予選Cブロック 予選審査員専用の審査フォームはこちら

021 ブロッコリースプラウト 022 PARTY NOISE 023 エルトアール 024 アクロバット才能 025 非可逆劇場
026 XENOGLOSSIA 027 サイコロパスタ 028 シュヴァインシュタイガー 029 プラネット・コミュニティ 030 おちんちんを育てる会


Qゲート
No.021 ブロッコリースプラウト
謝男王(シャーマンキング)
松下:常盤ちゃん常盤ちゃん!! ぼく謝罪会見がしたいよー!

常盤:謝罪願望のある人、初めて出会いましたよ。

松下:謝罪会見やって、インタビューされたりカメラに撮られて有名人気分にひたりたいよー!

常盤:なるほど、会見願望が強めですか。そういう人は何人か出会った事あります。

松下:ねえねえ! 謝罪会見ってどーやったらできるかなー?

常盤:とりあえず政治資金を不正使用すればいいと思います。

松下:なるほど! で、政治資金を不正使用するにはどうすればいいの!? 

常盤:前提として政治家になる必要がありますが、手順や根回しが複雑なので手頃な社民党あたりから盗みましょう。

松下:いきなり自民党は恐いもんね! 福島みずほちゃんなら笑って許してくれそう!

常盤:さて、政治資金を盗む方法ですが、手順や根回しが複雑なので手頃なルパン一味に依頼しましょう。

松下:「政」「治」「資」「金」「ほ」「ち」「い」  「政治資金ほちい」 デデッ デデッ デデッ デデッ デッデッデーン!

常盤:ルパン一味は手頃なので、Twitterで@Lupin3_bot宛てにDMを500通ほど送ると依頼できます。

松下:FF外から失礼します!! 社民党に奪われたおパパさんとおママさんの遺産を取り返して下さい!

常盤:こうして松下さんの元に社民党の政治資金が手に入りました。

松下:よーし!がんばって不正使用するぞー!

常盤:何に使うつもりですか?

松下:パチンコ☆

常盤:いい不正使用ですね。

松下:パチンコでいっぱいお金増やして、そのお金でレンタル彼女のリカちゃんを永久レンタルするんだ!

常盤:…………それなら直接彼女にお金を払えばよいのではないでしょうか?

松下:それじゃダメなんだ! 盗んだお金はパチンコに使わないと不正使用とは言えないんだ!
   汚いお金をリカちゃんにあげたくないからマルハンでマネーロンダリングするんだ!!

常盤:なんというクズの金融論。

松下:そして残りのお金で皇居を潰して松下城を建てるんだ!

常盤:国家を冒涜した不正使用の極みですね。これ以上追及すると共犯呼ばわりされかねないので、もう助言する事はありません。

松下:常盤師匠!お世話になりました! ぼくはこれから師匠の教えを胸に立派な謝罪会見をしてみせます!



常盤:只今より、松下容疑者の政治資金の不正使用問題に関する会見を開始します。

松下:オナシャス!!

常盤:…………では、まず松下さんが政治資金を不正使用したという件について、これは事実ですか?

松下:サイコーでぇーっす!!

常盤:不正使用を認めるんですね?

松下:えー、そうですね! 応援してくれるファンの声援が力となって不正使用できました! 

常盤:ではなぜ、不正使用に至ったのか。詳しい経緯を説明して下さい。

松下:えー、そうですね! 最初は全然意識してなかったんですが、
   収支がマイナス1000万円を越えたあたりからチームメイトに言われ気づきまして、
   よし、こうなったら持てる金すべて出し切ってやろう! そう思って精一杯やりました!

常盤:松下さんには女子大生との不純異性交遊疑惑もありますが、この件についてどうお考えですか?

松下:えー、そうですね。やはり男として生まれたからには、いつか達成したい夢でした。
   よし、こうなったら持て余す性欲すべて出し切ってやろう! そう思って精いっぱいヤりました!

常盤:今回の件について、ご家族の皆様はなんとおっしゃいましたか?

松下:えー、そうですね! この記録は、自分ひとりの力では成し得ませんでした。
   ファンの皆さんの応援と、チームメイトの支えと、
   何よりここまで立派にムスコを育ててくれた両親のおかげなんで、感謝を伝えたいです! ありがとうございあす!!

常盤:では最後に、皇居を侵略しあまつさえラブホテルを建設した国賊として皇族の皆様へ辞世の句をお願いします。

松下:佳子様と生前体位したいです!!

常盤:本日のヒーローは松下選手でした。

松下:Thank you for the people.





常盤:ヒーローインタビューと勘違いしてらっしゃいます?

松下:全力の松下ガチんこ謝罪会見だよ!!

常盤:…………はい、わかりました。今のような謝罪会見を開きますと、次は棺の中の松下さんと会う事になるでしょう。

松下:え、死ぬの? それじゃ死後体位になっちゃうじゃん。

常盤:貴方それ以上喋ると本当に宮内庁に抹殺されますよ。
   いいですか松下さん。先の謝罪会見はたいへん不適切です。

松下:えー? どのへんがー?

常盤:全てです。一言一句が昨今の朝ドラでよく描かれる戦争中の空爆で産経新聞本社が全焼するシーンくらい不適切です。

松下:えーん。ときわちゃんのたとえがむずかしくてよくわかんないよお。

常盤:アウェーの韓国戦で勝利した後にピッチで香川選手がパク・クネ大統領のアイコラで自慰行為に及ぶくらい不適切です。

松下:それはたしかに不適切だ!! ぼくでもわかるぞ!!

常盤:先程の松下さんはそれと同等、いえ、韓国の国政情勢を踏まえればそれ以上に不適切でした。

松下:さすがに洋モノ熟女でヌいたことはないなあ……。香川選手は凄いや……。

常盤:では手本として今度は私が正しい謝罪会見を行いますので、松下さんは記者となって質問して下さい。

松下:カシコマリマスムニダ!





   常盤さん! パク・クネのアイコラでヌいたって本当ですか!?

常盤:…………記憶にございません。

松下:は!? 謝罪会見ですよね! いきなり否定から入るってどういう事ですか!?

常盤:事実無根の報道です。そのような極めて下劣で品位に欠ける行為は全く身に覚えがありません。

松下:なんて不誠実な態度だ! 韓国戦に勝った後で常盤さんがオナシャスしてるのをみんなテレビで見てたんですよ!

常盤:松下テメー少しは質問考える脳味噌を持ち合わせろよこのクソムシが。地に堕ちた暫定大統領をオカズにするヤツが香川選手以外にいる訳ねえだろ。

松下:あー!あー! 今の、今のアウトじゃない!? 謝罪会見にあるまじき発言じゃない!?
   名誉棄損だー! 訴えてやるー! 宮内庁の抹殺係にLINEしてやるー!

常盤:只今より、常盤結葵乃の不適切発言に関する会見を開始します。

松下:し ま っ た ! !

常盤:この度は私の不適切な発言により、香川様、パク・クネ様、松下様に多大なるご迷惑をお掛けした事を深くお詫び申し上げます。

松下:なんてお上品な日本語なんだ!

常盤:このような事態を招いてしまった経緯を御説明致します。
   私が不適切の度合いを示す為に漫才中に発しました
   「アウェーの韓国戦で勝利した後にピッチで香川選手がパク・クネ大統領のアイコラで自慰行為に及ぶくらい不適切です。」
   こちらの失言が、皆様の御承知の通り、世界中で波紋を呼んでしまいました。
   香川様は所属クラブから契約を解除され、
   パク・クネ様は韓国の政界から追放され、
   松下様は宮内庁から基本的人権を剥奪されました。

松下:話かけちゃダメだぶー。ぼくは醜いオスブタだぶー…。

常盤:更にその後、漫才中に続けて発しました
   「松下テメー少しは質問考える脳味噌を持ち合わせろよこのクソムシが。地に堕ちた暫定大統領をオカズにするヤツが香川選手以外にいる訳ねえだろ。」
   こちらの失言によりまして、香川様はレンタル熟女のマサコさんからDMを8000通も送られ、
   パク・クネ様は辞任のショックから「CRイデホ物語」で政治資金500億円を不正使用され、
   松下様は××××の××で脳細胞が死滅しました。

松下:んあぁ〜。

常盤:香川様はパク・クネ様のアイコラを自慰行為に使用しておりません。恐らくは。
   また、パク・クネ様も写真をそのような行為に使用された事実はございません。少なくとも日本では。
   松下様はIQ8相当の知能を所有している事が帯広畜産大学によって確認されております。
   発言を撤回及び訂正して、お詫び申し上げます。

松下:おんにゃ! ぱちんこ! しぇーじしきん!

常盤:今回の事態を深く反省致しまして、今後は配慮に欠けた発言をしないよう努めて参る所存です。
   また、被害に遭われました御三方への対応と致しまして、
   香川様のTwitterにレンタル婆のトメさんからDMを20万通送信、
   パク・クネ様が打つパチンコ台の確変突入割合0.5%アップ、
   松下様が通う帯広畜産大学の女子大生との合コンセッティング、
   以上3点を確約致します。
   皆様が満足される内容ではないかもしれませんが、これが私に出来る最善の対応であります。
   大変申し訳ございませんでした。





   はい。以上、正しい謝罪会見でした。

松下:凄い……あれだけボロクソ罵られたのに全然げきおこプンプンしないよ!

常盤:自分の非を認め、誠意を持って謝罪会見に臨めば必然このような結果となります。

松下:それより合コンはよ! 合コンはよ!

常盤:残念ながら手本として披露した謝罪会見ですので、セッティングする予定はありません。

松下:は…………? なん……て?

常盤:女子大生との合コンはセッティングしません。

松下:つまり、さっきのは嘘だと!??

常盤:嘘ではありません。漫才におけるボケです。

松下:…………ただいまよりー! 常盤結葵乃のー! 合コン主催虚偽発言に関するー! 会見をー! 開始

常盤:致しません。

予選総合第11位(準決勝敗退) ブロッコリースプラウト
審査員
点数
63 61 65 97 63 71 得点71.00
(ボーナス+1点込)
得票2票
【審査員コメント】
・なんか回を追うごとに松下は元より常磐ちゃんがどんどんヤベぇヤツになってません?
 相変わらず最低ワードのセンスがズバ抜けてますね。死後体位ってガチでヤベぇんじゃねぇのか。
 「オスブタだぶー」など合いの手感覚のワードが、常磐ちゃんの冷徹さと非常に絶妙にマッチしていて面白かったです。
 気になったのは、最初の謝罪会見が単なるヒーローインタビュー当てはめで、他と比べ大人しめだった点でしょうか。
 常磐ちゃんした謝罪会見のフリなワケですから、もっとめちゃくちゃクズに暴れても良かった気がします。
 また政治資金だの不敬罪だのやらかした末のオチも「合コン」はちょっと弱いかも知れません。
 まぁ面白かったですが、多分今回あかつきがストレート進出だと思うんで敗者復活無いです。寝て下さい。
   
・相変わらずとち狂ってますね。常盤さんも真人間ではないんだよなぁってのを再痛感させられました。
 狂気同士がうまく噛み合って面白くなっている部分もあった一方で、
 ツッコミ不在によってついていきにくかったなぁと思う部分も多々ありました。
 特に常盤さんの突拍子もないボケに対する松下さんのリアクションですかね。
 「おんにゃ! ぱちんこ! しぇーじしきん!」とか「それはたしかに不適切だ!! ぼくでもわかるぞ!!」あたりは、
 意図はわかるんですが、もう少しだけ常盤さんの発言内容に踏みこまないと常盤さんの発言が死んでしまっている感じがしました。
 もう少し見る側に歩み寄ってもこの狂気は薄れないと思います。
 ただ、好きな下りもたくさんありました。「FF外から失礼します!!」とかは理想的なキチガイコンビネーションでした。
   
・ヒーローインタビューっぽくやる所で「あれ?さっきまでの勢いはどうしたんだろう。微妙だなぁ。」と思ったんですが生前体位でもっていかれました。
 ポップなキャラで思いっきり不謹慎方面に振り切っていて、そこは面白かったですね。
 松下がメインのボケじゃない側に回っているときはキャラを持て余しているように感じました。
   
・銀さんの集大成を見ました。優勝してほしい
   
・すいません。シンプルにボケが銀河系レベルでクズだと思ってしまいましたw
 どうしようもないボケに冷静なツッコミという、温度差をしっかり活かしたゲス漫才に仕上がっていますねぇ。
 キャラクターもボケの種類もクズの方向へしっかり振り切っているのは挑戦的でリスキーなことだと思います。
 その部分でうまく受け入れられるようにコントロールするのが難しいと思うのですが、そのあたりでキャラを使いこなせてない印象もあります。
 ゲスな部分が引き立ちすぎてうまく笑えない部分も見られて、最低な部分に振り切ることに集中しすぎているかなと。
 クズキャラ、クズボケを使いこなすためのユーモアを交えた手法が、もう少し必要かなと思いました。
   
・「いい不正使用ですね。」じゃねーよ。あと福島みずほはあんまり許しそうじゃない!
 
 常盤の謝罪会見からが終盤の割に独りよがりな方向に行き過ぎてたなぁ、と・・・面白くはあるんですけどねぇ。 
 もう少しだけゆとりがあれば完璧だったかもなぁ、と。
 

Qゲート
No.022 PARTY NOISE
Aquarium×Bomber×Cat
鳴子:ていっ。(神崎の首筋をトンッ)

神崎:えでぃっ!(ガクッ)

鳴子:はいどーもーPARTY NOISEでーす。以後お見知りおきをー。
   そんなことより聞いてくださいよ神崎君。私最近化け猫にとり憑かれた京都の女と友達になりまして。

神崎:(白目)

鳴子:その京都の女と今度水族館にに行くことになりまして。
   シミュレーションをしたいので、神崎君は待ち合わせにお魚くわえながらやってくる京都の女やってくれません?

神崎:……ムニャムニャ……えっ、僕のちんちんに、見た女性を魅了する能力が……?(白目)

鳴子:ていっ。(神崎の首筋をトンッ)

神崎:まふぃっ!!(ガタッ)
   ハッ、僕は一体何を……なんかお堅い生徒会長にキスをねだられてたような……。

鳴子:ホワンホワンホワーン。
   いやー、水族館楽しみだなー。あ、化け猫にとり憑かれた京都の女だー。こっちこっちー。

神崎: ! ! ! ? ?
   え、何事ー!? 何のコントが始まったの、僕は何を求められてるのー!?

鳴子:もー京都の女ったらドジなんだからー。口元に八ツ橋の餡とイワシのはらわたがついてるぞー?

神崎:ちょっと待って、せめて設定を把握させて!? 僕白目ひん剥いてて聞いてなかったんだわ!

