のぉ :はいどうも〜、たまねぎパルフェで〜す
おくら:改め、どくだみユンケルズで〜す
のぉ :勝手に改名すな!
ほんで何やねん、そのコンビ名
まぁ僕ら男女コンビで漫才やらしてもらってるんですけど
僕が今年2歳になる息子を持つ父親でして
おくら:あら、のぉさんとこは今年で2歳ですか
ウチも息子が今年4歳になるんですけど、いろいろと大変ですよね〜
のぉ :あれ、おくらちゃんって子供いてましたっけ?
おくら:あれ、いませんでしたっけ?
のぉ :自分で把握しとけ!
独身やし、まだ子供産んでないやないか!
何を現実逃避しとんねん
おくら:でも現実逃避って楽しいじゃないですか
のぉ :まぁそういう時もありますけど
おくら:私なんてよく、RPGの世界に入って現実逃避してますもん
のぉ :あぁ、ドラゴンクエストとかファイナルファンタジーみたいなゲームの世界ね
たしかに、自分が物語の主人公になれるからハマりやすいのはわかりますよ
おくら:私は勇者おくら
この世界を牛耳る闇の支配者を倒すため立ち上がったの
のぉ :あれ、もう入っちゃいましたか?
えらい早いですねぇ
おくら:一緒に旅をするのは、酒場で知り合ったのぉさん
のぉ :あ、オレ?
おくら:職業は戦士
のぉ :なんか話が勝手に進んでますけど、戦士らしいです
おくら:さぁ、冒険に出かけるわよ!
テレレレレー (ドラクエの敵が現れたときのBGMみたいに)
ゴーレムが2匹あらわれた!
のぉ :うわっ、ゴーレムっていうたら大きい大きい怪物やん!
いきなり強そうなの出てきたで
おくら:勇者おくら「たたかう」
戦士のぉ「たたかう」
のぉ :よっしゃ、戦ったらええねんな!
おくら:おくらのこうげき!
ぷちっ
のぉのこうげき!
ぷちっ
のぉ :踏みつぶした!?
おくら:おくらたちは勝利した
のぉ :いや、オレらどんだけでかいねん!
おくら:どうやらゴーレムの子供だったようね
のぉ :ゴーレムの子供ってそんなに小さいんですか?
なんか毛虫を踏みつぶしたみたいな感じになってましたけど
おくら:のぉさん、ここは危険よ!
早く移動しましょう
のぉ :圧勝でしたけど?
おくら:テレレレレー
大ムカデが2匹あらわれた!
のぉ :うわっ、今度は絶対大きいやつや
名前に「大」が入ってるもん、ムカデのバケモンみたいなやつや
おくら:勇者おくら「たたかう」
戦士のぉ「たたかう」
のぉ :おし、戦うぞ!
おくら:おくらのこうげき!
ぷちっ
のぉのこうげき!
ぷちっ
のぉ :また踏みつぶした!
おくら:おくらたちは勝利した
のぉ :バケモンみたいな大きさのムカデちゃうかったんかい!
おくら:体長12cmくらいです
のぉ :実際におるちょっと大きめのムカデやん!
おくら:いけない!
のぉさんにまだ何も装備させてなかったわ!
のぉ :裸でウロウロしてたんかい!
おくら:そうよ、パンツ一丁よ!
靴も履いてなかったわ!
のぉ :よう裸足でムカデ踏みつぶしたな!
ほんでオレ、パンイチで酒場におったんかい
おくら:どうやらこの世界は私たちだけじゃ手に負えないわ!
のぉ :パンイチでも楽勝でしたけど?
おくら:仲間を探しましょう
やっぱり魔法使いが必要よ
のぉ :そうですけど、まず何か着させてもらえません?
おくら:今から私が魔法をかけて、全国の魔法使いを呼び寄せるわ!
のぉ :もう魔法使えるんやん!
おくら:そう、私は魔法使いおくら
のぉ :職業変えた!
勇者不在になりますけど大丈夫なんですか?
おくら:勇者はあなたに譲るわ!
のぉ :いや、そんな酒場で知り合ったばっかりの人間に軽々しく譲渡していいんですか?
しかもパンイチに
おくら:いいのよ!
さぁ勇者のぉ、冒険に出かけましょう!
おくら:テレレレレー
スライムが8匹あらわれた!
のぉ :うわっ、ザコキャラやけど数が多いから苦戦しそうや
おくら:勇者のぉ、早くコマンドを!
のぉ :よーし、勇者のぉ「たたかう」
魔法使いおくらは攻撃系の呪文を頼む!
おくら:わかったわ!
「どうして私は生まれてきたの?
それはこの運命を切り裂くため!
大地の精霊、水の精霊、森の精霊、光の精霊…
私に力を与えて!
ヴァルキリー・トルネード・イフリータ・サイクロン!」
のぉ :大げさな前フリやなぁ!
おくら:ミス!
スライムBには効果がなかった
のぉ :効かんかった!
ほんで「スライムBには」って、大技っぽいくせに単体攻撃の呪文なんかい!
おくら:なかなか手ごわい相手ね…
のぉ :ザコキャラやねん
おくら:ならこれはどう?
「もう一人じゃないの…
そう、あの頃の私とは違う!
風の女神が微笑むとき、悪魔は滅びるの
もう誰も悲しませたりなんかしない…
未来は平等にやってくるのよ!
コスモミラクル・レインボー・スパーク・ファイア!」
のぉ :そのクサいセリフ、なんとかならん?
おくら:ミス!
スライムBには効果がなかった
のぉ :全然効けへんやん!
ほんでまた「スライムB」に単体攻撃やし!
おくら:逃げましょう!
えーい!
タッタッタッタ…
先回りされた
のぉ :何もできへんやん!
ええ加減にせぇよコラァ!
おくら:ベギラマー!
のぉに28のダメージ
のぉ :オレに攻撃すな!
おくら:なんか怒られたからつい…
のぉ :ベギラマをスッと唱えられてるんやったら、最初からスライムに使わんかい!
ほんでベギラマは複数の敵に効くのに、なんで俺1人に対してかけるねん!
おくら:ベギラ…
のぉ :やめぇ!
おくら:まだ怒ってるから…
のぉ :怒ってるからって、オレ仲間やぞ!
ほんでパンイチやねんぞ!
アカン、もう傷だらけや
回復系の呪文ないの?
おくら:わかったわ!
ホイミー!
…MPが足りない
のぉ :長ったらしい魔法使うからや!
おくら:おかしいなぁ、私、最大MP2兆あるんだけどなぁ…
のぉ :どんだけMP消費する呪文やってん!
もうええわ、体力回復する「やくそう」とか持ってないの?
おくら:もちもの、もちもの…
えーっと…
ないわ!
“キメラのつばさ”が8個入ってるだけよ!
のぉ :なんで同じもんばっかり8個も持ってるねん!
もっとバランス考えろや!
あ、でも“キメラのつばさ”って瞬間移動できるアイテムやったな…
やったぞ、町まで移動して宿屋に泊まったら体力回復できる!
おくら:さっそく使いましょう!
おくらは“キメラのつばさ”をつかった!
おくらは“キメラのつばさ”を装着し、腕だけがまるで鳥のようになった
のぉ :いや、ただ鳥のコスプレしたみたいになってるやん!
ドンキで売ってたん?
おくら:これが最新鋭の装備よ!
のぉ :ウソつけ!
瞬間移動できへんのやったら、そんなもんただのガラクタやないかい!
もう、どうすんねんこの状況!
おくら:そうだ!
ヘイ、タクシー!
のぉ :タクシーで帰ろうとすな!
戦闘中にタクシーに乗って逃げるRPGなんかどこにあんねん!
おくら:テレレレレー
タクシーがあらわれた!
のぉ :タクシー来るんかい!
ほんで、なんで敵が現れた時と同じ言い方やねん!
おくら:タクシーの運転手は、おくらの腕を見ている…
タクシーの運転手は乗車拒否をした
のぉ :不審者やからや!
腕から翼が生えてるのとパンイチって、バケモノと変態のコンビやからや!
もうそんなことより、早くスライム8匹から逃れられる方法を考えやんと!
おくら:あっ、それなら大丈夫
タクシーがスライムを轢き殺してくれたわ!
のぉ :どんなゲームやねん!
世界観むちゃくちゃやん
おくら:じゃあそろそろ、のぉさんの装備服でも買いに行きますか
ファッションセンターしまむらへ
のぉ :いや、そこは現実逃避せぇへんのかい!
やめさせてもらうわ
二人 :どうも、ありがとうございましたー
審査員 点数 |
58 | 31 | 42 | 63 | 58 | 65 | 得点53.83 (ボーナス+1点込) |
得票1票 |
【審査員コメント】 ・安定感がスゲェ。淡々としたボケと関西弁のツッコミという構図が分かりやすく、非常に読みやすかったです。 RPGという設定は定番ながら、「ぷちっ」「裸足でムカデ踏む」などインパクトあるフレーズも多く、 テンポとキャラがしっかりしてることも手伝って読んでいて心地良かったです。タクシー乗車拒否の下りが特に笑えました。 個人的には、スライムとの戦闘の辺りからベタが目立って少し失速したかなという印象です。 呪文が長いとかMP不足とかは割と使い古されているので、使うのであれば 呪文が何かしらの意味を持っているだとか後々再利用出来るとか、工夫することで失速を防げるかと思います。 個人的には「ぷちっ」が非常に面白かったので後半でも使って欲しかったです。タクシーで「ぷちっ」とか。 この安定感は一朝一夕で出せるものではないので、これに強烈なボケや発想がもう少し加われば最高に化けるかと。 ・踏み潰すボケと乗車拒否のボケは良かったです。 あとはベタで行き当たりばったりなよくあるRPGネタって感じでした。 ベタなボケが決して悪いってわけじゃなく、ベタなボケにツッコミが過剰反応してると寒い、みたいな感じもあります、 ・実際に演じているのを想像すると面白く感じてくるのは間違いないと思うのですが… 文章として読んだ率直な印象としては、RPGをテーマにした漫才でこれまでに見たことあるようなパターンのボケがこれでもかと並んでいて、 オリジナリティにはやや欠けるように感じました。 ここにどう肉付けしていくか、というところに作者さんならではの個性を感じ取りたかったです。 ・ところどころキレのあるボケがあって、おくらに振り回されるのぉという関係性も表現できていたと思います。 ただのぉの言い回しがすごく丁寧で読み手のことを考えられているんですが、その分テンポが悪くなってしまいリズムが生まれなかった分、爆発力に欠けてしまったなと感じました。 ・テンポよく天丼を繰り出す感じが心地いいですね。「ぷちっ」がいい雰囲気作ってます笑 漫才としては、シンプルなボケツッコミがうまく組み合わさっていて、楽しい掛け合いができていますね。 しかし、全体的にベタなボケが多く、それらを矢継ぎ早に繰り出しすぎてるのがもったいないです。 乗車拒否とか面白いのも多いのですが、逆にテンポよすぎてボケたら次、ボケたら次となってしまっている感じです。 そのスタイルだと相当強烈なボケを連発しないと突き抜けないネタになるリスクがあるので、更なるボケの強化が必要かなと。 もしくは、ボケた後にそのボケを膨らませる展開を広げることを意識してみるといいかと思います。 ・出現する敵がだんだん弱くなっているのとか良いですね。 よくあるRPGネタのようで、ちょいちょい斬新でした。 敵と戦う以外にも何かしら展開とか要素が入ってくるとネタとしてさらに躍動感が増したかもしれませんね。
哲夫:ようこそ哲夫ワールドです。一人です。私生活も、です。
一人では漫才できないので、今日も相方を用意しました。
??:(「闘魂」と書かれた赤いタオルを頭から被ってるけどチラチラあごが見える)
哲夫:もうおわかりでしょうか。ついにあの方が来てくれました。ダーですよダー。
タオルが取れるまでカウントダウンしましょう。3、2
??:いやいや待て待て。俺はカウントアップする持ちネタがあるぞ。被るだろバカヤロー!
哲夫:あ、そっか。それではFIGHT!の合図で登場していただきましょう。
EIGHT!
??:エイトは8だバカヤロー!流し読みされたら気付かんぞバカヤロー!
こんなしょっぱいボケですいません。
哲夫:しょっぱいってそれは平田淳嗣だろ。スーパーストロングマシンでお馴染みの平田だろ。
もういいや、FIGHT。
??:(タオルの下から付けアゴをしたひろちょびが登場)なんてこった。
哲夫:はい、相方は第16回MM−1グランプリでも相方を務めていただきました、ひろちょびさんです。
猪木じゃないです。
??改めひろ:なんでまた…。
哲夫:1回担当したからもう無いな、なんて甘い考えはボンバイエ。いける!と思ったらしぶといよ哲夫は。
ひろ:まあ漫才頑張っていきましょう…。
ところでなぜ猪木のマネをやらせたの?付けアゴ調達してまで。
哲夫:猪木の「元気があればなんでもできる」ってボケで漫才を展開したかった。
ひろ:ボケなんて言ったら本人とプロレスファンに失礼だよ…。
まあとりあえずやってみましょうか。僕が猪木やります。
ひろ:ミャッフッフ。元気ですかー!(下半身に)元気があれば子供もデキる!
哲夫:いや哲夫がボケじゃないのかよ!そして一発目からそんな下品な!
ひろ:んぁあイク、イキそう…イクぞーっ! 1! 2! 3億! ドバーーーッ!
哲夫:いや精子の数が3億とかどうでもいいわ。
ひろちょびさん…?
ひろ:迷わずイけよ、イけばデキるさ。ありがとーっ!
哲夫:やりきったな。史上最低の迷わずいけよ、いけばわかるさに即認定だよ。
ちょっとストップ。橋本真也VS長州力のとき解説席にいた藤波辰爾ばりのストップ。
これじゃあアントニオイク木だわ!イク木さん、今日はイッたんですか?
ひろ:イッちゃいにゃいだしゅよ…。おらぇをイかすたらたいすたモンだしゅよ…。
哲夫:それは長州だろ!振った哲夫も悪いけど!滑舌の悪さを文字に起こすと悲惨!伝わるかな…?
よし!いったん戻そう!英断!
そういうのじゃなくて、よくテレビで猪木のモノマネ芸人さんがレストランの接客とかやってるでしょ?
他にもできるシチュエーションがあると思うんだよね。そういうのを頼みます。
ひろ:ミャッフッフ。元気ですかー!元気があれば警察署の壁にラクガキもできる!
哲夫:非行じゃねえか。ひろちょびさん…?
ひろ:描くぞーっ! 1! 2! サン! ターーーッ!(サンタさんの絵を描く)
哲夫:可愛すぎるだろ。でもどうせならトナカイも描いてあげて。
ひろ:迷わず引けよ、引けばわかるさ(ソリを引くトナカイの絵を描く)プレゼントありがとーっ!
