美味しい日本酒は全国各地にありますが、
ここに載せているのは、僕の目で、舌で、鼻で厳選したお酒です。

  
秋鹿
   
米から酒が出来上がるまで一貫手造りを信念とする蔵元。「山田錦栽培会」の最高の酒米と、培養した自社酵母を使用している。こくのある酸味の利いた辛口で、かなり個性的。当店ではほとんどのお酒を蔵元にお願いして「無濾過生原酒」で、もらっている。
天の戸
   
「秋田の米」と「秋田の水」と「秋田の蔵人」にこだわった酒。原料米は地元JA秋田ふるさと平鹿町酒米研究会の「美山錦」「吟の精」を使い、仕込水は琵琶沼の源泉の一つである蔵敷地内に湧き出る「琵琶寒泉」。全体的に米の旨味が引き出されたキレのある「辛口酒」に仕上がっている。特に秋発売の「美稲(うましね)」の純米吟醸はお薦め。
アリサワ
   
平成16年度は高知県で1位、四国4県で2位という毎年実力をつけている蔵元。現在、5代目の社長が自ら杜氏をつとめている。毎年実力を伸ばしてきているが、有名銘柄「文佳人」のフルーティな口当たりもおすすめだが、当店では純米無濾過の旨みのある「鏡野」が一押し!
奥播磨
   
兵庫県の地酒で、名丹波杜氏「高垣」が造る吟醸酒は毎年、全国新酒鑑評会で金賞を受賞している。端麗辛口フルーティなお酒が多い中、味のしっかりした酸の高い飲みごたえのある酒を造っている。なかでも低温熟成させた「古酒」には、定評がある。写真にもある「還暦」もそのひとつで、杜氏が60才の記念に造った酒。500本限定という超レアもので、味も旨味のある純米大吟醸なので、一度は飲んでみて欲しい酒の一つである。
開運
     
2000年絶好調の蔵元。静岡県県知事賞受賞(吟醸の部1位)、能登トップ、全国新酒鑑評会金賞受賞。熟練杜氏波瀬正吉はまだまだ健在です。さすが能登四天王の1人。
風の森
   
奈良県の蔵元で、出来の良いタンクをセレクトし袋吊りしたお酒を中心に造っている。価格的にはかなり低いので、酒質を心配されるかもしれないが、とにかくコストパフォーマンスの高さでは群を抜いている。この低価格の基本は、無名の「アキツホ」という米にある。しかし技術の高さには定評のある蔵元だけに、できあがった酒は山田錦のそれに引けを取らない力強さを持っている。中でもお薦めは純米大吟醸しずく取り「古沢敏夫」(¥2,700)。杜氏の名前が付いたこのお酒は、やわらかい香りと酸が特徴の辛口で人気も高い。特約店も全国で10軒以下なので希少性もある。
醸し人九平次
   
愛知県名古屋市緑区の地酒。こんなところで酒造りが出来るとは誰も思わないような住宅街の中にある蔵元。しかし酒は非常にしっかりとした好感が持てる味に仕上がっている。仕込水も愛知と岐阜と長野の県境まで片道3時間ほどかけて汲みに行っているというこだわり。コストパフォーマンス抜群の銘酒である。
義侠
   
こだわりの社長の造るこだわりの酒。特に酒米は兵庫県加東郡東条町の特上米山田錦と、産地にもこだわりを見せている。 実際、ほとんどがこのお米による純米酒で、活性炭の使用もなく、そのため米のうまみが充分に抽出された濃淳な味わいとなっており、その個性に魅せられたリピーターも多い。 販売店の数が限られているため希少性も高い。中でも「慶(よろこび)」「妙(たえ)」は別格。 「慶」は精米40%の純米大吟醸で、中取り部分だけを3年から5年熟成させた逸品。 さらに「妙」にいたっては精米30%での中取り純米大吟醸で、ラベルもすべて社長の奥様による手書きである。
喜久酔
   
地元静岡県藤枝市の銘酒で、全国的にも有名な蔵。特に近年は米にこだわり、地元で生産された米使用した酒造りに力を入れている。特に今年のお薦めは写真にある新製品「吟醸」。山田錦と白菊(地元で復活栽培させた昔の酒米)を使い、静岡酵母と掛け合わせて造られている。透明感のある洗練された辛口で、料理との相性も良く女性にもお薦め。
黒龍
   
福井を代表する蔵元。皇太子様ご愛飲酒としても有名で、黒龍酵母を駆使して、独特のメロンのような香りとさらりとした飲み口が特徴。 特に「しずく」「石田屋」「二左衛門」は予約だけで完売するほどの人気。3点はすべて、3年熟成の斗瓶がこいで、中でも「二左衛門」は漫画「美味しんぼ」の表紙を飾ったことでも有名。当店を含む数十件の酒屋で造ったオリジナル「純吟38号」は、春秋発売の限定商品でこちらもお薦めである。
志太泉
   
静岡県藤枝市の銘酒。近年黒龍より杜氏を迎え酒質が向上。平成11年の全国新酒鑑評会も金賞を受賞した。これからか楽しみな蔵元。端麗で上品な香り、きりっとした味わいが、どなたにも好かれる理由の一つだろう。
正雪
   
今年最近当店でも人気が高い静岡の銘酒。典型的な静岡タイプで非常に香りが華やかでバナナの様な特有の香り。味わいは酸が少なく柔かい。入門酒としても最適です。
太平海
   
「渡舟」で有名な府中酒造の「酒販店選別銘柄」。これは蔵元の方で酒販店を選んで卸すというコンセプトで作られた特別な酒である。年4回の発売で酒質を毎回変えているのが特徴。1月は「本醸造」、3月が「純米吟醸織りがらみ」、7月が「純米吟醸40日もろみ」、9月が「吟醸40日もろみ」。全体的に端麗でフルーティなのでとても飲みやすいお酒になっている。
東北泉
   
