予選Dブロック 予選審査員専用の審査フォームはこちら

031 アンチフライングスペースマウスボンバーズ 032 炭酸電池 033 みかづき。 034 あかつき 035 一夜の幻影
036 天体観測 037 たまねぎパルフェ 038 ミルキーケース騎士団 039 半熟メルソン 040 HIGH-POP 041 八十八 042 今日だけ哲夫ワールド


Rゲート
No.031 アンチフライングスペースマウスボンバーズ
新語
野田「お世話になります!
   アンチフライングスペースマウスボンバーズです!」

花宮「どーも生漫才師がやってきましたよー!
   今日もたくさんの生お客様に入っていただいて嬉しいですね」

野田「ちょっとよろしいですか?」

花宮「どうした生相方?」

野田「あの・・・生ってやつなんですか?」

花宮「あ〜、生ってやつね」

野田「そうそう」

花宮「・・・エヘヘ♪」

野田「・・フフッ」

花宮「頑張っていきましょうよ」

野田「説明くださーい!
   ボケで言ってるわけじゃないんで優しい笑顔でスルーしないで下さいよ」

花宮「あのー、言葉って言うのは時代とともに新しく変わっていくよね?」

野田「確かにそうですね」

花宮「頑張っていきましょうよ」

野田「言葉足らず!
   その変わっていく言葉が全然足りてないですよ」

花宮「あのね、例えばTV放送が始まった時、
   生放送って言葉はそんなに馴染みがなかったんです。
   でも録画番組が増えていって、録画番組と生放送を区別する為に
   『生放送』って言葉が一般的に使われるようになったんですね。
  
   最近だと固定電話なんかもそう、
   元々固定電話を『電話』って言ってたんですけど、
   携帯電話が普及して携帯電話と区別する為に
   『固定電話』って言葉が一般的になったんです。

   漫才もインターネットでテキストを書くネット漫才師が出てきてるんだから、
   しっかり区別できるように『生漫才師』って新語を使ってるんですよ。

  ※この大会もテキストで残るみたいなんで、
   未来の人達が見てもわかる新語を使っていかないといけないと思うんです」

野田「なるほど、確かにそう言われると生漫才師って言い方もあながち間違いじゃないね」

花宮「※くり返し」

野田「歌詞じゃないよね?
   くり返さなくても伝わっているから大丈夫です」

花宮「カラオケ1番だけで次の曲行くタイプの方?」

野田「だから歌詞じゃないよね?
   じゃあ未来の人達が見てもわかる生漫才を頑張っていきましょうよ!」

花宮「そうですね、実は僕、去年初めて心霊体験をしましてね」

野田「ほうほう」

花宮「生幽霊を初めてみたんでちょっと話してもいいですか?」

野田「生幽霊はちょっとおかしいね」

花宮「ああ、生オバケを見ましてね」

野田「あ、前の方です」

花宮「生のところ?」

野田「そうそう」

花宮「※くり返し」

野田「いやそれはわかってるんですけども!
   ほら、亡くなって化けてでてるのに『生』ってついちゃったらややこしくない?」

花宮「でも未来ではネット幽霊も増えていくからさ」

野田「それもピンと来ないよ!」

花宮「じゃあ、リアル幽霊を見た話でいい?」

野田「それで手を打ちましょう」

花宮「これは僕がリアル幽霊の生生首を見た恐ろしい話なんですよ」

野田「2回続くタイプはやめようよ」

花宮「でも未来ではネットネット首も増えていくからさ」

野田「2つとも置き換えないで!
   あと怖さが半減しちゃうから怖い話のオチは
   絶対先に言わない方がいいですよ」

花宮「わかりました、じゃあこれは僕が去年の夏に体験した話なんですけど」

野田「いいねいいね」

花宮「親戚の生身ユウスケ君と」

野田「生身?」

花宮「まだ改造されてないからね」

野田「未来ではアンドロイドも多くなってるかもしれないということですかね」

花宮「生身ユウスケ君の妹で本体レイコちゃんがいてね」

野田「あれかな、レイコちゃんのクローンが量産される時代が来るのかな」

花宮「で、俺はこの生身ちゃん本体ちゃんとたまに遊ぶんだけど」

野田「名前で呼びましょうよ」

花宮「二人の親が僕の叔母の初代ケイコさんなんだ」

野田「世襲制が普及している!?」

花宮「で、生身、本体、叔母初代と一緒に
   泊まりで天然海に行こうって出かけたんだけど」

野田「未来には人工海があるんですね
   それはただのプールじゃないかな?」

花宮「そしたら初代さんは結構霊感の強い人で、
   重力に縛られた旅館、ぴちぴち荘についたとたん『嫌な感じがする』とか言うのよ」

野田「宇宙ステーションに旅館ができるってことかな」

花宮「ついたのも遅かったし、明日は海で遊ぶからもう早く寝ようと思ってね
   いつもは3和音のヒーリング音楽を聴きながら寝るんですけど、
   今日は聴かないで早く寝ようとしたんですよ」

野田「それは現代にさえ追いついてなくない?
   今3和音の音楽探す方が難しいよ?」

花宮「でも第一と第二の目は閉じてるのになかなか眠れなくてね」

野田「いや科学が発達しても邪眼は開かねーわ!」

花宮「するとぴち・・ぴち・・って水の滴る音がして、
   そーっと180度デュアルアイを開けてみたの」

野田「いずれ360度モノアイに改造する気なんですか?
   将来、ガンダムのズゴックみたいな目に邪眼までついてるって
   幽霊よりあなたの方がバケモンですよ?」

花宮「じゃあ天井に血を滴らせたリアルリアル首がいたんだよ」

野田「2つとも置き換えるミス多いぞ!」

花宮「僕怖くなってアカペラでお経を唱えてね」

野田「バックバンド従えてお経を唱える奴は未来永劫に出てこないよ!」

花宮「で、リアルリアル首の気配がなくなってよかったーって思ったら
   急にまだ穴開けてない耳元で、『お経は効かないよ』って言われたんだよ!」

野田「そうなんですか」

花宮「あれ?怖くないの?」

野田「ちょっとやっぱりね、新語が全部しっくりこなくて全然ピンと来ないんですよ」

花宮「おかしいなー」

野田「あとピアスは似合わないからやめな」

花宮「アドバイスありがとう」

野田「もうさ、一回普通の言葉で話してみてよ、じゃあきっと怖さも伝わると思いますから」

花宮「わかった、じゃあこれは僕が去年の夏に体験した話なんですけど」

野田「いいねいいね」

花宮「親戚のユウスケ君と、その妹のレイコちゃんがいてね、
   俺はこのユウちゃんレイちゃんとたまに遊ぶんだけど」

野田「ユウちゃんレイちゃん!」

花宮「二人の親が僕の叔母のケイコさんなんだ」

野田「叔母のケイコ!」

花宮「で、ユウ、レイ、叔母ケイコと一緒に
   泊まりで海に行こうってなって出かけたんだけど」

野田「あっ!あっ!もうっ!」

花宮「そしたらケイコさんは結構霊感の強い人で、
   旅館ぴちぴち荘についたとたん『嫌な感じがする』とか言うのよ」

野田「あっ!ぴちぴちも後で出てくるよ!」

花宮「ついたのも遅かったし、明日は海で遊ぶからもう早く寝ようと思ってね
   いつもはヒーリング音楽を聴きながら寝るんですけど、  
   今日は聴かないで早く寝ようとしたんですよ」

野田「ああっ!経は効かない!」

花宮「でも目は閉じてるのになかなか眠れなくてね
   するとぴち・・ぴち・・って水の滴る音がして、
   そーっと目を開けてみたんだ
   じゃあ天井に血を滴らせた生首がいたんだよ!
   
   僕怖くなってお経を唱えてね
   生首の気配がなくなってよかったーって思ったら
   急に耳元で、『お経は効かないよ』って言われたんだよ!」

野田「・・・なんかごめんね」

花宮「なんか怖さ半減した気がするな」

野田「そうだねそうだね、
   僕もまさか新語を抜くことでこんな弊害が起きると思わなかったからさ」

花宮「これだったら普通に新語使っている方がよくないかな」

野田「そうだね!新語つかって最初からやりなおそう!」

花宮「そうしようそうしよう」

野田「お世話になります、アンチフライングスペースマウスボンバーズです!」

花宮「どーも前科なし漫才師がやってきまたよ!
   今日もたくさんの生前のお客様に入っていただいて嬉しいですね」

野田「あ、この人ここでお客様殺す気マンマンだ」

花宮「怖いでしょ」

野田「どこで怖い話してんだよ、
   お世話になりました」

予選総合第20位(準決勝敗退) アンチフライングスペースマウスボンバーズ
審査員
点数
56 74 82 60 63 65 得点67.67
(ボーナス+1点込)
【審査員コメント】
・練度が凄い。様々なギミックが盛り込まれていて、あの手この手で楽しませようという気合いを感じました。
 個人的に新語を盛り込む部分は、未来の描写がなんでもありすぎてさほどハマらなかったんですが、
 「※繰り返し」「生身ちゃん本体ちゃん」「ズゴックに邪眼」などワードのキレで笑わされました。
 個人的に「ピアスは似合わないからやめな」が大好きです。仲良しだなコイツら。
 最後の新語抜きでの怪談も上手いこと種明かしになっていて楽しかったんですが、
 ギミックの完成度に感心してオチだったため、ボケなり仕掛けなりでもっとハジケて締めて欲しかったかなと。
 いやぁ、しかし良く出来た、別のネタが見たくなる漫才でした。ガチの凄い人が乗り込んできたな……。
   
・感動しました。こういう言葉遊びにもまだいろんな可能性があるんですね……。
 新語での怖い話の下りは普通に読んでも面白く、
 後半で更に回収する、ってのがすごいですね。(ぴちぴちだけは最初に違和感を感じてしまいましたが)
 外れなボケが無い反面、大きなあたりには欠けているように見えましたが、
 ずっとじわじわ面白かったです。
   
・心霊体験の話に入ってからすごく面白かったです。読んでいて自然とボケが入ってきますし、何より好きなタイプのボケばかりでしたし構成の良さも際立ってました。。
 今日は聞かない⇔経は効かない で凄っ!と思わされたり、怖い部分でちょっとヒッとなったり、良い意味でたくさん感情を揺さぶられました。
 導入部分がちょっとピンと来なくて、もうちょっとスッキリ収められたら良かったのかなとも思いました。
   
・しっかり構成分けされてて読みやすかったです。「新語抜いたら弊害が出てくる」という展開もお見事
 ただinterestingを越えにくかったかなー、という感じです
 「重力に縛られた旅館」はすごい好き
   
・未来の人でも理解できるネタにしようという発想。ありそうでない感じで、非常に好きな観点です。
 生のこだわり方や繰り返しの使い方など、独自の味も出していていい漫才だなと感じました。
 それだけに、後半がやっつけ気味になっているのが惜しいです。
 普通に話をしてしまうところあたりは、ただ普通になっちゃったというだけで終わってしまったのが穴になっちゃったかと。
 オチも少々やっつけ気味でもったいない。この辺りも徹底して題材を活かしていけば、終始味が出る漫才に出来上がったかなと思います。
   
・「新語を抜くことで弊害」って発想は良いなぁと。ただ分かりやすいようで分かりにくいネタでした。
 間違いなく面白くはあったのですが、ちょっとスカし感が気になりました。
 

Rゲート
No.032 炭酸電池
窒息しそうです
でん:どうも、炭酸電池です。よろしくお願いします。
   ・・・・あれ、相方が出てきませんね? おーい、おーい


(カタカタカタカタ・・・)

たん:おまたせー!(「必勝」と書かれた白目のダルマを被って出てくる)

でん:ぎゃーーーー!!!誰ーーーー?!

たん:下半身からしてオジサンだけど、意外と撫で肩だから女性かな?
   でも、このタイミングで知らないオジサンオバサン出てくるわけがないし炭酸電池の
   片割れだろうなぁ〜。そう正解!相方です!!
   ♪ワッショイ、揃った、炭酸電池〜、ワッショイ、揃った、炭酸電池〜

でん:待て待てやめてくれ!急に聞いたこともない節を歌われても困るんだわ。
   ちょっと登場がヒステリックすぎるんだけど、どうした?

たん:え何が?

でん:何でダルマ被ってるの、お前。

たん:今回のMM-1、覆面参加しようと思って。

でん:いやいや覆面参加ってそういうことじゃないから!!!

たん:え、今回も覆面で漫才やっていいんでしょ?

でん:覆面の意味合い間違ってんだわ!覆面って投稿者がやるものだから!

たん:え・・・それ先言ってくれよ・・・

でん:コンビ側が顔隠したところで身元バレてんのよ

たん:そうなのか

でん:それに、さっき♪炭酸電池〜ってコンビ名歌いあげちゃってただろ

たん:隠す順番間違えたわ・・・

でん:それさ、ダルマで視界遮られてるけど、前見えてんの?

たん:全く。センターマイクの位置が未だにわからないよ

でん:そうだよな。だって冒頭の謎の節も長ゼリフも完全に袖に向かってやってたもん

たん:恥ずかしい!でも大丈夫。ダルマは横向きで被ってるから、
   ダルマが袖向きなら俺の胴体は客席に向いてるってことだから合ってるってことだ!


でん:なんで横向きで被ってんだよ!結局中身はどっち向きか不明確だけども

たん:そこはちゃんと前を向いてるよ!ははははははっ(カタカタカタカタ・・・)

でん:サイズがぴったり合ってないから笑うとカタカタ音がするんだけど!

たん:そうね、自分35号かと思って買ったら30号だったみたい

でん:ダルマを着用サイズとして見たことないから分からないけども!指輪じゃあるまいし

たん:まじかー・・・MM-1張り切ってたのに・・・

でん:しっかりトップページの基本ルール読めよ・・・

たん:読んだよ!何回も熟読したよ!

でん:ちゃんと「MM-1グランプリ」のページを読んだだろうな?
   トップに「DRS長文決戦」ってリンクがあるけど、あれ全く違う大会だから間違えてないよな!

たん:そこはちゃんとMM-1を読んだ!「ダルマさん長文決戦」は読んでない!

でん:DRSって、ダルマさんの略じゃないから!そんな短期間にダルマの大会2つあっても困るわ!

たん:「ダ」「ルマ」「さん」のいずれかを題材にネタ書くんじゃなかったの?

でん:更に分割されてんのかよ!「ルマ」で漫才は作れん!
   んでさ、なんで覆面でダルマを被ろうと思ったんだよ。レスラーの覆面でいいわけじゃん

たん:違うよ。確かMM-1のルールにダルマを被りなさいって書いてあったんだよ

でん:んなわけないだろ!大会18回目にして急にルール変更がエキセントリックすぎるよ

たん:箇条書きで、「ネタは「漫才」を投稿すること」「ネタの行数は40以上100行以内とすること」

でん:うん

たん:あと「底面をくり抜いたダルマを被ること」って。

でん:ねえよ!参加するのに漫才書く他、ダルマをくり抜く準備しなきゃいけないじゃんか。

たん:それをしたのが俺だよ!昨日徹夜して一生懸命くり抜いてたら、
   一緒に住んでるおじいちゃんに「明日はハロウィン?」って聞かれたよ!

でん:かぼちゃのランタンと間違われてる!!!

たん:困ったなぁ、肩の皮膚とだるまをガッチリとアロンアルフアで固めてきちゃったよ。

でん:寄りによってアロンアルフア使うなよ!
   脱いで引っ張ったら肩の皮膚ごとゴッソリいかれるよ!

たん:くそー・・・自分達だけ「だるま漫才」って恥ずかしいからさ、
   審査員6名は、全組ダルマを被って漫才してると思って読んでくれないかな。

でん:他人のコンビを巻き添えにするな!MM-1全体に被害こうむるだろ

たん:火だるまか

でん:上手いこと言ってんじゃねーよ

たん:さすがに予選は支障出るから、決勝で。

でん:ダメだろ!決勝になって、審査のポイントが激変してしまうよ

たん:そもそも、お前がちゃんと事前に教えてくれればこんなことにはならなかったよ

でん:言わないよ!まさか覆面で参加したくてダルマ買ってると思ってないし、
   俺がダルマ被ってない時点で気づいてくれよ

たん:いや、お前がダルマを被ったらMM-1失格だろ!

でん:なんで?

たん:「ダルマの本数は1グループにつき1本」でしょ??

でん:それはネタの本数の話しだよ!!!

たん:因みに2グループ出す時は、1つ目のコンビと同じダルマは被っちゃいけないらしいよ

でん:それも芸風スタイルの話しだよねえ!お前はMM-1のルールをしっかり読んでないんだよ!!

たん:いやいや誤解を招かせたひろちょびさんが悪い!悪いんだよ!

でん:急にピンポイントの狙い撃ちやめてくれ!

たん:ひろちょびさんよく言ってたもん。「MM-1はお祭り的意味合いがある」って!

