと言ってみてよ。
大:一の段から言うぞ。1×1が2、1×2が3、1×3が4、1×4が5、1×5が6、1×6が7・・。
疾:足してないそれ?
大:かけてるよ。
疾:まあお前の言い分はわかった。次二の段言ってみてよ。
大:2×1が1、2×2が0、2×3がマイナス1・・。
疾:引いてない?
大:かけてるよ。
疾:マイナスとか確信犯じゃん。
大:それでも僕はやってない!!
疾:・・三の段行くぞ。
大:誰の腹が三段腹だよ!!
疾:ごめん。でも痩せた方いいよ。
大:覚え方忘れちゃったよ。惨めに死んで27だっけ?
疾:サンシ27だよ!
大:桂?
疾:あの人は今文枝!!
大:文枝は今年で73歳だよ。
疾:話題が横道に逸れたから四の段言ってみよう!
大:やってみよう!!
疾:・・・黙れ!!叩き斬るぞ!!
大:4×1が4、死人が八人、資産が増える、志士の時代幕末、死後裁きに遭う、四六時中スマホいじる・・。
疾:八人死んで資産が増えて幕末の志士が死後裁きに遭って四六時中スマホいじるって数学でも何でもないよ。
大:でも遺産相続や歴史とかスマホの使いすぎは良くないという教えは学べるよ。
疾:五の段は?
大:これは最初の部分だけ覚えてる。確か・・吾一さん。
疾:誰吾一さんって?
大:隣の家の人で畑仕事してるおじさん。いつもごぼうみたいに細い大根や紫色のトマトとかくれる。
疾:厄介払いされてるよなそれ。
大:でもいい人。
疾:純粋さは認めてやる。六の段は?
大:ろくでもない事を言うな!
疾:ろくでもない頭で言うな!
大:俺は電子計算機じゃないんだ!自由に豪快に生きていくんだ!ロックンロール!
疾:ごめんつまんない。七の段は?
大:簡単だよ七をどんどん足して行けばいいんだろ!
疾:それを答えて。
大:答えの無い問題があったっていいじゃないか。by林修。
疾:答えに導く仕事する人だからあの人。八の段は?
大:8×1が8、8×2が16、8×3が24、8×4が32、8×5が40、8×6が48、8×7が56、8×8が64、8×9が72。
疾:正解だよ。ここでみんなつまづく筈なんだけど。
大:俺八の段得意。お前は?
疾:苦手。
大:オー小学校からやり直せチキン野郎。
疾:・・お前を怒るエネルギー使うのがもったいないわ。最後九の段。
大:あっそういえば俺が習ったクラス九の段は省略してたからわかんないわ。
疾:先生も放棄したワケか。
大:でもこれだけは言える。人生は計算ずくでは生きられない!
疾:お前世の中で生きていけない。
二人:どうもありがとうございました。キンッ。(刀を鞘に納めるポーズ)
審査員 点数 |
26 | 18 | 28 | 20 | 10 | 29 | 得点22.83 (ボーナス+1点込) |
【審査員コメント】 ・始まり方とオチがなんか好きです。実際舞台で漫才やる機会があればパクりたいと思います。 全体的に粗くはあるんですが、ちょいちょい凄くいいフレーズが見られるという印象でした。 1の段のボケ自体は強くないんですが、「足してないそれ?」「かけてるよ」のようにサラッと光る下りが見えました。 特に好きなのがオチの「お前世の中で生きていけない」。まさかこんな綺麗に締めるとは。 分枝師匠や吾一さんなどはボケが雑でしたし、全体的に大笑いなどは無かったんですが、 部分的なやりとりに進化の可能性を感じさせてくれました。今後にめっちゃ期待してます。 今回のようなギャグ的な漫才ではなく、やりとりに重点を置くとかなり化けそうな予感がします。 ・言い回しが凝りすぎて空回りしてる部分もあり、ベタすぎる部分もあり……。 まず普通に面白くなかったかな、という感じです、すみません。 ボケのバリエーションは沢山あったし、個性を感じられる下りもあったので、 一つの下りをもっと膨らませることを意識しつつ、色々試して見て欲しいですね。 ある程度技術を身につけて個性をコントロールできるように成ったら強豪になりそうな印象です。 ・「大:4×1が4、死人が八人、資産が増える、志士の時代幕末、死後裁きに遭う、四六時中スマホいじる・・。 疾:八人死んで資産が増えて幕末の志士が死後裁きに遭って四六時中スマホいじるって数学でも何でもないよ。」 こことか恐ろしくテンポ悪いですし、他も含めて1つの段を1行で出し切らなくても良いんじゃないかなと思います。 全体的に言葉足らず過ぎて、2次元的なイメージにしろ3次元的なイメージにしろ魅力的な人間味が感じられないのが漫才としては痛いのではと感じました。 疾風ロシナンテという名前は好きです。 ・それぞれの段に仕掛けが一個ずつなのがもったいない。もじり方もちょっと幼稚すぎるかなという感じです 吾一さんと8の段はしっかりいえるの面白かったです サンク27では? ・展開、ボケ、ツッコミそれぞれが基礎段階ぎりぎり届かないところで止まっちゃってます。 とにかくボケようボケようとしていて、漫才としての作りが未完成のまま漫才をしてしまっている印象です。 刀持っているキャラも急に脈絡なく「叩き斬るぞ!!」とツッコんでしまっているので、蛇足になってしまっています。 おそらく、まだ長文を作り慣れていない方だと思うので、ここからもっとネタ作りを経験して、漫才の手法を覚えていってほしいです。 ネタの作り方を覚えていくと、本当に楽しいので。 ・1の段、2の段、…の順にボケていく、というひとまずのわかりやすい構成が出来ているのは良いと思いました。 ただ、個々の段のボケや、そのボケをさらにどう発展させていくか、というところはまだまだ練れると思うのでより一層頑張ってください。 また、段によって9個全部言ったり、ひとつも掛け算を言わなかったりしていたのは、ちょっとボケの方向が定まらなさ過ぎていたかもしれません。 1の段で足してる、2の段で引いてる、と来たなら、3の段でそれをフリとしたボケになっているとより効果的だったと思います。 フレーズや言い回しはところどころ好きでした。なんとなく、という程度ではありますが。
N「はいどーもー!NIKEです、お願いします!」
I「お願いします!いやー久しぶりですよ。緊張しますね。」
N「そうですね。漫才できるのはうれしいですけど緊張するね。
緊張はしやすいほうですかIさんは。」
I「緊張しますねぇ。アガリ症ですからね。
すぐ緊張してパニックになって、頭んなか真っ黄色になりますけど」
N「真っ白だよ普通。なんか黄ばんだ時の言い方だろ。汚いよ。
へーでもそうなんですね。アガリ症ですか。」
I「すぐに緊張するね。気も小さいからね僕。ノミノミの心臓ですよ」
N「ノミの心臓だろ!ゴムゴムの実みてーな言い方するなよ!
でもね、これから生きてれば緊張することってまだ沢山ありますからね。」
I「そうですかね?もう28歳だし、この先そんなに緊張する事もないんじゃないの?」
N「そんなことないよ。例えばさ、結婚。結婚するなんてことになったら
緊張する場面ってのは付きまといますよ。」
I「なるほどねぇ。でも僕、彼女できないからそれはリアリティが無いな。」
N「まあそう言われちゃうとねぇ。」
I「そうでしょ?僕いわゆる『彼女いない歴−年齢=0』の人間ですから」
N「なんか式が長いな。なんで0が入ってくるんだよ。『=年齢』でいいだろ。」
I「そうか、えーだから『彼女いない歴×0=年齢』ですから」
N「だから0いらねーんだよ!0かけて『=年齢』だとお前0歳になるだろ!」
I「赤ちゃんですよ、新生児ですよまだまだ。」
N「わけわからんわ!首もすわってねぇ奴と漫才できねーから!
