19.苦難の意味と克服法

 ペテロの第1の手紙5章10、11節をお読みください。人生には苦しいときがあります 。もしもあまりにも苦しいと、神などいないと私たちは考え、神は一体何をしている と言いたくなります。しかしもし私たちが積極的に生きようとするなら苦難から学ば なければいけません。というのはブツブツ言っていてもなんら建設的なものは生ま れて来ないからです。乗り越えて自分の人生を祝福されたものにするために苦難の 意味とその克服法を学びましよう。

苦難の意味

あなたの人生を正しく進ませます

 詩篇119篇71節をお読み下さい。人は根本的に迷いやすいのです。
「自分には何でもできる。今までもそうだったし、これからもそうだ。 自分の考えは絶対に間違っていない。自分の力は特別だ!」
こうして同じ意見でない人々を退け、裁きます。これを聖書は高慢と呼んでいます。 人には生まれながらにこういう思いがあります。 ですから神を信じたり、神の子になるなどということは到底考えられません。自分 より偉い者がいるなんてとんでもないのです。これは特に男の人たちに多い思いです 。ですからもしあなたが神の子になりたいと思うならば、あるいはなったとするな らば、神さまの超自然的な力が働かなければならないし、あるいはもう既に働いてい るのです。
 しかしたとえ神の子であっても時に自分の力だけで生きていけそうだと思 うこともあります。こういうことをしたら大変です。サタンの二の舞です。もともと は天使だったサタンは高慢にも自らを神を越える存在だと誤解して天から落とされて しまいました。このとき地獄行きが決定しました。今は一人でも多くの人を道連れ にしようと考えています(箴言16章18節)。高慢なとき私たちは失敗し、苦難を経 験します。このように苦難とは私たちが間違った方向に行こうとしているときの赤 信号です。赤信号を無視して進んだら、危険です。神さまはあなたを正しい人生の 方向へ導こうとしていらっしゃいます。

祝福を受けるための投資です

 ヨハネの福音書15章21節をお読みください。苦難と喜びには明らかに関係がありま す。苦難を経験するからこそ喜びが理解できます。ちょうど健康を害して健康のあ りがたみがわかるように。
 インドのカルカッタにマザーテレサがいます。彼女は困っ ている人々を助け、死を迎える人たちの家を建て、そこで自ら手当をしています。 彼女の顔にはいつもほほ笑みと輝きがあります。彼女はまったく新しい幸福の領域 を開拓しました。しかし彼女を取り囲む環境には伝染病などいくつもの危険があり ます。でも、困難だからこそ彼女は大さな祝福を経験しています。
 大きな喜びを経験するために自らに長いこと苦痛を課す人たちを私たちは知って います。競技をする人 たちです。たとえば重量挙げの選手はバーベルを持ち上げた瞬間、苦痛に顔は歪み ますが、2秒間静止させたあと顔はほころびます。たった2秒間に苦難と喜びが同居 しています。もちろんその日が来るまで彼は人知れぬ苦労や苦痛を味わって来てもい ます。苦難を考えるときバランスシートをもって考えましょう。苦難を投資と考え る事ができるなら忍耐することができるし、祝福を勝ち取ることができます。神さま はあなたが負けてしまわないように守って下さいます(第1コリント10:13、ローマ5 :3−5)。 

次に克服法です

良い友を持つ

 試練を経験した人を友として持つことはいいことです。 気持ちをわかってくれるでしょう。ここに悲しみを非常に深く経験された方が一 人いらっしゃいます。父親を早くに亡くし、母親や幼い弟たちや妹たちを養わなけ ればなりませんでした。疲労こんぱいのときも、眠れない夜もあったでしよう。人々 はと言えば、メシアとしての生涯を理解しようとせず変わり者扱いをするばかり。お まけに母親でさえ彼を理解しません。弟たちや妹たちまでが”お兄さん、すこしお かしいンじゃない!?”という始末です。当時のユダヤを治めていたローマ総督ピラ トも出世にひびくようなことは一切避けたいので騒ぎを起こしそうなイエスさまには 近づかない。全くの孤独です。そして人々は”十字架につけろ!十字架につけろ! ”と叫びます。
 イエスさまはこの世界において最大の苦しみをお受けになった方です。ヘブル人 への手紙4章15節をお読み下さい。イエスさまを深く知れば知るほど、つまり罪を 悔い改めて、イエスさまを心に受け入れて、お祈りをすればするほど慰めら れます。そしてもうひとつ。同じくイエスさまを信じている信仰の友です。仲のいい 信仰の友を持って下さい。辛さを分かち合うときその辛さは半分になります(ロ− マ12:15)。

他者を愛する世界に生きる

 ピリピ人への手紙2章7、9節をお読み下 さい。人に仕える者は苦難を通じて神さまに引き上げられます。トマス・アロンは こう言いました。「人には2種類ある。口癖のように常に "わたしを愛してほしい! わたしに関心を持ってほしい・・・" と言うばかりの人と、"人を愛そう!" と考え る人。そして幸せな人とは後者である。」と。前者への治療は人を助ける何かを見つ けることです。とてもイイ人助けの方法があります。イエスさまを伝えることです。 人を天国に案内できます。どれほど感謝されることでしょう。これは大きな慰めです。

目に見えない世界を信じる

 目に見える世界を越えると、悩みがさ っと一瞬のうちに消えることさえあります。地上のもの・目に見えるものにしがみつ いているから心に柔軟性を欠き、問題解決法の幅が狭まり苦しみが軽減されません。 また幸せになれません。コリント人へ第2の手紙4章17、18節をお読み下さい。お金 が、モノが人生のすべてではありません。出世、名誉、世間体、財産等を過大評価 しないようにしましょう。天に財産を積む天国人として生活しましょう。心や愛を 大切にする生活をしましょう。

逆転の法則を信じる

 神さまを信じる人々の世界には9回裏逆転ホームランのチャンスが用意されています。 マタイの福音書19章29、30節、10章39節をお読み下さい。 苦しみのとき神さまはどこにいるのか。あなたの中にいらっしゃるのです。 それをしっかりと信じるとき、あなたのその信仰は働いて問題を解決し、 祝福と変えます。あなたの顔は喜びで一杯になるでしょう。

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