でん:それもダルマ使えって意味の祭りじゃないから!!
   ・・・あぁだから、冒頭でもワッショイ!ワッショイ!言ってたのか!!

たん:どうしよーどうしよー。今、「どうしよー」でイナバ物置潰れそう

でん:どうしたんだよ、100人乗っても大丈夫なイナバ物置を潰すとは

たん:明日、好きな子をデートに誘おうと思ってたんだよ!

でん:止めとけ止めとけ!その顔じゃ誘えないよ!

たん:まずは、女の子と「君の名は。」観に誘うつもり

でん:いやいや映画館がざわつくよ!
   No more映画泥棒のダルマバージョン入ってきたと思われるよ!

たん:確かに!!ポップコーン片手に口開けてポカーンってしてたら完全に間違われる。

でん:映画泥棒の後ろにいる女性のほうじゃないわ!顔がビデオカメラのほうね

たん:あそっちか

でん:ポップコーン片手に口開けてポカーンってしてるほうの顔面がダルマだったら怖いだろ

たん:じゃあ、映画は止めといたほうがいいか・・・

でん:うん、一緒に行く女の子も、隣りにダルマ居たら「君の名は。」に入りこめないよ

たん:「顔面がダルマと入れ替わってる!」って思うね

でん:入れ替わりのパーツが部分的すぎるよ

たん:もう、どうやったら女の子を口説き落とせるんだよ!!

でん:イラつくなよ!どうやっても口説き落とせないよ

たん:俺がダルマだからか?ダルマ落としになるってか?

でん:それは言ってない!

たん:最近、インフルエンザ流行ってるし、ダルマ被ってれば予防になるってか? 

でん:全く関係ない話になったねえ!予防なら顔全体覆いすぎだし、マスクでいいよ

たん:ダルマスクだよ!ダルマスク!!

でん:知らんわ!!急にテンション上がっても顔見えないから伝わってこないんだわ。もう帰ろ。

たん:待って!

でん:なに?

たん:とりあえず、右目に筆入れしてくれる?

でん:何でこのタイミングで目を書かなきゃいけないんだよ!

たん:MM-1の合格祈願

でん:ほう、一応書いとくか・・・

2人:ありがとうございました。

予選総合第23位(3回戦敗退) 炭酸電池
審査員
点数
87 53 47 43 72 71 得点63.17
(ボーナス+1点込)
【審査員コメント】
・ここまでMM−1のルールを真っ向から弄ったネタって、僕の覚えてる限り史上初なんじゃないですかね。
 最初の音頭でぶっちゃけ出オチかと思ったんですが、見事にその予想を覆してくれました。
 「覆面参加」で一気に掴まれ、「ルマ」「底面をくり抜いたダルマを被ること」と怒濤の畳みかけ。
 MM−1弄りがマンネリしそうなタイミングでデート展開に移るのも上手いし、「ダルマスク」などダルマを活かしたボケも抜群。
 もう少しデートなどダルマを使ったシチュエーションを広げて欲しいという欲求不満はありましたが、
 総合的に見てダルマというテーマを見事に笑いに昇華した傑作でした。
   
・すごい設定で、いろいろな角度からボケていていい漫才だと思いますが、
 ごめんなさい、あんまりハマらなかったです。
 「DRS」とか「35号」とか「顔面がダルマと入れ替わってる」とか、好きなボケもありましたけどね。
 あと、話の転換の仕方があんまり優しく無いかな、と思いました。
   
・DRS長文決戦は終わってしまったのでDRS長文決戦2には是非このネタを持ってきていただけたらなと。
 肩肘張らずに読むことができました。楽しかったです。
 前半だけのネタだったらここでコメントは終わりだったんですが、後半ちゃんと漫才ネタ始まったのでそちらにも言及を。
 割と面白い題材だと思いました。そこまでで笑いやすい雰囲気にはなっていたのもあって面白かったです。それだけにもったいないなという気持ちも。
   
・いつもの炭酸電池さんと比べて自由度が低めでパワーダウンしてたかなあという印象です。テンポもちょっといまいち
 「ダルマの本数は1グループ1つまで」みたいな強引なダルマの使い方をもっと見たかった気がします
   
・非常に楽しい漫才に仕上がってるなぁと。だるまを徹底的に活かした点が素敵です。
 それでいて、MM−1をいじるという要素もルールからいじっていくあたりがすごい。ここをいじるかとw
 漫才としてもきれいで、ボケツッコミの掛け合いがしっかり効果的に働いてますね。
 もったいないのは、ネタのパワーが全体的に下降気味になってしまったことですかね。終盤あたりで落ち着いてしまった印象。
 後半のスパートのかけどころで、もっと強烈なボケをぶち込むか破天荒な展開を持ち込むか…など工夫をするといいかと。
 バカバカしいネタなので、破天荒な発想でも受け止めるだけの力はあると思います。
   
・内輪的ではあるのですが、なかなか新しくて良い発想で展開してくださったなと思います。
 2つ前の「おち育」もそうですが、ある意味「MM-1の前説」って感じのネタですね。
 ボケの面白さはわかりやすくて標準的という感じでしたが、中でもやっぱり「ルマ」は好きですね。
 

Rゲート
No.033 みかづき。
漫才といえば漫才のような気がするけど、違うと言われたら否定はできない
はづき:最近、お昼の時間に自分の部屋とか事務所にいることが多くて、よくテレビ見ながら事務作業とかしてるんですけど、
    2時間ドラマって最近再放送してますよねー。
    わたしよく見るのって西村京太郎サスペンスなんですよ。時刻表トリックとか、ちょっとした言葉が伏線になってて、
    事件が解けていく様って面白いじゃないですか。
    あと最近は懐メロ聞くことが多いですねー。TRFとか広瀬香美とか。90年代はこうハッピーな曲が多くて聞いてて楽しいですよね。
    あ、ハッピーといえばわたしバービー人形が昔から好きで、今でも部屋に何人かバービーちゃんがいます。
    新しいの買って、ハッピーな毎日を過ごしてます。
    えーっと、昨日は高校の友達と新宿で飲んだんですけど、終電間際になるといっぱい酔っ払いの人がいてちょっと電車の中が
    お酒臭かったですね。
    それから…

健太:多い多いトーク量が多い。寝起きに来てるプッシュ通知ぐらい多い。

はづき;というわけでみかづき。です。

健太:「というわけで」という言葉の便利さに後で感謝しような。

はづき:いやー、お久しぶりですねー。お腹が減るぐらいお久しぶりですねー。

健太:セピアな気持ちと食欲が繋がるシナプスが不思議ですが、よろしくお願いします。

はづき:まあねえ、解散して結構経ちますんで、こうやってネタを皆さんの前で6人で披露するのも3年ぶりぐらいですよ。

健太:こっちが見えてないにしても、そっちが見えてるにしても、どちらかが残酷な月日の過ごし方したな3年間で。

はづき:3年も経ってるので、あたしたちのことを知らないって地球人も増えたと思うんですよ。

健太:地球の人口は増えているという意味では鋭い指摘はしづらいなあ。人口爆発による飢餓についてここで考えさせられるとは。

はづき:保護観察中と執行猶予中のコンビです。

健太:もし裁判所に行った記憶をオレが忘れてるとしたらゴメンよ。

はづき:「犯罪者ほど思考が豊かな人間はいない。それは『<犯罪を起こす>という思考がある』牢獄に入る前も、『何も自由がない』牢獄に入った後もだ。」って
    金田一秀穂が言ってたっぽいよ。

健太:かすかに言ってる可能性があるから全面的な否定はできない。
   あの人辞書監修してるから、いろんなことを知ってる可能性がある。

はづき:金田一秀穂といえば、最近クイズ番組の解説者的な立場でよく見るじゃん?

健太:金田一秀穂で話題をピボットする人初めて見たわ。

はづき:どのテレビ局でよく見るかなあ。
    東京都汐留の赤い坂に立ってるシックスブックウッドっていうテレビ局の球体展望室かなあ。

健太:どこの世界のテレビ局なんだろうなそれ。
   「なるほどアメリカ横断Qさま感謝祭ザ・ワールド」とかやってそうだな。壮大なQさまの打ち上げだなその番組。

はづき:でさ、今も昔もクイズ番組多いじゃん。わたしも良く見るんだよね。あ、ちょっとわたしがクイズ番組に対してずっと思ってること喋っていい?
    それともわたしの体内から精製した最強の炭酸を口から出していい?

健太:後者気になるけど前者でよろしく。

はづき:15年ぐらい時間くれる?

健太:聞いてはやりたいんだがなあ。生まれてから義務教育まで終わっちゃうからなー。手短に頼む。8秒で頼む。

はづき:わかった。出演者にムカつく人が多い。

健太:毒が近い強いキツいエグい怖い鋭いパワフル。急。2秒。

はづき:テレビ局側も分かってないんだよねえ。視聴者が見たい出演者と、出演者が食べたいケータリング。

健太:後者に関しては好きなものを持ち込めるからね。テレビ局の周りかなりの高確率でコンビニあるからね。
   ほら、最近のコンビニって美味しいものたくさんあるからね。

はづき:わたしの知り合いに、クイズ番組を制作して、ちゃんと収録時も進行する、先輩に好かれていて後輩にも頼りにされてる、妻と息子2人、娘1人を養い、
    3年前買ったマイホームの35年ローンもちゃんと返しつつ、年に2回は実家に帰って祖父母に孫の顔をちゃんと見せてる
    メガネをかけた幻獣がいるんだけどさ。

健太:面白そうだから今度3人で一緒に飯に行こうぜ、その素晴らしい人格のクイズ番組ディレクターと。

はづき:その幻獣が求めてるのは癖のない東大生と、ほどよいジェンダーレス。

健太:…ほどよさは大事だよな。ほどよい柔らかさのベッドは安眠できるもんな。

はづき:90分単位で目覚めるとスッキリ起きれるらしいって知ってる? ちょっと前からその情報をあたしの前世の記憶が脳内で囁いてるんだけど。

健太:ごめん、話のウェイトバランスが悪すぎてお役立ち情報を全く気にすることが出来ねえ。

はづき:何百年前かに間違いで殺されちゃった女中さんが90分ごとに「起きろ…起きないと呪い殺すぞ…起きろ…」って囁くからさ、スッキリ目覚められてるよ。

健太:大丈夫? 知り合いに祓える人いるから紹介しようか? お前の中のスッキリってなに?

はづき:あたし4階で寝てるんだけど、目覚めたらすぐにベッドからジャンプして床をずどーん!!!って踏みしめて、
    「あたしは大地に立ってる!」って実感してから1日をスタートしています。

健太:それは階下の人の優しさの方を先に実感すべきだな。今度一緒に菓子折り持ってこうな。最中かな。

はづき:あっ、ベッドで思い出したんだけどさ、…あれ?あの職業何て言うんだっけ…?

健太:その間で思い出したこと忘れるって鶏かな?海馬が鶏かな?「海馬鶏」ってなんか沖縄の料理っぽくね? カイバケイ。

はづき:news every.で、直前のニュースの重さと陣内貴美子が木原さんとそらジローを呼ぶ声の大きさが
    比例するってのだけは覚えてるんだけどなあ。

健太:お前の記憶の引き出しのデザイン前衛芸術家が作ってるのかな?
   過剰なお洒落って時に周りの全てを破壊するって知ってる?

はづき:あたし汐留での貴美子のいななきを八戸で聴いたことあるよ。

健太:その日何があったの?都心で油田湧いたの?

はづき:いつかスペインで本場のワインを飲みながらその声を聞くのがあたしの夢なんだよねー。

健太:世界が終わる日か風邪に対する特効薬が発明された日に地球中に声が鳴り響くから、
   それまで頑張って長生きしような。

はづき:あー…。それでなんだっけあれの職業…。ド♯忘れしちゃったー…。

健太:…半音変えようか。惜しいから。すごく惜しくて逆に気持ち悪いから。

はづき:レ忘れ?

健太:上げちゃったかー。お前の上昇志向はすごく好きなんだけどなー。
   そこで上げちゃうドジなお前も憎めないよねー。

はづき:あー半音下げるのね。分かった分かった。ナチュラル・ド忘れね。

健太:…ド忘れは大概天然だもんな。気持ち良く言葉のブーメラン刺さったね。パイナップルにブーメラン綺麗に刺す沖縄の祭りありそうじゃね?

はづき:それでさ、コンシェルジュの話なんだけどさ。

健太:物を思い出した時と妊娠した時と大盛りの食券出す時は早めに対処しような。
   俺と旦那と店員がびっくりする。

はづき:ホテルのコンシェルジュをやってる友達がいてさ、その子が変な人によく絡まれちゃうらしいんだよねー。
    変って言っても基本的にはお客様だからさ、無下にあしらうことも出来ないらしくてさ、凄い大変なんだってさ。
    あ、コンシェルジュと言えば福山吹石夫妻だよね。

健太:…急ドリフトでそのカーブ攻める?その峠攻める?
   タイミングも掘り方もちょっと危なくてちゃんと処理出来るかどうか諸刃の剣だよ?

はづき:諸刃の剣ぐらいじゃないと人を殺めることはできないでしょ?

健太:………続けろ。怖いけど続けろ。モラル的にステージ急に暗転するかもしれないけど一応続けろ。

はづき:むしろね?「諸刃の剣」ってのは、両方が刃になってる剣ってことなんだから、
    わたしはこちらの方が人を殺めやすいと思うんだ?
    どちらかが刺されば致命傷を与えられるし、最悪変な刺さり方しても
    それが逆に相手に大ダメージを与えることも出来るんだよ?

健太:どうした?急にどうした?背中思いっきり蹴ってお前の中にいる悪いもの出そうか?

はづき:人間にとって忘れられないんだよ。
    他人から感じた屈辱って。その気持ちはだんだん膨れて復讐という気持ちになっていくんだよ。

健太:あ。これさっきの女中さんだな。遂に呪われたんだな。
   ごめんな、さっきのタイミングで電話かけてやっぱりお祓いを頼むべきだったな。

はづき:違うよ?

健太:あ、はい。

はづき:続けるよ?
    「海馬鶏」って料理も、パイナップルにブーメラン刺す祭りも沖縄にはないよ?

健太:…あぁー、そっちを続けるのね。
   その部分は俺もノリで言ってたから反省してる。
    
はづき:でさ、反省してる人は自分はもう許されたと思ってるじゃん?
    でも復讐する側にとってはそんなの関係ないじゃん。

健太:トークの曲がりが凄いよ。モナコでやってるF1か。モンテカルロ市街地コースか。

はづき:さっきもちょっと話したけどさ、変な刺さり方した方が苦しみを長く与えられるんだよ。
    まあ綺麗に刺すか変に刺すかを選択するかはその人の勝手だけどさ、わたしは後者の方を選択するね。
    女性はそうなんじゃないかなー、統計とか取ってないからわかんないけどさ。
    男性は女性に出会う機会も多いから気をつけた方がいいよ?
          ボーイミーツガール。いつまでもずっとこの気持ちを忘れたくない。

健太:…フォーリンラブ、サイコパスの神様どうもありがとう。

はづき:………ハッ!あれ?!あたしなにしてた!?

健太:どうした?今の凄惨な時間の重大さにやっと気づいたか?それともゲレンデが溶けるほど恋したい?

はづき:あー、ごめん。やっちゃったわー。

健太:軽いなあ。

はづき:秀穂に魂乗っ取られたわー。

健太:………え、そっち?

はづき:だってほら、女中さんではないって途中否定したよね?

健太:……いやあそれはー、ズル…うーん、ズ………
   ひっかけクイズ出されたみたいな気持ちになった。

はづき:あ、そのクイズって幻獣に提供してもいい?

健太:出してもいいけど多分その幻獣と仕事する機会もうなくなるよ。

はづき:あー、久しぶりにいっぱい喋ったら喉がかわいたなー。
    この会場の入り口のあの自販機に飲茶楼売ってたかなー?

健太:日本中探しても飲茶楼は売ってるかなー。

はづき:あ、あたし炭酸出せるんだった。すぅーーーーーー!(思いっきり空気を吸い込む)

健太:やめとけやめとけ。マーライオンはシンガポールで見ればいいって3年の間に増えた地球人も思ってるから。

はづき:あ、クイズ思いついた!マーライオンをシンガポールよりも多く見れるとこってどーこだ!

健太:金曜深夜の駅構内。

はづき:正解!

健太:(時計を見せて)…というわけで、もういいな?