蔵は山形県北部酒田市の近く飽海郡にあり、瑠璃色の海と鳥海山に囲まれている。ベテラン杜氏「佐々木勝雄」が最高級の酒米と仕込水で、味わい重視の酒を作り上げている。写真にもあげている「純米山田錦」は、派手さはないが柔らかい口当たりでスルッとした喉ごしが印象的。僕自身、毎年蔵を訪れているが丁寧な造りと徹底した品質管理には毎回驚かされる。社長はこれから雄町米を使ったお酒の比率を上げていく方針のようである
土佐しらぎく
   
平成9年、10年と連続して金賞を取った高知の蔵元。当地には珍しい「島根杜氏」が酒造りをしている。高品質でありながら値段をかなり抑えて設定してあり良心的。軽快な喉ごしの辛口酒。
根知男山
   
新潟県糸魚川の銘酒で兵庫県の山田錦を使っている。原料処理から最終課程まですべて自分の蔵のみで行っているというこだわりの蔵元。1週間に造る量がタンク1本と通常の蔵の7分の1の生産量だが、春・秋・冬の3季醸造で期間を長くし、生産数を確保している。写真のお酒は、当店オリジナル。昨年造った山田錦50%精米の純米吟醸を1年以上マイナス5度の冷蔵庫で低温貯蔵した熟成酒で、洗練されたマイルドな味わいが特徴である。
八海山
   
かくも有名な越後(新潟)の蔵元。大手百貨店での販売日には「整理券」まで配られるという人気のお酒。「八海山」は新潟の魚沼で造られている。 魚沼といえば「日本一のコシヒカリ」の産地として有名な土地だが、このお酒も八海山の支峰である阿寺山のわき水で造られた「自然の恵み」。 これだけの有名ブランドでありながら昔ながらの丁寧な酒造りをしている。
初亀
   
静岡県志太郡岡部町の銘酒。能登杜氏滝上秀三が最高の酒米と、南アルプスの美味しい水で醸造。 端麗で上品な香り、きりっとした味わいで女性ファンも多い。 生産量の限定により、どのクラスのお酒も手抜きがなく、蔵人の心意気が感じられる。 特に秘蔵大吟醸の「亀」は3年熟成の限定酒で、年間4000本の生産数しかない。 果実を思わせる香りと丸みのある洗練さた味わいが特徴である。
美丈夫
   
元々は「浜の鶴」という名前で地元中心のお酒を生産していたが、近年「美丈夫」という高品質酒を手がけはじめた。現在酒造りをしている杜氏は、まだ30代の若手杜氏。彼の酒に対する情熱が高知の酒らしい「酸の効いた辛口酒」を造り上げている。
美田
   
醸造元は福岡県の三井の寿(みいのことぶき)という銘柄の井上酒造。菊姫で副杜氏まで上り詰めた山下さんがこの蔵の杜氏としてデビューした。まだ若くこれからが楽しみなお酒。菊姫で習得した山廃造りの技術を「美田(びでん)」という酒に表現している。まだ数量が少なくあまり出回っていないが、きっちり寝かせた純米は燗上がりも最高。
琵琶のさざ浪
   
埼玉県入間郡のお酒。自社酵母の効果で、パイナップルを思わせるような特徴的な香りがある。味わいとしては、酸が低く飲みやすい。今年試験的に発売した「純米発泡酒」は特に人気が高く、すぐに完売状態。リピーターが多いのも特徴的である。
明鏡止水
   
長野県の地酒。若い兄弟の蔵元で、兄が経営を、弟が蔵人としてがんばっている。関東を中心として人気があるが、その理由としてあげられるのが一つは「香り」。女性にも好まれる果実味のあるさわやかな香りは低めの酸とうまく調和し、柔らかさのある酒に仕上がっている。そのため冷やして飲むときりっとした雰囲気も楽しめるようになっている。
悦凱陣
   
今年の新規取り扱い銘柄。蔵元自ら酒造りに参加し非常に丁寧な造りで定評があります。香川県で最も全国に知られたお酒です。味が整うまできちんと熟成させた純米酒は特にお薦めです。酸が比較的高いが柔らかな口あたりで、山廃は独特の匂いがなく意外と誰にでも好感を与えています。現在当店の人気銘柄。
綿屋
   
宮城県から彗星のごとく現れた酒蔵。元々は「金の井」という銘柄で地元での販売のみをおこなっていたが、若き専務の就任により「綿屋」が生まれた。タンク1本ごとに米や精米歩合が違うものが多く、季節ごとにいろいろな味を楽しむことが出来る。特に美山錦を使った純米吟醸は絶品。雑味が無く、米の硬さに相反して味も柔らかく仕上がっている。
渡舟
   
茨城県の府中酒造が地元の農家と協力して育て上げた酒米「渡舟」を使用。「渡舟」とはブランド米「山田錦」の先祖といわれている米で現在では幻の酒米となっている。実際製造が大変難しいため、製造量も極わずか。青リンゴのような香りと上品な酸の効いた酒になる。純米吟醸生詰め原酒は当店オリジナル酒で、一番のお薦め。

〔今月のお薦め〕〔推奨酒〕〔ギフト〕〔日本酒の部屋〕〔蔵元訪問記〕
〔酒浪漫うちやま〕〔会員制〕〔イベント〕〔リンク〕〔注文〕〔メール〕

HOME