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桧洞丸 |
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箒沢の箒杉はいつも下から見上げその大きさに神秘さを覚える。また、ここにあった旅館の看板が山津波で流され、それが釣りで毎週通っている東伊豆で見つかったと聞いて 、より親近感を感じてしまう。-1- |
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その箒沢を通り過ぎる際に、新緑の見事さに車を停めた。ひょっとすると何処でも見える風景かも知れないが、 何百年も生きている箒杉から、新緑に光る木々を見て惹きつけられたのかもしれない。 -2- |
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登り口は沢沿いの道、岩には小さいステップが刻んである。その短い道を歩くと気持ちが少し神妙になる。それは暗くなった谷の奥に少しだけ光が入る事で創り出され ているのか、それとも沢を流れる水に冷やされた空気のせいだろうか。-3- |
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沢に沿った道から木の階段がいっきに山道へと導く、すると少し急な登りが始まる。 秋には一面に落ち葉が敷気つめられる。そして、キツイと思い始めた頃に、道は穏やかになる。なんて人間に都合よく出来てしまった山なんだろうと思う。-4- |