はづき:あ、もういいや。

2人:ありがとうございました。

予選総合第27位(3回戦敗退) みかづき。
審査員
点数
62 72 45 53 55 76 得点61.50
(ボーナス+1点込)
得票1票
【審査員コメント】
・凄く面白かったんですが、凄く点数点けるの難しかったです。1番審査に悩んだかも知れません。
 とにかくツッコミの技術が抜群過ぎる。「金田一秀穂で話題をピボット」って言い回し天才的過ぎるでしょ。
 「壮大なQさまの打ち上げ」「海馬鶏」「都心で油田湧いたの?」など、必殺レベルの言い回しのラッシュに圧倒されました。
 ただ、テーマを絞らず話題をコロコロ展開するため、乗り切れないまま置いて行かれてしまう箇所も多々ありました。
 何というか、個々のセクションを濃厚にしまくったヤーレンズを見ているような。
 凝られたフレーズが持ち味な分、頻繁な話題転換で状況が分かりにくく伝わりにくくなってしまった感も否めません。
 何かテーマを1本縛った方が、武器である凝られたフレーズを堪能する上では向いてるように思えました。
 また、「毒が近い強いキツいエグい怖い鋭いパワフル」のようにちょっとやり過ぎなワードも目立ったので、
 シンプルなツッコミも織り交ぜて、いくらかメリハリがつくとだいぶ良くなる気がします。
   
・えげつないぐらい話題があっちこっち行って最初は混乱しましたが、途中からなんか楽しくなってきました。
 いい意味で「ずっと何言ってるんだろ」感がありました。二人とも。
 健太さんのツッコミのフレーズがキレキレなのに、なぜか野放しにもしちゃってる感じ。
 賛否ありそうだし僕自身も点数つけるので今回もっとも迷いましたが、
 なんか凄かったし結局笑ったのでこの点数です。
   
・漫才の展開やフレーズやツッコミ方が独特なことはよくわかったんですが、ちょっとついていくのが大変でしたね。
 確かに面白い所は多々ありましたが、話が行ったり来たりするところがプラスには働いていなかったのかなと。
 ツッコミもユニークでしたけど、もう少しすんなり入ってくればまた印象も変わってくると思います。
   
・貴美子のいななきまですごい面白かったんですけど、長めのボケと全否定はしないツッコミの流れが一本調子で急激に飽きが来ちゃった感じです
 でも久々にこの感じが観れてよかった
   
・久々にネタを拝見させていただいて、ノスタルジーな気分になりました。はづきさん元気ですか。
 ネタの感想としては、まあよくもここまで頭の中スパークさせたコンビだなと。
 大概こういうのってどちから一方が突っ走るんですけど、これ健太さんも並走してますよねw
 一言一言にはパワーがあるんですが、どうもそのパワーに頼ってる印象があります。
 ボケの自由さは味になるのですが、ツッコミの言い回しが味出そうとしすぎてくどくなっている印象があります。
 ツッコミは、味の出し方を考えないとうまく働かなくなるんです。
 ツッコミで処理しなきゃいけないのに、このネタの場合もっと濃い情報がついてきて読み手は飽きが早くなってしまうんですね。
 漫才としてのスタイルはしっかりしているので、スムーズに面白さが伝わるような情報のバランスのとり方を考えていくといいかなと。
   
・どんどん話が変わっていくの面白かったのですが、ちょっと情報量が洪水過ぎてたかなぁ、と思いました。
 健太さんこんなくりぃむ上田みたいにツッコミフレーズでボケまくる人でしたっけ。どちらかといえばそっち派だった気はしますけども。
 「このネタではここを推す」みたいなのがより明確に見える作品だとさらに高いところ行けたのかなぁ、とも思います。
 

Rゲート
No.034 あかつき
Disarmonia Mundi
 水戸:クイズ! エットレ・リゴッティ〜!!

宇都宮:Yeah.

 前橋:イエーィ…………え?

 水戸:第1問! 1999年にイタリアで結成されたヘビーメタルバンドDisarmonia Mundi。
    結成当初のボーカルはベニー・ビアンコ・キントですが、ドラムスは誰!?

 前橋:待て待て待って!! かつてない唐突さで漫才が始まったよ!?!?
    ウチらもうちょっと前振りとかツカミとか、そーゆー前置き大事にしてた漫才師だったと思うよ!?

 水戸:あたし今日バイブスブチアゲでMZするからよろ〜!

 前橋:急にどうしたの!? 水戸ちゃんバイブス高まるとそんな陽キャ女子みたいな言葉遣いになるの!?

宇都宮:そういえばこの子、さっき舞台袖でレッドブル3本飲んでたわ。

 前橋:ものすご翼授かってるぅ!! それだ。それでテンションおかしい……という事で納得しよ。

 水戸:さあ、Disarmonia Mundiの初代ドラムスは誰!?

 前橋:……いや、知らないよ。てゆーかヘビメタって時点でBABYMETALしか知らないのに、イタリアのバンドとか無理ゲーだよ。

宇都宮:はい。フェデリコ・カリエーロ。

 水戸:残念! フェデリコはギター担当です! ドラムは違うメンバーですよ!
    さあ回答権が前橋さんに移りました!

 前橋:え…………。いや、そー言われてもイタリア人とかマジでジローラモしか知らないんだけど。

 水戸:ではスペシャルヒント! Disarmonia Mundiの他のメンバーは、@シモーネ・パレルミティ、Aミルコ・アンドレイス、Bエットレ・リゴッティの3人です!

 前橋:…………うん。三択問題にされても、まったくピンとこないんだよね。
    でもまあ……、強いて言うなら、エットレ?

 水戸:正解! ドラムスはエットレ・リゴッティでした!

宇都宮:アンタ……知らないフリして実は詳しいわね?

 前橋:いや完全に三択のあてずっぽうだから! 冒頭に1回聞いた事ある名前言っただけだから。

 水戸:第2問! ボーカルのベニー・ビアンコ・キントは1sttアルバム『Nebularium』を発表後に脱退してしまいますが、代わりにボーカルを務めたのは誰!?

 前橋:え、何? コレまだ続くの?

宇都宮:クラウディオ・ラヴィナール。

 水戸:惜しい! クラウディオは後のサブボーカルですが、ここは加入以前のメインボーカルを答えて頂きたかった!

 前橋:逆に即答できる宇都宮は何モンだよ! 間違ってるけど絶対ウチより詳しいよ。

 水戸:それではリードする前橋さん! 答えを!

 前橋:えっと…

 水戸:正解! ドラムスのエットレがそのままボーカルも担当する事になったのです!

 前橋:まだ答えてないけど!? 「えっと…」が「エットレ」に聞こえたってこと!? なにそのガバガバ判定!

 水戸:第3問! ベニーの脱退と時同じくしてギターのシモーネ・パレルミティとフェデリコ・カリエーロも脱退しましたが、代わりにギターを務めたのは誰!?

 前橋:アルバム1枚で脱退し過ぎじゃない!? 5人中3人脱退って東方神起じゃん! 彩冷える一歩手前じゃん!

宇都宮:う〜ん……これは難問ね……。

 前橋:ん? 5人中3人脱退……いやいやいや。 まさか、まさかだと思うけど、試しに先に答えてもいーい?

 水戸:では前橋さん!

 前橋:エットレ。

 水戸:正解!

 前橋:待って。このクイズには致命的な欠陥があるよ!

 水戸:エットレ・リゴッティがボーカルとギターとドラムスを担当する事になりました。

 前橋:手何本あんだよコイツ!! ギターとドラム両立はムリってバンド素人のウチでもわかるよ!!

宇都宮:は?何言ってるの? 人間には何の為に腕が2本あると思ってるの?

 前橋:だから2本じゃ足りないって話してんだよ!! 逆に片手でギター弾けると思ってんの!???

 水戸:第4問! ベースのミルコ・アンドレイスと、ボーカル兼ギター兼ドラムスのエットレ・リゴッティの2人になったDisarmonia Mundiでしたが、

 前橋:バランス悪ッ!

 水戸:クラウディオ・ラヴィナールとビョーン・スピード・ストリッドの2人が加入して
    2ndアルバム『Fragments Of D-Generation』を発表しました! さて、この時のギターは誰!?

 前橋:はい。

 水戸:前橋さん!

 前橋:エットレ。

 水戸:正解!!

 前橋:新メンバー飾りかよオイ新メンバー!!!

 水戸:2ndアルバム発表時のDisarmonia Mundiは、以下の通りでした!

    ボーカル…エットレ、クラウディオ、ビョーン
    ギター……エットレ
    ベース……ミルコ
    ドラムス…エットレ

 前橋:なんで新メンバーがどっちもボーカルなんだよ!! 楽器隊増やすよね普通!!

宇都宮:アンタ何気に4問連続正解してるじゃない。さてはDisarmonia Mundiマニアね?

 前橋:今日初めて知ったバンドだけどぉ!! まだ一曲も知らないんだけどぉ!!

 水戸:第5問! 2ndアルバム発表後、ベースのミルコ・アンドレイスが脱退しましたが、

 前橋:ミルコオオオオオ!!! おま……お前が抜けたら、エットレさんが死んじゃうよ!!

 水戸:3人体制で3rdアルバム『Mind Tricks』をリリースしました。さて、この時のベース担当は誰!?

宇都宮:ビョーン。

 水戸:残念!

宇都宮:クラウディオ。

 水戸:残念!

宇都宮:うーん……誰かしら……。

 前橋:エ ッ ト レ だ よ !
    さてはわざと答えないようにしてるでしょ!

宇都宮:は?何言ってるの? 人間には腕が2本しかないのよ?
    それでギターとドラムとベースが出来ると思ってんの?

 前橋:思ってるよ! フツーはムリだけど……、それでもエットレさんなら出来ると思う!

 水戸:前橋さん正解!

 前橋:マジで!?

 水戸:3rdアルバムの時、エットレ・リゴッティはボーカル兼ギター兼ベース兼ドラムス兼キーボード兼作詞作曲兼プロデューサーでした!

 前橋:何そのニコ動にたまにいる野生のプロみたいな肩書き!!
    水戸ちゃん、ちょっと聞いていいかな!? エットレさんって、どうやってギターとベースとドラムを同時に演奏してるの?

 水戸:エットレ様はイタリアメロデス界の神です。神の手の前では如何なる楽器もツーバスを踏みます。 では第6問!

 前橋:はぐらかされたー!!

 水戸:3rdアルバムリリース後、Disarmonia Mundiはメンバーの一身上の都合により、活動休止を余儀なくされました。

 前橋:エットレさんだ。たぶんエットレさんが過労で倒れたんだ。

 水戸:では、Disarmonia MundiからACミランに移籍し、翌季のセリエA得点王となったこのメンバーは誰!?

 前橋:待って。

宇都宮:はい。エットレ。

 水戸:正解!

 前橋:今までの傾向と違ううううううううう!! ウチの知ってるエットレさんと違ううううううう!!
    なんなの!? エットレさんって何者なの!?

 水戸:エットレ様はイタリアサッカー界の神です。神の手の前では如何なる反則もフェアプレーとなります。

 前橋:さっきと神のジャンル変わってんじゃん!! んで絶対ちゃんとサッカーしてないよねそれ!

 水戸:第7問! 追い焚きしたトレビの泉でパスタを茹でて禁固8年の実刑を受けたのは!?

宇都宮:エットレ。

 水戸:正解! 続いて第8問!

 前橋:せめて解説はしてよ!! 問題文に疑問点が多過ぎるの!

 水戸:バスト90、ウエスト60、エットレ100。この人物は!?

宇都宮:エットレ。

 水戸:正解! 

 前橋:問題文に疑問点が多過ぎるって言ったよねぇ!? 言ったよねぇ!?

 水戸:第9問! ムーニーマンとオヤスミマン。邪王炎殺黒龍波の使い手はどっち!?

宇都宮:エットレ。

 水戸:正解!

 前橋:何がだアアアアアアア!!!! これ以上致命的な欠陥を増やすなァ!!

 水戸:次が最終問題です! 第10問・11問・12問!

 前橋:数でゴリ押ししてきたぁ!!

 水戸:活動再開したDisarmonia Mundiの現在のメンバーとその担当を全て答えよ!

宇都宮:フォワード:エットレ
    第69監房:エットレ
    エットレ :エットレ

 水戸:あ、違います。Vo.クラウディオ、他全部エットレです。

 前橋:いや急に普通のテンション!! バンド関係はマジメなんだね。

 水戸:というわけで優勝は5問正解の前橋さんです! おめでとうございます!

 前橋:うわー。全ッ然嬉しくねー。

 水戸:前橋さんには優勝賞品として、エットレ果汁入りレッドブルを3本贈呈します。

 前橋:いい加減にしてッ!!!


Rゲート
No.035 一夜の幻影
激しくなびく風が僕の体殴りつけまるで永遠に続く解けぬ答え追うようだ
向井:みんな喜べ!!!第18回に最も相応しいコンビ、一夜の幻影が来たぞー!!!!!

真中:はいどうも一夜の幻影です。宜しくお願いします。七年目で芽が出ない連中が凄い上の立場から申し訳無いです。恥ずかしいからやめろって言ったのに。

   18でいちやって云う語呂合わせ関係無しに頑張ります。

向井:にしても久々に娑婆の空気吸うとめっちゃうめえなあ。お前もそう思うだろ?

真中:ずっと堅気の生活してますからね。強いて言えば都会の空気はあまり美味しい物じゃないなと。

   分かってるとは思いますが念の為、僕等前科は一切ございません。何故にそんな嘘を吐くんでしょうか。

向井:そんなこんなで去年の春から自動車学校に通っているんだが。

真中:さっきから脈絡が全く理解出来ないんですけど。話の三段跳びはやめましょうよ。

   てか自動車学校二年目て。どんだけサボったんですか。

向井:は?サボってるワケねーし。去年の春から今まで週4ペースで通ってるけど何か?

真中:えっえっ、待って待って。二年近くもクソ真面目に週4ペースにも拘らずですか!?

   普通なら去年の秋口に卒業して、丁度今くらいに若葉マークも外れる頃ですよ。どんだけ実技が下手クソなんですか。

向井:いや下手も何もあそこでハンドルを触れる様になったの今年の春からだし。

真中:ん!???ちょっと今、空白の一年が存在した気がしたんですが……。

   えっと向井君は去年自動車学校に通い出して、今年ハンドルに初めて触ったと云う事ですよね……?

向井:ああ、それがどうかしたか?

真中:どうもこうもハンドルに触るなんて初歩の初歩ですよ!何でそこまでに丸一年もタイムラグがあるんですか!?

向井:いやお前、一年生はなハンドル触らせてくれないんだよ。

真中:はいぃ!?何すかその超体育会系のシステム!?そんで自動車学校なのに一年生って言い方!

向井:一年生は主に自動車や校舎の清掃、先輩や教官へのお茶汲み、資料のコピーや伝票整理、電話対応だな。

真中:どれも自動車学校にあるまじき内容!事務のアルバイトじゃないですよね!?

向井:ハッハッハ。事務のアルバイトなわけねえだろ。本業は自動車学校の生徒だぜ。

真中:そこは是が非でも漫才師って言って欲しかった所。週4ペースにはどうあがいても敵いませんが。

向井:考えてもみろよ。バイトだったら給料が貰えるだろ。俺は学校に月謝を欠かさず払ってるからな。

真中:確かにちゃんとした自動車学校なら正しい姿なんでしょうけど!僕には良い様にコキ使われて毟り取られてるだけにしか見えないんですけど!

向井:その証拠に俺は金が無いから親に未だに仕送りをせびっているぞ!!

真中:そんな事を声高に言うな!同じ仕事するなら給料くれるちゃんとした職場探しましょうよ!いい歳して親に迷惑掛けるんじゃないよ!

向井:後は先輩方に気持ち良く運転して貰う為に、自動車の修理とかメンテナンスとかもやらされるかな。

真中:派遣のエンジニアじゃないですよね!?自分の為に通うのに誰かに尽くすとか!後先輩立てるより親を立てて下さい。

向井:ハッハッハ。派遣のエンジニアなわけねえだろ。本業は自動車学校の二年生だぜぇ?

真中:威張ってらっしゃいますが、二年近くも自動車学校通いとかみっともないと思って下さいね。後、君の本業は漫才師!ドゥーユーアンダースタン!?

向井:色々な車をいじったなあ。フェラーリ、BMW、ベンツ、ロールスロイス、ミゼット。

真中:自動車学校に相応しくない高級車のオンパレード!生徒から金毟り取ったからから買えたんでしょうかね。

   そんで最後はオート三輪じゃないですか!三丁目の夕日以外じゃ見た事無いですよ。

向井:まあでもメインは先輩方のご機嫌取りだな。一年生でちゃんと尽くさないと、二年生になった時の実習でキチンと教えてくれないからな。

真中:待てい!!運転教えるの教官じゃないんですか!?

向井:何言ってるんだ。経験を積んだ三年生が教えるのはどこでも常識だろうが。

真中:体育会系の部活ならね!!世間的に言えばズブのトーシロですよ!更に言えば単なる無免野郎ですよ!
 
   教官は一体何やってるんですか!?

向井:教官室で一年生が汲んだお茶飲んで世間話をしたり、教習中の様子見ながら和んでる。

真中:やる気の無い顧問か!!せめて事務の仕事くらいやれよ給料ドロボー!!

