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001 インタープラグ 002 虎徹 003 ザ・ベンキーズ 004 スクールガールズ 005 升ター村スター 006 有希論 007 ハンドモンド 008 ゴトウまるまる 009 御祭り囃子 010 AN NOMAL JAZZ FEST


Pゲート
No.001 インタープラグ
本末転倒
八神 インタープラグです。よろしくお願いします。

綿谷 お願いしま〜す。あのさ、ドラマのクライマックスのシーンで挿入歌が流れると、より感動的なものになるよね。

八神 確かに言えてるよな。逆に「何でこの場面にこの曲使ったの!?」みたいな全然ハマってないって作品もあるよね。

綿谷 そうそう!で、僕だったらこんな場面だったらこの曲を流すのになあって思ったりすることあるんだよねぇ。

八神 ピンスポット極まりない自信だな。じゃあ、俺が今から即席の場面を演じるからいいタイミングで挿入歌を流してみてくれよ。

綿谷 任せて!挿入歌の力を借りて自然かつ迫真の演技をさせてあげるよ!

八神 音楽の力ってすごいな。とりあえず最初は恋愛ドラマのクライマックスのシーンね。
   俺が長年好きだった女性が、アメリカに旅立とうとするけど、空港で呼び止めて愛の告白をする・・・
   この感動的なシーンに最適な挿入歌を流せれる?

綿谷 う〜ん・・・空港で・・・愛の告白ね・・・うん、大丈夫!

八神 早いな?それじゃあ俺も演技に入るからバチッと決めてくれよ。

綿谷 任せて!それじゃあ、よーい、アクション!!





八神 (タッタッタッタッタッ・・・・)はあっ・・・はあっ・・・!!間に合った・・・!
    広子!!アメリカに行くなんて言わないでくれ!!・・・今までずっと隠していてごめん・・・
    でも、はっきり言うよ!!俺は・・・俺はお前のことが・・・好きなんだー!!!!


綿谷 えんだああああああああああああああああいやあああうぃるおおるうぇいずらあああぶゆうううううあああああ・・・♪
八神     (広子と抱き合い、愛を確かめ合う)(二人を祝福する他の乗客たち)(飛行機雲でハートを作る航空自衛隊)
        ・・・なったな!?


綿谷 でしょー!?すっごい良いシーンだったよ!多分オスカー賞狙えるよ!

八神 曲のドーピングたるや!

綿谷 まさか航空自衛隊まで演じてくれるとは思わなかったよぉ。この調子でどんどん行こう!

八神 じゃあ次はサスペンス物ね。
   とあるホテルで起こった殺人事件、犯行現場は完全な密室、他の客にもアリバイがある・・・
   そんな中、名探偵の俺がズバリ犯人を言い当てる・・・これは挿入歌一つで緊迫感が変わってくるな。

綿谷 ・・・ホテル・・・密室・・・うん、大丈夫!

八神 それじゃあまた演じるから。

綿谷 よーい、アクション!!





八神 今回の大沢氏殺人事件、現場である客室のドアは、内側からカギがかかっていました。
   窓や通気口に至るまですべて人が通れる状態ではなかった・・・しかし、ベッドの下にこれが落ちていました・・・
   そう、ヴァイオリンの弦です。これを使うことによって内側からも施錠することができたのです・・・
   もうお分かりですね。今回のこの事件の犯人は、バイオリニストの尾板さん!!あなたです!!


綿谷 えんだああああああああああああああああいやあああうぃるおおるうぇいずらあああぶゆうううううあああああ・・・♪
八神     (尾板容疑者と抱き合い、動機を確かめ合う)(推理に拍手を送る他の宿泊客)(血でハートを描く大沢氏)
        ・・・なったか!?

綿谷 なったよー!!すっごい良いシーンだったよ!ハリウッドが来いってレベルだったね!

八神 ・・・いや、やっぱりなってないだろ!犯人と抱き合ったし、結局被害者死んでなかったし!!演じておいてあれだけど!

綿谷 死ななくてよかったね。大沢氏。

八神 死んでないだと話が根底からひっくり返るんだけどな・・・
   って言うか他の曲知らねえのかよ!?こういうのって別の作品に使っちゃだめだろ!

綿谷 いやいや、たまたま被っただけだから!持ち歌めっちゃあるから!次もいいシーンにしてあげるよ!

八神 本当かよ。じゃあ次はスパイアクション物ね。
   俺が演じる一流スパイが敵のアジトに潜入、敵対する組織のトップと激しい戦いを繰り広げ最終的に勝利を収めたシーンで。

綿谷 スパイ・・・敵対する組織・・・えんだあ・・・OK!

八神 あれ!?今何が流れるか分かった気がした!!

綿谷 よーい、アクション!!





八神 (ドスッ!バキッ!)くっ・・・汚ねえマネしやがって・・・だg
綿谷 えんだああああああああああああああああいやあああうぃるおおるうぇいずらあああぶゆうううううあああああ・・・♪
八神     (ボスと抱き合い、何か確かめ合う)(アクションに関心する製作スタッフ)(ハートのエースが出てこない)
        ・・・(パーンッ!)

綿谷 痛っ!!痛い!!・・・痛っ!!

八神 痛がり方までもボキャブラリーねえな!?もうお前えんだあ歌いたいだけだろ!!
   そんで挿入歌挿入すんの早すぎんだろうが!!演技ぶった切られたわ!!

綿谷 う〜ん、でも演技がちょっと雑になってる気がするな・・・って言うかさっきから最初に誰彼構わず抱き合うのは何で?

八神 ・・・何だハートのエースが出てこないって。なんでも文字に起こせばいいってもんじゃねえだろ。

綿谷 自分でやったんでしょうが・・・でも、今のシーンはもう1曲と悩んだよ〜・・・。

八神 え!!?お前のデンモクにえんだあ以外も曲入ってるの!?・・・ちなみのそのもう1曲って何?

綿谷 アルマゲドンのやつ。

八神 アルマゲドン!?・・・エアロスミスの!?・・・微妙だな!?この場合その曲もあんまり合ってねえよ!
   えんだあよりましってくらいのレベルじゃねえか!

綿谷 果たして、エアロスミスを流すシチュエーションを見出すことができるのか!?

八神 趣旨変わってるじゃねーか!!俺はお前からエアロスミスを引き出せばいいの!?何だエアロスミスを引き出すって!?

綿谷 とりあえず次のシチュエーションお願いします。

八神 え〜・・・よし、じゃあ次SFで。しかもスペースオペラね!
   物語は地球上に小惑星が衝突するというNASAの予報が発表されるところから始まる・・・
   この地球最大の危機を免れる唯一の手段は、その小惑星に直接着陸し、核爆弾で内部から破壊することだった。

綿谷 何かずいぶん具体的だなあ・・・。

八神 そこで、NASAは石油掘削のスペシャリストチームを召集、困難とも思われる小惑星爆破のミッションを実行する・・・
   しかし、次々に起こる事故、想定外の環境により、クルーは一人、また一人とこの世を去っていく。

綿谷 ・・・聞いたことあるなあ。

八神 そして最終ミッション、主人公の俺を無理やり帰還用のロケットに乗せる。
   掘削チームのリーダー(役:ブルース・ウィルス)が自らの命と引き換えに、核爆弾を爆破させ、小惑星を破壊する。

綿谷 やっぱり!!完全にアルマゲドンと同じ設定じゃないか!全然即興じゃない!!役者も指定してきたし!!

八神 かくして、地球の危機は救われ、地球に帰った俺は、フィアンセと挙式を挙げるのだった・・・この帰還したときの曲で。

綿谷 絞り過ぎでしょ!?そんなに好きかスティーヴン・タイラーのこと!?

八神 ヴォーカルのことな。ほら、歌って歌って。どわなくろおおおおずまいああああいず・・・♪

綿谷 しかも自分で歌っちゃった!!ちょっとちょっと!!おい!アルマゲドン!!

八神 人を止めるのにアルマゲドンって言うやつ初めて見たぞ。

綿谷 挿入歌の話だから!演じてくれよそのシーンを!よーい、アクション!!





八神 ・・・俺、みんなのこと、永遠に忘れないよ・・・さあ、行こうぜハニー!今日は俺たちの、結婚式だっ!(バーンッ!)


綿谷 えんだ
八神     うぉおいい!!!何故だ!!おい何故だ!!何故えんだあを歌った!?

綿谷 演技途中で投げ出しやがった!!最初の演技も大分端折ったし!
   いや、最終的にラブストーリーな雰囲気になったからえんだあが最適かと思って・・・。

八神 俺の長々とした誘導的説明を返せよ!寄せて行ったのに全力で逃げ切りやがって!!

綿谷 寄せてったこと認めたぞ!!隠すつもりがそもそもなかったっぽいけど!
   まあ、えんだあに笑うものはえんだあに泣くってことだね・・・。

八神 笑っても泣いてもねえよ!怒ってんだよ!
   厳密に言えばえんだあ自体にじゃなくてエアロスミスを歌わないお前に対して怒ってんだよ!!

綿谷 うん・・・人生で初めてだよ、エアロスミス歌わないって理由で怒られたの。

八神 大概の人にその経験ねえだろ!もう次のシーンいくからな!?今度はスポーツドラマね。
   バスケットの試合、残り時間5秒で、最後の最後でボールが回ってきた主人公の俺が逆転のブザービーターを決めるシーンね。
   どうせえんだあなんだろ。

綿谷 劇的!

八神 感想はいいから、とりあえず曲を当てはめてくれよ。
   どうせえんだあなんだろ。

綿谷 分かった!それじゃあ・・・よーい、アクション!!





八神 ・・・残り時間5秒・・・(ドクンッ)・・・マークはチームメイトの森嶋に集中している・・・(ドクンッ)・・・
   俺はフリーだ・・・(えんだぁっ)・・・森嶋っ・・・森嶋っ!!パスくれっ!!!!!(バシッ)決まれっ!!!
   (シュッ)・・・その時・・・俺の周りの風景は全て、スローモーションに見えた気がした・・・
   不思議と落ち着いていた・・・(スパッ ブ――――!!)
   ・・・カウントだ・・・やった・・・やった!!俺たち勝ったんだああああいやあああ!!

綿谷 どわなくろおおおおずまいああああいず!! どわなふおおおらすりいいぷこおおおずあうんみすゆううべいべえええええ!♪
八神    (歓喜の輪が広がる体育館)(森嶋とハイタッチを交わす)・・・。

綿谷 どおおんわなみすあしいいいいんぐっ!!♪・・・あれ?どうしたの?演じるのを途中でやめたけど。

八神 違う・・・エアロスミスじゃない!!

綿谷 ・・・え?

八神 ここでこそえんだあだろうがぁ!!!

綿谷 ここ!?ここにえんだあは合ってないだろ!?

八神 いや合う!!俺が合わせる!!俺ならえんだあな場面を作り出せる!!

綿谷 何その言葉!?えんだあな場面って何!?

八神 って言うか演技はもとよりお前のえんだあが聴きたい!!

綿谷 変な願望芽生えちゃった!!さっきまでエアロスミスを流そうとしてたくせに!!

八神 それは本当にすまない!!悪かった!!(土下座)

綿谷 止めて!!その価値のない土下座止めて!!面を上げて!!

八神 失って気づいたんだ!俺はもうえんだあしかないって!!・・・えんだあさえ有れば、俺の演技も光り輝く・・・
   輝かなくたって、ただただえんだあを聴いていれればいいんだよ。俺は。

綿谷 もう病院行けよ。エアロスミス歌わないことに怒ってたのと同じ口で何言ってくれちゃってるの?

八神 (立ち上がる)・・・じゃあ、次の場面行くか。

綿谷 あ、はい。急に切り替えたね。次はどうする?

八神 じゃあ・・・最後に学園青春ドラマね。文化祭で何かバンドをやるから、えんだあ歌うわ。

綿谷 ・・・歌うの!?本編の演者が歌うの!?ってか雑だな設定が!!「何かバンドやるから」って!

八神 俺もえんだりたくなっちゃったから。お前デュエットして?

綿谷 デュエット!?挿入歌じゃなくなってんじゃん!!えんだあが動詞になったし!

八神 もう歌えりゃあいいから、えんだあ流れても演技とかしないから。エンドクレジット流れてっから。よーい、アクション!

綿谷 うわぁなんか勝手に始めやがった!ってか演技しないのかよ!!本当に歌うだけじゃん!





八神 それじゃあ、最後の曲を聴いてください・・・俺の中での1番の名曲・・・I Will Always Love You・・・ワン、ツー、スリーっ

二人 えんだあああああああいやあああああああうぃるおおおおるうぇいずらあああぶゆうううううああああ♪

   ああああうぃらああああああるうせいずらああああぶゆううううううあああ♪

   えんだあああああああいやあああああああうぃるおおおおるうぇいずらあああぶゆうううううああああ・・・♪

八神 ・・・いい歌だよなぁ・・・。

綿谷 だけど元々この曲誰が歌ってんの?

