桧洞丸 |
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その4-1 |
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頂上まで0.8kmと書かれた道しるべの傍にベンチがひとつある。空気の澄んだ晴れた日にはここから大室山越しにアルプスを眺めることができる。その景観に感激しながら取る休憩は贅沢である。 しかし、なかなか席を取ることは難しい。花の時期には必ず先客があり昼食時などはまず座れない。 人間が作ったものは贅沢を簡単には出来ないしくみになっている。 でも、ここまで来ると日本庭園を歩いている気分で頂上まで行けるので、殆ど苦にならない。軽い食べ物を口にいれてあとでゆっくりと頂上で食べればいい。 5月初旬はバイケイソウが芽を出し始める。落ち葉の間からでたその色は凄く鮮やかである。つい最近までは、バイケイソウに花が咲く事を知らなかった。それは、6月初旬頃には葉の色が変わっていて、てっきり枯れはじめたものだと思っていた。 階段を何箇所か越すと石棚山稜からの道と合流する。そこから木道が始まる。 神奈川でもこんな景色が楽しめる。その 景色の素晴らしさを何度も感じながら歩いていると、もう頂上は目の前である。知らないうちに高度を上げていた。
木道辺りも素晴らしいが、左の木立の間から頂き付近に点々するツツジやブナの木々が青々としているここの風景も凄く良い。 |