向井:何を言うか。入校前に教官様は忙しい中貴重な時間を割いて、俺の様な三流ゴミクズ漫才師の為に面接をやって下さったんだぞ。

真中:何か洗脳されてませんか!?てか自動車学校如きに面接って!普通申し込み用紙書いて視力検査受けるだけでオッケーじゃないんですか?

向井:俺も確かに視力検査やらなかった事に関してはおかしいなって思ったよ。

   でも偉大なる教官様は言って下さったよ。「お前のその真っ直ぐな心眼があれば、まやかしの視力など必要無い」ってな……。

真中:ただ単に面倒だから飛ばしたとしか思えないんですけど!!絶対事故るわ!!ホント良く今までこんなクソ学校に通ってるもんですね……。

向井:そりゃそうだろ。二年生になれば一年生に威張れるんだぜ?この為だけに頑張って来た様なもんだからな。

真中:本来の目的を見失ってますよ!これ以上被害者が増えない様、こんな学校には入らないように後でツイッターで拡散しとこう。

向井:そりゃ去年はいろいろ辛い事があったさ。

   一番キツかったのは先輩が実習を受ける時に聞く音楽を選ぶんだが、その音楽が気に入られなくて殴られた時だったな。

真中:その前に実習中に音楽聞くなよ!!ズブのトーシロ同士なんだから、せめて運転には集中しとけよ!!

向井:「俺が頼んだのはSEKAI NO OWARIのCDだぞ!お前が持ってきたの世界のナベアツのDVDじゃねえか!!」

真中:良く間違えましたね!パッケージで一目瞭然でしょうが。今時ナベアツて旧芸名とか鮮度とか。

向井:「お陰で笑い過ぎて運転に集中できなかったじゃねえか!!」

真中:  今  時   、  桂  三  度  に  そ  ん  な  ヒ  キ  は  無  い  。

向井:後はメンテナンス軽くしくって、ブレーキランプからレーザービームが発射されて校舎の壁を大破した時なんか、200円のコーヒー奢らされたりしたな。

真中:色々ツッコミ所がありますが、三度より罰が甘いって!

向井:おっと、レーザービームに関しては他言無用だったんだ、気を付けなければ。

真中:最早自動車学校って括りに収まらない!謎は深まるばかりだ。

向井:ただな悪い事ばっかりじゃないぞ。七年の先輩方が飲み会を開いてくれたんだぞ。

真中:七年も自動車学校通ってる連中が複数居るとか!部活みたいなシステムだから勝手に三年が最高学年かと思った僕がバカだった!まあでも良かったじゃないですかね。

向井:居酒屋まではその先輩方の車で行ったぞ。

真中:それダメッ!!絶対ダメッ!!居酒屋行く以前にまだ免許取ってない人の車に乗ったらダメッ!!!!!

向井:で全員ベロンベロンになって先輩方の車に乗って帰ったんだ。すっげぇ楽しかったな。

真中:四行目の僕の台詞に訂正があります。

   相方はまだ逮捕されてませんが公の場で犯罪行為をひけらかしたので前科無しは僕だけです。この場で謹んでお詫び申し上げます。(深々と頭を下げる)

向井:まあ他にもお茶をこぼして車をスリップさせたりムカツク先輩が乗る車のエンジンに角砂糖入れたりしたり色々あったけど今じゃ良い思い出だな。

真中:トンデモ事象を十把一絡げにしない!!どれも三面記事間違い無しですよ!!

向井:おっと、角砂糖入れたエンジンが燃え上がってキャンプファイヤーやったのは俺と彼女の淡い夏に仕舞ったんだった。

真中:何を甘酸っぱく自分の犯罪をほざいてるんですか!良くこんな奴に彼女が出来たもんだ。

向井:因みに俺に彼女が出来たのはあの飲み会の晩だ。彼女と一夜の幻影を過ごしたんだ。

真中:うっせ!!!これだけ自分のコンビ名が恨めしいと思ったのは無いですね!!そんなつもりでつけてないのに!!

向井:でもやっぱり一年生だと車を運転出来なかったから自主練とかしたな。

真中:自主練?自動車のシミュレーションとか本を読んだとか?

向井:いやそんなんじゃちゃんと学べないだろ。実際に親父の車を借りて街を実際に一周したな。

真中:君まで無免で運転するなっ!!何事も無く良くぞご無事で。

向井:事故は起こさなかったけど、白バイ隊員に一度だけ「無免で公道を運転するんじゃない!!めっ!!」ってデコピンされただけだったからな。すげえだろ?

真中:どいつもこいつもキチンと職務を全うしろよ!それ一発で交通刑務所行きですからね。今美味しく吸ってる娑婆の空気吸えませんからね。

向井:俺が乗ったのがミゼットだとしても……?

真中:だとしても!!オート三輪も免許は要るんですよ!そんなの良く持ってましたね。

向井:おっと、親父がミゼットを持っているのは内緒だったんだ。

真中:別にどうでも良いんですけど。てか内緒のランクが右肩下がりじゃないですか。

向井:まあそんなこんなで今年の春、漸く俺は立派な二年生になったんだ。(じーん)

真中:潤んでいる所申し訳ありませんけど、いい加減に目を覚まして下さい。でどうなったんですか。

向井:それがな悪い噂がツイッターで流れて誰も新入生が入ってこなかったんだ。だから未だに一年生の仕事をさせられてる。

真中:因果応報とはまさにこの事!僕がしようと思ってましたが誰か拡散してくれたんだ。君も去年の春に見とけば良かったですね。

向井:三年生になったら後輩に教習しようと思ってたのに……!これが今現在の仕事における俺の夢だったのに……!!

真中:未来のズブのトーシロ無免野郎が何を教えると言うんですか!随分しょぼい夢をお持ちのようで!

向井:そうだ!お前も来いよ。そしたら夢が叶う。優しくしごくし、な?これで夢が叶う。

真中:誰が行くもんですか。君なんかずっとコキ使われれば良い。

向井:まあでもハンドルはようやく握れるようになったんだ。後は先輩としての主導権を握りたい……!

真中:やかましいわ!向井君には悪いけど被害者がこれ以上増えなくてホントに良かった!

向井:まあでもこれから一生懸命十年掛けてスキルを磨いて卒業まで頑張るぞ!

真中:卒業までの道のりが半端無く長い!まあハンドル握るまでに一年経つ様じゃ無理もないでしょうけど!

   もう何なんですかこの自動車学校!?こんなんじゃただ前科が積み重なるだけですよ!免許なんか取れやしませんよ!

向井:ハッハッハ、安心しろ。免許なら今年の夏に教官様に勧められて通った合宿で取れたぞ!

真中:いや卒業前に取れるんかーい!!なら合宿だけ参加すれば良かったじゃないですか!

向井:それにしても合宿は最高だったなあ。

   キャンプファイヤーやって、レーザービーム出しまくったり、教官様に尽くしたり、ナベアツのDVD見たり、酒盛りしたり、デコピンされたり、彼女と一夜の幻影したり……。

真中:今日語った集大成じゃないですか!!一個も運転に関するのが無いし!

   もう普通免許取ったならそんな変な学校とっとと辞めろ!!早くミゼットでも何でも堂々と運転しろよ!!

向井:何を言うか。俺が取ったのは原付だから自動車は運転出来ないぞ。

真中:いや普通免許じゃないのかーい!!原付なんか試験ちょろっと受かれば直ぐ貰えますよ!

向井:今話した内容が公になっちゃって、俺多分捕まると思うから普通免許取るのは後七年は掛かりそうだな。

真中:身から出た錆ですよ!!もう結構!!

予選総合第31位(3回戦敗退) 一夜の幻影
審査員
点数
66 47 58 23 62 84 得点57.67
(ボーナス+1点込)
得票1票
【審査員コメント】
・めっちゃいい設定見つけましたね。ワンシチュエーションをここまで掘り下げる手腕はお見事。
 自動車学校と体育会系の部活という2つの要素を丁寧に活かしたボケのラッシュで楽しめました。
 「ミゼット」「やる気のない顧問」など着眼点のいいボケも多く、前科の伏線回収も綺麗でした。
 ただ、中盤以降若干展開に強引さが出て失速してしまった印象を受けました。
 桂三度の文字間は狙いすぎでしたし、白バイ隊員の軽さも体育会系とは関係ないボケで違和感がありました。
 もう少し「体育会系」という要素を大事にした上で、流れを壊さないようなキラーワードが連発出来ればだいぶ改善されたかなと。
 構成と伏線回収の丁寧さに関しては、教科書に乗せてもいいくらいの出来でした。
   
・もっとふさわしい八十八が参戦してしまっている……。
 「今時桂三度にそんなヒキは無い」が面白かったです。
 自動車学校と体育会の部活と云う掛け合わせ自体が面白く、他にもいいボケはあったんですが、
 全体的に回りくどい表現がボケ自体の威力を薄めてしまっている気がしました。もっとすぱっと決めた方がいいと思います。
 分量の多さが必要なネタってのはありますけど、このネタの場合はボケもツッコミももっとシンプルに済ませられるものだったと思います。
 ちょうど上下にあるあかつきと天体観測のネタと見比べてみれば、いかに一セリフの平均値が長いかわかると思います。
   
・設定は好きですし単にアイデア1発勝負になるのではなく、きちんと広げて構成されているので好印象です。とにかく良い設定とボケだなと思います。
 ただ読み物により特化したように思えて、別の所で見た時よりも行数の違いもあるんでしょうが くどさが多少ネックには感じられました。
 テンポも重視された漫才ネタが並ぶ中だとそれがより響いてしまうのかなと思います。
   
・自動車学校を体育系の学校にかけあわせるのにもっと従事してもよかったんじゃないかなあ、と。ちょっといろんな方向にぶれすぎてて読みづらかったです
   
・うーむ、文章としての完成度は高いんです。すごく。
 ただ、漫才となった場合にもったいなく感じます。漫才というより物語をバラエティで語っているような感じで。
 「ボケ」として掘り下げているというよりも、「物語」として掘り下げているように感じるんですよね。
 なので、読み物としての面白さが強く出ていて、漫才としてみたときにその面白さとのずれがあるなと。
 もちろん笑えないわけじゃないですが、「読みごたえ」が「笑いごたえ」を抑え込んでるといった感じですかね。
 とはいってもこの文章力は武器になりえます。読み物に出てくるようなキャラがちゃんと出せているのも、強力なウェポンです。
 要は、漫才としての魅力につながりにくくなっててもったいないということなので、そこを工夫してつなげていけば一気に化ける可能性はあると思います。
   
・個人的には今までよりも格段に読みやすくなっていたように感じました。テキストで読む前提ならそこまで気にならなかったというところでしょうか。
 設定も良かったですし、意外性のあるボケも多くて楽しめました。ボケの方向性はちょっと多かったかもしれませんね。
 

Rゲート
No.036 天体観測
小学生だったあの頃
ミヤ:この前、近所の小学生にバックドロップを決めてやったんですけど

 翔:さっさと自首してこいや

ミヤ:結局この戦いは引き分けに終わってしまい、「世紀の凡戦」なんて呼ばれてしまいましたよ

 翔:猪木VSモハメドアリか 

ミヤ:せっかく勝ったら思いっきり歌ってやろうと思ったのに……

 翔:亀田大毅か。こんな大事な舞台で歌うのは勘弁してくださいよ

ミヤ:わかってるって。私がこの舞台で歌うのはMM−1で優勝した時だけよ! 歌手としてのプライドもあるし!

 翔:いや、全然歌わなくていいですから。あといつから歌手になった

   そう言えば小学生で思い出しましたけど

ミヤ:さっさと自首してこいや

 翔:まだ何にも言ってねぇよ! そういうイメージ植え付けるのやめろ!

   そうじゃなくて、最近小学生の頃の行事とか懐かしいなって思うんですよ

ミヤ:そうですねぇ。よくクマとかイノシシを狩ってきましたよ

 翔:マタギか。そうじゃなくて運動会とかですよ

ミヤ:運動会懐かしいですね。前日にはお母さんに新品のジャージを買ってもらいましたよ。アディダダスとか

 翔:ダが一個多いわ。語尾が〜ダスみたいな村人みたくなってますよ

ミヤ:間違いました。アディオスのジャージでした

 翔:何にお別れするんだよ

ミヤ:アディオスのジャージを着てクマとかイノシシを狩ってました。素手で。何度も瀕死の状態に……

 翔:マタギか。そしてこの世からのお別れかよ。もう少し頑張って生きて

ミヤ:生きねばねば

 翔:ねば一個多いよ。納豆か

   運動会で一番好きだった競技って何ですか?

ミヤ:キツネとの化かし合い合戦ですかね

 翔:タヌキか。タヌキさんか。ポンポコリンさんか

ミヤ:それ以外なら、もう断然パン喰い競争!

 翔:あぁ、食いしん坊のミヤさんらしいですねぇ

ミヤ:何せそのパンが朝食兼昼食……

 翔:あっ、触れてはいけない部分に触れてしまってごめんなさい

ミヤ:兼おやつ兼夕食兼夜食……

 翔:パンにどれだけ重荷背負わせてんだよ。あと食い過ぎ。

ミヤ:兼まくら

 翔:食べ物をまくらにするな! 柔らかそうだけども!

ミヤ:兼くつした兼マフラー兼手袋兼帽子です

 翔:パン万能かよ。あとお前のコーディネートバカみたいだな!

ミヤ:あとは走るのが得意だから徒競走も得意だったよ! 100エム走とか!

 翔:あれメートルって読むんだよ

ミヤ:翔ちゃんに見せてあげたかったなぁ。私のクラウチング打法

 翔:スタートじゃなくて!? 別にミヤさんの打撃フォームには興味ないですけど

ミヤ:いやいや、ジェフ・バグウェルにそっくりだよ。もし良かったらヤフーでググってみて!

 翔:不可能だよ。すいません、お手数ですが画像検索は各自でお願いします

   あとは組体操とかもやりましたよね

ミヤ:はいはい。クラス一丸となって作りましたよ。スフィンクスを

 翔:ピラミッドじゃなくて!? エジプトのもう一つの名物の方へいっちゃった!?

ミヤ:私はスフィンクスの肋骨の部分を担当しました

 翔:まさかの内面。一体どういう形なのか非常に気になるわ

ミヤ:気になるなら後でアルバム見せてあげるわよ

 翔:絶対に見せてくれよな。速攻でインスタグラムに載せるわ

ミヤ:12曲入っていて2372円です。皆様もよろしかったら是非

 翔:そっちのアルバムかよ。さっきも言ったけどお前いつから歌手になった。あとその中途半端な価格はなんなんだ

ミヤ:兄さん(23)真夏(72)に鍋焼きうどんを3杯完食、を文字りました

 翔:酔狂の果てかよ。もう運動会の話関係なくなったし

   あとは小学校の行事と言えば学芸会もありましたね

ミヤ:うわっ、懐かしい。お芝居とか楽器の演奏とかやったわー!

 翔:まだミヤさんが普通の人間だったころですよね。何のお芝居をやったんですか?

ミヤ:マグロ。2夜連続。

 翔:渡哲也か。どうやったらあの漁業に懸ける重厚な話を小学生が演じられるんだよ。しかも2日間に渡るのかよ

ミヤ:そっちのマグロじゃないよ。主に性行為の時の……

 翔:やめろバカ。なおさら学芸会で出来る訳ないじゃねぇか

ミヤ:私主演でした。元AV嬢がそのあとバラエティ番組に引っ張りだこになった挙句に孤独死するというストーリーです

 翔:飯島愛か。そんな歳でその役を演じられるのごく僅かだぞ。さっきの普通の人間だったっていうの訂正しなきゃ

ミヤ:役作りの為に色々な経験をしました。西部警察に出演したり石原軍団に入ってみたり

 翔:それは渡哲也だって言ってるだろ!! その役作りでどうやって元AV嬢になり切れるんだよ!

ミヤ:そんな思いを込めて作った「くちなしの花」などが収録されているアルバムですのでよろしくお願いします!

 翔:それも渡哲也の歌なんだよ!! どれだけ間違った方向性に進んでいるんだよ!

ミヤ:そんなこと言うなら翔ちゃんは学芸会で何をしたのさ?

 翔:オレ? 確か風の谷のナウシカを楽器で演奏したよ

ミヤ:楽器は? 歯ぎしり? イビキ?

 翔:どっちも楽器じゃねーよ。何で演奏中にオレが寝ていると思ったんだよ。楽器はオルガンでしたね。昔から少し習っていたんですよ

ミヤ:アフガン……?

 翔:聞き間違いのポテンシャルが半端ないな。オルガンだっつーの

ミヤ:あぁ。加圧した空気を鍵盤で選択したパイプに送ることで発音する鍵盤楽器であり、パイプオルガンとも呼ばれる楽器の事ね

 翔:Wikiを丸々引用するのはやめろ

ミヤ:少し習っていたって言ったよね? だから翔ちゃん肺活量が人より多いんだね!