八神 知らねぇのかよ。いい加減にしろ。

二人 ありがとうございましたー。

予選総合第37位(3回戦敗退) インタープラグ
審査員
点数
46 68 63 50 69 75 得点62.83
(ボーナス+1点込)
得票1票
【審査員コメント】
・テキストでここまでガッツリ歌ネタってのも珍しい気がします。ある意味トップバッターに最適。歌え哲夫。
 えんだあ1本槍ではありますが、「ハートを描く航空自衛隊」「ハートのエースがでてこない」など良質な小ネタが豊富。
 どんどんエスカレートしていく構成も上手く、テキストでしっかり歌ネタを成立出来ていたと思います。
 ただ、正直「えんだあ」「エアロスミス」というチョイスは挿入歌ボケにおいてはベタ中のベタ中のベタなんですよね。
 それゆえにどうしても既視感は避けられず、それを払拭するためには相当他の要素が斬新である必要があると思うんですが、
 挿入するシチュエーション自体もベタなので、全体的に想定内のまま進行してしまった印象を受けました。
 ワードセンスは秀逸なので急に違う歌とかぶっ飛んだシチュエーションとか、そういう裏切りが欲しかったかなと。
   
・ノリがバカバカしくて見てて楽しかったです。
 パターンネタっぽく見せかけて随所でガンガン裏切られて、とてもいい構成だったと思います。
 改行とかなんか所々読みにくかったのは意図してのことなのかが気になりました。
   
・ポイントが押さえられており、総合的な満足度の高い作品であったと思います。
 しかしながら、全作品の中で印象に残る作品は何か、と聞かれるとこのネタはなかなか浮かんできづらいかもしれません。
 「このネタといえばここ!」的なインパクトとして、最後2人一緒にえんだるところにピークを持ってこれればベストだと思うのですが、
 現状だと八神さんがえんだあを否定する立場からえんだあを欲しがるようになるまでの持って行き方が急で、読み手との間に温度差ができてしまっていたように感じられました。
 あと、文章だから何でもありの作品というよりは、リアルな漫才に近い作品として読み進めていたのですが、
 だとすれば“(飛行機雲でハートを作る航空自衛隊)”や“(役:ブルース・ウィルス)”あたりがすごく浮いて見えました。(作品全体の完成度が高い分、余計に)
 作品全体としてそのあたりの線引きを統一できていれば尚良かったと思います。
   
・導入は良かったと思うんですが、だんだん八神のツッコミが読み手を置いて行っているように感じました。
 綿谷に挿入歌を歌われている時の八神の演技も八神が一人で何役もやっているのか、想像なのかわかり辛かったです。
 テーマの演技している所にバッチリ合う挿入歌を歌うという切り口が素晴らしく、広がりそうな印象を受けただけに、
 構成的に2曲に絞っていってという狙いはわかるんですが、2曲に絞らず色んな方向性でボケて欲しかったなと思いました。
   
・一発目から熱唱とはやりおる。
 ドラマや映画でよくあるシーンに流れる歌を題材にしてネタを掘り下げるというスタイルは、長文では珍しく見ていて新鮮でした。
 そこから、I Will Always Love Youをボケの軸に絞って、「えんだあ」と呼んで展開していくのも面白いです。
 惜しいのは、後半から目新しい展開が少なくなってしまったところですね。
 急にえんだあに合わせたがるところは面白いのですが、そこからの膨らませ方でもっと冒険してもいいかなと思います。
 オチのほうも少しきれいすぎて、斬新な展開に対しての肉付けが少なく感じて物足りない印象を受けました。
 全体的なスタイルは好きですねー。どんどん冒険してもっと個性を出すことのできるネタだと思います。
   
・挿入歌の適切さを軸に漫才が進むという手法、新しいですね。
 ネタの軸が非常にしっかりしていて、楽しみやすかったです。
 ボケがちょうど良い感じでしたが、さらに決勝レベルの完成度にするためには、意外性などが欲しいかなぁというところです。
 

Pゲート
No.002 虎徹
ネコババ
大瞬:はいどーも虎徹です!
疾風ロシナンテ:よろしくお願いします!
二人:シャキーン!(刀を抜くポーズ)
疾:いやー切れ味抜群で始まりましたけど。
大:俺腹立つ事があるのよ。
疾:何?
大:ハロウィンのせいで会社に遅刻したの。
疾:別にハロウィン関係無いでしょ。
大:朝からハロウィンのイベントやってて仮装した連中が道路すげー塞いでて会社に遅刻したの。
疾:成程、それちょっと腹立ちますね。
大:平日から遊んでんじゃねえって感じですけど。
疾:まあその人達も普段頑張って働いてたまたま休みで羽根を伸ばしたんじゃないの?
大:確かに羽根伸ばしてた奴いるよ。俺の車の右半分のガラス覆いやがった。
疾:仮装した奴道路塞いでた話は忘れろ。
大:俺は忘れない。
疾:お前そうやって執念深いから彼女とか出来ないんだぞ。
大:別に俺いらないし。
疾:そういう奴に限って欲しい欲しいって内心思ってるものなの。
大:俺彼女いない歴=年齢×3.14なんだけど。
疾:円周率かけた意味わかんないけどホントに欲しくない?
大:なんていうか最近の女性ってそんなに綺麗な人いないかなって思うんですよね。俺の眼鏡にかなわないというか。
疾:上から言うなよ。いいか、選り好みしてるのもモテない理由よ。
大:お前は選り好みしないから彼女出来たのか。
疾:そうだよ。
大:こいつの彼女ポケモンのカビゴンに似てるんですよ。
疾:失礼な事言うな馬鹿!!
大:ポケモンGOで捕まえたんだっけ。
疾:彼女ポケモンじゃねぇし!あとモテない理由は性格が悪いから!そんな奴に彼女は出来ない!
大:俺は性格は褒められたものじゃねぇけどいい行いはするよ。
疾:例えば。
大:昨日散歩中に道に財布が落ちてて。このままだと誰かが盗んでしまうかもしれないから俺が預かっておいて今家に保管してるんだよ。
疾:泥棒じゃねぇか!今すぐ交番に行って来い!
大:財布チェックしたら免許証入っててさ。
疾:じゃあそいつに返せよ!
大:顔めっちゃ凶悪犯ぽいのよ。怖くてさ。
疾:免許証撮る時みんな人相悪くなるけどさ。
大:それから福沢諭吉の顔写真10枚くらい入っててさ。
疾:10万円入ってるぞそれ!
大:この人福沢諭吉尊敬してるんだなと思った。
疾:・・よくネコババしなかったな。
大:だから管理してるだけだって言ってるでしょ。
疾:いいからさっさと交番に届けてこい!日にち経つ程ヤバいからさ!
大:交番のおまわりさんに届けてもおまわりさんがネコババするかも知れないじゃないか!
疾:国家権力を信用しろお前は!!お前に預けとくより100%安全だ!!
大:まあこんな感じで財布を後10個程管理してるんだけど。
疾:全部まとめて持っていけ!!
大:怖いもん。全部の免許証悪人面だし。財布の1つに「山田組」って書いたバッチ入ってた。
疾:・・・やべぇぞ!!
大:俺幼稚園の時「さくら組」だったけど。この人スキンヘッドで幼稚園の組に入ってるし免許持ってるって事は・・スーパー幼稚園児!!
疾:ゴリゴリのヤーさんだぞ!!殺される前に交番に持っていけ!!
大:そしたらおまわりさんが殺されちまうぞ!!
疾:いざとなったら拳銃があるから大丈夫だ!!
大:日本の警察は発砲出来ないんだぞ!!
疾:もういい!!その財布全部俺が持っていく!!よこせ!!
大:あっもしもし警察ですか!僕の横の奴が人の財布盗もうとしてます!!今すぐ来てください!!
疾:いい加減にしろ!!
二人:どうもありがとうございました。キンッ!(刀を鞘に納めるポーズ)

予選総合第54位(2回戦敗退) 虎徹
審査員
点数
18 36 27 35 47 22 得点31.83
(ボーナス+1点込)
【審査員コメント】
・やっぱりこのツカミとオチ欲しいな……鳴子ちゃんに抜刀させたいな……。
 「年齢×3.14」「スーパー幼稚園児」など光るフレーズはあるものの、全体的に散漫な印象を受けました。
 ハロウィン→モテない→相方の彼女→ネコババと、話題がコロコロ変わる割にはどの話題も浅く、
 どこを軸に笑えば良いかわからないままオチまで駆け抜けてしまったという印象です。
 全体的なボリューム感も欲しいので、1番押したい話題、このネタでいうならネコババの下りをもっと膨らませ、
 1本のネタとしての体裁が整っていればまた変わったと思います。期待してます。 
   
・いい線ついたボケが沢山あったと言うか、少なくとも見たことないようなボケが結構あって独自性はあったと思います。
 ボケ自体というよりは、もっと文章の作り方、流れの作り方、読み手への訴えかけ方が見えてくればかなり伸びるのかなと。
 現状ではちょっと笑うに至らずでした。
   
・「疾風ロシナンテ」というトリッキーな名前なのに4行目に早くも「疾」となっているのが地味に面白かったです。
 他にも彼女いない歴=年齢×3.14等、光るボケがあって楽しめました。
 が、ボリューム不足だったり、話題が転々としてしまったりであっさり読み終えてしまった感は否めません。
 ここから+αでどう工夫していくかが作者様の腕の見せ所で、
 あえて話題をコロコロ変えたうえで最後に一気に回収していく…だとか、サイフを警察に届けず保管しているという大瞬の行動をもっと掘り下げていくとか、
 「このネタのこういうところを見てくれよ」的なポイントを組み入れられれば、自ずとボリュームも増えてくると思います。
   
・前半と後半のつながりがほとんど無いため、ぶつ切りの印象を受けました。
 また、会話の流れに違和感を覚えることが多く、もう少し読みやすさや伝わりやすさを意識した方が良いと思いました。
 ボケのクオリティ自体はめちゃくちゃ悪いというわけではないと思うので、
 可能であれば誰かにネタを見てもらって自分の意図した会話の流れやボケが伝わっているか確認する等の作業を行った方がいいと思います。
 財布のくだりに入ってからは流れを作ろうという意欲が感じられて良かったと思います。
   
・後半の財布を拾った部分がとてもよかっただけに、前半にエンジンがかかるのが遅かったのが惜しいです。
 アイドリング的な温める展開が長く、強いボケを入れられるところで決め切れていないのがもったいないなと。
 その点、後半はしっかりとした展開を広げることができていて好印象でした。
 前半にももっと印象を残すことができる展開をもってきて、後半でさらにそれを活かすということを意識するとさらに良くなっていくかと。
 前回大会で審査させてもらった時よりも、漫才の完成度が思い切り向上していて驚きました。もっとたくさんネタを作っていってほしいですね。
   
・会話中のツッコミの視点がブレすぎているのと、本題の長さが本題前の部分と同じくらいしか無かったのが惜しいですね。
 本題部分は大まかな内容は悪く無かったので、膨らませ方次第かなぁと思います。
 

Pゲート
No.003 ザ・ベンキーズ
草野球
A:あのさぁ、俺、野球チーム作ろうと思ってんのよ

B:おぉ、いいね
  草野球のチーム?

A:そうそう
  今住んでるところの近くで大会があるっていうから、出たいなぁと思って
  んで、まずは選手を集めないといけないでしょ

B:そこ重要ですよ

A:ピッチャーに大谷を入れようと思ってるの

B:ん?
  あぁ、大谷さんっていう知り合いの方?

A:まぁこっちは一方的に知ってるんだけど、向こうは知らない可能性が高いかな

B:えっ、もしかして翔平?

A:そうだよ、翔平

B:日本ハムの?

A:北海道日本ハムファイターズの大谷翔平

B:いや、大谷翔平がお前んとこの草野球チームに来てくれるわけねぇじゃん

A:そうかなぁ?

B:もともと友達で、オフシーズンになってから助っ人で来てって言えるくらいの関係なら
  なくはないよ?
  そうでもないのに、来てくれるわけねぇじゃん

A:でも、最初はみんな知り合いじゃないよね

B:なんか石田純一が女口説くときに言いそうなセリフだな
  なんでそんな発想になれるんだよ
  わかってる?
  もうすぐメジャーリーグに行っちゃう人だよ?

A:でも大谷の年俸って、メジャーに行ったら10億とも20億とも言われてるわけでしょ?
  だからウチも30億くらい用意したら来るかなぁと思って

B:草野球に30億も注ぎ込むヤツがどこにいるんだよ!
  だいたい、そんなお金持ってないでしょ?

A:これから作るんだよ

B:お前バカじゃないの?
  そんな大金、すぐに用意できるわけねぇじゃん

A:大丈夫だよ、俺が中学のとき、よくおばあちゃんが「お金はなんとかなるもんだ」って
  私立の高校に通わせてくれたもん

B:スケールがちげぇんだわ

A:30億なんて、7億の宝くじを5本当てりゃぁすぐじゃん

B:宝くじが当たる確率どれくらいだと思ってるんだよ
  大谷は諦めろって

A:ヤダよ、優勝したいんだもん

B:いや、草野球で優勝したいからって、わざわざ大谷を連れてこなくてもいいでしょ

A:そうかなぁ?
  ちなみに、俺が考えたスタメンは、
  ピッチャー大谷、キャッチャー嶋、ファースト中田、セカンド山田、サード松田、ショート坂本、
  レフト筒香、センター青木、ライトイチロー

B:日本代表レベルの話になっちゃってんじゃん
  それさぁ、居酒屋でサラリーマンが「俺が監督ならこうする!」って話してるのと一緒だよ?

A:そうだよ、俺が監督だもん

B:いや、居酒屋のサラリーマンだって、別に本気で野球チーム作ろうとしてるわけじゃないからね
  あくまで夢の話、もしもの話だから

A:そうなの?
  でも俺は本気だよ?

B:それがイタイっつーの!
  だいたいプロの世界で活躍してる選手が、わざわざレベルの低いところでプレーしたがらないよ?
  ボールだって軟式だし、球場も設備も全然なんだから

A:大丈夫だよ、あいつら金で動く生き物だから絶対来るって!

B:来ないよ!
  なんで金の亡者みたいに言ってんの!
  失礼だろ

A:FAで巨人に行ったヤツらなら来るって!

B:みんな憧れて行ってるんだよ!

A:裏金に?

B:裏金にじゃねぇよ!
  中にはそういう人もいたかもしれないけど…
  って、ややこしいことを言わせるんじゃない!

A:あと、控えの選手も重要だから
  田中マーくんに、ダルビッシュに、前田健太も入れよう

B:贅沢すぎだろ!
  侍JAPANでも招集できなかったのに

A:内野の控えで、菊池ね

B:おいおい、日本代表の控えでももったいない選手なのに、草野球に控えで来るわけねぇだろ!

A:菊池って、スマイリーキクチさんのことだよ?

B:なんでスマイリーキクチさんがいきなりそこに混じるんだよ!

A:野球上手いらしいんだよ

B:聞いたことねぇよ!

A:ショートとライトを同時に守れるらしいんだよ

B:だいぶ離れてるけど?
  分身の術でも会得してないと不可能だろ

A:らしいよ、らしい

B:どんなデマが飛び交ってるんだ

A:あと外野の控えで、神様ね

B:神様?

A:あれ、知らないの?
  ほら、2016年の流行語大賞を受賞した神様

B:いや、広島の鈴木誠也は「神ってる」だけで神様じゃねぇんだよ!

A:違うの?

B:当たりめぇだろ!
  お前、神様が野球やってると思って見てたのかよ

A:うん

B:もし鈴木誠也が本当に神様だったら、広島が日本一になってたよ!

A:野球の神様かと思ってた

B:それはベーブ・ルースのことだろよ

A:じゃあその人でいいや

B:お亡くなりになってるわ!

A:…ってことは、本当の神様なの?

B:そういうことじゃねぇよ!

A:あとは、長澤まさみね

B:野球やらねぇだろ!

A:おいお前、考えてみろよ
  ベンチに長澤まさみがいるんだぞ?
  うらやましいだろ?

