予選Cブロック 予選審査員専用の審査フォームはこちら

021 ゴトウまるまる 022 エバーグリーン 023 幽鬼弁天 024 AND MORE 025 カッターズ 026 Life style 027 みかづき。 028 土産のメイド 029 谷町六十九丁目 030 棒人間とカギカッコさん


Qゲート
No.021 ゴトウまるまる
好きでも嫌いでもない
ゴトウ:どうもー「抱く」「抱かれる」という言葉がハグじゃないと知ったのは26歳の秋でしたゴトウですお願いしまーす!

まる:ねぇそんなスーパーチェリーボーイと漫才やってますけども。
この前ゴトウクンと同じ30歳で経験なしの男性が友達から怪物と呼ばれてましたけども。がんばっていきましょう。

ゴト:いやー突然なんだけどね。
俺お笑いが好きになってお笑いばっかり見るようになって20年になるんだけどさ、最近凄いことに気がついたんだよ。

まる:おーなに?

ゴト:漫才師は、その芸人が好きなものをネタにすることが多い。

まる:そんなこと?クソしょうもないけど。2018年に口にする発見じゃないけど。

ゴト:2週間前に気がついた。

まる:遅かったねー。掛かったねーここまでの道のり。

ゴト:みちょぱ見てて気がついた

まる:なんでだよ。なにゴリゴリのギャルから漫才学んでんだ。

ゴト:それでさ、嫌いなものをネタにする芸人も居るでしょう?

まる:まあそうだね。名前とか言うんじゃなくてこういう女が嫌いとか言うネタは多いよね。

ゴト:それで俺思ったんだけどさ、好きでも嫌いでもないものの話をする漫才ってなくない?

まる: ...まあね?だって、好きでも嫌いでもないからね?

ゴト:だから今日はやってみよう。俺が好きでも嫌いでもないものの話をするから。
じゃあまずはキムタクの話するね?

まる:待て待て待て待て待て。

ゴト:キムタニタクノシンさんは

まる:お前キムタク キムタニタクノシンだと思ってんの?タクノシンってなに?どこのおじいちゃん?
聞いたことある?タクノシンって名前。地味にキムタニも居ねぇし。
いや名前事件の前に俺が気になったのそこじゃないの。お前キムタク好きでも嫌いでもないの?

ゴト:うんあのね、知ってる人間の中で1番好きでも嫌いでもない。

まる:マジで?そんな人居る?あの人大多数の大好きと嫌いのどっちかでしょ。逆パクチーみたいなもんでしょ?

ゴト:野球ゲームでコントロールAの投手でスティックに触らずにストレート投げた時くらいど真ん中の好きでも嫌いでもない。

まる:ちょっとよく分かんないけど。野球ゲーム好きな人は腹抱えてるのかも知れないけど。

ゴト:俺キムタクはね、ドラマはHEROしか見たことない。

まる:あホントに好きでも嫌いでもないね!好きならもっと見るし嫌いならHEROも見ないよね!

ゴト:スマスマもたまに見てたし、2年に1回くらいさんタクも見てる。あとね...

まる: ...うん好きでも嫌いでもないものの話だと熱量がなさ過ぎて盛り上がらないね。発見だね。

ゴト:ただ俺はこの空気好きでも嫌いでもない。

まる:嫌えよ。そこは嫌いでいいんだよ。

ゴト:じゃあ次は紅白歌合戦の話しよう。

まる:お前感覚攻めてんな。キムタクと紅白歌合戦好きでも嫌いでもないの?

ゴト:うん日本のテレビで1番好きでも嫌いでもない。

まる:マジで?誰が見てるんだろうって思うんだろうって思うような訳分かんないBSの番組よりも?紅白?

ゴト:うん。牛肉くらい。

まる: ...牛肉ど真ん中かな?ど真ん中を言いたかったのかな?さらに分かりにくくなったね。
弁当好きは転げ回って笑ってるだろうけど。

ゴト:紅きカピバラと白きビーバー歌合戦は

まる:なにそれなにそれなにそれなにそれ。お前紅白そんなタイトルだと思ってんの?なに紅きカピバラと白きビーバーって
カピバラになにがあったんだよ。ビーバーも。なんで歌で戦い始めたんだよ。
そもそも紅白始まった時まだカピバラ認知されてないから。存在してないことになってるから。ビーバーも。
なにそのちょっと最近の売れるバンド名みたいなやつ。今バンドって名前変じゃないと売れないのかなみたいなやつ。

ゴト:凄いツッコむね!

まる:うんもう止まんないよ。許されるならあと5分いきたいよ。
好きでも嫌いでもないから起きるレベルの間違いじゃねぇんだもん。

ゴト:紅白去年はどうだったの?やっぱり小林幸子凄かった?

まる:興味なさ過ぎて情報更新されてないな。小林幸子去年紅白出てないんだわ。

ゴト:へえそうなんだ?まあいいや俺小林幸子好きでも嫌いでもないから。

まる:やめろ!嫌いでもないって言ってるからいいと思ってるかも知れないけどなかなか失礼発言だぞ。

ゴト:去年の紅白誰か注目はいたの?

まる:やっぱり安室ちゃんだろうね!

ゴト:あーいいね安室ちゃん好きでも嫌いでもない!

まる:お前ヤバイな!怖いよ!嘘でも好きと言っとけ!「can you celebrate」とか!

ゴト:あーいいねcan you celebrate好きでも嫌いでもない!

まる:イカれてんな!こんなやついるのかよ!

ゴト:あんなになんとも思わなかった引退報道 他に泰葉くらい。

まる:やめろ!安室ちゃんあんなのと同じ場所に並べるな!
俺もあんなのって言っちゃったよ。まあ世の中的にもあんなのだろうから後悔はしてないけど。

ゴト:じゃあ次オリンピックの話。

まる:それはダメだ!お前今年にその発言は人道外れ過ぎ!

ゴト:オリンピック選手では羽生くんが1番好きでも嫌いでもない。

まる:お前人目が怖くねぇのか!!これから山里離れた場所で暮らしていくのか!国民栄誉賞だぞ!

ゴト:国民栄誉賞の中で1番好きでも嫌いでもない。

まる:お前ヤバイって!表現の自由をフルに活用し過ぎだよ!

ゴト:ド真ん中の例えはちょっともうないんだけど。

まる:ないのかよ!そこだけちょっと楽しみにしてたのに!
お前この勢いでフィギュアスケートも好きでも嫌いでもないとか言うんじゃねぇだろうな!

ゴト:言わないよ!俺フィギュアスケートどっちかって言うと嫌いだもん!

まる:やめろ!!人目を気にしろ!!腐れド変態が!

ゴト:あと壇蜜さんね。

まる:ウソだろ!?お前のようなチェリーボーイが!?壇蜜さん好きでもないの!?俺まさかの今日1番引いてるよ!

ゴト:映画で脱いだって聞いた時は鬼のように検索したけど。

まる:好きじゃねぇか!見たくてしょうがないじゃねぇか!

ゴト:いやー好きでも嫌いでもないなあ。

まる:もうなんだこいつ。ちょっとゴトウという生物の好みに興味出てきたよ!
じゃあ例えばお前好きな芸人誰だよ!

ゴト:ダウンタウン。

まる:そこは普通なのかよ!一般的なのかよ!

ゴト:他にもさまぁーず くりぃむ ネプチューン サンドウィッチマン オードリー 千鳥

まる:やめろやめろやめろやめろ!ベッタベタな名前ばっかあげやがって!
こっちは1番好きなのひょっこりはんとか言ってほしかったんだよ!

ゴト:そんなこと言われてもなあ。好みだからなあ。

まる:じゃあお前の1番好きでも嫌いでもない芸人誰だよ!

ゴト:志村けん。

まる:そういうの!!!待ってましたそういう異常性のある答え!

ゴト:あとダチョウ倶楽部。

まる:突っ走るね!!芸人として異常な道を!

ゴト:あと芸人じゃないけど落語全般。

まる:お前逆に天才か!?落語好きじゃない芸人初めてだよ!

ゴト:でも嫌いでもないからね?

まる:それでも居ないんだよ!そもそも例え思ってても言えないんだよ怖くて!やっぱお前天才だよ化け物だよいつか化けるよ!

ゴト:もうちょっと手数増やしたらいいのに。

まる:やめろ!落語をM−1とかの感じで審査するな!

ゴト:そんだけためたわりにオチほとんどダジャレだし。

まる:お前もはや嫌いだろ!!嫌いでもない部分が見当たらないんだよ!今日はルール違反だよ!

ゴト:いや好きでも嫌いでもないなあ。あと吉本新喜劇好きでも嫌いでもない。

まる:恐怖!!もはや恐怖!お前そんなこと言って小藪さんの目見れんのか!

ゴト:あー俺小藪さん好き!

まる:なぜだ!!逆になぜだ!小藪さん好きなら新喜劇も好きになるだろ!その一途パターンあるのかよ!

ゴト:あと山崎樹範。

まる: 急にまともなことを言うな!!多くの人が好きでも嫌いでもない方をあげるな!

ゴト:お前のほうが失礼じゃない?

まる:今まで聞いたことねぇだろ1番好きな俳優山崎樹範って!
3位 竹内涼真 2位 ディーンフジオカ 1位 山崎樹範聞いたことあんのか!

ゴト:ないけどさ!今好きでも嫌いでもないもの言う時間だろドルール内だよ!山崎樹範

まる:お前名前間違えるのどうした!!!
初め2つやってさ!これからそれを軸に進んでいくんだと思うじゃん!
好きでも嫌いでもないものは名前間違えちゃう人なんだなかわいそうにって思うじゃん!なにちゃんと言ってんだよ!

ゴト:ごめん。あの2つだけボケた。

まる:やめろ!漫才中にあれはボケでしたカミングアウトするな!
だったらせめてもうひとつやれ!!2つって気持ち悪い!壇蜜とかボケれるだろ!

ゴト:はいはいダンゴムシ密売中ダンゴムシ密売中

まる:やめろ!やっつけで3つめするな!本来1番大事な3つめ。やっつけスリーでダンゴムシ密売するな。

ゴト:話それちゃったけどどうだった?好きでも嫌いでもないものの話。良かったでしょ?

まる:いや好きでも嫌いでもねぇよ。もういいよ。

予選総合第36位(3回戦敗退) ゴトウまるまる
審査員
点数
55 67 74 40 47 78 得点61.17
(ボーナス+1点込)
得票1票
【審査員コメント】
・・現在の長文界隈で1番尖ってるのゴトマルさんだと思います。○○なのに尖ってるて。
 まず「好きでも嫌いでもない」という着眼点の鋭さ。単純に嫌いというより悪意のある弄り方として、一種の発明ですわ。
 「紅きカピバラと白きビーバー」「ダンゴムシ密売中」など相変わらずフレーズやツッコミは絶好調で見応え抜群でした。
 ただ、前半は単に有名なものに「好きでも嫌いでもない」というだけで一辺倒な印象を受けました。
 フィギュアスケートや小籔さんのように「○○は好き・嫌い」のような対比をもっと出したらボケに幅が出たかなと感じました。
 例えば「キムタクは好きでも嫌いでもないけど他のSMAPは嫌い」「元メンバーの森君も嫌い」「キムタクの娘も嫌い」とか。
 落語をボロクソに言う下りはかなり笑ったので、ああいう底意地の悪い観点がもっと見たかったです。
 システム自体は最高なので、もう1段階カスタムすればエジソンレベルの大発明かもわかりません。
 あと、「ド真ん中」の下りも普通に野球ゲームにも弁当にも詳しくないのでイマイチ伝わりませんでした。
   
・うーん、今回名前上がってるものの全て好きでも嫌いでもなかったんですよね。。。好きでも嫌いでもないものの話するってのはいい題材だと思うんですけどね。
 多くの人が好きか嫌いかに別れる人って誰なんだろうって思うと難しいんですけどね……乙武洋匡とか?これも違いそう……。
 
 でも、「弁当好きは転げ回って笑ってるだろうけど。」「さまぁーず くりぃむ ネプチューン サンドウィッチマン オードリー 千鳥」「はいはいダンゴムシ密売中ダンゴムシ密売中」はかなり笑いました。その点数です。
   
・キムタク、確かに逆パクチーかもしれない。一個感心してしまった。
 「好きでも嫌いでもない」で芸能人など羅列していくの、危ういバランスで成り立っていて面白かったです。感覚に寄り添う題材だけど、ちょうどいい部分が多くてよかったです。
 急にフィギュアスケートだけ嫌いって言い出したのが特に笑いました。
   
・「好きでも嫌いでもないものをネタに」というテーマは面白そうだと思ったんですが、
 その後のチョイスに全部ズレや古さを感じてしまいました。
 例えば最初のキムタクなんですが、僕は世代的に言わんとしている
 逆パクチーという存在というのはわかるんですが、
 今のキムタクにそれだけ存在感があるかというと、ないと思います。
 もうちょっと好きでも嫌いでもないものにビシっと当てはまるものがあれば良かったんですけど
 案外、好きでも嫌いでもないと言われればそうだなと思うものも多かったので、
 まるさんのツッコミのテンションについていけなかったです。
 いや、本当に好きでも嫌いでもないものっていうテーマは良いと思ったんですけどね。
 僕個人の感覚がズレてたらすみません。
   
・なんとなくテーマに沿い過ぎて、結果的に 好きでも嫌いでもないネタになったという印象です。
 ツッコミが変なツッコミをするというネタなのか単にズレてるだけなのか、
 ボケには共感できるのにツッコミには共感できないという部分が多かったですね。
 まぁこちらの感じ方が正しいと言うつもりはないんですが、尖ってる事を言うにしては中途半端だったかなぁと。
 繰り返しにはなりますが、嫌いではないですよ。
   