哲夫:警察署への落書きからこんなハートフルな物語が展開されるとは。でもやっぱりなんか違う!
うーん…働いている人をやってみたらいいんじゃないかな?他の職業を。
ひろ:ミャッフッフ。元気ですかー!元気があれば自動車整備の期間工もできる!
哲夫:そんな不安定な…。あと言うか言うまいか迷ってたんだけど、最初のミャッフッフって何?そこまで滑舌酷くは無かったと思うけど…。
ひろ:いくぞーっ! 1! 2! 3! ダーーーッ!(ダーッでエアバッグが開く)
哲夫:開いちゃだめだよ!またリコール問題に発展するよ!
ひろ:迷わず轢けよ、轢けば分かるさ(哲夫を轢く)この道を行けばどうなるものか…。
哲夫:刑務所に続く道だバカヤローッ!あと「道」も名言っちゃ名言だけど、ファンの間でも迷言とか言われるレベルだからやめろ!
ひろちょびさんらしくないボケが続いて正直困惑してるよ…。もっと王道を往くボケから始めようよ…。
ひろ:王道…ジャイアント馬場がやるの?
哲夫:違うよ猪木のままでいいよ!ジャイアント馬場が王道プロレスを提唱した、とか知らない人の方が多いよ!
猪木でレストランの店員でもやってみてくれ。
ひろ:ミャッフッフ、ここかレストランってやつは?(ウィーン)元気ですかー!
哲夫:客じゃねえか。店員をやってくれよ。入店早々に元気かどうか聞いてくる客…。
ひろ:元気があればレストランの店員もできる!何名様ですかーっ!
哲夫:そうそう、そんな感じでお願いします。1名です。
ひろ:お客様は、 1!(哲夫) 2!(哲夫の守護霊) 3!(守護霊の近くにいた霊) ダーーーッ!
哲夫:スピリチュアル猪木やめろ。近くにいた霊ってなんだよそこは別グループでいいだろ。
ひろ:お席へどうぞーっ!特リンへ案内ダーーーッ!
哲夫:なんでレストランに特別リングサイド席があるんだよ。
ひろ:料理のリング、つまりはキッチン。そんなキッチンを最前列でお楽しみいただけるこの席。
哲夫:カウンター席じゃねえか。リングサイドでもなんでもないよ。
ひろ:メニューをお持ちしましターーーッ!お決まりになりましたらこちらのボタンを3回押すんダーーーッ!
哲夫:1回だけ押すよ。催促してる客みたいで嫌だわ。
この猪木スパって何?
ひろ:おうおう、お前、やるのかっ!?俺とスパーリングやるのかっ!?どうなんだオイ!
哲夫:ひえ〜そんな実戦練習したくないよ!レストランのメニューにそんなの載せんな!
ひろ:やる前に負けること考えるバカいるかよ!出てけオラッ!
哲夫:負ける前提で追い出されてしまった…。試合前にインタビューしたクルーもこうやって追い出されてたっけ。
ストップストップ!ひろちょびさん細かいところまで猪木の名ゼリフとか入れてくるんだけど、いかんせん猪木に寄り過ぎてる。
ひろ:現場に任せ過ぎたからな。長州、お前がもっとしっかりしなきゃダメだ。
そんな…犬みたいな。犬に任せるというか任せる…まかせる…かませる…。
哲夫:長州の噛ませ犬発言につなげたいんだろうけど絶望的なまでに下手糞かよ!
MM−1における噛ませ犬はようこそ哲夫ワールドでいいよ!………よくないよ!!!!!
メニューのくだりからもう一度。
ひろ:ご注文はお決まりですカーーーッ!
哲夫:語尾を伸ばせばいいってもんじゃないよ。痰を吐いてるジジイか。
手捏ねハンバーグください。
ひろ:俺が捏ねるぞ。
哲夫:いや、ちょっとタンマ。別のにする。
ひろ:ひき肉にエルボーを十分叩き込んだ後、延髄斬りでとどめダーーーッ!
哲夫:出来上がりがどうこう言うよりも衛生面!延髄斬りって要はリングシューズで蹴るんでしょ!?そんなの頼まないわ!
それじゃあこの卍固めチョリソーっていうのは?
ひろ:ピリ辛のソーセージを8本「卍」の形に並べたものダーーーッ!
哲夫:手抜きにも程があるだろ。客をバカにしてる。
ひろ:ソーセージを4本動かして田んぼの「田」を作るんダーーーッ!
哲夫:マッチ棒パズルかよ!そして本数的に絶対出来ねえよ!
ひろ:やる前に負けること考えるバカいるかよ!出てけオラッ!
哲夫:無理難題を吹っ掛けられた上に追い出されてしまった…。
いやちょっと待てーい!無理なものは無理だって!あと何かにつけて追い出すのやめろ。
ひろ:限界なんて言葉はこの世の中にはない、限界と言うから限界ができるん
だ。どんなに慎重になっても、どんなに想像しても、行動についての結
果は、やってみなければわかりません。でも、結果を恐れて行動しなけ
れば、なにも生まれてきません。行動を起こせば、また新たな選択が生
まれてきます。でも、その行動や選択には責任もついてきます。あなた
の行動は多くの人にも影響をあたえます。言い訳はひとつも通用しませ
ん。それでも歩きましょう。人生逃げ道なし。
哲夫:名言がマイナーすぎるし明らかなコピーペーストやめろ。名言も何言いたいのか全然わかんねえよ。
名言でソーセージパズルは解決しねえわ。
ひろ:4本のソーセージを縦に半分にすればできるだろ。
哲夫:パズル失格の解答が飛び出た!答えがクソなところは猪木問答を彷彿とさせるものがあるけども…。
話が進まないしメニュー選びはいいから適当に持ってきてよ。
ひろ:お待たせしましターーーッ!タイガー・ジェット・シンの毛髪ラーメンお持ちしましターーーッ!
哲夫:いくらなんでも気持ち悪過ぎるだろ!普通の料理は無いのかよ!
ひろ:プロテインがあるが、若造お前にゃまだ早い。
哲夫:プロテインも料理としては出さねえよ。今でこそ色んな味が増えたけど、猪木の時代のプロテインなんて不味いだけだろ。
もう料理はいいや…。お会計で。
ひろ:ターガー・ジェット・シンの毛髪ラーメンが1点、プロテインが1点。
哲夫:毛髪ラーメンはともかく、プロテインなんてちょろっと話題にしただけなのに取るのかよ!
ひろ:2点で合計、 1! 2! 3! 4! 5! ……… 100! 101! 102!
哲夫:えっ…1ずつカウントアップしていくの?長くない?
ひろ:(黙々とスクワットしながら)200! 201! 202! ………
哲夫:やめてよ!スクワットは膝に悪い説が濃厚だよ!何より膝を悪くするのは猪木じゃなくて実際にやってるひろちょびさんになるよ!
ひろ:248! 249! 250!円 ダーーーッ!
哲夫:物価がめちゃくちゃ安い!いや毛髪ラーメンに価値は無いと思うけど店で出すからには…。
ひろ:ミャッフッフ、おれはどんぶり勘定だからこの価格でいいんダーーーッ!選手の給料もそうだった。
哲夫:そのどんぶり勘定のせいで団体が分裂して崩壊したんだろいい加減にしろ!
…ひろちょびさん全然できてなかったよ。いや猪木のマネは結構できてるんだけど、店員が。
ひろ:やっぱり元気だけじゃレストランの接客はできないよ。
転機があれば…。転機があれば何でもできる…。モハメド・アリと遭遇したときのような転機があれば何でも…。
哲夫:やかましいわ。どうもありがとうございました。
ひろ:シュッ シュッ(モハメド・アリ戦で見せた床に寝転んでのつま先蹴りをしながら退場)
審査員 点数 |
60 | 62 | 65 | 52 | 76 | 74 | 得点65.83 (ボーナス+1点込) |
得票3票 |
【審査員コメント】 ・途中ジャイアントジャイアンみたいになったところでめちゃくちゃ笑いました。これ多分意識してねぇな。 相方がひろちょびさんということで、相方弄りがほとんどなく哲夫にしては正統派。猪木が正統派て。 「甘い考えはボンバイエ」「ミャッフッフ」「スピリチュアル猪木」などワードセンスが冴えていて楽しめたのですが、 構成がやや単調で、後半になるほど猪木キャラに馴れてしまい飽きが出てしまった印象です。 こちら側にプロレス知識がないので、プロレスボケもあまりハマらなかったため、 良い意味で猪木に縛られないボケがもっとあれば良かったかなと。「パズル失格」とか良かったです。 しかし結局エントリー番号のことには触れなかったな。貴様さては今までのトップバッター経歴なかったことにする気だな? ・「ひろちょびさん…?」はずるいけどめっちゃ笑いました。「明らかなコピーペースト」も好きです。 要所要所ベタなところあった気もしますが、割と好きな感じのベタな部分もありました。 何でこれをひろちょびさんでやったんだろうか、と言うのは野暮ですか?w ・単純に猪木と哲夫の漫才として面白かったです。 となると、あえてひろちょびさんをゲストとして招く必要性はあったんだろうか、という疑問は浮かびました。 特に後半は、「猪木のマネをしたひろちょびさん」という状況を保つためだけに申し訳程度に所々哲夫さんがひろちょびさんの話題に触れている、という感じがします。 ・ネタの中にある要素が多すぎてどう見たらいいかわからなくなってしまいました。 ひろちょびさんをいじる点は内に向いているし、それを除いた部分で面白いボケもあるんですが、 どうしても猪木のモノマネ芸人さんのネタと同じポイントでボケているので斬新さに欠けてるなと感じてしまいました。 ・ちょっと待てい。何で猪木ネタで被って、被った本人が被った相手の審査しなきゃいかんのだ。哲夫。おい、哲夫。 まず、猪木をひろちょびさんにやらすっていうパワープレイの時点で凄まじいんですが、さすがに猪木を遣うだけあってネタにパワーがあります。 トリッキーなボケを軸に、猪木周辺のプロレスネタも交えててプロレスファンも楽しめつつ、そうでない人でも楽しめる仕上がりになっていると思います。 終始破天荒な流れで猪木らしいのですが、初めから終わりまでボケツッコミの勢いの波が一定だったのがもったいないかなと。 猪木らしく、後半あたりに場を荒らすような展開に持って行って並みの変化を起こせば、さらに個性が際立ったかなと思います。 プロレスの知識の盛り込みに関しては完全に負けてます。まいりました。お前はそれでいいや。 ・相方が自分である必要が「まさかの2回目」ということ以外にあるんですかねw それはともかく、 普段の哲夫ワールドよりもだいぶ大衆迎合的で分かりやすいネタで楽しみやすかったですね。 純粋に猪木(的なもの)相方ということを念頭に完成度の高いネタだったのではないでしょうか。 なんならコントニオ猪木よりそれっぽかったかもしれません。 強いて言えば、これでも想定の範囲内(暴れ足りない)なのかも?
岡井: 友達と子どもの頃の遊びって懐かしいなって話をしたんだけど、そこで10回クイズって出てきたの。
でもそれ、俺10回クイズを知らないから全然話に乗れなくて。
平岡: 本当に? じゃあ、きりんって10回言ってみて。
岡井: 分かった。
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
平岡: じゃあ、鼻の
岡井: きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
平岡: いや、
岡井: きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
平岡: あの10回って、
岡井: きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
平岡: 俺とお前で数の概念違うのかよ。
岡井: きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
平岡: 算数からやり直せや。算数から。
岡井: きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
平岡: 呼吸のようにきりんって言うなよ。
岡井: きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
平岡: もう止めろよ。きりんが頭にこびりついたわ。油汚れかよ。
岡井: きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
平岡: きりんハラスメントかよ。
岡井: …。
平岡: ん?
岡井: …。
平岡: あ、終わった!?
鼻の長い動物は!?
岡井: 天狗
平岡: 何でだよ。ここまで溜めて何でだよ。
岡井: じゃあ次、俺の番ね。
平岡: 答え聞かなくていいのかよ。あとお前、10回クイズ知らないんじゃないのかよ。
岡井: きりんって10回言わせて。
平岡: ん?
岡井: きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
平岡: 何だこれ。悪夢再び。
岡井: きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
平岡: このきりん待ち止めろや。きりんだけに首を長くして待っとけってか。
やかましいわ。声帯焼くぞ。
岡井: きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
平岡: 早く終われよ。答え象なんだよ。鼻長い動物は象なんだよ。
岡井: きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
平岡: 答え合わせ終わったんだよ。はよ終われ。
岡井: きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
平岡: お前の短所10回クイズだな。
岡井: きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
平岡: むしろ今まで10回クイズやってこなくて良かったな。
岡井: きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
平岡: 俺、お前になんかしたか。お前に恨まれることしたか。そしたらゴメンよ。
岡井: きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
平岡: 助けてくれよ。本当にゴメンって。なぁゴメンって。
岡井: …。
平岡: 終わったのか。何で10回はお前の80回なんだよ。
岡井: …。
平岡: もう話変えよう。子どもの頃は他にもだるまさんが転んだとかやってんだけど、
お前が子ども頃やった懐かしい遊びって何かある?
岡井: 天狗
平岡: そんな遊びはねえよ。
岡井: きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
平岡: その天狗きりんルーティーンは決まりなの?
岡井: きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
平岡: シュールなネタってそういうことじゃないんだよ。
岡井: 天狗
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
天狗
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
天狗
平岡: バンズに比べて具材が多すぎるビッグマックかよ。
岡井: き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、
平岡: 一文字一文字噛み締めて言うんじゃねえよ。
岡井: き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、
き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、
き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、
平岡: お前嫌いだよ。
岡井: き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、
き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、
き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、
き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、き、り、ん、
平岡: 聴覚のゲシュタルド崩壊を起こすよ。
岡井: 天狗
平岡: 毎回、天狗はちゃんと言うんだな。
いい加減ちゃんと聞いてくれよ。
岡井: なんでしょう。
平岡: おぉ。聞いてはくれるのか。もう10回クイズ止めよう。
なつかしい遊びといえば、俺はだるまさんが転んだをよくやったんだよ。だからだるまさんが転んだをしよう。
岡井: いいよ! じゃあ俺が鬼やるからタッチしにきて。
平岡: はぁー。やっときりんから解放された。
岡井: いくよー!
だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ
だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ
平岡: おやおや。様子がおかしい。
岡井: だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ
だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ
平岡: 岡井君。10回クイズに侵食されたのか。
岡井: だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ
だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ
だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ
だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ
平岡: もう帰ろうか。病院で見てもらおう。MRIで脳を見てもらおう。
岡井: だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ
だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ
だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ
だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ
だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ
だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ
だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ
だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ、だるまさんが転んだ
平岡: だるまさんが転びすぎだよ。膝とか痛い痛いだよ。
岡井: 天狗
平岡: 天狗はマストなのかよ。
岡井: きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん、きりん
平岡: だるまが消えたぞ−。
岡井: だるま
平岡: ん?