 翔:オルガンに肺は関係ないわ!

   まぁ学芸会も楽しかったけど、なんと言っても一番思い出に残っているのは修学旅行ですかね

ミヤ:はいはい。修学トラベルね!

 翔:よしよし修学が英語で言えなかったんだね。どんまいどんまい。

   さっきミヤさんが運動会の前の日に新品のジャージを買ってもらったって言ってましたけど、オレも新品のボストンバッグを買ってもらいましたよ

ミヤ:え? 凄いね! 小学生なのに! 驚き!!

 翔:そんなにビックリすることかい? 結構よくある事かと思ってたんだけど

ミヤ:私は小学校の修学旅行先は札幌だったから新品のサッポロバッグだったなぁ

 翔:ボストンバッグは別にアメリカのボストンに行くカバンじゃねぇよ!!

   何だよサッポロバッグって!

ミヤ:焼き網状になっているジャガイモをベースにしたお菓子?

 翔:それサッポロポテト!

ミヤ:あっ、修学旅行と言えばちょっと小鼻に挟んだ話があるんだけどさ

 翔:小耳に挟めよ。で、何の話さ

ミヤ:最近の小学校や中学校の修学旅行って海外へ行く学校が増えてきているらしいよ

 翔:マジで? 高校とかなら分かるけど小学校の内から海外とか凄いね……

ミヤ:あたしの母校の行き先はエジプトだって  

 翔:それで組体操あんなことになってんのか!

ミヤ:4泊6日エジプトの旅〜スフィンクスの耳を削り取ろう〜

 翔:サブタイトルが国際問題に発展する可能性が!!

ミヤ:エジプトでは食料に困る可能性があるので各自クマとかイノシシを適宜狩るようにとの学校からのお達しが

 翔:マタギ!!!

ミヤ:最終的には旅行費用が足りなくなるのでクラス全員でマグロ漁船ですよ 

 翔:ハード!! 最近の小学生ハード!!!

ミヤ:そんな辛い思いを詞に込めました。聞いてください。「くちなしの花」 

 翔:結局今歌うのかよ!! もういいよ!!

予選総合第13位(準決勝敗退) 天体観測
審査員
点数
79 68 63 72 68 72 得点70.33
得票2票
【審査員コメント】
・「こんな大事な舞台で歌うのは勘弁してくださいよ」←お前に言ってるんだぞケヴィン。あとおちんちんを育てる会。
 ラスト10行のベストアルバム感凄いですね。怒濤の伏線回収に噴き出しました。
 相変わらずワードセンスが高水準で安定した面白い漫才なんですが、今回少しスロースターターだったかも知れません。
 序盤は「〇〇か」とタカアンドトシのような下りが多く、悪くはないんですが単調さが目立ちました。
 パンが重荷の辺りからフレーズにもキレが出て来てエンジンがかかった感じでしたので、
 序盤は最低限の伏線だけを残して、やりとりのボリュームを増やした方が満足感が増したかと思います。
 最後の畳みかけなんかはもう少し行数使うか、もっとボケを回収してぶちまけた方が盛り上がったかも知れません。
 現時点で相当秀逸なネタなので贅沢な要求かも知れませんが、まだまだ良く出来るネタだと感じたので。
   
・やり取りは完成しており、どんなに威力の低いボケでもそれなりに楽しめるのはすごいと思います。
 ただ、それにしても全体的にボケの威力が低すぎたように感じました。
 「これだ!」みたいなボケ、もしくは展開が欲しかったところです。
 凝ったボケはハマらなかったってのもあるかもしれません。
   
・安心して見られる漫才という感じで、後半にかけてエンジンがかかっていってましたね。
 尻上がり気味に調子を上げていく面白い漫才だと思いました。あの手この手で色んなボケを見せてくれますね。
 一方で前半は行数を稼ぐくらいの効果しか無さそうな雑なボケもあったのかなぁと。あとシンプル過ぎる「○○か」の多用はあまりハマりませんでした。
   
・毎回言ってますけどバカでテンポ良くて読みやすくて面白いです
 ただ今回はキラーワードがちょっと少なめだったかなー
 ラスト10行は素晴らしかったです
   
・ツカミの出オチ感凄まじいな!天体観測はいつまでも天体観測で安心しました。
 バカバカしいボケと的確なツッコミの、スタンダードな漫才で安心して楽しめるネタになっていると思います。
 ただ、ボケの威力があまり突き抜けなく、低空飛行気味になってしまったのが残念。
 矢継ぎ早にボケをどんどんかます漫才なので、ボケの威力と手数が相まっていく必要があるかなと。
 天体観測の武器はアホっぷりと手数の多さだと思うので、その二つが組み合わされば無敵にすらなれそうです。
   
・ボケ一つ一つは面白いっちゃ面白いけど、見事なまでに全部小ボケなのがなぁ、と。単発も多いし。
 マグロあたりはその中でもちょっと「おっ」ってなりました。
 

Rゲート
No.037 たまねぎパルフェ
ビフォーアフター
のぉ :はいどうも〜、たまねぎパルフェで〜す

おくら:本当で〜す

のぉ :誰も疑ってないねん!

おくら:でも誰も私たちのこと知らないでしょ

のぉ :そうかもしらんけど、いちいち弁解せんでもええねん

おくら:そうでしたか

のぉ :しかしまぁこうやって男女コンビで漫才やらしてもらってるんですけど、
    おくらちゃんは将来こんなことやってみたいとか、目標みたいなものはありますか?

おくら:私、ナレーションとかやってみたいんですよねぇ

のぉ :へぇ〜、ナレーションですか
    どんな感じの?

おくら:『大改造!!劇的ビフォーアフター』のナレーションみたいな

のぉ :あぁ、サザエさんの声でおなじみの加藤みどりさんがやってるやつや
    じゃあここでちょっとやってみてよ

おくら:「なんということでしょう!」

のぉ :早い早い!

おくら:えっ?

のぉ :いきなり「なんということでしょう!」って言うても、見てるほうは意味わからんがな!

おくら:あぁ…

のぉ :まず改造する家にどんな歴史があって、なんで建て替えるのか
    そしてどう変わったのかを説明せなあかんねん

おくら:なるほど

のぉ :できる?

おくら:まかせて!

のぉ :ほなやってみて

おくら:「依頼者のおじいちゃんが50年前に建てたこの家も、町の近代化が進み
     すっかり古びた家になってしまいました」

のぉ :そうそう、いい感じ

おくら:「低い天丼、狭いお風呂、そしてトイレは昔ながらのボットン便所」

のぉ :あー、昔は水洗便所じゃなかったからねぇ

おくら:「吹き抜けになっていて、2階から糞尿が降り注いでくる1階のトイレでは…

のぉ :ちょいちょいちょい!
    ボットン便所が吹き抜けになってるって、どんな家やねん

おくら:2階建てボットン便所です

のぉ :えらいきちゃないな!

おくら:だから建て替えるの!

のぉ :よう50年も持ったな!
    もっとはよ建て替えなアカンやろ!
    まあええわ、続けて

おくら:「1階のトイレでは、いつも誰かが2階のトイレに入るのではとヒヤヒヤものでした」

のぉ :でしょうね!
    っていうか、1階使うヤツおるんか?

おくら:「そこに一人の“匠”がやってきました」

のぉ :そうや、この番組は毎回“匠”が登場して見事な家に建て替えはんねん

おくら:「“匠”は、このトイレに興味深々のご様子」

のぉ :そら気になるやろなぁ

おくら:「1階のトイレから、2階を覗きこんでいます。
     すると、なんということでしょう!
     2階のトイレで、おばあちゃんが用を足し始めたではありませんか!」

のぉ :おばあちゃん何してんねん!
    匠が思いっきり下から覗きこんでるのにアカンって!
    ほんで「なんということでしょう!」の使いどころ、そこ?

おくら:「糞尿まみれになった“匠”は、この家を改造することに意欲が出た様子」

のぉ :匠もよけろや!
    なにを糞尿まみれになっとんねん!

おくら:「そして出来上がったのがこのお家」

のぉ :これは大改造せなアカンわ

おくら:「50年の歴史を持つこの家も、いよいよ生まれ変わるときがやってきました。
     かつては急な段差があった玄関も、緩やかなスロープに改造されました。
     これで膝の悪いおばあちゃんもラクチン」

のぉ :おっ、いいね

おくら:「そして玄関の床下スペースには、おじいちゃんを収納できる引き出しが。
     これでおじいちゃんを持ち運んだり閉まったりするのもラクになりました」

のぉ :まてまて!
    「おじいちゃんを収納」ってどういうことやねん?

おくら:「玄関を上がってすぐの廊下も、以前は物で埋め尽くされいましたが、
     壁に収納スペースを造ったことで、ごらんの通りすっきり!
     これで、おじいちゃんもラクラク収納できます」

のぉ :だからなんでおじいちゃんを収納すんねん!

おくら:「台所にも床下収納スペースをつくり、そこに収納するのはもちろん…

二人 :(同時)「おじいちゃん!」

のぉ :言う思た!
    さっきからおじいちゃんを収納することしか考えてないやんけ!

おくら:「老朽化が進んでいた大黒柱も、おじいちゃんを巻きつけしっかりと補強」

のぉ :何をすんねん!
    ほんで柱にくくりつけるんやったら、おじいの収納スペースいらんやないか!

おくら:「すぐにカビが生えたお風呂場もご覧のとおり!
     浴室乾燥機までついた近代的なお風呂に大変身!
     スイッチを入れると、おじいちゃんが一生懸命息を吹いて乾かしてくれます」

のぉ :おじいをこき使うな!
    おじい何人もおるん!?

おくら:「そしてこの家の最大の難点だった2階建てボットン便所も、
     なんということでしょう!」

のぉ :そこや、一番気になってたのは!

おくら:「見事な3階建てボットン便所に生まれ変わったではありませんか!」

のぉ :いや、余計ひどなってる!
    もうええわ!

二人 :どうも、ありがとうございましたー

予選総合第37位(2回戦敗退) たまねぎパルフェ
審査員
点数
26 60 54 33 60 50 得点47.17
得票2票
【審査員コメント】
・「匠も避けろや!」面白いなぁ。それまでがほのぼのとした空気感だった分ウンコは流石にズルいです。
 吹き抜けのボットン便所、「おじいをこき使うな!」など光るワードや設定もある一方、
 全体的にもっと面白く出来そうというか、プロトタイプを見てる感覚でした。
 ビフォーはボットン便所以外にも色々ボケを仕込めましたし、アフターも前振りのないおじい一辺倒は惜しいです。
 行数にも余裕がありますし、ボットン便所以前のやりとりは正直ギュッと圧縮出来るため、
 出来る限りビフォーで多彩なボケを仕込んでおくと、アフターでの回収が際立ちます。
 ボットン便所のような良質な設定を思いつける方なので、絶対大改善してくれると確信しています。
   
・シンプルながら面白かったです。ちょっと物足りない感じはありましたが、
 二階建てのボットン便所がとにかくバカバカしすぎて笑いました。
 急なおじいちゃん推しにも前振りがあると更に良かったのかなと思います。
   
・丁寧なフリからの 老若男女が笑えるウンコボケ。そして終盤 おじいで畳み掛けていく。コンパクトにポイントが押さえられているという印象です。
 その場で行われているかのような活き活きとした漫才は伝わってきました。ツッコミのスパッとした感じは気持ちいいですね。
 しかし、少ない手数で周りを出し抜ける程のものは無かったかなぁと思いました。ボケや展開は良くも悪くもオーソドックスでした。全組読む中では記憶に残りづらいネタかと。
   
・「糞尿まみれ」の字面が面白すぎる
 元々短いんでなんかもっと面白く出来そうな気がします
 おじいちゃん収納というフレーズ自体面白いんでそこに理由つけるとか、もっとビフォーアフター要素多目にするとかまだやりたい事がいろいろ詰め込めるかなと
   
・めちゃくちゃもったいないです。ボケがすごいいいのに、ネタが短すぎる。
 短いネタが悪いわけじゃないんです。仮に短文ネタ夜業数制限のあるネタの大会なら、高得点つけてたかもしれません。
 ただ、このネタはまだまだ掘り下げがいのある要素がすっごい眠っていると思うんです。
 ビフォーアフターでよくある家を建てるシーンとかでも、このバカバカしさを存分に出して行けたと思いますし。
 おじいちゃんやボットン便所など、扱い方がすごく面白くなっていただけに、あまりにもあっさり終わってしまったかなと。
 ツッコミがシンプルなのもあり、読みごたえという点で相当にもったいないです。
 このネタの、もっと作りこんだバージョンが見たいなと素直に思ってしまいました。
   
・ぼっとん便所面白いですねぇ。
 間違いなく面白くはあるのですが、いかんせん実質1種類のボケだったため、
 他のネタと比べた時にだいぶ物足りなくなってしまうのが惜しいところです。
 

Rゲート
No.038 ミルキーケース騎士団
英雄は知を好む
啓介:はいどーもーっ!ミルキーケース騎士団です、よろしくお願いしまーす。

ミル:(やけにファッション性が高く実用性が感じられない鎧を纏って登場)

啓介:という訳でね、東京出身の啓介と、ファンタジーの世界からやってきた女騎士のミルさんとで漫才やってますけれどもー。

ミル:お初にお目にかかる皆の衆、女騎士のミルだ!好きなゴブリンはブタゴブリンだ!

啓介:興味ねぇよ。まずゴブリンの種類を知らねえよ、なんだブタゴブリンって。

ミル:なんだなんだ、貴様ブタゴブリンを知らないのか?
   さながらハジマリー村の畑でマジカルイモを掘っている子供のようだなアッハッハ。

啓介:よくわかんない例えすんなよ!こっちの世界にハジマリー村ねぇからピンとこねぇよ!

ミル:まぁブタゴブリンに関しては、恐ろしく血に飢えた内山信二のようなものだと認識すればいい。

啓介:その認識で語弊はないのか!?内山信二サイドから訴えられても知らんぞ、裁判所に鎧着てくなよ!?

ミル:いやはや、それにしても最近めっきり寒くなってきたな。氷の洞窟でブリザードゴリラと戦った時を思い出すな。

啓介:思い出さねぇよ。ブリザードゴリラってなんだよ超強そうだなオイ。
   いやぁ、しかし1月でこんなに寒いなら、8月はどれだけ寒くなるんだろうねー?(にやーり)

ミル:………………くっ、殺せ!!

啓介: 何 で 何 で 何 で 何 で 何 で ! ! ?
   え、何で突如として殺されたがるの!?8月の下りか!?8月の下りがつまんなかったからか!?

ミル:舞台用の甲冑と間違えて、うっかり実戦用の甲冑を着てきてしまった……殺せ!!

啓介:あ、俺がスベったのは関係ないんだ!?大丈夫だよ、甲冑の用途の違いはみんなわかんないよ!

ミル:しかもよりによって対ブタゴブリン用の甲冑を着てしまった……!!
   これでは客人達をブタゴブリン扱いしているのと同じではないか……!!

啓介:わかんねぇよ!!まずそもそもブタゴブリンがわかんねぇんだよ!!

ミル:さぁ、早く私を殺せ! そして私の死体はシンファニアの丘に埋めてくれ!!

啓介:死後の扱いまで託すな! まずこっちの世界にシンファニアの丘ねぇんだよ!!

ミル:出来れば墓参りには最低週2で来てほしい。そしてお供え物としてビールとギターピックを……。

啓介:グイグイ要求してくんなよ! なんでバンドマンの事故現場みたいにすんだよ!
   ちょっと、漫才の出だしから死にたがるのやめてくれよ……やだよ死のちらつく漫才……。

ミル:ハッ!そうだ私は死ぬわけにはいかないんだ、MM−1のトロフィーを姫に献上するまで死ねないんだ!

啓介:何を目標にしてんだ!姫も漫才のトロフィーは置き場所に困るわ!

ミル:よし、気を取り直して漫才を続けよう!1月で寒いから、本来は暑い8月がなんだって?

啓介:ほじくり返すな!俺の小ボケはお前の自殺願望にかっ切られたんだよ!
   はぁ……すいませんねお客さん……こんな馬鹿な相方連れてきちゃって……。

ミル:!?私が馬鹿だと……!?貴様、私が、ブリザードゴリラ以下の知能だと……!?

啓介:後者は言ってねえよ!ブリザードゴリラがどんくらいの知能持ってるかわかんないし!

ミル:ほぉ、どうやら貴様死にたいらしいな……!!
   ムササビゴブリンに顔面に飛びつかれて眼球から脳を吸われたいらしいな……!!(ゴゴゴゴ)

啓介:何そのゴブリン!名前ちょっと可愛いのに果てしなくエグいソイツ何!
   てか、そんなに怒るってことは、賢さに自信があるの?

