集まれ塩ビ管スピーカー

クラークさんの「ハワイアンスピーカー・STICH16」 コメント(読みにくい時は文字のサイズを小にして下さい)
はじめまして。クラークです。
(名前は大好きなJAZZピアニスト、ソニー・クラークから頂きました)
いつも楽しくサイトを拝見しております。
私もみなさんに触発されて1作目を作ってみました。

製作の動機とコンセプト

YOSHII9の存在を雑誌で知り、timedomain社のHP、
集まれ塩ビ管スピーカー、円筒形SPの実験の両WEBを参考にして
カーステ用SPのデッドストック(16cmケブラーコーン)を生かし
自作することにしました。
雑誌「いい音を楽しむ」でギタリストの渡辺香津美氏が
YOSHII9をユーザーとして紹介されていたのが決め手です。

「塩ビ管のチープな見た目を克服する」「塩ビ特有の鳴き改善」が
今回の課題です。
我が家のリビングはウッディな山小屋風なので、
その雰囲気にマッチした外観を目指します!

園芸用のシュロ縄を全体に巻きつけ、
「ナチュラルな質感」を出すことに成功しました。
またこの縄巻きで塩ビの鳴きも抑えられているように感じます。
ハワイアンな見た目と使用ユニット口径から、
「ハワイアンスピーカー・STICH16」と命名しました。
愛娘が、ハワイや沖縄を舞台にした人気アニメ
「リロ&スティッチ(DISNEY)」のファンであることから名付けました。
はじめまして。ようこそいらっしゃいませ!

なかなかおしゃれで良いですね!
16cmのYoshii9タイプは迫力ありそうです。
ソニークラークは聴きやすくて良いですよね!
ケブラーコーンのTS-C1600Aをマウントした仮想グランドです。
スピード感を感じる振動板です。
吸音材の巻き方でホーンになるように巻いてあるのでしょうか?
ベース部分です。
ここも天然木リングとシュロ縄巻で南の島っぽさで統一しました。
店舗、飲食店用のBGMに使うにはもってこいのデザインでは
ないかと思いますがいかがでしょうか?
(倒れても縄がクッションになってどこにもキズがつかないのも嬉しいですね)

家内からは「これならLDKにおいても良いね!」とお墨付きをもらいました。
世界一自然な音がするスピーカーですから、
外観もナチュラル感を目指しました。

シュロ縄巻きについてです。
  1)巻き始めと巻き終わりの3〜5周ぐらいに木工用ボンドを
   塗って固定するだけ、簡単です。色違いで黒もありますよ。
  2)1カ月ぐらいは素材独特のなんかの動物っぽい臭いがありますが、
   やがてなくなり、無臭になります。
   
 「塩ビ管を部屋に置くのはヤメテ!」という奥様方の批判に喘いでいる方、
 インテリアに馴染む外観改善にお役立てくだされば幸甚です。
南国の雰囲気満点ですね!!
これなら家族受けも良いでしょうね!

最近塩ビ管を部屋においても全然平気な自分が怖いです(笑)
底面のコンクリートホーンです。
ダイソーのセメントはとてもきれいに硬化してくれました。
表面は漏斗の型通り「鏡面」になっています。
SPコードはYOSHII9に倣って、生え出しです。
(漏斗ホーンとワイン栓のアイディアいただきました!多謝!)
コンクリートホーン綺麗に出来ましたね!
ワイン栓の足もかっこいいです!!

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試聴
私はジャズとクラシックを良く聴きますが、
ポップスもAORなどの洋楽中心に聴きます。

試聴環境について。
部屋は28畳のLDK、キッチンの9畳を除き三角天井、最高部5.5Mです。
最低部2.8Mの吹き抜け。
床は天然無垢の楢材フローリング、壁&天井は合板張りの柿渋仕上げ。
上半分は和紙クロス張りです。
つまりは、たいへんよく反響する「ライブな部屋」と言えるでしょう。

従来のsystemは簡素なもので、
SPはVICTORのSX-500U+SHARPの1bitデジタルハイコンポNX-10でした。
このspは20cmツーウエイですが
オールアルニコMgのとてもボーカルが綺麗に聴けます。
もう20年愛用しています。
しかし残念ながらこのSPは小型密閉箱であり、豊かな低域の響きはムリです。