・「好きでも嫌いでもない」芸人のチョイスがかなり良い感じでした。
 もう少しだけぶっ飛んでればかなり良い感じになったと思います。
 

Qゲート
No.022 エバーグリーン
痴漢
3人:エバーグリーンですお願いします
井島:僕ちょっと憧れてるお仕事がございまして。それが駅員さんなんですよね。
   制服も格好いいですし、やっぱ良い声で「次は〜新宿、新宿です」とか言いたいじゃないですか
安奈:でも大変そうじゃない?電車ってトラブル多そうだし、アンタ痴漢の対処とかちゃんとできるの?
井島:まぁ確かにそれは大変そうですね。最近だと触らない痴漢とかいろいろな痴漢の犯罪が増えてますし。
大崎:じゃあこの場で練習しましょう!僕が痴漢をやりますんで!僕に痴漢をやらせてください!
井島:お前にしか役が割り振られてねえじゃねえか。どんだけ痴漢やりたいんだよ
   じゃあ僕が駅員やるんで安奈さん被害者で
大崎:・・・・ハァハァハァ・・・
安奈:ちょっとなんですか!やめてください!
大崎:ハァハァ・・・・イタチ・・・
安奈:なに?なに?離れてください!警察呼びますよ!
大崎:ハァハァハァ・・・ヨークシャーテリア・・・・
安奈:なんなんですか!もうずっと何言ってるんですか!
   ちょっと駅員さん!助けてください!
井島:どうされました?
安奈:この人、痴漢なんです!
大崎:ハァハァハァ・・・スイカ・・・・
井島:痴漢ですか!?
安奈:ずっとさっきから私の尻を取ってくるんです!
大崎:ハァハァハァ・・・スミレ・・・
井島:尻を取ってくる?どういうことですか?
安奈:しりとりです!ずっと私の耳元でハァハァ言いながらしりとりしてくるんです!
井島:どういう痴漢!?え!?まず痴漢なんですかこれは!?
安奈:これが俗にいう、触らない痴漢です!
井島:僕の知ってる奴と違うんですけど!ちょっととりあえず嫌がってるんで離れてもらってもいいですか!?
大崎:お姉さん!良い言葉尻してるねぇ!
井島:どういう価値観!?
   っていうかちょっとやめてもらってもいいですか?あの人嫌がってるんで!
大崎:ハァハァ・・・・・電信柱
井島:誰の尻でもいいんですか!?俺の尻でもいいんか!?
大崎:ハァハァハァ・・・カナブン
井島:「ン」がついても負けじゃねえんか
大崎:ハァハァハァ・・・堅い縄
安奈:もう逮捕してくださいよこんな人
大崎:ハァハァハァ・・・透明な縄
安奈:まだ尻取ってるじゃないこの人もう!ふざけんな!
大崎:ハァハァハァ・・・長い縄
井島:なんなんですかさっきから!
   堅い縄だの長い縄だの何で縄に拘るんですか!?
大崎:わかりませんか!?今ぼく、縄で縛られてるんですよぉ!!!!
井島:意味が違うだろ意味がぁ!気持ち悪いマジで警察に突き出すからな!
大崎:ハァハァハァ・・・・なわとび
井島:何で急に縛るのやめて飛び始めたんだよ
安奈:もう警察呼んでくださいお願いします!本当に怖い!
大崎:ハァハァ・・・!委員会!
安奈:いい加減にもう尻取るのやめてよ!
大崎:フフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ!!!!!
井島:きっしょ!!今度は何だよ!
大崎:君、今僕が「いいんかい」って言った後「いい加減に」って言ったよね?
   僕の言葉尻、取ってくれたよねぇ!!!
安奈:キャーーーーーーー!!!!
井島:どう生きてきたら培われる性癖なん!?
安奈:もういい加減警察呼んでください!
井島:今呼びましたから安心してください!
安奈:キャーーーーー!!!!
井島:今度はどうされました!?
安奈:私が今「警察呼んでください」って言った後駅員さんが、「今呼びましたから」って
井島:誤解です誤解です!誰もかれもが尻を取ろうとして会話してないんで!
   あなたもおかしくなってますから落ち着いて
大崎:ねぇねぇお姉さん!ここに桃味のバブリシャスがあるんだけどさぁ
   こういうお菓子の類のことを一般になんて言う?
安奈:・・・ガ、ガム・・・?
大崎:何味か英語でなんて言う?
安奈:ピーチ・・・?
大崎:こういうお菓子の類のことを一般的になんて言う!?
安奈:なんですか!?だからガムって言ってるじゃないですか!
大崎:あぁもう!そうじゃなくて!お菓子の類の名称だけ言って!
安奈:ひぇっ!ガ、ガム・・・!
大崎:何味か英語で言って!
安奈:ピ、ピーチ・・・
大崎:もう一回二つの単語を繰り返して!
安奈:え!?なんで・・・
大崎:もういいからこのお菓子の類の名称は!?
井島:おい語尾を「ム」「チ」「ム」「チ」にしようとすんなや!!
安奈:キャーーーーー!!そういう意味だったの!?本当に気持ち悪い!
大崎:ハァハァハァ・・・だってぇ、触りたいじゃぁん、ムチムチな言葉のお・し・り。
井島:流石にキショすぎるからその想像力を活かしてクリエイティブに死んでくれ!
大崎:あぁもうダメだ興奮が止められないよ!!
   リンゴ!ゴリラ!ラッパ!パンツ!・・・・ハァハァハァハァハァハァ!!!
井島:もう普通に一人でしりとりしてるだけじゃねえか!
大崎:ああああああああああ言葉尻オナニーきもぢいいいいいいいんんんんん!!!!
井島:きもぢわりいいいいいいいんんんんんんん!!!!!
安奈:もうやだ本当に気持ち悪い!ねぇ、警察はいつ来るんですか!?
大崎:可愛いねぇ君はしかし。
安奈:まだ尻取ってる!いい加減にして!
大崎:手も可愛いねぇ!食べちゃいたい!
安奈:だから気持ち悪いからやめてください!
大崎:良いおっぱいしてるねぇ!揉ませてよ!
井島:もうしりとり以前に普通にセクハラだわ!普通にダメなこと言ってるから!
   ってかもういいわ!何で駅員やりたいって言っただけでしりとりでオナニーする奴相手にさせられなきゃいけないんだよ!
大崎:ハァハァハァ・・・ヨーグルト
井島:いやもうコント終わり!コント終わったから!
大崎:ハァハァハァ・・・ライオン
安奈:本当にトラウマになるからやめてほしい!
大崎:ハァハァハァ・・・・いい加減にしろ
井島:こっちのセリフだわいい加減にしろ
3人:どうもありがとうございました。



Qゲート
No.023 幽鬼弁天
桃太郎に独自に世界線を設けけても鬼退治という結末へ収束するか
月宮:月宮です。
星影:星影です。
2人:清く正しく美しく。幽鬼弁天です。
星影:月宮さん、桃太郎という昔話がありますよね。
月宮:ありますね。
星影:桃太郎がテーマの漫才はたくさんありますが、結果として鬼退治は出来ているんですよ。
月宮:はぁ。
星影:なので、いかなるボケを入れてもしっかり鬼退治してくれるのです。
月宮:だからといって、何してもいいってわけじゃないわよ。
星影:ちゃんと鬼退治しますので!
月宮:だったらいいわよ。桃太郎。始めて。

(朗読:星影)

むかしむかし、あるところにジッジとバッバがいました。

月宮:さっそく「なんJ」の要素が桃太郎に!

ジッジはヤッマへ芝刈りに、バッバはカッワへ洗濯に行きました。

月宮:どこまでなんJを引っ張る気よ。地味にテンポはいいけどさ。

すると、川の上流から大きなモッモと「川を汚すな」と抗議運動をしにやってきた市民団体がやってきました。

月宮:じゃあ、なんで川で洗濯をしたのさ。

バッバがモッモを持って市民団体から逃げ帰ってくると、ジッジが待ち構えていました。

月宮:待ち構えなくていいわよ。ちゃんと待ってて。

間髪入れずに桃を切ると男の子が出てきました。サンキューモッモ。

月宮:慎重に切ろうよ。で、ここまではちゃんと桃太郎してるね。

しばらくして、大きく成長した桃太郎は「鬼退治をしに行く」といって勝手に家を出て行ってしまいました。

月宮:きび団子持ってかないで出て行ったの!?

すると、「忘れ物だよ!」といってジッジが桃太郎を呼び止めました。渡した袋の中身はずんだ餅でした。

月宮:ずんだ!?きび団子じゃなくて?
星影:食べたかったのでしょう。
月宮:そういう問題!

「桃!」猿が来ました。

月宮:桃!?それで通じるの!?

「なんだてめえ」

月宮:なんでその程度で伝わるの?

「その餅っぽいのくれよ。仲間になるからさ」猿が勝手に仲間になりました。

月宮:世界線関係無しにちゃんと猿が仲間になった!でも、なんで勝手に?

「ワン」イヌが仲間になりました。

月宮:どこいったずんだのくだり!なんで「ワン」だけで仲間になるの!?

「殿!ずんだ餅下さい!」

月宮:ついに桃太郎ですらなくなった!なんでいきなり呼び方が「殿」?

タカがやってきました

月宮:たけし軍団かよ!!キジどことか鳥の方じゃなくてガダルカナルやないかそれ!ていうか、ずんだってつまり「つまみ」やないか!
星影:「ずんだ=枝豆」やん。
月宮:なんで枝豆を遠回しに「ずんだ」って表現したの!しかも、もはやこれは「桃」じゃなくて「ビート」だよ!!糖分増したよ!!
星影:でも、ずんだの理由回収したでしょ?
月宮:回収したけど!でも、よく考えたら風雲たけし城でたけし軍は攻め「る」じゃなくて「られる」方だよね?
星影:なかなか来ないから攻めるんですよ。
月宮:たけし城までの過程相当難易度高かったけども!!

そして、3人と2匹は鬼ヶ島へと向かいました

月宮:「ずんだ=つまみ枝豆」っていうのを成立させたまま桃太郎進めるの!?
星影:出しちゃったもんしょうがないじゃん。
月宮:じゃあ、犬と猿ってなんでついて来てるの?
星影:気分?
月宮:は?

鬼ヶ島へ行きました。あれ?つまみさんがいませんね。

月宮:無視するなよ!ていうか、つまみ枝豆どこ行ったんだよ!

鬼を倒しました。しかし、桃太郎は無期限謹慎となりました。

月宮:それ、つまみ枝豆が参加しなかったビートたけしのフライデー襲撃事件じゃねえか!!ていうか、たけし軍団2名を登場させた時点でちょっと怪しかったけど!
星影:鬼は倒したでしょ?
月宮:ハイリスクローリターンだが!いい加減にせえ!
2人:ありがとうございました。


予選総合第53位(1回戦敗退) 幽鬼弁天
審査員
点数
40 14 20 30 28 26 得点27.33
(ボーナス+1点込)
【審査員コメント】
・ぶっちゃけ前半は全然ハマらなかったんですよ。なんJ部分も振り切るならまだしも中途半端だし。
 そしたら猿や犬の下りから少しずつ面白くなり、「つまみ=枝豆」で爆発しました。
 単純に伏線回収が上手いし、最終的にフライデー襲撃事件に繋げるところも予想外。
 細かい小ボケの打率は高くないし、なんJが回収されたりもしなかったので点数は低めですが
 このテクニックを活かしつつ他のボケを強化してボリュームアップすれば決勝も大袈裟じゃありません。
 こんなにも次回MM−1が待ち遠しいのは初めてです。更なる進化、心底期待してます。
   
・たけし軍団のくだりでかなりゴチャゴチャしちゃったかなと。
 >月宮:たけし軍団かよ!!キジどことか鳥の方じゃなくてガダルカナルやないかそれ!ていうか、ずんだってつまり「つまみ」やないか!
 こんな一行で納得しちゃダメで、ここは「タカ!?キジより強そうな鳥きちゃった!」とかにしといて、
 星影さんがガダルカナルであったことや、ずんだ=つまみ枝豆であること、たけし城が絡んでくることなどを丁寧に説明して行かなきゃいけない、と思います。
 あとなんJは普通に寒いんですよね、ネタとして成立しているものをそのまま持ってこないほうがいいと思います。
 序盤からかなり危うかったながらコバルトブルドッグさんのネタの中ではまだ意味が追いやすい方だったので、もったいないですね。ボケ的にはスクラムバゲットの方がよかったですが……。
   
・めちゃくちゃシンプルな桃太郎漫才だった。
 「絶対に鬼を退治するので」というフリが生きてくるのかなと思ったらそうでもなかったのがもったいなかったです。
 いや退治はしたけどそういう!?っていうのを繰り返した方がわかりやすかったかな、と思います。
   
・テーマが桃太郎なんでどうしてもありがちに見えちゃうんですけど、結構キレのあるボケもあってよかったと思います。
 ただ、冒頭で何故桃太郎を読むのかと言う点で、単に星影が読みたいのか、
 それとも「いかなるボケを入れてもしっかり鬼退治してくれるのです」という所を検証したいのか、
 ちょっとわかりづらいまま朗読に入ってしまったので、お話の流れがブレてしまったなと感じたことや、
 一般的にお供が仲間になる順番は犬猿キジだと思うんですが、なんで先に猿が来たんだろう?とか
 少しクエスチョンを抱えたまま読まざるを得なかったので、そのあたりはもったいないなと思いました。
   
・良いオチなんですけど全体的にだいぶもったいない感じでした。
 どうも2人の噛み合ってない感じがプラスには受け取られなかったので、もうちょっとゆっくり、急ぎ過ぎず、落ち着いて、丁寧に進めても良いと思います。
 そうすればせっかくの良い落ちがより映えるのではないですかね。
   
・桃太郎ネタとしてあんまり見ない掛け合わせのボケもあって良かったと言えば良かったのですが、
 いかんせんタイトルとフリでハードルを上げ過ぎてしまったのが勿体無かったと思います。
 なんJは比較的自然に入れられてたとは思いますが、たけし軍団のくだりはもたついてしまったかなぁと思います。
 

Qゲート
No.024 AND MORE
結成
松岡:どうも、AND MOREと申します。しばしの間よろしくお願いします。

中島:実はですね、あなたにずっと隠してたことがありまして。

松岡:おや、大事な大会だというのに隠し事ですか。 一体どんな?