ミル:当然だ!女騎士がバカでは、北の谷のクイズゾンビにカタツムリにされてしまうではないか!(ぷんすか)

啓介:なんだそいつは!!なんだそのバラエティ感溢れるモンスターは!!

ミル:だから女騎士は賢くないとなれないんだ!
   次に私をバカと言ってみろ!?私の家には拷問用のムササビゴブリンが2匹いるんだからな!?

啓介:おっかねぇよ!!こっちの世界にモンスター持ち込まないでくれよ!
   いや、そうは言われてもとても賢いとは思えないよ。いきなり殺せだブタゴブリンだわめいてたら。

ミル:うぬぬ、私を愚弄しおって……大卒の私を……!!(ぷるぷる)

啓介:え、大卒なの!?大学卒業して女騎士に就職したの!?ファンタジー世界に大学とかあんの!?

ミル:おいおい啓介、質問が多いぞ?まるでハジマリー村の駆け出し冒険者だなアッハッハ。

啓介:やめろそのハジマリー村シリーズ!!そっちの世界の鉄板なのか!え、大卒!?

ミル:そうだ、私は大卒だぞ!?
   あの聖ケッカヴィジニア王国立クレセンソス大学、通称ケツ国立クソ大卒だぞ!?

啓介:クソだ!!ネーミングセンスがクソだ!!一国丸ごとクソだ!!

ミル:あの「暗闇のアンナ」「開眼のマリー」「肉削ぎジャンヌ」などの女騎士を輩出した名門大学だぞ!?

啓介:当然だが誰一人として知らねえよ!!なんだ肉削ぎジャンヌって、怖っ!!

ミル:知らないのか?在学中に新種のバクテリアを発見したことで時の人となった肉削ぎジャンヌを。

啓介:超凄ぇ!!そんなに学術方面で結果出しといてなんで女騎士になっちゃったんだソイツ!

ミル:ちなみに女騎士としての成績は下の中で、先日極寒の町に左遷された。

啓介:ほら見たことかー!女騎士向いてなかったんだよ、研究室にこもってりゃ良かったんだよ!!

ミル:噂では洞窟からやってきたブリザードゴリラから畑の野菜を守ることでてんやわんやの毎日だとか。

啓介:知らねえよ!!全体的に知らねえことばっかりだけど特に知らねえよ!!
   ていうか話戻してくれない!?ミルさん一人の情報量だけでも多いのに肉削ぎジャンヌの近況知らねえよ!!

ミル:ああ、では話を戻して……私の墓にはハナザカリ村にしか咲かないキレイーナの花を供えてくれ……。

啓介:「くっ殺せ」の下りに戻るな!一番戻っちゃいけない場面だよ!

ミル:あとギターピックの他に、画材とぬいぐるみと、少しばかりのエロマンガを……。

啓介:死後にどう思われたいの!?シンファニアの丘が珍百景スポットになるぞ!?
   そうじゃなくて賢さの話だって!今んとこ満場一致でバカまっしぐらだけど!

ミル:またバカと言ったな……!?私をカタツムリ扱いしおって……!!(ムキー)

啓介:カタツムリ扱いはしてないけど!そっちの世界の常套句なのかな!?

ミル:わかった、そんなに言うなら私にクイズを出題してみろ!!
   一国を守る女騎士としての誇り、ここに賭けてみせる!!

啓介:女騎士の誇りってクイズに賭けていいの!?割と軽くね!?

ミル:そのかわり私が全問正解してみろ!?貴様の脳髄はムササビゴブリンのエサだからな!?

啓介:脅しがエグいんだよ!もはや女騎士というより魔物使いじゃねぇかよ!

ミル:さぁ、さっさと出題するがいい!!
   私の得意分野はゴブリンの分類と王都のグルメスポットだ!!

啓介:こっちが出題出来ねえよ!俺のクイズメモにゴブリンだの王都の文字列ありゃしねえよ!!

ミル:私のゴブリンの知識は凄いぞ!?
   あのゴブリン研究の第一人者として知られる女騎士「煉獄のステイシー」も舌を巻くほどだぞ!?

啓介:もう新たな女騎士を出さないでほしいんだけど!?相変わらず二つ名だけはムダにカッコいい!

ミル:なおステイシーは現在北の谷の警備で、クイズゾンビにカタツムリにされた人を回収するのにてんやわんやの毎日だとか。

啓介:要らねえんだよ女騎士の近況シリーズ!みんな左遷されてんな!!
   悪いけど俺はファンタジー世界のクイズは出せないよ、こっちの世界のクイズしか出せないよ?

ミル:ならばこっちの世界のクイズで構わん!私を誰だと思ってるんだ、漢検準一級だぞ!?

啓介:え、漢検持ってんの!?それは普通に凄いけれども!!

ミル:あと簿記とワードエクセルと、会計書士の資格も持っている。

啓介:お前今すぐ再就職しろよ!!
   なんでそんだけ事務のスキルに溢れてて、舞台でブタゴブリンの甲冑着て死にたがってんだよ!!

ミル:さぁさぁ、何でも構わんぞとっとと出題するがいい!!
   ネプリーグとミラクル9をハードディスクパンパンになるまで研究した私の実力を思い知るがいい!

啓介:こっちの世界楽しんでんな!そこまで浸かってるなら女騎士捨てていいと思うけどな!
   わかったよ、じゃあ簡単ななぞなぞから……パンはパンでも食べられないパンは?

ミル:ふふん、これは簡単だな。答えはクイズゴーレムによって人間が変えられたパンだ!

啓介:想定してた答えと違う!!クイズ系のモンスターってクイズゾンビ以外にもいるんだ!!

ミル:クイズゴーレムに変えられたパンを食べた人は、2日後にムササビゴブリンになってしまうからな。

啓介:ムササビゴブリンそうやって生まれるの!?何その恐ろしい裏設定!!

ミル:何を隠そう私が飼っている2匹のムササビゴブリンは、同期で親友だったグレイスとキャシーだ……。(遠い目)

啓介:急に悲しいわ!!さんざんふざけといて重い過去を垣間見せるな!!
   そんな暗い問題じゃないよ、答えはフライパンだよ。

ミル:フライパンなんぞ、アルパカゴブリンはバリバリ食べてしまうではないか。

啓介:もうゴブリン一門お腹いっぱいだよ!!動物の数だけいるんじゃなかろうな!!
   じゃあ違う問題出すぞ?最近解散したアイドルグループ「SMAP」のメンバーを全員答えよ。

ミル:これも簡単だな!まずは「毒針のヴィヴィアン」!

啓介:うん、もう違うわ!!SMAPに毒針使うやついなかったわ!!

ミル:何故だ、SMAPだろ?
   「聖ケッカヴィジニア王国を」「守る」「暗殺の」「プロ女騎士集団」の頭文字でSMAPだろ?

啓介:俺の知らないSMAPだった!!そんなBKBみたいな名付け方でいいのか!?

ミル:あとは「爆炎のナターシャ」、「剣舞のグレイス」、「砂嵐のキャシー」……。

啓介:ムササビゴブリンになったヤツらいない!?SMAP既に2人脱落してない!?

ミル:それで後の1人が……うーん迷うな、「鋼鉄のメアリー」だったか「鎌鼬のメアリー」だったか……。

啓介:二つ名で迷ってんの!?よくわかんないけどそこはあまり重要じゃなくない!?

ミル:重要に決まってるだろ!!
   片方のメアリーはSMAPの一員だが、もう片方のメアリーは王都の喫茶店の看板娘だぞ!?

啓介:なんだその2択!!なんで喫茶店の看板娘に水銀だの鎌鼬だの二つ名が付くんだ!!

ミル:ちなみにその喫茶店の名物のパンを食べた2日後、何故かグレイスとキャシーはムササビゴブリンになった。

啓介:クイズゴーレムのパン出してる!!その喫茶店闇が深いぞ、家宅捜索しろ家宅捜索!!

ミル:かたくそうさく……!?その武器は誰よりも「硬く」、鋼鉄を自在に武器へと「創作」する……。
   そうだ、SMAPの一員は「鋼鉄のメアリー」の方だ!!

啓介:何をヒントに答えを導き出してんだ!どこぞの名探偵だ!!
   ダメだミルさん、ファンタジー世界でどうだったかは知らないが、こっちの世界じゃアンタは確実にバカだ。

ミル:なっ、この私がバカだと……!?なんという屈辱……くっ、殺せ!!

啓介:ほらもうバカだよ!ショック受けるたびに殺せ殺せ吠える人に知性は感じないよ!!

ミル:もう最悪シンフォニアの丘じゃなくていい!高尾山!高尾山に私を埋めてくれ!!

啓介:急に投げやりになってどうしたんだよ!!高尾山の許可がおりねぇよ!!

ミル:しかし忘れるなよ……クイズで屈辱を感じて死んだ私は、必ずやクイズゾンビとして蘇るぞ……!!

啓介:クイズゾンビってそうやって生まれるのかよ!!高尾山がカタツムリまみれになるだろうが!!
   もういいよミルさん、さっきからワケわかんないことばかり言ってよ。
   そんなんで本当に大学の単位とかちゃんと取れてたわけ!?

ミル:…………………………くっ、(単位は)落とした!!

啓介:バカじゃねぇかよ!!いい加減にしろ!!

ミル:くっ、(照明を)落とせ!!(暗転)


Rゲート
No.039 半熟メルソン
引越し
城田:半熟メルソンです。
    よろしくお願いします。

土原:あなたとの漫才が最後と思うと物悲しいものがありますね。

城田:なんでですか!
    一緒にこれからもやっていきましょうよ!

土原:実は私、深海に引越すことになったんです。

城田:え、深海!?なんでですか!?

土原:おばあちゃんの仕事の都合です。

城田:引越しの理由、特殊か!

土原:独創性のある引越しをしようと思ったんです。

城田:そんな引越しの理由を選ぶシステムありましたっけ?

土原:今までなかったから私が作ったんです。

城田:引越しの理由なんてそんな自由に選べるものじゃないですよ!

土原:その昔ながらの考え方を打破しようと思っているんです。 
    あなたもやってみてください。

城田:断ります。

土原:ようこそ!引越しの館へ!
    どのような引越しをご希望ですか?

城田:強引に始めないでください!
    まだ今のアパート1年しか住んでないですし不満も無いんですから!

土原:どのような引越しをご希望ですか!!

城田:引越ししないって希望を聞いてくださいよ!

土原:聞きません。

城田:もー
    じゃあ、今より広いところに引越したいです。

土原:分かりました!深海ですね!

城田:違います!

土原:今なら200坪の深海をご紹介できますよ!

城田:深海にしては狭くないですか?
    深海に隔たりは要らないと思うんですが。

土原:要ります。
    なぜならその200坪以外は私の深海だからです。

城田:もう全部あなたのもので良いですよ!

土原:全部だと住所がばれてしまうのであえて一部残すことでプライバシーを確保しているのです。

城田:深海まで行ってあなたのプライバシーを暴こうとする人なんていませんから。
    基本的に行くの無理ですし。
    そもそもあなたは深海の水圧に耐えられるんですか?

土原:鍛えてますからね。

城田:どうやってですか?

土原:いつもお腹にダンベルをのせて寝ています。

城田:私の想像していたショボい鍛え方よりさらにショボい鍛え方でした。
    とにかく、絶対に深海は嫌です!

土原:そうですか、それではあなただけの引越しを一緒に探していきましょう。

城田:1人で引越すんだからそりゃそうです。

土原:まず、あなたの引越しする理由はなんですか?

城田:まぁ強いて言うならさっき言った家の広さですかね。

土原:独創性がありません。
    他の理由にしてください。

城田:引越しの理由ってそんな独創性要りますか!?

土原:私は他の誰とも違う引越しをプロデュースしたいのです。
    就職だの結婚だの似たような理由で引越す人間が多過ぎます。
    これだから個性が無いと言われるのです。

城田:やむを得ぬのばかりです!
    そういやさっき私にあなたと同じ深海をすすめてたじゃないですか!

土原:私の独創性を少し分けてあげようと思ったのです。

城田:一生使う予定のない独創性は要りません。

土原:そう言うなら自分の独創的な引越し理由を先生に聞かせてください。

城田:あなたを師と仰ぐ予定はありません。
    そうですね、それじゃあ、「神からのお告げ」はどうですか?

土原:過去に173人います。
    独創的ではありません。
 
城田:神、結構飛び回ってるんですね。
    それなら、「天狗からのお告げ」はどうでしょう?

土原:過去に217人います。
    独創的ではありません。

城田:なんでこっちの方がちょっと増えるんですか!
    天狗の方が忙しいじゃないですか!

土原:天狗の仕事はあまり知られていないですが陰ながら頑張っているのです。
    残念ながら3回承認されなかったので理由をきめることができなくなりました。

城田:そんなパスワードのセキュリティみたいな仕組み聞いてません!
    どうするんですか!

土原:あなたの引越し理由は私が決めることになります。

城田:うわぁ最悪じゃないですか!

土原:ドゥルルルルルルルルル

城田:ドゥン!

土原:ズバリ、あなたの引越しの理由は「おじいちゃんの仕事の都合」です。

城田:今あなたの独創性の広さ2坪くらいですよ。

土原:200坪ですよ。

城田:今はあなたのプライバシーを守るスペースの話はしていません。
    独創性の偏りの話をしています。

土原:私の独創性にケチを付ける気ですか?
    おもしろい。
    それなら私の独創性の前にひれ伏すと良いでしょう。

城田:お願いします。師匠。

土原:それではあなたの引越し理由は「お腹が空いたから」です。

城田:そんな理由だったら1日3度引越し要るじゃないですか!
    引越しの途中に引越ししたくなるじゃないですか!

土原:ふふふ、ひれ伏してるようですね。

城田:確かにそんな理由で引越す人はいないと思いますが、一応あなたのシステムで確認してみますね。

    あ、ダメです。過去に41154頭以上います。野生動物界では独創的じゃありません。

土原:人間界で考えてくださいよ!

城田:あなたの作ったシステムでしょうが!

土原:プログラミング力を見せつけ過ぎたようです。
    それでは次の理由です。

城田:こんなクイズみたいに進められるもんなんですか。

土原:ドゥルルドゥン!

城田:早くも第二理由でもう「ドゥルルルル」のやつを雑にし始めている!

土原:あなたの引越し理由は「男のけじめ」です!

城田:そんなの秒単位引越しし続けないといけないじゃないですか!
    私が引越しをしなかったことで誰かが損害を被ったりしたんですか!?

土原:次その部屋に住みたい人が住めなくて困っています。

城田:そんな理由で引越しません!
    消去法で探してください!

土原:消去法で探した結果です。

城田:おい!世間的にはそんな悪い家なのか我が家は!

土原:つべこべ言わずに、早くシステムで独創性を確認してください。

城田:つべこべって…。

    あ、ダメです。41154匹以上います。ヤドカリ界では独創的じゃありません。

土原:ヤドカリって男気がある生き物だったんですね。

城田:私は他人の欲望優先の生き方は嫌です。
    それにメスはどうするんですか?

土原:では第三理由です。
    ドゥルドゥン、「家がショボい」

城田:ただの悪口!
    あとヤドカリのメスはー!

土原:早くシステムを起動してください!

城田:全然私の意見を聞いてくれない!

    ダメです。41154人以上います。
    てかさっきから41154以上ってなんですか!
    41154の前になんの壁があるんですか!

土原:41154(よいひっこし)です。覚えやすいでしょう?

城田:だいぶ無理矢理だし、このシステムのカンストが覚えやすいところで何の意味もないです。

土原:プログラミング力を見せつけ過ぎました。
    おっと、私としたことが3回承認されないという醜態を見せてしまいました。
    次はあなたの番です。

城田:まさかの戻ってくるパターン!
    もういいです。自分の家が恥ずかしくなってきたので普通に引越します。

土原:今回は理由の独創性の無さは多めに見ます。
    引越し先でライバルに差を付けましょう!

