72どうしたら個人的な問題を解決することができるか

●聖書箇所[詩篇121章1〜8節]

 個人的な問題は次々とやって来ます。科学の世界では1つの真理が発見されると10のわからないことが出てくると言われますが、あなたには生活上の問題を1つ解決できたと思ったとたん、新しい問題が生じたり、というようなことはありませんか。でも安心して下さい。どんな問題も解決されます。問題の海の中で溺れてしまうことはない。これが私たちの信仰です。しかも克服した暁には一段と向上した自分に生まれ変わっています。この世に生を受けて良かったと感謝もできますし、人生の価値、意味、喜びを見つけもします。今日はどうしたら個人的な問題を解決することができるかをともに考えて恵みを分かち合いましょう。

問題を抱えている自分、および全能の神さまを認識する[1、2]

 神さまに相談し、導きを求めましょう。神さまは全能のお方です。無から有を生みだすことのお出来になる方です。どんな問題でも解決することがおできになります。
 ある人は言いました。「あなたの神さまは小さすぎる」神さまについて勝手に先入観を持ち、イメージを作り上げています。小のことはなさるけれども、大のことはなさらないという考え方です。やがてできないことだらけになってしまいます。実際のところ神さまは「苦しむ時、そこにある助け」であるはずです(詩篇46:1)。神さまはあなたの幸福のためにその全能の力を使ってくださいます。いたずらにことを長引かせておられるわけではありません。
 どうしたら神さまに委ねる信仰を持つことができるでしょうか。イエスさまの十字架とあなたの受けた数々の恵みとにおいて表されている神さまの愛を知りましょう。神さまはあなたの問題をよくご存知です。事態をよく掌握して適切にことを運んでくださっています。
 状況や物事には常に二面性があります。明るい面と暗い面、積極面と消極面です。これは心の二面性の反映であって、できる考えとできない考えです。できると考えたらできますが、できないと考えたらできません。神さまのお立てになった法則です。神さまにもできない、とあなたが考えてしまったら、人生は空しく希望は絶えてしまいます。
 神さまはあなたを愛してこの地上に生をくださいました。決して思いつきでもなく、きまぐれでもなく、神さまはあなたを通してご自身の栄光を表そうとしておられます。偉大な信仰の先達たちも問題を解決しては、神さまの栄光を表して行きました。

神さまに協力を求める[3、4]

 神さまは私とともにいる、という真理を受け入れましょう。生まれながらの人には罪がありますから、そのままで神さまの前に出ることは、灼熱の太陽に突っ込んで行く宇宙船のようで、もはや生きることはできません(イザヤ6:5)。
 イエスさまは十字架の上であなたの罪をあがない、あなたを神さまの友人としてくださいました。ところがこのことを私たちは忘れがちなのです。あせってしまい、自分がやらねばと力み、重荷となります。今こそ「あなたはどこにいるのか?」(創世記3:9)の問いを自分自身に向けなければなりません。神さまから離れて、何の解決もありません。
 もし神さまに協力を仰ぐなら、くびきをともに負ってくださいます(マタイ11:28)。くびきは農作業のときに複数の家畜に負わせるもので、両者が対等なら荷の重さは半分です。親牛となら子牛は楽です。あなたを子牛としてくびきをともにしてくださる親牛とはイエスさまです。神さまに協力を求めるためには実際にあなたはどうしたらいいでしょうか。4つのことを言いましょう。
 第1に罪の赦しを確信しましょう。罪を具体的に一つずつ告白して行きましょう。みことばを受け入れたら赦しを確信することができます(第1ヨハネ1:9など)。聖くされたあなたに神さまが近づいて、スタンバイです。

 第2に祈りを工夫しましょう。
 問題が解決されたときの姿と状態をイメージしましょう。心はそのためのスクリーンです。更に簡単な表現で描写し告白し、しかも毎日しましょう。たとえば「願い通りになったので感謝します!」(第1ヨハネ5:14、15、マルコ11:24)

 第3に聖霊さまに感謝しましょう。死からよみがえられ、天に昇られたイエスさまから派遣されたお方が聖霊さまです。現在あなたのために生きて働いていらっしゃいます。感謝していることのあかしとしてこうして委ねましょう。「私は神さまのために今何ができるでしょうか?教えてください。すぐに致します!(あなたができないことを神さまから勧められることは決してありません)」聖霊さまは上からの知恵です。みことばや直観などで教えてくださいます。平安がそのしるしです。

 第4に熱心に神さまのために働きましょう。精一杯のささげものをしましょう。神さまはあなたを必ず祝福してくださいます。

忍耐をもって解決を信じ続ける[5〜8]

 問題の解決が成るときは実を刈り取るときのようです。そのためにはまず土地を選び、耕して軟らかくし、時期を見て種を蒔きます。日光も水も肥料も適切なときに適切な量だけ必要です。雑草を取り除くことも必要です。そうこうしているうちにいつしか芽を出して、実も熟して収穫することができるようになります。神さまが夜昼働いてくださっています(マルコ4:26〜29)。
 さてこの例えについて考えてみましょう。実際のところ、種(実ではありません)とはあなたの願っている、問題の解決時の状態であり、信じていることを指しています(ヘブル11:1、2、11、12)。イエスさまのおっしやった信仰の原則、つまり信じる通りになる(マタイ9:22、21:21、マルコ5:36、9:23、ルカ8:43)ということからしてもこれはとても重要なことです。柿の種に柿以外の実を期待することはできません。求める祝福の(信じる)内容を明確にしましょう。日光、水、肥料は肯定的な思いのことです。もし立派な種を蒔いたのであれば、忍耐をもって雑草を取り除き、日光、水、肥料を与え続けねばなりません。
 雑草である否定的な思いとはどのようなものでしょうか。たとえば妬みです。これは他の人が祝福されたことへの反発です。妬む人は心の貧しい人です。金持ちは人の成功話しを喜んで聞くと言われます。自分にも同じようなチャンスを望むからです。貧しい人は更に貧しく、豊かな人は更に豊かになるのは真理です(ルカ19:26)。恵まれる人生を望むなら付き合う相手を考えるべきです。
 否定的な思いとは付き合うべきではありません。恐れも否定的なものです。悪い結果を招くのではないだろうかという将来への悲観です。そしてこれも信仰の一種です。ただしマイナスの信仰。
 一体否定的な思いはどこからやって来るのでしょうか。サタンです。彼の目的は、地上における不幸や永遠の減びをすべての人に与えることです。しかも終りのこの時代にはより熱心に働いています(第1ペテロ5:8、9b)。
 問題の解決をあきらめさせようとするサタンに勝ち、最後の勝利を手にするには、聖霊さまにより頼む以外に方法はありません。サタンに勝る力は神さまの力以外にないからです。神さまであられる聖霊さまに満たされ続けたら、すべての否定的な思いを捨てることができ、サタンの力を封じ込め、あなたは勝利します。感謝と悔い改めを習慣にして、聖霊さまを歓迎する祈りをして聖霊充満の生活をしましょう(エペソ5:18)。必ず問題は解決されます。あなたの喜びは神さまの喜びです。祝福を祈ります。

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