中島:それがですね、結成したんですよ。

松岡:結成? ・・・結成というとあれか、バンドとか?

中島:いえ、私ですね・・・戦隊の方、結成いたしました!!

松岡:・・・は!?

中島:それでですね、名前の方が「ガンバレンジャー」っていうんですけどね。 それで・・・

松岡:いや随分安直な名前だけども! その前にお前勝手に何やってんだよ!?

中島:この戦隊でね! 私はね! 地球をね! 守りたいとね! 思ってね! おりますね! 守りたいとね! 思ってね! おりますね!

松岡:文節で区切るなうっとうしい! ていうかいろいろ聞きたいことあるぞ!?
   第一、他のメンバーは!? どんな人を集めたんだよ?

中島:メンバー集めは大体一年前ぐらいから始まったね。 ある男に目をつけてた俺は、とあるイベントに参加したのよ。

松岡:イベント? オーディションか何かですか?

中島:「第一巡選択希望選手  ガンバレンジャー  後藤康介  投手  太陽学園高」

松岡:イベントってドラフト会議かよ!? まずお前どんな手使って参加したんだよ!

中島:「第一巡選択希望選手  北海道日本ハム  後藤康介  投手  太陽学園高」
   「第一巡選択希望選手  横浜DeNA  後藤康介  投手  太陽学園高」
   「第一巡選択希望選手  西武  後藤康介  投手  太陽学園高」
   「第一巡選択希望選手  ソフトバンク  後藤康介  投手  太陽学園高」

松岡:めっちゃ競合してる! お前随分な目玉選手獲りに行ったな!

中島:「抽選の結果、後藤康介選手は、ガンバレンジャーが交渉権を獲得しました!」

松岡:しかも引き当てちゃった!! えらいことしてくれたなお前!

中島:こうしてタマシイレッドこと後藤くんが仲間に加わったのよ。

松岡:逃げて! ガンバレンジャーの魔の手から逃げて後藤くん! 大学か社会人か独立リーグに行って! 
   ・・・それにしても、どんな経緯か知らんがドラフト会議に参加できたのに後藤君だけ? 遠慮して他の選手は指名しなかったの?

中島:いや、結局9位まで指名した。

松岡:お前結構ガツガツ行ったな! 遠慮とかしないタイプなんだ! じゃあこれでガンバレンジャーは全員揃ったんだな?

中島:それがさ、後藤くん以外なぜかみんな入団拒否しやがったんだよ! まったくとんでもない非常識な奴らだぜ!

松岡:超賢明な判断だろ! 入団しても将来不安しかないんだからよ!
   ・・・いや逆に後藤くんだけなんで入団してくれたんだよ!? 血迷ったか!?

中島:後藤くんは「憧れていた赤いユニフォームを着ることができて光栄です!」と言ってくれたよ。

松岡:なんてこった!! 後藤くんの意気込みが悲しいよ! 赤いユニフォーム着たければカープという選択もあるのに!

中島:一応後藤くんの経歴を言っておくと、
   催促157キロの速球と切れ味抜群のスライダーを武器に三振の山を築くドクターK。
   高校一年生の夏から強豪・太陽学園のエースとしてマウンドに立ち、3年連続夏の甲子園出場に導いた。
   特に最後の夏となった今年は1回戦でノーヒットノーランを達成するなど貫禄のピッチングで決勝に進出した。
   決勝では延長17回を一人で投げきったものの最後にサヨナラヒットを打たれ準優勝に終わった。
   しかし試合終了後に思わず涙する姿は全国に大きな感動を呼んだ。
   また端正なルックスも魅力で、「康くん」としてお茶の間に浸透している。  ざっとこんな感じらしいね。

松岡:いや完全に球界の宝じゃねぇかよ! お前のせいでプロ野球界大打撃だよ!

中島:せっかく入ってくれたからんだから後藤くんには年中無休でたっぷり残業してもらおうと思ってます。

松岡:もっと大切に扱え! 入ってもらっただけでもありがたいと思えよ!

中島:とにかく、これで一人は確保できたということで、次なるメンバーをさがすことにしたわけよ。
   それで数日経ったある日、弁当を買うためにコンビニにいったんだけど、そこで見つけたね。

松岡:ドラフト会議の次はコンビニかい。 落差よ。 それで見つけたってどんな人なの?

中島:そいつの素早い手さばきを見た瞬間、こいつは頼りになると確信した。
   青き力を得た戦士、そいつの名はローソンブルー。

松岡:・・・それローソンの店員だろ! 店員の制服がブルーってだけだろ!  誰に確信してんだお前!

中島:そいつは言ってたね、「オベントウ、アタタメルデスカ? 398円にナルアルヨー」

松岡:別に言ってること事体はマニュアル通りじゃねーか! そんでローソンブルーってもしかして中国人の人?

中島:そうなのよ。 ガンバレンジャーはインターナショナルな団体を目指してるから彼はうってつけだと思ってね。

松岡:そういうとこはちゃっかり考えてんのかよ。

中島:そして、意を決して俺はカタコトの中国語で聞いたわけよ。
   『請成為我們中!』 ってね。 これは「僕たちの仲間になってください!」って聞いたのよ。

松岡:おお、お前中国語しゃべれんのか。 それで、返事は?

中島:『?鬧!這個絶倫樹袋熊!』
   こんな感じで彼は快く入団を了承してくれたね。

松岡:・・・よくわからん。 なんて言ってたの彼は?

中島:「うるせぇ!この絶倫コアラ!」だってさ。

松岡:それどう見ても了承してねぇだろ! 悪口めいたことを言われてるようにしか聞こえなかったよ!

中島:ということでローソンブルーにはローソンの時給の1/3で働いてもらいます。

松岡:安いな! さっきからせっかく集まってくれたメンバーになんでそんな冷たいことすんだよ! 不憫でならないよ!

中島:というわけで申し遅れました、我こそがが3人目の戦士、ブラック社長だ!

松岡:そういう意味のブラックかよ! 正義の味方がブラック企業じゃ本末転倒だろ!
   こんな厚生労働省からマークされてそうなヒーロー戦隊嫌だよ!

中島:こうして俺は次なる仲間となるはずの男に会うため、レッドとブルーを引き連れてとある場所へ向かった。

松岡:まだ仲間増えるのか。

中島:彼はとある建物でとある集会に参加しているという噂を聞いていたが、俺は構わず突入した。

松岡:おいおい、結構手荒なことするなぁ。

中島:集会が行われている場所に着き、扉から漏れる音に耳を澄ませてみるとこういう会話が聞こえてきた。
   「和美さん、あなたは健太さんを夫とすることを望みますか?」
   「誓います」
   「健太さん、あなたは和美さんを妻とすることを望みますか?」

松岡:・・・おい、まさかこれ結婚式か!?

中島:思わず俺は扉を開け叫んだね。「ちょっと待ったぁ!」

松岡:なにやってんだよ! 映画のワンシーンでよくあるやつかこれ! 幼なじみとかが花嫁を奪うやつ!

中島:「健太! 俺やっぱりお前を諦められない! 俺についてきてくれ!」

松岡:・・いや、花婿の方を奪うのかよ! お前ら絶対変なカップルだと思われてるぞ!?

中島:「・・・待ってたんだぞ」 健太は笑顔で言った。

松岡:だから! 二人とも怪しまれるような言動すんなって言ってんだよ! ガンバレンジャーの話だろ!?

中島:こうして4人目の仲間が加わったかと思ったその時!
   「・・・あんた誰よ・・・私の健太を返しなさいよ!」
   花嫁の和美が俺に叫んできた! 俺は迷わず思った、「現れたな、花嫁怪人!」と

松岡:怪人じゃねぇよ! 和美間違ってないよ! どっちがといえばお前が敵側だからな!?
   大体ガンバレンジャーは和美と結婚しながらでも入れるだろうが! 両立可能だろうが!

中島:言い忘れていたが、ガンバレンジャーは恋愛禁止なので嫁がいるなどもってのほかなのだ!

松岡:福利厚生クソだな! どこまで待遇悪いんだよガンバレンジャー!

中島:とにかく、こうして我々ガンバレンジャーの初めての戦いが始まった!

松岡:戦ってどうすんだよ! 花嫁かわいそうすぎるわ!

中島:ブーケを投げつけて先制攻撃を仕掛ける花嫁!

松岡:花嫁それ投げちゃだめ! 血迷っちゃだめ! それ大事なもんだから!

中島:得意のキックでブーケを粉砕する俺!

松岡:むごい! 結婚式でブーケがどれだけ大事かわからんのかお前!

中島:うっすらブーケに夢を持っていたのに裏切られ失望する花嫁の女友達ども(独身)!

松岡:ああ、こっちにもかわいそうな被害者が! こりゃ誰も幸せにならない戦いだ!

中島:花嫁の「行け!」の号令とともに突撃してくる女友達ども(独身)!

松岡:花嫁すげぇな! 怪人みたいなことになってきてる! そしてこの突撃が一番怖い!

中島:すかさず俺はタマシイレッドを先頭に立たせた!
    キャーキャー言いながら楽しそうに走り寄ってくる女友達ども(独身)!

松岡:レッドこういう戦い方すんだ! さすが端正なルックスが魅力の康くん!

中島:じゅうぶんに相手を引きつけたところでレッドの攻撃、「すいません、俺仕事が恋人なんで・・・」!!
   絶望とともにはかなく散っていく女友達ども(独身)!

松岡:むごい! むごすぎる! どうか今後彼女たちには幸せになってほしい!

中島:「首發成員遺漏撲克人! 首發成員遺漏撲克人!」 どさくさに紛れて花嫁を罵倒するローソンブルー!

松岡:相変わらず何言ってるかわかんねぇなローソンブルー! 何て言ってんの!?

中島:これは「スタメン落ちのトランプマン! スタメン落ちのトランプマン」って言ってるんだ。

松岡:翻訳しても意味わかんないよ! 地獄だな!

中島:そしてようやく残る敵が花嫁一人となったところで、花嫁の本性が現れた!
   「・・・ガルル・・・健太を・・・カエセ・・・!! カエセェェェ!!」

松岡:花嫁どうしちゃったんだよ! ホントに怪人っぽいじゃねぇか!

中島:もうダメだと敗北を覚悟したその時、花婿の健太が相手の前に立ちはだかった!
   「・・・ケンタ・・・ケンタ・・・!! ウォォォァァァ!!」

松岡:ああ、花嫁が一度愛し合った恋人を前にして怪人と人間の挾間で揺れている!

中島:健太は食い気味で言った。 「わりぃ、俺もう結婚する気ないから。」
   絶望とともに散っていく花嫁(独身)!

松岡:容赦なさすぎる! やっぱりむごすぎる! 

中島:こうして無事、花婿ホワイトが仲間になった! こうしてガンバレンジャーは全員揃ったのだ・・・

松岡:どこが無事なんだよ! 人に迷惑かけまくってるじゃねぇかガンバレンジャー!
   ・・・それにしても4人で全員揃ったってことでいいの? 普通戦隊シリーズって5人じゃないか?

中島:・・・揃ったかに見えたが、ここでお前に話がある。
   今日ここまでのお前の言動を聞いて確信した。 ぜひ、ツッコミグリーンとしてガンバレンジャーに入団してくれ!

松岡:お断りだよ! いいかげんにしろ。

二人:どうもありがとうございました。


予選総合第28位(3回戦敗退) AND MORE
審査員
点数
85 83 46 45 70 66 得点66.83
(ボーナス+1点込)
得票2票
【審査員コメント】
・いやはや、正直ベタ設定の中でも戦隊は頭打ちだと思ってましたが、まだ掘れるとは……。
 展開としては非常に堅実で、「メンバー紹介→戦闘で伏線回収」という流れも教科書通りなのですが
 シンプルにワードの破壊力が強すぎる。「文節」「競合」「球界の宝」など前半から惜しげも無く畳みかけ
 勢いを損ねないままメインである花嫁とのバトルに以降。きっちり今までのメンバーを使いつつ
 「花嫁すげぇな」「スタメン落ちのトランプマン」などワードも衰えずオチへ。惚れ惚れする流れでした。
 奇をてらわなくても正統派のやりとりだけで通用するという、長文の真髄を見ました。超かっけぇ。
 不満点としては球児、ローソン、花婿とメンバーにあまりにも一貫性がないことが引っ掛かりました。
 強引でもいいので何かしら共通点や選考基準があった方がストーリーとして納得しやすくなるはずです。
 あと個人的には花嫁が可哀想すぎるので何かしらの救済措置が欲しかったです。 
   
・結婚式の下り良かったです。
 このネタならではの強みみたいなところがもっと欲しい感じがしましたが、概ね満足です。
   
・うーん、なんでしょうね、物足りなかったというか。
 誰を誘っていくかっていうところのネタで、最後に回収するってやつだと思うんですが、なんか、響いてこなかったです。
 なんでもありっちゃありなので、その中に軸がほしかったかな、と思います。
   
・ヒーローもののテーマの中でも仲間を集めるということに重きを置いているので、
 ちょっと変わった切り口に見えて良かったです。
 最後の戦闘シーンで仲間たちの伏線を回収する等、構成的な面もしっかりしていたと思います。
 ただ割と安直なボケが多かったなという印象があったのと、ドラフト会議が個人的にかなり面白く、
 良いボケだと思った反面、その後の仲間探しがドラフトボケを超えてこなかったので
 物足りなく感じてしまいました。
 あとは誤字と松岡のツッコミが少しずれているように感じた面が気になりました。
   
・前半でキャラを紹介して、後半でそのキャラを動かすという風呂敷の広げ方と畳み方がきちんとしていて
 まさにお手本のような100行ネタだと思いました。
 勢いのあるネタは大好きですが、こういう落ち着いた感じのネタも良いですね。
 読み物として特化した面白さがありました。非常に手堅いですね。
   
・戦隊に入る、っていう切り口はなかなか新しかったですね。
 ドラフトとそれ以降とのノリの違いがいまいちハマらなかったところはあります…
 

Qゲート
No.025 カッターズ
眼鏡屋
竹下 どうも!竹下、辻田、山尾の三人でカッターズです!第20回MM-1グランプリといことで頑張っていきましょう!

