夏休み旅行inゴールドコースト2009
久しぶりに、うに子じゃなくて、僕、うに吉が日記を書くね。
ちょうど去年の8月20日、パパが見つけてきたジェットスター航空の
片道1万円キャンペーンチケットでおじいちゃん家族と従兄弟家族2
組、計4つの家族でオーストラリアのケアンズグレートバリアリーフに
行った。
今年も、同じ8月20日に、今度はうちの家族だけだったけど、オー
ストラリアのゴールドコーストに行ったんだ。
やっぱりジェットスーター航空のキャンペンで。
通常最低料金は、往復25000円、今回のキャンペーンは、1枚チケ
ット買うともう1枚チケットがついてくる。
つまり、一人往復25000円。でもね。去年と違って、燃油サーチャ
ージがほとんど0円だし、円高がどんどんすすんで、去年に比べて2割
安。
今回は6月にチケットを購入したんだけど、そのあと、世界中で新型
インフルエンザが大流行。フマキラーのアルコール消毒が飛ぶように
売れているとか。
おまけに、僕が通っている学校は、広島で最初に新型インフルエン
ザ感染者を出して、学校閉鎖、塾もどこにもいけない。
これだって、広島市が、ハワイとの交流団を連れてこなければ、こんな
ことにならなかったのに、もうあとの祭り。僕は、その交流の中で最大
の濃厚接触者って言われていたんだ。でも、うつったのは僕のお友達。
僕は運良くかからなかったんだ。
そんな、こんなで、チケット買ったけど、いくのやめようかどうしようかっ
て最後まで悩んでいたんだ。
それに、僕、塾休みたくなかったしね。
ちなみに、今回はインフルエンザの風評被害がすごくって、今回泊まっ
た5つ星のホリデーインは、1部屋1泊8000円。小学生以下は大人1名
に付き1名無料のため、一人2000円。
おまけにパパが、前もってメールでやり取りしていたので、いつもだと、ア
レルギー用にパパッとライスをスーツケースいっぱいに持っていくと同時に、
重い電気調理器を持っていくんだけど、今回は、お部屋に電子レンジを置
いてもらったんだ。
たぶん、HISを通してホテルを予約したんだけど、借り上げたホテルの部
屋が、今回の件で、売れ残る心配があったからダンピングしたんだと思うよ。
今回の移動は、レンタカー、HISを通して、ハーツで予約したんだけど、こ
れもインフルエンザの影響か分らないけど、カローラクラスのオートマチック
車でフル保険加入21000円程度。
やっぱり今回も一番高かったのは広島−関空間のJRのチケット。
大人片道12000円。勿論ケチなパパは全部自由席。
おまけに、今回は、僕の希望で、帰りは特急はるかじゃなくて、関空快速
で帰ったから、さらに特急料金が3000円安くなっちゃった。
美味しいものをいっぱい食べて、朝から晩までいっぱい遊んで、全て込み
こみで32万円。一人8万円の旅でした。
(内訳は、ホテルと移動で25万、食事3万、入場料その他4万円)
20日の日、パパはいつものように朝6時に会社に行って、僕は、いつも
のように塾に行った。本当の約束
は、ゴールドコースト(以下GC)に行くまでに、学校の宿題も、塾の宿題も
全部終わらせて行くという約束だったんだけど、僕は、ママに、全部終わっ
たからって言っていたけど、本当は全然やっていなかったんだ。
だから、いっぱい塾の宿題を持たされての旅行となったんだ。
夕方パパが、帰ってくると、すぐ出発。持ち物は、水着にサンダル、着替え
少々、塾の宿題にあとはたくさんのパパッとライスと、アレルギーの薬。
基本的に、パパは海外旅行でも、長い旅行でも、パスポートとお金だけ
持って手ぶらで行く人なので、スーツケースの中もご飯と僕たちのものば
かり。
前もって、黒猫ヤマトで関空にスーツケースを送っておく。
あとは、各自に必要なものをリュックに詰めて全ておしまい。
でも、今回は僕は手提げ袋にいっぱい塾の宿題を入れての旅行となったんだ
黒猫ヤマトでスーツケースを送るとき、最初に往復料金を払っておくと割
引になって、帰りも送ってくれるんだ。
だから、前払いでスーツケースを送っておくとちょっとお徳。
勿論、楽チンだしね
ケチなパパは、徹底している。まず庚午南から新井口までバスで行く、
バスカードを買えば10%引き、本来なら、方向的に考えれば西広島駅
に行くべきなのだが、逆方向へ行くほうが、バスの便も多いし、料金も安
い。
しかも広島市内発なので、どこから乗っても JRの料金は同じ。
僕は南海鉄道のラピードって言う特急に乗りたかったんだけど、そうすると
新大阪から、地下鉄御堂筋線でなんばに行くか、JRの環状線の新今宮ま
で行って乗り換えなくてはいけない。
料金的にはそんなに変わらないんだけど、乗換えが2回増える。
それでも、パパは、僕が乗りたいって言うからちょっと早く帰ってくれたんだ
けど、僕がいつものようにダラダラしていたら、結局間に合わない時間にな
っちゃってのぞみとはるかの組み合わせで行ったの。
実は今は夏休みだから繁忙期でJRの特急券は一番高い、でもね。自由席
にするとその繁忙期の料金がかからない、それに指定席料金、更にのぞみ
の上乗せ料金もかからない。
新幹線と続けて特急券を買うと、あとの短いほうの特急券は半額になるから
さらにお徳。
パパは、会社から帰ってくる前に、会社の近くのイオンで、おにぎりと御茶
を買ってきたんだ。
そうすれば、コンビニやJRの駅で買うとおにぎりは130円、お茶は150円
するけど、イオンで買えばおにぎり98円、お茶は78円。
どこで食べるかというと、おにぎりは飛行機の中の朝食。お茶は、関空ま
での飲み物。
今はテロ対策のため、飛行場のセキュリティーでペットボトルなど液体は
持ち込めない。
だから、乗る前に処分することになる。おにぎりは飛行機で朝ごはんが出る
時に食べれば、朝ごはん代は殆どかからない。
ジェットスター航空は、ローコストキャリア(LCC)と言って世界中で今どん
どんはやってきているスタイル。
その外にも沢山のLLCが今出来ている。
予約はインターネット。キャンセル不可、毛布は900円。ビデオは1500円
(予約時に予約をすれば900円)子供の塗り絵800円。ビール460円。ワイ
ン460円、御茶140円、サンドイッチ400円。カップヌードル400円、食事を
全部つけて1050円等徹底している。その代わり、アルコール以外は全て持ち
込み可。
だから、夏なのに、トレーナーに、ジャンパー着こんで、タオルケットも、アイ
マスクも、イヤホンも持ち込み。毛布も前回借りたものを持って帰って、今回
も利用(行きに毛布を借りて、帰りも利用しても大丈夫。)そして、出国審査を
終えてすぐ売店でペットボトルの飲み物購入、食事はおにぎり持込。
機内で買うのは、パパのお酒だけ。
言訳じゃないけど、僕も妹もアレルギーがあるから、原料のはっきりしたおに
ぎりしか食べられないんだ。
新幹線に乗って、新大阪で乗り換え、関空に着くまで、しっかり塾の勉強をす
る予定だったけど、いつものように結局ダラダラして勉強せず。
空港に着いてから、まず、送っておいたスーツケースを取り、チェックインカ
ウンターへ。通常海外旅行は2時間前集合だけど、ジェットスターは60前まで
でOK。
チケットも、メールで送られてきたものをプリントアウトして見せるだけ。
これは、ホテルのバウチャーも、レンタカーのバウチャーも同様で、インターネ
ットで予約して、クレジットカードで支払い、メールできたアドレスにログインして、
pdfファイルをプリントアウトして持っていくだけ。
