花火

「すごい！！あの花火！
私、こんなに近くで花火見るのなんて、初めてよ！
すごいすごい。全部の花火がまるで降ってくるみたい！
いつもなら音だけが聞こえるのに、ここにいると音の振動まで伝わってくるのね。
体中が震えるなんて、こんなの近くでなきゃ知らなかったわ！
ありがとう！誘ってくれて！」

「ああ、本当にステキだったな。
最後のフィナーレなんて、もう感動ものよ！
あんなにステキなの、見たことなか……っ痛っ！
いたた、何か硬いものが足に…。ん、大丈夫。怪我はないみたい。
それより何が…って、何よ、これ。何でこんなものが落ちてるの。
よく見ればゴミもいっぱい放置されてるし…。
自分で出したゴミくらい自分で持ち帰るのがマナーってものでしょ！
いくら着飾っててもマナーがなってないなんて、最低だわ！」

「せっかく実行委員会の人たちが多くの人たちに楽しんでもらおうって頑張ってるのに、楽しむだけ楽しんで後は放置だなんて…。
震災の時に日本人のマナーは世界一だ…なんて海外のニュースになったらしいけど、実際こんなんじゃ誇るどころか恥ずかしいわよ…。
立つ鳥跡を濁さずが、濁しまくってる見たいなものだわ…。
どうしてみんなもっと環境のこと、考えないのかしらね…」

「ごめんね、変なこと言っちゃって。
今日は本当にありがとう。
私、こんなに大きな花火大会初めてだし、あんなに近くで見られるとは思ってなかったから、すごい嬉しかったのよ！
ああ、今日のことはずっと忘れないと思うわ！
え？…来年も？
うそ、ほんとに？
来年もまた一緒に花火大会に連れてきてくれるの！？
ほんと？約束よ！
嬉しい！すっごく楽しみにしちゃうから！ｗ」