山尾 よろしくお願いしまーす!さっそく何だけど、今度眼鏡屋に行こうと思ってるんだ!

竹下 そうなの?まあ目が悪くなったんなら早めに行った方がいいかもね。

山尾 でも、俺は今まで眼鏡屋に行った事ないから付き添いお願いしたんだわ。

竹下 え?僕も一緒に行くの?

山尾 頼むよ〜!見当違いの注文をして店員や周りの客に恥をさらすようなことがないようにしたいんだって!

竹下 考えすぎだな〜!それスタバとかサブウェイ行くときにする心配じゃね!?

辻田 じゃあ練習しておきましょう。僕が店員やりますんで二人で眼鏡屋に来てください。

竹下 そもそも眼鏡屋に行く練習って・・・行ったことなくてもなんとなく分かるだろ。





山尾 あ〜、何だか最近視力が悪いな〜!あれ?こんなところに眼鏡屋さんがある!ちょっと入ってみようぜ!(ウィーン)

竹下 分かってなかった!腹減ったから飯屋に入るみたいに行く所じゃないぞ眼鏡屋って!

辻田 いらっしゃいませ。眼鏡スーパー荻窪店、契約社員の辻田です。
   重度の近視、乱視ですが今かけているのは伊達眼鏡です。娘が反抗期です。お客様4名様ですか?

竹下 店員は店員で大丈夫かよ!?矢継ぎ早に色々と喋ってきたけど!

山尾 俺たちが4人に見えてるって・・・まさか何かが俺たちにとり憑いてる・・・!?

竹下 多分乱視でぼやけて見えてるだけだろ!眼鏡屋で何名様ですかって質問もおかしいけどな。

山尾 2名です!煙草は吸いません!え〜っと・・・キャラメルフラペチーノの野菜多目、店内で!

竹下 1回落ちつけ!どの店に行っても通用しない注文しちゃってるから!眼鏡買いに来たんだろ!?

山尾 あ、そうだった!実は最近遠くの物が見えにくくなったから、近視用の眼鏡を買おうと思って来たんです!

辻田 何かきっかけがあったんですか?

山尾 向かいの家の本棚の漫画の背表紙が見えづらくなって気付いたんだ!

竹下 気付いたきっかけがクソだな!?日常的に人ん家覗いてんじゃねえよ!!

辻田 それでしたらこちらの機械を覗いてください。

竹下 ああ、視力を測るのね。

辻田 100円で1分間遠くのものが観れます。

竹下 望遠鏡じゃねえか!しかも観光地にあるやつ!何でこんなもん店内にぶち込んだんだよ!?

山尾 ・・・これって売り物ですか!?

竹下 欲するな!ただでさえ覗きの疑惑があるんだから生々しい!ちゃんとした視力検査してくれよ!

辻田 輪っかが切れている方向にお手元のレバーを倒してください。早押しで先に3回正解した方の視力が2倍になります。

竹下 余計なシステム組み込むなよ!!正確な視力分かんねえじゃん!

辻田 ちなみに私はこのシステムと勘を駆使して視力が6.0となっております。

竹下 やっぱり駄目じゃねえか!お前さっき俺たちが4人に見えてただろ!?

山尾 絶対に負けないからな!

竹下 燃えるな!ここは競い合うところじゃないって絶対に!普通にやるから普通に!

山尾 上・・・下・・・上・・・えっと、箸を持つ方・・・右・・・。

竹下 お前未だに左右の確認に自信ねえの!?

辻田 はい、検査は終了です。測定した結果、視力は二人合わせて1.2ですね。

竹下 合算は駄目!!個々の成績を教えてくれよ!

山尾 仮に俺の視力が悪くても、竹下が目になってくれれば大丈夫だな!

竹下 どんな神経してんだ!?目になるって僕はスイミーか!

辻田 ・・・あぁ!

竹下 あぁじゃねえよ!別にそこに食い付かなくていいから!兎に角早く眼鏡作る段取りに行ってくれ!

辻田 近視用の眼鏡をお作りいたしますが、どのようなデザイン、特徴の眼鏡をご用意いたしますか?

山尾 そうだな〜、掛けたら相手の服が透けて見える眼鏡とかない?

竹下 夢見がちか!視力関係ねえし!!

辻田 あ〜、只今当店には在庫がございません。

竹下 実在はしてるんだ!?人類のモラルが崩壊しそうなアイテムなのに!

山尾 ど、どこに在庫があるんだ!!?

辻田 向かいの銭湯の女風呂に保管してあります。

竹下 誰がそこへの保管を勧めたんだよ!?そうなった経緯を教えろ経緯を!

山尾 くっそ〜!これじゃあ手も足も出ない!どうにかして女性にばれずに忍び込めないかな!?

竹下 執着が凄まじいな!そんで女湯にばれずに忍び込めるんならその眼鏡も要らねえだろ!!

辻田 あ、それとは別に本日、1万円以上の眼鏡をご購入していただいたお客様を対象としたキャンペーンを行っております。
   隣の眼科でレーシックを無料で受けられるチケットをプレゼントしておりますがいかがなさいますか?

竹下 眼鏡の使いどころ潰すスタイル!そしてそのノリで受けるのめっちゃ怖い!仮にも手術なのに!

山尾 それはちょっと・・・眼鏡に1万円も掛けたくねぇな〜!

竹下 その理由でためらってんのか!?眼鏡で1万ってむしろお手頃価格だと思うぞ?

山尾 これ、右側のレンズだけになれば半額にならないか!?

竹下 片眼鏡!?昔の西洋紳士でしか見た事ねえ!!

山尾 そんなおしゃれじゃなくてもいいから、ボタン押したら相手の戦闘能力が分かるやつがいいな!

竹下 スカウターだなそれだと!また子供っぽい要求出た!

辻田 精神年齢たったの5歳か・・・ゴミめ。

竹下 思ってても言うなよ!客をゴミ呼ばわりした!それよりも他にm
辻田 指ーさしーでーおーしえてよー♪ 君ーの眼ーにーはー見えてるんでーしょー♪

竹下 ・・・え・・・?

辻田 ぼくーのここーろーのーすきーまがー♪(ピッ)もしもし?

竹下 着メロ!?行きなり何かと思ったわ!・・・そもそも接客中に電話取るなよな!?

辻田 はい、はい、分かりました。失礼します。(ピッ)失礼しました。

山尾 話を戻すけど、アンテナが出たり液晶モニターがついてる眼鏡とかない!?

竹下 戻ってねえな話が!スカウターを欲してたはずなのに!・・・スカウターを欲するなよ!普通の眼鏡で話を進めろや!

辻田 ちょっと取り扱いがないですね。申し訳ございません。って言うかそういうのあるわけねえだろバーカ。

竹下 普通に悪態つかれた!まあそうだよな!さっきから要求が小学生並だもの!

山尾 あ〜、でもコナンのアイテムとかほしいじゃない?眼鏡以外にも変声機型蝶ネクタイとか。

竹下 ・・・変声機型蝶ネクタイ!?逆じゃね!?変声機の形がまずピンと来ねぇし!

山尾 じゃあ聞くけど、竹下はどんな眼鏡がほしいんだよ?

竹下 そうだな〜、スマホを使うことが多いから、ブルーライトカット眼鏡が興味あるな。

山尾 ブルーライトカット!?それってあれか!?青信号が見えなくn
辻田 指ーさしーでーおーしえてよー♪ 君ーの眼ーにーはー♪(ピッ)もしもし?

竹下 ボケをつぶすタイミングで電話来た!聞くに堪えないやつだからよかったけど!

山尾 ちなみにこの店1番のお勧めはどれなんだ!?

辻田 (ピッ)失礼しました。でしたら、こちらの眼鏡何かはどうでしょうか?(眼鏡を外す)

竹下 私物じゃねえか!!せめてこれと同じ商品渡すとかしろよ!!

辻田 いや、こちらは当店の商品でして。

竹下 なお問題だわ!何でお前我が物顔で店の眼鏡装着してくれてんだよ!

山尾 (掛ける)お、何か物の輪郭がはっきり見えるようになった気がするぞ!

竹下 ・・・それ伊達眼鏡なんだろ!?絶対に気のせいだわ!!っつうかよく他人の眼鏡を躊躇無く掛けれるな!

山尾 ちょっと二人とも正面から似合っているかどうか見てくれよ!

辻田 (目を細める)・・・よくお似合いですよ?

竹下 見えてないよな!?重度の近視と乱視なんだろ!?

山尾 ・・・あれ?竹下の後ろに誰かいる・・・?

竹下 怖い怖い怖い!!後ろに誰かいるってのだけは本当か!

辻田 言い忘れていましたが、こちらの眼鏡をかけると背後霊g指ーさしーでーおーしえてよー♪(ピッ)もしもし?

竹下 絶妙なタイミングで電話来た!聞きたいことが掻き消されちまった!

辻田 ・・・はい、じゃあ失礼します。(ピッ)失礼しました。ちょっと娘から緊急の要件で。

竹下 娘!?今の電話相手娘さん!?仕事の電話ですらねえんだ!?

辻田 と言うか、さっきの電話も娘からだったんですが。

竹下 ・・・だとしたら娘に対してビビり過ぎだろ!そんなに怖いか反抗期が!!

山尾 こんな短時間で3回も電話してくるってことは、何かあったんじゃないか?

辻田 いや、どうも最近うちの娘が向かいの家の男から部屋を覗かれているみたいでして。
   窓に貼るプライバシーフィルムを買ってきてくれって言われたんですよ。


竹下 ・・・え・・・?

山尾 ・・・この店、補聴器も取り扱ってるのか!?じゃあ、盗聴器型盗聴器のショートサイズとか置いてないですか?

竹下 目的変わってんじゃねえかいい加減にしろ!どうもカッターズでした。

予選総合第41位(3回戦敗退) カッターズ
審査員
点数
70 37 52 52 60 63 得点56.67
(ボーナス+1点込)
【審査員コメント】
・今大会は地味にトリオが多い気がしますね。血華出しときゃ良かったかな。
 こちらも正統派漫才として完成度が高い。ツッコミ、バカ、冷静という3人の書き分けは申し分ありませんし
 「観光地の望遠鏡」「お箸を持つ方」など虚を突くボケも豊富。オチのどんでん返しも秀逸でした。
 難点としましては、「伊達眼鏡」「反抗期」の伏線はもう少し丁寧に張るべきかなと感じました。
 最初に矢継ぎ早に喋っただけなので印象に残らず、回収したところで読み返す手間が出る恐れがあります。
 また、中盤の悪態やスカウターの部分で若干中だるみしたような印象を受けました。
 悪態は本当に突然な上に山尾にもスルーされ以後触れられないため、単純に辻井のキャラをぶれさせただけになっています。
 全体を通して優等生なのですが必殺パンチに欠けた印象なので、あと一発爆発力ある一撃があればなお良かったです。
   
・ずっとボケが弱すぎる気がします。なんかまあそういうボケになるかな、って感じのボケしかなかった感じです。
 もう一つの軸である電話の下りも、一応のネタバラシはあるんですけど、そこからさらに発展させてこそ、というところで終わってしまった感じがしますね。。。
   
・王道の漫才ですね。
 悪いとこはないのですが、もっと盛り上がりが欲しかったな、と思います。あと、二人で来てるってのが明示はされてるのですがなんとなくわかりにくかったです。
 ツッコミが外の世界にいるパターンもあるからですかね……視力合わせてとかそのへんがベースになってくるボケもあるので。
   
・眼鏡屋さんの設定でしっかりボケきってくれたなと思います。
 ただボケ数は多いんですが、山尾、辻田が独立してボケているように感じ、
 そこまでキャラクターに違いがあるようにも見えなかったので、
 あんまり3人のネタっていう感じがしなかったです。
 ボケ数は多くてキレのあるボケもあったんですが、
 全体的にここで勝負したいってポイントが見えずらく、
 つまらなくはないんですけど、凡庸な感じがしてしまいました。
   
・3人でわちゃわちゃやってる感じが良いと思います。
 2人でやったらベタかなぁという内容も3人を活かしてやるとまた印象が変わってきますね。
 スイミーの例えツッコミ好きです。
 安定感のある面白さでした。
   
・ボケが単発的だった分、読むネタとしてはあんまり入ってこなかったのが惜しいところです。
 生でテンポ良い感じで見たらすごい面白そうだなぁというネタだと思いました。
 

Qゲート
No.026 Life style
レイレイ
杏奈:はいどうも、Life styleです。よろしくお願いします。

美帆:この間、親戚の子と決勝で会ったのよ。

杏奈:どこで出会ってるのよ。

美帆:久しぶりに会ったから色々と話してたのよ。
        「お笑い芸人やってるの」って私が言ったら「お姉ちゃん全然面白くないじゃん」って言われて。

杏奈:親戚悪口大会かな。

美帆:「相方のセンス疑うわ、親の顔が見て見たいわ、相方は前世からやり直した方からいいわ」なんて言われちゃって。

杏奈:私への悪口になってない!?  今世で頑張るわ!!