B:そ、そりゃあ、うらやましいよ

A:お前も同じチームに入りたいだろ?

B:入りてぇよ

A:交通費自腹でも来るだろ?

B:絶対行くよ

A:よし、これで選手の交通費が浮いた

B:まず長澤まさみが来ねぇんだよ!

A:来ないかぁ…

B:それに交通費が浮くって、なんで何十億と払おうとしてるヤツがそこケチるんだよ!

A:良い作戦だと思ったんだけどなぁ

B:今のところ来てくれそうなのはスマイリーキクチさんぐらいじゃねぇか!

A:あの人ヒマそうだし、タダでも来てくれそうだよな

B:失礼なこと言ってんじゃねぇよ!

A:じゃあ、若いころの王貞治と長嶋茂雄でも呼ぶか

B:はぁ?
  お前ホント何言ってんの?

A:知ってる?
  王とか長嶋の現役時代って、最高でも年俸8000万くらいだったらしいよ
  安いもんだよな

B:高いんだよ!
  大谷に30億とかでマヒしてるかもしれないけど、草野球で8000万は高いんだよ!

A:余裕で払えるっしょ

B:若いころの王貞治と長嶋茂雄に今の万札見せてもニセ札にしか見えねぇんだよ!
  それにタイムマシンがないと実現しない話、本気で言ってるわけじゃねぇよな?

A:そうか、しまったー!
  タイムマシンが必要だったかー!

B:なんで気づかねぇんだよ!

A:じゃあいまの王貞治と長嶋茂雄でいいや

B:無理だよ!
  いくら世界のホームラン王でもミスターでも、いまはもう動けねぇんだよ!
  ってかだいたいそのメンバー全員集めたとして、いくら必要かわかってんの?

A:ざっと150億くらい?

B:どうやってそんなお金集めるんだよ!

A:「お金はなんとかなるもんだ」っておばぁちゃんが

B:ならないの!
  額がデカすぎるの!
  だいたい150億もあったら、プロ野球のほうに加盟できんだろよ

A:俺はプロ野球じゃなくて、近所の草野球大会で優勝したいの!

B:2〜300万用意すりゃできるよ!
  プロを引退したばっかりのピッチャー1人でも呼べば十分優勝できるんだよ!

A:な〜んだ、草野球ってそんな程度なの?

B:そんなもんだろよ!

A:やめた!
  じゃあ俺、30億で本田圭佑を引き抜いて、草サッカー大会で優勝目指すわ

B:いい加減にしろ


予選総合第46位(2回戦敗退) ザ・ベンキーズ
審査員
点数
49 25 66 55 60 64 得点54.17
(ボーナス+1点込)
得票1票
【審査員コメント】
・コンビ名と内容の剥離−1グランプリ優勝です。正直コンビ名だけの段階ではウンコと便器の漫才かなと思っちまいました。
 「小さい界隈に有名人を呼ぶ」という設定は決して珍しい訳ではないんですが、ここまで綺麗に広げた作品は初見かもしれません。
 年俸やレベルの話など軸の話題を丁寧に広げているため、ぶっ飛んだ設定ながら読みやすくわかりやすい。
 「石田純一」「居酒屋のサラリーマン」「交通費が浮く」など虚を突く切れ味抜群のフレーズが多く、飽きず楽しめました。
 序盤や長澤まさみの下りなど間延びして見えた箇所が多く見られたため、もう少しボケを詰めてもよかったかもしれません。
 また、「7億円を5回」の下りなどもう少し捻ったらかなり化けそうなフレーズも多々あったのも惜しいかなと。
 現時点でもかなり引きこまれたので、個々のフレーズの殺傷力が上がれば更に凄まじい傑作になったかと。
   
・「おっ」と思わせる部分もなくはなかったんですが、基本的にすごくベタでした。想像の範疇をあまりにも超えてこなかったです。
 スマイリーキクチのデマのくだりは狙ってか狙わずかわかんないぐらいの感じが面白かったです。
   
・核となる設定があり、そこから広がるボケが漏れなく拾われていてしっかりまとまった作品という印象を受けました。
 一方で、設定から想像しうる範囲内にボケが収まりすぎてた感もあります。
 これまで個人的に記憶に強く残っていたり、上位・高得点になったりしたネタにはそこからもう1歩踏み出せているものが多かったように思います。
   
・僕は野球が好きなのでネタ全体のバカバカしさというのは伝わったんですが、野球を知らない人にとっては少し難しい点があったんじゃないでしょうか。
 ボケの大きさに比べて少しツッコミすぎかなという印象もありましたが、テンポ良く心地いい感じでボケが入ってくる所が良かったです。
 ただ、序盤と終盤でもそこまでボケに変化がなかったので、全体的な仕掛けがもう少しあっても良かったんじゃないかと感じました。
   
・名前がキン肉マンのベンキマンかよと言いたくなるなと思いきや、ネタは正当な野球ネタかい!
 全体的に薄味で、「草野球チームにプロを呼ぶ」という形でのネタとして考えるとパンチ力は弱く感じました。
 ただ、野球に詳しくない僕でも受け入れやすく、楽しめやすいネタに仕上がっているのは素敵です。
 もっとこの野球ボケを膨らませるような展開と発想を足すだけで、もっと野球ネタとしての完成度も上がると思います。
 プロ野球について詳しいと見受けしますので、もっとプロ野球あるあるを盛り込めるし、思い切ってマニアックな法に振り切ってみることもできるかもしれません。
 いずれにせよ、野球ネタとしての可能性は大きく感じるネタだと思います。かっとばせー!ベンキーズ!
   
・ボケがわかりやすく狂っている感じが良いですね。
 設定自体が意表をついていて良い形で漫才を勧められていたと思いますが、
 個々のボケにさらにもう一歩工夫があるとなお良かったですね。
 

Pゲート
No.004 スクールガールズ
型にとらわれない
市原 型にとらわれない人間になりたい。

梅山 いいんじゃないでしょうか。

市原 そのために、日々努力。

梅山 たとえば?

市原 たとえば。私はA型だから几帳面なんですが、

梅山 既に型にとらわれてる感がしますが。

市原 いつまでもA型に縛られたくない。

梅山 はあ。縛られないために努力してるんですか?

市原 毎日A型の血を少し抜いてB型の血を入れてます。

梅山 死にますよ。

市原 死にかけた。

梅山 でしょうね。

市原 死にかけて気づきました。生きるって型にとらわれる必要もないのかなって。

梅山 頭おかしいですね。

市原 あざます。

梅山 ほめてないですよ。

市原 とにかく梅山さんにも考えてほしいんです。
   今の世の中、型にとらわれすぎです。

梅山 まあそうかもしれないです。

市原 たとえば大学生の就職活動。

梅山 たしかにみんな同じようなスーツを来て、型にはまった受け答えをするイメージですね。

市原 でしょう。型にはまってるんですよ。
   だから変えていかないといけない。

梅山 どう変えるんですか。

市原 まずスーツをやめる。

梅山 はい。

市原 パンツもはかない。

梅山 あなたすぐ極論になりますね。

市原 そのうえで、自分の中のB型らしさを全力でアピールする。

梅山 さっきから血液型を信仰しすぎです。

市原 私が御社に入社した暁には、B型らしい柔軟な発想を生かし様々な課題に積極的に取り組みます。

梅山 うーん、パンツをはいてないってコンテンツに発言が追い付いてないです。

市原 それなら持ち前の柔軟さでパンツをはくことも前向きに検討します。

梅山 パンツはいちゃうとただのB型バカですね。

市原 B型バカとは聞き捨てならないです。

梅山 B型バカですよ。型にはまらないとか言ってB型アピールするやつはもれなくB型バカです。

市原 ちょっと、そこまで言うならね、言いますけども。

梅山 なんですか、熱くなっちゃって

市原 ぼくの好きな女の子B型ですよ!

梅山 はぁ。

市原 だからね、ぼくの好きな女の子B型なんですよ。

梅山 いや2回言わなくていいです。だからなんなんですか。

市原 そういうことです。

梅山 バカの論理じゃないですか。ちょっと可愛いです。

市原 あざます。

梅山 ほめてはないです。

市原 で、B型の女の子とデートに行くじゃないですか。

梅山 勝手に話を次に進めないでください。

市原 やっぱり型にはまったデートはしたくないんですよ。遊園地とか、水族館とか。

梅山 どこに行くんですか?

市原 競艇ですね。

梅山 ダメだと思います。

市原 いきなり本場には行かないですよ、まずは場外発売に行って…

梅山 競艇に段階とかないです。
  だいたいね、型にはまらないとか言ってますけど、結局自分の好きなものを押しつけてるだけでしょう。

市原 いや、競艇そんな好きじゃないです。

梅山 ならなおさらダメです。

市原 海外旅行くらい好きじゃないです。

梅山 あなたの海外旅行好き度が分からないので全然分からないです。

市原 とにかくね、そういうことです。

梅山 さっきから言語化をサボるのをやめてください。

市原 サボってるんじゃないです。

梅山 じゃなんなんですか。

市原 言語という型にとらわれてないんです。

梅山 やかましいですね。

市原 世界は無限の分節化できない世界です。それを言語という形で恣意的に切り取るわけですから、対象化と同時に捨象される要素も当然存在するわけです。

梅山 はい。

市原 以上です。

梅山 あ、終わりですか。もっと長く続くかと思いました。

市原 じゃあ、あと5年話します。

梅山 やめてください。

市原 もちろん途中で睡眠とか食事とかは、とりますよ。

梅山 そりゃそうでしょうけど、それを踏まえたうえで、やめた方がいいかと思います。

市原 ならやめます。

梅山 話が通じる人でよかったです。

市原 田無が牛耳る首都…?

梅山 通じてなかったです。まあいいです。

市原 さて… 終わりです。

梅山 終わりだそうです。ありがとうございました。


予選総合第51位(2回戦敗退) スクールガールズ
審査員
点数
38 27 32 84 66 48 得点50.17
(ボーナス+1点込)
【審査員コメント】
・なんかこう、「傑作の一歩手前」って印象でした。好きか嫌いかで言うなら大好きです。
 淡々とした雰囲気がネタにベストマッチしてますね。「!!」多様してたらこの空気は出せない。
 「死にますよ→死にかけました」「パンツを履いてないってコンテンツ」「田無が牛耳る首都」など強いワードも豊富。
 ただ「あざます」の多様などで一旦流れがリセットされているのが若干勿体ないかなと。
 型にはまりたくないという主題はいいですしB型も軸のボケとして悪くないので、
 もっとフレーズの応酬を楽しみたかったです。一撃一撃のパンチ力で推すには若干力不足に思えました。
   
・哲学……?
 なんか投げやり感が心地よくなりそうな気配も感じました。気配だけですけど。
 何一つ掘り下げずにふわーっとしたまま終わってっちゃった感覚がでかいですけど、
 なんかこれはこれで突き詰めたら面白そうな形式ですね。もっと爆弾みたいなの投げ込んできてほしかったかな、という感じです。
   
・「こういうことがやりたいんだろうな」というのは何となく伝わるんですが、それが中身と噛み合ってない惜しい感じがします。
 そもそもの「型にとらわれない」というテーマ自体がふわっとしすぎていて、ボケがどのように【「型にはまらない」の正解】とずれているのかがピンと来なかったですし、
 そこでツッコミがバシッと指摘してボケの面白さを浮かび上がらせてくれれば立て直せたかなという気もするのですが、
 突き放す様なツッコミに固執しすぎたせいか、何度も読み返さないと印象に残らないくらい淡々とネタが進んでいく感じでした。
 「型にはまらない」という題材を重視したいのであればツッコミでちゃんと笑い所を補足することが必要であり、
 ツッコミがテンション低めでいなすような雰囲気を重視したいなら「型にはまらない」という題材は使うべきではないと思います。
 (そもそも、ツッコミがドライに切り捨てるというその形式自体が既に型にはまってしまっているような気もするので)
   
・型にとらわれないというテーマと、二人の関係性がよかったです。
 フレーズにキレもあって、淡々と進むことが面白みを増幅させていて、特に梅山のツッコミの端的な言葉選びが良かったと思います。
 ただ意図的かもしれないんですが、最後がフワッと終わってしまったので、もう少し違った形で型にとらわれない終わり方をして欲しかったと思いました。
   
・ほんとに型にはまってないなこのネタ。
 普通の漫才ってある程度のセオリーというものが少なからずあったりするものですが、そこに囚われないスタイルがよかったです。
 型にはまってないものだから、話の展開がころころ変わるのも逆にスタイルとして成立していて上手いですね。
 頭のおかしいボケや投げやり具合が絶妙なボケがあったのもよかったですが、全体的には少しあっさりしすぎているかなと。
 デートに競艇というのも「なくはないかな」とも思わせそうなので、もっと型にはまらない方向に持っていけそうだなと感じました。
 まだまだ「型にはまらない」方向へ突き詰められるネタだと思います。
   
