集まれ塩ビ管スピーカー

地蔵さんの「ブラックダイヤモンド・ホワイトムーン」 コメント(読みにくい時は文字のサイズを小にして下さい)
文化教室用のプロトタイプ2種が完成しましたので
紹介します。

名前は「ブラックダイヤモンド」と「ホワイトムーン」です。
関西メンバーの方々、
着々と文化教室向けSP製作されてますね!
素敵なネーミングですね!!

ところで文化教室って、いつから始まるのですか?
まずは「ブラックダイヤモンド」です。

ユニットはHiViのB3Nです。
あるサイトでは非常に評判の良いユニットです。
ユニットの価格はペアで5000円以内です。
ユニットはフローティング構造で取り付けています。
カッコいいユニットですね。
AURA SOUNDにも似てますね!
塩ビ管はVU100を基本に構成しています。
ヘッド部は100−75のチーズを使い、
胴体部分は直管ではなく継手(ソケット)を
4段重ねで使用しています。
管長は67センチです。
置き台も入れると高さは70センチ程度になります。
本当は良い音を出すには大きな筐体の方がいいのですが、
可搬性の問題と、最初から大型のスピーカーを提示すれば
受講者の方がとっつきにくいのではないかと考え、
抵抗感がないギリギリの大きさということで
70センチ以下に設定しました。

構造はダブルバスレフで
底面にバスレフポートを設けています。
今回の筐体容積でそこそこの低音を出すために、
バスレフポートの直径と長さの組み合わせを何種類も試し、
試聴とサインスイープでの測定を繰り返しながら
最適な設定を決定しました。
デザインは黒とブロンズの2トーンで渋めに仕上げました。
コーン紙の色とマッチした配色という点も考慮しました。

さて肝心の音の方ですが、
なかなかいい線はいっているのですが、
完全に納得というレベルではありません。
前作のシンプル1に比べて低音の量感は少ないですし、
認知可能な最低域の出音もやや負けています。
この容積では仕方ないのかもしれません。

また繊細さや分解能はやや弱いかなという感じです。
ただ瞬発力や力強さがあるとともに
全体的な音のバランスが良く、聴いていて気持ちの良い音です。
長時間聴いていても聴き疲れしません。
さすが地藏さん!ッて感じの
スピーカー作りしていらっしゃいますね。
さぞ音も良いのでしょうね!!
次に「ホワイトムーン」を紹介します。

構造は「ブラックダイヤモンド」と全く同じです。
違いはユニットとデザインだけです。
ユニット名はTangBandのW3-881SJです。
これも比較的安価でペアで5000円以下です。
海外のサイトではとても評判のよいスピーカーです。

ユニットを違えるとこんなに音が変わるんだということと、
デザインを変えるとこんなにも雰囲気が違ってくることを
理解していただきたくて制作しました。
つまり塩ビ管スピーカーの多様性を実感して
頂きたかったのです。
なるほど〜、なかなか文化教室の事を
よく考えて作りましたね!

ユニットはもちろん、見た目を変えるだけでも
音は変化しますよね。
目の情報って、かなり感覚器を左右しますし。
塩ビ色に慣れてる自分が怖いです(~_~;)

このユニットいいですよね〜僕は大好きです。
受講者には女性がいらっしゃるかもしれません。
部屋のインテリアとマッチするデザインのスピーカーを
ご自分の想像力で作り上げることが可能ですよ、
と伝えたいと思います。

こちらの作品の音の特徴は、繊細さと分解能の高さです。
いわゆる綺麗な音が出ます。
低い音もよく下まで伸びています。
ただ制動力がやや弱いのか、
音のキレはあまりよくないような気がします。
それと高域の音圧がやや高く、長時間集中して聴いていると
ちょっと疲れてきます。

なかなか完璧な作品を作るのは難しいですね。
もっとも、完璧な作品を作ってしまったら、
その時点でこの趣味は終わってしまうような気もします。

*私のブログでも紹介していますので
そちらもご覧ください。↓
http://jizounokimagure.at.webry.info/201002/article_1.html
高音のきつさは、ユニット固定ネジの頭に
ブチルゴムなどを貼る等の対策で
結構改善されたりしますので試してみて下さいネ!

それでは、また改良や新作製作されましたらご投稿下さい。
別館にも遠慮なくコメントして下さいませ。

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