『彼女いない歴=年齢』って言えばいいんですよ。」
I「そういうことだからさ。結婚の話っていうのはいささか考えにくいなぁ。」
N「まあでもさ、そうは言ってもいずれは彼女ができて、
プロポーズして結婚してって話になっていくでしょうよ。」
I「そんなもんかねぇ。」
N「そうだよ。例えば相手とかもさ、
じゃあ…有名人で言ったら誰が好きですか?」
I「イ・ボミですね。」
N「イ・ボミね。ゴルフのね。なんかおもしろい選択だけども。」
I「同い年だから。」
N「あっそう。そしたらイ・ボミみたいな娘と付き合ったとするじゃんか。」
I「そうなるとうれしいねぇ、フォロー吹いてるね。」
N「追い風ね。急にゴルフ用語出すのやめてね気色悪いから。
そんでいざプロポーズするなんて時にはそりゃ緊張するでしょう。」
I「あーそれはそうだね。何て言ったらいいかね。」
N「それを考えてきて、緊張しながらでも伝えるんですよ。」
I「じゃあね、『僕の気持ちは、あなたにチップインボギーです!』っていうのは。」
N「全然わかんねえ。ひどいなぁ校閲が要るなそれは。
あのーまずさ、ゴルフで言うならホールインワンくらい言っていいからね。
チップインボギーだとちょっと打数が多いからさ。あんまり結果よくないのよ。」
I「あーそうか。『僕の気持ちは、あなたにホールインワンです!』だね?」
N「うん。まあ、そうしてもらったところで意味は全くわからないけど。」
I「じゃあこれはどう?
『あなたのためなら、68打罰も怖くない!』っていうのは」
N「ゴルフ離れろや!なんかあったけどな、女子ゴルフでそんなこと!
もっと普通に『結婚しよう』くらいでいいよ。次に行こうよ。」
I「次のホールに行きますか。」
N「もう帰れお前。えーそうね、そしたら今度は相手の父親に結婚の挨拶だね。
これも緊張しますからね。」
I「あー面倒だねぇ、パス!」
N「いやパス無いわ!そういう緊張感とか空気とかはシミュレーションしときましょうよ。
じゃあ僕がお父さんやるから、挨拶に来てください。」
I「わかりました。あ、でもあんまり怖いお父さん役はやめてね。」
N「なんだよ、そういう相手こそ緊張するからいいじゃんか。」
I「いやいや、いまそんなお父さんも減ってるでしょ?
怖くてさ、頑固でさ、親父の風格というかビゲンみたいなのがあってさ」
N「威厳ね。ビゲンは香りのヘアカラーだから。」
I「だからさ、わりと優しくてフレンドリーな父親の役でお願いしていいかい?
許しを得るまでの緊張がヤバいことになると思うから。」
N「情けないなぁ。なんでもうビビってんだよ。
じゃあそんなに厳しい父親はやらないから、挨拶やりましょうよ。」
I「(ジャンプして着地)、おとうさん失礼します!」
N「お前どっから来た今。ロケの移動によくある編集して来たろ。」
I「本日2件目の結婚相手の実家に到着しました!」
N「なんのロケなんだよ!2件目とかねぇんだよ!普通にドアで入ってこい。」
I「失礼します!」
N「おお、君か。」
I「はい、こんな丑三つ時に失礼します!」
N「本当に失礼だな!夜中2時3時だろ丑三つ時って!さすがに非常識だわ。」
I「すいません、F1見てたらこんな時間になっちゃいまして」
N「やってるけどよ夜中に!ダメだよ普通の時間に来いよ。」
I「おとうさん!今日は大事な話があって来ました!」
N「おおどうした、話してごらんなさい。」
I「あ、その前にこれを。つまらないものですが。」
N「おやおやそんな、気を使わなくてもいいのにすまないね。菓子折りか何かかい?」
I「はい、チロルチョコのバラエティパックですが」
N「菓子折りじゃねーな!お前その辺のコンビニで買って来たろ。」
I「おとうさんスイマセン、きなこもち味だけ僕に返してもらえますか」
N「そんなの我慢しろ!いいかい、持ってくるならちゃんとした菓子を用意しなさい。」
I「わかりました、次はうまい棒のでっかいやつにします」
N「わかっちゃねぇな!駄菓子やめろっつってんだよ!」
I「あのでっかいやつ、めんたい味のパッケージだから全部めんたい味かと思ったら
色んな味の詰め合わせだったりするんですよね!
シュガーラスク味とかいらないやつあったりして!甘いなー!あれ甘いなー!!」
N「なにテンション上がってんだお前!何の用で来たんだよお前はよ!」
I「あ、そうだ娘さんちょーだい。」
N「軽いな!!とっても軽いなバカ野郎!ガムちょーだいみたいに言うな!
お前それはどんな父親でもさすがに怒るぞ!」
I「ごめんなさい怒らせちゃいましたか。」
N「当たり前だろ、怒るだろそれは!」
I「ビゲンを損ねましたか」
N「機嫌だよ!だからビゲンは香りのヘアカラーなんだよ!
さっきからなんだ、キミはちゃんと娘を幸せにできるのか!」
I「できます!僕たちは2人で強い絆を作ってきたんです!」
N「おお、なんだ急にマトモじゃないか。じゃあ娘とはいい関係なんだな?」
I「はい!それはもう国家機密を漏えいできるくらいには」
N「やめとけお前!お前それはイ・ボミの国の話だからよ。あんまり言うなそういうこと。」
I「必ず幸せにします!」
N「本当か?信じていいのか?」
I「はい!奥さんを僕にください!」
N「間違えてるよ!ババァ来ちゃうぞお前。娘だろ欲しいのは?」
I「娘さんを僕にください!お願いします!」
N「…わかったよ、君の熱意も感じたし、娘も君なら安心だろう。
2人で幸せになりなさい。わかったね?」
I「・・・・・・・・・Fooooooooo!!!」
N「え!?」
I「イェーイ!やったぜー!チョロいもんだぜー!!サンキューパピー(^з^)-☆」
N「お前緩め方えげつねえな!!緩急すごいな!なんだお前最後まで緊張感持てよ!」
I「マジ神!!あんたサイコー☆LOVELOVEあいしてる♪
よっしゃあ行こうぜボミティー(*^▽^*)」
N「誰なんだお前!ちょっと待て待て、ぜんぜん緊張してねぇじゃねえかさっきから!」
I「は!おとうさんすいません、つい嬉しくてパニックに…!」
N「そんなことあんのかよお前。」
I「ごめんなさい、頭ん中が真っバイオレットになっちゃいました」
N「ねえよ真っバイオレットなんて!真っ白だよ!パニクってるにしちゃあ神秘的な色じゃねーか!
もういいよ、Iさんあなた自分で言うほどアガリ症じゃないでしょ?」
I「いやでもこうやってさ、緊張する場面でもふざけて誤魔化しちゃうことが多いんだよね。」
N「そういうのアガリ症っていうんですか?」
I「いいますよ。『アガリ』症ですから、つい『お茶』を濁しちゃうんです。」
N「そのアガリじゃないわ。いいかげんにしろ。」
両「ありがとうございました!」
鈴木:はいどうも! ライラックの鈴木です! 皆さん、よろしくお願いします!
石川:自分を偽ることが何より大事なのだと最近ようやく気付きました。ライラックの石川です。
鈴木:いきなり何の話だよ! ところで思うんですけど、数字を使ったボケって難しいですよね。
石川:確かに。絶妙なさじ加減がよく分からんというか。
鈴木:まあな。だけど相場より極端に大きな数字を言っておけば、一応ボケとして成立すると思うんです。
石川:なるほど。例えば「僕のおじいちゃんは身長5万メートルです」みたいな?
鈴木:そうそう。他には「僕は1日に1000人の女性から告白されます」とか。
石川:1000にぃん? ええ〜、それって多いですかぁ?
鈴木:いや多いだろ! どの目線で物を言ってんだ、お前は! あと「僕は芸歴600年です」とか。
石川:600年? ふう、600年やっててその程度ですか……。
鈴木:やかましいわ、ほっとけ! それから「僕は高校時代、偏差値4000億でした」とか。
石川:へえー、スゴイっすねえー。僕なんかせいぜい65程度でしたよー。にっしっし♪
鈴木:うるせえってんだよ! 何なんださっきから、その鬱陶しい合いの手は!
石川:いえね、今後は僕このようなウザキャラを定着させていきたいと考えているっぽ。
鈴木:本気でウゼえよ! 特に語尾が! そんなとってつけたようなキャラづけなんて寒いだけだから止めろ!
