集まれ塩ビ管スピーカー

kitanoさんの「スピカ パール」 コメント(読みにくい時は文字のサイズを小にして下さい)
kitanoです。
雑誌「ステレオ」スピーカーコンテストの作品が出来ましたので
発表させていただきます。

名前 「スピカ パール」

スピーカーユニット FE168EΣ   

大きさ タテ300×ヨコ300×高さ600mm

材料
  本体   塩ビ管VU200、

内部  塩ビ管VU100    9mmベニヤ 遮音シート カーペット

下部  積層板(円盤状)  アルミ板2mm(底板)

防震  鉄丸棒36×500mm スポンジゴム10mm
私、どうも気が乗らなくてまだ作ってません。(^_^;)
コンテスト最終回なのに今年はギブアップかも!?


<出品原稿>

昨年と同様で、設計の基本になったのはタイムドメイン社のYOSHII9です。
YOSHII9では再生音の波形の忠実性を強調されていますが、
私は低域音の再生能力に着目しました。

私は次のようにイメージします。
箱型エンクロージャーで背面の板を取れば開放型になります。
そして、その形を直径約10cmのパイプにすると、
コーン紙背面の空気は乱れなく円柱状の形となって振動します。
振動する円柱状空気の長さは周波数によって変わります。
理想パイプ(実際のパイプ内では様々な抵抗、空気バネがある)では1波長。
つまり100Hzでは3.4mになります。
低域音の再生能力にはコーンのピストンモーションによる
空気の振動体積量が響しています。
(JBLのテクノロジーではコーンの有効面積×ストロークと書いてあります)
10cmパイプの開放型ではストローク以上の体積が動いたことになり、
そしてパイプ長は長いほど良く、小さい口径のスピーカーユニットでも
低域再生能力が大変よくなります。
背面の空気はコーン紙と一体で振動するので、
コーン紙の質量は空気質量をプラスしたことになりfoが下がります。
プラスされた質量は周波数により常に変動しています。
パイプ内では空気振動の働きだけを考えていて、
コーン紙背面から出た音は、パイプ内面に貼られた防反射材(カーペット)
に吸収され減衰して開放面より出て行くとしか考えていません。
なので共鳴管でない、TLSでもない、バックロードホーンでもない考えです。

今回コンテストに応募させていただいたスピーカーはこの考えを基本に、
規定の大きさで、これをいかに収めるかという課題で製作しました。

本体の円柱の材質は塩ビ管VU200、中心には塩ビ管VU100長さ47cmを置き、
周りの空間を8分割にして、100パイプの下に四方に4分割分の穴を開け、
空気はそこから上に行き、またそこから4分割分下へと行き、
下の四つの穴から外へ開放されます。
4分割分の断面積の合計は、ほぼ100パイプの断面積と同じになります。
パイプ長は47×3=141cmです。

内部の100パイプと周りの8分割の形は、パイプユニットとして作り、
その周りは遮音シ ート厚さ1mmをシリコンシーリング材を塗って巻いています。
そしてそれをVU200パイプに入れています。
パイプ内面は防反射材としてパンチカーペットを貼り付けています。
スピーカーの基本的な事がまだまだの僕には、難しくて・・(^_^;)

工作技術があれば、パイプ多重管は色々応用出来ますよね!
土台の所も綺麗に作ってあり流石です!!

スピーカーユニットはFE168EΣ、
後ろには直径36mm長さ50cmの鉄丸棒を防震材としてとりつけ、
フレームの周りにはスポンジゴムをVU200の内径に合わせて貼り付け、
上からパイプに差し込むように入れています。
ユニットは鉄丸棒によって自立しているだけで、
直接パイプには取り付けていない構造としています。

試聴の結果は、どこまでも下へ延びる低域特性が得られ、
バスレフなどのfo付近でのレベルの上昇がないので
トーンコントロールで補正してもボンつくことなく
自然で豊かな低音を聞くことが出来ます。
音も良さそうでよかったですッ!
コンテスト最終選考まで行けると良いですね。
行けたら塩ビSP代表として頑張って来て下さい!

それでは、また改良や新作製作されましたらご投稿下さい。
ブログにも遠慮なくコメントして下さいネ!

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