さて、試聴結果は以下の通り。
まずはクラシックから。
まず感動したのはヨーヨーマのチェロです。
低音の響き残響感は素晴らしいの一言。生の音に近いです。
バッハの無伴奏チェロ第一番は感動して涙ものです。
モーツアルトのフルート協奏曲、弦楽四重奏曲など
小編成のクラシックもとてもよく響きます。
ビオラ、バイオリンの響き方、フルートの中高音の伸びも自然に聞こえます。
ただ大編成のオーケストラはややエコーがかかったような感じ。
フローリングが響きすぎなのかもしれません。
グールドのゴールドベルク変奏曲には鳥肌が立ちました。
ピアノの低域がこんなに響くとは!
こりゃ所有CDを全部聴き直しや!
Timedomain社webの薦め通り、毛足の長いマットを敷こうと思います。

次はジャズ。
一番の気持ちがいいのは人間の声に近いサックスですが、
トランペット、フルートなど管楽器全般に向いていますね。
管楽器の音は筒で共鳴原理で響いているのですから、
塩ビ管がいい音を出すのは当然でしょうね。
高級SPは筺体が楕円形状のものが多い理由がわかります。
クラシック同様、ピアノソロやピアノトリオは密閉箱や
一般的なバスレフでは出ない響き方です。
ワルツ・フォー・デビーで確認しましたが本当にクラブにいるかのような臨場感、
地下鉄の音も聞こえました。
演奏以外の音(食器がぶつかる音など)が凄く鮮明に聴こえてしまいます。
ピーターソンのMPS盤も最高でした!!!
アコースティックギターとも相性抜群。
ロマーヌ、ローゼンバーグ、ラグレーンなどのマヌーシュ系で確認しました。
演奏者の熱気や汗が飛んでくるような生々しさです。

最後にPOPS。
これは残念ながら全く良くありません。
おそらく録音記録自体が響き無視なんでしょうね。
ボズ・スキャッグスもイーグルスも
なんだか風呂場で歌っているような感じです。
ポップス音源は従来型の指向性の強いスピーカーが向いていますね。
SX-500Uの圧勝です。

結論ですが、
小編成のジャズ、クラシックは最高のパフォーマンスを示してくれます。
大編成は響きの調整が要るかも?
部屋のどこで聴いても心地よいのは無指向性、音場型のメリットでしょう。
ホールで生で聴けば、ホールの響きの間接音を聴いているわけで、
これがライブなのです。
結論は円筒形SPはライブ録音のアコースティック音源に
最適なスピーカーだということです。

私は装置に金を掛けず、ソフトの充実に注力していましたが、
共鳴管がこんなに素晴らしいとは驚きです。
近々AMP&CDプレイヤーを少しいいものに更新しようと思います。
グランドアンカー、ゲルの効果は外していないのでわかりませんが、
効いているんでしょう。
またTS-C1600Aはツイータ-との2wayですが、
これはネットワークごと外しています。
高域不足は特に感じません。
16cmフルレンジ一発で十分です。

部屋と無指向性スピーカーのマッチングが良かったようですね!
円筒形でもギター音など結構癖が出やすいのですが
吸音材などでうまく処理出来ていたようですね。
ポップス系は確かに指向性スピーカー向きかもしれませんね。
でも吸音材の量の調整やエンクロージャーの容量とかで
改善もしそうです。

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以上のようにダイソーとホームセンターの安売りで節約した結果、
材料費はユニット別で13000円でした。
木材は知り合いの製材所からいただいたものを流用し、
激安で出来ました!!

製作は休み休みだったため、2週間以上かかりましたが、
正味3〜4日ぐらいでしょうか?
セメントやパテ、接着、吸音材の巻きつけなど
面倒な作業が結構大変でした。

まだ本家yoshii9を聴いたことが無いので、
ぜひオリジナルの試聴をしてみたいと思います。
また塩ビSPは接着していないので、
チューンUP、ユニット交換が容易なのが遊べていいですね。

躯体の塩ビ管はVU75だったのですね。
VU100とか125を使って、少し容量増加するともっと迫力が出て
ポップス系も良く鳴るかもですね!
どんどんチューンUPしてみて下さいネ!


それでは、また改良や新作製作されましたらご投稿下さい。
ブログ別館に質問なども遠慮なくコメントして下さいネ!

今後も宜しくお願い致します

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