石川:分かったざんしょでがんす。
鈴木:言ってるそばからどんなキャラだよ!
数字ボケの話に戻りますけど、ありえないくらい低い数字を言うのもボケになると思うんです。
石川:ほう。例えば「僕のおじいちゃんの体重は3グラムです」みたいな?
鈴木:そうそう。他には「僕の寿命はあと2秒です」とか。
石川:えぇぇぇぇぇぇぇぇぇーっ!? そっそそそそそ、そんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
鈴木:「僕の全財産は57円です」とか。
石川:ななななな、何ですとぉぉぉぉぉぉぉぉぉーっ!
鈴木:「現在、生き残っている日本人は4人です」とか。
石川:た、た、た、頼むから嘘だと言ってくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇーっ!
鈴木:全部嘘だよ! 今度のそれは一体何だ!
石川:いやまあ、冗談の全く通じない真面目キャラを押して行こうと思いましてね。
鈴木:だからいらんことをするな! 俺が100パーセント真剣にボケてるんだから、お前もちゃんとそれに答えてくれっての!
石川:はあ? さっきのが100パーセントのボケ? そんな訳ないだろ!
鈴木:今のは数字ボケじゃねえよ! 芸の未熟さについてはお互い様なんだから触れるんじゃねえ!
石川:他に数字ボケにはどのようなものが?
鈴木:そうだな。決まりきった数字を少しズラして言うのもボケになると思う。
石川:なるほど「ウチは1日3食なのに、おじいちゃんがメシまだかと1日に4回言います」みたいなボケ方ですね。
鈴木:それはマジでボケてるんだよ! そうじゃなくて例えば「このお店は1日25時間営業です!」とか。
石川:…………はあ。
鈴木:「週に9日働ける人、募集中!」とか
石川:…………へえ。
鈴木:「13月32日オープン!」とか
石川:…………あひゃ〜。
鈴木:やる気を出せ! それはアレか! 無気力な脱力系キャラか!
石川:いえ、単純に飽きてしまいまして。
鈴木:ふざけんな! 本番中だぞ、ちゃんと突っ込め! 「僕が漫才師を志したのは、小学校7年生の頃でした」
石川:何だよそれ! 少しも面白くないよ!
鈴木:バッサリかよ! そんな言い方するならここからはお前がボケろ!
石川:いいですよ……だけど期待しないでよね! 私だって大して面白くないんだから!
鈴木:今までのやり取りで大体分かるわ! いいからさっさとボケろ!
石川:分かりました「僕の住む家は、家賃が900ユーロです」
鈴木:はあ? ユーロ?
石川:そして「駅までの距離が1.6マイルです」
鈴木:マイルって何だよ! ちょっと待て! なんでそんな馴染みの無い単位で言うんだ!
多いのか少ないのかもよく分からねえぞ!
石川:そして「広さが400ポンドです」
鈴木:ポンドは重さだ! 面積をポンドで表したら本当に意味が分かんねえだろ!
石川:そうはいっても仕方が無いではありませんか! いつだって僕のダークネスは、600サイクロンなのですから!
鈴木:何でもただ言えばいいってもんでもねえだろうが! 最低限、意味の分かる数字ボケをしろ!
石川:はいはい……日本そばって、麺が2本しか入ってないらしいですよ。
鈴木:そんな訳ねえだろ! 日本そばの「にほん」は2本って意味じゃねえよ!
石川:誤認逮捕って、5人同時に逮捕することなんですってね。
鈴木:違うだろ! 誤認っていうのは、他の人を間違ってそれと認めてしまうとかそういう意味であって……
ちょっと待て! 確かに意味の分かる数字のボケではあるけど、趣旨がだいぶ違ってきてるぞ!
石川:「五十音」って数えてみると46文字なんですよね。
鈴木:それはボケじゃなくて単なる少し意外な事実だ! そうじゃなくて俺が序盤にやってたようなボケ方をしろ!
石川:「俺が100パーセント真剣にボケてるんだから、お前もちゃんとそれに答えてきんしゃい!」
鈴木:だからそれはボケじゃねえよ! あと「きんしゃい」とは言ってねえ!
石川:「僕は1日にたった1000人の女性にしか告白されません」
鈴木:何基準の発言だよ、腹立つな! ていうかお前さっき幾つかおじいちゃんに関する数字ボケかましてたじゃねえか!
ああいうのでいいんだよ!
石川:…………今なにか、おっしゃいましたかのお? ゴホゴホ。
鈴木:何でお前が急に老け込むことになるんだよ! よし分かった俺の負けだ。じゃあこうしよう。
石川:嫌です。
鈴木:まだ何も言ってねえだろ! 今から俺が簡単な質問をするから、お前は適当な数字で答えてくれ。これなら出来るな?
石川:100億!
鈴木:まだ早い! まあそういう感じで頼む……貴方のスリーサイズを教えて下さい。
石川:な、なんですかいきなり破廉恥な! セクハラですよ、やめて下さいっ!
……あ、すいません。スリーサイズですよね「5・7・5」です。
鈴木:川柳かよ、細すぎるだろ! ……何歳まで生きたいですか?
石川:どれくらい生きるかより、どのように生きたか、だろ? キラーン★
……何でもないです。ええと「10万歳」まで生きたいです。
鈴木:贅沢言うな、世紀末か! ……月収は?
石川:ワタシ日本語ワカリマセン! シーユーアゲン!
……「マイナス6億円」です。
鈴木:もういいわ! このタイミングで新たなキャラを模索してんじゃねえ! ボケが全く入ってこねえよ!
石川:頑張りを否定しないでよね! 結果的に一番ダメージ負っているのは私なんだから!
鈴木:再登場させるほどのキャラかよ、それ! そうじゃなくて数字だけ答えてくれればいいんだよ!
石川:はあ。では「5」で。
鈴木:だから何がだ! ちょっと待て、こっち来い!
石川:…………はあ。
鈴木:お前さっきからふざけすぎだろ! やりたいことをただやりたいようにやるんじゃなくて
目の前のお客様に少しでも楽しんで頂くよう努めるのが漫才師の仕事だろうが!
石川:…………へえ。
鈴木:時間を割いてわざわざ俺らのネタを見て下さっている方々に失礼だと思わねえのか! 少しは真剣にやれ!
石川:…………もにょ?
鈴木:飽きるな! 最後まで気を抜くんじゃねえ!
石川:スマンでありんすズラ。
鈴木:変な語尾やめろ! マジでしばき倒すぞ、テメエ!
石川:まあまあ我々はコンビなのですから、責任は「フィフティーン、フィフティーン」ということで。
鈴木:15と15じゃ足しても30だろ! 残りの70どこだよ!
石川:ククク……闇より出でし翼の下へ、その手を伸ばしてみるが良い。さすれば落ちる光の中で知ることが出来るはず。
そう、貴様が追い求めていた世界の真実という名の「70」を!
鈴木:この期に及んでまた新たなキャラを出すか! ホントにいい加減にしろよ、お前!
あのな、俺らの漫才にキャラ作りなんざいらねえんだよ!
石川:いやいや。そういう貴方こそ、その説教キャラが堂に入って来ているではありませんか。
鈴木:キャラじゃねえ、普通に怒ってんだよ! いい加減にしろ!
石川:どうもありがとうございま…………。
鈴木:何を勝手にシメようとしてんだ、話はまだ終わってねえぞ!
今日という今日は言わせてもらうけどな、お前はいつもいつも……!
石川:いいですね、そのキャラの徹底ぶり! 好きですよ〜! 個人的には……57点!
鈴木:……リアクション取りづらっ! もういいよ!
