平成4年(1992年)のビートを、車検に出そう!


ビートを中古で購入してから、はや2年。総走行距離12万kmで購入したのに、
気がつけば15万kmを突破しています。運転して面白い車は、ついつい走行距離が
伸びてしまいますね。

これだけ古い車ですと、車検に通るか通らないか微妙な部分があったりします。
ネットで検索しても、その答えが意外とバラバラだったりします。

そこで、前半では「車検代てなんぼ?」、後半では「これ、車検に通る?通らない?」
を取り上げたいと思います。一人でも多くのビートオーナーから、少しでも
車検の不安が取り除く事ができたら幸いです。



「車検代ってなんぼ?」

まず、車検を通す方法は、3種類あります。

1:各都道府県の軽自動車検査協会支所・事務所へ持ち込んで、ユーザー車検
2:近所にある、国から認証された指定工場へお願いする
3:ディーラー(プリモ・ベルノ・クリオ等)にお願いする
・・・ちなみに、「車検代行」もありますが、あまりお勧めしません。だって、高いんだもん。

一番安いのは、ユーザー車検。3万円台で済みますが、普段からメンテナンスを
自分でしている人じゃないと苦労するかもしれません。光軸調整や、排ガス濃度などを
自分で調整できる人や、それができる友人を連れて行ける人は、軽自動車検査協会へ
事前に予約して、ユーザー車検を受けて下さい。陸運局じゃないですよ。

一番高いのは、ディーラー車検。ホンダ系列以外のディーラーでも車検を受けられますが、
「エンジンルーム、どうやって開けるんですか?」とか「ECUって、どこにあるんですか?」
などと質問されると思います(笑)。
ビートの販売店だったホンダプリモが一番信頼できると思いますが、確実な分だけ
値段は跳ね上がります。あまり自分でメンテナンスをしないで、長年安心して乗りたい人に
オススメです。

今回私が車検をお願いしたのは、「指定工場」です。「認証工場」とは違いますよ。
車検前に車を見てもらって、「事前にココとココの部分をディーラーで交換して下さい。
うちでも取り寄せできますが、工賃が若干高いですよ」などと、ナイスなアドバイスがありました。

さて、気になる費用ですが、まずは「どこで受けても同じ金額の部分」・・・法定費用があります。
自動車重量税:8800円
自賠責保険料金:24180円
印紙代:1100円
合計、34080円は、どこで車検を受けても必ず必要になります。
あとは、1回だけのみですが「リサイクル料金」が発生します。ビートの場合は、7090円です。

問題は、そこから先です。ユーザー車検以外は「基本料金」「整備料金」などな追加されますが、
その金額が店によってバラバラですので、数件回って一番安い店を選ぶといいでしょう。
今回見つけた一番安い店は・・・
法定費用:34080円
リサイクル料金:7090円
基本料金(点検料金、保安確認検査料金、検査手続代行料金):13800円
整備料金(ショートパーツ、技術料):5400円
特別値引き:−9820円(!)
合計、50550円
その他、特典として「窒素ガス充填無料」「ウォッシャー液・バッテリー液・クーラント液
補充無料」「パンク修理無料」が、2年間何度でも利用できます。

法定費用以外の料金を「2年間保証」と考えると、なかなか安いと思います。
次回も、この店にお願いするつもりです。


「これ、車検に通る?通らない?」

お次は、古い車、チューンしている車で、車検に通るかどうか不安な部分を調べました。
ちなみに、各都道府県や指定工場ごとでも多少違いがありますので、注意して下さい。

「マフラーがバンパーから突起してるんですけど」
オートマックのマフラー、約3cmはみ出るので、車検に通りませんでした。
音量は大丈夫なんですけど。ただ、ネットで見ると「通った」という人もいるようですが、
宮城県では車検に通りませんでした。

「ロールバーが付いているんですけど」
ファッションバーではなく、ロールバーです。全体にちゃんとパットを巻いていればOKです。
よく「タオルやエアパッキンを巻けばOK」という意見がありますが、宮城県ではNGだそうです。

「後付けバケットシートなんですけど」
これが、指定工場によっても意見が分かれました。2シーターなのでシート背面のカバーは
無くてもいいのですが、「シートレールの強度を証明する書類が無いと、車検に通りません」
という店と、「スライドさえすれば大丈夫ですよ」という店がありました。もちろん後者を選びました。

「ステアリングを交換しているんですけど」
ステアリングのサイズは、特に問題ありませんが、パワステが付いてないビートの場合は
32φ以下ですと極端に重くなります。筋トレ以外の用途では使わない方が無難です。
また、タコメーターとスピードメーターの一部が隠れてしまいます。
パワステさえ付いていれば、ボタンの付いたカートっぽいステアなんか付けたいですけど。
形状については、O型とD型(S2000VGSみたいなの)は通りますが、
H型(ナイトライダーのアレ)は無理っぽいです。

「ホーンボタンのラッパマークがないんですけど」
これも店によって「マーク付きのホーンボタンに交換してきて下さい」という意見と、
「シール貼って車検に通しますよ」という意見に分かれました。なお、シフトパターンについては、
カー用品店で扱っているシールをシフト脇に貼る必要があります。ガムテープに書くのはダメ。

「オイル上がりで白煙がでるんですけど」
オイルが規定量入っているのは当然ですけど、白煙については特に問題ないとの事です。
あくまでも排ガス中のHC・CO濃度の数値で判断するので、スポーツECUに交換しても
HC・CO濃度が規定内であれば大丈夫です。ビートの場合、ECUまで見られないですけど。

「フォグランプが消えているんですけど」
ヘッドライトと車幅灯さえ点いていれば・・・と思ったら、フォグランプも必要との事です。
ビートの場合、フォグランプはオプションですので、装着されている人は要注意です。
ちなみに、バルブの交換は+ドライバー1本で交換できますし、フォグランプ自体は
EGシビックと部品は一緒です。

「リアスクリーンが曇っているんですけど」
大丈夫ですが、ドアミラーだけで後方を確認するのは疲れますので、何か対策しましょう。

「スペアタイヤは無いんですけど」
無くても車検に通りますが、もしもの時にそなえてパンク補修剤を常備しておきましょう。

「雨漏りするんですけど」
雨漏りも車検に関係ありませんが、雨水が原因で床に穴が開くかも・・・。


・・・と、今回の車検だけでもこれだけ不安要素がありました。
車検を受ける1ヶ月以上前から、いろいろと情報収集する事をオススメします。