ちなみに、オーストラリアのビザ(1年間有効)は、観光ビザであれば、インタ
ーネットで申し込めば1日程度ですぐ取れる。
通常2600円くらい。旅行社に頼めばさらに5000円するけど、安いところを探し
て、キャンペーン等を探せば一人800円弱でとれちゃう。
レンタカーに乗るには、国際免許(1年間有効)が必要だけど、写真を持って
免許センターに行けば2650円ですぐ交付してくれる。(写真を免許センターで
撮ると700円かかる)
オーストラリアは、日本と同じで右ハンドルで、道も広いし、運転はしやすい。
1つ違うのは、信号の変わりにロータリーがあって、そこをくるくる周って行かな
くちゃいけないことぐらい。
ちなみに、借りたのはカローラのオートマのはずだったのに、オーストラリア
唯一の自動車メーカ、ライオンマークのホールデン、GMグループの車でした。
もしかしたらドアやマフラーはヒロテックの部品かも。
日本では、外車は右ハンドルでも、ウインカーとワイパーの位置が逆なのに、
オーストラリアで乗ったGMの車は、日本と同じ位置。
できるなら日本に輸入する際にも、そうすればいいのに。
ちょっと不思議。ちなみにパパは、日本でボルボに乗っているので、逆に何回も、
ウインカーとワイパーを間違えていた。
日本でナビを借りて行ったんだけど、ナビは、日本語でしゃべるって書いてあ
ったのに、実際は英語。
おまけに、ポータブルのナビをホイって渡されて、セッティングも使い方も教えて
くれない。
逆にチャイルドシートは、有料って書いてあったけど、こちらは料金がかかって
いなくてちょっとラッキー。
話を元に戻して、とりあえず、スーツケースを預けて、チェックインして、関空の
レストラン街へ夕食を取りに、あとは寝るだけなので、大阪で有名ながんこ寿司へ。
日本食ともこれでお別れ。うどんとお寿司でしめて4000円。
パパが日本酒を飲まなければもっと安かったのに。
911のテロ以来、セキュリティーは非常に厳しく、液体類の持込は、20cmx
20cmのクリアー袋に入る量だけ、一人1つまで。
だから、ペットボトルは持ち込み出来ない。とりあえず、飲み物は処分して、出国
審査終了後に、再度、中の売店で買うことになる。
しかしアルコールは、機内で買ったものしか飲めない。
ちなみに、ジェットスターの場合、健康のため、1人1本ずつペットボトルの水
が配られる。これは貴重品。
飛行機は、事前にチケットを購入した際に、座席も予約しておいた。
席は、一番後ろの窓側2列2席。そう、トイレの近くですぐいけるし、飛行機は基
本的に後ろの席に客を乗せないので、あいていることが多く、そしたら、席を多く
使って寝れるし、後ろならリクライニングも自由だし、何か頼むときも、すぐスッチー
に頼める。
ちなみに、行き乗るときは、一番最後に並ばずに入り、帰りに乗るときには、一番
最初に並んで一番最初に入るのが効率的。
だって、帰りは皆おみやげ一杯持っているから、なかなかすすまないし、席の上の
荷物入れもいっぱいになって入れられないことがあるから。
最近は、そんなになくなったけど、最初に飛行機から降りて速攻で入国審査を受
けると並ばなくてすむのでかなり時間的に効率的になる。
さらに手荷物だけにしておけば、バゲッジチクレームしなくてすむので、アッというま
に空港から出ることができる。
パスポートを首から提げるものを持っておけば、行き帰りの時だけは、
そこにパスポートを入れておき、ホテルに着いたら、すぐ余分なお金と
貴重品、パスポートはセキュウリティボックスへ。あとは、財布の中に、
パスポートのコピーを入れておけば大体何とかなる。
よく行き帰りでおみやげやさんに寄ったり、観光することがあるけど、
首から貴重品を提げておけば、そんな時手荷物を持たずに、
手ぶらで行動できてとっても楽チン。
そうそう、腕時計も忘れずにね。パパはいつもは腕時計を持たない人なん
だけど、飛行機に乗っている間は、携帯電話が使えなから、時間が分らない。
特に長く飛行機に乗る場合には、あと何時間かなって思うときに、時計は必需品。
それからボールペン。もちろん自分で書類を一杯書かなくちゃいけないから。
ツアーで行く人は、お金を出せば、旅行社の人が5000円くらいで全部書
いてくれるけど、自分で書けばタダだよ。
分らないことはスッチーに聞けば教えてくれるし、入国審査の時にも、抜け
ていれば教えてもらえる。
さて、パパは、いつもと同じパターンで、飛行機の乗るとすぐ、空気枕にアイマ
スクして、ワインを2本一気に飲んで、おやすみなさい。
次に起きたら、もう目的地に。
ゴールドコーストまでは、約八時間、去年のケアンズは7時間。時差一時間な
ので、夜寝て、朝起きるとそこはもうオーストラリア。
とっても楽チン。とにかく時差が殆どないのがとってもいい。
朝5時に起されて、朝食。我々は、イオンで買ったおにぎり。
賞味期限をちょっと過ぎていたけど気にしない。
でも、いつもパパは5時におきているから、いつもと一緒。
ゴールドコースト空港は、ゴールドコーストには近いけど、小さなローカル空港。
だから、国際線のターミナルは本来ない。
通常、ナショナルキャリアーは、ブリスベンという大都会の空港に着陸して、移動
することになる。しかし、先ほど説明したLCCは、逆に、空港使用料の安い地方空
港や第二空港を利用する。
勿論免税店などすずめの涙。
ブリッジも無く、路駐の飛行機に昔ながらの階段つけて乗り降りして、仮設ターミ
ナルまで歩いて移動。そして、空港使用料を節約するため、人が降りると、またすぐ
出発。
今、ゴールドコースとは冬。
しかし、ケアンズも、ゴールドコーストも、亜熱帯地方に属する。
インターネットでは、気温は、最低14度、最高気温25度。
降り立って感じたのは、ちょっとひんやりかな。でも、雲ひとつない青空、湿気も
ほとんど無い。日本と違う別世界。
お昼に向かって、ぐんぐん気温は上昇していく。
マスクをしている人は、一人もいないし、入国する際、日本や、韓国のように
健康状態を質問したりもしなければ、体温さえ測らない。
あとで、ホテルで聞いたんだけど、ゴールドコーストの人は、ほとんど新型インフ
ルエンザを気にしていないとのこと。
変わったことといえば、日本人観光客が激減したこと。
そのため、いたるところでディスカウントしていて、僕たちはその恩恵にあずか
ることが出来たんだけどね。
オーストラリアの検疫はとっても厳しくて、卵や、種、肉、植物その他殆どの食べ
物が持ち込み禁止、全て没収される。
もちろん、カップヌードルとかに入っている卵も駄目だし、お菓子も駄目。
僕たちは、アレルギーでこれしからべられ無いからって、スーツケース一杯の
パパッとライスと韓国海苔を検疫で見せてOKをもらったんだ。
空港内は、何にも無い。とりあえず、お金を変えようと世界中にあるトラベレックスへ。
ここで、パパとしたことが最大の失敗。オーストラリアでは、両替にかなりの手数料
がとられるから、前もってトラベレックスの手数料無料券をプリントアウト
しておいたのに、いつものずぼらな性格からか、なんとその紙わすれちゃった。
けちのパパとしたことが最大の失敗。A$10も損しちゃった。
ちなみに、去年行ったときはA$1は105円だったけど、今回は80円何を買って
も20%オフと同じ。
とりあえず10000円現金に換えて、オープンカフェでパパたちはカプチーノ
を飲む。
妹はりんごを買ってかぶりついていたけど、僕は何にも欲しくなかったから、
早く行こうってせがんだんだ。
しょうがないから、パパたちはレンタカー屋さんに行って、手続きをして、鍵と