岡井: 天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗
天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗
天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗
天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗
平岡: だるまときりんと天狗が巡りめぐってるぞー。
岡井: 天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗
天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗
天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗
天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗
平岡: 鼻の長い動物は?
岡井: きりん
平岡: ぶぶー。像でしたー。
俺はこーいうのがやりたかったんだよ!
あ、きりんじゃねえ!!!! みりんって10回言わせるんだ!!!!
間違えた!!!!
岡井: マジかよ。調子乗んなよ。
よし、10回クイズがなんとなく分かってきたから、今度は俺が問題出すから。
平岡: どこに分かるポイントがあったんだよ。逆に俺が分からなくなってきたよ。
岡井: 天狗って10回言って。
平岡: お前こそ調子乗んなよ。何だそれ聞いたことねえよ。
岡井: 大丈夫だから。
平岡: はぁ、
天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗、天狗
………。
岡井: 終わり? お前の10回短いな。
平岡: お前の10回が長いんだよ。で、問題は?
岡井: 男性の性器に装着する避妊具は?
平岡: TENGA
岡井: ぶぶー。それは会社名で、答えはコンドームでした。
平岡: な…!?
いや、ちゃんと10回クイズやるなよ。もういい加減にしろ。
審査員 点数 |
73 | 50 | 86 | 69 | 86 | 88 | 得点76.33 (ボーナス+1点込) |
得票2票 |
【審査員コメント】 ・今までの非可逆劇場さんで1番好きなネタかもしれません。リフレインボケが1番活かせる設定見つけましたね。 10回クイズで10回以上言うってボケ自体はありふれていますが、ここまで貫かれると笑わざるを得ないですし、 「きりん」「天狗」というワードチョイスがこのリフレインには最適だったように思えます。 笑いどころを一手に担うツッコミも「きりんハラスメント」「お前嫌いだよ」「そんな遊びはねえよ」など切れ味が良く、 中盤だるまで変化をつけるなど飽きさせない工夫もあり、徹頭徹尾楽しむことが出来ました。 気になった点は、「きりんじゃなくみりん」という点に気付くのがオチだと少し遅い気がしました。 中盤に「違う!みりんだ!」と気付き、きりん連呼に「恥ずかしいからやめてよ」と頼む、みたいな展開もアリだった気がします。 その他爆発力に若干欠ける部分もありましたが、トータルで見ればこの手のネタとして完璧だったのではないでしょうか。 ・「あ、きりんじゃねえ!!!! みりんって10回言わせるんだ!!!!」そうだった!! いろんなパターンのツッコミが見れはしたんですけど、どうもまだまだボキャブラリー不足というか、 こういうネタでよく見かけるツッコミが並んでるだけ、と言う印象になってしまいました。 要所要所でハッとさせるような展開が見れるんですが、カバーしきれてなかったかなと。 文章力だいぶ向上してると思うのでここが踏ん張りどころな感じがします。。。! ・非可逆劇場さんらしさのあるネタでしたが、らしさに磨きがかかりまくっていて面白かったです。 おお!すごい!面白い!となっていたところに「像」の誤字が入ってしまったのと、 みりん→きりんの間違いから更なる意外な展開に移っていくのかと期待しながらも案外何事も無く進んでしまったのが惜しかったです。 ・10回クイズというありがちなテーマの中では、あまり見たことのないボケ方で面白かったです。 前半では単調に見えるボケにキレのあるツッコミでうまく面白みが出ていたとおもいます。しかし後半、失速した印象があり、前半の切り口を展開で上回れなかったなと感じました。 あと誤字があったのも気になりました。 ・この発想ができた時点で素晴らしいと思います。これは笑ってしまうわ。 まず、とにかくきりんなどのワードを連呼するスタイルに持って行った勇気がすごいです。 こういうスタイルになるとボケの発想が相当に限定されるので、それをツッコミが重要な要素となってきます。 そのツッコミがほぼ完璧でした。無駄がなく、しっかり的を得ています。ビッグマックで声出して笑いました。 ただ、後半で展開が弱まって、トーンダウンしてしまったのが非常にもったいないです。 だるまさんが転んだ以降で、もう一発ドカンと食らわせる発想があればよりよかったと思います。オチはきれいに決まってますが笑 「シュールなネタってそういうことじゃないんだよ。」はネタというジャンルそのものに問いかける心理かもしれない。 ・こんな狂気の表し方ってあるんですね。感動しました。 「きりん」を本当に80回×数セット繰り返されたらウザいことこの上ないですが、視覚的にはちょうど良い感ありますね。 「きりん」の大量繰り返しだけでもやばいのに、「天狗」まで天丼フローに入るってこと自体がめちゃくちゃ面白いです。 ツッコミのフレーズやタイミングもちょうど良いんですよねぇ。 しかし、出題者側もきりんとみりん間違えますかね、いや妙にリアルな間違え方だなとは思うんですがw、 勘のいい人だと最初から違和感持って読み始めちゃう恐れはあるかなぁと思いました。
上農:初めましてー!僕たちのライブにようこそー!
真っ白な所からスタート、ミュージシャンのシロストでございます!
僕がボーカルの 上農と書いて『うえの』といいます!
藤村:そして私がリード土器の藤村です。
上農:いきなり何ですかリード土器って。
藤村:上農くんはサブ土器として頑張ってるんですよね。
上農:せめてボーカルと土器の関連性を持たせてくれませんか?
藤村:というわけで、
未だ埋もれている才能という名の土器を発掘するべく、
日夜励んでいるんですよ。
上農:強引に関連付けましたね。
でも僕、確かに学生時代は音楽の道に進むか考古学者の道に進むか迷ったんですよ。
藤村:というわけで、今日は上農君の過去を再現してみましょう。
上農:3年4組12番、上農です。
藤村:おお、来たか。まあ入りなさい。
上農:失礼します。
藤村:案ずるな、他の先生は帰ってしまって誰もおらん。安心しなさい。
上農:あの、先生。
こんな時間に呼び出しって、僕何か拙い事でもしましたか?
藤村:ああ、拙い。実に拙いんだ。
上農:お言葉ですが、先生。
僕はこれでも品行方正に努めて止まないんですよ。
藤村:君の素行が問題なのではない。
上農君はこの中学校の中でも一、二を争う模範囚だからな。
上農:囚!?
囚って何ですか!?
藤村:いや、すまん。番号で名乗られるとつい昔の名残がな。
上農:先生、昔一体何者だったんですか!?
藤村:何を隠そう、私は刑務所に収監されたこともあるんだよ。
上農:誰もいない職員室で、山本山級の重い話を切り出されても困るんですけど。
藤村:ほう、『重い』の比喩に小錦でもなく貴ノ浜でもなく山本山を用いるとは、
君は中々の角界通だね。
上農:そこを重点的に褒められるのも複雑な気持ちですね。
ていうか何をやってたら刑務所に入ったんですか。
藤村:5が出たんだよ。
上農:はい?
藤村:3回振ってもゾロ目が出ずになあ。
結局保釈金500万ドル払って3位だった。
上農:それモノポリーでしょ!
藤村:岸部先生なんか4000万ドル借金して破産終了だぞ、気の毒に。
上農:教員たちのレクレーション大会はどうでもいいんですよ!
本題に入ってください本題に!
藤村:すまんすまん。
話というのは他でもない、君の進路の事だ。
上農:進路…ですか?
藤村:ああ。
実に言いにくい事なんだが、
今のままでは君の第一希望には遠く及ばなくてね。
上農:あの…藤村先生。
貴方は僕のクラスである、3年4組の担任では無いですよね?
藤村:ああ、私は1年3組の担任だからな。
上農:どうして、僕にとって一介の歴史の先生に過ぎない藤村先生が、
僕のターニングポイントのキーマンになれるんですか。
藤村:だが、君は私の受け持つ【ドキドキ!縄文土器コース】を希望しただろう?
上農:それ学校活動クラブの希望の話じゃないですか!
変な意味でドキドキしましたよ!
藤村:誤解を招く表現をしてしまったな。
これが本当のドキドキパニックだな。
上農:誰も夢工場の件なんか覚えてませんよ!
雑な弄りをフジテレビに謝罪してください!
藤村:逆によく君は分かるな。
流石に私の設立したコースを希望するだけの事はある。
上農:褒められても心が躍らなかったのは生涯初ですよ。
ていうか、どうして駄目なんですか?
藤村:希望者が殺到してなあ。定員オーバーなんだよ。
上農:そんなに倍率凄いんですか!?
藤村:定数10名に11名来てしまってなあ。
上農:先生、僕の事嫌いですか?
藤村:いやいや誤解してはいかん。
ただ単に、応募メンバーの中では君の順位が序二段128枚目だったというだけなんだ。
上農:要するに嫌いという訳ですね。
藤村:仕方あるまい、藤村番付で言えば横綱級や三役級が続々と希望してくれたんだ。
上農:何なんですか藤村番付って。
単なるえこひいきでしょう。
藤村:単なるとは何という言い草だ!
私は熟慮を重ね、レディファーストの紳士精神を発揮しただけだ。
上農:このロリコン親父が。
藤村:因みに君のクラスの美咲ちゃんは私の東横綱だ。
上農:先生、ご自身の年齢の33%の女性を熱く語る様は滑稽極まりないですよ。
藤村:年齢は関係ない。まあ、私の存在自身が罪なんだよ。
このセンスに魅かれた女学生が私の元に集う、これは自明の理なんだよ。
上農:元治時代のネーミングセンスなこの学活コースに、よく集いましたね。
藤村:刑務所に入っている間、反省仕切りだったなあ。
上農:只の2回休みってだけでしょうが。
思考回路をモノポリーから逸らしてください。
藤村:だがなあ、3度も入ったんだぞ。
上農:単に出目に恵まれなかっただけでしょう。
ていうか僕もう帰っていいですか?
藤村:まあ待ちたまえ。
私は君の歴史に対する熱意を買っているんだ。
上農:どういうことです?
藤村:さらりと慶応の前の元号が言える中学3年生など、そうはおらん。
幕末ファンか藤田元治ファンかのどちらかしか在り得ない。
上農:一応前者に該当しますけど…。
藤田元治って誰ですか。
藤村:徳島県美馬市長だ。
上農:美馬市以外の一般知名度は氷点下ですよ、その人。
藤村:市長職にある人に無礼な表現をするんじゃない!
上農:アンタが持ち出さなきゃ問題にすらならないですよ!
藤村:まあ、それはさておき。
学活コースは第3希望まで記載可能だったのだが、覚えているかね。
上農:ええ、別に第2希望でも構いませんよ。
藤村:君の第2希望である、
【わーかいむすめは、古墳♪お色気ありそで、こっふーん♪コース】
も定員オーバーなんだよ。
上農:えええ、本当ですか!?
こんな、紙に書く行為すら赤面レベルがバイオハザードなコースなのに!?
藤村:そう褒めるな、私が赤面してしまうだろう。
上農:貴方のポジティブシンキングだけは尊敬できますよ。
藤村:仕方ないだろう、今は発掘ブームなんだ。
上農:そんなブームが来てるんですか?
藤村:ああ、新聞やTVでも連日取り上げられているのさ。
上農:へえー。
藤村:宮城県の上高森遺跡なんか連日人が詰めかけているんだぞ。
上農:それ、神の手事件でマスコミが取材しに来てるだけですよね!?
藤村:20年にも及ぶ歴史の創造、これこそロマンを感じないか?
上農:歴史は好きですけど、あれは創造というより捏造でしょう!
藤村:全く君と話してると楽しいな。
上農:アンタ絶対僕の事からかってるだろ。今度こそ帰ります。
藤村:まあ待ちたまえ。
君の第3希望、私の力で叶えようではないか。
上農:それをアンタの力と云うには、
魅力と信頼関係がパピルスレベルで薄いな。
藤村:君が3つ目に希望した、
【しんがぁそんぐらいたぁこーす(^^♪】
への登録は、何とか出来たのだよ。
上農:この学校の教師陣は一度ほぼ日刊イトイ新聞でも読んで、
名付けのセンスでも磨いたらどうですかね。
顔文字書き写してる時、自分の親の悲しそうな顔が脳裏に浮かびましたよ。
新村:女子高生感が溢れていて私は素晴らしいと思うぞ。
上農:もう一度言う。
このロリコン親父が。
藤村:というわけで、来週からギターを持ってきたまえ。
上農:すみません、これじゃまるで僕の人生基盤が、
貴方によって作られたみたいじゃないですか。
藤村:だから私はずっと日夜磨いているんですよ、
キミという名の才能をね。
上農:そんなに上手く繋げてないですよ!もう終わります!
審査員 点数 |
56 | 35 | 69 | 51 | 70 | 63 | 得点58.33 (ボーナス+1点込) |
【審査員コメント】 ・出席番号12番でうえのってあ行そこそこ渋滞してますね。 最初ミュージシャン設定をどう活かすんだろうと思いましたが、わりとシンプルな進路面談ネタでしたね。 正統派のやりとりながら 「モノポリー」「序の口」などボケのチョイスが上手く、安定して楽しめました。 ただ跳ねきらなかったと言いますか、「ミュージシャンか考古学者で悩んだ」という導入で期待したんですが、 コースの定員割れによる消去法というのは少し拍子抜けだったので、例えば面談で2つの選択肢を対比させて、 どっちを志望するかという展開なら、要素も活かせてボケ幅が広がったように思えます。 ・牧原さんはずっと憧れの人なのでこうやって新ネタが見れるのは嬉しくてたまらないです。 が、ちょっと今回のネタはごちゃごちゃしすぎてたかなって印象でした。 マニアックなボケを要所要所で挟んでくるのも牧原さんの魅力の一つだと思ってるんですが、 今回はちょっと主軸がふわふわしすぎて居てそう言うボケが生きてなかったのかなと。 ・個人的な当たり外れはありましたが、いわゆる想定内のボケみたいなのが無かったのと、 絶妙にマニアックなボケが多く散りばめられていたので面白かったです。 自分がボケもツッコミもあれこれ足しがちっていうのもあるんですが、セリフの多くがコンパクトで、テンポよく読める分あっさりめな印象を受けました。 ・コントに入るまでのくだりで上農が土器のことを完全否定しない為、ボケなのか、実際にそういうバンドなのか引っ掛かってしまってスッとコントに入っていけなかったです。 また、コント内に関しては読み手側に一定以上の知識がいるなと感じたネタでした。 知識がないとわからないボケを素直にツッコまずに1歩先をいく返しをしているのでなおさらついていける人とついていけない人に分かれてしまう気がしました。 ただその知識を共有できる範囲では面白みのあるやりとりだったと思います。 ・なんというか、大人な雰囲気のネタでした。ビターなコーヒーのような。 ボケの独自の雰囲気を持ちながらも、神の手事件や角界系の下りなどの目の付け所などが織りなしていて面白いです。 個性的な形としてはしっかりしてるんですが、全体的な盛り上がりという点では少々物足りないのも否めなく感じます。 ボケの膨らませ方が甘く感じる部分があるのが惜しい。こっふーん♪の後あたりなどですね。 この雰囲気のまま、もっと強烈なギャップを生み出して面白く持っていくことはまだまだできるんじゃないかなと。 今度ゆっくり宮崎の話をしましょう。え、関係ない? ・コント調ながらも割とボケ倒されていて、しっかりとネタが組み立てられているなぁ、という印象です。 ただ、部活のコース名以外にぶっ飛んだボケ・目新しい要素がほぼなかったかなぁと。他のネタと比べると、ぐらいの話なんですけどね。
月見:どうも、雪月風花です、よろしくお願いします
大黒:天然パーマの大黒と減塩パーマの月見で覚えて下さいね
月見:なんやその体に良さそうなパーマ
普通に美容室にいってオシャレにしてもらってるだけですから
大黒:・・・ま、下は二人とも天然パーマですけども
月見:バカじゃないの
大黒:いわんや、最近ゲームにハマってましてね
月見:接続詞おかしいね
大黒:好きすぎて一日48時間ぐらいプレイしてるんですよ
月見:じゃ二日ですね、あなたがゾウやとしたらの一日の体感時間ですけども
大黒:まあそれぐらい好きで熱中してるってことですよ
月見:いわゆるゲーマーってやつですか
大黒:そうそう
中でもファンタみたいなロールプレイングゲームが好きやねん
月見:・・・ファイナルファンタジーかな?
