名探偵ポワロとマープル
『ABC殺人事件〜その2.Bの街で、Bの名の人が』
原作:アガサ・クリスティー 台本化:里沙
(3:2:1)
エルキュール・ポワロ | ♂ | アガサ・クリスティーが生んだ名探偵。 ベルギー警察を退職後、ロンドンで私立探偵事務所を開いた。トレード・マークは、ポマードで固めた八の字型の口ひげ。 恰幅(かっぷく)のよい体型に似合わず、身のこなしは軽い。ユーモアがあり話もうまい、古きよき時代の紳士。 |
57 |
ヘイスティングス | ♂ | ポワロ探偵事務所の探偵助手。 原作ではポワロの古くからの友人だが、アニメでは20代の若者に設定。 体術が得意で、本人はポワロ以上に有名になるチャンスを狙っている。メイベルとコンビを組み、ポワロの手助けをしながら難事件を解決していく。 |
13 |
メイベル | ♀ | マープルの甥レイモンド・ウエストの娘。 好奇心にあふれ行動力もあわせ持ち、時には失敗もするが、いつも元気な16歳。当代一の女探偵をめざし、ポワロ探偵事務所のドアをたたいた。 オリバーと一緒に、あるときはポワロの新米助手として、またあるときは尊敬する大伯母を手助けしながら、探偵としての腕を磨いていく。 |
22 |
シャープ警部 | ♂ | スコットランド・ヤードの警部。ポワロの昔からの知人。 | 6 |
刑事 | ♂ | ベクスヒル・オン・シーの警察の担当刑事。(ヘイスティングスと被り推奨) | 7 |
ミーガン | ♀ | 被害者であるベティの姉。はっきりとした性格の女性。 | 20 |
バーナード | ♂ | ベティとミーガンの父親。(シャープ警部と被り推奨) | 11 |
ドナルド | ♂ | ベティの婚約者。不動産屋に勤める。(ヘイスティングスと被り推奨) | 8 |
ウェイトレス | ♀ | ジンジャー・キャットカフェのウェイトレス。ベティの同僚。(ミーガンと被り推奨) | 5 |
N | 不問 | ナレーター | 19 |
001 | メイベル(M) | ポワロさんに、不可解な手紙が届きました。 『6月21日。アンドーバーに気を付けろ』 署名はABC。 その、6月21日、Aから始まるアンドーバーで、Aから始まるAlice Ascher(アリス・アッシャー)夫人が殺され、その側には、ABC時刻表が置かれていたのです。 そして、さらに第2の手紙が! |
メイベル | おはようございます。遅くなってすみません! …あ、あの…。 |
|
ヘイスティングス | シャープ警部から、電話が入った。ベクスヒル・オン・シーで、若い女性が殺されたそうだ。 | |
メイベル | ええっ!? | |
ポワロ | 名前はBから始まる、Betty Barnard(ベティ・バーナード)です。 | |
メイベル | …Bから始まる街で、Bから始まる名前の人が……。 | |
ヘイスティングス | しかも、死体の下からABC時刻表が見つかった。ベクスヒルのページが開かれて。 | |
メイベル | ……!! | |
ポワロ | さあ、行きましょう! | |
010 | メイベル | えっ!? |
ポワロ | ベクスヒルへ! | |
N | メイベルはポワロ、ヘイスティングス、そしてシャープ警部と共にベクスヒルに向かう列車の中にいた。その膝の上には、いつも一緒にいる子アヒルのオリバーが入ったバスケットが置かれている。 | |
ポワロ | これは、連続殺人事件です。 | |
メイベル | 連続殺人事件…。 | |
N | ベクスヒルに着いた一行は、ベクスヒル警察署内で事件の担当の刑事に話を聞いている。 | |
刑事 | 被害者はベティ・バーナード。ジンジャー・キャットというカフェのウェイトレスをしておりました。検視の結果、死亡推定時刻は昨日の夜11時から1時の間です。 | |
ポワロ | どのような状況で発見されたのですか。 | |
刑事 | はあ。現場近くに住む老人が、犬の散歩の途中、犬が吠えた先に被害者を発見したそうです。 死因は首に巻き付いていた布製のベルトによる絞殺。 検視の結果、被害者のドレスのベルトと判明しました。最新流行のネックラインのドレスです。 |
