清水みなと祭2007
2007年8月4日、今年もやってきました清水みなと祭。清水港日の出埠頭には自衛艦5杯が係留しています。掃海艦2杯は青いクレーンに隠れて見えません。残念!
更には海保のヘリ搭載巡視船「やしま」も当日入港しました。
今年は乗艦券が入手できなかったため、埠頭から入出港を撮影する計画です。
0800自衛艦旗掲揚からイベントは始まりますが、SOLAS条約によりフェンスが設けられたため開場時刻前には埠頭地区には入れず、フェンスの外からの撮影となります。
「艦旗掲揚5分前」のアナウンスで掲揚員が所定の位置につきます。
つづいて「手空き総員上甲板」で上甲板に整列。
「10秒前」、「よーい・・・時間!」、「ぱーぱーぱぱぱ(ラッパ「君が代」の吹奏)」、整列した乗員の挙手の礼、はためく護衛艦旗、といつ見ても良い光景です。
45秒間の「君が代」吹奏終了時にピタッと旗竿に掲揚が終わるのも見事です。
今年は”ゆき”の艫に掃海艦が係留していたため艦首の様子も撮影できました。
「よーい・・・時間!」で艦首旗である日の丸を掲揚したあと、艦尾の護衛艦旗に正対し、注目の礼をしてます。
艦旗が翩翻たるしらゆきとさわゆき
今年は今まで参加のなかった陸上自衛隊の車両展示があり、パンフレットには0800から車両展示と記載されていたにもかかわらず、海上警備員にはその旨伝達されていなかったようで「開門は0900です」と見学者と押し問答。結局のところ幹部の許可が下り0815開場となりました。
当日の陸自車両は
でしたが、展示用のためか1つの汚れも見出せませんでした。
車両の見学も終わり、間近で護衛艦を眺めていると、突然舷門に当直員以外に乗員が整列し、サイドパイプ(号笛)の吹鳴とともに司令が離艦されました。0900の商工会の歓迎式典に参列するためということがわかりましたが、これももうけものの画像です。
さて艦内一般公開の時間となりましたが、見学ルートは甲板、上部構造物だけで艦内には入れず残念!しかしブリッジにはこんなのやこんなのが民間人の目に触れるところに掲示してあり、昔に比べるとずいぶん情報開示されているなと感じた次第です。
時鐘もきれいに磨かれています。
ここでちょっといい話を、
まきなみ内火艇のプロペラがピカピカに磨かれていたので近くにいた説明員の海士君に、「よく手入れされていますね、ピカールで(磨くので)すか?」と感想を述べたところ「はいっ!艦の汚れは艦長の恥になりますからいつも磨き上げていますっ!」と満面に笑みをたたえて答えてくれました。いい教育をされていますね。
次に岸壁に掲げてある信号旗の話
これは「N」旗ですが、艦の係留位置を指定するものです。真横に艦橋(の舵輪?艦長席?)がくるようおもてと艫のもやいを調節してこの位置にぴたりと係留するのがルールのようです。後の艦は「しらゆき」ですが、体験航海で出港した後、入港時の新しい係留場所に移されました。
メザシ係留の横須賀地方隊所属の「しらゆき」と「さわゆき」も甲板のみの公開で、次は掃海艦「やえやま」。マストの信号旗は「指示」?に続き平文でWELCOME
磁気反応をさけるため、艦体や構造物はほとんどが木、見えるものでは掃海具くらいしか金属は使われていません。艇内のドアも木なのでここだけ見ると自衛艦艇らしからぬやさしい雰囲気が漂ってきます。しかし、
こんなロープワークを見ると規律に厳正な集団に属していることが良く分かります。
いろいろな掃海具が展示してありました。
掃海艦から見たさわゆきとしらゆきです。
午前の部はここまで。
腹ごしらえをして、午後の体験航海に備えます。
まず1300「やしま」が出港、サイドスラスタが付いているため曳船の助け無しに離岸します。が、入船で係留していたためゴースタンでの出港になりかっこよくありません。その場回頭でもすれば少しは救われたのに残念です。
自衛艦の出港は1353、まず掃海艦「はちじょう」が出港していきます。
はちじょうが出港する前の1350ですが「さわゆき」では出港の準備でおもてと艫各1本を残し、他のもやいを放していきます。
その「さわゆき」の出港です
旗甲板の速力標は前進微速を表しています。
艫では乗員が登舷礼式をしています。
1418「しらゆき」が艫を開き、おもてもやいをレッコしていきます。
出港時刻の1400を過ぎてもまだ乗艦券を持った人が来る状態。民間人だから適用されないものの後発航期罪ものだ!と他人事ながらプンスカ。
最後に残った「まきなみ」は1430最後のもやいをレッコし(同時に艦首旗を降下)出港用意のラッパとともに出港しました。艦首での登舷礼、艦橋上で帽振れをしているのは司令でしょうか。
「まきなみ」が湾外に出たと思ったら「やしま」が戻ってきて接岸が1500。
1500には掃海艦「はちじょう」も姿を見せ、やえやまに続いて「さわゆき」も入港してきます。入港時間を短縮するためかいずれも入船で係留します。
最後の「まきなみ」のもやいがとられたのが1600と今年の体験航海はずいぶん短い時間だったわけですが、後発航期の人への反省を求めるためか、原油高騰の対策として燃料を節約するためか、いずれにしても自分が乗らなくて良かったなと思った次第です。
「まきなみ」の入港
さて定位置に係留が終わり退艦が終わると夜間の電灯艦飾の準備が始まります。これは掃海艦
これは「さわゆき」です。
ここで私たちは退去を指示されました。もっと作業の様子を見たかったのに残念でした。
非番の乗員は上陸していきますが、3年前は複数人で歩くと歩調が合ってしまったのが今年は民間人のようにばらばらで歩くように進歩していました。
電灯艦飾の前にまだ見るべきものはあります。
日没の1844、艦旗収納で、君が代のラッパ吹奏の中、艦首旗と艦旗が降ろされます。同時に艦内の主要電灯が点灯されます(電灯艦飾とは別)
プログラムでは1900から電灯艦飾となっていたのですが、1900は「巡検」のみ。旧軍と同じメロディーでラッパ吹奏されます。
いつまでたっても最後のイベントである電灯艦飾が始まりません。やっと号令が発せられたのが1945、これも「よーいっ・・・じかーん!」で1斉に点灯されます。景色もさることながらこの統制された時間の流れが楽しみどころです。
で、せっかく待っていた電灯艦飾ですが・・・冒頭で述べたSOLAS条約による、夜間照明が強く、いい画が取れませんでした。ガックリ
おしまい