鳴子:……ちょっと何やってるんですか神崎君。
   早く「お待たせどすえー」って言いながら4足歩行で来てくださいよ。

神崎:僕はまだ夢を見てるのかー!? まるで現実の要求とは思えないぞー!?

鳴子:もういいです、神崎君がやらないなら私1人でやります!(プンスコ)
   「お待たせどすえ鳴子はーん。ししゃもの入った八ツ橋いかがどすえー? きよみずきよみずにゃんころにゃーん」

神崎: ギ ブ ! ! !
   ごめん鳴子ちゃん、僕この世界観に適応出来る自信ないわー。寝起きには重いわー。

鳴子:「そんなこと言わんといてぇや神崎はん、とびっこ入ったわらびもちいかがどすえー? うずまさうずまさー」

神崎:お前誰なんだよー。要素が多すぎるんだよ、せめて化け猫祓ってから来てくれよー。

鳴子:「神崎はんにだけ言いますけど……ウチ、人を殺めたことがあるんどすえ……」

神崎:帰ってくださーい。京都に帰ってください、スタッフさん猫水とぶぶ漬け持ってきてくださーい。
   京都の猫娘に用はないんだよ、こちとら鳴子ちゃんに話があるんだよ。鳴子ちゃん?

鳴子:はいはい、何の話ですか? いいルアーの選び方が知りたいんですか?

神崎:ごめん、興味ねぇー。ルアーフィッシングに興味ねぇー。 
   とりあえず聞きたいことはウジャウジャあるんだけどさ、まずなんでツカミで手刀ぶちかましたの?

鳴子:いや、漫才が始まったことですし、テープカット代わりにと。

神崎:要らねぇー。やるならテープをカットしろよ、相方の意識カットすんなよー。

鳴子:この手刀は、最近友達になったキツネに恋する女空手家に教わったんです。

神崎:交友関係イカレてやがんなー。今度相関図提出してくれないかなー。
   まぁいいや、鳴子ちゃん、今日はやってみたいシチュエーションがあるんだよ。

鳴子:「にゃんどすえー? 清水寺見ながらハマチ食べたいんどすえー? ふしみいなりでにゃんころにゃーん」

神崎:お前まだいたのかこの野郎ー。ぶぶ漬け出されたら速やかに帰るのが京都の流儀じゃないのかー。

鳴子:「神崎はんにだけ言いますけど……ウチ、とある組織に命を狙われてるんどすにゃん……」

神崎:鳴子ちゃーん!! 戻ってきて鳴子ちゃーん、こいつなんか言ってくるー!! 初対面なのにグイグイ来るー!!

鳴子:はいはい。えっと、何の話でしたっけ? 私がマジで長靴を釣り上げた話でしたっけ?

神崎:ハマってんのー? 鳴子ちゃんの中でフィッシングブーム到来してんのー?
   そうじゃなくてさ、シチュエーションの話。よくドラマとかで、爆弾処理のシーンってあるじゃん。

鳴子:ああ、爆弾を飲み込んだ大ナマズを捕まえるために、主人公が裸で湖に飛び込むシーンですね。

神崎:それではないわー。僕そんな野性味溢れる爆弾処理観たこと無いわー。

鳴子:「くっ……!! 右のヒゲと左のヒゲ、どっちを引きちぎれば爆弾が止まるんだ……!!」

神崎:なんだそのシステムー。何でナマズのヒゲと爆弾の信管が連動してるんだよー。

鳴子:「室井さん聞こえるか……どうして現場にナマズの血が流れるんだ!!」

神崎:そんなシーン無いぞー? 踊る大捜査線でそんなシーン見たことないぞ、湾岸署の管轄外だぞー?

鳴子:「青島はん、責任はウチが取りますさかい……ニャマズはんにぶぶ漬け出しはって!!」

神崎:おい室井さんじゃねぇやついるぞー!? 本部が猫娘にジャックされてんぞー!?

鳴子:まぁ神崎君がやりたいことはわかりましたよ。
   要は神崎君が大ナマズをやるので、私は爆弾になって飲み込まれればいいんですね?

神崎:何もわかっちゃいないよー。思春期の頃の母親ばりに何もわかっちゃくれないよー。
   そうじゃなくてさ、「赤い線と青い線、どっちを切ればいい?」ってシーンあるでしょ? あれやりたいんだよ。

鳴子:ていっ。(首筋トンッ)

神崎:まりっ!!(ガクッ)

鳴子:そんなことよりですね。
   水族館でアシカショーのアシカが急に体調不良になって、急遽アシカの代役を頼まれる可能性ってあるじゃないですか。

神崎:(白目)

鳴子:そのシミュレーションをしたいので、私がアシカになりきってオウッオウッ言うので、神崎君は飼育員やってください。

神崎:……ムニャムニャ……えっ、僕以外の全人類がギャルに変身するウイルスに感染……?(白目)

鳴子:ていっ。(トンッ)

神崎:ふぁなっ!!(ガタッ)
   ハッ、僕は何を……何か黒ギャルと化したサラリーマンにズボンを脱がされてたような……。

鳴子:ホワンホワンホワーン。
   オウッオウッ!! オウッオウッ!! オウッオウッ!! オウッオウッ!!(バタバタ)

神崎: ! ! ! ? ?
   ちくしょう、また記憶が飛んでやがる! また知らぬ間に謎のコントに突入してやがる!!

鳴子:オウッオウッ!! オウッオウッ!! オウッオウッ!! オウッオウッ!!(バタバタ)
   ……何やってるんですか神崎君、早く私にイワシをぶん投げてください。

神崎:何やってるんだはこっちのセリフですけども!? 何やってんだよ何言ってんだよー!?

鳴子:「えっ、アシカにニャったらイワシが貰えるんどすえ!? せやったらウチも!
    オウッオウッにゃんどすえ! オウッオウッにゃんどすえ!(バタバタ)」

神崎: 誰 だ よ ! ! ! お 前 誰 な ん だ よ ! ! !
   待って鳴子ちゃん、こればっかりはマジで意味がわからない。なんでまた頸動脈ぶった切られたのかもわからない。

鳴子:漫才も中盤に差し掛かってきたので、ネックカットということで。

神崎:聞いたことないことすんなよー。ネックカットってただの斬首刑じゃねぇかよー。
   頼むよ、爆弾処理のコントさせて? もう猫娘うんざりだよ、ネコだけどトラウマなんだよ。

鳴子:わかりましたよ。じゃあコントしてあげますから、あとで手刀打たせてくださいね?(ワクワク)

神崎:もはや手刀が目的じゃん……思考が格闘家タイプの辻斬りじゃん……。



   いやー、僕は爆弾処理班だなー。ここが爆弾があるという場所か、早速入ってみよう。カランコロンカラーン。

鳴子:おいでやす! ようこそ京都にゃんにゃん水族館へ!!

神崎:うーわ、これもう絶対アイツ出るじゃーん。アイツの本拠地じゃんアジトじゃーん。

鳴子:当館は1000匹の猫を放し飼いにしており、猫と魚を同時に楽しめるようになっております!

神崎:魚のストレスがエグそうだよー。朝昼晩捕食者の目がぎらつく生活はキツいよー。

鳴子:そんなことより爆弾です! 私が案内しますからついてきてください!
   タッタッタッタッニャッ!!タッタッニャッ!!タッタッニャッニャッ!!ニャッニャッニャッニャッニャッ!!!

神崎:すげぇ猫蹴っ飛ばしてるー。動物愛護に反吐吐く所業だー。

鳴子:タッタッニャッニャッ!!タッタッニャッニャッコンッ!!タッタッダイジョウブダーリン!?キャッ!!

神崎:キツネも蹴っ飛ばしたぞー? そんで多分だけどキツネに恋する女空手家もいたぞー?

鳴子:タッタッ、つきましたここです! この大ナマズが爆弾を飲み込んじゃったんです!

神崎:このシチュエーションじゃないっつったんだけどなー。爆弾取り出す作業が1個増えるんだよなー。

神崎:くっ、ワインレッドのヒゲとセルリアンブルーのヒゲ、どっちを引きちぎれば爆弾が止まるのか……!!

鳴子:新種かー? そんな色鮮やかなナマズどこに生息してんだー?
   可哀想だけどナマズのお腹を切り開いて爆弾取り出して解体するしかないかな、なんか切るもの持ってない?

鳴子:私の手刀で良ければ、ブロック塀より堅くなければ両断できますよ。

神崎:殺傷能力すげぇな手刀ー。そんな代物を何度も僕にかましたんか貴様ー。
   まぁそれでいいや、その手刀でナマズさんのお腹をバッサリやっちゃって?

鳴子:そんな……動物のお腹を切り開くなんて、あまりにも残酷すぎます!!(うるうる)

神崎:ほざきよるわー。ネコやキツネを蹴りまくってた鬼畜生がほざきよるわー。
   僕も嫌だけど、爆弾爆発させるワケにはいかないからさ……仕方ないんだよ……。

鳴子:「そうどすえ、早くウチを殺しておくれやすにゃん。はんなりはんなり」(ピチピチ)

神崎: ! ! ! ! ? ? ?
   あれ、ナマズが喋った!? つーかその口調、お前京都の女か!? なかなか出てこないと思ったら!!

鳴子:「そうどす、どうやらウチが昔殺めたダークナマズマスターの呪いでナマズに変えられてしまったようどすえにゃん……」

神崎:お前どんな世界観の住人なんだよー。ワケわからんヤツがワケわからんヤツ殺めるなよー。

鳴子:「さらに私を追う組織のダーク爆弾バンクマンによって、爆弾を飲まされてしもうたにゃん……」

神崎:ここぞとばかりにゴッソリ伏線回収しやがってー。闇の爆弾銀行員って何者なんだよー。

鳴子:そんな……ニャッ!!京都の女がニャッニャッ!!大ナマズなんて……ニャッニャッニャッ!!なおさらニャッニャッ!!殺せません!!

神崎:ちょっとは猫に気を遣ってあげてー? 足元が全く見えてないよー。

鳴子:「そんなこと言わんと殺しておくれやす……!!
    鳴子はん、川辺で飢えてたウチに、アンタが釣り上げたブルーギルをくれたことは忘れへんにゃん……」

神崎:それで友達になったのー? まさかの餌付け発信で友情が芽生えるとはなー。

鳴子:「時間がありまへん、ウチが死ぬか正しいヒゲをちぎらんと爆弾はとまらへんにゃん……!!
    鳴子はんがムリなら神崎はん! お願いや、どうせウチは人を殺めた身、死んで当然の女どすえにゃ……」

神崎:……見くびるなよ猫ナマズ……僕は爆弾処理班だ……。
   お前が過去にどんな爆弾を抱えていようが、僕にはそれを処理する義務があるんだ!!

鳴子:「か、神崎はん……」(キュンッ)
    か、神崎君……(ニャッニャッ!!)
    ダーリン……。(コンッ!!)

神崎:とりあえず女空手家は帰れー。僕をキツネと間違えてやがるのかー?
   それにちぎるヒゲはもう決まってるんだよ……鳴子ちゃん、京都の女と友達になったきっかけはなんだっけ……?

鳴子:きっかけ? それは私が飢えた京都の女にブルーギルをあげたから……ハッ!!

神崎:そう、ブルーギル……ブルーぎる……ブルー切る……!!
   ちぎるのはセルリアンブルーのヒゲだぁぁぁぁぁっ!! つらぬけぇぇぇぇぇッ!!(ぶちっ)

鳴子:ド カ ァ ァ ァ ァ ァ ン ! ! ! ! !
    ドカンドカンドカンドカァァァァァン!!!!! ドカァァァァァン!!!!!

神崎:やっちまったー!! クソみたいなダジャレでまとまるほど優しい世界じゃなかったー!!

鳴子:室井さん聞こえるか……どうして「ブルーギル→ブルー切る」なんて安直なダジャレに自信満々だったんだ!!

神崎:ぐうの音も出ないよー。ドヤ顔でヒゲぶち抜いた数秒前の僕に毒飲ませたいよー。
   ごめん京都の女ー、君を人間に戻せなかったー。ついでに女空手家ー、お前なんで水族館にいたんだー。

鳴子:この爆発がきっかけで爆弾に仕込まれてたウイルスがばらまかれ、京都の男性は全員ギャルに変身します。

神崎:なんか聞いたことある展開だぞー? なんか夢で見たことある気がするぞー?
   ちょっと待って鳴子ちゃん、全然想像と違う。僕は爆弾処理班として人命を守りたかったのに何このバッドエンド。

鳴子:まぁ人命は守れなかったけど、さっきした約束は守ってもらいますよ。
   そんなわけで、てぇぇぇぇぇいっ!!!(首筋トンッ)

神崎:クソッタレーッ!!(ガクッ)

予選総合第14位(準決勝敗退) PARTY NOISE
審査員
点数
堀田 58 74 68 73 76 得点69.80
【審査員コメント】
・最近山下銃さんに「けうさんのネタは常にデカい動物が出てくる」と指摘されたため、
 よっしゃ今回は今までと違うPARTY NOISEにしてやんぞオラオラと意気込んで書いた結果、
 デカい動物は出るしヤバい女は出るし伏線あるしツッコミ語尾長いしいつも通りじゃねえか!
 みんな、どうやってデカい動物とかヤバい女出さずにネタ書けるんですかね?
   
・この導入思いつきたかったです。気絶している間に移譲なネタ振りが進んでるなんて。
 ただ、掴みとしては完璧だった一方で、結局の所神崎さんが状況を把握して軌道修正してしまい、
 思った以上に早くいつものPARTY NOISE、というかいつものけうけげんさんの漫才に戻ってしまい個人的には残念でした。
 また後半部の天丼も今回は単純に前に出てきた要素をもう一回出しているだけに止まっており、
 意外性と言う面で薄かったようにも思います。もっと裏切ってきて欲しかったかなと。
 爆発するのは完全に予定調和でしたけど笑っちゃいました。
   
・爆弾処理ネタが爆発オチになるなんて十分に耐性がついているはずなのに大笑いしてしまいました。何が、ブルー切る、ですか。
 序盤から色々広げまくっているのに、それをしっかりまとめ上げてくるのは流石としか言いようがないです。
 ちょっと気になったのは、余すところなく力を注ぎ過ぎて 色々伏線が全然伏せてないようにも思いました。濃すぎてずっと居るから不意を衝かれないみたいな。
 しかし、面白いということは十分伝わってくるネタでした。
   
・ちょっといつにもまして設定増やしすぎてごちゃごちゃしすぎてたと思います。
 最初のうちは勢いで面白かったんですけど途中から「まだ増やすのかよー」ってなりました。欲張りすぎたと思います
   
・ボケの暴走からの世界観が分厚い分厚い。
 漫才としての完成度は相変わらず高く、やりたいことをしっかりぶちかましたという印象。
 相方を気絶させてその間に説明して、いきなりわけわかんないことぶちかます様子はなかなかにサイコで面白いです。
 ただ、暴走漫才の場合には暴走しながらもある程度の芯が通って言う必要があります。
 その芯が通っていないと暴走色が強くなって、ハマりにくくなる可能性があるんです。
 もちろんこのネタは伏線もしっかり利用して完成度は高いですが、少々芯が柔らかい印象も受けました。
 面白さよりも少し暴走具合が目立って若干ハマりづらさも感じました。
 見る側を惹きつ付けて引き離さない暴走の仕方はあると思うので、そこを意識するだけで同じネタでも印象が変わってくるかもしれません。
 生徒会長とか全人類ギャルとかはあなたの単なるフェチですよね。しばく。
   
・せっかくの面白い設定でしたが、全体的に情報量が洪水だったのが全体バランスに影響を与えていたかなぁと。
 アシカになるところとか本当に設定が生きてて良かったんですけどね!
 