えらい爽快感のある略し方するんやね
でも何がそんなに面白いの?
大黒:あのね、こう、現実と別の世界を体験できるのがいいんですよ
例えば普段武器とか使うことないじゃないですか
月見:ああ、確かに剣とか槍とかかっこええですね
大黒:そうそう
俺は中でも当たればめちゃくちゃダメージを与えるハンマー系の武器が好きなんよ
月見:一撃必殺や
大黒:そうそう
だから俺な、ハンマーーやねん
月見:・・・ん?
大黒:ん?
月見:・・・え?
いや・・・ハンマーでは・・ないやん?
大黒:・・・?
うん・・・違うよ?
月見:え!?
大黒:え・・・何言うてるん?
ほら腕見て、ぷにぷにやろ?
金属質に見える?なんやったら触る?ええで別に?
月見:いや、いいですいいです
・・・いや、ちゃうやん
自分で、ハンマーやって言うたやんか?
大黒:いや、ハンマーやとは言うてないよ
ハンマーーやって言うてんで
月見:え、何?どういうこと?
大黒:だから、ハンマー好きやから、ハンマーーやって言うたんやん
月見:・・・?
大黒:・・・?
月見:・・・あ!
マヨネーズ好きな人をマヨラーって言う感じのこと!?
大黒:そうそうそうそう!
月見:ややこしいわ!
最後の母音が「ア」の単語にそのシステムくっつけんといてよ!
日本人同士で言葉の壁感じたん初めてやわ
大黒:いやいやいや、自分もゲーマーとか使ってたやん
月見:いや、ゲームに対して、ゲーマーは響きが違うからわかるやん
ハンマーに対して、ハンマーーは響きが一緒でややこしいやん
それやったらカナヅチストとかにしてや
大黒:それはおかしいわ、世界観壊れてまうやんか
カナヅチストなんて、あ、泳げない人かな?ってなるしさ
月見:やとしても、ハンマーーよりはわかりやすいけどな
大黒:まあまあ、あと武器だけじゃなくて防具もかっこええねん
月見:盾とか鎧とかか?
大黒:そうそう
ゴールドアーマーとかもあんねん
月見:そうなんや
大黒:だから俺、アーマーーでもあるねん
月見:ややこしいて!
大黒:しゃーないやんアーマー好きなんやから
月見:だからそれやったらヨロイストとか言うたらええやん!
大黒:それは世界観壊れるって!
それにヨロイストは川島なお美さんだけやん!
月見:それは旦那が鎧塚さんなだけやないか!
大黒:あと魔法も好きやねん
月見:魔法
大黒:中でも俺、火の魔法をよう使うねん
月見:おい
大黒:ファイアーーでもあるということや
月見:もう合わせにいってるやん
大黒:なんやねん合わせにいってるって?
月見:母音が「ア」の単語をチョイスしにいってるやん
大黒:そんなことないよ
月見:ほな他によう使う魔法ないんか?
大黒:雷かな
月見:サンダーーやん!
やっぱり合わせにいってるやん!
大黒:いってへんって!
たまたま雷もよう使う魔法やっただけやん
月見:ほな氷の魔法は使わへんのか!?
大黒:使うよ
月見:ほなお前ブリザーダーやな!
大黒:ううん、クーラーーやで
月見:合わせにいってるやん!!!
大黒:いってへんって!!!
月見:いやいや、ブリザードとかアイスストームとかやったわかるけど
クーラーなんて魔法ないやん!
なんで敵に気持ちええ風当ててんねん!
完全に合わせにいってるやん!
大黒:あと出てくるモンスターも好きやねん
月見:聞けや
大黒:スライムなんてすごい愛嬌あるしな
月見:スライム言うたな
大黒:だから俺、モンスターーでもあるねん
月見:合わせにいくなや!!!!
大黒:いってへんやん!!!!
月見:いやスライム言うてたやん!
今までの流れから言うたらスライマーやん!
なんでモンスターとかカテゴリの方いくん!?
大黒:全部のモンスターが好きやからや!
でも全部の種族言うていったらキリないから
泣く泣くまとめて言うてんねん!
こっちだって譲ってんねんぞ!!!
月見:なんで恩着せる側にまわってんねん!
ほなお前あれ職業みたいなんあるやろ!
魔法使いとか戦士とか!
あれどれが好きやねん?
大黒:魔法使いや!
月見:ほなお前、マホウツカアーやな!
大黒:いや、プリキュアーーや!
月見:はい!合わせにいったー!!!!
大黒:いってませんけど!!!!
月見:いやプリキュア出てくんのおかしいやん!
厳密にいえばプリキュアが魔法使いやったん1シリーズだけやし!
大黒:詳しいな!お前こそプリキュアーーか!?
月見:違うわ!
何を巻き込んでくれてんねん!!
お前カナヅチストは世界観が壊れるからアカンって言うてたくせに
勇者、戦士、僧侶、プリキュアの並びとかめちゃくちゃ世界観壊してるやんけ!
大黒:俺のやってるゲームで出て来たんやからしゃーないやん!
それに関しては俺もゲーム会社に乗り込んでクレーム言いに行ったよ!
月見:ほな、クレーマーやな!
大黒:いや、ビンターーや
月見:手ぇ出しとるやないか!
お前合わせにいきたいが為に暴行事件起こしとるやないか!
大黒:誰が、ゼンカーーやねん!
月見:どんだけ合わせにいくねん!
誰が前科持ちのこと、ゼンカーー言うねん!
大黒:なんやねん!なんで分かってくれへんねん!
俺ら同じコンビの、セツゲツフウカーーの、アイカターーで
下は、天然パーマーーの、ナカマーーやないか!この、ワカラズヤーー!
月見:もうええねん!!!!
相方、仲間、わからず屋、伸ばす前から全部人を指しとんねん!
お前ただその言い方したいだけやないか!!!
・・・もうお前の話聞いてたらゲームごと嫌いなってきたわ
大黒:いやそれは待ってや
ごめん、正直言う、合わせにいってた、もうせぇへんから
ゲームのことは嫌いにならんとってくれや
月見:なんや、えらい素直やな
大黒:うん、俺すぐにごめんなが言える、ゴメンナーーやねん
月見:それをやめろ言うてんねん!
もうええわ
大黒:お!お前、モウエエワーーか!
月見:ほんまにもうええねん!
やめさせてもらうわ
審査員 点数 |
70 | 41 | 88 | - | 86 | 80 | 得点74.00 (ボーナス+1点込) |
得票3票 |
【審査員コメント】 ・これ思いつきたかったなぁ。今大会の先に思いつきたかった−1優勝作品です。 まず「ハンマーー」という発想の部分で掴まれましたし、それを受けての「カナヅチスト」の下りも面白い。 テンポもよく「クーラーー」のような裏切りもあり、終始ニヤニヤして読めるいい漫才でした。 ただ気になったのは、「モンスターー 」までは末尾が「ー」の単語に「ー」を付けるというルールがあるんですが、 「プリキュアーー」以降は「あ行の後ろにーーを付ける」という新しいルールで進行しており、 かつそのことにはツッコミがないままオチまで行ってしまったので違和感が残ってしまいました。 ネタ自体は面白い分勿体ないので、何かひとつフォローの下りを入れるだけでかなり飲み込みやすくなるはずです。 ・この設定ならもっと深く掘り下げられそうな感じがしました。 ちょっと全体的にフリが丁寧すぎたかもしれません。最初に「ゲーマー」入れてくるところとか上手いなと思うんですけどもね。 「プリキュアーー」は面白かったです。 ・けうけげんさんが以前の審査員コメントで「『先に思い付きたかった!』と思わせられるような、発想が光るネタ」が好みとおっしゃっていましたが、 僕にとってはこのネタがまさにこれです。(勝手に引用してすみません) 目のつけどころも素晴らしく、すっとぼけ方や合わせにいってる等の展開も良かったです。 どこかもうひとつ、他に無い独自の山場を作れれば完璧だと思います。 ・↑コメントありがとうね! ↓コメントありがとうね! ・うわこれすごい。独特な目の付け所をもってきて、それをしっかり活かしてる。 ややこしいほうに合わせに行くという展開が、進んでいくたびに面白くなっていってますね。 しかも、ボケツッコミ両方ともテンションを高く持っていくことで臨場感が出て、ボケツッコミの質を高めていると思います。 前半エンジンがかかるのが少々遅かったのと、全体の肉付きが控えめでテンポ早めになりすぎてるのが惜しい。 とはいえ、あまりに分厚くするとテンポも崩れるので、 エッセンスを加えてもっと全体のネタが引き立つような要素をちょいちょいちりばめられるといいかなと思います。 ただ、徐々に盛り上げていって終盤でスパートをかけて落とすという部分での漫才の完成度はかなり高く感じました。 ・なんとなくフットボールアワーの「焼かんでいいやん」のネタを思い出しました。 それにしても合わせに行きましたねーw 合わせに行くほぼ一本なので、飽きる人もいるかなぁというあたりがきになるところです。
石川:どうもライラックです。僕が石川といいまして相方が鈴木といいますのでね、
皆さん我々の漫才をどうぞ気楽に楽しんで下さい。
鈴木:いやあ、それにしても人生とは選択肢の連続とよく言われるな。
石川:確かに。至るところに分岐点が潜んでいますからねえ。
鈴木:ああ。かくいう俺も若かりし頃、漫才師になるか勇者になるかで真剣に悩んでいたものだ。
石川:のっけから何を適当なことを抜かしとるんですか! にしても随分と奇妙な選択肢ですね、しかし!
鈴木:実は俺ここだけの話、過去に「勇者」として街から街へと渡り歩いていた時期があってなあ。
石川:それって現代でいうところの住所不定無職ですよね!
選択肢で思い出しましたが、子供の頃は友達としょうもない2択を出し合って盛り上がっていたものです。
鈴木:そうそう。進学するか就職するか、とかいう奴だろ?
石川:それのどこがしょうもないというのです! それこそ人生を大きく左右する重要な岐路でしょうが!
鈴木:まあ俺はどちらを選ぶことも無かったがな。
石川:だから勇者になるハメに陥るのですよ!
そうじゃなくて、食べるならカレー味のウンコかウンコ味のカレーか、みたいな奴ですよ!
鈴木:なるほどな。じゃあ俺はハヤシライスがいい。
石川:おや鈴木さん。僕の言葉が聞こえなかったのですか? それとも分からなかったのですか?
鈴木:それで、お前はどっちを選ぶんだよ。
石川:僕ですか? 僕はウンコ味のカレーですかね。いくらカレー味でも他人が排泄したものにはどうしても抵抗があるのです。
しかし味こそウンコでも正真正銘のれっきとしたカレーだというならば、そっちかなと思いまして。
鈴木:なるほどなるほど。思った以上に論理的な見解だな。
石川:鈴木さんはどっちですか?
鈴木:そうだな。そういう愚にもつかない2択を人に強いるヤツの性根がウンコ並だと思う。
石川:身も蓋もクソも無いこと言わんでくださいな! 他によく出し合った2択の質問といえば、
生まれ変わったら男と女のどちらがいいか、というのがありますね。
鈴木:あったなあ。お前はどっちなんだよ。
石川:僕は断然男ですね。ええ絶対に男です。男じゃなきゃ嫌です。だって女性に生まれたら苦労しますもん。
鈴木:男に生まれても苦労はするだろ。
石川:そりゃあ男には男の苦労がありますが、男と女の苦労は種類が別物なんですよ。
まず人間関係における気苦労からして根本的に違いますからね。一度女の子どうしの会話に耳を傾けてみて下さい。
大抵の場合、微笑ましい雰囲気とは裏腹に、お互い腹の内を悟られぬよう必死に牽制し合いつつ
友情を装い味方するふりしてさりげなく痛めつけ合っている様子が見て取れますから。
鈴木:何だよその悲しすぎる衝撃の真実は! ていうかそれ、お前の勝手な曲解だろ!
石川:女の子どうしのグループ内では、お手々繋いで足並みそろえて、
本心はどうあれ上辺だけは対等な仲良しこよしを演じなければならないというのが暗黙のルールなんです、間違いない!
少しでも個性を発揮して輪の中から抜きん出ようものなら、
途端に周囲から一斉に淘汰され跡形もなく踏みつぶされるから気を付けろ!
鈴木:以前流行った毒舌芸人のマネかよ! 果たして何人の人がピンとくるんだろうな!
石川:そしてそれだけではありません! 現代女性に生きる女性は皆、外見の良し悪しによって下される理不尽な格付け、
身支度や化粧のため浪費せざるを得ない膨大な時間と労力、月イチで訪れる身体の異変、
胸のサイズを始めとした体型にまつわる深遠な悩み、初体験時の激痛、妊娠のリスク、出産の苦しみ、等々々々々々……
といった数多くの脅威に晒され、無限の恐怖と闘いながら辛く悲しい毎日を必死で生き抜いているのです!
鈴木:どこに何を訴えたいんだ、お前は! もう分かったから落ち着け! ツッコミ役はあまり異常な面を見せるべきではないぞ!
石川:全国の皆さん! 女性は国の宝です! 全ての女性を敬い、崇め、慈しもうではありませんか!
女性の味方ライラック石川をどうかよろしくお願いします!
鈴木:女性の支持が欲しいのなら「MM−1」以外の所で宣伝するべきだと思うが……まあ頑張れ。
石川:……と、少々ハメを外しましたところで本題に戻りましょう。
鈴木さんは生まれ変わったら男がいいですか? 女がいいですか?