ポータブルナビを渡されて、駐車場に行ったんだ。
停まっていた車は、GM白の2ボックスカー。なかなかかっこいい。
まずはナビをセットしようと説明を読む。が、英語が一杯で読むのめんどくさ
いから、適当にセット。
次は、目的地の設定、パパがどこに行きたいかって聞いたから、僕はあらかじ
め調べておいたデビットフレディワールドパークっていう動物園
を言う。
そこは、パパが行きたかった動物園とは違ったけど、安かったから、パパもそこ
でいいよって行ってくれたんだ。
パパを説得するのは簡単。安いほうを言えばいい。
パパは、細かそうで、結構大雑把。
キチンと計画をたてていそうで、本当は、どこに行くとか、何を食べるとかアバウ
トに決めているだけで、実際に行くところや、食べるとこは、現地の人に聞いたり、
その場の雰囲気や判断で決めちゃう。だから出たとこ勝負、外れることもあるし、
当ることもある。
僕が希望する動物園に決定して、いざ、出発、といきたいところだったんだけど、
その場所をナビにセットするのが大変。
だって、ナビの使い方何も書いていないんだもん。
おまけにガイドブックの日本語に地図しかないし。
住所も分らないし、悪戦苦闘の30分。やっとセットできて空港の駐車場を出発。
あれ、駐車場を出られない。
あまりに長くそこにいたから、駐車料金がかかったみたい。
また2ドルの無駄な出費。
オーストラリアの道は、日本と同じ左側通行、道も広いし、皆、制限速度を守って
走行。とはいっても、車も少ないし、普通の道路で70km〜100km、細い道でも
60kmなので、日本で考えれば、どれもスピード違反。
快適に青空の下、ドライブし、目的の動物園周辺に。
しかしなんの標識もない。
くるくる走ってやっと発見。
でも誰もいない。
とりあえず、車をと持て小屋に入っていくと、やっとスタッフの人が1人。
いくら金曜日だといえ、州立の動物園がほぼ貸切状態。
結局、私たちを含めて3組しかお客はいなかった。
料金は家族で40ドル。オーストラリアの物価は何でも高い。
でも、どこでも、家族割引がある。ホテルも子供は大人がいれば無料だし、ホテ
ルのバイキングも大人と一緒なら無料。
勿論、車も5人までは同一料金だから、オーストラリアは家族で行くのがお徳。
動物園と言っても、オーストラリアに住んでいる動物が、大きな土地に放し飼い
になっていて、そこに遊歩道があって、そっちを人間が歩く、
あくまで動物は自然のままで、人間がそっちにあわせて見ていく。
本来の姿は、そうなのかな。
動物は、コアラに、カンガルーに、ティンゴ、かものはしもいたっけ。
去年は動物園に沢山の日本人がいて、コアラと写真を撮るのに1枚1500円か
かったけど、今回は、何せお客が僕たちしかいない。
係りのお兄さんと、コアラの説明を聞きながら、何枚も写真を撮る。
ちなみに、一人で撮ったら8ドル。家族で撮ったら11ドル。
やっぱり家族がお徳。
コアラは20時間寝てあとはご飯を食べているだけだとか、ゆうかりの先の
葉っぱが好きだから、この先の葉っぱを食べさせてごらんとか。
コアラをなでるのも自由。
もっとも、コアラは、僕と妹がしつこくえさをあげたり、なでるものだから、嫌がっ
てとなりの木に移って行っちゃった。
オーストラリアの人は、とっても気さくで親切。
オーストラリアの人はとても親日って言う人もいるし、心の中ではとても嫌日
っている人もいる。白豪主義で、日本人を馬鹿にして、金蔓でしか思っていない
人もいるかもしれない。
でも、僕にとっては、みんな優しい人。
動物園をあとにして、今度はホテルへ。
サーファーズパラダイス(以下SP)っていう、GCの中心地、そのSPのさらに
中心にそびえたつ、我々の泊まるホリデーインへ到着。
もともとANAホテルで、ふれこみでは、日本人ばかりで、フロントには、日本
人スタッフが常に在中し、日本人専用のホットラインも完備、ビーチまで歩いて
50m、建物は古いが、改装したため、モダンなデザインへ。
1階にショッピングセンターを併設している。駐車場も走行式で宿泊者は無料。
温水プール完備。
って、書いてはいたけど、感じはもと5つ星って感じで、古さは否めない。
インフルエンザのせいかもしれないけど、日本人観光客ははロビーにはいない。
ちょっと寂れているかなって感じ。
でも、ケアンズでもそう思ったんだけど、オーストラリアの観光地自体が、そん
な感じを感じてしまう。一時代前の繁栄は見え隠れするけど、今はそれほどでも。
でも、それらの施設を今、建て替えたり、改装したりしているって感じ。
ハワイのような華やかさや、洗練された感じはしない。
どこかのんびりとした、ゆったりとした感じ。ある意味、商売っ気がないのかもし
れない。
世界を制覇しているデューティーフリーショッパーズ(以下DFS)オーストラリア最大
のって書いてあったけど、営業時間10時から19時。
しかも18:40に行ったらすでに閉店していた。
普通どこのDFSに言っても朝から夜遅くまで日本人があふれているのに、全然い
ない。っていうより、町自体に日本人を見かけない。
東洋人を見かけると、それは日本人ではなく中国人。
オーストラリアは日本人の多い国。カナダとオーストラリアとはワーキング
ホリデーの契約をしているから、学生が働きながら、1年間滞在することが出来る。
だから、おみやげやさんとかは若い日本人が、かならずいる。
日本人が多いということは、和食、いや日本食のお店も沢山ある。
車を駐車場に停めて、ホテルにチェックインするためにフロントへ。
そこには、ちゃんと日本人のスタッフが。
チェックインは、14時からだけど、その辺は、親切というか、アバウトというか。
すでにお部屋の用意が出来ているから、お部屋にどうぞと、キーを渡される。
一緒に、滞在期間中ずっと無料となる駐車券ももらう。
お部屋は、8階、通常、ホテルはオーシャンビューは高くって、マウンテンビュ
ーは安く、低い階が安くて、高い階が高くなる。日本であるなら、間違いなく僕
たちの料金なら、一番下のマウンテンビュー。
GCはオーシャンビューは勿論あるんだけど、その反対は山ではなくて、運河に
なっていて、そこに別荘が立ち並び、それぞれの家に、
巨大なクルーザーが横付けされている。
だから、どちらの側もウオーターフロント。ホテルは、だから、縦に向いて立っ
ていて、どちらも見えるようになっている。
そうそう、良く良く考えれば、当たり前のことなんだけど、現地でもらった地図、
我々は北を上にして、南を下にするけど、南半球は逆。感覚的に、地図をひっく
り返して見たら方向が実感できる感じで、ちょっとなれるのに時間がかかったんだ。
さすが、もと5つ星。お部屋は広々、お風呂は大理石。設備も整っていて、勿論
電子レンジも設置されている。
ホテルのエレベータはセキュリティーのため、夜は、カードキーを差し込まなけ
れば動かないシステム。とはいっても、オーストラリアは、僕の感じる限り、日本
以上に安全な町。観光地だからなのかもしれないけど、ニューヨークとか行くと、
各ブロックごとにお巡りさんが立っていて、安全が確保されているって感じだけど、
こっちは基本的に安全であるって雰囲気がある。
だから、繁華街の中心地は夜歩いても全然平気。
とはいっても、パブとか飲食、おみやげやさん以外はどこも17時くらいには閉
まってしまう。これは遊園地も同様。商売気がないというか、
夜は家族で過ごしましょうというか。
そうそう、パパがオーストラリアで唯一嫌な点って分る?