・面白いテーマだったのですが、いまひとつ盛り上がり切らずに終わってしまったのが残念です。
 もうひと展開をどういう形で作り上げるか、が勝負所だったと思います。
 

Pゲート
No.005 升ター村スター
カラオケ大会
ふたり:升ター村スターですよろしく、お願いします。
升:最近は、いかがお過ごしでしたでしょうか?
村:町のカラオケ大会で優勝。
升:おっ、それは、町の大会とはいえ、スゴイじゃないですか?
村:パッパラーッ(元気なアクションつき)
升:何、優勝ファンファーレ? うれしいのはわかるけど、それ、いつあったんですか?
村:来週。
升:来週って、どういうこと。
村:来週にカラオケ大会があるので、それに出て優勝する。
升:まだ、優勝してないんだ?
村:パッパラーッ(元気なアクションつき)
升:だから、まだ、優勝はおろか、大会もやってないんだろ、それはやるまえから、すごい自信があるってことだ。
村:そう、自信、自信、自信がすごくて、もうジンマシーン(かゆい的なアクションつき)
升:自信がすごいのと、ジンマシンが出るのは関係ないと思うけど。
村:そういう病気なんです。
升:うーん、病気じゃしかたがないか。
村:ラブマシーーン(モー娘風アクションつき)
升:あぁ、モーニング娘。のラブマシーンを歌うんだ。
村:歌わない(きっぱり)
升:なんだ、じゃ何でラブマシーンって叫んでるんだよ。
村:そういう病気なんです。
升:おまえが、病気なのは認めたくなってきた。
村:サイタマシントシーン(アクションつき)
升:さいたま新都市はスーパーアリーナがあるところの駅名だろ、全然意味わからないよ。
村:いや、さいたましんとしん駅のそばでカラオケ大会がもよおされる。
升:「もよおされる」って、本当にそこでやるの?
村:カラオケ好きなんです。
升:開催場所の話はどうした? カラオケ好きなんですか、まぁそりゃいいことだよ。
村:カラオケのためなら死んでもいい。
升:また、なんかオオゲサな。
村:何を歌うか聞きたいでしょ、記者団のみなさん。
升:俺は少なくとも、記者団の一員ではない。が何を歌うんですか?
村:ソウルミュージック。
升:カラオケ大会でソウルミュージック?、またなんか渋いねぇ。
村:「フフフフフフンフフフ、そして、輝く、ウルトラソーウル」
升:B'Zを歌うのはいいけど、それはソウルミュージックではない。
村:おれのソウルミュージック。(きっぱり)
升:いや、だから「おれの」ってつけてもだめ、ソウルミュージックではない。
村:おまえのソウルミュージック。(きっぱり)
升:「おまえの」って俺に押し付けるんじゃない。そして、出だし、フフフフーって歌ってたな。
村:・・・歌詞をまだ覚えてない(きっぱり)
升:歌詞を覚えてないのに自信があるってこと?
村:そう、自信、自信、自信がすごくて、もうジンマシーン(かゆい的なアクションつき)
升:もう、いいよそれ。ちゃんとカラオケできるのかおまえ。
村:今、ビブラートの練習をしている。
升:声を震わせるやつね。
村:ビブラートのうまくなり方を教えましょう。
升:教えてくれるんだ、まぁ聞きましょう。
村:まず、扇風機を用意する。
升:ほーーっ、扇風機を用意するのね
村:扇風機をかける
升:かけると風がバーってくるよ
村:その前にたちー (声を出しそうなアクション)
升:まさか、「ワーッと声だすと声が震える」とかじゃないだろうね。
村:ちがう。(汗)
升:おっちがうのか、それでそれで。
村:カバーをとって、中心に股間を押し付けると気持ちいい。
升:確かに、ちがうけど、何言ってんだおまえ。ビブラートどこ行った。
村:ウルトラソ〜〜〜〜ル(股間押し付けアクションつき)
升:やめろ、それ。・・・ビブラートついてたけど、その歌のその部分は、ビブラートつけるとこと違う。
村:シャウトのうまくなり方を教えましょう。
升:そうだ、確かに、そこはビブラートじゃなくてシャウトするところだ。教えて。
村:まず、扇風機を用意する。
升:ほーーっ、また扇風機
村:扇風機をかける
升:風がバーってくるよ
村:その前にたちー 
升:どうするの
村:カバーをとってハネに股間を巻き込ませる。
升:やっちゃったな
村:ウルトラソールッチ(股間巻き込まれ痛がりアクションつき)
升:はい、終了〜〜〜、痛くて叫んでるんじゃねぇか。
村:カラオケのためなら死んでもいい。
升:命を大事にして、もういいよ。
ふたり:ありがとうございました。


予選総合第52位(2回戦敗退) 升ター村スター
審査員
点数
16 39 27 39 49 50 得点37.67
(ボーナス+1点込)
【審査員コメント】
・「パッパラー(元気なアクションつき)」の時点での期待値はそれはもう凄かったです。アホなことをかましてくれそうで。
 ですが全体の印象としては、勢いが先行してしまいワチャワチャした粗さが目立ってしまいました。
 貪欲に笑いどころを散りばめようとしている姿勢は気持ちいいんですが、いかんせんまとまりがなく、
 カッコ書きの多さも手伝って、読みづらく笑いどころを掴みきれないままオチちゃった印象です。
 「ジンマシーン」みたいなバカバカしさはいいので、もう少し表現を取捨選択した状態でボケを強化すれば、
 勢いやバカバカしさはそのまま、格段に読みやすく笑いどころが伝わる漫才に進化できると思います。
   
・シュールを履き違えているといえば履き違えているとも思うんですけど、なんか面白かったです。
 投げやり感が心地よかったというか、空気はすごく作れてたんじゃないかなって感じがします。
 不思議な気持ちになりました。
   
・独特な雰囲気を纏っている感じがして、病みつきになりそうなネタでした。
 でも、結局最後まで「面白そう」どまりなまま終わってしまった感じです。
 この空気感を保ちつつ、もっと内容を膨らませたネタができればより満足度が高まると思います。
   
・アクションが読み手まかせになっている部分がもったいないなと感じました。
 作者のイメージされている部分と読み手のイメージする部分にどうしても差が出てしまうし、とらえ方によっては伝える努力を怠っているように見えてしまうと思います。
 なんとなくFUJIWARAの原西さんがギャグを入れつつ話を進めていっているようなイメージで読んでいきましたが、
 アクション以外の部分のボケがほとんどなかったので、どうせならもっとアクションの表現に特化したネタにして欲しいなと感じました。
   
・キャラクターのつけ方という点では、だいぶ頭がおかしい部類に入ると思います。ちんこ大事にせえ。
 ボケの話が通じない感じが、漫才に個性を与えていて好印象です。
 ただ、その自由奔放な感じをうまく笑いにつなげられていないところが多いのが惜しい。
 アクションつけた後のボケの展開が、上手く笑いを膨らませる方向につながってないところが特にもったいないです。
 ボケの展開を意識したうえで自由奔放さを出すこともできると思いますので、そのあたりを意識して作っていけばもっと良くなるかと思います。
   
・ボケ自体はあまりにも普通なんですけどね。でもなんか笑っちゃいましたね。
 このキャラも是非洗練してほしいですし、このコンビがボケで独自の方向を切り開いたらどんな感じになるのかはすごい興味があります。
 

Pゲート
No.006 有希論
あの頃の思い出
森内:どうもー天体観測でーす。

久保:違うよ!翔さんだよそれ!
   えー有希論ですよー!お久しぶりですー。ちょっとやめていきなり。

森内:すいません「ゆきろん」と読みます。アニメオタクの中二病がつけましたーよろしくお願いします。

久保:いいよそんなの言わなくて。「まだグリンサダーズの方がかっこよかったな」とか思ってるけど。

森内:どっちもどっち☆

久保:あーそうね。しょうがないしょうがない。成長してないからねーあの頃から。

森内:ねー。
   いやー久々ですねほんと。
   元気してました?久保さん。

久保:いやもう、、、メタ発言で申し訳ないけどさ、ほんと。
   2人の名前打ってからコピペして、とりあえず100行分貼り付ける作業しながら懐かしさに震えたよ。

森内:そうですねえ。まず10行分作ってからそれをコピーし直して貼り付けるやつね。

久保:まあだからってね、このネタが100行あるかと言われれば大間違いでして。

森内:まあー当時から如何に自分で決めた60行をどう埋めるかだけに集中してましたからね。
   いやー、にしてもさー。
   まず、森内と久保のコンビだったなってことは覚えてたんですけど、どっちがボケだったか忘れてたんですよね。

久保:忘れてましたねー。ほんと何も覚えてなかった。

森内:でね、思い出そうと思ってさ、某社団さんのホームページに行ってみたんですよ。

久保:銀沙灘さんね、なんか法人みたいになってるから。

森内:そしたらさ、なんかさ、出場者名鑑っていうのがさ、あってさ。

久保:ほう。

森内:煮てさ、焼いてさ、喰っ

久保:突拍子もないやっすいボケやめてもらえます?

森内:えぇっ!?

久保:思い出話をする気しかないんだよこっちは。

森内:えーそんなばかな。。まあいいや、でね、ここで改めて言いたいことがあるわけ。

久保:なんですか。





森内:えー。
   どーも。
   出 場 者 名 鑑 N o . 2 1 の  有  希  論  で す !

久保:いいよ恥ずかしい! 明らかに場違いだよ。
   言ってみろよ俺たちのOA率と平均KB。

森内:15/25の345KB!

久保:クソザコなめくじじゃねぇか!

森内:いややめろよ!whitewhiteさんとサンザンヒーローズさんに謝れ!

久保:いいよ、なんかあの人たちこのMM-1ですごく活躍してるみたいだし。

森内:ねぇーほんと。継続は力なり、ですよ。よく頑張った。

久保:偉そうだなお前。ザ・カントリースレで叩かれろよ。

森内:なつかしいな!2chのスレじゃないですか。
   まあいいや、そこには触れないでいきましょう。

久保:それ正解。

森内:それでね。当時どんなネタしてたんだろうと思いまして。吟遮断さんとこでちょっと見てみたのよ。

久保:誰の吟を遮断したんだよ。
   お前あとで死ぬほど謝れよツイッターで。

森内:このネタ投稿したら銀核寺に書いとくわ。

久保:そのタイミングだったらなんのことかわかんねぇだろ。

森内:でね、当時のネタのタイトルを見たらさ、もーめちゃくちゃよ。

久保:あ、そこいじります?ていうかそんな変なのあったかなー。
   野球ネタいっぱいやった気がしますけどね。「ラジオ野球中継」とか「高校野球」とか「ドーム役員ズ」とか。

森内:なんだろうね、「ドーム役員」って。

久保:いやバカですよ。

森内:ほかにもひどいタイトルありましたよ。まずこれよ、「漫才/自殺したい」

久保:またブラックなネタしてたねぇ。笑わせる気がないね。

森内:中二病過ぎる。まあ結果は361KBで4位と。

久保:あと一歩でオンエアだったのかよ! しかも平均KBより高い…

森内:ねぇー。銀☆沙☆灘さんのとこは6組中3組オンエアでしたからねぇ。

久保:お前いい加減にしろよ。当時そこまで絡んでないだろ。

森内:はい…  まあネタの中身はまったく覚えてないんですけどね。

久保:誰も覚えてないでしょ。自分の手元にもない今、存在しないに同義ですね。

森内:あとね、「漫才/血染め」

久保:キワマってますね。正気の沙汰じゃねぇなコイツ。

森内:このネタはですね、325KBでして。
   なんと325KBが3組居て5組オンエアと。

久保:奇跡起してんじゃねぇよ!ていうかどんなネタだよちょっと見てみようか。

森内:「久保:どうも〜グリンサダーズです。

    森内:あるところに、ある少年が居た。

    久保:ん、少年ね。 またあんたは話の入りがいきなりやねん。

    森内:その少年は、父に「お前は、ちゃんと勉強して、良い大学に入って、俺と同じように優秀な医者になれ」
    と、毎日のように聞かされていた。

    久保:あぁ、厳しいね。

    森内:しかしその少年は、ついに精神的にキテしまった。   グサッ
    その少年は父の腹部を包丁で刺していた。

    久保:ん〜・・・

    森内:大量の血、刺した少年自身も大量の返り血を浴びた。 そして、 『お父さーん? お風呂入るー?』と母の声。

    久保:・・・まずいね。

    森内:少年は、着の身着のまま、家を飛び出した。

    久保:またベタやな。

    森内:赤ずきん。

    久保:・・・えぇ!? 童話!? いや重たすぎるわ話が! ちょ待て!」

久保:天才。

森内:ですね。

久保:いいネタ書くじゃんこのひと^ー^。

森内:ただね、読んだところね、この人この部分だけで325KB稼いでますね。

久保:うんこ製造機だなこいつ!
   つかこの行数の稼ぎ方は良いのか?

森内:いいだろぉ?オープン参加みたいなもんだ。

久保:勝手に別枠にするな!
   はーい下から13行削りまーす。

森内:ひえぇ〜

久保:勝ちに来てんだこっちは。

森内:勝ちに行くネタじゃねぇだろ…しっかり考えろリハビリしろ修行しろ。

久保:修行するぞ修行するぞ修行するぞ

森内:やーめーろ! 某教灘みたいになってるから!

久保:お前絶対怒られろよ!絶対怒られろ!
   もう懐かしさの温かい雰囲気の中で許される範疇超え始めてるからな!

森内:ちょびっとね。

久保:新たに火の粉を飛ばすなよ!よりにもよって。

森内:あとですね。ちょっと思い出したんですけどー。
   僕ら以外にも、このうんこ製造機氏がつくったコンビがあるのはご存知ですか?

久保:えー? とろんぼーんずですかー?

森内:いや、それは、あの、古すぎます。知っている人いないです。OAB in CGIの頃に85KB連発してた人たちじゃないですか。

久保:世が世なら叩かれてますね。両津勘吉さん並に叩かれてますね。

森内:だからそこには触れない。で?思い出せませんか?

久保:じゃあウルトラマシン!ですか?

森内:あのー、それもね、とろんぼーんずとどっこいどっこいですよ。やめましょう。男女コンビです。

久保:えー?男女コンビー?
   天体観測さん…みかづき。さん…ミック桑原cool×sweetさん…

森内:最後違うでしょ。

久保:KOYOMIさん…は女性コンビだし…

森内:…あのー、デリカテッセン!ていうんですけど。

久保:知らねぇよ!!!

森内:この人たち凄いんですよ。なんと8KB差であのライジングブルーさんの18連勝を止めたんですよ。

久保:余計なことしてんな!たまったもんじゃねぇな!第245回参照な!

森内:でー、なんの因果か知らないですけどー、そこの審査委員席にー

久保:やめなさい!因果じゃないよ最早因縁付けに行ったんだよこっちが。
   っていうか審査員にいるじゃん!なに紹介してんだお前。

森内:いやだってさ、この事実知ってる人って極僅かよ。

久保:いやそりゃそうだけどさー。だってネタこの一本だけでしょ。
   銀沙灘さんとことサンザンヒーローズさんとこにしか出してないもん。たぶん。
   けどここで「はい〇点減点ですぅー」とか言うとガチで「おもしろかったけど〇点減です笑」とか言われて引かれるから絶対言わねぇ。

森内:勝ちに来てんなー…
   いやなに「おもしろかったけど」とか言わせてんの。おもしろくねぇよ。

久保:なんてこと言うんだよ。懐かしさと面白さの絶妙なバランス、そして愛。

森内:愛とか言っちゃってるよ。
   いやーけどまあ確かに、なんか久々に立ち話しましたけど、なんかこれまでで一番自然に喋れてる気がしますね。

久保:立ち話て。俺が書いてんだよ。

森内:長文、漫才、コント。考える楽しみ。頭をひねっていろいろ考えたあの日々。思い出しましたよ。

久保:俺が書いてんだよ。 まあけどそうですねぇ。今回のは相当アウトローですけど。

森内:あ、そういえば。

久保:おっ、どうしました?

森内:えらい長々喋ってません?