|
メイベル | 最新流行の? | |
020 | ポワロ | メイベル、判るかね? |
メイベル | あ、はい。 | |
N | ポワロに応えて、メイベルは手帳にさらさらとそのドレスの特徴を書き込む。 | |
メイベル | こんな感じのです。 | |
ポワロ | うぅむ。自分が身に付けていたベルトでねぇ。 | |
刑事 | 被害者は両親と同居していまして、ご両親は非常にショックを受けていらっしゃいます。お気の毒です。 | |
ポワロ | シャープ警部、被害者の勤め先から行きましょう。 | |
シャープ警部 | そうですね。 | |
ポワロ | 両親の他に家族は? | |
刑事 | 姉が一人、ロンドンでタイピストをしています。今、こちらに向かっているそうです。 | |
030 | ポワロ | 発見されたABC時刻表は? |
刑事 | あちらに。 | |
メイベル | ABC時刻表…。 | |
刑事 | 指紋は出ていません。ベクスヒルのページが開かれていました。新品のようですが、この辺で買ったものではないようです。 | |
ポワロ | ふぅむ。 | |
N | 警察署を後にした一行は、被害者が勤めていたというジンジャーキャット・カフェに来ていた。 お昼時の忙しい時間帯ではあったが、カフェの主人は愛想良くポワロ達に対応してくれた。 ベティ・バーナードに関して変わったことはないかと訪ねるポワロに、主人は気が付いたことはなかったと答えるだけであった。
|
|
ウェイトレス | 私、恐ろしすぎて、とても本当に起こったこととは思えないわ。 | |
ポワロ | ベティさんとは親しかったのですか? | |
ウェイトレス | それほどでもないけど、仕事仲間だし、まあ、普通に話するぐらいね。 | |
ポワロ | 夕べ店が終わってから、どこか行くとは言ってませんでしたか。 | |
040 | ウェイトレス | んー…。こんなこと言っていいのかな…。 |
ポワロ | なんなりと。 | |
ウェイトレス | 彼女少し前に最新流行のネックラインのすてきなドレスを買ったのよ。それを着て遊びに行くって言ってたから、きっと、ドナルドさんに会いに行ったのよ。 | |
ポワロ | ドナルドさん? | |
ウェイトレス | ベティの婚約者よ。とってもハンサムな人だわ。確か、駅の近くの不動産屋に勤めているとか…。 身なりはいつもぱりっとしていて、きっと、彼に会いに行ったと思うわ。ふふ、私、こういう勘は当たるのよ。 |
|
N | ジンジャーキャット・カフェを出たポワロ達。次の行き先はベティ・バーナードの家であった。 対応するベティの父親に、刑事がポワロ達を紹介する。 |
|
バーナード | お世話になります。あいにく妻は大変取り乱しておりまして、お会い出来るかどうか…。どうぞ、居間の方へ。 | |
N | 居間では、ベティの父バーナードに支えられ、夫人が泣き崩れている。娘を亡くした母親の姿に、メイベルも辛そうな表情であった。 | |
シャープ警部 | まことにお気の毒なことで。ご心痛なところ、大変恐縮なのですが我々としても出来るだけ早く事件を解決したく。 | |
ポワロ | 質問してよろしいですか? | |
050 | バーナード | ええ、どうぞ。 |
ポワロ | 失礼ですが、この家は新築のようですね。 | |
バーナード | ええ、以前はケニントンで金物屋をやっていましたが2年前に店を畳んでこちらに。 | |
ポワロ | 娘さんは二人おいでだとか。 | |
バーナード | はい。姉のミーガンはロンドンにおります。とても妹思いの娘で。…あの子がこのことを知ったら…。 | |
ポワロ | 昨日、お嬢さんが帰らなかったことはご存じでしたか。 | |
バーナード | 知りませんでした。妻も私も早く休みますので。 | |
ポワロ | お嬢さんは、その…帰りが遅くなることはよくあったのですか? | |
