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若い母親のあなたへ 7


  親として成功するための五原則


 「宮崎勤による幼児連続惨殺事件」(89年夏)には驚かされましたね。
 被害にあった子供たちのご両親には、同情の言葉もありません。
 また、彼のお母さんの気持ちも、察して余りあるものがあります。
 「一体どこで間違えたのかしら?」
 そんな反省やら、自己嫌悪やら、恥ずかしさやらで、本当に辛いことでしょう。
 しかし同時に、私たちはこうも考えてしまっている自分に、気がつきます。
 「自分の子は大丈夫だろうか?」
 一体、育児についての決定的な考えは、あるのでしょうか?
 「ナントカ博士の育児法」とかいうのがよく出回ったものです。それにしても、様々な意見があるものです。あおむけに寝かせるのがいいとか、うつぶせに寝かせるのがいいとか。
 現代はあまりにも情報量が豊富すぎて、困ります。ある人はこう言い、他の人はその反対のことを言います。
 しかし、安心してください。私たちには力強い味方があります。
 製造されたものには、説明書が添えられています。神様は人間を製造なさった後、説明書を私たちに下さいました。それが聖書です。
 それは人間を育てることについての、決定的な説明書です。今回は聖書から、私たちが「親として成功するための5原則」を学んで参ります。

第1に、成功信仰を持ちましょう。

 「親として、私は育児に成功する」
 という単純な自信です。これがあれば、多少間違っても、勘違いがあっても、回り道があっても、最後はいい結果になるものです。
 パウロの人生の成功の秘訣の1つは、この自信です。
 「私を見習う者になってください」
 「私は私を強くして下さる方によってどんなことでもできるのです」(ピリピ3:17、4:13)
 自信がないのに言ったり、行動したりしていると、子供はそれを本能的に察知して、こう考えます。
 「お母さんは口ではそう言うけれど、その通りにしなくてもいいみたいだ!」
 「この子は何度言っても分からない!」
 こんなグチをこぼしているお母さんは、いませんか?
 次の四つのことを知って下さい。自信が持てるようになります。この子は神様の手になる作品である。(エレミア1:5)
  1. この子は神様から私に預けられた。(第1サム1:27)
  2. この子について神様は夢と計画を持っていらっしゃる。(エレミア1:5)
     「私がこの子の進路をきめる!」 というのは間違った考え方です
  3. 神様がこの子を育てることに失敗することはない。(ローマ8:28)
 自分が全部やらなければならないと思うと、辛いものですが、神様が主役であるとするなら、事情は違いいます。
 イエス様は、あなたの失敗の数々を十字架にかけて下さいました。ちょっと失敗しても大丈夫です。少し位ゆがんでも大丈夫です。神様が修正して下さいます。

第2に、愛情を持ちましょう。

 命あるものの成長には、手間ヒマがかかるものです。それでも鳥やお花は、ある程度機械的にやっていれば何とか育つ、とはいえますが、人間の場合はそうは行きません。非常にデリケートです。毛沢東がある時こんな実験をしたことがありました。
 何のことはない。養鶏場ならぬ養子供場を作りました。もちろん失敗しました。
 人間は鶏とは違います。きめの細かい愛情が必要です。子供の質問には丁寧に答えましょう。助けるべき時には、助けてあげましょう。
 しかし、何でもかんでも助けたら、自立しません。ある場合はやってあげますが、他の場合はやってあげてはいけません。その子供により、そのケースにより違います。きめの細かいものでなくては、愛情ということはできません。
 3つの心構えをお教えしましょう。子供を所有しようとしない。
 自分のモノだと思うと、「子供にとって何が良いか」という観点が欠けてきます。
 (参考 そうすると夫婦関係も悪化します。もっとも、悪いから子供に熱中するともいえますが)
 お母さん、あなたの責任は、お子さんが一人前の大人として巣立つことができるように、助けることです。
 「(人は)その父母を離れ・・・・」(創世2:24)
  1. 放任しない。
     過保護も、放任と同じく人格形成に失敗します。なぜなら両者はともに、エゴイズムだからです。中間あたりに真理があります。
  2. 聖霊様により頼む。
     おむつを洗いながら、お掃除しながらでも、お祈りをすることができます。聖霊様は、平安とともにその時々に応じた素晴らしい助言を下さいます。

第3に、親の権威を持ちましょう。

 子供は反抗するものです。それは私たちが父なる神様に対して従順でないことがあるのと同じです。このわがままを放っておいてはいけません。
 「高慢は滅びに先立つ」(箴言16:18)
欲しいと思ったら、だれのものでも構わず寄こせと言い、得られそうもなければ暴力に訴えようとする。果ては殺人に走る。
そんな社会は、権威との正しい出会いをしたことのない者達により作られます。
お母さん、あなたが母親として育児にある程度の時間をかけているなら、大胆に親の権威を主張して下さい。
 もし、あなたに対して権力闘争を挑んだ場合には、決して負けてはいけません。権威を示すためには、しつけをするのが一番です。原則は・・・ 決まりを破ったら、お尻をぶちます。頬は心に、頭は脳に傷を与えることがあり、いけません。乱発もいけません。

  1. 前もって基準を公表します。感情的になってはいけません。
  2. 嘘をついてはいけません。
    「○○ちゃん、この時間に静かにしなかったら、お尻をぶちますよ!」
     と言いながらぶたない、というのはいけません。
  3. 神様と人に対して謝るようにさせる。
    「ごめんなさい」と言わせます。その後すぐに抱き締めてください。罰することが目的ではありません。その他、社会人としてのルール、マナー、善悪を教えて下さい。

第4に、向上心を持ちましょう。

 いろいろなことに一生懸命に取り組みましょう。常に改善しようという姿勢を見せて下さい。心を積極的に、肯定的に保ちましょう。
 そのためには、無理のない、小さな目標を掲げて、達成の喜びを持つようにしましょう。あなたの大切なお子さんは、そんなあなたを見て真似て行くのです。
「うちの子はいつもジクジクして!」
そうではないのですよ、お母さん!
 あなたがジクジクしているのです。お母さんの特権−−それは自分の隠れた性格を、自分の子という鏡によって知ることができること。
ではどうしたら明るい笑顔が?
 いつも感謝することです。お母さん、感謝していますか? 不平不満ばかりの人は、幸せになることは出来ません。
 いつも感謝を忘れずに!

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