久保:あー、あのですね…13行削ってないです。

森内:あら、どこ削りましょう。

久保:終始メタいなあもう。

森内:そうだなあ… しゃーない、ツカミの天体観測さんのくだり削りますか。

久保:それじゃ足りねぇよ。いい加減にしろ。  どうも、すみませんでした^ー^!

予選総合第49位(2回戦敗退) 有希論
審査員
点数
63 23 60 40 68 50 得点51.67
(ボーナス+1点込)
【審査員コメント】
・スゲえなこれ。そこそこMM−1審査させて頂いて、こんなバリバリのメタ初めてかもしれません。
 「ザ・カントリースレ」「とろんぼーんず」とか、まだ僕が長文やってない頃の話なんですが文章が上手いので引き込まれますし、
 デリカテッセン!がライジングブルーの連勝止めたところはリアルタイムで覚えてたんでめっちゃ笑いました。
 メタだけでなく「某社団」「某教灘」などのモジリボケも上手く、終始楽しませて頂きました。
 ただ、どうしてもこういうメタに走りすぎたネタは得点を点けづらいと言いますか。
 「楽しめた」という点では上位なのですが、本格的なネタで笑えた組とは点差をつけざるを得ないかなと。
 文章力は素晴らしいので、この文章力で完全な新作を見てみたいと強く思わされました。またよろしくお願いします。
   
・同窓会みたいなネタだ……。
 点数は正直つけれないですがなんかエモい気持ちになりました。ありがとうございます。
 13行結局削ってないとこはちょっと面白かったのでその分って感じで。あとウルトラマシン!も懐かし面白かったです。
 普通のネタもまた見たいです。ドミノ倒しのネタ好きでした。
   
・デリカテッセン!さんへの恨みを一日たりとも忘れたことはございません…。
 とはいえ、ある意味あれを奮発材料にしたからこそ今こうしてコメントを書かせていただけるようになれたのかもしれないですね。
 
 そんなことはさておき、なんかこういうネタ書いたら楽しそうだな〜というネタをそのまま見れたような感じでした。
 細かいところをつついてどうこう指摘するタイプのものではなく、
 丁度良い内輪感や久々に作品を見れたというレア感等、この大会のある種の醍醐味を味わえる完成形になっていたと思います。
   
・もう、もう、もうそこは、承知いただいた上で投稿されていると思いますし、
 申し訳ないですが過去の長文サイトのことを知らないとわからないやりとりに関しては評価対象にしておりません。
 ただ、内容はわからずとも構成面やネタの読みやすさは評価できるものがあり、過去のネタで行数を稼ぐなど斬新な部分もありましたので、その部分に関してだけで加点して点数をつけております。
 50点満点での点数ぐらいに思っていただければ幸いです。
   
・久々に見たと思ったら何やってるんですかあなた。懐かしすぎて「ウルトラマシン!」で涙出そうになったわ。
 点数に関係ない個人的なことを言いますが、た^ー^さんとは僕が長文に出会う前から交流がありました。
 そもそもを言うと、長文を始めたサイトが他ならぬた^ー^さんのサイトだったので、ネタを見てた時の走馬燈具合がすごかったです。
 また何かしらでお話しできると嬉しいです。個人的なことを言いすぎましたごめんなさい。
 ネタに関してですが、思い出話に終始するという完全な身内ネタにもかかわらず、ツッコミの腕がさえてました。
 「うんこ製造機じゃねえか!」で笑っちまいました。ここまで徹底的に身内ネタされると気持ちいいです。
 身内に走りすぎてるという点もありますが、ここまで身を斬って思い切りやられると楽しいです。
 漫才としての完成度とわからない人多いだろいい加減にしろ!的な部分も加味してこの点数で。両津勘吉戻って来い。
   
・お久しぶり、と思ったらガチで内輪にもほどがありますねw
 内輪すぎてて点数的には抑えめにしたものの、単純に漫才としても楽しいネタなのは良いですね。
 ある意味、長文界隈のことを知りたい方に読んでほしいネタでもあります。
 

Pゲート
No.007 ハンドモンド
偉くなりたい
赤田:よろしくお願いします。ハンドモンドです。

青木:俺偉くなりたい。

赤田:ずいぶん抽象的な目標だね。

青木:初めまして、抽象派の青木です。

赤田:芸術家気取るな。具体的にどう偉くなりたいの?

青木:漫才の大会で審査員をするくらい偉くなりたい。

赤田:・・・まぁ審査する側になるってことは、実力が認められて偉くなったことになるとは思うけどさ。
   今まさに審査されている状況の俺らが言っていいのか?

青木:どんな状況でも俺は主張するぞ!成りあがって偉くなって審査員になりたいんだ!

 ♪BGM 「成りあがり」 唄:矢沢永吉

赤田:勝手にBGM流さない。最近JASRACが曲の著作権やら使用料やらでうるさいんだから。

青木:ごめん、「成りあがり」は曲じゃなくて矢沢永吉の自伝だった。

赤田:よかったJASRACがちょっかいだしてこないぞ。

青木:俺は漫才の審査員になって、「伝わりづらかったですね。」とか、
   「もっと大きな笑いが欲しいですね。」ってしたり顔で批評したいんだよ!

赤田:いや審査員が全員したり顔で批評してるわけじゃないから。

青木:なによりまな板の上のモジャコのように、
   披露したネタがどのように評価されるかを待つしかない人らをにやにやしながら眺めていたいんだよ!!

赤田:お前は審査員というものにどれだけ偏見を持ってるんだよ。

青木:というわけで俺審査員やるから、赤田は漫才の大会の進行やってくれないか?

赤田:はいはいやるよ。

青木:(サムズアップ)


赤田:さて青木さん、今の漫才どうでしたか?

青木:非常に良くできていたと思います。【声:山寺宏一】

赤田:ちょっとまって、なんで自分の声じゃないの?

青木:やっぱ批評する時は良い声でしたいって気持ちあるじゃん?

赤田:まぁそれはわかるけどさ。
   ちなみに山寺さんは色々なキャラを演じてるけどイメージは何のキャラの声?

青木:ドナルドダック。

赤田:危険なチョイス!キャラの版権関係でDisneyに消される!

青木:こいよDisney、版権なんて捨ててかかって来い!

赤田:偉くなるためには喧嘩を売る相手を間違えちゃダメだぞ!

青木:なるほど。

赤田:批評はちゃんと自分の声で言おうな。

青木:(サムズアップ)


赤田:青木さん、今の漫才はどうでしたか?

青木:ちょっと導入が不自然だったかな?と思います。【声:青木】

赤田:さっきの俺の話聞いてた?【声:青木】は誰のこと?

青木:俺だけど。

赤田:じゃあその紛らわしい表記いらないよね?
   あと色んな人にも「確かに!」って共感されるようなコメント頼むよ。

青木:(サムズアップ)

赤田:さっきからそのサムズアップなんか鼻につくからやめて。

青木:はい。


赤田:青木さんこの漫才はいかがでしたか?

青木:安定感はあるのですが、笑いの量が足りなかったと。

赤田:ようやくそれっぽいこと言ってるね。

青木:   そこに少し物足りなさを感じながら
      不自然な時代のせいだよと
      先回りして諦めていた
      La La-i

赤田:ちょっとまて、途中からおかしいんだけど?

青木:浜崎あゆみの「SEASON」の1節だけど

赤田:なんでそれ引用した!?

青木:言いたい事がちょうどこの部分に似ているなって思って

赤田:だからってメンヘラのSNSかの如く歌詞を並べるんじゃない!

青木:その方が色んな人から共感を得やすいと思って。

赤田:他人の褌で共感を得ようとするな!

青木:え、褌?浜崎あゆみは褌を使ってるの?

赤田:ツッコミを真に受けるな!それに歌詞載せたらJASRACがちょっかいだしに来るだろ!

青木:JASRAC 出 J314159265358-979

赤田:これはJASRACから許可取っている番号じゃないか!これなら安心!

JASRAC:すみません、JASRACの者ですが・・・

赤田:来ちゃったよ!JASRACの人来ちゃったよ!

青木:さきほどの漫才についてですが〜

赤田:知らん顔するな!お前が原因だろ!


青木:いや〜、まな板の上のモジャコ共を眺めるのは楽しいねぇアハハハ!

赤田:さっきからまともに審査できてないだろ。
    あとさっきからモジャコって何?そこは鯉だろ。

青木:モジャコとは出世魚の一種。つまり審査員である俺がモジャコのような芸人を評価して生かしてあげれば、
   どんどん成長して出世していってゆくゆくはブリとなって皆様の家庭で美味しく食べられるという・・・

赤田:途中からただのモジャコの説明になってんじゃねぇか。

青木:要するに、評価する人らは成長して出世して欲しいという思いで、
    鯉ではなく出世魚の稚魚であるモジャコを使用しているわけなのだよ赤田クゥン。

赤田:言いたいことわかるようなわかんないような感じだけど、とりあえずむかつくという感情で溢れてるんだが。

青木:(ドヤ顔)

赤田:皆様、こちら今年のワーストドヤ顔ニストを受賞したドヤ顔でございます。

青木:え、それホント?授賞式いつ?

赤田:永遠にやらねぇよ、セルフ授賞式やってろ。

青木:じゃあ授賞式の開催の準備してくる。

赤田:漫才の審査をしろ。


   青木さん。先ほどの漫才はいかがでしたか?

青木:浜崎あゆみの褌は非常に興奮すると思いますね。

赤田:いつまで褌持ち出すんだよ!どんだけ褌が気に入ってんだ!

青木:ハッ!あゆが褌を愛用することで、それに影響を受けた女子高生達の間で褌が流行する・・・最っ高じゃねぇか!

赤田:流行ってたまるか!それにあゆは今じゃそんなに影響力ないから!

青木:そんな夢見たっていいじゃない にんげんだもの。

赤田:相田みつをはそんな夢みねぇよ多分!
   結局漫才の審査はろくに出来てないじゃないか!

青木:じゃあ最後にこの漫才の審査をしようと思う。

赤田:もう審査員関係ないよ、ただの自己分析じゃん・・・

青木:伝わりづらい部分が多かったかなというのと、もっと大きな笑いが欲しかったですね。

赤田:妙に辛辣だな・・・って、それ最初に言ってた批評の例じゃないか!

青木:(したり顔)

赤田:そこまで再現しなくていいから!
   つうかそこまで分析できるなら、それを元に修正していこうよ。

青木:・・・それが出来る実力があるなら、こんな審査員の印象が最悪なふざけた漫才してないから!

赤田:・・・頑張ろうぜ!まだ行数残っているから挽回できる!

青木:(先回りして諦めていた La La-i)

赤田:諦 め ん な よ ! !【声:松岡修造】
   審査員の印象なんて気にせず強気にいこうぜ!
   こいよ審査員、実績なんて捨ててかかって来い!

青木:赤田それDisneyに対して言ってるのか?

赤田:Disneyは審査員じゃないからな!皆が皆Disneyに喧嘩売ると思うなよ!

JASRAC:すみません、JASRACの者ですがDisneyの名前をだしたということでその使用料の件について・・・

赤田:JASRACはDisney関係ないだろ!引っ込んでろ!

NASDAQ:スミマセン、NASDAQノモノデスガ・・・

赤田:アメリカの株式市場が何しにきた!!俺らのアメリカ進出はまだだぞ!!

青木:なぁ、この審査員から睨まれている俺たちの状況をなんて言うと思う?

赤田:なに?

青木:まな板の上の鯉。

赤田:そこは鯉じゃなくてモジャコが良かった。


予選総合第45位(2回戦敗退) ハンドモンド
審査員
点数
60 40 46 59 65 51 得点54.50
(ボーナス+1点込)
【審査員コメント】
・これまたメタい。審査を題材にした漫才というのは意外となかったんでいいとこ見つけましたね。
 「サムズアップ」「浜崎あゆみ」「モジャコ」など多彩なボケの応酬は見ていて気持ちよかったです。
 ボケの種類が多いからこそ、最後の怒濤の畳みかけも生きたかなと。
 ただボケ一つ一つのパンチ力が少し足りなかった気もします。「あゆの褌」とか大好きなボケですが。
 「ワーストドヤ顔ニスト」のような光るフレーズもあったため、そういうフレーズも畳みかけに盛り込んで欲しかったです。
 審査する側のネタの内容に触れるとかもうちょっと展開も作れそうだったので、そこが広がればなおよかったかなと。
   
・「それにあゆは今じゃそんなに影響力ないから!」←的確すぎ
 あとNASDAQ出てくるとこめっちゃ面白かったです。
 結構悪ノリみたいな感じで進んでる割にははっちゃけ足りなかった印象です。
 あとちょくちょく意味はわかるけどボケとして伝わってこない感じのボケも多かったかなと。
 まあつまり、「伝わりづらい部分が多かったかなというのと、もっと大きな笑いが欲しかったですね。」って感じなのかもしれません、
 紙一重な感じですが。
   
・随分と審査員に偏見をお持ちということで開始早々身構えてしまったんですが、
 結局その後は声優やらJASRACやらのボケに話題が逸れていく感じがあり、
 かといってそういう細かいことが気にならないくらい面白いかと言われると、そういうわけでもなく…
 結果、全体的に掘り下げ方が甘いのでは…と思いました。
 審査員どうのこうのというのは第6回のそーめんらいだーズさん(勝手に名前出してしまってすみません)をはじめとして結構見かけてきましたし、
 なんならこの大会でも何組かいらっしゃいましたので、せっかくならもっと角度を変えないと逆に印象には残らないと思います。
   
・審査員をやるっていう切り口は面白かったので、変に自虐的な方向にいかず真正面からボケている姿が見たかったです。
 ボケも面白いものがあったし、テーマ的にもまだまだボケしろがあったので、もったいない気がしました。
 あと後半に行くにつれて、話の流れや見せたいやりとりの為のセリフを赤田が言っていると感じる所があり、赤田の感情が見えなくなっている部分があったのが気になりました。
   
・すみませんしたり顔はしてないです信じてください。「もっと大きな笑いが欲しいですね。」はマジでよく言ってるけど信じてください。
 個人的には「審査員になりたい」という題材のチョイスをした勇気が素敵です。
 あえて審査員にケンカを売りかねない題材に立ち向かうかのごとく展開していったのが、いい方向に持って行けたのではないかと思います。
 ボケもJASRACからDisneyいってのNASDAQなど、とがったチョイスも面白いです。
 ただ、大元のボケのチョイスが若干弱いのがもったいない。もっと冒険してもいいと思います。
 「どんな審査員やねん」と思わせられるようなボケを展開したり、思い切ってもっと強烈に審査員というものにかみついてみたりなど。
 このタイプは思い切りがあるかどうかでネタの面白さが左右されやすいので、そのあたりを意識するのがいいと思います。
 登りつめたあなたに審査されたいので頑張ってほしいです。すみません偉そうですみません。
   
・漫才のテーマとしては斬新な角度でしたね。
 ただ、そこまではそうでもなかったのに、なぜ最後に審査員に喧嘩売ったのでしょうかw
 「偉くなるためには喧嘩を売る相手を間違えちゃダメだぞ!」by赤田
 

Pゲート
No.008 ゴトウまるまる
聞きたいこと全部聞く
まる:どうもーーー!