アルコールがないってこと、基本的にアルコールは、街の数箇所のリカーショッ
プしか売っていない。しかもめちゃくちゃ高い。缶ビールで安いのでも400円位する。
それは、レストランの中も。
特別にライセンスを取っているレストランの中では、飲めるんだけど、それ以外は、
そのリカーショップで買ってから、レストランに持ち込むってシステム。
だから、パパは、ビーチで寝転がって、ビールを飲むのが好きなんだけど、そんなこ
とも出来ない。
意外とめんどくさがり屋のパパは、だから今回、わざわざリカーショップに行って、
アルコールを買って、ホテルで飲むってこともしなかったんで、とっても体調が良く、
胃腸薬のお世話に全然ならなかったんだって。
そういえば、いつものパターンだと、朝食がバイキングで、何度もめちゃくちゃ食
べて、飲んで、昼も夜も胸焼けであんまり食べられないって感じなんだけど、今回
はフリーにしていたので、朝昼ごはんをちょっと、夜ご飯を豪勢にって感じだったから、
とっても胃腸の調子が良かったらしいよ。
お部屋についたらすぐ水着に着替えて、お昼ご飯を食べに街中に、僕たちは日本食
しか食べられないから、ホテルのフロントに日本食のお店を聞いて、いざ出発。
聞いていたお店に行ってみたけど、うどんが10$、お寿司が20$、お昼にして
は高いかな。その近くにJ'キッチンっていうお店があって、そこは肉うどんが10$
だったんだけど、日本食のお店なのに、ランチタイムサービスで、豚キムチ丼やプル
コギ丼が7$、僕たちはうどんでパパたちは、ランチサービス品。勿論、アルコールなし。
ものはとっても高いけど、逆に量が半端ではない。パパたちは、多すぎるってご飯
をいっぱい残していた。僕は勿論、うどん完食だよ。でも肉うどんの肉は食べなかっ
たんだ。
なぜかって、パパはもったいないって言ったけど、僕はこのオーストラリアにいる間、
毎日ステーキを食べるって決めていたんだ。
食堂をあとにして、いよいよGCのSPのビーチへ。
歩いて50mくらい。そこは、すごいの一言。きれいな白い砂浜、巾50m以上ある
砂浜、その距離は数十km。ワイキキの比ではない。まさに圧巻。
パパは、色々なビーチに行っているけど、こんなにスケールの大きなビーチに来たの
初めてだって。
勿論、僕たちも初めてだけどね。
その中を、観光客がかって気ままに寝転がったり、ビーチバレーをしたり、ウオーキ
ングをしたり。
水温は、さすがに冷たい。でも一部の人が海の中に。どんな人かって。
勿論サーファー。SPの由来の通りサーファーのパラダイス。波がすごい。
真っ白い砂浜に。遠浅の海。雲ひとつない青い空。乾燥した空気。降り注ぐ太陽の光。
まさにパラダイス。気持ちのいいの一言。
さっそく、僕たちは水着になって走り回る。妹は、壊れたようにハイテンションに
なって、波が来るたんびにキャッキャと騒ぐ。ママが危ないからっていくら言っても、
お構いなし。僕だって負けてない。波が来るたんびに、波を追いかけたり、逃げたり。
砂浜では、お土産やサンで買ってもらったボールで、パパとキャッチボール。
その間、妹は、浜辺で貝拾い。
ウオーキングをしている人があとをたたない。
時折見かける東洋人は、殆どが中国語をしゃべっている。
日本人だらけのはずなのに、日本のマスコミの力はすごいね。
オーストラリアに行ったらすぐ新型インフルエンザがうつっちゃうっていうような
報道するから、まじめな日本人は当然ほかのところに行くよね。
僕たちが、全くノーケアだったわけではないんだよ。ちゃんと空港や、機内では、
インフルエンザ用のマスクをしていたし、除菌用のアルコールも持って行っていた
し、手洗い、うがいも頻繁にしたし。
でも潜伏期間は5日間。まだ僕たちの中にインフルエンザ菌があって、それが発症
するかどうか分らないけどね。
海をあとにして、また街中に戻って、セブンイレブンへ。ケチなパパは、ホテルの
部屋の中の冷蔵庫のものは手をつけないのは勿論のこと、おみやげ屋さんとかで
売っているものも買わない。買うのはスーパーか、コンビニ。
そこでお水を買うと1本3$、何かの間違い?
まあ、オーストラリアは物価が高いから。
でも、ホテルへ向かう途中のお土産やサンではお水が1.3$。
パパはとうとう切れてしまった。もう、セブンイレブンには絶対に行かない!
ホテルの部屋にもどってから、今度は、ホテルのプールへ。ここは、
数組のカップルしかいない。大きなプールに足を入れると、うん?話が違うよ。
温水プールって聞いていたのにめちゃくちゃ冷たい。っていうか、この中で泳ぐ外国
人の気持ちは理解できない。
色々なプールに足を突っ込んで、プールバーの横の最後のプールに足を突っ込
むと、うん?これは、温泉。ジャグジーから泡がボコボコ。青い空の下、昼真っから、
温泉で極楽極楽。でも、プールでしょ。
僕と妹は、他の陽気な外国人のおばさんを気にせずビーチボールで遊ぶ。
僕はわざと冷たいプールにボールを落とし、広いほうのプールに入ろうとする
んだけど、パパが、風邪を引くかもしれないから駄目って。
ママは、お部屋でお昼寝。
あっという間に夜になり、今度は、夕食へ。
パパが何が食べたいって聞くから、僕は迷わずステーキ。
パパが昼にあんなに食べたから、勘弁してよって言ったけど、僕の頭の中はステー
キが廻っている。
で、どこの店に行きたいのって聞くから、僕はガイドブックの中の、ステーキや
サンの所をさす。そこは、去年ケアンズでも行ったオーストラリアの中のケアンズ
のチェーン店。
ボックスプレイスカフェ。いのししマークが目印。中は陽気なオージであふれている。
僕が頼んだのは、ニューヨークティーンボーンステーキ。妹はチキンソテー、パパ
たちは2人で一つ別のステーキを頼む。僕は、サラダが嫌いだから、
添え物は全部フライドポテトにしてもらって、妹は温野菜。ご飯をお部屋の電子レン
ジでチンしてきたから、それと韓国海苔で、パパは勿論、ビール、地元のVBってビ
ールを頼んで、乾杯。
これでもかって言うくらい分厚い、大きなステーキが出てくる。
パパが、本当に食べられるのって言うんだけど、当然、僕は全部食べるよ。
野菜以外って答える。
しかし、オージービーフは、日本のお肉に比べてとにかく硬い。
そういえば、去年も僕はおんなじことをパパに聞かれて意地になって食べたっけ。
お肉はともかく、パパ、ママ、曰く、野菜がとにかく新鮮で美味しい。
とにも、かくにも、おなかがいっぱい。しめて80$
続いて、僕の明日の朝ごはん用に、マックへ。
マックは、世界中にあるし、レシピも一緒。だから、アレルギーもちの僕たちが安心
して食べられる食事の一つなんだ。世界中にあるから、マックのハンバーガーの
値段を見れば、世界の中におけるその土地の物価が分るといわれてるんだ。
僕は、通常、プレーンと言って、パテとハンバーグだけで、ソースなしで食べるんだ
けど、僕は、そのソースなしのハンバーガがあまり好きではない。
だから、今回は、チキンナゲットとポテトを頼む。全部で7$、うん?チキンナゲット
とポテトだけで?