2人:ありがとうございました。
審査員 点数 |
25 | 25 | 65 | 38 | 81 | 65 | 得点50.83 (ボーナス+1点込) |
得票1票 |
【審査員コメント】 ・まずネタの題材として「数字ボケ」をセレクトしたことがある意味衝撃でした。勇気が凄い。 相変わらずの正統派で、「マジでボケてる」「600サイクロン」などいいフレーズも目立ったのですが、 主軸ボケであるコロコロ変わるキャラに関しては、どこかで見たことあるような物が多かったかも知れません。 既視感があるキャラばかりのため印象に残りにくく、終盤のツンデレ再登場も、初出の印象が薄かったため混乱してしまいました。 また、いわばフリである数字ボケがあまりにも面白くないこともあまり印象が良くありません。 ベタなボケをフリにベタなボケをされると、フリ自体がつまらないボケとして機能してしまうため、 こういうネタをするならもっと予想を裏切るようなボケやキャラが不可欠かと。 ・今回は全然はまらなかったです……。 数字ボケっていう題材で話を進めつつ、石川さんのリアクションが終始適当、と言う構図が実に散漫だったように思えます。 まず数字ボケと言う題材がほぼ死んでいた点。ちゃんと活かしてたのは中盤のイメージできない単位と誤認逮捕とかの下りぐらいで、 あとは別にどの題材でもちょっと変えればできるボケが大半だったかなと。 まあそれでも面白ければいいとは思うんですけど、石川さんのボケの多くが変なキャラ付けをしようとしている、というボケで、 それも別に大したキャラじゃなかったというか、ベタを通り越して寒い感じがしました。 結果的に何がしたかったのかもよくわからないネタに成ってしまっているかなと。 ・テーマ、ノリ、バラエティーに富んだ数字ボケの数々など面白くて好感がもてるものが多かったです。 一方でキャラ云々は安易に感じられる部分もあり、もう少し仕上がっている感じが欲しかったかなと。 数字ボケ色々はためになりました。 ・前回は3段オチ自体が3段オチになってるみたいな2段構造で面白かったんですが、今回はただ単に「数字ボケ」「変なキャラ設定」が独立しちゃった感じかなと 「鈴木:今から俺が簡単な質問をするから、お前は適当な数字で答えてくれ。これなら出来るな? 石川:100億!」は好きです ・数字ボケで展開するのかと思いきや、ボケがキャラを模索しまくるといういい裏切りが見事に決まってますね。 ボケが全然いうことを聞かずに怒りツッコミを引き出すスタイルも相まって、読んでいて気持ちのいい漫才でした。 注文があるとすれば、ボケの模索の仕方がよくあるようなキャラが多かったところですね。 もっとトリッキーなキャラが突然来るなどの裏切りも欲しかったかなと。 それでもツッコミの完成度が高いのでボケを引き立てていました。後はボケの肉付けだと思います。 ・ボケについて語る、というある意味ハードルを上げた設定だったのですが、 越えてこそいないものの分かりやすくて親しみやすいネタだとは思いました。
まる:はいゴトウまるまるです!よろしくお願いします!
ゴトウ:いやー突然なんだけどね。俺褒められたい。
まる:突然だね。急に欲望丸出しの一言だね。
ゴト:俺人生で褒められたことがほとんどないんだよ。
まる:いやそんなことはないでしょう。
ゴト:お前に俺の人生のなにが分かる!!!!
まる: ...そんなキレる...?キレる手前ちょうだい...?俺言われたら分かる子だから...直せる子だから...
ゴト:本当に褒められてないんだよ。俺の人生辛いことばっかりなんですよ。だからせめてお前に褒められたい。
まる:まあいいよ?お前のことはまあまあ好きだからね?さっきキレられて大好きからまあまあ好きになったけど好きだからね?
ゴト:ホント辛いことばっかりなんですよ。
俺姉が居るんですけどこの姉が悪口しか言わない人間でね。一緒に居ると楽しくない。合わない。生理的に無理。
まる:姉が?姉が生理的に無理なの?
ゴト:フルネーム知ってる人間の中で1番嫌いと言っても過言ではない。
まる:すげぇな。よく実の姉そこまで言えるな。
ゴト:ツイてないですよ生まれた瞬間これからずっと暮らしてく家に1番嫌いな人生まれてんだもん。
まる:やめろ!言い過ぎだよ!
大体その悪口体質お前もソックリだからな!?隠そうと必死だけど出ちゃってるからな!?DNAに逆らえてないからな!?
ゴト:だからそういう性格直したいの。そのために人の温もりに触れたいの。褒められたいの。
まる:分かったよ褒めるよ。じゃあ、
ゴト:ホント辛いことばっかりなんですよ。
まる:は?
ゴト:俺生まれてから彼女も出来たことないんですよ。
まる:まあそんな性格じゃあね。
ゴト:彼女どころか甘酸っぱい良い思いもしたことないの。俺が通ってた中学高校カワイイ子1人も居なかったからね。
まる:珍しいな!中学高校は大体カワイイ子居るぞ!
ゴト:これホントマジの話なんだけど、俺の周りの女子半分が鼻水垂らしっぱなしだったからね。
まる:女子が!?女子の鼻水放置幼稚園が限度だろ!しんべえかよ!
ゴト:残りの半分は口開きっぱなし。
まる:どんな学校なの!?なんなの大喜利とかに出て来るアホアホ中学校なの!?
ゴト:学校から帰ってテレビつけてハリセンボンのはるかさん見るとスゲェ美人に見える。
まる:ハードルスゲェ下がってんな!!鼻水垂らしてない=美人なんだな!
ゴト:こんな良い思い出来てなくてネタやればダメ出しばっかの毎日。自分で面白いと思ったところをダメ出し。
たまには褒められたいんだよ。
まる:よし分かった俺が褒めてやる俺に任せろ!お前はね
ゴト:ホント辛いことばっかりなんですよ。
まる:まだ?
ゴト:俺足骨折して入院したことあるんですよ。
でも足の骨折で入院ってちょっとよくありません?上元気だけど入院で休みみたいな。
まる:ああちょっと分かる。
ゴト:キレイな看護師さん居ないかなとか期待しましたよ。そしたら俺の担当来年定年の風邪引いたおばちゃん。
まる:お前スゲェな!!来年定年の風邪引いたおばちゃん!?
ゴト:鼻水垂らしっぱなしで。
まる:おいその看護師大丈夫か!?風邪引いてたって拭えよ!
ゴト:口開きっぱなしで。
まる:また!?なんなのお前に近づくと女性は口が開くの!?
ゴト:見事に風邪移されましたよ。
まる:抱きしめていい!?なんかお前をギューッとしたい!
ゴト:だから喜びたい褒められたいんだよ。
まる:うん褒める!絶対褒めるよ!
ゴト:ホント辛いことばっかりなんですよ。
まる:褒めさせろ!!!!
ゴト:...
まる:なんなんだよ!なんで褒めてってお願いして褒めるって言ってんのに褒めさせねぇんだよ!
俺まで急ギレしちゃったじゃねぇかよ!
ゴト:ホント辛いことばっかりなんですよ。
まる:まだ行く!?まだそのこんな辛いことありましたパート行く!?
ゴト:ホント辛いことばっかりなんですよ。
まる:そのブリッジなんなの!?その世界一悲しいブリッジなんなの!?
「おめえらいつまでもいつまでも調子乗ってんじゃねぇかんな?」みたいなのなんなの!?
ゴト:俺はいつまでもいつまでも辛いことばっかなんだかんな?
まる:寄せてんじゃねぇよ!寄せてなまってんじゃねぇよ!赤ゴトになってんじゃねぇよ!
ゴト:有名な話ですけど俺ってスーパーガールズのファンじゃないですか?
まる:そんな有名じゃないけどね。お前自体がド無名だからね。
ゴト:スーパーガールズだけが俺みたいもんにも笑顔を向けてくれるんですよ。
まる:うんまあアイドルだからお金使ってくれる全ての人に笑顔を向けると思うけどね。
ゴト:皆さん知ってるか分かんないですけどスーパーガールズって2012年凄かったんですよ。
しゃべくり出てダウンタウンDX出てぷっすま出てヒルナンデス出て。凄い勢い!
そんな時期にたまたま見て俺はファンになったんですよ。
そしたらすぐにメンバーの1人にスキャンダルが発覚してテレビ出演が激減。
まる:あそれでなの!?それでなのって言っちゃうのも失礼だけどそれでなの!?
ゴト:俺の人生唯一の癒しの時間が激減。
まる:お前の逆の力スゲェな!
ゴト:スキャンダルあったのは1人でその子は脱退しちゃったのに残ったメンバーもひどいことたくさん言われたみたいでね。
そんな中、国民的アイドルグループにちょっとスキャンダルあって福岡に行った方居るじゃないですか?