鈴木:どっちでもいい。
石川:いやいやいや! 会話的にも漫才的にも有り得んでしょ、その解答! 強いて言うならどっちとかあるでしょうに!
鈴木:だってそうだろ。天に再び命を授けて頂けただけでも奇跡だというのに、性別まで指定できるなんて恐れ多いじゃねえか。
たとえどちらに生まれようが、俺は精一杯天寿を全うするだけだ。
石川:おや? そんな重苦しいトークテーマでしたっけ?
鈴木:石川、相方の石川よ。俺は間違ったことを言っているだろうか。
石川:そっすねえ。本質は間違っちゃいませんが、根底が激しくズレているといいますか……。
鈴木:とにかく俺には選べない。いや、選ばないというのが俺自身の選択だ!
石川:ちっ……自分に酔ってる感がウゼエな。それでは次の質問に参りましょう。
恋人にするなら性格の悪い美人と性格の良いブスのどちらがいいですか?
鈴木:それは迷うよな。ちなみにお前は?
石川:性格の悪い美人ですかね。一番いいのは性格の良い美人じゃないですか。
外見は変えようがないですけど、内面は幾らでも矯正できそうな気がしますから。
鈴木:なるほどなるほど。実に合点のいく理由だ。
石川:で、鈴木さんはどちらと付き合いたいですか?
鈴木:俺を好きだと言ってくれた方。
石川:アンタええ加減にしいや! そういうどっちつかずな回答で逃げられたら場の空気が冷めるんですわ!
どっちでもいいからはっきりと答えてきんしゃい!
鈴木:正直どっちもどっちだしなあ。それ以前にそういう二者択一に迫られる状況がイメージできん。
石川:じゃあこうしましょう。性格の悪い美人と性格の良いブスの2人から同時に告白されたらどちらと付き合いますか?
鈴木:俺は中途半端な女で妥協したくない。そもそも好きでもないのに告白を受け入れる方が不誠実だ。
2人の申し出はどちらも潔くきっぱりと断り、本当に理想と思える人を探すことにするよ。
石川:だーかーらー! そんな抜け道は反則ですってば! じゃあもしも2人の内どちらかを選ばなければ宇宙が消滅するとしたら?
鈴木:もしもだとしてもそんなの絶対有り得ん。
石川:もしも話の前提を否定されたら元も子もへったくれも無いでしょうが! 子供じゃないんだからその辺分かってくださいよ!
鈴木:今のこの議論自体が十分子供じみていると思うが。
石川:うがああああああああああああーっ! ……分かりました。それでは聞き方を変えましょう。
鈴木:じゃあ俺はハヤシライスがいい。
石川:何に手ごたえを感じて滑ったボケをもう一回言ったんですか!
そうじゃなくて……特別なんの取り柄も無い地味な女性と、性格が最高に良い絶世の美女だったら、
どちらと付き合いたいですか!? これなら選べますよね!
鈴木:いやまあ、美人と一口に言っても色々いるからなあ。どういうタイプの美人なんだよ。
石川:そりゃもう万人が認める非の打ち所の無い美貌の持ち主ですよ!
それでいて嫌味な部分を感じさせないという、まさに完璧な美人です!
鈴木:いやいや、完璧な美なんてものは存在せんだろ。
石川:それがね、いたんですよ! 僕も初めてお見受けしたとき度肝を抜かれました!
鈴木:え? お前会ったん?
石川:そうなんです会ったんです! アンビリバボーなことにね!
あの方を見た瞬間、人生観変わりましたよ! まあすぐに戻りましたけど!
とにかくそれはもう常識を覆し美の概念を打ち破るが如く幻想的かつ神秘的な超絶的美しさだったとだけ言っておきましょう!
ぱんぱかぱーん!
鈴木:そ、そうか。それはさぞかし綺麗なんだろうな。
石川:では選んでください! どちらと付き合いたいですか!?
鈴木:でもなあ、いくら容姿が端麗でも相性とかあるし……。
石川:先ほども言いましたが、その人の性格は滅茶苦茶良いですよ! 心優しく、寛大で、人望の厚いお方です!
鈴木:ほう、人に好かれるというのは魅力的だな。
石川:はい! 異性には崇拝され、同性には慕われ、誰からも愛される聖母のような慈悲深い女性です!
そのお方の差し伸べた手によって救われた国は数知れず!
彼女がひとたび赴けばその場から戦争も人種差別も歩きスマホも無くなると専らの評判です! ばんざーい! ばんざーい!
鈴木:そ、それは突っ込んだら負けって奴か? しかしそれほどまでに清らかな性格というのは好ましいな。
石川:ですよね、ですよね! さあそれでは選んでください! どちらと付き合いますか!?
鈴木:……いや駄目だ。俺ホントに金欠でよ。一人で生活するだけで精一杯でさ。情けねえけど今は誰とも付き合う余裕はねえな。
石川:実はその女性、敏腕女社長だったのです! ええい参ったか、こんちきしょう!
鈴木:ええっ!? 会社を経営しているのか!
石川:そうですよ、財力ありますよ、玉の輿ですよ! 憎いね、ひゅーひゅー!
鈴木:でもなあ、現代日本の資本主義では利益を出し続けるだけで相当難しいって聞くぜ。
それにいつ何が起こるか分からないご時世だしなあ。
石川:あの方の経営手腕を侮ってもらっては困ります!
何を隠そう彼女はあの「世界で一番経営手腕あるのは誰か決めまっしょい大会」で10年連続優勝してますから!
これで一生安泰だ! ひゃっほう!
鈴木:そ、そうなのか! 世の中は賞が全てではないが、何かしらの称号を持っている人というのは信用しようという気になれるな!
石川:もう迷う余地など無いですよね! さあお選びください! レッツ、チョイス!
鈴木:でもなあ、いくら金があっても幸せになれる保証はないからなあ。
石川:その女性、魔法が使えます!
鈴木:ま、魔法だって!?
石川:そうです! 透視、念力、瞬間移動は勿論のこと、不老不死や時間逆行なども思いのまま!
鈴木:そ、そいつは凄い!
石川:それから変身能力も備わっていまして、好みや気分に応じて姿形を変えることだって造作ないこと!
例えば憧れのあの女優さんと恋人気分に、なんてことも出来ちゃいますよっ!
鈴木:ん? それだと元が美人である利点が薄れるような……。
石川:そこ揚げ足を取らない! 細かい男はモテませんよ! とにかくその人は全知全能にして完全無欠!
もはや不可能などありません! キラーン!
鈴木:そ、それはすなわち神様なんじゃないのか!?
石川:そうです! 神です! ゴッデス! ほら一緒に、ゴッデス!
鈴木:ゴ、ゴッデス!
石川:それでは今までの全部踏まえたうえで今一度問います! これといって取り柄が無く脚の太い地味な女性と……。
鈴木:脚が太いなんてさっき言ってたか?
石川:美人で、性格が良くて、社長で、魔法使いで、ていうか神で、しかもヨーヨー名人の女性……。
鈴木:また一個加わった! 別にいらねえけど!
石川:貴方はどちらと付き合いたいですか! 選んでください!
鈴木:人に優劣をつけるのは良くねえわな。
石川:しばき倒しますよ! ええ加減ここまで来たら選ばんかい! どっちゃでもええから! おおう!?
鈴木:わ、分かったよ。それじゃあ……地味な方の女性で。
石川:ちょっと待てい! 確かにどちらでもいいとは言いましたがね!
ここまで好条件をあつらえた側をないがしろにするたあ一体どういう了見なのですか!
鈴木:いやだってよう、そんな女が実在したら単純に怖えだろ。だったら俺は普通の娘と普通の恋愛したいわ。
石川:至極もっともな道理と思います! いい加減にしてみてはいかがでしょう!
2人:ありがとうございました。
審査員 点数 |
51 | 56 | 63 | 47 | 76 | 65 | 得点60.67 (ボーナス+1点込) |
得票1票 |
【審査員コメント】 ・「漫才師になるか勇者になるかで迷う」←スゲェ、ひとつ前のネタともふたつ前のネタとも被ってる。 ボケツッコミが入れ替わったり後半の流れであったり、いつもの正統派のライラックさんとは違う流れでしたが、 安定したやりとりはそのまま「ヨーヨー名人」のような予想外のボケもあり、今までより格段に良かったと思います。 ただ、後半の美人インフレの流れはいいんですが、石川のテンションが空回りしている印象を受けました。 ここは強引に鈴木に美人を選ばせたいわけですから、もっと自由にボケに行った方が楽しめました。 序盤の女性についての語りも、長々と語った割には比較的色んな所で言われている浅い主張に留まってしまっていた印象です。 こういう理屈っぽいネタは全体の文章量が多く重くなりがちなので、もっとバカバカしさが必要です。 殻を破ろうとする姿勢は素晴らしいので、次回はフレーズひとつひとつに個性を出してみてはいかがでしょうか。 ・シロストさんと雪月風花さんの流れを汲みすぎたツカミ。 序盤は正直全く面白くなかったんですけど、完全無欠超人作ってく流れから一気に面白くなりました。 正直不要かなって思われた二人のキャラ付けもそこから生きてたように思います。 ただ、後半も後半でもっともっと踏み込んで欲しかったかな、と言う印象です。 女性の支持が欲しいのなら「MM−1」以外の所で宣伝するべきは良い指摘で笑いました。 ・ネタの骨格だったりは割とありがちなように感じられたのですが、作り込み方やリアリティの高さについつい感心してしまいました。 個人の感覚の問題になってくるとは思うのですが、ツッコミの口調のクセがすごいと言いますか、所々「…え?」と引っかかるところが多かったです。 〜んしゃい! とか、ツッコミが暴走してボケが制止にまわるとか、入れたくなる気持ちもわかるんですけど、 よっぽど上手いことぶっ込まないと浮いちゃうんじゃないかと思います。 ・しょうもない2択に対して鈴木がちゃんと選ばないという所でバカバカしさよりも鈴木に一理ある部分が多く、ボケになりきっていないなと思いました。 それに対して何故そこまでして石川が2択を選ばせたがるのかがわからない為、石川がヒートアップしていく感情の変化についていけない所がありました。 構成的に盛り上がりを作ろうとしている努力はわかるんですが、 選ばない鈴木を笑えばいいのか、ヒートアップしていく石川を笑えばいいのか曖昧になっていて、読み手を置いて行ってしまった印象です。 ・漫才のセオリーとはまた違ったボケツッコミの展開が新鮮でした。 至極真っ当なボケとイライラしすぎてボケ寄りになっていってるツッコミ。この組み合わせからなる掛け合いが面白いです。 ツッコミがぶっ飛んだ思考であるというのもいい味付けになっていますが、ここをもう少し引き出せたらよかったかなと。 序盤で見せた女性の苦労の語りから出る狂気を、終盤でもっと活かせればネタの違和感が消えてまとまりができると思います。 後は、石川さんの女性の引き出しにもう少々個性があればいいですね。 ただ、破天荒すぎると軸がしっかりしているこのネタがぶれる恐れもあるため、程よくネタ全体を引き立てる展開を考えていくといいと思います。 ・ツッコミの石川さんが暴走してるのは最初ちょっと気になりました(少なくとも初見の人だと追いづらい気がします)が、 後半でかなり暴れてきて、そういうネタなのかってことで一応な遠くしました。 展開そのものがボケみたいになった分、突然驚くようなボケが出て来るような機会があまりなかったのが惜しいですね。 フレーズ使いはなかなか好きです。
小村:どうもガンバラナイズです!
五竹:皆さん、あけましておめでとうございます。
小村:秋真っ只中だわ!
五竹:いやー、年明けるの早かったですね。
小村:いや明けてねえんだよ!年明けるのに早い遅いねえんだよ!誤差あっても1日なんだよ!
五竹:・・・あれ?もしかして小村さんはまだ明けてない感じ?
小村:明けてねえよ!まず個人個人で明けるものじゃないしね!?
五竹:これ、明けたの俺だけ?
小村:個人個人で明けるものじゃねえんだわ!!皆共通!!
五竹:なんだじゃあ明けたんじゃねえか。じゃあ改めて、あけましておめでとうございます。
小村:皆共通で、明けてないんだわ!!あけませんでしたごめんなさいなんだわ!!
五竹:いや、確かに明けた。
小村:何を持ってそう思う!?明けるのって、時間でしょ!?
五竹:頭の中で鐘が108回鳴り、空からおせちが降り注いできた。
小村:お前の年越しどんな奇怪なイメージから来てんだよ!?
五竹:空から降り注いだ黒豆に貫かれ、街の皆が死んでいった。
小村:怖えし!!もうちょっとハッピーなイメージだったわ!!
五竹:あ・・・小村さんあけおめ。
小村:さっき聞いたわ!明けてないしな!?
五竹:いや、また年明けたから。
小村:え、2回目ってこと!?
五竹:そうそう。皆死んでいったよ。
小村:黒豆降り注いじゃった!?
いや、じゃなくてね!?変な正月イメージ受信してるだけで明けてるんじゃないからね!?
五竹:あ、小村さんあけおめ。
小村:また来た!?黒豆の被害者続出しちゃった!?
五竹:いや、今回はかまぼこに貫かれてったよ。
小村:まさかの!?ソフトな振りして殺る時は殺る子だった!?
五竹:あ、ごめん今のあけおめ無しで。鐘が107回だった。
小村:いやそのフェイントイメージ何だ!?よく数えてたな!?
五竹:あとおせちにガム混ざってたし。
小村:それは確かにおせちじゃないな!年明けられねえな!
五竹:小村さん、あけあけおめおめ。
小村:今日はよく明けるなぁ!あと変なアレンジあけおめしてくんなよ!
五竹:いや2回明けたからさ。
小村:まさかの2枚明け来た!?
五竹:鐘が216回だったし、黒豆は漆黒だったね。
小村:鐘はいいとして黒豆の度合い分かんねえわ!おせちも量で判断させて!?
五竹:あけおめ。
小村:いや当たり前のように明けてかないで!?
五竹:あけおめ。
小村:ペース上げてかないで!?
五竹:あけあけおめおめ。
小村:ペース上げてかないで!?
五竹:イレヴンあけおめ。
小村:五竹さん、予想を裏切ってくれることを願って聞くけど、それは何?
五竹:年が明けたんだよ、13回。
小村:いや逆に裏切ってくれたな!?13はサーティーンなんだわ!!
五竹:お雑煮のお餅が街の皆を貫いてったよ。
小村:おせちの殺傷能力ー!!柔らかいものがことごとく!!
五竹:あとお雑煮の汁も街の皆を貫いてったよ。
小村:いやもう何なんだよその怖え街よ!!皆家にこもってろよ!!
五竹:いや、そんなことよりも今日は話したい話題があってね。
小村:お前が言ってんだけどな!?一人で明けまくってるのが原因だからな!?