パパは、また、切れて、もうマックに行かないって言っていた。
それから、海辺沿いに立ち並ぶ、オープンナイトマーケット。
この露天は、水曜日と金曜日のよるだけ立ち並ぶ。
でもただの露天とは違うよ。フリーマーケットでもないし。
地元の芸術家が、思い思いに、自分の作品を並べて売る。
一軒一軒個性があり、同じものは1つもない。
パパにいわせると、今まで見た中で一番センスのいい、おしゃれなマーケット。
似顔絵有り、木工作品有り、絵画あり、ガラス工芸有り。
パパが気に入っていたのは、韓国人のお店の装飾レタリング。
綺麗な色を使って、希望の文字列を書いていく。
妹のお気に入りは、その隣のお店の、ワニのおもちゃ。
あっというまに2日目が終わってしまった。
ホテルに帰って、僕たちは大騒ぎしていたけど、パパは秒殺で寝ていた。
ママは大理石のお風呂に入りたかったんだけど、高級ホテルのお風呂はガラス
張り、お部屋から見えちゃうから、僕たちが寝るまで入れないって嘆いていた。
もちろんブラインドはついているんだけど、そのブラインドは、内側ではなくて、
外側についているから。
僕は、妹が理解できない。
妹は、家では、トイレでも怖いってドア開けているし、お風呂からでてもすっぽ
んぽんで出てくるのに、今日に限って、僕がブラインドを開けようとすると、
兄ちゃんエッチ。って怒るんだ。
3日目の朝、うちの朝は早い。
っていうか、パパの朝は早い。現地時間6時30分。
日本時間5時30分に起こされる。
パパの体内時計は、すごい。世界中どこに行っても、本時間の5時30分に目が
覚める。
それと同時に僕も起される。妹もママも寝ているのに。
そして、一言、宿題。
そう、僕はママに嘘をついて、宿題は全部終わったって言っていたけど、実は全
然していなかったんだ。うそって言うのは違うかな。
僕的には全部終了していたんだけど、ママ的には全然していないっていうのが
正確かな。
そのおかげで、重い宿題を一杯持っていく羽目になり、さらに、パパに朝早くか
らたたき起こされて、宿題をする羽目に。
僕は、宿題を手に、ホテルの外の綺麗な風景をボーっと眺めていると、
パパが、出発までに宿題が終わらなかったらお留守番よって脅すんだ。
だから、僕はもう終わったよっていうんだけど、ママ的にはまだ終わっていない
から、結局怒られる。僕的には、見解の違いというか、
僕はひととおり答えを見ながら目を通しているから、終わっているんだけど、
ママ的には、それを答えを見ないで出来ないと意味がないって言うんだ。
9時くらいになって、今日はどこに行くって聞いたから、今日はスプリング
なんとかっていう国立公園が良いって言ったんだ、今日は世界遺産の国立
公園に行くことにしていたんだ。GCは亜熱帯だから、海だけではなくて、
熱帯雨林も有名で世界遺産に登録されているんだ。
パパはそのスプリング何とかってちょっと遠いから、ラミントン国立公園にし
ようっていうんだ。
僕は、いっぺんにブルーに。僕は世間で言うちょっと反抗期。自分の思うと
おりにならないと気に入らないんだ。
僕的には、パパもママも妹のほうを可愛い、可愛いって言って、僕なんかはど
うでもいいと思っているんだ。だから、ちょっとパパとママに意地悪するんだ。
妹がパパと手をつないで歩いていれば、僕は反対のパパの手をつなぐし、妹
がママの隣に座ろうとすると、その前に僕が座る。
妹が泣くと、パパが僕を怒る。だから、僕は損をした気分になる。
いつもこのパータンなんだ。
妹は、いつも遊べて、僕はいつも勉強させられる。
勉強いやだっていうと、パパはいつも別に良いよ、塾も、学校も辞めて、パパは
別に僕が受験しなくったって困らないもんっていうんだ。
僕は、宿題は嫌いだけど、学校も塾も大好きなんだ。だから、お受験もしたいんだ。
僕の得意科目は国語、算数、理科、社会。
ちなみに妹が好きなのは、図工、体育、音楽。
僕はおちゃらけで、妹は親切で面倒見がいい。パパはいつも妹のほうがお
姉さんみたいっていうんだ。
僕の目標は、医者免許をもったお笑い芸人で、妹の目標は、医者免許を持っ
た男の人を見つけること。
僕のお友達のパパやママはお医者さんが多いから、妹は僕のお友達と仲良く
なって早くも目標に向かってまっしぐらなんだ。
結局、パパの意見に押し切られて、僕はブルーのまま車に乗ったんだ。
ナビをセットして、目指すは、ラミントン国立公園、約80kmのドライブだ。
外は今日も快晴。雲ひとつない晴天で、風がここちよい。道路は広くて、景色
も綺麗。
ナビの到着時間をみてビックリ。このナビって、km数=到着時間。
つまり目的地まで80kmなら80分後に作って表示される。
まあ、車もいないし、信号もない。制限速度も平均70km。あながち嘘ではな
いかも。
車は快適に進み目的地周辺へ到着。車は一杯停まっているが、ここが目的
地?ただの牧場のような感じが。
近くにいた地元のおじいさんに聞くと、この道をずっと行けば着くよ。
でもかなりワインディングロードだよ。どれくらいかかりますか。
そうだね。だいたい40分くらいかな。
再びスタート。周りに車は一台もいない。パパはだんだん不安になっていく。
綺麗な景色とは裏腹に、道はどんどん細くなり、崖が一杯有り、車がすれ違う
ことも出来ない。
対向車も一台も来ないから、さらに不安をあおる。
パパの英語力ってどれくらいなんだろう。きっとアバウトなんだろうな。
一台が通るのがやっとの道、片側が崖で、ガードレールもない。
そこに対向車に大型バスが、ゲッ、どうするの?
するとバスは手馴れた感じで、バックして、横を行きなさいって、手招きする。
でも僕たちが通るほうは崖。いくらパパが日頃運転しているって言っても、
車両感覚の分らない車でのドライブだし、僕が窓を開けてみてあげて、大丈夫
だよって言っても、パパもママも信じてくれない。
ママは僕のほうに来て窓の外を見てあと何センチってパパに言う。
なんとか、その場を切り抜けて、またワインディングロードは続く。
でも、パパの気分は晴れ晴れ。何故って、あんなでっかい観光バスが
通るってことは、この先、観光地があるに違いないって自信がもてたから。
不安がなくなると強気なパパ。携帯電話が圏外の場所。もし、崖から落ちた
ら誰も助けてくれないのに。ぐんぐんスピードを上げてガードレールのない
坂道を進んでいく。
不思議なことに携帯の電波は飛ばないけど、FMはどこまで行ってもクリアー
に入り、音楽が心地よい。
僕たちも、僕たちで、普通、これだけ、くねくねした道を走れば、車に酔って
しまうはずなんだけど僕たちは生まれた時から、パパに連れまわされている
から全然平気。
っていうか、僕たち生まれた時から、旅行に連れて行かれて、ケチケチ人生
を歩んできているから、どこに移動するのも歩くし、弱音もはかない。
(最近、僕はよく弱音を吐くけど。)
パパの友達には、僕たち、アレルギーで病気がちで大変って言うけど、普通の
子供よりタフだよね。って言われるの。
だから、僕たちは、どれだけ疲れていようと、何時間歩こうと、何時間車に乗ろう
と、何時間飛行機に乗ろうと、揺れようが、何をしようか全然平気。
だけど、僕の最大の苦手は、ジェットコースター。あれだけタフな行動が平気
なのに、ディズニーランドのトゥーンタウンのジェットコースターさえ怖くて乗れ
ないんだ。
妹は僕より、全然年下だけど、全然平気なのにね。
細い道を、くねくねと走り抜けると民家らしきものが見えてきて、オーストラリア、
アメリカ、日本の国旗が。
ここが到着地?
そこは、アルパカ牧場。
パパが、冗談で、ここにはアルパカがいるんだよって言ったんだけど、本当に家
の前にアルパカがいる。でっかい羊で毛がそられて、
頭の前だけリーゼントみたいに毛を残して。
あれ、アルパカって、ミラバケッソってCMにでている南米の生き物じゃなかった
っけ。
何で、こんな山の中に???
道をどんどん進んで山を越えて、さらに奥地に進むと、急に開けて、そこには大きな
駐車場に大きな観光バスが何台か。
ここは、国立公園なんだけど、昔、そこにすんだ人が、今は、観光地として開発
したんだって、オイラーリゾートって言うんだけど。良くこんな山奥を開発したね。
っていうか、行くまで一切標識さえないし、初めての人は、絶対不安だよね。
たとえ一本道でも。
駐車場に車を停めると、そこに大きな鳥が1羽。パパはそれをみて、突然、あっ
カウチンだ。
妹は、すぐ外に出て、ほんとだ、カウチンだ。
よくよくみると、そこら中に、カウチンが一杯。
カウチンだけでなくて、黄色や、青や、赤。色とりどりの鳥が自然に飛んでいる。
えっこれって全部野鳥?