俺あの方見てるとスパガの辛い時思い出しちゃうから出てる番組見ないんです。そしたらその方バカみたいに売れたんです。
まる:スゲェ!!全てを逆に動かす男!
ゴト:あの方が売れたの俺が嫌いになったおかげと言っても過言ではない。
まる:皆さんチャンスですよこいつに嫌われてくださーい!
ゴト:マジでギャラの0.02%分けてほしい。
まる:リアルな数字を要求するな!ガチで狙ってる数字じゃねぇか!
ゴト:見れる番組がどんどん減っていく。安心して見れるの笑点と水曜どうでしょうの再放送くらい。
まる:いいよ笑点と水曜どうでしょう再放送だけ見てろよ。
ゴト:ただその方よりも俺は姉が嫌いです。
まる:もういいよお姉さんの話は!
ゴト:ちなみに姉も仕事順調らしいです。
まる:だろうね!世界一幸せになるはずだよお姉さんは!
ゴト:ちなみにこの能力父も持ってるらしくて、「小池だけは絶対都知事にするな!」って言ってました。
まる:なったね!!親子共々なんだね!その血が濃くなってお前に行ったんだね!昔のドラクエ天空シリーズみたいなね!
ゴト:俺も父も世界の平和を願っています。
まる:願うな!!お前ら親子だけは世界の破滅を願え!そうすりゃ勇者になれるぞ。
ゴト:好きになっただけでその人が不幸になり嫌いな人が幸せになる人生。褒められたことなんかないんですよ。だから
まる:せめて俺に褒めてほしいんだろ!?分かってるよ!?全部分かってるの!褒めるよ!?お前は
ゴト:ホント辛いことばっかりなんですよ
まる:褒めさせろ!!!!オラ!!テメェコラクソ!
なんなんだよ!褒めさせろよ!ビンタしちゃったじゃねぇかよ!褒めさせろビンタってなんだよ!振り抜いたよ!
ゴト:.....ホント辛いことばっかりなんですよ。この前ね、仕事してたら急に隣りの男からビンタされたんですよ。
まる:ごめんってー!!悪かったって!!お前の辛い出来事オールスターに入れるなって!相方を隣りの男って言うなって!
ゴト:俺もうこいつ大嫌い。
まる:よっしゃ俺売れたあ!!俺だけバカみたいに売れたあ!!
ゴト:もうお笑いやってる以上この人生ネタにするしかないと思ってパソコン開いたんですよ。
なんか凄い良いネタ出来そうで。優勝出来るかなとか思ったんですよ。そしたら俺の大好きなカープが優勝しちゃったんですよ。
まる:笑いがブレる!!神話崩れちゃったよ!幸運もタイミング次第で不運になることあるんだな!
ゴト:優勝決まった瞬間ネタ書いてたパソコン叩き割ってやりましたよ!
まる:なんでだよ!!せめてデータを消せよ!
ゴト:応援してるチームが優勝なんてこんな経験初めてだからすんげえ嬉しくて。凄い幸せだからもう褒められなくていいや。
まる:いやなんだったんだよ。もういいよ。
審査員 点数 |
66 | 50 | 66 | 73 | 75 | 80 | 得点69.33 (ボーナス+1点込) |
得票1票 |
【審査員コメント】 ・なんで2017年に赤プルが被るんだ!マジで何でですか、流行ってるんですか赤プル。 長文でボヤキ漫才というのも珍しいと思うんですが、やはりフレーズ選びが巧み。 「アホアホ中学校」「赤ゴト」「俺だけバカみたいに売れた」など、ボヤキを際立たせるフレーズが豊富で楽しめました。 エピソード自体も悲しいながら面白かったです。「来年定年の風邪引いたおばちゃん」のインパクトよ。 ただ、このネタに関しては、「ほぼノンフィクション」というタイトルが足を引っ張っているように思えます。 ネタ内の悲しいエピソードが作者さんの実話なのではと思うと、どうしても笑いづらくなってしまうので。 全体的に暗い笑いなため、カープ以外にもわずかでも救われるような笑いどころが欲しかったです。 ・この後に及んで赤いプルトニウム被るのなんなんだよ。。。MM-1の魔物。。。 ほぼノンフィクションがどこまでノンフィクションかわからないのでアレですが、 普通に楽しんで読んでしまいました。人の不幸を楽しんでしまいました。 そして笑いという面では微妙でした。「俺だけバカみたいに売れたあ!!」とか良いんですけどね。 なんか予定調和な感じが多かったというか。いい予定調和でした。 ・ネタとはいえ卑屈さというか悲壮感があって、コメントを書くにもちょっと気を遣ってしまいますね。 おかしな構造の作り方がうまいなと思いました。「世界平和を願うな」が正解になる状態なんてなかなか訪れませんからね。 ツッコミのスパッと切る感じがたまらなく心地よくて面白いです。漫才のネタというよりトーク向けみたいな感じもしますけども。 ・『「おめえらいつまでもいつまでも調子乗ってんじゃねぇかんな?」みたいなのなんなの!?』どこの重箱の隅つついてんだよ 序盤の辛いこと立て並べていくパートはイマイチだったんですが、「嫌いになったものが成功していく」というくだりがすごい面白かったです。オチもいい ・悩みがめっちゃリアルやわ!本気で悩んでいる感が文章からもにじみまくってます。 その負の力をうまく利用していて、自虐ネタとしてはかなり強烈に仕上がってますね。 その負のボケをうまくツッコミもシンプルに活かしていて好印象です。 ただ、全体的に不幸具合が徹底されていないかなという感も。いや、もっと不幸になれってわけじゃないですけど! 一つのボケの掘り下げ方や表現の仕方をさらに工夫することで、さらに負を活かしたスタイルを完成させられるのではと思います。 スーパーガールズに関しては「そうだったんだ…」と思ってしまいました。何気に深夜の冠番組見てました。 ・ある種の雑談風でもありながら、笑いを意識した構成になっている点はお見事ですね。 会話としてのストーリーがよくできている上にボケ(?)も実際面白かったです。 最後の裏切りもすごいですね。なんかそういうのがもう少しあるとさらに良かったです。
あい:こんにちはー!A.I.Aでーす!
デビューして3ヶ月、新人アイドルの舞坂あい19歳でーす!
今日は初めて漫才に挑戦しようと思いますっ!よろしくお願いしまーす!
綾子:(心底だるそうに)…どうも。
あい:ただ、さっき言ったとおりまだわたしはデビューして3ヶ月で、まだまだ芸能界のことも分からないので、
今回は事務所のアイドルの中で一番先輩、8歳年上の安藤綾子さんに着いてきてもらいました!
頑張りましょうね、綾子先輩!
綾子:………うん。
あい:あたし、人生で1回もアルバイトをしたことがなくて、1回メイド喫茶で働いてみたいなと思ってるんです!
だから、今日は練習として綾子先輩に男性のお客さんとして来てもらいたいんでs
綾子:ねぇ、漫才本当にやるの? わたしたち1回しか話したことないでしょ? 別に仲良くないよね?
あい:はい?! えっ、きゅ、急に何を言ってるんですか?
綾子:その漫才の最初のボケなんだっけ?
あい:え、そんなこと言っちゃったら面白くないと思うんですけど…。
綾子:ほら、早く言って。
あい:「おかえりなさいませ、フランス人さま」…。
綾子:それに対するわたしのツッコミは?
あい:…「いやいや、そんなに鼻高くないわ!」…。
綾子:…ゴミかよ。
あい:えー!? せ、せっかくあたしのマネージャーさんが作ってくれたネタですよー!?
綾子:どーせ片手間で作ったんでしょ。
あい:そんなことないですよ!きっと、精一杯考えて作ってくれたネタです。
綾子:そういうこと言って事務所にもファンの人にも媚売る女の人嫌いなんだよねえ。
あなたメルカリでも媚売ってるの?
あい:どうやってオークションサイトで抽象的なもの売るんですか?!
綾子:他にもねえ、言いたいことがいーっぱいあるんだ。
だからメイド喫茶の漫才なんてしないでーす。
あい:えぇ…。……その綾子先輩が言いたいことってなんですか?
