だいこん


畝は白菜とおなじ仕様で、ピッチ1.4m、上部は1m弱の幅になります。

台風15号が過ぎ去った9月8日に、白菜と大根の種蒔をしました。青首大根を1畝、聖護院大根を1畝です。聖護院大根は店頭に並びませんが煮物には最適の品種と思っています。
白菜や大根の蒔きつけは筋蒔きし、成長に従い間引きしていく方法もありますが、引き抜く苗と残す苗を選ぶときの迷いをできるだけ少なくするために点蒔きをしています。1箇所に1粒でも良いのですが、発芽しないときの予備に1粒、虫に食われてしまったときの予備に1から4粒(虫は白菜が大好き)蒔き付けます。この方法は種が少なくて済むので沢山の種が残りもったいなく思っています。大根の種については貝割れ大根でもつくってみようかなと思っています。
では種蒔の様子をご紹介しましょう。作付けの間隔に瓶の底を使って深さ10ミリメートルほどの凹みを作ります。その凹みに種を蒔き、土で覆った上をぎゅっと押し付けできあがり、という簡単さです。
  

9月15日にはこのように発芽します。

9月23日には本葉も出て、だいぶ大根らしくなってきます

29日には間引きをして一本立ちにします。左が間引き前、右が作業完了後です。
 

10月14日にはこんなに大きくなっています。左が青首、右が聖護院

11月4日には、例年に比べ10日ほど早く青首大根(画像下)が採れるようになりました。もう一つの聖護院大根はまだまだ小さくソフトボールくらいの大きさです。(ここまできて聖護院の画像がないのに気がつきました。失態!)聖護院は桜島大根を小さくしたような蕪のような大根です。

2001年は暖かく大根がどんどん大きくなり、このままでは中に「す」が入ってしまう恐れがでてきたので、12月2日から大根切干をつくりはじめました。
白くきれいな仕上がりにするには、低温低湿度強風(遠州名物のからっ風)の環境でないと上手くできないため、例年は年が明けてからの仕事にしているのですが、気温も下がり北風も強くなってきたので何とかいけるでしょう。約7mm角で長さは80から100mm位に切り、竹製の平籠に広げて干し上げます。
干しあがりを右に画像のとおりで、左の画像の2籠分です。今回は途中で雨が降ったため家の中で扇風機乾燥をせざるを得ず、少々黄ばんでしまいましたが、まあ許せる出来具合です。
 

おでん、ふろふきだいこん、煮物、なますなど冬には欠かせない食材です。上で作った大根切干は年間を通して食卓に上がります。