美帆:ムカつくから、役所行って戸籍から外してやろうと思ってさ。

杏奈:いや無理だよ! 戸籍って私怨で外せる制度じゃないから!

美帆:まぁそんな事があって腹が立ってるのよ。結局親戚の子は優勝するし。

杏奈:だから何の大会なのよ、それ。
          まぁ子供は思った事すぐ口に出しちゃうから、仕方ない部分はあるけどね。

美帆:だから少しでも気持ちが穏やかになるかなと思ってペット飼っちゃった。
          ピー・オー・ティー、ペット。

杏奈:ポットじゃないの。千利休だってお湯沸かしただけじゃ気持ち穏やかにならないよ。
          で、ペットって何飼ったの?

美帆:何飼ったか当ててみて。まず大きさが私ぐらいあるんだけど。

杏奈:…え、大きくない? 犬とか?

美帆:違う違う。で、ぴょんぴょん跳ねるの。

杏奈:跳ねる? ウサギかな。

美帆:ウサギじゃないよ。そんなに毛深くないし。

杏奈:うーん…そんな動物いる? 正解教えて。

美帆:キョンシー。

杏奈:………動物?

美帆:死体妖怪。

杏奈:何その禍々しい四字熟語!?
          ちょっと待って、意味が全然分からない。どういうこと?

美帆:キョンシーっていうのは中国の死体妖怪、いわゆるゾンビよね。
          ゾンビと言っても硬直した状態で手を前に出しながら跳ねて移動するの。
          まぁこれは義務教育で習ったとは思うんだけど。

杏奈:義務教育のどの段階で習うのよ! 映画とかテレビ番組で見たことはあるけど。

美帆:曲がり角で突然出会ってさ。妖怪だから当然襲ってくるよね。

杏奈:死んじゃうね。

美帆:その時とっさに、キョンシーを教えてくれた小学校の校長先生の言葉を思い出したの。

杏奈:学校のトップが生徒にキョンシーを教えるってどんな学校!?

美帆:地域性かなぁ。

杏奈:そんな地域性存在しないよ! でも危機的状況で思い出したんだから、きっとキョンシーを封じたりする言葉なんでしょうね。

美帆:「あいさつはきちんとしましょう」。

杏奈:キョンシー全く関係無い!!

美帆:私は校長先生の教えを守って「おはようございます!」って挨拶したわ。

杏奈:ゾンビなのに朝現れたの!?  日差しで死なない!?

美帆:挨拶を無視して襲いかかってくるキョンシー。
          逃げる私。追うキョンシー。日傘を差して追うキョンシー。

杏奈:日光対策バッチリしてた!

美帆:途中、向かい風で日傘がひっくり返るキョンシー。
          日光に当たり溶けていくキョンシー。

杏奈:ナイス自然! 頑張れ自然!

美帆:「困っている人がいたら助けてあげましょう」という校長先生の言葉を思い出した私。
            日傘を直してあげる私。

杏奈:引っ込め校長!! 人類の敵!!

美帆:日傘が直り、再び襲いかかるキョンシー。
          「ありがとうの一言ぐらいないのか」と思いながら逃げる私。

杏奈:死人に口なしだよ。

美帆:ここで校長先生の言葉を思い出した私。
          「キョンシーはお札を貼ると止まり、言うことを聞くようになる」と。

杏奈:やっとこの状況に合う言葉を思い出した!

美帆:私は逃げながらお札の代わりになるものを探した。
          お札の代わりを見つけた私は振り返り、それをキョンシーの額に貼ったのであった!

杏奈:何を貼ったの!?

美帆:ドンキホーテのレシート。

杏奈:何で!?

美帆:長かったからお札代わりになるかなって。

杏奈:いや確かにお札のように長いけど!  文字たくさん書かれてるけど!

美帆:止まるキョンシー。

杏奈:止まったの!? 凄いわね激安の殿堂!

美帆:止まったのはいいんだけど、その場に放置するのも可哀想じゃない。
          言うこと聞くし家で飼うことにしたのよ。

杏奈:捨て犬みたいに言ってるけど死体だからね。

美帆:住んでるマンションはペット禁止なんだけど、同棲はOKだからギリ大丈夫かなって。人だし。

杏奈:そもそも法律的にアウトなんだよ! オールアウト!!
          言うことを聞くとは言え、家まで連れて来れたのは凄いけども!

美帆:大変だったわよ。跳ねるから玄関で頭ガンガンぶつかって入れなくてさ。結局カーペットのように横に倒して入れたわよ。

杏奈:いやそこまで問題無かったの!?  そしてよく思いついたわねその方法!

美帆:家に入れるのは大変だったけど、飼うことは全然難しくないよ。ご飯とトイレは死んでるから必要ないし。

杏奈:飼うというか放置じゃない。ゾンビだし臭いが凄そうだよ。

美帆:うちのキョンシーは臭わないから。無味無臭。

杏奈:口に含んだの!?

美帆:キョンシーも私のこと甘噛みしてじゃれてくるのよ。

杏奈:それ襲ってるんだよ!!

美帆:そうそう、特に満月の夜は凶暴なのよ。だからドンキホーテのレシート何枚も貼らないと。

杏奈:何でドンキホーテのレシート限定なのよ! キョンシーって何? 家計簿か何かなの?

美帆:一回試しにブックオフのレシート貼ったらダメだったから良かったよ。

杏奈:基準がよく分からないよ。良かったわねブックオフに殺されなくて。
          でもキョンシーなんて飼ってて楽しいの? 例えば犬だったら散歩したり公園で遊んだりできるけどさ。

美帆:犬と同じように公園で遊ばせるけど。

杏奈:何遊ばせてるの!? 再び外に出したら大パニックだよ!
          だいたい公園で何して遊ばせるのよ。

美帆:よくやるのは「けんけんぱ」とかかな。

杏奈:硬直してる状態でその遊びするの!? 「ぱ」の出る幕は!?

美帆:そんなキョンシーとの日々もこの間終わりを告げてね。

杏奈:お、とうとう土に埋めたのね。

美帆:ううん、下の階の人からクレームが入って引き取ってもらうことにしたの。

杏奈:まさかの展開だったよ! 下の階の人にバレたの?

美帆:キョンシーはバレてないけど、「ドンドンうるせぇから静かに歩け!」って言われて。

杏奈:跳ねる時の音!? 確かに静かに歩けって言われても無理だけど。

美帆:でも引き取ってもらうって言ってもなかなか難しいじゃない。
          次の飼い主はちゃんと面倒見てくれるかな?とか不安だし。

杏奈:どっちにしてもキョンシーを飼おうとする人間はヤバイよ。

美帆:だから信用できる人に引き取って欲しくて、知り合いに手当たり次第に聞いたのよ。「ズバリ、キョンシーの似合う人は誰ですか?」

杏奈:何よその『無回答』が一番多そうなアンケート!!

美帆:1位は86%で小学校の頃の校長先生だったわ。

杏奈:みんなの記憶にも深く刻まれてた!! というか回答率の高さにビックリだよ!
          14%が無回答であることを願うわ!

美帆:私は校長先生に連絡をして、引き取ってもらうことにしたの。

杏奈:やっぱりヤバイ人だったよ。もう登場人物全員妖怪だよ。

美帆:引き取ってもらう時にはルールがあってね、今の飼い主が貼ったお札は剥がして、次の飼い主が新しくお札を貼らないといけないのよ。

杏奈:何その下駄箱の名札入れ替える的なの。

美帆:だから向かったよね、ドンキホーテに。

杏奈:レシートを貼り替えるの!? ちゃんとしたお札じゃなくて!?

美帆:私が貼ったレシートを剥がして、すぐに膝下ぐらいまであるレシートを貼ってもらったわ。

杏奈:そんな所で財力見せつけなくていいから!! 長くて逆に邪魔だと思うんだけど!

美帆:ぴょんぴょんと跳ねて去るキョンシーと校長先生、今思い出しても寂しくなるなぁ。

杏奈:何で校長先生まで跳ねてるのよ! まぁ引き取り手が見つかって良かったわね。感謝しなくちゃ。

美帆:やっぱりキョンシーと先生って切っても切れない関係だったんだなって。

杏奈:どういうこと?

美帆:キョンシーって漢字で書いた時、日本語の音読みで「きょうし」って読むの。

杏奈:いい加減にしなさい。

二人:どうもありがとうございました。

予選総合第17位(準決勝敗退) Life style
審査員
点数
64 56 82 84 65 68 得点70.83
(ボーナス+1点込)
【審査員コメント】
・マジでお久しぶりです。今大会のお久しぶりの方々の中で1番びっくりしたかもわかりません。
 変なものをペットにする設定はありふれているためペットのチョイスが重要になるわけですが
 「キョンシー」というチョイスが絶妙で、「玄関」「ドンドンうるせぇ」などキョンシーを活かしたボケも豊富。
 ただ、現時点でも悪くはないんですが、ちょくちょくキョンシーについての説明不足が見られたのが気になりました。
 「ゾンビは日差しで死ぬ」は個人的にはあまりイメージがなく、それを杏奈が当たり前のように言ってるのも違和感がありました。
 また、このオチにするなら「殭屍」という漢字を一回は書いておく必要があるかと。実際に舞台でやるなら別ですが。
 基本的にキョンシーボケが「跳ねる」「死体」「お札」「襲う」の4種類なので、伸びた腕とか中国であることとか、
 性別や顔立ち、体型などキョンシー自体の情報を取り入れてもボケ幅が増えて面白くなりそうに思えました。
 あと、ツカミの決勝の下りも回収して欲しかったです。絶対来ると思いきや来ないんだもん。
   
・このツカミは天才的。せっかくだからもっと本編に生きてきて欲しかった感じがします。
 キョンシーに出会うあたりまでは小学校もうまく絡んで来て悪くなかったんですが、徐々に徐々にボケが弱くなって来てしまったかなと、
 キョンシーの要素活かすのは難しそうなので、もう一つ強い要素のある何かを持ってくるとかしたほうがよかったのかなぁー、と。
   
・「決勝で会った」ってめちゃくちゃおもしろいです。
 設定や話の流れもわかりやすく、「死人に口なしだよ。」「凄いわね激安の殿堂!」とかツッコミの随所に良いフレーズがあって、面白かったです。
   
・面白かったです。キョンシーを飼うという非日常に対して、
 美帆の日常的な感覚から放つ一言一言がいちいち面白かったです。
 女性コンビならではのボケやツッコミがあるわけではないにも関わらず、
 コンビとしての良い感じのゆるさや個性を感じました。
 個人的なことで申し訳ないですが、私は霊幻道士世代ではあるものの、
 細かい設定を忘れていたのでキョンシーの設定を活かしたボケに関しては、
 杏奈のフォローはあるものの、そういう設定だったけなと思いながら読んでしまった部分がありました。
 とはいえ全体的な話の流れもよくできているし、キョンシーを飼うという設定も
 見たことがない所を狙っていて、よくまとまった良いネタだと思いました。
   
・突き抜けてこそはないものの普通に良いネタだと思いました。
 ボケ自体の面白さはもちろんのこと、見せ方も良くて、フリがしっかりしてるもの と パッといくものとで緩急を使いこなされていました。
 あとはキョンシーといえど個体差(どのくらいの怖さのものをイメージしたらいいのか)あると思うんで、見た目の描写とかもある良いかもですね。
   
・キョンシーを飼う、という設定は斬新で良かったです。目立って強いボケがあるわけではないですが、上手いボケは多かった印象です。
 ツカミでしばらく話題にしてた「決勝/優勝」、面白そうながらも全体からちょっと浮いてたのは気になりました。
 

Qゲート
No.027 みかづき。
コンビニで500円ぐらいあれば、1人でちょっとしたティーパーティが出来る

はづき:犯人はお前だ!

健太:何かが見えてたとしても怖いし、何にも見えてなかったらもっと怖いわ。こんにちは、みかづき。です。

はづき:あの辺に赤い鳥居が連続で見えるよ。繰り返すあのトリイリズムだよ。

健太:伏見稲荷大社行った?Perfumeの誰かと行った?その衝動は恋じゃなくてただの突発的な怖いなやつだよ。

はづき:ところで最初に犯人はお前だとあそこにいる木霊に宣言させていただいたわけなんですが。

健太:宮崎駿さーん、京都にもののけいまーす。こうなるとトトロもいるかもしれませーん。

はづき:そう、だから宮崎駿がいつもやってるみたいに探偵が主人公の推理モノ小説書いてきたから、朗読するね。

健太:赤川次郎みたいなタイプの駿かな?三毛猫バスホームズかな?

はづき:紅茶とあたしが焼いてきたお手製フィナンシェ食べながら聞いてくれる?