Qゲート
No.023 エルトアール
転校生
レフト:原始、転校生はスターであった

ライト:圧倒的な説明不足で始まりました

レフト:右者は学校のクラスに転校生が来て心が躍った経験はないのか?未知との遭遇だぞ

ライト:そこまで大仰なものじゃないだろう。とはいえ、注目の的にはなるな

レフト:高校に転校生が来たあの日…教壇に立った担任の雰囲気がいつもと違っていた

ライト:なんとなく察したわけか

レフト:なぜなら担任の頭がチョークの粉で真っ白に彩られていたからだ

ライト:さては教室の扉に黒板消しか、高校生にもなってやるなよ。というか教師も頭を払えよ

レフト「転校生を紹介する、入ってきなさい」
    この時にどんな者が来るのかとざわめく教室

ライト:漫画なんかだと登校時にぶつかった相手がクラスに転校生として入ってきて
    「あーっ!あんたは朝の!」などというパターンがよくあるが…

レフト:残念ながら小生が朝ぶつかったことがあるのは遅刻しそうな校長だけだ

ライト:なんで校長が遅刻しそうになってるんだよ。生徒たちの規範であれよ。
    あと転校生が可愛い子かイケメンかといったことも注目されるところだな

レフト:その時の転校生は男子であったが、クラス中が揃って「あ〜……」という声を漏らした

ライト:そこは思ってても言っちゃ駄目だろ。高校生ならその辺り分別つけろよ

レフト:それから「では自己紹介を」と担任に促されて黒板に名前を書く、その一画一画を固唾を呑んで見守ったものだ

ライト:だから大仰だろ。どんな名前かは気になるけどよ

レフト:カッカッカッ……コトッ。「三波春夫でございま〜す」

ライト:何を血迷った。往年のレツゴー三匹のギャグかよ

レフト:転校生渾身のボケだ

ライト:「あ〜……」のあとでそれやるとかハートが強すぎる。というか若者のチョイスとして渋すぎだろ。
    そのあとちゃんと本名は名乗ったんだろうな?

レフト:カッカッカッ……コトッ。「泥水煤郎(どろみずすすろう)です」

ライト:インパクトが想像の範疇を越えていた。そんな名前ならさっきのボケ要らんだろ。
    …で、そのあとは「どこどこから来ました」ってやつか?

レフト:「消防署の方から来ました、消火器買ってください」

ライト:いろいろとダイレクトすぎる。教室で消火器詐欺するなよ。
    あとこの場面では教師が「○○は父親の仕事の都合で引っ越してきた」と補足することがよくあるな

レフト:泥者ではないが「大人の事情で引っ越してきました」という例ならあった

ライト:どんな事情だよ。気になりすぎるわ

レフト:事情は分からなかったが、その転校生の祖父が引っ越す前の地元の有力議員だという話は聞いた

ライト:それ前の学校で何かやらかしたのを揉み消して逃げてきたタイプだろ。二つの要素から察せよ

レフト:そして空いている席に座るよう指示されるが、まだここで終わりではない

ライト:スルーかよ。…それは転校生と前後もしくは隣の席になるというパターンか

レフト:そういうのはあくまでフィクションでのあるあるに過ぎんだろう。小生は転校生と隣になったことはない

ライト:左者のないない過ぎる話も大概だがな。なら話の続きはなんだ

レフト:やはり最初の休み時間だ。ここでは“囲み取材”が発生する

ライト:例え方よ。言わんとすることはわかるが

レフト:「ねえねえ、前に住んでた地方ってお雑煮は丸餅派?角餅派?」

ライト:初日の転校生に聞くことじゃないだろ

レフト:ああ、そこは「白味噌派?澄まし汁派?」だったか

ライト:そもそも雑煮の話を振るのが定番じゃねえんだよ。

レフト:とにかくも小生の出会った転校生は総じて、質問攻めに対し今でいう“神対応”であった

ライト:人気者になれるタイプだな。さらに美男美女だと異性からの視線が熱い

レフト:中学時代の転校生はいわゆるイケメンで、非常に女子からの人気が高かった。
    確か鼻水舐郎(はなみずなめろう)という名前だったな

ライト:だから名前のインパクトよ。
    しかしそういう奴って同性から見ると鼻持ちならなかったりするんだよな

レフト:確かに鼻者は少なからず男子からはやっかまれていた。
    だが不思議なことにアンチの中心だった面子は揃って突然の転校をしていった

ライト:そのイケメンさっきの大人の事情野郎だろ。左者の学校でまたやらかしやがったな

レフト:それから転校生の真価は授業で発揮される

ライト:よく真相を察せない体で話を続けられるな

レフト:勉強ができるが、褒めても「前の学校でやったところだから…」と謙遜する。
    だが期末テストで優秀な成績を収めて、やはり学力が高いことがわかる

ライト:それは左者がさっき否定したフィクション的なあるあるではないか?

レフト:それからスポーツ万能

ライト:やっぱりあるあるパターンじゃねえか

レフト:鼻者はテニスやサッカーなどで何度対戦相手やキーパーを病院送りにしたか…

ライト:当てに行ってんじゃねえか。スポーツ万能じゃなくて単に暴力的なんだよ。
    なぜ左者の学校では糾弾されなかった

レフト:それから転校生が帰国子女のパターン

ライト:もはや何も突っ込むまい

レフト:実は先ほどの泥者がアメリカのエヌワイ帰りであった

ライト:ニューヨークをエヌワイというやつ初めて聞いたわ。
    さておき、教科書を読むとき実にネイティブな英語で一目置かれたりするんだよな

レフト:「I have a pen. I have an apple. Umm! Apple pen.」

ライト:ピコ太郎かよ。PPAPが載ってる教科書があるかよ。ましてや左者の学生時代に

レフト:また小生の経験とは重ならないが、都会から人数の少ない田舎の学校に移る場合などは
    転入した側・迎えた側どちらにとっても新鮮であろう

ライト:「脱サラした父が農業を始めるために引っ越してきて…」などというパターンだな

レフト:休み時間の質問もこんな感じになるだろう。
    「とうきょうのひとはかんじよめるってほんとう?」

ライト:田舎の人に怒られろ。日本の識字率なめんな

レフト:ではここで総括として転校生の入ってくる流れを演じてみようと思う

ライト:このタイミングでかよ。ここまでの流れをもう一周する気か

レフト:「この後ドキドキの転校シーン。チャンネルはそのまま」

ライト:くだらないバラエティ番組かよ

レフト:「では入ってきなさい」

ライト:教師役もやるのか。“全部俺”方式か

レフト:「はいどーもー」

ライト:漫才師かよ

レフト:「コント、転校生」

ライト:転校生が転校生のコントやるのかよ…

レフト:「では入ってきなさい」
    ガラガラガラ

ライト:俺、何を見されられてんだろうな

レフト:「あー!あんたは今朝ぶつかった…!」

ライト:だからフィクション的なあるあるよ

レフト:「校長先生、落ち着いてください」

ライト:なんで校長が教室にいるんだよ。そして遅刻しかけるなよ

レフト:「おや校長先生、頭の上が白いですよ」

ライト:校長も黒板消しの餌食かよ

レフト:「いや、消火器の泡だ」

ライト:謎の消火器推しはなんなんだよ。いいから転校生をやれよ

レフト:「エントリーナンバー1番、東京から来ました…」

ライト:新しい学校はオーディション会場じゃねえよ。第一、お前以外に誰がいる

レフト:実はエキストラを2、30人用意している

ライト:何ご足労願ってんだよ

レフト:「では次の方」

ライト:呼ぶな呼ぶな。それより名前書けよ

レフト:カッカッカッ…

    (ここで紙を広げる)
    1番 正正正正T
    2番 正T
    3番 正正一
    4番 正正
    5番 正正正
    …  …

    ……ということで転校生はエントリーナンバー1番の方に決まりました。おめでとう

ライト:今のは委員長か誰かかよ、何多数決取ってんだ。というかこのクラス何人いるんだよ。
    もう普通に口頭で自己紹介しろ

レフト:「三波豊和でございま〜す」

ライト:息子の方かよ。というかボケなくていいんだよ

レフト:「脱税した父が人目をはばかるために引っ越してきました」

ライト:やらかしたら逃げればいいってもんじゃないからな

レフト:「祖父は有力な議員やってます」

ライト:それもう切り札なの自覚してちらつかせてるだろ

レフト:「成績優秀、スポーツ万能、昔はエヌワイに住んでいた漢字も読める帰国子女です。憧れてください」

ライト:遠慮のかけらもないスペックの押し売りだな。あとエヌワイはダサい

レフト:「雑煮は角餅の澄まし汁派です」

ライト:だから雑煮の情報は別に求めてねえよ。いい加減にしろ

予選総合第35位(3回戦敗退) エルトアール
審査員
点数
54 38 75 53 48 68 得点56.00
得票1票
【審査員コメント】
・当たり前のように使ってる「鼻者」「泥者」って何やの。見逃さないぞ。
 「何を血迷った」「丸餅派?角餅派?」など独特のフレーズチョイスは健在だったんですが、
 PPAPや黒板消しなどパワー不足のボケも多く見られ、ネタ全体のピークはあまり高くならなかった印象です。
 また、本来1番の盛り上がりポイントとなるオチの「全部俺」セクションですが、
 描写の仕方がわかりづらく、ゴチャゴチャっとなったままブツンと終わってしまった感が出てしまいました。
 伏線回収は丁寧かつわかりやすくやらないとただボケを繰り返すだけになってしまうので、
 せっかくボケの質は高いんですから、より質を際立たせる見せ方をして欲しかったです。
   
・鼻者がすごくツボに入りました。なんだ鼻者って。
 ボケは正直言うとベタで、威力不足な感が否めなかったです。
 セリフ運びのおもしろさでクスっと来る点はややありましたが。
 最後のコント部分のボケラッシュはそういう良さが薄れて散漫な印象でした。
 盛り上がりを作ろうという意志は感じましたが、ボケ自体が微妙でした。
   
・硬い喋りがプラスでもありマイナスでもあるように感じました。テンポが掴みにくい所とかは損に思います。
 最後は見事に畳み掛けてきた感じがして、しれっと脱サラのフリで脱税がきたのとか凄い好きです。
 フリがちゃんとしているので面白いボケも多く、構成やクオリティの高さが光るネタでした。
   
・高校時代の転校生のくだりは面白かったのですが、急に中学の話になり「ん?」となりそこから前の展開と関係あったりなかったりで分かりにくくなってしまったような気がします。最後の回収も少し雑かな
   
・なんというか、全体的な要素で惜しいです。
 転校生というテーマからしっかり漫才らしく進められていて、さらにキャラにも工夫がされています。
 非常に努力をしている跡が見えるのですが、漫才の展開のさせ方やボケの威力、キャラの活用の仕方などすべてが惜しい感じです。
 展開のさせ方は後半で急に駆け足で伏線回収をするような感じで、ボケが引き立たずもったいないことになっています。
 ボケもよく考えられてはいるのですが全体的に物足りなく、キャラもネタに有効に働き切っていない感じです。
 しかし、「とうきょうのひとはかんじよめるってほんとう?」の下りなど面白いところもしっかりとありました。
 おそらくは発展段階のネタだと思いますので、ネタの面白さに作用する工夫をいろいろ考えてさらに面白くなってほしいです。
   
・転校生ネタの切り口としてはなかなか斬新でしたが、肝心のボケはあるあるぐらいの感じだったかなぁ、と。
 一定以上は面白かったのですが、普段ほどのキレはなかったかもしれません。
 途中で一旦違う転校生の話になるのが、リアリティもありつつ、ちょっと話が追いづらく、もありました。
 

Qゲート
No.024 アクロバット才能
目のカバー
乍: どうもアクロバット才能ですよろしくお願いします

縹: お前最近、目のカバーしだしたよな

乍: ・・・メガネのことか?確かにメガネは最近かけはじめたけど。これのこと目のカバーって言わねえからな普通

縹: 街を歩いていても、目のカバーしてる人よく見るわ

乍: だから目のカバーじゃねえんだよな、視力が悪いのをごまかす道具だから

縹: ・・・ところでお前、目を開けたままくしゃみしたら眼球が飛び出る、って話知ってるか?

乍: ん?ああ聞いたことあるな。くしゃみするとき普通目閉じちゃうから分かんないけど、実はもし目が開いてたら目玉が飛び出すっていう、迷信みたいなやつだろ?

縹: そこでだ。お前を含めた、目のカバーをしている人全員に伝えたいんだけど

乍: 何だよ

縹: この話、そんなに恐れなくてもいいと思うぞ

乍: ・・・いやその迷信恐れて目のカバーしてるわけじゃねえよ

縹: あんま起きねぇんだよ

乍: 知ってるよ、あんまでも起きてたまるかよ
   いやだから、世間のメガネをかけている人はな、もし目を開けたままくしゃみしちゃったときに目玉が飛び出すのを防ぐために目をガラスで覆ってるわけじゃないんだよ

縹: 確かに、万が一に備えるその姿勢は良いと思うし、合理的な対策ではあると思う

乍: どういう立場なんだよお前
   まず、仮にくしゃみして目玉が飛び出るとしても、合理的な対策ではないだろ。目とレンズとの間に隙間あるんだから。飛び出した眼球その隙間から落ちるだろ

縹: それは大丈夫だよ、眼球ってめちゃくちゃ跳ね返るから

乍: なんでお前は眼球がめちゃくちゃ跳ね返ること知ってんだよ

縹: まず、眼球が飛び出して目のカバーに当たるだろ?