バーナード | ええ…まあ、近頃の娘ですから。それでも!普段は11時には帰っていました! | |
ポワロ | お勤め先で聞いたのですが、お嬢さんには婚約者が居たとか。 | |
060 | バーナード | ええ、ドナルド・フレイザーと言って、私たちも気に入っていました。 |
ポワロ | そのドナルド・フレイザーさんは不動産屋にお勤めなんですね。毎晩会社が引けた後、お嬢さんと会っていたのですか? | |
バーナード | 毎晩と言うことはなかったと思います。週に一回か二回… | |
ポワロ | 夕べはどうですか。夕べはドナルドさんと会っては居なかったのですか? | |
バーナード | ………生憎(あいにく)、何も聞いてはおりません…。 | |
ポワロ | あの、お嬢さんに変な手紙が来ていませんでしたか? | |
バーナード | 変な手紙?…さあ? | |
ポワロ | お嬢さんの部屋を見せて頂けませんか。それから、手紙や日記なども。 | |
バーナード | 判りました。どうぞ…。ベティの部屋は2階です。 | |
N | バーナードがシャープ警部と刑事を2階へと案内して階段を上がっていく。ポアロ達もそれに続いて2階にあがろうとしたとき、正面の家のドアがすごい勢いで開けられた。 そこに立っていたのは、グリーンのドレスを着た、美しい女性であった。 |
|
070 | ミーガン | あなた達、誰!? ああ、判った。だいたい見当は付くわ。お話しすることは何もありません。 |
ポワロ | 私たちは新聞記者ではありませんよ。 | |
ヘイスティングス | ポワロさんは私立探偵で、僕たちはその助手です。 | |
ミーガン | あ…? | |
ポワロ | ミーガンさんですね。 | |
ミーガン | …どうして探偵の方が? | |
ポワロ | 少々複雑な事情がありまして。その写真は、もしや。 | |
ミーガン | 妹のベティです。 | |
ポワロ | 拝見します。 | |
N | 写真入れに収まっているそれは、ジンジャーキャット・カフェで写したものなのだろう。 写真の左後ろにカフェで出会った女主人ともう一人のウェイトレス。カウンターに一人のボーイ。そして、正面でサンドイッチを運ぶ、笑顔でこちらを見ているミーガンに似た少女が写っていた。 |
|
080 | メイベル | 綺麗な人…。 |
ポワロ | ミーガンさん。出来れば妹さんについて本当のことを伺いたいのですが。 | |
ミーガン | どういう意味でしょうか…。 | |
ポワロ | あなたの、妹さんに対する素直な気持ちです。それが事件を解決するきっかけになるかも知れません。 | |
N | ポワロの思いがけない言葉に、メイベルは目を見張る。 彼の正面に座るミーガンは、そんなポワロを黙って見つめていた。 長い、長い沈黙が続く。 やがて、ぽつりとミーガンが話し始めた。 |
|
ミーガン | ……ベティは…ベティはどうしようもないお馬鹿さんでしたわ。 | |
メイベル | ええ? | |
ポワロ | と、言いますと。 | |
ミーガン | 決して悪い子だったわけではないのです。ただ…。 | |
ポワロ | ただ? | |
090 | ミーガン | ただ、男性に誘われたり、ダンスに乗ったり、安っぽいお世辞とか甘い言葉が好きだった。 だから…。 |
ポワロ | もしや、ドナルド・フレイザーさんと関係のあることですか?不動産屋にお勤めの。 | |
ミーガン | (苦悩して)っ!!……っ…これ以上は……失礼します。 | |
ポワロ | ミーガンさん、お待ち下さい。ヘイスティングス、あの手紙の写しをお見せして。 | |
N | ヘイスティングスが手紙をミーガンに渡す。それを受け取ったミーガンが、怪訝そうに目を通した。が、すぐに顔色が変わる。 | |
ミーガン | これはっ! | |
ポワロ | 手紙の通りです。 | |
ミーガン | …っ、妹のベティは、この連続殺人犯に殺されたと!? | |
ポワロ | その可能性があります。 | |
