集まれ塩ビ管スピーカー

なーおーさんの新作スパイラルスピーカー「3D-subako」 コメント(読みにくい時は文字のサイズを小にして下さい)
いつも御世話になります。
仕事を休みにして作ってしまいました。
名づけて、「3D-subako」です。

何より接合面が「吸い付くような」高精度の仕上がりには驚きました。
さすがMAKIZOUさん、と関心。
箱部分の加工済み部品はバッフルと側板2枚、底板の4点のみですが、
ここに(一緒に送ってもらった端材を)自分で加工した補強を適宜追加します。
先日は急なお誘いにもかかわらず、「新型デコイ」発表オフ会にご参加下さいまして
誠にありがとうございました。
頭頂部の正規部品を積層接着し、仮組みしてみたところです。
この部分の接着剤はエポキシの90分タイプで薄くじっくり。


木の所は組み立ても神経使いますよね!
さすがです!!
現状の姿。 まさに木の幹に建て付けた巣箱。
頭頂部のR加工がもう一息ですが、後日仕上げ塗装の際にきちんとする予定。 
接着剤はスキマ充填的な使い方のため、エポキシの5分タイプで実施。
VP200塩ビ管の3D-スパイラルホーン出口の下に、MAKIZOUクラフトさんが
勘違いで作った円形部品を組み合わせたディフューザーを作りました。
これを置くと、150?300Hz付近の共鳴音が耳につきにくくなります。

設計諸元(ロボット君とスパイラル転用のためほぼ同じ)
外形寸法:(支持スタンド含) W250xD350xH500mm
使用ユニット:Fostex FE88ES-R
空気室容積:3.6L (形状=箱型)
スパイラル管径:VP200使用、195mm
スパイラル管長:26cm
スロート入口高H0:4.5cm
スロート面積S0:37cm2 (ユニット面積比=1.0)
ホーン出口面積S1:61cm2
音道回転回数:3回(スパイラル巻回数:4回)
ホーン長(ダクト内空気容積基準換算値):177cm
ダクト共振周波数fh0(ダクト内空気容積基準換算値):42Hz

綺麗にRを作りますね〜。
凄過ぎです!!

↑ L1m(クリックすると大きくなります)

↑インピーダンス特性(クリックすると大きくなります)

↑コーン紙「ポン」法によるダクト共振周波数の確認
(クリックすると大きくなります)
周波数特性と、インピーダンス特性です。
(いつものように、おもちゃ機材での測定ですがご勘弁。。)

まずはインピーダンスカーブに3つ山があってよかった。
ロボット君と同様に、ショートバックロード+重低域バスレフで動作しています。
ロボット君にくらべ、インピーダンス第1ピーク(fhi)とfocが少々下がりました。

一方、300Hz付近の小山が小さくなっていまして、干渉音の原因(?)が
抑えられたように思います。

一方、160hzの音圧ピークはショートホーンのため仕方ないかもしれません。
「ポン」法によるダクト共振測定では、やはり42Hz付近で穏やかに共振しているようです。

ここは管理人素人なので、これから徐々に勉強しま〜す。(^_^;)
以下の音の評価は自画自賛になってしまいますが、
箱のエージングも進行していないにも関わらず、高能率で実に情報量が多くて
且つ立ち上がりの早いすっきりした音になりました。 
ロボット君の時から比べ、2皮くらいむけた印象です。 
これがシナアピトン合板材の箱の効果か。
これなら高くてもこっちを買う人が多いのもうなずけます。

弦がきれいでヨーヨー・マのチェロ独奏などでは、弦の震える感じや胴鳴きも
眼前に広がります。 マーカス・ミラーのベースの迫力も十分に出ますし、
バスドラやスネアも大変バランス良く、ダイレクトに届いてくる感じ。

また、内部平行面がほとんど無い設計の成果か、吸音材ゼロにも関わらず
ロボット君よりも中域下の干渉音が減りました。 
まだあるのですが、耳につきにくいというか、よく出来たバックロードのそれのように
ボーカルなどに「色気」を加えてくれる方向です。
とはいっても、ショートホーンですので干渉音のレベルとしても大きめです。
今後、吸音材などをいろいろ試しつつ調整してゆきます。

総括として、全てに渡ってロボット君を飛び越え、音のダイレクト感と重低域の伸び、
そしてトータルバランスでも以前メインで使っていたSuper-Swan-Kaiを大きく引き離す
レベルになったと思います。スケール感では一歩及びませんが。

昨年10月から3D-スパイラルホーンの製作に精力的に取り組んで来ましたが、
3D-スパイラルホーンを「よりバックロード的な低音」にして
「重低域をバスレフ動作で伸延する」という当面の目標に、
一つの答えを出せたと考えています。

あらためて、ご本家Takenakaさん、塩ビ管スピーカーの方々ほか関係者の方々に
感謝致します。

ありがとうございました。
うわーっ!凄そうですね!
今度是非聴いてみたいです!!

今年のステレオ誌のコンテストに出しちゃいましょう!
ってお題がまだでしたね。(^_^;)

それではまた改良や新作製作されましたら、ご投稿下さい。
ブログにも遠慮なくコメント宜しくお願い致します。

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