売店で、パパたちはサンドイッチにカフェラテ、僕たちはポテト。オーストラリアの
ポテトって、ただ、ジャガイモを切って揚げただけのナチュラルポテトでとっても
美味しい。
パパたちも、サンドイッチがなかなかいけるって言っていた。
僕たちは、セブンイレブンで買った高級水とホテルでチンしたパパッとライス、
それに韓国海苔でお外のテーブルで朝昼ごはん。
僕たちより上手が、その後ろのテーブルでは、韓国の人たちが、カップヌードル
をすすっている。
いよいよトレッキングに出発。まず、管理事務所で地図をもらって行く。
パパが取ると、僕も欲しくなり、そうすると妹も欲しいといい、さらにママも欲しい
という。
4つ地図をもらって出発進行。
動物園と一緒で、地面を傷つけないように、木でウオーキングロードが作ってある。
いくつものトレッキングコースがあり、道を間違えると1日コースとか、
半日コースとか一杯ある。
僕たちは、一番基本の2kmコース。最初の分岐で、ウオーキングツリーコースへ。
ここは、熱帯雨林の木のてっぺんを結んで釣り橋がかかっていて、木の間
をゆらゆらとしながらわたることが出来る。途中、木のてっぺんまで登れる
はしごがかかっているけど、とてもじゃないけど、怖くて登れない。
怖いものしらずの妹は、登るって駄々をこねているけど、パパが、駄目っていう。
あー良かった。
熱帯雨林の木は太く、古いものは、中が空洞になって入れるようになっている
ものもある。ウオーキングツリーの前には、危険。自己責任の上で渡って。
最大6人以上は乗らないようにって書いてはいるけど、みんなお構いなしで、
渡っている。
妹はキャッキャと大騒ぎ。僕は怖くてしょうがない。
ウオーキングツリーを渡り終えて、トレッキングコースのサークルに戻る。
カウチンは、空を飛べず、だけど、地面を走り回っている。
色とりどりの野鳥が飛んでいる。
ウオーキングロードには、いくつかの説明文が書いてある。
あっカウチンの写真。
よくよく読めばターキー。つまり七面鳥。クリスマスの近くになるとこの野鳥のタ
ーキーはどうなるんだろう。
カウチンって、パパが適当に言ったただの名前。でも妹はそれがカウチンという
名だと信じている。
トレッキングを終え、帰路へ、オーストラリア最大のアウトレットへ行くことに。
途中、アルパカ牧場でママが、アルパカの写真を撮る。妹は、もう夢の世界。
地上に戻ってきて、ナビの通りついた場所は、あれ、アウトレットモールじゃない。
パパは、今一、ナビの使い方を把握していない。
結局、アウトレットモールではないけど、別のショッピングセンターのスーパー
でお買い物。
さすがに郊外の普通の地場のスーパー。お水は0.87$、あのセブンイレブン
で3$だったお水と同じもの。おみやげようにオーストラリアといえば、ティムタム
チョコレート。
それから、コアラのマーチならぬ、熊のマーチを沢山買い込む。
飛行機の中で食べるお菓子も忘れない。しめて65$飲み物、お菓子、おみやげだけ
で5000円とは、やっぱり物価が高い。でもサンドイッチにしても1つ1つは大きいし、
野菜は新鮮で美味しいし、多分日本のサンドイッチみたいにph調節していなくて、
日持ちはしないけど、ピュアーなサンドなんだろうね。
飲み物も、果物のフレバーの入ったリプトンの紅茶が美味しいってパパたちが言って
いた。妹は、100%ピュアーなアップルジュース。
僕は、もちろんお水。あんな甘いものなんて飲めやしない。
最初の目的地のアウトレットには行かずホテルへ。本当は、僕はアメリカ軍払い下
げの水陸両用バスに乗りたかったんだ。最終時間17時30分。
結局、その時間に間に合わず、僕の心は、更にブルーに。
今日は、何を食べたい?
僕は、勿論ステーキと答える。
どこのお店。
ガイドブックのこのお店。
でも、パパは、却下。夜運転して行って道に迷ったら嫌だから。
でも、本当はきっと、運転して行ったら、ビールが飲めなくなるからだよ。
町をぶらぶらして、色々なお店のメニューを見て、パパがここにしようと入ったオープン
カフェのお店。とても洒落ていて、雰囲気のいいお店。
パパは、こういう雰囲気のお店が好きなんだ。
パパは、まずお決りのDXビールを頼む。
僕はおきまりで、また水をこぼしてしまう。
でも、ここは外。全然平気。
何にする。僕は迷わずステーキとポテトと答える。
妹は、牛肉はアレルギーが出やすいので、ラムのステーキを頼む。
パパたちは、ステーキにロブスターのセット。
食事が出てくると、妹の前には、僕より大きなお肉の塊が。
たぶん、彼女の人生で一番大きなお肉だと思う。
羊肉は、北海道のジンギスカンの食べ放題で証明済みで食べても大丈夫。
パパは、ビールのおかわりをして、今度は禁断のオイスターを頼む。
オイスターはノロウイルスつきの二枚貝。あたると旅行が続行できなくなる。
でも、パパは昔、ニューオリンズで食べた牡蠣の味が忘れられない。
パパは白のハウスワインをグラスでたのむ。
レモン汁を掛けて、マスタードソースをちょっとつける。
牡蠣の殻から、汁と一緒につるっと食べる。
おいしい。
さすがメニューのトップにあるだけのことはある。
ママも食べる。
おいしい。
僕たちが食べることのない未知の世界。
でも、僕は満足、日本では決して食べられない(お金を出せば食べられるけど、
ケチナパパは絶対頼んでくれない。)分厚い巨大ステーキを2日続けて平らげ
た。
妹も、人生最大の肉の塊をほうばる。
お肉も昨日のお肉よりもやわらかくて美味しい。
あとで調べたら、そのお店の名前キャプテンテーブルは、ガイドブックにちゃん
と載っていて、シーフードレストランの超老舗だった。パパの鼻はこういうもの
を探す時には良く効く。
全部でしめて90$。
パパはいつも海外旅行で、何か1つ買ってくれる。
お土産やサンで、僕は半額になったブーメラン。妹はやはり半額になったアボリ
ジニーの楽器を買う。
通りを歩いているとアイスのコーンをクレープみたいに焼いて作っているアイス
クリームやさんが。
ママは、アイスには目がない。
当然ダブルで頼む。
量は多いが、アメリカのアイスみたいに甘くはない。
そういえば、オーストラリアは、アイスに限らずどの店も、ローファット。
脂肪分0%の表示が。太っている人も、韓国と一緒で殆どいない。
パパにいわせると、太っている人は、きっとアメリカからの観光客だと。
僕も、妹も今日の朝のようになりたくないので、宿題を夜のうちに頑張る。
パパは、今日もホテルに帰ると秒殺でグーグー星人に。
4日目
今日もお兄お兄ちゃんはパパに6時30分に起される。
パパは、早く寝たから、4時くらいから起きて読書。まったくジジーだ。
今日の僕の気合は違う。
どうしてもあの水陸両用バスに乗りたい。
最初の便が8時30分とガイドブックに書いてある。
宿題を済ませて?出発進行。
その場所に行くと、バスはいない。インフォメーションで聞くと、その便は、
夏の間だけ、日本では夏だけど、ここは冬。といっても日本と殆ど気温は
変わらない。