乍: メガネのレンズな

縹: そしたらそれをキッカケに、隠されたブースターが発動すんだよ

乍: ブースター??

縹: で、そのブースターの力で、すごい勢いで眼球の元あった位置に戻っていくってわけ。
   ちなみにこの技術を応用して作ったのが、スーパーボールな

乍: そんなわけねぇだろ 技術を応用してまで作るシロモノじゃねえよスーパーボールは

縹: でもたまに、眼球が目のカバーに当たったときに隠されたブースターが発動しないときもある

乍: 可能性100であれよ、大事なんだから

縹: でもその場合でも、そのまま地面に落ちたときにブースターが発動すればすごい勢いで顔の高さまで跳ね上がってクイッと曲がって眼球の元あった場所に戻るから

乍: いやクイッと曲がる部分どうしてんだよ すごい勢いで跳ね上がってんのにどうやってクイッて曲がるんだよ

縹: 全員の前髪は右折の標識だから大丈夫だよ

乍: 一文フルで分かんないこと言うな

縹: ・・・あれ??よく見たらお前の目のカバー、カバー能力が極端に低くないか??

乍: なんだよその表現 あれだろ、伊達メガネってことだろ?そうそう、俺のメガネ伊達メガネだから、レンズも全く入って無くて、枠だけなんだよ

縹: 枠だけ・・・

乍: まあだからお前が言うように目玉が飛び出ると受け止めきれないね、うん

縹: 枠だけってことはお前・・・・・・飛び出た眼球を受け止める側の人間だったんだな!?

乍: ・・・は?

縹: 聞いたことがある、眼球を受け止める使命をもって産まれてくる者がいることを

乍: 何言ってんの

縹: その使命を受けた者は眼球がない状態で産まれ

乍: 最悪じゃねえかよ

縹: その代わり神様が、目のカバーの枠だけを与えてくれる

乍: 眼球与えてくれよ

縹: そして人生のどこかのタイミングで出会う、目を開けてくしゃみをして眼球が飛び出してしまったものの目のカバーをし損ねていた者の眼球を、受け止めるのだと

乍: そんなタイミングどこにあんだよ

縹: そうして眼球を受け止めて最初に見る朝日は、さぞ美しいとのことだ

乍: ずっと誰から聞いた話だよ

縹: 眼球を受け止めて最初に見た朝日をもとに、市販の年賀状に印刷されている初日の出が描かれているらしい

乍: そんなわけねぇだろふざけんな、元日の朝日とは限らねぇし
   だいたい、眼球を受け止めるんだとしたら、メガネの枠は邪魔だろ 無い方が入りやすいよ

縹: まあそれは・・・神様なりのゲーム性だよね〜〜〜

乍: 何がゲーム性だよ、ドラクエやってから出直して来い

縹: 綺麗に通ったら耳元でスイス人の美女がPerfect...と囁いてくれて10ポイント入るよ

乍: システムがわかんねぇよ
   ・・・それに、その受け止める側のやつは目玉受け止めるまで目玉無しで過ごすのかよ。苦行すぎるだろ視力ない状態で

縹: いやいや、これは意外と知られてないんだけど、人間って眼球なくても見えるんだよ

乍: は?

縹: 眼球を動かすと見る場所が変わったり、まぶたを閉じると真っ暗になるから勘違いされやすいんだけど、視力を司っているのは眼球じゃないんだよ

乍: じゃあ視力を司ってるのどこだよ

縹: それは・・・・・・・・・・・・わからない

乍: ふざけんなよお前!!!!!

縹: いや、でもわからないから

乍: いや何かしら答えとけよ!!!!!ボケの余地だろうがよ!!!!!

縹: でもまだ最新の科学をもってしても解明されてないんだよ だから答えられない、ごめん

乍: そんなことある!!!???俺めちゃくちゃ怒ってるぞ!!!!!

縹: まあまあ、エロすぎて見てると酸味を感じるエロ本見せてあげるから(ピラッ)

乍: うお・・・・・・・・・・・・エロすぎてすっぱい・・・・・・・・・・
   エロすぎてすっぱいんだけどなにこれ・・・・・・・・・・目が全く離せないぞこれは・・・・・・
   ・・・・あ、やばい、このタイミングでくしゃみが出そう、っは、は、は、は、は、ハクション!!!!!!

(ブシューーーーーーー)

乍: うわ、エロ本で目が釘付けになってるところでくしゃみしちゃったから目玉飛び出しちゃったよ!!しかも伊達メガネだから目玉が枠を通り過ぎてしまったじゃん!!

スイス人の美女: Perfect...

乍[10]: うわ、スイス人の美女がPerfect...と囁いてくれたし10ポイント入った!!!
     しかも・・・・・・目玉ないのにちゃんと見える!!!目玉は視力を司っていないのは本当だった!!!!!やったエロすぎるエロ本まだ見れるじゃんうひょー・・・
     ・・・あれ・・・・・・すっぱくないな・・・・・・エロすぎるのに、すっぱくないな・・・
     ・・・もしかして、眼球って、味覚を司っていたのか!!??こんな大発見を出来るなんて・・・これは早く論文を書かねば!!!

(ブシューーーーーーー)

乍[10]: ん?(ズボ!!)(ズボ!!)

スイス人の美女: Perfect...

別のスイス人の美女: Perfect...

乍[30]: うわ、スイス人の美女二人が左右から囁いてくれた、ということは今メガネの枠を眼球が二回通った・・・???

縹: そう、お前から飛び出した眼球がちょうど俺の眼球に当たり、お互いの眼球がそれぞれ隠されたブースターを発動させ、お前の眼球が元あった場所に飛んでいったんだよ

乍[30]: ということは・・・お前は眼球を失ったのか

縹: そういうことになる

乍[30]: お前・・・目のカバーしとけばよかったな

縹: うん

二人: どうもありがとうございました

予選総合第18位(準決勝敗退) アクロバット才能
審査員
点数
62 85 49 83 55 81 得点69.17
得票2票
【審査員コメント】
・脳のどこ使ったら思いつけるんですかコレ。右脳やら左脳やらにコレ思いつけるスペースあるんすか。
 もう発想勝ちですよね。「目のカバー」という発想に至った時点で面白いに決まってますもん。
 発想だけで済まさず「あんま起きねぇんだよ」「前髪は右折の標識」など、光るフレーズも豊富でした。
 話題の飛ばし方も良かったんですが、神様なりのゲーム性の辺りで若干の失速が見られました。
 眼球が実際に飛ぶシーンもややエグみがあったため、もう少し表現をマイルドにした方が笑いやすいかも知れません。
 いやはや、しかしマジでいつ思いついたんだ……脳振盪でも起こしたのかな……。
   
・不条理な展開ながらも引っ掛かりを感じる部分がなく、
 じわじわハマってきたところで最後のバカ展開で爆笑しました。
 前半部分にももっとインパクトが欲しい気もしましたが、
 あまりやりすぎるとそれはそれで分かりにくくなりそうな題材なので難しいとこですね。
   
・ちょっと題材が前衛的過ぎましたかね。面白いは面白いんですけど、目玉ポロッは笑いにくいというか生理的に嫌なラインは越えてしまいました。
 でも書き方とかノリとかフレーズとか かなり面白いんですよね。もうちょっと嫌悪感を中和できていたらなと。
 気にならない人は全く気にならないでしょうから、そこは申し訳ないです。
   
・「縹: その使命を受けた者は眼球がない状態で産まれ
 
 乍: 最悪じゃねえかよ」ここめっちゃ笑いました
 なんかそこからボケのクオリティが一つ上がったような気がしてすごく楽しかったです。すっぱいエロ本も面白すぎ
 
   
・発想だけでいえばトップクラスで頭おかしいです。眼球のブースターてなんやねん。
 わけのわからない題材と展開は非常に面白く、かなりの挑戦をしたネタではないかと思います。
 しかし、惜しいのは後半で粗くなってしまったこと。「わからない」と言ってしまうのは特に惜しいです。
 ここまでトリッキーな発想ができるなら、展開でもとことん突き詰めることができるはずなんです。
 このネタの場合、途中でエンジン切れを起こしてしまってるかなと。発想やボケがとてもいいだけに、そこがもったいない。
 独自の題材を使うほど展開が難しくなるのはネタ作りの一つの壁です。そこを徹底すれば、壁を乗り越えた先にネタの面白さの向上が見えると思います。
   
・何言ってるんだって感じだけど面白いです。大まかな展開の構成は完璧でした。フレーズの独自性も相変わらず。 
 悪いというほどのものはなかったのですが、勢い的にもう一歩というところでしょうか。
 まさにアクロバット才能かよ。
 

Qゲート
No.025 非可逆劇場
クイズ
岡井: どうもー。理科学研究所です。

平岡: 違います。非可逆劇場です。岡井雅と平岡哲司で非可逆劇場です。 よろしくお願いいたします。

岡井: おっ! コンビ名覚えてるかテスト合格。

平岡: 聞いたことないテストで抜き打ちるなよ。

岡井: 今の例のように色々なテストがありますけど。

平岡: 今の例が例外じゃねえかよ。

岡井: 有名なのでいくとパッチテストですね。今からやろうと思います。

平岡: 確かにパッチテストは有名ですよね。お酒に強いか弱いかっていうテストですよね。

岡井: では、あなたが森を歩いていると前からパッチが来ました。

平岡: 心理テストみたいになってんじゃねえかよ。
   パッチも誰だよ。

岡井: 武田鉄矢。

平岡: キンパッチャンかよ。

岡井: パッチはあなたに話しかけます。さてあなたはどんな話をされましたか? 次の3つから選んでください。
   1.乳房を傷つける話。

平岡: 上戸彩が演じたやつかよ。

岡井: 2.河原でドロップキックされる話。

平岡: 優しくしてやれよ。キンパッチャンの唯一の輝けるシーンなのによ。

岡井: 3.言葉を贈る話。

平岡: ていうか心理テストですらねえよ。武田鉄矢のエピソードクイズかよ。

岡井: さぁ3つ中から選ぶか、加護ちゃんと同じ運命を辿るか。

平岡: モーニング不幸になった娘じゃねえかよ。
   選ばなきゃいけないなら3で。

岡井: 3を選んだあなたはアルコール中毒です。

平岡: 何でだよ。どの方程式にあてはめたらそうなるんだよ。

岡井: パッチテストですから。

平岡: パッチテストにこんな会話は不必要だよ。あとパッチテストでアル中かどうかは分からねえよ。


岡井: 次は歴史のテスト。

平岡: パッチテストが不完全燃焼。

岡井: 戦国時代、あなたは森を歩いていると前から誰かが来ます。

平岡: さっきのエセパッチ&エセ心理テストとほぼ同じじゃねえか。ぶっ飛ばすぞ。

岡井: さてその誰かとは、一体何ガールでしょう。次の4つから答えよ

平岡: 森ガール。

岡井: 1.森ガール。

平岡: 言ったよ。

岡井: 2.寺ガール。

平岡: 寺があるタイプの森だったら可能性有りかよ。

岡井: 3.イケメンに群ガール。

平岡: ジャニーズファンか。

岡井: 4.足ガール。

平岡: 戦国時代なら4が答えかもね。

岡井: さぁ答えはどれですか? ライフラインも使えますよ。

平岡: 例のクイズ番組ってんじゃねえよ。ライフラインってなんだよ。

岡井: オーディエンスと50:50とテレフォンと漏洩。

平岡: 漏洩で。

岡井: 答えは4番です。さぁ平岡さん答えをどうぞ!

平岡: 4。

岡井: 正解!! 賞品として乾燥ワカメを一枚差し上げます。

平岡: いらねえし。この問題に意味はあるのかよ。



岡井: さてさて、次は数学のテストです。
   あなたが森を歩いていると前から誰かが来ます。

平岡: 問題文のコピペが過ぎるわ。

岡井: さて、角度は何度でしょう?

平岡: どこのだよ。 

岡井: 残念。正解は、x=8でした。

平岡: 問題が変わってるじゃねえか。

岡井: あなたが森の中を歩いていると前から誰かが来ます。

平岡: 何のテストだよ。 科目不明で問題を出すなよ。

岡井: さて、角度は何度でしょう?

平岡: だからどこのだよ。急所を強めに突くぞ。

岡井: 残念。正解はCMの後で!

平岡: 何で

岡井: おはようって言うとおはようって言う。
   ごめんねって言うとごめんねって言う。
   さて、こだまでしょうか??

平岡: 何のクイズだよ。

岡井: 抜き打ちテストが終わりました。

平岡: 公共広告機構を問題文にするなよ。

岡井: では次は歴史のテストです。

平岡: で何度だったんだよ。

岡井: 戦国時代、あなたは森を歩いていると前から誰か来ます。

平岡: 何だお前は。問題文定型に人生でもかけてるのかよ。

岡井: さて何ボーイでしょう?
   1.森ボーイ

平岡: 森ボーイって誰だよ。森渉かよ。

岡井: 2.寺ボーイ

平岡: ただの住職じゃねえか。

岡井: 3.足ボーイ

平岡: いよいよ誰だよ。

岡井: 4.チェリーボーイ

平岡: ただの童貞じゃねえかよ。何だよこのクソテスト。

岡井: もし分からなければ湘南新宿ラインも使えますよ。

平岡: ライン違いかよ。どこにも行く予定はねえよ。全く分かりません答えを教えてください。

岡井: 次のテストです。

平岡: 答えを教えて貰えなくてもモヤモヤしない謎の感覚。きっとどうでもいいと思ってるからだ。

岡井: 次はツァーテストです。

平岡: ジャンルすら謎じゃねえかよ。ハイキックで首飛ばすぞ。

岡井: これは旅行会社の面接で実際に聞かれるものです。

平岡: だとしたらツアーだろ。その消極的なアは何なんだよ。

岡井: あなたが森を歩いていると前から武田鉄矢が来ました。

平岡: キンパッツァーンかよ。

岡井: さて何度でしょう?

平岡: だからどこの角度だよ。声帯潰すぞ。

岡井: どんどん行きます。次は性格診断テストです。
   あなたはどのような性格ですか?

平岡: 直接聞いたらテストの意味ないだろ。テストを出す側がバカってどういうことだよ。
   性格は明るい性格かな。

岡井: ぶー。残念。

平岡: 俺の性格に当たりも外れもないだろ。

岡井: 正解は24度です。

平岡: どの問題のどの角度だよ。

岡井: 最後のテストです。
   こんなテストは嫌だ。どんなテスト?

平岡: 大喜利じゃねえかよ。喉仏押し込むぞ。

岡井: どんなテスト?

平岡: えぇ〜…。うんこまみれのテスト。

岡井: ぶー。テスト的にも大喜利的にも外れ。

平岡: 分かってたけどね。お前ちゃんとテストをやる気ないだろ。

岡井: ピンポンピンポーン! 大正解!