五竹:あけおめ。
小村:言ってるそばから!
五竹:でさ・・・小村さんはサンタって信じてる?
小村:話したいことそれ!?こんな秋の日に話題が年末年始過ぎない!?
五竹:あ、あけあけおめおめ。
小村:明けないで!?2回も!
五竹:俺は信じないね。というか興味ないね。
小村:じゃあなぜ話した!?どういう意図で話したかったの!?
五竹:あ、あけおめ。
小村:コンスタントに明けないで!?
五竹:街の皆が空から降り注ぐトナカイに貫かれて死んでいったよ。
小村:クリスマスでは!?おせちにトナカイ入ってないよね!?
五竹:あと鐘の音じゃなくて鈴の音だった。
小村:クリスマスでは!?ジングルベルでは!?
五竹:あっ、とじおめ。
小村:とじおめ?
五竹:明けた年が閉じてった。
小村:いやよく分かんねえんだけど!?
五竹:黒豆に貫かれて倒れてた街の人が黒豆食べて元気になった。
小村:元に戻ったと取っていいのかな!?あと倒れてたのに食べれたの!?
五竹:あー!!とじおめとじおめとじおめ、とじおめ!!
小村:!?
五竹:・・・小村さん、今西暦何年?
小村:2017年だけど。
五竹:同じだ・・・ただいま。
小村:明けた年全部戻った!?
五竹:かまぼこに貫かれて倒れてた街の人はかまぼこ食べて元気になったよ。
小村:よかったよかった。
五竹:トナカイに貫かれて倒れてた街の人はトナカイ食べて元気になったよ。
小村:それはちょっと喜べた限りじゃない。
五竹:汁に貫かれて倒れてた街の人は地面べろべろ舐めて元気になったよ。
小村:それはただただ汚い。
五竹:ただお餅に貫かれて倒れてたお爺さんはお餅を喉に詰まらせて倒れたままだったよ。
小村:かわいそう。
五竹:全部が全部元に戻ったわけじゃないから全く同じ2017年とは言えないけど、2017A年として俺は今年を生きて行こうと思うよ。
小村:うん。
五竹:小村さん、2018年で合流しような。
小村:うん。
五竹:あ、小村さん・・・あけおめ。
小村:いや合流する気ゼロか!もういい加減にしろ!
二人:どうもありがとうございました。
鳴子:怖い話と、
友人の読者モデルが自分のことをブタの化物と思い込むようになった話と、
お菓子食って寝た話、どれ聞きたいですか?
神崎:情報量。開口一番の情報量。
とりあえず一番正統派っぽい怖い話で。残り2つはお蔵入りで。
鳴子:じゃあ怖い話しますね、どうぞよしなに……。
これは3年前、私が友人の読者モデルと廃病院に行った時の話なんですが……。
神崎:おいこれお蔵に入れたヤツじゃねえのかー?発注と違うぞ、担当者呼べ担当者ー。
鳴子:その読者モデルには霊感がありまして、廃病院に着くなり「何か嫌な予感がするブヒ……」と……。
神崎:あ、これ後日談だー。ブタの化物になった後の話だ、ごめん担当者発注通りだわー。
鳴子:するとレースクイーンが「寒いブヒ、寒いブヒ」と、ブルブル、ガタガタッ!!
それを見て私はイヤだなー、怖いな怖いなー……。
神崎:それ稲川のギャグー。それ稲川淳二の持ちギャグー。パクっちゃダメー。
鳴子:「く、苦しいブヒ、私の、私の中にブヒ何かが、ブヒ、ブヒィィィィィ!!!」
「ど、読者モデル!?しっかりしてください読者モデル!!」
「……フッフッフ……私のギャグをパクるなんてイヤだなー、怖いな怖いなー……」
「き、貴様は 霊 体 と 化 し た 稲 川 淳 二 ! ! ! 」
神崎:はいどーもPARTY NOISEですよろしくお願いしまーす!(笑顔で鳴子の口をふさぐ)
鳴子:もご!もごもーご、もっごんもれらい!もっごんもれらい!!(じたばた)
神崎:すいませんねー鳴子ちゃんのおいたが過ぎましてねー。多分今ラッスンゴレライって言ってますねー。
鳴子:ぷはっ、はぁはぁ、知ってました?ラッスンゴレライって反日的な言葉らしいですよ?
神崎:情弱だよー。2年くらい前の情報弱者だよー。
鳴子:なんでもラッスンゴレライと耳元で100回言われると、肉体が溶けて霊体と化すという……。
神崎:その説は知らねえー。さては稲川淳二を霊体にしたのはその呪術だなー?
ごめん鳴子ちゃん、一旦中断いいかな?序盤からかっ飛ばしてるとこ悪いけど。
鳴子:何ですか、ティータイムですか?
神崎:クリケットじゃないからー。途中でティータイム挟むのはクリケットだけだからー。
とりあえずさ、何さ今の話?鳴子ちゃん怖い話とか好きだったっけ?
鳴子:あれ、言ってませんでしたっけ?
私、他人に怪談を語り聞かせて震え上がらせることに異常に興奮するタイプなんですよ。
神崎:おーっと変態だー。残念ながら法に裁かれないタイプの変態だー。
鳴子:理想を言えば暗い密室で、1対1で、初対面の、8連勤くらい疲れてる人に怪談を語り聞かせたいですね……。(うっとり)
神崎:フェチが未知だよー。恍惚の表情になる理由が掴めないよー。
鳴子:怪談による恐怖で相手を失禁させた夜は、興奮のあまり高いワインを開けます……。(うっとり)
神崎:ワインが可哀想だよー。おもらしきっかけで抜かれるコルクも可哀想だよー。
鳴子:そんなわけで、暗い密室で初対面の人に1対1で怪談を聞かせて、お金が貰える仕事がしたいのですが。
神崎:社会を舐めるなよー?そんな職種に需要が発生するほど日本は終わっちゃいないぞー?
鳴子:そんなこと言わずに。ありませんかね?密室で初対面の人に怪談話せるお仕事。
うーん、もう仕方ない!相手が8連勤くらい疲れてなくていいんで!4連勤でいいんで!
神崎:何の譲歩もしてないよー。えー……密室で、1対1で、初対面の人に怪談話せるお仕事…………。
タクシーの運転手じゃね?
鳴子:それな。
神崎:いやー疲れたなー。夜勤8連勤したから疲れたなー。4連勤で良かったんだけど8連勤しちゃったなー。
だけど凄くスカイツリーが見たいなー。よしタクシーで行こう。ヘイタクシー!
鳴子:ぶろろろろ……キキーッ!!ガチャ。
どうも、密室で、初対面の人に、1対1で怪談聞かせることに性的快感を覚えるタクシー運転手です。(うっとり)
神崎:よし、違うタクシーにしよう。ばいなら!(ダッシュ)
鳴子:逃がすか!喰らえ投げ縄!しゅびっ!!
神崎:ぐあっ!首に投げ縄が!めっちゃダッシュボードの匂いがする!!(鳴子の方に引っ張られる)
鳴子:ふふっ、残念でしたね……私はタクシー運転手になる前、アメリカでカウガールやってたんですよ……。
神崎:異色の経歴だよー。どういう経緯でタクシー運転手に転職したんだよー。
はぁ、仕方ない、しばし性癖の捌け口になるだけだ……すいません、スカイツリーまで。
鳴子:あれは3年前……私が心霊スポットの廃遊園地に行った時の話です……。
神崎:仕事しろー。こちとらアンタの性癖に付き合うためだけにヘイタクシーしたわけじゃないんだよー。
鳴子:おっとすいません、私としたことが……。
これは3年前、私が心霊スポットの廃スカイツリーに行った時の話です……。
神崎:怪談のリクエストじゃないよー。そんで廃スカイツリーなんてねぇよ、ずっと栄えてるよー。
鳴子:そこで私はガタガタッ、ムラムラッ!!エロエロッ、イヤンバカンウフーン!!!
神崎:それ稲川の新ギャグかー?聞いたことないぞ、下ネタに手を出すとは堕ちたものだなー。
ちょっと、いいかげんに発車してよ。こちとら夜勤明けだからイライラしてるんだよ。
鳴子:………。(神崎の耳元に顔を近づける)
ラッスンゴレライラッスンゴレライラッスンゴレライラッスンゴレライラッスンゴレライ……。
神崎:何霊体にしようとしてんだー。客に怖い呪いふっかけんなー。
鳴子:これは私が3年前、廃ラッスンゴレライに行った時の話なんですが……。
神崎:そんなんねぇよー。廃スカイツリー以上にねぇよ、だってラッスンゴレライ自体がねぇもーん。
鳴子:「へー、ここが廃ラッスンゴレライかー。早速入ってみよう。ウィーン」
「ふふふ……いきなり入ってくるなんてイヤだなー、怖いな怖いなー……」
「き、貴様は 霊 体 と 化 し て な い 稲 川 淳 二 ! ! ! 」
神崎:はいどーもPARTY NOISEでーす!!(憤怒の形相で鳴子の口をふさぐ)
鳴子:もっごんもれらい!もっごんもれらい!もっごんもれらい!もっごんもれらい!もっふんが!!(じたばた)
神崎:いやーすいませんねーこの娘しょっちゅうバグるんですよー!最後だっふんだって言いましたねー!
鳴子:ぷはっ、はぁはぁ、知ってました?志村けんが死んだらしいですよ?
神崎:いつの時代の情弱だよー。ネットがまだない時代の都市伝説じゃねぇかよー。
鳴子:なんでも耳元で「だっふんだ」と100回ささやかれると、リアクション芸人が怪談師に変わってしまうという……。
神崎:それ稲川淳二の経歴ー。稲川淳二がかつてリアクション芸人だったというあまり知られていない経歴ー。
鳴子ちゃん、なんで止められたか、わかるかい?
鳴子:わかんないですよ!声の抑揚もしっかり意識しましたし、「イヤだなー」の時の表情にもこだわりました!
そんな私の、どこがタクシー運転手としてダメだったんですか!!(ぷんすか)
神崎:タクシーを運転してないからじゃね?
鳴子:それしかない。
神崎:いやー、昨日はヤバいタクシーに乗っちゃったなー。結局アクセルすら踏まなかったなー。
投げ縄引きちぎって逃げたけど、今日こそはスカイツリーに行かなきゃな。ヘイタクシー!
鳴子:ぶろろろろ……キキーッ!ガチャッ。
どうも、またお会いしましたね。密室で、1対1で、初対面の人に……。(うっとり)
神崎:よし、この町はもうダメだ。富山とかに移住しよう。ばいなら!(ダッシュ)
鳴子:逃がすか!喰らえ、念力地獄(サイコインフェルノ)!!ヴゥゥゥン!!!
神崎:ぐあっ!か、体が勝手にタクシーの方へ!何故かダッシュボードの匂いもする!!
鳴子:ふふっ、残念でしたね……私はカウガールになる前、超能力者養成学校に通っていたんですよ……。
神崎:もう履歴書が見たくて仕方ないよー。絶対飽きないよずっと味するよー。
もう諦めるよ、今日こそはスカイツリー行ってくださいね?せめてサイドブレーキは下ろしてくださいね?
鳴子:これは3年前、私がある廃校で実際に体験した話なのですが……。
神崎:反省を活かせやー。そんで3年前の密度高すぎるだろ、どんだけ廃墟巡ってんだー。
スカイツリー行く気ないなら帰るよ?もう念力地獄(サイコインフェルノ)は見切ったから効かないよ?
鳴子:わかりました、せめて、せめてひとつだけとっておきの怪談を語らせてください!!
それを語ったらスカイツリー行きますしお代も頂きません、アメリカでロザリーおばさんに習ったパイの作り方も教えます!!
神崎:どんだけ怪談に重きを置いてんだよ、怪談でお金貰いたいんじゃなかったのかよー。
わかったよ、手短にね?あとロザリーおばさんのパイの作り方はすげぇ気になるから絶対教えてね?
鳴子:わかりました、それでは語らせて頂きます、どうぞよしなに……。
これは、ある読者モデルが心霊スポットの廃養豚場に行った時のお話です……。
神崎:おーっと、早くも行く末が読めたぞー?ネタバレがハンパないぞー?
鳴子:その廃養豚場に足を踏み入れた瞬間、読者モデルはイヤな気配を感じました……。
気のせいかと思い、どんどん廃養豚場を進みますが気配は消えるどころか強くなり、寒気や嘔吐感までこみ上げる……。
これ以上はヤバい、引き返そう、そう思った瞬間、読者モデルの耳元でこう聞こえたのです……。
「だっふんゴレライ」……。
神崎:知らねえギャグだー。大御所と新鋭で手を組んだ結果生まれた知らねえギャグだー。
鳴子:言うなれば、8.6秒シムーラーとでも言うべきでしょうか……。
神崎:クソッタレがー。もう喋るなお前、投げ縄貸せ口縛るからー。
鳴子:読者モデルは一目散に逃げました、それでも声はやみません。
耳をふさいでもだっふんゴレライ、大声を張り上げてもだっふんゴレライ。
寝る時もだっふんゴレライ、撮影の時もだっふんゴレライ、フラペチーノ飲んでてもだっふんゴレライ。
神崎:わりと余裕あんじゃーん。きっちり読モこなしてんじゃーん。
鳴子:そしてだっふんゴレライが100回を越えた瞬間、恐ろしいことが起きました……。
なんと、彼女は、自分のことをブタの化物と思い込むように……!!(わなわな)
神崎:でしょうねー。予定調和もいいとこだよ、こちとら既に後日談も聞かされてんだよー。
鳴子:そこから先は酷い有様でした……。
ブタの化物と化した彼女は棍棒で人を襲ったり、埋めてあるトリュフを勝手に掘り起こしたりする始末……。
神崎:ムチャクチャやってんなー。鳴子ちゃんよくそんなヤツと友達になれたなー。
鳴子:そして悪評の立った彼女は、読者モデルを辞め……誰も自分のことを知らないアメリカに渡り……。
カウガールを経て、現在、個人タクシーの運転手をしているそうです……。
神崎:…………。
…………………。
……………………………………………………………………ほへ?
鳴子:そうそう、私が何故タクシー運転手になったか、答えてませんでしたね……。
ひとつは、私が密室で、1対1で、初対面の人に怪談を聞かせることに興奮するタイプだから……。
もうひとつは、個人タクシーは、密室で、暗い夜道を走っていても怪しまれない……。
そう、人を襲い、山奥に捨てたりすることに非常に向いてる職業だからブヒよ……!!(うっとり)
神崎:……………………………………!!!!!(がたがたがたがた)
………っガチやないかーっ!!!ここにきて本格派のサイコホラーやないかーっ!!!
ここまで散々おまぬけキャラでやってきてそれは卑怯だぞー!!!ちょっとちびっちゃったぞー!!!