城田:競争心を全然持てないんですが。

土原:深海はどうしても嫌とのことですので、深海以外で探しますね。
    検索結果が出ました!
    あなたにおすすめの浅瀬があります。

城田:海の物件ばかりじゃないですか!
    もういいです。

予選総合第16位(準決勝敗退) 半熟メルソン
審査員
点数
43 82 90 58 58 86 得点69.50
得票3票
【審査員コメント】
・「ようこそ!引っ越しの館へ!」にツッコミが入らなかったのが妙に面白かったです。ルイーダの酒場みたいな。
 最初は深海への引っ越しをメインに広げるのかと思いきや、引っ越しの理由でオチまで引っ張るのは予想外でした。
 「天狗からのお告げ」「ヤドカリ界」など良質なワードは多かったのですが、やはり少し単調かなと。
 深海絡みのボケもダンベルなど良質だったため、深海で振り切っちゃった方が展開も作りやすく面白くなる気がします。
 現状はどうしても「理由大喜利」になっていて、求められる笑いのハードルが上がってしまい厳しいです。
 ボケ自体はオリジナリティに富んでいて楽しめたので、展開に特化したパターンも見たいです。
   
・バカですねぇ。全体的に楽しく読めました。
 「野生動物界では独創的じゃ無い」が特に好きでした。
 ややゆったりしたペースも味があって良かったですが、
 もう少し詰めれるところもあった気がしました。ほんのちょっと物足りない感じです。
   
・「独創性のある」を題材にしている時点でハードルは上がっているんですが、それを越えてきているんでとても面白かったです。
 それでいて「野性動物界/ヤドカリ界では独創的じゃない」とか、普通に納得させられちゃうのでネタのセンスが優れているとしか言いようがないですね。
 あと 『城田:ドゥン!』←ここでツッコミがお茶目になるの、愛おしかったです。
   
・ドラムロールの後に「です!」をつけた文章が出てくるとどうしてもピスタチオさんが出てくる
 おばあちゃんの仕事の都合とか200坪は深海としては狭いとか細かい部分面白いんですけどなんか全体的に荒かった感じがします。引越しをする理由というテーマもちょっとこじんまりとした感じでした
   
・不思議な雰囲気の漫才ですね。いわゆる脱力系といった感じなのですが、すっごいマイペースですな。
 なんというか、気ままに漫才を繰り広げているなぁという印象。それでいて、独自の漫才の掛け合いを作れているなぁと。
 ただ、いかんせん脱力しすぎているかなと感じました。独特の癖になるボケも多かったんですが、全体的にパワー不足かなと。
 そのボケも掛け合いでうまく膨らんでいなく、大きな波が起こりにくいまま終わってしまった印象があります。
 このタイプのネタはその雰囲気と独自のボケで読み手をハメていかないといけないので、オリジナリティの盛り込みが大事です。
 発想で世界観を発揮しているので、あとは漫才としての展開でその世界観をはっきり見せていけば印象はさらに変わっていくと思います。
   
・引越しの理由で3回間違えると交代ってなんだよw
 ツッコミ側がシステムいじってるのがちょい気になりましたが、引越し理由について話してるこの状態自体がなんか面白かったあです。
 

Rゲート
No.040 HIGH-POP
出身の村
小沢:どうもHIGH-POPですよろしくお願いします。

伊上:この中に出身地があるよーって人手ー挙げてー

小沢:全員あるわバカタレ。何だ出身がない人って、概念かよ。

伊上:いやあ、ちょっと出身について話そうと思いましてね。

小沢:つかみが下手くそすぎる。もうちょいスムーズに入る努力をしろ。
   で、何?出身地の話?

伊上:そう、僕達って2人共北海道の出身じゃないですか。

小沢:そうですね、僕が都会の方の生まれで、あなたが村の生まれでしたっけ?

伊上:そうなんですよ、ちょっと北海道の上の方なんですけど、樺太って知ってます?

小沢:国内はみ出してんじゃねえか!!ロシア領だろうがよ!

伊上:毎年盆と正月には帰省してるんですけどね、やっぱり寒いですね。

小沢:その感想は北海道でも同じなんだよ!特色を出せ特色を!!

伊上:まあ本当は北の方の小さな村なんですけどね、そこの村おこしについて今考えてましてね。
   どういうところをアピールしていけばいいのかなーと。

小沢:なるほどね。じゃあその村のいいところを聞かせてよ。そしたら戦略を立てられるから。

伊上:そうですね、まずうちの村には食事がないですね。

小沢:…は?食糧難ってこと?

伊上:いや、食事をするという概念がないんです。

小沢:サイコホラーな村だな!!その村の人達はどうやって生きてるんだよ。

伊上:多分神様的な人が私達の胃に直接エネルギーを送り込んでるんだ、と隣のおじさんは言っていました。

小沢:その村の人達もメカニズム分かってないのかよ!!
   あれ、そういえばお前は?昨日も焼肉食いに行ってただろ。

伊上:あ、僕は5歳の頃に栄養失調で死にかけてからお許しが出ました。

小沢:お前だけはまともでよかったなぁ!!でも5歳までは何も食ってなかったんだなぁ!!

伊上:どうですかね、アピールできる要素になりえますかね?

小沢:医者とか大学教授あたりはぞろぞろ来そうな感じだったけども。
   観光客向けのアピールがなにかほしいんだけど。

伊上:あっ、名産ありますよ名産。他所にも出荷できるような。

小沢:いいじゃないいいじゃない。何?

伊上:米です。

小沢:食わないのに!!何を目的にして作り始めたんだろう!!

伊上:なんか秋にはこの豊かな黄色を村全員で鑑賞しましょうっていうイベントが1週間ありましたね。

小沢:米を目だけで楽しむとか発展途上国の子どもたちでもしないぞ!!

伊上:とりあえずこれならまともな戦略資源になりえそうですかね。
   次は村全体の紹介文とか考えたほうがいいですかね。

小沢:まあ今の時代ホームページとかは必要だろうし、そういうのに載せるのは用意しておいたほうがいいんじゃない?

伊上:じゃあ、こういうのはどうでしょう。
   『うちの村は、3分の2が坂東で出来ています!』

小沢:…えっ、どういうこと?

伊上:いや、うちの村って苗字が偏ってるんですよ。何かご近所さんが坂東さんばっかりで、数えてみたら村全体の3分の2が坂東さんだったんですよ。

小沢:ああ、そういうこと。たしかに地域によってもそういう偏りがあるって前に聞いたことあるね。そういうのいいんじゃない?他にもあるの?

伊上:ありますよ。
   『うちの村は、3分の2が玲音名で出来ています!』

小沢:いや待って、何で同じパターンで攻め続けてくるの?

伊上:これがまた面白いことに周りが玲音名って名前の人ばっかりなんですよ。

小沢:何も面白くねえわ!!サイコホラーだっつってんだろ!!
   って言うことはさ?お前の村最低でも3分の1は『坂東玲音名』って名前の人がいるってこと?

伊上:正確には5分の2いましたね。4割が男も女も構わず坂東玲音名です。

小沢:同姓同名のバーゲンセールじゃねえか!!お前の村の人口何人だ!?

伊上:ざっと2万5千人ですね。

小沢:…1万人!!1万人の坂東玲音名!!老若男女が!!

伊上:いやー、偶然って怖いですよねー。

小沢:少なくとも名前は個人の意志を持って付けてるだろ!!少しは回避しろや!!

伊上:どうですかね、このアピールポイントは。

小沢:だから民俗学教授しか連れてこないようなニッチなアピールポイントを出すなってば!!
   もっと万人に受けるようなのを出してくださいよ。

伊上:仕方ないですね、それではうちの村最終兵器を出しましょうか。

小沢:最終兵器…?

伊上:うちのおじいちゃんです。

小沢:おじいちゃん!!

伊上:御年109歳です。村内最高齢。

小沢:その歳でなお見世物にしようとするお前の根性よ!!

伊上:バカにしないでください!!おじいちゃんは人を呼び込める魅力をたくさん持ってるんですよ!!

小沢:バカにしてるのはお前のことなんだけどな。まあいいや。
   その魅力とやらを教えてくれよ。

伊上:まずおじいちゃんは数々の賞を受賞しています。

小沢:数々の賞ってなんだよ。人間国宝とかか?

伊上:まずカーオブザイヤー。

小沢:初手人間否定!!

伊上:続いてグッドデザイン賞、ドイツ年間ゲーム大賞

小沢:人間が受賞すべきでないものが大量にラインナップされてる!

伊上:輝く!日本レコード大賞作詞賞

小沢:あっ、普通にすごそうなやつ入った

伊上:東京大賞典

小沢:人間や馬や果ては無機物にまで姿を変えている

伊上:その他数々の通販コスメ売上部門ナンバーワンを獲得しています。

小沢:お前そのおじいちゃんの血が入ってるの?バケモンのクオーターなの?

伊上:そしてまだまだいきますよ、おじいちゃんは現存する唯一の米農家です!!全国に唯一人!!

小沢:いるよ。世間の米農家が頑張って流通してるんだよ米を。

伊上:えっ、だっておじいちゃんは毎年田んぼ博覧会で「これが日本の全てだ」って言ってましたよ?

小沢:ちっちぇえ日本だこと!!

伊上:また、うちのおじいちゃんはいつでもネットで閲覧できます。

小沢:一生ネットの晒し者

伊上:皆さんお手持ちのパソコンでグーグルマップを開いていただいて、うちの村をストリートビューで見ればどの画面でもおじいちゃんがいます。

小沢:撮影のときにずっとついてたってことかよ!!ひたすら車と並走するおじいちゃんよ!!

伊上:あとは、おじいちゃんは無線LANルーターになってるので村内全域Wi-Fiが受信できます。

小沢:違う意味での電波だな!!サイコ野郎!!

伊上:6キロ圏内ならカバーしてます。

小沢:隣村の人も恩恵をあやかってそうだな!!

伊上:あっ、そういえばおじいちゃんには出身がありません。以前尋ねたら「ない!!」と断言していました。

小沢:概念の人!!!存在した!!!もう神様かなんかじゃないの?

伊上:とまあ、こんなところですかねおじいちゃんの紹介は。どうですか?人来そうですか?

小沢:いや、多分テレビ局の取材は来るんじゃない?あとポケモン通信したい子ども。

伊上:では、そんなおじいちゃん『坂東玲音名』が村長を務めるうちの村に来てください!!

小沢:唯一神であり創始者かよ!!いい加減にしろ。

2人:ありがとうございました。


Rゲート
No.041 八十八
第18回大会と聞いて
米:どうも八十八です。

寿:「八十八」と書いて「べいじゅ」と読む、そんな時代もありました。

米:そしてそれはこれからも。

寿:よろしくお願いします。

米:日本はこのままで大丈夫でしょうか。

寿:唐突に大きな所を斬ってきましたね。

米:我々日本に住む若者にとって、未来は決して明るいとは言えません。

寿:しばらく見ない間に、自己啓発セミナーにでも通ってたんですかね。

米:今、野ざらしにされているあんな問題やこんな問題、そんな問題をほったらかしにしていてよいのでしょうか。

寿:世相を斬ってる割には具体的な問題には全く言及しませんね。

米:いやね寿さん、私たちの漫才を後世の人たちが見るかもしれませんからね。つまようじ少年みたいなリアルタイムの問題に触れても、後世の人たちには伝わりませんからね。

寿:後世の人たち、わざわざ私たちの漫才見に来ませんよ。そしてコンビニに陳列されたじゃがりこに爪楊枝混入させて逃亡した少年の事なんてリアルタイムの人たちも忘れています。

米:とにもかくにも、日本はこのままで大丈夫でしょうか。少子高齢化が進む社会、とりまく国際情勢も予断を許さない状況。
  こんな状況の中で、私たち若者は何もせずに超余裕で暮らしていてもよいのでしょうか。

寿:つまようじ少年が流行らせようとして全く流行らなかったワードが聞こえてきましたね。超余裕ですか。

米:私たち若者には何が出来るのか。私は常に考えています。頭フル回転です。思考回路はショート直後です。

寿:惜しくも間に合いませんでしたか。

米:そして私は一つの結論に辿り着いたのです。

寿:冷静な語り口の中にも熱いものを感じますし、結論には期待しますか。

米:「まっ、何とかなるやろ。」

寿:着地は穏やかでした。だらだらと喋り続けた挙句、結論はゆとり丸出しでした。

米:そんな事よりセックスがしたい。

寿:日本はこのままで大丈夫でしょうか…

米:セックスがしたいの。

寿:何なんですかねこの人…。本来ならば相手にするべきでは無いのでしょうが、ここはあえて乗り込んでみましょうかこの泥舟に。
  いやーいいじゃないですかセックス。私もめちゃくちゃやりたいですよ。

米:本当はセルフフェラがしたいの。

寿:判断を誤りましたね………。乗るべきでは無かった…。しかし一度乗り掛かった船ですからね。話を合わせましょう。
  セルフフェラですか、良い夢をお持ちで。

米:どうすればセルフフェラ出来るのか…必死に考えてるんですよ。思考回路はショート寸前です。

寿:何故こちらはショート寸前で済んでいるのか。
  いやまぁセルフフェラの方法なんて、主流は2つですよ。

米:自らのちんこをむしり取ってチョコバナナの様にしゃぶる方法と、自らの頭をむしり取ってちんこまで持っていってしゃぶる方法ですね。

寿:異教徒ですね。何ですか頭をむしり取るって。デュラハンじゃないですか。真・女神転生パターンの。
  で、ちんこをむしり取る方もチョコバナナって。何でわざわざ周りをコーティングしてるんですか。

米:オシャレかな、と思って。

寿:セルフフェラを嗜むだけで充分オシャレなんですから余計な味付けはしないでください。
  普通のバナナでいいじゃないですか。皮も被ってる事ですし。皮剥いてしゃぶってくださいよ。
  いやそもそもそうじゃなくてですね、セルフフェラの方法と言えば2つ、決まってるじゃないですか。

米:何でしょう。

寿:体を柔らかくして前屈でちんこまで口を持って行く方法と、ちんこを口元に届くほどにいきり勃たせる方法ですよ。

米:体を柔らかくするのは現実的じゃないですね。

寿:ちんこいきり勃たせるのは現実的みたいに。自分で提案しといてなんですが。

米:以前オナ禁1000日を達成した際は、それはそれは中々のサイズまでちんこが膨れ上がりましたからね。

寿:仏の領域。

米:以降は1日10回のオナニーが欠かせなくなりましたがね。

寿:反動が凄い。反動が凄い。それで、より上の快楽を求めてセルフフェラに…合点がいきました。
  しかしどうするんですか?またオナ禁するんですか?そんな中毒状態で。

米:確かに厳しいですね。今もオナニーしたくて仕方ないです。

寿:日常生活に支障をきたしてるじゃないですか。病院行ってくださいよ。

米:いやでも、いくら病院とはいえシモの話を相談するのってなかなか恥ずかしいじゃないですか。

寿:漫才中に散々シモの話しておいて今更何を言ってるんですか。

米:だからちょっと練習したいんで、僕が患者として入ってくるんで寿さんはお医者さんとして診てください。

寿:まさかここに来て病院コントに軌道修正するとは思いませんでした。

米:お願いします。

寿:では…。
  えー、次の方どうぞ。

米:すいません、セルフフェラしたいんですけど。

寿:お引き取りください。
  いや違うでしょ、まずオナニー依存症を何とかしてからセルフフェラですから。いきなり医者になんて相談してるんですか。

米:でも最終目的はセルフフェラじゃないですか。
  オナニー依存症を治してオナ禁でちんこ膨れ上がらせてからのセルフフェラがしたいんですから、間違ってないでしょう。

寿:端折りすぎなんですよ。何なら最終目的はトップシークレットでいいですから。
  いきなりそんないかれた事言い出したら、別の病棟に飛ばされますから。

米:しかし、あまりにも時間が掛かりすぎませんかね。まず治療して、1000日を越えるオナ禁を経てのセルフフェラなんて。
  そんな事してる間に日が暮れてしまいますよ。

寿:かなり早期解決を求めているようで。さすがに日が暮れる前までっていうのは無理ですが、それなら体を柔らかくする方がモアベターですよ。

米:だいぶ荒療治ですね。

寿:正攻法です。セルフフェラを達成した猛者は、ほとんどこの方式です。

米:でも体を柔らかくするには具体的にどうすればいいですかね。

寿:ヨガとかいいんじゃないですか?教室に通って。

米:ヨガですかー。やった事ないですね。

寿:おっ、これはまた軌道修正のチャンスですね。
  では練習しましょう。私がヨガの先生するんで、生徒として入ってきてください。

米:あれ?寿さんってヨガやってるんですか?

寿:えっ?…いや、やった事ないですけど。

米:やった事ないのに練習するんですか…?えっ?それ何の意味があるんですか…?

寿:…いやでもほら、私なりのヨガのイメージとかあるんで、それで…

米:勝手なイメージを押し付けられて、実際は全然違ったらどうするんですか?それはむしろマイナスにしかなりませんよ?頭おかしいんじゃないですか?

寿:………まさか私の方が奇人扱いされるとは…

米:まぁヨガの教室は後で予約しておきますので。それより私はセルフフェラの気分を味わいたいんですよね。
  じゃあ私が今からここでセルフフェラしてるつもりで気持ちよくなるんで、寿さんは見ててください。

寿:………は?

米:ほら、ぼーっとしてないで。しっかり見ててください。

寿:…何で見てないといけないんですかね…

米:私、人に見られながらの方が興奮するんですよ。

寿:プレイを1つ足さないでください。もう収まりがつかないので見ておきましょう…
  じーーーーーーーーーーーーーーー…

米:……………んっ…ぬぷぬぷ………あっ…………………………ふぅ…

寿:……………なんなんすかこれ。

米:満足しました。

寿:それは何より。

米:それと私、セルフスカルファックがしたいんですよね。

寿:とことんですねもう貴方。行く所まで行きましたね。セルフフェラはまだ一種のプレイとしてある程度の認識はされていますよ。
  しかしセルフスカルファックって何ですか?自らの肛門に頭突っ込むんですか?それは同時にアナルファックですからね?ダブル役満ですか?