ヘイスティングス | ですから妹さんに関してお答えしてくださっても、誰かを傷付けると言うことにはなりません。 ドナルド・フレイザーさんのことを…。 |
|
100 | ミーガン | ……まじめで、とても良い方なんです。ただ、少し嫉妬深いというのか、思い詰めやすいところがあって…。 なのにベティは、「結婚したら遊べないから、今だけよ」って…。 何度も注意したのに! 一度、妹とドナルドが大喧嘩をしたことが。 |
ポワロ | きっと? | |
ミーガン | ………「殺してしまう」って…。 | |
メイベル | ……えぇっ!? | |
ポワロ | それで心配なさったのですね。 | |
ミーガン | いえ、ドナルドが本当にそんなことをするとは思っていませんが。 | |
N | そのとき、家のブザーが鳴り、誰かが訪ねてきたようだった。 ミーガンが玄関に出てすぐに、吃驚したような声が聞こえた。 |
|
ミーガン | まあ!ドナルド! | |
ドナルド | いったい、何があったんだ! | |
ミーガン | とにかく、居間へ。 | |
110 | ドナルド | さっき聞いたばかりで、どうなっているのか。 |
ミーガン | ドナルド…。 | |
ポワロ | ミーガンさん。ブランデーを少々頂戴しても? | |
ミーガン | あ…どうぞ。 | |
N | 暖炉の上にあったブランデーをコップに注ぐと、落ち着くようにと、ドナルドに差し出す。 | |
ミーガン | 探偵のエルキュール・ポワロさんよ。ベティの事件を調べてくれているの。 | |
N | ドナルドはがっくりと椅子に座り込むと、受け取ったブランデーを一気に飲み干した。 | |
ポワロ | 早速ですが、ベティさんは夕べ、どこに行くのかあなたに言いましたか? | |
ドナルド | …っ、女友達と、セント・エレナーズに行くと。 | |
ポワロ | あなたとは一緒ではなかったのですね。 | |
120 | ドナルド | はい…。 |
ポワロ | ベティさんの言うことを、あなたは信じましたか? | |
ドナルド | っ!?どういう意味ですかっ! | |
ミーガン | …ドナルド、すべてを話して。この人は信用出来るから。 | |
ドナルド | 僕は…よくわかりません。 それをベティから聞いたときは、なんだか怪しいなって…。それで訳が判らなくなって、気が付いたら、セントエレナーズにいました。 きっとどうかしていたんです。余所の男と一緒にいるんじゃないかと、映画館の前に行ったり、桟橋を彷徨(うろつ)いたり…。駐車場の前で、ぼーっとしたり…。 |
|
ポワロ | それで? | |
ドナルド | 結局、ベティを見つけることは出来なくて、部屋に帰りました。 | |
ポワロ | 何時頃ですか? | |
ドナルド | 12時過ぎ。もっと遅かったかも。 | |
シャープ警部 | ポワロさん。ベティさんの部屋からは不審な手紙は見つかりませんでしたよ。 | |
130 | ポワロ | なるほど…。 |
N | バーナード家を辞し、帰路に立つポワロ達。 | |
シャープ警部 | ポワロさん。何か判りましたか? | |
ポワロ | 犯人が恐ろしく大胆不敵なやつだと言うことは。 | |
シャープ警部 | 大胆不敵…。 | |
N | スコットランド・ヤードでは、事件の詳細を世間に公表するかどうかが会議で話し合われていた。 起こってしまった事件。しかし、公開すると捜査面で支障が出るかも知れない。 |
|
ポワロ | ABCからの手紙を公表すると、犯人を喜ばせるだけだと思います。犯人は評判になりたいのです。大変自己顕示欲の強い人間だと思われます。 | |
N | ポワロのその言葉に、やはり公表は待った方がいいのではと、声が挙がる。 しかし、犯人はAからZまで事件を起こすのではと言う懸念も出てきた。 |
|
刑事 | シャープ警部。ベクスヒルの事件はどのくらい進んでいるのかね。 | |