鳴子:おっと、失禁ブヒか?それは興奮するブヒね、ワインを開けなきゃ……。
そう、あなたの血という高級ワインをね……!!!(うっとり)
神崎:おかーさーん!!!コイツなんか言うー!!!コイツなんか怖いこと言うー!!!
に、逃げなきゃ!!ガチャガチャ、くっ開かない!!
鳴子:させませんブヒ……鍵は「念力施錠(サイコロック)」で施錠したため、人間の力じゃ開かないブヒ……。
お待たせしました、このままこのタクシーは全速力で人気の無い山道まで走るブヒ。
アメリカで荒馬乗りこなしてきた私には簡単なことブヒ……。(うっとり)
神崎:ちくしょう、コイツ過去の職歴を確実に活かしてやがるー!!!仕事出来るタイプだー!!!
い、イヤだ、僕はスカイツリーを見るまでは死ねないんだ!誰か、誰か助けてーっ!!
鳴子:うふふ、それでは地獄のドライブ、いや、ドライブヒを……。(ぴきーん)
………!?か、体が動かないブヒ……こ、これは一体………!?まさか、霊体による干渉……!?
「……ふふふ……人を襲っちゃうなんてイヤだなー……怖いな怖いなー……」
神崎:あ、貴方はまさか 霊 体 と 化 し た 稲 川 淳 二 ! ! !
鳴子:「違います、ロザリーです」
神崎: ロ ザ リ ー お ば さ ん ! ! ! ? ?
霊 体 と 化 し た ロ ザ リ ー お ば さ ん ! ! ! ? ?
え、なんで!?なんで稲川のギャグやりながら出てきたの!?日本語喋れるの!?
鳴子:「説明は後ブヒ、とにかく今はこの除霊パイを食べさせるブヒ!」
神崎:ロザリーおばさんもブタの化け物と化してない!?だっふんゴレライ聞いてない!?
まぁいいや、喰らえ、パイを投げるバイトを8連勤してきた腕前を!!
うおぉぉぉぉぉスカイツリーに連れて行けぇぇぇぇぇっ!!!ぶんっ!!!
鳴子:ビチャッ!!もぐもぐ、ぶ、ぶひいいいいい!!!ぶっひんごれらあああああい!!!………ばたり。
……そんなわけで自分をブタの化物と思い込んだ読者モデルは、お菓子食って寝ましたとさ。チャンチャン。
神崎:お蔵に入れとけっつったろうがー。てか2番目と3番目同じ話じゃねぇかー。
なんだこれ、タクシーが微動だにしないまま終わるタクシーコントとか前代未聞だよー。
鳴子:ちなみに超能力者養成学校卒で、読者モデルで、カウガールで、タクシー運転手だった彼女は、
現在SUPER☆GIRLSのメンバーとして活躍しています。
神崎:マジかよー。誰だ、スパガのメンバー誰一人として知らないけど誰だー。
もういいよ鳴子ちゃん……最後にひとつ、僕に言わなきゃいけないこと、あるよね……?
鳴子:「ガタガタッ」「イヤだなー怖いなー」は稲川淳二さんの怪談の特徴であり、決してギャグではありませんよ!!(ぷんすか)
神崎:ごもっとも!!
審査員 点数 |
本物 | 78 | 70 | 69 | 74 | 82 | 得点75.60 (ボーナス+1点込) |
得票2票 |
【審査員コメント】 ・殺人犯がタクシー運転手という下りは、昔読んだサイコパステストから引用しました。 最近PARTY NOISE決勝行けてないんで、今回ガチで決勝いかせてあげたいです。 前回ザ★健康ボーイズ枠のミルキーケースに蹴散らされた時は神崎の枕が濡れに濡れたそうな。 ・めっちゃ回収してきた! 回収はすごくうまかったんですけど、回収じゃないボケの方が面白かったですね……。 伏線回収してるボケがおとなしかった印象です。基本的には面白かったです。 ・作者がどなたかはよくわからないんですが、PARTY NOISEさんらしさのあるネタだなぁという印象です。 押さえるべきポイントは全部押さえてあって、特にこれという欠点は無いのですが、飛び抜けてインパクトのある箇所となるとやや少ない印象を受けました。 勝ち点1は確実に取ってくるけど勝ち点3までには至らないような、もっとすごいのが来るぞ来るぞというハードルを越えてこなかったような、もどかしい感じがありました。 一箇所唐突にレースクイーンが紛れ込んでたんですが、レースクイーンと読者モデルで何が勝敗を分けたのか気になるところです。 ・構成面は非常に練られていて文句のつけようがないと思ったんですが、 反面一字一句見逃さずに見ていかないとついていけない情報量だったなと感じてしまい、読み手側にかなり負担のかかるネタだなと感じました。 怪談、タクシーと割とありがちなテーマの中ではボケの種類や角度はしっかり裏切れていたと思います。 ただ、そういうコンビと言われればそうなのかもしれませんが、神崎が鳴子に乗っかる所に違和感があって、全編通じて乗っかるのならまだついていけるんですけど、 タクシーコントに入って切る所は切っているにも関わらずその次にコントに入ったら鳴子の言うことに乗っかる方向でツッコんでいるので、 このボケをやりたい、この見せ方をしたいの都合で動いている感があり、感情移入しきれませんでした。 ・漫才の掛け合いやボケツッコミのキャラ付けは、もう言わずもがなという感じですね(まああなたが今までのPARTY NOISEだった場合ですが) 個性的なキャラクターと独特なボケを抜群の安定感で繰り広げられていると思います。 漫才としての完成度は高いですが、それゆえにボケの空振りが少々目立っているというふうにも感じました。 前半の掴みでの飛ばしっぷりなどは好きなんですが、展開していきながら伏線を張りまくったのが逆にマイナスに働いているかなぁと。 展開の繰り広げ方のほうに重点が置かれているせいか、ボケが決まり切っていない部分も見えました。 作りこんだネタももちろん好きですしこの作りこみ方はすごいと思うので、 「作りこむすごさ」を「作りこんだ面白さ」に昇華できるような練り方で印象が大きく変わると思います。 あ、あと一応言っておきますけどしばく。 ・なんでしょうね、何で笑ってるのか自分でもわからないくらい引き込まれてしまいまいsた。 核にしたワード(稲川淳二は主題だから良いとしても、豚の化け物とかラッスンゴレライとか)がちょっとかさばりすぎているのは気になりましたが、 鳴子ちゃん扮するタクシー運転手が本当に怖い話を始めるところとか、普通の意味でゾクゾクする展開も多かったですね。
志摩:良き日です!!今日も良き日にしていきましょう!!
安喰:お前はモテないな。
志摩:うるさいなーーいきなり。そうだけどさあ。
安喰:そんなお前のために今日は俺が、シミュレーションをしてやろう。
志摩:シミュレーションって何よ。
安喰:……今日は合コン。自己紹介も終わったところで、志摩は隣に座っているマヤちゃんに話しかける。
志摩:急に始まったな。お前のシチュエーションに従っていけばいいんだな。まあここは軽い話題から仲良くならないと。
「マヤちゃんはさ、好きな芸能人って誰?」
安喰:「好きな芸能人ですか〜?うーん…………ベック、かなぁ?」
志摩:……ベック?
安喰:「かわいいですよね〜〜!私、ベックの大ファンなんですよ〜〜」
志摩:ベック??最近バラエティ出てる韓国出身のモデルの、あのベック??
……え、そんなことある??ベックの大ファンって聞いたこと無いんだけど!!??存在するのそんなの!?
安喰:「……マヤちゃん、ベックの大ファンなの?俺もベックの大ファンなんだよ!!」「えーホントに!?うれしい〜」
……ほら〜、モタモタしてるからベックの大ファンの男にマヤちゃん取られたぞ。
志摩:いや待てよ!!ベックの大ファンの男もいんのかよ!!ベックの大ファンが2人いるこの合コンなんなんだよ!!??
安喰:……お前なあ、ちょっとは女の子に話合わせに行かなきゃダメだろ。
志摩:ベックの引き出しなんてねえよ!!
……ちょっと、こんな特殊な状況だと無理だわ、他のシチュエーションにしてくれよ。
安喰:……ここはおしゃれなバー。志摩は1人、カウンターでカクテルを嗜んでいた。
志摩:バーね。バーの出会い、いいね。
安喰:「隣、いいですか?」素敵な女性が、志摩の隣に座る。
志摩:お、いいじゃん。
安喰:「失礼ですが、お仕事なにをされてるんですか?」
志摩:「あー実は、芸人やってます。まだまだ駆け出しですけど……」
安喰:「あら、素敵じゃないですか。……芸人さんってことは、モデルさんとお仕事してるもするんですか?」
志摩:「え?……まあ、たまにありますね。」
安喰:「本当ですか!?私、ベックの大ファンなんですけど……」
志摩:おい!!!!またベックの大ファンじゃねえかよ!?
安喰:「やっぱりベックの喋るハングルは丸っこい表記なんですか?」
志摩:どういう質問なのそれ??
安喰:「お客さん……ベックの喋るハングルは、意外とトゲトゲしてますよ」「まあ!」
……ほら〜、ベックの大ファンのマスターに女の子取られたじゃねえかよ。
志摩:なんでマスターもベックの大ファンなんだよ!?日本ってこんなにベックの大ファンだらけだったっけ!?
安喰:「こちら、どうぞ。ベックをイメージしたカクテルです」
志摩:なにそのカクテル!?
安喰:「すりおろした山芋を青く着色したものです」
志摩:ベックのイメージどうなってるんだよ!?ただの青いとろろじゃねえかよ……いやもうベックの大ファンはいいから!普通のシチュエーションにしてくれ!
安喰:……志摩は友達の女の子を誘ってベックのライブに来ている。
志摩:おいって!!!!そもそもなんだよベックのライブって!?ベックは人前で何を見せられるんだよ!?
安喰:「志摩くん楽しみだね〜ベックのライブ。あ、私の分お金払うよ、12000円だっけ?」
志摩:いやわりとするなベックのライブ!!
安喰:「ほら、早くしないと物販の”焼く前のパン”売り切れちゃうよ!」
志摩:どういうグッズなの!?
安喰:「……あ!!ベック出てきた!!……きゃーベックー!!かわいいー!!結婚してー!!」
……ほら〜、モタモタしてるからベックに心奪われたじゃねえかよ。
志摩:それはどうしようもねえよ!!なぜなら、この子もベックの大ファンだから!!
安喰:……ここは坂道。紙袋を抱えた女性がつまずき、紙袋からベックみかんが転がり落ちてしまう!
志摩:ベックみかんて何よ!!??なあ!!??
安喰:みかんの形したベックだよ。
志摩:ベックの形したみかんじゃなくて!!??みかんの形をしたベックはベックじゃん!?
安喰:……「ご声援ありがとうございます、東京2区から立候補しました、ベックの大ファン党、ベック川としおでございます!」
志摩:そんなやつ当選するわけないだろ!!
安喰:「私はベックを変えたい!」
志摩:知らねえよ!!
安喰:「もっとクリーンなベックに!」
志摩:お風呂に入らせとけよ!!
安喰:「みなさんを、ベックりさせるような政策を行います!」
志摩:おい!!急にしょうもねぇユーモアするな!!
安喰:……志摩がシャッター街を歩いていると、ベック詩を詠む路上アーティストが。
志摩:ベック詩????どうなってるんだこの街は!!??
安喰:『ベック とてもかわいい 拙き日本語の精霊 アチョーーー』
志摩:ふざけがすぎるだろ!!!!なあ!!!!あとせめて女の子は出してくれ!!
安喰:……ベックがジュースを飲んでいる。ごくごくごく。ぷはー。ごくごくごく。あ、飲みきれなかったみたい。ベックに500mlは多いようだ。
……ここは戦場。
志摩:なんでベックの日常がはさまったんだよ!?で、戦場!?
安喰:「お前、行ってしまうのか……」「ああ。……俺、この特攻から生きて戻ってこれたら……ベックの大ファンと結婚する。」
志摩:なんだそのベックの志望フラグは!!
安喰:「ベックの大ファンなら誰でもいいから、ベックの大ファンと結婚する!!」
志摩:そんなフラグの立て方あるかい!!
安喰:「うおおおおおおおおお!!」…………生きて戻ってこれたので、結婚した。
志摩:そんなことある!?こんなわかりやすい状況で!?
安喰:……「それでは、新郎・志摩信良さん、新婦・ベックの大ファンさんの結婚式を執り行います。」
志摩:新郎、俺なの!?俺、バカなフラグ立てて特攻から帰ってきたの!?あと、新婦の名前行ってやれよ、ハガキ職人みたいになってるぞ!
安喰:「それではお二人、誓いのベック詩を。」
志摩:聞いたことねえよ!ベック詩という文化、根付いてるのかよ!?
安喰:「ベック とてもモデル」「丸い眼球を持ち、生きる」『アチョーーー』
志摩:少しは生産的なことをしろよ!!なあ!!
安喰:「続いて、ベックの乳頭」
志摩:ケーキ入刀みたいに言うな!!!ベックの乳頭はベックの乳頭だろ!!??
安喰:「とてもエロかったですね。結婚式は以上です」
志摩:なんだそれ!!!!!結婚式をなんだと思ってるんだ!?
安喰:……ほら、こうすればお前もベックの大ファンと結婚出来るぞ。
志摩:したくねえし、そもそもベックの大ファンなんて1人もいねえよ!!いい加減にしろ!!