ゴトウ:♪ 彼女居ない!お金もない!オレの心は薄ぎたない!スベッた回数数知れない!ゴトウまるまるです!お願いしまーす!

まる:ね、よくそんな悲しいことをリズミカルに笑顔で言えたなと思いますけども。メンタル褒めてやってほしいですけども。

ゴト:ヘッ!

まる:うん今俺のフォローがちょっとオードリー若林さんっぽかったからって春日さんになるのやめてくれる?ゴトウで居て?

ゴト:ウィ。 さあ大爆笑のツカミでスタートしましたけども。

まる:大爆笑ではないね。ただリズム自己紹介にパクリ乗せただけだからね。
これで大爆笑起きるお客さんの前で漫才やってみたいですけどね。夢だね。夢ってなかなか叶わないね。がんばりましょう。

ゴト:いやー本題に入りますけど、俺もう29歳になるんですよ。分かりやすく言うと、森泉の5つ下。

まる:分かりにくいわ。あんな年齢訳分かんない人の5つ下って言われても。

ゴト:29になってもまだまだ世の中分からないこと多いなと思いまして、
今日はお前に質問して疑問を全部解消したいなと思うんですよ。

まる:うんなんで俺のこと池上彰だと思ってるのか分かんないけどね。まあいいですよ俺に分かることならなんでも答えますよ。

ゴト:マジで?じゃあ聞くけどさ、風俗ってなにするところ?

まる:まずいまずいまずいまずいまずい。ロケットスタートが著しい。それ終盤に言ってもういいよどうもあざしたの質問だわ。

ゴト:知りたいんだよ。テレビでいろんな芸人が言うからワードだけは知ってるけど想像が付かないんだよ。

まる:ホントに?想像付かない?29で?想像力理解力無さ過ぎない?

ゴト:風がなんなの?俗に言うの?

まる:違う。風誰も俗に言わない。風は風。
だから、風俗っていうのは、一般的に男の人が、お金を払って、女の人と、エッチなことをするっていう、お店。

ゴト: ............えっそんな夢のような場所があるの?

まる:うんあるね。夢のような場所?まあそうだね。夢のような場所かもね。あるね。

ゴト:えっそれはなんなの?全て成し遂げて全て手に入れた人だけが行けるような場所にあるの?

まる:いやそんなことはない。RPGじゃないから。特殊なチョコボ入手したら行けるようになるとかじゃない。
ある程度のお金があれば誰でも行ける。夢の途中でも行ける。

ゴト: ...えっそれは合法なの?

まる:合法合法。たまにヤバイ店が摘発されてニュースになってるけど基本合法。

ゴト:それで風俗に居る女の人っていうのは

まる:もういいかな!!?俺こんな人前で相方に風俗を教えるなんて嫌だわ!
女性人気なくなるぞ!もともと多いほうではないのに!女性人気欲しいわ!ちやほやされたいわ!

ゴト:分かった。じゃあ質問変える。

まる:うんスゲェ助かる!

ゴト:おっぱいって触るとどんな感蝕なの?

まる:お前中二なの?お前の疑問全部中二なの?こっちは29歳男性からの質問と聞いてましたけど。

ゴト:俺標準的に乳離れして以降1回も誰のおっぱいも触ってないの!知りたいんだよ!

まる: ...だったら車に乗って窓から手を

ゴト:違う違う違うそんな子供だましのクソみたいな方法聞いてんじゃねぇんだよふざけんじゃねぇよ歯全部燃やすぞ。

まる:急にどうしたんだよ!燃やすなよ。俺まだせんべい食いたいよ。

ゴト:あのさんまさんがおっぱいに触れない人生なんて考えられないって言うんだよ!
窓から手出してもそんな幸せ感じられなかった!!

まる:やってみたのかよ!それで失敗してトラウマになったのかよ。さんまさんをおっぱいで巻き込むな。
じゃあもうなんとか触ってもらうしかない!言葉では説明できない!最悪風俗でもいいからなんとか触って!

ゴト:えっ風俗の女の人っておっぱい付いてるの?

まる:当たり前だろ!なんで付いてないと思ったんだよ!そんな風俗用人間いねぇわ!

ゴト:それで風俗に居る女の人って

まる:風俗の話やめよう!?今は俺から言っちゃって申し訳ないけどやめよう!
今やめたところで女性人気残ってるか分かんないけどやめよう!

ゴト:本屋に居るとトイレしたくなるのはなんで?

まる:うん急に方向性変わったね。急にどこに出しても恥ずかしくない質問出たね。
ただトイレだから大まかなくくりとしては同じ下ネタなのかな?

ゴト:あれはトイレを我慢して書いた作家の魂が乗り移ってくるの?

まる:予想トリッキー過ぎるだろ。本屋のお客さんってイタコなの?大体作家そんなにトイレ我慢してないと思うし。
あれは、なんかインクの匂いが関係してるって聞いたことはあるよ?イタコじゃなくてインク。

ゴト:そうなんだー。じゃあハヤシライスのハヤシってなに?あれを頭からカブると毛が生えてくるの?

まる:違うわ。頭美味しくしても毛生えねぇわ。
あれは「早矢仕」って人が考案した料理だかららしいよ?ネットで得た知識!諸説ありますけれども!

ゴト:アホウドリはあんな名前を付けられてプライド傷つかないの?

まる:多分大丈夫。そんなひどい名前付けられてるとは知らずに全力で生きてるから。夜な夜な泣いてたりはしないと思う。
凄いね今オレ池上彰みたいになってるね。出来るもんだね。

ゴト: ♪ 誰のせいでもないさ 人は皆鏡だから ってどういう意味?

まる:うんそれは、分からない。
それゆずの凄い良い曲だけどそこは俺も分からない。北川さんに聞いて?なんとかして北川さんに聞いて?

ゴト:アヤパンって家ではどういう感じの奥さんなの?

まる:北川さんに聞いて?それはもう完全に北川さん物件。
聞いたところで答えてくれるか分かんないけどなんとかして北川さんに聞いて?

ゴト:口笛はなぜ遠くまで聞こえるの?

まる:おじいさんに聞いて?おじいさんかアルプスの森の木に聞いて?あと先に言っとくけどあの雲は別にお前を待ってねぇからな!

ゴト: .....風俗に居る女の人って

まる:また戻る!?せっかく地獄から抜け出したと思ったのに!楽しく池上まるらやってたのに!
もしかしてまた戻るためにちょっとカワイイ質問入れてたの!?じゃあもういいよ聞けよ!ヤケクソだよ!

ゴト:風俗に居る女の人って美人も居るの?

まる:それは居るよ!美人って人それぞれだけど居ないってことはないと思うよ!
風俗って罰ゲームじゃないんだから!モリマンとディープキスとは違うから!

ゴト:ヤバイな1回でいいから行ってみたいなー。風俗では芸人はやっぱり女の人を笑わせた方がいいのかな?

まる:まあプライベートだから自由だけど笑わせるに越したことはないだろうね!
お礼になるか分かんないけどせめて笑いを!お前にそれだけの腕があるならどうぞ!

ゴト:なるほどね...あとさ、あとさ、風俗って人前でこんなに言いまくってコンプライアンス大丈夫?

まる:不安に思うならやめろ!!俺はやめたいんだよ!
ただ完全アウトではない!あの人気番組アメトーークでも何回も登場してる言葉だから!ほぼ準レギュラーだから!

ゴト:風俗風俗風俗風俗風俗

まる:連呼していいとは言ってない!!連呼して気持ちのいい言葉ではない!

ゴト:風俗って10回言って?

まる:嫌だよ!なんだその地獄の10回クイズ!

ゴト:首都がソウルの国は?

まる:中国とは言わねぇよ!?10回言ってないからね!言ってたら分かんないけど!おいホント風俗トーク終わり。激終了!

ゴト:分かった。風俗関係で物凄く気になって聞きたいことあと50個あるけど質問変える。

まる:スゲェあるな!ここまで来ると気になるから帰り道で全部聞くよ!

ゴト:笑点ってなにが面白いの?

まる: .....ハア!!?急になに言ってんの!?面白いじゃん!

ゴト:いや俺も演芸コーナーは好きだよ?見てるよ?ただ大喜利が分かんないんだよ。特に紫。

まる:やめろ!!大師匠ディスるのも色で呼ぶのもやめろ!

ゴト:なんかあの方政治とかニュースの話ばっかりするでしょ?あの番組ニュース点じゃないよね?報道点じゃないよね?
そういう番組に呼ばれてしゃべるなら分かる。SNS始めて言いたいこと言うのも分かる。でも笑点だよ?笑う点だよ?
もっと言うとそういうネタで笑いとってるならいいよ?俺も爆笑問題さんナイツさん尊敬してるよ?
でもあの方の答え拍手しか起きてないよ?
あれほどの方なら言う前に面白いかどうか分かるはずなんだよ。つまり笑いとる気がないってことなの。

まる:もうやめようか!?まさかの今日1番のもうやめようか!?俺もう少しこの世界居たいからやめようか!?

ゴト:これ受け売りからの持論ですけど、
お笑いって、世の中にとっていらないものなの。お笑いがなくなっても世界は普通に動くの。
でも人生って辛いこと悲しいことあるじゃないですか。そういうことのほうが多いでしょ?もう全て忘れて笑いたい時あるでしょ?
そんな時劇場とかテレビとかラジオとか動画とかで笑ってもらって、一瞬でも嫌なことを忘れてもらえたら幸せだと思うんですよ。
そのために俺らは必死になってバカやってればいいと思うんだよ。それで初めてお笑いが世の中の役に立つと思うんだよ。
なのにあの方は掘るばっかりで笑いとる訳でもない。
もしそのこと忘れたくて見てる人が居たらどうする?思い出しちゃうよ?俺はあの方の答えはお笑いとは思わない!!

まる: ............ちょっとだけ俺の胸を打つんじゃねぇよ!!!
おい!大師匠ディスるなんて絶対良くないことしてんだから手放しでツッコまさせろよ!
なにちょっとだけ一理あるんだよ!!一理あるなよ!風俗に興味津々だったお前はどこ行ったんだよ!!風俗の話しようよ!

ゴト:あれはお笑いじゃない!あれだったら例えスベリまくってても三平師匠のほうがずっと好きだ!

まる:やめろ!!お前なに矛先変えてんだよ!

ゴト:心から面白いと思って笑った答えこそひとつもないけど三平師匠のほうが

まる:やめろ!!お前結局1番痛烈にディスってんの三平師匠じゃねぇか!

ゴト:なんで突然上手くもない歌長々と歌ってOAに乗ってるのか訳分かんないけど山田君のほうが

まる:終了ー!!山田君にまで魔の手伸ばしたら終了!
俺も手拍子するお客さん優し過ぎるだろと思うけど終了!正直三平師匠のディスリから同意はしてるけど終了!
おいもう笑点トークやめよう。俺らにとってマイナスが大き過ぎる気がする。山田君って君付けで呼んじゃってるし!
質問変えて?俺なんでも答えるから!NG無し!もう女性人気いらない!ちやほやされるの諦めた!
男の野太い笑い声だけを糧に生きていくから!

ゴト:マジで?なんでもいいの?言ったね?じゃあ今日1番したかった質問で解決してないやつもう1回。

まる:うんあんなに物議呼んだのに1番は笑点じゃなかったんだね。ということはあれだね?いいよどんと来い。

ゴト:口笛はなぜ遠くまで聞こえるの?

まる:いや風俗じゃねぇんだな。もういいよ。どうもありがとうございましたすみませんでしたー!

ゴト:バーイ。

まる:春日さんやめろ!!

予選総合第31位(3回戦敗退) ゴトウまるまる
審査員
点数
78 47 49 60 82 78 得点66.67
(ボーナス+1点込)
得票1票
【審査員コメント】
・なにしとん。最初風俗って出た時は、まさかこの言葉がネタの根幹になるとは思いませんでした。
 ゴトウまるまるさんの強みはツッコミのワードセンスだと思うのですが、今回は健在どころか歴代随一にキレがありました。
 「特殊なチョコボ」「池上まるら」「俺まだせんべい食いたい」など、ストレートなツッコミに一つ加えるワードが絶妙。
 特に「中国とは言わねえよ!?」がスマッシュヒットでした。まさか普通に10回クイズ成立させるとは。
 全体的に面白かったのですが、可愛い質問の部分がフリとは言え中だるみになったのは否めないので、
 そこで何かインパクトあればなお全体が引き締まったかなと。北川さんの下りはよかったです。
 あとオードリーは余計だったかもしれません。正直ツカミで引っ張ってオチにも使うほど強い要素じゃないように思えます。
   
・中盤の質問ラッシュはなかなか良かったです。
 
 下ネタのくだりはゴトウさんがガキっぽいのはボケとしてともかく、
 まるさんの返しも相当子供っぽかったような気がしてなんか落差が出てなかった気がします。
 笑点のくだりはメッセージの圧がすご過ぎて伝えたかったのか笑わせたかったのかイマイチわかんなかったです。
 まるさんの胸を打たせるってボケにするならもうちょっと普遍的な価値観であるべきなのでは、という感じがしました。
 二人とも似たような価値観の持ち主っぽ過ぎてボケとツッコミの対立構造が成立してない部分が全体的に多かったです。
   
・テンポ良く読めましたし、何より伝わってくる熱量は出場者中トップクラスだったと思います。
 ツッコミも的確で、ボケ以上にツッコミで笑いにつながっている箇所が多い印象でした。
 
 個人的に最後の笑点のくだりは一切必要無かったと思います。
 単なるゴトさんの(もしくは、作者様の?)主張であってボケとして成立してないしですし(ツッコミの上手さでだいぶ助けられてますが)、
 MM-1のネタに急にぶっ込まれても「ところで、これってボケじゃないですよね?」と頭を抱えることしかできないです。
 そういう主張はTwitterやらなんやらを活用して発信しリツイートや共感のリプライをもらった方が作者さんにとっても満足できるのではないですか?
 
