鬼ごっこはもうお終いですか?

 

今回セリフには一切感嘆符(! ? など)を入れていません。
演じる方によって感情の入れ方が違うと思うためです。
静かに、胸に秘めた復讐心を表すもよし、感情のままに叫ぶもよし、あなたのお好きなように演じてみて下さい。
むろん棒読み調子でも構いません。
このセリフはあなたの演じ方によって、何通りもの感情表現が可能になるのです。

 

     

  「おやおや、どうされました。お嬢様。
  鬼ごっこはもうお終いですか。

  日頃のプライドの高いお姿はどうされました。
  滑稽(こっけい)ですね、お嬢様のそんなお姿は。
  見ていて面白いほどに醜(みにく)いですよ。

  どうしてこんな事をするのかですって。
  あなたは忘れてお終いになったのですね。
  あなたが「気に入らない」というだけでいじめ抜いて殺しておしまいになった、あの少女のことを。  

  あの子はね、私の(恋人or妹)だったんですよ。
  知らなかったですか。
  ええ、ずっと内緒にしていましたから。

  内緒にして、お嬢様に責任を取ってもらうために、私はあなたの側(そば)に来たのですから。
  私が好きだから気に入らなかった。
  私が彼女と仲良くしているのが悔しかったと仰(おっしゃ)る。
  それは体(てい)のいい言い訳ですね。

  あなたのそんな汚れた醜い顔も、ぎゃあぎゃあ叫き立てるうるさい口も、私は大嫌いなんですよ。

  さあ、もういい加減に我が儘なまねはおやめ下さい。
  そろそろお眠りになる時間ですよ。

  おやすみなさい、お嬢様。
  永遠に」