綾子:人間、期待されるのは2年間までだっていうこと。
あい:…うっわ、世知辛い…。さっきココアを飲んだ暖かい心が冷えるようだ…。
綾子:わたしだってあなたみたいな時期あったのよ。マネージャーさんを信じて、絶対売れっ子になってやるんだ!って思う時期が。
事務所も2年間は「オーディション、頑張ってね!」って応援してくれたわ。
それが3年目になってから、事務所に行っても「こいついつまで経っても売れないな…」みたいな目線で見られるようになるのよ。
そりゃ、わたしも性格ひねくれて昨日だけで日本酒一升瓶開けますっての。
あい:がっつり酒に逃げてる!本番前日にがっつり酒と対話してる!
綾子:売れないとお酒とうだつの上がらない中小企業の社長との関係が強くなるから気をつけることね。
前者はまだいいけど、後者はこじらせたら愛人契約一直線よ。
あい:わ、わかりました…。
綾子:他にもまだまだ言いたいことあるわよ。楽しくなってきたからここで全部言うわね。
巻き込まれて可哀想なあいちゃん。くっくっくっ…。
あい:ちょっとはその妖しい笑いを抑えたらどうですか!?
すぐ化けの皮が剥がれてますよ!
綾子:あなた、事務所に入って最初の仕事はなんだった?
あい:皮剥がれたまま行くんだ…。
…えーっと、同じ時期にデビューした他の事務所の女の子たちとのCSのテレビのお仕事でした。
「アイドル青田買い」みたいな。
綾子:その時、一緒に仕事した子と楽屋で何か話したでしょ?
あい:話したこと…? 普通に最近行ったご飯の話とかはしましたけど…。
綾子:「みんなで売れたら、一緒の仕事しようね!」みたいな話しなかった?
あい:あー! しましたしました! LINEも交換しました!
本当にみんないい子だったんで、あたし含めて5人でまたお仕事出来たらいいなと思っt
綾子:「売れて一緒に仕事しようね♪」?
そんな未来なんて、一生来ないわよ。絶対に。
あい:……え、綾子先輩ってわたしの心を冷やす雪女か何かですか?
綾子:もし仮にあなたがこの先売れかけたとします。そのころには同じぐらいの「売れかけ」てる新しいアイドルのお友達もできるでしょう。
そこにひとつの仕事が入ってきました。「お友達を何人か紹介してください。」
あなた自身もまだちゃんと売れるかどうか分からないその段階で、あなたには一番最初の仕事をしたまだまだ売れてないその子達を引き上げる余裕あるの?
絶対に、同じレベルの子と仕事することを選ぶはずよ。
あい:………怖いです。
…綾子先輩…怖いです。
あなたは雪女なんかじゃない。あたしの心を絞めていく妖怪だ…。
綾子:妖怪ですよー。わたしも過去に先に売れちゃった子に呼ばれなかった経験あるからねー。
それに、そもそもあなたは「一緒に仕事しようね」と約束したことさえ忘れていた。それで本当に「一緒に仕事」出来るのかなー?
あい:すいません…スタッフさん暖房の温度上げてもらえますか…?
あとあたしのスマホ持ってきてください…心を落ち着けるためにツムツムやります…。
綾子:スマホ? …あー、あいちゃんツイッターってやってるよね?
あい:…持ってこないでー!スタッフさんスマホ持ってこないでくださーい!
これ以上心が冷えたらあたし凍え死ぬ!!
綾子:SNOWって最近よく見るじゃん?
あい:ワードがもう凍えるタイプのやつだ…。ブランケットを…。
綾子:あれさ、美人だけど「この人あんまりSNOWやるタイプじゃないなあ」って人いるじゃん。
そういう人がSNOWでウサギとかに化けたりしてて案の定、
「うーん…いや変わらず美人なんだけど…」って肯定も否定もできなくなった場合、わたしはどうしたらいいの?
あい:急に普通の質問?!
……まあそこは空気読んで「可愛いですね」、って言うのが正解なんだと思います。
綾子:あー、そっかそっか。今度からそうするわ。
で、またあいちゃんのハートを絞めていこうと思うんだけど。
あい:…ちょっとー!せんぱーい!もっともっとSNOWの話しませんかー!
目が必要以上に大きくなってアレだねとか話しませんかー!!! あたしのSNOW動画結構人気あるんですけど見ませんかー!
綾子:ツイッターで今色んなハッシュタグあるじゃん?
あの中で自撮りと一緒に「#1%でもいいと思ったらRT」ってタグ使ってるの、すっごく意味わからないんだけど。
あい:……あ、無視だ……そして、今すごく言うの怖いんですけど、あたし使ったことあります…。
綾子:そのツイートをRTした人の中に、嫌いとは言わずとも99%丸ごと「別に良くはないよ?」って思ってるひといる可能性、
バキバキにあるからね?
あい:で、でも「好きの反対は無関心」じゃないですか。だったら1%でも関心を持ってくれたことを嬉しく思うべきじゃ…。
綾子:その「好きの反対は無関心」っていうけど、どう考えても「無関心の反対」って「関心」だよね?
あれれー?そうするとさっきの式って成り立たなくないですかー?
あい:そ、そう言われると…。
綾子:数学者のピーター・フランクルさんに謝ってくださいー。
大道芸やってる最中に謝って「うるさい!」って言われてくださいー。
ときどきはマテマティカのことを思い出してくださいー。
あい:…そ、そうですね。あたしも、あのツイート消そうかな…。
綾子:えー、何か特別思いつくツイートあるのー?
あい:はい…。お風呂上がりのすっぴんの自撮り…。
綾子:で?結局何RT言ったの?
あい:(指を2本立てる)
綾子:えー?2リツイート? まっさかー。そんなことないよねー? 20は行ってるよねー?
あい:2000。
綾子:…作ったハードルの2つ上来た? せっかくわざわざ巧妙な言い方して煽ったのに
凄い跳躍力で飛び越えてきた?
あい:ハードル…?跳躍力…?
綾子:いや、何でもない…。 (小声で)なんだよ、この子神に愛されてるタイプの人間かよ…。
あい:あ、2000で思い出したんですけど、
あたし毎日youtubeに1分動画上げてて、その中の1つが2000goodもらいました。45万再生だったかな…。
綾子:な、なんの動画よ。服脱いで身体で釣ってるとかじゃないでしょうね?
あい:お風呂上がりにパジャマで歯磨きしゃこしゃこしてるだけです。
綾子:はぁ?!
あい:あたしもよく分かんないんですよね…。他の動画は10万とかそれぐらいなのに…。
綾子:じゅ、「10万とかそれぐらい」…?
(小声で)わー、これ8年売れてないわたしと違う人種だ…。ちょっと今のうちに言っとかないとこの子、
調子に乗ってわたしみたいに売れない子になっちゃうかも…。
よーし、あいちゃんのことを思って…。
あいちゃん?
ちょっと厳しいことを言うようだけど、ツイッターのRTも、Youtubeの再生回数も芸能界で生き残るためには何のプラスにもならないからね?
あい:そ、それはわかってますよ…?
綾子:ホントにわかってる?! かわいいとか言われていい気分になってるんじゃないの?!
あい:はうう…。
綾子:怒りたくないけど、わたしはそんな感じで潰れちゃった子何人も見てるから!ちゃんとして欲しいの!
あい:ひええー…。
綾子:「はうう…」とか、「ひええ…」とか、そんなに好きならあ行とは行だけで意思を伝えられるように努力したらー?
あい:…綾子先輩。
綾子:どうしたの?あ行以外使ってるじゃない?
あい:………あたし、もしあ行しか使えなかったら、「愛」を伝えます!!
綾子:(小声で)わぁ…自分の意思をちゃんと持って反論できるタイプだ…年下なのに凄い…。あれ?あれ?ヤバい、ヤバい…!
どんどん涙目になってるのが自分でも分かる…!!
…あっ、えぇ、うぅ…。
あい:あれ?何かあたし勝った気がする!っていうか先輩が勝手に転んでる気がする!
今も母音だけで困惑という意思が分かった!
綾子:……ひうう……ぐすっ…。
あい:…え?
綾子:う、う、うわーん!! ひ、ひぐっ…!
あい:な、泣いたー?!