 「笑いの場で関係無い話をしてる!あれをお笑いだとは思わない!」と高らかに批判していたのと全く同じ行為を自分たちがこのネタで忠実にやらかしてしまっている、
 という壮大なボケを意図的に繰り出したんだとすれば超ファインプレーだと思うのですが、恐らくそういう訳でもなかったでしょうし…
 ゴトウまるまるさんほどの実績のあるコンビなら「言う前に面白いかどうか分かるはず」なので、もっと「必死になってバカやって」ほしかったです。
   
・大師匠をディスるくだりがハマらなかったです。
 なんというか、笑点って面白くない所も含めて面白い所があって、大いなるマンネリと言うか、視聴者自体もそこに斬新な面白さを求めているわけではないと思うんです。
 その笑点を「面白くない」方向でディスってしまうと、そのままというか、裏切りが足りない気がしました。
 その前の部分で「それは〇〇に聞いて!」のあたりが面白くてテンポと流れが出来上がってきてすごく良かったのに、最後がもったいなかったなと感じました。
   
・何がびっくりしたって、笑点に関しては自分が心の中だけで思ってたことを全部言われました。いや笑点好きだけどさ!
 ネタですが、まず展開のさせ方に驚きました。風俗の質問から入って、関係のない質問乱打して何食わぬ顔して風俗に戻る。
 で、やめたと思ったら作者の心が駄々洩れじゃねえかと思わせるほどの笑点ディスり。ここまで大胆にはそうそうできないよ。
 ゴトウまるまるさんならではの展開が全力で出来ていたと思います。
 難点があるとすれば、風俗に関するボケが少し弱すぎてツッコミに負けているところが惜しいと思います。
 風俗を知らないキャラならではの目の付け所はもっとあると思うので、上手くそこが盛りこめてればさらに良かったかなと。
   
・設定が秀逸でしたね。29歳で風俗を知らないというのが、いい感じでリアリティもあるヤバさですね。
 笑点ネタちょっと危うい感じでしたが(意見としてはちょっとわかります)、的確で激しいツッコミがあったのでまだなんとかなった方かなと。
 あとは、春日さん関連のやつは今回のネタにはなくても十分だったかなぁと。
 

Pゲート
No.009 御祭り囃子
犬太郎
小倉:彼が2歳年下で、僕も2歳年下です。

中野:誰から見てなんでしょうか?【御祭り囃子】と申します。よろしくお願い致します。

小倉:2歳年下のお前にはまだ早いと思うんだけど。

中野:お?お?2歳年下ですよね??同い年ですよ?何ちょっと優位に立とうとしてるんですか?

小倉:子どもがほしいなあと最近よく思うんですよ。

中野:あー、確かにかわいいしね、子どもは。

小倉:子どもができたら寝てる時に絵本を読んであげたい。

中野:寝る時ね。寝てる時だったら何一つ聞いてないから。

小倉:できたら『桃太郎』とか読んであけだいんだけど。でもさあ、覚えられるかが心配なんだよね。

中野:覚えられる?

小倉:言っても結構長編だし。

中野:え?絵本読むんだよね?目の前に完璧なカンペがあるのになんで覚えようとしてるの?

小倉:そもそも、桃太郎がなんで覚えにくいか一回考えてみたの。

中野:覚えやすくない?たぶんみなさん覚えてると思うよ桃太郎。

小倉:登場人物がさ、多すぎると思うんだよね。

中野:両手で数えられるくらいだと思うんだけどなあ。

小倉:でさ、覚えやすいように、登場人物を全部1回犬に置き換えてみたから。

中野:なにそれ?

小倉:一回読んでみていい?

中野:別にいいけど…。成り立つのそれ?

小倉:『犬太郎』。

中野:根っこが変わっちゃうんだね。

小倉:むかしむかし、あるところに、犬と犬が住んでいました。

中野:おじいさんおばあさんの区別がすでについてないんだけど。大丈夫この話?

小倉:犬は、山へ芝刈りに、

中野:行くかなあ、犬が。

小倉:犬は、川で洗濯をしていると、

中野:服着てるタイプの犬なのかな?もともと飼い犬だったとか。

小倉:どんぶらこ、どんぶらこ、と川上から大きな犬が流れてきました。

中野:生死が気になるなあ、その犬。大丈夫なの?

小倉:犬は犬を食べようと、川から引き上げ家に持って帰り、

中野:さらっと共食いが起きてるねえ。

小倉:犬に包丁を入れると、なんとおぎゃあおぎゃあと元気な犬が生まれてきました。

中野:帝王切開。残念なことに死産だけど。

小倉:犬は、犬から生まれてきた犬に、『犬太郎』と名前をつけ、

中野:そんな名前つける?人で言ったら『人太郎』ってつけるようなもんだよ?

小倉:大事に育てられた犬太郎は、すくすくと元気に育ちました。

中野:あと、おぎゃあおぎゃあって生まれてきたけど、犬は人間の言葉しゃべらないから。

小倉:そんなある日、犬太郎は突然こんなことを言いました。『犬、犬。』

中野:『おじいさん、おばあさん』って言ってあげなよ。家族なんだから。

小倉:『遠くにある犬ヶ島には、悪い犬たちがたくさんいると聞きました。』

中野:犬ヶ島。初耳の地名。

小倉:『このまま放っておくわけにはいきません。僕は犬ヶ島に、犬退治に行ってきます。』

中野:縄張り争いだねえ。

小倉:それを聞いて心配したのは、犬。

中野:おばあさん。

小倉:心配した犬は犬太郎に、手作りの犬団子を持たせました。

中野:犬団子ってのは何?ごめんちょいちょいグロいとこが出てくるんだけど。絵本に初めてCEROをつけようとしてない?

小倉:『それでは行ってまいります』。犬太郎は犬ヶ島へと向かいます。その道中、犬太郎に犬が声をかけてきました。

中野:これは原作にも出てくる犬ですからね。正規の犬ですから。安心できる犬。

小倉:『♪いーぬたろさん、いぬたろさん。お腰につけた犬団子。一つ私にくださいな。』

中野:ごめん、おぎゃあがどうとか言ってたけど、普通に原作でも犬しゃべってたね。申し訳ない。

小倉:『♪やーりましょう、やりましょう。これから犬の征伐に、ついてくるならやりましょう。』

中野:征伐て。同族にすごい頼み方してますね。

小倉:犬が仲間になりました。

中野:犬2匹。

小倉:さらに歩いていると、犬太郎に犬が声をかけてきました。

中野:まあそうなるんだろうなとは思ってましたが。

小倉:『♪いーぬたろさん、いぬたろさん。お腰につけた犬団子。一つ私にくださいな。』

中野:完全にデジャヴだけどね。

小倉:犬が仲間になりました。

中野:犬3人組。

小倉:さらにさらに歩くと、今度は犬太郎に、犬が声をかけてきました。

中野:めんどくせえよ!ひとまとまりで来いって!

小倉:『♪いーぬたろさん、いぬたろさん。』

小倉、中野:(一緒に歌う)『♪お腰につけた犬団子。一つ私にくださいな。』

中野:なあ!そして犬団子はそんな犬にとって欲しいものなの?

小倉:こうして犬太郎に、犬と犬と犬の家来ができました。

中野:なんなのこの犬のカルテットは?

小倉:そして、海にやってきた犬太郎たち。犬ヶ島へ向かうには海を渡らねばなりません。

中野:どうせ犬かきかなんかで行くんでしょ?

小倉:犬太郎たちは、犬に乗り込んで海を渡り、

中野:犬に乗り込むってのは何?船じゃなくて?え、ヤッターマンに出て来る犬のロボみたいなやつに乗り込んでるのそれは?

小倉:無事に犬ヶ島へと着きました。

中野:説明をしてほしいんだけど。

小倉:犬ヶ島で待ち構えていたのは、赤犬と青犬。

中野:ここに来て急に個性のある犬が。犬太郎以外に。

小倉:そして巨大な金棒をくわえた犬の大将。

中野:くわえてて使いこなせるの?頭が垂れてるんじゃない?重すぎて。

小倉:しかし犬太郎たちは勇敢に戦います。家来の犬は赤犬のお尻にガブリと噛みつき、

中野:狂犬病が心配になるね。

小倉:家来の犬は青犬の顔を爪でひっかき、

中野:家来の犬再び。おそらく2匹目でしょう。

小倉:家来の犬は犬の大将の目を、空を飛びクチバシでつつきます。

中野:一匹犬じゃないやつがいるんだけど。合成獣が混じってない?

小倉:そして、犬太郎も刀をくわえて大暴れ。

中野:くわえてたら力入ってないって。なぜ大将と同じ誤ちを。

小倉:そしてついにやっつけれられた犬の大将たち。
   今までのことを反省し悪いことをしてきたお詫びに、犬が大量に入った宝箱を犬太郎たちに渡しました。

中野:いらないでしょ。箱が豪華なだけの捨て犬どもですからねもはや。

小倉:こうして、犬と犬と犬を倒し、
   家に帰ってきた犬、犬、犬と犬太郎は、犬、犬ともらった犬達で平和に仲良く暮らしましたとさ。

中野:ああ最後わかんなかった。誰が誰だ?

小倉:めでたし、めでたし。どうでした?

中野:ムチャクチャだよ、絶対やめたほうがいいよ。

小倉:うーん。じゃあ違う話にしようかな。

中野:何か他に読みたいやつでもあるの?

小倉:『101匹わんちゃん』。

中野:犬好きだなあ。やめさせてもらいます。ありがとうございました。


予選総合第36位(3回戦敗退) 御祭り囃子
審査員
点数
45 43 66 76 84 61 得点63.50
(ボーナス+1点込)
得票2票
【審査員コメント】
・桃太郎ネタってもうやり尽くされて焼け野原だと思ってましたが、まだいい設定ありましたね。
 こういう置き換えネタはボケがパターン化して読まれやすいがゆえに、必然的にツッコミが重要になるのですが、
 「帝王切開」「ヤッターマン」など巧みなツッコミが多く、マンネリ化させまいという気概を感じて良かったです。
 現段階で充分まとまってはいるのですが、これに加え破壊的なボケがどこかにあればなぁと思ってしまいました。
 良くも悪くも想定内のボケが多かったため、斜め上を行くようなボケがあれば良い意味でネタに緩急がついたかと。
 「2歳年下」のような小ボケもどこかで回収してくれたら、なおネタとしてのグレードが上がったように思えます。
 オチ前の怒濤の犬ラッシュは最高でした。あれ以上はない締め方だったと思います。
   
・『犬、犬。』とか犬団子、犬に乗り込みとか随所で笑ったんですけど、
 基本的に設定以上のやりとりが少なくて予想の範疇過ぎたのは痛手だったかなと思います。
 まあこの設定でこれ以上の書ける気しないですけど……。オチと掴みは好きです。
   
・桃太郎ネタに対してあまり見られないアプローチがなされていて良かったです。
 ボケとしては単語を置き換えて淡々と読むだけ(という風に読む人が感じてしまう作り)なのにどんどん話がずれておかしくなっていく、という面白さがあるので、
 犬以外で置き換えたら面白そうな単語だったり、置き換える場所次第では更に面白くなっていきそうな感じもします。
 それを探し当てるのはボケを捻り出すより難しかったりもするんですが…
   
・桃太郎というありがちな題材ではハードルが高くなってしまうので、発想はすごく面白かったものの、そのハードルを超えきれなかったという印象です。
 ただ、構成面で登場人物を犬に変えるだけじゃなく、犬に変えた後に何ができるかを考えて、
 できることを詰め込んだ裏切りや工夫があり最後まで飽きずに読んでいくことができて良かったと思います。
   
・面白かったです。とてもシンプルな構成の漫才ですが、アイデア一本で一気に面白く持って行けていますね。
 登場人物を犬にするだけで、ここまで面白くなるのかと驚きました。
 ただそれだけのネタだったら発想だけになってしまいますが、ツッコミがしっかりと活かしていました。
 シンプルなツッコミですがしっかりツボをついてボケを引き立てていると思います。
 もう一つ突き抜けたところが欲しいということでこの点数ですが、スタイル的にボケを盛り込むのが難しそうだなぁとは思います。
 しかし、発想勝負でやりきり、キレイに漫才としてまとめたという点では僕は好きなネタです。
   
・基本は古典的な桃太郎ネタですが、犬太郎にしたのをうまく生かして面白いものを作れていると思います。
 「合成獣が混じってない?」みたいに印象に残るツッコミフレーズも多かったです。
 ただ、ボケが単発で終わりがちだったので、ちょっとインパクトには残りにくかったでしょうか。さらに盛り上がる展開を期待します。
 

Pゲート
No.010 AN NOMAL JAZZ FEST
人見知りを直しヴぁい

エリカ:はいこんにちは。AN NOMAL JAZZ FESTです。ジャズフェスと覚えてくださいな。どうぞよろしくお願いします。

りり:よ、よ、よ、よろしくお願いします……。ひぃ……み、みんな見ている……。あっ……来てくれたんだね……。

エリカ:うふふ、自己紹介をさせてもらいますわ。私の名前は反町エリカ。いつもは高校の教師をやっておりますの。

りり:わ、わ、わ、私は中西りりと申しましてその……こ、こ、こ、高校一年生でしてその……。

エリカ:あらあら、りりちゃん落ち着いて。怖がることなんてないわ(頭をなでる)

りり:はう……ご、ごめんなさい先生……私その、ど、どうしても緊張してしまって……。

エリカ:ふふふ、いいのよ。それじゃあ私が代わりに紹介するわ。

    この子は中西りりちゃん。私のクラスの教え子で、極度の人見知りさんなの。
 
    だけど今日はそれを克服するために、学校には内緒で、皆さんの前で漫才をやりに来たの。暖かく見守ってくださいね。

りり:はわわ……ごめんなさい先生、お手数をかけてしまって……。

エリカ:いいのよ。それに、あなたが漫才に誘ってくれて、私はとても嬉しかったんだから。ほら、そんなに謝らないで。

りり:う、嬉しかったってそんな……私はいつも先生に助けられてばかりでその……ご、ごめんなさい。はう、また謝ってしまいました……。

エリカ:もう、仕方のない子ね。終わったらたくさん褒めてあげるから、頑張りましょう。

    ところでりりちゃんは、みんなに相談したいことがあるのよね。

りり:え、ええ……私人見知りでそ、その、か、買い物に行く時もその…………(声が小さくなって聞き取れなくなる)

エリカ:(耳を傾ける)……なるほどね。コンビニに買い物に行く時も人見知りしてしまって店員さんと話せないワケね。

りり:(こっくりうなずいてさらに耳打ちする)

エリカ:……それでこのコントのオチって「パプアニューギニア」で良かったんでしたっけって?