平岡: いい加減にしろ。どうもありがとうございました。

予選総合第22位(3回戦敗退) 非可逆劇場
審査員
点数
49 56 69 59 60 88 得点63.50
【審査員コメント】
・「漏洩」って盲点を突かれた感覚です。こすられ倒したミリオネアボケにこんな抜け道があったとは。
 今回何気に矢継ぎ早にポンポンボケるタイプの漫才珍しいですね。
 「コピペが過ぎる」「アルコール中毒」「キンパッツァーン」など笑ったのですが、
 全体を通してみると質より量と言いますか、印象に残る前に流れたボケが多く感じました。
 フレーズ自体は良い物が多かった判明「これだ」というキラーフレーズに欠けたように思えたので、
 全てを蹴散らして脳裏に焼きつくような暴力的なワードが1、2個あればなお印象的な漫才に仕上がったかと。
   
・「答えを教えて貰えなくてもモヤモヤしない謎の感覚。きっとどうでもいいと思ってるからだ。」はなかなかキラーフレーズですね。
 ツッコミのフレーズはなかなか尖ってて面白かったですが、
 ボケはベタを通り越して適当感すら感じてしまうところもあり、結果的にツッコミでカバーしきれてない部分が多かったように感じます。
   
・非常に強烈でした。こんなにやりたい放題なのに精密な一撃が含まれているという感じで。適当そうな雰囲気だけど結構練られてるんですかね。
 そのままじゃなく一段階跳ばしたようなツッコミのドライさが良い所も悪い所もあるんですけど、悪い所もあるからこそ良い所が際立っているというのもありました。
 「消極的なア」「キンパッチャン」好きです。
   
・漏洩はめっちゃ面白かったです
 淡々とボケ続けてるんでハマったボケの数の勝負になってきちゃいますねー。本人の好みもあるんで難しいですけどもうちょっとやり取りあった方がいいのかも
   
・ストレートなボケにシンプルなツッコミ。スタイルとしては無駄がなくわかりやすい面白さがありますね。
 展開のさせ方の工夫が要される長文で、あえて無駄に工夫しすぎずにシンプルを磨くタイプのネタに挑戦する姿勢は個人的に好きです。
 ただ、もったいない部分も多く感じました。シンプルがゆえに、威力の少ないボケも多少あり、ネタに波があまりない状態になっています。
 このスタイルだとボケの威力がかなり重要になるので、空ぶってしまうとかなりもったいないです。オチの投げやり感が特にそう感じました。
 ツッコミがしっかり的確でシンプルながらしっかり仕事をしているので、ボケの一つ一つの威力があればさらに伸びると思います。
   
・問題文が天丼ってのが新しいですね。クイズごとに展開も豊富で予想できなかったです。
 雪月風花と同じく、風変わりなクイズネタとして良作だと思いました。
 

Qゲート
No.026 XENOGLOSSIA
新潮文庫の背中についてるしおり用の紐
歌姫「ごきげんよう! XENOGLOSSIAの六川歌姫ですわ!」

寛子「どうもこんばんは。XENOGLO……」

歌姫「そんなことより寛子さん! 新潮文庫の背中についてるしおり用の紐って、スピンって言う名前らしいですわよ!」

寛子「それは寛子の挨拶を遮ってまでしなければならない話だったか?」

歌姫「わたくし小さい頃、あの紐を引きちぎる仕事をしてみたかったんですのよ!」

寛子「自分で紹介したんだから、あの紐じゃなくてスピンって言えよ。ていうかずいぶんとち狂った小学生だなオイ」

歌姫「ですから今日はわたくしがあの紐を引きちぎる人をやるので、寛子さんはあの紐をやってくださらない?」

寛子「やだわ。百歩ゆずって引きちぎられるにしても、ちゃんとスピンって言う人に引きちぎられたいわ。
   ちょっとお嬢さ、もうちょっと違う話しないか? これ絶対広がらねえわ。もっと広がる話をしようぜ」

歌姫「広がる話。鼻の穴とかですかしら」

寛子「舞台上で鼻の穴広げる話を100行もしたくねえわ、バカ。
   じゃなくてもっとこうさ……小さい頃とかじゃなくて、今したいこととか無いのかよ?」

歌姫「今ですか? ん〜……あ、そうですわ!
   わたくし、レストランで食事をした後、シェフを呼んで料理を褒めてあげたいんですの!」

寛子「お前、ザ・パンチだったら死んでたからな」

歌姫「ですのでわたくし、レストランで食事をする貴婦人をやりますので、寛子さんは模範囚をやってくださいな」

寛子「この店どうなってんだよ。なんでレストランに模範囚がいるんだよ。
   家具や工芸品作る感覚で料理提供する刑務所があるかよ」

歌姫「まあ! ここがアルカトラズ島レストランですのね!」

寛子「アルカトラズ島って、絶対脱獄不可能と言われたアメリカの刑務所じゃねえかよ。
   イメージだけど、あそこ模範囚とかいねえだろ。荒くれ者の巣窟だろ」

歌姫「色んなメニューがありますわね〜! じゃあこの、ぼそぼそのパンと豆のスープをくださいな!」

寛子「ほら見ろよ。刑務所の厨房の限界を見せられたじゃねえかよ」

歌姫「パクパクパク! まあ美味しい! この料理を作った模範囚の方にぜひ一言お礼を言わせてくださいな!」

寛子「はいはいはい」

歌姫「お待ちなさいな!」

寛子「な、なんだよ急に……」

歌姫「(扉を開けるジェスチュア) 囚人番号10032番。出てきなさい」

寛子「世知辛いな」

歌姫「面会の方からは、何も受け取ってはいけません。面会時間は二十分です。では、どうぞ」

寛子「面会になってんじゃねえかよ」

歌姫「まあ! あなたがこの料理を作られた模範囚の方ですのね!?」

寛子「お前よくそのテンション保ってられるよな。いや、やっぱ刑務所のレストランはあり得ないだろ常識的に考えて」

歌姫「常識の範疇でお話をしていて、何が楽しいというんですの?」

寛子「あ? 殺すぞ」

歌姫「そんなことより寛子さん! わたくし、レストランで食事をした後、シェフを呼んで料理を褒めてあげたいんですの!」

寛子「ずっとその話してただろうがよ。……いや、厳密に言ったらしてねえようなもんだけどよ」

歌姫「ですのでわたくし、レストランで食事をする貴婦人をやりますので、寛子さんはゲリラ兵をやってくださいな」

寛子「お前はよくゲリラ兵がうろついているような情勢不安定な国で、飯を食う気になったよな」

歌姫「まあ、ここがキューバレストランですのね!」

寛子「何も知らなければキューバ料理を出すお店にしか見えないのに、
   ちょっと前のやりとりのせいでチェ・ゲバラの顔がちらついて仕方ない」

歌姫「まあ! これがキューバ名物の! とっても美味しそうで、とっても美味しそうですわ!」

寛子「無理すんな。キューバ料理に何があるのかまったく分かってないのが、丸わかりだ」

歌姫「特にこの、上にふりかかっているパルチザンチーズが美味しいですわ!」

寛子「パルメザンチーズをかけろよ。パルチザンじゃ、フランス語でゲリラだ」

歌姫「パクパクパク! ああ、とても美味しいですわ! この料理を作ったゲリラの方に、ぜひ一言お礼を言わせてくださいな!」

寛子「はいはいはい」

歌姫「ゲリラ兵だ! 撃てええええええええええええええええ!」

寛子「なんでぃよ」

歌姫「ゲリラ兵の死に対し、哀悼の意を表しますわ! 安らかにお眠りなさいな〜!」

寛子「お前よく殺した相手にそのテンションで出られるな。じゃなくてさ。料理を褒めるんだろ。全然褒めれてねーじゃん」

歌姫「ゲリラ兵って、あんまり高級そうなもの食べてなさそうですわよね」

寛子「何の話だよ。元はと言えば、お前が最初にゲリラ兵って言い出したんだからな」

歌姫「そんなことより寛子さん! わたくし、レストランで食事をした後、シェフを呼んで料理を褒めてあげたいんですの!」

寛子「会話の軌道修正がめちゃくちゃなんだよ。線路を直角に曲げるような軌道修正の仕方してるからな」

歌姫「ですのでわたくし、レストランで食事をする貴婦人をやりますので、寛子さんは旧日本兵をやってくださいな」

寛子「ゲリラ兵との違いを教えてくれよ」

歌姫「まあ、ここが和食レストランですのね!」

寛子「何も知らなければ和食料理を出すお店にしか見えないのに、ちょっと前のやりとりのせいで
   東條英機の顔がちらついて仕方ない」

歌姫「まあ! これがすいとんですのね!」

寛子「自分の国のことだから、知識がちゃんと追いついている」

歌姫「とっても美味しそうで、とっても美味しそうですわ!」

寛子「さっきのやつはこいつのボキャブラリーの問題だったのか」

歌姫「パクパクパク! ああ、とても美味しいですわ! この料理を作った日本兵の方に、ぜひ一言お礼を言わせてくださいな!」

寛子「はいはいはい。どうも、すいとんを作った日本兵ですよ」

歌姫「所属と階級をおっしゃい!」

寛子「は?」

歌姫「所属と階級! 貴殿は速やかに、所属と階級を述べなさい!」

寛子「司令部の元帥」

歌姫「はは〜(ひれ伏す)」

寛子「何の遊びだよ。これ、何の遊びなんだよ」

歌姫「じゃあ次、わたくしが天皇役をやりますわね」

寛子「だから、何の遊びなんだよ。この恐れ多い遊び、何なんだよ」

歌姫「そんなことより寛子さん! わたくし、レストランで食事をした後、シェフを呼んで料理を褒めてあげたいんですの!」

寛子「天皇どこ行ったんだよ。国のシンボルを雑に扱うなよ。もう少しお気持ち考えてやれよ。
   つかさ、お前シェフを呼んで料理を褒めたいんだろ? なのにさっきから全然できてねえじゃねえかよ」

歌姫「あらやだ! なんでですかしらね!?」

寛子「テメーがゲリラだ旧日本兵だなんだと一人らんちき騒ぎしてるからだろ。
   だから、最初っから寛子がシェフをやってやるから。な。そしたら、シェフを呼んで料理を褒められるだろ」

歌姫「ではわたくしは、中居正広をやればよろしいのね!」

寛子「さてはお前、人の話を聞いてないな」

歌姫「オーダー! エビアレルギーの人でも食べられるエビ料理!」

寛子「無いよ。絶対に無理なんだよ。嫌いな野菜細かく刻んで料理に混ぜるのとは違うんだよ」

歌姫「わたくしエビアレルギーで生まれてこの方エビを食べたことが無いんですけれども、
   今日はエビアレルギーの人でも食べられるエビ料理を作って下さるとかで、とても楽しみですわ!」

寛子「いい年してんだから、世の中そんなうまくいくことだらけじゃないことぐらい気付けよ」

歌姫「シェフ! お料理はできましたかしら!?」

寛子「できるわけねえだろ。エビアレルギーの人でも食べられるエビ料理なんて無いんだよ。
   一休さんに無理難題吹っかける将軍様だって、もう少しとんちでやりくりできる余地のある難題をふっかけるぞ」

歌姫「シェフ! 早くしないとお客様が空腹アレルギーで死んでしまいますわよ!」

寛子「もうそいついっそ殺してやった方が本人の為だろ。
   そんじゃあ……はい、お待たせしました。エビアレルギーの人でも食べられるエビ料理ですよ」

歌姫「まあ素敵! こちらは一体どういったお料理になりますの!?」

寛子「切って茹でた」

歌姫「頂きます!」

寛子「疑うことを知れよ」

歌姫「パクパクパク! ああ、とても美味しいですわ! この料理を作ったシェフの方に、ぜひ一言お礼を言わせてくださいな!」

寛子「目の前にまだいるよ」

歌姫「中居くん本当にありがとうございますですわ!」

寛子「そいつだみ声で騒いでただけだぞ」

歌姫「うーん、シェフにお礼を言うのって、けっこう難しいんですのね」

寛子「エビ料理を食べたエビアレルギーの人どうなったんだよ。絶対アレルギー発症してると思うけど、本当に放り投げでいいのかよ」

歌姫「でもわたくし、気がつきました。わたくしが本当にお礼を言うべき人は、もっと他にいると。
   そう、たとえば……こうして、お漫才に付き合ってくださっている、寛子さんとか」

寛子「お前……」

歌姫「なのでわたくしが寛子さんにお礼を言う貴婦人をやりますので、寛子さんは模範囚をやってくださらない?」

寛子「付き合ってられるか、もういいよ」

歌姫「あら、まあ!」

寛子「というわけで、寛子と、」

歌姫「歌姫の、」

2人「単なる雑談、おしまい。ありがとうございました」

予選総合第9位(準決勝敗退) XENOGLOSSIA
審査員
点数
77 66 62 98 70 85 得点76.33
得票1票
【審査員コメント】
・まさかスピンがツカミ以降一切合財出てこないとは……絶対伏線だと思ってた……。
 ネタ自体はシンプルなショートコント構成ながら、エスカレートの仕方が丁寧で退屈させないのはお見事。
 最後の中居正広の下りは他がゲリラ兵や日本兵だったため若干パワー不足かなと感じましたが、
 「エビアレルギーでも食べられるエビ料理」というワードの強さで何とか持ちこたえた印象を受けました。
 「ザ・パンチだったら死んでるからな」「パルチザン」など強烈なフレーズにも富んでいて楽しめました。
 気になったのは、構成がパターン化されているため大きな裏切りに欠けていた点と、
 あとやはりスピンが一切出てこなかった点でしょうか。絶対伏線だと思っていたので戸惑ってしまいました。
 小ボケ程度でいいので、どこかでスピンを回収した方が引っかかる余地を減らせ、パターンに変化をつけられたかと。
   
・「常識の範疇でお話をしていて、何が楽しいというんですの?」←すごいセリフ。
 前半は正直ツッコミが回りくどく、ボケも回りくどいツッコミを必要としてる感じでハマらなかったんですが、
 後半、特に「すいとん」とか「エビアレルギー」あたりはツッコミもキレキレで面白かったです。
 ハマった部分とハマらなかった部分のバランス的にこんなものかなと思います。
   
・ボケのコミカルなキャラが面白かったです。良い感じにふざけ倒してくれましたね。
 ボケ自体の方向性は少し偏っているというのか まとまっていると言うのか、何かダークな感じがあり それもまたギャップがあって良かったです。
 割とピンと来ないところが多々あって、そこはちょっと狙いすぎかなと。
   
・「お前、ザ・パンチだったら死んでたからな」どこの重箱の隅つついてんだよ
 僕が見たかったお嬢キャラ関係なく歌姫さんが馬鹿なゼノグラです。最高
   
・キャラ漫才としての安定感は抜群です。すっとぼけたようなボケに歌姫さんのキャラが乗っかっていい味出しています。
 そこに寛子さんの的確かつキャラの乗ったツッコミが合っていて、完成度の高いキャラ漫才だと思います。
 ただ、もったいないのがボケの威力が弱め。キャラの良さがボケの良さに勝っちゃっている印象です。
 ゲリラ兵や旧日本兵を持ち出す発想は素敵なのですが、そこからの展開が突き抜けない感じです。
 キャラ漫才の土台がしっかりしているので、もっとぶちかましたボケを持って行ったほうがより個性が出るかと思います。
 歌姫さんを真に暴れさせたら敵なしになるんじゃないかなと。
   
・キューバ料理わからないとか良いですね。どんどん話が移っていく様はさすがでした。
 所々の表現、展開がピカイチで面白くて、だんだんノってきました。
 

Qゲート
No.027 サイコロパスタ
避難訓練
猪野:サイコロパスタと申します、お願い致します。

笠原:コント、避難訓練。

猪野:心配しないでください、漫才ですよ。やめてください現場を混乱させるのは。失格になりますので。

笠原:(アナウンス口調)訓練、火災。訓練、火災。

猪野:続けるみたいです。

笠原:野球部の部室から、タバコの不始末により火災が発生しました。

猪野:疑惑が湧くわ!裏でタバコ吸ってるのかな?ってなるでしょ。

笠原:みなさんは急いでグラウンドに避難してください。また野球部、直ちに職員室に来なさい。

猪野:疑惑が確信に…。

笠原:(サイレン持つフリ)あーあー、あーあー。

猪野:外のグラウンドに出たみたいですね。

笠原:こら野球部、遅いぞ!