健太:お前の優しさは素晴らしいんだけどねえ。問題は今がお屋敷の昼下がりじゃないことなんだよねえ。

はづき:はい、紅茶。(ペットボトルを渡す)

健太:…紅茶は淹れるとは一言も言ってないもんな。

はづき:犯行現場は日本のどこかにある豪邸。そこの主人が包丁で胸を一突きされて殺害されたの。
    現場に証拠は何もない。あるのは犯人の恨みと、FCバルセロナの、得点力。

健太:世界有数だもんな。犯人は恨み持ちがちだし、メッシは前線でチャンス活かしがちだもんな。

はづき:容疑者は5人いた。妻の由紀子。娘の聡子。執事の川崎。庭師の鈴木。
    メイドの、真面目に中学を卒業して、一度は高校に行ったもののそこで悪い友達と付き合ってしまい退学処分。
    そこから金髪に染めグレること2年、たまたま出会った誰とも知らない正直みすぼらしいおばあちゃんに
    「ちゃんと生きることが親孝行だよ」と諭され自分を取り戻し、大検を受け、人への気配りを学び、
    半年前に豪邸に住み込んだものの、あの時出会ったおばあちゃんが実は自分の仕える主人が
    逆恨みでこの豪邸から追い出した主人の母であることを2日前に知った、楓。

健太:へー。ちょっと犯人分かったから紅茶飲むね。

はづき:探偵はこの5人を正午、市が運営している教育センターに集めた。

健太:ちゃんと現状復帰して返せよ。

はづき:探偵のコオリヤマは5人を前にこう言った。「犯人はお前d

健太:早い早い。4時半起きぐらい早い。もうちょっと『この事件の真相は意外なところにあったのです』みたいなこと言わないと。

はづき:…『永谷園の懸賞は土俵の上にあったのです』。

健太:本場所か。ともかく犯人を指摘するタイミングはここじゃない。

はづき:ここじゃないのか…。お茶漬け美味しいのに…。

健太:だってもう描写で犯人はメイドの楓って分かってるのにいきなり指をさすのはちょっと。

はづき:え?犯人楓じゃないけど? ……あっ。

健太:…正直だねえ。衆議院に必要な要素だねえ。

はづき:う、嘘だよー☆ 犯人は誰だろうね〜? わっかんないなあ〜。 ねぇねぇ、健太は誰だと思うぅ?

健太:……優しい嘘って『幼馴染との恋』ぐらい素敵で切ないわ。

はづき:とにかくここじゃないのね?「犯人はお前だ!」はここじゃないのね?

健太:ズレてる。旧正月に海開きするぐらいズレてる。

はづき:じゃあ後に回すわ。物語上の時間軸で5時間後に回すわ。

健太:夕方の部の人来ちゃうから。多分ママさんコーラス来ちゃうから。軌道修正してみ。

はづき:…探偵は言った。「TikTok撮りましょう。」

健太:どの軌道に乗せ直したんだよ。宇宙ゴミさえ乗ってねえよその軌道には。
   ハイテンポと過剰なコミカルでごまかされないんだ大人は。

はづき:「えーっと、Twitterに載せるときのタグは『#東京 #犯人は誰? #意外なあの人 #7119』」っと。

健太:最後救急車呼ぶかどうか迷ったときのやつだ。

はづき:TikTokにウサギの耳がついた動画を上げたあと、探偵はこう言った。

健太:どんなテンションで撮ったんだよ。あとでそっちのスピンオフ見せてくれ。

はづき:「犯人はお前だ…と言いたいところですが、この5人の中に、<主人をナイフで突き刺した人>は、いません。」

健太:お?真相が意外なところにありそうだぞ?

はづき:「<主人に殺意を持った人間>と<主人を殺した人間>は別の人物なのです。」

健太:いいじゃん。やればできるじゃん。

はづき:「<主人を殺した人間は…殺し屋ジョゼフ!!>」

健太:…おおう。殺し屋は殺す仕事だもんな。あんまりこういう時に登場してほしくないけど。

はづき:「殺したのはジョゼフだけだったのです。」

健太:「愛したのはあなただけだったの」みたいな表現やめろ。悲恋か。

はづき:「ジョゼフはその正確無比さから『ジョゼフ100%』と言われている。」

健太:ダセえ。

はづき:そんなジョセフ100%は…

健太:その言い方だと全裸で街にやってくるみたいな感じになるから服着せてあげて。

はづき:ジョゼフ3×3EYESは…。

健太:数字だけでヤンマガの名作伝奇ロマンに引っ張る勇気は褒めたい。

はづき:ジョゼフノーザンクロスは…。

健太:夏の夜空にジョゼフ浮かべるんじゃないよ。
   はくちょう座じゃねえか。

はづき:水金地火木ジョッゼフ冥海…。

健太:ジョゼフの周りに土星の環を巻いてスタッカートを添えてどうするんだよ。
   ポップさ出ねえぞ。

はづき:ねえねえ、そろそろ指示した犯人言っていいタイミング?

健太:もうブラックビスケッツもびっくりするぐらいタイミング間違ってるからいつでもどうぞ。

はづき:探偵が犯人を指さそうとした瞬間、部屋に扉をノックをする音が響いた。

健太:お? 新たな人物登場?

はづき:自然と扉の方に視線が集中する。そこに現れたのは…。

健太:どなた? ジョゼフママ?

はづき:教育センターの職員さんだった!!!!!

健太:…いや、まだこの職員さんが事件に大きくかかわっているという可能性も捨てきれn

はづき:職員センター「すみません、コオリヤマさま。コオリヤマさまがお借りになっている部屋は隣の部屋でして…。」

健太:コオリヤマー。玄関ホールのホワイトボードで確認しないからコオリヤマー。

はづき:コオリヤマが驚いて廊下に出るとそこの部屋の掲示板には「マジック同好会」の文字。

健太:シルバー世代の人が孫に見せるためにやるやつ。

はづき:一旦四角状に広げたイスと机を戻すみんな。その作業中に机と机の間に指を挟むコオリヤマ。

健太:焦りから。恥ずかしさによる焦りから。

はづき:「指示した犯人は、執事の川崎さん、あなたです!」 移動先のキッチンルームでコオリヤマは高らかにこう宣言した!

健太:まずは謝れよ。軽くでいいから謝れよ。あとキッチンルーム借りたことについて説明しろよ。

はづき:妻の由紀子は言った。「なぜ、なぜ殺したの?」

健太:……一応聞いとこう。

はづき:川崎はこう述べた。「あいつは…あいつはオレをチョコレイトディスコに連れて行かなかった…。」

健太:…………おや?

はづき:「チョコレイトディスコに2人で行く予定だったのにスパイスを混ぜた不自然なガールがレーザービームというVOICEを…」

健太:はいストップでーす。
   お前伏見稲荷からPerfumeの生霊連れて帰ってきてまーす。

はづき:かしあ〜のゆかちゃんっちです!

健太:こっちで3人合わせてから提供するんじゃねえよ。向こうサイドで3人揃えてもらうんだあれは。
   
はづき:川崎は憎しみを込めた顔でこう続ける。
    「それ以外にもあいつはオレを顎で使い、執事ではなく、奴隷として扱い続けた。
     そんな…そんな地獄から抜け出したかったんだ…。
     暗い闇を抜け出せるなら、殺すことさえ、厭わなかった…。」

健太:急に文章の才能出してくるとびっくりするわ。
   さっきまで美人なキマイラ作ってたんだぞお前。

はづき:「見たこともないものが見てみたかったんだ。あいつの絶望した顔。苦しむ顔。
     クジラのダンス。北の国のオーロラ。ありんこの涙。」

健太:鈴与グループのグラデーション入るタイプの供述珍しいな。

はづき:こうして、川崎はやってきた警察官に逮捕されていった。
    一方そのころ隣の村では、ジョゼフも拘束されていた。

健太:一件落着だな。何の落ち着きも見せてないけど。オレの中では始まってもいないけど。

はづき:ジョゼフは、『ジョゼフ67%』となった…。

健太:分母が。2勝0敗って幕下でもまだ勝ち越し決まってないぞ。

はづき:以上! …どう?結構な額の印税貰えそうな話だったでしょ?

健太:ああそうだな。大きなパーティが出来そうだわ。うまい棒でスカイツリーを作ろう。

はづき:あ、お金の心配してるなー?大丈夫! あたしと健太で作った小説だからちゃんと折半だよ。9:1に。

健太:どこで折ってんだよ。その比率で折っていいのロールケーキ巻くときの最初ぐらいだから。

はづき:ふー…いっぱい喋ったらなんか汗かいて喉も渇いちゃった…。

健太:…喉が渇いた…?あ、ほれ。(紅茶のペットボトルを渡す)

はづき:…善人はお前だ!

健太:もういいよ。

2人:ありがとうございました。

予選総合第30位(3回戦敗退) みかづき。
審査員
点数
88 50 75 44 61 69 得点65.50
(ボーナス+1点込)
得票1票
【審査員コメント】
・相変わらず健太さんの発言は1つ1つがパワーワードですな。一言一言が練られていて強い。
 「三毛猫バスホームズ」「衆議院に必要な要素」「どなた?ジョゼフママ?」など主役クラスのワードが湯水の如く押し寄せる。
 ツッコミ強化型の漫才って得てしてボケやストーリーが弱くなり「ツッコミ展覧会」になりがちなんですが
 このネタは探偵というストーリーの軸がしっかりしており、なおかつ「tictoc撮りましょう」「ジョゼフ100%」など
 ボケ自体もツッコミに決して負けておらず、1本の面白い漫才として完成出来ていました。
 改善点としてはしてツカミの京都やPerfumeの下りが最序盤にしてはワードが強すぎて面食らってしまう箇所と
 中盤のジョゼフのハライチみたいな下りがストーリーとして浮いているところが気になりました。
 とはいえ単純に1本の作品としてめちゃくちゃ面白かったです。やっぱり健太さんのツッコミは長文界の財産やで。
   
・前回のネタはもはや話があっちこっち行くのが一つのボケみたいな感じだったんですけど、今回は軸がしっかりある中で散漫な感じになってしまってたのが気になりました。
 「へー。ちょっと犯人分かったから紅茶飲むね。」は良かったです。
   
・いい空気感。みかづき。のいいところが漫才に落とし込まれていていいですねえ……
 「犯人はお前d」「早い早い」のとこ、犯人わかってるなら(違ったけど)すぐ指さしてもいいんじゃ、と思ってしまいました。
   
・ツッコミが一歩先のものばっかりだったので、
 フレーズとしての面白さはあるものの、ボケや全体の流れがわかりづらかったです。
 それがこのコンビの個性何だとは思いますが、冒頭から置いてけぼりをくらったように感じて、
 冒頭の流れが頭に入らないまま後半を迎えたので、せっかくの構成もうまく入って来なかったです。
 細かいことですが、書いてきたものを朗読しているはずなのに、
 健太の意見を聞いて流れを変えてしまうのなら、どういう感じで書いてきたものを読んでるんだろうかと
 ちょっと想像しづらくなってしまいました。
 特に朗読にこだわらなくても「考えてきたのでちょっと聞いてくれる?」とかでも
 成立したんじゃないかと思います。
 センス自体は素晴らしいと思うので、もう少し読者に共感を得たポイントから
 落差をつけてもらえると、より面白さがはっきり伝わると思います。
   
・1回目に読んだ時は、ボケ・ツッコミ両方のまわりくどさからストーリーや登場人物がなかなか頭に入って来なかったんですけど
 何周かするうちにストーリーも踏まえられて、まわりくどさを楽しめるようになっていきました。
 ボケもツッコミも独自の切口で行われていて面白かったです。オチ周辺は課題だと思いますけども…
   
・攻め方が普通じゃない感じは好感が持てるのですが、
 後半、ちょっといろんなボケやりすぎちゃってたかなぁとは思います。
 

Qゲート
No.028 土産のメイド
永久に就職
主人:どうも〜! 土産のメイドです、お願いします〜!

メイ:お願い致します。

主人:実は我々、主従関係コンビで漫才やってまして。俺がご主人様で、こっちの無表情がメイドのメイって言うんですけどね、

メイ:コント『唐揚げ作ってたら油が撥ねて熱ッって言う人』

主人:俺も彼女もハタチなんですけど、こうやってメイド服まで着てるリアルメイドを雇っているのには訳がありまして、

メイ:ジュウウウウパチパチパチッッッ

主人:実は……あっっっちぃ! おいコラ何してんだお前!?

メイ:肉として揚がっておりますが?

主人:コントで揚げ物と化すヤツいねーんだよ! ていうか今俺に何をかけた!?

メイ:無論揚げ油でございますが。体内から油を発射することなど、19の殺人術を持つこの私ならば容易。

主人:キモいしキリ悪いな。

メイ:他には小麦粉、卵とタマネギ、ケチャップライス等も体内で精製可能です。

主人:鶏肉ありきかよ。もう殺鶏術じゃねえか。

メイ:忍者サットリくん。

主人:うるせえよ! さっきから何の話になってんだよ!

メイ:ですから最近忍者に興味があるという話を。

主人:繋がってんの!? どういう話題の振り方!? ていうか今さら忍者に興味あんのかよお前。

メイ:ええ。採用基準や転勤の有無や離職率等への興味が尽きません。

主人:興味って就職先としてかよ!? 忍者に転職すんの!?

メイ:人生、一度は珍しい衣装を着て働きたいというのが夢でして。

主人:鏡見ろその夢叶うから。

メイ:イタいプロポーズの台詞ですね吐きそうです。それで忍者の……

主人:誰が求婚してんだよてめーの格好も珍しいだろって言ってんの!

メイ:忍者以外だとリクルートスーツ売り場の店員の服装にも興味が。

主人:没個性の極みだろ振れ幅イカれてんのか。だいたい衣装どうこうの前に、お前みたいなヤツがロクな仕事できるわけないだろ。

メイ:何を馬鹿な。私はメイド以外にもあらゆる職業をこなせる自信がございます。まったく、見る目も知能もないご主人様ですね。

主人:今お前はメイドすらこなせてないんだがわかってるか?