    えっ、ちょっとりりちゃん、みんなの前で先にオチを言っちゃいけないじゃない!

りり:は、はわわわ、ご、ごめんなさい先生……!

エリカ:全くもうしょうがないんだから……分かったわ。それじゃあ私がコンビニの店員さんをやるから、りりちゃんはお客さんとして入ってきてちょうだい。

りり:わわわ、分かりました……ががが、頑張ります……。


エリカ:はい、三点で1200円のお買い上げでございます。ありがとうございました、またお越しくださいませー。

    ふう。コンビニの仕事って思ったよりも大変ね……。色々やらなきゃいけないことがあるわ。

    ……お客さんが来ない今のうちに、品出しでも済ませてしまおうかしらねー。

りり:ウィーン

エリカ:いらっしゃいませー。

りり:うっわ、ヴァギナが喋った!!


エリカ:待って待って待って待って待って待って待って待って待って待って。

りり:はわわ……ご、ご、ご、ごめんなさい!はう、また謝ってしまいました……。

エリカ:ん?ん?ん?いや、それはいいから。ちょっと待って。ん?ん?どうしたの。ねえ、どうしちゃったのりりちゃん。

りり:で、でも本当にごめんなさい……。私っ、き、き、緊張してしまって、コンビニに入るタイミングが出遅れてしまって……。

エリカ:いや、そこじゃないから!私がぶっと太くアンダーラインを引いた箇所はそこじゃないから!行間も開けずに言い放ったあそこだから!

りり:あ、あそこって……?(きょとん)

エリカ:えっ、嘘。記憶喪失?あれ、それとも私の幻聴かな……。いや、幻聴よ!私の耳が面白い中耳炎になっているだけよ!

    うふふ。ごめんなさいねかわいいりりちゃん。今、あなたの口から女性器の英単語が凄い勢いで言い放たれた気がしたの。

りり:女性器の英単語……?ああ、ヴァギナのことですね!

エリカ:面白い中耳炎じゃなかった畜生!面白い中耳炎であってほしかったわ!

りり:あ、あのお、どうしたんですか先生?も、もしかして私、他にも重大なミスしてしまいました……?はわわ、や、やっぱり私ダメな子ですね……。

エリカ:えっ、なにこの子。人の事をヴァギナ呼ばわりしたのはノープログレムなの。

    どうしちゃったのりりちゃん。あなた、普段一緒にいるときだってそんな下品な言葉吐かないじゃない。

りり:はあ、た、確かにそうですけど……。きゅ、急に先生の事がヴァギナに見えてしまって……。

エリカ:なんなのよそれ!えええ、私ってそんなにいやらしい女に見られていたのかしら……。

りり:いえ?い、いやらしいとかそういう深い意味はこれっぽっちもなくてその……。

   た、ただ純粋に、先生の事がヴァギナにしか見えなくなってしまってその……。

エリカ:……ほん?えっ、じゃありりちゃんはさっき、特に何かを言い表したワケでもなく、私のことがヴァギナそのものにしか見えてなかったってこと?

りり:は、はい。それで思わず驚いて叫んでしまいました……。

   ご、ごめんなさい……。漫才中に叫ぶのは確かに良くないですね。反省します……。

エリカ:…………ごっくん(口ではなく脳みそが色んな感情を噛み砕いて咀嚼した音)

    う、うふふふふふふふふ。い、いいのよかわいいりりちゃん。さあ、時間も限られてますし、気にせず漫才を続けましょう。


りり:(よおし、今度は絶対に完璧なタイミングで入るんだ。そして、後で先生に褒めてもらうんだ……。ファイト、りり!)

エリカ:ありがとうございましたー。またお越しくださいませー。

りり:(今だ!)ウィーン。

エリカ:あら、いらっしゃいませー。

りり:うっわ、ヴァギナが服着てる!!

エリカ:うふふ。お客様、何かお探しでしょうか?

りり:ヴァギナが酸素を吸っている!!ヴァギナが二足歩行で歩いている!!

エリカ:うふふ。すみません、他のお客様のご迷惑になるので大声は……。

りり:ヴァギナが社会に貢献している!!ヴァギナが非正規雇用で雇われている!!

エリカ:あらあら。どうしちゃいましたのお客様!

りり:うっわ、ヴァーギナッ!

   ヘイッ!ヴァーギナッ!

   フゥッ!ヴァーギナッ!

   カモンッ!ヴァーギナッ!

エリカ:咀嚼できるかこんなヴァギナのフルコースっ!!

りり:ふわあ!ご、ごめんなさい先生……私また、やってしまいました。はう……また謝ってしまいました……。

エリカ:何を思い出したかのように!コントの前後で人格の落差がエグすぎるよ!

    もう、何を考えているのよりりちゃん!これじゃあ二人であれだけ練習した漫才が台無しじゃない!

りり:ふ、二人で……。そ、そうでした……。こ、これは、私と先生の大事な漫才でした……。

エリカ:そうよ。二人で放課後の教室でたくさん練習したじゃない。その時の事を思い出すのよ!

りり:そうでした……。わ、私はなんてことを!

   あんなに一緒にいてくれた優しい先生がヴァギナのワケがないじゃないですか!もう絶対に間違いません。みんなの前で宣言します!

   先生はヴァギナなんかじゃないっ!先生はヴァギナなんかじゃないっ!先生はヴァギナなんかじゃないっ!!

エリカ:そうよ、そうやって言い聞かせないさい!

りり:はい!先生にヴァギナなんかないっ!先生にヴァギナなんかないっ!先生にヴァギナなんかないっ!!

エリカ:ちょ、ちょっと待ちなさいりりちゃん……。

りり:えっ?な、なんですか先生……。

エリカ:あの……そこは違くて……先生にヴァギナはあるのよ。

りり:ヴァギナがある……そんじゃあやっぱりアンタ、ヴァギナじゃねえか!!

エリカ:そんじゃあアンタもヴァギナじゃねえか!(線を描くようなビンタ)

りり:ひいい。せ、先生にぶたれたよお……。

エリカ:初めて生徒に体罰を奮ってしまった!でも不思議と何も後悔がない!

    というか、どうしてアナタはヴァギナ関連の話だけ自身に満ちた声になるのよ!人見知りのくせにヴァギナだけ堂々と言うんじゃないわよ!

りり:あ、あの先生……わ、私、人見知りはするんですけど……ヴァギ見知りはしないんです。

エリカ:オリジナルな言葉を常用語のように吐くんじゃないわよ。

りり:わ、私、小さい頃に近所のヴァギナたちと公園で遊んだりしていたのです。それがあって、今でもヴァギナの前では緊張しないで話せるんです。

エリカ:何も浮かんでこない。状況描写が何も浮かんでこない。

りり:はわわ……で、でもどうしましょう……このままじゃ先生と漫才できないよお……。

エリカ:……ねえ、りりちゃん。アナタ本当に、ヴァギナの前では堂々と話せるのよね。

りり:はい?も、もちろん!ヴァギ見知りだけはしません!

エリカ:……ええい!じゃあもう私の事をヴァギナだと思いなさい!

りり:ええ!そんな失礼なことをしてしまっていいのですか……。

エリカ:今さら何を言ってるのよ無礼者!もう漫才を進めるためには仕方ないわ!あの放課後の特訓を無駄にしたくないもの!

    人見知りの克服はできないけど、ヴァギ見知りはしないあなたの長所をお客さんに見せつけてやりなさい!

りり:……先生の覚悟、受け取りました!必ず漫才をやり遂げます!ああ、もう先生がヴァギナにしか見えなくなった!

エリカ:そうよそのまま突き進みなさい!ああ、本当に学校に内緒にしてて良かった!さあフィニッシュを決めるわよ!

    ありがとうございましたー!ああ、コンビニの仕事って大変だなー。

りり:ヴァギーン

エリカ:まあ卑猥な自動ドアだこと!いらっしゃいませー!

りり:うっわ、ヴァギナが喋った!!

エリカ:はい喋りますし息吸います!何かお探しでしょうか?

りり:いいえ、服を着て喋るヴァギナが店員をやってるって聞いて、気になって来ただけです!!

エリカ:うふふ、確かに珍しいですわね!ホントにヴァギナがコンビニ店員やってたらこの世の終わりですからね!

りり:いやーそれにしてもいいヴァギナですね!中々こんな立派なヴァギナはお目にかかれないよ!

   あっ、休憩何時に終わるんですか?良かったら連絡先交換しません?インスタグラムとかやってます?

エリカ:あらあ、凄く馴れ馴れしい!全然ヴァギ見知りしてない!

りり:ああ、すみません、何か買わないとですね。それじゃあ肉まんを三つください!あっ、下の紙は全部外してください。袋は全部別々で!

エリカ:頼みにくい三コンボが凄くすんなり口から出たね!はい、かしこまりました!

    あっ、今商品をお買い上げの方にクジを引きのキャンペーンをやっていまして、お客様も一回お引きできます。ちなみに一等は海外旅行ですよー。

りり:本当に?よーし、当てちゃいますよー。がさごそ……あっ、一等!一等が当たりました!

エリカ:わあ本当ですか!?おめでとうございます!それではこちら一等の旅行券です!

りり:うっひょー、やりましたー!!!それでそれで、どこに行けるんですか!?

エリカ:ヴァギアニューギニアです!!

りり:うっひょー。ヴァッギー!ありがとう、ありがとうヴァギナ!ありヴァギナ!(固く手を握る)

エリカ:……やってられるかこんなヴァギナづくし!もういいよ!

りり:どうも、ありがとうございました!


   ……やったー!ヴァギナ、いや、先生、できました!できました!私、みんなの前で漫才することができました!

エリカ:うふふ、まあ、良かったわ……台本がほとんどヴァギナになってしまったけど、あなたが喜んでくれたなら良かったわ。

りり:本当に、本当にありがとうございます……。見せたい人にも私の舞台を見せることが出来て、本当に良かったです。

エリカ:あら、それってどういうこと……。

りり:はい、思わず緊張しすぎて、最初に来てくれたんだねって口に出してしまいましたけど。

   ほら、あそこの客席に私のクラスメイトが、あれ?よく見るとその隣に校長先生も、うわ、他の先生や生徒の皆さんもずらりと……。

エリカ:……もう!学校!行かれねえ!

二人:どうも、ありがとうごう゛ぁぎましたー!



予選総合第20位(準決勝敗退) AN NOMAL JAZZ FEST
審査員
点数
88 91 51 50 73 75 得点72.33
(ボーナス+1点込)
得票1票
【審査員コメント】
・あーアカンアカン、めっちゃ最低だけどこのネタめっちゃ大好き。
 最初はキャラの可愛さ特化の百合漫才かと思ったんですが、「ヴァギナが喋った!」で脳天貫かれました。
 そこからはもう思うツボですよね。「面白い中耳炎」「それじゃあアンタもヴァギナじゃねえか!」などキラーフレーズ山盛り。
 どんどん加速していき、中盤のヴァギ見知りの下り以降はもうノンストップで面白かったです。
 ヴァギナ連呼だけじゃなく肉まんの下りやコミュ力などのボケも良質で、終始笑顔でいられました。「ヴァギーン」じゃねえよ。
 気になったのは冒頭や中盤の百合っぽい描写でしょうか。ギャップを出すためには必要な下りなのですが、
 後半の勢いがハンパない分、ダラダラして見えてしまうのが勿体ないかなと。
 もっとすんなりキャラを把握させることが出来れば、テンポが良くなってなお見やすくなったように感じました。
 しかしめちゃくちゃ面白かったです。決勝行って欲しいけどこのネタにだけは負けたくないです。
   
・発想はただの馬鹿な感じなんですが、背景とかプロセスをめっちゃ丁寧に掘り下げてる所がこのネタの良さなんだろうなって思いました。
 ヴァギナの理由づけが丁寧になされている……めっちゃ笑いました。
 牧原さんっぽい、違うかな……?
   
・緊張のあまり…をはじめとしたネタ全体の流れはよくある系統だと思われるのですが、
 連発する単語が珍しかったので、そういう意味で新たな可能性めいたものを感じました。
 細かいところで2点気になってしまったのですが、まず1点、2人が先生と生徒という関係である必然性というのをあまり感じませんでした。
 この内容であれば親子でも兄弟でも成立しそうなので、先生と生徒だからこそ成り立つボケみたいなのがあれば尚良かったかと思います。
 もう1点、括弧の使い方を統一してほしかったです。
 (頭をなでる)とかならわかるんですけど、(口ではなく脳みそが色んな感情を噛み砕いて咀嚼した音)のように括弧の中で色々細かく説明しだしたり、
 (今だ!)のように心の声的な使われ方をされてみたり、一貫したルールみたいなのが無くて、読んでてもやっとしました。
   
・確かにヴァギナは面白いですね。でもそのヴァギナを言う為だけに作られたやりとり、作られたキャラクターに見えてしまいました。
 「こんな人見知りで恥ずかしがり屋な女の子がヴァギナを連呼するの面白いでしょ?」、の人見知りで恥ずかしがり屋の部分は描こうとする努力が見えたんですけど、
 表面上の言葉で説明するより、もう少しキャラクター設定を掘り下げた中で出てくる言葉のやりとりを見せて欲しかったです。
   
・最初の掴みを見て、「お、キャラクター系のネタか」と素直に思ってしまった自分をぶん殴りたいです。
 蓋を開けてみたらヴァギナだらけじゃねえか。ヴァギ見知りってなんやねん。
 下ネタの中でもマイナスに働きやすいワードではありますが、このネタはそこをうまく使っていたと思います。
 生々しい使い方ではなくワードとして活かしていたので、不快感がなく楽しむことができました。
 また、キャラクターの使い方もうまく、いい具合のギャップが生まれていたと思います。「こんな女居ねえよw」みたいなね。
 ただ、後半で開き直って漫才をするところで少々失速感を感じたのが惜しいです。もっとハジけられたかなと思います。
 伏線となるストーリーもある中で大きなボケを放り込める場所はそこだと思うので、ここぞという場所の強化をさらに意識するといいかなと。
   
・軸が絞ってあってわかりやすいですね。ただただ面白い。
 一通りいろんな方向性のボケが並びましたが、一辺倒とも取れるのが難しいですよね…