猪野:直ちに職員室に呼ぶからだよ。

笠原:えー、今回避難訓練を行いましたが、みなさん非常にできが悪いです。

猪野:厳しいんですよね先生はこういう時…。

笠原:先生自身、静かになるまで5分24秒かかりました。

猪野:なんで先生がうるさくしてるんだよ…。

笠原:校舎にはまだ、3年2組一同が取り残されています。

猪野:大失敗じゃん、訓練!全然ダメじゃねーか!

笠原:彼らは進学クラスであり、勉強に集中したいという理由から、こういう行事にはいつも参加しません。

猪野:それでいいの?

笠原:(校舎のほうに向かって)ふざけるな!避難訓練だぞ!勉強がそんなに大事なのか!!

猪野:避難訓練で非難してる…。

笠原:すみません、避難訓練で非難してしまいました。

猪野:自分で言ってる…。

笠原:腹いせとして、3年2組の教室には催涙弾を投げこんでいます。

猪野:何してんですか!めちゃめちゃ妨害してるじゃないですか!

笠原:えー今日は、消防署の方が来てくださっています。

猪野:消防署の方がいる前で催涙弾の話をするなよ、印象が悪い…。

笠原:今からお話をしてくださいますので、みなさんちゃんと聞くように。
   (消防署の人に役チェンジ)えー、消防署の火車です。今日は近くの火災現場を途中脱げだしてここに来ています。

猪野:大丈夫!?緊急事態なら絶対そっち居てたほうがいいと思うんだけど!

笠原:えー、みなさんはこれを訓練だと思って挑んでいましたが、甘い!いいですか!これは本番と同じです!

猪野:すごい熱血な人だ。

笠原:現に取り残された生徒たちは今もなお苦しんでいる!

猪野:それは催涙弾投げたからだと思うんだけど…。

笠原:へらへらしない!遊びじゃないんだ!!これには人の生死が関わっているんだぞ!!!

猪野:本当に熱のある人だなあ。

笠原:私も先ほど、上司から現場でそう言われてきました。

猪野:お前は本物だろ!なんでへらへらしてんだよ、絶対ダメだからな!

笠原:えー、それでは最後になりますが。

猪野:まだ何も教わってない…。

笠原:この場を一本締めで締めたいと思います。

猪野:なんで!?あんまやらないよ学校でそういうの?

笠原:それではお手を拝借。
   いよーっ、パパパン、パパパン、パパパンパン!
   よっ、パパパン、パパパン、パパパンパン!
   よっ、パパパン、パパパン、パパパンパン!ありがとうございました。

猪野:一本締めじゃねえじゃん全然!

笠原:(先生に役戻る)えー、某所の方ありがとうございました。

猪野:消防署ね。出所ちゃんとはっきりしてるから。

笠原:キレイな一本締めでしたね。

猪野:知らないのか一本締め?

笠原:消防署の方にはよろしければ部屋にあたたかいお料理をご用意してますので、どうぞ召し上がっていってください。

猪野:なんの接待なんだよ、現場に戻れよさっさと!人の生死が関わってるんだぞ!!!

笠原:えー、避難訓練は以上になりますが、家に帰るまでが訓練です。

猪野:聞いたことねーよそんなの。

笠原:最後まで気を抜かないように。                   

猪野:せめて教室に戻るまでとかにしません?

笠原:あと野球部は終わった後、前に来るように。

猪野:絶対吸ってるじゃんもう。

笠原:それでは最後、一本締めで終わりにしたいと思います。

猪野:さっきやったんだよそれは!時間の無駄なんだよ!

笠原:いよーっ、パン、パン、パパパンパン、パン!
   よっ、パパパン、パンパパパン、パン!
   よっ、パパパパパパパパパパパパン!

猪野:知らないならやるなよ!あのさごめん、さっきから全然できてないよ?

笠原:え?

猪野:せっかく学校の避難訓練が懐かしいからやろうって話だったのに、避難訓練全然そんなんじゃなかったよ?
   このままだとお客さんにも全然伝わらないから。

笠原:え、ごめん…。俺、一言も懐かしいからやろうって言ってないんだけど…。

猪野:あ、ごめん…、コントのつもりだったんだよね?やめさせてもらいます。

笠原:それでは最後、一本締めで!

猪野:やらなくていいよ、いい加減にしろ!ありがとうございました。

予選総合第30位(3回戦敗退) サイコロパスタ
審査員
点数
60 55 62 87 20 70 得点59.00
【審査員コメント】
・せ、正統派だ……!!見てて安心感を覚えるタイプの正統派だ……!!
 このネタ凄く好みです。非常にシンプルな一人芝居漫才ながら、単純にボケの質が高い。
 「避難訓練で非難」「催涙弾」「一本締め」など、一捻りある発想のボケが多く、引き寄せられました。
 さほど展開はなく、インパクトあるボケも少なめだったのでボリューム不足のもどかしさはありましたが、
 それでもボケの質で真っ向勝負出来ていました。今後もこの路線で、発想とボリュームを上乗せした漫才を是非見せてください。
   
・略してサイコパスだ。
 「え、ごめん…。俺、一言も懐かしいからやろうって言ってないんだけど…。」確かに。なんだこの終わり方。好きです。
 基本的にはベタな避難訓練漫才という感じでしたが、「先生自身」とか「某所」とか光るものを感じるボケも結構ありました。
 もっと煮詰めていけばいい漫才になりそうです。
   
・ボケの質は十分に評価されるものだったと思います。しかし、1コ1コのくだりは結構面白かったんですが展開は正直過ぎたのかなと。
 王道に沿い過ぎていて、その瞬間は面白いなと思うんですがあまり後に残るものがありませんでした。
 ホント面白いことは面白いんですけどね。
   
・消防署の人の名前が火車だしそれに全く触れないの面白い
 スタンダードなんですけど、テンポよくボケてて面白かったです
 このクオリティでもっとボリュームあったら90はつけてました
   
・基礎的なボケと基礎的な展開でまとまってしまっている印象です。
 とにかく避難訓練という題材で漫才の展開を入れ込んでいるという感じで、ボケが単発単発になっていて全体的に弱いネタになってしまっています。
 おそらくはまだネタを書きなれていないのだと思うので、これからいろいろ作って漫才の作り方を身に着けてくださればと思います。
 その段階で、漫才としてのボケの展開のさせ方や複線の張り方など、ネタ作りの肝心かつ楽しい部分に気付けるはずです。
   
・全体的に良いところを突いたボケが多くて面白かったです。
 厳しく見ればありがちなネタも多いんですが、それでも3年2組が取り残されてるあたりとかは笑いました。
 もう一要素二要素入って来ればかなり強いと思います。
 

Qゲート
No.028 シュヴァインシュタイガー
しあわせになりたい
太田:どうもよろしくお願いします。それにしても最近よく思うことがありまして、トランプ大統領は

高橋: ♪しあわせは 歩いてこない
    
     だから歩いて ゆくんだね
    
     一日一歩 三日で三歩
    
     三歩進んで 二歩さがる
    
     人生は ワン・ツー・パンチ
    
     汗かき べそかき 歩こうよ
    
     あなたのつけた 足あとにゃ
    
     きれいな花が 咲くでしょう
    
     腕を振って 足をあげて
    
     ワン・ツー ワン・ツー
    

太田:いきなり熱唱とは何事だよ! 初っ端から大胆な時間の使い方してたけども。
   まず今のってルール的にセリフ何個分としてカウントされたんだろ? 1セリフってことでよかったんだよな?

高橋: ♪しあわせの 扉はせまい
  
     だからしゃがんで 通るのね

太田:2番いかなくていいわ! 何をもって2番もいけると踏んだんだよ。
   それにしても、この曲「365歩のマーチ」だよね? 水前寺清子さんの代表曲。

高橋:いや〜太田さん。僕は幸せを掴みたいんですよ。

太田:のっけからどんな告白だよ! いきなり歌いあげた後に何を言い出すのかと思ったら抽象的なことふわっと言いやがって。

高橋:だって知ってました? 幸せは歩いてこないんですってよ?

太田:歌詞の中身は知ってるよ。仮に知らなくてもさっきのお前の熱唱で強制的に知らされる運命だったろ。 

高橋:僕はこの歌を聞いていたく感動したんですよ。そうなのか、幸せは歩いてこないのか、とね。

太田:あーそうかい。まあ確かに元気の出る曲であることは間違いないからね。

高橋:だから僕もこの曲を心にしっかり刻んで生きていこうと、絶対に幸せを掴もうと誓ったんですよ。

太田:随分熱弁ふるってるね。ちなみに聞くけど、お前の言う幸せとは具体的に何なのよ?

高橋:お金ですね。お金が欲しいです。

太田:あれだけの熱唱と熱弁の後にそんなド直球を放られるとは・・・

高橋:毎月の給料日に銀行のATMに言ってお金を下ろすこと。これが僕にとっての幸せですね。

太田:あ、そういうミクロな幸せのことを指してたの? もっとこう、でかい幸せを掲げた方がいいんじゃないの?
   ほら、例えば大金を稼いでやるんだ!みたいな。

高橋:いやいや、こういうのは「小さなことからコツコツと」ですから。

太田:大師匠の教えが根底にあるのね

高橋:そういうことなんで、今からちょっと幸せを掴む予行演習してみるので見てて下さい。

太田:予行演習? いや、演習も何もさっき銀行に行くだけって言ってたじゃんか?
   そんなシミュレーションする必要あるかね?



高橋:「ジリリリリ・・・」

太田:いや、朝目覚ましが鳴るところから!? 予行演習するにしても家出るとこからとかでいいだろ!

高橋:「いつも通り、アパートの非常ベルの音で目覚める」

太田:目覚ましですらなかったんだ! 引っ越せそんな家! なんで毎朝非常事態で起こされてんだよ!

高橋:いや、でも僕のアパートは毎朝こうなんで・・・

太田:じゃあなんだ、お前の住んでるアパートは毎朝そんな非常事態が起きてんのか?

高橋:大家さんがラジオ体操でテンションぶちアゲになっちゃって、ついつい押してしまうらしくて・・・

太田:そんなクレイジーな大家の経営するアパートに住んでる時点で幸せではないわな!
   ちょっとその大家さんにはあまり深入りしたくないから、今日は一旦そこ飛ばして予行演習してもらえる?

高橋:じゃあ身支度して、家を出るとこからやりますね。

太田:本来は家を出るところ以降も別に予行演習は要らないと思うんだけど・・・

高橋:「自らにとっての大いなる第1歩を踏み出す」

太田:だからそんな大層なことかよって! いちいち騒ぎ立てるような第1歩じゃないのよ!

高橋:「 〜 1日目 終了 〜 」

太田:は?

高橋:「2日目 油断せず、今日も1歩前進」

太田:いやいや、1歩ごとにそういう「油断せず」とかつけなくていいからさ・・・

高橋:「 〜 2日目 終りょ

太田:何だこれどうしたお前! なんか1日1歩ずつしか記録されてねぇけど!?

高橋:だってさっき言ったじゃないですか、“一日一歩 三日で三歩”

太田:歌詞をそこまで忠実に再現しなくていいわ! すっと行け銀行に!

高橋:いや、僕はあの「365歩のマーチ」の歌詞に心から魅了されたんです!
   だからこそ、歌詞の世界にとことん向き合って幸せになりたいんですよ!

太田:水前寺さんもそんなことまで望んでないわ! 毎日一歩ずつ動くための予行演習ってなんなんだよ!

高橋:「3日目 平常心で、1歩前進」

太田:平常心とかいいんだよそういう余計な装飾は! ATM行くのに3日目突入してる状況でむしろよく平常心でいられるな!

高橋:えーと次は・・・“3歩進んで 2歩下がる”・・・・・・えっっ・・・

太田:まぁ、歌詞の通りに行くとそうなるわな。

高橋:・・・それはまぁ、さておき・・・

太田:さておくなお前!! 何ぬるっと切り抜けようとしてんだよ!
   この歌詞に魅了されたんじゃないんかい! 歌詞の世界にとことん向き合いたいとかぬかしてたろさっき!

高橋:えっ、でも・・・せっかく3歩前進したのになぜそんなことしなきゃいけないのか・・・

太田:さっきの平常心はどこいったんだよ! 超絶うろたえてんじゃねぇか!

高橋:それにしても・・・これって3日目に一気に2歩下がらなきゃいけないんですか?
   それとも、1日目から前進と後退を1歩ずつ消化しちゃっていいんですかね?
   もし後者がOKだとすると、行って戻ってで1日目と2日目を結果的に家で過ごせるんで非常にありがたいんですけども・・・
   この件について大会事務局の太田さんどう思いますか?

太田:どこ気にしてんだよ! そんで俺がいつ事務局になったんだよ! こんな謎だらけの競技でよ!
   この競技なんてお前か、せいぜい探しても水前寺さんぐらいしか競技者いないんだからそのへんのルールは俺の知ったこっちゃねぇわ!