2人:良き日でした、ありがとうございました。
審査員 点数 |
92 | 57 | 64 | 55 | 82 | 70 | 得点71.00 (ボーナス+1点込) |
【審査員コメント】 ・ヤベえくらい笑いました。僕が考えた架空芸人使って貰えたとか関係無しにめちゃくちゃ笑いました。 正直ベックというチョイスは最初あまりハマらなかったんですが、重ね方が上手すぎる。 最初スロースタートでゆっくり設定を伝え、ベックのライブ辺りから急加速でボケ倒すのが気持ちいい。 「山芋を青く着色したやつ」「みかんの形したベック」「ベックの大ファンさん」などキラーフレーズもてんこ盛りで、 誓いのベック詩の『アチョーーー』は今大会瞬間最大風速で笑いました。職場の休憩室なのに。 ベック川としおの部分で中だるみしたのと、ベックの乳頭がハマらずそのままダラッとオチてしまったのが残念ではありましたが、 満足度は非常に高く、楽しませて頂きました。よければ今後とも良き日をよろしくお願いします。 ・正直べックのこと知らなかったんですけど、結構面白かったです。 どんどん展開してく感じが飽きずに楽しめました。 ワードパワーで押してくネタとしてはたまにはまらないワードがあったのが惜しいところです。 ・ベックさんをよく知らない自分が言うのもなんなんですけど、そんなにディスられるような事をしでかしたタレントさんなんですか? 中盤ぐらいからすごく面白かったんです。ベックみかんあたりからなんかはまり出して、盛り上がってきてただけに… 最後「ベックの大ファンなんて1人もいねえよ!!」ってツッコミ入れてるあなたは一体どこのどなたですか、って思いました。 ベックさんをこのネタで初めて知ったに近い分際で偉そうに言えないんですが、だからこそ、そこまで言い切られてる筋合いもわからなかったです。 ・すみません、ベック知らなかったんで一応調べてから読みました。でも、最初からベック知ってる方がボケの面白さが伝わるんだろうなと思いました。 ただそれでもボケの切り口が独特であったり構成面もよくできていたと思います。 できれば最初に「最近バラエティ出てる韓国出身のモデルの」と言っているように、ツッコミながら他にもベックの情報を出してもらえたらボケとの落差が伝わって良かったかもしれないです。 あと、途中から志摩のセリフがすべてツッコミになって役に入って言うセリフがなくなったので、どうしていつまでも安喰の話を聞いているんだろうと少し引っ掛かってしまいました。 ・おいオチの偏見よ!一人くらいはいるよきっと! ベックでここまで怒涛の展開を見せていけるのはすごいの一言です。どんだけベック嫌いなんすか笑 ベックのぶっ飛んだ展開を気持ちいいくらいにガンガン放り込みつつも、展開の仕方のバランスが取れていますね。 そのうえで頭のおかしいボケも決まっているので、非常に楽しめるネタでした。 ただ、後半から終盤でのネタの流れが少々早く、展開の投げやり感が感じられたのが惜しいです。 ここでしっかりとベックをいじり倒せば、徹底した究極のベックいじりネタができたのではないかなと。 ここまでやったからには、スマートな出来ではなく最後までガンガンと攻めた仕上がりがいいと思いますねぇ。 ・ベックのこと全然知らなかったのですが、単にフレーズ回しがいろいろ面白かったですね。 ボケの展開幅も、一辺倒になりすぎておらず、ずっとベックの割には飽きなかったです。 あとはこの設定に対して王道を超えた意外性を出せるか、というところになるでしょうか。
西村:どうもよろしくお願いします。張り切って頑張りましょうね!
安在:頑張りましょう。それにしても、今日はたくさんの方に見に来ていただいて。
西村:そうですね、ありがたいことに。
安在:手前の方からべっぴんさん、べっぴんさん、瞳焦がしてべっぴんさん。
西村:一人とばして、だろ! なんだその良い感じの歌詞みたいなのは!
安在:すいません、一人とばしてべっぴんさん。いや、本来一人とばすのもおかしい話なんですけどね。
皆さんべっぴんさんでございますから。
西村:べっぴんさん、べっぴんさんときたのに、急に瞳焦がして…ってお前!!
百歩譲って「一人とばして…」ならわかるけどお前、瞳焦がして…ってお前!!
安在:…そうだな。ちょっと間違っちゃったな。
西村:そんな出てきてのっけから瞳焦がされても、訳わかんないから!
安在:…そうかそうか、まぁその、そういうボケのつもりで言ったんだけどな。
西村:だってお前、べっぴんさんべっぴんさんと来てるのに、急に瞳を焦がすってお前!
安在:そろそろもういいかなこれ!? 余韻が長くない!?
西村:「瞳を焦がす」ってお前、ロックバンドの歌詞とかにはあるかもしれないけども!これ漫才だから!
安在:しつけぇな、もうわかったから! 自分で言うのもあれだが正直ここまで引っ張るほどのことじゃないから!
とっくに味しなくなってるからもう本題入ってよくない!?
西村:お、おう……それにしても「瞳を焦がす」って、お前w
安在:いつまでしがむんだよ! そんなに刺さるほどのこと言ったつもりないけど!?
しかもあんまりこういう大会で 「w」みたいなの見たことないぞ!ある種の賭けみたいな表現方法じゃないのか!?
西村:べっぴんさん、べっぴんさんと来て何来るのかと思ったらww瞳をww焦がすwwってお前ww
安在:乱発してんなお前!! 何気ないボケに対してギャンブル的な表現使いすぎだろ!
誇張したオタクのモノマネみたいになっちゃってんじゃねぇか!
西村:♪瞳を焦がし 君を描くよ それだけで いいwww
安在:瞳を閉じてだよ!そもそもそんな替え歌のボケやってないだろ!
お前が勝手に加工して勝手にウケてんじゃねぇよ!
西村:それwww 平井堅のwww 瞳を「閉じて」だろwww
安在:わかってるよ!お前が言い出したんだろ!なんなんだそのセルフ漫才は!
西村:あーお腹痛いわwww.
安在:一体今日のこいつのツボどうなってんだ…
とにかくもう本題に行かせてもらっていいですか。
西村:はいはい、なんでしょう?
安在:一度ね、テレビショッピングの仕事をやってみたいんですよ。
「今日ご紹介する商品はこちら!」とか言ってみたりして。
西村:いいですね。あれって売る人の話術が大事ですからね。
安在:そうそう。だからちょっと挑戦しようかなと。
えー、今日ご紹介する商品はこちらのオーブントースターです!
西村:あら、コンパクトなデザインですね。
安在:そうなんですよ。コンパクトなんですが性能は抜群! 肉、魚、なんでもこんがり焼けます!
西村:なるほど! …ぞれじゃあ、瞳はww瞳は焦がせますかwww.
安在:もうそれやめろっつってんだよ! 早くもぶり返してきやがった!
西村:自分でやめろやめろとか言ったのにオーブントースターってwww.あなたから焦がしにいってるじゃないですかwww.
安在:そんなつもりはねぇよ! 断じて俺から焦がしにいく意図はないから!
普通に商品を紹介したいって言ってんだよ!
西村:これでご家庭でも簡単に瞳を焦がせますねwww.y 瞳を焦がし放題www.ya
安在:うるせぇよいつまでやるつもりだこれ! …あとさっきからwwwの後ろに変なの付いてんな!?
単なる誤字なのかそれ!? どう発音すんの!?
西村:……。
安在:……?
西村:……。
安在:……いや、急に黙って何なのこれ??
西村:………それにしても、瞳を焦がすってwww.yah
安在:第二波第三波も長いよ!! ちょっと間が空いたと思ったらすかさずぶり返してくるじゃん!
あと、ちょっと待てお前、単なる笑いで草生やしてんのかと思ったけど、もしやこれ!?
西村:べっぴんさん、べっぴんさん、ときたからwww.yaho
一人飛ばすのかと思ったらwww.yaho
瞳を焦がす ってwww.yahoo.
安在:…あ、やっぱりこいつ、さては!?
西村:こんなに笑ったのは久し振りだwww.yahoo.co.jp
安在:出た〜!! こいつ、笑いすぎて語尾にYahoo!JAPANが出てきちゃった!!
西村:そういえば、TAKAHIROと武井咲が結婚発表したよね〜
ソフトバンクと広島にマジックが点灯してるね〜
桐生選手が記録を更新したらしいね〜
安在:急にヤフトピみたいなこと言い出した! Yahoo!感出してきた!!
それにしても、相方がこうなったのってあのべっぴんさんのくだりが引き金だったのかな…
別のべっぴんさんで始まってたらまた違った結果になってたりして…
そういうモンスターファームの円盤再生的なシステムで成り立ってる可能性もあるな…ちょっとやってみようかな…
…えー、今日もたくさんの方に来ていただいて。
西村:今年は全国的に台風が…ん? あ、そうですね。
安在:あちらの方からべっぴんさん、べっぴんさん、木こりとばしてべっぴんさん。
西村:一人とばしてだろ! なんでその人を勝手に木こりだと決めつけたんだよ!!
安在:すいません、一人飛ばしてべっぴんさん。いや、本来一人とばすのもおかしい話なんですけどね。
皆さんべっぴんさんでございますから。
西村:べっぴんさん、べっぴんさんときたのに、急に木こりとばして…ってお前!!
百歩譲って「一人とばして…」ならわかるけどお前、木こりとばして…ってお前!!
安在:2度目のべっぴんさんだけど最初と同じように一通りしがんでくれるのな。
西村:べっぴんさん、べっぴんさんと来て何来るのかと思ったらお前、木こりをwとばすwwってお前ww
安在:来た来た早速来た! wの新芽が出た! 芽吹いた!
西村:あの人はどう見ても木こりじゃないだろwww あの人wwどう見ても土地家屋調査士だろwww.
安在:それこそどうやって判断したんだよ! 土地家屋を調査してる感どこに出てたんだよ!?
西村:べっぴんさん、べっぴんさん、と来きたからwww.go
一人とばすのかと思ったらwww.goog
木こりとばしちゃうってwww.google
安在:出た! だいぶシルエットが見えてきた! やっぱりさっきとちょっと違う!
西村:これ以上は勘弁してくれwww.google.co.jp
安在:いただいた〜!! 今度は笑いすぎてGoogleになった〜!!
だいぶエンジンかかってきたのかYahoo!の時より早めに答え出た〜!!
西村:道迷った? ねぇ今道に迷ってない? 地図、地図いらない?
安在:やたらとマップ勧めてきた! なんかGoogleっぽさがすごい!
…もうこうなったらどんどん行こう! 他のパターンも試したい!
…えー、今日もたくさんの方に来ていただいて。
あちらの方からべっぴんさん、べっぴんさん、…べっぴんさん。
西村:いや、一人とばしなさいよそこは! 普通に全員褒めるのかよ!?
安在:さぁどうだ! あえてすかしてみたらどうなる!?
西村:いやいやいや、ずっと一人とばすかどうかでせめぎあってたのに何で急に(笑)
安在:あぁ〜それじゃない!! どうした!? それは期待してないよ!?
西村:(笑)(笑)(笑).bakusyou.co.jp
安在:そんなアドレスっぽくされても! どこにもアクセスできない多分!
ちょっと待て、このべっぴんさんはどうやら違うらしいぞ…
…えー、今日もたくさんの方に来ていただいて。
あちらの方からべっぴんさん、べっぴんさん、一人とばしてハイボール飲んでウェーイ!!
西村:何だ急に!完全にそれ、他人のやつじゃないかよ!
安在:あー!なんつーかもう、シンプルにべっぴんさんボケの引き出しが無い! 実力不足が悔やまれる!
とにかく苦し紛れに必死で捻り出してみたけど、どうなる!?
西村:なんなんだそれは! ハイボール飲むなら一人とばす意味もないだろhttp://www
安在:よりアドレス感が強いのが出てきた!
そもそもhttpから始まってるけどいいのこれ!? そもそもwwwが最初に来てこそみたいなとこあるのに!?
西村:しかもそもそも吉高さんのセリフを真似したフレーズを真似るってhttp://www.
どうなってるんだよhttp://www.
安在:wwwと離れてるから笑ってるのかどうか分かりづらい…
西村:本人の許可とったのかこれhttp://www.y
いい加減にしろよhttp://www.ybs.jp/pr/images/%E7%A6%8F%E7%94%B0%E5%BD%A9%E4%B9%83%E6%96%B0%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%88%E5%86%99%E7%9C%9F2014.jpg
安在:うわーなんか呪文みたいなの出てきた! どこに繋がる文字列なんだこれ…確かめてみよ…
…ってこれ、( ※1 )る( ※2 )じゃねぇか!!もういい加減にして!
二人:ありがとうございました。
<ネタバレ防止のため、※1、※2についてはアドレスをご確認のうえで下記の例をご確認ください>
(よりよいフレーズが思い当たる場合は自由に置き換えて読んでいただいて構いません)
(アクセスできなかった場合は、下記の例を元に画像を想像いただけると幸いです)
※1 宣材写真から若干吉高由里子に寄せに行って
※2 福田彩乃さん
審査員 点数 |
80 | 62 | − | 83 | 76 | 62 | 得点73.60 (ボーナス+1点込) |
得票1票 |
【審査員コメント】 ・うーわ、これすげえ。最初の「瞳焦がして」の時はシンプルな漫才かと思いきや、まんまと騙されました。 そんで何より「www」のギミック。正直ネタに「w」は苦手派なんですが、この使い方大好きです。 しがみっぷりで笑わせ通販で重ね、ちょっと飽きてきたところでアドレスという新展開に驚愕。 「急にヤフトピ」「モンスターファーム」「(笑)」「単純に引き出しがない」などギミック以外のワードも冴え渡り、 そして全てを凌駕するオチ。テキストネタの搦め手として最高峰のクオリティだと思います。 気になった点はネタ中でも言及ありましたがオーブントースターは焦がしにいってる感があったところと、 後半のしがむ部分で序盤の「瞳をとじて」みたいなwww以外の笑いどころがあれば、くらいです。 とりあえずこのネタをぜひ福田彩乃さんに読んで頂きたいです。困るだろうな。 ・序盤のめちゃくちゃ煽る感じが心地よかったです。 その後の展開もなかなかバカバカしくて良かったんですけど、アドレスボケの最後以外はもっと捏ねくり回す余地があった感じがします。 そこでちょっと減速したかなーと。最後はなんなんですか、面白かったです。 ・「審査員のくせになんなんだこのザマは!!」という怒号が飛び交っているんじゃないかと震えております。 とにかく出してみたいネタと、勝ちに行きたいネタの2本を用意しようと思い、これは前者のつもりで作ったのですが、 肝心の後者が1行も浮かんできませんでした。 審査コメントの説得力に疑義が生じてるかもしれませんが、真剣に審査させていただきましたのでご容赦下さい。 石とか投げないで下さい。次回がんばります。 ・「一体今日のこいつのツボどうなってんだ」の一言に、「今日の」がついていることで、いつものネタではこうではないという意味と、ボケの安住がボケずに西村のツボに興味を持っていく所が込められていて、 台本上、違和感のでやすい部分を少なくしようとする努力が見えてすごく好感が持てました。 アドレスのボケも斬新で良かったんですが、それだけセンスがあるなら最初のボケが瞳焦がしてじゃなくてもよかったのかなと・・・、 構成上わざとボケのレベルを落としたのかもしれないですけど、そのせいでこのネタはつまらないのかなと最初に感じてしまいました。でも面白かったです。 ・ツカミを見て、「ベタな入りだなぁ」と一瞬思ってしまった僕の負けですね。 そこから草をはやす方向性に持って行って、アドレスにまでもっていくとは思いませんでした。 wwwなんかは安易に使うとマイナスになりがちですが、このネタに関しては完璧に活かしてきたなぁと。 ただ終盤で中盤のインパクトよりも弱まってトーンダウンしてしまったのがもったいないです。 オチのアドレスもテキスト漫才としてみた場合に少々腑に落ちない感じもしてもやもやします。福田彩乃のチョイスは面白いだけに。 発想は素晴らしいので、この発想から生まれる勢いを維持したままオチまで突っ走ってほしかったですね。 ・「www」だけのネタかと思いきや、予想外の展開になりましたね。 テキストならではという感じでもあり、間違いなく斬新ではあったのですが、 笑いとかインパクトの面からすると、もうちょっと暴れられた感もあるなぁ、と。