2005静浜基地一般公開


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例年より1週間早い5月15日の「航空祭」は5月3日に墜落し5名の方が殉職した静岡県警航空隊のヘリコプター基地が航空自衛隊静浜基地をベースに置いていることもあって、「一般公開」と呼称を変更してに実施されました。案内看板も「航空祭」が消され「基地」と変更されています。
駐車場への案内看板
昨年は0630頃到着したのですが、すでに駐車場につながる道路は入場待ちの車がずら〜と並んでいる状態でしたので、今年は30分前に到着したのですが、昨年よりも約300m後方に並ぶというありさま。年々見学者は増えていくようです。
以前はこの入場待ちの車に藤枝警察署のパトカーが「違法駐車なので取り締まります。速やかに車両を移動しなさい」と威嚇していたのですが、最近は早くに駐車場に入れてくれるようになったので0715頃には駐車できました。

0737 T3一番機が離陸、続いて0745頃JGSDFの攻撃ヘリ、偵察ヘリ飛来、更にJMSDFの哨戒ヘリ、JASDFの救難ヘリと、本日の地上展示機が続々と着陸します。

T41番機の離陸 OH1着陸
海自哨戒機の着陸

0800 国旗掲揚の儀式のあと0840オープニングフライトのため、T3とT7がそれぞれ1機づつ離陸。先に離陸した機と3機でデモフライトが行われました。T7は今年初見参で、「ターボプロップのため静かでしょう」とアナウンスされても2機のT3の爆音で静かさがかき消されたのが残念。

T3の離陸 T3 T7編隊旋回
T3単機旋回 T3 T7の編隊

0930からは浜松からT4が、0945からは小松からのF15の展示飛行があり、それぞれ最初はローパス、次は機動を見せてくれます。

地上展示機は、常連のE2Cに替わり今年は飛行点検隊のYS11が来ています。また恒例の特別塗装のT3はやや控えめ?また、時折降る雨のせいかRF4の飛行はキャンセル 残念!

飛行点検隊のYS11

1025からのT3多数機による訓練飛行の展示を撮影するため滑走路端に移動し、各機が連続して離陸していく様子を撮影。こんな位置から撮れるのは静浜だけです。

 

T3によるコンバットピッチです。

さて午前の部の最後は米空軍のF16単機によるアクロ。
アフターバーナーを焚いたすさまじい爆音はう〜ん十年前のF86のエンジンJ47を響かせての編隊離陸の時の、腹に響く音を彷彿させてくれました。高速の為デジカメでは追えず銀塩カメラでの撮影ですが、ぶれてしまいました。腹からのアングルだとインテークに歯を付けるとまるでジョーズです。空中と水中の違いこそあれ抵抗を少なくすると同じような形になってしまうのでしょうか?

高速と急激な機動のため翼に水蒸気凝縮によるコントレール?(飛行機雲)ができています。これを見るのが楽しみの私は変態?

1200アナウンスにより、警察航空隊殉職者に対する1分間の黙祷、私の隣にいた若いおにいちゃんがしっかり黙祷していたのに対し、ちょっと年上のおじさんおばさんたちがレジャーシートに寝そべっていたのにはガックリ・・それよりもっと年上のおじさん(おじいさんともいう)はしっかり脱帽直立して黙祷していたのが印象的でした。

タワー横の管理棟に行ってみたら片隅にエアロックのチームフラッグ、岩崎さんの遺影、愛機のピッツspの写真および献花2束がありました。改めて岩崎さんのご冥福をお祈りいたします。

さて、1210から地元の商工会による「おどらっか(踊りが街を揺らす、踊りが街を変える、さあ踊ろう)」が披露されたのですが折あしく北西からの雨雲が天を覆い雨!格納庫3基中2基は改装のため1基しかない格納庫に逃げ込みました。お祭り色を排した今回のイベントで唯一の祭りらしい催しは無情にもこの雨で観客はほとんどなし。「無情」の雨ではなく「鎮魂」の雨であったのでしょう。

当然予定されていた各務ヶ原からのF2の飛行もキャンセル

一時は全天を覆う雨雲だったのですが約1時間で雨雲は太平洋側にぬけました。予定されているブルーインパルス(BI)のアクロですが「浜松基地で離陸準備中」「ただいま浜松基地を離陸いたしました」「当基地周辺の天候状態を確認して最終決定いたします」と矢継ぎ早のアナウンス。周りからはアナウンスがあるたびに拍手!

予定より約15分遅れの1345 5機編隊でBIが進入してきました。天候が回復したとはいえ飛行環境は悪く、限られた展示飛行になってしまったのは残念ですが実施されたことを善しとすべきでしょう。

BIのアクロが終わると一般の方は帰路につき残ったのはヲタク(予備軍を含む:私はこのくちです)のみになり会場はがらすきになります。飛来した航空機の離陸が最後のイベントになるためこれを待っているのです。数年前までは「航空祭は終了いたしました速やかに退場してください」とアナウンスしていたのですが、状況を認知したせいか今年は「どうぞご自由に」といった雰囲気でした。何よりも飛来機乗員が状況を把握していてタキシングする前に「バイバイ」と手を振ってくれたのがその表れでしょうか(YS11の例)

飛来機が離陸した後のバイバイバンクで今年のイベントは終了しました。

 
 

昼の雨で駐車場は準ぬかるみ状態、昨年の完全ぬかるみに比べればまだましですが、車の前後は泥だらけになってしまいました。(好きで行ってるんだからその位はがまんすべきという声あり:諒承)