高橋:・・・・・・そうか! 俺が3日目に3歩目まで行ったところで180度クルッと後ろ向いて、
   そこから2歩さがればいいんだ! 幸せになるにはこういう機転も必要だもんな! せやせや!

太田:せやせやじゃねーだろ! 結果的に3日で5歩銀行に近づいてんじゃねぇか!
   いくらなんでもこんな納得の行かない妥協案あるか!? 

高橋:なんですか! さっき事務局じゃないって言ったじゃないですか!

太田:いや、確かに言ったけどもさすがにこれはひどいぞ!? 作詞家が聞いたら憤るレベルの開き直り方しやがって!

高橋:なんだよ! うるせぇ、ガタガタ言ってるとぶん殴るぞ!

太田:急に武闘派になったな! 歌詞に振り回されすぎて情緒乱れまくってんじゃねぇかよ!

高橋:オラオラびびってんじゃねぇぞ、本気出したらこの拳でこうだかんな!
   ワン・ツー ワン・ツー

太田:歌詞の“ワン・ツー・パンチ”をこんな形で消化しようとすんな!
   むしろ歌詞の再現に貢献した俺に感謝してほしいぐらいだわ!

高橋:とにかく3日で5歩進んでる計算になるので、歩幅が1歩あたり1mだとしたら、
   約100m先の銀行には大体2ヶ月後くらいに到着できますね

太田:さらっと算出したけどえらい月日だな・・・銀行に辿り着くまでに次の給料振り込まれて残高幾分か変わっちゃってるだろ
   ひょっとしたら減給とかくらってるかもしれんけど・・・

高橋:“汗かき べそかき 歩こうよ” まさにこのように汗や涙を経て辿り着くことになるんですかね・・・

太田:多分どっちかっていうと恥をかいてると思うけども・・・

高橋:“あなたのつけた 足あとにゃ

    きれいな花が 咲くでしょう” 一体どんな花が咲くのかなぁ・・・

太田:咲かねぇよ! 少なくとも3日ごとに2歩ずつ虚偽で移動してるような奴に咲く花なんかねぇよ!

高橋:あと心配なのは・・・だんだん銀行の自動ドアが見えてきたくらいから結構もどかしさとの葛藤が出てきそうですね。
   幸せがすぐそこにあるのに、中々辿り着けないみたいな・・・

太田:そんな心配いらんわ! かっこつけて深そうなこと言いやがって!
   ここ2ヶ月の行いでもっと葛藤すべきことあったろ!
   お前が勝手に変なルール作って勝手に葛藤してるだけじゃねーか!

高橋:そして2ヶ月後 「ここが銀行の入り口かぁ早速入ってみよう」

太田:ここが銀行かぁ、じゃねぇよ! 今更コントの始まりみたいな丁寧な状況説明もいらないわ!
   そもそも距離的に3,4日前からずっと入り口見えて葛藤してたじゃねぇか!
   恐らく銀行員側もずっと不審がってただろうな! なんかアハ体験みたいに徐々に近づいてくる奴いるぞって!

高橋:“銀行の 扉はせまい
  
    だからしゃがんで 通るのね”

太田:2番からの引用もいらない! そんな入り口の狭い銀行見たことねぇよ! 千利休の子孫が頭取にでもなってたか!?
   2番になぞらえようとするあまり銀行にいちゃもんつけやがって!

高橋:よし、早速お金を下ろしましょう

太田:銀行来るまでたっぷり時間使っておいて今更早速も何もないだろ・・・

高橋:“腕を振って パネル押して ワン・ツー ワン・ツー”

太田:・・・もしかして暗証番号1212にしてる? ひょっとしてそういうこと?

高橋:こうして俺は121,212円という名の幸せを手にする、とまあこういう壮大な計画なんですよ。

太田:ワン・ツー原理主義者ぶりがすごいな・・・
   それにしてもお前さ、今までのその壮大な計画とやら内容を振り返ってみ、これが幸せって言われて何の疑問も感じないか?

高橋:うーん・・・今までこの「365歩のマーチ」について真剣に向き合ってきましたけども・・・。

太田:何だよ、なんだかんだ思うところはあったんじゃねぇか・・・

高橋:3日間で3歩前進と2歩後退とで合計5歩動いてるんで、正確に言えば「約600歩ぐらいのマーチ」じゃないのかと・・・
   そこは今更ながら、疑問に思いますね・・・

太田:・・・いやそこじゃねぇだろ!! いいかげんにしろ。

二人:どうもありがとうございました。

予選総合第10位(準決勝敗退) シュヴァインシュタイガー
審査員
点数
80 84 58 70 82 75 得点74.83
得票2票
【審査員コメント】
・いきなりの歌詞引用で前回のロビンソン事件を思い出しました。余波が凄い。
 「1日1歩」を実行するという発想自体はありふれてると思うんですが、調理の仕方が流石の一言。
 バックして2歩稼ぐ下りとかワンツーパンチとか、全く新しい角度から掘り下げられて感服しました。
 「ひょっとしたら減給」「アハ体験」など全体を通してツッコミも秀逸で、技術をまざまざと見せ付けられました。
 現状充分面白いんですが、後半サラッと終わってしまった感じがあったためオチ付近で爆発が欲しかったです。
 また、最初のトランプやクレイジーな大家など使い捨てのボケが結構興味あるものが多かったため、
 何かしらの形で後半再登場させても面白かったかも知れません。とはいえ名作でした。
   
・ロビンソンの歌詞を1セリフ扱いでカウントしてすみませんでした……。
 365歩のマーチの歌詞はちょっと変だなぁって思ったことがあるんですが、
 その再現の仕方がバカバカしくて面白かったです。
 ちょっとスロースタート気味だったのが惜しいところでしょうか。
 いやしかし、「しあわせになりたい」ですね……。
   
・説明っぽさがちょっと強かったですが、この題材でここまで作れるのが凄いなと感じました。
 漫才の流れとかしっかり出来ていて面白かったです。一方で、この歌でネタ1本とまでは行かなくとも割とちょいちょいはネタにされている歌だと思うので
 真新しく感じられる部分もあれば、今更やらなくても……と感じられる部分もありました。
   
・うまいんですけどボケしろ狭すぎて窮屈になってたかなー、と
 「大会事務局」とか「180度回転」とか好きなんですけど
   
・発想が素晴らしいです。365歩のマーチを忠実に行うという発想、これは思いついたもん勝ちですね。
 三歩進んで二歩下がるのところでさておくところとか、ワンツーパンチの下りとか展開の仕方も面白さを増しています。
 展開のさせ方もボケの引き立たせ方も見事なのですが、もったいないのがツッコミ。
 これは僕もやってしまった失敗なのですが、ところどころ長いんですよね。ツッコミがくどいと、ボケが引き立たなくなる場合があるんです。
 長いとだめということはないのですが、このネタの場合一文が長いのでくどさが目立ってしまっているかなと思います。
 ツッコミのくどさを目立たせずにボケを引き立たせるように組み込めば、ボケや展開がより明瞭に引き立つかと。
   
・よくできたネタで、銀行近づいたあたりとかなかなか面白かったです。
 1日1歩・・・のところは、この作品の実質的ボケ導入として必要で、アプローチこそ面白いもののさすがにベタなのが惜しいですね・・・
 

Rゲート
No.029 プラネット・コミュニティ
エムエムッ!
 (1)千歳:はいどうも! 自称美少女3人組プラネットコミュニティです! 私が森田チトセでございまーす!
 
 (2)恵子:アタシが渡辺ケイコですっ!!

 【3】美鳥:オッパイ……。
 
 (4)恵子:そして今おっぱいと言ったのが南雲ミドリですっ!! 皆さん我々のネタをどうぞ気楽にお楽しみくださいっ!!

 (5)千歳:うん。ちょっち待ってもらっていいかな? ねえミドリ。

 【6】美鳥:オッパイ……。

 (7)千歳:だからさ、なんでアンタはオッパイとしか言わないの?

 (8)恵子:アタシから説明いたしましょうっ!! 今回のネタでは、3の倍数と3のつく数字の行のときだけミドリさんがっ!!

 【9】美鳥:オッパイ……。
 
(10)恵子:って言いますっ!! どーですかっ!? 斬新でしょうっ!?

(11)千歳:え? ああ。そ、そうねえ。何周か回って逆に新しいと言えなくもないかも?

【12】美鳥:オッパイ……。

【13】恵子:おっぱいっ!!

(14)千歳:ってケイコ! アンタも言うんかい!

【15】美鳥:オッパイ……。

(16)恵子:いやあ、だって2連チャンのときは他の人が言わざるを得ませんからっ!!

(17)千歳:ていうかこんな設定、漫才する上で邪魔になってしょうがないわよ。

【18】美鳥:オッパイ……。

(19)千歳:やめなさいってば、もう! 会話にならないでしょうが!

(20)恵子:そんなことはありませんっ!! 違和感の無いよう周りが合わせればいいんですっ!! 
       ところでミドリさん、最近なにか揉みましたかっ!?

【21】美鳥:オッパイ……。

(22)千歳:何なのよ、このゴミみたいなやり取りは! アンタたち「MM−1」をなんだと思っているのよ!

【23】美鳥:オッパイ……。

【24】恵子:おっぱいっ!!

(25)千歳:謝んなさい! 今すぐ関係者全員に謝んなさい! なんで「MM−1」がオッパイなのよ!

(26)恵子:だって「MM」って揉み揉みの略ですよねっ!! つまりこの大会のタイトルが暗に示しているものっ!! それはっ!!

【27】美鳥:オッパイ……。

(28)恵子:なんですよっ!! それでは皆さんお待たせしましたっ!! おっぱいコールのお時間ですっ!!

(29)千歳:オッパイコール? ア、アンタら……まさかとは思うけど。

【31】恵子:おっぱいっ!!

【32】美鳥:オッパイ……。

【33】恵子:おっぱいっ!!

【34】美鳥:オッパイ……。

【35】恵子:おっぱいっ!!

【36】美鳥:オッパイ……。

【37】恵子:おっぱいっ!!

【38】美鳥:オッパイ……。

【39】恵子:おっぱいっ!!

(40)千歳:お、恐れていたことが現実に! 流石にこれは酷過ぎない!?

(41)恵子:「MM」はムラムラの略でもありますっ!! 読み手の淫欲を刺激することが、我々に課せられた使命なのですっ!!

【42】美鳥:オッパイ……。

【43】恵子:おっぱいっ!!

(44)美鳥:すなわち、いかにオッパイを連呼できる隙を見つけられるかどうかが我々にとっての戦い……。

【45】恵子:おっぱいっ!!

(46)千歳:そんな訳あるか! ていうかミドリがさりげなく普通に喋った!

(47)美鳥:戦いに手段など選んではいられません。という訳で50代の行は全てオッパイと言うことにします……。

【48】恵子:おっぱいっ!!

(49)千歳:はあ? なによその大胆なルールの捻じ曲げ! ちょ、ちょっと待ちなさいって!

(50)美鳥:オッパイ……。

【51】恵子:おっぱいっ!!

(52)美鳥:オッパイ……。

【53】恵子:おっぱいっ!!

【54】美鳥:オッパイ……。

(55)恵子:おっぱいっ!!

(56)美鳥:オッパイ……。

【57】恵子:おっぱいっ!!

(58)美鳥:オッパイ……。

(59)恵子:おっぱいっ!!

【60】美鳥:オッパイ……。

(61)千歳:コレは戦いの名を借りた単なる手抜きだあー!

(62)美鳥:ほらチトセ、アナタも一緒に言いなさい。1人でも多くの協力が必要なの……。

【63】恵子:おっぱいっ!!

(64)千歳:え? 嫌よ。だって馬鹿みたいなんだもん。

(65)美鳥:へいおーらい、えぶりばでぃせーい、オッパイ……。

【66】恵子:おっぱいっ!!

(67)美鳥:おいコラそこの姉ちゃん、大人しくオッパイと言った方が身のためやぞ……。

(68)千歳:わ、分かったわよ! 言えばいいんでしょ、言えば!

【69】恵子:おっぱいっ!!

(70)美鳥:それじゃあ私とケイコが連チャンで言うから、その後に続いて言いなさい……。

(71)千歳:はいはい。ゴホン(照)

【72】美鳥:オッパイ……。

【73】恵子:おっぱいっ!!

(74)美鳥:さあチトセ。せーの……。

【75】恵子:おっぱいっ!!

(76)千歳:ケイコが言うんかい! 割り込んでくるんじゃないわよ!

(77)恵子:すいません、ついっ!! それではチトセさん気を取り直してどうぞっ!!

【78】美鳥:オッパイ……。

(79)千歳:ってミドリが妨害してくるのはおかしいよね! アンタが言えって言ったんでしょむぐう!?

(80)美鳥:ごめんなさい悪ふざけがすぎたわ。どうぞ好きなだけお言いなさい。あら言わないの? じゃあ私たちが遠慮なく……。

【81】恵子:おっぱいっ!!

(82)千歳:もがもがもがもが!?

【83】美鳥:オッパイ……。

【84】恵子:おっぱいっ!!

(85)千歳:ぷはぁ! 漫才中に口を塞いじゃダメじゃん! オッパイどころか何も言えないわ!

(86)美鳥:チトセ、アナタはオッパイを舐めてるわ……。

【87】恵子:おっぱいっ!!

(88)千歳:はあ? 私がオッパイを舐めているってどういうことよ。

(89)美鳥:舐めると言っても「舌を這わす」とか「味を堪能する」という意味では無くってよ……。

【90】恵子:おっぱいっ!!

(91)千歳:それは分かっているけど……ていうかやっぱり会話する上で本当に邪魔だわ、この設定!

(92)美鳥:人に言われて渋々口にするなんて、神聖なるオッパイに対する失礼千万もいいところよ。口にすると言っても
       「貪るようにして吸い付く」とか「獣欲を剥き出しにしてむしゃぶりつく」という意味では無いけどね……。

【93】恵子:おっぱいっ!!

(94)美鳥:まあ要するに……みどりぃ、ちとせお姉ちゃんには、自発的にオッパイって言ってほしいのぉ。ダメ……?
       (きゅる〜ん★)

(95)千歳:か、か、か…………可愛ええぇぇぇぇぇぇっ! ももも勿論言ってあげる! 
       いえ、どうかこの卑しい牝豚に言わせて下せえ! お、お願げえしますだ……はぁっ、はぁっ♪

【96】恵子:おっぱいっ!!

(97)美鳥:気持ちわる……さて、そんなこんなで間もなくお時間でございます。
       ところでケイコの姉御。今回のこのオッパイオッパイ言うだけのネタ、正直言ってどう思いやす……? 

