2009年度観艦式

祝 天皇陛下御在位20年


3年毎に実施される観艦式に今回も応募し21日の予行1と23日の予行2に当選しましたので、退職後で時間が自由に取れる利点を生かし、3泊4日で見に行ってきました。

20日に出かけ横須賀線で横須賀へ、「隧道つきて顕わるる横須賀港の深緑・・・」と敷島艦の歌のとおりである事をまず楽しむためです。当日は停泊艦艇の万艦飾と自衛艦いなづまの一般公開が行われていたため、吉倉桟橋に向かいます。総監部手前は護岸工事中でしたが、あしがら、いなづま、さわゆきが右岸壁に、左岸壁にはぶんごとうらがが、奥側の桟橋にはまきなみとくらまがそれぞれメザシ係留されていて壮観でした。
あしがら、いなづま、さわゆきぶんご、うらが
まきなみ、くらま

いなづまの一般公開は普通のものでしたが、隣のあしがらでは乗員が短艇のスクリュウをぴかぴかに磨き上げ、また喫水線付近の汚れも清掃中で、晴れ舞台を前にしての意気込みが伝わってきました。
整備作業中のあしがら

1700の艦旗降下、1800からの電燈艦飾を見て宿に入りましたが、その前に潜水艦の入港がありこれは始めて見るものでひとりでにやついていたのは内緒です。
電燈艦飾

明けて21日も快晴、0630の開門を待ち、乗艦する掃海母艦ぶんごに向かいました。パンフレットを見るとぶんごは受閲艦艇部隊第5群で、かなり後のほうになりますがまあ善しとしましょう。
他の艦よりもずいぶん早い0755に乗り組みの舞鶴音楽隊が演奏する軍艦行進曲とともに出港しました。出港して間もなく田浦地区から掃海艦やえやまと掃海艇あいしまが出てきて本艦に後続し隊形をつくりました。

浦賀水道を抜けるまでは静かに行動していた他の艦も水道を抜けると機動を始め、次々と本艦を追い抜いていきます。受閲艦艇部隊旗艦のあしがらです。
あしがらあしがら
受閲第1群のはたかぜの後方に面舵を取って回り込むさわかぜで後方には受閲第2群のひうがが望めます。
さわかぜ

第3群の1番艦ゆうばりまでの単縦陣が写っていますが、画像左側には第4群の潜水艦部隊が第3群の殿ゆうべつの後方に着くタイミングをうかがっています。これらの艦を観閲式前に間近で見ることができ、ぶんごでもなかなか楽しめるではないかと嬉しくなりました。
受閲艦艇群の陣形構成
受閲部隊は潜水艦隊が加わった後本艦を含む第5群も隊に加わり、その直後Uターンして観閲海域に向かいます。受閲部隊の前方には観閲部隊と同付属部隊が見えています。
受閲部隊の遠方に観閲部隊が見える

いよいよ観閲が始まりました。群指令以下が艦橋や甲板に整列し、敬礼をする登舷礼式で観閲官に敬意を表します。航海当直はコンパスで観閲艦との方位を測り敬礼のタイミングをつかみ 「ヨーイ・・・テッ」、敬礼のラッパ、敬礼が一瞬の間に行われるさまを間近で見れて幸せでした。
艦同士の敬礼

敬礼が終わり「かかれ」の号令が掛かる前に艦長は艦橋内に飛び込んでいきました。何が起こるかと思う間もなく本艦は面舵で隊列を離れ、観閲付属部隊のてんりゅうの後方に付くではありませんか、乗艦時に諦めていた各種の展示が見れると分かり、サービスの良さに本日何回目かのにやりでした。

おかげで受閲航空部隊も観閲側で見ることができ、US1とUS2の編隊飛行も間近で見ることができました。
US1とUS2

この頃受閲艦艇部隊は観艦式後半の展示訓練のための隊形変換を行っています。また観閲部隊もUターンし、ぶんごから見ると艦艇が交錯して一見無秩序のように見えますが事前に検討し尽くされた行動で、航空展示終了の17分後には訓練展示の第1群の祝砲発射が行われるという手際のよさで感心します。第3群は潜水艦の急速潜航/浮上でこれもこんなに近くで見るのは初めてです。
潜水艦の急速浮上

ひうがからのヘリ発艦は艦が風に立ち、かつ発艦後面舵をとったため本艦からは艫(とも)を望むという面白いショットとなりました。後ろから見たひゅうが

展示第6群のくまたか、おおたかがIRデコイを発射した後観閲部隊と付属部隊との間を高速で追い抜いていくのと同時に航空展示のUS2が低速で近づいてきます。間に入った艦はさわゆき、プログラムには入っていない予備艦かもしれません。その他にまつゆき、せとゆき、まきなみもプログラムには入っていませんが参加していました。
おおたかとUS2

US2は着水しませんが低速、低高度でゆっくりと観閲部隊を追い抜いていきました。またP3CがIRフレアを発射して航空展示を終了しました。
US2の低空飛行 P3CのIRフレア発射

以上で観乾式予行は全て終了し全艦艇は帰航の体制に入りますが、いくつかのパターンが用意されており、ちょうど艦橋に入った時艦隊通信で「本日の帰航は○○5とする」との通信があり艦長は「一番厄介なやつだな」と苦笑しておられましたが、艦長席にどっかりと座り僚艦との距離を保つために速度、進路を細かく指示していました。浦賀水道に入る前まで操艦していた船務長が航海長に変わったのですが、直後に船務長を呼び小声で今までの操艦についてアドバイスをしていました。あー帰りの航海でも訓練なのだなと改めて感心した次第です。警戒ヘリも各艦の周りを飛び回っており、帰り道での手持ち無沙汰をなくしてくれます。
接近する警戒のヘリコプター

お客さんを乗せた自衛艦では一番最後の入港になりましたが、入港時は艦長が直接操艦します。艦長の給料の半分はこの入出港だそうです。1655入港しましたが、直後に日没になり艦旗降下のラッパが吹奏されるのが見れたのも本日のもうけものでした。
入港指示を行う艦長 日没時のラッパ吹奏

以下23日の後半に続きますが、しばらく時間をください。