綾子:わたしだって、わたしだってあなたみたいな才能持って生まれたかったよー!?
わたしだって、まだ売れたいんだよー!?
わたし、こんな毒舌キャラやるの無理だよー!!
「先輩が勝手に転んだ」って言われて心が折れたよー!! うわーん!!
あい:…あ、今までのキャラだったんだ…。
90綾子:30歳になる前の日に、こんなことしたくなったよー…。
あい:…あれ?19歳のあたしの8歳上の綾子先輩が30歳手前…?
綾子:サバ読んでるんだよー!! 芸能界入ったときからずっと2つサバ読んでるんだよー!!
あい:わー!!涙の勢いと同じぐらいでとんでもないことをー!!
綾子:ごめんねぇ…あいちゃんごめんねぇ…。
ずーっと変なこと言っててホントにごめん…。
あい:だ、大丈夫です!何歳でも綾子先輩は綾子先輩!
綾子:あいちゃん…ありがとう…ひぐ…(あいを抱きしめる)
あい:あ、えーっと、先輩を泣き止まさなきゃいけないのと、事務所のプロフィールを変えなきゃいけないので、
今日はこの辺で失礼します…。
(頭撫でながら)大丈夫ですよー、綾子せんぱーい…一緒にご飯に食べに行きましょうねー…。(ハケる)
審査員 点数 |
54 | 58 | 64 | 50 | 70 | 73 | 得点62.50 (ボーナス+1点込) |
得票2票 |
【審査員コメント】 ・スラガラさんじゃね?この毒にまみれながらも最終的にほっこり終わる感じスラガラさんじゃね? 個人的に滅多打ちにするタイプの毒が苦手なので、一緒の仕事の下りとか引き気味だったんですが、 「ツムツムやります」「もっとSNOWの話しませんかー!」など合間のワードである程度緩和出来ていたように思えます。 中盤は前述のSNOWや、「マテマティカのことも思い出してくださいー」など冴えたワードが豊富で楽しめたのですが、 終盤の反撃ターンは笑いが薄く、逆に綾子が可哀想なまま終わってしまった感じです。 もっと上質ワードセンスを維持したまま、双方がほっこりした状態でオチればネタ全体の印象が更に良くなったかと。 キャラの愛嬌と完成度はかなりのレベルでした。てかアイドルってこんな世界なの? ・行数カウントの残りの「90綾子」で綾子が90歳のババアに成ってしまったかと思って焦りました。 妙なリアリティがあってとても好きなネタです。ただリアル過ぎて笑いという面では損してる部分もありそうです。 綾子の心が最後折れるのはフィクションとして正解なんでしょうけど、個人的にはもっと堕ちてくぐらいが好きかもしれないです。 スラガラさんの覆面だと予想します。 ・やたらリアリティーがあって再現性というか切り取り方というか あるある?のクオリティーが高いですね。 「メルカリでも媚売ってるの?」とか時代を先取ってる感じがしました。 そういう技術や観察眼は凄く評価したいですが、漫才的な面白さでは物足りなさがありましたかね。 ・読みやすくはあるし、ボケの方向性がぶれてなくて、ストーリー性もあって高水準なんですけど、本当に「マネージャーが頑張って漫才の台本を書いた」みたいな感じを超えなかったなーという感じです お笑いキチガイがいっぱいいるここの環境だとこれがスタートラインな感じがします ・アイドルの話を盛り込んだネタの後に悲しいアイドルの漫才って、今回のMM-1の順番どうなってんねん! とにかくアイドルの裏事情を吐き出していってるので漫才らしいボケは少ないんですが、ここまで振り切っていると逆にそれが面白いです。 清純アイドルを売れ残りアイドルが徹底的に心をしめるという独自の構図でありながら、漫才としての形もしっかりしていて好印象でした。 逆に言えばその部分に集中しすぎて、ドカンと笑える部分が少ないのが惜しい。 もっと悲しいエピソードを盛り込んだり、ありえない裏事情を盛り込んだりするなどここからさらに工夫することで、 このスタイルのままより漫才らしくなるのではと思います。 ・普通に一つのキャラ漫才?としてストーリーが出来上がってましたね。面白かったです。 笑った量としての点数はこのくらいなんですが、リアリティというか、とにかく完成度が高かったですね。
Я:はいどーも! バトルロワイRです!
R:よろしくお願いします! 10回目のMM-1挑戦ということでね、王座を目指して元気よくやっていこうと思いますけども。
Я:あの、MM-1王者も良いですけど それより我が国の王になっていただけませんか?
R:……いや、いきなりどうしたんだよ。 何?
Я:言葉通りですよ。あなたに、ここではない所にある我が国の王になっていただきたいのです。
R:なんだ? 異世界転生ものか?
Я:ちょうどあなたのような王を目指している人を探していたんですよ。
特にこちらの世界は優秀な人物が多いですから、いま王がいない我が国であなたが王になってくださいませんか?
R:そんなこと言われてもなぁ。王とか俺には荷が重いから遠慮しとくわ。
Я:えっ、どうしてダメなんですか!? 我が国の国旗があまりにもダサいからですか!?
R:そういうわけじゃねえよ。見たこともないから気にしてねえわ。
というか、国のために優秀な王を探すような愛国者がダサいとか言うなんてどんな国旗だよ。
Я:うんこマークです。
R:実質1個目のボケ それでいいわけないだろ。
Я:そんなこと言われましても事実なんだから仕方ないんですよ。
安心してください。王になっていただければありとあらゆる特権が得られますし、王の一存で国旗も変えられますよ。
R:まず国旗は変えた方が良いだろうな。
ふーむ、ありとあらゆる特権ねぇ。
Я:日本銀行に個人で口座が持てますよ。
R:「銀行の銀行」に!? 政府や金融機関じゃなく個人で口座持てんの!? どんな特権だよ!
Я:特権パワーがあれば、味の素スタジアムのネーミングライツを取得してペニ スタジアムに変えることもできます。
R:しない! 誰もそんなことはしない! こちらの国に迷惑はかけない!
Я:王になっていただければ今すぐ四葉のクローバーも差し上げますし。
R:それは別に欲しくないわ。嫌いな人はいないだろうけど、大して欲しくもないんだわ。
Я:天然物ですから安心してください。私が草むらの中でクローバーを千切っては確認し、千切っては確認しを繰り返しようやく見つけました。
R:いや、千切ってから確認するな!四葉じゃないやつはそのまま生やしておいて良かっただろ。
Я:とにかく! 特権パゥワーで何でもできちゃうんですよ!?
R:いや、ベッケンバウアーみたいに言うな。
Я:じゃあ1日だけ! 1日だけでいいからお願いします! 王が空位だと何もできないんです!
せめて、国旗だけでも! 国旗だけでも変えさせてください! どうか! お願いです!
R:お前、めちゃくちゃ国旗変えたいんじゃん。じゃあ、いいよ。1日だけだろ。
Я:ありがとうございます! ホント王の仕事としては国旗の変更を承認してくれるだけで良いんで!
よろしくお願い致します!
R:こんな楽な仕事で1日だけ特権を得られるとか最高だぞ。
で、どんな国旗にしたいんだ。
Я:まずはベースとなる色ですが、青と白を使おうと思います。
R:あぁ、そういう色ね。けっこう大事だよな。フランスだったら青・白・赤の3色を使って「自由」「平等」「友愛」を表したりしてな。
Я:そうです。他にルーマニアはブルー・イエロー・レッドの縦3色なんですが「進め」「注意」「止まれ」を表してたりね。
R:表してないぞ!そんな大事なとこに込めなくても国民は信号の意味をちゃんと覚えられるから。
Я:そうでしたそうでした失礼。ブルーは空、イエローは鉱物・穀物、レッドは勇気でした。
R:うんうん。でも、同じ青でも空を表す国だったり川を表す国だったり、自由を表す国だったりで色々だよな。
ここでは青と白で何を表すんだ?
Я:国民の血の気のない顔です。
R:マイナスイメージ過ぎるだろ!国に衰退して欲しいんか!
Я:じゃあ、青空に白雲というのはどうでしょう。明るい感じがしませんか?