米:どうすればいいですかね。自らの頭をむしり取って肛門にぶち込むしかないですかね?

寿:今回に関してはそれが最適解な気がします。体を柔らかくするにしても、中国雑技団レベルの軟体芸が必要になってきますからね。

米:中国雑技団はセルフスカルファックの夢を叶えたい人たちの集まりって事ですかね。

寿:そんなわけがありませんがね。そんな奇怪な夢を見るのは貴方だけです。

米:いやしかし、上体反らしで頭の上まで尻を持ってくるポーズが活用される場面なんて、セルフスカルファック以外に思い当たりませんよ。

寿:そう言われると強く否定は出来ませんが。

米:まぁでも、いずれにせよセルフスカルファックは現実的ではありませんね。
  でも気分だけでも味わいたいので、今から私がここでセルフスカルファックしてるつもりで気持ちよくなるんで寿さんは見ててください。

寿:………いやもうついていけません………

米:……………あっ………ずぼっ…あ゛っ………あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛………ふぅ…

寿:………これを見せられてる私の気持ちにもなってくださいよ。
  何なんですかこの顔面崩れた成人男性が、ちょっと斜めになりながら目を閉じて想像で気持ちよくなってる図は…。
  そして何よりもこんな漫才を見せられてる皆さんの気持ちにもなってくださいよ。

米:満足しました。

寿:それは何よりだけれども。

米:それと私、もう1つやりたい事があるんですよ。

寿:いやもう…いいですって………。

米:それはね、ちゃんとした漫才。

寿:あっ、それは私も同意見。でももういいです。

米:次回作にご期待ください。

寿:お疲れさまでした。

2人:八十八でした。

予選総合第12位(準決勝敗退) 八十八
審査員
点数
58 65 64 88 70 80 得点70.83
得票1票
【審査員コメント】
・僕は八十八さんに憧れてネット長文の世界に飛び込みました。どうすんだよ。
 題材を見た時はリアルに「ジーザス…」って呟いたんですが、ボケの重ね方やワードセンスは普通に高品質。
 「そしてそれはこれからも」「超余裕」など序盤から独特のワードセンスで畳みかけ、
 本題以降も「病院コントに軌道修正」など読み手を飽きさせないギミックが豊富で良かったです。
 ただやはり本題がわりとエグいド下ネタなので、1歩引いてしまったのは事実です。
 他に気になったところだと、ヨガの下りはちょっとネタの毛色が違って浮いている気がしました。
 あと個人的な嗜好も入るんですが、スカルファックの辺りはエグ過ぎて笑いに至ることが出来ませんでした。
 なんかこのネタ見た後だとプラネット・コミュニティさんがめちゃくちゃ正統派に見えてくるな……。
   
・今大会は僕が一番読み込んでた無バトの頃に活躍してたコンビが多くて嬉しいです。
 久々の毒舌漫才来たか!?と思って読んでたらそこはすっとフェードアウトした……。
 クソ喰らえな題材なのに、あくまで二人とも穏やかなペースを保っているのが良いですね。
 それでいて細かいやり取りも光っていて良いです。
 あまり高得点付けれるネタでは無いですが、満足度はなかなかです。
   
・個人的にはあまり笑うとこまではいかないネタだったんですが、よく出来ている面白い漫才だなと感じました。
 展開とかボケの切りこみ具合、やり取りの雰囲気など 面白い要素が数多く見受けられました。
 感情の起伏が抑えられたネタであり、中でもさらに「……」で間をとられているなどで読んでいてテンポが取りづらかったのが少々ネックだったかもしれません。
 普通に次回作は見たいです。
   
・なんで1大会でパイズリを真面目に考える漫才とセルフフェラを真面目に考える漫才があるんだよ
 晴耕雨読もそうなんですけどこんな題材なのに二人とも敬語なのが面白すぎるんですよね
 セルフスカルファックのくだりは蛇足だったかなとおもいまひた。なんだよその蛇足
   
・いやあ今回は久々の方が多いですねって言おうと思ったら何やってんねんあんた。
 セルフフェラで掘り下げていく漫才なんて初めて見ましたわ。欲望全開やないですか。
 漫才としては、しっかりローテンションな流れを武器にしていて、むしり取るなど頭のおかしい展開も相まって面白いです。
 まあ、題材を否定することはしないですけども、やはり生々しいだけにしっかりユーモアとして使いこなせてない部分もあったかなと。
 やはり徹底的にボケとして研究して掘り下げていかないと、生々しさが強く残ってしまうと思うんです。
 もっとこのスタイルのままユーモアを交えて壊れることはできるかなーと。漫才の流れを見てクレイジーさは感じたのでw
 仕事で疲れていないか心配になりました。タフマンあげます。
   
・話題をうろちょろしてからのセルフフェラ、やばいですね。
 主流2つについてのボケがいかれてるし、正しい主流を返すツッコミもイカれている。以降の各種コントの入り方も面白すぎる。
 でも、全体でみると何か物足りないような…というところでした。
 

Rゲート
No.042 今日だけ哲夫ワールド
今日だけ哲夫ワールドの漫才
哲夫:はいどうもー今日だけ哲夫ワールドです。この漫才は哲夫と…

少女:こ、こんにちは。

哲夫:処女でお送りします。

少女:処女じゃなくて少女よ!

哲夫:少女ちゃんは処女なの?

少女:NO。

哲夫:Oh…。
   とんだクソビッチと漫才することになっちゃったよ。

少女:昔、親戚のおじさんと一緒にお風呂入って、その時に。

哲夫:あっこれはイカン!むちゃくちゃごめんなさい!精神的に処女!
   キレイだよ。

少女:謝罪なんていらないわ。その代わりにマッチを買ってくださいな。

哲夫:(ライターでタバコに火を点けプカプカ吸い始める哲夫)

係員:禁煙です。

哲夫:あっ、しゃす。(人見知りのため目線を合わせずキョドりながら謝罪の言葉を絞り出す哲夫)

少女:ライターなんて糞喰らえだコンチクショウ。おかげで商売あがったりだわさ!

哲夫:だわさ…?

少女:今日はマッチ売りのシミュレーションで漫才を持たせましょうよ。

哲夫:哲夫の漫才、いつもギリギリだからね…いい題材だと思う。



少女:ん?????マッチいりませんか〜〜〜?????ホラ、マッチ〜〜〜〜〜!?!?!(笑)www

哲夫:煽るなよ。

少女:ドッキリだって熱湯風呂だってやる近藤真彦いりませんか〜〜〜?????

哲夫:マッチ売りの少女でやり尽くされたネタだし近藤真彦を安売りしすぎだろ。落ち目かもしれないけども。

少女:今はもう50のオッサンだけど、若いころはメリー社長に火を点けてたという噂もありますそのご自慢のマッチで。

哲夫:実話ナックルズみたいな言い方やめろ!あとマッチで例えるとソレが貧相に見える。

少女:今ならSMAPも付けます。バラ売りで。

哲夫:やめろ!!!!!哲夫もSMAPなんだから(?)そんなこと言うな!!!!!
   …ジャニーズネタはやめようよ。圧力がほんと凄いんだから。
   圧が凄くてネタ書いてる哲夫のPCぺったんこになっちゃうよ。デスクトップPCがぺったんこになってノートPCゲット!やった〜!

少女:(マッチで葉巻に火を点けプカプカ吸い始める少女)

係員:禁煙です。あとクソギャグも禁止。

哲夫:クソじゃないよ!こういうの好きな人もいるんだよ!今回の審査員にはあまり合わないようだけども。

少女:デスクトップPCが潰れたらそれは廃棄物なのでは?

哲夫:いいよ拾わなくて!拾うならクソギャグ認定される前にしてよ!
   …もう取り返しのつかないところまできたし、一度最初からマッチ売ろうよ。

少女:(床に転がった葉巻を舞台袖へ蹴っぽる)
   そうね、最初からやりましょうか。

哲夫:余談だけど、「最初から」というワードで哲夫は仕事のことを思い出すよ。そんな日は酒も増える。



少女:マッチいりませんか?マッチいりませんか?

哲夫:よし、怪獣になろう。
   ヌッハッハッハッハーーー!!怪獣だぞヌッハッハッハッハーーー!!

少女:マッチ…。いりませんか?

哲夫:いやこんな状況で売ろうとするなよ!怪獣じゃなくて怪人では?っていうツッコミが欲しかったよ!ヌッハッハッハッハーーー!!

少女:暇人では?

哲夫:あらま!(手ごたえアリ!ここは加点ポイントになるな…!)



少女:マッチいりませんか?マッチいりませんか?

哲夫:よし、外人になろう!
   ンーアーハー?ワッツザウーフー?ホウェンザハーウ?

少女:This is a tool to ignite.

哲夫:オ、オウゥゥゥ〜ソ〜リ〜。ノーイングランド。サリサリサ〜リ〜。(外人相手だとすぐにキョドる哲夫)
   ………!!なんでそんな英語ペラペラなんだよ。(外人じゃない大和撫子だ!と気づいて一転攻勢に出たい哲夫)ナデナデシコシコできないよ。

少女:帰国子女だもん。あとイングランドじゃなくイングリッシュな。

哲夫:帰国子女だか記憶ゼロだか知らないけど後出し設定は反則だよ。

少女:ゼロなのは哲夫の英語力では?

哲夫:あらま!!(さっきのような面白さは、無い。パターン変えよ)



少女:マッチいりませんか?マッチいりませんか?

哲夫:よし、少女の中の天使と悪魔になろう!
   ホワンホワンホワ〜ン。天使でゲス。マッチなんて食べちゃえばいいでゲス。
   ホワンホワンホワ〜ン。悪魔じゃ。最近朝起きるのがつらいんじゃ。眠気じゃなく腰の問題で。

少女:何を選べというのかしら?遺産多そうな方?

哲夫:申し訳ないけど、どっちも少ないと思うよ…。母体は哲夫だもの。
   いやそうじゃなくて!天使なのに語尾がゲスとか、悪魔じゃなくて寝たきりジジイじゃねえかとかツッコミどころ満載だったよ!
   ツッコミ処(どころ)をオープンしてもいいくらいだよ!

少女:ごめんね、話が広がる気がしなかったの。審査員の言う「面白い箇所が単発で終わってる」ってコレのことだ!と思って。

哲夫:返す言葉もない。

少女:私がお手本を見せるわ。
   ホワンホワンホワ〜ン。私は天使、少女の中にいる天使よ。毎日生活が苦しいけど頑張ってマッチを売りましょう。
   ホワンホワンホワ〜ン。ガッハッハ、俺は少女の中にいる悪魔だ。やはり若いおなごの肉体は心地よい。マッチを売るより体を売ったほうが金になるぜ。

哲夫:臓器売買かな?それはだめだよ!(哲夫は根底がピュアピュアなのでセックスとか知らない)

少女:一人で足を引っ張らないでくれる?足が何本あってもたりないわ。

哲夫:(世間一般で言われているイカの足、あれって実は腕なんだぜーって話でもしようかな…)
   (いや…でもこういう海産物のうんちくは合コンに取っておきたいという気持ちもある)

少女:また発展性の無い事考えたでしょ?足がたりない話題でさらにボケを出せたはずよ。
   私なら足が無いってことで乙武のボケを出したわ、そしてたりないのは足だけじゃねえよ腕と倫理観もだよと更にツッコめた。

哲夫:やっぱりこの少女は悪者だと思う。悪口がエグい。
   どれ、そんな悪い事言う口を見せてみろ〜〜〜ハアアアアア〜〜〜。歯並びが良い〜〜〜。ハアアアアア〜〜〜。

少女:くさいくさいくさい絶望的に息がくさい!歯並びは別にいいだろ趣味嗜好を覗かせないでよ!哲夫は歯垢をなんとかしろ!
   最初は「イカの塩辛でも食べたのかしら?」って思ったけど途中から普通に公衆トイレのにおいがする!

哲夫:嗜好と歯垢がかかっている、言葉遊びに志向的な流れだよ。今まさに試行中だし!

少女:言葉遊びは好き嫌い別れるし、好きだというグループでも評価にはさほど繋がらないわ。

哲夫:うーん現実思考。至高のネタだと思ったけどなぁ。

少女:ボヤいてないでその口臭をなんとかしなさいよ。まさに(公衆/口臭トイレ…いや言わないでおこう)いやなんでもないわ。

哲夫:あっ今すごく惜しい感じがした!なんだろう、しっぺ返しというかブーメランというか…。

少女:惜しくない!全然惜しくないの!
   そんなこと気にしてないで口臭ケアに気を配ってちょうだい!放火された公衆トイレのにおいがするわ。

哲夫:哲夫の口の中がボヤ騒ぎだよ…そりゃボヤきたくもなるよ…。ん?でも確かにボヤくさいぞ!
   ってうわー緞帳が燃えてる!セーターみたいな生地だから燃え広がるのも早い!
   そして激しく燃えてる出火場所と思われるところに吸いかけの葉巻が見える。

少女:だれだこんなところに葉巻捨てたやつは。

哲夫:お前だよ!!大変だMM−1グランプリが燃える!哲夫の夢が…決勝進出という夢が…はかなくも…。

少女:そら逃げろ〜。どうもありがとうございました〜。すたこらさっさ〜。

哲夫:(逃げ遅れ灰になる)



哲夫の灰:キミんちの庭に撒いてくれ。(風で吹き飛ばされて終了)

予選総合第28位(3回戦敗退) 今日だけ哲夫ワールド
審査員
点数
54 79 55 40 65 65 得点59.67
得票1票
【審査員コメント】
・これ哲夫を模した誰かの覆面なんですかね。ゼノグラの次は哲夫コピーの時代か。
 スタートダッシュはかなり良かったです。「だわさ」「クソギャグ」など目を引くフレーズも多く、テンションの高さに高揚させられました。
 ただ、「よし、〇〇になろう」のパターンになってからの沸点はあまり高くなかったかな……決して悪くはないんですが。
 「遺産多そうな方?」など面白いフレーズ自体はあるんですが、爆発的なキラーワードは見られなかったです。
 また、やはりカッコ書きのクドさは感じました。武器にはなってますが、どうしても辟易してしまうことは否めません。
 カッコ書きは要所要所で抑えつつ、印象的な展開があればだいぶ化けたかと思います。「あれま!」は力不足でした。
 あと指摘というかツッコミ所としては、のっけから処女とかほざいてるヤツがセックス知らないわけねぇだろ!!
   
・すげえ……。
 哲夫さんの濃い部分だけを抽出したみたいなネタで、
 本人でないみたいですし、かなり哲夫さんを観察していらっしゃるんだなあと感服させられました。
 「あー哲夫さんっぽい!わかるー!」みたいな面白さもあり、
 そして普通にやり取り自体の面白さもあり、となかなか美味しいネタでした。
 哲夫さんっぽいボケが面白いってのは哲夫さん自身の面白さも含めてだと思うので、
 ちょっと高得点つけて良いのか微妙な感じもありますが、そういう部分を拾えたと言う点にも敬意を表して高めの点をつけさせていただいます。
   
・読んでいて楽しいネタでした。終始 ポップなやり取りが徹底されていて、哲夫の 誰からも愛されるような雰囲気が出ています。
 ネタの中身については、単体で見たら結構好きな部分もあるんですがジャニーズ関連の件を除いてマッチ売りの少女である必要性を感じられる部分が少なく、
 枝は多いけど幹が細いように感じました。そういった点で大きなポイントには繋がりにくかったかと。
 哲夫もSMAPなんだから??????
   
・本物の方が面白いです
   
・あんた哲夫ちゃうやろ。哲夫をいじりたいだけの人やろ。哲夫もSMAPだというのが長文でいじられるて。
 正直、哲夫だったり審査傾向を狙った下りだったり、裏の武器を大量に持ち込んだ印象。
 ブラックなネタも交えていて、とにかくやりたいこと詰め込んできたなっていう感じですね。
 ただ、若干偏ったボケが多くそちらに力が入りすぎてて、漫才としての流れが少々雑だったかなぁと。
 まあたぶん、哲夫をいじったり審査を予測したりする余裕あるから、完全に確信犯だと思いますけどね!
 
 哲夫で始まり哲夫で終わる審査。ついにオチまで抑えたか哲夫よ。
   
・本家哲夫より面白かったです。
 というのも、「面白い箇所が単発で終わって」なくて、重ね合わせの面白さ、地に着いた漫才ができている、といった要素があるからです。あくまで本家哲夫に比べてですけどね。
 ただ本家哲夫と同じく「前半はかなり良い、後半はぶっ飛びすぎ」という特徴はあったかな、と。面白さの頂点もそこまで高くなかったです。