ただ乾燥しているだけ。
僕は、今日もブルー。どうしても水陸両用者に乗りたい僕は、パパに17:30
の最終便に乗りたいとお願いする。
時間が空いたので、ビーチへお散歩。まだ朝早いが沢山の観光客が、砂浜
をウオーキングしている。
通りのオープンカフェでは、新聞読む人、読書している人、会話している人、
思い思いの朝を過ごしている。
今日はどこに行く。今日はテーマパークに行く計画。ゴールドコーストには、
半分動物園のドリームワールドとUSJみたいなワーナームービーワールド、
それから一番有名な昔からあるシーワールドがある。
僕的には、USJがハリーポッターのセットがあったり行って見たかったんだけど、
パパは、一番近いシーワールドにしようって言った。
僕の頭の中は、水陸両用バスアクアダックで一杯。
それに乗るためには、ここは折れて、SPに近いシーワールドに行くことにする。
3つのワールドはどこも大人約70$子供50$。結構お金がかかる。
開場時間は10時から17時。日本では考えられない料金の高さと、営業時間の
短さだ。
しかし日曜日だというのに、オフシーズンだとは言え、結構ガラガラ、何時間も
並ぶものなどほぼ皆無。
まずは、園内を一周廻るモノレールに乗車。
いつもディスニーリゾートのモノレールに乗るのにお金がかかるから駄目って言
うパパだけど、今日は、全部無料だから、即OK。
続いて、園内を直線で結ぶロープウエー。駅に着くたびに、他のロープウエー
は止まってしまう。とっても非効率。ドアを閉めるのも、運転するのも、全て1人
でする。
とってものんびりしている。
ロープウエーが駅に到着後、最初はシーライオンのショー。
シーライオンって何だろう。
パパが、多分トドだと思うよ。って言った。
確かにトドだ。
トドが芸をしている。
それもコメディー。
妹は大笑い。勿論英語は分らないが、トドも英語をしゃべらない。
続いて、セサミ・ストリートのショー。
こちらはおなじみセサミ・ストリート、ビッグバードを初め、いつものメンバーの
ショー。
子供もお母さんも、一緒にて手拍子して、一緒に歌う。
またまた続いて、今度は、メインのショー。イルカのショーだ。
ゴールドコーストの宣伝でまず出るのは、長いビーチとこのイルカのショーの
写真だ。
ここはイルカと一緒に泳いだり、餌をやったり、イルカに触れることにができる。
以前、ハワイで同じプログラムに参加したことがあるけど、その時は、僕はまだ
小さくて、イルカが怖かったんだけど、今回は怖くないから参加したいって思った
けど、パパが200$もかかるから駄目って言ったんだ。
一言、水陸両用車乗りたいんでしょ。
それを言われると僕は何も反論できない。
ショーは、さすがというか、全然見ていて退屈しない楽しいショーだった。
それから、遊園地へ、僕は前も書いたけど、ジェットコースターが大嫌い。
パパは、また悪魔の言葉を。水陸両用車に乗りたければ、ジェットコースター
に乗りなさいと。
僕は今年、修学旅行で、スペースマウンテンに行く。スペースマウンテン
はジェットコースターばかり。だから、練習のため乗りなさいっていうんだ。
ジェットコースターの下までは行ったけど、さすがの僕も、この条件は却下した。
とても怖すぎる。
それではと今度は、急流すべりへ。
今度は、妹が乗る乗るって騒ぐ。僕もこれは、チボリ公園でものったし、ディズ
ニーランドのスプラッシュマウンテンも乗ったことがある。
でも、僕には、自信がない。
結局、パパと妹2人で乗る。
妹曰く。あー面白かった。
お昼になり、昼食はさすがに行列だった。
パパとママは、ビーフハンバーガにチキンコンボ、それにコーラ。25$。
ポテトは僕たちがおこぼれに預かる。
それから、パパたちは屋台で売っていた出来立てのソーセージに玉ねぎを
炒めたものを入れたマスタードとケチャップたっぷりのホットドック8$。
僕たちは、やっぱり、ホテルでチンしたパパッとライスと、韓国海苔。それに
お水。
妹は、カキ氷に、ポップコーンに、綿菓子、どれも日本で食べたことがあるもの
あったので、あれが欲しい、これが欲しいと大騒ぎ。
なんであんなに食べ物に貪欲なんだろう。
僕と性格が正反対。同じアレルギーもちなのに、僕は全て食わず嫌い。
妹は、一度でも食べたものは全て食べられると判断して、頂戴!頂戴!
パパがとうとう折れてポップコーンの味を聞いてくれたけど、それにはココナッツ
が入っているって言われて却下。
妹は、今度は、カキ氷か綿菓子が欲しいとまた駄々をこねる。
食べたあとは、えいの餌付けコーナーに、シャークベイっていうサメを中心と
した水族館。
それから、ポーラベアーの展示場へ。
北極熊の展示場は、北海道の旭山動物園のように水の中が見えるようにな
ってはいたけど、白熊は暑いものだから、陸地でべトーっとなって働かない。
次は地球SOSっていう4Dの飛び出すシアター。日本だったら何時間待ちとか
言うアトラクションだけど、ここでは待ち時間なし。
人間が海や山を破壊していて、亀たちが困っている。ただ最後に山の木を伐採
した木の下敷きにパンダがえいって木を持ち上げるのは、どうもオーストラリア
に似つかわないような。
まあ、なかなか面白いアトラクションだった。
あとは、2流の遊園地かな。でも妹のツボにはまったらしくって、電車も、飛行機
も、回転木馬も全部制覇。僕もただくるくる廻るだけの飛行機がいたく
気に入って、もう一度トライ。
最後にまたパパが悪魔の一言。
水陸両用バスに乗りたいなら、急流すべりに乗りなさい。
僕は、意を決して、妹とパパと一緒に急流すべりにトライ。
待つ間、妹が僕にあーだった、こうだったと話しかけるが、僕は気が気でない。
もう、黙っていて。
一旦乗り込むと、あっという間に終了。
帰りは、ロープウエーで帰ろうと思っていたけど、並んでいたので、最後にもう
一度、モノレールに乗って、シーワールドをあとにした。
さあ、僕のオーストラリア旅行の中で一番の楽しみ、水陸両用バス。
アクアダックに乗れるか。
朝、8:30の便はなかったけど、パパだけ先に行って、17:30分の便の予約を
取ってくれた。
妹もママも方向音痴でちんぷんかんぷんだから、僕が2人を連れて集合場
所に行く。
パパに予約とれたってきいたら、取れたよ。最後の便の最後の組がとれてギリ
ギリセーフ。
このバスは、米軍の水陸両用のバスで、アヒルの顔が書いてある。
さすがに、このバスは、日本人が多かった。
でも、僕は大満足。だって、道路を走っているバスが、そのまま海に入って行
って、船になって、また道路に上がってきて、道路を走るんだよ。
途中、色々な観光地の説明や、運河の中の別荘地、どれも高そうなクルーザー
が停泊しているハーバーを通って、最後はサンセット。
妹は、ガイドさんがしゃべる言葉に腹話術で、アヒルがしゃべるのを聞いて、
バスがアヒルになってしゃべるって不思議がっていた。
1時間の観光を終え、まだ19時前だったのでDFSに行ったけど、すでにクローズ。
どこでご飯を食べる?
