平成20年度富士総合火力演習
知り合いから21日に突然電話があり「23日空いてる?総火演の入場券が手に入ったんですけど」ということで一も二もなく飛びつき、昨年に続き行ってきました。
当日の天気予報は曇午後から雨ということで雨対策をし、御殿場駅からシャトルバスで着いたところには89式装輪装甲車がお出迎え
会場に入ると開始1.5時間前にもかかわらず、指定の前面シート席は4割ほど埋まっています。予報どおり雲は低く遠距離目標は見えません。
音楽隊演奏の後、高級幹部入場がありいよいよ主要装備を紹介する前段演習が開始されましたが・・・
あいにくの天候によりF2の対地攻撃はなし、模擬的に爆弾、ロケット弾攻撃が披露されました。
遠距離火力として3種類の榴弾砲の入場、スタンド席と違いシート席は自然のわずかな傾斜しかないため、最前列でもない限り前の人の頭が障害物になりこの99式自走155mm榴弾砲しか撮れませんでした。(以下の画像も全て同様)
そして発射
名物の空中曳火射撃も雲に遮られ下しか見えません
昨年はこのように見事な富士山の形が良く見えたのに残念!
次は中距離火力としての迫撃砲
続いて近距離火力として01式軽対戦車誘導弾の発射(すみませんこれは昨年のものです)
普通科火力の要員をスリング降下させたあと復航するCH47で、
今年は狙撃銃射撃が披露されました。伏せているのが狙撃手です。
そしてAH1による20mm機関砲射撃。曳光弾が背景に溶け込み迫力はイマイチで
昨年の方が低高度でもあり迫力がありました。
このあと戦車による火砲発射がありましたが、残念ながら画像はありません。
また前段最後の空挺降下はコンディションが整わず演習自体が中止となってしまいました。
これで前段が終了したのですが今年は総火演50周年ということで、音楽隊と大砲とのコラボで「大砲コンサート」がありました。退役し今は礼砲として使用している105mm榴弾砲を音楽隊の打楽器として使ったものです。(ちなみに105mm榴弾砲は1968年の装備年鑑に掲載されていました)
当日は教育演習ということもありスタンド席は陸自のみならず空、海の教育部隊からの見学者で一杯でした。
さて後段演習です。前段演習で登場した各種装備の攻撃の場での使用や、各職種の協同活動を展示するもので、敵味方不明の集団を偵察ヘリが発見したという想定から始まります。
UH1から降りた偵察バイクが疾走していきます。
CH47が軽装甲機動車を懸架して進入
続いて進入したSH60から乗員がスリング降下して機動車に乗り込み攻撃地に向かいます。
戦車の進入に備え敵の敷設した地雷の処理を行う92式地雷源処理車からの発射とその爆発処理をおこない
前進支援射撃で発煙弾が発射されたりの後で
戦車の射撃が連続されましたが、再三の如く前の人が障害となりまともな画像は皆無・・・
総ヘリコプターの展示とフレア?の発射があり演習は終了しました。
予報の通り終了の15分ほど前から雨が降り出し、持参したレインコートが無駄にはなりませんでした。
帰りはまた大変で、駐車場までの混雑、駐車場でのバス待ちが演習時間とほぼ同等の2時間というありさま。
お土産は迷彩柄のポンチョ。無印ながら重量850gでフードの縫い目部分の防水処理もしっかりしていて、これはよさそうです。
本職さんの装具で驚いた事
ベルト類は留め金というくらいで金属製のバックル等で留めていたものが、プラスチック製に変わっていたこと。見学の生徒さんたちの装具は学校で使うものであり第一線で使うものとは違うのかもしれませんが耐久性は大丈夫かしらと思う反面、プラスチックもずいぶん進化したなとも思う複雑な心境でありました。
おしまい