青と雲で「ふれあいの心」を表します。
R:おぅ、青と雲で「ふれあいの心」をイメージするのは完全に日本香道のおかげだけどな。
幸せの青い雲 青雲ってか。まぁ良いだろう。
Я:それから星マークもいれたいですね。5つの流星が良いです。
R:あぁ、星ね。アメリカは州の数だけ星をいれてるんだよな。数の意味は?
Я:名産品が5本指ソックスだからです。
R:理由しょうもねえ! 国の名産品がそれって!
Я:いやいや、うちの国って わらしべ長者方式で手に入ったんですけど5本指ソックスからスタートしたんですよ?
R:どんな国だよ! 物々交換で国まで手に入れるな!夢あり過ぎだろ!
Я:ですから流星にする意味は物々交換の流動性を表して、5という数の意味は我らが初心 5本指ソックスを表すんです。
R:完璧じゃねえか!国の成り立ちがマジなら、そのメッセージ完璧だわ。
Я:その流星は上のほうに配置するとして、真ん中には大きな星を置きたいですね。
R:大きな星ねぇ。なるほど、中国は大きな星で1人の指導者を表して周りの小さな星4つで「労働者」「農民」「知識人」「資本家」を表してるらしいからな。
Я:ですから、大きな星で王を表します。
R:なるほど。王国っぽくて良いじゃないか。
Я:その星なんですけど、一筆書きで描くタイプの星にして、全ての辺をホウキにします。
R:いや、何でだよ。何でホウキ並べて作った星マークにするんだよ。
Я:あなたみたいに王がすぐ勤めを放棄するからですよ!!!!!
R:急に強気!? 反論できねえ。
Я:王への戒めを込めてホウキにします。そして、王が特権を持つわけですから王こそ法規であるという意味も込めます。
R:ダブルミーニングとかやるじゃねえか!
Я:さらに王があまりにもひどいようなら、次なる王がホウキ星の如く現れて蜂起するぞという意味も込めます。
R:奥深っ! っていうかもはやただのダジャレ博覧会だわ!
Я:それと、物々交換で最後に行われた交換が国とホウキだったのでね。
R:誰だか知らねえけど、ホウキ欲しさに国を差し出すなよ! もっと地道にわらしべ長者したんだと思ってたのに!
ブレイクスルーがヤバいな!
Я:あとは国旗の形です。丸にしようと思います。
R:あぁ、形ね。四角形がオーソドックスだけどネパールみたいに矩形じゃない国旗もあるしな。
ふーん、丸かぁ。
Я:腰が丸くなるまで皆が長生きできるようにという願いです。
R:おせちの海老じゃねえか。まぁ、プラスなものだから良いけども!
Я:最後は上と下に文章を入れますね。
R:文章? まぁ、イランの国旗にはアッラーフ アクバルって22個 書いてあるらしいしな。
別に良いだろう。何て書くんだ?
Я:上には「501st JOINT FIGHTER WING」、下には「STRIKE WITCHES」です。
はい、これでストライクウィッチーズに登場する第501統合戦闘航空団のエンブレムが完成しましたね。いやー、良かった。
R:…………は?
Я:じゃあ、続いて真面目にうちの国旗の新デザインについて考えていきましょうか。
R:おい、ちょっと待て。今までの話で作ってたものは既にあるエンブレムだったの!?
Я:そうですよ。ストライクウィッチーズという作品でして、2度のTVアニメ化と劇場映画にOVAまでやられていてアニメ第1期のED曲は「ブックマーク ア・ヘッド」という
R:いや、説明しなくていいよ! さっきまでのが、その作品中の部隊のロゴマークを作るっていうボケだとしたら長すぎるだろ!
Я:そうですね。 で、新たな我が国旗のデザインなんですが
R:あっさりしてんな!
Я:現行のうんこマークを逆さまにします。以上!
R:もう何なんだよ! あんなに変えたがってたのに 逆さうんこマークって意味がわからな過ぎるわ。
Я:どうしてもこれに変えたかったんです! 承認していただけますか!?
R:もうお前がそれで良いならそれで良いよ。
Я:やったー! わーい! わーい! わーいずびーあんびしゃす! わーいふれんど!
R:ハァ…… ところでさ、始めに言ってた ありとあらゆる特権。それってこのMM-1グランプリにも有効なの?
Я:当たり前じゃないですか。国旗の恩もありますし、多少難しくても、どうにかできますよ。
R:おっ。じゃあさ、ほら。ちょっと言いにくいんだけどさ。やっぱりMM-1に挑戦するからにはさ、欲が出るわけじゃん。ねぇ?
特権でどうにかしてもらえない?
Я:あぁー! わかりました。お任せください。
R:おぉ! いけちゃうんだ! いやー、皆さんすいませんね。王なので特権で少々 手心を加えさせてもらいますね。
Я:では、MM-1グランプリの結果発表で司会を務める姉妹コンビ「乙女の方程式」と行く防音温泉旅館1泊の旅 ご案内しまーす!
R:いや、そういう欲じゃねえわ! もうこれ結構!
審査員 点数 |
85 | 29 | "860" | 78 | 62 | 53 | 得点62.40 (ボーナス+1点込) |
【審査員コメント】 ・種明かしで衝撃受けて、検索して更に衝撃受けました。マジでそのまんまですやん。 僕が元ネタ知らなかったからかも知れませんが、「元ネタがある」と悟らせない説得力が凄い。 5本指ソックスやホウキのダブルミーニングなんかは単純にボケとしてクオリティ高かったですし、 物々交換やおせちのエビなど、理由にも納得出来る上での筋が通っているのが素晴らしいです。 「異世界転生ものか?」「ペニスタジアム」「特権パゥワー」など国旗以外のフレーズも良く、一貫して笑えました。 種明かし後が若干蛇足っぽくなってしまった点と、Яが結局何なのかがハッキリしなかったのが減点対象でしょうか。 あとせっかくならストライクウィッチーズのエンブレムにした理由も、小ボケでいいからあった方がスッキリしたかも知れません。 しかし種明かしの時のインパクト最高だな……これがアハ体験だ見てるか茂木健一郎。 ・そもそもよくわからない国の国旗を作るって設定が無理だったんじゃないかなと。 一応の理由付けはされるものの、結局のところ国の設定を知らされてない以上なんでもありなので、 「ずっと何を聞かされているんだろう」という感じがありましたし、 純粋にそこに乗るボケも弱かったかなと思います。 適当に国旗を作ってるように見えて、実はゴールがあった、ってのはありがちとはいえ悪くない展開ですが、 普通に知らなかったので「ふーん」で終わってしまいましたね。。。 うんこは面白かったです。 ・上のバトルロワイRの点数ですが自己評価で86点をつけようとして末尾に0を余計につけちゃうミスをしてるんじゃありませんよ。 860が語呂合わせで「ばろわ」なんです。 ・前回うんこオチで今回ツカミなのかよ。どっちでも笑っちゃいました 何かをモチーフにしたのを作ってるんだろうなーと思ってたので知らないものだったのが肩すかし食らいましたが。中の大喜利がいちいち高水準で面白かったです ・漫才としての掛け合いはとてもきれいで、ボケの自由さをツッコミがしっかり引き出していますね。 ただ、ボケが全体的に薄味でどこか突き抜けない印象。個人的なことを言えば「らしくないな」と思いました。 そして、国旗を作るというくだりからできたものがストライクウィッチーズのエンブレムだった、という壮大なボケの部分なのですが、 僕がその作品を詳しく知らないというのもあるのですが、しっかり伏線を利用して作り上げたボケが自分にはハマらなかったです。 マニアックなボケを持ち込むなとは言いません。僕もやってますから。ただ、こういったボケは使い方とタイミングがかなり重要です。 うまく使っていかないと、ただ笑いにつながらないボケになってしまうんです。「これいらないな」と思われがちなジャンルのボケなんです。 マニアックボケには使いやすいもの使いにくいものもあり、それぞれに使い方があります。そのあたりで、かなりもったいなかったかなと。 しょっぱなからのうんこマークは正直笑っちゃいましたけどねw ・国旗ネタというのはあまり見なくて斬新ですね。 ボケについては、国旗ネタっぽいボケで感心はしたものの、結構ベタだったかな、と。 二人の会話の雰囲気は相変わらず面白いので、読んでいての楽しさはありました。