(98)恵子:なあに、我々のネタにオチもいらなきゃ笑いもいらぬっ!! おっぱいがあればそれでいいじゃねえかっ!! 
       それではチトセさん、渾身のおっぱいでこのネタを締めくくっておくんなせえっ!!

【99】千歳:オッパイ。

100 3人:せーの! 皆おっぱいにMM(メロメロ)! 以上です。有難うございました。

予選総合第34位(3回戦敗退) プラネット・コミュニティ
審査員
点数
50 57 50 43 62 70 得点56.33
(ボーナス+1点込)
【審査員コメント】
・まさか2017年にナベアツリスペクトのネタを見ようとはな。おっぱいリメイクで見ようとはな。
 ぶっちゃけここまで貫かれたら笑うしか無いんですが、ちょっと細かい表現で損をしてるように思えました。
 というのも後半は「割り込んでおっぱいを言う」が主なボケなワケですが、3人の名前が全員漢字2文字で、
 かつ語尾の違いはあれどセリフは皆「おっぱい」なので、誰が喋ってるのか困惑する箇所が多々ありました。
 また、オチ付近で急に千歳のキャラが変わったのには違和感がありました。出来れば常識人を貫いて欲しかったです。
 とはいえ、おっぱい一本槍で完成させたその胆力は見事。おっぱいなのに一本槍て。50
   
・なんだこれ、平和か。
 95行目で千歳が豹変するところなんなんだ……。
 新鮮な題材の割に展開の仕方は今ひとつな感じがありましたが、まあ楽しく読めました。
   
・とんでもないパワープレイでしたね。初見では くだらな過ぎて笑わざるをえませんでした。「最近なにか揉みましたかっ!?」って。
 意味不明な縛りを自らに課してそれを貫くのは好きです。バカな思い切りの良さは目を見張るものがあります。
 でもやっぱり中身が無さ過ぎるので、もっと満足させるには もっと漫才をお願いします。
   
・努力は認めます。でも意外と設定に縛られすぎた感じもします
   
・あれですよね。この方たち、宇宙企画関係のオーディションと間違えてますよね。
 なんで行数入れてるのかなと最初思ったんですが、なるほどなと思いました。
 一言いえば、この作りづらそうなネタをよく挑戦したなと思います。かなり気を使ったんではなかろうかw
 ネタの内容は、おっぱいをいうタイミングをうまく利用した部分もあって、単純明快なごり押しが逆に面白くなっているのがいいなぁと。
 ただ、やはりそのルールに引っ張られすぎているのか、ボケに自由度がなく後半で投げやり気味になっているのが残念。
 展開しづらいとは思いますが、まだまだ面白くできる可能性はあると思います。
 あえて、縛りのある漫才に挑戦したその意気は尊敬します。いっそこういった形を極めていけば面白いんじゃないかと思いますよ。
   
・3行に1回は必ずボケが来るだけあって、なかなか速度感のあるネタでしたね。今までのプラコミュで一番好きかもしれません。
 30行台でピークを迎えた後、50行台でもう一度繰り返してくるのも思い切ったなぁと思います。良くも悪くも。
 本当に面白かったのですが、ボケの濃密さで相対評価するとこのくらいになるのかなぁ、というところです。
 

Rゲート
No.030 おちんちんを育てる会
POWER TO THE PEOPLE
麻里:はいどうも!まりりんです!

美菜:み〜なきゃっとです!

二人:おちんちんを育てる会です!

美菜:おちんちんを育てていきましょう。

麻里:第14回で一回戦落ちして以来のMM-1ですけども!

美菜:今回はもうちょっとぐらい勝ち上がりたいなって!!思うんですよね!!デスティネーションイズ優勝なんですよね!!

麻里:そこでそこでぇ!!今回はまりりん、秘策考えてきました!!

美菜:よっ!!頼りになる女!!女が、頼りになる!!この時代ですけども!!

麻里:審査員に!!!!めちゃくちゃ媚びようと思います!!!!

美菜:はい来ました!!はい来ましたよ!!秘策の鬼の名案がずばーっと決まりましたよ!

麻里:審査員一人一人を!!名指しで!!褒め称えながら!!紹介していこうかなと!!思いますぅ!!!

美菜:はいもうずばーっと!ズバッとズバッと決まりますねぇ!!ズバット通り越してゴルバット、いずれはアヤメかクロバット!!

麻里:さぁ、まず一人目ぇ!!準備はいいですかぁ!!??

美菜:いや本当ね、皆さんマジちゃんと準備した方がいいですよ。
   今から紹介するお方の高貴なお名前、準備せずに聞いたら気絶しちゃうかも。

麻里:まず一人目、7大会連続の予選審査員、「けうけげん」さんです!!!!よっ!!!!

美菜:ひゃああああ!!第10回MM-1優勝!!決勝常連!!それ以外にも数々のタイトルを残し!!

麻里:NHK「ケータイ大喜利」ではレジェンドオブレジェンドになったりもしていてぇ!!もう面白い!もう面白いの人なんですよねぇ!

美菜:きゃあああああ!!あたしの有機丸もアポロアポロしてきちゃうううううう!!

麻里:あたしの有機丸もアポロアポロしてきちゃう?それは失礼なのでは??

美菜:なーぜダァ

麻里:YES! PARTY NOISE

美菜:YEAH

麻里:では気を取り直してぇ!!二人目のご紹介に上がらせていただきますぅ!!

美菜:どんどん行きましょう!!どんどん行きましょうぞ!!!!

麻里:二人目は!!5大会連続の予選審査員、「マグネッツ」さんです!!!

美菜:さぁそして三人目は!!!

麻里:三人目は!!毎年恒例!「長文決戦シリーズ」を開催している「藍殿TT」さんです!!キタキタキタ!!

美菜:トリッキーなギミックを活かしたネタから!!オーソドックスなネタまで!!!多彩なネタで結果を残し!!

麻里:Twitterでは!!RADIO FISHを題材にした短編小説を書き上げるなど!!よしもとよりもクリエイティブなエージェンシー!!

美菜:いやああああああ!!あたしのバトルロワイもRRしてきちゃううううううううう!!

麻里:あたしのバトルロワイもRRしてきちゃう?それは普通に意味わからんのでは??

美菜:なーぜダァ

麻里:YES! PARTY NOISE

美菜:YEAH

麻里:POWER TO THE PEOPLE

美菜:さぁそしてそして四人目は!!

麻里:その正体は!?言ってもいいのか!!覆面審査員、「木工用ボンド」さん!!!

美菜:その正体に触れずとも!!!MM-1決勝3位の経験を持ち!!

麻里:その正体に触れずとも!!!いやもはや触れたい!!触れちゃダメだと思えば思うほど!!

美菜:うおおおおおおおお!!あたしの木工用もボンドーズボンドーズしてきちゃううううううう!!

麻里:あたしの木工用もボンドーズボンドーズしてきちゃう?お前それしかないのか??

美菜:なーぜダァ

麻里:YES! PARTY NOISE

美菜:YEAH

麻里:POWER TO THE PEOPLE

美菜:人間には、多かれ少なかれ、最初から持っているパワーというものがあるのです

麻里:そのパワーを引き出すのがこちらの壺なんですよねぇ

美菜:サメの肝油を塗りたくってるのでパワーやばいんですよぉ

麻里:しかもぉ!!しかもぉなんとこの壺!!

美菜:五人目の紹介に参りましょう!!

麻里:チャットでの「こんばんはですー」のギャグで一世を風靡した「KKジハード」さんです!!

美菜:こんばんはですううううううう!!!こんばんはですうううううううううう!!!

麻里:こんばんはですうううううううううううううう!!!!こんばんはですううううううううううううう!!!

美菜:こんばんはですううううう!!あたしのこんばんはもですですですううううう!!

麻里:は?チャットでの内輪ノリをこういう大会に持ち込むの普通に寒いんですけど。

美菜:なーぜダァ

麻里:YES! PARTY NOISE

美菜:YEAH

麻里:POWER TO THE PEOPLE

美菜:人間には、多かれ少なかれ、最初から持っているパワーというものがあるのです

麻里:そのパワーを引き出すのがこちらの壺なんですよねぇ

美菜:サメの肝油を塗りたくってるのでパワーやばいんですよぉ

麻里:しかもぉ!!しかもぉなんとこの壺!!

美菜:いよいよ最後の六人目の紹介になります!!

麻里:この人抜きでMM-1は語れない!!第6回以降の主催者!!「ひろちょび」さんです!!

美菜:今やネット長文最大の企画を運営し続ける手腕!!積み重ねてきた信頼!!

麻里:オーソドックスな漫才を得意とするひろたかで一世風靡した後!!今やバリバリの個性派なネタをも操りこなす!!〒!!!

美菜:ほげええええええええ!あたしの異梅津もよろしわろし!!よろしわろしいいいいいい!!

麻里:うん

美菜:なーぜダァ

麻里:YES! PARTY NOISE

美菜:NO

麻里:なーぜダァ

美菜:まあというわけでね、予選審査員平均点95点は硬いと思うんですけどもね!!

麻里:問題は!!決勝!!!!!!!

美菜:そうだ……決勝で追加される審査員に媚びれていない……あたしたちのMM-1、終わった……

麻里:ということで今回は決勝審査員を真面目に予想した結果をまとめてきました。

美菜:おぉ

麻里:ここ数回の決勝審査員の常連であるKKジハードさんが今回は予選審査員になったことにより、

今大会の決勝審査員を予想するのは簡単ではありません。

それはひろちょびさんの側としても決勝審査員の指名に難航するのでは、ということでもあります。



また、敗者復活との兼ね合いもあり、決勝審査員に指名されるためには今大会で準決勝以上に進出してはいけない、ということもあります。

それにより、近年ではそもそもその回の大会に出場していない人が多く指名される傾向にあります。

しかし、今回このネタを書いている時点ではエントリー名簿に名を連ねているのはたったの五人であり、

今大会の結果を予測するのはなかなか難しいところです。



よって、なるべく今大会に出なさそうな人の中で、今連絡が取れそうな人を、と考えます。

その結果、今予測し得る人間の中から導き出した二人は!



一辺両端角相等さんと中村諭史さん!これで決まりだ!!


美菜:うっわ、まあまあ当てようとしてる、普通に外して恥ずかしくなりそう、うっわ

麻里:終盤に急展開作りたいし宇宙にでも行きますか!!!

美菜:行きませんよ

麻里:なーぜダァ

美菜:YES! PARTY NOISE

麻里:ちょっと待って!?私たち、何か大切なことを忘れてない!?

美菜:そうだ……私たちは……

麻里:本当は、おちんちんを育てる会ではない……。

美菜:私たちは元々、二人組アイドルグループ「オレンジドロップ」だった……。
   事務所の方針で頭にチップを埋め込まれて、こんな芸人紛いのことをやらされていたんだわ……。

麻里:だけどそのチップは不完全で……だからなんかやりとりがめちゃくちゃになってしまうの…………

美菜:今は意識がしっかりしているけど、もう直ぐまたチップの効果が効いてきて……

麻里:おちんちんを育ててしまうのでしょう…………

二人:そう、おちんちんを。



雪解け間近の北の空に向かい

過ぎ去りし日々の夢を 叫ぶ時

帰らぬ人達 熱い胸をよぎる

せめて今日から一人きり 旅に出る



ああ 日本のどこかに

私を待ってる 人がいる

いい日旅立ち 夕焼けを探しに

母の背中で聞いた 歌を道連れに



(フルコーラス歌詞載せるのはもうやめときます)



美菜:ってぇ!!なんでやねーーーーーーん!!!

麻里:勝手に名前あげたみなさんマジすみませんでした!!0点つけてください!!!

美菜:もしくは32点だとか、13点とか、64点とか、それぞれの評価を!!それぞれ!!!!!

予選総合第33位(3回戦敗退) おちんちんを育てる会
審査員
点数
52 YEAH 38 64 50 75 得点56.80
(ボーナス+1点込)
【審査員コメント】
・バーカバーカ。PARTY NOISEとフォーリンラブ間違えてんじゃねぇぞバーカ。
 なんかもう色々言うのがアホに思えるくらいドアホなんですが、悔しいかな結構好きです。
 ぶっちゃけ媚びの部分はまぁ勢いで笑っちゃったんですが、むしろそこ以外のフレーズで好みのものが多く見られました。
 「いずれはアヤメかクロバット」「普通に当てようとしてる」「終盤に急展開作りたい」とかキレッキレでした。
 正直媚びの部分で手を変え品を変え多様な笑いを繰り出してたら、決勝視野に入ったんじゃないでしょうか。
 ぶっちゃけ1回戦落ちでも決勝行っても納得出来るようなアホ漫才でした。
 アイドルだったらA.I.Aを見習ってください。あと今更ですが、おっぱいの後におちんちん育てるなよ。
   
・風邪で微熱が出ている時に書きました。
 勝手に名前を挙げた皆様本当にごめんなさい、特にけうけげんさん。
   
・麻里:二人目は!!5大会連続の予選審査員、「マグネッツ」さんです!!!
 美菜:ふぉぉぉぉぉ!! 唯一2度もMM-1を制しているkevin!!その異質な雰囲気をリスペクトする者は後を絶たず!
 麻里:「kevinの正体ってHNに『ま』がつく人だと思う」と言った者に対して!!違う人を思い浮かべていたのに「何でわかったんですか?」とか自ら明かしてしまうウッカリさん!!
 美菜:いやぁぁぁぁ!!あたしのPINKY PUNK PAMPKIM POP!!がPPAPって略されちゃううううう!!
 
 これで勘弁してください。こういうネタはホントに審査が難しいので。
   
・じゃあ、64で
   
・もうね、本人も覚悟してるでしょうからネタの審査はしませんよ。その代わり説明させてほしいんですけどね。
 こんばんはですーはね、ギャグじゃないんだよ。僕が普通にあいさつしたつもりが、急に鬼のようにいじられだしたんだよ。
 そこから代名詞みたいになってしまったんだよ。そんでそれしかないって、ワシ挨拶だけが個性の人間かい。
 ネタで何度かいじられたことはありますけど、こんな槍の突かれ方をしたのは初めてです。
 なんだかんだで笑ってはしまったので50点あげます。その代わり今すぐ「スーパー・おちんちん・マシン」に改名しなさい。
   
・管理人がガッチガチの内輪ネタに高評価するのもアレなんですが、めちゃくちゃ面白かったです。
 なんだかんだ言って構成がしっかりしまくってて笑いどころがわかりやすい点は素晴らしいですからね。
 優勝経験者の裏打ちされた術力によるネタだと思いました。半分マジで。
 まぁ、強いて言えば内容薄いかなってくらいで。