シャープ警部 | ベティらしき娘さんと食事をしていた男が目撃されていますが、それが誰だったのかはまだ判ってはおりません。市民からの情報を一つ一つ当たっている段階です。 現場に落ちていたABC時刻表の方はまだ出所がつかめておりません。何せ発行部数が多くて…。 |
|
140 | ポワロ | この事件の謎を解く鍵は、動機だと思われます。 それがなんなのか、まだ、見当も付きませんが。 |
メイベル(M) | ヘイスティングスと私は、ポワロさんの指示でアンドーバーの警察署に行ったり、アッシャー夫人が若い頃メイドをしていた屋敷に行ったり、バーナード氏がベクスヒルに来る前に住んでいたケニントンに行き、バーナード氏が出た学校など色々調べたりしました。 | |
ポワロ | そうですか、アッシャー夫人とベティ・バーナードを結びつけるものは何もなかったと。 | |
ヘイスティングス | はい、今の所は。 | |
ポワロ | うぅむ。動機に結びつくものは見つかりませんでしたか。や、ご苦労様でした。今日はもう遅くなりましたから、二人とももう帰っていいですよ。 | |
メイベル | はい。オリバー、帰ろう。 | |
N | オリバーが返事をしたと同時に、夜の便の郵便が配達された。 幾枚かの郵便物の中に、それはあった。 |
|
ヘイスティングス | ABCのやつ、今度はなんて!? | |
N | ポワロから渡される手紙を、ヘイスティングスが読み始める。 | |
ヘイスティングス | 『お気の毒なポワロ殿。 どうだね。我がささやかなる二つの事件に思いの外手こずっているようだね。 A・B・C』 |
|
150 | メイベル | Churston(チャーストン)。Cから始まる街だわ。どこにあるの!? |
ヘイスティングス | 確か、デヴォン州じゃなかったかな。手紙の消印は前と同じロンドン西中央第一郵便区。 | |
ポワロ | 日付は? | |
ヘイスティングス | 27日になってますね。 | |
ポワロ | やれやれ、今日が30日ですよ。 | |
メイベル | えっ!それじゃあ! | |
ヘイスティングス | ポワロさん、宛名が違ってますね。 ホワイト・ヘイブンマンションではなく、ホワイト・ヒーローマンションになってます。 |
|
メイベル | 犯人がここの住所を間違えたから…。 | |
ヘイスティングス | 他の場所に配達されて、遅く届いた…。 | |
ポワロ | ホワイト・ヒーロー。私に対する当てつけでしょうか。それとも犯人はすでにヒーロー気分なのでしょうか。 | |
160 | メイベル | 今日だなんて…。 |
ポワロ | すぐにチャーストンに向かいましょう。ヘイスティングス、シャープ警部に連絡を。 | |
ヘイスティングス | はい! | |
ポワロ | メイベル、列車の手配を。 | |
メイベル | はいっ! | |
N | ロンドン駅、ポワロ達は列車に乗るために急いでいた。 | |
ヘイスティングス | シャープ警部とは、列車の中で落ち合うことになっています。3通目の手紙も、そこで渡します。 チャーストンの警察署が、Cから始まる名前の住人に電話で警告するそうです。 |
|
ポワロ | うむ。今はそれしか手がありませんね。 | |
N | しかし、事件はすでに動いていた。 列車の中でシャープ警部と落ち合った3人は、もっとも悪い報告を彼から聞くことになった。 チャーストンで、Carmichael Clarke(カーマイケル・クラーク)卿という人が、死体で発見されたというのだ。 |
|
メイベル(M) | Cから始まる街で、Cから始まる人が殺されました。 死体の下からはABC時刻表が発見されて、チャーストンのページが開かれていたそうです。 |
|
次回予告 | ||
172 | メイベル | とうとう3つ目の事件が…。なんて事なの。 え?ストッキングのセールスマン?それは誰なの!? 次回。 |
参考 『名探偵ポワロとマープル』キャスト
エルキュール・ポワロ:里見浩太朗/メイベル:折笠富美子/ヘイスティングス:野島裕史/シャープ警部:屋良有作/ミーガン:水谷優子