ビートの弱点(しかも重大な!)の1つとして、ECU(コンピューター)が挙げられます。
ビートに設置されているECUの位置は、助手席の後ろ、つまり背後にあるエンジンとは
壁1枚だけしか区切られていません。

ただでさえデビューから12年以上も経つビートなのに、いつもエンジンの熱を
受けているECUの中身は、ほぼ間違いなくコンデンサーが膨らんでいます。
このまま進行すると、コンデンサーが破裂して車の各部に誤作動を起こしかねません。
(上記のトラブルに遭遇したビートオーナーも少なくはないみたいです)

知識と技術力がある方は、自分でコンデンサー交換をしてもいいですが、
ビート用ECUのコンデンサー交換をしてくれる店も存在しますから、こちらをオススメします。
私は耐熱コンデンサー仕様のECUを12000円で買いました。

コンデンサーを交換しても、いずれは再びエンジンの熱でコンデンサーが破裂するでしょう。
ところが、このエンジンの熱の影響を少しでも減らす方法が2つあります。
1つは、ECUと壁の間に遮熱板などを挟んで熱を物理的に伝えにくくする方法。
もう1つは、ECUと壁の間を浮かせて、空気のクッションを作って熱を冷ます方法。
どちらもビート向けに販売しています(1000円〜3000円)。

そこで、貧乏人の本領発揮(笑)。上記の2つ(遮熱板+空気)を同時にしちゃいました。
しかも、タダ!


・・・見ての通り、タダのダンボールです。ハニカム構造ですので、ちゃんと空気が通る
通路がありますので、今回のテーマには最適な素材です。
まずは、ECUのサイズで1枚切り出して、それに長方形に切ったダンボールを
2枚貼りつけます。空気の通る通路の方向は、ベース部分は縦方向に、
長方形の部分は横方向にする事で、風通しを少しでも良くします。



ダンボールの層を増やす事によって、断熱効果は上げられると思いますが、
純正ボルトを再利用するとなると今回みたいな2層がベストかと思います。

<作業上でのアドバイス>
初めてだと、内装剥がしからECUにたどり着くまで20分はかかります
(逆に内装を全て戻すとなると30分くらいかかりました ^^;)。
作業手順を覚えると、それぞれ10分未満で終れますのでご安心を。
また、狭い場所での作業になりますので、10mmのラチェットがあると便利です。
もちろん、明るい場所で幌オープン状態の方が、作業効率は格段に上がります。