メイ:確かに獣の世話をしていると言った方が適切かもしれませんが、そこまで卑下なさらなくとも。

主人:殺すぞお前!

メイ:コント『唐揚げ作ってたら小麦粉と片栗粉を間違えて竜田揚げができちゃった人』

主人:コントの振りで殺すって言ったんじゃねえよ! 俺は殺鶏術は使えない、いや、だから殺鶏術って何なんだよクソが!

メイ:カーネル雷'sの秘伝の巻物を求め、サットリくんは……

主人:それケンタッキーのレシピだろサンダース言うな!

メイ:夕飯は唐揚げでよろしいですか?

主人:今聞くな!

メイ:そういえばファストフードの店員にも制服がありましたね。

主人:全然珍しくないだろそんなもん。もう何でもいいのかよお前。

メイ:コント『ファストフード』 

主人:しかもやるのかよ。えらくド直球だなおい。

メイ:あら、こんなところに新しいファストフードの店が。

主人: お 前 が 客 や ん の か よ ! ! ! !

メイ:なんですかコントの途中で。

主人:店員やれよ! 店員をやるんだよお前が! 衣装の話どこいったんだよ!

メイ:メイド服の客の方が珍しい衣装かと思いまして。

主人:それは最初から言ってんだよ! いいからやれ店員を!

メイ:仕方のないご主人様ですね。特別にやって差し上げますが、では代わりに客の役をお願い致します。

主人:しゃーねーな、えーと……おっ、新しいファストフードの店が出来てるな。入ってみるか。

メイ:いらっしゃいませ、マリオのスターでございますどうぞ。

主人:待て待て何だこの店。

メイ:いきなりムテーキ。

主人:なんで今からクッパ倒さなきゃなんねーんだよ。やる気あんのか。

メイ:ファストフードの店でもないですからね。

主人:わかってんならやめろ! いいからマトモにやれ!

メイ:いらっしゃいませこんにち歯。

主人:「わ」でいいんだよ新喜劇か。あのーここ何の店ですか?

メイ:その通りです、カレーは無しでナン一本でやっております。

主人:ナンの店かよ! そんなもん存在しねえわ、酢飯だけ喰わせる寿司屋見たことあんのか。

メイ:では殺鶏屋でございます。

主人:ケンタッキーだろ。なあケンタッキーだろ、やめろその言い方。

メイ:ではハンバーガー屋ということで。

主人:ったく……じゃあチーズバーガー2つ。

メイ:チームバーガーをおふたつ。

主人:集団じゃなくていいんだよ乳製品よこせ。

メイ:ご一緒にポテートゥはいかがでしょうか。

主人:発音いいな。いや、無しで。

メイ:ではご一緒にオコーメゥはいかがでしょうか。

主人:いらねえよ。ハンバーガーとお米一緒に食べないだろ。

メイ:それではお会計が80万円でございます。

主人:はあ!?

メイ:1チーム当たり4000人の計算ということで。

主人:何を想定した計算なんだよ馬鹿か!?

メイ:影分身の限界がそれぐらいでして。

主人:忍者じゃねーかよ!

メイ:こちらサービスのお飲み物です。カーネル水'sです。

主人:何がウォーターズだケンタッキーじゃねえか属性変えてんじゃねえ!

メイ:――とまあ、こんな感じですが。やはり完璧にこなしてしまいましたね。

主人:どこがだよ完全に社会不適合店員じゃねえか。

メイ:いえ、きちんと黒装束で店員をやっておりましたので。

主人:忍者の方かよ! もう全部ダメだろお前!

メイ:何ですか文句ばかり。どうやら殺鶏術だけでなく私の忍術も味わいたいようですね。

主人:忍術ぅ? ……何ができるんだよ?

メイ:火遁と水遁を使い密閉空間を高温の水蒸気で満たせるという術が。

主人:だから殺鶏術だそれは! 蒸し鶏!

メイ:そうなると、これで術の数が計20になりましたね。奇しくも年齢と同じ。

主人:どうでもいいわ! とにかく忍者も店員も何にも向いてねえよお前は。現状で満足しとけっつーの。

メイ:まあそれもそうですね。唐揚げで餌付けする相手もいますし、鏡見れば夢が叶いますし。

主人:そりゃよかったな。

メイ:ああ、そういえばまだ着てみたい衣装があったのが心残りですね。

主人:何だよ? そもそも家の中で働いてんだから、メイド服じゃなくてそれ着て仕事すりゃいいだろが。

メイ:ご要望とあらば構いませんが、ウェディングドレス着たままは重そうではありませんか?

主人:……し、知らねーよ。

メイ:殺人術の数が25ぐらいになる頃には着られますかね。

主人:だから知らねーっての。イタいプロポーズで吐かない練習でもしとけ。

メイ:それではご主人様の本棚の裏側にある秘伝の巻物を読み込むところから。

主人:ぶっ殺すぞお前!

メイ:ところでウェディングドレス着たままアレをしたら、汚れが取れにくそうですよね。

主人:知るかぁ! 急に何言い出してんだてめーは!

メイ:着たまま唐揚げ作ったら油汚れが取れにくそうだと思っただけですが。

主人:また唐揚げか! いい加減にしろ! どうも、ありがとうございました〜!

メイ:失礼致します。

予選総合第44位(3回戦敗退) 土産のメイド
審査員
点数
71 30 50 59 53 66 得点55.83
(ボーナス+1点込)
【審査員コメント】
・2人とも暴言吐きまくってるのに最後のラブコメで急に微笑ましくなるのズルいですよね。
 キャラの完成度はさることながら、前回よりも話題がまとまって格段に面白くなっていました。
 油発射のようなぶっ飛んだボケから「カーネル雷’s」「いきなりムテーキ」のような上手いボケまで多彩で
 かつ最後にラブコメ展開で伏線回収してほっこり終わらせる技術に感服しました。
 全体的に高水準なのですが、メインとも言えるファーストフードの下りが他と比べて弱かったかなと。
 ツッコミでカバー出来てはいるんですが「ナンの店」「チームバーガー」などベタすぎるボケが多くて浮いていた気がします。
 また、オチは蛇足に感じてしまったので、秘伝の巻物の下りで終わった方が綺麗だし後味もいいかと。
 とりあえず1回この2人主人公にしたライトノベル書いてくれません?なろうとかで連載してくれません?
   
・「イタいプロポーズの台詞ですね吐きそうです。」がよかったです。
 メイドとご主人って関係性とか、忍者とか軸っぽいものはあるにはあったんですけど、どうしても話が散漫で軸として活きていない感じがしました。
 なんというか、4つぐらいのネタが知恵の輪みたいに絡み合ってるみたいな感じでよくわからなかったですね……。これがかっちり噛み合った時は強そうなんですけどね。
   
・メイの存在があんまり掴めなかったです。体内から油を発射する??
 本筋のところも、メイをもっと活かせたのではないかな、と思いもったいなく感じました。
   
・冒頭の「こうやってメイド服まで着てるリアルメイドを雇っているのには訳がありまして」の訳が
 非常に気になったんですけど、説明されないまま終わってしまった。
 ラブコメチックな設定があるんだとしたらちゃんと教えて欲しいです。
 今の見せ方だとただ漫才の邪魔になっているような気がします。
 それを抜きで考えると、キレのあるボケもあり、テンポも良かったんですが、
 最初と最後の流れが面白さには繋がらなかったかなという印象です。
   
・ヒロインが可愛かったです。楽しく視聴できたので、たまらず一年前の第1期も一気に視聴しました。
 終盤の主人公がデレる回とか良回だと思います。間に差し込まれるギャグパートもほっこりしました。
 ファストフード回はちょっと脚本が弱いかなとも思いました。全体を通して1期に構成を合わせているところとか好きです!
 (アニメの感想っぽいですが いい感じに意訳してください。)
   
・いきなりムテーキて。いきなりムテーキて。
 どんどんコントに入ろうとするとか攻めたことやってる感もあったのですが、
 全体としてはちょっとベタなボケが多かったのが惜しいところです。
 

Qゲート
No.029 谷町六十九丁目
相談
谷崎:どうも、谷崎と町田で谷町六十九丁目と申します
   よろしくお願い致します

町田:ちょっと相談がありましてね

谷崎:どないしたん?

町田:デリヘルを呼んでみたいと思ってるんやけど

谷崎:おい話題、おい!

町田:ああ、すんません、みんな見てるってのに

谷崎:気づいてくれたんならええよ

町田:派遣型風俗店を使ってみたいんやけど

谷崎:言い方の問題ちゃうねん
   かしこまった言い方してもソレはソレやん

町田:ミッドナイト・トラベラーのことなんやけど

谷崎:真夜中の旅行者、いやかっこよくないよ?
   何そのスタンド能力みたいな言い回し

町田:俺的にはデイタイム・トラベラーでもええねんけど

谷崎:いや昼から呼ぶ気やん

町田:デイドリーム・ビリーバーやから

谷崎:いっぺん黙ろか?
   デリヘルを夢として追いかけるのやめてくれへん?

町田:まあもちろん一定のラインは超えへんように相談するつもりや

谷崎:ほんなら聴くだけ聴こか

町田:ああいう店は家に来た女の子が好みと違ったら
   チェンジ言うて他の女の子と交代してもらえるシステムがあるやろ

谷崎:あるみたいやな

町田:俺な、好みじゃない女の子が来た時に気使って
   チェンジ言われへんようなると思うねん

谷崎:なるほど

町田:でも決して安くないお金払ってるのに
   そこで妥協したら俺はベッドの片隅で膝を抱えちゃうわけやん

谷崎:落ち込み方は知らんけども

町田:ベッドの下で斧を抱えちゃうわけやん

谷崎:都市伝説のやつ

町田:ベッドリーム・ビリーバーやから

谷崎:お口もいだろか?
   言いたなったらなんでも言うてええんちゃうで?

町田:だから今日はチェンジって言う練習をさせて欲しいねん

谷崎:わかった、ほなちょっと個性的な女の子やったらええねんな

町田:そうそう、ブスな子やってくれたらええねん

谷崎:ハッキリ言うなや!
   こっちが個性的って気使った言い方してんのに!

町田:あーまだかなー

谷崎:ピンポーン

町田:はーい、ガチャ

谷崎:初めましてー、ふーふーふー!
   さくらんぼシスターズのふー!ふー!
   まいにゃんでふー!ふー!ふー!
   今日はよろひふお願いしまふー!
   ふー!ふー!

町田:・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

谷崎:ふー!ふー!

   ふー!ふー!

   ふー!ふー!

   ふー!ふー!

町田:・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

谷崎:ふー!ふー!

   ふー!ふー!

   ふー!ふー!

   ふー!ふー!

町田:・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

谷崎:ふー!ふー!

   ふー!ふー!

   ふー!ふー!

   ふー!ふー!

町田:・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

   汚いとこやけどどうぞ

谷崎:いけてまうなや

町田:でも俺ぽっちゃり好きやし

谷崎:今はチェンジする練習なんやろ?
   今のでOK出したら後で膝抱えちゃうよ?

町田:それは嫌や

谷崎:ほな頑張ろうや

町田:ほなもうちょっとヤバい女の子にしてくれへん?
   もっとチェンジって言いやすい女の子

谷崎:しゃーなしやで

町田:あーまだかなー

谷崎:ピンポーン

町田:はーい、ガチャ

谷崎:やっほーい!
   さくらんぼシスターズのシドヴィシャ子だよ!!
   背中に3LDKの理想の間取りのタトゥーを入れてるし
   体中に1000個ピアスつけてるの!
   よろしくねー!!!!!!

町田:・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

谷崎:3LDKのタトゥーには風水で金運が良くなる位置にピアスつけてるんだ!

町田:・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

谷崎:飛行機に乗る時は保安検査で一回全部ピアス外してるんだよ!

町田:・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

   夜中やから静かにあがってな

谷崎:いけてまうなて!

町田:俺パンク好きやし

谷崎:やとしてもやろ
   あとパンク好きやったらチェンジぐらい言える気概もっとけよ

町田:なんか俺、お前のこと相方として尊敬してるから
   ちょっとヤバイ女の子演じられたぐらいじゃ、嫌いになられへんねんな

谷崎:絶対褒めるタイミング間違ってるで?

町田:もっとヤバイ女の子で来てくれや

谷崎:めんどくさいな

町田:まだかなー

谷崎:ボカーーーーーン!!!

町田:はーい、ガチャ

谷崎:はじめまして、こんばんみ!!
   さくらんぼシスターズから来たドア爆破山ビビる大木さん大好きっ子だよ!
   ドアを爆破するプレイが大好きなの!
   今一番爆破したいドアはビビる大木の家のドアだよ!
   よろしくねー!!!!!!

町田:・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

谷崎:あたしドア爆破以外のプレイはNGだから、基本一人でしてね!

町田:・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

   お風呂場のドア、やっちゃおっか!?

谷崎:脳死んどんけ!?

町田:俺もビビる大木さん好きやし

谷崎:お前一個のプラスで他のマイナスカバーしすぎやねんて!

町田:でも一個でも良い面を見つければ、それで苦手な人との人間関係も上手くいくやん!
   俺はそれを新社会人に伝えたいねん!

谷崎:そんなもんクソアカウント作ってツイッターでせぇ!
   今そんなメッセージ性いらんねん!

   ・・・

   あとお前・・・・

   なんで徐々に考える時間短かなっとんねん!!!!!
   ヤバイ奴ほど迷えや!!!!