ってパパが聞いたから、お気に入りのハードロックカフェに。
でもここは、パタヤで泊まったハードロックホテルのようなカフェでなくて至って
個人周りしたカフェにショップ。
パパが他にしようと言って、歩いていくとそこは中国人街。とううか雰囲気は
他と変わらないんだけど、レストランで食事をしている人が全部中国人。
さすが、今は中国の時代。日本人はいなくても、中国人は一杯。
まえ、パパが言っていたけど、中国人の年収1000万円以上のお金持ちは、
全体の1%もいないんだって、これは、全然日本より少ない。
でもね、人口が日本の10倍以上いるってことは、日本人よりお金持ちの人が
一杯いるってことなんだ。
SPのダウンタウンは小さい。ある程度歩いて行って、日本食のレストランがあ
ったんだけど、そこは一杯だったし、僕がどうしてもステーキ食べたいって駄々
こねたから。
パパが、怒って、ホテルに帰るって帰っていったんだ。
帰り道、ダニエルって鉄板焼きやさんがあって、そこで客引きしていた日本人
のお兄さんがこれ20%割引券ってくれたんだ。
パパは、割引券大好きだから、そのおみせに入ったんだ。
結局、この店もあとで調べたら、有名な鉄板焼きやサンでした。
そこは、日本人が経営の、鉄板焼、ステーキハウス。
オーダーしたものを目の前でパフォーマンスしながら、焼いてくれる。
紅花って有名な鉄板焼きやサンにハワイやタイで行った事あるけど、けちな
パパがよく今回も鉄板焼きやサンに入ったなってビックリしたんだ。
だって、鉄板焼って高いじゃない。神戸で行った時もビックリするくらい高かった。
でもそこはパパ。まずアレルギーのこと話して、頼んだのはチキンと、牛もも肉
のコース。
塩、コショー、醤油だけで味付けして、バターとか乳製品は使わないでって。
一緒の鉄板で食事をすることになったOL2人組は、えびに牡蠣にサーロインス
テーキ。
僕のほうは、牛ももにチキン。明らかに材料に差が。
パパは、コックさんに、紅花では色々な技出すよねって話したら、コックさんも
僕もそれに近いことは出来るよって、色々とやってくれたんだ。
そのコックさんは、大阪出身で京都の大学を出て、大阪のチェーンの鉄板焼き
やサンで店長していたんだけど、オーストラリアに住みたくって、今永住権を取
る為に、色々と勉強しながら働いているんだって。
まずは、焼野菜。その中にズッキーニがあって、妹はおいしい、おいしいって
食べるけど、僕は野菜が大嫌い。
そこで、また、パパの悪魔のささやきが。
ズッキーニ食べたら、あのお姉さんたちと同じサーロイン頼もうかな。
お兄ちゃんは、意を決して、1cmx4cmのズッキーニ一切れを、
おえってしながら食べる。
これも、何とかクリアー。
僕たちの前にも、200gのもも肉に、250gチキン。それから300gのサーロ
インがやってきた。
パパが、うちはアレルギーがあるので、お姉さんたちのをバターとか使って先
に作ってくださいって言ったら、OL2人組は気にしないでくださいって言ったん
だ。
そこから、妹のスイッチが入って、そのOLは、大阪出身だったんだけど、
帰る飛行機が同じだということも分り、帰る電車も一緒。ずっと、そのOLに付
きまとって、お話していたんだ。
焼野菜が終わって、今度はいよいよメインのお肉、300gのサーロインは、
今まで3日間食べたお肉とは格が違う。やわらかくって、ジューシーで。
僕も妹も大のお気に入りとなった、目の前で作ってくれたにんにくチップと一
緒にサイコロステーキを食べる。
お・い・し・い
パパはいつの間にか、ビールから、赤ワインへ。
最後は、ご飯を追加して、鉄板で、肉脂を炒めたものを混ぜて、塩、コショー、
醤油で味付けしたフライドライス(炒飯)、大人はそれにバターを加え、とっても
満足な最後のディナー。
しめて20%引きの券を使って100$。
良く良く考えてみれば、普通に牛角で家族で食事をすれば、8000円くらいにな
るから、それに比べれば、100倍くらいお徳かな。
とにかく肉のボリュームが違う。
ホテルに帰って、パパはいつものように秒殺でベッドでダウン。
ママは帰る用意。パパッとライスがなくなったあとは、おみやげのティムタムが
一杯。
5日目
次の日の朝、ホテルをチェックアウトして、レンタカーで空港へ。
そこで初めて、ガソリンスタンドへ。
セルフは、日本にあるけど、パパがセルフで給油したのは、20年前のアメリカ
が最後。
やり方がわからず、近くにいる人に聞いたら、それ壊れているよ。
って。
確かに、ホースの先に、黄色いビニールがついて何か書いてある。
別のレーンに入って、給油をして、ガソリンスタンドで、サンドイッチとポテトチ
ップス買って空港へ。
空港に着いたら、レンタカーを返却して、飛行機にチェックイン。
すでに行くときに登録されているから、帰りは荷物を預けて航空券をもらうだけ。
来たときに行ったオープンカフェで、パパたちはまたカフェラテを頼み、妹は今度は
バナナを買う。
そこで、パパが出国書類を書いて、僕たちがサインをする。
パスポートと同じサインが必要なので、僕も、妹も、ひらがなでサインをする。
まずはドメスティック(国内線ターミナル)のセキュリティーを通る。
ここは一転、モダンなショップが立ち並ぶエリアに。
おいしそうなサラダバー。
パパたちがサラダを買う間に、僕は一人で大好きなフライドポテトを買いに行く。
ママはそのあいだ、おみやげを買いにおみやげやさんに。
ここでまた昨日鉄板焼きやサンであったOLに会う。
もう妹は友達感覚。
今度は国際線のセキュリティーを通って、出国審査。
至って簡単にスルーして。キオスクみたいな小さな免税店のある待合室に。
ここで、機内で飲むペットボトルの飲料がはじめて買える。
また、歩いて駐機してある飛行機まで行って乗り込む。
帰りは、朝発夜着。
今回は、1つビデオオンディマンドを借りている。
これは、自分で好きな映画やドラマを観たり、ゲームをしたり、音楽を聴いた
りできる。
でも、僕は、ここでも、宿題が終わるまで駄目。
妹は、去年乗ったときに買ってもらった塗り絵セットがまた欲しいと、パパに
おねだり。
パパは、値段を聞いて、自分のビール代を確保した後、いいよって、買って
あげていた。
僕の借りたビデオは、妹の手に渡り、妹はオーストラリアではやっているスポ
ンジボムやトムトジェリー、ディズニーオンアイス。果てには、ゲームまでして
いる。
僕は、ホテルでくつったパパッとライスに韓国海苔に空港で買ったポテトと水。
妹は、几帳面だから、まず、買ったバナナを半分食べて、ご飯を食べ、
そのあと、残ったバナナを更に半分にして食べ。全て食べ終わったあとにバ
ナナの仕上げをしていた。
僕は早くビデオが見たくて仕方がなかったけど、なかなかパパがいいよっ
て言ってくれない。
パパたちは、ガソリンスタンドで買ったサンドイッチと、空港のサラダバーで
買ったシーザサラダ。
パパはそれにおきまりのビールを買って、一気に睡眠へ突入。
僕は、ビデオを妹から奪還した後、去年ビデオを借りたときに気に入った
MRビーンを5回も見てしまった。
パパも、ママも妹も夢の中。僕は一人笑いの渦の中。
あっという間の8時間。
関西空港に到着。
あれ、全然暑くない。
これって湿気は有るけどゴールドコーストと変わらないジャン。
トレーナー着てても暑くない。
こんなところにも異常気象。
入国審査を終え、スーツケースを黒猫ヤマトに預け、今度はJRの駅へ。
ここではるかに乗れば早く帰れるけど、鉄ちゃんの僕は、違う電車に乗り
たい。
パパに、駄々こねて関空快速で帰ることに。
するとまたあのOLさんの1人と遭遇。妹は大喜び。
はるかに比べ関空快速は所詮、快速。
とっても遅くって、予定より30分遅れて大阪駅へ。そこで今度は電車を乗り
換えて、新大阪へ。もう、新幹線の時間もないし、特急券も買っていないの
で、パパは、特急券を買いにみどりの窓口へ。
僕たちは、ママとお弁当を買いに売店へ。
新大阪の売店はとっても大きくて一杯有るけど、どこも夜遅くって、売り切れ。
パパが切符を買って帰ってきたけど、何にも買っていない。
パパがいくぞって言うんだけど。
妹は、おなか空いたって泣いている。
パパは、改札に入ってすぐのお弁当屋さんで白飯が入ったお弁当を3つ。
どこで買ったか、すでにスーパードライの500mlは握っていた。
新幹線のホームに走って行き、その場にすでに停まっていたのぞみに乗り、
滑り込みセーフ。
12両目から車内を1号車まで歩くけど、混んでいて、なかなか座るところが
ない。
結局一番前まで歩いて、とりあえず座る。
僕は大分アレルギーが治まってはきているけど、まだまだ酷い状態。
パパが大丈夫っていうから、食べるものもないし、僕は、ヒレカツとチキン
カツを食べてみる。
美味しい。それに喉も痛くない。
ママのチキンカツももらって平らげる。
パパは、ビールを飲んでもう寝ている。
パパは、どこでも寝ることができる。
あれ、おかしい、僕は新幹線のトイレに駆け込み、ゲーゲーと吐く。
ママは、それくらいの卵なら大丈夫だろうから、風邪と疲れからかなーって
言っていた。
僕は、パパに重くなったナーって言われながらおんぶしてもらい。
ママは、ママとパパのリュックを背負い、健気な妹は、自分のリュックと
僕のリュックを背負っている。
いつもなら、西広島駅まで在来線で行き、そこからタクシーなんだけど、
パパにしては珍しく広島駅からタクシーに乗る。
当然、小型だけど。ちゃんと広交タクシー選んで。
パパは次の日、いつものように6時に会社に。
僕もいつものように塾に。
妹はまだ夢の中。