「ようこそ！ゲームの世界へ！

よくぞ第２ステージまでたどり着きました！
さすがは選ばれた戦士たちです。

……おやおや、それでも残ったのは3分の2にも満たないのですか。
第１ステージもクリア出来ないとは、余程欲がなかった方たちと見える。
ここにたどり着くのは、このゲームを進められるのは、自分の望みに貪欲なまでに執着する方たちだけですからねぇ。

まあ、脱落した方たちのことなど、どうでも良いでしょう。
生きているのか、死んでいるのか、それとも塵となって消えてしまったか、この私にも判りませんからね（嘲笑）
ここはしばしの休息の間。
ゆっくりとお疲れを癒してください。

こちらには食事と、なーーーんと、お風呂まで用意してあるのですよ。
私、汚いものは大嫌いなのです。
ええ、ですから、皆様には強制的にお風呂に入って頂きます。
あちらが男性用。こちらが女性用となっていますので、時間が許す限り磨きに磨いてくださいね。
あ、ちなみに女性には私の一存でアメニティセットをご用意いたしましたので、お使い下さい。

…は？男性用ですか？ある訳ないじゃないですか。
むさ苦しい男など、洗濯石けんでも上等すぎます。
美少年だぁ？
その美しい顔のまま成長すればよし、まかり間違ってひげなど生やされたら、切り刻みたくなりますねぇ（笑）


お風呂の後はそちらの間でお食事をどうぞ。
ああ、そんなに警戒なさらなくても、毒など入っておりませんよ（笑）
これからのステージを進んで行かれる方に対して何かするなど、他が許してもこの私は許しません。
この私の楽しみを奪うなど、言語道断。
あなた方もそう思われませんか？
この先、あなた方の欲望が成就するかどうかの賭が待っているのですよ？
それを邪魔されたくはないでしょう？


さあ、時間は無限ではないのです。
時間の許す限り疲れを癒し、次のステージに向かう気力を養ってください。
よもやまさかいないとは思いますが、ここで戻りたいと言われる方はおりますか？
戻るのが許されるのはここまでです。
この先はどんなに泣き叫び帰してくれと懇願されても、進むしか道はなくなりますからねぇ。

よろしいですね？誰もいらっしゃいませんね？


それでは、あの時計の針が９時を指した時、次のステージが開きます。
それまで、どうぞごゆっくり……くくくくく…（嘲笑）