町田:俺頑張るからもう一回だけチャンスくれ!

谷崎:ほなもう飛び切りヤバイ奴するからとっととチェンジ言え!

町田:わかった!病気の子供たちの為にも、俺絶対チェンジって言う!!!

谷崎:お前がチェンジ言うたとこで病気の子供が手術受ける勇気でるかー!!!

町田:あーまだかなー

谷崎:ワンワーン

町田:はーい、ガチャ

谷崎:ワンワンワン!
   ワンワンワン!
   浄土真宗スーパードッグスから来た、犬です!
   しかもオスだよワンワンワン!
   よろしくね!

町田:・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

谷崎:ワンワンワン!

   ワンワンワン!

   プードルのくせにめちゃくちゃデカいキモい品種だよ!

   ワンワンワン!

   ワンワンワン!

町田:・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

谷崎:ワンワンワン!

   ワンワンワン!

   よだれが毎秒2リットル垂れてるよ

   ワンワンワン!

   ワンワンワン!

町田:・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

谷崎:ワンワンワン!

   ワンワンワン!

   オレンジとエメラルドグリーンの縞々模様だよ!

   ワンワンワン!

   ワンワンワン!

町田:・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

谷崎:ワンワンワン!

   ワンワンワン!

   タイムスリップしたキリスト教ミラクルキャッツに僕の親を殺されかけているから
   下半身から徐々に透けてきているよ!

   ワンワンワン!

   ワンワンワン!

町田:・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

   ・・・

   チェンジ

谷崎:おー、やっと言えたやん

町田:ウチのマンション、ペットあかんねん

谷崎:いやプレイ相手の基準としてはいけてたんかい!
   もうええわ



Qゲート
No.030 棒人間とカギカッコさん
医者と患者

       ┏━┓
       ┃ ┃棒人間と、
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「カギカッコさんです。よろしくお願いします。」 
       ┏┻┓
       ┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃厚切りジェイソンじゃないですよ。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「分かってますよ。」
       ┏┻┓
       ┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃突然ですが、医者と患者のコントがしたいです。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「いいですね。」
       ┏┻┓
       ┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃僕が患者をやるので、カギカッコさんは医者をお願いします。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「分かりました。」
       ┏┻┓
       ┃ ┃







       ┏━┓
       ┃ ┃先生、なんだか体が熱っぽいです。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「風邪薬出しておきますね。」
       ┏┻┓
       ┃ ┃







       ┏━┓
       ┃ ┃先生、右膝が腫れてしまいました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「湿布薬出しておきますね。」
       ●┻┓
       ┃ ┃







       ┏━┓
       ┃ ┃先生、右脚が分裂してしまいました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「なんてこったい。」
     ┏━┳┻┓
     ┃ ┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃左脚も分裂しました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「バランスが取れてよかったですね。」
     ┏━┳┻┳━┓
     ┃ ┃ ┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃先生、右脚がすくすくと育ちました。歩きづらいです・・・。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「切り落としましょう。」
     ┏━┳┻┳━┓
     ┃ ┃ ┃ ┃
     ┃ ┃
     ┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃左脚も育ちました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
     ┏━┳┻┳━┓
     ┃ ┃ ┃ ┃
     ┃ ┃ ┃ ┃ 「また切り落としますね。」
         ┃ ┃
         ┃ ┃
         ┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃今度は両脚ともに伸びてきました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
     ┏━┳┻┳━┓
     ┃ ┃ ┃ ┃
     ┃ ┃ ┃ ┃ 「キリがないですね・・・。」
     ┃ ┃ ┃ ┃
         ┃ ┃
         ┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃高いレベルでバランスが取れてきました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
     ┏━┳┻┳━┓
     ┃ ┃ ┃ ┃
     ┃ ┃ ┃ ┃
     ┃ ┃ ┃ ┃ 「もうこのままでいいんじゃないでしょうか。」
     ┃ ┃ ┃ ┃
     ┃ ┃ ┃ ┃
     ┃ ┃ ┃ ┃
     ┃ ┃ ┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃息子も育ちました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
     ┏━┳╋┳━┓
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃ 「モテ期到来ですね。」
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃先生、右脚が個性を出し始めました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
     ┏━┳╋┳━┓
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃┏┛┃┃ ┃
     ┃┃ ┃┃ ┃ 「アイロンかけときましょうか。」
     ┃┗┓┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃ 
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃┏┛┃┃ ┃
     ┃┃ ┃┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃左脚が対抗心を燃やし始めました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
     ┏━┳╋┳━┓
     ┃ ┃┃┗┓┃
     ┃┏┛┃ ┃┃
     ┃┃ ┃┏┛┃ 「しょうがない子ですね。」
     ┃┗┓┃┗┓┃ 
     ┃ ┃┃ ┃┃
     ┃ ┃┃ ┃┃
     ┃┏┛┃┏┛┃
     ┃┃ ┃┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃絡まっちゃいました・・・。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
     ┏━┳╋┳━┓
     ┃ ┃┃┗┓┃
     ┃┏┛┃ ┃┃
     ┃┃┏╋━┛┃ 「あらら・・・。とりあえず引っ張りましょう。」
     ┃┗╋╋┓ ┃ 
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃┏╋╋┛ ┃
     ┃┃┗╋┓ ┃







       ┏━┓
       ┃ ┃先生、脚が腫れてきました。痛いです。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
     ┏━┳╋┳━┓
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃ 「無理に引っ張ったせいでしょうか・・・。」
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ●┃● ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃腫れがひどくなってきました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
     ┏━┳╋┳━┓
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃ 「だんご三兄弟になっちゃいましたね。」
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ●┃┃ ┃
     ┃ ●┃┃ ┃
     ┃ ●┃● ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃だんご三兄弟が双子になりました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
     ┏━┳╋┳━┓
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃ 「ややこしいですね。」
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ●┃● ┃
     ┃ ●┃● ┃
     ┃ ●┃● ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃三兄弟の三兄弟が三兄弟になりました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
     ┏━┳╋┳━┓
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ●●● ┃
     ┃ ●●● ┃
     ┃ ●●● ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃ 「『三兄弟』がゲシュタルト崩壊しそうです・・・。1回全部切り落としましょう。」
     ┃ ●●● ┃
     ┃ ●●● ┃
     ┃ ●●● ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃
     ┃ ●●● ┃
     ┃ ●●● ┃
     ┃ ●●● ┃
     ┃ ┃┃┃ ┃


       ┏━┓
       ┃ ┃スッキリしました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「二足歩行の幸せを噛み締めてください。」 
       ┏┻┓
       ┃ ┃







       ┏━┓
       ┃ ┃先生、右脚が右脚になりました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「ちょっと何言ってるのか分かんないです。」
       ┏┻┓
       右 ┃
       脚  


       ┏━┓
       ┃ ┃左脚も左脚になりました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「日本語って難しいですね。」
       ┏┻┓
       右 左
       脚 脚


       ┏━┓
       ┃ ┃分裂しました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「忘れた頃に・・・。」
     ┏━┳┻┳━┓
     右 右 左 左
     脚 脚 脚 脚


       ┏━┓
       ┃ ┃先生、下半身でトーナメントが始まりました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「なんだこれ。」
    ┏━━━┻━━━┓       
  ┏━┻━┓   ┏━┻━┓
 ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓
 右 左 右 右 左 左 右 左
 脚 脚 脚 脚 脚 脚 脚 脚


       ┏━┓
       ┃ ┃1回戦が終了しました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「ちゃんと左右揃うといいですね。」
      ┏━┻━┓       
     ┏┻┓ ┏┻┓
     左 右 左 右
     脚 脚 脚 脚


       ┏━┓
       ┃ ┃左だけ勝ち上がりました・・・。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「ご愁傷さまです・・・。」
       ┏┻┓
       左 左
       脚 脚







       ┏━┓
       ┃ ┃先生、新しいトーナメントが始まりました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「夢も希望もないですね。」
    ┏━━━┻━━━┓       
  ┏━┻━┓   ┏━┻━┓
 ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓
 右 鼻 睾 左 腋 右 臍 左
 脚   丸 腕 毛 腕   脚


       ┏━┓
       ┃ ┃睾丸と腋毛は嫌です・・・。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「神に祈りましょう。」
      ┏━┻━┓       
     ┏┻┓ ┏┻┓
     右 睾 腋 左
     脚 丸 毛 脚


       ┏━┓
       ┃ ┃大丈夫でした!
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「よかったですね!」
       ┏┻┓
       右 左
       脚 脚


       ┏━┓
       ┃ ┃右脚が優勝しました・・・。
       ┗┳┛
       ━╋━
        右    「強く生きてください・・・。」
        脚







       ┏━┓
       ┃ ┃先生、竜王戦決勝トーナメントが始まりました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「楽しみですね。」
 ┏━━━━━━┻━━━━━━━┓
┏┻━┓         ┏━━┻━┓
┃ ┏┻━┓      ┏┻┓  ┏┻━┓
┃ ┃ ┏┻━┓    ┃ ┃ ┏┻┓ ┃
┃ ┃ ┃ ┏┻━┓  ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ 
┃ ┃ ┃ ┃ ┏┻┓ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ 
松 久 阿 佐 増 藤 丸 稲 佐 村 羽
尾 保 久 々 田 井 山 葉 藤 山 生
  利 津 木 康 聡 忠   康 慈 善
歩 明 主 勇 弘 太 久 陽 光 明 治
八 王 税 気 四 四 九 八 九 七 三
段 将 八 五 段 段 段 段 段 段 冠
    段 段


       ┏━┓
       ┃ ┃羽生さんが優勝しました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        羽    「よっ! 下半身永世七冠っ!」
        生
        善
        治
        二
        冠







       ┏━┓
       ┃ ┃先生、カタカナのトーメントが始まりました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「そろそろネタも終盤です。『オチ』が揃うといいですね。」
    ┏━━━┻━━━┓       
  ┏━┻━┓   ┏━┻━┓
 ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓
 オ ヌ モ リ ユ ノ ス チ


       ┏━┓
       ┃ ┃1回戦が終了しました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「これは・・・?」
      ┏━┻━┓       
     ┏┻┓ ┏┻┓
     オ モ ノ チ


       ┏━┓
       ┃ ┃モチでした・・・。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「モチ・・・。」
       ┏┻┓
       モ チ







       ┏━┓
       ┃ ┃先生、また新しいトーナメントが始まりました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「これならいけるでしょう。」
    ┏━━━┻━━━┓       
  ┏━┻━┓   ┏━┻━┓
 ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓
┏┻┓┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃
モ オオ オ オ チ チ チ チ


       ┏━┓
       ┃ ┃「モ」が勝利しました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「まだ大丈夫。」
    ┏━━━┻━━━┓       
  ┏━┻━┓   ┏━┻━┓
 ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓
 モ オ オ オ チ チ チ チ


       ┏━┓
       ┃ ┃ベスト4が出揃いました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「あ、あれ?」
      ┏━┻━┓       
     ┏┻┓ ┏┻┓
     モ オ チ チ


       ┏━┓
       ┃ ┃モチでした・・・。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃    「モチ・・・。」
       ┏┻┓
       モ チ







       ┏━┓
       ┃ ┃先生、新しいトーナメントです。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
       ┏┻┓
      ┏┻┓┃
     ┏┻┓┃┃
    ┏┻┓┃┃┃   「こんなトーナメントは嫌いです。」
   ┏┻┓┃┃┃┃
  ┏┻┓┃┃┃┃┃
 ┏┻┓┃┃┃┃┃┃
┏┻┓┃┃┃┃┃┃┃
オ モモモモモモモチ


       ┏━┓
       ┃ ┃「オ」が勝ち上がってますよ。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
       ┏┻┓
      ┏┻┓┃   「どうせダメですよ・・・。」
     ┏┻┓┃┃
    ┏┻┓┃┃┃
   ┏┻┓┃┃┃┃
  ┏┻┓┃┃┃┃┃
  オ モモモモモチ


       ┏━┓
       ┃ ┃破竹の勢いですね!
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃
       ┏┻┓  「もう騙されませんよ・・・。」
      ┏┻┓┃
     ┏┻┓┃┃
    ┏┻┓┃┃┃
    オ モモモチ


       ┏━┓
       ┃ ┃こ、これは・・・!
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃   「まさか・・・!」
       ┏┻┓
      ┏┻┓┃
      オ モチ


       ┏━┓
       ┃ ┃モチでした・・・。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃   「モチ・・・。」
       ┏┻┓
       モ チ







       ┏━┓
       ┃ ┃先生、最強のモチを決めるトーナメントが始まりました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃   「興味ないです・・・。」
    ┏━━━┻━━━┓       
  ┏━┻━┓   ┏━┻━┓
 ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓ ┏┻┓
 キ ア カ ワ ク カ タ ズ
 ナ ン シ ラ ズ ガ イ ン
 コ コ ワ ビ モ ミ コ ダ
 モ ロ モ モ チ モ モ モ
 チ モ チ チ   チ チ チ
   チ


       ┏━┓
       ┃ ┃タイコモチが優勝しました。
       ┗┳┛
       ━╋━
        タ   「唯一餅じゃないやつ・・・。」
        イ
        コ
        モ
        チ







       ┏━┓
       ┃ ┃先生、最後のトーナメントです。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃   「もう期待するのはやめました。」
      ┏━┻━┓       
     ┏┻┓ ┏┻┓
     モ オ チ チ


       ┏━┓
       ┃ ┃揃いました!
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃   「やったーーーー!!!」
       ┏┻┓
       オ チ


       ┏━┓
       ┃ ┃「オ」がドーピングで失格。「モ」が繰り上がりました・・・。
       ┗┳┛
       ━╋━
        ┃   「モチ・・・。もういいです・・・。」
       ┏┻┓
       モ チ