犬越路を経由し

 

 

頂上からの急斜面を下りると左に富士、そしてツツジの道が続く。その犬越路へ下る。

1601mの頂上から下り始めると、マメザクラの木々がある。ツツジの開花前にはこの花がバイケイソウと迎えてくれる。

そこを過ぎると急坂になる。木の階段はあったが、土砂が流れ、それが障害物のように並んでいる。

慎重に下る。下に人がいた場合は、更に落石にも注意が必要である。

そこを下って左を見ると、富士山が見える。そして山間には、ツツジの木々が沢山群生している。

五月の時期は木道付近に次ぐツツジの名所だと思っている。

但し、振返って頂きを見ると、中高年の頭髪の様に露出し始めた山肌は、撫でて痛みを和らげたい気持ちになる。

    

少しやせた尾根を過ぎると、気分を和らげる小ピークに到着する。

頂上辺りからここは丸見えであるが、左の沢の緑を眺めながらの休憩も良いかもしれない。

ツルアジサイの白い花も、この辺りから沢山見る事が出来る。

少し平坦な道を歩くと直ぐに下りになる。下りながらその先の山腹を見ると、赤とシロのツツジを見つける事が出来る。

また、右側にはバイケイソウが芽を出している。

そして、夏場には下の写真シロヨメナの花が咲いている。

   

 

 

 

100mも進まないうちに大きな岩を左に巻く道になる。枯れた立ち木が目印になる。下の写真がその場所で、ここも趣きのある場所である。

そして巻き道を注意深く歩くと右手にコイワザクラを見つける事が出来る。しかし細い道なので足元と他の人に注意をして下さい。

 

 

 

   

小さな鎖場を過ぎると今度は50mの登りになる。低い笹の道をブナの木々を見ながら進む。下りに慣れた体は直ぐに息が荒くなる。

熊笹の峰の頂きである。しかし眺望は木々があり良くない。少し下ると津久井からの道との合流地点があり、ここは ベンチに座ると真正面に富士山が見え休憩に打って付けの場所である。

また小さな登りになり、ピークを過ぎるとそこからの下りがオオコウゲになる。ここでも コイワザクラが迎えてくれるが、足元には十分注意が必要である。

オオコウゲではミツバツツジの木が多く、富士山を花で飾る事が出来る。

そこからココウゲ゙を過ぎるまでは梯子(3つ?)と鎖(2つ?)が点在する。手は出来るだけフリーにして進みたい。

 

下りで一番緊張するのが、右のココウゲの下りである。100m位の高度を一気に下るので鎖、梯子を握り締めて行く。

しかし、木道辺りのツツジの開花状態が悪く花が少ない年でも、この道のツツジは花を楽しませてくれるので是非歩いて頂きたい。

いつもココウゲを過ぎると、殆ど犬越峠に着いたき持ちになるが、ここからまた少し登りになるので気を引き締めて行きたい。

約1km程進むと犬越路トンネルに向かう道が右側にある。少し早く帰りたいと思いこの道を選んだが、曲がりくねった沢沿いの道は、いつもより時間が掛ってしまった。

笹で左右を囲まれた道を過ぎると犬越峠である。ここはベンチが4個あり、人も少ないので必ず座れる。

少し休んでから、用木沢出合いに向けて下山する。ガレ場があるので足を滑らせないよに歩く。

また、橋が流されているので沢を渡る場所が3箇所位ある。スッパツを着けて、早く渡れば靴への水の進入は防げる 筈である。

到着真近に橋を渡るが、踏み板が割れている所がある。高さもあり落ちたら大変なので安全を確かめながら渡って欲しい。

所要時間

頂上→熊笹の峰  40分

熊笹の峰→犬越路  70分

犬越路→用木沢出合 60分

用木沢出合→西丹沢自然教室 30分

 

犬越路に下るルートを風巻方向から見ると良く分かる 。左から桧洞丸、熊笹の峰、大コウゲ、ココウゲ へと続く