1〜2月に花が咲きます。
結果した小梅は、5月末には収穫できます。早く熟したものががぼとぼと落ちるようになった頃を見計らい収穫します。梅は熟しているのでお店に並んでいるのと違い黄色がかっています。
梅干を作るため収穫した梅は一晩水に浸けてあくを抜きます。
水気を切ったのち梅3kgに塩0.6kgをまぶして漬けますと、12時間で漬汁が上がってきます。紫蘇は未だ小さく梅漬にするのは未だ先です。ところで熟した梅のよい香りを嗅いでいたら、んーっ十年前の小学生だった頃の”今月の約束”を思い出してしまいました「田んぼに石を投げない」「塗りたての畔(あぜ)に入らない」「青梅を食べない」です。田植えは今よりも遅く、未だ食べるものに不自由していた頃の思い出です。
里芋の畝の間で育っていた実生の紫蘇を、里芋の土寄せの邪魔になるので引き抜き、6月24日に梅漬に入れました。まずきれいな紫の葉を選別し、塩をふりかけもみもみします。
塩揉みすると2、3分で紫色の汁が出てきます。この汁は、あくですから捨てます。
あくをよく絞った紫蘇の葉に梅酢を注ぐとあら不思議、こんなにきれいな赤色に発色します。
赤色の梅酢と紫蘇を元に戻して今日の作業は終り。次回の作業は1ヶ月後の土用干しになります。
7月20日に瓶から取り出しお日様に当てて乾かします。紫蘇の色素が梅に浸透していますがここで太陽に当てて定着させる作業です。3日間土用干しをしたあと瓶に戻しました。ちなみにこの製品は長野のT沢さんと、舞阪のT屋さんからのオーダー品です。
8月中旬に再び瓶から取り出し表面に塩を噴くまで干し上げ、本当の「梅干」にする手もあります。この梅干はおにぎりに最適です。
おしまい