危険な会話

里沙:作

★これはNEXON JAPAN のオンラインゲーム『アラド戦記』の二次創作です。
プレイしていた時期に某大型掲示板にて発表した作品です。会話形式なので声劇などにも使えますが、普通の創作物としてお楽しみ下さい。
……………というか、『アラド戦記』知らない人にはなんの話か判らないよね…。
ゲーム自体は面白いアクションゲームですので、気になる方はやってみてください。   
  

クルセイダー 【為政者たちも人間だった
為政者にも慈悲を与えることが必要だ】

クルセイダーは、パーティーメンバーの安全と保護を最優先とする。
回復、バリヤー、様々なパーティー強化、犠牲スキルなどを駆使する。
パーティーメンバーの保護のために生き残らなければならないので、板金系の防具を着用できる。

ネンマスター 【自然に身を任せ大気の流れを感じてください。
もし何か感じられるものがあればそれが“ネン”というものです】

念を利用した様々なスキルを持つ。
遠距離に念弾を飛ばしたり、ネンガードでバリアを生成したり、錬気で敵を吹き飛ばすなど、華麗かつ凄まじい威力を持ったキャラクター。

サモナー 【目の前に見える荘厳な姿…目を疑ってしまった。
あの小さな子供が第4使徒カシヤスを召還するとは】

サモナーは元素の力を借りて運用することに留まらず、直接4元素の力を持つ精霊を召喚して戦闘に挑む。
精霊だけでなく、一部のモンスターも召喚する事ができる。

 

001  クルセ  「では、サモ殿。受け入れてくれる覚悟は宜しいかな?」
  サモ  「あ…あの…クルセさん…私…あの…初めてだから…」
  クルセ 「大丈夫ですよ。少し痛いかもしれませんが、気持ちを楽にして、私を信じて」
  サモ 「はい…でも…あの…やっぱり恐い…」
  クルセ 「緊張しないで。体に力を入れると痛みがありますから、恐かったら私の腕を掴んで、目を閉じていなさい」
  サモ 「で…でも…」
  クルセ 「誰もが一度は通る道です。1つの通過点に過ぎません。サモ殿のためにも今受け入れて欲しいのですよ…」
  サモ 「は…はい…ごめんなさい、クルセさん。私わがままばかり…」
  クルセ 「なんの。貴方のは我が儘でも何でもない、私にとっては小鳥のさえずりのようですよ^^」
010 サモ 「もう、クルセさんたら。私を子供扱いしてるでしょ」
  クルセ 「いやいや、それは誤解と言うもの。こうして受け入れてくれようとしていることからも、サモ殿は大人になりつつありますからな」
  サモ 「やだ…クルセさんたら(〃∇〃) テレっ☆」
  クルセ 「緊張がほぐれたようですな。では…行きますよ…」
  サモ 「はい…んっ…あっ!」
  クルセ 「むっ…これは…」
  サモ 「やっ!痛い、クルセさん、痛い!抜いて!お願い、抜いてー!」
  クルセ 「落ち着いて!あまり動くとっ…」
  サモ 「やぁっ!痛い痛い痛いー><。 もうやーっ!お願い、抜いてぇっ!」
  クルセ 「ああ、ほら、じっとして。そんなに動くからはずれそうです。今抜いたら後でもっと痛いことになるから、もう少し我慢してください」
020 サモ 「…ひっく…痛いぃ…」
  クルセ 「サモ殿のここはあまりにも狭すぎますな…;この太さでは痛いのも無理からぬ事とは言え…もう少し我慢してくだされ」
  サモ 「…あっ…んっ……いたっ…クルセさん…まだ…」
  クルセ 「もう少し奥に…んむ、届いた…では、流し込みますぞ…」
  サモ 「くっ…中…気持ち悪ぃ…」
  クルセ 「初めてですから感覚が鋭敏になっているのですよ。ん…全て流し込みましたから、今抜いて差し上げましょう」
  サモ 「…はぁ…ぁっ…」
  クルセ 「よく頑張り…あっこれはいかん、血が!」
  サモ 「あ…」
  クルセ 「申し訳ない…初めてであるとは承知していたのですが…こんなにひどい出血を起こすとは…(汗」
030 サモ 「ううん、クルセさんの所為じゃないから、謝らないで。私が痛くて暴れちゃったから…」
  クルセ 「いやいや、こればかりは私の未熟さ故」
  ネン 「…ちょっとあなた達」
  クルセ 「おや、これはネンマス殿」
  サモ 「あ、ネンおねーちゃん」
  ネン 「さっきから男共が股間を押さえたり、鼻を押さえたりして出てくるから変だなーとは思ってたけど…」
  クルセ 「はて?何かありましたかな?」
  クルセ 「お兄ちゃんたちがどうかしたの?」
  ネン 「何でもないわ…。サモちゃんはもう済んだんでしょ?そしたらもう終わりだから行っても良いわよ」
  クルセ 「インフルエンザ予防の注射をしたばかりですからな。今日一日は安静にして、ゆっくり休むことですぞ」
040 サモ 「はーい。じゃあ、ネンお姉ちゃんも後で来てね」
  ネン 「エレちゃんも終わって先に行ってるはずだから、二人で待ってなさい。美味しいプリン作ってあげるから」
  サモ 「わぁい。じゃあ、クルセさん。グランディス様に注射のお礼言っといてくださいね」
  クルセ 「もちろん、サモ殿の伝言ですからな。しっかりと伝えておきますぞ」
  サモ 「ありがとうございます。じゃ、お先に失礼しますねー」
  クルセ 「(ニコニコ)」
  ネン 「(ニコニコ)」
  クルセ 「………」
  ネン 「………」
  クルセ 「何か言いたそうですな、ネンマス殿」
050 ネン 「あんた…判っててあんな会話してたわね」
  クルセ 「はて、何の事やら」
  ネン 「この似非神父!」
  クルセ 「失礼な。私は純粋にサモ殿に接しておりましたぞ」
  ネン 「礼拝堂の反対側にグランディス様がいるからバカなまねはしないだろうけど、あっちの隅で刀やら銃やらを抜いて今にも殺しに来そうなあいつらをなかったことにするのかよ…」
  クルセ 「いやいや、あの方たちは何か勘違いしておられるようですからなぁ…困ったものです」
  ネン 「………喰えないおっさんだよ、ほんと…」
  クルセ 「まあ、なにがしらの牽制はなかったと言えば嘘になりますからな。最近何かと一部でうるさくなっていますからな」
  ネン 「やるんならサモちゃんに内緒にしておけよ」
  クルセ 「サモ殿を泣かすような事は死んでも致しませんよ。…まあ、別の意味で啼かす…おっと失言失言……」
060 ネン 「ちょっと今絞め殺したくなったんだけど、気のせいかしらね…って、ちょっと!痛いじゃないのさっ!」
  クルセ 「気のせいにして置いて欲しいものですな。っと、ネンマス殿もサモ殿とまでは行きませんが、血管が細いですなぁ…」
  ネン 「教会事業でインフルエンザ予防の注射はありがたいんだけどね、全員に行き渡るのかねぇ」
  クルセ 「もちろん、女子供お年寄りが最優先。後は殺しても死なないようなむくつけき男共ですから、なくてもかまやしないでしょう」
  ネン 「…それ、グランディス様が聞いたら嘆くよ…」
  クルセ 「何、構いませんよ。言い出しっぺはそのグランディス様ですから(笑)」